JP2002173766A - スパッタリングターゲットおよびそれを具備するスパッタリング装置 - Google Patents
スパッタリングターゲットおよびそれを具備するスパッタリング装置Info
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Abstract
ングターゲットおよびスパッタリング装置の提供。 【解決手段】 バッキングプレートと一体的に配置して
使用されるスパッタリングターゲット材、またはスパッ
タリングターゲット材とバッキングプレートとが接合一
体化してなるスパッタリングターゲットであって、該ス
パッタリングターゲット材の該バッキングプレートとの
接合面側の外縁部が該バッキングプレートと接触しない
形状及び/又は該バッキングプレートの該スパッタリン
グターゲット材との接合面側の外縁部が該スパッタリン
グターゲット材と接触しない形状を有することを特徴と
するスパッタリングターゲット、およびそれを具備する
スパッタリング装置。
Description
ーゲットおよびそれを具備するスパッタリング装置に関
するものである。更に詳しくは、本発明は、ダストの発
生が有効に防止されたスパッタリングターゲットおよび
スパッタリング装置に関するものである。
される電子部品工業は急速に進捗しつつあり、256M
ビットDRAM、ロジック、フラッシュメモリー等に代
表される半導体素子においては、高集積化・高信頼性・
高機能化が進むにつれて、電極や配線を形成する際の微
細加工技術に要求される精度も益々高まりつつある。そ
れにつれ、製造工程においてダストの発生を低減する必
要が求められている。特に、スパッタリング工程では、
スパッタリング時に発生した0.2μm程度の微細なダ
ストでもそれが形成された薄膜中に混入すると素子の歩
留まりに悪影響を及ぼすので、ダストを発生させないス
パッタリングターゲットが望まれている。
しては効率の良いマグネトロンスパッタ法が主流になっ
ており、その原理から、スパッタリングターゲット材に
はエロージョン部と非エロージョン部が存在し、スパッ
タ面のエッジ部分や側面部分は非エロージョン部にな
る。スパッタリング装置内においてスパッタリングター
ゲット材からスパッタされた粒子は、半導体基板に正常
に到達するものと、周辺に飛び装置内の基板外の部分に
付着するもの、更には再びスパッタリングターゲットに
戻ってスパッタリングターゲットに付着するもの(再付
着膜)が有る。スパッタリングターゲットに戻って付着
するもののうち、非エロージョン部に付着した粒子は再
びスパッタされることが無いために次第に膜状に蓄積さ
れることになるが、スパッタの進行が進むにつれそれが
剥がれ脱落する事もダスト発生の要因になると言われて
いる。
ッタリング装置を模式的に示す図である。同図におい
て、20はスパッタリングターゲットである。このスパ
ッタリングターゲット20は、スパッタリングターゲッ
ト材21およびこのスパッタリングターゲッ材21を固
定し支持するためのバッキングプレート22とからなっ
ている。このバッキングプレート22には冷却水流路
(図示せず)が設けられていて、ここを流通する冷却水
によってバッキングプレート22およびスパッタリング
ターゲット材21が冷却されるようになっている。
方にはアースシールド23が設けられており、その下方
にはさらに上部防着板24および下部防着板25が配置
されている。被成膜試料である基板26は、スパッタリ
ングターゲット20と対向配置するように、被成膜試料
保持部であるプラテンリング27に保持されている。こ
れらの各部材は真空容器(図示せず)の内部に配置され
ており、この真空容器にはスパッタリングガスを導入す
るためにガス供給系(図示せず)およびこの真空容器内
を所定の真空状態まで排気する排気系(図示せず)とが
接続されている。
は、上記のスパッタリングターゲット材21と基板26
との間に電界Eが印加されている。そして、スパッタリ
ングターゲット20の上方には、電界Eと直交する形で
マグネット28が設けられており、これによりスパッタ
リングターゲット材21の表面に磁界Mが生じるように
なっている。
装置では、磁界と電界との作用によって電子がサイクロ
ン運動を起こし、スパッタリングターゲット材21のス
パッタ面内と磁界M内に高密度のプラズマが生じ、磁界
Mに囲まれたスパッタリングターゲット面にエロージョ
ンが進展していく。
リングターゲットのスパッタ面端部、側面部、バッキン
グプレート端部など、磁界Mがかからない部分はスパッ
タされずエロージョンされないために、その部位にはス
パッタされた粒子が付着し、それがスパッタ処理の回数
に応じ層状に蓄積されることになる。これらの付着粒子
はスパッタリング処理中、特にスパッタリングターゲッ
トのターゲットライフ後期、において、ダストとして剥
がれ脱落することがあった。
プレート22にスパッタリングターゲット材21が押え
治具29によって固定されるスパッタリングターゲット
20である場合には、スパッタリングターゲット材21
とバッキングプレート22との接合部からダスト発生
し、そのダストが基板上に脱落することがあった。
でスパッタリングターゲットから発生するダストの防止
策としては、非エロージョン部の表面粗さをエロージョ
ン部より粗くすることによって、付着粒子の脱落を防止
するもの(例えば、特開平6−306597号公報)、
非エロージョン部にブラスト粒子を打ち込んで、アンカ
ー効果で付着粒子の剥離を防止するもの(例えば、特開
平9−176843号公報)など、様々な剥離防止対策
が採られている。
定の効果は認めれられるものの、ターゲットライフ近く
までスパッタリングが進行するにつれ、ダストが増加す
る傾向があった。特に、スパッタリングターゲットの側
面部および段付き部の剥離防止は困難であった。
バッキングプレートが設置されており、センターキャッ
プ及び押えリングなどの押え治具によってターゲット材
を支持するものがある。このようなものは、スパッタリ
ングターゲット材とバッキングプレートとの熱膨張特性
が違うことによって、スパッタ時と非スパッタ時との間
の温度変化によりスパッタリングターゲット材とバッキ
ングプレートとの界面でこすれが生じて、ダストが発生
することがある。
に発明されたものであり、スパッタリングターゲット材
からのダストの発生を効果的に防止することが可能なス
パッタリングターゲット及びそれを具備したスパッタリ
ング装置を提供するものである。
め、スパッタリングターゲットの非エロージョン部に付
着した付着膜の剥離原因を鋭意研究したところ、付着膜
の剥離は、スパッタ時と非スパッタリング時に付着膜に
かかる熱によるストレスの差異によって発生することが
分かった。すなわち、スパッタリングターゲット材はス
パッタ時に非常に高温になるため、通常はバッキングプ
レートに冷却水を流しながら使用する。非スパッタリン
グ時にも冷却水は引き続き流れるため、スパッタリング
ターゲット材は急激に温度降下が進む。非エロージョン
部も同様であり、そこに付着した膜は熱応力の変化によ
りストレスを受けて剥離しやすくなるのである。
ッキングプレートと一体的に配置して使用されるスパッ
タリングターゲット材、またはスパッタリングターゲッ
ト材とバッキングプレートとが接合一体化してなるスパ
ッタリングターゲットであって、該スパッタリングター
ゲット材の該バッキングプレートとの接合面側の外縁部
が該バッキングプレートと接触しない形状及び/又は該
バッキングプレートの該スパッタリングターゲット材と
の接合面側の外縁部が該スパッタリングターゲット材と
接触しない形状を有することを特徴とするものである。
は、真空容器と、該真空容器内に設置される被成膜試料
保持部と、該真空容器内に該被成膜試料保持部と対向し
て配置されるターゲット部を具備するスパッタリング装
置において、該ターゲット部は、上記に記載のスパッタ
リングターゲットを具備することを特徴とするものであ
る。
材の外縁部をバッキングプレートと接触させないことに
よって外縁部の冷却を抑制して、非スパッタ時における
外縁部の熱降下を緩やかにすることで、付着膜の応力変
化を緩和し、ダストの発生を抑えることができる。
部は、外縁部もバッキングプレートと接触しているとき
に比べて、スパッタ中も温度が上昇しているため、この
結果、付着膜の密着強度が強くなり、スパッタ後期でも
膜剥離によるダスト発生を抑えることができる。
プレートが設置され、センターキャップや押えリング等
の押え治具でスパッタリングターゲット材を支持するス
パッタ装置の場合には、上記理由にさらにスパッタリン
グターゲット材とバッキングプレートとの接合面長を減
少させることにより両者間のこすれ量を低減してダスト
の発生自体を抑制するとともに、仮にダストが発生した
としてもそのダストが基板上に脱落するのを防止するこ
とができる。
を使用することによりスパッタリング装置全体において
もダストの発生を抑えることができる。
ゲットは、スパッタリングターゲット材のバッキングプ
レートとの接合面側の外縁部がバッキングプレートと接
触しないように形成されてなること、を特徴とするもの
である。以下、本発明によるスパッタリングターゲット
を図面を参照しながら説明する。
グターゲットの実施態様の一例の構造を示す断面図であ
る。図3および図4において、2は円盤状のスパッタリ
ングターゲット材である。このスパッタリングターゲッ
ト材2には、このスパッリングターゲット材2を保持お
よび冷却するためのバッキングプレート5が接合一体化
されてスパッタリングターゲット1を構成している。そ
して、図3に示されるようにスパッタリングターゲット
材2の外縁部3が切り欠かれることにより、あるいは図
4に示されるようにバッキングプレート5の外縁部6が
切り欠かれることにより、スパッタリングターゲット材
2のバッキングプレート5との接合面側の外縁部3がバ
ッキングプレート5と接触しないように形成されてい
る。
2の外縁部3はバッキングプレート5と接触していない
ので、外縁部3はバッキングプレート5との接触部分4
に比べて、その冷却が抑制されている状態にある。従っ
て、外縁部3は、非スパッタ時の熱降下が緩やかになっ
ている。このことによって、外縁部3では、スパッタ時
と非スパッタ時との温度変化が抑制され、温度変化によ
る熱応力の変化が緩和されている。よって、付着膜の脱
落によるダストの発生が有効に防止されている。
いても、接触部分4に比べて温度が高くなっている。こ
のことによって、従来よりも付着膜の密着強度が向上し
ている。
の温度変化が抑制されていることによって付着膜の応力
変化が緩和されていること、および付着膜の密着強度が
向上していることにより、付着膜が剥離しずらくなって
いる。よって、付着膜の脱落によるダストの発生が有効
に防止されている。
グプレート5との非接触面積(即ち、外縁部3の面積)
は、スパッタリングターゲット材2のスパッタ面の面積
に対し、10%以上であれば有効であるが、20%以上
であればさらに効果があり、35%以上である場合には
さらに効果が顕著になる。
ト材2とバッキングプレート5との最小の間隔(即ち、
切り欠き部の高さ)は、スパッタリングターゲット材2
が使用時に若干反り、接触する可能性を見込んで0.5
mm以上あれば十分である。
プレート5との接合一体化は、ろう接や拡散接合(固相
接合)などによって行ってもよく、適当な押え治具を使
用して行ってもよい。押え治具を使用する後者の方法
は、スパッリングターゲット材2とバッキングプレート
5とを着脱とすることが容易である。
トの実施態様の他の断面構造を示すものであって、スパ
ッタリングターゲット材2が押え治具(具体的にはセン
ターキャップ)7によってバッキングプレート5に着脱
可能に取り付けられたものである。
ターゲット1は、スパッタリングターゲット材2の外縁
部3をバッキングプレート5と接触させないようにし、
かつスパッタリングターゲット材2とバッキングプレー
ト5との接合面長および接合面積を制限することによ
り、スパッタリングターゲット材2とバッキングプレー
ト5との熱膨張特性の違いに起因する両者間のこすれを
緩和してダストの発生自体を抑制するとともに、仮にダ
ストが発生したとしてもそのダストがを切り欠き部内に
保持してダストが基板上に脱落するのを防止すことがで
きるものである。
の構成材料は特に限定されるものではなく、スパッタリ
ングターゲットの使用目的に応じて数々の単体金属材
料、合金材料、金属化合物材料などが使用される。スパ
ッタリングターゲット材2の構成材料の具体例として
は、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Pt、Ir、Ru、Ni、Co、Al、Cu、S
i、GeおよびFeから選ばれる金属元素の単体、もし
くは上記した金属元素を含む合金または化合物が挙げら
れる。
ターゲット2の支持部材であると共に、イオン衝撃(ス
パッタ熱)によるスパッタリングターゲット2の温度上
昇を抑制する冷却部材としての機能を有するものであ
る。このため、バッキングプレート5の構成材料には、
熱伝導率が高い無酸素銅やアルミニウム合金などを用い
るのが好ましい。
は、例えばスパッタリングターゲット材またはバッキン
グプレートを、前記スパッタリングターゲット材のバッ
キングプレートとの接合面側の外縁部分がバッキングプ
レートと接触しないように切り欠いたのち、前記スパッ
タリングターゲット材とバッキングプレートとを接合一
体化、あるいはバッキングプレートと一体的に配置する
方法によって製造することができる。
意であって、例えば図6(a)〜図6(c)に示される
ように、スパッタリングターゲット材2の外縁部3とバ
ッキングプレート5との間隙が連続的にあるいは段階的
に変化しているものでも良い。
ターゲット材2の外縁部3において、最外縁部から内部
に向けての順次バッキングプレート5との距離が大きく
なる切り欠き形状を有する構成、図6(b)はスパッタ
リングターゲット材2の外縁部3においてバッキングプ
レート5との距離が他の部位より大きくなる切り欠き形
状を有する構成、さらに図6(c)はスパッタリングタ
ーゲット材2の外縁部3において、最外縁部から内部に
向けてバッキングプレート5との距離を一定とし内部に
おいて順次その距離が小さくなる切り欠き形状を有する
構成である。上記構成に限らず、各種の構成を採用する
事が可能である。
ゲット材またはバッキングプレートのいずれかの外縁部
を切り欠き形状にすることについて説明したが、スパッ
タリングターゲット材およびバッキングプレートの両方
の外縁部を切り欠き形状としてもよい。
リングターゲット材に限らず、正方状、直方状などの各
種形状のスパッタリングターゲットに適用することが可
能である。
ーゲットを、例えば図1に示すような、真空容器と、該
真空容器内に設置される被成膜試料保持部と、該真空容
器内に該被成膜試料保持部と対向して配置されるターゲ
ット部を具備するスパッタリング装置に適用することに
より、ダストの発生を抑えることが可能なスパッタリン
グターゲット装置を得ることができるのである。
する。 <実施例1>直径250mm、厚さ15mm、純度5N
の、旋盤で仕上げたTiスパッタリングターゲット材の
外縁部のうちバッキングプレートと一体的に配置した際
に接触する部分を図5のように高さ1mm、幅10mm
(スパッタ面面積の約15%)で切り欠き形状に加工し
た。
m、純度5Nの、旋盤で仕上げたTiスパッタリングタ
ーゲット材の側面部のうちバッキングプレートと一体的
に配置した際に接触する部分を図5のように高さ1m
m、幅35mm(スパッタ面面積の約48%)で切り欠
き形状に加工した。
グターゲットを用い、図1に示すスパッタリングターゲ
ット装置側に組み込まれた6061系のAl合金製バッ
キングプレートに押え治具により固定し、一体的に配置
し、スパッタ圧:4×10−1(Pa)、スパッタ電流
5A、アルゴン流量15sccm、窒素流量30scc
mの条件で、φ6インチのSiウェハー上にマグネトロ
ンスパッタを行い、Ti膜を成膜した。この条件で、1
00ロット、150ロットまたは200ロット後のφ6
インチのSiウェハー上のTi膜中の0.2μm以上の
ダスト数をパーティクルカウンターで測定した。それら
の結果を、表1に示す。比較例1として、切り欠き加工
を施していないTiスパッタリングターゲットを同条件
でスパッタし、100ロット、150ロットまたは20
0ロット後のφ6インチのSiウェハー上のTi膜中の
0.2μm以上のダスト数をパーティクルカウンターで
測定した。それらの結果を併せて表1に示す。
グターゲットは、比較例のスパッタリングターゲットに
比較しスパッタリングターゲット初期から後期にわたっ
てのダストの発生が少なく優れている。
m、純度5Nの、旋盤でスパッタ面を仕上げたTiスパ
ッタリングターゲット材の外縁部のうちバッキングプレ
ートと接合する部分を図3のように高さ1mm、幅10
mm(スパッタ面積の約12.4%)で切り欠き形状に
加工した。このTiスパッタリングターゲット材と60
61系のAl合金からなるバッキングプレートを拡散接
合により接合一体化してスパッタリングターゲットを得
た。
m、純度5Nの、旋盤でスパッタ面を仕上げたTiスパ
ッタリングターゲット材の外縁部のうちバッキングプレ
ートと接合する部分を図3のように高さ1mm、幅35
mm(スパッタ面積の約39.7%)で切り欠き形状に
加工した。このTiスパッタリングターゲット材と60
61系のAl合金からなるバッキングプレートを拡散接
合により接合一体化してスパッタリングターゲットを得
た。
グターゲットを用い、図1に示すスパッタリング装置
(装置側にはバッキングプレートなし)を組み込み、ス
パッタ圧:4×10−1(Pa)、スパッタ電流5A、
アルゴン流量15sccm、窒素流量30sccmの条
件で、φ6インチのSiウェハー上にマグネトロンスパ
ッタを行い、Ti膜を成膜した。この条件で、100ロ
ット、150ロットまたは200ロット後のφ6インチ
のSiウェハー上のTi薄膜中の0.2μm以上のダス
ト数をパーティクルカウンターで測定した。それらの結
果を、表2に示す。比較例2として、切り欠き加工をし
ていないバッキングプレートとTiターゲットとを同条
件で接合およびスパッタし、100ロット、150ロッ
トまたは200ロット後のφ6インチのSiウェハー上
のTi膜中の0.2μm以上のダスト数をパーティクル
カウンターで測定した。それらの結果を併せて表2に示
す。
グターゲットは、比較例のスパッタリングターゲットに
比較しスパッタリングターゲット初期から後期にわたっ
てのダストの発生が少なく優れている。
m、純度5Nの、旋盤で仕上げたTiスパッタリングタ
ーゲット材を一体的に載置するための図7(a)に示さ
れる形状の6061系のAl合金製のバッキングプレー
トに、高さ1mm、幅35mmの切り欠き溝をTiスパ
ッタリングターゲット材の外縁部形状に合わせて成形
(本実施例の場合は、外径250mm、内径230mm
の切り欠き溝、スパッタ面積の約15.3%)とした。
m、純度5Nの、旋盤で仕上げたTiスパッタリングタ
ーゲット材を一体的に載置するための図7(a)に示さ
れる形状の6061系のAl合金製のバッキングプレー
トに、高さ1mm、幅35mmの切り欠き溝をTiスパ
ッタリングターゲット材の外縁部形状に合わせて成形
(本実施例の場合は、外径250mm、内径180mm
の切り欠き溝、スパッタ面積の約48.1%)とした。
ーゲットを、図1に示すスパッタリング装置に組み込ん
だ後、これらのバッキングプレートに直径250mm、
厚さ15mm、純度5Nの、旋盤で仕上げたTiスパッ
タリングターゲット材を押え治具(図示せず)により固
定し、一体的に配置した。そして、スパッタ圧:4×1
0−1(Pa)、スパッタ電流5A、アルゴン流量15
sccm、窒素流量30sccmの条件で、φ6インチ
のSiウェハー上にマグネトロンスパッタを行い、Ti
膜中の100ロット、150ロットまたは200ロット
後のφ6インチのSiウェハー上のTi膜中の0.2μ
m以上のダスト数をパーティクルカウンターで測定し
た。それらの結果を、表3に示す。比較例3として、切
り欠き溝がないバッキングプレートを使用した以外は、
実施例3と同様にして、Tiターゲットの接合およびス
パッタを行い、100ロット、150ロットまたは20
0ロット後のφ6インチのSiウェハー上のTi膜中の
0.2μm以上のダスト数をパーティクルカウンターで
測定した。それらの結果を併せて表3に示す。
グターゲットは、比較例のスパッタリングターゲットに
比較しスパッタリングターゲット初期から後期にわたっ
てのダストの発生が少なく優れている。
形成する際にダストの少ないスパッタリングターゲット
およびスパッタリング装置を提供することができ、半導
体はもとより、液晶ディスプレイ用、記録用のためのス
パッタリングターゲット等多方面に活用することがで
き、その工業的価値が極めて高いものである。
示す図。
断面図。
しい一具体例の概略を示す断面図。
しい一具体例の概略を示す断面図。
しい一具体例の概略を示す断面図。
欠き部を拡大して示す断面図。
しい具体例の概略を示す断面図であって、図7(a)は
実施例5のスパッタリングターゲットを、図7(b)は
実例6のスパッタリングターゲットを、示す図。
Claims (9)
- 【請求項1】バッキングプレートと一体的に配置して使
用されるスパッタリングターゲット材、またはスパッタ
リングターゲット材とバッキングプレートとが接合一体
化してなるスパッタリングターゲットであって、該スパ
ッタリングターゲット材の該バッキングプレートとの接
合面側の外縁部が該バッキングプレートと接触しない形
状及び/又は該バッキングプレートの該スパッタリング
ターゲット材との接合面側の外縁部が該スパッタリング
ターゲット材と接触しない形状を有することを特徴とす
る、スパッタリングターゲット。 - 【請求項2】スパッタリングターゲット材の外縁部を切
り欠き形状とすることにより、スパッタリングターゲッ
ト材のバッキングプレートとの接合面側の外縁部がバッ
キングプレートと接触しない形状を有することを特徴と
する、請求項1に記載のスパッタリングターゲット。 - 【請求項3】バッキングプレートの外縁部を切り欠き形
状とすることにより、スパッタリングターゲット材のバ
ッキングプレートとの接合面側の外縁部がバッキングプ
レートと接触しない形状を有することを特徴とする、請
求項1に記載のスパッタリングターゲット。 - 【請求項4】スパッタリングターゲット材の外縁部にお
けるバッキングプレートとの非接触面積が、該スパッタ
リングターゲット材のスパッタ面の面積の10%以上で
あることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに
記載のスパッタリングターゲット。 - 【請求項5】スパッタリングターゲット材の外周部にお
けるバッキングプレートとの非接触面積が、該スパッタ
リングターゲット材のスパッタ面の面積の40%以上で
あることを特徴とする、請求項4に記載のスパッタリン
グターゲット。 - 【請求項6】バッキングプレートの外縁部におけるスパ
ッタリングターゲット材との非接触面積が、該スパッタ
リングターゲット材のスパッタ面の面積の10%以上で
あることを特徴とする、請求項1または3のいずれかに
記載のスパッタリングターゲット。 - 【請求項7】バッキングプレートの外縁部におけるスパ
ッタリングターゲット材との非接触面積が、該スパッタ
リングターゲット材のスパッタ面の面積の35%以上で
あることを特徴とする、請求項6に記載のスパッタリン
グターゲット。 - 【請求項8】スパッタリングターゲット材が、Ti、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Pt、I
r、Ru、Ni、Co、Al、Cu、Si、Geおよび
Feから選ばれる金属元素の単体、もしくは上記した金
属元素を含む合金または化合物からなることを特徴とす
る、請求項1ないし7のいずれかに記載のスパッタリン
グターゲット。 - 【請求項9】真空容器と、該真空容器内に設置される被
成膜試料保持部と、該真空容器内に該被成膜試料保持部
と対向して配置されるターゲット部を具備するスパッタ
リング装置において、該ターゲット部は、請求項1ない
し8のいずれかに記載のスパッタリングターゲットを具
備することを特徴とする、スパッタリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000366979A JP4495853B2 (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | スパッタリングターゲットおよびそれを具備するスパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000366979A JP4495853B2 (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | スパッタリングターゲットおよびそれを具備するスパッタリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002173766A true JP2002173766A (ja) | 2002-06-21 |
JP4495853B2 JP4495853B2 (ja) | 2010-07-07 |
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ID=18837503
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- 2000-12-01 JP JP2000366979A patent/JP4495853B2/ja not_active Expired - Lifetime
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