JP2002174384A - 結合金具 - Google Patents

結合金具

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JP2002174384A
JP2002174384A JP2000370229A JP2000370229A JP2002174384A JP 2002174384 A JP2002174384 A JP 2002174384A JP 2000370229 A JP2000370229 A JP 2000370229A JP 2000370229 A JP2000370229 A JP 2000370229A JP 2002174384 A JP2002174384 A JP 2002174384A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雌雄の区別なく結合できる同一の構造の一対の
結合金具本体から構成され、また海洋で使用しても錆の
発生を防止できる結合金具を提供する。 【解決手段】結合金具本体1a,1bの周方向に沿って
互いに軸方向に嵌合突部8と嵌合凹部7を交互に形成
し、またこれら嵌合突部8の側面に互いに周方向に係合
する係止部9を形成し、これら嵌合突部8と嵌合凹部7
とを軸方向に嵌合した後に周方向に付勢して係止部9を
係合する。また、相手側の結合金具本体1a,1bの弾
性付勢部材10と当接して互いに離反する方向に弾性的
に付勢する弾性付勢部材10を設けたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、消防ホース等の
ホースを相互に接続、またはホースとポンプその他の機
器とを接続するための結合金具に関する。さらにこの発
明を特定すれば、この発明は雌雄の区別のない一対の同
一の構造の結合金具本体から構成されたホースの結合金
具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホースたとえば消防ホースの結
合金具には差し込み形のものがあり、このような差し込
み形の結合金具は一対の結合金具本体が互いに軸方向に
嵌合して係止結合される構造のものである。このような
差し込み形の結合金具は、たとえば日本工業規格 JI
S B 9911 に規定されているものあり、このよ
うな結合金具は「町野式金具」と称されて汎用されてい
る。
【0003】このような差し込み形の結合金具は、簡単
な装置で結合および結合解除ができ、操作の迅速性と確
実性を要求される消防ホースの結合金具としては好まし
い特性を有している。
【0004】しかし、従来の差し込み形の結合金具は、
結合される一対の結合金具本体に雌雄の区別があり、一
方が雄金具、他方が雌金具として構成されており、雄金
具同志、雌金具同志は結合できない。このため、たとえ
ば消火作業の際に、複数の消防ホースを延ばして互いに
結合する際に、誤って雄金具同志、または雌金具同志が
対応するように消防ホースを延ばしてしまう可能性があ
り、消火作業の迅速性、確実性の点からこのような可能
性を排除することが好ましい。また、従来の結合金具
は、構造の相違する雄金具と雌金具の2種類の金具を製
造しなければならず、製造コストが高くなる不具合があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
雌雄の区別がなく、同一の構造の一対の結合金具本体か
ら構成され、雌雄の区別なく任意に結合することがで
き、また結合、結合解除の操作が簡単なホース結合金具
を開発し、特許出願(特願平7−275835号)して
いる。
【0006】前記出願は、同一の構造の一対の結合金具
本体から構成され、雌雄の区別なく任意に結合すること
ができるホース結合金具である上、結合金具本体の嵌合
突部と嵌合凹部との間に互いに離反する方向に弾性的に
付勢する付勢機構が設けられている。
【0007】従って、結合金具本体を前記付勢機構の付
勢力に抗して周方向に回動することにより、係止状態が
解除され、結合金具本体を互いに軸方向に引き離せば、
これらは結合解除されるようになっている。
【0008】しかしながら、前述したホース結合金具の
付勢機構は、鋼球と、鋼球をスプリングで押圧する構造
であり、構造的に複雑であり、製造コストアップの原因
となっているとともに、海洋で使用し、海水が侵入した
場合には錆の発生が心配されるという問題がある。
【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、艦船・船舶用消防海
洋金具、寒冷地用消防金具、泥水等の過酷な条件で使用
する金具としても、錆の発生を防止でき、しかも構造的
に簡単で製造コストの低減を図ることができる結合金具
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、ホース又はパイプ相互あ
るいはホース又はパイプと他の機器とを結合する結合金
具であって、一対の結合金具本体と、これらの結合金具
本体の前端面に形成され互いに軸方向に衝合されるシー
ル面と、前記結合金具本体から前記シール面を囲んで周
方向に配列され軸方向に突設した複数の嵌合突部とこれ
らの間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一対の結合
金具本体の嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側の結合金
具本体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合するととも
に、互いに周方向に所定量だけ回動自在であり、またこ
れら嵌合突部の一方の側面には相手側の結合金具本体の
嵌合突部に周方向に係止して軸方向の移動を規制しこれ
ら一対の結合金具本体を軸方向に係止する係止部を有
し、また前記嵌合凹部には互いに相手側の結合金具本体
の嵌合突部の側面に当接して互いに離反する方向に弾性
的に付勢する弾性付勢部材が設けられていることを特徴
とする。
【0011】請求項2は、請求項1の前記弾性付勢部材
は、先端部の当接部が略円弧状の樹脂体であり、基端部
が嵌合凹部の底部に埋設されていることを特徴とする。
【0012】請求項3は、請求項1の前記弾性付勢部材
は、先端部の当接部が略円弧状の金属体であり、基端部
が嵌合凹部の底部に埋設されていることを特徴とする。
【0013】請求項4は、請求項1の前記弾性付勢部材
は、先端部の当接部がボール状の金属体であり、基端部
が嵌合凹部の底部に埋設されていることを特徴とする。
【0014】このような結合金具は、一対の結合金具本
体が同一の構造であり、雌雄の区別なく任意に結合する
ことができる。また、前記嵌合突部と嵌合凹部とを互い
に軸方向に嵌合することにより、これらが互いに係止さ
れてこの一対の結合金具本体が結合されるので、操作が
容易である。また、これら一対の結合金具本体は同一の
構造のものでかつ構造が簡単であり、信頼性が高いとと
もに製造コストも低減することができる。
【0015】また、前記嵌合突部と嵌合凹部は互いに相
手側の結合金具本体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌
合するとともに互いに周方向に所定量だけ回動自在であ
り、また前記嵌合突部の一方の側面には互いに周方向に
係合して軸方向の相対的な移動を規制しこれら一対の結
合金具本体を軸方向に係止する係止部が形成されてお
り、また前記嵌合凹部には互いに相手側の結合金具本体
の嵌合突部の側面を互いに離反する方向に弾性的に付勢
する弾性付勢部材が設けられている。
【0016】従って、これら嵌合突部と嵌合凹部を軸方
向に嵌合すれば、前記弾性付勢部材によってこれら嵌合
突部の一方の側面が互いに近接するように付勢され、前
記係止部が自動的に係合するので操作が容易であるとと
もに、構造も簡単である。
【0017】また、弾性付勢部材がプラスチック等の樹
脂体、ステンレス等の金属体から形成することにより、
海水が侵入しても錆の発生を防止でき、泥水等の過酷な
条件で使用することも可能である。
【0018】また、弾性付勢部材の基端部を嵌合凹部に
設けた取付け穴に打ち込み、あるいはねじ込むことによ
り取り付けられ、組み立てが簡単で、製造コストダウン
を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。これらの実施形態はこの発明の
結合金具を消防ホースの結合金具に適用した場合のもの
である。図1〜図3にはこの発明の第1の実施形態を示
す。この結合金具は、同一構造の一対の結合金具本体1
a,1bから構成されており、これら結合金具本体1
a,1bにはそれぞれ消防ホース2a,2bが接続され
ている。
【0020】これらの結合金具本体1a,1bは、それ
ぞれ筒本体3を備えており、これら筒本体3は略円筒形
をなし、その内周面には鋸歯状の凹凸を有するホース取
り付け部4が形成されている。そして、このホース取り
付け部4に消防ホース2a,2bの端部が挿入され、こ
れらホースの内周面からかしめリング(図示せず)によ
ってこのホースの外周面をこのホース取り付け部4に押
圧してこの消防ホースを取り付ける。
【0021】また、この筒本体3の前端部の内周面に
は、円筒状のシール面部材5が螺装され、このシール面
部材5の前端面はシール面として形成され、このシール
面にはゴムパッキン等のシール部材(図示しない)が取
り付けられている。従って、これらの結合金具本体1
a,1bが互いに軸方向に嵌合して結合された場合に
は、これらのシール部材が互いに衝合され、これらの筒
本体3の内部を連通するとともにシール性を維持する。
【0022】そして、前記筒本体3の前端部には、それ
ぞれ複数、たとえば6個の嵌合突部8が一体に突設され
ている。これらの嵌合突部8は、周方向に等間隔に配列
され、前記シール面部材5のシール面から軸方向に突出
している。また、これらの嵌合突部8の間は、嵌合凹部
7として形成されており、これらの結合金具本体1a,
1bが軸方向に衝合された場合には、一方の結合金具本
体1aの嵌合突部8が他方の結合金具本体1bの嵌合凹
部7内に嵌合し、また他方の結合金具本体1bの嵌合突
部8が一方の結合金具本体1aの嵌合凹部7内に嵌合
し、互いに相補形に嵌合する。
【0023】嵌合突部8は、一側面が筒本体3の軸方向
に沿って垂直面8aに形成され、他側面は筒本体3の軸
方向に対して傾斜する傾斜面8bに形成されている。こ
の傾斜面8bには嵌合突部8の厚さ方向の中間部には嵌
合凹部7の底面と同一の底面を有する切欠部8cが設け
られている。
【0024】前記嵌合凹部7の幅は嵌合突部8の幅より
やや広く形成されている。従って、これら嵌合突部8は
これらの嵌合凹部7内に軸方向に嵌合するとともに、周
方向にも所定の量だけ回動自在である。
【0025】そして、前記嵌合突部8の一方の側面の垂
直面8aには段形鉤状の係止部9がそれぞれ形成されて
おり、これらは互いに相手側の嵌合突部の係止部と周方
向に係合するように構成されている。従って、これらの
嵌合突部8が相手側の嵌合凹部7内に軸方向に嵌合した
状態で、これら結合金具本体1a,1bを互いに回動さ
せてこれら嵌合突部8の一方の側面が互いに近接する
と、これらの係止部9が図2に示すように互いに係合し
て軸方向の係止をなし、これら結合金具本体1a,1b
が互いに結合される。
【0026】なお。これらの係止部9の根元部には、こ
の部分の応力集中を防止するための湾曲部11が形成さ
れている。また、これらの嵌合突部8の他方の側面の先
端角部は円弧状に形成されてガイド部12が形成されて
おり、これらが嵌合する際には、これらのガイド部12
が互いに当接する。
【0027】また、これら係合突部8の切欠部8cの底
面には取付け穴13が穿設されている。取付け穴13は
開口部を小径に絞った円形穴であり、この取付け穴13
には弾性付勢部材10が取り付けられている。この弾性
付勢部材10は、インジェクション製法等で製造された
合成樹脂成形品であり、円柱棒状の先端部には略円弧状
の当接部10aが形成され、この当接部10aは係合突
部8の傾斜面8bより僅かに突出している。さらに、こ
の弾性付勢部材10の基端部には取付け穴13に打ち込
んで圧入される固定部10bが形成されている。この固
定部10bは取付け穴13の形状に倣って小径のネック
部10cが設けられ、抜止めされている。
【0028】前記弾性付勢部材10は、嵌合突部8が図
2に示すように相手側の嵌合凹部7内に嵌合されると、
弾性付勢部材10の当接部10aが互いに当接して互い
に押圧付勢し、これら嵌合突部8の他方の側面を互いに
離反するように付勢し、この結果これら嵌合突部8の一
方の側面は互いに近接するように付勢され、上述のよう
にこれらの一方の側面の係止部9が互いに係合するよう
に付勢される。
【0029】次に、このような結合金具の作用を説明す
る。これらの結合金具本体1a,1bを結合する際に
は、図1に示すようにこれら結合金具本体1a,1bを
略同心状に対向させ、これらを軸方向に衝合し、前記嵌
合突部8を相手側の嵌合凹部7内に嵌合する。
【0030】この場合、前記嵌合突部8はいずれも同一
の形状であるとともに、6個が等間隔で配列されている
ので、これら嵌合突部8は相手側の任意の嵌合凹部7と
嵌合することができる。従って、これら嵌合突部8と相
手側の嵌合凹部7とを対向させるには、最大で約30°
だけこれら結合金具本体1a,1bを相対的に回動させ
るだけですみ、これらに接続されている消防ホース2
a,2bを過度に捩じる必要はなく、操作が容易であ
る。
【0031】そして、これらが軸方向に嵌合される際に
は、嵌合突部8の一方の側面の先端部同志が当接し、他
方の側面相互の間隙が少なくなる。しかし、この他方の
側面の先端角部にはガイド部12が形成されているの
で、この円弧状のガイド部12が互いに当接して互いに
滑らかに案内するので、この嵌合の際にこれらの嵌合突
部8の先端部が引っ掛かることが防止される。
【0032】そして、このようにして嵌合突部8を軸方
向に嵌合すると、これらの他方の側面に設けられている
弾性付勢部材10の当接部10aが互いに押圧されて弾
性付勢部材10が曲がり、この曲がりを戻そうとするモ
ーメントによって、これら嵌合突部8の一方の側面が互
いに近接するように付勢する。そして、これら一方の側
面に形成されている係止部9が互いに相手の先端部を乗
り越えると、図2に示すように弾性付勢部材10の付勢
力によりこれら係止部9が互いに周方向に係合して軸方
向に移動を不能とし、この状態でこれら一対の結合金具
本体1a,1bが結合される。なお、この状態では、前
述のシール部材は互いに衝合押圧されて所定量変形し、
シールを維持することは前述の通りである。
【0033】次に、結合状態にある結合金具本体1a,
1bを結合解除する場合には、これら結合金具本体1
a,1bを両手で把持し、互いに反対方向にねじる。こ
れにより、これら結合金具本体1a,1bは、弾性付勢
部材10の付勢力に抗して回動し、前記係止状態にある
係止部9の係合が解除される。そして、これとともにこ
れら結合金具本体1a,1bを互いに軸方向に引き離せ
ば、これらは結合解除される。
【0034】この第1の実施形態のものは、一対の結合
金具本体1a,1bは全く同一の形状、寸法であるの
で、消防ホースの両端部およびポンプの送水口等のこれ
らの結合金具本体を取り付けておけば、雌雄の区別なく
任意に結合することができ、前述のように雄雌の種類を
間違えて結合不能となるような可能性は排除することが
できる。また、これらの結合金具本体1a,1bは全く
同一の構造のものを1種類だけ製造すれば良いので、製
造コストも低くてすむ。
【0035】また、この実施形態のものは、嵌合突部8
と嵌合凹部7との嵌合に周方向に隙間すなわち遊びがあ
り、嵌合の際に多少の位置ずれが許容されるので操作が
容易であるとともに、砂等の異物の噛み込みによって嵌
合不能となることもないので、信頼性も高い。
【0036】さらに、弾性付勢部材10がインジェクシ
ョン製法による棒状の合成樹脂成形品であるため、製作
コストが安価であると共に、例えば艦船・船舶用消防金
具として使用し、海水が侵入しても、また泥水等の過酷
な使用条件で使用しても、弾性付勢部材10に錆が発生
することはなく、また異物等が侵入する空洞部がないた
め、安定した弾性付勢機能を維持できる。
【0037】なお、前記第1の実施形態においては、嵌
合突部8に切欠部8cを設け、この切欠部8の内部に弾
性付勢部材10を設け、弾性付勢部材10の三面が壁に
よって囲まれるようにしたが、弾性付勢部材10は完全
に露出した状態であっても差し支えない。また、弾性付
勢部材10の固定部10bを取付け穴13に打ち込み固
定したが、取付け穴13に雌ねじ部を設け、固定部10
bに雄ねじ部を設け、ねじ込みによって弾性付勢部材1
0を固定してもよく、接着剤を併用してもよい。
【0038】また、図4は第2の実施形態を示し、第1
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。本実施形態の弾性付勢部材20は、金属、例え
ばステンレス板を打ち抜きプレス加工によって所定の形
状に加工した後、これを成形プレス加工によって一体に
成形したものであり、ばね性を有する板状の本体21の
先端部には半球湾状で、円弧面を有する当接部22が一
体に設けられている。さらに、本体21の基端部にはす
り割り部23aを有するリング状の固定部23が一体に
設けられている。
【0039】このように構成された弾性付勢部材20
は、第1の実施形態と同様に嵌合凹部7の底面に設けら
れた取付け穴13に打ち込んで圧入することにより固定
され、このとき接着剤を併用してもよい。
【0040】さらに、弾性付勢部材20がプレス成形加
工によって大量生産できるため製作コストが安価である
と共に、例えば艦船・船舶用消防金具として使用し、海
水が侵入しても、また泥水等の過酷な使用条件で使用し
ても、弾性付勢部材20に錆が発生することはなく、ま
た異物等が侵入する空洞部がないため、安定した弾性付
勢機能を維持できる。
【0041】また、図5は第3の実施形態を示し、第1
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。本実施形態の弾性付勢部材24は、金属、例え
ばステンレス製の棒状体からなる本体25の先端部及び
基端部には雄ねじ部25a,25bが設けられている。
本体25の先端部の雄ねじ部25aはステンレス製のボ
ールからなる当接部26に設けられたねじ穴27に螺合
固定され、本体25に対して当接部26が一体的に固定
されている。
【0042】このように構成された弾性付勢部材24
は、第1の実施形態と同様に嵌合凹部7の底面に設けら
れた取付け穴としてのねじ孔27にねじ込み固定されて
いる。なお、本体25と当接部26の固定手段は、ねじ
込みに限らず、接着あるいは溶接固定でもよい。
【0043】さらに、弾性付勢部材24が本体25と当
接部26との2部品からなる単純な構造であるため、製
作コストが安価であると共に、例えば艦船・船舶用消防
金具として使用し、海水が侵入しても、また泥水等の過
酷な使用条件で使用しても、弾性付勢部材24に錆が発
生することはなく、また異物等が侵入する空洞部がない
ため、安定した弾性付勢機能を維持できる。
【0044】なお、第2及び第3の実施形態の弾性付勢
部材20,24は、ステンレスによって形成したが、鉄
に銅メッキしたもの、銅合金でもよい。
【0045】なお、この発明は前記各実施形態には限定
されない。たとえば、前記実施形態は、消防ホース同志
を結合する結合金具について説明したが、この発明は消
防ホースとポンプの送水口とを連結する結合金具、その
他の消防用の結合金具にも適用できることはもちろんで
ある。
【0046】さらに、この発明は消防ホースに限らず、
その他の各種の用途のパイプ等の配管要素を接続する結
合金具一般に適用することができる。また、この発明の
結合金具は、金属、合成樹脂、その他の複合材料、任意
の材料で形成することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の結合金
具は、雌雄の区別がないので任意に結合でき、結合作業
が容易であるとともに、消防ホースの結合金具の場合に
は、消火作業等の際に結合金具の種類が同じ種類のため
結合不能となるような可能性を一切排除でき、操作が容
易で信頼性が高い。また、構造も簡単であり操作も容易
で信頼性が高い。さらに、同一の構造の一対の結合金具
本体から構成されているので、一種類の結合金具本体の
みを製作すればよく、製造コストを低減することができ
る。
【0048】また、相手側の結合金具の弾性付勢部材と
当接して互いに離反する方向に弾性的に付勢する弾性付
勢部材を設けることにより、艦船・船舶用消防海洋金
具、寒冷地用消防金具、泥水等の過酷な条件で使用する
金具としても、錆の発生を防止でき、しかも構造的に簡
単で製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す一対の結合金
具の斜視図。
【図2】同実施形態を示し、弾性付勢部材の取付け状態
を示す断面図。
【図3】同実施形態を示し、図2の矢印A方向から見た
平面図。
【図4】この発明の第2の実施形態を示し、(a)は側
面図、(b)は背面図、(c)は平面図。
【図5】この発明の第3の実施形態を示し、(a)は側
面図、(b)は平面図。
【符号の説明】
1a,1b…結合金具本体 2a,2b…消防ホース 3…筒本体 5…シール面部材 7,7a,7b…嵌合凹部 8,8a,8b…嵌合突部 9…係止部 10…弾性付勢部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホース又はパイプ相互あるいはホース又
    はパイプと他の機器とを結合する結合金具であって、一
    対の結合金具本体と、これらの結合金具本体の前端面に
    形成され互いに軸方向に衝合されるシール面と、前記結
    合金具本体から前記シール面を囲んで周方向に配列され
    軸方向に突設した複数の嵌合突部とこれらの間に形成さ
    れた嵌合凹部とを備え、前記一対の結合金具本体の嵌合
    突部と嵌合凹部は互いに相手側の結合金具本体の嵌合凹
    部と嵌合突部に軸方向に嵌合するとともに、互いに周方
    向に所定量だけ回動自在であり、またこれら嵌合突部の
    一方の側面には相手側の結合金具本体の嵌合突部に周方
    向に係止して軸方向の移動を規制しこれら一対の結合金
    具本体を軸方向に係止する係止部を有し、また前記嵌合
    凹部には互いに相手側の結合金具本体の弾性付勢部材と
    当接して互いに離反する方向に弾性的に付勢する弾性付
    勢部材が設けられていることを特徴とする結合金具。
  2. 【請求項2】 前記弾性付勢部材は、先端部の当接部が
    略円弧状の樹脂体であり、基端部が嵌合凹部の底部に埋
    設されていることを特徴とする請求項1のホースの結合
    金具。
  3. 【請求項3】 前記弾性付勢部材は、先端部の当接部が
    略円弧状の金属体であり、基端部が嵌合凹部の底部に埋
    設されていることを特徴とする請求項1のホースの結合
    金具。
  4. 【請求項4】 前記弾性付勢部材は、先端部の当接部が
    ボール状の金属体であり、基端部が嵌合凹部の底部に埋
    設されていることを特徴とする請求項1のホースの結合
    金具。
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