JP2002174996A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002174996A
JP2002174996A JP2000371440A JP2000371440A JP2002174996A JP 2002174996 A JP2002174996 A JP 2002174996A JP 2000371440 A JP2000371440 A JP 2000371440A JP 2000371440 A JP2000371440 A JP 2000371440A JP 2002174996 A JP2002174996 A JP 2002174996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電装置によって帯電した像担持体表面に静
電潜像を形成し、その静電潜像を現像装置によってトナ
ー像として可視像化し、そのトナー像を転写材に転写し
た後の像担持体表面に付着する転写残トナーをクリーニ
ングする画像形成装置において、像担持体の寿命を伸ば
し、かつ放電生成物に基因する異常画像の発生を防止す
る。 【解決手段】 転写残トナーT3を現像装置4によって
除去し、像担持体1の停止時に、現像装置4により形成
したトナー層を、帯電装置2に対置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体と、該像
担持体を帯電する帯電装置と、帯電された像担持体に静
電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像をトナー
像として可視像化する現像装置と、該トナー像を転写材
に転写する転写装置とを具備する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ或いは
これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知で
ある。従来より一般に用いられているこの種の画像形成
装置においては、トナー像の転写が行われる転写位置を
通過した像担持体表面に付着している転写残トナーを除
去するクリーニング装置が設けられ、このクリーニング
装置のクリーニング部材を像担持体表面に当接させて像
担持体表面に付着した転写残トナーを除去している。ク
リーニング部材としては、例えば、像担持体表面に圧接
するクリーニングブレード、ファーブラシ、クリーニン
グローラなどが用いられている。ところが、このような
クリーニング装置を用いると、像担持体表面が、極く少
量ずつではあるが、クリーニング部材によって削り取ら
れて当該表面が摩耗する。この摩耗量が多ければ多い
程、像担持体の寿命が縮められ、これを早期に交換しな
ければならない。
【0003】上述の欠点を除去して像担持体の寿命を伸
ばすには、像担持体表面に付着している転写残トナー
を、クリーニング部材ではなく、現像装置によって除去
するように構成すればよい。かかる画像形成装置によれ
ば、クリーニング部材が像担持体表面に当接することが
ないため、その表面の摩耗量を効果的に低減でき、像担
持体の寿命を大きく伸ばすことが可能となる。しかも、
クリーニング装置を廃止できるので、画像形成装置の構
成の簡素化と、その小型化が可能となり、また現像装置
に回収した転写残トナーを、トナー像形成のために再利
用できるので、トナー消費量を減らすこともできる。こ
のシステムはクリーナレス方式とも称せられている。
【0004】ところが、クリーニング部材によって像担
持体表面が削られないように構成すると、像担持体表面
に多量の放電生成物が付着し、これによって像担持体上
に異常画像が発生するおそれがある。すなわち、像担持
体のまわりには、作動時に放電を伴う装置が設けられて
おり、その放電により生じた放電生成物が像担持体の停
止中に、放電を伴う装置に対向した像担持体表面部分に
付着する。かかる放電生成物が、高湿時に空気中の水分
を吸収して、像担持体表面の抵抗を低下させ、これによ
って像担持体上に異常画像が発生するのである。
【0005】上記不具合は、像担持体表面に圧接するク
リーニング部材によって放電生成物を除去するように構
成すれば防止することが可能である。ところが、前述の
ように、像担持体の寿命を伸ばすために、クリーニング
部材を像担持体表面に当接させないように構成すると、
クリーニング部材によって、像担持体表面に付着した放
電生成物を除去することができなくなる。このように、
像担持体の寿命を伸ばすには、クリーニング部材を像担
持体表面に当接させないように構成することが有効であ
るが、このようにすると、像担持体表面に多量の放電生
成物が付着し、異常画像が発生する欠点を免れないので
ある。
【0006】異常画像の発生を防止するため、像担持体
の停止前に、現像装置により現像されたトナー吸着領域
を帯電装置と像担持体の間に移動させて像担持体を停止
させ、帯電動作中に帯電装置内に蓄積した放電生成物が
像担持体表面に直接接触することを阻止した画像形成装
置が提案されている(特開平4−250472号公報参
照)。ところが、この構成によると、通常の画像形成動
作時以外にも現像装置でトナーを消費してしまうため、
トナー消費量が増加する欠点を免れない。
【0007】また一連の画像形成動作終了時に、クリー
ニング装置に回収した廃トナーを像担持体表面に付着さ
せ、そのトナー層を、帯電装置に対向させて像担持体を
停止させる画像形成装置も提案されている(特開平7−
219402号公報)。ところが、この構成は、クリー
ニング装置で回収したトナーを像担持体表面に付着させ
るものであるため、クリーニング装置を有している画像
形成装置には適用できるものの、クリーナレス方式の画
像形成装置に採用することはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであり、その目的とする
ところは、像担持体の寿命を伸ばすことができると共
に、トナーの消費量の増大を抑え、放電生成物に基因す
る異常画像の発生を防止できる冒頭に記載した形式の画
像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、トナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担
持体表面に付着する転写残トナーを前記現像装置によっ
て除去するように構成すると共に、前記現像装置により
像担持体表面に形成されたトナー層が、像担持体の停止
状態で、前記帯電装置に対向して位置するように構成し
たことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項
1)。
【0010】その際、上記帯電装置が、像担持体の帯電
時に像担持体表面に当接する接触型帯電装置として構成
されている場合には、前記現像装置により形成されたト
ナー層が帯電装置に対向する位置に至るときに、該トナ
ー層が帯電装置に接触することを阻止すべく、該帯電装
置を像担持体表面から離し、像担持体の帯電時には該帯
電装置を像担持体表面に当接させる帯電装置接離手段を
設けると有利である(請求項2)。
【0011】また、上記請求項1又は2に記載の画像形
成装置において、前記転写装置が、転写材を介して像担
持体表面に当接して該像担持体表面のトナー像を転写材
に転写する接触型転写装置として構成されている場合に
は、前記現像装置により形成されたトナー層が転写装置
を通過するとき、該転写装置を像担持体表面から離し、
トナー像の転写時には、転写装置を像担持体表面に当接
させる転写装置接離手段を設けると有利である(請求項
3)。
【0012】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記帯電装置を、像担持
体表面に直交する向きに投影したときの投影像が、像担
持体の停止状態で、帯電装置に対向して位置するトナー
層の内側に位置するように、該トナー層の面積とその停
止位置を設定すると有利である(請求項4)。
【0013】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、トナ
ー像の転写が行われる転写位置を通過した像担持体表面
に付着する転写残トナーを前記現像装置によって除去す
るように構成すると共に、前記現像装置により像担持体
表面に形成されたトナー層が、像担持体の停止状態で、
前記転写装置に対向して位置するように構成したことを
特徴とする画像形成装置を提案する(請求項5)。
【0014】その際、転写装置が、トナー像の転写時に
転写材を介して像担持体表面に当接する接触型転写装置
として構成されている場合には、前記現像装置により形
成されたトナー層が転写装置に対向する位置に至るとき
に、該トナー層が転写装置に接触することを阻止すべ
く、該転写装置を像担持体表面から離し、トナー像の転
写時には該転写装置を像担持体表面に当接させる転写装
置接離手段を設けると有利である(請求項6)。
【0015】また、上記請求項5又は6に記載の画像形
成装置において、前記転写装置を、像担持体表面に直交
する向きに投影したときの投影像が、像担持体の停止状
態で、転写装置に対向して位置するトナー層の内側に位
置するように、該トナー層の面積とその停止位置を設定
すると有利である(請求項7)。
【0016】さらに、上記請求項1乃至7のいずれかに
記載の画像形成装置において、1回又は複数回の一連の
画像形成動作が行われるとき、最後の画像形成動作によ
って像担持体表面に形成されたトナー像の画像形成領域
後端が、前記転写位置を通過した後の適時に、像担持体
表面の移動速さを、画像形成動作時の像担持体表面の移
動速さよりも遅くすると有利である(請求項8)。
【0017】また、上記請求項1乃至8のいずれかに記
載の画像形成装置において、前記現像装置により像担持
体表面に形成されるトナー層のトナー付着量を0.1mg
/cm 乃至1.0mg/cmとすると有利である(請求項
9)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を図面に即し
てより具体的に明らかにする。
【0019】図1は画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。ここに示した画像形成装置は、矢印A方向に
回転する像担持体1を備え、その周囲には、像担持体表
面を除電する除電装置の一例である除電ランプ9と、像
担持体1を帯電する帯電装置2と、像担持体1の帯電面
に光を照射して該像担持体1に静電潜像を形成する露光
装置3と、その静電潜像をトナーで現像することによ
り、像担持体上にトナー像を形成する現像装置4と、像
担持体上のトナー像を転写材6上に転写する転写装置5
がそれぞれ配置されている。露光装置3は、帯電装置に
より帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
手段の一例を構成している。また、像担持体から離れた
個所には、像担持体1から転写材6上に転写されたトナ
ー像を定着するための定着装置7が設けられている。
【0020】本例の像担持体1は、表面がマイナス極性
に帯電されるドラム状の有機感光体より成るが、表面が
プラス極性に帯電される感光体や、無機感光体、アモル
ファスシリコン感光体などの像担持体を用いることもで
きる。また、複数のローラに巻き掛けられて駆動される
ベルト状の像担持体を用いることもできる。
【0021】帯電装置2は、像担持体表面から所定の距
離をあけて配置され、この帯電装置2に電圧を印加する
ことにより像担持体表面を所定の極性、電位に帯電する
ように構成されている。本例の画像形成装置において
は、電極ワイヤ10とグリッド電極11を有するスコロ
トロン帯電装置が用いられ、かかる帯電装置2によって
像担持体をマイナス極性に帯電させるように構成されて
いる。かかる帯電装置に代え、帯電ローラ、帯電ブラシ
又は帯電ブレードなどの帯電装置を採用することもでき
る。図2は、帯電装置102として、像担持体1の表面
に当接して、その表面を所定の極性に帯電する帯電ロー
ラを用いた例を示している。
【0022】一方、本例の露光装置3は、発光素子とし
て半導体レーザ(図示せず)を使用し、画像データに基
づいて光変調されたレーザ光Lを、帯電装置2により帯
電された像担持体表面に照射してその表面に静電潜像を
形成するように構成されている。LEDなどの発光素子
を有する露光装置や、原稿画像を像担持体表面に結像す
る光学系を備えた露光装置などを用いることもできる。
【0023】静電潜像をトナー像として可視像化する現
像装置4は、磁性又は非磁性のトナーと、磁性キャリア
とを有する粉体状の二成分系の現像剤Dが収容された現
像ケース21と、その現像剤Dを撹拌するスクリュー1
4,15と、周方向にS極とN極の磁極が交互に配置さ
れて不動に固定されたマグネット12と、反時計方向に
回転駆動される非磁性スリーブより成る現像剤担持体1
3を備え、その現像剤担持体内にマグネット12が配置
されている。現像剤Dは、スクリュー14,15により
撹拌され、そのトナーとキャリアが互いに逆極性に摩擦
帯電され、本例ではトナーがマイナス極性に帯電され
る。マグネット12の磁力により現像剤担持体13の周
面に現像剤が担持され、その現像剤担持体13の回転に
より、これに担持された現像剤が該担持体13の回転方
向に搬送される。
【0024】一方、現像剤担持体13には、図示してい
ない現像バイアス電源により、所定の極性、図示した例
ではマイナス極性のバイアス電圧が印加され、このバイ
アス電圧と像担持体表面に形成された静電潜像の電位差
により、像担持体1と現像剤担持体13との間の現像領
域に搬送された現像剤中のトナーが静電潜像に静電的に
移行し、その静電潜像がトナー像として可視像化され
る。現像剤担持体13に印加されるバイアス電圧をVB
とする。
【0025】上述のように、本例の画像形成装置におい
ては、二成分系の現像剤を用いた現像装置4が採用され
ているが、必要に応じて補助剤の外添された磁性又は非
磁性トナーより成る粉体状の一成分系現像剤などを用い
る現像装置を採用することもできる。
【0026】一方、転写装置5には、トナー像の転写時
に、像担持体表面のトナー像を形成するトナーの帯電極
性と逆極性、この例ではプラス極性の電圧(転写電圧)
が印加される。これによって、転写装置5と像担持体1
との間のニップ部に送り込まれた転写材6の表面に、像
担持体表面のトナー像が転写される。本例の画像形成装
置では、反時計方向に回転駆動され、トナー像の転写時
に転写材6を介して像担持体表面に所定の圧力で接触す
る転写ローラより成る転写装置が用いられているが、転
写ブレード、転写ベルト或いはコロトロン帯電器より成
る転写装置などを適宜採用することもできる。
【0027】定着装置7は、転写材6の搬送方向におい
て、像担持体上のトナー像が転写材6に転写される転写
位置よりも下流側に設けられ、互いに圧接しながら回転
する定着ローラ16と加圧ローラ17とを有し、転写材
6がこれらのローラ16,17の間を搬送されるとき、
熱と圧力の作用で転写材6上に転写されたトナー像がそ
の転写材上に定着される。
【0028】次に、上述した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0029】画像形成動作が開始されると、像担持体1
は図示していない駆動装置によって図1における時計方
向、すなわち矢印A方向に回転駆動され、このとき像担
持体表面には除電ランプ9からの光が照射されて該像担
持体表面が除電作用を受け、その表面電位が初期化され
る。次いで帯電装置2によって、初期化された像担持体
表面が所定の極性、この例ではマイナス極性に均一に帯
電される。帯電された像担持体1の表面電位をV0とす
る。
【0030】また図示していないスキャナ又はパーソナ
ルコンピュータなどの外部機器からの画像信号に対応し
て光変調されたレーザ光Lが露光装置3から出射し、そ
のレーザ光Lが、帯電装置2によって帯電された像担持
体表面に選択的に照射される。レーザ光Lが照射された
像担持体表面の電位の絶対値は低下し、この部分が静電
潜像、すなわち画像部となる。このときの静電潜像の表
面電位をV1とする。一方、レーザ光Lの照射されない
像担持体表面部分の電位は、ほぼ帯電電位V0に維持さ
れ、この部分が地肌部となる。
【0031】像担持体1の回転に伴って、上記静電潜像
が現像装置4の現像剤担持体13を通過するとき、その
静電潜像にトナーが静電的に移行して像担持体表面にト
ナー像が形成される。その際、現像剤担持体13に印加
されたバイアス電圧VBと、レーザ光Lが照射されなか
った像担持体部分の表面電位V0と、レーザ光Lが照射
された像担持体部分の表面電位V1には、|V0|>|
VB|>|V1|の関係があり、これによって像担持体
表面の静電潜像にだけトナーが付着し、トナー像が形成
される。現像装置4のトナーがマイナスの正規極性に帯
電している場合、例えば、V0=−900V、V1=−
150V、VB=−600Vとなる(図4参照)。この
ように、本例の画像形成装置においては、静電潜像が反
転現像方式によりトナー像として可視像化されるが、正
規現像方式を採用した現像装置を用いることもできる。
図1及び図2には、像担持体1上に形成されたトナー像
のトナーを拡大して模式的に示し、これに符号T1を付
してある。このトナーT1と、後述するトナーT3に付
した「−」又は「+」の符号は、その各トナー粒子がマ
イナス極性又はプラス極性にそれぞれ帯電していること
を示している。また図6乃至図9においても、トナーを
模式的に拡大して示してある。
【0032】転写材6は、図示していない給紙装置か
ら、矢印B方向に搬送されて、像担持体1と転写装置5
の間のニップ部に送り込まれ、像担持体1に形成された
トナー像が転写材6上に転写される。図1では、転写材
6上に転写されたトナー像のトナーを模式的に拡大して
示し、符号T2を付してある(図2においても同じ)。
転写材6としては、紙、樹脂フィルム又は樹脂シートな
どが用いられるが、転写材を無端ベルト又はドラム状の
中間転写体として構成し、この中間転写体より成る転写
材上に像担持体上のトナー像を一次転写し、次いでその
中間転写体上のトナー像を紙、樹脂フィルム又は樹脂シ
ートなどから成る最終転写材上に二次転写するように構
成することもできる。
【0033】図1に示した転写材6は、像担持体を離れ
た後、定着装置7を通り、このとき前述のように転写材
6上に転写されたトナー像がその転写材6上に定着され
る。このようにして、帯電、露光、現像、転写及び定着
が行われて所定の画像が出力される。
【0034】トナー像の転写が行われる転写位置を通過
した像担持体表面には、図1に符号T3を付し、かつ模
式的に拡大して示すように、転写材6に転写されずに残
された転写残トナーが付着しているが、本例の画像形成
装置には、かかる転写残トナーT3を除去する専用のク
リーニング装置は設けられておらず、この転写残トナー
T3は、次に説明するように現像装置4によって像担持
体表面から除去される。現像装置4が、像担持体1上に
付着しているトナーを回収するクリーニング機能を兼ね
ているのである。これがクリーナレス方式の画像形成装
置である。
【0035】上述の転写残トナーの付着した像担持体表
面部分は、除電ランプ9によって光を照射され、その像
担持体表面の電位の絶対値が下げられ、引き続き帯電装
置2を通過する。転写残トナーT3の付着した像担持体
表面部分が帯電装置2を通るとき、その帯電装置2によ
って、転写残トナーの上から、転写残トナーT3と共に
マイナス極性に帯電される。トナー像を転写材Pに転写
した後に像担持体表面に付着した転写残トナーT3は、
トナー像の転写時に、転写装置5に印加されたプラス極
性の電圧の影響を受け、図1に示すようにプラスに帯電
しているか、又はプラス極性とマイナス極性の転写残ト
ナーが混在した状態となっているのが普通である。かか
る転写残トナーT3は、帯電装置2により帯電されてマ
イナス極性に揃えられる。また、転写残トナーT3の上
から帯電装置2により帯電された像担持体表面の平均的
な帯電電位V0は、例えば−900V±50V程度の一
般的な規格範囲内の値になる。
【0036】上述の転写残トナーT3が現像装置4を通
るとき、その現像剤担持体13には、バイアス電圧VB
(−600V)が印加されているので、マイナス極性の
転写残トナーT3が付着した像担持体表面と、現像剤担
持体13との間には、その転写残トナーT3が現像剤担
持体13の側へ移行する向きの電界が形成され、これに
よって転写残トナーT3が現像剤担持体13上の現像剤
中に取り込まれて回収される。このようにして、像担持
体表面の転写残トナーが除去される。
【0037】また、連続して複数枚の転写材上に画像を
形成する場合には、転写残トナーT3の上から帯電され
た像担持体表面に再び光変調されたレーザ光Lが照射さ
れ、これによって像担持体表面に2番目の静電潜像が形
成される。転写残トナーT3の付着した静電潜像部分の
表面電位の絶対値は、これが付着していない静電潜像部
分の表面電位の絶対値よりも多少高くなるが、バイアス
電圧VBの絶対値よりも低く保たれる。従って、2番目
の静電潜像を現像装置4により2番目のトナー像として
可視像化することができる。このトナー像は、図1に示
した転写材6の後から送られてくる2枚目の転写材に前
述したところと全く同様にして転写される。2番目の静
電潜像が可視像化されるとき、その地肌部に付着した転
写残トナーは、現像剤担持体13の側に静電的に回収さ
れるが、2番目の静電潜像となった像担持体表面部分に
付着した転写残トナーは、現像装置4に回収されずに付
着したままとなる。
【0038】上述のように現像装置4に回収された転写
残トナーは、再びトナー像の形成のために使用されるの
で、廃棄トナーをなくし、或いはこれを極く少量にする
ことができる。このように、本例の画像形成装置は、ト
ナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担持体表
面に付着する転写残トナーT3を現像装置4によって除
去するように構成されている。
【0039】上述のようにして、1回又は複数回の一連
の画像形成動作が行われ、その各画像形成動作により像
担持体上に形成された各トナー像は、互いに間隔をあけ
て矢印B方向に送られる各転写材6上にそれぞれ転写さ
れ、その転写されたトナー像が定着装置17によってそ
れぞれ定着される。上述の一連の画像形成動作は一般に
ジョブと称せられ、1回のジョブを終了すると、後述す
る態様で像担持体1が停止する。
【0040】帯電装置として、図2に示した帯電ローラ
のように像担持体表面に当接して像担持体を帯電させる
接触型帯電装置を用いたときも、上述したところと同様
にして画像形成動作が行われるが、接触型の帯電装置を
用いた場合には、像担持体上の転写残トナーがその帯電
装置を通過するときも、当該帯電装置が像担持体表面に
当接しているので、転写装置5によるトナー像の転写効
率を高めて転写残トナーの量を少なくし、その転写残ト
ナーが接触型の帯電装置に付着し難くするように構成
し、帯電装置がトナーで汚されないようにすることが好
ましい。或いは、その接触型帯電装置に付着したトナー
を除去するクリーニング装置を設けることもできる。
【0041】上述の如くクリーナレス方式の画像形成装
置は、像担持体表面に圧接するクリーニング部材が不要
であるため、像担持体表面の経時的な摩耗を抑え、その
寿命を伸ばすことができる。ところが、その反面、先に
説明したように、この形式の従来の画像形成装置におい
ては、像担持体表面に多量の放電生成物が付着し、これ
が像担持体表面の抵抗を低下させ、これによって、像担
持体上に形成されたトナー像、特にハーフトーン画像に
異常画像が発生するおそれがあった。
【0042】放電生成物は、例えば、帯電装置の放電に
よりオゾンや窒素酸化物(NOx)が発生し、その窒素
酸化物が空気中の物質と結合して硝酸化合物が生成さ
れ、これが像担持体表面に付着するものと考えられる。
帯電装置が像担持体の上方に位置している従来の画像形
成装置においては、像担持体の停止中に、帯電装置に対
向した像担持体表面部分に多量の放電生成物が付着し、
これが水分を吸収して像担持体表面の抵抗を低下させて
いた。その結果、像担持体表面の帯電電荷に流れが生
じ、露光装置によって像担持体表面に静電潜像を形成し
ても、その潜像が乱れ、かかる静電潜像を現像装置によ
り現像した場合、一般に画像ぼけ又は画像流れとも称せ
られている異常画像が発生する。この傾向は特に高温高
湿の環境下において顕著となる。帯電装置が像担持体の
上方に位置していると、ガス状の放電生成物が像担持体
表面に近づいたり、移行したりして、徐々に像担持体表
面に付着するので、帯電装置に近い像担持体表面部分、
すなわち帯電装置に対向した像担持体表面部分に放電生
成物が付着しやすい。特に画像形成動作終了後に画像形
成装置を長時間放置すると、帯電装置の直下の像担持体
表面部分に多量の放電生成物が付着する。
【0043】本例の画像形成装置においては、上述の放
電生成物に基因する異常画像の発生を簡単な構成によっ
て防止することができるが、その具体的内容を説明する
前に、この構成を採用していない図1及び図2に示した
画像形成装置を用いて行った実験結果を説明することに
よって、異常画像の発生状況を明らかにする。
【0044】この実験では、帯電装置として、図1に示
したスコロトロン帯電装置と、図2に示した帯電ローラ
をそれぞれ用いたが、スコロトロン帯電装置の場合に
は、その電極ワイヤ10に−6000V、グリッド電極
11に−900Vの直流電圧を印加し、また帯電ローラ
の場合には、その芯金に−1500Vの直流電圧を印加
して図1及び図2に示した像担持体1の表面を−900
Vに帯電させた。像担持体1としては、アルミニウム製
のシリンダ上に、順にTiOとポリアミド樹脂から成
る下引層、次いでトリスアゾ顔料とポリビニルブチラー
ル樹脂から成る電荷発生層、ヒドラゾンとポリカーボネ
ート樹脂から成る電荷輸送層を積層したOPC感光体を
用いた。電荷発生層の膜厚は0.2μm、電荷輸送層の
膜厚は30μmであった。
【0045】この実験条件で、温度30℃、湿度90%
環境の下に、像担持体を回転させながら像担持体を帯電
し、その帯電面を露光せず、かつ現像剤担持体13には
バイアス電圧を印加し、転写材を通紙する動作を1時間
に亘って連続して行い、次いで像担持体を停止させて2
4時間放置した。
【0046】その放置後に、前述の画像形成動作を行
い、その際、露光装置3から出射するレーザ光の光量を
調整して、像担持体上にほぼ−400Vの表面電位の静
電潜像を形成した。これを現像してハーフトーン画像
(ベタ画像)を形成し、これを転写材6に転写して得た
画像の一部を図3に示す。図3に示した画像中の白く抜
けた部分が画像ぼけ部である。この画像ぼけは、像担持
体の放置時に、帯電装置2,102の直下に位置してい
た像担持体表面部分に発生した。
【0047】図4及び図5は、画像ぼけの発生メカニズ
ムを説明する図であり、これらのグラフの横軸は像担持
体表面の位置を示し、縦軸は像担持体表面の電位(V)
を示している。像担持体表面に放電生成物が付着してい
ないときは、レーザ光の照射されない地肌部の表面電位
V0と、レーザ光が照射された画像部の表面電位V1
と、現像剤担持体13に印加されるバイアス電圧VB
は、図4に示す如くなり、像担持体上の地肌部及び画像
部の表面電位V0,V1と、現像バイアス電圧VBとの
電位差によって、マイナス極性に帯電したトナーが地肌
部に付着せずに画像部の方に静電的に付着する。
【0048】これに対し、図5に示すように、画像部と
地肌部にまたがって像担持体表面に放電生成物Sが付着
すると、その表面の抵抗値が低下して地肌部の電荷が画
像部の方に流れ、画像部の表面電位V1の絶対値が、バ
イアス電圧VBの絶対値よりも高くなり、これによって
現像後のトナー像に画像ぼけないしは白抜けが発生する
ことがある。
【0049】上述した不具合の発生を防止するため、本
例の画像形成装置においては、図6に模式的に示すよう
に、現像装置4(図1)によって像担持体表面に形成さ
れたトナー層TLが、像担持体1の停止状態で、帯電装
置2に対向して位置するように構成されている。このト
ナー層TLは、像担持体1の停止時に、帯電装置2に対
向した像担持体表面部分を遮蔽し、帯電装置2に蓄積さ
れた放電生成物がこの像担持体表面部分に付着すること
を防止するシャッタとしての働きをなす。このため、高
温、高湿の環境下においても、放電生成物が像担持体表
面に付着することを防止でき、次に行われる画像形成動
作時に、放電生成物に基因する異常画像の発生を阻止す
ることができる。
【0050】上述のトナー層TLは、例えば次のように
して像担持体表面に形成される。
【0051】1回又は複数回の一連の画像形成動作が行
われるとき、最後のトナー像が形成される像担持体上の
画像形成領域よりも像担持体表面移動方向上流側の像担
持体表面部分は、引き続き帯電装置2によってマイナス
極性のV0に帯電される。像担持体1の回転に伴って、
この帯電面が露光装置3に対向した部分を通過すると
き、その帯電面に対し、像担持体表面移動方向の所定幅
に亘って、露光装置3から出射するレーザ光Lが照射さ
れ、ここにトナー層用の静電潜像が形成される。この静
電潜像が現像装置4を通過するとき、前述の通常の現像
動作と全く同様にして、その静電潜像が現像され、均一
厚さのトナー層TLが形成される。このトナー層TL
は、引き続く像担持体1の回転によって、帯電装置2に
対向した位置に至る。この時、帯電装置2への電圧印加
が切られ、像担持体の回転が停止し、当該トナー層TL
が図6に示したように帯電装置2に対向して静止する。
このように、トナー層TLが帯電装置2に対向して停止
するまで、像担持体表面が帯電装置2により帯電される
ので、トナー層TLよりも像担持体回転方向上流側の像
担持体表面部分が現像装置4により現像されてここにト
ナーが付着することが阻止される。
【0052】次の画像形成動作が開始される前に、像担
持体1は矢印A方向の予備回転する。このとき、像担持
体表面と、その表面に付着したトナー層TLのトナーが
帯電装置2によって所定の極性、この例ではマイナス極
性に帯電されるが、露光装置3による露光は行われな
い。このようにして、トナー層TLが現像剤担持体13
に至ると、このとき現像剤担持体13には、マイナス極
性のバイアス電圧が印加され、トナー層TLのトナーが
静電的に現像剤担持体13の側に移行し、現像剤担持体
上の現像剤中に取り込まれる。このトナーも、静電潜像
の可視像化のために再使用される。このように像担持体
が清掃されるので、引き続き行われる画像形成動作時に
トナー層TLのトナーによって地汚れが発生することは
ない。
【0053】上述のように、本例の画像形成装置は、像
担持体の停止状態で、帯電装置に対向して位置するトナ
ー層TLが像担持体表面に形成されるように、帯電装
置、潜像形成手段及び現像装置を制御すると共に、像担
持体の回転の停止タイミングを制御する制御手段(図示
せず)が設けられている。本例の画像形成装置は、クリ
ーニング装置のないクリーナレス方式であるが、放電生
成物が像担持体表面に付着することを阻止するトナー層
TLを像担持体表面に形成でき、しかもクリーナ方式で
あるがため、このトナー層TLのトナーを現像装置4に
回収でき、トナーが無駄に消費される不具合を阻止する
ことができるのである。
【0054】図2に示した画像形成装置においても、上
述したところと同様にして、像担持体表面にトナー層T
Lが形成され(図7)、像担持体1の停止時に、そのト
ナー層TLが帯電装置102に対向して位置するように
構成されている(図8)。その際、図2に示した画像形
成装置においては、帯電装置102が、像担持体の帯電
時に像担持体表面に当接する接触型帯電装置の一例であ
る帯電ローラとして構成されているので、像担持体表面
に形成されたトナー層TLがこの帯電装置102に至る
ときも、当該帯電装置が像担持体表面に当接したままで
あると、トナー層TLが帯電装置102により乱される
だけでなく、そのトナーが帯電装置102に付着して帯
電装置102がトナーで汚される。これは、帯電ローラ
以外の接触型帯電装置、例えば帯電ブレードや帯電ブラ
シなどを用いたときも同様である。
【0055】そこで、接触型帯電装置を用いた場合に
は、図7及び図8に示すように、現像装置4により形成
されたトナー層TLが帯電装置102に対向する位置に
至るときに、そのトナー層TLが帯電装置102に接触
することを阻止すべく、この帯電装置102を像担持体
表面から離し、像担持体の帯電時には、図2に示すよう
に帯電装置102を像担持体表面に当接させる帯電装置
接離手段(図示せず)を設けることが好ましい。このと
きの動作のより具体的な例を示すと、図7に示すように
像担持体1が矢印A方向に回転して、トナー層TLが、
帯電装置102の直下の位置に至る直前まで、帯電装置
102は像担持体表面に当接し、このとき帯電装置10
2の芯金には電源22によりマイナス極性の電圧が印加
され続ける。次いで、図8に示すようにトナー層TLが
帯電装置102の直下に至る時、帯電装置102は像担
持体表面から離される。このときスイッチ23がオフさ
れて帯電装置102への電圧印加が切られ、トナー層T
Lが帯電装置102に対向したところで、像担持体1の
回転が止められる。このように帯電装置102への電圧
印加の停止タイミングを制御することにより、トナー層
TLよりも像担持体回転方向上流側の像担持体表面部分
に、現像装置4によって余分なトナーが付着することを
阻止できる。
【0056】また、図1及び図2に示した画像形成装置
においては、転写装置として、転写材を介して像担持体
表面に当接し、その像担持体表面のトナー像を転写材に
転写する接触型転写装置の一例である転写ローラが用い
られているが、トナー層TLがこの転写装置5を通ると
きも、当該転写装置5が像担持体表面に当接している
と、トナー層TLが乱され、しかもそのトナーの一部が
転写装置5に付着する。転写ローラ以外の接触型転写装
置を用いた場合も同様である。
【0057】そこで、転写装置が接触型転写装置として
構成されている場合には、図9に示すように、現像装置
により形成されたトナー層TLが転写装置5を通過する
とき、その転写装置5を像担持体表面から離し、トナー
像の転写時には、図1及び図2に示すように、転写装置
5を像担持体表面に当接させる転写装置接離手段(図示
せず)を設けることが好ましい。この構成により、トナ
ー層TLが転写装置5によって乱されたり、その転写装
置5にトナーが付着して、当該転写装置5がトナーで汚
される不具合を阻止できる。
【0058】帯電装置接離手段及び転写装置接離手段
は、例えばソレノイドやカムなどを用いたそれ自体公知
の装置によって構成することができる。
【0059】ところで、放電生成物の発生は、環境の影
響を大きく受け、帯電装置の放電時間が同じで、像担持
体の放置時間が同一であっても、放電生成物の発生はか
なりばらつく。このような状況下で、帯電装置として図
1に示したスコロトロン帯電装置を用いた場合、像担持
体の停止時に、当該像担持体表面には、グリッド電極1
1とほぼ同じ形で、かつほぼ同一面積の放電生成物が付
着することの多いことが実験により確認された。この実
験は、帯電装置としてスコロトロン帯電装置を用い、温
度30℃、湿度90%の環境下で、像担持体を停止させ
て、その像担持体表面に付着した放電生成物の面積を確
認したものである。この実験では、スコロトロン帯電装
置2のグリッド電極11と、像担持体表面との距離が2
mm以下である場合、グリッド電極11の面積以上の放電
生成物が像担持体表面に付着することはなかった。従っ
て、図10に示すように、帯電装置2を、像担持体表面
に直交する向きに投影したときの投影像をIとしたと
き、その投影像Iが、像担持体1の停止状態で、帯電装
置2に対向して位置するトナー層TLの内側に位置する
ように、そのトナー層TLの面積と、その停止位置を設
定すれば、いかなる環境下においても、像担持体表面に
放電生成物が付着することを防止し、異常画像の発生を
阻止することができる。これは、スコロトロン帯電装置
以外の帯電装置、例えば帯電ローラを用いたときも同様
である。
【0060】ところで、通常の画像形成動作時に、像担
持体1はかなりの高速で回転している。従って、トナー
層TLを帯電装置2,102に対向した位置に停止させ
るとき、像担持体1を高速回転させた状態から像担持体
を急停止させると、トナー層TLを帯電装置2,102
に対向した位置に正しく停止させることは容易ではな
い。そこで、トナー層TLを帯電装置2,102に対向
する位置に停止させる前に、像担持体1の回転速度を通
常の画像形成動作時よりも低速にすることが好ましい。
【0061】より具体的に示すと、1回又は複数回の一
連の画像形成動作が行われるとき、最後の画像形成動作
によって像担持体表面に形成されたトナー像の画像形成
領域後端が、トナー像の転写が行われる転写位置を通過
した後の適時に、像担持体表面の移動速さを、画像形成
動作時の像担持体表面の移動速さよりも遅くする制御手
段(図示せず)を設けるのである。
【0062】上記構成によれば、像担持体を低速で回転
させた状態からその像担持体を停止させるので、トナー
層TLを帯電装置2,102に対向した位置に正しく位
置決めして停止させることができる。しかも、最後のト
ナー像の画像形成領域後端が転写位置を通過した後に、
像担持体の表面線速を遅くするので、像担持体上にトナ
ー像を正しく形成し、しかもそのトナー像を正しく転写
材6上に転写することができ、像担持体の回転速度の変
更に伴うトナー像の画質劣化の発生を阻止できる。
【0063】像担持体1の停止時に帯電装置2,102
に対向して位置するトナー層TLの単位面積当りのトナ
ー付着量(以下、単にトナー付着量という)が多ければ
多い程、トナー層TLのシャッタとしての機能が高めら
れ、像担持体表面に放電生成物が付着し難くなる。この
意味では、トナー層TLのトナー付着量が多い程好まし
い。ところが、クリーナレス方式の画像形成装置は、ト
ナーを現像装置4によって除去するので、クリーニング
ブレードなどのクリーニング部材によってトナーを除去
する場合に比べ、トナーの除去効率は低くなる。従っ
て、トナー層TLのトナー付着量が多くなりすぎると、
そのトナーを現像装置4によって除去しきれなくなるお
それがある。
【0064】そこで、本発明者はトナー層TLの理想的
なトナー付着量を見い出すべく、次の実験を行った。次
の表1はその結果を示している。
【0065】
【表1】
【0066】先ず、図1に示した画像形成装置を用い、
表1の「トナー付着量」の欄に示したように、現像装置
4の現像剤担持体13に印加するバイアス電圧の値を変
えることにより、0.018mg/cmから1.220mg/
cmまでの各量のトナー層TLをそれぞれ像担持体上に
形成し、そのそれぞれを互いに比較した。すなわち、上
述の各トナー付着量のトナー層TLが形成された像担持
体表面部分をそれぞれ帯電装置2に対向させて像担持体
1を停止させ、帯電装置2の電極ワイヤ10に−600
0V、グリッド電極11に−900Vの直流電圧をそれ
ぞれ印加して、像担持体表面を−900Vに帯電し、こ
の動作を、表1に示したように、1時間、2時間及び3
時間に亘ってそれぞれを継続した。次に、帯電装置2へ
の電圧印加を停止した後、像担持体1を上述の状態で停
止させたまま、温度30℃、湿度90%の環境下で24
時間放置した。
【0067】次いで、通常の画像形成動作時と全く同様
にして、像担持体1とトナー層TLのトナーを帯電装置
2により帯電させながら像担持体1を矢印A方向に回転
させた。このときトナー層TLの付着した像担持体表面
への露光は行わず、トナー層TLのトナーを、バイアス
電圧の印加された現像剤担持体13に静電的に吸引し
て、像担持体表面を清掃するクリーニング動作を実行
し、このときのクリーニング性、すなわち現像装置4で
のトナーの回収効率を調べた。実際には、トナー層TL
の付着していた像担持体表面部分に整合するタイミング
で転写材6を転写位置に送り込み、転写装置5に転写電
圧を印加して転写動作を行い、このとき各転写材6に付
着したトナーの量から、現像装置4におけるトナーの回
収効率を判断した。表1の「現像装置でのトナー回収効
率」の欄の「○」はそのトナー回収効率が良好であった
ことを示し、「△」はトナー回収効率がやや劣ることを
示し、「×」はトナー回収効率が劣悪であったことを示
している。
【0068】一方、上述のようにして転写位置を通過し
た像担持体表面を、通常の画像形成と同じく、除電ラン
プ9で除電し、次いで帯電装置2により、その像担持体
表面を−900Vに帯電し、先にトナー層TLの付着し
ていた像担持体表面部分にレーザ光Lを照射して、表面
電位が−400Vのハーフトーン画像用の静電潜像を形
成し、これを現像装置4によって現像してハーフトーン
画像を得た。そしてこの画像を転写材6に転写してその
画質を評価した。表1の「画像ぼけ発生状況」の欄の
「○」は画像ぼけが全く発生しなかったことを示し、
「△」は画像ぼけが少しだけ発生したことを示し、
「×」は画像ぼけの発生が著しかったことを示してい
る。なお、表1には像担持体上にトナー層を形成しない
で、上述の実験を行ったときの結果も示してあるが、こ
のときは、放置時間がいずれの場合も、画像ぼけの発生
は著しかった。
【0069】表1から、トナー層TLのトナー付着量が
0.099mg/cm以上で、0.980mg/cm以下であ
ると、トナー層TLを現像装置によって効率よく除去で
き、しかも画像ぼけの発生を防止できることが判る。同
様な実験を繰り返し行ったところ、その総合判断とし
て、現像装置4により像担持体表面に形成されるトナー
層TLのトナー付着量を0.1mg/cm乃至1.0mg/cm
としたとき、トナー層TLのクリーニング装置4での
クリーニング性を高め、かつぼけ画像の発生を効果的に
防止できることが判った。
【0070】図1及び図2に示した転写装置5の作動時
にも、その放電によって放電生成物が発生し、これが、
像担持体の停止時に、その表面に付着するおそれがあ
る。転写ローラ以外の転写装置を用いた場合も同様であ
る。図1及び図2に示した例では、帯電装置2,102
が像担持体1の上方に位置しているので、その帯電装置
で発生した放電生成物が、停止中の像担持体の表面に落
下して付着し、従って帯電装置2,102で発生した放
電生成物が画像ぼけ発生の大きな要因となるが、転写装
置が像担持体の上方に位置するように画像形成装置を構
成した場合には、転写装置で発生する放電生成物が多量
に像担持体表面に付着するおそれがある。従って、前述
の各構成は、全て、転写装置に対しても適用できるもの
である。念のため、そのいくつかを羅列すると次のとお
りである。
【0071】クリーナレス方式の画像形成装置におい
て、現像装置4により像担持体表面に形成されたトナー
層が、像担持体1の停止状態で、転写装置5に対向して
位置するように構成する。 転写装置5が、トナー像の転写時に転写材6を介して
像担持体表面に当接する接触型転写装置として構成され
ている場合には、現像装置4により形成されたトナー層
TLが転写装置5に対向する位置に至るとき、該トナー
層TLが転写装置5に接触することを阻止すべく、該転
写装置5を像担持体表面から離し、トナー像の転写時に
は該転写装置5を像担持体表面に当接させる転写装置接
離手段を設ける。 転写装置5を、像担持体表面に直交する向きに投影し
たときの投影像が、像担持体1の停止状態で、転写装置
5に対向して位置するトナー層TLの内側に位置するよ
うに、該トナー層の面積とその停止位置を設定する。
【0072】像担持体1の停止時に、帯電装置2,10
2と、転写装置5が対向する像担持体表面部分の両者に
トナー層TLを形成するように構成すると、画像ぼけの
発生をより一層確実に防止することができる。
【0073】以上説明した各構成において、一連の画像
形成動作毎に、トナー層TLを形成するようにしてもよ
いが、画像形成動作が1回行われただけでは、放電生成
物の発生量が少なく、これが画像の画質に影響を与えな
いような場合には、予め決められた複数回の一連の画像
形成動作が行われた時にだけ、現像装置4によって像担
持体表面にトナー層TLを形成し、これを帯電装置と転
写装置の少なくとも一方に対向して停止させておくよう
に構成することもできる。
【0074】本発明は、図1及び図2に示した形式以外
の画像形成装置にも広く適用できるものである。
【0075】
【発明の効果】請求項1及び5に係る発明によれば、ク
リーナレス方式を採用することにより、像担持体の寿命
を大きく伸ばすことができ、しかも余分なトナーの消費
を抑えつつ、放電生成物に基因する異常画像の発生を防
止することが可能である。
【0076】請求項2に係る発明によれば、接触型帯電
装置を用いたときも、トナー層によってその帯電装置が
汚される不具合を防止できる。
【0077】請求項3に係る発明によれば、接触型転写
装置を用いたときも、トナー層によって、その転写装置
が汚される不具合を防止できる。
【0078】請求項4及び7に係る発明によれば、放電
生成物が多量に発生したときも、像担持体表面に放電生
成物が付着することを防止できる。
【0079】請求項6に係る発明によれば、接触型転写
装置を用いたときも、トナー層によって、その転写装置
が汚される不具合を防止できる。
【0080】請求項8に係る発明によれば、トナー層を
所定の位置に正しく停止させることができる。
【0081】請求項9に係る発明によれば、像担持体表
面への放電生成物の付着防止効果を高め、かつトナー層
を現像装置によって効率よく像担持体表面から除去する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す部分断面概略図であ
る。
【図2】画像形成装置の他の例を示す部分断面概略図で
ある。
【図3】画像ぼけの発生状況を示す図である。
【図4】像担持体表面に放電生成物が付着していないと
きの画像部と地肌部の表面電位を説明する図である。
【図5】像担持体表面に放電生成物が付着しているとき
の画像部と地肌部の表面電位を説明する図である。
【図6】帯電装置に対向した像担持体表面部分に付着し
たトナー層を示す図である。
【図7】帯電ローラより成る帯電装置が像担持体表面に
当接している様子を示す説明図である。
【図8】帯電ローラより成る帯電装置が像担持体表面か
ら離間したときの様子を示す説明図である。
【図9】トナー層が転写装置を通るとき、その転写装置
が像担持体表面から離間している様子を示す図である。
【図10】トナー層の好ましい大きさと形態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 帯電装置 4 現像装置 5 転写装置 6 転写材 102 帯電装置 I 投影像 TL トナー層 T3 転写残トナー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体を帯電する帯電
    装置と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像
    形成手段と、該静電潜像をトナー像として可視像化する
    現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置と
    を具備する画像形成装置において、 トナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担持体
    表面に付着する転写残トナーを前記現像装置によって除
    去するように構成すると共に、前記現像装置により像担
    持体表面に形成されたトナー層が、像担持体の停止状態
    で、前記帯電装置に対向して位置するように構成したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電装置は、像担持体の帯電時に像
    担持体表面に当接する接触型帯電装置として構成され、
    前記現像装置により形成されたトナー層が帯電装置に対
    向する位置に至るときに、該トナー層が帯電装置に接触
    することを阻止すべく、該帯電装置を像担持体表面から
    離し、像担持体の帯電時には該帯電装置を像担持体表面
    に当接させる帯電装置接離手段を設けた請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写装置は、転写材を介して像担持
    体表面に当接して該像担持体表面のトナー像を転写材に
    転写する接触型転写装置として構成され、前記現像装置
    により形成されたトナー層が転写装置を通過するとき、
    該転写装置を像担持体表面から離し、トナー像の転写時
    には、転写装置を像担持体表面に当接させる転写装置接
    離手段を設けた請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電装置を、像担持体表面に直交す
    る向きに投影したときの投影像が、像担持体の停止状態
    で、帯電装置に対向して位置するトナー層の内側に位置
    するように、該トナー層の面積とその停止位置を設定し
    た請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体と、該像担持体を帯電する帯電
    装置と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像
    形成手段と、該静電潜像をトナー像として可視像化する
    現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置と
    を具備する画像形成装置において、 トナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担持体
    表面に付着する転写残トナーを前記現像装置によって除
    去するように構成すると共に、前記現像装置により像担
    持体表面に形成されたトナー層が、像担持体の停止状態
    で、前記転写装置に対向して位置するように構成したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写装置は、トナー像の転写時に転
    写材を介して像担持体表面に当接する接触型転写装置と
    して構成され、前記現像装置により形成されたトナー層
    が転写装置に対向する位置に至るときに、該トナー層が
    転写装置に接触することを阻止すべく、該転写装置を像
    担持体表面から離し、トナー像の転写時には該転写装置
    を像担持体表面に当接させる転写装置接離手段を設けた
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写装置を、像担持体表面に直交す
    る向きに投影したときの投影像が、像担持体の停止状態
    で、転写装置に対向して位置するトナー層の内側に位置
    するように、該トナー層の面積とその停止位置を設定し
    た請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 1回又は複数回の一連の画像形成動作が
    行われるとき、最後の画像形成動作によって像担持体表
    面に形成されたトナー像の画像形成領域後端が、前記転
    写位置を通過した後の適時に、像担持体表面の移動速さ
    を、画像形成動作時の像担持体表面の移動速さよりも遅
    くする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記現像装置により像担持体表面に形成
    されるトナー層のトナー付着量を0.1mg/cm乃至
    1.0mg/cmとした請求項1乃至8のいずれかに記載
    の画像形成装置。
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