JP2002180087A - 非イオン洗浄剤組成物 - Google Patents

非イオン洗浄剤組成物

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JP2002180087A
JP2002180087A JP2000373322A JP2000373322A JP2002180087A JP 2002180087 A JP2002180087 A JP 2002180087A JP 2000373322 A JP2000373322 A JP 2000373322A JP 2000373322 A JP2000373322 A JP 2000373322A JP 2002180087 A JP2002180087 A JP 2002180087A
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Makoto Makino
誠 牧野
Yoshio Nagaoka
嘉雄 長岡
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 炭素数17の飽和又は不飽和炭化水素鎖
を有する脂肪酸アルコキシレート化合物、脂肪酸エステ
ルアルコキシレート化合物又はアルコールアルコキシレ
ート化合物を含有してなり、これらの比率が飽和/不飽
和(質量比)=70/30〜1/99である非イオン界
面活性剤を上記化合物の配合量が組成物全体に対して5
〜60質量%となるように配合してなることを特徴とす
る非イオン洗浄剤組成物。 【効果】 本発明によれば、すすぎ性が改善され、且つ
洗浄性能も良好な低泡性の洗浄剤組成物が得られ、更
に、色調、臭気などの品質を安定化させることも可能で
ある。従って、本発明の洗浄剤組成物は、ドラム式洗濯
機用洗浄剤等として使用する低泡性洗剤として、特に有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非イオン界面活性
剤を含有する非イオン洗浄剤組成物に関し、より詳しく
は、高洗浄力、且つ低発泡性であり、ドラム式洗濯機用
洗浄剤等としても好適な低泡性洗剤として使用すること
ができる非イオン洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、非イオン界面活性剤を含有した洗浄剤組成物のすす
ぎ性向上には、例えば、液体洗浄剤においてポリエーテ
ル型シリコーンを添加することが提案されており(特開
平11−293298号公報)、また、非イオン界面活
性剤を配合した洗浄剤についても種々提案されているが
(特開昭61−157589号、特開平8−92591
号、特開平9−87695号、特開平10−17620
0号、特開平10−279997号、特開平11−12
4600号、特開2000−144176号公報等)、
非イオン界面活性剤を主成分とし、ドラム式洗濯機用等
として好適に使用できる低泡性洗剤については、未だ充
分に検討されていないというのが現状である。
【0003】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、泡抑制効果に優れ、ドラム式洗濯機用洗浄剤等とし
て好適な低泡性洗剤として使用することができる非イオ
ン洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、非イオン界面活性剤の中でも、脂肪酸アルコキシ
レート型非イオン界面活性剤、脂肪酸エステルアルコキ
シレート型非イオン界面活性剤、アルコールアルコキシ
レート型非イオン界面活性剤として使用される化合物の
場合、疎水基の炭化水素鎖中の不飽和結合の有無(水素
原子数)のみが相違する以外は、同一の構造式、同一の
オキシアルキレン平均付加モル数であれば、不飽和炭化
水素鎖を有する化合物の方が、泡抑制効果に優れること
を見出し、更に、鋭意検討した結果、特に疎水基の炭素
数が18の脂肪酸アルコキシレート型非イオン界面活性
剤、脂肪酸エステルアルコキシレート型非イオン界面活
性剤、アルコールアルコキシレート型非イオン界面活性
剤等において、疎水基が飽和炭化水素鎖を有する化合物
と不飽和炭化水素鎖を有する化合物とを特定の割合で含
有させることによって、すすぎ性が改善され、且つ洗浄
性能にも優れ、ドラム式洗濯機にも対応可能な低泡性の
非イオン洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
【0005】即ち、本発明は、(a)下記一般式(1)
で示され、該式中のRが飽和炭化水素鎖である飽和化合
物と、不飽和炭化水素鎖である不飽和化合物とを含有し
てなり、これらの比率が飽和化合物/不飽和化合物(質
量比)=70/30〜1/99である非イオン界面活性
剤を上記飽和化合物と不飽和化合物との合計配合量が上
記組成物全体に対して5〜60質量%となるように配合
してなることを特徴とする非イオン洗浄剤組成物を提供
する。
【0006】R−X−O−(AO)nR’…(1) (但し、上記式中、Rは、炭素数17の飽和又は不飽和
の炭化水素鎖であり、−X−は、−CH2−又は−CO
−である。AOは、オキシアルキレン基であり、R’
は、水素原子又は炭素数4以下の直鎖状又は分岐鎖状の
アルキル基であり、nは、AOの平均付加モル数を示
し、5〜50である。)
【0007】ここで、上記非イオン洗浄剤組成物が、更
に、(b)他の非イオン界面活性剤を含有し、上記
(a)非イオン界面活性剤の上記飽和化合物と不飽和化
合物との合計配合量が組成物中に含有された非イオン界
面活性剤の全量に対して40〜95質量%であれば、よ
り好適であり、また、上記一般式(1)中のRが不飽和
炭化水素鎖である不飽和化合物が、不飽和結合を1個有
するものであり、シス体/トランス体の質量比が30/
70〜99/1であると、より好適である。
【0008】以下、本発明をより詳細に説明すると、本
発明の非イオン洗浄剤組成物は、(a)成分として、下
記一般式(1)で表され、下記式(1)中のRが飽和炭
化水素鎖である飽和化合物と、下記式(1)中のRが不
飽和炭化水素鎖である不飽和化合物とを含有する非イオ
ン界面活性剤を配合したものである。
【0009】R−X−O−(AO)nR’…(1) ここで、上記式中、Rは、炭素数17の飽和又は不飽和
の炭化水素鎖であり、また、上記式中、−X−は、−C
2−又は−CO−である。従って、R−X−は、炭素
数18であり、具体的には、オクタデシル基(n−C18
37−)、n−C173CO−、オレオイル基[CH
3(CH27CH=CH(CH27CO−](cis
−)、エライドイル基[CH3(CH27CH=CH
(CH27CO−](trans−)、CH3(CH2
7CH=CH(CH27CH2−](cis−)、CH3
(CH27CH=CH(CH27CH2−](tran
s−),リノール基[CH3(CH27CH=CH(C
27CO−](cis−)、リノール基[CH3(C
27CH=CH(CH27CO−](trans
−)、リノレン基[CH3(CH2CH=CH)3(C
27CO−](cis−)、リノレン基[CH3(C
2CH=CH)3(CH27CO−](trans−)
等が挙げられる。
【0010】AOは、オキシアルキレン基であり、好ま
しくは炭素数1〜4のオキシアルキレン基であり、これ
らの中でも、特に炭素数1〜3のオキシアルキレン基が
より好適である。より具体的には、下記に示すオキシエ
チレン基(EO)、オキシプロピレン基(PO)、オキ
シブチレン基(BO)から選ばれる1種又は2種以上が
好適である。
【0011】
【化1】
【0012】R’は、水素原子又は炭素数4以下のアル
キル基である。炭素数が大きすぎると、洗浄性能が低下
する。なお、R’は、好ましくは水素原子、メチル基又
はエチル基である。AOの平均付加モル数を示すnは、
5〜50、より好ましくは11〜28である。AOの平
均付加モル数が上記範囲を外れると、本発明が目的とす
る洗浄性能が得られない。ここで、(AO)nが2種以
上のオキシアルキレン基が付加したブロック付加体であ
る場合、nは、各オキシアルキレン基の平均付加モル数
を合計したものである。なお、本発明の場合、AOのモ
ル分布のナロー度は、特に制限されるものではない。
【0013】ここで、上記式(1)において、R’が水
素原子である場合、(AO)nは、好ましくはオキシエ
チレン基(EO)とオキシプロピレン基(PO)とのブ
ロック付加体(R’側がPOであり、POの平均付加モ
ル数は1〜10、特に1〜3、EOの平均付加モル数は
5〜40、特に10〜25が好適である)、又は、オキ
シエチレン基(EO)とオキシブチレン基(BO)との
ブロック付加体(R’側がBOであり、BOの平均付加
モル数は1〜10、特に1〜3、EOの平均付加モル数
は5〜40、特に10〜25が好適である)であること
が望ましい。また、R’が炭素数4以下の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基である場合、(AO)nは、オキシ
エチレン基(EO)nであることが望ましい。
【0014】本発明の(a)成分として配合される非イ
オン界面活性剤は、上記一般式(1)中のRが炭素数1
7の飽和炭化水素鎖又は不飽和炭化水素鎖であって、水
素原子数が相違する以外は、同一の構造式、同一のオキ
シアルキレン平均付加モル数を有するRが炭素数17の
飽和炭化水素鎖の化合物(飽和化合物)と、Rが炭素数
17の不飽和炭化水素鎖を有する化合物(不飽和化合
物)とを含有してなり、飽和化合物/不飽和化合物の質
量比は、70/30〜1/99である。Rが炭素数17
の飽和炭化水素鎖である化合物の割合が高くなりすぎる
と、泡立ち、すすぎ性能の改善効果が低下し、小さすぎ
ると実用性に欠ける。なお、色調、臭気安定性等を考慮
すれば、飽和化合物/不飽和化合物の質量比は、好まし
くは50/50〜5/95、より好ましくは30/70
〜5/95である。
【0015】上記のような飽和化合物/不飽和化合物の
質量比を有する上記(a)成分の非イオン界面活性剤の
製造方法は、特に制限されず、例えば上記一般式(1)
中のRが炭素数17の飽和炭化水素鎖である化合物と、
炭素数17の不飽和炭化水素鎖である化合物とを上記比
率となるように混合してもよく、また、天然植物油脂を
原料とし、例えば、特開平8−268919号、特開平
9−118648号公報に記載された方法により、上記
非イオン界面活性剤を製造することができる。ここで、
飽和化合物/不飽和化合物の質量比は、原料不飽和脂肪
酸、不飽和アルコール等の水素添加量、又は、飽和化合
物/不飽和化合物の質量比の異なる非イオン界面活性剤
を混合することにより、調整することができる。また、
本発明において、シス体とトランス体との比率を調整す
る場合、原料不飽和脂肪酸、不飽和アルコール等の水素
添加の反応条件や触媒存在下での熱処理等により調整す
ることができる。
【0016】なお、本発明の(a)成分の非イオン界面
活性剤は、上記一般式(1)中のRの不飽和結合の有無
(水素原子数)のみが相違する以外は、同一の構造式、
同一のオキシアルキレン平均付加モル数からなる飽和化
合物と不飽和化合物とが上記質量比範囲で混合した混合
物を主成分として含有することが望ましいが、本発明の
(a)成分の非イオン界面活性剤としての効果を損なわ
ない限り、例えば上記のように天然植物油などから製造
する際に、副生物、不純物等として含有される例えばC
16化合物、C20化合物等の混合を妨げるものではなく、
このような場合、上記(a)成分の非イオン界面活性剤
における上記飽和化合物と不飽和化合物との合計含有量
(純度)は、40〜99%(質量%、以下同様)、特に
80〜99%であることが望ましい。
【0017】本発明の(a)成分の非イオン界面活性剤
に含まれる上記一般式(1)中のRが不飽和炭化水素鎖
である化合物としては、二重結合が一つであることが望
ましく、不飽和結合を二つ以上有する化合物を含有する
場合、不飽和結合を二つ以上有する化合物の割合が上記
一般式(1)で表される化合物全体の10質量%以下で
あることが望ましい。また、上記一般式(1)中のRが
不飽和炭化水素鎖である化合物が、不飽和結合を1個有
するものであり、シス体/トランス体の質量比が30/
70〜99/1、好ましくは40/60〜95/5、よ
り好ましくは70/30〜95/5であると、洗浄剤組
成物の溶解性、製造時のハンドリング性の点から、より
好適である。
【0018】本発明の洗浄剤組成物における上記(a)
成分の非イオン界面活性剤の配合量は、上記飽和化合物
と不飽和化合物との合計配合量が、組成物全体に対し
て、5〜60%、好ましくは10〜30%となる量であ
る。配合量が少なすぎると洗浄力が不充分となり、多す
ぎると洗浄力が飽和してしまい、コストパフォーマンス
が悪くなる。
【0019】また、本発明の洗浄剤組成物は、更に、上
記(a)成分の非イオン界面活性剤以外に、(b)成分
として、他の非イオン界面活性剤を配合することができ
る。ここで、本発明の(b)成分の他の非イオン界面活
性剤としては、例えばラウリルアルコールオキシエチレ
ン(EO)又はオキシプロピレン(PO)付加体、ミリ
スチルアルコールオキシエチレン(EO)又はオキシプ
ロピレン(PO)付加体、パルミチルアルコールオキシ
エチレン(EO)又はオキシプロピレン(PO)付加
体、糖−脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、糖−ア
ルコールエーテル型非イオン界面活性剤等を挙げること
ができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合
わせて使用することができる。なお、本発明の(b)成
分の他の非イオン界面活性剤は、上記例示したものに限
定されるものではない。また、例えばC16エトキシレー
ト、C20エトキシレート等は、上記(a)成分に副生物
として含有される場合もあるが、これらを主成分とする
非イオン界面活性剤は、本発明の(b)他の非イオン界
面活性剤として使用することができる。
【0020】本発明の洗浄剤組成物に上記(b)成分の
他の非イオン界面活性剤を配合する場合、上記(a)成
分の非イオン界面活性剤の上記飽和化合物と不飽和化合
物との合計配合量が全非イオン界面活性剤の合計量(a
成分+b成分)に対して、40〜95%、特に60〜9
5%となるように配合することが望ましい。上記飽和化
合物と不飽和化合物との上記(b)成分の他の非イオン
界面活性剤に対する配合割合が低すぎると、泡立ち、す
すぎ性の改善効果が不充分となる場合があり、配合割合
が高すぎると、上記(b)成分の他の非イオン界面活性
剤の配合による効果が充分に得られない場合がある。
【0021】また、同様の理由により、上記(b)成分
の他の非イオン界面活性剤を配合する場合、組成物全体
に対する配合量は、2〜20%が好適である。
【0022】本発明の非イオン洗浄剤組成物は、上記界
面活性剤以外に、本発明の効果を妨げない範囲で、通
常、洗浄剤組成物に配合される各種成分を配合すること
ができ、例えばアルカリ剤(炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン等)、キレート剤(A型ゼオライト、P
型ゼオライト、アクリル酸マレイン酸共重合体、層状ケ
イ酸塩、クエン酸等)、上記以外の界面活性剤(直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、α−オレフィ
ンスルホン酸塩(AOS)、長鎖アルキル硫酸エステル
(AS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
等)、石けん、酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ、リパ
ーゼ、セルラーゼ等)、酵素安定剤(亜硫酸ナトリウム
等)、香料、蛍光剤、漂白剤、漂白活性化剤、溶剤(ポ
リエチレングリコール、アルコール等)などを、本発明
の効果を妨げない範囲で常用量配合することができる。
【0023】本発明の非イオン洗浄剤組成物は、その剤
型が特に制限されず、例えば粒状洗浄剤、タブレット洗
浄剤、ブリケット洗浄剤、シート状洗浄剤の洗浄基剤、
液体洗浄剤等の各種剤型に調製することができる。ま
た、その調製方法も特に制限されるものではなく、各剤
型の常法に準じて製造することができる。
【0024】本発明の非イオン洗浄剤組成物は、衣料用
洗浄剤として好適に使用されるものであり、その使用方
法は、特に制限されず、粒状洗浄剤、高密度粒状洗浄
剤、タブレット洗浄剤、ブリケット洗浄剤、シート状洗
浄剤、液体洗浄剤等の各種剤型の常法により使用するこ
とができるが、特に低泡性洗剤として、例えばドラム式
洗濯機用洗浄剤とすると、より効果的である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、すすぎ性が改善され、
且つ洗浄性能も良好な低泡性の洗浄剤組成物が得られ、
更に、色調、臭気などの品質を安定化させることも可能
である。従って、本発明の洗浄剤組成物は、ドラム式洗
濯機用洗浄剤等として使用する低泡性洗剤として、特に
有用である。
【0026】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例によって、よ
り具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって
限定されるものではない。
【0027】[実施例1〜19及び比較例1〜12]表
1の組成に従って、常法に準じて実施例1〜6及び比較
例1〜3の粉末洗剤(洗浄剤組成物)を調製した。更
に、実施例1〜6及び比較例1〜3の粉末洗剤粒子40
gに崩壊剤5%を外割りで混合し、タブレット強度が4
kgfになるように打錠して、直径4.5cm、厚さ1
8mmの実施例7及び比較例4〜6のタブレット洗浄剤
(洗浄剤組成物)を調製した。また、表3の組成に従っ
て、常法に準じて洗剤基剤(洗浄剤組成物)を調製し、
この洗剤基剤をイタコン酸変性ポリビニルアルコール/
ポリビニルアルコール=95/5、25g/m2、厚さ
1mmの不織布2枚の間に厚さ2〜3mmとなるように
挟み、常法に準じて実施例8〜13及び比較例7〜9の
シート状洗剤を得た。そして、表4の組成に従って、常
法に準じて実施例14〜19及び比較例10〜12の液
体洗剤(洗浄剤組成物)を調製した。これらの洗浄剤組
成物について、下記評価方法によって、洗浄時泡立ち、
すすぎ性、通常洗浄率、色調安定性、臭気安定性を評価
した。結果を表1〜表4に併記する。なお、表中の全非
イオン活性剤に対する本発明のa成分の割合(%)は、
比較例については、本発明のa成分の非イオン界面活性
剤を含有しないので、全非イオン活性剤に対する本発明
のa成分の割合は計算しなかった。
【0028】なお、表中の略記した成分は、下記の通り
である。 a成分:C18・EO n、数値 又は、C18・EO n
・PO m、数値 それぞれ、EO平均付加モル数がnモルのオレイルアル
コールエトキシレート型非イオン界面活性剤、又はオレ
イルアルコールにEOを平均付加モル数がnモル及びP
Oを平均付加モル数がmモルとなるように付加させたE
O・POブロック付加体(末端がPO)を主成分とする
ものであり、数値は、C18飽和/C18不飽和(二重結合
1,2)の質量比である。また、シス体/トランス体の
質量比は、80/20である。C18・EO20、20/
80の全アルキル分布は、アルキル鎖長C16以下/(C
18飽和+C18不飽和)/C20以上=3/96.3/0.
7であり、他の非イオン界面活性剤のアルキル分布は、
アルキル鎖長C16以下/(C18飽和+C18不飽和)/C
20以上=5/90/5である。C18飽和/C18不飽和の
質量比、シス体/トランス体の比率は、主成分がオレイ
ルアルコール又はオレイン酸メチルエステルである出発
原料を部分水添する際の水素添加量、反応条件、又は、
18飽和/C18不飽和の質量比、シス/トランスの質量
比の異なる非イオン界面活性剤を混合することにより調
整した。
【0029】MEEn、数値 天然植物油脂より、常法に従い、脂肪酸、脂肪酸メチル
エステル、脂肪酸アルコールを製造した。その後、特開
平9−118648号公報に記載された製造方法に準じ
て非イオン界面活性剤を合成し、試料とした。得られた
試料は、EO平均付加モル数がnのオレイン酸メチルエ
トキシレート型非イオン界面活性剤(ライオン(株)パ
イロットスケール合成品)であり、アルキル鎖長C16
下/(C 18飽和+C18不飽和)/C20以上=0/99/
1であり、数値は、C18飽和/C 18不飽和の質量比(二
重結合1,2)の質量比である。また、シス体/トラン
ス体の比率は、80/20である。C18飽和/C18不飽
和の質量比、シス/トランスの質量比は、パーム油の脂
肪酸メチルエステルを出発原料とし、部分水添する際の
水素添加量、反応条件により調整した。
【0030】C18飽和、EO20:EO平均付加モル数
が20モルのステアリルアルコールエトキシレート型非
イオン界面活性剤
【0031】<評価方法>洗浄力(通常洗浄)は、Te
rg−o−tometerを使用し、洗剤濃度0.75
g/900ml、洗浄温度25℃、洗浄硬度3°DH、
120rpm、洗浄時間10分、バッチサイズ900m
l、湿式人工汚染布(5cm×5cm 10枚)、浴比
30倍(試験布の他、浴比合わせのため綿肌シャツを2
cm角に裁断した布を約27g添加)の洗浄条件に従っ
て、溶液調整、洗浄を行った後、脱水し、バッチすすぎ
を1回行い、乾燥した後、色差計(日本電色Σ90型)
で乾燥後の湿式人工汚染布の反射率を測定した。
【0032】泡立ち、すすぎ性は、二槽式洗濯機を使用
し、洗浄温度25℃、水道水30L、洗剤濃度0.83
g/Lの洗浄条件で、未着用肌シャツ7枚(1Kg)を
槽内に投入し、10分間洗浄した。洗浄時泡立ちについ
ては、洗浄開始5分後以降から洗浄終了時までに洗濯液
表面に形成する最大の泡の高さが10cm未満のものを
良好(○)、15cmを超えたものを泡立ちが不良
(×)、その中間の10〜15cmを(△)とした。す
すぎ性については、洗浄終了後、肌シャツを取りだし、
脱水機で1分脱水した後、25℃、30リットルで3分
すすぎを2回行い、2回目のすすぎが終了した時点で洗
濯液表面の状態を判定し、泡のなかったものを非常に良
好(◎)、泡がわずかにあったものを良好(○)、泡が
液表面の1/3以上認められたものを不良(×)、○と
×の中間を(△)とした。
【0033】色調、臭気安定性は、洗浄剤組成物が固形
洗浄剤(粉末、タブレット、ブリケット、シート状洗
剤)の場合、紙製カートンに充填し、40℃、1ヶ月保
存した後、色調及び臭気を下記評価基準に従って官能評
価した。一方、液体洗剤の場合、ガラス製の容器に充填
し、プラスチック蓋で密閉し、40℃、1ヶ月保存した
後、同様にして色調及び臭気を官能評価した。
【0034】<色調の評価基準> ◎:色の変化なし、 ○:色の変化がわずか、 △:色の変化が少しある、 ×:変色が大
【0035】<臭気の評価基準> ◎:異臭なく良好、 ○:異臭わずかあるが良好、 △:異臭が少しある、 ×:異臭が強く不良
【0036】
【表1】 香料*;特願2000−346626号の表11〜表1
8に示す香料組成物Bを使用
【0037】
【表2】 香料*;特願2000−346626号の表11〜表1
8に示す香料組成物Aを使用
【0038】
【表3】 香料*;特願2000−346626号の表11〜表1
8に示す香料組成物Aを使用
【0039】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AB04 AB19 AC08 AC12 AC23 BA09 BA12 BA17 BA19 DA01 EA12 EA15 EA16 EA24 EA28 EA29 EB22 EB30 EB32 ED02 FA14 FA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(1)で示され、該式
    中のRが飽和炭化水素鎖である飽和化合物と、不飽和炭
    化水素鎖である不飽和化合物とを含有してなり、これら
    の比率が飽和化合物/不飽和化合物(質量比)=70/
    30〜1/99である非イオン界面活性剤を上記飽和化
    合物と不飽和化合物との合計配合量が上記組成物全体に
    対して5〜60質量%となるように配合してなることを
    特徴とする非イオン洗浄剤組成物。 R−X−O−(AO)nR’…(1) (但し、上記式中、Rは、炭素数17の飽和又は不飽和
    の炭化水素鎖であり、−X−は、−CH2−又は−CO
    −である。AOは、オキシアルキレン基であり、R’
    は、水素原子又は炭素数4以下の直鎖状又は分岐鎖状の
    アルキル基であり、nは、AOの平均付加モル数を示
    し、5〜50である。)
  2. 【請求項2】 更に、(b)他の非イオン界面活性剤を
    含有し、上記(a)非イオン界面活性剤の上記飽和化合
    物と不飽和化合物との合計配合量が組成物中に含有され
    た非イオン界面活性剤の全量に対して40〜95質量%
    である請求項1記載の非イオン洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)中のRが不飽和炭化水
    素鎖である不飽和化合物が、不飽和結合を1個有するも
    のであり、そのシス体/トランス体の質量比が30/7
    0〜99/1である請求項1又は2記載の非イオン洗浄
    剤組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009155559A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Lion Corp 粉末洗剤組成物
KR20120050988A (ko) 2009-07-17 2012-05-21 라이온 가부시키가이샤 의류용 액체 세제 조성물
JP2016199748A (ja) * 2015-04-06 2016-12-01 ライオン株式会社 液体洗浄剤組成物
JP2019090057A (ja) * 2013-09-12 2019-06-13 ライオン株式会社 繊維製品用の液体洗浄剤

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