JP2002173318A - 微細シリカの製造方法及びこれによって得られる微細シリカ - Google Patents

微細シリカの製造方法及びこれによって得られる微細シリカ

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 オルガノハロシランのガスと、燃焼して
水蒸気を発生する可燃性ガスと、遊離酸素を含有するガ
スとの混合ガスを、バーナーを通して反応室に供給し、
上記オルガノハロシランを火炎加水分解して、更に酸化
反応を経て、微細シリカを製造するに当り、上記燃焼し
て水蒸気を発生する可燃性ガスの混合量を、該可燃性ガ
ス燃焼後の水蒸気量が化学等量の1〜6倍であり、オル
ガノハロシラン1モルに対して1/2〜9モルの割合と
なるようにし、かつ上記バーナーとして多重管バーナー
を使用し、上記混合ガスを該バーナーの中心管ガス出口
線速が標準状態換算で50〜120m/secとなるよ
うに該バーナーの中心管に供給することを特徴とする微
細シリカの製造方法。 【効果】 本発明によれば、オルガノハロシランを原料
とする微細シリカ製造において、比表面積が100〜4
00m2/gであり、1次粒子の粒度分布が狭い、シリ
コーン成型物としての透明性に優れる微細シリカを製造
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細シリカの製造
方法及びこれによって得られる微細シリカに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】火炎加
水分解法によって得られる微細シリカは、微粒子、高純
度、高分散であることから、以下の目的に使用される。 液体の増粘、沈降防止、分散助剤。 エラストマー、ポリマーの補強充填剤。 粉体の固結防止、流動性改善剤。
【0003】なかでも、シリコーン樹脂に用いる場合
は、先述の微細シリカの特徴が有効に作用し、必要不可
欠の材料となっている。
【0004】火炎加水分解法による微細シリカはテトラ
クロロシランを水素、空気と予混合し、燃焼して製造す
ることが一般的である(特公昭47−46274号公報
等)が、シリコーンメーカーにとっては、テトラクロロ
シランの代わりに、ジメチルジクロロシラン等の合成で
副生するメチルトリクロロシラン等のオルガノハロシラ
ンを原料にできれば都合がよい。
【0005】そこで、オルガノハロシランから微細シリ
カを合成する方法(特公昭56−38526号公報、特
公昭58−54085号公報、特許第2889202号
等)も知られている。しかし、これらの特許にも記載さ
れている通り、オルガノハロシランを原料とした場合、
条件を整えないと、カーボンが残留し、黒ずんだシリカ
しか得られない。
【0006】しかも、オルガノハロシランはそれ自体が
可燃物であり、火炎が長くなると同時に火炎温度分布に
ばらつきを生じるため、シリカ粒子のばらつきが大きく
なったり巨大粒が発生し易くなる。このような微細シリ
カをシリコーンゴムの充填剤として用いた場合、意外な
ことに成型物のゴム強度などゴム物性に顕著な影響を及
ぼさない。しかし、成型物とした際の透明性が悪くな
る。シリコーンゴムの場合、透明性のような外観は商品
価値として重要なポイントである。
【0007】前述の特許はオルガノハロシランから、カ
ーボン残留による黒ずみのない比表面積が100〜40
0m2/gの微細シリカを合成できることを記載してい
るが、比表面積が100〜400m2/gであり、1次
粒子の粒度分布が狭い、シリコーン成型物にした際の透
明性に優れるシリカの合成方法には言及されていない。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ガス状オルガノハロシランを、燃焼して水蒸気を発
生する可燃性ガスと遊離酸素含有ガスで火炎加水分解
し、微細シリカを合成するに当り、比表面積が100〜
400m2/gで、1次粒子径の対数標準偏差が0.5
以下という粒度分布の狭い、シリコーンゴムに配合した
場合透明性に優れる微細シリカを得ることができる製造
方法及びこれによって得られる微細シリカを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、ガス状オルガノハロシラン、特に金属珪素とメチル
クロライドによるジメチルジクロロシラン合成で副生さ
れるメチルトリクロロシラン等のメチルクロロシラン類
を、水素ガス等の燃焼して水蒸気を発生する可燃性ガス
及び空気等の遊離酸素含有ガスを反応室に供給するに際
し、上記燃焼して水蒸気を発生する可燃性ガスの混合量
を、該可燃性ガス燃焼後の水蒸気量が下記式(I)にお
ける化学等量の1〜6倍となるようにし、かつ上記バー
ナーとして多重管バーナーを使用し、上記混合ガスを該
バーナーの中心管ガス出口線速が標準状態換算で50〜
120m/secとなるように該バーナーの中心管に供
給することにより、微細シリカの比表面積が100〜4
00m2/gであり、1次粒子径の対数標準偏差が0.
5以下という粒度分布の狭い、シリコーン成型物として
の透明性に優れる微細シリカが得られることを知見し
た。またこの場合、式R4-nSiXn(CijSi
n/2)からSiO2を合成するに必要な酸素等量と上記
可燃性ガスの燃焼に必要な酸素等量の合計に対して1.
0〜2.0倍の量となるだけの酸素を含有した遊離酸素
含有ガスを混合することがより好ましいことを知見し、
本発明をなすに至った。
【0010】従って、本発明は、式R4-nSiXn(Rは
水素原子、メチル基、エチル基又はフェニル基、Xはハ
ロゲン原子を示し、nは1〜3の整数であるが、Rがフ
ェニル基の場合、nは3である。)で示される少なくと
も1種のオルガノハロシランのガスと、燃焼して水蒸気
を発生する可燃性ガスと、遊離酸素を含有するガスとの
混合ガスを、バーナーを通して反応室に供給し、上記オ
ルガノハロシランを下記式(I) R4-nSiXn+(n/2)H2O → R4-nSiOn/2+nHX (I) (R,X,nは上記と同様である。)で示されるように
火炎加水分解して、更に下記式(II) CijSiOn/2+{(2i+j/2)/2+(2−n/2)/2}O2 → iCO2+j/2H2O+SiO2 (II) (CijはR4-nの一般形であり、Rが水素原子、メチ
ル基、エチル基又はフェニル基に応じてi=0〜6、j
=1〜15の値となり、nは上記と同様であるが、Rが
フェニル基の場合、nは3である。)で示される酸化反
応を経て、微細シリカを製造するに当り、上記燃焼して
水蒸気を発生する可燃性ガスの混合量を、該可燃性ガス
燃焼後の水蒸気量が上記式(I)における化学等量の1
〜6倍であり、オルガノハロシラン1モルに対して1/
2〜9モルの割合となるようにし、かつ上記バーナーと
して多重管バーナーを使用し、上記混合ガスを該バーナ
ーの中心管ガス出口線速が標準状態換算で50〜120
m/secとなるように該バーナーの中心管に供給する
ことを特徴とする微細シリカの製造方法を提供する。ま
た、本発明は、かかる方法で製造された比表面積が10
0〜400m2/gであり、1次粒子径の対数標準偏差
が0.5以下である微細シリカを提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の微細シリカの製造方法は、ガス状オルガノハロ
シランと、燃焼して水蒸気を発生する可燃性ガス、及
び、遊離酸素を含有するガスを予混合し、これを反応室
に供給し、火炎加水分解するものである。この場合、燃
焼して水蒸気を発生する可燃性ガスの量と、バーナー形
状と、予混合ガスのバーナー噴出速度が一定の条件を満
たすことが必要であり、可燃性ガスに対する酸素の量、
バーナー形状をある一定の範囲に調整することが好まし
い。オルガノハロシランを原料とした微細シリカの製造
にあたっては、かかる条件を満たすことにより、比表面
積が100〜400m2/gであり、1次粒子の粒度分
布が狭い、透明性に優れたシリコーン成型物となり得る
微細シリカが得られる。
【0012】ここで、オルガノハロシランとしては、下
記式 R4-nSiXn (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、又はフェ
ニル基を示し、Xは塩素等のハロゲン原子を示し、nは
1〜3の整数を示すが、Rがフェニル基の場合、nは3
である。)で示されるものであれば特に制限はないが、
ガス化してバーナーに供給する必要があるため、沸点が
250℃以下のものが好ましく、具体的にはメチルトリ
クロロシラン、メチルジクロロシラン、トリメチルクロ
ロシラン、ジメチルジクロロシラン等のオルガノハロシ
ランが例示される。特に金属珪素とメチルクロライドと
によってジメチルジクロロシランを合成する際の副生物
が有利に用いられる。
【0013】また、燃焼して水蒸気(H2O)を生成す
る可燃性ガスとしては、水素が好適に用いられるが、メ
タン、プロパン、及びガス状メタノールなども用いられ
る。一方、遊離酸素を含むガスとしては、空気が経済上
から好ましい。
【0014】上記ハロシランを火炎加水分解する方法と
しては、多重管バーナーが用いられる。具体的には、図
1に示すようなオルガノハロシランと、燃焼して水蒸気
を生成する可燃性ガス、遊離酸素を含有するガスを予混
合したガスが供給される中心管1を、内側より外側に向
けて順次取り囲む、遊離酸素を含有するガス供給管2、
可燃性ガス供給管3、遊離酸素を含有するガス供給管4
からなる4重管バーナーを用いることができるが、遊離
酸素を含有するガス供給管4の無い3重管バーナー、可
燃性ガス供給管3も無い2重管バーナーも使用できる。
【0015】ここで、2重管目の遊離酸素を含有するガ
スは空気が好適に用いられ、3重管目の可燃性ガスは水
素が好適に用いられ、4重管目の遊離酸素を含有するガ
スは空気が好適に用いられる。
【0016】本発明においては、上記オルガノハロシラ
ンのガスと、燃焼して水蒸気を発生する可燃性ガスと、
遊離酸素を含有するガスとの混合ガスを、バーナーを通
して反応室に供給し、上記オルガノハロシランを下記式
(I) R4-nSiXn+(n/2)H2O → R4-nSiOn/2+nHX (I) (R,X,nは上記と同様である。)で示されるように
火炎加水分解して、更に下記式(II) CijSiOn/2+{(2i+j/2)/2+(2−n/2)/2}O2 → iCO2+j/2H2O+SiO2 (II) (CijはR4-nの一般形であり、Rが水素原子、メチ
ル基、エチル基、フェニル基である種類に応じてi=0
〜6、j=1〜15となる。nは上記と同様である。)
で示される酸化反応を経て、微細シリカを製造する。
【0017】この場合、本発明において、シリコーンゴ
ムに配合した場合、透明性に優れる微細シリカを得るに
は、この中心管に供給する先述の混合ガスを、前述の多
重管バーナーの中心管へ供給し、この中心管のガス出口
の線速が50〜120m/s(標準状態換算)となるよ
うに反応室へ供給することである。
【0018】このガス線速はオルガノハロシランから微
細シリカを合成している公知の値に比べて著しく大き
い。例えば先述の特公昭56−38526号公報に記載
されている実施例1では17.6m/s、実施例2では
0.6m/s、実施例3では9.5m/s、実施例4で
は10.5m/sである(各々標準状態換算)。
【0019】この出口ガス線速を速くする効果は、流れ
の場における速度勾配を大きくし、乱れを大きくすると
共に渦スケールを小さくすることにあると考えられる。
この乱れの増加は伝播火炎面積を増大させ、燃焼速度を
増加させる。このため火炎中でのオルガノハロシランの
加水分解が促進され、粒度分布の巾の少ないシリカが合
成されるのではないかと考えられる。
【0020】多重管バーナーを使用する本発明の場合、
中心管から噴出される混合ガスとその外側を取り巻く2
重管目から噴出される空気には速度勾配を持たせること
が好ましく、その比率は、2重管目のガス出口線速が中
心管ガスの出口線速の10〜80%とすることがよい。
【0021】これらの制限条件下では比表面積が100
〜400m2/gで、1次粒子径の対数標準偏差が0.
5以下という粒度分布の狭い微細シリカが得られること
が判明した。なお、ここでいう比表面積はBET法によ
るものである。
【0022】また、1次粒子の粒子径及び粒度分布は電
子顕微鏡で撮影した写真から求めた。粉粒体では粒子径
の対数をとって頻度分布曲線を描けば、ほぼ正規分布に
なることが知られており、下記式によって得られる対数
標準偏差(=σ)が小さいほど、粒子径が揃っているこ
とを意味する。
【0023】
【数1】 ここで、Xは粒子径、nは粒子数を表す。
【0024】更に、ガス状オルガノハロシランに対する
燃焼して水蒸気を発生する可燃性ガスの割合を、燃焼後
の水蒸気として(n/2)の1.0〜6.0倍モル、好
ましくは1.0〜2.0倍モル混合する過程を経ること
である。 R4-nSiXn+(n/2)H2O → R4-nSiOn/2+nHX (I) これは、上述の式(I)からわかるように可燃性ガスか
ら発生する水蒸気を、オルガノハロシランが加水分解す
るのに十分な量を供給する必要があることを示してい
る。例えばオルガノハロシランからシリカを合成する場
合の量論式として、メチルトリクロロシランの場合は次
のように表すことができる。 CH3SiCl3+2O2 → SiO2+CO2+3HCl
【0025】この式ではメチルトリクロロシランからの
シリカ合成において、量論上水蒸気は必要ないことを示
している。事実シリカを合成するだけならば式(I)で
示されるほど十分な水蒸気を発生させる可燃性ガスは必
要ではない。しかし、1次粒子径のばらつきが少ない微
細シリカを得るにはオルガノハロシランの加水分解を考
慮した水蒸気量が必要である。これはオルガノハロシラ
ンの官能基である炭化水素などの燃焼によって発生する
水蒸気は、この燃焼速度が遅いためオルガノハロシラン
の加水分解に寄与しづらい、逆に言うとバーナー出口近
傍では加水分解に必要な水蒸気が欠乏するために粒子の
粗大化が起こるのではないかとと考えられる。従って、
燃焼速度の速い水素が好適に使用される。また、この水
蒸気はシリカ表面に活性なOH基を持たせることにも寄
与している。可燃性ガスの存在は安定した火炎形成を助
ける役目もする。
【0026】好ましくは、R4-nSiOn/2、即ちCij
SiOn/2からSiO2を合成するのに要な酸素等量と上
記可燃性ガスの燃焼に必要な酸素等量の合計の1〜2倍
の量となるだけの酸素を含んだ遊離酸素含有ガスを混合
する。
【0027】これは公知の通り、オルガノハロシランに
由来するカーボンの残留を防止するのに十分な遊離酸素
を含有するガスの量を、混合する必要があると共に、火
炎温度を調節する役目を果たしている。特に、微細シリ
カの比表面積は火炎温度と相関があることは知られてお
り、オルガノハロシランと可燃性ガスの燃焼によって発
生する発熱量と、遊離酸素を含有するガス、一般的には
空気の量によって火炎温度を調節し、目的とする比表面
積の微細シリカを合成している。
【0028】なお、上記の条件を満足する以外は、常法
によりオルガノハロシランの火炎加水分解によって微細
シリカ(微細シリカ)を製造することができ、火炎加水
分解の条件等については公知の条件を採用し得る。
【0029】本発明により得られた微細シリカは、従来
から使用されているいずれの用途にも好適に用いられる
ものであるが、特に透明性に優れたシリコーン成型物を
与える充填剤として好適である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、オルガノハロシランを
原料とする微細シリカ製造において、比表面積が100
〜400m2/gであり、1次粒子の粒度分布が狭い、
シリコーン成型物としての透明性に優れる微細シリカを
製造することができる。
【0031】特に、これまでシリコーンメーカーにとっ
てその処理方法が問題となっていた、金属珪素とメチル
クロライドによるジメチルジクロロシラン合成で副生さ
れるメチルトリクロロシランなどの副生物を有利に使用
し、シリコーンゴムに配合した際透明性に優れたシリコ
ーン成型物となり得る微細シリカを得られる。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記の例において部は重量部を示
す。
【0033】[実施例1]図1に示す4重管バーナーを
使用した。メチルトリクロロシランを45kg/h、水
素を15Nm3/h、乾燥空気を124Nm3/h予め混
合したガスを、バーナーの中心管に供給した。なお、メ
チルトリクロロシランは蒸発器で加熱し、ガスとして供
給した。この混合ガスの噴出し速度は82m/s(標準
状態換算)である。乾燥空気を13.7Nm3/h、空
気供給管2に供給した。水素を6.6Nm3/h、水素
供給管3に供給した。乾燥空気を13.7Nm3/h、
空気供給管4に供給した。上記以外に乾燥空気を99.
8Nm3/h、反応室に供給した。
【0034】これにより微細シリカが18kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は210m2/gであった。この微細シリカの電子顕微
鏡写真を図2に示す。これから1次粒子径を測定し、粒
度分布並びに対数標準偏差を計算した。この粒度分布を
表2に示す。対数標準偏差は0.33であった。この微
細シリカを次の配合処方でシリコーンゴム組成物とし
た。
【0035】(A)成分のオルガノポリシロキサンとし
て(CH32SiO単位99.85モル%、(CH3
(CH2=CH)SiO単位0.15モル%からなり、
分子鎖末端が(CH2=CH)(CH32SiO1/2単位
で封鎖された重合度が約7,000のメチルビニルポリ
シロキサン生ゴムを使用した。上記メチルビニルポリシ
ロキサン生ゴム100部、(B)成分の補強性シリカと
して上記で合成した微細シリカ40部、分散剤として分
子鎖両末端に水酸基を含有するジメチルポリシロキサン
(重合度10)8部をニーダー中で均一に混合し、17
0℃で2時間熱処理を行った。
【0036】得られたシリコーンゴム組成物に、(C)
成分の硬化剤として2,5−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−2,5−ジメチルヘキサン0.5部を加えた後、
厚さ10mmのプレス板で170℃×10分間プレスキ
ュアしてシート状の成型物を得た。
【0037】得られた成型物を自動分光光度計((株)
日立製作所製、U−3400形)で可視光領域における
透過率を測定したところ以下の通りであり、透明なシリ
コーン成型物が得られた。 500nm 22%、600nm 36%、700nm 47% [実施例2]図1に示す4重管バーナーを使用した。メ
チルトリクロロシランを50kg/h、水素を11.3
Nm3/h、乾燥空気を125Nm3/h予め混合したガ
スを、バーナーの中心管に供給した。なお、メチルトリ
クロロシランは蒸発器で加熱し、ガスとして供給した。
この混合ガスの噴出し速度は50m/s(標準状態換
算)である。乾燥空気を13.7Nm3/h、空気供給
管2に供給した。水素を6.6Nm3/h、水素供給管
3に供給した。乾燥空気を13.7Nm3/h、空気供
給管4に供給した。上記以外に実施例1と同様に乾燥空
気を反応室に供給した。
【0038】これにより微細シリカが20kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は215m2/gであった。実施例1と同様の方法によ
り、粒度分布並びに対数標準偏差を求めた。この粒度分
布を表2に示す。対数標準偏差は0.45であった。
【0039】実施例1と同様の方法によりシート厚10
mmの成型物を得た。同様の方法により透過率を測定し
たところ以下の通りであった。 500nm 18%、600nm 33%、700nm 46% 得られたシリコーンゴム組成物の透明性は実施例1とほ
ぼ同等であった。
【0040】[実施例3]図1に示す4重管バーナーを
使用した。メチルジクロロシランを38kg/h、水素
を11.3Nm3/h、乾燥空気を140Nm3/h予め
混合したガスを、バーナーの中心管に供給した。なお、
メチルジクロロシランは蒸発器で加熱し、ガスとして供
給した。この混合ガスの噴出し速度は、90m/s(標
準状態換算)である。乾燥空気を13.7Nm3/h、
空気供給管2に供給した。水素を6.6Nm3/h、水
素供給管3に供給した。乾燥空気を13.7Nm3
h、空気供給管4に供給した。上記以外に実施例1と同
様に乾燥空気を反応室に供給した。
【0041】これにより微細シリカが20kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は215m2/gであった。実施例1と同様の方法によ
り、粒度分布並びに対数標準偏差を求めた。この粒度分
布を表2に示す。対数標準偏差は0.41であった。
【0042】実施例1と同様の方法によりシート厚10
mmの成型物を得た。同様の方法により透過率を測定し
たところ以下の通りであった。 500nm 20%、600nm 36%、700nm 45% 得られたシリコーンゴム組成物の透明性は実施例1とほ
ぼ同等であった。
【0043】[比較例1]図1に示す4重管バーナーを
使用した。メチルトリクロロシランを50kg/h、水
素を15Nm3/h、乾燥空気を128Nm3/h予め混
合したガスを、バーナーの中心管に供給した。なお、メ
チルトリクロロシランは蒸発器で加熱し、ガスとして供
給した。この混合ガスの噴出し速度は、21m/s(標
準状態換算)である。乾燥空気を13.7Nm3/h、
空気供給管2に供給した。水素を6.6Nm3/h、水
素供給管3に供給した。乾燥空気を13.7Nm3
h、空気供給管4に供給した。上記以外に乾燥空気を9
5.8Nm3/h、バーナー周囲に供給した。
【0044】これにより微細シリカが20kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は215m2/gであった。実施例1と同様の方法によ
り、粒度分布並びに対数標準偏差を求めた。この電子顕
微鏡写真を図3に、粒度分布を表2に示す。対数標準偏
差は0.60であった。図2の写真に比べて粗粒の割合
が多いことがわかる。
【0045】実施例1と同様の方法によりシート厚10
mmの成型物を得た。同様の方法により透過率を測定し
たところ以下の通りであった。 500nm 6%、600nm 15%、700nm 26% 得られたシリコーンゴム組成物の透明性は実施例1より
劣っていた。
【0046】[比較例2]図1に示す4重管バーナーを
使用した。メチルトリクロロシランを50kg/h、水
素を7.5Nm3/h、乾燥空気を97.8Nm3/h予
め混合したガスを、バーナーの中心管に供給した。な
お、メチルトリクロロシランは蒸発器で加熱し、ガスと
して供給した。この混合ガスの噴出し速度は64m/s
(標準状態換算)である。乾燥空気を13.7Nm3
h、空気供給管2に供給した。水素を6.6Nm3
h、水素供給管3に供給した。乾燥空気を13.7Nm
3/h、空気供給管4に供給した。上記以外に乾燥空気
を164.8Nm3/h、バーナー周囲に供給した。
【0047】これにより微細シリカが20kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は220m2/gであった。実施例1と同様の方法によ
り、粒度分布並びに対数標準偏差を求めた。この電子顕
微鏡写真を図4に、粒度分布を表2に示す。対数標準偏
差は0.77であった。図2の写真に比べて粗粒の割合
が多くしかも巨大粒が存在している。
【0048】実施例1と同様の方法によりシート厚10
mmの成型物を得た。同様の方法により透過率を測定し
たところ以下の通りであった。 500nm 1%、600nm 3%、700nm 10% 得られたシリコーンゴム組成物の透明性は実施例1より
明らかに劣っていた。
【0049】[実施例4]図1に示す4重管バーナーを
使用した。メチルトリクロロシランを50kg/h、水
素を15Nm3/h、乾燥空気を132Nm3/h予め混
合したガスを、バーナーの中心管に供給した。なお、メ
チルトリクロロシランは蒸発器で加熱し、ガスとして供
給した。この混合ガスの噴出し速度は87m/s(標準
状態換算)である。乾燥空気を13.7Nm3/h、空
気供給管2に供給した。水素を6.6Nm3/h、水素
供給管3に供給した。乾燥空気を13.7Nm3/h、
空気供給管4に供給した。上記以外に乾燥空気を91.
8Nm3/h、バーナー周囲に供給した。
【0050】これにより微細シリカが20kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は305m2/gであった。実施例1と同様の方法によ
り、粒度分布並びに対数標準偏差を求めた。この粒度分
布を表2に示す。対数標準偏差は0.45であった。
【0051】実施例1と同様の方法によりシート厚10
mmの成型物を得た。同様の方法により透過率を測定し
たところ以下の通りであった。 500nm 42%、600nm 52%、700nm 58% [実施例5]合成量の増加に伴う影響をみるため、装置
スケールを大きくして実施した。図1に示す4重管バー
ナーを使用した。メチルトリクロロシランを125kg
/h、水素を37.4Nm3/h、乾燥空気を320N
3/h予め混合したガスを、バーナーの中心管に供給
した。なお、メチルトリクロロシランは蒸発器で加熱
し、ガスとして供給した。この混合ガスの噴出し速度は
50m/s(標準状態換算)である。乾燥空気を13.
7Nm3/h、空気供給管2に供給した。水素を9.4
Nm3/h、水素供給管3に供給した。乾燥空気を1
3.7Nm3/h、空気供給管4に供給した。上記以外
に乾燥空気を反応室に供給した。
【0052】これにより微細シリカが50kg/hで得
られた。BET法により測定した微細シリカの比表面積
は205m2/gであった。実施例1と同様の方法によ
り、粒度分布並びに対数標準偏差を求めた。この粒度分
布を表2に示す。対数標準偏差は0.30であった。
【0053】実施例1と同様の方法によりシート厚10
mmの成型物を得た。同様の方法により透過率を測定し
たところ以下の通りであった。 500nm 22%、600nm 37%、700nm 48% 得られたシリコーンゴム組成物の透明性は実施例1とほ
ぼ同等であり、装置スケールを大きくしても合成される
微細シリカの物性に影響がなかった。実施例及び比較例
を以下の表1にまとめる。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いる4重管の概略断面図であ
る。
【図2】実施例1で得た微細シリカの電子顕微鏡写真
(倍率×50K)である。
【図3】比較例1で得た微細シリカの電子顕微鏡写真
(倍率×50K)である。
【図4】比較例2で得た微細シリカの電子顕微鏡写真
(倍率×50K)である。
【符号の説明】
1 中心管 2 遊離酸素を含有するガス供給管 3 可燃性ガス供給管 4 遊離酸素を含有するガス供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷藤 陽一 東京都千代田区大手町二丁目6番1号 信 越化学工業株式会社内 (72)発明者 小池 寛善 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 (72)発明者 岩瀬 富雄 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 (72)発明者 瀬在 道昌 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 Fターム(参考) 4G072 AA26 BB05 HH28 JJ03 JJ11 MM40 RR05 TT05 UU09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式R4-nSiXn(Rは水素原子、メチル
    基、エチル基又はフェニル基、Xはハロゲン原子を示
    し、nは1〜3の整数であるが、Rがフェニル基の場
    合、nは3である。)で示される少なくとも1種のオル
    ガノハロシランのガスと、燃焼して水蒸気を発生する可
    燃性ガスと、遊離酸素を含有するガスとの混合ガスを、
    バーナーを通して反応室に供給し、上記オルガノハロシ
    ランを下記式(I) R4-nSiXn+(n/2)H2O → R4-nSiOn/2+nHX (I) (R,X,nは上記と同様である。)で示されるように
    火炎加水分解して、更に下記式(II) CijSiOn/2+{(2i+j/2)/2+(2−n/2)/2}O2 → iCO2+j/2H2O+SiO2 (II) (CijはR4-nの一般形であり、Rが水素原子、メチ
    ル基、エチル基又はフェニル基に応じてi=0〜6、j
    =1〜15の値となり、nは上記と同様であるが、Rが
    フェニル基の場合、nは3である。)で示される酸化反
    応を経て、微細シリカを製造するに当り、上記燃焼して
    水蒸気を発生する可燃性ガスの混合量を、該可燃性ガス
    燃焼後の水蒸気量が上記式(I)における化学等量の1
    〜6倍であり、オルガノハロシラン1モルに対して1/
    2〜9モルの割合となるようにし、かつ上記バーナーと
    して多重管バーナーを使用し、上記混合ガスを該バーナ
    ーの中心管ガス出口線速が標準状態換算で50〜120
    m/secとなるように該バーナーの中心管に供給する
    ことを特徴とする微細シリカの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記遊離酸素含有ガスの混合量を酸素換
    算で、上記式(II)のCijSiOn/2からSiO2
    合成するに必要な酸素等量と上記可燃性ガスの理論燃焼
    に必要な酸素等量の合計に対して1.0〜2.0倍の量
    となるようにした請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 オルガノハロシランが、金属珪素とメチ
    ルクロライドによるジメチルジクロロシラン合成で副生
    されるメチルトリクロロシランである請求項1又は2記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】 燃焼して水蒸気を発生する可燃性ガスが
    水素である請求項1、2又は3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 遊離酸素を含有するガスが空気である請
    求項1乃至4のいずれか1項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 多重管バーナーが4重管であり、中心管
    にガス状オルガノハロシランと、燃焼して水蒸気を発生
    する可燃性ガスと、遊離酸素を含有するガスとの混合ガ
    スを供給し、中心管を取り囲むように配置された2重管
    目に遊離酸素を含有するガスを供給し、2重管目を取り
    囲むように配置された3重管目に可燃性ガスを供給し、
    3重管目を取り囲むように配置された4重管目に遊離酸
    素を含有するガスを供給する請求項1乃至5のいずれか
    1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 多重管バーナーが3重管であり、中心管
    にガス状オルガノハロシランと、燃焼して水蒸気を発生
    する可燃性ガスと、遊離酸素を含有するガスとの混合ガ
    スを供給し、中心管を取り囲むように配置された2重管
    目に遊離酸素を含有するガスを供給し、2重管目を取り
    囲むように配置された3重管目に可燃性ガスを供給する
    請求項1乃至5のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 多重管バーナーが2重管であり、中心管
    にガス状オルガノハロシランと、燃焼して水蒸気を発生
    する可燃性ガスと、遊離酸素を含有するガスとの混合ガ
    スを供給し、中心管を取り囲むように配置された2重管
    目に遊離酸素を含有するガスを供給する請求項1乃至5
    のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 2重管目のガス出口線速を中心管ガスの
    出口線速の10〜80%とした請求項6、7又は8記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項記載の
    方法で製造された比表面積が100〜400m2/gで
    あり、1次粒子径の対数標準偏差が0.5以下である微
    細シリカ。
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