JP2002174494A - 熱交換器用チューブ - Google Patents

熱交換器用チューブ

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    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
    • F28D1/0391Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平チューブの一端部を折り曲げて仕切壁を
形成し、他端部を該仕切壁に接合することで略θ状断面
の熱交換器用扁平チューブを形成するものにおいて、該
接合部分のロウ材逃げを解消することを目的とする。 【解決手段】 扁平チューブの折曲げ基部に、扁平チュ
ーブの板厚分の段下げ部と扁平チューブの他端部を受け
る受部とを備え、扁平チューブの他端部の対向面部の外
側に欠損部を形成し、対向面部、段下げ部及びフィンで
囲まれた空間を比較的に広く確保されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置等
の熱交換器に用いられる熱交換器用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特許2688037号公報に示さ
れるように、1枚のアルミ材を折り曲げて断面略θ状に
成形した扁平チューブが良く使用されている。これは、
図10に示すように、一般にフォルデッドチューブと呼
ばれるアルミ薄板材を順次折り曲げて中央に仕切壁を形
成し、チューブ断面形状が略θ状となるように成形し、
熱交換媒体の流路を形成する扁平チューブである。
【0003】また、別の折り曲げ成形技術として、両端
部を対称に複数回折り曲げるのではなく、一方を数回折
り曲げ、他方を単純な折り曲げとするものが知られてい
る。この方法として実開昭54−90750号公報が知
られている。この公報のものでは、図11に示すよう
に、扁平チューブの一端部を傾斜して折り曲げ更に直角
に折り曲げ仕切壁とし、扁平チューブの他端部をこの傾
斜部分に接合する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特許2688037号
公報のものでは、図10に示すように扁平チューブの左
右端部が折り曲げられ、その折曲げ部のRを板厚以下に
形成しているために、折曲げ部の外側とフィンとの隙間
C1が非常に狭い。そのために、この隙間C1に存在す
るロウ材が、毛細管現象により、フィンと扁平チューブ
との隙間を通って、扁平チューブの外側に逃げてしま
い、ロウ付け不良を起こすことがある。
【0005】また実開昭54−90750号公報のもの
では、図11に示すように扁平チューブの傾斜部、扁平
チューブの他端部及びフィンで囲まれた隙間C2が極端
に狭い。そのためにこの隙間C2のロウ材が毛細管現象
により、扁平チューブとフィンの間隙を通って外部に流
出し、ロウ付け不良を起こす不具合を有する。
【0006】本発明はこのような問題を解決するため
に、扁平チューブの一端部を折り曲げて仕切壁を形成
し、他端部を該仕切壁に接合することで略θ状断面の熱
交換器用扁平チューブを形成するものにおいて、該接合
部分のロウ材逃げを解消することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、
扁平チューブの両端が略U字状に折り曲げられ、その両
端が中央で合わせられ、更にそこから扁平チューブの対
向内面に伸びて仕切壁が形成され、該仕切壁と両側のR
部との間に流体通路の通路空間が形成された略θ状断面
を有する熱交換器用扁平チューブにおいて、扁平チュー
ブの一端部は、扁平チューブの対向内面に向かって内側
に折り曲げられる折曲げ基部と、該折曲げ基部から伸び
て扁平チューブの対向内面に当接する仕切壁を形成する
中柱部とからなり、該折曲げ基部は、該扁平チューブの
板厚分の段下げ部と該扁平チューブの他端部を受ける受
部とを有し、該扁平チューブの他端部の先端には、該段
下げ部と対向する対向面部と該対向面部外側に欠損部を
有し、該他端部の先端が該受部に重ねられ且つ該段下げ
部に近接して配置された構成である。従って、扁平チュ
ーブの一端部と他端部との間に少し大きめの隙間が形成
されるので、扁平チューブとフィンとの間隙に毛細管現
象が生起しても、この隙間のロウ材が逃げ出すことが防
止できる。このようにロウ材が逃げ出すことがないこと
とに加えて、扁平チューブの一端部と他端部との間が段
差なく接合でき、かつお互いが重ねられた平面同士でロ
ウ付けされるので、お互いが非常に強固にロウ付けされ
る。
【0008】請求項2の発明では、請求項1記載の熱交
換器用チューブにおいて、上記中柱部が弾性変形可能な
形状に形成されている。この構成では、扁平チューブと
フィンとを積層してコアを組み立てた場合に、このコア
を圧縮して弾性変形できるので、扁平チューブの端部を
ヘッダに容易に挿入でき、圧縮状態を解除すると、扁平
チューブの復元力によりフィンが扁平チューブに強く保
持される。
【0009】請求項3の発明では、請求項1または請求
項2記載の熱交換器用チューブにおいて、上記中柱部の
断面形状が略円弧状であるので、弾性変形し易く且つ復
元力も良好であり、ヘッダと扁平チューブとの組立性及
び一体ロウ付け性が大幅に向上する。
【0010】請求項4の発明では、請求項1ないし3の
いずれか記載の熱交換器用チューブにおいて、上記中柱
部の先端に、扁平チューブの対向内面に当接した部分か
ら内方に折り曲げられたフランジ部を有し、該フランジ
部と中柱部との角度が鋭角になるように折り曲げられて
いる構成であるので、扁平チューブの板材の寸法バラツ
キや折り曲げ精度不良があっても、仕切壁を設定高さに
安定して得られ、組付け不良を格段に減少できる。
【0011】請求項5の発明では、請求項1ないし4の
いずれか記載の熱交換器用チューブにおいて、上記扁平
チューブの上記一端部及び上記他端部は、上記R部から
上記仕切壁に向かって滑らかな中凸になるように折り曲
げて形成され、該中凸部における高さが仕切壁における
高さより高い構成であるので、成形性に優れるとともに
組立時には圧縮することでヘッダに挿入し易い形状に弾
性変形でき、圧縮を解除することでフィンの保持力を発
揮する。
【0012】請求項6の発明では、請求項5記載の熱交
換器用チューブにおいて、上記扁平チューブが挿入され
るヘッダーの挿入孔の高さに対して、上記中凸部の高さ
は高く形成されているので、組立時には圧縮することで
ヘッダに挿入できる高さに弾性変形でき、圧縮を解除す
ると挿入孔より高い元の高さに戻ろうとする扁平チュー
ブの復元力によってフィンの保持力が高く維持される。
【0013】請求項7の発明では、請求項1ないし6の
いずれか記載の熱交換器用チューブにおいて、上記仕切
壁の外周面にロウ材クラッドが設けられているので、上
記一端部の折曲げ基部と上記他端部とのロウ付け性が向
上する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を、図1ないし図4に示す
第1実施例に基づいて説明する。図1は本発明に係る熱
交換器10を示す。図2は扁平チューブ11の断面形状
を示し、図3は扁平チューブの部分拡大断面図を示し、
図4は扁平チューブ11の端面とヘッダ14の挿入孔1
4aとの形状関係を示したものである。扁平チューブ1
1とフィン12とが積層され、その両側部にエンドプレ
ート13が配置されている。扁平チューブ11とフィン
12とからなるコアは上下のヘッダ14の挿入孔14a
に挿入されて一体ロウ付けされている。上方のヘッダ1
4にコネクタタンク15が接続され、このコネクタタン
ク15にパイプ16が連結されている。下方のヘッダ1
4にはリターンタンク17が接続されている。
【0015】扁平チューブ11は、外周にロウ材が被覆
されたクラッド材からなる1枚のアルミ製薄板である。
この薄板の両端部を略U字状に折り曲げ、一端部11a
で仕切壁21を形成し、他端部11bをこの仕切壁21
に当接接合している。仕切壁21には、扁平チューブ1
1の平坦部111から内方に折り曲げて仕切壁を形成す
る折曲げ基部22が形成され、この折曲げ基部22に連
続して断面略円弧状の中柱部23が形成され、更に、こ
の中柱部23に連続してフランジ部24が形成されてい
る。
【0016】折曲げ基部22は、扁平チューブ11の平
坦部111と平行な受部22aと、この受部22aと略
直角で扁平チューブ11の他端部11bと対向する段下
げ部22bとからなる受段部を有している。この段下げ
部22bの高さは、扁平チューブ11の平坦部111の
厚さとほぼ同一となっており、外周面がほぼ同一高さと
なるようになっている。ロウ付け時には、折曲げ基部2
2の受部22a及び段下げ部22bに扁平チューブ11
の他端部11bが一体ロウ付けされる。
【0017】図3に示すように、折曲げ基部22の受部
22aに扁平チューブ11の他端部11bの平坦部11
1が重ねられ、折曲げ基部22の段下げ部22bに扁平
チューブ11の他端部11bの対向面部25が接近して
配置されている。その上、扁平チューブ11の他端部1
1bの平坦部111の外側にはフィン12が接して押圧
されている。そのために、通常では、これらの隙間は非
常に狭くなっており、溶けたロウ材が毛細管現象により
これらの隙間から逃げる傾向にあるが、この第1実施例
では、扁平チューブ11の他端部11bの対向面部25
の外側に欠損部26を形成したので、対向面部25と段
下げ部22bとフィン12とに囲まれた空間が比較的広
くなり、毛細管現象でロウ材がこの空間から逃げていく
ことを防止できる。
【0018】この実施例では、中柱部23は、扁平チュ
ーブ11の平坦部111に対して略直角に配置され且つ
断面略円弧状に形成されている。従って、組付時、扁平
チューブ11の中央付近に圧縮荷重をかけた場合に、こ
の円弧状部分が弾性変形し、組付け後は、この弾性変形
部分の復元力で扁平チューブ11にフィン12が確実に
保持される。なお、図3の斜線部分はロウ材を模式的に
示したものである。
【0019】フランジ部24は、中柱部23から略直角
な方向に曲げられ、扁平チューブ11の平坦部111の
内周面と平行に伸びて形成されている。このフランジ部
24が扁平チューブ11の平坦部111の内周面に一体
ロウ付けされるので、強固なロウ付けが確保される。
【0020】図4に示すように、扁平チューブ11単体
での大きさは、挿入孔14aの短径と比較して、扁平チ
ューブのR部112の短径は小さく、扁平チューブの平
坦部111の中央部分の短径は大きく形成されている。
扁平チューブ11とフィン12とを積層して形成したコ
アを圧縮した場合に、扁平チューブの中央部分の短径が
縮小する方向に弾性変形するので、その際の変形逃げ代
としてR部112の短径が挿入孔14aの短径より小さ
く形成されている。
【0021】組付状態について説明する。扁平チューブ
11とフィン12との積層体からなるコアを形成し、こ
のコアの両側から圧縮荷重をかける。この時、扁平チュ
ーブ11の断面形状は、ヘッダ14の挿入孔14aの断
面形状と相似形に変形しており、挿入されやすくなって
いる。この状態で扁平チューブ11の端面をヘッダ14
の挿入孔14aに挿入する。その後、圧縮荷重を解除す
る。すると、扁平チューブ11は元の形状に戻ろうとす
る復元力が作用する。この復元力により、フィン12が
扁平チューブ11に強く挟持され、搬送時や組付け時に
フィン12が扁平チューブ11の間から脱落することが
防止される。それとともに、上記復元力がヘッダ挿入孔
14aと扁平チューブ11の端面とを密着させる方向に
作用するので、お互いが強固にロウ付けされる。
【0022】図5は第2実施例を示す。図6ないし図8
はこの第2実施例の扁平チューブ31をヘッダ34に挿
入する場合の説明図を示す。図5は扁平チューブ31の
断面図を示し、図6はこの扁平チューブ31が挿入され
るヘッダ34の挿入孔34aの断面形状を示し、図7は
扁平チューブ31をヘッダ34の挿入孔34aに挿入す
る時の両者の関係を示す。図8は扁平チューブ31にフ
ィン32を積層し、圧縮荷重をかけた場合の説明図を示
す。第2実施例の扁平チューブ31は、第1実施例の扁
平チューブと同様に、アルミ製の1枚の薄板から折り曲
げられて断面略θ形状に形成されている。
【0023】第2実施例で第1実施例と異なる点は、仕
切壁41の形状と扁平チューブ31の形状である。これ
らの点について説明する。仕切壁41の中柱部43がほ
ぼ直角に折り曲げられ、扁平チューブ31の長辺部31
1に対してほぼ直角な仕切壁として形成されている。こ
の中柱部43によって扁平チューブ31のこの部分の高
さが設定されている。
【0024】図5に示すように、扁平チューブ31の長
辺部311は中凸になるように折り曲げられている。こ
の扁平チューブ31単体で、通路空間S部分の外部高さ
H1、H2と仕切壁部分の外部高さHcとを比較する
と、H1、H2>Hcとなる。図6に示すように、ヘッ
ダ34の挿入孔34aの高さHsとも比較すると、H
1、H2>Hsとなっている。なお、H1とH2との高
さは同じであっても少し差があっても良い。仕切壁部分
の外部高さHcは挿入孔34aの高さHsに対して、ほ
ぼ同じか少し低いほうが好ましい。
【0025】ヘッダ34の挿入孔34aに扁平チューブ
31の端部を挿入する際に、扁平チューブ31単体では
通路空間S部分の高さH1、H2が挿入孔34aの高さ
Hsより少し大きいため、挿入しにくい。しかし、図8
に示すように、扁平チューブ31とフィン32とを積層
したコアに、両側から圧縮荷重をかけることによって、
扁平チューブ31が弾性変形して通路空間S部分の高さ
H1、H2は少し縮小する。そして、このときの通路空
間S部分の高さがHs以下であれば挿入は容易に行なわ
れる。また、このときの通路空間S部分の高さがHsと
同等ないしわずかに大きい場合であっても、図7に示す
ように、挿入孔34aはヘッダ34の内側に折れ曲がる
ように形成され、一番狭い部分の高さがHsであるの
で、扁平チューブ31を挿入しても、無理な力を加える
ことなくスムーズに組み立てられる。
【0026】上記したように、コアに圧縮荷重をかける
ことで扁平チューブの長辺部311が弾性変形し、図8
に示すように、仕切壁41の折曲げ基部42の受部42
aと扁平チューブ31の他端部31bの長辺部311と
が密着する方向に強いられ、且つ仕切壁41のフランジ
部44と扁平チューブ31の長辺部311の内面とも密
着する方向に強いられ、その結果、互いが強固に密着し
てロウ付けされる。特に、この第2実施例でも、扁平チ
ューブ31の他端部31bの対向面部45の外側に欠損
部46を形成したので、対向面部45と段下げ部42b
とフィン32とに挟まれた空間が大きくなり、毛細管現
象でロウ材がこの空間から逃げていくことが防止され
る。その結果、ロウ付け品質が飛躍的に向上する。
【0027】図9は第3実施例に係わり、第2実施例の
一部変形例である。第3実施例では、扁平チューブ51
の長辺部511が片面側のみ外側に膨らんで形成されて
いる。この第3実施例でも、流体の通路空間を形成する
部分の高さH3、H4が仕切壁部分の高さHcより大き
く形成されている。この第3実施例では、長辺部511
の一方を平坦面としているので、この面を基準としてR
部512を形成し、更に中凸の長辺部511を形成でき
るので、成形しやすい。また、フィンを積層してコアを
作る際も安定して積層できる。
【0028】また、中柱部63のフランジ部64を扁平
チューブ51の長辺部511と平行に設けるのではな
く、内側に折り曲げ、中柱部63とフランジ部64との
角度が鋭角になるように設けている。この第3実施例の
ように鋭角に形成すれば、フランジ部64の折り曲げ不
良や折り曲げ角度のバラツキがあっても上記角度が鈍角
になることが防止でき、中柱部63とフランジ部64と
の折り曲げ部分が扁平チューブの長辺部511に確実に
接触するようにすることができるので、仕切壁の高さを
一定の高さに維持することができ、ヘッダ挿入の容易性
・品質安定性やヘッダとのロウ付け確実性を確保でき
る。この構成は、第3実施例に限らず、第1実施例や第
2実施例に適用しても良い。
【0029】又、第3実施例の中凸部分を片方のみ設け
るようにしても良い。この場合には、扁平チューブの一
端部の長辺部は平坦面のままで他端部の長辺部のみを外
側に膨らんで形成すればよいので、成形が容易である。
この部分の弾性変形によりフィンを保持できる場合に
は、膨らみ成形部分が少ないので、成形が簡単であり、
ヘッダへの挿入組立も容易である。
【0030】欠損部は傾斜面部として形成しても良い
が、曲面部や段部として形成しても良い。また、上記実
施例のように、欠損部は扁平チューブの全長に渡って形
成しても良い。この場合には、欠損部の成形性に優れ
る。しかし、フィンとの接触部分だけに欠損部を形成
し、ヘッダへの挿入部分は欠損部を設けないように形成
しても良い。この場合には、扁平チューブとヘッダとの
ロウ付け性が良くなる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、扁平チューブの折曲げ
基部に、扁平チューブの板厚分の段下げ部と扁平チュー
ブの他端部を受ける受部とを備え、扁平チューブの他端
部の対向面部の外側に欠損部を形成したので、対向面
部、段下げ部及びフィンで囲まれた空間を比較的に広く
確保できるので、扁平チューブとフィンとの隙間に毛細
管現象が作用しても、この間のロウ材が逃げ出すことが
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係わる扁平チューブの断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係わる扁平チューブの部
分拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係わる扁平チューブとヘ
ッダの挿入孔との形状関係を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例に係わる扁平チューブの断
面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係わるヘッダの挿入孔の
高さを示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係わる扁平チューブとヘ
ッダーの挿入孔との関係を示す部分断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係わる扁平チューブとフ
ィンとの関係を示す説明図である。
【図9】本発明の第3実施例に係わる扁平チューブの断
面図である。
【図10】従来の熱交換器を示す断面図である。
【図11】従来の別の熱交換器を示す断面図である。
【符号の説明】
10 熱交換器 11 扁平チューブ 111 平坦部 112 R部 11a 一端部 11b 他端部 12 フィン 13 エンドプレート 14 ヘッダ 14a 挿入孔 15 コネクタタンク 16 パイプ 17 リターンタンク 21 仕切壁 22 折曲げ基部 22a 受部 22b 段下げ部 23 中柱部 24 フランジ部 25 対向面部 26 欠損部 31 扁平チューブ 311 長辺部 312 R部 31a 一端部 31b 他端部 41 仕切壁 42 折曲げ基部 42a 受部 42b 段下げ部 43 中柱部 44 フランジ部 45 対向面部 46 欠損部 51 扁平チューブ 511 長辺部 512 R部 51a 一端部 51b 他端部 61 仕切壁 62 折曲げ基部 62a 受部 62b 段下げ部 63 中柱部 64 フランジ部 65 対向面部 66 欠損部 S 通路空間 高さ H1、H2、H3、H4、Hc、Hs 隙間 C1、C2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:14 B23K 101:14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扁平チューブの両端が略U字状に折り曲
    げられ、その両端が中央で合わせられ、更にそこから扁
    平チューブの対向内面に伸びて仕切壁が形成され、該仕
    切壁と両側のR部との間に流体通路の通路空間が形成さ
    れた略θ状断面を有する熱交換器用扁平チューブにおい
    て、扁平チューブの一端部は、扁平チューブの対向内面
    に向かって内側に折り曲げられる折曲げ基部と、該折曲
    げ基部から伸びて扁平チューブの対向内面に当接する仕
    切壁を形成する中柱部とからなり、該折曲げ基部は、該
    扁平チューブの板厚分の段下げ部と該扁平チューブの他
    端部を受ける受部とを有し、該扁平チューブの他端部の
    先端には、該段下げ部と対向する対向面部と該対向面部
    外側に欠損部を有し、該他端部の先端が該受部に重ねら
    れ且つ該段下げ部に近接して配置されたことを特徴とす
    る熱交換器用チューブ。
  2. 【請求項2】 上記中柱部は弾性変形可能な形状に形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器用
    チューブ。
  3. 【請求項3】 上記中柱部の断面形状が略円弧状である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器用チ
    ューブ。
  4. 【請求項4】 上記中柱部の先端に、扁平チューブの対
    向内面に当接した部分から内方に折り曲げられたフラン
    ジ部を有し、該フランジ部と中柱部との角度が鋭角にな
    るように折り曲げられていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか記載の熱交換器用チューブ。
  5. 【請求項5】 上記扁平チューブの上記一端部及び上記
    他端部は、上記R部から上記仕切壁に向かって滑らかな
    中凸になるように折り曲げて形成され、該中凸部におけ
    る高さが仕切壁における高さより高いことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか記載の熱交換器用チュー
    ブ。
  6. 【請求項6】 上記扁平チューブが挿入されるヘッダー
    の挿入孔の高さに対して、上記中凸部の高さは高く形成
    されていることを特徴とする請求項5記載の熱交換器用
    チューブ。
  7. 【請求項7】 上記仕切壁の外周面にロウ材クラッドが
    設けられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か記載の熱交換器用チューブ。
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