JP2002174725A - ホメオトロピック配向液晶フィルムの製造方法およびホメオトロピック配向液晶フィルム - Google Patents
ホメオトロピック配向液晶フィルムの製造方法およびホメオトロピック配向液晶フィルムInfo
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Abstract
マーをホメオトロピック配向させた配向液晶フィルムを
製造する方法を提供すること、さらには当該ホメオトロ
ピック配向液晶フィルムを提供すること。 【解決手段】 配向膜の設けられていない基板上に、液
晶性フラグメント側鎖を含有するモノマーユニット
(a)と非液晶性フラグメント側鎖を含有するモノマー
ユニット(b)を含有する側鎖型液晶ポリマーを塗工
し、さらに当該液晶ポリマーを液晶状態においてホメオ
トロピック配向させた後、その配向状態を維持した状態
で固定化することを特徴とするホメオトロピック配向液
晶フィルムの製造方法。
Description
配向液晶フィルムの製造方法に関する。また本発明は当
該製造方法により得られるホメオトロピック配向液晶フ
ィルム、さらには光学フィルムに関する。ホメオトロピ
ック配向液晶フィルムは単独でまたは他のフィルムと組
み合わせて、位相差フィルム、視角補償フィルム、光学
補償フィルム、楕円偏光フィルム等の光学フィルムとし
て使用できる。
液晶相の分子長軸が平均して薄膜(液晶相)を形成する
基板に対して実質的に垂直である場合に生じる。自発的
にホメオトロピック配向する物質は非常に僅かしかな
く、従って、かかる配向を生じさせるためには、一般的
に垂直配向剤が用いられる。垂直配向剤によりホメオト
ロピック配向させることができる液晶化合物としては、
たとえば、ネマチック液晶化合物が知られている。かか
る液晶化合物の配向技術にがかわる概説は、例えば、化
学総説44(表面の改質,日本化学会編,156〜16
3頁)に記載されている。
せるうる垂直配向剤としては各種の有機系または無機系
配向剤が知られているが、慣用されている配向剤の多く
はガラス基板上で有効に作用するようにデザインされて
いる。
たとえば、レシチン、シラン系界面活性剤、n−オクタ
デシルトリエトキシシラン、チタネート系界面活性剤、
ピリジニウム塩系高分子界面活性剤、ヘキサデシルトリ
メチルアンモニウムハライドまたはクロム錯体などがあ
げられる。これら有機系配向剤は、活性成分が非常に少
量(代表的には1%よりも少ない量)となるように適当
な揮発性溶剤に溶解され、次いで例えばスピンコーティ
ングまたはその他周知の塗工方法によって基板上に塗工
された後、揮発性溶剤を蒸発させることにより、ガラス
基板上に有機配向剤の薄膜として形成される。これら有
機系配向剤は、極性のガラス表面に引き付けられると考
えられる極性末端基とガラス表面に対して垂直に配列す
る無極性の長鎖状アルキル鎖を有することを特徴とする
ものであり、このような表面上において液晶化合物にホ
メオトロピック配向を生じさせる。
ス基板上にSiOX またはIn2 O 3 /SnO2 を垂直
角度で蒸着させたものが知られており、液晶化合物にホ
メオトロピック配向を生じさせる。その他、アルキル側
鎖付ポリイミド膜も液晶ディスプレイなどのホメオトロ
ピック配向膜として用いられている。
れもガラス基板上においてのみ液晶化合物にホメオトロ
ピック配向を与えるものであり、プラスチックフィルム
やプラスチックシート等のポリマー物質からなる基板上
での配向にはあまり有効に作用するものではない。ポリ
マー物質からなる基板の表面は前記慣用されている配向
剤の極性末端基に対する親和性に乏しいものと推測さ
れ、それゆえ、一般的には、ホメオトロピック配向を全
然示さないか、またはほんの僅かに配向を示すに留ま
る。また、アルキル側鎖付ポリイミド膜の形成には高温
での熱処理が必要であるが、ポリイミド配向膜を焼成す
るに耐えることができ、光学用途として使用できる透明
プラスチックフィルムはほんの僅かである。
を使用することなく基板上に液晶ポリマーをホメオトロ
ピック配向させることができるホメオトロピック配向液
晶フィルムの製造方法を提供すること、また前記製造方
法により得られたホメオトロピック配向液晶フィルムを
提供することを目的とする。さらには基板上に垂直配向
膜を介することなくホメオトロピック配向液晶フィルム
層を有する光学フィルムを提供することを目的とする。
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す方法によ
り前記目的を達成できることを見出し本発明を完成する
に至った。
れていない基板上に、液晶性フラグメント側鎖を含有す
るモノマーユニット(a)と非液晶性フラグメント側鎖
を含有するモノマーユニット(b)からなる側鎖型液晶
ポリマーを塗工し、さらに当該液晶ポリマーを液晶状態
においてホメオトロピック配向させた後、その配向状態
を維持した状態で固定化することを特徴とするホメオト
ロピック配向液晶フィルムの製造方法、に関する。
ラグメント側鎖を含有するモノマーユニット(a)と非
液晶性フラグメント側鎖を含有するモノマーユニット
(b)からなる側鎖型液晶ポリマーを用いることによ
り、垂直配向膜を用いずに、液晶ポリマーのホメオトロ
ピック配向を実現したものである。当該側鎖型液晶ポリ
マーは、通常の側鎖型液晶ポリマーが有する液晶性フラ
グメント側鎖を含有するモノマーユニット(a)の他
に、アルキル鎖等を有する非液晶性フラグメント側鎖を
含有するモノマーユニット(b)を有しており、非液晶
性フラグメント側鎖を含有するモノマーユニット(b)
の作用により、垂直配向膜を用いなくても、たとえば熱
処理により液晶状態としネマチック液晶相を発現させ、
ホメオトロピック配向を示すようになったものと推察す
る。そして、熱を除去しガラス化させ、ホメオトロピッ
ク配向した液晶ポリマー層を固定化したホメオトロピッ
ク配向液晶フィルムを製造している。
製造方法において、基板は、ポリマー物質、ガラス基
板、金属等の各種材質のものを用いることができる。ま
た、ポリマー物質が、プラスチックシートまたはプラス
チックフィルムとして用いられる。本発明の製造方法に
用いられる基板の種類に制限はなく、ガラス基板、ポリ
マー物質、金属を特に制限なく使用することができ、ま
たポリマー物質はプラスチックシートまたはプラスチッ
クフィルムとして用いることができる。
たホメオトロピック配向液晶フィルム、に関する。
基板上に、液晶ポリマーがホメオトロピック配向したホ
メオトロピック配向液晶フィルム層が設けられている光
学フィルム、に関する。
晶ポリマーがホメオトロピック配向した層を有する光学
フィルムを提供できる。前記光学フィルムは、液晶ポリ
マーとして液晶性フラグメント側鎖を含有するモノマー
ユニット(a)と非液晶性フラグメント側鎖を含有する
モノマーユニット(b)を含有する側鎖型液晶ポリマー
を用いることにより実現できる。
配向させる液晶ポリマーとしては、たとえば、液晶性フ
ラグメント側鎖を含有するモノマーユニット(a)と非
液晶性フラグメント側鎖を含有するモノマーユニット
(b)を含有する側鎖型液晶ポリマーが用いられる。
液晶性を有する側鎖を有するものであり、たとえば、一
般式(a):
6の正の整数を、X1 は−CO2 −基または−OCO−
基を、R2 はシアノ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、
フルオロ基または炭素数1〜6のアルキル基を、bおよ
びcは1または2の整数を示す。)で表されるモノマー
ユニットがあげられる。
鎖を有するものであり、たとえば、一般式(b):
素数1〜22のアルキル基、炭素数1〜22のフルオロ
アルキル基、または一般式(c):
のアルキル基を示す。)で表されるモノマーユニットが
あげられる。
ユニット(b)の割合は、特に制限されるものではな
く、モノマーユニットの種類によっても異なるが、モノ
マーユニット(b)の割合が多くなると側鎖型液晶ポリ
マーが液晶モノドメイン配向性を示さなくなるため、
(b)/{(a)十(b)}=0.01〜0.8(モル
比)とするのが好ましい。特に0.1〜0.5とするの
がより好ましい。
は、2千〜10万であるのが好ましい。重量平均分子量
をかかる範囲に調整することにより液晶ポリマーとして
の性能を発揮する。側鎖型液晶ポリマーの重量平均分子
量が過少では配向層の成膜性に乏しくなる傾向があるた
め、重量平均分子量は2.5千以上とするのがより好ま
しい。一方、重量平均分子量が過多では液晶としての配
向性に乏しくなって均一な配向状態を形成しにくくなる
傾向があるため、重量平均分子量は5万以下とするのが
より好ましい。
ーユニット(a)、モノマーユニット(b)に対応する
アクリル系モノマーまたはメタクリル系モノマーを共重
合することにより調製できる。なお、モノマーユニット
(a)、モノマーユニット(b)に対応するモノマーは
公知の方法により合成できる。共重合体の調製は、例え
ばラジカル重合方式、カチオン重合方式、アニオン重合
方式などの通例のアクリル系モノマー等の重合方式に準
じて行うことができる。なお、ラジカル重合方式を適用
する場合、各種の重合開始剤を用いうるが、そのうちア
ゾビスイソブチロニトリルや過酸化ベンゾイルなどの分
解温度が高くもなく、かつ低くもない中間的温度で分解
するものが好ましく用いられる。
ラス基板、金属箔、プラスチックシートまたはプラスチ
ックフィルムのいずれの形状でもよい。基板の厚さは、
通常、10〜1000μm程度である。
変化しないものであれば特に制限はなく、たとえば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
等のポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロース、
トリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー、ポ
リカーボネート系ポリマー、ポリメチルメタクリレート
等のアクリル系ポリマー等の透明ポリマーからなるフィ
ルムがあげられる。またポリスチレン、アクリロニトリ
ル・スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造
を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合
体等のオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、
ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー等の
透明ポリマーからなるフィルムもあげられる。さらにイ
ミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルス
ルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリ
マー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルア
ルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニ
ルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリ
オキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマーや前記
ポリマーのブレンド物等の透明ポリマーからなるフィル
ムなどもあげられる。これらのなかでも水素結合性の高
いプラスチックフィルムが好ましい。
ニウムなどから形成される当該フィルムが挙げられる。
ノア(商品名,日本ゼオン(株)製)、ゼオネックス
(商品名,日本ゼオン(株)製)、アートン(商品名,
JSR(株)製)などのノルボルネン構造を有するポリ
マー物質からなるプラスチックフィルムが光学的にも優
れた特性を有する。これらポリマー物質(プラスチック
フィルム)は光学異方性が非常に小さいため、プラスチ
ックフィルム上に形成された前記側鎖型液晶ポリマーの
配向液晶フィルム層は、当該配向液晶フィルム層を別の
プラスチックフィルムヘ転写することなく、そのままホ
メオトロピック配向位相差フィルムとして液晶ディスプ
レイの光学補償用途等の光学フィルムに用いることがで
きる。また、光学異方性を有するプラスチックフィルム
やアルミホイルなどの金属フィルム上に形成した前記側
鎖型液晶ポリマーの配向液晶フィルム層に関しては、前
記側鎖型液晶ポリマーを配向液晶フィルム化した後、ノ
ルボルネン構造を有するフィルムやセルローストリアセ
テートなどの透明で光学異方性の小さいプラスチックフ
ィルム上に直接または粘着剤もしくは接着剤を介して転
写することにより、光学補償フィルム等の光学フィルム
に利用することができる。
方法は、当該側鎖型液晶ポリマーを溶媒に溶解した溶液
を用いる溶液塗工方法または当該液晶ポリマーを溶融し
て溶融塗工する方法が挙げられるが、この中でも溶液塗
工方法にて支持基板上に側鎖型液晶ポリマー溶液を塗工
する方法が好ましい。
は、側鎖型液晶ポリマーや基板の種類により異なり一概
には言えないが、通常、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼンなど
のハロゲン化炭化水素類、フェノール、パラクロロフェ
ノールなどのフェノール類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキベンゼンな
どの芳香族炭化水素類、その他、アセトン、酢酸エチ
ル、tert−ブチルアルコール、グリセリン、エチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、エチレンブリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、
2−ピロリドン、N−メチル‐2一ピロリドン、ピリジ
ン、トリエチルアミン、テトラヒドロフラン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル、ブチロニトリル、二硫化炭素
などを用いることができる。溶液の濃度は、用いる側鎖
型液晶ポリマーの溶解性や最終的に目的とする配向液晶
フィルムの膜厚に依存するため一概には言えないが、通
常3〜50重量%、好ましくは7〜30重量%の範囲で
ある。
るホメオトロピック配向液晶フィルム層の厚みは1〜1
0μm程度とするのが好ましい。なお、特にホメオトロ
ピック配向液晶フィルムの膜厚を精密に制御する必要が
ある場合には、膜厚が基板に塗工する段階でほぼ決まる
ため、溶液の濃度、塗工膜の膜厚などの制御は特に注意
を払う必要がある。
側鎖型液晶ポリマー溶液を、基板上に塗工する方法とし
ては、例えばスピンコート法、バーコート法などを採用
することができる。塗工後、溶媒を除去し、基板上に液
晶ポリマー層を形成させる。溶媒の除去条件は、特に限
定されず、溶媒をおおむね除去でき、液晶ポリマー層が
流動したり、流れ落ちたりさえしなければ良い。通常、
室温での乾燥、乾燥炉ての乾燥、ホットプレート上での
加熱などを利用して溶媒を除去する。
晶ポリマー層を液晶状態とし、ホメオトロピック配向さ
せる。たとえば、液晶ポリマーが液晶温度範囲になるよ
うに熱処理を行い、液晶状態においてホメオトロピック
配向させる。熱処理方法としては、上記の乾燥方法と同
様の方法で行うことができる。熱処理温度は、使用する
側鎖型液晶ポリマーと支持基板の種類により異なるため
一概には言えないが、通常60〜300℃、好ましくは
70〜200℃の範囲において行う。また熱処理時間
は、熱処理温度および使用する側鎖型液晶ポリマーや基
板の種類によって異なるため一概には言えないが、通常
10秒〜2時間、好ましくは20秒〜30分の範囲で選
択される。10秒より短い場合、ホメオトロピック配向
形成が十分に進行しないおそれがある。
としては、熱処理後のホメオトロピック配向液晶フィル
ムを、熱処理操作における加熱雰囲気中から、室温中に
出すことによって行うことができる。また空冷、水冷な
どの強制冷却を行ってもよい。前記液晶ポリマーのホメ
オトロピック配向層は、液晶ポリマーのガラス転移温度
以下に冷却することにより配向が固定化される。
膜が生成され、配向性を維持したまま固定化することに
より、ホメオトロピック配向した配向液晶フィルムが得
られる。当該配向液晶層は同一の方向で配向された分子
を有する。従ってこの配向液晶層の配向ベクトルの凍結
または安定化およびその異方性物性の保存が達成される
ことは周知であり、このような薄膜はそれらの光学的性
質が確認され、各種の用途で使用される。前記配向液晶
層は一軸性の正の複屈折率を有する薄膜である。
ク配向液晶層の配向は、当該液晶層の光学位相差を垂直
入射から傾けた角度で測定することによって量化するこ
とができる。ホメオトロピック配向液晶フィルムの場
合、この位相差値は垂直入射について対称的である。光
学位相差の測定には数種の方法を利用することができ、
例えば自動複屈折測定装置(オーク製)および偏光顕微
鏡(オリンパス製)を利用することができる。このホメ
オトロピック配向液晶フィルムはクロスニコル偏光子間
で黒色に見える。
晶フィルムは、光学フィルムとして用いられる。前記配
向液晶フィルムは基板から剥離して用いてもよいし、剥
離することなく基板上に形成された配向液晶層としてそ
のまま用いてもよい。
て説明するが、本発明は実施例に限定されないことはい
うまでもない。
のモル%を示し、便宜的にブロック体で表示している、
重量平均分子量5000)に示される側鎖型液晶ポリマ
ー20重量部をジクロロエタン80部に溶解した溶液
を、ノルボルネン系ポリマー(商品名ゼオノア,日本ゼ
オン(株)製)をポリマー材料とするプラスチックフィ
ルム(20μm)に、スピンコーティングにより塗工し
た。次いで、160℃で1分間加熱し、その後室温まで
一気に冷却することにより、前記液晶ポリマー層をホメ
オトロピック配向させ、かつ配向を維持したままガラス
化しホメオトロピック配向液晶層(2μm)を固定化し
た配向液晶フィルムを得た。
液晶フィルム)をクロスニコルさせた偏光顕微鏡によ
り、当該フィルム表面に対し垂直な方向からサンプルを
観察したところ、正面からは何も見えなかった。これに
よりホメオトロピック配向を確認した。すなわち光学位
相差が発生していないことがわかった。このフィルムを
傾けて斜めから光を入射し、同様にクロスニコルで観察
したところ、光の透過が観測された。
折測定装置により測定した。測定光をサンプル表面に対
して垂直あるいは斜めから入射して、その光学位相差と
測定光の入射角度のチャートから、ホメオトロピック配
向を確認した。ホメオトロピック配向では、サンプル表
面に対して垂直方向での位相差(正面位相差)がほぼゼ
ロである。このサンプルに関しては、液晶層の遅相軸方
向に斜めから位相差を測定したところ、測定光の入射角
度の増加に伴い、位相差値が増加したことからホメオト
ロピック配向が得られていると判断できた。
料として、ノルボルネン系ポリマー(商品名ゼオネック
ス,日本ゼオン(株)製)を用いた以外は実施例1と同
様にしてホメオトロピック配向液晶フィルムを作製し
た。また、実施例1と同様にして、サンプルのホメオト
ロピック配向を確認した。
料として、ノルボルネン系ポリマー(商品名アートン,
JSR(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして
ホメオトロピック配向液晶フィルムを作製した。また、
実施例1と同様にして、サンプルのホメオトロピック配
向を確認した。
の代わりにアルミホイル(15μm)を用いた以外は実
施例1と同様にして、ホメオトロピック配向液晶フィル
ムを作製した。次いで、ホメオトロピック配向液晶フィ
ルムをセルローストリアセテートフィルムに転写し、基
板から分離してサンプルとし、実施例1と同様にして、
サンプルのホメオトロピック配向を確認した。
の代わりにガラス基板(1mm)を用いた以外は実施例
1と同様にしてホメオトロピック配向液晶フィルムを作
製した。また、実施例1と同様にして、サンプルのホメ
オトロピック配向を確認した。
示される側鎖型液晶ポリマー(重量平均分子量500
0)を用いた以外は実施例1と同様の操作を行った。ま
た、実施例1と同様にして、サンプルの評価を行ったが
ホメオトロピック配向は確認できなかった。正面から観
察すると白濁しており、液晶ディレクターがあらゆる方
向に存在し、液晶の配向性の乱れが生じていると考えら
れる。
Claims (5)
- 【請求項1】 垂直配向膜の設けられていない基板上
に、液晶性フラグメント側鎖を含有するモノマーユニッ
ト(a)と非液晶性フラグメント側鎖を含有するモノマ
ーユニット(b)を含有する側鎖型液晶ポリマーを塗工
し、さらに当該液晶ポリマーを液晶状態においてホメオ
トロピック配向させた後、その配向状態を維持した状態
で固定化することを特徴とするホメオトロピック配向液
晶フィルムの製造方法。 - 【請求項2】 基板の材質が、ポリマー物質、ガラスま
たは金属であることを特徴とする請求項1記載のホメオ
トロピック配向液晶フィルムの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の製造方法により
得られたホメオトロピック配向液晶フィルム。 - 【請求項4】 垂直配向膜の設けられていない基板上
に、液晶ポリマーがホメオトロピック配向したホメオト
ロピック配向液晶フィルム層が設けられている光学フィ
ルム。 - 【請求項5】 液晶ポリマーが液晶性フラグメント側鎖
を含有するモノマーユニット(a)と非液晶性フラグメ
ント側鎖を含有するモノマーユニット(b)を含有する
側鎖型液晶ポリマーであることを特徴とする請求項4記
載の光学フィルム。
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