JP2002181135A - 船外機におけるクランク軸の動力取出装置 - Google Patents
船外機におけるクランク軸の動力取出装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
してフライホイール及びバーチカル軸を同軸に結合する
際に、その結合部のコンパクト化を図るとともに防振性
の向上を図る。 【解決手段】 クランク軸9の軸端部にフライホイール
11の内周に形成したフランジ部112 を印籠嵌合Aす
るとともに、フライホイール11の内周面1123にスプ
ラインピース44を印籠嵌合Bし、フライホイール11
のフランジ部11 2 及びスプラインピース44のフラン
ジ部441 をボルト45でクランク軸9の軸端部に共締
めする。スプラインピース44のバーチカル軸結合部4
42 に、バーチカル軸12の上端がスプライン嵌合Cす
る。
Description
フライホイール及びスプラインピースを同軸に結合し,
このスプラインピースから動力を取り出すクランク軸の
動力取出装置に関する。
平方向に配置した船内機とクランク軸を鉛直方向に配置
した船外機とに共用するものが,特開昭63−1381
07号公報により公知である。
端にフライホイール及びトランスミッション軸を結合し
たものが,実開平3−21509号公報により公知であ
る。
方の実施例,或いは前記実開平3−21509号公報の
もののように,クランク軸のフライホイールが取り付け
られた側の端部から動力を取り出すと,フライホイール
によって動力取出軸(従来のクランク軸端,本案のスプ
ラインピース)に対する捩じり振動の問題が軽減され,
振動対策上有利である。
ンク軸の下端にスプラインピースを設けて動力を取り出
すものが,実開昭58−120831号公報により公知
である。
−138107号公報に記載されたものは,クランク軸
を水平方向に配置した場合と鉛直方向に配置した場合と
でクランク軸からの動力の取り出し方向が異なるため,
エンジンから動力を受ける被駆動側で回転方向を整合す
る必要がある。また実開平3−21509号公報に記載
されたものは,トランスミッションがフライホイールの
直下に一体に組み込まれており,そのままでは他の産業
機械への搭載性及び汎用性に乏しく,トランスミッショ
ンに代えて他の機器を結合することについての何らの技
術開示もない。また実開昭58−120831号公報に
記載されたものは,フライホイールがスプラインピース
の反対側に取付けられているので,防振対策の面で不利
である。
で,スプラインピースを用いてクランク軸の軸端部から
動力を取り出す際に,慣性質量の大きいフライホイール
により捩じり振動への対策を図るとともに,精密な芯出
しとスプラインピースのコンパクト化とを図ることを目
的とする。
に,請求項1に記載された発明は,クランク軸の軸端部
にフライホイール及びスプラインピースを同軸に結合
し,このスプラインピースから動力を取り出すクランク
軸の動力取出装置において,クランク軸の軸端部外周に
その一側面が印籠嵌合するフライホイールと,フライホ
イールの他側面に重ね合わされるフランジ部を有してフ
ライホイールの内周面に印籠嵌合するとともに,前記フ
ランジ部から反クランク軸側に延びるスプライン結合部
を有するスプラインピースと,クランク軸の軸端部にフ
ライホイール及びスプラインピースのフランジ部を共締
めするボルトとを備えたことを特徴とする。
1の構成に加えて,前記スプライン結合部の内周にスプ
ラインを形成したことを特徴とする。
1の構成に加えて,前記スプライン結合部の外周にスプ
ラインを形成したことを特徴とする。
フライホイールが印籠嵌合して同軸に位置決めされると
とともに,フライホイールにスプラインピースが印籠嵌
合して同軸に位置決めされ,スプラインピースのフラン
ジ部及びフライホイールのフランジ部がボルトでクラン
ク軸の軸端部に共締めされる。
する。
ので,図1は船外機の全体側面図,図2は図1の要部拡
大断面図,図3は図2の要部拡大図である。
ンションケース1の上部に結合されたマウントケース2
を備えており,このマウントケース2の上面に直列4気
筒4サイクルエンジンEが支持される。マウントケース
2には上面が開放したアンダーケース3が結合されてお
り,このアンダーケース3の上部にエンジンカバー4が
着脱自在に装着される。エンジンカバー4はその下縁が
アンダーケース3の上縁に結合され,アンダーケース3
の下縁とエクステンションケース1の上縁との間にアン
ダーカバー5が結合される。而して,エンジンカバー4
の内側に画成されるエンジンルームの内部に,クランク
軸9を鉛直姿勢とした状態でエンジンEが収納される。
ホイール11と共に連結されたバーチカル軸12は,エ
クステンションケース1の内部を下方に延び,その下端
はギヤケース13の内部に設けたベベルギヤ機構14を
介して,後端にプロペラ15を有するプロペラ軸16に
接続される。ベベルギヤ機構14の前部には,プロペラ
軸16の回転方向を切り換えるべくシフト部材17の下
端が接続される。
ト18とエクステンションケース1に設けたロアマウン
ト19との間にはスイベル軸20が固定されており,こ
のスイベル軸20を回転自在に支持するスイベルケース
21が,船尾Sに装着されたスターンブラケット22に
チルト軸23を介して上下揺動可能に支持される。
このシリンダブロック24と協動してクランク室を画成
するクランクケース25と,シリンダブロック24のデ
ッキ面に結合されるシリンダヘッド26と,このシリン
ダヘッド26に結合されるヘッドカバー27とを備え
る。シリンダブロック24に形成された4個のシリンダ
28…には,それぞれピストン29…が摺動自在に嵌合
しており,これらピストン29…はコネクティングロッ
ド30…を介してクランク軸9に連接される。
ク24及びクランクケース25の下面に結合された前記
マウントケース2は,フライホイール11を収納するフ
ライホイール収納室41を画成する。鉛直方向に配置さ
れたクランク軸9は,そのジャーナル部91 …がシリン
ダブロック24とクランクケース25間に設けた軸受メ
タル42…に支持されており,その下端はシール部材4
3を貫通して前記フライホイール収納室41内に延出す
る。クランク軸9の下端に固着されたフライホイール1
1は外周にギヤ111 を備えており,このギヤ111 に
スタータモータ35の出力軸351 に設けたピニオン3
6が噛合する。
1及びスプラインピース44が例えば3本のボルト45
…(図には2本のみ図示)で共締めされる。そしてシー
ル部材47を介してフライホイール収納室41内に延出
するバーチカル軸12の上端が,前記スプラインピース
44にスプライン嵌合する。
イホイール11,スプラインピース44及びバーチカル
軸12の結合部の構造を詳述する。
ール11の中央に形成されたフランジ部112 の上面1
121が突き合わされる。このとき,クランク軸9の外周
面9 4 にフライホイール11のフランジ部112 が印籠
嵌合Aし,クランク軸9及びフライホイール11が同軸
に位置決めされる。
とバーチカル軸結合部442 とから構成され,フランジ
部441 の上面4411がフライホイール11のフランジ
部112 の下面1122に突き合わされる。このとき,フ
ライホイール11のフランジ部112 の内周面1123に
スプラインピース44が印籠嵌合Bし,フライホイール
11及びスプラインピース44が同軸に位置決めされ
る。
によりクランク軸9,フライホイール11及びスプライ
ンピース44の3部材が同軸に位置決めされ,これら3
部材はスプラインピース44のフランジ部441 及びフ
ライホイール11のフランジ部112 を下方から貫通す
る前記ボルト45…をクランク軸9のボルト孔95 に螺
入することにより一体に共締めされる。
から反クランク軸9側に延びるバーチカル軸結合部44
2 は筒状に形成されており,その内周にバーチカル軸1
2の上端外周が同軸にスプライン嵌合Cする。
FCであり,バーチカル軸12及びスプラインピース4
4の材質はS48Cである。
はフライホイール11及びスプラインピース44を介し
てバーチカル軸12に伝達され,そこからベベルギヤ機
構14及びプロペラ軸16を介してプロペラ15に伝達
される。
フライホイール11側からエンジンEの駆動力をバーチ
カル軸12に取り出すようにしたので,クランク軸9の
捩じれ強度が有利になって振動の発生を最小限に抑える
ことが可能となる。またクランク軸9,フライホイール
11及びスプラインピース44の3部材を2箇所の印籠
嵌合A,Bにより同軸に位置決めしているので,それら
の偏心による振動の発生を防止することができ,しかも
前記3部材を共通のボルト45…で共締めしているので
部品点数が削減される。
クランク軸にボルト止めした後,スプラインピースをそ
の外周位置でボルト止めするものに対し,本発明のもの
は前記3部材を共通のボルト45…で共締めしたことに
より,スプラインピース44のフランジ部441 の張り
出しが小さく抑えられ,動力取出部の小型化が達成され
て汎用性が向上する。
必要な内周面1123を利用してスプラインピース44を
印籠嵌合Bしているので,フライホイール11に印籠嵌
合Bのための特別の孔を形成する必要がなくなり,加工
工数が削減される。またバーチカル軸結合部442 の上
端がフライホイール11の内周面1123に嵌合している
ため,上下方向の寸法を増加させることなくバーチカル
軸結合部442 のスプライン長を確保することが可能と
なる。
について説明する。
ス44のバーチカル軸結合部442が筒状に形成され,
その内周にバーチカル軸12がスプライン嵌合Cしてい
るが,この第2実施例ではスプラインピース44のバー
チカル軸結合部442 が棒状に形成され,その外周にバ
ーチカル軸12がスプライン嵌合Cしている。
施例の作用効果と同じ作用効果を奏することができる。
但し,バーチカル軸結合部442 のスプライン長は第1
実施例よりも僅かに短くなる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
クランク軸9からの動力取り出しについて説明したが,
本発明の他の任意のエンジンのクランク軸からの動力取
り出しについても適用することが可能である。
有するジェットポンプを備える小型船にエンジンを搭載
し,インペラ軸に直接,或いはインペラ軸にダンパーを
介して接続する中間軸とクランク軸とをスプライン結合
する際に適用することができる。また,ロータとステー
タとの一方にコイルを設けてなる発電機をエンジンを接
続して発動発電機を構成し,前記ロータの軸とクランク
軸とをスプライン結合する際に適用することができる。
更に,本発明は他の分野のエンジン付き作業機やポンプ
等に対しても適用することが可能であり,振動への配慮
やスプラインピースの小型化によって広い汎用性が発揮
される。
ク軸の軸端部にフライホイールが印籠嵌合して同軸に位
置決めされるととともに,フライホイールにスプライン
ピースが印籠嵌合して同軸に位置決めされ,スプライン
ピースのフランジ部及びフライホイールのフランジ部が
ボルトでクランク軸の軸端部に共締めされるので,クラ
ンク軸,フライホイール及びスプラインピースの3部材
を少ない部品点数で軸方向及び半径方向に精密に位置決
めし,偏心による振動の発生を防止することができる。
またスプラインピースのスプライン結合部に連なるフラ
ンジ部の半径方向への張り出しを小さく抑えて半径方向
の寸法を小型化することができる。
21)
出装置
としたエンジンにより駆動されるバーチカル軸が,スイ
ベル軸と,このスイベル軸後方のアッパーマウントとの
間にあり,前記クランク軸の軸端部にフライホイール及
びスプラインピースが同軸に結合され,このスプライン
ピースからバーチカル軸側に動力を取り出すようにした
船外機におけるクランク軸の動力取出装置に関する。
平方向に配置した船内機とクランク軸を鉛直方向に配置
した船外機とに共用するものが,特開昭63−1381
07号公報により公知である。
端にフライホイール及びトランスミッション軸を結合し
たものが,実開平3−21509号公報により公知であ
る。
方の実施例,或いは前記実開平3−21509号公報の
もののように,クランク軸のフライホイールが取り付け
られた側の端部から動力を取り出すと,フライホイール
によって動力取出軸(従来のクランク軸端,本案のスプ
ラインピース)に対する捩じり振動の問題が軽減され,
振動対策上有利である。
ンク軸の下端にスプラインピースを設けて動力を取り出
すものが,実開昭58−120831号公報により公知
である。
−138107号公報に記載されたものは,クランク軸
を水平方向に配置した場合と鉛直方向に配置した場合と
でクランク軸からの動力の取り出し方向が異なるため,
エンジンから動力を受ける被駆動側で回転方向を整合す
る必要がある。また実開平3−21509号公報に記載
されたものは,トランスミッションがフライホイールの
直下に一体に組み込まれており,そのままでは他の産業
機械への搭載性及び汎用性に乏しく,トランスミッショ
ンに代えて他の機器を結合することについての何らの技
術開示もない。また実開昭58−120831号公報に
記載されたものは,フライホイールがスプラインピース
の反対側に取付けられているので,防振対策の面で不利
である。
で,スプラインピースを用いてクランク軸の軸端部から
動力を取り出す際に,慣性質量の大きいフライホイール
により捩じり振動への対策を図るとともに,精密な芯出
しとスプラインピースのコンパクト化とを図ることを目
的とする。
に,請求項1に記載された発明は,クランク軸を鉛直姿
勢としたエンジンにより駆動されるバーチカル軸が,ス
イベル軸と,このスイベル軸後方のアッパーマウントと
の間にあり,前記クランク軸の軸端部にフライホイール
及びスプラインピースが同軸に結合され,このスプライ
ンピースからバーチカル軸側に動力を取り出すようにし
た船外機におけるクランク軸の動力取出装置において,
クランク軸の軸端部外周にその一側面が印籠嵌合するフ
ライホイールと,フライホイールの他側面に重ね合わさ
れるフランジ部を有してフライホイールの内周面に印籠
嵌合するとともに,前記フランジ部から下側に延びて前
記バーチカル軸とスプライン結合するバーチカル軸結合
部を有するスプラインピースと,クランク軸の軸端部に
フライホイール及びスプラインピースのフランジ部を共
締めするボルトとを備えたことを特徴とする。
1の構成に加えて,前記スプライン結合部の内周にスプ
ラインを形成したことを特徴とする。
1の構成に加えて,前記スプライン結合部の外周にスプ
ラインを形成したことを特徴とする。
フライホイールが印籠嵌合して同軸に位置決めされると
とともに,フライホイールにスプラインピースが印籠嵌
合して同軸に位置決めされ,スプラインピースのフラン
ジ部及びフライホイールのフランジ部がボルトでクラン
ク軸の軸端部に共締めされる。
する。
ので,図1は船外機の全体側面図,図2は図1の要部拡
大断面図,図3は図2の要部拡大図である。
ンションケース1の上部に結合されたマウントケース2
を備えており,このマウントケース2の上面に直列4気
筒4サイクルエンジンEが支持される。マウントケース
2には上面が開放したアンダーケース3が結合されてお
り,このアンダーケース3の上部にエンジンカバー4が
着脱自在に装着される。エンジンカバー4はその下縁が
アンダーケース3の上縁に結合され,アンダーケース3
の下縁とエクステンションケース1の上縁との間にアン
ダーカバー5が結合される。而して,エンジンカバー4
の内側に画成されるエンジンルームの内部に,クランク
軸9を鉛直姿勢とした状態でエンジンEが収納される。
ホイール11と共に連結されたバーチカル軸12は,エ
クステンションケース1の内部を下方に延び,その下端
はギヤケース13の内部に設けたベベルギヤ機構14を
介して,後端にプロペラ15を有するプロペラ軸16に
接続される。ベベルギヤ機構14の前部には,プロペラ
軸16の回転方向を切り換えるべくシフト部材17の下
端が接続される。
ト18とエクステンションケース1に設けたロアマウン
ト19との間にはスイベル軸20が固定されており,こ
のスイベル軸20を回転自在に支持するスイベルケース
21が,船尾Sに装着されたスターンブラケット22に
チルト軸23を介して上下揺動可能に支持される。
このシリンダブロック24と協動してクランク室を画成
するクランクケース25と,シリンダブロック24のデ
ッキ面に結合されるシリンダヘッド26と,このシリン
ダヘッド26に結合されるヘッドカバー27とを備え
る。シリンダブロック24に形成された4個のシリンダ
28…には,それぞれピストン29…が摺動自在に嵌合
しており,これらピストン29…はコネクティングロッ
ド30…を介してクランク軸9に連接される。
ク24及びクランクケース25の下面に結合された前記
マウントケース2は,フライホイール11を収納するフ
ライホイール収納室41を画成する。鉛直方向に配置さ
れたクランク軸9は,そのジャーナル部91 …がシリン
ダブロック24とクランクケース25間に設けた軸受メ
タル42…に支持されており,その下端はシール部材4
3を貫通して前記フライホイール収納室41内に延出す
る。クランク軸9の下端に固着されたフライホイール1
1は外周にギヤ111 を備えており,このギヤ111 に
スタータモータ35の出力軸351 に設けたピニオン3
6が噛合する。
1及びスプラインピース44が例えば3本のボルト45
…(図には2本のみ図示)で共締めされる。そしてシー
ル部材47を介してフライホイール収納室41内に延出
するバーチカル軸12の上端が,前記スプラインピース
44にスプライン嵌合する。
イホイール11,スプラインピース44及びバーチカル
軸12の結合部の構造を詳述する。
ール11の中央に形成されたフランジ部112 の上面1
121が突き合わされる。このとき,クランク軸9の外周
面9 4 にフライホイール11のフランジ部112 が印籠
嵌合Aし,クランク軸9及びフライホイール11が同軸
に位置決めされる。
とバーチカル軸結合部442 とから構成され,フランジ
部441 の上面4411がフライホイール11のフランジ
部112 の下面1122に突き合わされる。このとき,フ
ライホイール11のフランジ部112 の内周面1123に
スプラインピース44が印籠嵌合Bし,フライホイール
11及びスプラインピース44が同軸に位置決めされ
る。
によりクランク軸9,フライホイール11及びスプライ
ンピース44の3部材が同軸に位置決めされ,これら3
部材はスプラインピース44のフランジ部441 及びフ
ライホイール11のフランジ部112 を下方から貫通す
る前記ボルト45…をクランク軸9のボルト孔95 に螺
入することにより一体に共締めされる。
から反クランク軸9側に延びるバーチカル軸結合部44
2 は筒状に形成されており,その内周にバーチカル軸1
2の上端外周が同軸にスプライン嵌合Cする。
FCであり,バーチカル軸12及びスプラインピース4
4の材質はS48Cである。
はフライホイール11及びスプラインピース44を介し
てバーチカル軸12に伝達され,そこからベベルギヤ機
構14及びプロペラ軸16を介してプロペラ15に伝達
される。
フライホイール11側からエンジンEの駆動力をバーチ
カル軸12に取り出すようにしたので,クランク軸9の
捩じれ強度が有利になって振動の発生を最小限に抑える
ことが可能となる。またクランク軸9,フライホイール
11及びスプラインピース44の3部材を2箇所の印籠
嵌合A,Bにより同軸に位置決めしているので,それら
の偏心による振動の発生を防止することができ,しかも
前記3部材を共通のボルト45…で共締めしているので
部品点数が削減される。
クランク軸にボルト止めした後,スプラインピースをそ
の外周位置でボルト止めするものに対し,本発明のもの
は前記3部材を共通のボルト45…で共締めしたことに
より,スプラインピース44のフランジ部441 の張り
出しが小さく抑えられ,動力取出部の小型化が達成され
て汎用性が向上する。
必要な内周面1123を利用してスプラインピース44を
印籠嵌合Bしているので,フライホイール11に印籠嵌
合Bのための特別の孔を形成する必要がなくなり,加工
工数が削減される。またバーチカル軸結合部442 の上
端がフライホイール11の内周面1123に嵌合している
ため,上下方向の寸法を増加させることなくバーチカル
軸結合部442 のスプライン長を確保することが可能と
なる。
について説明する。
ス44のバーチカル軸結合部442が筒状に形成され,
その内周にバーチカル軸12がスプライン嵌合Cしてい
るが,この第2実施例ではスプラインピース44のバー
チカル軸結合部442 が棒状に形成され,その外周にバ
ーチカル軸12がスプライン嵌合Cしている。
施例の作用効果と同じ作用効果を奏することができる。
但し,バーチカル軸結合部442 のスプライン長は第1
実施例よりも僅かに短くなる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
クランク軸9からの動力取り出しについて説明したが,
本発明の他の任意のエンジンのクランク軸からの動力取
り出しについても適用することが可能である。
有するジェットポンプを備える小型船にエンジンを搭載
し,インペラ軸に直接,或いはインペラ軸にダンパーを
介して接続する中間軸とクランク軸とをスプライン結合
する際に適用することができる。また,ロータとステー
タとの一方にコイルを設けてなる発電機をエンジンを接
続して発動発電機を構成し,前記ロータの軸とクランク
軸とをスプライン結合する際に適用することができる。
更に,本発明は他の分野のエンジン付き作業機やポンプ
等に対しても適用することが可能であり,振動への配慮
やスプラインピースの小型化によって広い汎用性が発揮
される。
ク軸を鉛直姿勢としたエンジンにより駆動されるバーチ
カル軸が,スイベル軸と,このスイベル軸後方のアッパ
ーマウントとの間にあり,クランク軸の軸端部にフライ
ホイール及びスプラインピースが同軸に結合され,この
スプラインピースからバーチカル軸側に動力を取り出す
ようにした船外機におけるクランク軸の動力取出装置に
おいて,クランク軸の軸端部にフライホイールが印籠嵌
合して同軸に位置決めされるととともに,フライホイー
ルにスプラインピースが印籠嵌合して同軸に位置決めさ
れ,スプラインピースのフランジ部及びフライホイール
のフランジ部がボルトでクランク軸の軸端部に共締めさ
れるので,クランク軸,フライホイール及びスプライン
ピースの3部材を少ない部品点数で軸方向及び半径方向
に精密に位置決めし,偏心による振動の発生を防止する
ことができる。またスプラインピースのバーチカル軸結
合部に連なるフランジ部の半径方向への張り出しを小さ
く抑えて半径方向の寸法を小型化することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 クランク軸(9)の軸端部にフライホイ
ール(11)及びスプラインピース(44)を同軸に結
合し,このスプラインピース(44)から動力を取り出
すクランク軸の動力取出装置において,クランク軸
(9)の軸端部外周にその一側面が印籠嵌合(A)する
フライホイール(11)と,フライホイール(11)の
他側面に重ね合わされるフランジ部(441 )を有して
フライホイール(11)の内周面(1123)に印籠嵌合
(B)するとともに,前記フランジ部(441 )から反
クランク軸(9)側に延びるスプライン結合部(4
42 )を有するスプラインピース(44)と,クランク
軸(9)の軸端部にフライホイール(11)及びスプラ
インピース(44)のフランジ部(441 )を共締めす
るボルト(45)と,を備えたことを特徴とするクラン
ク軸の動力取出装置。 - 【請求項2】 前記スプライン結合部(442 )の内周
にスプラインを形成したことを特徴とする,請求項1記
載のクランク軸の動力取出装置。 - 【請求項3】 前記スプライン結合部(442 )の外周
にスプラインを形成したことを特徴とする,請求項1記
載のクランク軸の動力取出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323813A JP3676721B2 (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 船外機におけるクランク軸の動力取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323813A JP3676721B2 (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 船外機におけるクランク軸の動力取出装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6231157A Division JPH0893500A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | クランク軸の動力取出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002181135A true JP2002181135A (ja) | 2002-06-26 |
JP3676721B2 JP3676721B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=19140647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001323813A Expired - Lifetime JP3676721B2 (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 船外機におけるクランク軸の動力取出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3676721B2 (ja) |
-
2001
- 2001-10-22 JP JP2001323813A patent/JP3676721B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3676721B2 (ja) | 2005-07-27 |
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