JP2002175787A - 電池及びこの電池の製造方法 - Google Patents

電池及びこの電池の製造方法

Info

Publication number
JP2002175787A
JP2002175787A JP2000374863A JP2000374863A JP2002175787A JP 2002175787 A JP2002175787 A JP 2002175787A JP 2000374863 A JP2000374863 A JP 2000374863A JP 2000374863 A JP2000374863 A JP 2000374863A JP 2002175787 A JP2002175787 A JP 2002175787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
battery container
outer peripheral
peripheral side
end opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000374863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002175787A5 (ja
JP5167565B2 (ja
Inventor
Hiroaki Yoshida
吉田  浩明
Takefumi Inoue
剛文 井上
Naozumi Miyanaga
直澄 宮永
Fumitaka Imamura
文隆 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Storage Battery Co Ltd
Original Assignee
Japan Storage Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Storage Battery Co Ltd filed Critical Japan Storage Battery Co Ltd
Priority to JP2000374863A priority Critical patent/JP5167565B2/ja
Publication of JP2002175787A publication Critical patent/JP2002175787A/ja
Publication of JP2002175787A5 publication Critical patent/JP2002175787A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5167565B2 publication Critical patent/JP5167565B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電池容器の外周側面を冷却板に密接させて冷
却効率を高めることができる電池及びこの電池の製造方
法を提供する。 【解決手段】 電池容器2の上端開口部の外周側面2b
を、切削或いは研削或いはプレス等の加工によって、段
状、テーパー状に内側に陥没させて陥没部2cを形成
し、この上端開口部に蓋板3を嵌め込んで溶接する。こ
の時、溶接部上球面状溶融部が形成され、開口端部が内
側に陥没しており、電池容器の外側側面よりもオーバー
ハングすることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池容器の開口端
部に蓋板を溶接することにより、内部の発電要素を密閉
する電池及びこの電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の長円筒型のリチウムイオン二次電
池の構造を図10に基づいて説明する。このリチウムイ
オン二次電池1は、アルミニウム合金やステンレス鋼を
長円筒形の有底容器状に加工した電池容器2の上端開口
部に、アルミニウム合金やステンレス鋼を長円形の板状
に加工した蓋板3を嵌め込んで溶接により接合すること
により、内部の発電要素4を密閉するようにしている。
発電要素4は、正極と負極をセパレータを介して長円筒
形に巻回したものであり、これらの正極と負極に接続さ
れた正負の端子5,5が上端面の上方に取り付けられて
いる。そして、これらの端子5,5は、蓋板3の下方か
ら板面を貫通して上方に突出すると共に、貫通部分をハ
ーメチックシールで絶縁封止するようにして、予め蓋板
3に取り付けられる。
【0003】上記電池容器2は、まず発電要素4を上端
開口部から挿入し、端子5,5に取り付けられた蓋板3
をこの上端開口部に嵌め込む。そして、これら電池容器
2の上端開口部と蓋板3との間を、アルミニウム合金の
場合にはレーザー溶接で溶接し、ステンレス鋼の場合に
はTIG溶接で溶接することにより接合させて内部を密
閉する。なお、電解液は、蓋板3に設けられた注液口か
ら注入し、この注液口はその後に封口する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
リチウムイオン二次電池1は、図11の左図に示すよう
に、電池容器2の上端開口部に蓋板3を嵌め込んで溶接
を行うと、この図11の右図に示すように、溶接部のビ
ード2aが電池容器2の外周側面2bよりも外側にオー
バーハングするという問題が生じる。
【0005】単体で使用される小型のリチウムイオン二
次電池1の場合には、このようなビード2aのオーバー
ハングは、わずかな突起であるために支障を生じないこ
ともあるが、大型のリチウムイオン二次電池1の場合に
は、ビード2aの突出量も大きくなり、使用時のスペー
ス効率が悪くなるという問題を生じる。特に、図10に
示すように、複数の大型のリチウムイオン二次電池1を
平坦な冷却板6を介して並べて配置するような組電池の
場合には、ビード2aのオーバーハングによって冷却板
6とリチウムイオン二次電池1の電池容器2の外周側面
2bとの間に隙間が生じ、これらの接触面積が小さくな
るために冷却効率が悪くなり、電池内部で発生した熱を
十分に放熱させることができず、電池寿命が短くなると
いう問題を生じていた。
【0006】本発明は、かかる事情に対処するためにな
されたものであり、電池容器の外周側面の開口端部を内
側に陥没させることにより、この電池容器の外周側面を
冷却板等に密接させることができる電池及びこの電池の
製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発電
要素を収納する電池容器の開口端部に蓋板を配置して、
これら電池容器の開口端部と蓋板との間を溶接により接
合した電池において、電池容器の外周側面の開口端部の
少なくとも一部分が内側に陥没すると共に、端部に球面
状溶融部が形成されたことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、電池容器の外周
側面の開口端部と蓋板との間を溶接した際に、溶接部の
ビードが膨らんで球面状溶融部が形成されるが、このよ
うな球面状溶融部の膨らみがあっても、なおかつこの開
口端部が内側に陥没しているので、電池容器の外周側面
よりもオーバーハングすることがない。このため、電池
容器の外周側面を他の電池の電池容器の外周側面と密着
させて並べたり、収納スペースの内側面等に密着させる
ことができるので、スペース効率が低下するようなこと
がなくなる。しかも、冷却板を介して複数の電池を並べ
て配置するような組電池の場合にも、各電池の電池容器
の外周側面を冷却板に密着させることができ、冷却効率
が低下するのを防止することができるようになる。な
お、球面状溶融部が外周側面よりもオーバーハングする
と不都合が生じるのは、他の電池容器や収納スペース等
に密着する部分だけであるため、必ずしも電池容器の外
周側面の全周にわたって陥没させる必要はなく、この全
周の一部分であってもよい。例えば、長円筒形の電池容
器の外周側面の平坦な部分を冷却板に密着させて並べる
場合、この外周側面の湾曲部分では、球面状溶融部がオ
ーバーハングしていてもかまわない。
【0009】請求項2の発明は、電池容器の開口端部の
外周側面の少なくとも一部分を内側に陥没させて陥没部
を形成し、この電池容器の内部に発電要素を収納すると
共に開口端部に蓋板を配置し、これら電池容器の開口端
部と蓋板との間を端部全体を溶融させて接合させること
を特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、電池容器の開口
端部の外周側面を切削若しくは研削加工又はその他の加
工によって内側に陥没させて陥没部を形成するので、こ
の電池容器の開口端部に蓋板を嵌め込んだり載置して溶
接を行い、これによって陥没部のビードがある程度膨ら
んでも、このビードが陥没の落差を超えて電池容器の外
周側面よりもオーバーハングするようなことがなくな
る。このため、電池を収納する際にスペース効率を低下
させるおそれがなくなり、冷却板を用いる組電池の場合
にも、冷却効率が低下するのを防止できるようになる。
なお、陥没部のビードは、この陥没部の陥没の落差と一
致するところまで膨らんでも、オーバーハングすること
にはならないので、丁度陥没の落差と一致するまで膨ら
んだ場合には、溶接後の外周側面の開口端部は、内側に
は陥没していない状態となる。また、この陥没部は、必
ずしも電池容器の外周側面を全周にわたって陥没させて
形成する必要はなく、この全周の一部分に形成するだけ
であってもよい。
【0011】請求項3の発明は、前記陥没部が、電池容
器の開口端部の外周側面の少なくとも一部分を加工によ
って段状に内側に陥没させて形成するものであることを
特徴とする。
【0012】請求項3の発明によれば、電池容器の開口
端部の外周側面を切削若しくは研削加工又はその他の加
工によって段状に内側に陥没させるので、この電池容器
の開口端部に蓋板を嵌め込んだり載置して溶接を行い、
これによって陥没部のビードが膨らんでも、このビード
が少なくとも陥没部の形成された部分では段差を超えて
電池容器の外周側面よりもオーバーハングするようなこ
とが確実になくなる。このため、電池を収納する際にス
ペース効率を低下させるおそれがなくなり、冷却板を用
いる組電池の場合にも、冷却効率が低下するのを防止で
きるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0014】図1〜図9は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は陥没部を形成した電池容器の上端開
口部に蓋板を嵌め込んだ接合部の溶接前と溶接後を示す
部分拡大縦断面図、図4は複数のリチウムイオン二次電
池を冷却板を介して並べた組電池の側面図、図5はテー
パ面状の陥没部を形成した電池容器の上端開口部に蓋板
を嵌め込んだ接合部の溶接前と溶接後を示す部分拡大縦
断面図、図6は電池容器に発電要素を収納した状態を示
す部分拡大縦断面図、図7は電池容器の上端開口部をプ
レス加工で圧迫した状態を示す部分拡大縦断面図、図8
は電池容器の上端開口部と蓋板との間を溶接した状態を
示す部分拡大縦断面図、図9は陥没部を形成した電池容
器の上端開口部に蓋板を載置した接合部の溶接前と溶接
後を示す部分拡大縦断面図である。なお、図10〜図1
0に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同
じ番号を付記する。
【0015】本実施形態も、図10に示した従来例と同
様の長円筒型のリチウムイオン二次電池1について説明
する。このリチウムイオン二次電池1の蓋板3の構成
は、従来例と同じであり、アルミニウム合金やステンレ
ス鋼の板材を長円形にすると共に、この板面を上下に貫
通する貫通孔を2箇所設け、長円形の周縁部とこれら貫
通孔の周縁部を上向きに折り曲げて加工したものであ
る。発電要素4も、従来例と同じ構成であり、長円筒形
の上端面の上方に図示しない集電接続体を介して正負の
端子5,5が取り付けられている。そして、これらの端
子5,5を蓋板3の下方からそれぞれ貫通孔に嵌入させ
て、間隙をハーメチックシールで絶縁封止することによ
り、蓋板3を取り付ける。
【0016】上記電池容器2は、従来例と同様に、アル
ミニウム合金やステンレス鋼の板材を長円筒形の有底容
器状に加工したものである。そして、本実施形態では、
図1の左図に示すように、この電池容器2の上端開口部
の外周側面2bを切削加工によって段状に削り取ること
により、この部分を陥没させて陥没部2cを形成してい
る。この陥没部2cは、電池容器2の外周側面2bを外
周側から板厚の1/4〜1/2程度まで削り取ることに
より形成された段状に陥没した外周面である。このよう
な陥没部2cは、切削加工の他に、研削加工によって形
成することもでき、内周側面が窄まらないように金型で
支持して外周側面2bを圧迫するプレス加工によって形
成することも可能である。また、電池容器2の上端開口
部の外周側面2bに化学的又は物理的なエッチング加工
等を施すことによって形成することも可能である。特
に、切削加工や研削加工以外の加工方法では、切削や研
削によって削り取られた切り屑や微粉が電池容器2内に
入り込まないという利点もある。
【0017】上記電池容器2には、発電要素4を上端開
口部から挿入される。また、この発電要素4が電池容器
2の内部に収納されるに伴って、端子5,5に取り付け
られた蓋板3を電池容器2の上端開口部に嵌め込む。す
ると、この電池容器2の上端開口部の内周側面に蓋板3
の周縁部を上向きに折り曲げた部分の外周端面が内接し
て嵌り込む。この蓋板3は、電池容器2の上端開口部と
上端面が面一になるまで嵌め込む。そして、この電池容
器2の上端開口部の内周側面と蓋板3の外周端面とが接
する嵌合部を上方から溶接することにより接合する。こ
の溶接は、電池容器2と蓋板3がアルミニウム合金の場
合にはレーザー溶接で行い、ステンレス鋼の場合にはT
IG溶接で行う。
【0018】上記溶接を行うと、電池容器2の上端開口
部と蓋板3の周縁部とが溶融して融合するので、図1の
右図のように、この溶接部分のビード2aが球面状溶融
部となって膨らみが生じる。しかしながら、このビード
2aは、外周側面2bよりも陥没した陥没部2cが膨ら
むことになるので、外周側面2bを超えてオーバーハン
グするようなことはない。特に、この陥没部2cは、段
状に陥没しているので、この段差を十分に取っておけ
ば、図2に示すように、ビード2aの球面状溶融部の膨
らみが下方に及んでドーム状になっても、外周側面2b
を超えてオーバーハングするのを確実に防止することが
できる。なお、このビード2aの球面状溶融部の膨らみ
は、図3に示すように、陥没部2cの段差に一致するま
では許容され、この場合には溶接後の外周側面2bに
は、陥没部2cの陥没がなくなることになる。ただし、
このように陥没部2cの陥没がなくなるということは、
溶接作業のわずかな条件の違いによって、ビード2aの
球面状溶融部の膨らみが外周側面2bを超えてオーバー
ハングすることになるので、実際には、陥没部2cに余
裕のある段差を設けておくことが好ましい。
【0019】上記構成により、本実施形態のリチウムイ
オン二次電池1は、電池容器2の上端開口部の外周側面
2bが加工されて内側に陥没した陥没部2cが形成され
ているので、この電池容器2の上端開口部と蓋板3との
嵌合部を溶接することによりビード2aが膨らんでも、
このビード2aの外周側への膨らみが電池容器2の外周
側面2bを超えてオーバーハングするようなことがなく
なる。従って、リチウムイオン二次電池1を複数個並べ
て配置した際に、これらの電池容器2の外周側面2bを
密着させて並べることができ、組電池のスペース効率を
高めることができるようになる。また、単体のリチウム
イオン二次電池1を収納部に収める場合や、組電池を構
成する各リチウムイオン二次電池1を空冷のために間隔
を開けて配置する収納枠に収める場合にも、この電池容
器2の外周側面2bを収納部や収納枠の内側面等に密着
させることができるので、スペース効率を高めることが
できるようになる。さらに、図4に示すように、冷却板
6を介して複数のリチウムイオン二次電池1を並べて配
置するような組電池の場合にも、長円筒形の外周側面2
bの平坦な部分を冷却板6に密着させることができるの
で、冷却効率が低下するのを防止することができるよう
になる。
【0020】なお、上記実施形態では、電池容器2の上
端開口部の外周側面2bに段状の陥没部2cを形成する
場合について説明したが、図5に示すように、上方にな
るほど徐々に陥没したテーパ面状に陥没部2cを形成す
ることもできる。例えば電池容器2の上端開口部のバリ
取りを手作業で行う際に、グラインダなどで外周側面2
bを全周にわたって研削することにより、このようなテ
ーパ面状の陥没部2cを形成することができる。また、
上記実施形態では、陥没部2cを電池容器2の上端開口
部の外周側面2bの全周にわたって形成する場合につい
て説明したが、例えば図4に示したように、長円筒形の
電池容器2の外周側面2bにおける平坦な部分を冷却板
6に密着させて配置する場合には、この電池容器2の上
端開口部の外周側面2bにおける平坦な部分にのみ陥没
部2cを形成するようにしてもよい。この電池容器2の
外周側面2bの湾曲部は、冷却板6に密着しないので、
ビード2aが外周側面2bを超えてオーバーハングして
もスペース効率や冷却効率には影響しないからである。
【0021】また、上記実施形態では、切削加工等によ
って電池容器2の上端開口部の外周側面2bのみを内側
に陥没させる場合について説明したが、図6〜図8に示
すように、電池容器2の上端開口部の全体を内側に絞り
込むようにすることもできる。この場合、まず、図6に
示すように、電池容器2に発電要素4を収納し、次に、
図7に示すように、この電池容器2の上端開口部をプレ
ス加工によって外周側から圧迫することによって、この
上端開口部を内側に絞り込む。従って、この場合には、
電池容器2の上端開口部の外周側面2bが内側に陥没す
るだけでなく、内周側面も内側に窄まることになり、こ
のために、プレス加工の前に発電要素4を電池容器2内
に収納しておく必要がある。また、蓋板3は、このプレ
ス加工の前に電池容器2の上端開口部の内側に配置して
おいてもよいし、プレス加工の後にこの上端開口部に嵌
め込むようにしてもよい。ただし、発電要素4を電池容
器2に収納した後に蓋板3を嵌め込む場合には、この蓋
板3を貫通する端子5,5を、ハーメチックシールでは
なく、シール材を介したナットの締め付け等によって封
止するのが一般的である。このようにして蓋板3が嵌め
込まれると、この蓋板3と電池容器2の上端開口部との
間を溶接により接合させる。すると、この場合にも、電
池容器2の上端開口部と蓋板3との溶接部のビード2a
は、外周側への膨らみが電池容器2の外周側面2bを超
えてオーバーハングするようなことがなくなる。
【0022】また、上記実施形態では、電池容器2の上
端開口部と蓋板3との間をアルミニウム合金の場合には
レーザー溶接で溶接し、ステンレス鋼の場合にはTIG
溶接で溶接する場合について説明したが、溶接方法は、
これに限らず、材質に応じて任意の溶接方法を用いるこ
とができる。さらに、電池容器2と蓋板3の材質も、ア
ルミニウム合金やステンレス鋼に限らず、任意の金属材
料を用いることができる。
【0023】また、上記実施形態では、電池容器2の上
端開口部の内周側面に蓋板3が嵌まり込む場合について
説明したが、この蓋板3の一部のみが嵌り込む場合や、
図9に示すように、この蓋板3が電池容器2の上端開口
部に載置される場合にも、同様に本発明を実施可能であ
る。この場合、図9の左図に示すように、電池容器2の
上端開口部の外周側面2bに陥没部2cを形成してお
き、蓋板3をこの上端開口部の上に載置して溶接を行
う。すると、図9の右図に示すように、電池容器2の上
端開口部と蓋板3との溶接部に生じるビード2aの外周
側への膨らみが電池容器2の外周側面2bを超えてオー
バーハングするようなことがなくなる。
【0024】また、上記実施形態では、長円筒型のリチ
ウムイオン二次電池1について説明したが、電池の種類
はこれに限定されない。さらに、電池の形状も長円筒型
に限らず、円筒型や角型等の任意の形状の電池に実施可
能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池及びこの電池の製造方法によれば、電池容器の外
周側面から溶接部のビードの膨らみが突出するようなこ
とがなくなるので、電池を収納する際のスペース効率を
向上させ、冷却板を用いる組電池の場合にも、この電池
容器の外周側面を冷却板に密着させて冷却効率を向上さ
せることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、陥没
部を形成した電池容器の上端開口部に蓋板を嵌め込んだ
接合部の溶接前と溶接後を示す部分拡大縦断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、電池
容器の上端開口部と蓋板との接合部の溶接後の球面状溶
融部がドーム状になる場合を示す部分拡大縦断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、電池
容器の上端開口部と蓋板との接合部の溶接後の球面状溶
融部がドーム状になって陥没しなくなる場合を示す部分
拡大縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、複数
のリチウムイオン二次電池を冷却板を介して並べた組電
池の側面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、テー
パ面状の陥没部を形成した電池容器の上端開口部に蓋板
を嵌め込んだ接合部の溶接前と溶接後を示す部分拡大縦
断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、電池
容器に発電要素を収納した状態を示す部分拡大縦断面図
である。
【図7】本発明の一実施形態を示すものであって、電池
容器の上端開口部をプレス加工で圧迫した状態を示す部
分拡大縦断面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すものであって、電池
容器の上端開口部と蓋板との間を溶接した状態を示す部
分拡大縦断面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示すものであって、陥没
部を形成した電池容器の上端開口部に蓋板を載置した接
合部の溶接前と溶接後を示す部分拡大縦断面図である。
【図10】従来例を示すものであって、リチウムイオン
二次電池の構造を示す斜視図である。
【図11】従来例を示すものであって、電池容器の上端
開口部と蓋板との接合部の溶接前と溶接後を示す部分拡
大縦断面図である。
【図12】従来例を示すものであって、複数のリチウム
イオン二次電池を冷却板を介して並べた組電池の側面図
である。
【符号の説明】
1 リチウムイオン二次電池 2 電池容器 2a ビード 2b 外周側面 2c 陥没部 3 蓋板 4 発電要素 6 冷却板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮永 直澄 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町 1番地 日本電池株式会社内 (72)発明者 今村 文隆 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町 1番地 日本電池株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA02 BB03 CC06 DD03 DD06 DD07 DD13 DD26 5H029 AJ07 AM00 AM02 AM07 BJ02 BJ14 CJ03 CJ04 CJ05 CJ30 DJ02 DJ12 EJ01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素を収納する電池容器の開口端部
    に蓋板を配置して、これら電池容器の開口端部と蓋板と
    の間を溶接により接合した電池において、 電池容器の外周側面の開口端部の少なくとも一部分が内
    側に陥没すると共に、端部に球面状溶融部が形成された
    ことを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 電池容器の開口端部の外周側面の少なく
    とも一部分を内側に陥没させて陥没部を形成し、この電
    池容器の内部に発電要素を収納すると共に開口端部に蓋
    板を配置し、これら電池容器の開口端部と蓋板との間を
    端部全体を溶融させて接合させることを特徴とする電池
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記陥没部が、電池容器の開口端部の外
    周側面の少なくとも一部分を加工によって段状に内側に
    陥没させて形成するものであることを特徴とする請求項
    1に記載の電池の製造方法。
JP2000374863A 2000-12-08 2000-12-08 電池及びこの電池の製造方法 Expired - Fee Related JP5167565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000374863A JP5167565B2 (ja) 2000-12-08 2000-12-08 電池及びこの電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000374863A JP5167565B2 (ja) 2000-12-08 2000-12-08 電池及びこの電池の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002175787A true JP2002175787A (ja) 2002-06-21
JP2002175787A5 JP2002175787A5 (ja) 2008-02-07
JP5167565B2 JP5167565B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=18843969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000374863A Expired - Fee Related JP5167565B2 (ja) 2000-12-08 2000-12-08 電池及びこの電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5167565B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183360A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角形電池とその製造方法
WO2013093965A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 トヨタ自動車株式会社 電池容器、及びその製造方法
JP2014038812A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Gs Yuasa Corp 電池
JP2015041524A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社豊田自動織機 蓄電装置用のケース及び蓄電装置
DE202015105086U1 (de) 2015-09-25 2015-10-22 Elringklinger Ag Gehäuse für eine elektrochemische Zelle
JP2015197972A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 株式会社Gsユアサ 蓄電素子、および、その製造方法
DE102015218530A1 (de) 2015-09-25 2017-03-30 Elringklinger Ag Gehäuse für eine elektrochemische Zelle und Verfahren zur Herstellung eines Gehäuses für eine elektrochemische Zelle

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62107895A (ja) * 1985-11-02 1987-05-19 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp 高温耐熱カプセルの溶封方法
JPH01115052A (ja) * 1987-10-29 1989-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角形密閉式電池
JPH10144268A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Mitsubishi Cable Ind Ltd 密閉型電池の密閉構造
JPH11135080A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Toshiba Corp 角型密閉電池及びその製造方法
JP2000090893A (ja) * 1998-09-17 2000-03-31 Japan Storage Battery Co Ltd 電池及び電池の製造方法
JP2000182576A (ja) * 1998-12-17 2000-06-30 Japan Storage Battery Co Ltd 電 池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62107895A (ja) * 1985-11-02 1987-05-19 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp 高温耐熱カプセルの溶封方法
JPH01115052A (ja) * 1987-10-29 1989-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角形密閉式電池
JPH10144268A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Mitsubishi Cable Ind Ltd 密閉型電池の密閉構造
JPH11135080A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Toshiba Corp 角型密閉電池及びその製造方法
JP2000090893A (ja) * 1998-09-17 2000-03-31 Japan Storage Battery Co Ltd 電池及び電池の製造方法
JP2000182576A (ja) * 1998-12-17 2000-06-30 Japan Storage Battery Co Ltd 電 池

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183360A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角形電池とその製造方法
WO2013093965A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 トヨタ自動車株式会社 電池容器、及びその製造方法
CN104011896A (zh) * 2011-12-20 2014-08-27 丰田自动车株式会社 电池容器及其制造方法
JPWO2013093965A1 (ja) * 2011-12-20 2015-04-27 トヨタ自動車株式会社 電池容器、及びその製造方法
US9455424B2 (en) 2011-12-20 2016-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Battery container and its manufacturing method
JP2014038812A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Gs Yuasa Corp 電池
JP2015041524A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社豊田自動織機 蓄電装置用のケース及び蓄電装置
JP2015197972A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 株式会社Gsユアサ 蓄電素子、および、その製造方法
DE202015105086U1 (de) 2015-09-25 2015-10-22 Elringklinger Ag Gehäuse für eine elektrochemische Zelle
DE102015218530A1 (de) 2015-09-25 2017-03-30 Elringklinger Ag Gehäuse für eine elektrochemische Zelle und Verfahren zur Herstellung eines Gehäuses für eine elektrochemische Zelle

Also Published As

Publication number Publication date
JP5167565B2 (ja) 2013-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6610443B2 (en) One-piece header assembly for hermetic battery terminal feedthrough, fill and closure designs
US7595132B2 (en) Battery having specific package structure
JP3387118B2 (ja) 密閉型電池
JP5207046B2 (ja) 密閉型電池およびその製造方法
EP1724858A1 (en) Rechargeable battery
EP1484808B1 (en) Secondary battery
JP2001313007A (ja) エネルギー密度を改善したセル構造
JP2009259452A (ja) 電池およびその製造方法
CN110224102B (zh) 电池的制造方法和电池
US5279623A (en) Method of fabricating flat type electrochemical device
JP2001155698A (ja) 密閉型電池
JP2012186005A (ja) 電池及び電池の製造方法
JPH1177347A (ja) アルミニウム薄板のレーザ溶接方法と密閉電池の製造方法及び密閉電池
JP2001135282A (ja) 密閉型電池
JP2002175787A (ja) 電池及びこの電池の製造方法
JP2000243433A (ja) 円筒型アルカリ蓄電池とその製造方法
JP2005183360A (ja) 角形電池とその製造方法
JP3608994B2 (ja) 密閉型電池
JP2001093506A (ja) 蓄電素子の電極接合方法
JPH11135080A (ja) 角型密閉電池及びその製造方法
JP2000123822A (ja) 密閉電池およびその製造方法
JP2004296195A (ja) 密閉型電池
JP4576641B2 (ja) 電池の製造方法
JP2001118561A (ja) 集電構造及び二次電池
JP2008218196A (ja) 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20051213

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071207

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5167565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees