JP2002177951A - 浄水用カートリッジおよび浄水器 - Google Patents
浄水用カートリッジおよび浄水器Info
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Abstract
クトな構造でカートリッジ内部の濾材に、より均一に水
が流れるようにして、濾材の能力を充分に発揮できる浄
水器を提供する。 【解決手段】ケーシング9と、その内部に収容した粒状
活性炭16を備え、その粒状活性炭16は繊維状活性炭
21および31により流動が規制されている浄水用カー
トリッジとする。ここで、繊維状活性炭21、31は粗
濾過フィルタを兼ねる。さらに、ケーシング9内には筒
体10が配置され、筒体10内には中空糸濾過膜34が
備えられている。中空糸濾過膜34は原水の流れ方向に
関して繊維状活性炭21、31および粒状活性炭16よ
りも下流側に配置されている。
Description
として好適に使用できる浄水用カートリッジ、およびそ
れを用いた浄水器に関する。
る浄水器は、濾材を充填したカートリッジを備えたカー
トリッジ式を採用している。濾材としては活性炭や中空
糸濾過膜が使用されている。活性炭としては、粒状活性
炭と繊維状活性炭を単独で、もしくは混合して用いたも
のが知られている。
合、カートリッジのケーシング内に粒状活性炭を充填し
た後、粒状活性炭が流動しないように、網状の板もしく
はシートによって処理水の入口側および出口側で濾材を
おさえているのが通常である。従来、濾材をおさえてい
る網状の板もしくはシートは図4に示すように、弾性変
形可能なプラスチック製の支持部材23に形成された穴
25に、細かい網目の網状シート24を貼りつけて構成
される。しかし、このような構造では水の濾材への流入
が穴の部分に偏り、濾材の劣化が不均一となるため、効
率よく濾過できないという問題があった。
活性炭を用いた場合に比べてコストが高くなってしまう
問題がある。
炭を単に混合してカートリッジ内に収容した場合、次の
ような問題が生じる。粒状活性炭と繊維状活性炭では水
の透過性が異なり、繊維状活性炭の方が粒状活性炭より
圧力損失が低く抑えられる。そのため、カートリッジ内
に流れ込んだ水は、圧力損失の低い繊維状活性炭に流れ
やすいため、粒状活性炭を透過する率が低下し、粒状活
性炭による濾過作用が損なわれる。
従来技術の問題点に鑑み、濾材に均一に水が流れるよう
にして、濾材の能力を充分に発揮させることによって、
濾過効率の高い浄水用カートリッジおよび浄水器を提供
することを目的とするものである。
の本発明の浄水用カートリッジは、内壁に段差を有する
ケーシングと、そのケーシングに収容して設けた粒状活
性炭および繊維状活性炭とを備え、繊維状活性炭はケー
シング内壁の段差部によって係止され、粒状活性炭は繊
維状活性炭により流動が規制されていることを特徴とす
るものである。
ルタ部材にかわって、粒状活性炭の流動規制を繊維状活
性炭によって行うものである。繊維状活性炭をフィルタ
部材として流動規制を行うとフィルタ部材自体が濾材と
して作用するので、網やシートを用いたフィルタ部材を
使用したカートリッジに比べ、濾過室単位容積あたりの
濾過効率を向上させることができる。すなわち、網やシ
ートを用いたフィルタを使用した場合と同等の濾過性能
を得るために必要な濾過室内の粒状活性炭の量は繊維状
活性炭の性能に応じて減らすことが可能となり、濾過室
の体積を減少させてカートリッジをコンパクトにでき
る。また、カートリッジの大きさが同じであれば、フィ
ルタ部材が不要になる分カートリッジ内で活性炭を充填
できるスペースを広げることができるので、カートリッ
ジを長寿命化させることも可能となる。
関して粒状活性炭の上流側および下流側の少なくとも一
方の側に配置されていることが好ましい。このような構
造にすることにより、上述の粒状活性炭と繊維状活性炭
を混合させて浄水用カートリッジ内に収容した場合の活
性炭の種類による水の透過むらの問題は起こりにくくな
る。繊維状活性炭は原水の流れ方向に関して粒状活性炭
の上流側および下流側の両側に用いると、網やシートを
用いたフィルタ部材を省略することができるので好まし
いが、片側にのみ用いることもできる。その場合は粒状
活性炭の上流側に用いると、繊維状活性炭の全面から原
水が粒状活性炭に流入するようになるのでより好まし
い。
てもよい。繊維状活性炭が原水の流れ方向に関して粒状
活性炭の上流側に配置される場合は原水の粗濾過フィル
タとして、下流側に配置される場合は粒状活性炭からの
発塵を除塵する粗濾過フィルタとしての効果がある。繊
維状活性炭が粗濾過フィルタの機能を兼ねることでカー
トリッジ内の省スペース化が可能となる。
水の流れ方向に関して、粒状活性炭および繊維状活性炭
よりも下流側に中空糸濾過膜が配置されていることが好
ましい。原水は活性炭により塩素臭等が吸着除去された
後、中空糸濾過膜を透過することによって細菌等が除去
される。
グ内に筒体が配置され、その筒体とケーシングによって
囲まれる空間に粒状活性炭および繊維状活性炭が配置さ
れ、筒体内には中空糸濾過膜が配置されるものである。
このとき配置される繊維状活性炭はフエルト状もしくは
圧縮成形体であり、環状に成形したものであることが好
ましい。さらに、前記繊維状活性炭は弾性変形可能であ
るうえに形状安定性が良いので、これを流動規制部材も
しくは粗濾過フィルタとして使用する場合、カートリッ
ジを組立する際には所定位置への設置が容易であるの
で、作業性に優れるという利点もある。この繊維状活性
炭は厚みや密度を設定することによって、除去性能や、
処理水の流量調整、圧力損失の調整を行うことができ
る。なお、本発明において、上述の繊維状活性炭の厚み
や密度は、水量、水圧、経済性などから決めればよい。
ッジを装着した浄水器を特徴とする。
浄水用カートリッジの概略縦断面図を示し、さらに詳細
に説明する。
ング9と筒体10によって二重円筒状に構成されてい
る。ケーシング9は、上端が開放された不透明あるいは
透明プラスチック製の円筒状の部材で、内壁に段差部2
0が、底部に原水流入口11と浄水流出口12とが形成
されており、筒体10は、上下端が開放された不透明あ
るいは透明プラスチック製の円筒状の部材である。そし
て、ケーシング9の内周部底部には円筒状の仕切壁13
が設けられており、この仕切壁13と段差部20の上部
に繊維状活性炭21が、また、筒体10の上部に繊維状
活性炭21と同一材料からなる繊維状活性炭31が設け
られている。繊維状活性炭はフエルト状もしくは圧縮成
形されたものであり環状に成形されている。これらケー
シング9、筒体10、繊維状活性炭21および31によ
って一次濾過室14および二次濾過室15が形成されて
いる。
16が充填されており、繊維状活性炭21および31に
よって、粒状活性炭16の流動あるいは流出が規制され
る。
膜34がU字状に曲げられた状態で収容されており、中
空糸濾過膜34の端部をポッティング樹脂36で仕切壁
13の下部に端面を開口して固着している。
流入口11に連通する入口室22が形成されており、原
水がこの入口室22を通って一次濾過室14に流入す
る。また、ケーシング9の上端には透明プラスチック製
の蓋32が止着され、この蓋32の下方に一次濾過室1
4と二次濾過室15とをつなぐ連通室33が形成され、
繊維状活性炭21、粒状活性炭16および繊維状活性炭
31で浄化された水が連通室33を通って二次濾過室1
5に流入する。二次濾過室に流入した一次処理水は中空
糸濾過膜34で濾過され、浄水はその下方に形成された
出口室37に集められて浄水流出口12から流出する。
水の流れ方向に関して上流側と下流側の両方に、繊維状
活性炭をフエルト状もしくは圧縮成形体とした環状の板
を用いたが、本発明においては粒状活性炭の上流側、下
流側の一方のみを上記繊維状活性炭の板もしくはシート
とすることもできる。繊維状活性炭は原水を粗濾過する
フィルタ部材の機能も有することができ、かつ、原水の
粒状活性炭への流入の偏りが抑制され濾材を効率よく使
用した濾過が可能となるので粒状活性炭の上流側に設け
ることがより好ましい。
トリッジを装着してなるものである。本発明の浄水器の
一実施態様を図2に示す。浄水器は流路切換部1とカー
トリッジ収納筒体部2とから構成されている。流路切換
部1は、水道の蛇口3と連結されることにより原水を受
け入れる原水受入口4と、原水を浄化せずにそのまま流
出する原水流出口(図示せず)と、カートリッジ収納筒
体部2へ原水を送る送水口(図示せず)と、浄化された
水を流出する浄化水流出口(図示せず)とを有し、か
つ、原水受入口4から受け入れた原水を原水流出口また
は送水口に導く流路切換弁(図示せず)を操作する操作
ハンドル5が設けられている。
器の概略一部破断図(図3)に示すように、カートリッ
ジ6をその軸が水平方向に配置されるように収容し、キ
ャップ8によりカートリッジ6を固定する。
明する。
ジ6は、流路切換部1とカートリッジ収納筒体部2とを
備えた浄水器に接続して使用する。取り付けられた蛇口
3から流路切換部1に水道水を送ると、操作ハンドル5
を浄水側に切り換えておいた場合、原水はカートリッジ
収納筒体部2への送水管を通過し、図1に示すカートリ
ッジ6の原水流入口11へ導かれる。
した原水は、入口室22に入り、その後、一次フィルタ
21を通過し、一次濾過室14へ流入する。
り塩素臭等が吸着除去された後、連通室33を通って二
次濾過室15に流入し、中空糸濾過膜34を透過するこ
とによって細菌等が除去される。中空糸濾過膜34を透
過した水は、中空糸濾過膜34の開口端部から出口室3
7を通り、浄水流出口12から浄水として流出される。
いて説明したが、流路切換部が水道の蛇口に取り付けら
れ、カートリッジ収納筒体部が流し台の天板、床面など
の支持面に置かれる据え置き型や、カートリッジ収納筒
体部が流し台下の収納スペースに配置されるアンダーシ
ンク型であってもよい。
おいて、濾材として粒状活性炭および繊維状活性炭を有
し、粒状活性炭は繊維状活性炭により流動を規制してい
るから、濾材に均一に原水が流入し、効率的な濾過が可
能となる。さらに、濾過室の濾過容積効率の高い浄水用
カートリッジおよび浄水器を提供することができる。
の概略縦断面図である。
である。
上面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】内壁に段差を有するケーシングと、そのケ
ーシングに収容して設けた粒状活性炭および繊維状活性
炭とを備え、繊維状活性炭はケーシング内壁の段差部に
よって係止され、粒状活性炭は繊維状活性炭により流動
が規制されていることを特徴とする浄水用カートリッ
ジ。 - 【請求項2】繊維状活性炭は、原水の流れ方向に関して
粒状活性炭の上流側および下流側の少なくとも一方の側
に配置されている、請求項1に記載の浄水用カートリッ
ジ。 - 【請求項3】繊維状活性炭が粗濾過フィルタを兼ねてい
る、請求項1または2に記載の浄水用カートリッジ。 - 【請求項4】原水の流れ方向に関して粒状活性炭および
繊維状活性炭よりも下流側に中空糸濾過膜が配置されて
いる、請求項1〜3のいずれかに記載の浄水用カートリ
ッジ。 - 【請求項5】ケーシング内に筒体が配置され、その筒体
とケーシングによって囲まれる空間に粒状活性炭および
繊維状活性炭が配置され、筒体内には中空糸濾過膜が配
置されている、請求項4に記載の浄水用カートリッジ。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の浄水用カ
ートリッジを有する浄水器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000377513A JP4967187B2 (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 浄水用カートリッジおよび浄水器 |
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---|---|---|---|---|
JP2009241064A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-22 | Toray Ind Inc | カートリッジ |
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-
2000
- 2000-12-12 JP JP2000377513A patent/JP4967187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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