JP2002173152A - 合成樹脂製チャック付の袋体 - Google Patents
合成樹脂製チャック付の袋体Info
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Abstract
分を媒体とする細菌の浸透を遮断し、かつ、通気部自体
が損傷を来たすような場合が生じても、滅菌処理後の滅
菌効果を可及的に持続可能とした低コストの合成樹脂製
チャック付の袋体を提供する。 【解決手段】熱接着性を有する袋体1の開口部3の内側
に雌雄咬合型のチャック2を設け、前記開口部3におけ
る前記チャック2より上部で対面する表裏の耳片20
a、20bの上端縁1c、1dは長短の段差Hを持た
せ、短い方の耳片20aの上端縁1cに熱接着性を有す
る通気性テープ素材4を袋幅に渡って接着一体化した。
Description
する内容物が包装された状態で滅菌処理を施し、その滅
菌処理が施された内容物が汚染されることなく滅菌状態
を可及的に維持させるようにした合成樹脂製チャック付
の袋体に関するものである。
綿球、生理綿等の医療補助品ないし家庭用衛生材料ある
いは、注射器、輸液セット、輸血セット、シャーレ、医
療用手袋等の医療用器具は袋体に包入した状態で滅菌処
理している。
体は、例えば、実開平4−102270号や実開昭58
−182648号で提供されている。これらの何れにお
いてもチャックより下方の部位に通気部を持っており、
加えてチャックが閉鎖されていることが大前提となって
いる。
では、通気部がチャックより下方の部位に設けられてい
るため、チャックを閉じた状態においても常に袋体の内
外は通気部によって通気状態となっており、下記のよう
な諸問題を有している。
に透過するが水分は透過しないような材質が好ましい
が、一般的には空気が透過し易いものは当然のこと水分
も透過し易くなる。従って、多湿の雰囲気の状況下に放
置されたり、通気性素材に水分が直接、間接的に付着す
るような状況下におかれた場合には、内容物にカビが生
じたり、変質してしまう恐れがある。また、滅菌処理を
施しているに拘らず、水分が付着することによって水分
を媒体とする細菌の浸透を生じ、この細菌が袋体内で増
殖して内容物が汚染されてしまう危険性があった。
り脆弱である。従って、内容物によっては、通気性素材
に直接接触することにより、通気性素材が傷ついたり、
穴が開いたりする等の不具合を生じ、滅菌効果が消失ま
たは低下する場合がある。あるいは、内容物の荷重が通
気部の通気性素材に集中し易く、通気部より破袋を生じ
る危険性がある。
高価であり、両者の使用割合を必要最低限に止めること
が要求されるが、上記の不具合を解消するために、強度
的にも優れた通気性素材を用いるようにした場合、コス
トがさらに高くなる等の問題が生じる。
て、通気部から袋体内への湿分や水分、あるいは水分を
媒体とする細菌の浸透を遮断し、かつ、通気部自体が損
傷を来たすような場合が生じても、滅菌処理後の滅菌効
果を可及的に持続可能とした低コストの合成樹脂製チャ
ック付の袋体を提供することである。
の本発明は、請求項1に記載の通り、熱接着性を有する
袋体の開口部の内側に雌雄咬合型のチャックが設けら
れ、前記開口部における前記チャックより上部で対面す
る表裏の耳片の上端縁は長短の段差を持たせ、短い方の
耳片の上端縁に熱接着性を有する通気性テープ素材を袋
幅に渡って接着一体化されていることを特徴とするもの
である。
袋体の開口部の内側に雌雄咬合型のチャックが設けら
れ、前記開口部における前記チャックより上部で対面す
る表裏の耳片の上端縁は長短の段差を持たせ、短い方の
耳片の上端縁に熱接着性を有する通気性テープ素材を袋
幅に渡って接着一体化されており、この袋体の底部に自
立を可能とする逆V字状に折り込まれた底ガゼットを設
けたことを特徴とするものである。
袋体の開口部の内側に雌雄咬合型のチャックが設けら
れ、前記開口部における前記チャックより上部には長短
若しくは同等長の耳片が設けられており、熱接着性を有
する通気性テープ素材が前記長短若しくは同等長の耳片
相互をつなぎ、かつ袋幅に渡って接着一体化されている
ことを特徴とするものである。
袋体の開口部の内側に雌雄咬合型のチャックが設けら
れ、前記開口部における前記チャックより上部には長短
若しくは同等長の耳片が設けられており、熱接着性を有
する通気性テープ素材が前記長短若しくは同等長の耳片
の相互をつなぎ、かつ袋幅に渡って接着一体化されてお
り、この袋体の両サイドにはV字状に折り込まれた横ガ
ゼットを有し、前記横ガゼットの上端縁は前記チャック
と一体若しくは別体のシールテープによって表裏何れか
一方の袋体内側面に寄せて接着されていることを特徴と
するものである。
袋体の胴部より延長した合掌部分に位置する開口部の内
側に雌雄咬合型のチャックが設けられ、前記チャックよ
り開口部側には長短若しくは同等長の耳片が設けられて
おり、熱接着性を有する通気性テープ素材が前記長短若
しくは同等長の耳片相互をつなぎ、かつ袋幅に渡って接
着一体化されていることを特徴とするものである。
おいて、通気性テープ素材より少しく下方の位置におい
て、耳片を袋幅方向に渡って引き裂き開封する引裂手段
を設けたことを特徴とするものである。
基づいて説明する。
1a、1bは対面する表裏の胴部フィルムで、少なくと
もその内面が熱接着性を有している。前記袋体1の開口
部3の内側には雌雄咬合型のチャック2が袋体1の幅方
向に渡って設けられている。6は前記胴部フィルム1
a、1bの両サイドを接着したサイドシールである。
前記チャック2より上部に延びる胴部フィルム1a側の
耳片20aの上端縁1cと胴部フィルム1b側の耳片2
0bの上端縁1dは、例えば、胴部フィルム1a側の耳
片20aの上端縁1cを胴部フィルム1b側の耳片20
bの上端縁1dよりも短くして長短の段差Hを持たせ
て、胴部フィルム1a側の短い方の耳片20aの上端縁
1cに熱接着性を有する通気性テープ素材4をシール5
によって袋体1の全幅に渡って接着一体化し、この通気
性テープ素材4の上端縁と前記長い方の胴部フィルム1
b側の耳片20bの上端縁1dとを天シール7を施した
もので、この通気性テープ素材4と胴部フイルム1b側
の耳片20bとが対接する両サイド部分についても、前
記サイドシール6が併せて施されているものである。
プ素材4より少しく下方で前記チャック2より上方位置
において、長短の耳片20a、20bを袋体1の幅方向
に渡って引き裂き開封するときの引き裂き口となるVノ
ッチ8を前記サイドシール6に設けたものである。この
Vノッチ8により引き裂き開封を行なっても、この引き
裂き線とチャック2との間には前記耳片20a、20b
が一部残存しており、この残存している耳片20a、2
0bはチャック2を開放する際摘み代となる。
は天シール7が施されているが、開口部3側が開放さ
れ、底部に底シール若しくは折り返しが施されている態
様を選択してもよい。或いは両側の一辺のみが開放さ
れ、他の三辺は非開放という態様を選択してもよい。何
れにしても開放されている側から内容物が充填された
後、この開放部分はシールされることになる。この考え
方は以降の実施例についても適用されるものである。
填された後、この開放部分はシールされるが、この時点
においてはチャック2は開放した状態であり、このチャ
ック2を開放した状態で内容物の滅菌処理を行なう。す
なわち、滅菌処理用の滅菌ガス等はチャック2より上方
の通気性テープ素材4を透過して開口部3に入り、開放
しているチャック2部から袋体1内に流入して内容物お
よび袋内部を滅菌するものである。この滅菌処理後には
チャック2はそのままの開放した状態あるいは必要に応
じて閉鎖する。
辺は上記実施例1の構造と同一である。この実施例2は
袋体1の底部に逆V字状に折り込まれた底ガゼット9を
胴部フィルム1a、1bの下端縁でシール10した構造
である。この実施例2の場合は内容物を充填することに
より前記底ガゼット9が拡開して内容物をより多く収納
し、かつ安定した自立を可能とする。この実施例2にお
いても、内容物を開口部3から充填し天シール7を施し
て、チャック2を開放した状態で内容物の滅菌処理を行
う。このとき、滅菌処理用の滅菌ガス等はチャック2よ
り上方の通気性テープ素材4を透過して開口部3に入
り、開放しているチャック2部から袋体1内に流入して
内容物および袋内部を滅菌するものである。この滅菌処
理後にはチャック2はそのままの開放した状態あるいは
必要に応じて閉鎖する。
に着目した本発明の多種類の実施例を示す。図4(イ)
で示すように、チャック2より上部に同等長で延在する
対の耳片20a、20bの上端縁1c、1dに熱接着性
を有する通気性テープ素材4をシール5a、5bして耳
片20a、20b相互をつなぎ、かつ袋体1の全幅に渡
って接着一体化した構造である。また、図4(ロ)で示
すように、チャック2より上部に長短で延在する耳片2
0a、20bの上端縁1c、1dに熱接着性を有する通
気性テープ素材4をシール5a、5bして耳片20a、
20b相互をつなぎ、かつ袋体1の全幅に渡って接着一
体化した構造である。
上部に同等長で延在する耳片20a、20bの上端縁1
c、1dよりも少しばかり下位で熱接着性を有する通気
性テープ素材4をシール5a、5bして耳片20a、2
0b相互をつなぎ、かつ袋体1の全幅に渡って接着一体
化した構造である。また、図5(ニ)で示すように、チ
ャック2より上部に同等長で延在する耳片20a、20
bの上端縁1c、1dにV字状に折り込まれた通気性テ
ープ素材4をシール5a、5bして耳片20a、20b
相互をつなぎ、かつ袋体1の全幅に渡って接着一体化し
た構造である。
1、第2実施例と同様に、熱接着性を有する通気性テー
プ素材4が、袋体1の全幅に渡って接着一体化される位
置がチャック2より上位となっている点であり、同様に
開放されている側から内容物が充填された後この開放部
分がシールされ、チャック2を開放した状態で内容物の
滅菌処理が行なわれるもので、このとき滅菌処理用の滅
菌ガス等はチャック2より上方の通気性テープ素材4
(その取り付け態様は図示を始めとして様々であるが)
を透過して開口部3に入り、開放しているチャック2部
から袋体1内に流入して内容物および袋内部を滅菌する
ものである。この滅菌処理後にはチャック2はそのまま
の開放した状態あるいは必要に応じて閉鎖される点も同
様である。
部3の周辺は上記実施例1の構造と同一である。この実
施例4は袋体1の両サイドにV字状に折り込まれた横ガ
ゼット11を、チャック2と一体若しくは別体のシール
テープ12(図7においてはチャック2とシールテープ
12とが別体となったものが示されている。)によって
横ガゼット11の上端縁を胴部フィルム1a、胴部フィ
ルム1bの何れか一方の内側面に寄せて接着した構造で
ある。なお、図示省略したが、袋体1の開口部3の周辺
を上記実施例3の構造と同一としてもよい。この実施例
4の場合は、内容物を充填することにより前記横ガゼッ
トが拡開して袋体1がボックス状となり、内容物をより
多く収納すると共に自立を可能とする。滅菌態様等につ
いては実施例1乃至実施例3と同様である。
する袋体1の胴部フィルム1a、1bより延長した合掌
部分13に位置する開口部3の内側に雌雄咬合型のチャ
ック2が設けられ、前記チャック2より開口部3側は実
施例1の構造と同一としたものである。すなわち、チャ
ック2より開口部3側には長短の耳片20a、20bが
設けられており、短い方の耳片20aの上端縁1cに熱
接着性を有する通気性テープ素材4をシール5によって
袋体1の全幅に渡って接着一体化し、この通気性テープ
素材4の上端縁と長い方の耳片20bの上端縁1dとを
天シール7したものである。なお、図示省略したが、袋
体1の開口部3の周辺を上記実施例3の構造と同一とし
てもよい。
では袋体1の両サイドの一方が開放されている状態であ
り、この開放されている一方から内容物を充填して前記
一方をサイドシールする。そして、チャック2を開放し
た状態で内容物の滅菌処理を行うこと等については、他
の実施例と同様である。
の位置において、耳片20a、20bを袋幅方向に渡っ
て引き裂き開封する引裂手段を設ける点については、実
施例1を除いて特に説明展開されていないが、実施例2
乃至実施例5についても周知の引裂手段をこの位置に持
ってくることによって、その後の開口、取り出しの便が
図られるだけでなく、通気性テープ素材4部分を引裂く
ことによるケバの発生と、これによる内容物汚染が防止
されるものである。
綿、繃帯、縫合糸、綿棒、綿球、生理綿等の医療補助品
ないし家庭用衛生材料、あるいは、注射器、輸液セッ
ト、輸血セット、シャーレ、医療用手袋等の医療用器
具、また、術着、マスク、帽子等の医療関係品、さら
に、食品や飲料関係等汚染防止が要求されるような分野
で働く人が着用する作業着、手袋、マスク、帽子等広い
範囲で使用され、特殊な例では椎茸などの茸の栽培に使
用する培養体の滅菌処理にも用いられる。
は、どのような滅菌法でもよいが、例えば、エチレンオ
キサイドガス(以下EOGと略称する)、プロピレンオ
キサイド、ホルムアルデヒド、β−プロピオラクトン、
メチルブロマイド等の滅菌ガスを用いるガス滅菌処理
や、紫外線処理、或いはX線、γ線などの電磁放射線、
高速電子線、β線、α線、中性子、陽子などの粒子放射
線等を用いる放射線滅菌処理、さらに、オートクレーブ
等の加熱滅菌等であり、これらは袋体1に収納される内
容物及び内容物を収納する袋体1の素材構成等によっ
て、それらに好ましい滅菌処理を選択する。
ィルム1a、1bの素材としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の熱接
着性を有する単一または複合フィルムであり、複合フィ
ルムの場合には内面のシーラント層を形成する樹脂とし
ては、比較的低温で溶融する樹脂であれば特に限定する
ことなく用いることができ、具体的には、低密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン
共重合体等を用いる。また、基材層としては、比較的安
価な直鎖状低密度ポリエチレンやポリプロピレン等が選
択されたり、酸素や水を通し難いナイロンやポリエステ
ル等が選択されたり、あるいは、エチレン−ビニルアル
コール共重合体等のガスバリヤー性を有する樹脂からな
る層と、ポリオレフィン等の水分遮断性を有する樹脂か
らなる層との2層以上の樹脂層であってもよく、あるい
はまた、ポリオレフィン樹脂等からなる層に塩化ビニリ
デンをコートしたり、ポリオレフィン樹脂等からなる層
にアルミや酸化ケイ素を蒸着する等して、ガスバリヤ効
果を高めたもの、さらに、ポリオレフィン樹脂等からな
る層にアルミ箔等の金属箔や紙をラミネートしたもので
あってもよいが、これらに限定されるものではない。
素材4としては、通気性と細菌遮断性を有し、袋体1の
胴部フィルム1a、1bに用いられる素材との熱接着性
に優れたものであることが望ましい。そこで、具体例と
して、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ナイロン等の合成樹脂繊維からなる不織布、微多孔性合
成樹脂フィルム、紙あるいは紙に前記合成樹脂繊維を混
抄した合成紙などを単独又は複数層積層した複合材であ
る。なお、前記EOGによるガス滅菌処理においては、
通気性テープ素材4としては、アミノ基、−SH基、カ
ルボキシル基などのEOGと反応する物質や、メルカプ
タン類、エステル類などの揮発性物質を含まないものが
選択される。
においても、開放されている側から内容物が充填された
袋体1は、その開放部分がシールされる。この時点にお
いてチャック2は開放した状態であり、内容物の充填後
における滅菌処理ではチャック2はその開放した状態で
滅菌処理を行い、例えばEOG処理の場合は、滅菌処理
後の袋体1内にEOGが残存しないように、必要程度時
間を置いて通気性テープ素材4から脱気するのを待って
チャック2を閉じたり、或いはチャック2をそのままの
開放した状態で出荷する。ユーザーは、袋体1の開口部
3をカットして既に滅菌している内容物を取り出して直
ちに使用する。
態で出荷した場合、ユーザーでの保管が長期に渡ってし
まったときや、特に滅菌性が要求されるとき等に、ユー
ザーではそのまま再滅菌処理を行うことができ、あるい
はユーザーが一々チャック2を開放する手間を省き、一
部使用した残りの内容物はチャック2を閉じて保管して
おき滅菌効果のあるうちに使用する。なお、内容物の充
填後に滅菌処理を行わないで(チャック2を開放した状
態で)出荷する場合があり、この場合はユーザーのほう
で使用時に滅菌処理して使用し、一部残りの内容物は、
チャック2を閉じて保管しておき、滅菌効果のあるうち
に使用する態様となる。
で出荷する場合は、例えば、輸送運搬中の通気性テープ
素材4部分の破損事故や、多湿環境下に置かれた場合、
水で濡れたりした場合等には内容物を保護し、滅菌効果
が可及的に持続する。したがって、内容物が使用される
に至る過程を把握した上で、或いはユーザーの要望に応
じて、チャック2を開放した状態で出荷するか閉じた状
態で出荷するかが選択されるが、店頭販売される場合
は、多種多様な環境状況が想定されるため、チャック2
を閉じた状態で出荷して内容物に対する保護性を高める
ことが望ましい。
材4はチャック2より上部の開口部3における耳片に設
けられているため、前記チャック2を閉じることにより
通気性テープ素材4を通しての袋体1内との通気はチャ
ック2により可及的に遮断される。従って、袋体1を多
湿の雰囲気の状況下に放置したり、通気性テープ素材4
に水分が直接、間接的に付着するような状況下に置かれ
た場合であっても、内容物にカビの発生や変質を防止
し、水分が付着することによる水分を媒体とする細菌の
浸透を阻止するものである。
の後の滅菌性を確保するために、袋体単体でも販売の対
象となり(当初の袋体1の開口部3をカットしないで再
利用を図ってもよいが、繰り返して使用するうちに通気
性テープ素材4部分等が損傷して、滅菌効果が弱くなっ
てしまう場合があり注意を要する。)、例えば、使用済
みの内容物を洗濯した後購入した袋体に収納して同様に
滅菌処理を行い、次回の使用に備えるものである。ま
た、使い捨ての内容物については、雑菌等に汚染された
内容物を袋内に再収納してチャック2を閉じ、一括廃棄
処理することにより環境汚染を防止するものである。
に渡って接着されているため、吸気及び脱気が円滑に行
われ、滅菌処理と残存ガスの排出を短時間で行うことが
できる。さらに、滅菌処理条件(内容物、袋体1のサイ
ズ、滅菌処理スピード及び時間)を、袋体1に設ける通
気性テープ素材4の面積に応じて自由に設定することが
できる。
じることにより通気性テープ素材4を通しての袋体1内
との通気はチャック2により可及的に遮断されるため、
通気性テープ素材4の性能や強度の向上に必要なコスト
アップを抑えることができ、また、本発明の袋体の製造
においては、連続帯状の通気性テープ素材4を一連の製
袋工程に組み込んで所定部に接着することにより高速生
産が可能であり、低コストで製造され、比較的高価な通
気性テープ素材4を使用するこの種袋体自体を比較的安
価に提供することができる。
容物のみならず、電子レンジ用の包装袋として使用する
場合に、チャック2を開放した状態で電子レンジで加熱
した際に袋内の膨張気体を通気性テープ素材4から排気
することができるので、電子レンジ用の包装袋として使
用することもできる。
気性テープ素材をチャックより上部の耳片に設けたこと
によりチャックを閉じておくことで、多湿の雰囲気の状
況下に放置されたり、通気性テープ素材に水分が直接、
間接的に付着するような状況下におかれた場合であって
も、内容物にカビの発生や変質を防止し、水分が付着す
ることによる水分を媒体とする細菌の浸透を遮断する。
或いは、通気性テープ素材と内容物が隔離されているの
で内容物が通気性テープ素材を損傷することはなく、一
方、外的事由により通気性テープ素材が損傷したりする
ことがあっても、滅菌効果を可及的に持続する。また、
通気性テープ素材がチャックより上方に位置しており、
チャックを開放した状態で前記通気性テープ素材を通し
て滅菌処理が行われることから、チャックより上方の開
口部部分やチャック部分も確実に滅菌処理が施されてお
り、従って、内容物の取り出しの際に内容物がこれらの
部分と接触することによっても汚染されることがない。
さらに、滅菌処理と残存ガスの排出を短時間で行うこと
ができ、ユーザー側の各種状況に応じてケースバイケー
スで、利便性を有する袋体を安価に提供することができ
る。
断面図
−A線相当断面図
−A線相当断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 熱接着性を有する袋体の開口部の内側に
雌雄咬合型のチャックが設けられ、前記開口部における
前記チャックより上部で対面する表裏の耳片の上端縁は
長短の段差を持たせ、短い方の耳片の上端縁に熱接着性
を有する通気性テープ素材を袋幅に渡って接着一体化さ
れていることを特徴とする合成樹脂製チャック付の袋
体。 - 【請求項2】 熱接着性を有する袋体の開口部の内側に
雌雄咬合型のチャックが設けられ、前記開口部における
前記チャックより上部で対面する表裏の耳片の上端縁は
長短の段差を持たせ、短い方の耳片の上端縁に熱接着性
を有する通気性テープ素材を袋幅に渡って接着一体化さ
れており、この袋体の底部に自立を可能とする逆V字状
に折り込まれた底ガゼットを設けたことを特徴とする合
成樹脂製チャック付の袋体。 - 【請求項3】 熱接着性を有する袋体の開口部の内側に
雌雄咬合型のチャックが設けられ、前記開口部における
前記チャックより上部には長短若しくは同等長の耳片が
設けられており、熱接着性を有する通気性テープ素材が
前記長短若しくは同等長の耳片相互をつなぎ、かつ袋幅
に渡って接着一体化されていることを特徴とする合成樹
脂製チャック付の袋体。 - 【請求項4】 熱接着性を有する袋体の開口部の内側に
雌雄咬合型のチャックが設けられ、前記開口部における
前記チャックより上部には長短若しくは同等長の耳片が
設けられており、熱接着性を有する通気性テープ素材が
前記長短若しくは同等長の耳片相互をつなぎ、かつ袋幅
に渡って接着一体化されており、この袋体の両サイドに
はV字状に折り込まれた横ガゼットを有し、前記横ガゼ
ットの上端縁は前記チャックと一体若しくは別体のシー
ルテープによって表裏何れか一方の袋体内側面に寄せて
接着されていることを特徴とする合成樹脂製チャック付
の袋体。 - 【請求項5】 熱接着性を有する袋体の胴部より延長し
た合掌部分に位置する開口部の内側に雌雄咬合型のチャ
ックが設けられ、前記チャックより開口部側には長短若
しくは同等長の耳片が設けられており、熱接着性を有す
る通気性テープ素材が前記長短若しくは同等長の耳片相
互をつなぎ、かつ袋幅に渡って接着一体化されているこ
とを特徴とする合成樹脂製チャック付の袋体。 - 【請求項6】 通気性テープ素材より少しく下方の位置
において、耳片を袋幅方向に渡って引き裂き開封する引
裂手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至5に記載
の合成樹脂製チャック付の袋体。
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JP2000370907A JP3795324B2 (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 合成樹脂製チャック付の袋体 |
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