JP2002174156A - 燃料噴射ポンプの構造 - Google Patents

燃料噴射ポンプの構造

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JP2002174156A
JP2002174156A JP2000372035A JP2000372035A JP2002174156A JP 2002174156 A JP2002174156 A JP 2002174156A JP 2000372035 A JP2000372035 A JP 2000372035A JP 2000372035 A JP2000372035 A JP 2000372035A JP 2002174156 A JP2002174156 A JP 2002174156A
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pressure
fuel
fuel injection
chamber
injection pump
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JP2000372035A
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English (en)
Inventor
Hajime Imanaka
肇 今中
Nobuyasu Fukae
伸宜 深江
Hiroaki Tsukahara
弘昭 塚原
Susumu Kobayashi
将 小林
Jiyunichi Sashige
純一 佐茂
Mitsuyoshi Kawarabayashi
光義 河原林
Akio Ikeda
明夫 池田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段によ
り各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポン
プの構造において、信頼性および加工性を向上すること
を課題とする。 【解決手段】 オイルシール75と分配軸9の間の空間
をタンクに接続し、バルブスリーブ装着部を貫通した孔
とし、孔の一方にプラグ73を挿入し、バルブスリーブ
71のストッパとし、サプライポンプ側の圧力制御をプ
ランジャ89のストローク制御により行う。蓄圧室31
と噴射制御部を分割形成した後に、一体的に結合し、蓄
圧室と噴射制御部の合わせ部にフィルタ106、減衰弁
107もしくはフローリミッタを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射ポンプの
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディーゼルエンジンにおいては、
ますます排気エミッション規制が厳しくなる傾向にあっ
てNOxの低減等が望まれており、これに対応するた
め、燃焼効率を向上すべく燃料噴射圧の高圧化が進んで
きている。そして、燃料噴射圧の高圧化とともに、エン
ジンの回転速度にかかわらず噴射制御を行うことを可能
とする蓄圧式の燃料噴射ポンプが増加してきている。こ
の蓄圧式の燃料噴射ポンプは、蓄圧室内に蓄圧した高圧
燃料を、各気筒に供給するものであり、例えば、特表平
7−509042に記載の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の特表平7−50
9042に記載された蓄圧式燃料噴射ポンプにおいて
は、弁蓄圧室や、高圧燃料圧送用のプランジャや、燃料
噴射制御用の噴射制御弁や、燃料を各気筒に分配する分
配手段や、圧力制御弁等の、常時高圧がかかる高圧経路
を構成するための機能部材が具備されているが、これら
の機能部材は、それぞれ別体に形成されたブロック等の
ケーシングに分離して収納されていた。このように、分
離構造に構成された各機能部材は、その接続箇所におい
ても常に高圧がかかるため、強度確保が困難であり、油
漏れや損傷が発生する等、信頼性が低い場合があり、構
造も複雑となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明は次のような手段を用いる。請求項1に記載
のごとく、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段によ
り各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポン
プで、カム軸と分配軸間にオイルシールを設けた構造に
おいて、該オイルシールと分配軸の間の空間を燃料供給
ポンプの吸入側もしくはタンク戻り油路に接続した。
【0005】請求項2に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧し
た高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給す
る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプであって、燃料噴射制御
弁を設けた燃料噴射ポンプの構造において、燃料噴射制
御弁のバルブスリーブ装着部を貫通した孔とし、孔の一
方にプラグを挿入し、バルブスリーブのストッパとし
た。
【0006】請求項3に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧し
た高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給す
る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構造において、サプラ
イポンプ側の圧力制御をプランジャのストローク制御に
より行う。
【0007】請求項4に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧し
た高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給す
る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構造において、蓄圧室
と噴射制御部を分割形成した後に、一体的に結合し、蓄
圧室と噴射制御部の合わせ部にフィルタと、減衰弁もし
くはフローリミッタを設けた。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1は蓄圧式分配型燃料噴射ポ
ンプの噴射時を示す概略図、図2は同じく無噴射時を示
す図、図3は燃料噴射ポンプの正面断面図、図4は同じ
く側面断面図、図5は同じく後面図、図6は噴射制御部
の構成を示す側面断面図、図7は分配軸とカム軸を接続
する部分の構成を示す側面断面図、図8は第二実施例の
燃料噴射ポンプの構成を示す正面断面図、図9は同じく
側面断面図、図10は第三実施例の燃料噴射ポンプの構
成を示す側面断面図である。
【0009】まず、本発明の蓄圧式分配型燃料噴射ポン
プの概略構成について説明する。図1、図2に示すよう
に、蓄圧式分配型燃料噴射ポンプに構成される燃料噴射
ポンプ1は、高圧燃料が蓄圧される蓄圧室31、該蓄圧
室31へ燃料を圧送するプランジャ7、蓄圧室31から
圧送される燃料を各気筒の噴射ノズル29へ分配して供
給する分配軸9等を具備している。プランジャ7は、カ
ム軸4に形成されるカム5により、タペット11を介し
て上下摺動駆動され、該プランジャ7の上方に形成され
るプランジャ室7aは、逆止弁28を介して蓄圧室31
と接続されている。
【0010】また、プランジャ室7aは、圧力制御弁2
7を介して低圧側回路32と接続されている。そして、
圧力制御弁27がオン状態のときにはプランジャ室7a
と低圧側回路32とが分断され、オフ状態のときにはプ
ランジャ室7aと低圧側回路32とが連通するように構
成している。
【0011】蓄圧室31と分配軸9とは噴射制御弁26
を介して接続されており、該分配軸9は、噴射ノズル2
9と接続される各気筒の吐出弁18と、連通可能に構成
されている。また、蓄圧室31には、該蓄圧室31内の
圧力を検出する圧力センサ30が付設されている。さら
に、蓄圧室31には安全弁24が接続されており、該蓄
圧室31内の圧力が一定圧以上となった場合には、該圧
力を低圧側回路32へ逃がすようにしている。噴射制御
弁26内にはピストン26aが摺動自在に収納されてい
る。また、噴射制御弁26は三方弁に構成されており、
ピストン26aが蓄圧室31と反対側に摺動した状態で
は蓄圧室31と分配軸9とのみが連通し、逆にピストン
26aが蓄圧室31側に摺動した状態では分配軸9と低
圧側回路32のみが連通するように構成されている。
【0012】噴射制御弁26の蓄圧室31と反対側の端
部は、制御室34によりパイロットバルブ25と接続さ
れており、該制御室34はバイパス回路33を介して蓄
圧室31と接続されている。パイロットバルブ25は、
制御室34と低圧側回路32との連通を断接するもので
あり、該パイロットバルブ25がオン状態のときに制御
室34と低圧側回路32とが連通し、オフ状態のときに
制御室34と低圧側回路32とが分断されるように構成
している。また、前記パイロットバルブ25、圧力制御
弁27、及び圧力センサ30は、電子制御装置(以下
「ECU」と記載する)20と接続されている。
【0013】このように構成される燃料噴射ポンプ1に
おいては、プランジャ室7a内に燃料タンクから燃料が
供給されており、燃料圧送時には、図1に示す如く、E
CU20の制御により圧力制御弁27がオン状態となっ
てプランジャ室7aと低圧側回路32とが分断されてお
り、カム5によって上方摺動するプランジャ7によりプ
ランジャ室7a内の燃料が圧縮されて蓄圧室31へ圧送
される。蓄圧室31へ圧送された燃料は逆止弁28によ
り逆流が防止されており、該蓄圧室31内は蓄圧され
る。一方、ECU20の制御により圧力制御弁27がオ
フ状態となってプランジャ室7aと低圧側回路32とが
連通している時は、プランジャ室7a内の燃料は低圧側
回路32にドレンされ、蓄圧室へ圧送されることはな
い。こうして、蓄圧室内の圧力は所定の圧力にECUの
制御により維持される。
【0014】バイパス回路33により蓄圧室31と接続
される前記制御室34には、該蓄圧室31から絞り33
aを介して燃料が供給されているが、燃料噴射時には、
ECU20の制御によりパイロットバルブ25はオンさ
れて制御室34と低圧側回路32とが連通しており、制
御室34に供給された燃料は低圧側回路27に排出され
るので、噴射制御弁26のピストン26aを押圧するこ
とはない。従って、該ピストン26aは、蓄圧室31側
の圧力により付勢されて蓄圧室31の反対側に摺動し、
蓄圧室31と分配軸9とが連通する。これにより、蓄圧
室31内の燃料が分配軸9へ圧送されて、各気筒へ分配
されて噴射ノズル29から噴射されることとなる。
【0015】一方、該蓄圧室31から絞り33aを介し
て燃料が供給される前記制御室34で、燃料無噴射時に
は、ECU20の制御によりパイロットバルブ25がオ
フされて制御室34と低圧側回路32とが分断されてい
るため、供給された燃料により該制御室34内の圧力が
上昇して、噴射制御弁26のピストン26aが蓄圧室3
1側へ押圧される。これにより、該ピストン26aが、
面積差により、蓄圧室31側の圧力による付勢力に抗し
て蓄圧室31側に摺動し、分配軸9と低圧側回路32と
が連通して、蓄圧室31と分配軸9とが分断されるた
め、蓄圧室31内からの燃料は遮断され、分配軸9内の
燃料は、低圧側回路32へ案内されて、噴射を終了す
る。
【0016】図3乃至図5を用いて燃料噴射ポンプの第
一実施例の全体構成について説明する。燃料噴射ポンプ
はカムハウジング2、プランジャポンプハウジング45
および油路ハウジング49、そしてこれらに装着される
部材により構成されるものである。カムハウジング2に
は、カム軸4が配設されており、該カム軸4の外周上に
はカム5が構成されている。カム5上にはプランジャ7
が配設されており、該プランジャ7の下部がカム5上面
に当接している。そして、カム軸4の回動により、カム
5に沿ってプランジャ7が上下するものである。カムハ
ウジング2の側部には、カム軸4の回転を認識するタイ
ミングセンサ6が配設されており、さらにカムハウジン
グ2の上側部にはユニオンボルト8が螺装されている。
ユニオンボルト8は、燃料を供給するチューブをカムハ
ウジング2に接続するものである。
【0017】カムハウジング2の上部には、プランジャ
ポンプハウジング45が固設されているものである。該
プランジャポンプハウジング45には、圧力制御弁27
が装着されており、該圧力制御弁27の下方に前記プラ
ンジャ7が配設されるものである。圧力制御弁27はプ
ランジャ7により圧送される燃料量を制御して蓄圧室3
1内の圧力調節を行うものである。燃料の圧力が設定値
を超える場合には、圧力制御弁27を作動させないで、
プランジャ7により加圧された燃料を低圧側に逃がすも
のである。なお、プランジャ7により加圧された燃料
は、プランジャポンプハウジング45に設けられた油路
を介して逆止弁41に送られる。逆止弁41はパイプに
より逆止弁28に接続されており、プランジャ7により
加圧された燃料は、油路ハウジング49内に送られるも
のである。
【0018】油路ハウジング49は、カムハウジング2
の後部に固設されているものである。油路ハウジング4
9の上部には前記逆止弁28が装着されており、該逆止
弁28は油路ハウジング49内に構成された蓄圧室31
に接続されているものである。油路ハウジング49の上
部には逆止弁28のほかに、圧力センサ30が装着され
ており、該圧力センサ30により蓄圧室31内の圧力を
認識するものである。そして、圧力センサ30の検出結
果に基づいて、燃料圧送制御用の前記圧力制御弁27作
動を制御し、蓄圧室31内の圧力を一定に制御するもの
である。油路ハウジング49の上側部には、安全弁24
が装着されており、蓄圧室31内の圧力が異常に上昇し
た場合には、該安全弁24が開き、蓄圧室31内の燃料
が排出されるものである。
【0019】油路ハウジング49の中央部にはパイロッ
トバルブ25が装着されており、該パイロットバルブ2
5により、噴射制御弁26の摺動制御を行うものであ
る。油路ハウジング49の下部には分配軸9が配設され
ており、該分配軸9の前端はカム軸4の後端に接続され
ている。そして、分配軸9はカム軸4の回転に同期して
回転するものである。分配軸9は、油路ハウジング49
に設けられた油路を介して吐出弁18に接続されてお
り、該吐出弁18を介して燃料が燃料噴射ポンプより排
出されるものである。噴射制御弁26は蓄圧室31と分
配軸9間に配設されており、蓄圧室31内の燃料を分配
軸9に供給するタイミングを該噴射制御弁26により調
節するものである。
【0020】上述のごとく、油路ハウジング49の上部
には蓄圧室31が構成されており、該油圧ハウジング4
9の上部が燃料噴射ポンプの蓄圧部となるものである。
そして、油路ハウジング49の中央部には、噴射制御弁
26の摺動制御を行うパイロットバルブ25が装着さ
れ、下部には分配軸9が配設されており、燃料噴射ポン
プの噴射制御部を構成するものである。一体構成された
油路ハウジング49に、燃料噴射ポンプの蓄圧部および
噴射制御部を構成するものである。サプライポンプ部を
構成するプランジャポンプハウジング45はカムハウジ
ング2を介して油路ハウジング49に接続されるもので
あり、蓄圧部および噴射制御部とサプライポンプ部は別
体により構成されるものである。
【0021】上記のごとく構成することにより、常時圧
力のかかる部分のみを1ブロック内に配置構成し、燃料
噴射ポンプの高い加工性および組立性を維持しながら、
燃料の漏れを予防でき、耐久性を向上できるものであ
る。高圧の燃料を保持し、導入する部分を一体的に構成
される油路ハウジング49に構成できるので、シール部
を少なくでき、圧力配分の調整を容易に行うことができ
る。例えば、圧力を保持する上で、強度的に不利な個所
には間欠的にしか圧力がかからない構成とすることがで
きるものである。
【0022】サプライポンプ部において加圧された燃料
は、パイプ61を介して蓄圧部に供給される。燃料ポン
プの蓄圧部および噴射制御部を1ブロック内に配置し、
サプライポンプ部とは別ブロックに構成するとともに、
サプライポンプ部と蓄圧部をパイプ61により接続する
ものである。
【0023】次に、図6を用いて、燃料制御部の構成に
ついて説明する。噴射制御弁ピストン26aはスリーブ
71・72に挿嵌されており、該スリーブ71・72は
油路ハウジング49に装着されるものである。該スリー
ブ71・72は油路ハウジング49において、25とプ
ラグ73に間に挟持されるものである。油路ハウジパイ
ロットバルブング49には、スリーブ71・72を装着
するための孔が設けられ、該孔にスリーブ71・72が
挿入されるものである。スリーブ71・72は収縮締結
により油路ハウジング49に装着されるものである。前
記孔の一方の出口には、プラグ73が装着されており、
他方の出口にパイロットバルブ25が装着される。該ス
リーブ72がプラグ73に当接することにより、該スリ
ーブ72・71の抜けが防止される。これにより、燃料
制御部の構成を簡便かつコンパクトにすることができる
とともに、燃料噴射ポンプの加工性および組立性を向上
できるものである。
【0024】次に、分配軸9の構成について説明する。
油路ハウジング49には、図7に示すごとく、分配軸9
を配設するための孔が設けられており、該孔にスリーブ
78が装着され、該スリーブ78内に分配軸9が挿入さ
れるものである。分配軸9の前端にはカム軸4の後端が
接続されるものであり、油路ハウジング49において該
分配軸9とカム軸4を接続する部位の近傍には、低圧室
77が設けられるものである。カム軸4の外周上には軸
受76が装着され、該軸受76の後方にはオイルシール
75が装着される。オイルシール75の後方には、低圧
室77が構成されており、カム軸4と分配軸9が接続さ
れるものである。カム軸4において、オイルシール75
の前方にはカム5が構成されており、後方においては分
配軸9が接続されているものである。オイルシール75
の前方には、カム室79が構成され、後方には低圧室7
7が構成されるものである。
【0025】オイルシール75を設けることにより、カ
ム軸4の潤滑剤と分配軸9より漏れた燃料を分離するこ
とができる。そして、オイルシール75と分配軸9との
間に空間をもうけ、該空間を燃料供給ポンプの吸入側あ
るいは、タンク戻り油路と接続することにより、該空間
を低圧に保つことができるものである。
【0026】次に、第二実施例において、サプライポン
プ側の圧力制御をプランジャのストローク制御でおこな
う構成について説明する。図8および図9に示す燃料噴
射ポンプはカムハウジング81および油路ハウジング4
9により構成されており、カムハウジング81には電子
ガバナ84が装着されている。カムハウジング81に
は、カム軸4が回動自在に枢支されており、燃料のサプ
ライを行うプランジャポンプが配設されているものであ
る。カム軸4の外周上にはカム5が構成されており、該
カム5の上方にはタペット配設されており、カム5上に
タペットが当接しているものである。タペットはプラン
ジャ88に接続しており、該タペットの上下動によりプ
ランジャ88が上下に摺動するものである。
【0027】プランジャ88はカムハウジング81に装
着されたスリーブ92内に挿嵌されており、該スリーブ
92には油路85に接続した吸入口91が設けられてい
る。燃料は油路85を介してプランジャポンプに導入さ
れ、該プランジャ88の摺動により加圧される。そし
て、油路86および逆止弁28を介して蓄圧室31にお
いて、加圧された状態で貯められるものである。蓄圧室
31の圧力は圧力センサ30により認識されており、該
圧力センサ30の検出圧力に基づいて、前記電子ガバナ
84が制御され、プランジャポンプより供給される燃料
を調節するものである。
【0028】プランジャ88の外周にはプランジャリー
ド89が傾斜して刻設されている。プランジャ88に
は、コントロールスリーブ90が装着されており、該コ
ントロールスリーブ90にはラック83が接続されてい
るものである。ラック83は電子ガバナ84により摺動
制御されるものであり、該ラック83を摺動することに
より、コントロールスリーブ90を介してプランジャ8
8を回動させるものである。プランジャ88が回動され
ることにより、プランジャリード89が吸入口91と接
するためのストロークが変化する。これにより、プラン
ジャ88の有効ストロークが制御されるものである。
【0029】圧力センサ30および電子ガバナ84は図
示しないコントローラに接続されており、圧力センサ3
0が検出した圧力が設定値より、大きい場合には電子ガ
バナ84によりラック83が摺動され、プランジャ88
の有効ストロークを減少させるものである。そして、圧
力が設定値より、小さい場合にはプランジャ88の有効
ストロークを増大させるものである。すなわち、蓄圧室
31の圧力調節をプランジャ88の有効ストロークを調
節することにより、行うことができるものである。これ
により、豊富な実績とデータを有する従来の部品の多く
を蓄圧式の燃料噴射ポンプに利用することができるもの
である。
【0030】次に燃料噴射ポンプの第三実施例について
説明する。図10の示す燃料噴射ポンプの構成について
説明する。燃料噴射ポンプは、カムハウジング101、
プランジャハウジング102、蓄圧部105、噴射制御
部ハウジング104、分配部103およびこれらに装着
される部材により構成される。カムハウジング101の
上部にはプランジャハウジング102が接続されてお
り、カムハウジング101の後部には分配部103が接
続されている。そして、分配部103の上部には噴射制
御部ハウジング104が接続されており、該噴射制御部
ハウジング104の上部には蓄圧部105が接続されて
いるものである。
【0031】カムハウジング101において、カム軸4
が回動自在に保持されており、該カム軸4の外周上には
カム5が構成されており、該カム5の上方にはプランジ
ャポンプが構成されているものである。プランジャハウ
ジング102内にはプランジャ7が配設されており、前
記カム5によりプランジャ7が上下摺動し、燃料を加圧
するものである。プランジャ7により加圧された燃料
は、逆止弁28を介して、蓄圧部105に構成された蓄
圧室31に貯められるものである。そして、蓄圧室31
に貯められた燃料は、蓄圧部105および噴射制御部ハ
ウジング104に構成された油路を介して噴射制御部に
導入されるものである。噴射制御部は噴射制御弁26お
よび該噴射制御弁26の制御を行うパイロット弁25に
より構成されており、該噴射制御部により燃料噴射時期
を制御するものである。噴射制御部を介した燃料は、噴
射制御部ハウジング104および分配部103に構成さ
れた油路を介して分配軸9に供給されるものである。そ
して、分配軸9を介してエンジンの燃焼室に供給される
ものである。
【0032】蓄圧部105および噴射制御部ハウジング
104は合わせ面で一体的に結合されており、該蓄圧部
105および噴射制御部ハウジング104を接続する合
わせ面部分にはフィルタ、減衰弁あるいはフローリミッ
タが設けられるものである。図10においては、蓄圧部
105と噴射制御部ハウジング104の接続部に構成さ
れた油路には減衰弁107が配設されており、該減衰弁
107の下方にはフィルタ106が配設されている。こ
れにより、燃料は、蓄圧室31より、減衰弁107およ
びフィルタ106を介して、噴射制御部に供給されるも
のである。また、減衰弁107配置位置に該減衰弁10
7の代わりにフローリミッタを配設することも可能であ
る。蓄圧部105と噴射制御部ハウジング104を分割
し、該蓄圧部105と噴射制御部ハウジング104を結
合構造とすることにより、フィルタ、減衰弁、フローリ
ミッタを複雑な加工を行うことなく取りつけることが可
能である。
【0033】図10に示す燃料噴射ポンプの分配部10
3には、低圧室77が構成されており、該低圧室77は
低圧側回路32に接続されるものである。カム軸4の後
端には分配軸9が接続されるものであり、該カム軸4の
後部にはオイルシール75が装着される。オイルシール
75の後方には、低圧室77が構成されており、該低圧
室77においてカム軸4と分配軸9が接続されるもので
ある。カム軸4において、オイルシール75の前方には
カム5が構成されており、オイルシール75の前方に
は、カム室79が構成され、後方には低圧室77が構成
されるものである。オイルシール75を設けることによ
り、カム軸4の潤滑剤と分配軸9より漏れた燃料を分離
することができる。そして、オイルシール75と分配軸
9との間に空間をもうけ、該空間を燃料供給ポンプの吸
入側あるいは、タンク戻り油路と接続することにより、
該空間を低圧に保つことができるものである。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧
した高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給
する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構造において、カム
軸と分配軸間にオイルシールを設け、該オイルシールと
分配軸の間の空間を燃料供給ポンプの吸入側もしくはタ
ンク戻り油路に接続したので、漏れた燃料がカム室へ入
り潤滑油と混ざることを防止できる。
【0035】請求項2に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧し
た高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給す
る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプであって、燃料噴射制御
弁を設けた燃料噴射ポンプの構造において、燃料噴射制
御弁のバルブスリーブ装着部を貫通した孔とし、孔の一
方にプラグを挿入し、バルブスリーブのストッパとした
ので、燃料制御部をコンパクトに構成でき、バルブスリ
ーブの抜けどめを容易な構成により行うことができる。
燃料噴射ポンプ本体のスリーブ挿入部が突き抜け構造と
なるため、加工性が向上する。
【0036】請求項3に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧し
た高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給す
る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構造において、サプラ
イポンプ側の圧力制御をプランジャのストローク制御に
より行うので、従来の燃料ポンプの構成部品の多くを流
用可能であり、製造コストを低減を行うことができ、実
績のある部品を仕様し、信頼性を向上できる。
【0037】請求項4に記載のごとく、蓄圧室に蓄圧し
た高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給す
る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構造において、蓄圧室
と噴射制御部を分割形成した後に、一体的に結合し、蓄
圧室と噴射制御部の合わせ部にフィルタと、減衰弁もし
くはフローリミッタを設けたので、蓄圧室と噴射制御部
を1ブロックにした構造において、フィルタ、減圧弁、
フローリミッタの取りつけに、複雑な加工を行う必要が
なく、組立性を向上でき、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの噴射時を示す概
略図。
【図2】同じく無噴射時を示す図。
【図3】燃料噴射ポンプの正面断面図。
【図4】同じく側面断面図。
【図5】同じく後面図。
【図6】噴射制御部の構成を示す側面断面図。
【図7】分配軸とカム軸を接続する部分の構成を示す側
面断面図。
【図8】第二実施例の燃料噴射ポンプの構成を示す正面
断面図。
【図9】同じく側面断面図。
【図10】第三実施例の燃料噴射ポンプの構成を示す側
面断面図。
【符号の説明】
4 カム軸 9 分配軸 71 スリーブ 73 プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 59/46 F02M 59/46 Y (72)発明者 塚原 弘昭 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 小林 将 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 佐茂 純一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 河原林 光義 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 池田 明夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC02 AD12 BA36 BA46 BA56 BA61 BA67 CA01S CA05U CA08 CA09 CA29 CA32T CA32U CA34 CA35 CA38 CB16 CD10 CE02 CE13 CE22 DC18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段
    により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射
    ポンプの構造において、カム軸と分配軸間にオイルシー
    ルを設け、該オイルシールと分配軸の間の空間を燃料供
    給ポンプの吸入側もしくはタンク戻り油路に接続したこ
    とを特徴とする燃料噴射ポンプの構造。
  2. 【請求項2】 蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段
    により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射
    ポンプであって、燃料噴射制御弁を設けた燃料噴射ポン
    プの構造において、燃料噴射制御弁のバルブスリーブ装
    着部を貫通した孔とし、孔の一方にプラグを挿入し、バ
    ルブスリーブのストッパとしたことを特徴とする燃料噴
    射ポンプの構造。
  3. 【請求項3】 蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段
    により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射
    ポンプの構造において、サプライポンプ側の圧力制御を
    プランジャのストローク制御により行うことを特徴とす
    る燃料噴射ポンプの構造。
  4. 【請求項4】 蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段
    により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射
    ポンプの構造において、蓄圧室と噴射制御部を分割形成
    した後に、一体的に結合し、蓄圧室と噴射制御部の合わ
    せ部にフィルタと、減衰弁もしくはフローリミッタを設
    けたことを特徴とする燃料噴射ポンプの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110397529A (zh) * 2019-08-14 2019-11-01 广西玉柴机器股份有限公司 发动机内置单向阀结构的燃油分配器组件结构

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