JP2002171586A - 雑音低減処理方法及び装置 - Google Patents

雑音低減処理方法及び装置

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JP2002171586A
JP2002171586A JP2000363548A JP2000363548A JP2002171586A JP 2002171586 A JP2002171586 A JP 2002171586A JP 2000363548 A JP2000363548 A JP 2000363548A JP 2000363548 A JP2000363548 A JP 2000363548A JP 2002171586 A JP2002171586 A JP 2002171586A
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microphone
signal
output
unit
adaptive filter
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JP2000363548A
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Kazuhiko Ozawa
一彦 小沢
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なタッチノイズ等の低減を行う。 【解決手段】 マイクロホン1及び2の出力がそれぞれ
増幅器3及び4を通じて取り出される。この増幅器3の
出力はレベル差検出回路15と加算器5及び6の+側端
子に供給され、増幅器4の出力はレベルコントロール1
4を通じてレベル差検出回路15と加算器5の+側端子
と加算器6の−側端子に供給される。さらに加算器5の
出力はA/D変換器7、遅延回路8を通じて加算器9の
+側端子に供給される。また加算器6の出力はさらに増
幅器10にて増幅され、A/D変換器11を通じて適応
フィルタ12に入力される。そしてこの適応フィルタ1
2の適応出力が加算器9の−側端子に供給されて+側端
子の信号から減算される。さらに加算器9の出力は端子
13から出力されると共に、リミッタ17で大レベルの
信号がクリップされた後、適応フィルタ12に残差入力
として入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば民生用のカ
メラ一体型の記録装置に使用して好適な雑音低減処理方
法及び装置に関する。詳しくは、撮影者のカメラハンド
リングやキー操作等により発生するタッチノイズやクリ
ックノイズを、内蔵するマイクロホンでピックアップ
し、適応処理を行うことによって記録される入力音声信
号からこれらのノイズを効果的に低減するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば民生用のデジタルビデオカメラ等
のカメラ一体型記録装置においては、音声は内蔵される
マイクロホン(以下、マイクと略称する)により収音さ
れる場合がほとんどである。一方、近年は機器の小型化
が進み、撮影者はカメラ撮影時や機能スイッチ等の操作
時に、不用意に内蔵マイク付近に触れてしまいタッチノ
イズが発生してしまう恐れがある。また、撮影中に操作
を必要とするズームスイッチやカメラの特殊効果スイッ
チの操作時にも同様にキャビネットを伝播した振動がマ
イクに混入し、再生時に聞き苦しいノイズを発生する場
合がある。
【0003】また周囲が比較的に静かな場所で撮影する
場合には、内部の自動利得制御(Automatic Gain Conto
rol :以下、AGCと略称する)回路によりマイク感度
が上がるため、わずかなタッチノイズでも非常に耳障り
になる。さらにカメラ一体型記録装置では、一般的に無
指向性マイクを演算回路により有指向特性をもたせて使
用しているため、有指向特性特有の近接効果によりこれ
らのノイズ周波数の低域が持ち上がってしまい、低音が
強調されるためにこれらのノイズが目的とする音声信号
よりも目立ってしまうことも多いものである。
【0004】このようなタッチノイズを低減するため
に、従来は、例えば内蔵する無指向性マイクのマイクロ
ホンユニットをキャビネットからゴムダンパー等のイン
シュレータで浮かせる構造をとったり、またゴムワイヤ
ー等でマイクロホンユニットを中空に浮かすような構造
をとることで、キャビネットから伝わる振動を吸収しマ
イクにこれらのノイズが伝わらないようにしていた。
【0005】しかしこの方法においてもすべての振動を
抑えることは出来ず、強振動や振動周波数によってはイ
ンシュレータの効果がなかったり、逆に固有の周波数で
共振振動する場合もあり、構造設計が難しく、コストダ
ウンや小型化の阻害要因になっていた。また、タッチノ
イズ等によるノイズは振動発生と同時に音も空気中を伝
播し、タッチ音として音声とともにマイクに入力される
ために、従来の振動ノイズのみによる低減方法では限界
がある。
【0006】これに対して、特開平1−73898号公
報に見られるように、一対のマイクロホンユニットを互
いに面対向させる構造をとり、両者の出力信号を加算す
ることで、振動により発生するノイズ信号を電気的にキ
ャンセルする手法がある。
【0007】すなわち図8において、2個のマイクロホ
ンユニット81及び82は受音面側を対向し、所定の空
間を設けて結合子83により結合されており、結合子8
3に設けられた孔もしくは隙間84より音を入力し、そ
れぞれのマイクロホンユニットの振動板85及び86を
振動させることにより音を電気信号に変換し、それぞれ
のマイクロホンユニットの出力端子87及び88より出
力するものである。さらにこの構造を有するマイクに音
声及び振動によるノイズが入力された場合の様子を図9
のA、Bに示し説明する。
【0008】まず図9のAは音声が入力した場合を示し
ており、音声は疎密波として結合子83に設けられた隙
間84より入力しマイクロホンユニット81及び82の
間に設けられた空間内で音声レベルに応じて振動板85
及び86を振動させる。この時この空間は可聴帯域の音
波の波長より十分小さく設定されているために、振動板
85及び86は同位相で互いに逆方向に振動する。従っ
て出力端子87及び88の+及び−間には図示のよう
に、たとえば振動板85及び86が実線のように振動し
た場合には実線の波形で出力され、破線のように振動し
た場合には破線の波形で出力されるために出力信号は互
いに同相になる。
【0009】これに対して図9のBは振動によるノイズ
が入力した場合を示しており、例えば振動が矢印で示し
た方向に発生した場合、振動板85及び86はその振動
について行けず、加えられた振動レベルに比例した大き
さで振動するためにノイズ信号となり出力される。しか
し結合子83は強固にマイクロホンユニット81及び8
2を結合しているために、振動板85及び86は同位相
で同方向に振動し、従って出力端子87及び88の+及
び−間には図示のように、振動板85及び86が実線の
ように振動した場合には実線の波形で出力され、破線の
ように振動した場合には破線の波形で出力されるために
出力信号は互いに逆相になる。
【0010】これらの近接配置される2つのマイクにつ
いて、図10を用いてさらに詳細に説明する。まず距離
間隔dをもって配置されるマイクロホンユニット91及
び92に音源A方向から振幅aの余弦波が入力した場合
に、音源Aが間隔dに対して十分大きい距離から入射す
るため、マイクロホンユニット91及び92にはそれぞ
れ平行に入力すると考えられる。さらに間隔dが音源A
の波長よりも十分に短いとすれば、マイクロホンユニッ
ト91及び92からそれぞれ出力される信号S1及びS
2は、次の(1)式及び(2)式で表わされる。
【0011】 信号S1=a・cos(ωt) ・・・・・・(1)式 信号S2=a・cos(ωt−Φ) ・・・・・・(2)式 この(1)式及び(2)式において値Φは、マイクロホ
ンユニット92と音源方向を結ぶ直線と、マイクロホン
ユニット91からおろした垂線とが交わる点cとマイク
ロホンユニット92との距離分の位相差である。
【0012】従って、信号S2は信号S1に対して位相
差Φだけ遅れた同じ振幅aの信号となる。当然、この位
相差Φは間隔dの関数になりdが小さいほど小さくな
り、信号S1と信号S2は同位相に近くなるため、前述
の図8に示したマイク構造図では間隔dを数mm程度にす
る。さらに図11には、上述の図8のマイク構造を用い
て、振動により発生するノイズ信号を電気的にキャンセ
ルする従来の振動ノイズ低減回路のブロック図を示し説
明する。
【0013】図11において、マイク71及び72は上
述の図8のマイクロホンユニット81及び82(ただし
結合子等は図示せず)である。これらのマイク71及び
72の−側の出力端子は回路の接地端(GND)に接地
されており、+側の出力端子がそれぞれ増幅器(AM
P)73及び74に接続されて出力信号が取り出され
る。そして増幅器73及び74の出力を加算器75にそ
れぞれ接続し、出力信号を加算することにより、端子7
6には、上述の図9のAで示した音声による信号の場合
には互いに同相の信号が加算されて出力され、図9のB
で示した振動によるノイズ信号の場合には互いに逆相の
信号が加算されて出力される。
【0014】従ってマイク71及び72の特性と増幅器
73及び74のゲインを揃えることにより、端子76か
らはノイズ信号がキャンセルされ音声信号だけが+6d
Bされて出力されるために振動ノイズが低減されること
になる。しかし前述したようにタッチノイズ等によるノ
イズは振動発生と同時に音も空気中を伝播し、タッチ音
として音声とともにマイクに入力されるため従来の振動
ノイズのみによる低減方法では限界がある。
【0015】さらに上述の図11では、マイク71及び
72と、増幅器73及び74は互いに特性が揃っている
ことを前提に説明したが、実際にはマイクの製造バラツ
キや、オペアンプ等のアナログ回路で構成される増幅器
は外付け抵抗等の定数バラツキで特性やゲインが揃わな
いものである。一例として、マイクは通常±2〜±4d
B程度、増幅器では±0.5dB程度ばらつくため、+
の上限品と−の下限品では最大で9dBのレベル差が発
生することになる。特に本発明においては、音声レベル
と比較して微少レベルのタッチノイズによる信号レベル
を検出及び除去する必要があるため、このようなレベル
差は許容できないものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本願出願には先に、特
開平5−173582号公報の雑音低減装置において、
適応フィルタを用いた適応型雑音低減装置(Adaptive N
oise Cancellar:以下、ANCと略称する)で、アクテ
ィブに振動ノイズを低減する回路を提案した。このAN
Cの一般的なブロック図を図12に示し説明する。
【0017】まず主要入力用マイク61には必要とする
音声が入力され、参照入力用マイク62にはターゲット
とするノイズと相関性の高い音が入力されるようにシス
テムが構成される。そこで主要入力用マイク61からの
信号1Sには音声信号以外にノイズ信号が含まれてお
り、さらに遅延回路63を通して加算器64の+側端子
に接続される。また参照入力用マイク62からの信号2
Xは適応フィルタ65に入力され、適応処理により先の
信号1Sに含まれるノイズ信号と近似した疑似ノイズ信
号5Yを出力し、加算器64の−側端子に入力されて前
記信号1Sから減算される。
【0018】したがって加算器64の出力信号4Eは、
本来目的とするノイズのない音声信号として出力端子6
6に出力される。それと共にこの出力信号4Eは適応フ
ィルタ65に帰還されて適応処理に使用される。ここで
先の遅延回路63の遅延量は、適応フィルタ65による
処理時間遅延分の補正を含めて、最もノイズ低減効果の
上がるように設定される。
【0019】さらに上述の適応フィルタ65について、
図13のブロック図でさらに詳細に説明する。この適応
フィルタのアルゴリズムとしては種々の方法が提案され
ているが、一般に比較的収束スピードが速く、演算回路
規模が少ないことから最小2乗(Least Mean Square :
以下、LMSと略称する)法がよく使用される。またこ
のような回路は、回路構成のすべてがDSP、デジタル
LSIによるハードウェアやマイクロコンピュータによ
るソフトウェアで処理可能なものである。
【0020】そこで図13において、参照入力Xは図1
2の信号2Xに相当し、破線で囲まれる適応フィルタと
LMS演算処理に入力される。適応フィルタは一般的に
はタップ数が数百タップ程度のFIRデジタルフィルタ
で構成されており、それぞれのタップにあるフィルタ係
数WをLMSアルゴリズムにしたがって適応的に更新し
ていく。ここでは(m+1)タップのFIRフィルタを
示しており、D1〜Dmは単位サンプリング時間の遅延
Zexp(−1)であり、X0〜Xmはそれぞれの遅延
が施された信号であり、A0〜Amは係数乗算用の乗算
器であり、W0〜Wmは乗算器の係数である。そしての
乗算器の出力は加算器にてすべて加算されて適応出力Y
として出力される。
【0021】したがって適応出力Yは以下に示す(3)
式で表わされる。
【数1】 ここで上記Yは図12の信号5Yに相当する。さらにL
MS演算処理は、前述の参照入力Xと残差入力Eから以
下に示す(4)式にしたがってそれぞれの適応フィルタ
係数W0〜Wmを更新していく。 Wk+1=Wk+2μ・Ek・Xk ・・・・・・(4)式
【0022】この(4)式において、それぞれの小文字
kは時間経過を表わしており、一例でkを単位サンプリ
ング毎の更新とすればkサンプリング目に対して(k+
1)は(k+1)サンプリング目の信号を表わしてい
る。またμはステップゲインもしくはステップサイズと
呼ばれ、LMSアルゴリズムにおける収束スピードを決
定するパラメータであり、大きいと収束が早くなるが収
束後の精度が落ち、逆に小さいと収束は遅くなるが収束
後の精度が上がるため、使用する適応システム条件によ
り最適化して設定される。また残差入力Eは図12にお
ける信号6Eに相当する。
【0023】このようにして、LMS演算処理は適応フ
ィルタにおける適応フィルタ係数Wを、残差入力Eに含
まれる参照入力Xに相関の高い信号を常に最小にするよ
うに(3)式で更新するため、図12における参照入力
にノイズを入力することで主要入力に含まれるノイズ成
分を最小にすることができる。
【0024】しかし一般的には参照入力にノイズだけを
入力することが難しい場合が多く、特に小型の民生用ビ
デオカメラにおいては主要入力マイクと参照入力マイク
を隔離して離すことは不可能であり、図12の破線で示
すように音声も参照入力マイクに入力されてしまうため
に、本来必要とする音声信号まで除去してしまう問題が
あった。
【0025】また仮に隔離できたとしても、逆に主要入
力マイク近傍のタッチノイズを参照入力マイクで拾うこ
とができないため、ノイズの相関性が無くなり低減効果
を落としていた。また参照入力マイクを、たとえば振動
ピックアップ等に置換えたとしてもマイク近傍のキャビ
ネット振動のみをピックアップすることは難しく、やは
り音声が漏れ込んだり、構造上の制約から設置できなか
ったり、また設置できたとしても小型化、コストダウン
の阻害要因にもなっていた。
【0026】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、例えば民生
用のカメラ一体型記録装置において適応処理によるタッ
チノイズ等の低減を行う場合に、従来の装置では、例え
ばLMS演算処理を行う際の参照入力にノイズだけを入
力することが困難であり、また参照入力マイクには音声
も入力されるために本来必要な音声信号まで除去してし
まう恐れがあるなど、良好なタッチノイズ等の低減を行
うことができなかったというものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、特殊な構造のマイクロホン装置を採用し、そこに設
けられるマイクロホンユニットの出力の差信号を例えば
LMS演算処理を行う際の参照入力信号とするようにし
たものであって、これによれば、例えば適応処理により
雑音低減を行う際の参照入力にノイズ成分だけを入力す
ることができ、音声信号を誤って除去してしまうことも
なく、良好なタッチノイズ等の低減を行うことができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】すなわち本発明においては、無指
向性の第1のマイクロホンユニットと第2のマイクロホ
ンユニットとを互いに同軸上で受音面を向い合わせると
共に、第1及び第2のマイクロホンユニットを結合部材
により結合し、第1及び第2のマイクロホンユニットの
対向する間隔部に外部よりの音を入射するための音声入
射部が設けられた構造を有するマイクロホン装置を有
し、第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
おける和信号を適応フィルタの主要入力信号とし、第1
及び第2のマイクロホンユニット各々の出力における差
信号を適応フィルタの参照入力信号としてなるものであ
る。
【0029】また本発明においては、無指向性の第1の
マイクロホンユニットと第2のマイクロホンユニットと
を互いに同軸上で受音面を向い合わせると共に、第1及
び第2のマイクロホンユニットを結合部材により結合
し、第1及び第2のマイクロホンユニットの対向する間
隔部に外部よりの音を入射するための音声入射部が設け
られた構造を有するマイクロホン装置を有し、第1のマ
イクロホンユニットの出力を適応フィルタの主要入力信
号とし、第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出
力における差信号を適応フィルタの参照入力信号として
なるものである。
【0030】さらに本発明においては、無指向性の第1
のマイクロホンユニットと第2のマイクロホンユニット
とを互いに同軸上で受音面を向い合わせると共に、第1
及び第2のマイクロホンユニットを結合部材により結合
し、第1及び第2のマイクロホンユニットの対向する間
隔部に外部よりの音を入射するための音声入射部が設け
られた構造を有するマイクロホン装置と、指向特性を限
定しない第3のマイクロホンユニットとを有し、第3の
マイクロホンユニットの出力を適応フィルタの主要入力
信号とし、第1及び第2のマイクロホンユニット各々の
出力における差信号を適応フィルタの参照入力信号とし
てなるものである。
【0031】以下、図面を参照して本発明を説明する
に、図1は本発明による雑音低減処理方法及び装置を適
用した第1の一実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【0032】すなわち本発明においては、例えば上述の
図8に示したマイクロホン装置を採用する。そこで図1
において、まずマイク1及び2は図8のマイクロホンユ
ニット81及び82(ただし結合子等は図示せず)であ
る。これらのマイク1及び2の−側の出力端子は回路の
接地端(GND)に接地されており、+側の出力端子が
それぞれ増幅器(AMP)3及び4に接続されて出力信
号が取り出される。
【0033】この増幅器3の出力はレベル差検出回路1
5の一方の入力と加算器5の一方の+側端子と加算器6
の+側端子に接続され、増幅器4の出力はレベルコント
ロール14に入力されてレベル調整された後、レベル差
検出回路15と加算器5の他方の+側端子と加算器6の
−側端子に接続される。ここでレベルコントロール14
はレベル差検出回路15よりのレベル制御信号16によ
りレベル制御される。なお、レベルコントロール14と
レベル差検出回路15についてはあとで詳細に説明す
る。
【0034】従って加算器5の出力からは増幅器3とレ
ベルコントロール14の出力を加算した、後で説明する
振動によるノイズが低減された信号が得られ、加算器6
の出力からは増幅器3の出力からレベルコントロール1
4の出力を減算した、後で説明する音声信号をキャンセ
ルし振動によるノイズ信号だけが得られる。
【0035】さらに加算器5の出力はアナログ−デジタ
ル変換器(ADC)7にてデジタル信号に変換され、遅
延回路8で遅延処理を施し、加算器9の+側端子に供給
される。また加算器6の出力はさらに増幅器10にて増
幅され、アナログ−デジタル変換器(ADC)11にて
デジタル信号に変換されて適応フィルタ12に入力され
る。そしてこの適応フィルタ12の適応出力が加算器9
の−側端子に供給されて+側端子の信号から減算され
る。ここで増幅器10は微少レベルの振動ノイズ信号を
増幅するために挿入されている。
【0036】そして加算器9の出力は端子13から出力
されると共にリミッタ17にも入力され大レベルの音声
信号がクリップされた後、適応フィルタ12に残差入力
として入力される。
【0037】さらに図1の動作を説明する。まずマイク
1及び2の特性と増幅器3及び4のゲインが等しく設定
された場合には、それぞれの増幅器3及び4の出力を加
算することにより振動によるノイズ信号がキャンセルさ
れ、音声信号が+6dBされた信号が得られる。またそ
れぞれの増幅器3及び4の出力を減算することにより音
声信号がキャンセルされ、振動によるノイズ信号が+6
dBされた信号が得られる。
【0038】しかし前述したように両者の特性にはアナ
ログ回路であるがゆえに必ずバラツキが発生するため、
各素子の無選別、無調整のままでは、比較的大レベルの
音声信号やノイズ信号入力に対してはある程度のキャン
セル効果が見込めるが、タッチノイズ等のように、発生
するタッチ音や振動が比較的微少レベルの信号に対して
はほとんどキャンセル効果は見込めない。
【0039】そこで図1においては、まず増幅器3の出
力をレベル差検出回路15の一方の入力端に入力し、レ
ベル差検出回路15の他方の入力端にはレベルコントロ
ール14の出力を入力し、さらにレベル差検出回路15
のレベル制御信号出力16でレベルコントロール14の
レベルを制御するように帰還ループを掛ける。これによ
り、レベル差検出回路15に入力する増幅器3の出力レ
ベルに、レベルコントロール14の出力レベルを等しく
するように、常に制御が行われる。
【0040】このようにして、常に増幅器3の出力信号
レベルと増幅器4の出力信号レベルを合わせた状態に自
動調整しながら両者の出力信号を加算もしくは減算する
ことで、各素子の選別や調整によるコストアップを避け
ながら微少レベルの入力信号においてもキャンセル効果
を最大限にすることができる。
【0041】つまり増幅器3及び4の出力を加算するこ
とにより振動によるノイズ信号がキャンセルされ、音声
信号が+6dBされた信号が得られるため音声信号に残
存する振動ノイズは最小にされる。また増幅器3及び4
の出力を減算することにより音声信号がキャンセルさ
れ、振動によるノイズ信号が+6dBされた信号が得ら
れる。従ってこの信号を適応フィルタの参照入力信号に
使用しても音声信号のもれ込みがすくないため、必要と
する音声信号まで減算することなく確実にノイズ信号が
減算できる。
【0042】こうして図1においては、そしてそれぞれ
を加算した加算器5の出力信号は音声信号のみとなり、
これが例えば図12における主要入力信号に相当する。
さらにそれぞれを減算した加算器6の出力信号は振動ノ
イズ信号のみとなり、これが図12における参照入力信
号に相当する。
【0043】すなわちアナログ−デジタル変換器7でデ
ジタル信号化した主要入力信号を、遅延回路8を介して
加算器9に供給し、アナログ−デジタル変換器11でデ
ジタル信号化した参照入力信号から図12と同様に、図
13と同様に構成される適応フィルタ12から出力され
る適応出力を減算する。これにより、主要入力信号に含
まれる参照入力信号である振動ノイズと相関性の高い信
号成分が最小になるようにLMSアルゴリズムで適応処
理が施されるため、主要入力信号に含まれる振動ノイズ
と共に発生した振動音も振動ノイズと相関性をもつため
に減算のターゲットとなり、マイク近傍のタッチノイズ
等が効果的に除去されて端子13から出力されるもので
ある。
【0044】なお、本発明においては、タッチノイズの
ように音声信号と比較して微少レベルのノイズを除去す
ることを目的とするため、まず加算器6の出力に増幅器
10を介して微少振動を増幅し適応フィルタ12に入力
する。一般的に適応フィルタでは、参照入力信号のパワ
ーの大きい帯域から適応処理を行うため適応処理を微少
レベルまで行うためには増幅する必要が有る。
【0045】またリミッタ17は適応フィルタ12に入
力する残差信号の大レベル部分をクリップするためのも
のであり、この理由は適応処理が進むと残差信号はほと
んどが音声信号となりノイズ成分は微少レベルになるた
め、リミッタ17にて所定のレベル以上は適応フィルタ
12に入力しないようにすることで、音声信号による影
響を抑えるようにしている。したがってリミッタ17で
設定される所定レベルは主要入力信号に含まれる振動ノ
イズレベルの最大値付近に設定される。
【0046】さらに図2に、図1におけるレベル差検出
回路15のブロック図を示し、これを説明する。まず入
力端111と112には、図1における増幅器3及びゲ
インコントロール14の出力信号が入力され、それぞれ
の信号はローパスフィルタ(LPF)101と102に
て帯域制限される。このローパスフィルタ101と10
2は、前述の図10に示したマイク間隔dに対して入力
する音波の波長が十分に長い、つまり周波数が低い帯域
を抽出するために挿入されており、これにより入力端1
11と112から入力した信号は、本来の振幅レベルが
等しい信号とすることができる。
【0047】そしてこれらのローパスフィルタ101と
102からの出力信号は絶対値化回路103と104で
正値に絶対値化され、さらにピーク検波105と106
でピークレベルが検出される。このピーク検波105の
出力は加算器107の+側端子に接続され、ピーク検波
106の出力は加算器107の−側端子に接続され、先
のピーク検波105の出力から減算される。さらに加算
器107の出力を符号検出108に入力して+符号、−
符号もしくはゼロ(レベル一致)を検出し、その検出し
た符号を制御信号生成回路109に入力する。
【0048】この制御信号生成回路109は、一例では
アップダウンカウンタで構成され、入力した符号に応じ
てアップカウントもしくはダウンカウントを繰り返すこ
とにより制御信号を生成し、時定数付加回路110を介
して出力端113からレベル制御信号として出力され
る。このレベル制御信号は図1における信号16に相当
する。なお時定数付加回路110は、例えばローパスフ
ィルタで構成され、前段のアップダウンカウンタ手段で
生成された制御信号は通常デジタル処理におけるクロッ
ク周期に同期して階段的に変化する信号を補間すること
で変化をなめらかにしている。
【0049】さらに図3で図2のピーク検波について詳
細に説明する。まず入力端111からは信号Aが入力
し、入力端112からは信号Bが入力し、それぞれロー
パスフィルタ101と102で帯域制限されて図3の左
図に示す波形になる。この時たとえばマイク間隔dに依
存する遅延Td(=T0−T1)分、信号Bが信号Aに
対して遅れていた場合には絶対値化回路103と104
により、図3の右図の実線で示した波形に絶対値化さ
れ、さらにピーク検波回路105と106により、破線
で示したようにピークレベルが検出される。
【0050】ここで時間T2において信号Aと信号Bを
比較すると、絶対値化後ではレベル差が存在するが、ピ
ーク検波後ではほとんどレベル差が生じないことがわか
る。従ってピーク検波後に存在するレベル差は、図1に
示したマイク1及び2と増幅器3及び4によるものがほ
とんどである。
【0051】また、以上のレベル差検出の処理を図4の
フローチャートで説明する。入力111から入力した信
号は図3で詳述したように、ローパスフィルタ101、
絶対値化103、ピーク検波105を介して信号Aとし
て囲み破線枠で示した加算器107及び符号検出108
に入力される。同様に入力112から入力した信号もロ
ーパスフィルタ102、絶対値化104、ピーク検波1
06を介して信号Bとして囲み破線枠で示した加算器1
07及び符号検出108に入力される。
【0052】ここでは、まず判断120のように信号A
−信号B>0が判断され、この判断が〔yes〕であれ
ば符号は正値と判断されるため次の制御信号生成109
の処理122に行く。また判断120の判断が〔no〕
であれば判断121にて信号A−信号B<0が判断さ
れ、この判断が〔yes〕であれば符号は負値と判断さ
れるため次の制御信号生成109の処理123に行く。
【0053】さらに判断121の判断が〔no〕であれ
ば信号A−信号B=0であるから信号ゼロと判断されて
制御信号生成109の処理124に行く。そして制御信
号生成109ではアップダウンカウンタを処理122で
アップカウントし、処理123でダウンカウントし、処
理124で前カウント値をホールドして時定数付加11
0を介して出力113から出力される。
【0054】従ってこの出力を図1におけるレベル制御
信号16としてレベルコントロール14に入力し、レベ
ルコントロール14の出力レベルがレベル制御信号16
の値がアップカウントされて増加する方向で増加すると
すれば、増幅器3の出力レベルに対してレベルコントロ
ール14の出力が小さい時にはレベル制御信号16の値
をアップカウントしてレベルコントロール14の出力レ
ベルを大きくする。
【0055】逆に増幅器3の出力レベルに対してレベル
コントロール14の出力が大きい時にはレベル制御信号
16の値をダウンカウントしてレベルコントロール14
の出力レベルを小さくする。そして増幅器3の出力レベ
ルとレベルコントロール14の出力が同じになり前カウ
ント値をホールドしたところで制御がストップする。そ
してこの制御は信号が入力した時点で瞬時に行われ、以
後この制御値がホールドされるため、常に信号レベルが
等しくなる。
【0056】従ってこの実施形態において、特殊な構造
のマイクロホン装置を採用し、そこに設けられるマイク
ロホンユニットの出力の差信号を例えばLMS演算処理
を行う際の参照入力信号とするようにしたことによっ
て、例えば適応処理により雑音低減を行う際の参照入力
にノイズ成分だけを入力することができ、音声信号を誤
って除去してしまうこともなく、良好なタッチノイズ等
の低減を行うことができる。
【0057】これによって、例えば民生用のカメラ一体
型記録装置において適応処理によるタッチノイズ等の低
減を行う場合に、従来の装置では、例えばLMS演算処
理を行う際の参照入力にノイズだけを入力することが困
難であり、また参照入力マイクには音声も入力されるた
めに本来必要な音声信号まで除去してしまう恐れがある
など、良好なタッチノイズ等の低減を行うことができな
かったものを、本発明によればこれらの問題点を容易に
解消することができるものである。
【0058】さらに図5を参照して本発明の第2の実施
形態について説明する。すなわち図5は処理のデジタル
LSI化及びマイコンによるソフトウェア化を考慮し、
図1においてオペアンプ等のアナログ回路で構成される
加算器をデジタル化した例である。なお、以下の説明で
上述の図1と対応する部分には同一の符号を附して重複
の説明を省略する。
【0059】図5において、図1と同一符号を付した同
一機能のマイク1及び2と増幅器3及び4から出力され
た信号は、アナログ−デジタル変換器(ADC)21及
び22にてそれぞれデジタル信号に変換され、以降の処
理はすべてデジタル処理で行われる。すなわち図5にお
いて、加算器23、24は図1の加算器5、6と同機能
であり、増幅器25は図1の増幅器10と同機能であ
る。
【0060】またレベルコントロール26、レベル差検
出27、レベル制御信号28も図1と同様に構成される
が、図5においてはすべてデジタル回路で処理されるた
め図1に加えて、通常±0.5dB程度あるアナログ−
デジタル変換器(ADC)21及び22間の変換レベル
バラツキも補正できる。さらにレベル差検出回路内のロ
ーパスフィルタ、絶対値化回路、ピーク検波回路による
素子バラツキも発生せず、さらにマイクと増幅器以外
は、近年のVLSI技術により容易に実現できるメリッ
トがある。
【0061】また、図6を参照して本発明の第3の実施
形態について説明する。なお、以下の説明でも上述の図
1及び図5の実施形態と対応する部分には同一の符号を
附して重複の説明を省略する。
【0062】図6において、図1及び図5と同一符号を
付した同一機能のマイク1及び2と増幅器3及び4から
出力された信号は、アナログ−デジタル変換器(AD
C)21及び22にてデジタル信号に変換される。そし
てアナログ−デジタル変換器21の出力信号はレベル差
検出回路27の一方の入力と遅延回路8と加算器24の
+側端子に入力され、アナログ−デジタル変換器22の
出力信号はレベル差検出回路27の他方の入力とレベル
コントロール26を介して加算器24の−側端子に入力
される。
【0063】これにより先のアナログ−デジタル変換器
21の出力信号からレベルコントロール26の出力信号
が減算される。さらに加算器24の出力信号は増幅器2
5を通り適応フィルタ12に入力される。またレベル差
検出回路27から出力されるレベル制御信号28はレベ
ルコントロール26に入力され、これによりレベルコン
トロール26のレベルが制御される。なお、遅延回路
8、増幅器25、適応フィルタ12、加算器9、リミッ
タ17は、図1及び図5におけるそれぞれの回路と同機
能を有するため説明は割愛する。
【0064】従ってこの実施形態において、主要入力信
号はマイク1の出力であるアナログ−デジタル変換器2
1の出力信号のみから生成するため図1、図5の実施形
態のように振動ノイズはキャンセルされずに音声信号と
ともに残存したまま遅延回路8に入力される。
【0065】一方、参照入力信号は、マイク1の出力で
あるアナログ−デジタル変換器21の出力信号とマイク
2の出力であるアナログ−デジタル変換器22の出力信
号がレベルコントロール26で各素子のレベルバラツキ
が補正され、加算器24で減算されて生成されるため、
音声信号がキャンセルされて振動ノイズのみが+6dB
されて、増幅器25を介して適応フィルタ12に入力さ
れる。
【0066】これにより、加算器9の+側端子に入力す
る前述の主要入力信号から、−側端子に入力する適応フ
ィルタ12よりの適応出力信号を減算することで、主要
入力信号に残存する振動ノイズと、さらに振動と同時に
発生した振動音の両者をターゲットとして減算して端子
13より出力される。なお、本発明においては適応処理
を利用してノイズを低減しているために、図11に示し
た従来の低減効果を利用しなくてもノイズ低減が可能で
ある。
【0067】またこの図6の実施形態では、レベル差検
出回路27の他方の入力信号をレベルコントロール26
の入力側からとるフィードフォワード方式を採用してい
る。すなわち本発明は、フィードフォワード方式でも図
2と同様に構成されたレベル差検出回路27により検出
されたレベル差分をレベルコントロール26のゲイン特
性に合わせて制御することで、同様に各素子のレベルバ
ラツキが補正できる。従って本発明の実施形態において
はフィードフォワード方式とフィードバック方式のどち
らを使用しても同様の効果が得られる。
【0068】また図6に示した実施形態は、例えば特願
2000−150542号に記載されるように、『面対
向マイクによる高域の周波数特性の乱れ』問題を改善す
るものである。
【0069】この問題は本発明における図8に示したマ
イク構造においても例外ではなく、音声帯域における高
域側では2つのマイクユニットに囲まれる空間距離に音
波の波長が近づくことにより、それぞれのマイクユニッ
トに入力する音波の入射条件と2つのマイクユニットに
囲まれる空間構造によっては、マイクから出力されるそ
れぞれの信号が同レベルでなくなり、位相差も大きくな
る場合があり、両者の出力信号を加算した出力が常に+
6dBでなくなるため周波数特性が乱れてしまうことが
あった。
【0070】この問題を改善するため出願番号P200
0−150542号においては音声帯域を低周波域と高
周波域に分け、低周波域は両者の出力を加算した信号を
使用し、高周波域はどちらか一方のマイクからの信号を
使用した後に帯域合成することにより、低域は振動ノイ
ズを低減し、高域は周波数特性の乱れを改善する内容を
記載しているが、図6における本発明の第3の実施形態
では、音声の収音には2つのマイクユニットのどちらか
一方のマイクを使用し、振動ノイズのピックアップには
2つのマイクユニットの出力信号を使用することで全音
声帯域において振動ノイズと振動音を除去し、高域での
周波数特性の乱れも発生しない。
【0071】なお前述の音声帯域における高域側のレベ
ル差は、レベル差検出回路27とレベルコントロール2
6でも補正できないものである。この理由は、レベル差
検出回路27ではローパスフィルタにより帯域制限を行
い、これらの構造的な要因に振られない音声帯域の低域
で検波を行っているためである。
【0072】さらに図7を参照して本発明の第4の実施
形態について説明する。なお、以下の説明でも上述の図
1の実施形態と対応する部分には同一の符号を附して重
複の説明を省略する。
【0073】図7において、図1と同一符号を付した同
機能のマイク1及び2と増幅器3及び4を振動ノイズの
ピックアップのみに使用して、これから参照入力信号を
生成し、音声の収音には独立したマイク31を使用して
いる。マイク31は特に指向特性は限定せず無指向性、
単一指向性、またはズームマイク等の超指向性マイクで
も良い。
【0074】そこでまずマイク31の−側の出力端子は
回路の接地端(GND)に接続されており、+側の出力
端子より信号が取り出され、増幅器(AMP)32で増
幅されて、アナログ−デジタル変換器7にてデジタル信
号に変換されて主要入力信号として遅延回路8に入力さ
れる。
【0075】また、増幅器3よりの信号がレベル差検出
回路15の一方の入力と加算器6の+側端子に入力さ
れ、増幅器4よりの信号がレベル差検出回路15の他方
の入力とレベル差検出回路15よりのレベル制御信号1
6でレベル制御されるレベルコントロール14を介して
加算器6の−側端子に入力され、加算器6で減算される
ことで音声信号がキャンセルされて振動ノイズのみが+
6dBされる。そして増幅器10で増幅されてアナログ
−デジタル変換器11にてデジタル信号に変換されて適
応フィルタ12に入力される。
【0076】ここで増幅器10、遅延回路8、適応フィ
ルタ12、加算器9、リミッタ17は図1におけるそれ
ぞれの回路同機能であるため説明は割愛する。またレベ
ル差検出回路15、レベルコントロール14はアナログ
回路であるが、機能は図6のレベル差検出回路27、レ
ベルコントロール26と同機能であるため説明は割愛す
る。従ってこの実施形態において、出力端子13からは
主要入力信号に含まれる振動ノイズと、さらに振動と同
時に発生した振動音の両者が減算されて出力される。
【0077】このように図7においては音声信号の収音
マイクと振動ノイズのピックアップマイクを別にするこ
とができるため、たとえば内蔵マイク以外の外部マイク
使用時でも振動ノイズ低減が可能であり、また振動ノイ
ズをピックアップするマイク1及び2を振動ピックアッ
プとして使用することができ、たとえば機器内に内蔵し
振動ノイズの発生する近傍に設置して、その振動ノイズ
に相関性のあるノイズ音を主要入力信号から低減する使
い方も可能であり、マイクの設置条件に自由度がある。
【0078】以上のように本発明の各実施形態において
は、振動ノイズと、その振動と同時に発生した振動ノイ
ズと相関性のある空気中を伝播した音の両方を除去する
ことができるため、タッチノイズ等に起因した音声信号
に含まれるノイズを効果的に除去することが可能であ
る。
【0079】また、本発明の各実施形態においては参照
入力に増幅器を挿入して適応フィルタに入力している
が、一般的に適応フィルタにおいては参照入力の信号パ
ワーの大きい成分について適応処理を行うため、先の増
幅器のゲインを大きくすれば小レベルの振動ノイズまで
除去でき、またゲインを小さくすれば大レベルの振動ノ
イズだけが除去できるため適応処理の最適化が可能であ
る。
【0080】さらにレベル差検出回路で回路素子のレベ
ルバラツキを容易に補正できるため、安価な部品を無調
整で使用しても容易にノイズキャンセル効果を得ること
ができ、そのレベル差検出回路は音声帯域の低域成分を
検波しているため、高域における周波数特性の乱れに影
響されず、また一般的に自然界の音は1/f特性を持ち
低域信号は定常的に存在しているため、継続的にレベル
補正が行われる。ただし機器の電源ON時等の音声信号
が得られない場合の過渡的な誤動作を防止する意味でレ
ベル差検出回路から出力されるレベル制御信号に適度な
レベル制御範囲を制限するためのリミッタ回路等を設け
ても良い。
【0081】なお、図1〜図7においては、マイク1側
からマイク2側を減算して参照入力信号を生成している
が、マイク2側からマイク1側を減算しても同様の効果
を得ることができる。また各マイクユニットからの信号
取り出し方式は、一方端子を回路の接地端等に接地して
他方端子から信号を取り出す、いわゆる不平衡型で示し
ているが、両端子から信号を取り出す平衡型でも本発明
を適用することができる。
【0082】さらに本発明は、上述の説明した実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱する
ことなく種々の変形が可能とされるものである。
【0083】
【発明の効果】従って上述した各実施形態によれば、ビ
デオカメラの撮影時に発生するマイク近傍へのタッチノ
イズや、カメラ機能スイッチ(たとえばズームスイッ
チ、露出、シャッタースピード等の特殊効果スイッチ)
の操作時に発生するクリックノイズのようにキャビネッ
ト振動を伴うノイズを、収音した音声信号から効果的に
除去できるため、再生時に耳障りなガサゴソ音を低減す
ることができ、また撮影者も撮影時にノイズ発生を気に
することがないため、ビデオカメラ撮影が容易になる。
【0084】また各実施形態によれば、音声を収音する
マイクから同時に振動ノイズもピックアップするため、
内蔵マイクでも容易に実現でき、さらに音声収音マイク
近傍の振動ノイズのみを効率よくピックアップして低減
できる。また別に振動ピックアップを用意する必要がな
いため、機器の小型化やコストにあまり影響を与えずに
実現できる。
【0085】さらに各実施形態によれば、マイクユニッ
トに対する構造的な振動吸収のためのサスペンション機
構が不要になり、小型ビデオカメラだけでなく、静止画
撮影に適した音声付デジタルカメラや単体マイクにおい
ても応用できる。
【0086】また、第4の実施形態のように外部マイク
を使用した時の振動ピックアップにも応用でき、振動ピ
ックアップは任意の位置に設置できる。
【0087】さらに第3の実施形態のように面対向マイ
クによる高域での周波数特性の乱れがなく、全帯域で振
動ノイズの除去が可能である。
【0088】また各実施形態によれば、音声帯域の低域
成分を検波して自動レベル補正を行うため、安価なマイ
クや部品を使用しても無調整で最大のキャンセル効果が
得られる。
【0089】さらに各実施形態によれば、適応フィルタ
に入力する参照入力信号を増幅器にて増幅するため、微
少振動ノイズも除去可能で、さらに適応フィルタに入力
する残差入力信号にはリミッタを挿入して、過大な音声
信号を適応処理に入力しないようにしたことで、タッチ
ノイズ等のノイズを効率よく低減し、また音声信号が適
応処理に入力することによる副作用を最小にできる。
【0090】さらに各実施形態によれば、適応フィルタ
を含むほとんどの構成回路がデジタルで処理できるた
め、DSPやLSIによる高速処理、またマイコン等に
よるソフトウェアによる処理が容易であり、今後の半導
体微細化、高密度化により、回路規模の増加はほとんど
問題とならずに実現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雑音低減処理方法及び装置の適用され
た装置の第1の実施形態のブロック図である。
【図2】そこに使用されるレベル差検出回路の具体回路
のブロック図である。
【図3】その動作の説明のための波形図である。
【図4】その動作の説明のためのフローチャート図であ
る。
【図5】本発明の雑音低減処理方法及び装置の適用され
た装置の第2の実施形態のブロック図である。
【図6】本発明の雑音低減処理方法及び装置の適用され
た装置の第3の実施形態のブロック図である。
【図7】本発明の雑音低減処理方法及び装置の適用され
た装置の第4の実施形態のブロック図である。
【図8】本発明の雑音低減処理方法及び装置の適用され
るマイクロホン装置の構成図である。
【図9】その説明のための図である。
【図10】その説明のための図である。
【図11】従来の雑音低減処理装置のブロック図であ
る。
【図12】一般的な適応型雑音低減処理装置のブロック
図である。
【図13】一般的な適応フィルタのブロック図である。
【符号の説明】
1及び2…マイクロホン、3及び4,10…増幅器、
5,6,9…加算器、7,11…アナログ−デジタル変
換器、8…遅延回路、12…適応フィルタ、13…出力
端子、14…レベルコントロール、15…レベル差検出
回路、16…レベル制御信号、17…リミッタ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無指向性の第1のマイクロホンユニット
    と第2のマイクロホンユニットとを互いに同軸上で受音
    面を向い合わせると共に、前記第1及び第2のマイクロ
    ホンユニットを結合部材により結合し、前記第1及び第
    2のマイクロホンユニットの対向する間隔部に外部より
    の音を入射するための音声入射部が設けられた構造を有
    するマイクロホン装置を有し、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける和信号を適応フィルタの主要入力信号とし、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける差信号を適応フィルタの参照入力信号とすること
    を特徴とする雑音低減処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の雑音低減処理方法におい
    て、 前記第1及び第2のマイクロホンユニットからのそれぞ
    れの出力信号を、低域成分抽出手段と、絶対値化手段
    と、検波手段を介して互いに減算した信号からレベル制
    御信号を生成し、 前記第2のマイクロホンユニットからの出力信号のレベ
    ルを前記レベル制御信号により制御することを特徴とす
    る雑音低減処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の雑音低減処理方法におい
    て、 前記適応フィルタに入力する残差入力信号を主要入力信
    号に含まれるノイズレベルの最大値にレベル制限するこ
    とを特徴とする雑音低減処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の雑音低減処理方法におい
    て、 前記適応フィルタに入力する参照入力信号を増幅するこ
    とを特徴とする雑音低減処理方法。
  5. 【請求項5】 無指向性の第1のマイクロホンユニット
    と第2のマイクロホンユニットとを互いに同軸上で受音
    面を向い合わせると共に、前記第1及び第2のマイクロ
    ホンユニットを結合部材により結合し、前記第1及び第
    2のマイクロホンユニットの対向する間隔部に外部より
    の音を入射するための音声入射部が設けられた構造を有
    するマイクロホン装置と、 適応フィルタと、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける和信号を生成する加算手段と、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける差信号を生成する減算手段とを有し、 前記和信号を主要入力信号として前記適応フィルタに供
    給すると共に前記差信号を参照入力信号として前記適応
    フィルタに供給することを特徴とする雑音低減処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の雑音低減処理装置におい
    て、 前記第1及び第2のマイクロホンユニットからのそれぞ
    れの出力信号を、低域成分抽出手段と、絶対値化手段
    と、検波手段を介して互いに減算した信号からレベル制
    御信号を生成するレベル制御信号生成手段と、 前記第2のマイクロホンユニットからの出力信号のレベ
    ルを前記レベル制御信号により制御するレベル制御手段
    とを有することを特徴とする雑音低減処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の雑音低減処理装置におい
    て、 前記適応フィルタに入力する残差入力信号を主要入力信
    号に含まれるノイズレベルの最大値にレベル制限するリ
    ミッタ手段を有することを特徴とする雑音低減処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の雑音低減処理装置におい
    て、 前記適応フィルタに入力する参照入力信号を増幅する増
    幅手段を有することを特徴とする雑音低減処理装置。
  9. 【請求項9】 無指向性の第1のマイクロホンユニット
    と第2のマイクロホンユニットとを互いに同軸上で受音
    面を向い合わせると共に、前記第1及び第2のマイクロ
    ホンユニットを結合部材により結合し、前記第1及び第
    2のマイクロホンユニットの対向する間隔部に外部より
    の音を入射するための音声入射部が設けられた構造を有
    するマイクロホン装置を有し、 前記第1のマイクロホンユニットの出力を適応フィルタ
    の主要入力信号とし、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける差信号を適応フィルタの参照入力信号とすること
    を特徴とする雑音低減処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の雑音低減処理方法にお
    いて、 前記第1及び第2のマイクロホンユニットからのそれぞ
    れの出力信号を、低域成分抽出手段と、絶対値化手段
    と、検波手段を介して互いに減算した信号からレベル制
    御信号を生成し、 前記第2のマイクロホンユニットからの出力信号のレベ
    ルを前記レベル制御信号により制御することを特徴とす
    る雑音低減処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の雑音低減処理方法にお
    いて、 前記適応フィルタに入力する残差入力信号を主要入力信
    号に含まれるノイズレベルの最大値にレベル制限するこ
    とを特徴とする雑音低減処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の雑音低減処理方法にお
    いて、 前記適応フィルタに入力する参照入力信号を増幅するこ
    とを特徴とする雑音低減処理方法。
  13. 【請求項13】 無指向性の第1のマイクロホンユニッ
    トと第2のマイクロホンニットとを互いに同軸上で受音
    面を向い合わせると共に、前記第1及び第2のマイクロ
    ホンユニットを結合部材により結合し、前記第1及び第
    2のマイクロホンユニットの対向する間隔部に外部より
    の音を入射するための音声入射部が設けられた構造を有
    するマイクロホン装置と、 適応フィルタと、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける差信号を生成する減算手段とを有し、 前記第1のマイクロホンユニットの出力を主要入力信号
    として前記適応フィルタに供給すると共に前記差信号を
    参照入力信号として前記適応フィルタに供給することを
    特徴とする雑音低減処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の雑音低減処理装置に
    おいて、 前記第1及び第2のマイクロホンユニットからのそれぞ
    れの出力信号を、低域成分抽出手段と、絶対値化手段
    と、検波手段を介して互いに減算した信号からレベル制
    御信号を生成するレベル制御信号生成手段と、 前記第2のマイクロホンユニットからの出力信号のレベ
    ルを前記レベル制御信号により制御するレベル制御手段
    とを有することを特徴とする雑音低減処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の雑音低減処理装置に
    おいて、 前記適応フィルタに入力する残差入力信号を主要入力信
    号に含まれるノイズレベルの最大値にレベル制限するリ
    ミッタ手段を有することを特徴とする雑音低減処理装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の雑音低減処理装置に
    おいて、 前記適応フィルタに入力する参照入力信号を増幅する増
    幅手段を有することを特徴とする雑音低減処理装置。
  17. 【請求項17】 無指向性の第1のマイクロホンユニッ
    トと第2のマイクロホンユニットとを互いに同軸上で受
    音面を向い合わせると共に、前記第1及び第2のマイク
    ロホンユニットを結合部材により結合し、前記第1及び
    第2のマイクロホンユニットの対向する間隔部に外部よ
    りの音を入射するための音声入射部が設けられた構造を
    有するマイクロホン装置と、 指向特性を限定しない第3のマイクロホンユニットとを
    有し、 前記第3のマイクロホンユニットの出力を適応フィルタ
    の主要入力信号とし、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける差信号を適応フィルタの参照入力信号とすること
    を特徴とする雑音低減処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の雑音低減処理方法に
    おいて、 前記第1及び第2のマイクロホンユニットからのそれぞ
    れの出力信号を、低域成分抽出手段と、絶対値化手段
    と、検波手段を介して互いに減算した信号からレベル制
    御信号を生成し、 前記第2のマイクロホンユニットからの出力信号のレベ
    ルを前記レベル制御信号により制御することを特徴とす
    る雑音低減処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の雑音低減処理方法に
    おいて、 前記適応フィルタに入力する残差入力信号を主要入力信
    号に含まれるノイズレベルの最大値にレベル制限するこ
    とを特徴とする雑音低減処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の雑音低減処理方法に
    おいて、 前記適応フィルタに入力する参照入力信号を増幅するこ
    とを特徴とする雑音低減処理方法。
  21. 【請求項21】 無指向性の第1のマイクロホンユニッ
    トと第2のマイクロホンユニットとを互いに同軸上で受
    音面を向い合わせると共に、前記第1及び第2のマイク
    ロホンユニットを結合部材により結合し、前記第1及び
    第2のマイクロホンユニットの対向する間隔部に外部よ
    りの音を入射するための音声入射部が設けられた構造を
    有するマイクロホン装置と、 指向特性を限定しない第3のマイクロホンユニットと、 適応フィルタと、 前記第1及び第2のマイクロホンユニット各々の出力に
    おける差信号を生成する減算手段とを有し、 前記第3のマイクロホンユニットの出力を主要入力信号
    として前記適応フィルタに供給すると共に前記差信号を
    参照入力信号として前記適応フィルタに供給することを
    特徴とする雑音低減処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の雑音低減処理装置に
    おいて、 前記第1及び第2のマイクロホンユニットからのそれぞ
    れの出力信号を、低域成分抽出手段と、絶対値化手段
    と、検波手段を介して互いに減算した信号からレベル制
    御信号を生成するレベル制御信号生成手段と、 前記第2のマイクロホンユニットからの出力信号のレベ
    ルを前記レベル制御信号により制御するレベル制御手段
    とを有することを特徴とする雑音低減処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の雑音低減処理装置に
    おいて、 前記適応フィルタに入力する残差入力信号を主要入力信
    号に含まれるノイズレベルの最大値にレベル制限するリ
    ミッタ手段を有することを特徴とする雑音低減処理装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項21記載の雑音低減処理装置に
    おいて、 前記適応フィルタに入力する参照入力信号を増幅する増
    幅手段を有することを特徴とする雑音低減処理装置。
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