JP3877295B2 - 蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給する電子制御方式の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディーゼルエンジンにおいては、ますます排気エミッション規制が厳しくなる傾向にあって、低燃費で且つNOxとパーティキュレートの低減等が望まれており、これに対応するため、燃焼効率を向上すべく燃料噴射圧の高圧化が進んできている。そして、燃料噴射圧の高圧化とともに、蓄圧室内に蓄圧した高圧燃料を、噴射弁から噴射する蓄圧式の燃料噴射ポンプが増加してきている。この蓄圧式の燃料噴射ポンプには、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、噴射制御弁を通じて分配軸へ供給し、分配軸にて各気筒へ分配した後に、噴射弁から高圧噴射を行う、蓄圧式分配型燃料噴射ポンプに構成されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいては、正確な量の燃料を送油できること、機関の回転速度に応じて最も適切な時期に燃料を送油できること、機関の負荷や回転数に応じて燃料の送油量が細かく調整できること等が求められている。また、蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの噴射制御弁では、弁の微量な形状の変化により噴射特性等の性能のばらつきが生じ易く、これを適切に補正することが求められている。本発明は、前記要求に対応するための噴射制御弁を備えた蓄圧式分配型燃料噴射ポンプを提案しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン( 43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該出口側弁体(42)にランド部(42b)を設けて、該ランド部(42b)とコマンドピストン(43)との間の圧力を大気圧と略同一に保持すると共に、入口側弁体(40)の有効径(Rc)と、出口側弁体(42)のランド部(42b)径(Ra)を、略同一としたものである。
【0006】
請求項2においては、蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン(43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該出口側弁体(42)にランド部(42b)を設けて、該ランド部(42b)とコマンドピストン(43)との間の圧力を大気圧と略同一に保持すると共に、入口側弁体(40)の有効径(Rc)と、出口側弁体(42)のランド部(42b)径(Ra)を、±30パーセントの範囲内において相違させたものである。
【0007】
請求項3においては、蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン(43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該入口側弁体(40)を、スプール弁部(45)が設けられたスプール弁側構成体(40a)と、ポペット弁部(44)側が設けられたポペット弁側構成体(40b)とが、別部材となるように分割して構成したものである。
【0008】
請求項4においては、請求項3に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記噴射制御弁の入口側弁体を構成するスプール弁側構成体(40a)とポペット弁側構成体(40b)との間に薄板状部材であるシム(46)を介装可能としたものである。
【0009】
請求項5においては、請求項3記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、該ポペット弁部(44)とスプール弁部(45)との間に油路(51)を形成し、該油路(51)に少なくとも一部の断面積を変更可能とした可変絞り調整部(15)を設けたものである。
【0010】
請求項6においては、請求項5に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記可変絞り調整部(15)を、油路の断面積を調整する絞り部材としての絞り変更軸(49)と、該絞り部材としての絞り変更軸(49)を電子制御可能なアクチュエータ(50)とで構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る燃料噴射ポンプにおける燃料噴射時の状態を示す概略図、図2は同じく燃料噴射ポンプにおける燃料無噴射時の状態を示す概略図、図3は燃料噴射ポンプを示す断面図、図4は噴射制御弁を示す断面図である。図5は噴射制御弁の弁体を示す図、図6は噴射制御弁の入口側弁体の構造を示す図、図7は噴射制御弁の入口側弁体の構造の別実施例を示す図である。図8は絞り構造の別実施例を示す断面図である。図9は噴射ノズルの噴射圧の径時変化を示す図である。
【0012】
まず、本発明に係る蓄圧式分配型燃料噴射ポンプの概略構成について説明する。図1乃至図4に示す如く、蓄圧式分配型燃料噴射ポンプに構成される燃料噴射ポンプ1は、高圧燃料が蓄圧される蓄圧室31、該蓄圧室31へ燃料を圧送するプランジャ7、蓄圧室31から圧送される燃料を各気筒の噴射ノズル29へ分配して供給する分配軸9等を具備している。
【0013】
前記プランジャ7は、カム軸4に形成されるカム5により、タペット11を介して上下摺動駆動され、該プランジャ7の上方に形成されるプランジャ室7aは、逆止弁28を介して蓄圧室31と接続されている。また、プランジャ室7aは、圧力制御弁27を介して低圧側油路32と接続されている。そして、圧力制御弁27がオン状態のときにはプランジャ室7aと低圧側油路32とが分断され、オフ状態のときにはプランジャ室7aと低圧側油路32とが連通するように構成している。
【0014】
前記蓄圧室31に油路75を介して噴射制御弁26が接続され、該噴射制御弁26に油路76を介して分配軸9が接続され、該分配軸9は、噴射ノズル29に接続される各気筒の吐出弁18と連通可能に構成されている。また、蓄圧室31には、安全弁24が接続されるとともに、該蓄圧室31内の圧力を検出する圧力センサ30が付設されており、該蓄圧室31内の圧力が一定圧以上となった場合には、該圧力を低圧側ドレン油路100へ逃がすようにしている。
【0015】
噴射制御弁26内には入口側弁体40、出口側弁体42、及びコマンドピストン43が摺動自在に収納されており、入口側弁体40はスプリング41により蓄圧室31側に付勢されている。なお、噴射制御弁26は、いわゆる三方弁に構成されており、入口側弁体40が反蓄圧室31側に摺動した状態では、蓄圧室31は、分配軸9及び吐出弁18を介して噴射ノズル29に連通し、逆に入口側弁体40が蓄圧室31側に摺動した状態では、吐出弁18と低圧側油路32が、分配軸9及び油路77を介して連通するように構成されている。
【0016】
噴射制御弁26の反蓄圧室31側端部は、制御室34を経てパイロットバルブ25と接続されており、該制御室34はバイパス油路33を介して蓄圧室31と接続されている。パイロットバルブ25は、制御室34と低圧側油路32との連通を断接するものであり、該パイロットバルブ25がオン状態のときに制御室34と低圧側油路32とが連通し、オフ状態のときに制御室34と低圧側油路32とが分断されるように構成している。また、前記パイロットバルブ25、圧力制御弁27、及び圧力センサ30は、電子制御装置(以下「ECU」と記載する)20と接続されている。
【0017】
このように構成される燃料噴射ポンプ1においては、プランジャ室7a内に燃料タンク70から燃料が供給されており、蓄圧時には図1に示す如く、ECU20の制御により圧力制御弁27がオン状態となってプランジャ室7aと低圧側油路32とが分断され、カム5によって上方摺動するプランジャ7によりプランジャ室7a内の燃料が圧縮されて蓄圧室31へ圧送される。なお、蓄圧室31へ圧送された燃料は逆止弁28により逆流が防止されており、該蓄圧室31内は適宜圧力に蓄圧されている。一方、蓄圧を要しないときは図2に示す如く、圧力制御弁27がオフ状態となってプランジャ室7aと低圧側油路32とが連通し、プランジャ室7aの燃料は低圧側油路32へドレンされる。
【0018】
バイパス油路33により蓄圧室31と接続される前記制御室34には、該蓄圧室31から絞り33aを介して燃料が供給されている。燃料噴射時には、ECU20の制御により噴射制御弁26のパイロットバルブ25がオンされて制御室34と低圧側油路32とが連通されると、制御室34の圧力が低下するため、噴射制御弁26のコマンドピストン43の蓄圧室31方向への押圧が解除される。従って、該入口側弁体40は、蓄圧室31の圧力により反蓄圧室31側に付勢されて反蓄圧室31側に摺動し、蓄圧室31と分配軸9とが連通する。これにより、蓄圧室31内の燃料が分配軸9へ圧送されて各気筒へ分配され、吐出弁18を経て噴射ノズル29から噴射されることとなる。
【0019】
一方、燃料無噴射時には、図2に示す如く、ECU20の制御により噴射制御弁26のパイロットバルブ25がオフされ、蓄圧室31から絞り33aを介して燃料が供給される前記制御室34と低圧側油路32とが分断されるため、供給された燃料により該制御室34内の圧力が上昇して、噴射制御弁26のコマンドピストン43が蓄圧室31側へ押圧される。これにより、出口側弁体42を介して入口側弁体40が蓄圧室31側に摺動するとともに、噴射制御弁26から吐出弁18までの間の油路76・77と低圧側油路32とが連通し、燃料噴射管内圧力が低下して噴射が終了する。なお、スプリング41は、入口側弁体40を蓄圧室31側に付勢しており、起動時の蓄圧室31の圧力上昇にも利用される。
【0020】
次に、前記プランジャ7、蓄圧室31、分配軸9、圧力制御弁27、及びパイロットバルブ25等の、燃料噴射ポンプ1の各構成部材の配置構成等について説明する。
【0021】
図3、図4に示す如く、燃料噴射ポンプ1の下部には、カム5が固設されるカム軸4が横設され、該カム軸4の一端部は、カム軸受12を介してカム軸ハウジング2に回転自在に軸支されている。カム軸ハウジング2の上方には、プランジャ7、蓄圧室31、及び分配軸9等の各構成部材のハウジングである、ブロック状部材のハイドロリックヘッド3が連設されている。
【0022】
ハイドロリックヘッド3に嵌装されたプランジャバレル8に上下摺動自在に嵌挿されたプランジャ7に対し、略直交方向に配設されたカム軸4の下方にカム5が配設されている。そして、プランジャ7の下端に付設されたタペット11はカム5に当接するとともに、スプリング16等の付勢手段により下方へ付勢され、該カム5の回転によりプランジャ7が上下往復動するように構成されている。
【0023】
また、プランジャ7の上端部には、該プランジャ7による燃料圧送の制御用電磁弁である前記圧力制御弁27が配設され、該圧力制御弁27はその弁体がカム軸4の軸方向と略直交する方向、すなわち、上下方向に摺動するように配置されている。
【0024】
さらに、プランジャ7の側方には、分配軸9が該プランジャ7と軸心を平行に配設されており、該分配軸9は、ハイドロリックヘッド3に嵌装される分配軸スリーブ10に回転自在に嵌挿されるとともに、該分配軸9の下端部に連結した分配駆動軸39により回転駆動される。該分配駆動軸39及び分配軸9は、カム軸4の軸方向と略直交する方向に配置されており、分配駆動軸39とカム軸4とが傘歯車19により接続されている。これにより、カム軸4により傘歯車19を介して、分配軸9を回転駆動可能としている。なお、ハイドロリックヘッド3における分配軸9の周囲には、気筒数分の吐出弁18が嵌装されている。
【0025】
ハイドロリックヘッド3における、分配軸9の反プランジャ7側の側方部分には、嵌装穴3cが形成されて、ここに前記噴射制御弁26が嵌装され、カム軸4の軸方向と略直交する方向に配置されている。すなわち、噴射制御弁26は、入口側弁体40及び出口側弁体42がカム軸4の軸方向と略直交する方向に摺動するように配置されている。また、噴射制御弁26の上端部には前記パイロットバルブ25が配設されており、該パイロットバルブ25は、その弁体がカム軸4の軸方向と略直交する方向、すなわち、上下方向に摺動するように配置されている。
【0026】
そして、燃料噴射ポンプ1の機能部材である、前記プランジャ7、分配軸9、及び噴射制御弁26はハイドロリックヘッド3内に配設され、該ハイドロリックヘッド3の一端部側からカム軸4の軸方向に、プランジャ7、分配軸9、及び噴射制御弁26の順に、略直列配置されている。なお、蓄圧室31内の圧力を検出する圧力センサ30はハイドロリックヘッド3の一側面に取り付けられている。
【0027】
また、ハイドロリックヘッド3には、カム軸4の軸方向と略平行に、軸方向に穴部が穿設され、蓄圧室31を構成している。該蓄圧室31は、単数又は複数構成され、複数の場合は互いにハイドロリックヘッド3に形成される油路によって連通されている。蓄圧室31を構成するハイドロリックヘッド3の穴部の開口部は、プラグや安全弁24、圧力センサ30等により閉塞されている。
【0028】
蓄圧室31内へ送出され蓄圧された高圧燃料は、パイロットバルブ25がオンとなるよう制御されているときには、油路75を通じて噴射制御弁26へ導入され、該噴射制御弁26から油路76を通じて分配軸9へ導出される。分配軸9へ送出された燃料は、各気筒に対応する油路77を通じて吐出弁18へ案内され、各気筒の噴射ノズル29から噴射される。
【0029】
以上のように、本燃料噴射ポンプ1における燃料の高圧経路を構成する、プランジャ7、分配軸9、圧力制御弁27、逆止弁28、噴射制御弁26、圧力センサ30、安全弁24、吐出弁18、パイロットバルブ25、及び蓄圧室31等といった機能部材は全て、一つのブロック状部材にて構成されるハイドロリックヘッド3に纏めて配設されている。
【0030】
ここで、本発明に係る噴射制御弁26の構造について説明する。
【0031】
図4及び図5に示す如く、噴射制御弁26は、略同軸上に配設した出口側弁体42及び入口側弁体40を、シリンダ47・48に形成された噴射制御弁室72・73に上下摺動自在に内装して構成されている。出口側弁体42及び入口側弁体40は、これらの間に介装したスプリング41によって互いに離間する方向に付勢されており、摺動方向の一側に配置される入口側弁体40と、他側に配置される出口側弁体42の両側にポペット弁を形成している。
【0032】
出口側弁体42の上方にはコマンドピストン43が略同軸上に配設されており、該コマンドピストン43が収納される制御室34に摺動自在に内装して構成されている。前記制御室34の圧によって制御されるコマンドピストン43によって押圧される、該コマンドピストン43に当接する出口側弁体42と、蓄圧室31の圧力により押圧される入口側弁体40により、噴射ノズル29に接続される油路を高圧側あるいは低圧側へ切り換える構成としている。
【0033】
また、入口側弁体40の下方には蓄圧室31より噴射制御弁26へ燃料を送るための油路75が、噴射制御弁26の側方には該噴射制御弁26より噴射ノズル29へ燃料を送るための油路76が、噴射制御弁26の出口側弁体42の側方に低圧側油路32へと繋がる油路71が、噴射制御弁室73と接続されている。
【0034】
そして、図1に示す燃料噴射時において、前記制御室34の圧力が低下して、蓄圧室31の圧力により入口側弁体40及び出口側弁体42が上方付勢されると、出口側弁体42が上部バルブシート36aに着座して閉じるとともに、入口側弁体40が開いて蓄圧室31と噴射ノズル29側とが連通する。逆に、図2に示す燃料無噴射時において、制御室34内の圧力が上昇してピストン43が下方に押圧されると、ピストン43と入口側弁体40との面積差により、出口側弁体42を介して入口側弁体40が下方へ摺動して、該入口側弁体40が下部バルブシート36bに着座して閉じるとともに、噴射ノズル29側の油路と低圧側油路32とが連通することとなる。
【0035】
図6に示す如く、前記入口側弁体40には、摺動方向の一側にポペット弁部44を構成し、他側にスプール弁部45を構成している。そして、本噴射制御弁26においては、スプール弁部45とポペット弁部44の位置関係を決定するプリストローク90によって、噴射ノズル29による噴射時期を決定する構成としている。前記プリストローク90は、加工時に発生する弁体40・42や該弁体40・42を挿入保持するシリンダ47の加工公差によって、仕上がり寸法にばらつきが生じると、各機関によって変化してしまい、これにより各機関で噴射特性のばらつきが発生するという不具合が生じる。
【0036】
そこで、噴射特性のばらつきを低減させるために必要な相対位置関係の寸法公差(例えば、10ミクロン以下)に寸法管理するために、噴射制御弁26の入口側弁体40を、スプール弁部45側とポペット弁部44側が別部材にあるように分割した構成としている。すなわち、入口側弁体40をスプール弁側構成体40aとポペット弁側構成体40bとで構成している。そして、組立時には、シリンダ47とスプール弁側構成体40aとポペット弁側構成体40bとの組み合わせにより、噴射制御弁26を組み立てた状態でプリストローク90が寸法公差以内となるように各部材を選択することによって、プリストローク90のばらつきを低減させるようにしている。このようにして、弁体加工時の寸法誤差により生じる各弁体寸法のばらつきを解消して、噴射時期がばらつく不具合を解消している。
【0037】
なお、図7に示す如く、スプール弁側構成体40aとポペット弁側構成体40bとの間に薄板状部材であるシム46などを介装して、該シム46によって微量にプリストローク90の調整をするよう構成することもできる。
【0038】
さらに、噴射制御弁26において、圧力上昇の波形を調整するため、弁体内に一体的に絞りを設けたものもあるが、この場合、絞りの径の変更のために弁体そのものの交換が必要となり、要求特性の異なる機種に広く対応するためには、多くの異なる絞り面積の弁体を製造しなくてはならず、弁体の種類が増加して生産性の低下に繋がる不具合がある。
【0039】
そこで、図5に示す如く、噴射制御弁26の入口側と、該入口側からスプール弁部45との間を連絡する油路51を設け、該油路51の面積、すなわち、燃料の通路面積が可変となる絞り調整部15を設けて、絞り面積を容易に変更可能として、該絞りを具備する個々の機関に最適な噴射圧力波形を得ることを可能としている。詳しくは、噴射制御弁26の入口側弁体40が挿入されているシリンダ47に、噴射制御弁26の入口側と、スプール弁部45手前側とを連絡する油路51を設け、該油路51の中途部に絞り調整部15を設けて、ここに、絞り調整部15の絞り部材として、一側面に切欠を形成した軸体である絞り変更軸49を挿設している。そして、該絞り変更軸49の回動により油路の絞り調整部15の断面積を変更可能としている。
【0040】
上述の如く構成した絞り調整部では、同一形状の構成部材によって、多種多様の絞り面積を設定することが可能となり、機種によって最適な絞り面積を、弁体及び絞り部材の種類を増加させることなく実現することができる。また、個々の機関によって絞り面積が調節可能となるため、個々の機体に最適な絞り面積を提供することができて、良好な燃料噴射特性を得ることができる。
【0041】
また、図8に示す如く、前記絞り変更軸49をアクチュエータ50と連結し、該アクチュエータ50をECU20により制御する構成として、機関の状況(例えば、高圧燃料噴射あるいは低圧燃料噴射)に応じて絞り面積を変更するよう構成することもできる。
【0042】
図9に示す図表では、噴射ノズル29の噴射圧を時間の関数として示しており、図5に示す絞り面積が大のときの噴射圧(85)、絞り面積が小のときの噴射圧(86)とが示されている。
【0043】
上述の図から、絞り面積が小のときの噴射圧(86)は、絞り面積が大のときの噴射圧(85)に対して、噴射圧上昇時においてその圧力上昇程度が緩やかであることがわかる。従って、絞り面積を変化させるアクチュエータ50を電子制御することによって、絞り面積を自在に変更し、機関の状況に応じた最適の噴射の圧力波形を得ることができる。すなわち、例えば、エンジンを低速回転させるときには、絞り面積を小として噴射圧が緩やかに上昇するようにし、エンジンを高速回転させるときには絞り面積を大として噴射圧が急に上昇するようにして、機関の負荷や回転数に応じて燃焼に最適な燃料の噴射の圧力波形を選択することができる。
【0044】
上述の如く構成された噴射制御弁26及びコマンドピストン43において、断面略円形に形成される噴射制御弁26とコマンドピストン43の径は、これらの必要動作速度により決定される。一般的に、噴射制御弁26に対しコマンドピストン43の径が大径となるように構成されるが、異なる径を有する弁体に同じ圧力が掛かると径の大きい弁体側へ動かす力が発生するため、噴射制御弁26とコマンドピストン43との径の差により、噴射終了時に高圧の流体が低圧側へ抜ける際に流出圧が発生すると、噴射制御弁26が閉じるのを妨げる方向の力が働いてしまうという不具合が生じる。
【0045】
そこで、図5に示す如く、噴射制御弁26の出口側弁体42にランド部42bを形成し、該ランド部42bとコマンドピストン43の間の圧力を略大気圧に保持するとともに、噴射制御弁26の入口側弁体40の有効径Rcと出口側弁体42のランド部42bの径Raを略同一となるよう形成して、入口側弁体40と出口側弁体42に加わる圧力バランスを良好に保持できるようにしている。すなわち、入口側弁体40の有効径Rcと出口側弁体42のランド部径Raを略同一にすることによって、噴射制御弁26の動きが流出圧に影響されにくくなり、噴射を安定させることができるのである。
【0046】
なお、出口側弁体42のランド部42bの径Raと、出口側弁体42の有効径Rbは略同一であり、従って、出口側弁体42の有効径Rbと入口側弁体40の有効径Rcは略同一となるよう構成している。
【0047】
但し、燃料噴射時に流出する燃料の流れによる流体力が、噴射制御弁26の動作に与える影響が大きいと判断できるときには、噴射制御弁26の入口側弁体40の有効径Rcを出口側弁体42のランド部径Raより±30パーセントの範囲で大きく又は小さくして弁体の圧力バランスを調整することもできる。流出圧発生時において燃料の流体力による影響が大きい際には、入口側弁体40の有効径Rc及び出口側弁体42のランド部径Raが全く同一であると、噴射制御弁26の動きが流出圧発生時に不安定になることがある。そこで、入口側弁体40の有効径Rc及び出口側弁体42のランド部径Raにわずかの差を設けることにより、各弁体40・42に発生する圧力差による力と流体力とが均衡して、燃料による流体力の影響を最小とすることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0049】
即ち、請求項1の如く、蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン(43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該出口側弁体(42)にランド部(42b)を設けて、該ランド部(42b)とコマンドピストン(43)との間の圧力を大気圧と略同一に保持すると共に、入口側弁体(40)の有効径(Rc)と、出口側弁体(42)のランド部(42b)径(Ra)を、略同一としたので、、噴射制御弁の動作に関わる流出圧の影響を低減させることができる。
【0050】
請求項2の如く、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、噴射制御弁を入口側弁体と出口側弁体とで構成し、出口側弁体にランド部を設けて該ランド部とコマンドピストンとの間の圧力を大気圧と略同一に保持するとともに、入口側弁体の有効径と出口側弁体のランド部径を、±30パーセントの範囲内において相違させたので、流出圧発生時において燃料の流体力による影響が大きい際に、燃料による流体力の影響を最小とすることができる。
【0051】
請求項3の如く、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、噴射制御弁を入口側弁体と出口側弁体とで構成し、該入口側弁体をスプール弁側構成体とポペット弁側構成体とに分割して構成したので、各構成部材を選択して組み合わせることによって噴射制御弁の寸法公差を調整することができる。
【0052】
請求項4の如く、請求項3に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記噴射制御弁の入口側弁体を構成するスプール弁側構成体とポペット弁側構成体との間に薄板状部材を介装可能としたので、シムによって噴射制御弁の寸法公差の調整が容易にできる。
【0053】
請求項5の如く、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を、分配手段により各気筒へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、噴射制御弁の入口側に構成されるポペット弁部とスプール弁部との間に油路を形成し、該油路に少なくとも一部の断面積を変更可能とした可変絞り調整部を設けたので、構成部品を偏光することなく絞り面積を調節することができる。
【0054】
請求項6の如く、請求項5に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記絞り調整部を、油路の断面積を調整する絞り部材と、該絞り部材を電子制御可能なアクチュエータとで構成したので、機関の状況に応じて最適な径に絞り面積を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料噴射ポンプにおける燃料噴射時の状態を示す概略図。
【図2】 同じく燃料噴射ポンプにおける燃料無噴射時の状態を示す概略図。
【図3】 燃料噴射ポンプを示す断面図。
【図4】 噴射制御弁を示す断面図。
【図5】 噴射制御弁の弁体を示す図。
【図6】 噴射制御弁の入口側弁体の構造を示す図。
【図7】 噴射制御弁の入口側弁体の構造の別実施例を示す図。
【図8】 絞り構造の別実施例を示す断面図。
【図9】 噴射ノズルの噴射圧の径時変化を示す図。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ
3 ハイドロリックヘッド
4 カム軸
5 カム
7 プランジャ
9 分配軸
15 絞り調整部
26 噴射制御弁
27 圧力制御弁
29 噴射ノズル
31 蓄圧室
40 入口側弁体
40a スプール弁側構成体
40b ポペット弁側構成体
42 出口側弁体
42b ランド部
43 コマンドピストン

Claims (6)

  1. 蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン(43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該出口側弁体(42)にランド部(42b)を設けて、該ランド部(42b)とコマンドピストン(43)との間の圧力を大気圧と略同一に保持すると共に、入口側弁体(40)の有効径(Rc)と、出口側弁体(42)のランド部(42b)径(Ra)を、略同一としたことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  2. 蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン(43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該出口側弁体(42)にランド部(42b)を設けて、該ランド部(42b)とコマンドピストン(43)との間の圧力を大気圧と略同一に保持すると共に、入口側弁体(40)の有効径(Rc)と、出口側弁体(42)のランド部(42b)径(Ra)を、±30パーセントの範囲内において相違させたことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  3. 蓄圧室(31)に蓄圧した高圧燃料を、分配手段である分配軸(9)により、各気筒の噴射ノズル(29)へ分配して供給する蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、バイパス油路(33)と絞り(33a)を介して、該蓄圧室(31)と制御室(34)を接続して、蓄圧室(31)から燃料を供給し、噴射制御弁(26)を入口側弁体(40)と出口側弁体(42)とで構成し、該出口側弁体(42)の上方に、コマンドピストン(43)を略同軸上に配設し、該コマンドピストン(43)を前記制御室(34)に摺動自在に内装し、前記制御室(34)の圧により押圧されるコマンドピストン(43)により、該出口側弁体(42)と入口側弁体(40)を押圧し、蓄圧室(31)と噴射ノズル(29)を接続する油路を閉鎖し、燃料噴射時には、噴射制御弁(26)のパイロットバルブ(25)をオンし、制御室(34)と低圧側油路(32)とを連通し、前記制御室(34)の圧力を低下させ、コマンドピストン(43)の蓄圧室(31)方向への押圧を解除し、該入口側弁体(40)は、蓄圧室(31)の圧力により反蓄圧室(31)側に付勢されて摺動し、蓄圧室(31)と分配軸(9)とが連通する構成であって、該入口 側弁体(40)を、スプール弁部(45)が設けられたスプール弁側構成体(40a)と、ポペット弁部(44)側が設けられたポペット弁側構成体(40b)とが、別部材となるように分割して構成したことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  4. 請求項3に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記噴射制御弁の入口側弁体(40)を構成するスプール弁側構成体(40a)とポペット弁側構成体(40b)との間に薄板状部材であるシム(46)を介装可能としたことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  5. 請求項3記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、該ポペット弁部(44)とスプール弁部(45)との間に油路(51)を形成し、該油路(51)に少なくとも一部の断面積を変更可能とした可変絞り調整部(15)を設けたことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
  6. 請求項5に記載の蓄圧式分配型燃料噴射ポンプにおいて、前記可変絞り調整部(15)を、油路の断面積を調整する絞り部材としての絞り変更軸(49)と、該絞り部材としての絞り変更軸(49)を電子制御可能なアクチュエータ(50)とで構成したことを特徴とする蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ。
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