JP2002039476A - 結合金具 - Google Patents

結合金具

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JP2002039476A JP2000225640A JP2000225640A JP2002039476A JP 2002039476 A JP2002039476 A JP 2002039476A JP 2000225640 A JP2000225640 A JP 2000225640A JP 2000225640 A JP2000225640 A JP 2000225640A JP 2002039476 A JP2002039476 A JP 2002039476A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結合金具において、任意の方向の径方向の相対
的な移動確実に規制して正確な嵌合をなすとともに、嵌
合の際の操作の容易性も確保する。 【解決手段】 結合金具本体31の嵌合突部8の内側
に、その外周面が相手側の嵌合突部の内周面と当接して
これら一対の結合金具本体を互いに同軸状に案内する案
内円筒面38を形成し、また上記の嵌合突部8の内周面
には、先端側に向かって拡径する案内テーパ面39を形
成し、嵌合初期ではこれら案内円筒面38と案内テーパ
面39との間隙が広く、嵌合終期では間隙が狭くなるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防ホース等のホ
ースを相互に接続し、またはホースとポンプその他の機
器の配管要素、あるいは各種の配管要素を接続するため
の結合金具に関する。さらに特定すれば、本発明は雌雄
の区別のない一対の同一の構造の結合金具本体から構成
された結合金具であって、これら結合金具本体の嵌合の
容易性および嵌合の確実性を改善した結合金具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホースたとえば消防ホースの結
合金具には差し込み形のものがあり、このような差し込
み形の結合金具は一対の結合金具本体が互いに軸方向に
嵌合して係止結合される構造のものである。このような
差し込み形の結合金具は、たとえば日本工業規格 JI
S B 9911 に規定されているものあり、このよ
うな結合金具は「町野式金具」と称されて汎用されてい
る。
【0003】このような差し込み形の結合金具は、簡単
な装置で結合および結合解除ができ、操作の迅速性と確
実性を要求される消防ホースの結合金具としては好まし
い特性を有している。
【0004】しかし、従来の差し込み形の結合金具は、
結合される一対の結合金具本体に雌雄の区別があり、一
方が雄金具、他方が雌金具として構成されており、雄金
具同志、雌金具同志は結合できない。このため、たとえ
ば消火作業の際に、複数の消防ホースを延ばして互いに
結合する際に、誤って雄金具同志、または雌金具同志が
対応するように消防ホースを延ばしてしまう可能性があ
り、消火作業の迅速性、確実性の点からこのような可能
性を排除することが好ましい。また、従来の結合金具
は、構造の相違する雄金具と雌金具の2種類の金具を製
造しなければならず、製造コストが高くなる不具合があ
った。
【0005】このような不具合を解消するために、雌雄
の区別のない同一の形状の一対の結合金具本体からなる
ホースの結合金具が開発された。この結合金具は、本願
の出願人と同じ出願人の特許出願、特願平7−2758
35号、特願平8−94340号、特願平8−9434
1号等に開示されている。
【0006】以下、上記のような結合金具の実施形態の
構成を図1ないし図3を参照して説明する。この実施形
態はこの結合金具を消防ホースの結合金具に適用した場
合のものである。この結合金具は、同一の構造の一対の
結合金具本体1a,1bから構成されており、これら結
合金具本体1a,1bにはそれぞれ消防ホース2a,2
bが接続されている。
【0007】これらの結合金具本体1a,1bは、それ
ぞれ筒本体3を備えており、これら筒本体3は略円筒形
をなし、その内周面には鋸歯状の凹凸を有するホース取
り付け部4が形成されている。そして、このホース取り
付け部4に消防ホース2a,2bの端部が挿入され、こ
れらホースの内周面からかしめリング(図示せず)によ
ってこのホースの外周面をこのホース取り付け部4に押
圧してこの消防ホースを取り付ける。
【0008】また、この筒本体3の前端部の内周面に
は、円筒状のシール面部材5が螺装され、このシール面
部材5の前端面はシール面として形成され、このシール
面にはゴムパッキン等のシール部材6が取り付けられて
いる。したがって、これらの結合金具本体1a,1bが
互いに軸方向に嵌合して結合された場合には、これらの
シール部材6が互いに衝合され、これらの筒本体3の内
部を連通するとともにシール性を維持する。
【0009】そして、上記の筒本体3の前端部には、そ
れぞれ複数、たとえば6個の嵌合突部8が一体に突設さ
れている。これらの嵌合突部8は、周方向に等間隔に配
列され、上記のシール面部材5のシール面に対して軸方
向に突出している。また、これらの嵌合突部8の間は、
嵌合凹部7として形成されており、これらの結合金具本
体1a,1bが軸方向に衝合された場合には、一方の結
合金具本体1aの嵌合突部8が他方の結合金具本体1b
の嵌合凹部7内に嵌合し、また他方の結合金具本体1b
の嵌合突部8が一方の結合金具本体1aの嵌合凹部7内
に嵌合し、互いに相補形に嵌合する。
【0010】なお、このものでは、上記の嵌合凹部7の
幅は上記の嵌合突部8の幅よりやや広く形成されてい
る。したがって、これら嵌合突部8はこれらの嵌合凹部
7内に軸方向に嵌合するとともに、周方向にも所定の量
だけ回動自在である。
【0011】そして、上記の嵌合突部8の一方の側面8
aには段形鉤状の係止鉤部9がそれぞれ形成されてお
り、これらは互いに相手側の嵌合突部の係止鉤部と周方
向に係合するように構成されている。したがって、これ
らの嵌合突部8が相手側の嵌合凹部7内に軸方向に嵌合
した状態で、これら結合金具本体1a,1bを互いに回
動させてこれら嵌合突部8の一方の側面8aが互いに近
接すると、これらの係止鉤部9が図3に示すように互い
に係合して軸方向の係止をなし、これら結合金具本体1
a,1bが互いに結合される。なお。これらの係止鉤部
9の根元部には、この部分の応力集中を防止するための
湾曲部11が形成されている。また、これらの嵌合突部
の他方の側面の先端角部は円弧状に形成されてガイド部
12が形成されており、これらが嵌合する際には、これ
らのガイド部12が互いに当接する。
【0012】また、これらの係止鉤部9の係止面は、周
方向に対して所定の角度だけオーバーハング状に傾斜し
ており、これらが嵌合した状態で内部の水圧等によりこ
れら結合金具本体1a,1bを互いに引き離す方向の荷
重が作用した場合には、これらの係止鉤部11はより強
く嵌合し、この結合金具本体1a,1bの抜け等を確実
に防止するように構成されている。
【0013】なお、この実施形態では、上記の係止鉤部
9が嵌合した状態において、上記の嵌合突部8の先端面
と嵌合凹部7の奥壁面との間に間隙が形成されるように
各部の寸法が設定されている。したがって、このもの
は、上記の係止鉤部9が係合した状態から、これら嵌合
突部8と嵌合凹部7とがさらに軸方向に互いに進入する
ように移動可能である。
【0014】また、これらの嵌合突部8の他方の側面8
bは、これらの結合金具本体1a,1bの軸方向に対し
て傾斜している。したがって、この嵌合突部8は、その
先端部にゆくに従って周方向の幅が狭くなるようなテー
パ状に形成され、また嵌合凹部7も同様にその奥部にゆ
くに従ってその周方向の幅が狭くなるようなテーパ状に
形成されている。これにより、これらの嵌合突部8と嵌
合凹部7の嵌合が容易となる。なお、上記の係止鉤部9
が形成されている一方の側面は、この結合金具本体1
a,1bの軸方向と略平行に形成されている。
【0015】また、これらの嵌合突部8の他方の側面8
bには、それぞれ付勢機構10が設けられている。これ
らの付勢機構10は、円筒形のケース部材14内に突没
自在に収容された付勢部材たとえば鋼球15と、この鋼
球15を突出方向に付勢するスプリング16とから構成
されており、これらの付勢機構10はこれら嵌合突部8
の他方の側面に埋め込まれている。したがって、これら
の嵌合突部8が図3に示すように相手側の嵌合凹部7内
に嵌合されると、上記の鋼球15が互いに当接して互い
に押圧付勢し、これら嵌合突部8の他方の側面を互いに
離反するように付勢し、この結果これら嵌合突部8の一
方の側面8aは互いに近接するように付勢され、上述の
ようにこれらの一方の側面の係止鉤部9が互いに係合す
るように付勢される。
【0016】また、これらの結合金具本体1a,1bの
外周面には、複数の工具溝20が形成されている。これ
らの工具溝20は、たとえばレンチ等の工具と嵌合可能
な形状に形成されており、万一これらの結合金具本体1
a,1bの結合が砂等の噛み込みにより結合解除できな
くなった場合には、これらの工具溝20にレンチ等の工
具を嵌合してこれら結合金具本体1a,1bを強制的に
回動させることにより、結合を解除することができる。
【0017】ところで、このような結合金具では、これ
ら結合金具本体の嵌合の精度と、嵌合の容易性との間に
は相反する関係がある。すなわち、これらの結合金具本
体が嵌合した場合の各部の隙間を狭く設定しておけば、
より正確かつ確実な嵌合状態が得られるが、その反面で
嵌合の際の一対の結合金具本体の位置合わせが面倒とな
り、また砂等の異物の噛み込みが発生しやすくなり、嵌
合の際の操作の容易性は低下する。
【0018】前述したような従来の結合金具では、この
ように相反する条件を満足させるため、一対の結合金具
本体を嵌合させる際に、任意の径方向のずれ、すなわち
軸ずれ方向の相対的な位置決めは特に行わず、複数の嵌
合突部の周方向の係合により周方向および任意の径方向
の案内と位置決めをなすように構成していた。
【0019】すなわち、これら嵌合突部8が付勢機構1
0により互いに周方向に付勢されてそれらの側面の係止
鉤部9が係合すると、これら嵌合突部8の相互の周方向
の移動が規制されるとともに、その側面と直交する方向
の径方向の移動も規制される。そして、これら嵌合突部
8は複数、たとえば6対設けられており、それらの側面
の角度が60°ずつ相違する。したがって、これら複数
対の嵌合突部8の側面の係止鉤部9の係合により、一対
の結合金具本体1a,1bの周方向および任意の径方向
の両方向について、相対的な移動が規制される。従っ
て、これら一対の結合金具本体1a,1bについて、任
意の径方向の案内、すなわち軸ずれ方向の案内または規
制は特に必要がない。
【0020】また、これらの嵌合突部8は、その平面形
状が先細状のテーパ状をなしているので、嵌合の初期で
はこれらの間の間隙が大きく、嵌合の操作の容易性は達
成することができる。
【0021】しかし、上記のような結合金具では、各嵌
合突部8の係止鉤部9の嵌合は、本質的に付勢機構10
による弾性的な押圧力に依存している。したがって、こ
れら結合金具本体1a,1bが結合されている状態にお
いて、大きな軸ずれ方向の荷重や衝撃が作用すると、こ
れら一対の結合金具本体の嵌合にがたつきが発生する可
能性がある。
【0022】これらの結合金具本体に接続される配管要
素がホース等の可撓性の部材の場合には大きな軸ずれ方
向の荷重が伝達されることは無いが、これらの結合金具
本体に剛性の高い配管等が接続されている場合には、ポ
ンプ等からの軸ずれ方向の振動等がこの結合金具に伝達
され、これら一対の結合金具本体の間で軸ずれ方向のが
たつきが生じ、騒音等が発生する可能性もある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、雌雄の区別がなく、同一の構
造の一対の結合金具本体から構成されるホースの結合金
具において、任意の方向の径方向の相対的な移動、すな
わち軸ずれ方向の相対的な移動を確実に規制して正確な
嵌合をなすとともに、嵌合の際の操作の容易性も確保す
ることができる結合金具を提供するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、結合金具本体の嵌合突部の内側に位置して形成さ
れ、その外周面が相手側の嵌合突部の内周面と当接して
これら一対の結合金具本体を互いに同軸状に案内する案
内円筒面を備え、また上記の嵌合突部の内周面には、こ
れら嵌合突部の先端側に向かって拡径する案内テーパ面
が形成されており、これら一対の結合金具本体の嵌合初
期ではこれら案内円筒面と案内テーパ面との間隙が広
く、これら一対の結合金具本体の嵌合終期ではこれら案
内円筒面と案内テーパ面との間隙が狭くなるように構成
されていることを特徴とするものである。
【0025】したがって、この案内円筒面と案内テーパ
面との嵌合により、これら一対の結合金具本体の任意の
径方向の相対的な移動、すなわち軸ずれ方向の移動が規
制され、確実かつ正確な嵌合が達成され、大きな軸ずれ
方向の荷重や振動によってもがたつきを生じることがな
い。
【0026】また、上記の嵌合突部の内周面は案内テー
パ面として形成されているので、嵌合の初期には案内円
筒面と案内テーパ面との間の間隙が広く、これらの結合
金具本体の嵌合の際の操作の容易性を損なうことはな
い。
【0027】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
嵌合突部の側面および先端面は、外側方向に向けて傾斜
したテーパ状のトリミング面として形成され、前記の一
対の結合金具本体が嵌合した際にこれら嵌合突部相互間
に形成される隙間が、外側に向けて幅が拡大したテーパ
状の隙間となるように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0028】したがって、これらの嵌合突部相互間の隙
間から砂等の異物が排除されやすくなり、これらの間の
隙間に砂等が噛み込まれることを防止し、嵌合の際の操
作性をより一層容易とすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図4ないし図9を参照して
本発明の第1の実施形態を説明する。この実施形態は本
発明の結合金具を消防ホースの結合金具に適用した場合
のものである。この結合金具は、一対の結合金具本体3
1から構成されており、これらは図示しない消防ホース
に接続される。
【0030】上記の結合金具本体31は、それぞれ本体
部35と、嵌合部34とから構成されている。この嵌合
部34はリング状の部材であり、それぞれ相補形の嵌合
突部8および嵌合凹部7が形成され、また嵌合突部8の
側面には係止鉤部9が形成され、また付勢機構40が設
けられている。なお、上記の嵌合突部8、嵌合凹部7、
係止鉤部9等、この結合金具の嵌合、係止に関わる部分
は、前述の図1ないし図3に示した結合金具と同じ構成
であり、図中で対応する部分には同じ符号を付してその
説明は省略する。
【0031】上記の本体部35は、円筒状の部材であ
り、その尾端部にはホース取付部36が形成され、ここ
に消防ホースが取付けられる。また、この本体部35の
前端部には、段状に径が拡大した拡径部37が形成さ
れ、この拡径部37の先端面には、前述したようなリッ
プシール6が取付けられている。
【0032】また、上記の嵌合部34は、上記の本体部
35の拡径部37の後側の外周面に形成された螺条部4
1に螺合して取付けられており、この螺条部41は接着
剤等により固定されている。
【0033】そして、上記の嵌合部34の先端部には、
前述したような複数の嵌合突部8が突設されている。ま
た、上記の本体部35の拡径部37も、前方側に突出し
ている。この拡径部37の突出長さは、上記の嵌合突部
8の突出長さの約半分であり、その外周面は案内円筒面
38として形成されている。また、上記の嵌合突部8の
内周面は、先端に行くに従って径が拡大した案内テーパ
面39に形成されている。したがって、これら一対の結
合金具本体31が嵌合した場合には、上記の嵌合突部8
の先端部分の内周面の案内テーパ面39が、相手方の結
合金具本体31の案内円筒面38に嵌合するように構成
されている。
【0034】上記の案内テーパ面39の径やそのテーパ
角度Aは、上記の案内円筒面38の径に対応して適宜設
定されており、これら一対の結合金具本体31の嵌合初
期、すなわち嵌合突部8の先端部が相手方の結合金具本
体31の案内円筒面38の先端部と嵌合し始めた場合に
は、これらの間の間隙が十分に大きく、また嵌合の終
期、すなわち嵌合突部8の前半分の部分が案内円筒面3
8と完全に嵌合した場合には、これらの間の隙間ががた
つきを防止するに十分に狭い隙間となるように設定され
ている。
【0035】上記のような結合金具は、結合金具本体3
1が完全に嵌合した場合には、嵌合突部8の案内テーパ
面が相手方の結合金具本体31の案内円筒面38と狭い
隙間で嵌合するので、これら結合金具本体31の任意の
径方向の相対的な移動、すなわち軸ずれ方向の相対的な
移動を規制し、これら結合金具本体31の間のがたつき
を確実に防止する。
【0036】また、上記の嵌合突部8の内周面は、上述
のような案内テーパ面39に形成されているので、これ
ら結合金具本体31の嵌合の初期ではこの案内テーパ面
39と案内円筒面38との隙間が広く、これらの位置合
わせなどが容易であり、嵌合の際の操作の容易性を損な
うことがない。
【0037】なお、この実施形態では、これらの結合金
具本体31の嵌合をより容易とするために、上記の嵌合
突部8の側面や先端面が図7および図8に示すようなテ
ーパ状のトリミング面43,44に形成されている。す
なわち、上記の各嵌合突部8の先端面は、図7に示すよ
うに径方向外側に傾斜したテーパ角度Bのテーパ状のト
リミング面43として形成されている。なお、図7にお
いて、左側が径方向外側である。
【0038】また、これらの嵌合突部8の側面は、図8
に示すように、この結合金具の中心軸Oからの径方向の
線Rに対してテーパ角度Cのテーパ状のトリミング面4
4として形成されている。なお、このようなトリミング
面は、隣接する嵌合突部8の側面間に亘って連続して形
成され、よって隣接する嵌合突部8の間に形成される嵌
合凹部の奥壁部にも同様のトリミング面が形成されてい
る。
【0039】このように構成された結合金具は、一対の
結合金具本体31が嵌合された際に、嵌合突部8の間に
形成される隙間が径方向外側に向かって間隙が広くなる
ような楔状の隙間となり、この隙間から砂等の異物が排
除されやすくなる。したがって、砂等の異物の噛み込み
が少なく、より容易かつ確実に嵌合をなすことができ
る。
【0040】また、この実施形態では、前述の付勢機構
40として、図9に示すような構成のものが採用されて
いる。従来の結合金具では、図3に示すように、付勢機
構10として円筒形のケース部材14内に鋼球15およ
びスプリング16を収容したプランジャアセンブリを嵌
合突部8に形成した孔内に圧入していた。しかし、この
ようなものは、構造が複雑であり、製造コストが高くな
る。
【0041】この実施形態の付勢機構40は、上記の点
を改善するためのものである。この付勢機構40は、嵌
合突部8に形成した孔46内に鋼球47およびこれを付
勢するスプリング48を直接収容し、またこの孔46内
に上記の鋼球47の抜け止めをなす抜止スリーブ49を
圧入したものである。
【0042】なお、この抜止スリーブ49の先端部には
縮径部50が形成され、この鋼球47の抜け止めをな
し、この鋼球47は、この抜止スリーブ49の内周面で
案内されるように構成されている。したがって、この孔
46の内面は、この鋼球47を案内するための仕上げ加
工を施す必要がない。よって、このような付勢機構40
は、構造が簡単で製造コストを低減することができる。
【0043】なお、本発明は上記のような消防ホースの
結合金具には限定されず、その他、土木治水用、船舶、
石油プラントや荷揚げ設備、食品産業、その他のプラン
ト等におけるホースや配管、その他の配管要素の結合金
具一般に適用できることはもちろんである。
【0044】さらに、本発明の結合金具は、金属材料で
形成されるものには限定されず、合成樹脂、各種の複合
材料、その他の材料で形成されていてもよく、任意の一
種類または複数種類の材料で形成してもよい。また、嵌
合部34についても、本体部35に固定されるものに限
定されず、引っ掛けた状態で回転できるようなものでも
良い。
【0045】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、案内円筒面
と案内テーパ面との嵌合により、これら一対の結合金具
本体の任意の径方向の相対的な移動、すなわち軸ずれ方
向の移動が規制され、確実かつ正確な嵌合が達成され、
大きな軸ずれ方向の荷重や振動によってもがたつきを生
じることがない。
【0046】また、上記の嵌合突部の内周面は案内テー
パ面として形成されているので、嵌合の初期には案内円
筒面と案内テーパ面との間の間隙が広く、これらの結合
金具本体の嵌合の際の操作の容易性を損なうことはない
等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌雄の区別のない相補形の結合金具の斜視図。
【図2】図1の結合金具の一方の結合金具本体を断面で
示す側面図。
【図3】図1の結合金具の嵌合突部と嵌合凹部との嵌合
状態の平面図。
【図4】本発明の実施形態の結合金具の一部を断面で示
す側面図。
【図5】図4の結合金具の5−5矢視図。
【図6】図4の結合金具の嵌合部の縦断面図。
【図7】図6の7−7線に沿う嵌合突部の断面図。
【図8】図6の8−8線に沿う嵌合突部の断面図。
【図9】本発明の実施形態の付勢機構の部分の断面図。
【符号の説明】
7 嵌合凹部 8 嵌合突部 9 係止鉤部 10 付勢機構 31 結合金具本体 34 嵌合部 35 本体部 38 案内円筒面 39 案内テーパ面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホース相互またはホースと他の機器の配
    管要素とを結合する結合金具であって、円筒状をなす一
    対の結合金具本体と、これらの結合金具本体の前端面に
    形成され互いに軸方向に衝合されるシール面と、上記の
    結合金具本体から上記のシール面を囲んで周方向に配列
    され軸方向に突設した複数の嵌合突部とこれらの間に形
    成された嵌合凹部とを備え、上記一対の結合金具本体の
    嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側の結合金具本体の嵌
    合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合し、またこれら嵌合突
    部には相手側の結合金具本体の嵌合突部に周方向に係止
    して軸方向の移動を規制しこれら一対の結合金具本体を
    軸方向に係止する係止鉤部が形成されており、またこれ
    ら一対の結合金具本体の嵌合突部を上記の係止鉤部が互
    いに係合する方向に周方向に付勢する付勢機構とが備え
    られているものにおいて、 上記の結合金具本体の嵌合突部の内側に位置して形成さ
    れ、その外周面が相手側の嵌合突部の内周面と当接して
    これら一対の結合金具本体を互いに同軸状に案内する案
    内円筒面を備え、また上記の嵌合突部の内周面には、こ
    れら嵌合突部の先端側に向かって拡径する案内テーパ面
    が形成されており、これら一対の結合金具本体の嵌合初
    期ではこれら案内円筒面と案内テーパ面との間隙が広
    く、これら一対の結合金具本体の嵌合終期ではこれら案
    内円筒面と案内テーパ面との間隙が狭くなるように構成
    されていることを特徴とする結合金具。
  2. 【請求項2】 前記の嵌合突部の側面および先端面は、
    外側方向に向けて傾斜したテーパ状のトリミング面とし
    て形成され、前記の一対の結合金具本体が嵌合した際に
    これら嵌合突部相互間に形成される隙間が、外側に向け
    て幅が拡大したテーパ状の隙間となるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1の結合金具。
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