JP2002177944A - アンモニウムイオン測定廃液処理装置及びこれを備えたアンモニウムイオン測定装置 - Google Patents

アンモニウムイオン測定廃液処理装置及びこれを備えたアンモニウムイオン測定装置

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JP2002177944A JP2000379684A JP2000379684A JP2002177944A JP 2002177944 A JP2002177944 A JP 2002177944A JP 2000379684 A JP2000379684 A JP 2000379684A JP 2000379684 A JP2000379684 A JP 2000379684A JP 2002177944 A JP2002177944 A JP 2002177944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニウムイオン測定廃液を直接公共下水
道に排出することを可能とすること。 【解決手段】 アンモニウムイオン濃度を含有する試料
水を流路用細管内において流下させながら、試薬水注入
口から該試料水中に反応試薬を注入混合し、気液分離器
60bによって液相から分離したガス成分を加熱酸化に
よって一酸化窒素に転換した後に、これを化学発光検出
器85に供給し、化学発光強度を検出して、試料水中の
アンモニア性窒素濃度をフローインジェクション方式に
化学発光法によって測定するアンモニウムイオン濃度測
定装置から排出されるアンモニウムイオン濃度測定廃液
の処理装置であって、気液分離器60bから排出された
測定廃液が供給される廃液槽1と、該廃液槽1内の液相
のpHを測定するためのpH計と、前記試料水を該廃液
槽1内の液相の希釈液として供給するためのバルブ手段
(流量調整弁V1)とを備える。また、廃液槽1には、
該廃液槽1内の液相の残留塩素濃度を測定するための残
留塩素濃度計が付帯される場合がある。そして、測定さ
れた残留塩素濃度は前記バルブ手段の制御因子となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニウムイオ
ン測定装置から排出された測定廃液を処理する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】発明者らは、従来のアンモニウムイオン
の、硝酸イオン、亜硝酸イオンの分析方法が有している
課題を解消して、煩雑な手分析を必要とせず、しかも応
答性を高めて測定精度と能率の向上ができる上、三態窒
素であるアンモニウムイオン、硝酸イオン、亜硝酸イオ
ンを高精度に分析することができる分析方法及び分析装
置を発案している(特願平7−105115)。
【0003】かかる分析手段は、フローインジェクショ
ン分析の原理と、化学発光法の原理を組合わせたもの
で、発明者らはフローインジェクション・化学発光法と
称している。当該分析方法は、図6(A)に示したよう
に、アンモニウムイオンを含有する試料水を流路用細管
内において流下させながら、試薬水注入口から該試料水
中に反応試薬を注入混合し、気液分離器60b内の液相
から分離したガス成分を加熱酸化によって一酸化窒素に
転換した後に、これを化学発光検出器に供給し、化学発
光強度を検出して、試料水中のアンモニア性窒素濃度を
測定する方式で、該反応試薬としては、水酸化ナトリウ
ムと次亜塩素酸ナトリウムとを含有する溶液が用いられ
る。
【0004】さらに、かかる測定手段以外の、アンモニ
ア測定手段としては、イオン電極法、フローインジェク
ション分析法、イオンクロマトグラフ法があり、すでに
数社から市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上水プロセスにおい
て、アンモニウムイオン測定装置は、浄水工程水(原
水、凝集沈殿処理水、ろ過水など)中の濃度監視、その
濃度監視結果をもとにした塩素注入制御に用いられてい
る。設置場所としては、浄水場といった有人施設が主で
あるが、場合によっては原水の濃度監視用で無人の取水
施設に設置されることが考えられる。
【0006】この無人施設で測定する場合、その測定廃
液を公共下水道に排出できるかどうかが、保守上非常に
重要となる。測定廃液がそのまま公共下水道に排出でき
るような水質のものであれば、そのまま下水道に排出で
きる。
【0007】しかしながら、測定廃液の性状及び性質上
そのまま公共下水道に排出できない場合は、下水道に排
出できるよう廃液の性状及び性質を変えるための処置
(a)を施した後に下水道に排出したり、廃液タンクで
回収すること(b)が必要となる。
【0008】前者(a)の例として、廃液中和装置によ
る高若しくは低pHの廃液の中和処理が挙げられる。こ
の処理が必要とされる測定装置としては、化学発光法や
イオン電極法、イオンクロマトグラフ法等を採用してい
る測定装置が挙げられる。この場合、中和装置のメンテ
ナンス、設置スペースが別途必要となる。
【0009】また、後者(b)の例として、測定廃液が
産業廃棄物に該当するため、廃液を回収し、産業廃棄物
処理を行う場合がある。特に、この処理が必要とされる
測定装置としては、前述の、フローインジェクション分
析法に基づくアンモニウムイオン測定装置が挙げられ
る。この場合、廃液タンクの設置スペースが必要とな
り、廃液が多い測定装置では、廃液回収の頻度が多くな
る。
【0010】当社既提案の図6(B)の化学発光法に基
づくアンモニウムイオン測定装置は、試薬に水酸化ナト
リウム溶液を使用するため、測定廃液は、高pHとな
る。また、既提案の図6(A)のフローインジェクショ
ン・化学発光法に基づくアンモニウムイオン測定装置
は、試薬に水酸化ナトリウム・次亜塩素酸ナトリウム溶
液を使用するため、測定廃液は高pHかつ次亜塩素酸を
含む測定廃液となる。共に廃液は産業廃棄物扱いにはな
らず、産業廃棄物処理の必要はない。しかしながら、p
Hの面から直接下水道に排出することはできないため、
上述の(a)ような中和処理などの必要性がある。
【0011】このように、アンモニウムイオン測定の廃
液をそのまま公共下水道に排出できることは、特に、無
人施設においては非常に有効である反面、測定廃液をそ
のまま下水道に排出できない場合は不利な点が多いこと
がわかる。このため、測定廃液の回収、処理といった設
備、費用が必要不可欠となっている。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、アンモニウムイオン測定廃液を直接公
共下水道に排出することが可能な、アンモニウムイオン
測定廃液処理装置及びこれを備えたアンモニウムイオン
測定装置を提供すること、にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するための、請求項1記載の発明は、アンモニウムイオ
ンを含有する試料水を流路用細管内において流下させな
がら、試薬水注入口から該試料水中に反応試薬を注入混
合し、気液分離器によって液相から分離したガス成分を
加熱酸化によって一酸化窒素に転換した後に、これを化
学発光検出器に供給し、化学発光強度を検出して、試料
水中のアンモニア性窒素濃度をフローインジェクション
分析法と化学発光法によって測定するアンモニウムイオ
ン濃度測定装置から排出されるアンモニウムイオン濃度
測定廃液の処理装置であって、前記気液分離器から排出
された測定廃液が供給される廃液槽と、該廃液槽内の液
相のpHを測定するためのpH計と、前記試料水を該廃
液槽内の液相の希釈液として供給するためのバルブ手段
とを備えたこと、を特徴としている。
【0014】また、請求項2記載の発明は、アンモニウ
ムイオンを含有する試料水と、反応試薬とを、反応容器
に供給し、この反応容器内の液相から分離したガス成分
を加熱酸化によって一酸化窒素に転換した後に、これを
化学発光検出器に供給し、化学発光強度を検出して、試
料水中のアンモニア性窒素濃度を化学発光法によって測
定するアンモニウムイオン濃度測定装置から排出される
アンモニウムイオン濃度測定廃液の処理装置であって、
前記反応容器から排出された測定廃液が供給される廃液
槽と、該廃液槽内の液相のpHを測定するためのpH計
と、前記試料水を該廃液槽内の液相の希釈液として供給
するためのバルブ手段とを備えたこと、を特徴としてい
る。
【0015】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載のアンモニウムイオン濃度測定廃液処理装
置において、バルブ手段は、前記廃液槽内の液相のpH
が一定範囲内となるように、試料水の供給量を調整する
こと、を特徴としている。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のアンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置
において、バルブ手段は、前記廃液槽内の液相の残留塩
素濃度が一定値以下となるように、試料水の供給量を調
整すること、を特徴としている。
【0017】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
から4記載のアンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置
において、廃液槽は、液相の水位が上限に達するまでに
該液相の水質が要求する値を満たしていない場合には試
料水の導入を遮断する、バルブ手段を具備したこと、を
特徴としている。
【0018】このように、請求項1から5記載の発明
は、廃液槽を備え、該廃液槽に測定廃液を導入すると同
時に、測定廃液の水質が法定基準を満足するように、試
料水によって該廃液を希釈混合しているので、アンモニ
ウムイオン濃度測定装置の測定廃液を直接公共下水道に
排出させることができる。
【0019】そして、請求項1から5記載のアンモニウ
ムイオン濃度測定廃液処理装置の何れかを備えたアンモ
ニウムイオン測定装置は、以下のようになる。
【0020】すなわち、請求項6記載の発明は、アンモ
ニウムイオンを含有する試料水をポンプの駆動によって
流路用細管中を流下させながら、試薬水注入口から試料
水中に反応試薬を注入混合し、気液分離器によって液相
から分離したガス成分を加熱酸化炉で一酸化窒素に転換
して、化学発光検出器に供給し、この検出器により、化
学発光強度を検出して試料水中のアンモニア性窒素濃度
をフローインジェクション分析法と化学発光法によって
測定する、アンモニウムイオン濃度測定装置において、
前記気液分離器から排出された測定廃液が供給される廃
液槽と、該廃液槽内の液相のpHを測定するためのpH
計と、前記試料水を該廃液槽内の液相の希釈液として供
給するためのバルブ手段と、を備えたアンモニウムイオ
ン濃度測定廃液処理装置を具備したこと、を特徴として
いる。
【0021】また、請求項7記載の発明は、アンモニウ
ムイオンを含有する試料水と、反応試薬とを、ポンプの
駆動によって反応容器に供給し、この反応容器内の液相
から分離したガス成分を加熱酸化炉で一酸化窒素に転換
して、化学発光検出器に供給し、この検出器により、化
学発光強度を検出して試料水中のアンモニア性窒素濃度
を化学発光法によって測定するアンモニウムイオン濃度
測定装置において、前記反応容器から排出された測定廃
液が供給される廃液槽と、該廃液槽内の液相のpHを測
定するためのpH計と、前記試料水を該廃液槽内の液相
の希釈液として供給するためのバルブ手段と、を備えた
アンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置を具備したこ
と、を特徴としている。
【0022】さらに、請求項8記載の発明は、請求項1
または2記載のアンモニウムイオン濃度測定装置におい
て、バルブ手段は、前記廃液槽内の液相のpHが一定範
囲内となるように、試料水の供給量を調整すること、を
特徴としている。
【0023】また、請求項9記載の発明は、請求項6ま
たは7記載のアンモニウムイオン濃度測定装置におい
て、バルブ手段は、前記廃液槽内の液相の残留塩素濃度
が一定値以下となるように、試料水の供給量を調整する
こと、を特徴としている。
【0024】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
6から9記載のアンモニウムイオン濃度測定装置におい
て、廃液槽は、液相の水位が上限に達するまでに該液相
の水質が要求する値を満たしていない場合には試料水の
導入を遮断する、バルブ手段を具備したこと、を特徴と
している。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (実施形態1)図6(A)に、フローインジェクション
方式を採用した化学発光法に基づくアンモニウムイオン
測定装置の一例を示した。
【0026】当該アンモニウムイオン濃度測定の流れに
ついて説明する。
【0027】アンモニウムイオンを含有する試料水を試
料水注入口から供給する。試料水は、試料水注入ポンプ
P1の駆動によって、流路に流量5ml/分で常時通液さ
れる。試薬を試薬注入口から供給する。試薬は、200
/Cml(Cは、有効塩素濃度)の次亜塩素酸ナトリウム
溶液と、15gの水酸化ナトリウムを精製水で溶かして
1リットルとしたものを用いる。仮にCが10w/v%で
あるとすると、200/C=200/10=20mlとな
り、20mlを精製水で1リットルとすることで、有効塩
素濃度は0.2w/v%となる。
【0028】尚、以降、本明細書では、これら水酸化ナ
トリウム溶液及び次亜塩素酸ナトリウム溶液を単に試薬
と呼称して扱っていく。
【0029】測定間隔t時間(tは5分以上)に一度、
六方弁(ローターリーバルブ)V0が切り替わると同時
に、試薬注入ポンプP2が駆動して、流路に試薬が0.
05ml注入される。流路への試薬注入が完了すると、該
ポンプP2は停止し、弁V0が切り替わり、流路に試料
水が通液される。
【0030】流路細管中に試料水に挟まれる形態で注入
された0.05mlの試薬と試薬前後の試料水は、混合コ
イル60aを流れる過程で混合され、試料水中のアンモ
ニウムイオンと試薬中の次亜塩素酸が反応し、クロラミ
ン類を生成する。
【0031】気液分離管60bには、同管下部から上部
へ、フィルタ831とガス乾燥器83を経た空気が常時
流通している。クロラミン類を含む試料水と試薬の混合
液が、この気液分離管60b上部から同管に流入し、空
気と対向して下方に流れる。この際、混合液中から試料
水中のアンモニウムイオン濃度に応じたクロラミン類が
対向する空気中に逃げ出す。この空気は試料ガスとし
て、加熱処理炉81へ向かう。混合液は、気液分離管6
0b下部を経て廃液排出ポンプP3を用いて廃液排出口
から排出される。
【0032】試料水と試薬の混合液が気液分離管60b
を通過した際に空気中に逃げ出した成分は、触媒存在下
の加熱酸化炉81で一酸化窒素に変換された後、水分除
去チューブを経て、化学発光部85に一定流量で導入さ
れる。
【0033】別に化学発光部85には一定流量でオゾン
が通気され、上記試料ガス中の一酸化窒素とオゾンが化
学発光部85で混合、反応し、既知の化学発光原理によ
り化学発光強度が検出される。この化学発光強度から試
料水中のアンモニウムイオン濃度が算出される。オゾン
と試料ガスの混合ガスは減圧ポンプP4を経て、排オゾ
ン処理器87に導入され、オゾン除去された後に、最終
的に廃ガス排出口から排出される。
【0034】試薬は測定間隔t時間毎に0.05ml、試
料水に挟み込まれる形で注入されるため、廃液排出され
る液の大部分は通常の試料水となる。このように大部分
の廃液は、試料水と同じ品質のものであり、排出には問
題とならない。
【0035】しかし、ほぼt時間毎に排出される試薬と
試料の混合液は、細管、混合液を経て混合されるが、液
の流れは基本的にプラグフロー(栓流)であるから、性
状的に試薬と同程度のpH、次塩素酸濃度になり得ると
考えられ、排出において問題となる(実際は試料水と混
合されているため、試薬レベル以下ではある)。実試料
水通水時に測定したデータでは、この廃液のpHは11
程度まで達するという結果が得られている。
【0036】政令によれば、pHが5以下、9以上の下
水を公共下水道へ排出することはできない(下水道法第
12条)。
【0037】混合液は、測定間隔t時間に1回排出され
るだけで、装置からの廃液としてはpHが高くなるのは
t時間毎であり、常時ではないのだが、廃液のpHが高
いということで下水道法によって公共下水道への排出が
認められていない。
【0038】そこで、本実施形態に係るアンモニウムイ
オン測定装置は、図6(A)の機器構成において、廃液
排出ポンプP3と廃液排出口の間に、新たに、フィルタ
2を有する廃液槽1を設けている。
【0039】図1は、本発明に係るアンモニウムイオン
測定廃液処理装置を備えたアンモニウムイオン測定装置
の一例を示している。
【0040】アンモニウムイオン測定廃液処理装置は、
前記気液分離器から排出された測定廃液が供給される廃
液槽1に、該廃液槽1内の液相のpHを測定するため
の、図示省略された、pH計と、前記試料水を該廃液槽
内の液相の希釈液として供給するためのバルブ手段(こ
こでは流量調整弁V1)とを備えて構成される。尚、本
実施形態における試薬には次亜塩素酸ナトリウムが含ま
れているため、図示省略されているが、残留塩素計が廃
液槽1に付帯される。
【0041】ここで、廃液槽1の容量、試料注入口から
直接廃液槽1への試料流入量は、装置の最短測定間隔で
ある5分間で先の水質を満たすように、試料水のpH範
囲、試薬のpHに応じて、設定がなされる。特に、試料
水のpHが9以上の場合は、混合液を試料でどう希釈し
ても、pHは9以下にはならないように、試料水条件に
よっては、廃液を公共下水道に排出することが不可能な
場合があるので、試料水条件に応じた設計を行うことは
重要となる。
【0042】バルブ手段(流量調整弁V1)は、図示省
略された、アンモニウムイオン測定廃液処理装置の制御
手段、若しくはこの機能を備えたアンモニウムイオン測
定装置の制御手段によって、動作制御される。
【0043】フィルタ2は、廃液槽中の廃液に含まれる
物質(試料と試薬の反応生成物、試薬に含まれていた物
質、廃液槽中の希釈過程で生成した物質など)が揮発
し、それらの物質による装置内の雰囲気悪化を防ぐため
に設置するものであり、廃液からの揮発物質の吸収や無
害化が可能なものを用いる。そのために、フィルタ2の
二次側には、廃液槽1内の気相を吸引するための、図示
省略された、ファン(吸気手段)が設置される。
【0044】当該アンモニウムイオン測定廃液処理装置
の動作について概説すると、試料水は、試料水注入口か
ら入った後、試料注入ポンプP1によって細管、六方弁
V0方面へ常時一定流量で(例えば、5ml/分)で一定
通液される。また、試料水は、P1前の分枝配管を経て
V1を介し、廃液槽へも通水される。さらに、試料水と
薬液の混合液は、気液分離管60b下部から廃液排出ポ
ンプP3によって廃液槽1へと通水される。廃液槽1で
は、該混合液を試料水で希釈し、廃液槽1中の廃液のp
Hを公共下水道へ直接排出できるレベル(5<pH<
9)までに低減させると共に、廃液槽1中の廃液中の次
亜塩素酸濃度を水道水中の残留塩素濃度レベル(1mg/l
程度以下)までに低減させる。この処理された廃液は、
公共下水道に排出が可能であり、廃液排出口から系外排
出される。 (実施形態2)図6(B)は、フローインジェクション
方式を採用していない化学発光法に基づくアンモニウム
イオン測定装置の一例である。
【0045】当該装置によるアンモニウムイオン濃度測
定の流れについて説明する。
【0046】アンモニウムイオンを含有する試料水は試
料水注入口から供給される。試薬は試薬注入口から供給
される。試薬は10%水酸化ナトリウム溶液が用いられ
る。試料水は、試料水注入ポンプP1の駆動によって、
反応容器70に同時に一定量採取される。試料水と試薬
の混合液はpHが高いため、イオン平衡により試料水中
のアンモニウムイオンがアンモニアに変わる。反応容器
70をスターラーで攪拌若しくは曝気して、アンモニア
を気相に追い出す。気相に移行したアンモニアは、加熱
酸化炉81で一酸化窒素となり、化学発光検出部85で
オゾンと反応し、ホトマルで検出される。そして、ホト
マルで検出される光の強弱と、試料水中のアンモニア性
窒素濃度との関係から、アンモニア性窒素濃度が測定さ
れる。尚、反応容器70内に残った混合液は、測定終了
後、廃液排出ポンプP3によって、廃液排出口から排出
される。このとき、廃液排出口から排出される液は、p
Hが高くなっている。
【0047】前述のように、政令によれば、pHが5以
下9以上の下水を公共下水道へ排出することはできない
(下水道法第12条)。したがって、当該アンモニウム
イオン測定装置の廃液を公共下水道へ排出する場合も、
中和処理などの処置が必要となる。
【0048】そこで、本実施形態に係るアンモニウムイ
オン測定装置は、図2に示したように、図6(B)の機
器構成において、実施形態1と同様に、廃液排出ポンプ
P3と廃液排出口の間に、新たに、フィルタ2を有する
廃液槽1を設けている。
【0049】アンモニウムイオン測定廃液処理装置は、
前記気液分離器から排出された測定廃液が供給される廃
液槽1に、該廃液槽1内の液相のpHを測定するため
の、図示省略された、pH計と、前記試料水を該廃液槽
1内の液相の希釈液として供給するためのバルブ手段と
して流量調整弁V1とを備えて構成される。V1も、実
施形態1と同様に、図示省略された、アンモニウムイオ
ン測定廃液処理装置の制御手段、若しくはこの機能を備
えたアンモニウムイオン測定装置の制御手段によって、
動作制御される。
【0050】ここでも、廃液槽1の容量、試料注入口か
ら直接廃液槽1への試料流入量は、装置の最短測定間隔
である5分間で先の水質を満たすように、試料水のpH
範囲、試薬のpHに応じて、設定がなされる。特に、試
料水のpHが9以上の場合は、混合液を試料でどう希釈
しても、pHは9以下にはならないように、試料水条件
によっては、廃液を公共下水道に排出することが不可能
な場合があるので、試料水条件に応じた設計を行うこと
は重要となる。
【0051】尚、本実施形態においては次亜塩素酸ナト
リウムを用いていないため、pHのみを監視すればよい
ので、廃液槽1は、実施形態1のように、残留塩素計を
付帯していない。フィルタ2についての詳細な説明は、
実施形態1に譲る。
【0052】当該アンモニウムイオン測定廃液処理装置
の動作について概説すると、試料水は、試料水注入口か
ら入った後、試料注入ポンプP1によって反応容器70
へ通液される。また、試料水はP1前の分岐配管によ
り、廃液槽1へも通水される。試料水と薬液の混合液
は、反応容器70から廃液排出ポンプP3によって廃液
槽1へ通水される。廃液槽1では、反応容器70からの
混合液を試料水で希釈し、廃液のpHを公共下水道への
直接排出できるレベル(5<pH<9)まで低減させ
る。そして、廃液を廃液排出口から装置外へ排出する。
この廃液は、公共下水道に排出できる。 (実施形態3)図3は、本発明に係るアンモニウムイオ
ン測定廃液処理装置を備えた、フローインジェクション
化学発光法に基づいた、アンモニウムイオン測定装置の
一例を示している。
【0053】また、図5は、該アンモニウムイオン測定
廃液処理装置の一例を示している。
【0054】当該測定廃液処理装置は、廃液槽1に、レ
ベルスイッチ12、流量調整弁V1、希釈用試料水遮断
弁V2、pH計11、廃液遮断弁V3を備えて構成され
る。
【0055】ここでも、廃液槽1の容量、試料注入口か
ら直接廃液槽1への試料流入量は、装置の最短測定間隔
である5分間で先の水質を満たすように、試料水のpH
範囲、試薬のpHに応じて、設定がなされる。特に、試
料水のpHが9以上の場合は、混合液を試料でどう希釈
しても、pHは9以下にはならないように、試料水条件
によっては、廃液を公共下水道に排出することが不可能
な場合があるので、試料水条件に応じた設計を行うこと
は重要となる。
【0056】レベルスイッチ12は、廃液槽1の限界液
位をアンモニウムイオン測定装置の制御手段に知らせる
ためのもので、耐薬性のレベルスイッチが採用される。
【0057】流量調整弁V1は、前記試料水を該廃液槽
内の液相の希釈液として供給するためのバルブ手段で、
混合コイル60aへの試料水供給路から分岐され廃液槽
1に接続された経路に設置される。
【0058】希釈用試料水遮断弁V2は、廃液槽1への
試料水の供給を遮断するためのバルブ手段で、流量調整
弁V1の一次側に設置される。
【0059】廃液遮断弁V3は、廃液槽1内の液相の系
外排出を遮断するめのバルブ手段で、廃液槽1の排出経
路に設置される。
【0060】前記バルブ手段V1,V2,V3は、図示
省略された、アンモニウムイオン測定廃液処理装置の制
御手段若しくはこの機能を備えたアンモニウムイオン測
定装置の制御手段によって、動作制御される。
【0061】尚、本実施形態におけるアンモニウムイオ
ン測定はフローインジェクション・化学発光法を採用し
ているので、試薬には次亜塩素酸ナトリウムが含まれて
いる。したがって、図示省略されているが、残留塩素計
が廃液槽1に付帯される。また、本実施形態において
も、実施形態1と同様に、廃液槽1にフィルタ2が付帯
される。該フィルタの詳細な説明は実施形態1に譲る。
【0062】当該アンモニウムイオン測定廃液処理装置
の動作について説明すると、試料水は、試料水注入口か
ら入った後、試料注入ポンプP1によって細管、六方弁
V0方面へ常時一定流量で(例えば、5ml/分)通液さ
れる(以後、この試料水を測定用試料水と呼ぶ)。ま
た、試料水はP1前の分岐配管により、希釈用試料水遮
断弁V2、流量調整弁V1を経て、廃液槽1へも通水さ
れる(以後、この試料水を希釈用試料水と呼ぶ)。測定
用試料水と薬液の混合液(以後、単に混合液と呼ぶ)
は、気液分離管60b下部から廃液排出ポンプP3によ
って、廃液槽1へ通水される。
【0063】廃液槽1では、気液分離管60bを通過し
た混合液を希釈用試料水で希釈混合する。そして、この
希釈処理で、測定廃液のpHは公共下水道へ直接排出で
きるレベルまでに低減されると共に、廃液槽1中の測定
廃液の次亜塩素酸濃度が水道水中の残留塩素濃度レベル
(1mg/l程度以下)までに低減される。すなわち、測定
廃液のpHが、5<pH<9の場合は廃液遮断弁V3を
開にし、廃液排出口から装置外へ測定廃液を排出する。
この測定廃液は、公共下水道に排出できる。
【0064】また、測定廃液のpHが、5以上若しくは
9以上の場合は、測定廃液排出不可能として、次の動作
を行い、廃液の排出を停止する。すなわち、廃液遮断弁
V3を閉にして、引き続き、混合液及び希釈用試料水を
廃液槽1に通水する。そして、廃液槽1の液位レベルが
高水位(HWL)に達するまでに、5<pH<9になっ
た場合、廃液遮断弁V3を開にし、測定廃液を排出す
る。一方、廃液槽1の液位レベルがHWLに達した時点
で、希釈用試料水遮断弁V2を閉にすると共に測定を停
止する。これにより、水質的に法定基準に満たない廃液
の公共下水道への流出が回避される。 (実施形態4)図4は、本発明に係るアンモニウムイオ
ン測定廃液処理装置を備えた、化学発光法に基づいた、
アンモニウムイオン測定装置の一例を示している。
【0065】当該アンモニウムイオン測定装置は、図6
(B)の機器構成に、図5記載のアンモニウムイオン測
定廃液処理装置を具備して成る。当該測定廃液処理装置
の構成についての説明は、実施形態3に譲る。尚、本実
施形態においては、次亜塩素酸ナトリウムを用いていな
いため、pHのみを監視すればよいので、廃液槽1は、
実施形態1及び3のように、残留塩素計を付帯していな
い。
【0066】当該アンモニウムイオン測定廃液処理装置
の動作について説明すると、試料水は、試料水注入口か
ら入った後、試料注入ポンプP1によって反応容器70
へ通液される。また、試料水はP1前の分岐配管によ
り、希釈用試料水遮断弁V2、流量調整弁V1を経て、
廃液槽1へも通水される(以後、この試料水を希釈用試
料水と呼ぶ)。試料水と薬液の混合液(以下、混合液と
称す)は、反応容器70から廃液排出ポンプによって廃
液槽1へ通水される。廃液槽1では、混合液を希釈用試
料水で希釈混合する。そして、この希釈処理で、測定廃
液のpHは公共下水道へ直接排出できるレベルまで低減
される。すなわち、廃液槽1では、流出口付近にpH計
を設置し、測定廃液のpHを常時監視する。測定廃液の
pHが、5<pH<9の場合は廃液遮断弁V3を開に
し、廃液槽1の流出口から廃液遮断弁V3を経て、廃液
排出口から装置外へ測定廃液を排出する。この測定廃液
は、公共下水道に排出できる。
【0067】また、測定廃液のpHが、5以下若しくは
9以上の場合は、測定液排出可能として、次の動作を行
い、廃液の排出を停止する。廃液遮断弁V3を閉にし
て、引き続き、混合液及び希釈用試料水を廃液槽1に通
水する。そして、廃液槽1の液位レベルが限界液位(H
WL)に達するまでに、5<pH<9になった場合、廃
液遮断弁V3を閉にし、測定廃液を排出する。一方、廃
液槽1の液位レベルがHWLに達するまでに、5<pH
<9にならなかった場合、廃液槽1の液位レベルがHW
Lに達した時点で、希釈用試料水遮断弁V2を閉にする
と共に測定を停止する。これにより、水質的に法定基準
に満たない廃液の公共下水道への流出が回避される。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るアンモニウムイオン測定廃液処理装置及びこれを
備えたアンモニウムイオン測定装置は、以下の効果を奏
する。
【0069】(1)試料水による測定廃液の希釈処理に
よって、アンモニウムイオン測定装置から排出される廃
液のpHを公共下水道に排出できる範囲にすることがで
きるので、アンモニウムイオン測定装置から排出される
廃液を公共下水道に直接排出できる。
【0070】(2)また、試料水による測定廃液の希釈
処理によって、アンモニウムイオン測定装置から排出さ
れる廃液の残留塩素濃度を一般的な水道水の残留塩素濃
度レベル(1mg/l以下程度)にすることも可能となるの
で、アンモニウムイオン測定装置から排出される廃液を
公共下水道に直接排出できる。
【0071】(3)アンモニウムイオン測定装置から排
出される廃液を、直接、公共下水道に排出できるので、
廃液の回収設備の設置が必要となくなると共に、薬品に
よる中和処理などの後処理が不要となる。これにより、
同設置場所にスペースの余裕ができる。
【0072】(4)廃液回収タンク、廃液中和処理など
の処置用設備が不要となることで、それらについての保
守作業がなくなり、作業者の負担が軽減される。このこ
とは、無人の施設にアンモニウムイオン測定装置を設置
する場合に特に有効となる。
【0073】(5)測定廃液のpHを常時監視し、その
pHに基づいて廃液の排出を制御しているため、測定廃
液が供給される廃液槽等の設計時の測定条件と実際の測
定条件が異なる場合等に起こりうる下水道法定基準を満
たない測定廃液の公共下水道への排出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンモニウムイオン測定装置の一
例を示した概要図。
【図2】本発明に係るアンモニウムイオン測定装置の一
例を示した概要図。
【図3】本発明に係るアンモニウムイオン測定装置の一
例を示した概要図。
【図4】本発明に係るアンモニウムイオン測定装置の一
例を示した概要図。
【図5】本発明に係るアンモニウムイオン測定装置にお
ける廃液排出機構の一例を示した概要図。
【図6】アンモニウムイオン測定装置の一例を示した概
要図。(A)はフローインジェクション方式を採用した
化学発光法に基づくアンモニウムイオン測定装置の一例
で、(B)はフローインジェクション方式を採用してい
ない化学発光法に基づくアンモニウムイオン測定装置の
一例である。
【符号の説明】
1…廃液槽 2…フィルタ V0…六方バルブ V1…流量調整弁 V2…希釈用試料水遮断弁 V3…廃液遮断弁 11…pH計 12…レベルスイッチ 13…攪拌器 60a…混合コイル 60b…気液分離管 70…反応容器 81…加熱酸化炉 82…水分除去チューブ 83…ガス乾燥器、831…フィルタ 84…オゾン発生器 85…化学発光部 86…変換器・表示部 87…排オゾン処理器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久住 美代子 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 2G042 AA01 AA10 BB03 BB06 DA03 EA05 FA04 FB02 2G054 AA02 AB10 BB10 BB13 CA03 CA05 EA01 FA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニウムイオンを含有する試料水を
    流路用細管内において流下させながら、試薬水注入口か
    ら該試料水中に反応試薬を注入混合し、気液分離器によ
    って液相から分離したガス成分を加熱酸化によって一酸
    化窒素に転換した後に、これを化学発光検出器に供給
    し、化学発光強度を検出して、試料水中のアンモニア性
    窒素濃度をフローインジェクション分析法と化学発光法
    によって測定するアンモニウムイオン濃度測定装置から
    排出されるアンモニウムイオン濃度測定廃液の処理装置
    であって、前記気液分離器から排出された測定廃液が供
    給される廃液槽と、該廃液槽内の液相のpHを測定する
    ためのpH計と、前記試料水を該廃液槽内の液相の希釈
    液として供給するためのバルブ手段とを備えたこと、を
    特徴とするアンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置。
  2. 【請求項2】 アンモニウムイオンを含有する試料水
    と、反応試薬とを、反応容器に供給し、この反応容器内
    の液相から分離したガス成分を加熱酸化によって一酸化
    窒素に転換した後に、これを化学発光検出器に供給し、
    化学発光強度を検出して、試料水中のアンモニア性窒素
    濃度を化学発光法によって測定するアンモニウムイオン
    濃度測定装置から排出されるアンモニウムイオン濃度測
    定廃液の処理装置であって、前記反応容器から排出され
    た測定廃液が供給される廃液槽と、該廃液槽内の液相の
    pHを測定するためのpH計と、前記試料水を該廃液槽
    内の液相の希釈液として供給するためのバルブ手段とを
    備えたこと、を特徴とするアンモニウムイオン濃度測定
    廃液処理装置。
  3. 【請求項3】 バルブ手段は、前記廃液槽内の液相のp
    Hが一定範囲内となるように、試料水の供給量を調整す
    ること、を特徴とする請求項1または2記載のアンモニ
    ウムイオン濃度測定廃液処理装置。
  4. 【請求項4】 バルブ手段は、前記廃液槽内の液相の残
    留塩素濃度が一定値以下となるように、試料水の供給量
    を調整すること、を特徴とする請求項1または2記載の
    アンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置。
  5. 【請求項5】 廃液槽は、液相の水位が上限に達するま
    でに該液相の水質が要求する値を満たしていない場合に
    は試料水の導入を遮断する、バルブ手段を具備したこ
    と、を特徴とする請求項1から4記載のアンモニウムイ
    オン濃度測定廃液処理装置。
  6. 【請求項6】 アンモニウムイオンを含有する試料水を
    ポンプの駆動によって流路用細管中を流下させながら、
    試薬水注入口から試料水中に反応試薬を注入混合し、気
    液分離器によって液相から分離したガス成分を加熱酸化
    炉で一酸化窒素に転換して、化学発光検出器に供給し、
    この検出器により、化学発光強度を検出して試料水中の
    アンモニア性窒素濃度をフローインジェクション分析法
    と化学発光法によって測定する、アンモニウムイオン濃
    度測定装置において、前記気液分離器から排出された測
    定廃液が供給される廃液槽と、該廃液槽内の液相のpH
    を測定するためのpH計と、前記試料水を該廃液槽内の
    液相の希釈液として供給するためのバルブ手段と、を備
    えたアンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置を具備し
    たことを特徴とするアンモニウムイオン濃度測定装置。
  7. 【請求項7】 アンモニウムイオンを含有する試料水
    と、反応試薬とを、ポンプの駆動によって反応容器に供
    給し、この反応容器内の液相から分離したガス成分を加
    熱酸化炉で一酸化窒素に転換して、化学発光検出器に供
    給し、この検出器により、化学発光強度を検出して試料
    水中のアンモニア性窒素濃度を化学発光法によって測定
    するアンモニウムイオン濃度測定装置において、前記反
    応容器から排出された測定廃液が供給される廃液槽と、
    該廃液槽内の液相のpHを測定するためのpH計と、前
    記試料水を該廃液槽内の液相の希釈液として供給するた
    めのバルブ手段と、を備えたアンモニウムイオン濃度測
    定廃液処理装置を具備したことを特徴とするアンモニウ
    ムイオン濃度測定装置。
  8. 【請求項8】 バルブ手段は、前記廃液槽内の液相のp
    Hが一定範囲内となるように、試料水の供給量を調整す
    ること、を特徴とする請求項1または2記載のアンモニ
    ウムイオン濃度測定廃液処理装置。
  9. 【請求項9】 バルブ手段は、前記廃液槽内の液相の残
    留塩素濃度が一定値以下となるように、試料水の供給量
    を調整すること、を特徴とする請求項6または7記載の
    アンモニウムイオン濃度測定廃液処理装置。
  10. 【請求項10】 廃液槽は、液相の水位が上限に達する
    までに該液相の水質が要求する値を満たしていない場合
    には試料水の導入を遮断する、バルブ手段を具備したこ
    と、を特徴とする請求項6から9記載のアンモニウムイ
    オン濃度測定廃液処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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