JP2002179730A - ポリオレフィン共重合体及びその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン共重合体及びその製造方法

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JP2002179730A
JP2002179730A JP2000378751A JP2000378751A JP2002179730A JP 2002179730 A JP2002179730 A JP 2002179730A JP 2000378751 A JP2000378751 A JP 2000378751A JP 2000378751 A JP2000378751 A JP 2000378751A JP 2002179730 A JP2002179730 A JP 2002179730A
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poly
hydrocarbon
aromatic hydrocarbon
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olefin
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Takashi Arai
隆 新井
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ−α−オレフィンに高沸点の重合性化合
物を導入し、その重合体の物性を改善する。 【解決手段】側鎖に脂環式炭化水素または芳香族炭化水
素を含んだ繰り返し単位を有するポリ−α−オレフィン
共重合体を提供する。また、式(I)に示した化合物及
び助触媒の存在下、脂環式炭化水素または芳香族炭化水
素を含んだ重合性化合物とα―オレフィンとを共重合
し、側鎖に脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含ん
だ繰り返し単位を有するポリ−α−オレフィン共重合体
を製造する方法を提供する。 R2R3MX2 (I) (式中、R2、R3はシクロペンタジエニル環を有する化
合物を示し、2価の炭化水素を介して結合していても良
い。Mは遷移金属を示し、Xはハロゲン原子を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメタロセン触媒等の
高活性重合触媒を使用したα−オレフィンの重合方法に
関するものであり、また新規なポリ−α−オレフィンの
開発に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脂環式骨格、特に多環脂環式、または芳
香族炭化水素を有する重合性化合物はポリエチレンなど
のポリ−α−オレフィンの共重合成分として導入するこ
とは、その物性の改良に大きな寄与が期待されるが、エ
チレンなどとはその物性差が大きく、共重合することは
非常な困難さを伴う。従って、物性差、特に沸点差の異
なるモノマー同士を共重合させる重合方法についていま
だに開発されていない。しかしながら、最近、特開平1
1−335304に報告されているように、多種のモノ
マーが工業的に合成可能となり、容易に入手できる可能
性がひろがり、エチレンなどのα−オレフィン類との共
重合方法の開発が重要になってきた。
【0003】特にビニルアダマンタンなどは、高温でラ
ジカル重合させることは報告(J. Polym. Sci. : Polym
er Letters Edition, Vol. 119, 387 ( 1981 ) )され
ているが、到底このような高温下でのラジカル重合で
は、エチレンなどのα−オレフィンとの共重合は困難で
ある。
【0004】一方、近年メタロセン化合物と称されてい
るシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニ
ル基などを配位子とする金属化合物は、アルミノキサン
またはB(C654 -を助触媒としてα−オレフィンの
立体規則性の重合を可能とし注目を浴びてきた。例えば
特開昭58−19309にはメタロセン化合物とアルミ
ノキサンからなる触媒の存在下、エチレンなどの重合が
報告されている。しかし、まだα−オレフィンと、その
物性差の大きな重合性化合物への応用は見られない。し
たがって、脂環式骨格、特にアダマンタンのような多環
式の炭化水素や、芳香族炭化水素を分子内に有した重合
性化合物とエチレンなどのα−オレフィンとの共重合を
可能とする重合方法の開発、及び物性改良された重合体
の出現は強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ポリエチレンなどのポ
リ−α−オレフィンのエンジニアリング・プラスチック
や多くのプラスチック分野に応用範囲を広げるため、物
性の改善された重合体を提供する。その物性改善の手法
としては脂環式骨格、特に多環式炭化水素や、芳香族炭
化水素を分子内に有した重合性化合物をポリエチレンな
どのポリ−α−オレフィンに共重合させて導入すること
にあるが、その重合体の製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結
果、脂環式炭化水素や芳香族炭化水素を分子内に有した
重合性化合物を、エチレンなどのα−オレフィンと共重
合する時に、前記式(2)に示したメタロセン触媒等の
重合触媒と、前記式(3)及び(4)に示した助触媒を
用いることにより、低温でも重合することに成功し本発
明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、側鎖に脂環式炭化水素
または芳香族炭化水素を含んだ繰り返し単位を有するポ
リ−α−オレフィン共重合体を提供する。
【0008】上記の側鎖に脂環式炭化水素または芳香族
炭化水素を含んだ繰り返し単位が、下記式(1)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1は水素原子または炭素数1か
ら4のアルキル基、Aは炭素数7から20の脂環式炭化
水素または芳香族炭化水素、Xは連結基、エステル残基
またはアミド残基を示し、m及びnはそれぞれ独立して0
または1を示す。)であるポリ−α−オレフィン共重合
体を提供する。
【0011】本発明は、下記式(2)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R2、R3はシクロペンタジエニル
環を有する化合物を示し、2価の炭化水素を介して結合
していても良い。Mは遷移金属を示し、Xはハロゲン原
子を示す。)及び下記式(3)
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R4は炭素数1から4のアルキル
基を示し、pは特に限定されるものではない。)の存在
下、共重合して得られたポリ−α−オレフィン共重合体
を提供する。
【0016】式(2)に示した化合物及び助触媒の存在
下、脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含んだ重合
性化合物とα―オレフィンとを共重合し、側鎖に脂環式
炭化水素または芳香族炭化水素を含んだ繰り返し単位を
有するポリ−α−オレフィン共重合体を製造する方法を
提供する。
【0017】脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含
んだ重合性化合物が前記式(1)で表される構造単位の
モノマーであるポリ−α−オレフィン共重合体を製造す
る方法を提供する。
【0018】ポリ−α−オレフィン共重合体の製造に使
用する助触媒が前記式(3)で表される化合物、または
下記式(4)
【0019】
【化8】
【0020】で表されるイオンを発生する化合物である
ポリ−α−オレフィン共重合体を製造する方法を提供す
る。
【0021】脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含
んだ重合性化合物が常圧760mmHgにおいて沸点が1
50℃以上であるポリ−α−オレフィン共重合体を提供
する。
【0022】脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含
んだ重合性化合物が常圧760mmHgにおいて沸点が1
50℃以上であるポリ−α−オレフィン共重合体を製造
する方法を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、側鎖に脂環式炭化水素
または芳香族炭化水素を含んだ繰り返し単位を有するポ
リ−α−オレフィン共重合体を提供することにある。そ
の側鎖に脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含んだ
繰り返し単位は、前記式(1)に示したが、その式の中
のAで示した脂環式骨格としては、シクロペンタン、シ
クロヘキサン、シクロヘプタン、シクロデカン、シクロ
ドデカン等があるが、これらに限られたものではない。
また、脂環式のなかでも多環脂環式骨格としてはビシク
ロ[2.2.1]ヘプタン、トリシクロ[5.2.0.1
2,6]デカン、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]
ドデカン、ビシクロ[4.4.0]デカン、トリシクロ
[8.4.0.03,8]テトラデカン、ビシクロ[4.3.
0]ノナン、トリシクロ[7.4.0.03,8]トリデカ
ン、トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン等がある
が、これらに限られたものではない。また、芳香族炭化
水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタ
レン、アントラセンなどがあげられる。
【0024】前記式(1)の中のXが連結基である場合
の化合物としてはビニルシクロペンタン、ビニルシクロ
ヘキサン、ビニルシクロヘプタン、ビニルシクロデカ
ン、ビニルシクロドデカン、ビニルノルボルナン、ビニ
ルトリシクロデカン、ビニルアダマンタン、ビニルデカ
ヒドロナフタレン、ビニル水素化アントレセン等がある
が、これらに限られたものではない。
【0025】前記式(1)の中のXがエステル基である
場合の化合物としては、シクロペンチルアクリレート、
シクロペンチルメタクリレート、シクロヘキシルアクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、シクロデシル
アクリレート、シクロデシルメタクリレート、シクロド
デシルアクリレート、シクロドデシルメタクリレート、
ノルボルニルアクリレート、ノルボルニルメタクリレー
ト、アダマンチルアクリレート、アダマンチルメタクリ
レート、デカヒドロナフタリルアクリレート、デカヒド
ロナフタリルメタクリレート、水素化アントラセニルア
クリレート、水素化アントラセニルメタクリレート、フ
ェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、ナフチ
ルアクリレート、アフチルメタクリレート、アントラセ
ニルアクリレート、アントラセニルメタクリレート等が
あるが、これらに限られたものではない。
【0026】前記式(1)の中のXがアミド基である場
合の化合物としてはシクロペンチルアクリルアミド、シ
クロペンチルメタクリルアミド、シクロヘキシルアクリ
ルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、シクロデ
シルアクリルアミド、シクロデシルメタクリルアミドレ
ート、シクロドデシルアクリルアミドレート、シクロド
デシルメタクリルアミド、ノルボルニルアクリルアミ
ド、ノルボルニルメタクリルアミド、アダマンチルアク
リルアミド、アダマンチルメタクリルアミド、デカヒド
ロナフタリルアクリルアミド、デカヒドロナフタリルメ
タクリルアミド、水素化アントラセニルアクリルアミ
ド、水素化アントラセニルメタクリルアミド、フェニル
アクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、ナフチル
アクリルアミド、アフチルメタクリルアミド、アントラ
セニルアクリルアミド、アントラセニルメタクリルアミ
ド等があるが、これらに限られたものではない。
【0027】本発明で共重合に使用されるα―オレフィ
ンには、エチレン、プロピレン、イソブチレン、n−ブ
チレンなどがあるが、これらに限定されるものではな
い。
【0028】本発明で使用される触媒は前記式(2)に
示した。式中、R2、R3はシクロペンタジエニル環を有
する化合物を示し、2価の炭化水素を会して結合してい
ても良い。Mは遷移金属を示し、Xはハロゲン原子を示
す。
【0029】シクロペンタジエニル環を含む化合物には
シクロペンタジエン、インデン、フルオレンなどがあ
り、2価の炭化水素を会して結合しているシクロペンタ
ジエニル環を含む化合物にはメチレンビスシクロペンタ
ジエン、ジメチルシリルビスシクロペンタジエン、ジメ
チルメチレンビスシクロペンタジエン、エチレンビスシ
クロペンタジエンなどがあり、これらの化合物はシクロ
ペンタジエニル基として金属Mに配位構造をとってい
る。これらシクロペンタジエニル環を含む化合物は単一
の化合物でも、2種以上の化合物を混合使用してもかま
わない。
【0030】前記式(2)でMは遷移金属を示すが、好
ましくは周期律表の4族、5族、6族、10族の金属原
子で、さらに好ましくは4族のTi、Zr、Hf、5族
のV、6族のCr、10族のNiである。
【0031】前記式(3)はハロゲン原子を示すが、好
ましくはクロライド、ブロマイドであるが、混合して使
用してもよい。本発明に使用する触媒を次に例示した
が、これらに特定されるものではない。2個のシクロペ
ンタジエニル基が2価の炭化水素を介して結合していな
いものとしては、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジエチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウム、ジプロピル・ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジブチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジネオペンチル、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライドなどがあり、2個のシ
クロペンタジエニル基が2価の炭化水素を介して結合し
ているものとしては、メチレン−ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリル−ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメ
チルメチレン−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジメチル、エチレン−ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、メチレン−ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシ
リル―ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロライド、ジメチルメチレン−ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、エチレン−ビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドなどが
挙げられる。
【0032】本発明に使用する助触媒としては前記式
(3)に示したが、R4はアルキル基を示すが、メチル基
が好ましい。pについては測定可能なものではないが、
15から20と推定されており、その数値に特定される
ものではない。式(3)の化合物の製法としては、一般
的にトリアルキルアルミニウムを水和させて合成する。
【0033】また、助触媒である前記式(4)で示した
イオンを発生する化合物としては、下記式(5)
【0034】
【化9】
【0035】で示されるトリス−ペンタフロロベンジル
ボロンなどや、下記式(6) R5 3−B(C654 (6) で表されるものがある。式(6)においてR5は炭素数1
〜4のアルキル基、または1価の芳香族化合物を示すが
フェニル基が好ましい。
【0036】また、助触媒としては下記式(7) [R6 3NH]+[B(C654]- (7) も好ましく、式中でR6は炭素数1〜4のアルキル基、ま
たは1価の芳香族化合物を示す。
【0037】本発明の重合方法の種類及び重合条件につ
いては、特に制限されるものではなく、α−オレフィン
の重合で行われる公知の方法が用いられる。例えば不活
性炭化水素媒体を用いる溶媒重合方法、又は実質的に不
活性炭化水素媒体の存在しない塊状重合方法、気相重合
方法も利用でき、重合温度としては、−100℃〜20
0℃であり、好ましくは、−50℃〜150℃である。
重合圧力としては常圧〜100kg/cm2行うのが一般
的であるが、好ましくは常圧〜50kg/cm 2であ
り、更に好ましくは常圧〜20kg/cm2である。
【0038】本発明における触媒成分の処理あるいは重
合に際し使用される炭化水素媒体としては、例えばペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水
素の他に、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素も使用できる。また、これらを混合して使用す
ることもかまわない。
【0039】
【発明の効果】本発明により、今まで不可能とされてい
たα−オレフィンとその物性を異にするモノマーとの共
重合を、メタロセン触媒等により低温で効果的に共重合
することが可能となった。また、共重合で製造された重
合体は、通常のポリ−α−オレフィンの物性を改良し
た。特に高融点のポリ−α−オレフィンを提供すること
により、プラスチックの多くの分野に機能することが可
能である。
【0040】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、本発明は実施例により限定されるものではな
い。
【0041】分子量の測定ポリマーの分子量および分子
量分布は、溶媒に酸化防止剤としてBHT(0.3g/l)を
添加したo-ジクロロベンゼンを用い、その溶媒にポリマ
ーを溶解させ0.01mg/mlのサンプルを調製し
た。この溶液を150℃に加熱し、溶解させたものを濾
過して測定に用いた。分子量は分子量が既知の標準ポリ
スチレンで作成した検量線を用いて評価した。
【0042】融点及び融解熱量測定 生成ポリマーの融点及び融解熱量は、アルミニウムパン
に約10mgのポリマーを封入し、昇温速度10℃/m
inで測定した。また、基準物質としてスズとインジウ
ムを用いて2点補正を行った。
【0043】エチレン-ビスインデニルジルコニウムジ
クロライド触媒調製 電磁攪拌棒を備えた300cm3の2口ガラスフラスコに
窒素雰囲気下、精製トルエンを50ml装入し、Ald
rich社製の試薬エチレン-ビスインデニルジルコニ
ウムジクロライド(以下Et(Ind)2ZrCl2と略す)を0.
103g(0.25mmol)加え、触媒液(0.005
mmol/ml)を得た。
【0044】メチルアルモキサン助触媒の調整 メチルアルモキサンは東ソーアクゾ製メチルアルモキサ
ン(以下MAOと略す)をAlモル濃度換算で2mmol/
mlにトルエン溶液で希釈したものを用いた。
【0045】実施例1 電磁攪拌棒を備えた300cm3の2口ガラスフラスコに
窒素雰囲気下、精製トルエン50mlとビニルアダマン
タン5g(30mmol)およびMAO5ml(10mmo
l)を装入し、系内を重合温度である40℃に保ち、窒
素を脱気し、重合系をエチレンで飽和させた。重合は、
触媒であるEt(Ind)2ZrCl2触媒液を1ml(Zr原子換算
で0.005mmol)導入することにより重合を開始
した。重合させるエチレン量は、湿式ガスフローメータ
ーを用いて測定し、0.8L(0.93g、33mmo
l)反応系に吸収された時点で重合を終了した。重合時
間は約10分であり、重合終了後、反応溶液を酸性メタ
ノール中に注いだ。メタノール中に結晶が析出し、それ
を濾過し、さらにメタノールで洗浄した後、60℃で6
時間減圧乾燥させ1.1gのポリマーが得られた。得ら
れたポリマーのMwは88000で融点は136.8℃
であった。得られたポリマーのNMRによる分析結果は
図1に示した。
【0046】比較例1 アダマンタンを仕込まない以外は、実施例1と同様の操
作を行った。得られたポリマーの重量は0.90gで、
Mwは12000あった。融点を測定したところ13
1.6℃であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られたポリマーのNMR
チャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J028 AA01A AB01A AC01A AC09A AC27A AC42A AC48A BA00A BA01B BA02B BB00A BB01B BC12B BC25B EA01 EC02 FA02 GA01 4J100 AA02Q AA03Q AA04Q AA06Q AA15P AA20P AL08P AM21P BC02P BC03P BC04P BC08P BC09P BC12P BC43P BC48P BC49P CA04 FA10 4J128 AA01 AB01 AC01 AC09 AC27 AC42 AC48 AD00 BA00A BA01B BA02B BB00A BB01B BC12B BC25B EA01 EC02 FA02 GA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側鎖に脂環式炭化水素または芳香族炭化
    水素を含んだ繰り返し単位を有するポリ−α−オレフィ
    ン共重合体。
  2. 【請求項2】 側鎖に脂環式炭化水素または芳香族炭化
    水素を含んだ繰り返し単位が、下記式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素数1から4のアルキ
    ル基、Aは炭素数7から20の脂環式炭化水素、または
    芳香族炭化水素、Xは連結基、エステル残基またはアミ
    ド残基を示し、m及びnはそれぞれ独立して0または1を
    示す。)である請求項1記載のポリ−α−オレフィン共
    重合体。
  3. 【請求項3】 下記式(2) 【化2】 (式中、R2、R3はシクロペンタジエニル環を有する化
    合物を示し、2価の炭化水素を介して結合していても良
    い。Mは遷移金属を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
    及び下記式(3) 【化3】 (式中、R4は炭素数1から4のアルキル基を示し、pは
    特に限定されるものではない。)の存在下、共重合して
    得られた請求項1記載のポリ−α−オレフィン共重合
    体。
  4. 【請求項4】 式(2)に示した化合物及び助触媒の存
    在下、脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を含んだ重
    合性化合物とα―オレフィンとを共重合し、側鎖に脂環
    式炭化水素または芳香族炭化水素を含んだ繰り返し単位
    を有するポリ−α−オレフィン共重合体を製造する方
    法。
  5. 【請求項5】 脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を
    含んだ重合性化合物が式(1)で表される構造単位のモ
    ノマーである請求項4記載のポリ−α−オレフィン共重
    合体を製造する方法。
  6. 【請求項6】 ポリ−α−オレフィン共重合体の製造に
    使用する助触媒が式(3)で表される化合物、または下
    記式(4) 【化4】 で表されるイオンを発生する化合物である請求項4記載
    のポリ−α−オレフィン共重合体を製造する方法。
  7. 【請求項7】 脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を
    含んだ重合性化合物が常圧760mmHgにおいて沸点が
    150℃以上である請求項1記載のポリ−α−オレフィ
    ン共重合体。
  8. 【請求項8】 脂環式炭化水素または芳香族炭化水素を
    含んだ重合性化合物が常圧760mmHgにおいて沸点が
    150℃以上である請求項4記載のポリ−α−オレフィ
    ン共重合体を製造する方法。
JP2000378751A 2000-12-13 2000-12-13 ポリオレフィン共重合体及びその製造方法 Pending JP2002179730A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093961A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 三菱瓦斯化学株式会社 エチレン−ビニルアダマンタン共重合体及びその製造方法

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JP2015093961A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 三菱瓦斯化学株式会社 エチレン−ビニルアダマンタン共重合体及びその製造方法

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