JP2002171208A - Wcdma無線基地局 - Google Patents

Wcdma無線基地局

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JP2002171208A
JP2002171208A JP2000368785A JP2000368785A JP2002171208A JP 2002171208 A JP2002171208 A JP 2002171208A JP 2000368785 A JP2000368785 A JP 2000368785A JP 2000368785 A JP2000368785 A JP 2000368785A JP 2002171208 A JP2002171208 A JP 2002171208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信部における遅延時間の調整を低コスト
で、かつ確実に行う。 【解決手段】 上位装置制御手段としてのCPU14は
まず、制御信号16を上位装置に出力して、SCH信号
のみを含むベースバンド信号113をTSTD回路10
4に出力するよう指示する。このようなSCH信号のみ
を含むベースバンド信号がTSTD回路104に供給さ
れている状態で、第1および第2の方向性結合器18、
20、合成器22、ならびに遅延検出回路24から成る
遅延検出手段26は、第1および第2の高周波回路12
2、124により高周波信号に変換されたSCH信号6
6、68にもとづいて第1および第2の送信部4、6に
おける信号の遅延時間の差を検出する。そして遅延時間
制御手段としてのCPU14は、上記遅延時間差の検出
結果により、第1および第2の送信部4、6における遅
延時間を一致させるべく第1および第2の遅延調整回路
118、120を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、WCDMA無線基
地局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機などの移動体通信端末装置
(以下、移動機)により移動しつつ通信を行うとき、フ
ェージング現象により受信信号の信号レベルが変動し、
通信が困難になる場合がある。この問題に対処するた
め、従来よりTSTD(TimeSwitched T
ransmit Diversity)方式が用いられ
ている。図8は従来のTSTD方式のWCDMA(Wi
deband Code Division Mult
iple Access)無線基地局装置の一例を示す
ブロック図である。このWCDMA無線基地局102
は、TSTD回路104ならびに第1および第2の送信
部106、108(0系および1系とも称す)を含み、
ベースバンド信号を2系統の高周波信号に変換して、異
なる場所に接地された第1および第2のアンテナ11
0、112を通じ不図示の移動機に向け送信する構成と
なっている。
【0003】TSTD回路104は、不図示の交換機な
どの上位装置からベースバンド信号(BB信号)113
を受け取り、2系統の第1および第2のベースバンド信
号114、116をそれぞれ第1および第2の送信部1
06、108に出力する。第1および第2のベースバン
ド信号114、116は基本的には同一の信号である
が、TSTD方式におけるSCH(Synchroni
zation Channel)信号(同期信号)は第
1および第2のベースバンド信号114、116に交互
に振り分けられている。したがって、ベースバンド信号
113のたとえば偶数番目のSCH信号は第1のベース
バンド信号114に含まれ、奇数番目のSCH信号は第
2のベースバンド信号116に含まれている。
【0004】第1および第2の送信部106、108は
それぞれ第1および第2の遅延調整回路118、120
および第1および第2の高周波回路(RF回路)12
2、124を備えている。第1および第2の遅延調整回
路118、120はそれぞれ第1および第2の遅延制御
信号126、128にもとづいて第1および第2のベー
スバンド信号114、116を遅延させて出力し、第1
および第2の高周波回路122、124はそれぞれ第1
および第2の遅延調整回路118、120により遅延し
た第1および第2のベースバンド信号114、116を
高周波信号に変換するとともに、同高周波信号を電力増
幅して出力端子130、132を通じてそれぞれ第1お
よび第2のアンテナ110、112に供給する。
【0005】このような構成のWCDMA無線基地局1
02では、接地場所の異なる第1および第2のアンテナ
110、112を通じて電波が送信されることから、移
動機側では、移動時のフェージングにより受信信号レベ
ルが変動した場合には、第1および第2のアンテナ11
0、112からの電波のうち受信レベルの高い方を選択
することで、通信を安定に継続することが可能となる。
【0006】そして、この送信ダイバーシチ構成でフェ
ージングの問題を効果的に回避するためには、第1およ
び第2のアンテナ110、112から同一のタイミング
で送信が行われる必要があり、そのため、第1および第
2のベースバンド信号114、116のタイミングが第
1および第2の遅延調整回路118、120によって調
整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この第1および第2の
遅延調整回路118、120の遅延時間の調整は、従
来、出力端子130、132に送信機テスターや高周波
用オシロスコープなどの測定器を接続して第1および第
2の送信部106、108における高周波信号の遅延時
間をそれぞれ測定し、測定結果にもとづいて適切な第1
および第2の遅延制御信号126、128を第1および
第2の遅延調整回路118、120に供給することで行
っていた。しかし、このような方法では、送信機テスタ
ーや高周波用オシロスコープなどの高価な測定器を用意
しなければならず、また作業者が測定や調整を行うこと
から人件費がかかり、さらに作業ミスが発生する虞もあ
った。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、送信部における遅延時間
の調整を低コストで、かつ確実に行えるWCDMA無線
基地局を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、TSTD回路ならびに第1および第2の送信
部を含み、前記TSTD回路が、上位装置からのベース
バンド信号を第1および第2の出力端子を通じて出力す
る際に、前記ベースバンド信号に含まれるTSTD方式
に係わるSCH信号については前記第1および第2の出
力端子から交互に出力し、前記第1の送信部は、前記T
STD回路の前記第1の出力端子からの前記ベースバン
ド信号を遅延させる第1の遅延調整回路と、前記第1の
遅延調整回路により遅延した前記ベースバンド信号を高
周波信号に変換するとともに同高周波信号を電力増幅し
て第1のアンテナに供給する第1の高周波回路とを含
み、前記第2の送信部は、前記TSTD回路の前記第2
の出力端子からの前記ベースバンド信号を遅延させる第
2の遅延調整回路と、前記第2の遅延調整回路により遅
延した前記ベースバンド信号を高周波信号に変換すると
ともに同高周波信号を電力増幅して第2のアンテナに供
給する第2の高周波回路とを含む、TSTD方式のWC
DMA無線基地局であって、前記SCH信号のみを含む
前記ベースバンド信号を前記TSTD回路に出力するよ
う指示する制御信号を前記上位装置に出力する上位装置
制御手段と、前記上位装置制御手段が前記制御信号を出
力した後、前記第1および第2の高周波回路により高周
波信号に変換された前記SCH信号にもとづいて前記第
1および第2の送信部における信号の遅延時間または遅
延時間の差を検出する遅延検出手段と、前記遅延検出手
段による遅延時間または遅延時間の差の検出結果にもと
づき、前記第1および第2の送信部における信号の遅延
時間を一致させるべく前記第1および第2の遅延調整回
路の遅延時間を制御する遅延時間制御手段とを含むこと
を特徴とする。
【0010】本発明のWCDMA無線基地局では、まず
上位装置制御手段が、制御信号を上位装置に出力して、
SCH信号のみを含むベースバンド信号をTSTD回路
に出力するよう指示し、このようなSCH信号のみを含
むベースバンド信号がTSTD回路に供給されている状
態で、遅延検出手段は、第1および第2の高周波回路に
より高周波信号に変換されたSCH信号にもとづいて第
1および第2の送信部における信号の遅延時間または遅
延時間の差を検出する。そして、遅延時間制御手段は、
遅延検出手段による遅延時間または遅延時間の差の検出
結果にもとづき、第1および第2の送信部における信号
の遅延時間を一致させるべく第1および第2の遅延調整
回路を制御する。
【0011】したがって、本発明のWCDMA無線基地
局では、送信部における遅延時間の調整を、送信機テス
ターや高周波用オシロスコープなどの高価な測定器を用
いることなく行え、さらに作業者が測定や調整を行う必
要もない。すなわち、送信ダイバーシチ構成に係わる信
号遅延時間の調整を低コストで、かつ確実に行うことが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明によるWCDMA無線基地局
の一例を示すブロック図、図2は図1のWCDMA無線
基地局を構成するTSTD回路を詳しく示すブロック
図、図3は図1の遅延検出回路の構成を示すブロック
図、図4は実施の形態例のWCDMA無線基地局の動作
を説明するためのタイミングチャート、図5は遅延検出
回路の動作を説明するためのタイミングチャート、図6
は実施の形態例のWCDMA無線基地局の動作を示すフ
ローチャートである。なお、図1などにおいて図8と同
一の要素には同一の符号が付されている。
【0014】図1に示したように、本実施の形態例のW
CDMA無線基地局2はTSTD方式の送信ダイバーシ
チ構成となっており、基本構成要素として、TSTD回
路104ならびに第1および第2の送信部4、6を含
み、TSTD回路104は、上位装置からのベースバン
ド信号113を第1および第2の出力端子8、10を通
じて出力する際に、ベースバンド信号に含まれるTST
D方式に係わるSCH信号については第1および第2の
出力端子8、10から交互に出力し、第1の送信部4
は、TSTD回路104の第1の出力端子8からのベー
スバンド信号114を遅延させる第1の遅延調整回路1
18と、第1の遅延調整回路118により遅延したベー
スバンド信号を高周波信号に変換するとともに同高周波
信号を電力増幅して第1のアンテナ110に供給する第
1の高周波回路122とを含み、第2の送信部6は、T
STD回路104の第2の出力端子10からのベースバ
ンド信号116を遅延させる第2の遅延調整回路120
と、第2の遅延調整回路120により遅延したベースバ
ンド信号を高周波信号に変換するとともに同高周波信号
を電力増幅して第2のアンテナ112に供給する第2の
高周波回路124とを含んでいる。
【0015】WCDMA無線基地局2はさらに、メモリ
ー12にあらかじめ格納されたプログラムにもとづき動
作する、本発明に係わる上位装置制御手段としてのCP
U(中央処理装置)14を含み、CPU14は、SCH
信号のみを含むベースバンド信号をTSTD回路104
に出力するよう指示する制御信号16を、たとえば交換
機などの不図示の上位装置に出力する。
【0016】そしてWCDMA無線基地局2は、第1お
よび第2の方向性結合器18、20、合成器22、なら
びに遅延検出回路24により構成された遅延検出手段2
6を含み、遅延検出手段26によって、上位装置制御手
段としてのCPU14が制御信号16を出力した後、第
1および第2の高周波回路122、124により高周波
信号に変換されたSCH信号にもとづいて第1および第
2の送信部4、6における信号の遅延時間の差が検出さ
れる。CPU14は、本発明に係わる遅延時間制御手段
としても機能し、遅延検出手段26による遅延時間の差
の検出結果にもとづき、第1および第2の送信部4、6
における信号の遅延時間を一致させるべく第1および第
2の遅延調整回路118、120を制御する。
【0017】遅延検出手段26を構成する上記第1およ
び第2の方向性結合器18、20は、第1および第2の
高周波回路122、124と出力端子130、132と
の間にそれぞれ設けられ、第1および第2の高周波回路
122、124の出力信号を出力端子28を通じて第1
および第2のアンテナ110、112にそれぞれ供給す
るとともに、出力端子30を通じて出力する。
【0018】また、遅延検出手段26を構成する合成器
22は第1および第2の方向性結合器18、20の出力
端子30からの2つの出力信号を合成して出力し、遅延
検出回路24は、合成器22の出力信号において連続す
る2つのSCH信号の時間間隔を検出して前記遅延時間
の差の検出結果としてCPU14に出力する。
【0019】遅延検出回路24は、詳しくは図3に示し
たように、合成器22が出力する高周波信号70からS
CH信号を復調する検波回路32と、クロックパルスを
生成する基準発振器34と、検波回路32がSCH信号
を出力し次にSCH信号を出力するまでの間、基準発振
器34が生成したクロックパルス78を計数して、計数
結果を前記遅延時間の差の検出結果として出力するカウ
ンタ回路36とにより構成されている。
【0020】また、第1および第2の遅延調整回路11
8、120はそれぞれ不図示のシフトレジスターを含ん
で構成され、シフトレジスターを構成する直列接続され
た複数の記憶単位のうち、どの記憶単位から信号を取り
出すかの切り換えにより信号遅延時間を調整する構造と
なっている。
【0021】TSTD回路104は、図2に示したよう
に、SCHスイッチ回路38、第1および第2のPCC
PCHスイッチ回路40、42(Primary Co
mmon Control Physical Cha
nnelスイッチ回路)、ならびに第1および第2の合
成器44、46を含んで構成されている。SCHスイッ
チ回路38は、ベースバンド信号から抽出されたSCH
信号37を入力信号として同入力信号を切換制御信号4
8にもとづき第1および第2の端子50、52のいずれ
かから出力する。
【0022】第1のPCCPCHスイッチ回路40は、
ベースバンド信号から抽出されたPCCPCH信号54
およびSCHスイッチ回路38の第1の端子50から出
力されたSCH信号を入力信号としてこれら2つの入力
信号のいずれかを第1の切換制御信号56にもとづき選
択して第1の合成器44に出力する。第2のPCCPC
Hスイッチ回路42は、ベースバンド信号から抽出され
たPCCPCH信号54およびSCHスイッチ回路38
の第2の端子52から出力されたSCH信号を入力信号
としてこれら2つの入力信号のいずれかを第2の切換制
御信号58にもとづき選択して第2の合成器46に出力
する。
【0023】第1の合成器44は、第1のPCCPCH
スイッチ回路40の出力信号と、ベースバンド信号11
3から抽出された他のCH信号60(PCPPICH
(Primary Common Pilot Cha
nnel)信号やDPCH(Dedicated Ph
ysical Channel)信号)とを合成し第1
のベースバンド信号114として第1の送信部4に出力
する。第2の合成器46は、第2のPCCPCHスイッ
チ回路42の出力信号と、ベースバンド信号113から
抽出された他のCH信号60とを合成し第2のベースバ
ンド信号116として第2の送信部6に出力する。
【0024】なお、図2では、PCCPCH信号54お
よび他のCH信号60として、第1のPCCPCHスイ
ッチ回路40および第1の合成器44に供給するもの
と、第2のPCCPCHスイッチ回路42および第2の
合成器46に供給するものとが示されているが、これは
PCCPCH信号54および他のCH信号60に関して
は両送信部にともに供給されることを分かり易く示すた
めである。したがって、ベースバンド信号にあくまでも
1種類のPCCPCH信号54および他のCH信号60
のみが含まれている。
【0025】次に、このように構成されたWCDMA無
線基地局2の動作について説明する。まず、上位装置制
御手段としてのCPU14は、制御信号16を上位装置
に出力してシステムの運用の一時的な中断を指示する。
これにより上位装置は、1フレーム(10ms)の間だ
けSCH信号のみを含むベースバンド信号113をTS
TD回路104に出力する。TSTD回路104は通常
のシステム運用時と同様に動作しており、SCH信号は
第1および第2の送信部4、6に交互に出力される。
【0026】まず、SCH信号について詳しく説明する
と、図4に示したように、世界的な標準規格である3G
PPの仕様書TS.25.211の規定にしたがってベ
ースバンド信号の各フレーム62は、0.667ms幅
の15のタイムスロット64に分割され、各タイムスロ
ット先頭部の1/10スロット相当の期間(66.7μ
s)がSCH信号37に割り当てられている。そしてタ
イムスロットのうち偶数スロットは第1の送信部4を通
じて送信され、奇数スロットは第2の送信部6を通じて
送信される。
【0027】TSTD回路104の動作について説明す
ると、SCHスイッチ回路38は、ベースバンド信号1
13から抽出されたSCH信号37を切換制御信号48
にもとづき第1および第2の端子50、52のいずれか
から出力し、詳しくは、各フレーム62において偶数番
目のタイムスロット64のSCH信号は第1の端子50
に、奇数番目のタイムスロット64のSCH信号は第2
の端子52に出力する。
【0028】そして、第1のPCCPCHスイッチ回路
40は、第1の切換制御信号56にもとづいて動作し、
SCHスイッチ回路38の第1の端子50からSCH信
号が出力されている期間では、このSCH信号を選択し
て第1の合成器44に出力し、それ以外の期間ではベー
スバンド信号113から抽出されたPCCPCH信号5
4を第1の合成器44に出力する。一方第2のPCCP
CHスイッチ回路は、第2の切換制御信号58にもとづ
いて動作し、SCHスイッチ回路38の第2の端子52
からSCH信号が出力されている期間では、このSCH
信号を選択して第2の合成器46に出力し、それ以外の
期間ではベースバンド信号113から抽出されたPCC
PCH信号54を第2の合成器46に出力する。
【0029】第1および第2の合成器44、46はそれ
ぞれ第1および第2のPCCPCHスイッチ回路40、
42の出力信号と、ベースバンド信号から抽出された他
のCH信号60とを合成して第1および第2の送信部
4、6に出力する。なお、遅延時間を調整する場合に
は、上述のようにCPU14の制御によって上位装置は
システム運用を一時的に中断しており、その間、ベース
バンド信号にはSCH信号37のみが含まれているた
め、第1および第2のPCCPCHスイッチ回路40、
42は、SCHスイッチ回路38からのSCH信号を常
に選択して出力するように設定を固定してもよい。
【0030】TSTD回路104がこのように動作する
結果、TSTD回路104からはSCH信号が第1およ
び第2の送信部4、6に対して交互に出力され、出力端
子130、132からは、図4に示したように、SCH
信号を交互に含む高周波信号が出力される。
【0031】TSTD回路104の第1および第2の合
成器44、46からそれぞれ出力されたベースバンド信
号114、116はそれぞれ、第1および第2の遅延調
整回路118、120を通じ第1および第2の高周波回
路122、124に入力されて、第1および第2の高周
波回路122、124で周波数が2110〜2170M
Hzの高周波信号に変換され、さらに必要な電力にまで
増幅される。その結果得られた高周波のSCH信号はそ
れぞれ第1および第2の方向性結合器18、20で2分
配され、各方向性結合器の出力端子28、30を通じて
出力される。
【0032】第1および第2の方向性結合器18、20
の出力端子28から出力された高周波のSCH信号はそ
れぞれ出力端子130、132を通じて第1および第2
のアンテナ110、112に供給され、一方、第1およ
び第2の方向性結合器18、20の出力端子30から出
力された高周波SCH信号66、68はともに合成器2
2に入力される。合成器22はこれらのSCH信号を合
成して合成SCH信号70を遅延検出回路24に供給す
る。図5はこれら高周波SCH信号66、68などを示
している。ただし図では分かり易くするため各SCH信
号は高周波信号としてではなくパルスとして示されてい
る。
【0033】遅延検出回路24では、検波回路32(図
3)が合成SCH信号70を受け取り振幅検波を行って
SCH信号を復調する。そして、カウンタ回路36は、
CPU14が上位装置制御信号を上位装置に出力した
後、復調後の合成SCH信号72の最初の立ち上がりエ
ッジ74から次の立ち上がりエッジ76まで、すなわち
第1の方向性結合器18からのSCH信号(高周波SC
H信号66)の立ち上がりエッジから、つづく第2の方
向性結合器20からのSCH信号(高周波SCH信号6
8)の立ち上がりエッジまで、基準発振器34からのク
ロックパルス78(図5)を計数し、結果を遅延時間差
情報として出力する。
【0034】本実施の形態例では、基準発振器34が生
成するクロックパルス78の周波数は一例として30.
72MHzであるとする。3GPPではチップレートは
3.84Mcpsと決められているため、クロックパル
ス78を上記周波数にした場合、1/8チップ(32.
6ns)単位で遅延時間差を検出できることになる。
【0035】ここで、第1および第2の送信部4、6に
おける遅延時間に差が無かったとすると、復調後の合成
SCH信号72の最初の立ち上がりエッジ74から次の
立ち上がりエッジ76までの時間は0.667msであ
るから、カウンタ回路36の計数値は2048回、すな
わち16進数で表して800となる。
【0036】また、第2の送信部6における遅延時間の
方が第1の送信部4の遅延時間より長く、たとえば合成
SCH信号70の最初の立ち上がりエッジ74から次の
立ち上がりエッジ76までの時間が、1/8チップ分長
い666.699μs(SCH信号の標準周期+32.
6ns)であったとすると、カウンタ回路36の計数値
は2049回(16進数で801)となり、1クロック
パルス分だけ第2の送信部6における遅延時間の方が長
いことにになる。
【0037】一方、合成SCH信号70の最初の立ち上
がりエッジ74から次の立ち上がりエッジ76までの時
間が、1チップ分短い666.406μs(SCH信号
の標準周期−260.4ns)であったとすると、カウ
ンタ回路36の計数値は2040回(16進数で7F
8)となり、第2の送信部6の遅延時間の方が8クロッ
クパルス分だけ短いことになる。
【0038】遅延時間制御手段としてのCPU14は、
このような遅延時間差情報をもとに第1および第2の遅
延調整回路118、120にそれぞれ制御信号118
A、120Aを出力して各遅延調整回路における遅延時
間を制御する。以下、特に図6を参照して遅延時間制御
手段としてのCPU14の動作を説明する。CPU14
はまずメモリー12内に、遅延時間差A、旧0系調整時
間B(第1の遅延調整回路118の元の遅延時間)、旧
1系調整時間C(第2の遅延調整回路120の元の遅延
時間)、新0系調整時間D(第1の遅延調整回路118
の新たな遅延時間)、新1系調整時間E(第2の遅延調
整回路120の新たな遅延時間)をそれぞれ格納する領
域を確保し、これらの領域に各情報を格納した上で(ス
テップF1)、各領域から情報を適宜読み出し、また各
領域の情報を適宜更新して以下の動作を行う。
【0039】CPU14はカウンタ回路36の計数値3
5から、第1の送信部4における遅延時間を基準にした
遅延時間差Aを算出する。たとえばカウンタ回路36の
計数値が2048なら遅延時間差Aは0となり、カウン
タ回路36の計数値が2049なら遅延時間差Aは3
2.6ns、カウンタ回路36の計数値が2040なら
遅延時間差Aは−260.4nsとなる。
【0040】CPU14はまず遅延時間差Aが0に等し
いか否かを判定する(ステップF2)。この判定結果が
正ならCPU14は、第1および第2の送信部4、6に
おける遅延時間に差がないと判定し(ステップF1
2)、第1および第2の遅延調整回路118、120に
おける遅延時間はそのままとする。
【0041】一方、ステップF2で判定結果が否となっ
た場合には、CPU14は遅延時間差Aが0より大きい
か否かを判定する(ステップF3)。この判定結果が正
なら、CPU14は、第1の送信部4の遅延時間の方が
短いと判定し(ステップF4)、つづいて遅延時間差A
−旧1系調整時間Cが0以下か否かを判定する(ステッ
プF6)。そして、この判定結果が正なら、新0系調整
時間D=遅延時間差A−旧1系調整時間C、新1系調整
時間E=0として、第1および第2の遅延調整回路11
8、120における遅延時間がこれらの値となるよう第
1および第2の遅延調整回路118、120を制御する
(ステップF8)。
【0042】たとえばカウンタの計数値が2049なら
遅延時間差Aは32.6nsとなり、旧0系調整時間B
および旧1系調整時間Cが0nsの場合、新0系調整時
間Dは32.6ns、新1系調整時間Eは0nsとなる
ので、第1および第2の送信部4、6における遅延時間
のずれが解消され、アンテナ1、2には同じタイミング
で高周波信号が供給されることになる。
【0043】逆にステップF6における判定結果が否な
ら、CPU14は、新0系調整時間D=0、新1系調整
時間E=旧1系調整時間C−遅延時間差Aとして、第1
および第2の遅延調整回路118、120における遅延
時間がこれらの値となるよう第1および第2の遅延調整
回路118、120を制御する(ステップF9)。
【0044】また、ステップF3で判定結果が否となっ
た場合には、CPU14は、第2の送信部6の遅延時間
の方が短いと判定し(ステップF5)、つづいて(−遅
延時間差A)−旧0系調整時間Bが0以下か否かを判定
する(ステップF7)。そして、この判定結果が正な
ら、新0系調整時間D=0、新1系調整時間E=(−遅
延時間差A)−旧0系調整時間Bとして、第1および第
2の遅延調整回路118、120における遅延時間がこ
れらの値となるよう第1および第2の遅延調整回路11
8、120を制御する(ステップF10)。
【0045】たとえばカウンタの計数値が2040なら
遅延時間差Aは−260.4nsとなり、旧0系調整時
間Bが130.2ns、旧1系調整時間が0nsの場
合、新0系調整時間Dは0ns、新1系調整時間Eは1
30.2nsとなるので、第1および第2の送信部4、
6における遅延時間のずれが解消され、アンテナ1、2
には同じタイミングで高周波信号が供給されることにな
る。逆にステップF7における判定結果が否なら、CP
U14は、新0系調整時間D=旧0系調整時間B−(−
遅延時間差A)、新1系調整時間E=0として、第1お
よび第2の遅延調整回路118、120における遅延時
間がこれらの値となるよう第1および第2の遅延調整回
路118、120を制御し(ステップF11)、第1お
よび第2の送信部4、6における遅延時間のずれを解消
する。
【0046】このように、本実施の形態例のWCDMA
無線基地局2では、2系統の送信部における遅延時間の
調整を、従来のように送信機テスターや高周波用オシロ
スコープなどの高価な測定器を用いることなく行え、さ
らに作業者が測定や調整を行う必要もない。その結果、
送信ダイバーシチ構成に係わる遅延時間の調整を低コス
トで、かつ確実に行うことができる。
【0047】また、本実施の形態例では第1および第2
の方向性結合器18、20から出力される高周波SCH
信号66、68をまず合成器22により合成した後、上
述のようにして遅延時間の検出を行うので、合成後の2
つのSCH信号は同一の伝送線および回路を伝送される
ことになり、合成後の経路において2つのSCH信号に
新たに時間差が生じることはない。したがって、高い精
度で2系統のSCH信号の遅延時間差を検出することが
でき、第1および第2の送信部4、6の遅延時間差を高
精度で解消することが可能となる。
【0048】そして、本実施の形態例のWCDMA無線
基地局では、第1および第2の送信部4、6に第1およ
び第2の高周波回路122、124とは別に予備系の高
周波回路を設けた場合、第1および第2の122、12
4が故障して予備系の高周波回路に切り替わったとして
もただちに第1および第2の送信部4、6における遅延
時間差を解消することができる。
【0049】また、本実施の形態例WCDMA無線基地
局では、簡単な機能を追加するだけで第1および第2の
送信部における異常検出を行うことも可能となる。すな
わち、送信部で異常が発生すると遅延検出回路24に正
しくSCH信号が供給されなくなるため、遅延時間差の
検出結果も異常となる。したがって、遅延時間差の検出
結果に適切な基準値を設け、たとえば検出値がその基準
を越えた場合には送信部で異常が発生したと判定するこ
とができる。
【0050】なお、第1および第2の送信部4、6にお
ける遅延時間の調整は、出力端子130、132におけ
る送信信号の遅延時間差を無くすことが目的であるか
ら、第1の方向性結合器18の出力端子28から出力端
子130までと、第2の方向性結合器20の出力端子2
8から出力端子132までとは同じ特性の伝送線により
接続て、これらの伝送線における遅延時間が等しくなる
ように図ることが望ましい。同様に、第1の方向性結合
器18の出力端子30から合成器22までと、第2の方
向性結合器20の出力端子30から合成器22までとも
同じ特性の伝送線により接続することが望ましい。
【0051】また、上述のようにCPU14により上位
装置を制御して、1フレーム(10ms)の間だけ通常
のシステム運用を中断してSCH信号のみを送信した場
合、フレーム62の最初のタイムスロット#0では、S
CH信号にはそれまで他のCH信号60が多重されてい
て、SCH信号の立ち上がりの見分けが難しくなること
も考えらる。そこで、次のタイムスロット#1のSCH
信号からつづくタイムスロット#2のSCH信号までの
時間間隔を検出したり、あるいはSCH信号の立ち下が
りからカウンタ回路36を動作させるといった構成とす
ることも有効である。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態例につい
て説明する。図7は第2の実施の形態例を示すブロック
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付
されており、それらに関する説明はここでは省略する。
第2の実施の形態例のWCDMA無線基地局80が上記
WCDMA無線基地局2と異なるのは、合成器22およ
び遅延検出回路24に代えて第1および第2の遅延検出
回路82、84が設けられている点である。
【0053】第1の遅延検出回路82は、SCHスイッ
チ回路38(図2)の第1の端子50からの信号を選択
するための第1の切換制御信号56が第1のPCCPC
Hスイッチ回路40に供給された後、第1の方向性結合
器18から、高周波SCH信号66が出力されるまでの
時間を測定する。一方、第2の遅延検出回路84は、S
CHスイッチ回路38の第2の端子52からの信号を選
択するための第2の切換制御信号58が第2のPCCP
CHスイッチ回路42に供給された後、第2の方向性結
合器20から、高周波SCH信号68が出力されるまで
の時間を測定する。
【0054】したがって、第1の遅延検出回路82によ
る測定結果が第1の送信部4における遅延時間を表し、
第2の遅延検出回路84による測定結果が第2の送信部
6における遅延時間を表している。そして、遅延時間制
御手段としてのCPU14は、第1および第2の遅延検
出回路82、84によ測定された遅延時間にもとづき、
第1および第2の送信部4、6における遅延時間を一致
させるべく第1および第2の遅延調整回路118、12
0を制御する。よって、第2の実施の形態例において
も、上記WCDMA無線基地局2の場合と同様の効果を
得ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のWCDMA
無線基地局では、まず上位装置制御手段が、制御信号を
上位装置に出力して、SCH信号のみを含むベースバン
ド信号をTSTD回路に出力するよう指示し、このよう
なSCH信号のみを含むベースバンド信号がTSTD回
路に供給されている状態で、遅延検出手段は、第1およ
び第2の高周波回路により高周波信号に変換されたSC
H信号にもとづいて第1および第2の送信部における信
号の遅延時間または遅延時間の差を検出する。そして、
遅延時間制御手段は、遅延検出手段による遅延時間また
は遅延時間の差の検出結果にもとづき、第1および第2
の送信部における信号の遅延時間を一致させるべく第1
および第2の遅延調整回路を制御する。したがって、本
発明のWCDMA無線基地局では、送信部における遅延
時間の調整を、送信機テスターや高周波用オシロスコー
プなどの高価な測定器を用いることなく行え、さらに作
業者が測定や調整を行う必要もない。すなわち、送信ダ
イバーシチ構成に係わる信号遅延時間の調整を低コスト
で、かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるWCDMA無線基地局の一例を示
すブロック図である。
【図2】図1のWCDMA無線基地局を構成するTST
D回路を詳しく示すブロック図である。
【図3】図1の遅延検出回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】実施の形態例のWCDMA無線基地局の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図5】遅延検出回路の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図6】実施の形態例のWCDMA無線基地局の動作を
示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【図8】従来のTSTD方式のWCDMA無線基地局装
置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2……WCDMA無線基地局、4……第1の送信部、6
……第2の送信部、8……第1の出力端子、10……第
2の出力端子、12……メモリー、14……CPU、1
6……制御信号、18……第1の方向性結合器、20…
…第2の方向性結合器、22……合成器、24……遅延
検出回路、26……遅延検出手段、28……出力端子、
30……出力端子、32……検波回路、34……基準発
振器、36……カウンタ回路、38……SCHスイッチ
回路、40……第1のPCCPCHスイッチ回路、42
……第2のPCCPCHスイッチ回路、44……第1の
合成器、46……第2の合成器、48……切換制御信
号、50……第1の端子、52……第2の端子、54…
…PCCPCH信号、56……第1の切換制御信号、5
8……第2の切換制御信号、60……他のCH信号、6
2……フレーム、64……タイムスロット、66……高
周波SCH信号、68……高周波SCH信号、70……
合成SCH信号、72……復調後の合成SCH信号、7
4……エッジ、76……エッジ、78……クロックパル
ス、80……WCDMA無線基地局、82……第1の遅
延検出回路、84……第2の遅延検出回路、102……
WCDMA無線基地局、104……TSTD回路、10
6……第1の送信部、108……第2の送信部、110
……第1のアンテナ、112……第2のアンテナ、11
4……第1のベースバンド信号、116……第2のベー
スバンド信号、118……第1の遅延調整回路、120
……第2の遅延調整回路、122……第1の高周波回
路、124……第2の高周波回路、126……第1の遅
延制御信号、128……第2の遅延制御信号、130…
…出力端子、132……出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE31 5K059 CC02 5K060 BB05 CC04 CC11 CC19 DD04 FF06 HH32 HH34 HH39 JJ16 JJ21 JJ23 KK08 5K067 AA02 AA41 CC10 CC24 EE10 GG01 HH21 KK03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TSTD回路ならびに第1および第2の
    送信部を含み、前記TSTD回路は、上位装置からのベ
    ースバンド信号を第1および第2の出力端子を通じて出
    力する際に、前記ベースバンド信号に含まれるTSTD
    方式に係わるSCH信号については前記第1および第2
    の出力端子から交互に出力し、前記第1の送信部は、前
    記TSTD回路の前記第1の出力端子からの前記ベース
    バンド信号を遅延させる第1の遅延調整回路と、前記第
    1の遅延調整回路により遅延した前記ベースバンド信号
    を高周波信号に変換するとともに同高周波信号を電力増
    幅して第1のアンテナに供給する第1の高周波回路とを
    含み、前記第2の送信部は、前記TSTD回路の前記第
    2の出力端子からの前記ベースバンド信号を遅延させる
    第2の遅延調整回路と、前記第2の遅延調整回路により
    遅延した前記ベースバンド信号を高周波信号に変換する
    とともに同高周波信号を電力増幅して第2のアンテナに
    供給する第2の高周波回路とを含む、TSTD方式のW
    CDMA無線基地局であって、 前記SCH信号のみを含む前記ベースバンド信号を前記
    TSTD回路に出力するよう指示する制御信号を前記上
    位装置に出力する上位装置制御手段と、 前記上位装置制御手段が前記制御信号を出力した後、前
    記第1および第2の高周波回路により高周波信号に変換
    された前記SCH信号にもとづいて前記第1および第2
    の送信部における信号の遅延時間または遅延時間の差を
    検出する遅延検出手段と、 前記遅延検出手段による遅延時間または遅延時間の差の
    検出結果にもとづき、前記第1および第2の送信部にお
    ける信号の遅延時間を一致させるべく前記第1および第
    2の遅延調整回路の遅延時間を制御する遅延時間制御手
    段とを含むことを特徴とするWCDMA無線基地局。
  2. 【請求項2】 前記遅延検出手段は、 前記第1および第2の高周波回路と前記第1および第2
    のアンテナとの間にそれぞれ設けられ、前記第1および
    第2の高周波回路の出力信号を第1の出力端子を通じて
    前記第1および第2のアンテナにそれぞれ供給するとと
    もに、第2の出力端子を通じて出力する第1および第2
    の方向性結合器と、 前記第1および第2の方向性結合器が前記第2の出力端
    子を通じて出力した信号を合成する合成器と、 前記合成器の出力信号において連続する2つの前記SC
    H信号の時間間隔を検出し前記遅延時間の差の検出結果
    として前記遅延時間制御手段に出力する遅延検出回路と
    を含むことを特徴とする請求項1記載のWCDMA無線
    基地局。
  3. 【請求項3】 前記遅延検出回路は、 前記合成器が出力する高周波信号から前記SCH信号を
    復調する検波回路と、 クロックパルスを生成する基準発振器と、 前記検波回路がSCH信号を出力し次にSCH信号を出
    力するまでの間、または前記検波回路がSCH信号の出
    力を終了し次のSCH信号の出力を終了するまでの間、
    前記基準発振器が生成したクロックパルスを計数して、
    計数結果を前記遅延時間の差の検出結果として出力する
    カウンタ回路とを含むことを特徴とする請求項2記載の
    WCDMA無線基地局。
  4. 【請求項4】 前記遅延時間制御手段は、前記第1の高
    周波回路により高周波信号に変換された前記SCH信号
    の遅延時間が、前記第2の高周波回路により高周波信号
    に変換された前記SCH信号の遅延時間より長い場合に
    は、前記第1の遅延調整回路の遅延時間を基準にした前
    記第1および第2の遅延調整回路の遅延時間差が長くな
    るように前記第1および第2の遅延調整回路のいずれか
    一方または両方を制御し、前記第2の高周波回路により
    高周波信号に変換された前記SCH信号の遅延時間が前
    記第1の高周波回路により高周波信号に変換された前記
    SCH信号の遅延時間より長い場合には、前記第1の遅
    延調整回路の遅延時間を基準にした前記第1および第2
    の遅延調整回路の遅延時間差が短くなるように前記第1
    および第2の遅延調整回路のいずれか一方または両方を
    制御することを特徴とする請求項1記載のWCDMA無
    線基地局。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の遅延調整回路はそ
    れぞれシフトレジスターを含んで構成されていることを
    特徴とする請求項1記載のWCDMA無線基地局。
  6. 【請求項6】 前記TSTD回路は、 前記ベースバンド信号から抽出された前記SCH信号を
    入力信号として同入力信号を切換制御信号にもとづき第
    1および第2の端子のいずれかから出力するSCHスイ
    ッチ回路と、 前記ベースバンド信号から抽出されたPCCPCH信号
    および前記SCHスイッチ回路の前記第1の端子から出
    力された前記SCH信号を入力信号としてこれら2つの
    入力信号のいずれかを第1の切換制御信号にもとづき選
    択して前記第1の送信部に出力する第1のPCCPCH
    スイッチ回路と、 前記ベースバンド信号から抽出された前記PCCPCH
    信号および前記SCHスイッチ回路の前記第2の端子か
    ら出力された前記SCH信号を入力信号としてこれら2
    つの入力信号のいずれかを第2の切換制御信号にもとづ
    き選択して前記第2の送信部に出力する第2のPCCP
    CHスイッチ回路とを含み、 前記遅延検出手段は、 前記第1および第2の高周波回路と前記第1および第2
    のアンテナとの間にそれぞれ設けられ、第1および前記
    第2の高周波回路の出力信号を第1の出力端子を通じて
    前記第1および第2のアンテナにそれぞれ供給するとと
    もに、第2の出力端子を通じて出力する第1および第2
    の方向性結合器と、 前記SCHスイッチ回路の前記第1の端子からの信号を
    選択するための前記第1の切換制御信号が前記第1のP
    CCPCHスイッチ回路に供給された後、前記第1の方
    向性結合器から、高周波信号に変換された前記SCH信
    号が出力されるまでの時間を測定する第1の遅延検出回
    路と、 前記SCHスイッチ回路の前記第2の端子からの信号を
    選択するための前記第2の切換制御信号が前記第2のP
    CCPCHスイッチ回路に供給された後、前記第2の方
    向性結合器から、高周波信号に変換された前記SCH信
    号が出力されるまでの時間を測定する第2の遅延検出回
    路とを含むことを特徴とする請求項1記載のWCDMA
    無線基地局。
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