JP2002177827A - 気液混合用バルブおよびこれを用いた基板処理装置 - Google Patents

気液混合用バルブおよびこれを用いた基板処理装置

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JP2002177827A
JP2002177827A JP2000378785A JP2000378785A JP2002177827A JP 2002177827 A JP2002177827 A JP 2002177827A JP 2000378785 A JP2000378785 A JP 2000378785A JP 2000378785 A JP2000378785 A JP 2000378785A JP 2002177827 A JP2002177827 A JP 2002177827A
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gas
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liquid
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JP2000378785A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kitazawa
裕之 北澤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスを溶存した処理液をリアルタイムに供給
する気液混合用バルブおよびそれを用いた基板処理装置
を提供する。 【解決手段】 気液混合用バルブ1を構成する下部弁箱
1bの胴部側面に処理液流路7が形成されており、この
処理液流路7に処理液が流通する配管が接続されるよう
になっている。処理液流路7は、ガス流路を介してガス
室3aと接続されている。操作エア供給ポート17から
加圧空気を導入すると、ガス流路15の開口部がステム
5bから開放されるとともに、ガス供給ポート19から
二酸化炭素を導入すると、この二酸化炭素が処理液流路
7に流通してくる純水にガス流路15を介して微細気泡
となって混入される。したがって、配管を流通する純水
に二酸化炭素を迅速に混入して溶在させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、フ
ォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基
板、光ディスク用の基板(以下、単に「基板」という)
に対して供給される基板洗浄用の処理液などにガスを混
入する気液混合用バルブおよびそれを用いた基板処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板洗浄装置として、基
板洗浄用の処理液などにガスを混入するための装置を基
板処理装置とは別に備えている。以下、具体的に説明す
る。例えば、半導体ウエハの処理装置においては、純水
リンス時に基板表面で純水との摩擦により発生する静電
気を抑制するために、純水に二酸化炭素(CO2 )を混
入している。
【0003】純水に二酸化炭素(CO2 ) を混入するた
めに、超純水用帯電防止器を基板処理装置とは別に用い
ている。超純水用帯電防止器は、基板処理装置とは別に
配備された純水供給タンクに配設されている。そして、
超純水用帯電防止器を操作してタンク内の純水にチュー
ブなどを介して二酸化炭素を吹き込ませて混入してして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。
【0005】すなわち、超純水用帯電防止器は純水供給
タンクに配設される関係上、タンクと基板処理装置を接
続している配管に二酸化炭素が溶存された処理液を流通
させて基板に供給しなければならない。そのため、処理
液を長距離にわたって流通させなければならないので、
二酸化炭素が溶存した処理液を基板に迅速に供給するこ
とができないといった問題がある。
【0006】また、タンク内の大量の純水に所定の濃度
まで二酸化炭素を溶存させるのに長時間を要するので、
この点からも処理液を迅速に供給することができない。
【0007】また、チューブを介して純水に二酸化炭素
を混入しているので、大きな気泡が発生して溶存効率が
悪くなるといった問題もある。
【0008】さらに、二酸化炭素を混合するための大掛
かりな装置を別途購入して配設しなければならないの
で、費用負担およびスペース確保といった不都合もあ
る。
【0009】そこで、近年、基板処理装置全体として小
型であるとともに、適切なガスの溶存濃度を有する処理
液をリアルタイムに調整および供給できる装置が期待さ
れている。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ガスを溶存させた処理液をリアルタイ
ムに供給することができる気液混合用バルブおよびそれ
を用いた基板処理装置を提供することを主たる目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の気液混合用バルブは、配管中を流
通する処理液にガスを混入して溶存させる気液混合用バ
ルブであって、前記配管に連通接続されて、処理液を流
通させる処理液流路と、ガスを導入するポートと、前記
ポートから導入されたガスを処理液に混入して微細気泡
を発生させる、前記処理液流路に連通する小径のガス流
路と、前記ガス流路の開口部を開閉する弁体とを備えた
ことことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の基板処理装置は、
請求項1に記載の気液混合用バルブにおいて、前記ガス
流路の直径は、0.05〜0.5mmであることを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項3に記載の基板処理装置は、
処理液を基板処理部に供給して所望の基板処理を施す基
板処理装置において、前記配管に連通接続されて、処理
液を流通させる処理液流路と、ガスを導入するポート
と、前記ポートから導入されたガスを処理液に混入して
微細気泡を発生させる、前記処理液流路に連通する小径
のガス流路と、前記ガス流路の開口部を開閉する弁体と
を備えた気液混合用バルブを、前記基板処理部に向けて
処理液を流通させる配管途中に配設したことを特徴とす
るものである。
【0014】また、請求項4に記載の基板処理装置は、
請求項3に記載の基板処理装置において、前記処理液
は、純水であることを特徴とするものである。
【0015】さらに、請求項5に記載の基板処理装置
は、請求項4に記載の基板処理装置において、前記ガス
は、二酸化炭素(CO2)であり、この二酸化炭素を処理
液である純水中に混入することによって、比抵抗値を下
げた純水で基板処理を施すことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】請求項1に記載の方法発明の作用は次のとおり
である。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、処
理液を供給する配管に気液混合用バルブを直接取り付け
ることができる。つまり、処理液が流通する配管の所望
の位置に気液混合用バルブを配備することが可能とな
る。また、小径のガス流路の開口部に設けられた弁体の
開閉を行なうことにより、配管を流通する処理液に対し
てガスの混入・停止が任意に行なわれる。したがって、
ガスを溶存させた処理液をリアルタイムに供給すること
ができる。
【0017】また、請求項2に記載の装置発明によれ
ば、直径が0.05〜0.5mmとなるガス流路を設け
ることにより、処理液に微細なガスが混入されるので、
処理液にガスが効率よく溶け込む。
【0018】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、処理液を流通させる配管途中に気液混合バルブが配
設されている。つまり、気液混合バルブの弁体を開閉動
作させるとガス流路の開口部が弁体から開放され、ガス
流路をガスが流通して処理液流路に供給されて処理液流
路内で処理液中にガスが混入されて溶存する。このガス
の溶存した処理液は、基板処理部に供給される。したが
って、ガスを溶存させた処理液は、リアルタイムに基板
処理部に供給される。
【0019】また、請求項4に記載の装置発明によれ
ば、純水にガスが混入されて溶存する。ガスが溶存した
純水は、基板処理部に供給される。
【0020】また、請求項5に記載の装置発明によれ
ば、純水に二酸化炭素が混入される。つまり、純水に二
酸化炭素が溶存されたことにより比抵抗値が下げられ、
基板にこの処理液を供給したときに基板面と処理液との
摩擦により発生する静電気が抑制される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明に係る気液混合用バル
ブの非作動状態の縦断面図、図2は作動状態の縦断面図
である。
【0022】気液混合用バルブ1は、図1に示すよう
に、上部弁箱1aと、下部弁箱1b、および蓋材1cで
構成されており、これらの内部に形成されている空洞3
には、その内部周面を摺動して昇降可能なピストン5が
取り付けられている。また、下部弁箱1bの胴部側面に
は、処理液流路7が形成されており、この処理液流路7
には配管が接続されるとともに、処理液流路7内に流通
してきた純水に二酸化炭素が混入されるようになってい
る。以下、具体的に各部の構成および機能について説明
する。
【0023】ピストン5は、その下部から順にピストン
ロッド5aと、弁体に相当する円柱状のステム5bとが
取り付けられている。また、ピストンロッド5aの外周
には空洞3の内壁と接して、ピストン5およびピストン
ロッド5aの昇降領域となる空洞3と、二酸化炭素が導
入されるガス室3aとを区分けするためのダイアフラム
5cが周設されている。さらに、ピストン5の外周には
シール部材9が周設されている。
【0024】ピストン5の上部と上部弁箱1aの天井と
の間には、圧縮コイルバネ11が取り付けられており、
非作動時には、バネ圧によりピストン5が押さえつけら
れて下降するようになっている。
【0025】また、蓋材1cの側面には、ピストン5が
作動したときの圧を逃す孔Pが設けられている。
【0026】また、下部弁箱1bの内部底面の中央部に
は、ステム5bが密接した状態で当接するように円柱状
にくり抜かれた弁座13がステム5bと対向するように
設けられている。さらに、この弁座13の中央部には処
理液流路7と連通接続するガス流路15が設けられてい
る。つまり、非作動時に下降したピストン5は、その最
下端に取り付けられたステム5bが弁座13に密接する
ように当接され、ガス流路15の開口部を閉塞するよう
になっている。なお、この円柱状にくり抜かれた弁座1
3を設けた理由は次の通りである。
【0027】ガス流路を長くすると毛細管現象により、
処理液がガス流路内に溜まる傾向がある。つまり、処理
液が、ガス流路内に長時間溜まっていると変質すること
となる。特に、処理液に使用される純水は変質しやす
い。そのため、長いガス流路を設けると、次に気液混合
用バルブを作動したときに、多量の変質した処理液が配
管から流通してくる処理液に混入され、流通する処理液
を汚染するおそれがある。そこで本実施例では、この弁
座13およびステム5bを設けることにより、ガス流路
15の長さを1〜2mm程度に抑え、ガス流路内に溜ま
る処理液を最小限に止めるようにしている。
【0028】本実施例装置に使用されるガス流路15
は、フッ素系の部材により形成されたものである。ま
た、その開口径(直径)は純水の流量によっても異なる
が、二酸化炭素が純水に溶存しやすい微細気泡を発生す
る条件として0.05〜0.5mm程度である。好まし
くは、0.1〜0.3mm程度である。
【0029】開口径が0.05mm未満のガス流路は、
現状の加工技術での製造が困難である。また、開口径が
0.5mm以上のガス流路は、純水にガスを混入したと
き、ガスが大きな気泡となり純水への溶存率を低下させ
てしまう。また、比抵抗値を下げるのに最適な純水と二
酸化炭素の体積比は、10(純水):1(二酸化炭素)
である。
【0030】本実施例装置の場合、説明の便宜上、図1
および図2ではガス流路15が1本となっているが、純
水の流量が増えれば、純水の流量に応じて最適な二酸化
炭素の体積比を確保するために、ガス流路15の本数を
適宜に増やせばよい。
【0031】なお、ガス流路15は、フッ素系の部材に
より形成されたものに限られず、例えば、SiC(炭化
ケイ素)により形成されたものであってもよい。
【0032】気液混合用バルブ1の上部弁箱1aと下部
弁箱1bの胴部側面には、それぞれ1つのポートが設け
られている。上部弁箱1aの胴部側面には、ピストン5
を上昇させるための操作エア供給ポート17が形成され
ている。この操作エア供給ポート17から加圧空気を内
部に導入すると、図2に示すように、ピストン5を押し
上げてステム5bが一緒に上昇するようになっている。
【0033】下部弁箱1bの処理液流路7が形成されて
いる胴部側面とは異なった胴部側面には、二酸化炭素を
ガス室3aに導入するためのガス供給ポート19が形成
されている。
【0034】すなわち、操作エア供給ポート17から加
圧空気を導入してピストン5を上昇させるとともに、ガ
ス供給ポート19から二酸化炭素をガス室3aに導入す
ることにより、ガス流路15の開口部がステム5bから
開放されてガス流路15に二酸化炭素が流通する。そし
て、二酸化炭素は処理液流路7を流通する純水にガス流
路15を介して混入されることとなる。
【0035】上記のように構成された気液混合用バルブ
1は、例えば、図3に示すように枚葉式の基板処理装置
30などに用いられる。なお、枚葉式に限られず複数枚
の基板を同時処理するバッチ式の基板処理装置などに上
記気液混合用バルブ1を用いてもよい。
【0036】この基板処理装置30は、基板Wを水平姿
勢で回転自在に支持する回転支持部31と、この回転支
持部31を囲って処理液の飛散を防止する飛散防止カッ
プ33と、基板Wの上方から処理液を供給するノズル3
5と、このノズル35に処理液を供給する供給系40と
を備えている。
【0037】供給系40は、別途設けられた純水供給源
51に連通接続された配管41と、配管41に連通接続
された気液混合用バルブ1とを備えている。この気液混
合用バルブ1の取り付け位置は、ノズル35の近傍であ
り、例えば、ノズル35から数m程度離れた位置であ
る。その理由は次の通りである。
【0038】気液混合用バルブ1の取り付け位置がノズ
ル35に近すぎると、二酸化炭素が純水中に十分に溶け
きれない。逆に、取り付け位置が数m、例えば10mよ
り遙に遠い位置であると、一旦純水中に溶存した二酸化
炭素が再度気泡となって発生するからである。
【0039】配管41の純水供給源51の下手には、マ
ニホールドバルブ42が接続されている。このマニホー
ルドバルブ42は、予め所定の流量に純水を調整するニ
ードルバルブ42aと、純水の供給のオン・オフ切り換
えを行なう電磁弁42bとからなっている。
【0040】また、気液混合用バルブ1の操作エア供給
ポート17には配管43が、ガス供給ポート19には配
管45がそれぞれ連通接続されている。配管43には、
加圧空気の供給・停止を切り換える開閉弁44を介して
加圧空気源52が接続されている。また、配管45に
は、その上手から順に、二酸化炭素が蓄積されたガス供
給源53と、二酸化炭素の供給量を調整する流量調整弁
46と、二酸化炭素の流量を確認する流量計47と、パ
ーティクル除去用のフィルタ48とが接続されている。
【0041】次に、この基板処理装置30の動作につい
て説明する。ただし、基板Wが回転支持部31に支持さ
れているものとする。純水供給源51から供給される純
水がマニホールドバルブ42で流量調整されて配管41
を介してノズル35に供給開始される。このとき、気液
混合用バルブ1の操作エア供給ポート17から、ピスト
ン5に取り付けられた圧縮コイルバネ11のバネ圧を上
回る圧力が生じるように加圧空気が内部に供給され、ピ
ストン5が上昇してガス流路15の開口部が開放され
る。そして、ガス供給ポート19から二酸化炭素が供給
される。すなわち、ピストン5が上昇してガス流路15
の開口部が開放され、配管41を流通する純水にガス流
路15を介して二酸化炭素が混入される。そして、二酸
化炭素が混入された純水は、配管41を流通してノズル
35に到達し、ノズル35から基板Wに向けて供給され
る。
【0042】所定量の処理液が供給された後、加圧空気
の供給が停止する。これに伴いピストン5がバネ圧によ
り押し戻されて下降し、ステム5bによりガス流路15
の開口部が閉塞されるとともに、二酸化炭素の供給も停
止される。同時に純水の供給も停止される。
【0043】そして、基板Wを高速回転させて基板面に
付着している純水を飛散し、基板面の振り切り乾燥を行
なって一連の動作が終了する。以後、上述の一連の動作
が繰り返される。
【0044】以上のように、本実施例装置では、純水を
ノズル35に供給する配管41に気液混合用バルブ1が
直接取り付けられており、この気液混合用バルブ1に設
けられた微細気泡を発生しやすい径を有するガス流路1
5を介して配管41を流通する純水に二酸化炭素を直接
混入して溶存させている。すなわち、操作エア供給ポー
ト17から加圧空気の導入を行なうと、気液混合用バル
ブ1が作動状態に切り換わるとともに、ガス供給ポート
19から二酸化炭素を導入すると、配管41から処理液
流路7に流通してきた純水にガス流路15を介して二酸
化炭素がリアルタイムに混入される。また、気液混合用
バルブ1自体は小型化が可能であり、配管41の所望の
位置に取り付けることもできる。
【0045】本発明は、上記実施例に限られず、次のよ
うに変形実施することもできる。 (1)上記実施例では、気液混合用バルブ1の上手に流
量調整弁46を設けて二酸化炭素の流量を調整している
が、ステム5bと弁座13の側壁に互いに異なった角度
を持たせてニードルバルブを形成し、このニードルバル
ブにより二酸化炭素の流量制御を行なうようにしてもよ
い。
【0046】(2)また、弁座の開閉は電磁弁を用いて
行なってもよい。
【0047】(3)上記実施例では、処理液に純水を用
いていたが、純水に限定されるものではなく、他の処理
液、例えば、酸性、アルカリ性の洗浄液を用いてもよ
い。
【0048】(4)上記実施例では、混入するガスとし
て二酸化炭素を用いていたが、二酸化炭素に限定される
ものではなく、例えば、窒素ガスやオゾンガスなどを用
いてもよい。
【0049】(5)上記実施例では、ガス流路15を気
液混合用バルブ1に直接設けているが、ガス流路15が
形成されたブロックを用いて、自由に交換できるように
しもよい。
【0050】さらに、本願発明の気液混合用バルブは上
記実施例に限定されるものではなく、以下に例示する工
程などにも組み合わせて採用することも可能である。
【0051】近年の半導体製造ラインの各工程では静電
気の防止が不可欠となっている。ダイシングでは、ごみ
の発生量が多く、チップの切断時に発生する静電気によ
り、ごみがボンディングパットに付着する。この再付着
防止や静電破壊の防止に、この気液混合用バルブが効果
をあげることとなる。
【0052】一般的に比抵抗値が0.5〜1.0MΩ・
cmとなるように使用されるケースが多い。しかし、静
電破壊を起こしやすいチップについては、より低い比抵
抗値で使用されている。そのためダイシング工程におい
て、静電気の発生を抑えることは必要不可欠となりつつ
ある。
【0053】また、回路パターンの微細化、高集積化に
つれて半導体の製造工程も増えるに伴って、パーティク
ルや金属不純物、さらに、表面吸着有機物など微細な汚
染物質がデバイスの歩留りや、信頼性に大きく影響を与
えることとなっているのも事実である。このため、製造
工程のクリーン化が一段と高まり、ディップ型洗浄より
は、洗浄度の高い枚葉型スピン洗浄の採用が多くなって
いる。
【0054】スピン洗浄にスクラバ、高圧ジェット、メ
ガソニックなどの組み合わせに、さらに、本発明の気液
混合用バルブを組み合わせることにより、洗浄効果をよ
り一層向上を図ることができる。特に、CMP(Chemic
al Mechanical Polishing )の後の洗浄においても微粒
子除去に効果を発揮する。
【0055】さらに、マスク・レチクル洗浄は、半導体
製造工程の中でも最も静電気の影響を受けやすい工程で
ある。超純水洗浄での静電気の影響はパターンの消失、
およびごみの再付着である。ガラス上に形成される回路
パターンは静電気が溜まりやすい構造になっているた
め、静電気の影響を直接的に強く受けてしまう。特に、
マスクブランクの製造工程での洗浄および露光工程の前
後でも静電気の防止は必要不可欠となっている。そこ
で、本発明の気液混合用バルブを用いることにより静電
気の防止に一層効果を発揮することができる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、処理液の流通する配管に気液
混合用バルブを直接取り付けることができる。また、小
径のガス流路の開口部に設けられた弁体の開放動作を行
なうことにより、配管から流通してくる処理液に対して
ガスの混入・停止を任意に行なうことができる。したが
って、ガスを溶存させた処理液をリアルタイムに供給す
ることができる。また、気液混合用バルブは小型である
ので配管の所望の位置に直接取り付けることができる。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、直
径が0.05〜0.5mmのガス流路を設けることによ
り、微細なガスを混入することができる。すなわち、処
理液に効率よくガスを溶存させることができる。
【0058】また、請求項3に記載の発明によれば、気
液混合バルブを処理液の配管に直接取り付けることによ
り、基板処理装置とは別にガスを混入するための大掛か
りな装置類を処理液用のタンクに設ける必要がない。し
たがって、基板処理装置を小型化することができる。ま
た、ガスを供給するときに要する時間を特に考慮するこ
となく、ガスを溶存させた処理液をリアルタイムに基板
処理部に供給することができる。
【0059】また、請求項4に記載の発明によれば、純
水に比抵抗値を下げるガスを混入して使用することがき
る。
【0060】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
処理液に二酸化炭素を混合して処理液の比抵抗値を下げ
ることにより、基板面に向けて処理液を吐出したときに
発生する静電気を抑制することができる。したがって、
基板面へのパーティクル(微細塵)の再付着や、パター
ン破壊を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る気液混合用バルブの非作動状態の
縦断面図である。
【図2】実施例に係る気液混合用バルブの作動状態の縦
断面図である。
【図3】気液混合用バルブを備えた基板処理装置の概略
構成図である。
【符号の説明】
W … ウエハ P … 孔 1 … 気液混合用バルブ 3 … 空洞 3a… ガス室 5 … ピストン 5a… ピストンロッド 5b… ステム 5c… ダイアフラム 7 … 処理液流路 9 … シール部材 11 … 圧縮コイルバネ 13 … 弁座 15 … ガス流路 17 … 操作エア供給ポート 19 … ガス供給ポート 31 … 回転支持部 33 … 飛散防止カップ 35 … ノズル 41 … 配管(処理液用) 42 … マニホールドバルブ 43 … 配管(加圧空気用) 45 … 配管(二酸化炭素用) 46 … 流量調整弁 47 … 流量計 48 … フィルタ 51 … 純水供給源 52 … 加圧空気源 53 … ガス供給源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 648 H01L 21/304 648L 21/30 569C Fターム(参考) 3B201 AA03 AB01 AB34 BB22 BB90 BB92 BB93 BB98 CB01 CC13 CD33 4F033 QA09 QB02X QB03X QB11X QB15X QD03 QD16 QE06 5F046 LA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管中を流通する処理液にガスを混入し
    て溶存させる気液混合用バルブであって、 前記配管に連通接続されて、処理液を流通させる処理液
    流路と、 ガスを導入するポートと、 前記ポートから導入されたガスを処理液に混入して微細
    気泡を発生させる、前記処理液流路に連通する小径のガ
    ス流路と、 前記ガス流路の開口部を開閉する弁体とを備えたことを
    特徴とする気液混合用バルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気液混合用バルブにお
    いて、 前記ガス流路の直径は、0.05〜0.5mmであるこ
    とを特徴とする気液混合用バルブ。
  3. 【請求項3】 処理液を基板処理部に供給して所望の基
    板処理を施す基板処理装置において、 前記配管に連通接続されて、処理液を流通させる処理液
    流路と、 ガスを導入するポートと、 前記ポートから導入されたガスを処理液に混入して微細
    気泡を発生させる、前記処理液流路に連通する小径のガ
    ス流路と、 前記ガス流路の開口部を開閉する弁体とを備えた気液混
    合用バルブを、前記基板処理部に向けて処理液を流通さ
    せる配管途中に配設したことを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理液は、純水であることを特徴とする基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記ガスは、二酸化炭素(CO2)であり、この二酸化炭
    素を処理液である純水中に混入することによって、比抵
    抗値を下げた純水で基板処理を施すことを特徴とする基
    板処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004079999A (ja) * 2003-06-04 2004-03-11 Kobe Steel Ltd 高圧処理装置
JP2006314953A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Honda Motor Co Ltd 洗浄方法及びその装置
JP2018160584A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び基板処理方法

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