JP2002173385A - 使用済有機質資源用処理資材の処理方法、処理システムおよび有機質資源用処理資材のリサイクル方法 - Google Patents

使用済有機質資源用処理資材の処理方法、処理システムおよび有機質資源用処理資材のリサイクル方法

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JP2002173385A
JP2002173385A JP2000367298A JP2000367298A JP2002173385A JP 2002173385 A JP2002173385 A JP 2002173385A JP 2000367298 A JP2000367298 A JP 2000367298A JP 2000367298 A JP2000367298 A JP 2000367298A JP 2002173385 A JP2002173385 A JP 2002173385A
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organic
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機質資源処理装置から排出される使用済有
機質資源用処理資材を有効に活用する方法を提供する。 【解決手段】 有機質資源処理装置から使用済有機質資
源用処理資材を回収し、回収した前記混合物を有機質特
殊肥料に転換する有機質資源と有機質資源用処理資材と
の混合物の処理方法であって、有機質資源処理装置から
収集した使用済有機質資源用処理資材を洗浄槽に投入
し、洗浄槽に水または水性媒体を投入し、静置して前記
使用済有機質資源用処理資材中に存在する糖分および塩
分を水または水性媒体中に溶解させるとともに、比重差
により浮遊物、沈殿物とに分離し、脱水して前記混合物
から不純物を除去し、残渣に有機物を混合し、攪拌し、
そして熟成し、混合物に無機物を添加し、混合し、そし
て熟成し、混合物を熱処理して、脱臭・微生物・病害虫
およびその卵を除去して有機質特殊肥料を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済有機質資源
用処理資材の処理方法、処理システムおよび有機質資源
用処理資材のリサイクル方法に関する。より詳しく述べ
るとコンポスト化型、減容型または消滅型有機質資源処
理装置で有機質資源用処理資材と有機質資源とを攪拌処
理した使用済有機質資源用処理資材を有機質特殊肥料に
転換処理する方法、そのシステムおよび使用済有機質資
源用処理資材の一部または全部をリサイクルする方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般廃棄物は、家庭系の廃棄物と事業系
の廃棄物とに分類されるが、これらの一般廃棄物は、現
在埋立て設備に投棄されるかあるいは焼却炉により燃焼
して処理されているのが現状である。しかしながら、埋
立て用地の確保、焼却炉から排出される排煙中に含まれ
る有毒ガスや、焼却灰に含まれる有害物質等の処理問題
があり、廃棄物の処理問題は深刻化しつつある。
【0003】一般廃棄物のうち、家庭から排出されるご
みの約60%以上が食べ残し、料理かす等の厨芥である
と言われており、また事業系の一般廃棄物において、
飲食店や宿泊施設、医療施設等の各種施設からも厨芥が
相当量排出される。これらの厨芥は生ごみと呼ばれてお
り、家庭系の厨芥および事業系の厨芥をあわせた生ごみ
は一般廃棄物の約30%を占めると言われている。この
ように生ごみを有効に処理することは廃棄物処理上非常
に重要なことであり、現在各地方自治体の重要な課題の
一つとなっている。
【0004】生ごみを有効に処理する方法のうち、目下
注目を浴びているのが、微生物による分解作用および/
または発酵作用に基づいた生ごみの処理方法である。か
かる微生物の生ごみの分解作用に基づいて生ごみを処理
する方法は、一般に1)生ごみを堆肥化することによっ
て処理を行う方法と2)生ごみを分解して実質的に消滅
させる方法の二種類に分類される。
【0005】微生物の生ごみの分解作用に基づいた家庭
用の生ごみ処理機が開発されている。図3は、生ごみ処
理装置の一般原理を示す断面図である。この処理装置
は、通気孔12、保温層13、通気手段14、排水手段
15および攪拌手段16を設けた密封容器11から成
り、容器の底部は、多孔質プレート17により仕切られ
ている。多孔質プレートの上17には通気性を改善する
ための比較的粗い第1の母材18が敷き詰められてい
て、その上に微生物の培地となりかつ生ごみの水分を調
整する目的で大鋸屑等の第2の母材(媒体材)19が敷き
詰められている。
【0006】この容器内に生ごみを分解および/または
発酵する作用を有する微生物を導入し、処理しようとす
る生ごみ20を投入した後蓋を閉めて密閉し、ポンプ等
の通気手段14により通気をしながら(すなわち、酸素
が多量に存在する雰囲気下に)攪拌手段16により攪拌
を行うと好気性微生物の作用により生ごみが二酸化炭
素、水とに分解され生ごみを減容・減量化するしくみと
なっている。
【0007】また、生ごみを分解して実質的に消滅させ
る方法として、生ごみの超減量化装置というプラントが
開発されている。基本的処理機構は図3に示した生ごみ
処理装置と同様であるので省略する。この装置は、約5
00〜600リットルの容積を有しており、そして攪拌
手段、通気手段等を有する密閉容器から構成され、上記
容器内に500〜600リットル、すなわち容器のほぼ
全量まで杉のチップ等の木質材のチップを処理母材とし
て投入し、 約20kgの生ごみを投入して毎分100
〜300リットルの空気を供給しながら間欠的に攪拌す
ることによってチップ内に生息する微生物により分解す
る構成を有している。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、これら
の生ごみ処理装置を用いても、全ての生ごみを減容化で
きるわけでなく、このようにして生じた未処理の残渣を
どのように扱うかが問題となっている。特に、都市部で
はコンポストとして使用したくとも、植物を栽培する余
地がなくこれらの残渣は廃棄されているのが現状であ
る。従って、本発明の課題は、上記の従来技術の欠点を
解消し、生ごみ処理装置から排出される使用済生ごみ処
理資材を有効に活用する方法を提供することである。ま
た、レストラン、宿泊施設等から排出され、生ごみ処理
装置で処理された残渣には、油分、醤油、砂糖等の塩分
や糖分、醤油のパック、プラスチック製容器、割り箸等
の肥料としては有害な物質が多量に含まれている場合が
ある。そのため、このような有害物質を分別したいとい
う要望がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題に
鑑みてなされたものであり、請求項1に係る発明は、有
機質資源用処理資材を導入し、前記有機質資源用処理資
材と有機質資源とを攪拌することによって有機質資源を
コンポスト化または消滅あるいは減容させる有機質資源
処理装置から有機質資源と有機質資源用処理資材との混
合物である使用済有機質資源用処理資材を回収し、回収
した前記混合物を有機質特殊肥料に転換する有機質資源
と有機質資源用処理資材との混合物の処理方法であっ
て、(a) 1又は複数の有機質資源処理装置から収集
した使用済有機質資源用処理資材を洗浄槽に投入する工
程、(b) 前記混合物が投入された洗浄槽に水または
水性媒体を投入し、静置して前記使用済有機質資源用処
理資材中に存在する糖分および塩分を水または水性媒体
中に溶解させるとともに、比重差により浮遊物、沈殿物
とに分離する工程、(c)脱水して前記混合物から不純
物を除去する工程、(d) 不純物を除去して得られた
有機質資源処理残渣に調整剤を混合し、攪拌し、そして
熟成する工程、(e) このようにして熟成させた混合
物に無機物を添加し、混合し、そして熟成する工程、お
よび(f) このようにして熟成させた混合物を熱処理
して、脱臭・微生物・病害虫およびその卵を除去して有
機質特殊肥料を調製する工程を含むことを特徴とするも
のである。
【0010】このように構成することで、有機質資源処
理装置から回収した残渣から不純物を有効に除去して、
所望の組成の有機質特殊肥料を提供することが可能とな
る。なお、本発明において使用される用語「有機質資
源」とは、生ごみを包含する、資源化可能な有機物を意
味する。また、有機質資源用処理資材と有機質資源とを
混合して有機質資源処理したものあるいは処理途中のも
のを本発明において使用済有機質資源用処理資材と言
う。さらに、本発明において用いられる用語「有機質特
殊肥料」とは、コンポスト、土壌改良資材を包含するも
のである。
【0011】本発明の請求項2に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、前記工程
(b)において、活性化された水を使用することを特徴
とするものである。なお、本明細書に使用される用語
「活性化された水」とは、最終生成物として得られる有
機質特殊肥料に対して積極的に所定の効果を付与する成
分が添加された水性媒体、あるいは不純物と残渣とを分
離する際に不純物の分離に作用する成分が添加された水
性媒体を意味するものである。このように構成すること
で、使用済有機質資源用処理資材をさらに有効な有機質
特殊肥料へと転化することが可能である。
【0012】本発明の請求項3に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、前記工程
(c)で脱水した水を工程(b)にリサイクルすること
を特徴とするものである。このように構成することで、
処理した水を系外に放出することなしにリサイクルして
使用することが可能である。
【0013】本発明の請求項4に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、工程(c)
で得られた残渣の少なくとも一部を有機質資源用処理資
材として回収することを特徴とするものである。このよ
うに構成することで、使用済有機質資源用処理資材のリ
サイクルが可能となり、特に使用済み有機質資源用処理
資材を収集する際に、再生した有機質資源用処理資材を
搬出することによって、有機質資源処理装置による処理
から有機質特殊肥料への効率のよりリサイクルシステム
が構築される。
【0014】本発明の請求項5に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、工程(d)
で添加する有機物が、家畜または家禽類の糞尿、有機汚
泥あるいはこれらの混合物であることを特徴とするもの
である。
【0015】本発明の請求項6に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、工程
(e)、工程(f)または工程(e)および工程(f)
で添加する調整剤が無機質あるいは無機質土壌改良材、
炭化物、軽石、骨材、石灰あるいはこれらの混合物であ
ることを特徴とするものであり、そして、本発明の請求
項7に係る有機質資源と有機質資源用処理資材との混合
物の処理方法は、調整剤が赤土または砂から成る群から
選択された無機質、医王石、麦飯石、ゼオライト、パー
ライト、珪藻土、セラミックスから成る群から選択され
た無機質土壌改良材、有機質資源中の炭化物および木炭
および活性炭から成る群から選択された1種以上である
ことを特徴とするものである。
【0016】赤土および砂に代表される無機物は、通常
の植物栽培用の土壌に使用されている安価な土壌資材の
原料であり、これらと有機質資源処理残渣中に含まれる
栄養分を混合することによって安価で良質な有機質特殊
肥料を製造することが可能となる。なお、本発明におい
て使用される用語「調整剤」とは、得られる有機特殊肥
料に所望の特性を持たせるための添加剤または添加材を
意味するものである。
【0017】本発明の請求項8に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、工程(f)
に引続いて(g)得られた残渣を篩分けし、篩分けした
残留物を工程(d)に戻すことを特徴とするものであ
る。このように構成することで、粒状のそろった有機質
特殊肥料を提供することが可能となる。
【0018】本発明の請求項9に係る有機質資源と有機
質資源用処理資材との混合物の処理方法は、工程(f)
または工程(g)に引続いて(h)得られた有機質特殊
肥料を造粒する工程を含むことを特徴とするものであ
る。このように構成することで、使用済有機質資源用処
理資材を粒状物という形態の有機質特殊肥料にすること
が可能となり、有機質特殊肥料の保存、搬送、搬送先で
の保存等の観点から好ましい。
【0019】本発明の請求項10に係る有機質資源と有
機質資源用処理資材との混合物の処理方法は、工程
(d)における有機物の添加成分およびその添加量およ
び工程(e)における無機物の添加成分およびその添加
量を、有機質特殊肥料の目的に応じて決定することを特
徴とするものである。このように構成することで、酸性
土壌を好む植物、粒状を好む植物等の有機質特殊肥料、
安価である必要がある用途に使用する有機質特殊肥料等
の目的に応じた有機質特殊肥料を製造することが可能と
なる。
【0020】本発明の請求項11に係る有機質資源と有
機質資源用処理資材との混合物の処理方法は、使用する
有機質資源用処理資材が30〜60℃に加温された水性
媒体中に、有機質資源の分解する作用および/または発
酵させる作用を有する微生物から成る群から選択された
少なくとも1種の微生物を投入する段階、植物由来のセ
ルロース質からなる母材原料を上記水性媒体中に投入す
る段階、30〜60℃の液温を保持しつつ、曝気を行い
ながら少なくとも24時間、温置する段階、および必要
により水切り・脱水処理をすることによって得られたも
のであることを特徴とするものである。
【0021】前記有機質資源用処理資材は、本発明者等
が先に特許出願したものであり、有機質資源用処理資材
中に予め微生物を吸着させていることを特徴とするもの
である。このような処理資材を使用することで、有機質
資源の分解促進が可能であり、従ってより良好な有機質
特殊肥料を提供することが可能であるとともに、使用済
有機質資源用処理資材から不純物を取り除くことで、用
意にリサイクルが可能となる。
【0022】本発明の請求項12に係る有機質特殊肥料
は、前記請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記
載の有機質資源と有機質資源用処理資材との混合物の処
理方法によって得られたものである。このようにして得
られた有機質特殊肥料は、良好でかつ安価な有機質特殊
肥料として提供することが可能となる。
【0023】本発明の請求項13に係る有機質資源用処
理資材のリサイクル方法は、有機質資源用処理資材を導
入し、前記有機質資源用処理資材と有機質資源とを攪拌
することによって有機質資源をコンポスト化または消滅
あるいは減容させる有機質資源処理装置から有機質資源
と有機質資源用処理資材との混合物を回収し、回収した
前記混合物を有機質資源用処理資材としてリサイクルす
る方法であって、(a) 1又は複数の有機質資源処理
装置から混合物を収集する工程、(b) 収集した混合
物を洗浄槽に投入する工程、(c) 前記混合物が投入
された洗浄槽に水または水性媒体を投入し、静置して前
記混合物中に存在する糖分および塩分を水または水性媒
体中に溶解させるとともに、比重差により浮遊物、沈殿
物とに分離する工程、(d) 分離した残渣を乾燥して
有機質資源用処理資材として回収する工程を含むことを
特徴とするものである。
【0024】このように構成することで使用済有機質資
源用処理資材を有効にリサイクルすることが可能とな
る。特に、使用する有機質資源用処理資材が30〜60
℃に加温された水性媒体中に、有機質資源の分解する作
用および/または発酵させる作用を有する微生物から成
る群から選択された少なくとも1種の微生物を投入する
段階、植物由来のセルロース質からなる母材原料を上記
水性媒体中に投入する段階、30〜60℃の液温を保持
しつつ、曝気を行いながら少なくとも24時間、温置す
る段階、 および必要により水切り・脱水処理をするこ
とによって得られたものである場合には、同等の資材を
提供することが可能となるので好ましい。
【0025】本発明の請求項14に係る有機質資源用処
理資材のリサイクル方法は、工程(a)において前記混
合物を回収する際に回収した有機質資源用処理資材を配
送することを特徴とするものである。このように構成す
ることで、使用済有機質資源用処理資材の収集と再生し
た有機質資源用処理資材の提供を同時に行うことが可能
となる。
【0026】本発明の請求項15に係る有機質資源と有
機質資源用処理資材との混合物を処理するためのシステ
ムは、収集した混合物を水または水性媒体で洗浄する洗
浄槽、洗浄した混合物を脱水するための脱水手段、脱水
した混合物に有機物・無機物を添加し、混合し熟成する
ための1またはそれ以上の混合手段、所定成分を混合し
た混合物に熱処理を施すための熱処理手段を含むことを
特徴とするものである。このように構成することによっ
て、請求項1ないし請求項11の処理方法を一連に行う
ことが可能となる。
【0027】請求項16に係る有機質資源の処理システ
ムは、有機質資源用処理資材を導入し、前記有機質資源
用処理資材と有機質資源とを攪拌することによって有機
質資源をコンポスト化または消滅あるいは減容させる有
機質資源処理装置から有機質資源と有機質資源用処理資
材との混合物である使用済有機質資源用処理資材を回収
し、回収した前記混合物を有機質特殊肥料に転換する有
機質資源と有機質資源用処理資材との混合物を処理する
ための有機質資源処理システムであって、使用済有機質
資源用処理資材の回収場所および回収量に関する収集情
報、前記使用済有機質資源用処理資材の在庫量、回収し
た有機質資源用処理資材の在庫量、処理状況に関する在
庫情報および有機質特殊肥料の提供先、有機質特殊肥料
の種類および各有機質特殊肥料の提供量に関する情報を
表示する表示手段、前記各情報を保存するための保存手
段、通信回線を介して端末と接続するための通信手段を
備えたホストコンピュータ、前記ホストコンピュータと
通信回線を介して接続可能であり、使用済有機質資源用
処理資材の排出量および新たに必要な有機質資源用処理
資材の受注量に関するデータを通信回線を介して前記ホ
ストコンピュータに送出する有機質資源用処理資材側の
第1の群の端末および前記ホストコンピュータと通信回
線を介して接続可能であり、有機質特殊肥料の種類およ
びその必要量に関するデータを前記ホストコンピュータ
に送信する第2の群の端末から構成され、前記ホストコ
ンピュータは、前記第1の端末から送信されたデータに
基づいて、使用済有機質資源用処理資材の回収および新
規有機質資源用処理資材の配送を行い、かつ前記ホスト
コンピュータは、前記第2の端末からのデータに基づい
て、土壌改良材への使用済有機質資源用処理資材の転化
計画を決定し、前記決定した転化計画に基づいて、使用
済有機質資源用処理資材の転化を行うことを特徴とする
ものである。
【0028】このように構成することで、有機質資源分
解装置側への有機質資源用処理資材の収集計画および新
規有機質資源用処理資材の搬送計画をオンラインにて立
てることが可能となるのと同時に、有機質特殊肥料の需
要に応じて、最適な処理・転化計画を立てることが可能
となる。特に、請求項17に記載の通り、使用済有機質
資源用処理資材の処理を請求項1ないし請求項11に記
載の処理方法により行うことが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。しかしながら、本発明は、以下
の実施の形態に限定されるものではない。図1は、本発
明に係る使用済有機質資源用処理資材の処理方法のフロ
ーを示すフローチャートであり、図2は、本発明の処理
システムを示す概略図である。図3は、本発明において
処理原料として回収する使用済有機質資源の処理資材を
用いた有機質資源処理装置の一例を示す断面図である。
【0030】本発明に係る使用済有機質資源用処理資材
の処理方法において、図1および図2に示す通りまず、
1又は複数の有機質資源処理装置から収集した使用済有
機質資源用処理資材を洗浄槽1に投入する。有機質資源
処理装置は、例えば図3に示す通り、通気孔12、保温
層13、通気手段14、排水手段15および攪拌手段1
6を設けた密封容器11から成り、容器の底部は、多孔
質プレート17により仕切られている。多孔質プレート
の上17には通気性を改善するための比較的粗い第1の
母材18が敷き詰められていて、その上に微生物の培地
となりかつ有機質資源の水分を調整する目的で大鋸屑等
の第2の有機質資源用処理資材19が敷き詰められてい
る。この容器内に有機質資源を分解および/または発酵
する作用を有する微生物を導入し、処理しようとする有
機質資源20を投入した後蓋を閉めて密閉し、ポンプ等
の通気手段14により通気をしながら(すなわち、酸素
が多量に存在する雰囲気下に)攪拌手段16により攪拌
を行うと好気性微生物の作用により有機質資源が二酸化
炭素、水とに分解され有機質資源を減容・減量化するし
くみとなっている。
【0031】このようにして有機質資源を処理すると、
数日で有機質資源が分解して減容・減量化するが有機質
資源中の魚の骨、鶏の骨等の骨類、割箸等の難分解性物
質、例えばプラスチック製の醤油入れ、食品のパッケー
ジ等のプラスチックからなる不純物、料理に使用した醤
油、味噌、食卓塩等の塩類、砂糖、甘味料等の糖分等が
微生物の作用では分解されない状態で残存している。
【0032】本発明の処理方法においてはこのような不
純物を含んだ有機質資源用処理資材を回収する。この際
に使用する有機質資源用処理資材は、本発明の効果を奏
するものであれば特に限定されるものではないが本発明
者が先に発明した特開平11−第347524公報に記
載されているものが、有機質資源の分解速度、後述のリ
サイクル後の安定した有機質資源の処理能力の点から特
に好ましい。
【0033】この公報によると、30〜60℃に加温さ
れた水性媒体中に、有機質資源の分解する作用および/
または発酵させる作用を有する微生物から成る群から選
択された少なくとも1種の微生物を投入する段階、植物
由来のセルロース質からなる母材原料を上記水性媒体中
に投入する段階、30〜60℃の液温を保持しつつ、曝
気を行いながら少なくとも24時間、温置する段階、お
よび必要により水切り・脱水処理をすることによって得
られた有機質資源用処理資材が記載されている。また、
前記植物由来のセルロース質が蕎麦殻、大鋸屑、籾殻か
ら成る群から選択されたハスクまたは切り藁または大鋸
屑あるいはこれらの混合物が好ましいことも記載されて
いる。このような有機質資源用処理資材は、微生物の繁
殖を待たずに適用と同時に活性化された微生物が作用す
る点で優れている。
【0034】また、このような使用済有機質資源用処理
資材は、1台の有機質資源処理装置から回収したものを
随時処理槽に投入してもよいが、好ましくは複数の有機
質資源処理装置からの使用済有機質資源用処理資材を収
集して投入するのが好ましい。
【0035】図1および図2に示す通り次いで、このよ
うにして使用済有機質資源処理材が投入された処理槽1
に水または水性媒体を投入して静置する。この際に、水
を使用してもよいが、活性化された水性媒体を投入する
のが好ましい。このような活性化された水性媒体とし
て、農事法人全国機能水普及組合から販売されている造
水装置である妙水に通過させた水を使用するのが好まし
い。このようにして活性化することによって、微生物の
活動が促進され、これによって最終生成物である有機質
特殊肥料に還元力が増加し、植物の栽培に適した土壌に
改良する効果を奏する。
【0036】なお、所望に応じて、酸化剤、還元剤、脱
色剤、脱臭剤等を添加した水性媒体を水または活性化さ
れた水に添加することも可能である。このようにして静
置すると、使用済有機質資源用処理資材中に混在した食
塩、醤油、ソース、味噌等の調味料由来の塩化ナトリウ
ム、砂糖、甘味料、みりん等由来の糖分が媒体中に溶解
され使用済有機質資源用処理資材から分離する。これと
同時に、例えばプラスチック製の醤油・ソース等の調味
料容器、食品パッケージ、油等を浮遊させて分離する。
このようにして分離した残留物を以下、残渣と言う。
【0037】次いで、このようにして不純物を分離した
残渣は、搬送手段であるポンプPにより水分除去手段2
に搬送され、ここで水分が除去される。この際の残渣の
水分の含有量は、通常10〜50%、好ましくは約30
%程度である。水分の除去は、風乾またはスクイージン
グ、遠心分離等の従来公知の方法で行うことができる。
このようにして脱水された残渣は、微生物が介在してい
る有機質資源用処理資材および肥料分から主として構成
されているのでその一部または全部を有機質資源用処理
資材として再利用することも可能である。特に比較的に
大型の処理資材を篩分け等により分離して有機質資源用
処理資材として用いるのが好ましい。(図中の一部リサ
イクル)。なお、本発明において、残渣を搬送手段を介
さず、他の手段で水分除去手段に移動することも可能で
ある。なお、脱水処理した廃液は、従来公知の方法で処
理して、前記の水の添加工程に戻すことが好ましい。例
えば、図2に示す通り、油脂分離装置9および汚水浄化
装置10を介して水を浄化する。また、浄化された水
は、良好な液肥としても使用できる。
【0038】このようにして脱水処理された残渣を、ベ
ルトコンベアC等の搬送手段により混合手段3Aに搬送
し、そしてここで残渣に有機成分、例えば畜産糞尿、汚
泥等の調整剤を添加する。この際に、所望に応じて砂利
洗浄土等を添加してもよい。
【0039】このようにして有機成分および所望により
砂利洗浄土を添加した残渣を混合し、所望により図示し
ないベルトコンベア等の搬送手段により熟成手段3Bに
混合物を搬送し、数日間、好ましくは1ないし14日
間、より好ましくは約1週間熟成させる。このようにし
て熟成させることによって、各成分が均質となる。な
お、図3には混合手段3Aと熟成手段3Bとを別に設け
て、処理の効率化を図っているが混合手段3Aおよび熟
成手段3Bは同一の装置としてもよい。
【0040】このようにして熟成させた残渣混合物を、
所望に応じて脱水手段2’で脱水した後、混合手段3’
において次いで赤土、黒土、硫化アンモニウム等の無機
成分を添加・混合してさらに熟成を行い(図2において
は熟成手段3B’内で)、有機質特殊肥料の成分調整を
行う。また所望に応じて砂等の成分をさらに添加して成
分調整を行うことも可能である(図2においては混合手
段3A”において)。なお、脱水手段2’を用いた場合
も、前段に脱水手段2と同様に、油脂分離装置9や汚水
浄化装置10等により処理するのが好ましい。
【0041】このようにして得られた混合物を次いで、
病害虫の除去、除菌、割箸等の不純物の除去、残留の種
子の死滅化、植物の生育障害の防止等の目的で熱処理手
段4で熱処理を行う。この際に熱処理手段4は、所定温
度、例えば100℃前後の熱風を通過させてもよくある
いは所定の温度に保たれた室内であってもよい。このよ
うにして、使用済有機質資源残渣から所望の有機質特殊
肥料へと転化することができる。
【0042】本発明の好ましい実施の形態において、こ
のようにして製造された有機質特殊肥料を混合手段3
A”’でゼオライト等と混合し、成分調整を行った後、
粉砕・篩分け手段5により粒度を調整することができ
る。このようにして製造された有機質特殊肥料をそのま
ま製品化することができる。
【0043】また、所望に応じて粒度の大きい(目の粗
い有機質特殊肥料)を粉砕手段6により粉砕して、前段
の熟成手段3A’または混合手段3A”に戻してもよ
い。さらにまた必要に応じて、このようにして粒度調整
された土壌改良材を造粒手段7により所定の形状にし、
計量・包装手段8によりパッケージ化して最終製品とす
ることができる。このようにして製造され、パッケージ
化された最終製品は、保存手段9に出荷まで保存され
る。
【0044】このようにして使用済有機質資源用処理資
材から本発明の方法により転化された有機質特殊肥料
は、法面の緑化用、公園、街路樹、ゴルフ場のグリー
ン、造園、農業、家庭菜園等の種々の目的で使用するこ
とができる。なお、有機物、調整剤等の添加は、有機質
特殊肥料の使用目的に合わせて適宜選択することが可能
であり、当該技術分野に公知の各種添加剤・増量材を添
加することも本発明の範囲内である。例えば、骨材およ
び細骨材(軽石等)、石灰、麦飯石、トルマリン、トル
マリン、炭化物、農事法人全国機能水普及組合から販売
されている医王素等を添加してもよい。
【0045】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
い。例えば顧客の使用目的に応じた有機質特殊肥料を製
造する方法、有機質資源処理装置から使用済有機質資源
用処理資材を収集するのと同時にリサイクルした有機質
資源用処理資材を提供する方法、これらをインターネッ
ト等のコンピュータネットワークを介して行う有機質資
源のリサイクルシステムも本発明の範囲内である。
【0046】以下、本発明に係るネットワークシステム
を介した有機質資源の処理システムについて図4に概略
図に基づいて説明する。なお、以下の有機質資源処理シ
ステムは前記の使用済有機質資源用処理資材の処理方法
に基づいて説明するが、本発明の処理システムは、これ
に限定されるものではない。
【0047】図4に示す通り、本発明による有機質資源
処理システムは、使用済有機質資源用処理資材の回収場
所および回収量に関する収集情報、前記使用済有機質資
源用処理資材の在庫量、回収した有機質資源用処理資材
の在庫量、処理状況に関する在庫情報および有機質特殊
肥料の提供先、有機質特殊肥料の種類および各有機質特
殊肥料の提供量に関する情報を表示する表示手段、前記
各情報を保存するための保存手段、通信回線を介して端
末と接続するための通信手段を備えたホストコンピュー
タH、前記ホストコンピュータと通信回線を介して接続
可能であり、そして使用済有機質資源用処理資材の排出
量および新たに必要な有機質資源用処理資材の受注量に
関するデータを通信回線を介して前記ホストコンピュー
タに送出する有機質資源用処理資材側の第1の群の端末
H1および前記ホストコンピュータと通信回線を介して
接続可能であり、有機質特殊肥料の種類およびその必要
量に関するデータを前記ホストコンピュータに送信する
第2の群の端末H2とから主として構成される。
【0048】ホストコンピュータHは、例えば、下記表
1に記載の通りの有機質資源用処理資材の収集場所およ
び収集量および新規有機質資源用処理資材の受注量に関
する収集情報、下記表2に記載の通りの前記使用済有機
質資源用処理資材の在庫量、回収した有機質資源用処理
資材の在庫量、処理状況、例えば各工程で処理中の残渣
の量に関する在庫情報および下記表3に示すような有機
質特殊肥料の提供先、有機質特殊肥料の種類および各有
機質特殊肥料の提供量に関する情報を格納する格納手
段、例えばハードディスクを有している。また、これら
の情報を表示するための表示手段、および第1の端末2
および第2の端末と回線、例えば交換回線、無線回線等
を介して接続するための接続手段、例えばモデムを有し
ている。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】このようなホストコンピュータHは、入手
の容易さ、通信プロトコールが標準化されている等から
市販のコンピュータシステムであることが好ましく、ま
た、このコンピュータを稼動するためのシステムは、ユ
ニックスオペレーティングシステム、ウインドウズ20
00、マックOS等通常に使用されているものであるこ
とができる。
【0053】また、前記第1の端末T1は、有機質資源
処理装置側の端末であって前記ホストコンピュータと回
線を介して接続可能でありかつ使用済有機質資源用処理
資材の排出量および新たに必要な有機質資源用処理資材
の受注量に関するデータを前記ホストコンピュータに送
信できるものであれば特に制限されるものではない。
【0054】前記ホストコンピュータHは、前記第1の
端末T1から有機質資源用処理資材の受注量に関するデ
ータを受信すると、前記表1を参照して、各端末側への
車両の運行計画を立て、使用済有機質資源用処理資材の
回収計画および新規有機質資源用処理資材の発送計画を
立てることが可能となる。
【0055】また、前記第2の端末T2は、有機質特殊
肥料の受入側の端末であって、前記第1の端末T1と同
様に前記ホストコンピュータと通信回線を介して接続可
能であり、有機質特殊肥料の種類およびその必要量に関
するデータを前記ホストコンピュータに送信可能であれ
ば特に制限されるものではない。
【0056】前記第2の端末T2は、通信回線を介して
要求する土壌改良材の資材の種類(例えば法面用、酸性
土壌用等)およびその要求量をホストコンピュータに送
信する。このようなデータを受け取ったホストコンピュ
ータは、表3に示す情報に基づいて、資材の転化計画
(日程・使用済有機質資源用処理資材のどれだけをどの
ような処方で配合するか)等を検討することが可能とな
り、これと同時に添加材料の発注等無駄無く行うことが
可能となる。
【0057】なお、例えば図5に示すようなインターネ
ットを介して廃棄物の処理サイトを設け、本発明の処理
システムをこのような処理サイトの一部に組み込むこと
が好ましい。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1によると、有機質資源処理装
置から回収した残渣から不純物を有効に除去して、所望
の組成の有機質特殊肥料を提供することが可能となる。
請求項2によると、使用済有機質資源用処理資材をさら
に有効な有機質特殊肥料へと転化することが可能であ
る。
【0059】請求項3によると処理した水を系外に放出
することなしにリサイクルして使用することが可能であ
る。請求項4によると、使用済有機質資源用処理資材の
リサイクルが可能となり、特に使用済み有機質資源用処
理資材を収集する際に、再生した有機質資源用処理資材
を搬出することによって、有機質資源処理装置による処
理から有機質特殊肥料への効率のよりリサイクルシステ
ムが構築される。
【0060】請求項5によると、家畜または家禽類の糞
尿、有機汚泥あるいはこれらの混合物等の処理に困って
いる廃棄物を利用することが可能となる。請求項6およ
び7によると、赤土および砂に代表される無機物は、通
常の植物栽培用の土壌に使用されている安価な土壌資材
の原料であり、これらと有機質資源処理残渣中に含まれ
る栄養分を混合することによって安価で良質な有機質特
殊肥料を製造することが可能となる。
【0061】また、植物栽培に必須の成分である調整剤
を工程(e)または(f)で得られた有機質特殊肥料に
添加することによって良質の有機質特殊肥料を得ること
ができる。請求項8によると粒状のそろった有機質特殊
肥料を提供することが可能となる。
【0062】請求項9によると、使用済有機質資源用処
理資材を粒状物という形態の有機質特殊肥料にすること
が可能となり、有機質特殊肥料の保存、搬送、搬送先で
の保存等の観点から好ましい。請求項10によると酸性
土壌を好む植物、粒状を好む植物等の有機質特殊肥料、
安価である必要がある用途に使用する有機質特殊肥料等
の目的に応じた有機質特殊肥料を製造することが可能と
なる。
【0063】請求項11によると有機質資源用処理資材
中に予め微生物を吸着させていることを特徴とする処理
資材を使用することで、有機質資源の分解促進が可能で
あり、従ってより良好な有機質特殊肥料を提供すること
が可能であるとともに、使用済有機質資源用処理資材か
ら不純物を取り除くことで、用意にリサイクルが可能と
なる。
【0064】請求項12によると良好でかつ安価な有機
質特殊肥料として提供することが可能となる。請求項1
3によると使用済有機質資源用処理資材を有効にリサイ
クルすることが可能となる。請求項14によると、使用
済有機質資源用処理資材の収集と再生した有機質資源用
処理資材の提供を同時に行うことが可能となる。請求項
15によると、請求項1ないし請求項11の処理方法を
一連に行うことが可能となる。
【0065】請求項15および請求項16によると、使
用済有機質資源用処理資材の収集、再生した有機質資源
用処理資材の発送計画を行うことが可能となるのと同時
に、有機質資源用処理資材の有機質特殊肥料の転化計画
を行うことが可能となる。これにより、無駄のない有機
質資源処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使用済有機質資源用処理資材の処
理方法のフローを示すフローチャートである。
【図2】本発明の処理システムを示す概略図である。
【図3】本発明において処理原料として回収する使用済
有機質資源の処理資材を用いた有機質資源処理装置の一
例を示す断面図である。
【図4】本発明に係るネットワークシステムを介した有
機質資源の処理システムの概略を示した図面である。
【図5】本発明に係るネットワークシステムを介した有
機質資源の処理システムをインターネットに掲載した一
例を示す概図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 水分除去手段 3A 混合手段 3B 熟成手段 4 熱処理手段 6 粉砕手段 7 粉砕・篩い分け手段 7 造粒手段 8 計量・包装手段 H ホストコンピュータ T1 第1の端末 T2 第2の端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 7/00 C12N 1/00 S 9/00 B09B 3/00 D C12M 1/00 ZABC C12N 1/00 5/00 Z Fターム(参考) 4B029 AA04 AA21 BB01 BB02 BB06 CC02 CC07 EA11 EA18 EA20 4B065 AA01X AA57X AC20 BC31 BC34 BC35 BC41 BC42 BD50 CA55 4D004 AA01 AA02 AA03 AC05 BA04 CA13 CA17 CA22 CA40 CA41 CA48 CB21 CB46 CC03 CC08 CC11 CC13 DA16 4H061 AA02 CC36 CC37 CC38 CC47 CC51 CC55 EE01 EE02 EE62 GG26 GG41 GG43 GG46 GG48 GG70 LL02 LL05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機質資源用処理資材を導入し、前記有
    機質資源用処理資材と有機質資源とを攪拌することによ
    って有機質資源をコンポスト化または消滅あるいは減容
    させる有機質資源処理装置から有機質資源と有機質資源
    用処理資材との混合物である使用済有機質資源用処理資
    材を回収し、回収した前記混合物を有機質特殊肥料に転
    換する有機質資源と有機質資源用処理資材との混合物の
    処理方法であって、(a) 1又は複数の有機質資源処
    理装置から収集した使用済有機質資源用処理資材を洗浄
    槽に投入する工程、(b) 前記混合物が投入された洗
    浄槽に水または水性媒体を投入し、静置して前記使用済
    有機質資源用処理資材中に存在する糖分および塩分を水
    または水性媒体中に溶解させるとともに、比重差により
    浮遊物、沈殿物とに分離する工程、(c)脱水して前記
    混合物から不純物を除去する工程、(d) 不純物を除
    去して得られた有機質資源処理残渣に有機物を混合し、
    攪拌し、そして熟成する工程、(e) このようにして
    熟成させた混合物に無機物を添加し、混合し、そして熟
    成する工程、および(f) このようにして熟成させた
    混合物を熱処理して、脱臭・微生物・病害虫およびその
    卵を除去して有機質特殊肥料を調製する工程を含むこと
    を特徴とする有機質資源と有機質資源用処理資材との混
    合物の処理方法。
  2. 【請求項2】 工程(b)において、活性化された水を
    使用することを特徴とする請求項1に記載の有機質資源
    と有機質資源用処理資材との混合物の処理方法。
  3. 【請求項3】 工程(c)で脱水した水を工程(b)に
    リサイクルすることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の有機質資源と有機質資源用処理資材との混合
    物の処理方法。
  4. 【請求項4】 工程(c)で得られた残渣の少なくとも
    一部を有機質資源用処理資材として回収することを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の
    有機質資源と有機質資源用処理資材との混合物の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 工程(d)で添加する有機物が、家畜ま
    たは家禽類の糞尿、有機汚泥あるいはこれらの混合物で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    か1項に記載の有機質資源と有機質資源用処理資材との
    混合物の処理方法。
  6. 【請求項6】 工程(e)、工程(f)または工程
    (e)および工程(f)で添加する調整剤が無機質ある
    いは無機質土壌改良材、炭化物、軽石、骨材、石灰ある
    いはこれらの混合物であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれか1項に記載の有機質資源と有機
    質資源用処理資材との混合物の処理方法。
  7. 【請求項7】 調整剤が赤土または砂から成る群から選
    択された無機質、医王石、麦飯石、ゼオライト、パーラ
    イト、珪藻土、セラミックスから成る群から選択された
    無機質土壌改良材、有機質資源中の炭化物および木炭お
    よび活性炭から成る群から選択された1種以上であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の有機質資源と有機質資
    源用処理資材との混合物の処理方法。
  8. 【請求項8】 工程(f)に引続いて(g)得られた残
    渣を篩分けし、篩分けした残留物を工程(d)に戻すこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    に記載の有機質資源と有機質資源用処理資材との混合物
    の処理方法。
  9. 【請求項9】 工程(f)または工程(g)に引続いて
    (h)得られた有機質特殊肥料を造粒する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    に記載の有機質資源と有機質資源用処理資材との混合物
    の処理方法。
  10. 【請求項10】 工程(d)における有機物の添加成分
    およびその添加量および工程(e)における無機物の添
    加成分およびその添加量を、有機質特殊肥料の目的に応
    じて決定することを特徴とする請求項1ないし請求項9
    のいずれか一つに記載の有機質資源と有機質資源用処理
    資材との混合物の処理方法。
  11. 【請求項11】 使用する有機質資源用処理資材が30
    〜60℃に加温された水性媒体中に、有機質資源の分解
    する作用および/または発酵させる作用を有する微生物
    から成る群から選択された少なくとも1種の微生物を投
    入する段階、植物由来のセルロース質からなる母材原料
    を上記水性媒体中に投入する段階、30〜60℃の液温
    を保持しつつ、曝気を行いながら少なくとも24時間、
    温置する段階、 および必要により水切り・脱水処理を
    することによって得られたものであることを特徴とする
    請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の有機
    質資源と有機質資源用処理資材との混合物の処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    1項に記載の有機質資源と有機質資源用処理資材との混
    合物の処理方法によって得られた有機質特殊肥料。
  13. 【請求項13】 有機質資源用処理資材を導入し、前記
    有機質資源用処理資材と有機質資源とを攪拌することに
    よって有機質資源をコンポスト化または消滅あるいは減
    容させる有機質資源処理装置から有機質資源と有機質資
    源用処理資材との混合物を回収し、回収した前記混合物
    を有機質資源用処理資材としてリサイクルする方法であ
    って、(a) 1又は複数の有機質資源処理装置から混
    合物を収集する工程、(b) 収集した混合物を洗浄槽
    に投入する工程、(c) 前記混合物が投入された洗浄
    槽に水または水性媒体を投入し、静置して前記混合物中
    に存在する糖分および塩分、油分を水または水性媒体中
    に溶解させるとともに、比重差により浮遊物、沈殿物と
    に分離する工程、(d) 分離した残渣を乾燥して有機
    質資源用処理資材として回収する工程を含むことを特徴
    とする有機質資源用処理資材の回収方法。
  14. 【請求項14】 工程(a)において前記混合物を回収
    する際に回収した有機質資源用処理資材を配送すること
    を特徴とする請求項12に記載の有機質資源用処理資材
    の回収方法。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    1項に記載の有機質資源と有機質資源用処理資材との混
    合物を処理するためのシステムであって、収集した混合
    物を水または水性媒体で洗浄する洗浄槽、洗浄した混合
    物を脱水するための脱水手段、脱水した混合物に有機物
    ・調整剤を添加し、混合し熟成するための1またはそれ
    以上の混合手段、所定成分を混合した混合物に熱処理を
    施すための熱処理手段を含むことを特徴とする有機質資
    源用処理資材との混合物を処理するためのシステム。
  16. 【請求項16】 有機質資源用処理資材を導入し、前記
    有機質資源用処理資材と有機質資源とを攪拌することに
    よって有機質資源をコンポスト化または消滅あるいは減
    容させる有機質資源処理装置から有機質資源と有機質資
    源用処理資材との混合物である使用済有機質資源用処理
    資材を回収し、回収した前記混合物を有機質特殊肥料に
    転換する有機質資源と有機質資源用処理資材との混合物
    を処理するための有機質資源処理システムであって、使
    用済有機質資源用処理資材の収集場所および収集量およ
    び新規有機質資源用処理資材の受注量に関する収集情
    報、前記使用済有機質資源用処理資材の在庫量、回収し
    た有機質資源用処理資材の在庫量、処理状況に関する在
    庫情報および有機質特殊肥料の提供先、有機質特殊肥料
    の種類および各有機質特殊肥料の提供量に関する情報を
    表示する表示手段、前記各情報を保存するための保存手
    段、通信回線を介して端末と接続するための通信手段を
    備えたホストコンピュータ、前記ホストコンピュータと
    通信回線を介して接続可能であり、使用済有機質資源用
    処理資材の排出量および新たに必要な有機質資源用処理
    資材の受注量に関するデータを通信回線を介して前記ホ
    ストコンピュータに送出する有機質資源用処理資材側の
    第1の群の端末および前記ホストコンピュータと通信回
    線を介して接続可能であり、有機質特殊肥料の種類およ
    びその必要量に関するデータを前記ホストコンピュータ
    に送信する第2の群の端末から構成され、前記ホストコ
    ンピュータは、前記第1の端末から送信されたデータに
    基づいて、使用済有機質資源用処理資材の回収および新
    規有機質資源用処理資材の配送を行い、かつ前記ホスト
    コンピュータは、前記第2の端末からのデータに基づい
    て、土壌改良材への使用済有機質資源用処理資材の転化
    計画を決定し、前記決定した転化計画に基づいて、使用
    済有機質資源用処理資材の転化を行うことを特徴とす
    る、有機質資源処理システム。
  17. 【請求項17】 使用済有機質資源用処理資材の処理を
    請求項1ないし請求項11に記載の処理方法により行う
    ことを特徴とする請求項16に記載の有機質資源処理シ
    ステム。
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