JP2002172317A - 溶存気体濃度増加装置及び溶存気体濃度増加方法 - Google Patents

溶存気体濃度増加装置及び溶存気体濃度増加方法

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JP2002172317A
JP2002172317A JP2000369677A JP2000369677A JP2002172317A JP 2002172317 A JP2002172317 A JP 2002172317A JP 2000369677 A JP2000369677 A JP 2000369677A JP 2000369677 A JP2000369677 A JP 2000369677A JP 2002172317 A JP2002172317 A JP 2002172317A
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Kiyoshi Sato
清 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中の溶存気体濃度を増加することができ、
しかも増加した溶存気体濃度を長時間にわたって持続す
ることのできる溶存気体濃度増加装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の溶存気体濃度増加装置は、水
槽、該水槽の下部に設けられた気体導入口及び該気体導
入口の上部に設けられたプレートを備えており、前記プ
レートが多数の孔を有し水平方向に振動可能になされて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中の溶存気体濃
度を増加でき、増加した溶存気体濃度を長時間にわたっ
て持続することのできる溶存気体濃度増加装置及び溶存
気体濃度増加方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素を多く含む水が酸素不足によ
り起こる病気を予防できることが知られており、また疲
労を回復させるためには酸素を多く摂取することが好ま
しいことが知られている。一方、活性酸素は人間の免疫
にとって重要な働きをすることが知られている。しか
し、活性酸素が体内に余剰に発生した場合は老化や病気
の原因になることが知られている。水素を多く含む飲料
水を飲むことにより体内に存在する活性酸素を除去でき
ることが知られている。上述したことより、飲料水に高
濃度の酸素や水素等の気体を溶存させ、すなわち溶存酸
素濃度又は溶存水素濃度を増加させるための試みが多く
なされている。
【0003】一方、料亭等への料理用成魚や放流用稚魚
等の活魚を輸送するためには溶存酸素濃度の高い水槽に
前記活魚を収容して運搬することが行われており、この
ためには水槽中の溶存酸素濃度を増加させる必要があ
る。水中の溶存酸素等の溶存気体濃度を増加させるに
は、気泡サイズをより微細化することが好ましいことが
知られており、気泡サイズを微細化することにより溶存
気体濃度を増加させる方法が、例えば特開平6-125059号
公報及び特開平10-286549号公報に開示されている。該
公報に記載された方法によれば、水中の溶存気体(酸
素)濃度を増加させることはできる。しかし、前記方法
により製造された水中の気体(酸素)は長時間溶存して
おらず、溶存気体濃度を長時間持続させることはできな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、水中の溶存気体濃度を増加することができ、しかも
増加した溶存気体濃度を長時間にわたって持続すること
のできる溶存気体濃度増加装置及び溶存気体濃度増加方
法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、
収容された水中の溶存気体濃度を増加することのできる
容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願の第1の発明は、水槽、該水槽の下部に設けられた気
体導入口及び該気体導入口の上部に設けられたプレート
を備えた溶存気体濃度増加装置であって、前記プレート
が多数の孔を有し水平方向に振動可能になされているこ
とを特徴とする溶存気体濃度増加装置である。かかる構
成とすることにより、水槽に水を充填し、該水槽の下部
に設けられた気体導入口から気体を導入し、該気体導入
口の上部に設けられたプレートを水平方向に振動させる
ことにより、該プレートの有する多数の孔を気体が通過
する際に気体の気泡が微細化され、水中の溶存気体濃度
を増加させることができる。
【0006】また、本出願の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の発明において、前記プレートの下部に
多孔質膜を備えたことを特徴とする。かかる構成とする
ことにより、気体導入口から導入された気体がプレート
に到達する前に該多孔質膜を通過し、気泡の微細化が更
に容易になる。また、水中の溶存酸素を増加しようとす
る場合に多孔質膜としてゼオライトを使用することによ
り、ゼオライトが空気中の窒素を吸収するので、溶存酸
素濃度の増加が更に容易なものとなる。
【0007】また、本出願の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の発明において、前記プレートを
2枚以上備えたことを特徴とする。かかる構成とするこ
とにより、気体導入口から導入された気体がプレートが
有する孔を2度以上通過することになり、気泡の微細化
が促進され、溶存気体濃度の増加が容易となる。
【0008】また、本出願の請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、電
気分解装置に接続されており、該電気分解装置において
生成された気体を前記気体導入口に導入可能になされて
いることを特徴とする。かかる構成とすることにより、
例えば電気分解装置で水を電気分解し、発生した水素及
び酸素を用いて溶存酸素濃度の増加した水、及び溶存水
素濃度の増加した水を生成することが可能となるので、
酸素ボンベ、水素ボンベ等の特別の装置が不要となる。
【0009】また、本出願の請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前
記プレートを冷却するための冷却装置を備えたことを特
徴とする。水の温度が低い方が水に溶存し得る気体濃度
は高いことが知られており、従ってかかる構成とするこ
とにより、溶存気体濃度をより高いものとすることが可
能となる。
【0010】また、本出願の請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、加
圧装置を備えたことを特徴とする。一般に、溶存気体濃
度は加圧下では増加することが知られており、従ってか
かる構成とすることにより、方損気体濃度をより高いも
のとすることができる。
【0011】また、本出願の請求項7に記載の発明は、
水が貯蔵された水槽の下部に設けられた気体導入口から
気体を導入し、水平方向に振動している多数の孔を有す
るプレートの多数の孔に前記導入された気体を通過さ
せ、該気体を微細化することを特徴とする溶存気体濃度
増加方法である。かかる構成とすることにより、水槽に
水を貯蔵し、該水槽の下部に設けられた気体導入口から
気体を導入し、該気体導入口の上部に設けられたプレー
トを水平方向に振動させることにより、該プレートの有
する多数の孔を気体が通過する際に気体の気泡が微細化
され、水中の溶存気体濃度を増加させることができる。
【0012】また、本出願の請求項8に記載の発明は、
請求項6に記載の発明において、前記気体導入口から導
入された気体を、多孔質膜に通した後に水平方向に振動
している多数の孔を有するプレートの多数の孔に通過さ
せ、該気体を微細化することを特徴とする。かかる構成
とすることにより、気体導入口から導入された気体がプ
レートに到達する前に該多孔質膜を通過し、気泡の微細
化が更に容易になる。また、水中の溶存酸素濃度を増加
しようとする場合に多孔質膜としてゼオライトを使用す
ることにより、ゼオライトが空気中の窒素を吸収するの
で、溶存酸素濃度の増加が更に容易なものとなる。
【0013】また、本出願の請求項9に記載の発明は、
請求項7又は8に記載の発明において、前記気体が酸素
であることを特徴とする。かかる構成とすることによ
り、溶存酸素濃度の高い飲料水を製造することができ、
また活魚運搬用の水として使用できる水を得ることがで
きる。
【0014】また、本出願の請求項10に記載の発明
は、請求項7又は8に記載の発明において、前記気体が
水素であることを特徴とする。かかる構成とすることに
より、溶存水素濃度の高い飲料水を製造することがで
き、この溶存水素濃度の高い飲料水を、体内の活性酸素
を除去するための飲料水として用いることができる。
【0015】また、本出願の請求項11に記載の発明
は、請求項9に記載の発明において、前記酸素が水の電
気分解により生成されたものであることを特徴とする。
かかる構成とすることにより、酸素の原料として水を用
いることができるので、特別の酸素ボンベ等の装置が不
要となる。
【0016】また、本出願の請求項12に記載の発明
は、請求項10に記載の発明において、前記水素が水の
電気分解により生成されたものであることを特徴とす
る。かかる構成とすることにより、水素の原料として水
を用いることができるので、特別の酸素ボンベ等の装置
が不要となる。
【0017】また、本出願の請求項13に記載の発明
は、底部に気体導入口を備え、該気体導入口の上部に水
平方向に振動可能な多数の孔を有するプレートを備えた
ことを特徴とする容器である。かかる構成とすることに
より、容器に水を貯蔵し、該水中の溶存気体濃度を増加
させることができ、気体として酸素を用いた場合水中の
溶存酸素濃度が増加し、活魚の輸送用の水槽として用い
ることができる。
【0018】また、請求項14に記載の発明は、請求項
13に記載の発明において、前記プレートの下部に多孔
質膜を備えたことを特徴とする。かかる構成とすること
により、気体導入口から導入された気体がプレートに到
達する前に該多孔質膜を通過し、気泡の微細化が更に容
易になる。また、水中の溶存酸素を増加しようとする場
合に多孔質膜としてゼオライトを使用することにより、
ゼオライトが空気中の窒素を吸収するので、溶存酸素濃
度の増加が更に容易なものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、先ず本発明の実施の形態の
溶存気体濃度増加装置について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明にかかる溶存気体濃度増加装置の第
1の実施の形態における構造を示す斜視図であり、図2
は、図1のA−Aにおける断面図である。図1及び図2
に示すように、本実施の形態における溶存気体濃度増加
装置1は、水槽11、該水槽11の下部に設けられた気
体導入口12、多孔質膜14及び前記気体導入口12の
上部に設けられたプレート16からなる。また、前記プ
レート16には圧電素子15が接続されており、該圧電
素子15が振動することにより、該プレート16が水平
方向に振動可能になされている。
【0020】 また、前記気体導入口12にはコンプレ
ッサ13が備えられており、該コンプレッサ13は、前
記気体導入口12から気体を導入する機能を有してい
る。該コンプレッサ13としては、種々の種類のものが
想定されるが、従来公知のものであれば、いずれを用い
てもよい。
【0021】また、前記プレート16は多数の孔20を
有している。前記プレート16の有する多数の孔20の
大きさは特に制限はないが、通常に発生する気泡のサイ
ズよりも小さいものである。このようなサイズの孔20
を有することにより、該孔20を気泡が通過するときに
気泡のサイズが小さくなり、水中の溶存気体濃度を増加
することが可能となる。
【0022】また、前記圧電素子15は自ら振動するこ
とにより、前記プレート16を水平方向に振動させる。
この場合の振動数に特に制限はないが、一般には500
0Hz〜50000Hzであり、好ましくは10000
Hz〜30000Hzであり、更に好ましくは2000
0Hz程度である。また、多質膜14としては、多孔質
膜として従来知られているものであればいずれを用いて
もよいが、例えばゼオライトを用いることができる。ゼ
オライトを用いた場合、溶存酸素濃度を増加させる場合
にゼオライトが空気中の窒素を吸収するので、溶存酸素
濃度の増加が更に容易なものとなるので好ましい。
【0023】本実施の形態の溶存気体濃度増加装置1の
動作について図2を参照して説明する。気体導入口12
(図2には図示していない)から導入された気体は多孔
質膜14中を通過し気泡17として水槽中に遊離してく
る。プレート16は水平方向に振動しており、前記気泡
17が上方向に上昇してくると、プレート16が有する
孔20中を気泡17が通過し、微細化され微細化された
気泡19となり、溶存酸素濃度が増加した水18が生成
される。
【0024】また、本実施の形態の溶存気体濃度増加装
置1においては、プレート16は1枚のみ備えられてい
るが、前記プレート16は2枚以上設けられていてもよ
い。プレート16を2枚以上設けることにより、気体導
入口12から導入され、多孔質膜14を通過した気体が
プレート16の有する孔20を2度以上通過することに
なり、気泡の微細化が更に促進され、溶存気体濃度の増
加が更に促進される。
【0025】前記気体導入口12から導入される気体と
しては、高純度の気体を用いることが好ましく、例えば
高純度の酸素ガス、高純度の水素ガス等が用いられる。
【0026】また、本実施の形態の溶存気体濃度増加装
置1には、電気分解装置が接続されていてもよい。該電
気分解装置は従来より用いられているものであれば、ど
のような装置を用いてもよい。例えば、電気分解装置に
より水を電気分解し、陽極に発生する酸素ガスを前記気
体導入口12に導入するように接続することにより、水
中の溶存酸素濃度を増加させることができる。また、陰
極に発生する水素ガスを前記気体導入口12に導入する
ように接続することにより、水中の溶存水素濃度を増加
させることができる。
【0027】なお、前記電気分解装置の陽極及び陰極か
ら発生するガスの双方を、それぞれ本実施の形態の溶存
気体濃度増加装置に接続してもよい。すなわち、1台の
電気分解装置を2台の本発明の溶存気体濃度増加装置に
接続する。このようにすることにより、例えば溶存酸素
濃度を増加させた水及び溶存水素濃度を増加させた水を
得ることが可能となる。
【0028】図3は、1台の電気分解装置を2台の本発
明の溶存気体濃度増加装置に接続した溶存気体濃度増加
装置の構造を示す斜視図である。図3に示すように、1
台の電気分解装置50が、2台の本発明の溶存気体濃度
増加装置の水槽31及び41に接続されている。図3に
示される装置においては、電気分解装置50により生成
された酸素がコンプレッサ33により気体導入口32か
ら導入され、また電気分解装置50により生成された水
素がコンプレッサ43により気体導入口42から導入さ
れる。気体導入口32から導入された酸素又は気体導入
口42から導入された水素は多孔質膜34又は44を通
過し、圧電素子35又は45により水平方向に振動して
いるプレート36又は46が有する孔中を通過し、微細
化され微細化された気泡が水中に溶存し、溶存酸素濃度
が増加した水38、及び溶存水素濃度が増加した水48
が生成される。
【0029】また、本発明の溶存気体濃度増加装置に
は、前記プレート16を冷却するための冷却装置を備え
てもよい。水の温度が低い方が気体が水に溶存し得る最
大濃度はが高くなることが知られている。従って、この
ような冷却装置を備えることにより、水の温度が低くな
り、溶存気体濃度を更に増加させることが可能となる。
また、本発明の溶存気体濃度増加装置により、溶存酸素
濃度が増加した水、又は溶存水素濃度が増加した水を生
成し飲料水とする場合には、冷たい水が得られ好都合で
ある。
【0030】また、本発明の溶存気体濃度増加装置には
加圧装置を備えてもよい。一般に、溶存気体濃度は加圧
下では増加することが知られており、従って、このよう
な加圧装置を備えることにより、水中の溶存気体濃度を
更に増加させることができる。加圧の程度は、通常は2
atm〜3atm程度である。一般に、圧力が2atm程度にな
ると、水中の溶存気体濃度は常圧下に比べ、約1.5倍
になる。
【0031】なお、図面には示していないが、本実施の
形態の溶存気体濃度増加装置には、水を供給するための
供水口及び水を排出するための排水口が設けられてい
る。また、本発明の溶存気体濃度増加装置の水槽中に
は、水の代わりに、オレンジジュース、リンゴジュース
等のジュースを入れ、ジュース中の溶存気体濃度を増加
させることができる。この場合、溶存気体として酸素を
用いた場合、ジュース中の溶存酸素濃度が増加し、ジュ
ースの味がまろやかになる。
【0032】次に、本発明の溶存気体濃度増加方法の一
実施の形態について図1及び図2を参照して説明する。
本実施の形態の溶存気体濃度増加方法は、図1及び図2
に示すように、先ず水が貯蔵された水槽11の下部に設
けられた気体導入口12から気体を導入する。該気体導
入口12から導入された気体は多孔質膜14を通過し気
泡17となる。次いで、水平方向に振動している多数の
孔20を有するプレート16の多数の孔20に前記気泡
17が通過し、気泡17は微細化され微細化された気泡
19となり、溶存気体濃度が増加した水18が生成され
る。
【0033】また、前記気体導入口12にはコンプレッ
サ13が備えられており、該コンプレッサ13は、前記
気体導入口12から気体を導入する機能を有している。
該コンプレッサ13としては、種々の種類のものが想定
されるが、従来公知のものであれば、いずれを用いても
よい。
【0034】なお、前記プレート16は圧電素子15に
よって水平方向に振動しており、この場合の振動数に特
に制限はないが、一般には5000Hz〜50000H
zであり、好ましくは10000Hz〜30000Hz
であり、更に好ましくは20000Hz程度である。ま
た、多孔質膜14としては、多孔質膜として従来知られ
ているものであればいずれを用いてもよいが、例えばゼ
オライトを用いることができる。ゼオライトを用いた場
合、溶存酸素濃度を増加させる場合にゼオライトが空気
中の窒素を吸収するので、溶存酸素濃度の増加が更に容
易なものとなるので好ましい。
【0035】また、図1及び図2には、プレート16は
1枚のみ備えられているが、本実施の形態の溶存気体濃
度増加方法においては該プレート16が2枚以上設けら
れた装置を用いて実施してもよい。プレート16を2枚
以上有する装置を用いることにより、気体導入口12か
ら導入され、多孔質膜14を通過した気体がプレート1
6の有する孔20を2度以上通過することになり、機能
の微細化が更に促進され、溶存気体濃度の増加が更に促
進されるので好ましい。
【0036】前記気体導入口12から導入される気体と
しては、高純度の気体を用いることが好ましく、例えば
高純度の酸素ガス、高純度の水素ガス等が用いられる。
【0037】また、本発明の溶存気体濃度増加方法とし
ては、図1及び図2に示すような装置1に電気分解装置
を接続し、該電気分解装置により生成された気体を、前
記気体導入口12に導入するようにしてもよい。このよ
うな電気分解装置としては従来より用いられているもの
であれば、どのような装置を用いてもよい。例えば、電
気分解装置により水を電気分解し、陽極に発生する酸素
ガスを前記気体導入口12に導入するように接続するこ
とにより、水中の溶存酸素濃度を増加させることがで
き、また、陰極に発生する水素ガスを前記気体導入口1
2に導入するように接続することにより、水中の溶存水
素濃度を増加させることができる。
【0038】なお、電気分解装置の陽極及び陰極から発
生するガスの双方を、それぞれ図1及び図2に示す装置
に接続してもよい。すなわち、1台の電気分解装置に2
台の装置を接続する。このようにすることにより、本発
明の溶存気体濃度増加方法により溶存酸素濃度及び溶存
水素濃度の両方を増加させた水を得ることができる。こ
のような装置については図3に示した。また、本発明の
溶存気体濃度増加方法においては、図1及び図2に示す
装置のプレート16を冷却する冷却装置を備えたものを
用いてもよい。
【0039】また、本発明の溶存気体濃度増加方法にお
いては、水槽の中に貯蔵される水の代わりに、オレンジ
ジュース、リンゴジュース等のジュースを貯蔵してもよ
い。ジュースを水槽中に貯蔵することにより、ジュース
中の溶存気体濃度を増加させることができる。この場
合、溶存気体として酸素を用いた場合、ジュース中の溶
存酸素濃度が増加し、ジュースの味がまろやかになると
いう効果を奏する。
【0040】次に、本発明の容器の一実施形態について
図1及び図2を用いて説明する。本発明の容器は、図1
及び図2に示すように、底部に気体導入口12を備え、
該気体導入口12の上部に水平方向に振動可能な多数の
孔20を有するプレート16を備えている。また、図1
及び図2に示す本発明の容器は前記プレート16の下部
に多孔質膜14を備えている。前記プレートの有する孔
のサイズとしては特に制限はないが、通常に発生する気
泡のサイズよりも小さいものであり、プレート16がこ
のようなサイズの孔20を有することにより、該孔20
を気泡が通過するときに気泡のサイズが小さくなり、水
中の溶存気体濃度を増加することが可能となる。なお、
前記プレート16は2枚以上設けられていてもよい。
【0041】本発明の容器の底部に設けられた気体導入
口12にはコンプレッサ13が備えられており、該コン
プレッサ13は、前記気体導入口12から気体を導入す
る機能を有している。該コンプレッサとしては、従来公
知のものを用いることができる。また、前記プレート1
6には圧電素子15が接続されており、該圧電素子15
が振動することにより、該プレート16が水平方向に振
動可能になされている。前記プレート16の水平方向へ
の振動数に特に制限はないが、2000Hz程度である
ことが好ましい。
【0042】また、多質膜14としては、多孔質膜とし
て従来知られているものであればいずれを用いてもよい
が、例えばゼオライトを用いることができる。ゼオライ
トを用いた場合、溶存酸素濃度を増加させる場合にゼオ
ライトが空気中の窒素を吸収するので、溶存酸素濃度の
増加が更に容易なものとなるので好ましい。
【0043】前記気体導入口12から導入される気体と
しては、高純度の気体を用いることが好ましく、例えば
高純度の酸素ガス、高純度の水素ガス等が用いられる。
【0044】また、本実施の形態の容器には、電気分解
装置が接続されていてもよい。該電気分解装置は従来よ
り用いられているものであれば、どのような装置を用い
てもよい。例えば、電気分解装置により水を電気分解
し、陽極に発生する酸素ガスを前記気体導入口12に導
入するように接続することにより、水中の溶存酸素濃度
を増加させることができる。また、陰極に発生する水素
ガスを前記気体導入口12に導入するように接続するこ
とにより、水中の溶存水素濃度を増加させることができ
る。
【0045】本発明の容器は、水中の溶存気体濃度を増
加することができるものであり、例えば気体として酸素
を用いた場合、水中の溶存酸素濃度を増加することがで
きる。従って、本発明の容器を活魚輸送用容器として用
いることができる。また、本発明の容器中の水の溶存酸
素濃度は高いので、該容器中で金魚や熱帯魚等の魚を飼
育することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の溶存気体
濃度増加装置によれば、気体導入口から導入された気体
の気泡を微細化することができるので、水中の溶存気体
濃度を増加することができる装置となり、この溶存気体
濃度は長時間にわたって持続されるものとなる。また、
本発明の溶存気体濃度増加方法によれば、気体導入口か
ら導入された気体の気泡を微細化することができるの
で、水中の溶存気体濃度を増加することができる。更
に、本発明の容器によれば、気体導入口から導入された
気体の気泡を微細化することができるので、容器内の水
中の溶存気体濃度を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる溶存気体濃度増加装置の構造
を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す本発明にかかる溶存気体濃度増加
装置のA−Aにおける断面図である。
【図3】 電気分解装置が接続された本発明の溶存気体
濃度増加装置の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 溶存気体濃度増加装置 11 水槽 12 気体導入口 13 コンプレッサ 14 多孔質膜 15 圧電素子 16 プレート 17 気泡 18 水 19 微細化された気泡 20 孔 30 溶存気体濃度増加装置 31 水槽 32 気体導入口 33 コンプレッサ 34 多孔質膜 35 圧電素子 36 プレート 38 水 41 水槽 42 気体導入口 43 コンプレッサ 44 多孔質膜 45 圧電素子 46 プレート 48 水 50 電気分解装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/68 510 C02F 1/68 510B 510J 520 520B 530 530A 540 540Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽、該水槽の下部に設けられた気体導
    入口及び該気体導入口の上部に設けられたプレートを備
    えた溶存気体濃度増加装置であって、 前記プレートが多数の孔を有し水平方向に振動可能にな
    されていることを特徴とする溶存気体濃度増加装置。
  2. 【請求項2】 前記プレートの下部に多孔質膜を備え
    た、請求項1に記載の溶存気体濃度増加装置。
  3. 【請求項3】 前記プレートを2枚以上備えた、請求項
    1又は2に記載の溶存気体濃度増加装置。
  4. 【請求項4】 電気分解装置に接続されており、該電気
    分解装置において生成された気体を前記気体導入口に導
    入可能になされている、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の溶存気体濃度増加装置。
  5. 【請求項5】 前記プレートを冷却するための冷却装置
    を備えた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶存気
    体濃度増加装置。
  6. 【請求項6】 加圧装置を備えた、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の溶存気体濃度増加装置。
  7. 【請求項7】 水が貯蔵された水槽の下部に設けられた
    気体導入口から気体を導入し、水平方向に振動している
    多数の孔を有するプレートの多数の孔に前記導入された
    気体を通過させ、該気体を微細化することを特徴とする
    溶存気体濃度増加方法。
  8. 【請求項8】 前記気体導入口から導入された気体を、
    多孔質膜に通した後に水平方向に振動している多数の孔
    を有するプレートの多数の孔に通過させ、該気体を微細
    化する、請求項7に記載の溶存気体濃度増加方法。
  9. 【請求項9】 前記気体が酸素である、請求項7又は8
    に記載の溶存気体濃度増加方法。
  10. 【請求項10】 前記気体が水素である、請求項7又は
    8に記載の溶存気体濃度増加方法。
  11. 【請求項11】 前記酸素が水の電気分解により生成さ
    れたものである、請求項9に記載の溶存気体濃度増加方
    法。
  12. 【請求項12】 前記水素が水の電気分解により生成さ
    れたものである、請求項10に記載の溶存気体濃度増加
    方法。
  13. 【請求項13】 底部に気体導入口を備え、該気体導入
    口の上部に水平方向に振動可能な多数の孔を有するプレ
    ートを備えたことを特徴とする容器。
  14. 【請求項14】 前記プレートの下部に多孔質膜を備え
    た、請求項13に記載の容器。
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