JP2002174295A - 除振マウント - Google Patents

除振マウント

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JP2002174295A
JP2002174295A JP2000372305A JP2000372305A JP2002174295A JP 2002174295 A JP2002174295 A JP 2002174295A JP 2000372305 A JP2000372305 A JP 2000372305A JP 2000372305 A JP2000372305 A JP 2000372305A JP 2002174295 A JP2002174295 A JP 2002174295A
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Japan
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damping mechanism
horizontal
vibration
vertical
coil spring
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JP2000372305A
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Satoshi Watakari
佐登志 渡苅
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NEC Ameniplantex Ltd
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NEC Ameniplantex Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向・垂直方向の個別に除振性能を持た
せて横ずれを生じさせない除振マウントを提供する. 【解決手段】 垂直減衰機構1と、水平減衰機構2との
組合せを有している。垂直減衰機構1は、圧縮コイルば
ね3と、粘弾性体4との組合せからなり、除振マウント
に加えられた垂直方向成分の振動を減衰させる機構であ
る。水平減衰機構2は、、変位自動復帰機構5と、粘弾
性体6との組合せであり、変位自動復帰機構5は、外力
の水平方向成分に追従して相対変位し、外力が解除され
ると自動的に原状に復帰する機能を有するものであり、
除振マウントに加えられた水平方向成分の振動を減衰さ
せる機構である。垂直減衰機構1と、水平減衰機構2と
は、機構として別個に機能し、垂直方向、水平方向とも
に優れた減衰性能が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械器具又は構造
体に加えられる振動を除振する除振マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】機械器具又は構造体の除振マウントとし
て従来より、空気ばねやコイルばねとオイルダンパーと
の組合わせ、あるいは防振ゴムなどが一般に用いられて
きたが、コンピユータや通信機器に用いる電子デバイス
の回路パターンを形成するIC露光機や回路パターンを
読み取る3次元測定器のように1μm以下の精度を問題
とする機器類では、自励振動や外来の振動の影響を阻止
する必要性が高く、床から機器類に伝えられる振動を減
衰する除振装置の性能が機械の性能を左右する重要な要
素となる。
【0003】このような目的に適合した除振マウントと
して、弾性体と、粘弾性体との組み合わせによる装置が
開発された。この装置は、例えば図5に示すように、弾
性体(圧縮コイルばね)21と円柱状または円錐状の粘
弾性体(エポキシ樹脂)22との組合わせを用い、粘弾
性体22を圧縮コイルばね21の中に入れ、粘弾性体2
2の両端と、圧縮コイルばね21の両端とにフランジ2
3を取り付け、弾性体21と粘弾性体22との複合体に
作用する荷重方向の弾性中心を粘弾性体側に包蔵させて
両者を一体にネジ24で緊締したものである。
【0004】この装置を機械器具或いは構造体の支持に
用いれば、水平方向(横方向)と、垂直方向(縦方向)
に加えられる外力に対して大きな減衰性を得ることがで
きる(特開平63−30628号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記除振マ
ウントにおいて、垂直方向に加えられる外力に対して除
振性能を上げるため、すなわち、除振マウントの共振周
波数を低くするために、負荷荷重による圧縮コイルばね
21のたわみをできるだけ大きくするようにばねが選定
されるが、負荷荷重による圧縮コイルばね21の圧縮量
ができるだけ大きくするようにばねの性能が選定される
と、確かに、垂直方向に軟らかな性能が得られるもの
の、同時に水平方向にも同じ特性が強く現れてくる。
【0006】もっとも、垂直方向のコイルばねのたわみ
量は、ばねの線材同士の接触によって限界に達するが、
水平方向では、ばねのアスペクト比にもよるが、コイル
ばねのたわみによって座屈を生ずるという問題がある。
【0007】座屈とは、コイルばねが水平方向に柔らか
くなりすぎて水平方向のばね性が失われ、コイルばねに
加えられる横からの力に耐えきれずに横ずれを生じてし
まう現象である。コイルばねに座屈が生じたときには、
もはや機械器具又は構造体を防振支持することができな
い。
【0008】図4において、圧縮コイルばね21に荷重
Wが垂直方向に加えられたときに生ずる垂直方向の共振
周波数fovは、垂直方向のたわみ量をδとして、式
(1) fov=1/2π√(g/δ)=5/√(δ) ・・・・(1) で表される。ちなみに、水平方向の共振周波数fohは、
経験的に式(2)で表わせることが知られている。 foh=fov/1.5 ・・・(2) 除振マウントの垂直方向の振動伝達特性を向上するに
は、共振周波数fovを下げることが必要である。共振周
波数fovを下げると、共振周波数fovを頂点とした領域
の共振倍率が上昇する。上昇した圧縮コイルばねの共振
倍率は、粘弾性体を組合わせることによって下げること
ができる。
【0009】ところで、垂直方向の共振周波数を下げる
ことは、式(1)に示すように垂直方向のたわみ量
(δ)を大きくすることであり、さらに、ばねの垂直方
向のたわみ量が大きいことによって、(2)式から水平
方向の共振周波数fohを下げることができる。しかし、
垂直方向のたわみ量(δ)が大きくなると、圧縮コイル
ばねが水平方向にずれやすくなり、この結果、圧縮コイ
ルばねが真っ直ぐに縮まらず、座屈が生じ、除振マウン
トに支えるべき物体が横方向にずれっぱなしになるとい
う問題が生ずるのである。
【0010】逆に、座屈が生じないコイルばねを用いる
と、水平方向にたわみ量が小さくなって、十分な水平方
向の減衰が得られない。このように、弾性体と、粘弾性
体との組合せのみで、垂直方向と、水平方向との除振性
能を同時に期待するのは難しい。
【0011】本発明の目的は、水平方向・垂直方向の個
別に除振性能を持たせて横ずれを生じさせない除振マウ
ントを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による除振マウントにおいては、垂直減衰機
構と、水平減衰機構との組合せを有する除振マウントで
あって、垂直減衰機構は、除振マウントに加えられた垂
直方向成分の振動を減衰させる機構であり、水平減衰機
構は、除振マウントに加えられた水平方向成分の振動を
減衰させる機構であり、垂直減衰機構と、水平減衰機構
とは、機構として別個に機能するものである。
【0013】また、垂直減衰機構は、圧縮コイルばね
と、粘弾性体との組合せであり、圧縮コイルばねは、外
力の垂直方向成分に追従して主として軸方向に変位し、
粘弾性体は、圧縮コイルばねの軸方向変位に抵抗を与え
るものであり、水平減衰機構は、変位自動復帰機構と、
粘弾性体との組合せであり、変位自動復帰機構は、外力
の水平方向成分に追従して相対変位し、外力が解除され
ると自動的に原状に復帰する機能を有するものであり、
粘弾性体は、変位自動復帰機構の相対変位に抵抗を与え
るものである。
【0014】また、垂直減衰機構と、水平減衰機構とは
直列に組み合わされ、垂直減衰機構の圧縮コイルばねは
与圧され、その復元力が水平減衰機構に作用して自動復
帰機構に垂直方向の抵抗力を与えるものである。
【0015】また、垂直減衰機構の圧縮コイルばねは、
ばねの有効長をL、ばねの直径をDとして、 L<2D の条件を満たすものある。
【0016】また、水平減衰機構の変位自動復帰機構
は、転動子と、該転動子を誘導するガイドとの組合せで
あり、転動子は、外力の水平方向成分に追従して相対変
位し、ガイドは、転動子の相対変位を原状位置に復帰さ
せるものである。
【0017】また、転動子が接触するガイドの面には曲
面が付され、曲面は、ガイドと、転動子間の相対変位を
原状位置に引き戻す方向に作用するものである、
【0018】また、水平減衰機構の変位自動復帰機構は
上段フランジと下段フランジとの対を有し、ガイドは、
それぞれのフランジに向き合わせに設けられ、転動子
は、両ガイド間に介在されているものである。
【0019】また、圧縮コイルばねは、下部台座上に支
えられ、下段フランジは圧縮コイルばねの上端を支える
ばね受けを兼ねるものであり、上段フランジは、上方か
らの荷重を支える上部台座を兼ねるものである。
【0020】また、下部台座上にポストを有し、該ポス
トには、対のフランジを通して差し込まれたストッパね
じがねじ込まれ、ストッパねじは、そのねじ込み量の大
小により圧縮コイルばねの与圧を調整するものである。
【0021】また、垂直減衰機構の粘弾性体は、ポスト
と、下段フランジとの間に介在され、水平減衰機構の粘
弾性体は、上段フランジと、下段フランジとの間に介在
されているものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明による除振マウント
の実施の形態を図によって説明する。図1において、本
発明による除振マウントにおいては、垂直減衰機構1
と、水平減衰機構2とを個別に設け、その組合せによっ
て、垂直方向の除振機能と、水平方向の除振機能とを分
離し、横ずれを生じさせることなく、機器、構造物に加
えられる振動を除振するものである。
【0023】図2において、垂直減衰機構1は、除振マ
ウントに加えられた垂直方向成分の振動を減衰させる機
構であり、内外同心上に配置された圧縮コイルばね3
と、粘弾性体4との組合せによって構成されたものであ
る。
【0024】水平減衰機構2は、除振マウントに加えら
れた水平方向成分の振動を減衰させる機構であり、変位
自動復帰機構5と、粘弾性体6との組合せからなってい
る。水平減衰機構2の変位自動復帰機構5は、スラスト
ボールベアリングと同様に、同一円周上に配置してリテ
ーナ7aに保形された複数個の転動子7を図3のように
同一円周上に有し、該転動子7と、転動子7の移動変位
の誘導面となる上下のガイド8、8との組合せによって
構成されている。ガイド8、8の面には、転動子7をは
さんで両ガイド8、8間に生じた相対変位を原状に引き
戻す中凹状の曲面が付されている。
【0025】垂直減衰機構1と、水平減衰機構2とは、
垂直減衰機構1を下段、水平減衰機構2を上段として直
列に組み合わされ、垂直減衰機構1の圧縮コイルばね3
を、後述するストッパねじ9にて与圧することによっ
て、その復元力を水平減衰機構2に作用させ、転動子7
を上下のガイド8,8に圧接している。
【0026】本発明において,垂直減衰機構1の圧縮コ
イルばね3には、ばねの有効長をL、ばねの直径をDと
して、 L<2D ・・・・(3) の条件を満たすコイルばねを用いる。上式(3)に示す
条件は、垂直方向のたわみ量の大小にかかわりなく圧縮
コイルばねに座屈が起こりにくい条件である。上記条件
を満たすことにより、たわみ量が大きい圧縮コイルばね
を選定することができる。
【0027】以下に垂直減衰機構1と、水平減衰機構2
との組合せ構造を具体的に説明する。垂直減衰機構1
と、水平減衰機構2とは、除振マウントの下部台座10
上に組み付けられたものであり、下部台座10の上面の
中心には、ポスト11が設置され、ポスト11には、垂
直減衰機構1の筒状の粘弾性体4と、水平減衰機構2の
対をなす上段フランジ12及び下段フランジ13と、両
フランジ12,13間に介在させた筒状の粘弾性体6と
が積層されているものである。
【0028】圧縮コイルばね3は、前記ポスト11と同
心上の位置で、その周囲の下部台座10上に支えられ、
下段フランジ13は、圧縮コイルばね3の上端を支える
ばね受けを兼ねている。また、上段フランジ12は、上
方からの荷重を支える上部台座を兼ね、前述のストッパ
ねじ9は、上段フランジ12上にかぶせた上カバー14
を通して前記ポスト11のねじ穴にねじ込まれ、そのね
じ込み量の調整によって、圧縮コイルばね3の与圧、す
なわち圧縮コイルばね3の圧縮量が決定され、あわせ
て、変位自動復帰機構5のガイド8、8と各転動子7間
の圧接力が決定される。
【0029】なお、上カバー14は、垂直減衰機構1の
上面並びに側面を覆うものであり、下部台座10上で圧
縮コイルばね3の周上に立上がらせた下カバー15と組
み合わされた除振マウントの外面を覆って埃の浸入を防
止している。
【0030】本発明において、ポスト11にねじ込まれ
たストッパねじ9のねじ込み量を予め設定して圧縮コイ
ルばね3に与圧を与えた状態で、図1に示すように定盤
16の支持脚として床上に設置する。これによって、圧
縮コイルばね3は、定盤16の重量をうけてさらにたわ
み、重量に応じた一定のたわみ量で安定する。この状態
で、外来の振動が床を通して除振マウントに伝えられた
場合に、振動の垂直成分は、垂直減衰機構1の圧縮コイ
ルばね3の垂直方向のたわみ変形と、圧縮コイルばね3
の軸方向のたわみを妨げる粘弾性体4の抵抗力とによっ
て減衰し、また、振動の水平成分は、転動子7とガイド
8間に生ずる相対変位量、この実施形態においては、転
動子7をはさんで水平減衰機構2の変位自動復帰機構5
に生じた上下ガイド8、8間の相対変位と、転動子7と
ガイド8間の相対変位を妨げる粘弾性体6の抵抗力とに
よって減衰する。
【0031】垂直減衰機構1の圧縮コイルばね3に、ば
ねの有効長をL、ばねの直径をDとして、L<2Dの条
件を満たすコイルばねを用いるため、垂直荷重に対して
座屈が生じにくく、したがって、垂直方向のたわみ量が
大きい圧縮コイルばねを用いて、垂直方向の共振周波数
fovを低く抑えることが可能となるが、その反面、座屈
が生じにくいばねは、横ずれに対して軸心の方向に戻ろ
うとする力が強く、このため、水平方向の共振周波数f
ohを低く抑えることが困難である。
【0032】しかし、本発明においては、水平減衰機構
2を垂直減衰機構1とは別個に付加し、特に水平減衰機
構2として転動子7と、上下のガイド8、8との組合せ
を用い、上下のガイド8、8を移動変位の誘導面として
転動子7を転動させることにより、水平方向に変位させ
て水平方向の共振周波数fohを低く抑えることが可能と
なる。
【0033】なお、転動子7には、ガイド8の曲面から
加圧され、その曲面に沿って常に原状位置に復帰しよう
とする力を受けており、このため、転動子7は粘弾性体
6から抵抗を受けつつガイド8の曲面に誘導されて自動
的に原状位置に復帰する。転動子7が原状位置に復帰し
ようとする力の大きさは、ガイドの曲率半径を変えるこ
とによって調整できる。
【0034】もっとも、本発明において、変位自動復帰
機構5のガイド8は、必ずしも曲面である必要はない。
要は、振動の水平成分によって、水平減衰機構2に生じ
た水平方向の相対変位を自動復帰させる機構であればよ
い。さらには上下ガイド8が平面であっても、除振レベ
ルの微小変位であれば、実用的には粘弾性体6をガイド
の軸孔内に拘束することによっても実現が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、機
構として別個に機能する垂直減衰機構と、水平減衰機構
との組合せを用いたため、それぞれの機構を個別に設計
し、垂直減衰機構には座屈が生じにくい圧縮コイルばね
を用い、水平減衰機構には、機械的に相対変位が可能な
変位自動復帰機構を用いて、垂直方向、水平方向ともに
優れた減衰性能を得ることができる。
【0036】また、本発明において、水平減衰機構に
は、変位自動復帰機構と、粘弾性体との組合せを用い、
変位自動復帰機構には、外力の水平方向成分に追従して
相対変位し、外力が解除されると自動的に原状の位置に
復帰する機能を付与することにより、特に、転動子と、
該転動子を誘導するガイドとの組合せによる変位自動復
帰機構を用いることによって、例えば、従来の空気ばね
に用いられるような厄介なジンバル構造によらずに水平
方向の固有振動を下げて除振効果を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】除振マウントの基本的構成を示す図である。
【図2】本発明による除振マウントの実施形態を示す除
振マウントの一部断面断面側面図である。
【図3】本発明による除振マウントの実施形態を示す除
振マウントの一部断面平面図である。
【図4】圧縮コイルばねの垂直方向及び水平方向の共振
周波数とたわみとの関係を示す図である。
【図5】従来の除振マウントの断面側面図である。
【符号の説明】
1 垂直減衰機構 2 水平減衰機構 3 圧縮コイルばね 4 粘弾性体 5 変位自動復帰機構 6 粘弾性体 7 転動子 8 ガイド 9 ストッパねじ 10 下部台座 11 ポスト 12 上段フランジ 13 下段フランジ 14 カバー 15 下カバー 16 定盤

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直減衰機構と、水平減衰機構との組合
    せを有する除振マウントであって、 垂直減衰機構は、除振マウントに加えられた垂直方向成
    分の振動を減衰させる機構であり、 水平減衰機構は、除振マウントに加えられた水平方向成
    分の振動を減衰させる機構であり、 垂直減衰機構と、水平減衰機構とは、機構として別個に
    機能するものであることを特徴とする除振マウント。
  2. 【請求項2】 垂直減衰機構は、圧縮コイルばねと、粘
    弾性体との組合せであり、 圧縮コイルばねは、外力の垂直方向成分に追従して主と
    して軸方向に変位し、 粘弾性体は、圧縮コイルばねの軸方向変位に抵抗を与え
    るものであり、 水平減衰機構は、変位自動復帰機構と、粘弾性体との組
    合せであり、 変位自動復帰機構は、外力の水平方向成分に追従して相
    対変位し、外力が解除されると自動的に原状に復帰する
    機能を有するものであり、粘弾性体は、変位自動復帰機
    構の相対変位に抵抗を与えるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の除振マウント。
  3. 【請求項3】 垂直減衰機構と、水平減衰機構とは直列
    に組み合わされ、垂直減衰機構の圧縮コイルばねは与圧
    され、その復元力が水平減衰機構に作用して自動復帰機
    構に水平方向の抵抗力を与えるものであることを特徴と
    する請求項1に記載の除振マウント。
  4. 【請求項4】 垂直減衰機構の圧縮コイルばねは、ばね
    の有効長をL、ばねの直径をDとして、 L<2D の条件を満たすものあることを特徴とする請求項1に記
    載の除振マウント。
  5. 【請求項5】 水平減衰機構の変位自動復帰機構は、転
    動子と、該転動子を誘導するガイドとの組合せであり、 転動子は、外力の水平方向成分に追従して相対変位し、
    ガイドは、転動子の相対変位を原状位置に復帰させるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の除振マウン
    ト。
  6. 【請求項6】 転動子が接触するガイドの面には曲面が
    付され、曲面は、ガイドと、転動子間の相対変位を原状
    位置に引き戻す方向に作用するものであることを特徴と
    する請求項5に記載の除振マウント。
  7. 【請求項7】 水平減衰機構の変位自動復帰機構は上段
    フランジと下段フランジとの対を有し、ガイドは、それ
    ぞれのフランジに向き合わせに設けられ、転動子は、両
    ガイド間に介在されているものであることを特徴とする
    請求項6に記載の除振マウント。
  8. 【請求項8】 圧縮コイルばねは、下部台座上に支えら
    れ、下段フランジは圧縮コイルばねの上端を支えるばね
    受けを兼ねるものであり、上段フランジは、上方からの
    荷重を支える上部台座を兼ねるものであることを特徴と
    する請求項7に記載の除振マウント。
  9. 【請求項9】 下部台座上にポストを有し、該ポストに
    は、対のフランジを通して差し込まれたストッパねじが
    ねじ込まれ、 ストッパねじは、そのねじ込み量の大小により圧縮コイ
    ルばねの与圧を調整するものであることを特徴とする請
    求項8に記載の除振マウント。
  10. 【請求項10】 垂直減衰機構の粘弾性体は、ポスト
    と、下段フランジとの間に介在され、 水平減衰機構の粘弾性体は、上段フランジと、下段フラ
    ンジとの間に介在されているものであることを特徴とす
    る請求項9に記載の除振マウント。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168240A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Kurashiki Kako Co Ltd 気体ばね式除振装置
JP2010230156A (ja) * 2009-03-06 2010-10-14 Three M Innovative Properties Co 除振部材およびその製造方法
JP2015522142A (ja) * 2012-06-27 2015-08-03 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 制振機械的リンケージ

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