JP3745999B2 - 蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給する電子制御方式の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディーゼルエンジンにおいては、ますます排気エミッション規制が厳しくなる傾向にあって、低燃費で且つNOxとパーティキュレートの低減等が望まれており、これに対応するため、燃焼効率を向上すべく燃料噴射圧の高圧化が進んできている。
そして、燃料噴射圧の高圧化とともに、蓄圧室内に蓄圧した高圧燃料を、噴射弁から噴射する蓄圧式の燃料噴射ポンプが増加してきている。この蓄圧式の燃料噴射ポンプには、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、噴射制御弁を通じて分配軸へ供給し、分配軸にて各気筒へ分配した後に、噴射弁から高圧噴射を行う、蓄圧式分配型燃料噴射ポンプに構成されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の蓄圧式燃料噴射ポンプにおいては、噴射制御弁を開閉制御して噴射弁からの燃料噴射を行うように構成しているが、噴射制御弁を閉じた噴射終了後に反射波等の影響により蓄圧室内の圧力が変動し、圧力脈動が発生していた。
該蓄圧式燃料噴射ポンプにおいては、蓄圧室内の圧力を検出する圧力センサの検出値等に基づいて、噴射量や噴射時期等の噴射制御を行っているため、蓄圧室内に生じた圧力脈動が、精密な噴射制御の妨げとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの下部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、オリフィス50c付きの逆止弁である減衰弁50を設けたものである。
【0005】
請求項2においては、前記減衰弁50の弁ガイド部26bを、噴射制御弁26のシート部材内に形成し、該減衰弁50の弁シート部を、噴射制御弁26が嵌装されるハイドロリックヘッドHbの嵌挿穴Hcの底面hdとしたものである。
【0006】
請求項3においては、前記減衰弁50の弁ガイド部26bを、噴射制御弁26のシート部材内に形成し、該シート部材と噴射制御弁が嵌装されるハイドロリックヘッドHbの嵌挿穴Hcの底面hdとの間に減衰弁シート部材53を介装し、該減衰弁シート部材53の噴射制御弁26側の面を、減衰弁50の弁シート部としたものである。
【0007】
請求項4においては、前記噴射制御弁26のハイドロリックヘッドHbへの組付前に、該噴射制御弁26のシート部と減衰弁シート部材53とを、締結具である止輪部材57にて一体的に結合可能に構成したものである。
【0008】
請求項5においては、前記ハイドロリックヘッドHbのピン穴he、及び減衰弁シート部材53のピン孔53a、噴射制御弁26のピン穴26cには、位置決用のピン部材55が嵌挿され、該ピン部材55は、噴射制御弁26のピン穴26cへの嵌挿部であるピン上部55aが、減衰弁シート部材53のピン孔53aへの嵌挿部であるピン下部55bよりも大径の段付き形状に形成されるものである。
【0009】
請求項6においては、プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、付加容積空間61bを介装したものである。
【0010】
請求項7においては、プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、付加容積空間61b及びオリフィス50c付きの逆止弁である減衰弁50を介装したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の燃料噴射ポンプにおける燃料噴射時の状態を示す概略図、図2は同じく燃料噴射ポンプにおける燃料無噴射時の状態を示す概略図、図3は燃料噴射ポンプを示す側面断面図、図4は同じく正面断面図、図5は噴射制御弁の入口部に設けられる減衰弁を示す側面断面図、図6は減衰弁の有無による噴射制御弁入口圧力の違いを示す図、図7は第二の実施例の逆止弁を設けた燃料噴射ポンプを示す側面断面図、図8は逆止弁の第三の実施例の構成を示す側面断面図、図9は逆止弁の第四の実施例の構成を示す側面断面図、図10は止輪部材57を示す側面断面図、図11は止輪部材57を示す平面図、図12は上部の径寸法を下部の径寸法よりも大きく形成したピン部材を示す側面断面図、図13は噴射制御弁の入口部に設けられる付加容積を示す側面断面図、図14は噴射制御弁の入口部に設けられる付加容積及び減衰弁を示す側面断面図、図15は燃料噴射ポンプを搭載したエンジンシステムを示す概略図である。
【0012】
まず、本発明の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの概略構成について説明する。
図1乃至図4に示すように、蓄圧式分配型燃料噴射ポンプに構成される燃料噴射ポンプ1は、高圧燃料が蓄圧される蓄圧室31、該蓄圧室31へ燃料を圧送するプランジャ7、蓄圧室31から圧送される燃料を各気筒の噴射ノズル29へ分配して供給する分配軸9等を具備している。プランジャ7は、カム軸4に形成されるカム5により、タペット11を介して上下摺動駆動され、該プランジャ7の上方に形成されるプランジャ室7aは、逆止弁28を介して蓄圧室31と接続されている。
【0013】
また、プランジャ室7aは、圧力制御弁27を介して低圧側回路32と接続されている。そして、圧力制御弁27がオン状態のときにはプランジャ室7aと低圧側回路32とが分断され、オフ状態のときにはプランジャ室7aと低圧側回路32とが連通するように構成している。
【0014】
蓄圧室31と分配軸9とは噴射制御弁26を介して接続されており、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の途中部、即ち噴射制御弁26の入口部には、オリフィス付きの逆止弁である減衰弁50が介装されている。また、分配軸9は、噴射ノズル29に接続される各気筒の吐出弁18と連通可能に構成されており、蓄圧室31には、該蓄圧室31内の圧力を検出する圧力センサ30が付設されている。さらに、蓄圧室31には安全弁24が接続されており、該蓄圧室31内の圧力が一定圧以上となった場合には、該圧力を低圧側ドレン回路100へ逃がすようにしている。噴射制御弁26内には下部バルブ36a、上部バルブ36c、及びピストン36dが摺動自在に収納されており、下部バルブ36aはスプリング37により蓄圧室31側に付勢されている。
【0015】
また、噴射制御弁26は三方弁に構成されており、下部バルブ36aが反蓄圧室31側に摺動した状態では、蓄圧室31は、分配軸9及び逆止弁18を介して噴射ノズル29に連通し、逆に下部バルブ36aが蓄圧室31側に摺動した状態では、吐出弁18と低圧側回路32とのみが、分配軸9及び油路77を介して連通するように構成されている。
【0016】
噴射制御弁26の反蓄圧室31側端部は、接続路34によりパイロットバルブ25と接続されており、該接続路34はバイパス回路33を介して蓄圧室31と接続されている。パイロットバルブ25は、接続路34と低圧側回路32との連通を断接するものであり、該パイロットバルブ25がオン状態のときに接続路34と低圧側回路32とが連通し、オフ状態のときに接続路34と低圧側回路32とが分断されるように構成している。また、前記パイロットバルブ25、圧力制御弁27、及び圧力センサ30は、電子制御装置(以下「ECU」と記載する)20と接続されている。
【0017】
このように構成される燃料噴射ポンプ1においては、プランジャ室7a内に燃料タンクから燃料が供給されており、蓄圧時には図1に示す如く、ECU20の制御により圧力制御弁27がオン状態となってプランジャ室7aと低圧側回路32とが分断されており、カム5によって上方摺動するプランジャ7によりプランジャ室7a内の燃料が圧縮されて蓄圧室31へ圧送される。蓄圧室31へ圧送された燃料は逆止弁28により逆流が防止されており、該蓄圧室31内は適宜圧力に蓄圧されている。一方、蓄圧を要しないときは図2に示す如く、圧力制御弁27がオフ状態となってプランジャ室7aと低圧回路32とが連通し、プランジャ室7aの燃料は低圧側回路へドレンされる。
【0018】
バイパス回路33により蓄圧室31と接続される前記接続路34には、該蓄圧室31から絞り33aを介して燃料が供給されている。燃料噴射時には、ECU20の制御により噴射制御弁26のパイロットバルブ25がオンされて接続路34と低圧側回路32とが連通されると、接続路34の圧力が低下するので、噴射制御弁26のピストン36dの蓄圧室31方向への押圧が解除される。
従って、該下部バルブ36aは、蓄圧室31の圧力により反蓄圧室31側に付勢されて反蓄圧室31側に摺動し、蓄圧室31と分配軸9とが連通する。
これにより、蓄圧室31内の燃料が分配軸9へ圧送されて各気筒へ分配され、吐出弁18を経て噴射ノズル29から噴射されることとなる。
【0019】
一方、燃料無噴射時には、図2に示す如く、ECU20の制御により噴射制御弁のパイロットバルブ25がオフされ、蓄圧室31から絞り33aを介して燃料が供給される前記接続路34と低圧側回路32とが分断されるため、供給された燃料により該接続路34内の圧力が上昇して、噴射制御弁26のピストン36dが蓄圧室31側へ押圧される。
これにより、上部バルブ36cを介して下部バルブ36aが蓄圧室31側に摺動し、下部バルブ36aがシート36eに着座するとともに、噴射制御弁26から吐出弁18までの間の油路76・77と低圧側回路32とが連通して、ドレン圧となり噴射が終了する。
尚、スプリング36bは、下部バルブ36aを蓄圧室31側に付勢しており、起動時の蓄圧室31の圧力上昇用のバネである。
【0020】
次に、前記プランジャ7、蓄圧室31、分配軸9、圧力制御弁27、及びパイロットバルブ25等の、燃料噴射ポンプ1の各構成部材の配置構成等について説明する。
図3、図4に示すように、燃料噴射ポンプ1の下部には、カム5が固設されるカム軸4が横設され、該カム軸4の一端部は、カム軸受12を介してカム軸ハウジングHに回転自在に軸支されている。カム軸ハウジングHの上方には、プランジャ7、蓄圧室31、及び分配軸9等の各構成部材のハウジングである、ブロック状部材のハイドロリックヘッドHbが連設されている。
【0021】
カム5の上方には、カム軸4の軸方向と略直交する方向にプランジャ7が配設されている。該プランジャ7は、ハイドロリックヘッドHbに嵌装されるプランジャバレル8に上下摺動自在に嵌挿されている。該プランジャ7の下端にはタペット11が付設されている。プランジャ7及びタペット11はスプリング16等の付勢手段により下方へ付勢され、該タペット11がカム5に当接しており、該カム5の回転によりプランジャ7が上下往復動するように構成している。
【0022】
また、プランジャ7の上端部には、該プランジャ7による燃料圧送の制御用電磁弁である前記圧力制御弁27が配設されており、該圧力制御弁27は、弁体27aがカム軸4の軸方向と略直交する方向、即ち上下方向に摺動するように配置されている。
【0023】
また、プランジャ7の側方には、分配軸9が該プランジャ7と軸心を平行に配設されており、該分配軸9は、ハイドロリックヘッドHbに嵌装される分配軸スリーブ10に回転自在に嵌挿されるとともに、該分配軸9の下端部に連結した分配駆動軸39により回転駆動される。該分配駆動軸39及び分配軸9はカム軸4の軸方向と略直交する方向に配置されており、分配駆動軸39とカム軸4とが傘歯車19により接続されている。これにより、カム軸4により傘歯車19を介して、分配軸9を回転駆動可能としている。
尚、ハイドロリックヘッドHbにおける分配軸9の周囲には、気筒数分の吐出弁18が嵌装されている。
【0024】
ハイドロリックヘッドHbにおける、分配軸9の反プランジャ7側の側方部分には、前記噴射制御弁26が嵌装され、カム軸4の軸方向と略直交する方向に配置されている。即ち、噴射制御弁26は、上下バルブ36c・36aがカム軸4の軸方向と略直交する方向に摺動するように配置されている。該噴射制御弁26の上端部には前記パイロットバルブ25が配設されており、該パイロットバルブ25は、弁体25aがカム軸4の軸方向と略直交する方向、即ち上下方向に摺動するように配置されている。
【0025】
そして、燃料噴射ポンプ1の機能部材である、前記プランジャ7、分配軸9、及び噴射制御弁26はハイドロリックヘッドHb内に配設され、該ハイドロリックヘッドHbの一端部側からカム軸4の軸方向に、プランジャ7、分配軸9、及び噴射制御弁26の順に、略直列配置されている。
尚、蓄圧室31内の圧力を検出する圧力センサ30はハイドロリックヘッドHbの一側面に取り付けられている。
【0026】
また、ハイドロリックヘッドHbには、カム軸4の軸方向と略平行に、軸方向に貫通孔が穿設され、蓄圧室31を構成している。該蓄圧室31は、1又は複数構成され、互いにハイドロリックヘッドHbに形成される油路によって連通されている。蓄圧室31を構成するハイドロリックヘッドHbの貫通孔両端の開口部は、プラグなどにより閉塞されている。
【0027】
蓄圧室31内へ送出され蓄圧された高圧燃料は、パイロットバルブ25の制御状態によっては(パイロットバルブ25がオンされているときには)、油路75を通じて噴射制御弁26へ導入され、該噴射制御弁26から油路76を通じて分配軸9へ導出される。
分配軸9へ送出された燃料は、各気筒に対応する油路77を通じて吐出弁18へ案内され、各気筒の噴射ノズル29から噴射される。
尚、噴射制御弁26は、ハイドロリックヘッドHbに形成される嵌挿穴Hcに嵌装されており、該噴射制御弁26と嵌挿穴Hcの底面hdとの間には、前記減衰弁50が介装されている。
【0028】
以上のように、本燃料噴射ポンプ1における燃料の高圧経路を構成する、プランジャ7、分配軸9、圧力制御弁27、逆止弁28、噴射制御弁26、圧力センサ30、安全弁24、吐出弁18、パイロットバルブ、及び蓄圧室31等といった機能部材は全て、一つのブロック状部材にて構成されるハイドロリックヘッドHbに纏めて配設されている。
【0029】
次に、前記減衰弁50の構成について説明する。
図5に示すように、減衰弁50は、ガイド体50a内に弁体50bを上下摺動自在に嵌装し、該弁体50bをバネ50dにより下方付勢して構成している。弁体50bには、蓄圧室31側の油路75と噴射制御弁26側との間を常時連通するオリフィス孔50cが形成されている。また、弁体50bの下面は嵌挿穴hcの底面hdに当接しており、該嵌挿穴hcの底面hdは減衰弁50の弁シート面となっている。
【0030】
このように構成した減衰弁50は、燃料噴射時には開いて噴射制御弁26を通じて蓄圧室31と分配軸9とを連通し、燃料噴射しないときには閉じて蓄圧室31と分配軸9とを分断する。但し、蓄圧室31と分配軸9とはオリフィス孔50cにより連通されているので、噴射終了時における噴射ノズル29側からの圧力は、該オリフィス孔50cから蓄圧室31側へ序々に戻ることができる。
【0031】
従って、該減衰弁50により、噴射時のスピル圧や噴射ノズル29の閉弁動作による反射波が、蓄圧室31内へ伝達されることを防止でき、蓄圧室31の圧力変動を抑制することができる。
例えば、図6に示すように、減衰弁50を設けなかった場合は、噴射制御弁26がリフトして開き燃料噴射が行われた後に、噴射制御弁26の入口部圧力は大きく変動し、その圧力変動が収束することなく次の燃料噴射時まで続く。
一方、減衰弁50を設けた場合は、噴射制御弁26がリフトして開き燃料噴射が行われた後は、噴射制御弁26の入口部圧力は変動するが、その後圧力変動は序々に減少して収束し、次の燃料噴射時には圧力変動がなくなる。
【0032】
圧力センサ30による蓄圧室31内の圧力検出は、燃料噴射直前に行われるが、減衰弁50を設けない場合には圧力変動がある状態で圧力検出が行われるため、正確な蓄圧室31内の圧力を測定することは困難であるが、減衰弁50を設けた場合には圧力変動がないので、蓄圧室31内の圧力を正確に測定することができ、精密な噴射制御を行うことができる。
【0033】
また、前記減衰弁50は、図7に示すように、噴射制御弁26の弁シート部材である本体ブロック26a下端部に、減衰弁50の弁ガイド部26bを形成し、該弁ガイド部26bに弁体50bを上下摺動自在に嵌装し、バネ50dにより弁体50bを下方付勢して、構成することもできる。本例の場合も、弁体50bの下面は嵌挿穴Hcの底面hdに当接しており、該嵌挿穴Hcの底面hdが減衰弁50の弁シート面となっている。減衰弁50をこのように構成することで、噴射制御弁26と減衰弁50とを一体的に構成することができ、構造を簡素化するとともに、低コスト化を図ることができる。
【0034】
また、図7に示す如く、本体ブロック26aに弁体50bを嵌装して噴射制御弁26と減衰弁50とを一体的にした構成において、図8に示すように、該本体ブロック26aと嵌挿穴Hcの底面hdとの間に板状部材である減衰弁シート部材53を介装することもできる。減衰弁50の弁体50bの下面は、減衰弁シート部材53の上面に当接し、該減衰弁シート部材53の上面が、減衰弁50の弁シート面となっている。
また、嵌挿穴Hcの底面hdにはピン穴heが、減衰弁シート部材53にはピン孔53aが、噴射制御弁26の本体ブロック26aにはピン穴26cが形成されており、ピン部材55が嵌挿可能とされている。
【0035】
そして、このように構成した場合、噴射制御弁26をハイドロリックヘッドHbに組み込む際には、まず、本体ブロック26aの弁ガイド部26bにバネ50d及び弁体50bを装着するとともに、本体ブロック26aのピン穴26cにピン部材55を挿入する。その後、減衰弁シート部材53のピン孔53aにピン部材55を挿入して位置決めをしつつ、該減衰弁シート部材53を本体ブロック26aに取り付け、減衰弁50を噴射制御弁26に組み込む。減衰弁50を噴射制御弁26に組み込んだ後、該噴射制御弁26を減衰弁50とともに、嵌挿穴Hcに挿入して組み込む。噴射制御弁26を嵌挿穴Hcに組み込む際には、ピン部材55をピン穴heに挿入して、該嵌挿穴Hcと噴射制御弁26との位置決めを行う。
【0036】
このように、減衰弁50を噴射制御弁26に先に仕組んだ後に、該噴射制御弁26をハイドロリックヘッドHbに組み込むように構成することで、バネ50dや弁体50bの装着が行い易くなり、減衰弁50及び噴射制御弁26の仕組性を向上させることができる。
【0037】
また、図9に示すように、減衰弁シート部材53を設けた場合、該減衰弁シート部材53の外周部、及び本体ブロック26aの外周部に、それぞれ凹溝53b・26dを形成し、該凹溝53b・26dに連結具である止輪部材57を嵌め込んで、該止輪部材57により減衰弁シート部材53と噴射制御弁26とを一体的に結合するように構成することができる。止輪部材57は、図10、図11に示すように、断面視略「コ」字状に、且つ平面視略半円形状に形成されており、上下の内縁部a・aを、それぞれ該凹溝53b・26dに側方から嵌装することで、減衰弁シート部材53と噴射制御弁26とを一体的に結合することができる。この場合、止輪部材57における内縁部aの最大内径L1よりも、該内縁部a両端部間の寸法L2の方が若干小さく形成されているため、止輪部材57を一旦該凹溝53b・26dに嵌装すると、容易には外れることがない。
【0038】
また、本例におけるピン部材55は、図12に示すように、本体ブロック26aのピン穴26c及び該ピン穴26cに嵌装されるピン上部55aの径寸法d1の方が、減衰弁シート部材53のピン孔53a及び該ピン孔53aに嵌装されるピン下部55bの径寸法d2よりも大きく形成されている。
従って、止輪部材57により減衰弁シート部材53を噴射制御弁26に取付固定した後は、ピン部材55のピン上部55aが減衰弁シート部材53の上面に係止して、ピン穴26c及びピン孔53aからピン部材55が抜け落ちることがない。
これにより、噴射制御弁26は、ピン部材55及び減衰弁シート部材53を一体的に仕組んだ状態で、ハイドロリックヘッドHbに組み込むことが可能となり、さらに仕組性を向上させることが可能となる。
【0039】
また、噴射制御弁26の入口部に減衰弁50を設ける代わりに、該噴射制御弁26の入口部に付加容積を設けることで、蓄圧室31の圧力変動を抑制することもできる。即ち、図13に示すように、噴射制御弁26の入口部と油路75との間に、付加容積ブロック61を介装する。付加容積ブロック61には、噴射制御弁26の入口部と油路75とを連通する連通油路61aが形成されており、該連通油路61aの近傍に、適宜必要な容積を有する付加容積空間61bが形成されている。該付加容積空間61bと連通油路61aとは、小孔61cにより連通されており、噴射時のスピル圧や噴射ノズル29の閉弁動作による反射波が、連通油路61a部分を通過する際に、該小孔61cを通じて付加容積空間61bにより吸収されるように構成している。
【0040】
これにより、前記スピル圧や反射波が蓄圧室31内へ伝達されることを防止でき、前記減衰弁50を設けた場合と同様に、蓄圧室31の圧力変動を抑制することができる。また、付加容積空間61bはブロック状部材である付加容積ブロック61に形成され、該付加容積ブロック61は噴射制御弁26の入口部、即ち噴射制御弁26の下方に配置されているので、該付加容積空間61b及び噴射制御弁26の仕組性を向上することができ、組立工数や加工工数を低減することができる。
【0041】
また、図14に示すように、噴射制御弁26の入口部に、前記付加容積ブロック61、及びオリフィス50cが形成された前記減衰弁50の両方を設けることもでき、さらに効果的に蓄圧室31内の圧力変動を低減することができる。この場合、付加容積ブロック61と減衰弁50とは、いずれをも噴射制御弁26の近く側に配置することが可能である。
【0042】
次に、本燃料噴射ポンプ1を搭載したエンジンシステムについて概説する。
図15に示すように、燃料噴射ポンプ1はエンジンEに装着されている。該システムにおける前記ECU20には、前述の圧力センサ30、パイロットバルブ25、及び圧力制御弁27の他に、燃料噴射ポンプ1に付設される燃料温度センサ68や、カム軸4と一体的に回転する前記気筒判別用パルサ60により気筒を判別するための気筒判別用センサ62が接続されている。
また、ECU20には、エンジンEの冷却水温度を検出する水温センサ66や、クランク軸と一体的に回転する回転検出用パルサ63によりエンジン回転数を検出する回転数センサ64が接続され、各気筒の噴射ノズル29のリフト量を検出するリフトセンサ65も接続されている。
さらに、ECU20には、アクセルセンサ67や、その他のブースト圧や吸気流量や吸気温度等を検出するセンサ群69が接続されている。
【0043】
そして、アクセルセンサ67によるアクセル開度の検出値や、回転数センサ64によるエンジン回転数の検出値や、圧力センサ30による蓄圧室31内の圧力の検出値等に基づいて、ECU20によりパイロットバルブ25や圧力制御弁27等の作動を電気的に制御して、適切な噴射量や噴射時期等で噴射ノズル29から燃料を噴射するようにしている。
この際、気筒判別用センサ62により燃料噴射をおこなうべき噴射ノズル29を判別し、その他の燃料温度センサ68、水温センサ66、リフトセンサ65、及びセンサ群69による検出値により、燃料噴射条件を適宜調節している。
さらに、ECU20においては、各種センサの検出値等に異常があった場合に、エンジンEや燃料噴射ポンプ1に故障が発生したかどうかの判断を行う故障診断機能も備えられている。
尚、前記気筒判別用パルサ60の代わりに、傘歯車19等のカム軸4と連動する歯車等を用いて気筒の判別を行うことも可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
即ち、請求項1記載の如く、プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの下部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、オリフィス50c付きの逆止弁である減衰弁50を設けたので、
減衰弁50により、噴射時のスピル圧や噴射ノズルの閉弁動作による反射波が、蓄圧室内へ伝達されることを防止でき、蓄圧室の圧力変動を抑制することができる。
圧力センサによる蓄圧室内の圧力検出は燃料噴射直前に行われるが、逆止弁を設けない場合には圧力変動がある状態で圧力検出が行われるため、正確な蓄圧室内の圧力を測定することは困難であるが、逆止弁を設けた場合には圧力変動がないので、蓄圧室内の圧力を正確に測定することができ、精密な噴射制御を行うことができる。
【0045】
更に、請求項2記載の如く、前記減衰弁50の弁ガイド部26bを、噴射制御弁26のシート部材内に形成し、該減衰弁50の弁シート部を、噴射制御弁26が嵌装されるハイドロリックヘッドHbの嵌挿穴Hcの底面hdとしたので、
噴射制御弁と逆止弁とを一体的に構成することができ、構造を簡素化するとともに、低コスト化を図ることができる。
【0046】
更に、請求項3記載の如く、前記減衰弁50の弁ガイド部26bを、噴射制御弁26のシート部材内に形成し、該シート部材と噴射制御弁が嵌装されるハイドロリックヘッドHbの嵌挿穴Hcの底面hdとの間に減衰弁シート部材53を介装し、該減衰弁シート部材53の噴射制御弁26側の面を、減衰弁50の弁シート部としたので、
逆止弁を噴射制御弁に先に仕組んだ後に、該噴射制御弁を燃料噴射ポンプのハイドロリックヘッドに組み込むように構成することで、逆止弁を構成するバネや弁体の装着が行い易くなり、逆止弁及び噴射制御弁2仕組性を向上させることができる。
【0047】
更に、請求項4記載の如く、前記噴射制御弁26のハイドロリックヘッドHbへの組付前に、該噴射制御弁26のシート部と減衰弁シート部材53とを、締結具である止輪部材57にて一体的に結合可能に構成したので、
噴射制御弁を、位置決め用のピン部材や逆止弁用の弁シート部材を一体的に仕組んだ状態で、ハイドロリックヘッドに組み込むことが可能となり、さらに仕組性を向上させることが可能となる。
【0048】
更に、請求項5記載の如く、前記ハイドロリックヘッドHbのピン穴he、及び減衰弁シート部材53のピン孔53a、噴射制御弁26のピン穴26cには、位置決用のピン部材55が嵌挿され、該ピン部材55は、噴射制御弁26のピン穴26cへの嵌挿部であるピン上部55aが、減衰弁シート部材53のピン孔53aへの嵌挿部であるピン下部55bよりも大径の段付き形状に形成されるので、
前記連結具により逆止弁用の弁シート部材を噴射制御弁に取付固定した後は、ピン部材のピン上部が弁シート部材の上面に係止して、ピン部材が抜け落ちることがない。
これにより、噴射制御弁を、ピン部材や弁シート部材を一体的に仕組んだ状態で、ハイドロリックヘッドに組み込むことが可能となり、さらに仕組性を向上させることが可能となる。
【0049】
更に、請求項6記載の如く、プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、付加容積空間61bを介装したので、
噴射時のスピル圧や噴射ノズルの閉弁動作による反射波が、付加容積により吸収されることとなり、前記スピル圧や反射波が蓄圧室内へ伝達されることを防止でき、蓄圧室の圧力変動を抑制することができる。
これにより、圧力センサによる蓄圧室内の圧力検出を正確にすることが可能となり、精密な噴射制御を行うことができる。
【0050】
更に、請求項7記載の如く、プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、付加容積空間61b及びオリフィス50c付きの逆止弁である減衰弁50を介装したので、
噴射時のスピル圧や噴射ノズルの閉弁動作による反射波が、付加容積により吸収されることとなり、前記スピル圧や反射波が蓄圧室内へ伝達されることを効果的に防止でき、蓄圧室の圧力変動を大きく抑制することができる。
これにより、圧力センサによる蓄圧室内の圧力検出をより正確にすることが可能となり、さらに精密な噴射制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の燃料噴射ポンプにおける燃料噴射時の状態を示す概略図である。
【図2】 同じく燃料噴射ポンプにおける燃料無噴射時の状態を示す概略図である。
【図3】 燃料噴射ポンプを示す側面断面図である。
【図4】 同じく正面断面図である。
【図5】 噴射制御弁の入口部に設けられる減衰弁を示す側面断面図である。
【図6】 減衰弁の有無による噴射制御弁入口圧力の違いを示す図である。
【図7】 第二の実施例の逆止弁を設けた燃料噴射ポンプを示す側面断面図である。
【図8】 逆止弁の第三の実施例の構成を示す側面断面図である。
【図9】 逆止弁の第四の実施例の構成を示す側面断面図である。
【図10】 止輪部材57を示す側面断面図である。
【図11】 止輪部材57の上部の径寸法を下部の径寸法よりも大きく形成したピン部材を示す側面断面図である。
【図12】 上部の径寸法を下部の径寸法よりも大きく形成したピン部材を示す側面断面図である。
【図13】 噴射制御弁の入口部に設けられる付加容積を示す側面断面図である。
【図14】 噴射制御弁の入口部に設けられる付加容積及び減衰弁を示す側面断面図である。
【図15】 燃料噴射ポンプを搭載したエンジンシステムを示す概略図である。
【符号の説明】
Hb ハイドロリックヘッド
Hc 嵌挿穴
hd 底面
1 燃料噴射ポンプ
4 カム軸
5 カム
7 プランジャ
9 分配軸
26 噴射制御弁
26b 弁ガイド部
27 圧力制御弁
29 噴射ノズル
31 蓄圧室
50 減衰弁
50b 弁体
50c オリフィス

Claims (7)

  1. プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、
    ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、オリフィス50c付きの逆止弁である減衰弁50を介装したことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  2. 前記減衰弁50の弁ガイド部26bを、噴射制御弁26のシート部材内に形成し、該減衰弁50の弁シート部を、噴射制御弁26が嵌装されるハイドロリックヘッドHbの嵌挿穴Hcの底面hdとしたことを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  3. 前記減衰弁50の弁ガイド部26bを、噴射制御弁26のシート部材内に形成し、該シート部材と噴射制御弁が嵌装されるハイドロリックヘッドHbの嵌挿穴Hcの底面hdとの間に減衰弁シート部材53を介装し、該減衰弁シート部材53の噴射制御弁26側の面を、減衰弁50の弁シート部としたことを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  4. 前記噴射制御弁26のハイドロリックヘッドHbへの組付前に、該噴射制御弁26のシート部と減衰弁シート部材53とを、締結具である止輪部材57にて一体的に結合可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  5. 前記ハイドロリックヘッドHbのピン穴he、及び減衰弁シート部材53のピン孔53a、噴射制御弁26のピン穴26cには、位置決用のピン部材55が嵌挿され、該ピン部材55は、噴射制御弁26のピン穴26cへの嵌挿部であるピン上部55aが、減衰弁シート部材53のピン孔53aへの嵌挿部であるピン下部55bよりも大径の段付き形状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  6. プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、
    ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、付加容積空間61bを介装したことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  7. プランジャ7や圧力制御用の圧力制御弁27や燃料噴射制御用の噴射制御弁26や蓄圧室31や分配手段等の機能部材をハイドロリックヘッドHb内に配設し、該蓄圧室31に蓄圧した高圧燃料を、分配軸9により構成した分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、
    ハイドロリックヘッドHbに噴射制御弁26を挿入する嵌挿穴Hcを穿設し、該噴射制御弁26を嵌装した嵌挿穴Hcの底面hd部の、蓄圧室31と噴射制御弁26を接続する油路75の入口部に、付加容積空間61b及びオリフィス50c付きの逆止弁である減衰弁50を介装したことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
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