JP2002170943A - Soi基板製造におけるレジストパターンの形成方法 - Google Patents

Soi基板製造におけるレジストパターンの形成方法

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JP2002170943A JP2000365035A JP2000365035A JP2002170943A JP 2002170943 A JP2002170943 A JP 2002170943A JP 2000365035 A JP2000365035 A JP 2000365035A JP 2000365035 A JP2000365035 A JP 2000365035A JP 2002170943 A JP2002170943 A JP 2002170943A
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隆 柴山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主面の周囲の酸化膜及び基板周面の酸化膜以
外の部分にレジストが残存することのないレジストパタ
ーンを得る。 【解決手段】 レジストパターンの形成方法は、シリコ
ン基板11の一方の主面11a及びその主面に連続する
基板周面の酸化膜12にポジ型レジストからなるレジス
ト層13を形成し、主面の周囲及び基板周面を遮蔽する
第1遮蔽部14aが形成された第1透光板14によりレ
ジスト層13を覆ってレジスト層13を露光し、主面の
周囲を第1遮蔽部と同一の範囲で又は僅かに多く若しく
は少なく遮蔽する第2遮蔽部16aが形成された第2透
光板16によりレジスト層13を覆ってレジスト層を再
び露光し、露光によりレジスト層の可溶化された部分を
除去して主面11aの周囲の酸化膜12に残存するレジ
スト層及び基板周面の酸化膜12に残存するレジスト層
からなるレジストパターン17を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲を除くシリコ
ン基板中に絶縁層が埋設されたSOI(Silicon-On-Insu
lator)基板の製造方法に関する。更に詳しくはSIMO
X(Separation byImplanted Oxygen)技術によるSOI
基板製造におけるレジストパターンの形成方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】SOI基板を製造する方法の一つとして
SIMOX法が知られており、このSIMOX法による
SOI基板を製造する具体的な方法として、シリコン基
板の周囲をレジストで被覆した後、シリコン基板の露出
した主面からシリコン基板内部に酸素イオンを注入して
周囲を除くシリコン基板の内部に埋込みシリコン酸化層
を形成する半導体基板の製造方法が知られている(特開
平4−129267)。しかし、上記従来のSIMOX
による半導体基板の製造方法ではレジストがシリコン基
板の周囲に存在する状態でイオン注入をするため、高い
エネルギーを有するイオンが金属等の不純物を含有する
有機物から構成されるレジストをも叩くため、注入時に
レジストから有機物が叩き出されて飛散して、活性領域
のSi層の表面に付着するおそれがあった。このため活
性領域のSi層の表面が金属等の不純物で汚染される問
題があった。
【0003】この点を解消するためにシリコン基板の両
主面及び全周面に酸化膜を形成した後、基板周囲の酸化
膜にレジストパターンを形成し、レジストで被覆されて
いない酸化膜を除去してシリコン基板の両主面を露出さ
せた後、レジストを除去してシリコン基板の周囲に酸化
膜を残留させ、そして露出した両主面のうちの一方の主
面からシリコン基板内部に酸素イオンを注入して基板の
一方の主面から所定の深さの領域に埋込みシリコン酸化
層を形成することが考えられる。このようにレジストを
酸化膜上から除去した状態で、露出したシリコン基板内
部に酸素イオンを注入して、アニール処理することによ
り、イオン注入時に活性領域のSi層に金属等の不純物
の付着を防止できることが期待されている。
【0004】ここで、基板周囲の酸化膜にレジストパタ
ーンを形成する従来の一般的な方法は、図4(a)〜
(e)に示すように、表面に酸化膜2が形成されたシリ
コン基板1の一方の主面1a及び基板周面の酸化膜2に
ポジ型レジストからなるレジスト層3を形成し、その主
面1aの周囲及び基板周面を遮蔽する遮蔽部4aが形成
された透光板4によりそのレジスト層3を覆って露光
し、その露光によりレジスト層3の可溶化された部分を
除去する方法が知られている。この方法では、レジスト
層3の可溶化された部分を除去することにより、主面1
aの周囲と基板周面の酸化膜2にレジスト層3が残存
し、シリコン基板1にはそのように残存するレジスト層
からなるレジストパターン7が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、遮蔽部4aが
形成された透光板4によりレジスト層3を覆って露光し
た場合、図4(d)に示すようにその透光板4に塵又は
埃等の遮光性のある不純物6が付着すると、その部分に
おけるレジスト層3は可溶化せず、図4(e)に示すよ
うにレジスト層3の可溶化された部分を除去した後の酸
化膜2上にその不純物6の存在に起因するレジスト3a
が残存する不具合がある。不純物6の付着に起因して酸
化膜上に残存したレジスト3aは、図4(f)に示すよ
うにその後の酸化膜2を除去した後にシリコン基板1の
主面に酸化膜2aを残存させ、その残存した酸化膜2a
はその後の酸素イオンを注入する際の障害物となり、酸
素イオンを注入することにより主面から所定の深さの領
域に形成される図示しない埋込みシリコン酸化層にピン
ホールを生じさせる問題点がある。本発明の目的は、主
面の周囲の酸化膜及び基板周面の酸化膜以外の部分にレ
ジストが残存しないレジストパターンが得られるSOI
基板製造におけるレジストパターンの形成方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、全表面に酸化膜12が形成された円
板状のシリコン基板11の一方の主面11a及びその主
面11aに連続する基板周面の酸化膜12にポジ型レジ
ストからなるレジスト層13を形成する工程と、主面1
1aの周囲及び基板周面を遮蔽するリング状の第1遮蔽
部14aが形成された第1透光板14によりレジスト層
13を覆ってレジスト層13を露光する工程と、主面1
1aの周囲及び基板周面を遮蔽するリング状の第2遮蔽
部16aが形成された第2透光板16によりレジスト層
13を覆ってレジスト層13を更に露光する工程と、露
光によりレジスト層13の可溶化された部分を除去して
主面11aの周囲の酸化膜12に残存するレジスト層及
び基板周面の酸化膜12に残存するレジスト層からなる
レジストパターン17をシリコン基板11に形成する工
程とを含むSOI基板製造におけるレジストパターンの
形成方法である。
【0007】請求項1に係る発明では、第1及び第2透
光板14,16を使用してレジスト層13を2度露光す
るので、第1透光板14を使用した露光の際にその第1
透光板14に塵又は埃等の不純物が付着してその部分に
おけるレジスト層13が可溶化しなくても、第2透光板
16を使用した2度目の露光時にその部分を可溶化させ
ることができる。この結果、周囲を除く主面11aの全
ての部分におけるレジスト層13を可溶化させることが
でき、主面11aの周囲の酸化膜12及び基板周面の酸
化膜12以外の部分にレジストが残存することのないレ
ジストパターン17が得られる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、第2遮蔽部16aが主面11aの周囲を第
1遮蔽部14aと同一の範囲で遮蔽するSOI基板製造
におけるレジストパターンの形成方法である。この請求
項2に係る発明では、第1及び第2遮光部14a,16
aで遮蔽される周囲を除く主面11aの全ての部分にお
けるレジスト層13を確実に可溶化させることができ
る。請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であっ
て、第2透光板16が第1透光板14の表裏を反転させ
て用いられるか又は第1透光板14を同一平面内で所定
の角度で回転させて用いられるSOI基板製造における
レジストパターンの形成方法である。この請求項3に係
る発明では、単一の透光板を用意するだけで、その透光
板を本発明の第1及び第2透光板として使用することが
でき、経済性が向上する。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図2に示すように、第2遮蔽部16aの外
径Dが第1遮蔽部14aの外径Dと同一であって、第2
遮蔽部16aの内径d2が第1遮蔽部14aの内径d1
50〜200%であるSOI基板製造におけるレジスト
パターンの形成方法である。この請求項4に係る発明で
は、第2遮蔽部16aと第1遮蔽部14aが僅かにずれ
ても周囲を除く主面11aの全ての部分におけるレジス
ト層13を可溶化させることができる。
【0010】請求項5に係る発明は、図3に示すよう
に、全表面に酸化膜22が形成された円板状のシリコン
基板21の一方の主面21a及びその主面21aに連続
する基板周面の酸化膜22にネガ型レジストからなるレ
ジスト層23を形成する工程と、周囲を除く主面21a
を遮蔽する円形の遮蔽部24aが形成された透光板24
によりレジスト層23を覆ってレジスト層23を露光す
る工程と、露光により不溶化された部分以外のレジスト
層23を除去して主面21aの周囲の酸化膜22に残存
するレジスト層23及び基板周面の酸化膜22に残存す
るレジスト層23からなるレジストパターン27をシリ
コン基板21に形成する工程とを含むSOI基板製造に
おけるレジストパターンの形成方法である。
【0011】この請求項5に係る発明では、ネガ型レジ
ストを使用し、周囲を除く主面21aを遮蔽する遮蔽部
24aが形成された透光板24によりレジスト層23を
覆ってレジスト層23を露光するので、透光板24にお
ける遮蔽部24aに不純物がいくら付着しても、シリコ
ン基板21の周囲を除く主面21aに光が照射されて不
溶化することはない。この結果、周囲を除く主面21a
の全ての部分におけるレジスト層23をその後除去する
ことができ、主面21aの周囲の酸化膜22及び基板周
面の酸化膜22以外の部分にレジストが残存することの
ないレジストパターン27が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づ
いて説明する。図1(a)に示すように先ず円板状のシ
リコン基板11を準備し、図1(b)に示すようにその
シリコン基板11の全表面、即ち両主面及び全周面に酸
化膜12を熱酸化又は化学的気相堆積(CVD)法によ
り形成する。次いで図1(c)に示すようにシリコン基
板11の一方の主面11a及びその主面11aに連続す
る基板周面の酸化膜12にポジ型レジストからなるレジ
スト層13を形成する。このポジ型レジストは光照射部
が可溶化するものであり、レジスト層13の形成はスピ
ン塗布等により行われる。
【0013】次にシリコン基板の主面11aの周囲及び
基板周面を遮蔽する第1遮蔽部14aが形成された第1
透光板14を準備する。この第1透光板14はレジスト
を可溶化させる光を透過可能なものであり、石英ガラス
等が挙げられる。第1遮蔽部14aはその光を遮蔽する
役割を有し、クロム等を第1透光板14に塗装及び硬化
させることによりその第1透光板14に積層させる。図
2に示すように第1遮蔽部14aは円板状のシリコン基
板11と同心のリング状に形成され、その外径Dはのシ
リコン基板11の外径Wに比較して十分大きな寸法に形
成される。このような第1遮蔽部14aを有する第1透
光板14を図1(d)に示すようにレジスト層13を覆
うようにシリコン基板11上方に位置させ、その第1透
光板14の更に上方に位置する図示しない光源から光を
レジスト層13に照射し、第1遮蔽部14aで遮蔽され
た部分以外のレジスト層13を露光させる。
【0014】次に第1透光板14と同様な構成の第2透
光板16を準備する。この第2透光板16はシリコン基
板の主面11aの周囲を第1遮蔽部14aと同一の範囲
で又は第1遮蔽部14aより多く遮蔽する第2遮蔽部1
6aが形成される。図2に示すように、第2遮蔽部16
aは第1遮蔽部14aと同様にシリコン基板11と同心
のリング状に形成され、その外径Dは第1遮蔽部14a
の外径Dと同一に形成される。一方、第2遮蔽部16a
の内径d2は第1遮蔽部14aの内径d1と同一若しくは
それより小径に形成される。第2遮蔽部16aの内径d
2が第1遮蔽部14aの内径d1と同一の場合には第2遮
蔽部16aがシリコン基板の主面11aの周囲を第1遮
蔽部14aと同一の範囲で遮蔽するものであり、この場
合、第2透光板16は第1透光板14の表裏を反転させ
て用いても良く、その第1透光板14を同一平面内で所
定の角度で回転させて用いてもよい。
【0015】一方、第2遮蔽部16aの内径d2が第1
遮蔽部14aの内径d1より小径に形成されると、第2
遮蔽部16aは第1遮蔽部14aより多く遮蔽するもの
である。この場合、第2遮蔽部16aの内径d2は第1
遮蔽部14aの内径d1の50〜200%の範囲で形成
される。第2遮蔽部16aの内径d2が第1遮蔽部14
aの内径d1の50%未満又は200%を越えている
と、後に形成される埋め込み酸化膜にピンホールが生じ
る不具合がある。第2遮蔽部16aの内径d2の更に好
ましい値は第1遮蔽部14aの内径d1の75〜150
%である。このような第2遮蔽部16aが形成された第
2透光板16を図1(e)に示すようにレジスト層13
を覆うようにシリコン基板11上方に位置させ、光源か
ら光をレジスト層13に再度照射し、第2遮蔽部16a
で遮蔽された部分以外のレジスト層13を再び露光させ
る。
【0016】その後、2度の露光によりレジスト層13
の可溶化された部分を除去し、図1(f)に示すように
主面11aの周囲と基板周面の酸化膜12にレジスト層
13を残存させる。この結果、シリコン基板11には、
主面11aの周囲の酸化膜12に残存するレジスト層及
び基板周面の酸化膜12に残存するレジスト層からなる
レジストパターン17が形成される。上述したレジスト
パターンの形成方法では、第1及び第2透光板14,1
6を使用してレジスト層13を2度露光するので、第1
透光板14を使用した露光の際に第1透光板14に塵又
は埃等の不純物が付着してその部分におけるレジスト層
13が可溶化しなくても、第2透光板16を使用した2
度目の露光時にその部分を可溶化させることができる。
この結果、周囲を除く主面11aの全ての部分における
レジスト層13を可溶化させることができ、主面11a
の周囲の酸化膜12及び基板周面の酸化膜12以外の部
分にレジストが残存することのないレジストパターン1
7が得られる。
【0017】なお、図示しないが、シリコン基板11は
その後フッ酸水溶液に浸漬等され、レジストパターン1
7で被覆されていない酸化膜12はその後除去され、シ
リコン基板の主面11aが露出される。次にレジストパ
ターン17を除去してシリコン基板11の周囲にのみ酸
化膜12を残留させ、露出したシリコン基板の主面11
aから基板11内部に酸素イオンを注入した後、アニー
ル処理して基板11の主面11aから所定の深さの領域
に埋込みシリコン酸化層を形成し、この酸化層の上層に
活性領域のSi層を形成する。本発明の方法により得ら
れたレジストパターン17では、主面11aの周囲の酸
化膜12及び基板周面の酸化膜12以外の部分にレジス
トが残存しないので、このようにして主面11aから所
定の深さの領域に形成される埋込みシリコン酸化層にピ
ンホールが生じることはない。
【0018】図3は本発明の別の実施の形態を示す。こ
の実施の形態では、先ず図3(a)に示すように円板状
のシリコン基板21を準備し、図3(b)に示すように
そのシリコン基板21の全表面に酸化膜22を形成す
る。次いで図3(c)に示すようにシリコン基板21の
一方の主面21a及びその主面21aに連続する基板周
面の酸化膜22にネガ型レジストからなるレジスト層2
3を形成する。このネガ型レジストは光照射部が不溶化
するものであり、レジスト層23の形成はスピン塗布等
により行われる。
【0019】次に周囲を除くシリコン基板の主面21a
を遮蔽する円形の遮蔽部24aが形成された透光板24
を準備する。この透光板24はレジストを不溶化させる
光を透過可能なものであり、石英ガラス等が挙げられ
る、遮蔽部24aはその光を遮蔽する役割を有し、クロ
ム等を透光板24に塗装及び硬化させることによりその
透光板24に積層させる。このような遮蔽部24aを有
する透光板24を図3(d)に示すようにレジスト層2
3を覆うようにシリコン基板21上方に位置させ、その
透光板24の更に上方に位置する図示しない光源から光
をレジスト層23に照射し、遮蔽部24aで遮蔽された
部分以外のレジスト層23を露光させる。その後、露光
によりレジスト層23の不溶化された部分以外の部分を
除去し、図3(e)に示すように主面21aの周囲と基
板周面の酸化膜22にレジスト層23を残存させる。こ
の結果、シリコン基板21には、主面21aの周囲の酸
化膜22に残存するレジスト層23及び基板周面の酸化
膜22に残存するレジスト層23からなるレジストパタ
ーン27が形成される。
【0020】上述したレジストパターンの形成方法で
は、ネガ型レジストを使用し、周囲を除く主面21aを
遮蔽する遮蔽部24aが形成された透光板24によりレ
ジスト層23を覆ってレジスト層23を露光するので、
透光板24における遮蔽部24aに塵又は埃等の不純物
がいくら付着しても、シリコン基板21の周囲を除く主
面21aに光が照射されて不溶化することはない。この
結果、周囲を除く主面21aの全ての部分におけるレジ
スト層23をその後除去することができ、主面21aの
周囲の酸化膜22及び基板周面の酸化膜22以外の部分
にレジストが残存することのないレジストパターン27
が得られる。
【0021】なお、図示しないが、シリコン基板21は
その後フッ酸水溶液に浸漬等され、レジストパターン2
7で被覆されていない酸化膜22はその後除去され、シ
リコン基板の主面21aが露出される。次にレジストパ
ターン27を除去してシリコン基板21の周囲にのみ酸
化膜22を残留させ、露出したシリコン基板の主面21
aから基板21内部に酸素イオンを注入した後、アニー
ル処理して基板21の主面21aから所定の深さの領域
に埋込みシリコン酸化層を形成し、この酸化層の上層に
活性領域のSi層を形成する。本発明の方法により得ら
れたレジストパターン27では、主面21aの周囲の酸
化膜22及び基板周面の酸化膜22以外の部分にレジス
トが残存しないので、このようにして主面21aから所
定の深さの領域に形成される埋込みシリコン酸化層にピ
ンホールが生じることはない。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
リコン基板の主面及び基板周面の酸化膜にポジ型レジス
トからなるレジスト層を形成し、主面の周囲及び基板周
面を遮蔽する第1及び第2遮蔽部が形成された第1及び
第2透光板によりレジスト層を2度露光して可溶化され
た部分を除去してレジストパターンを形成するので、第
1透光板を使用した露光の際に第1透光板に塵又は埃等
の不純物が付着してその部分におけるレジスト層が可溶
化しなくても、第2透光板を使用した2度目の露光時に
その部分を可溶化させることができる。この結果、周囲
を除く主面の全ての部分におけるレジスト層を可溶化さ
せることができ、主面の周囲の酸化膜及び基板周面の酸
化膜以外の部分にレジストが残存することのないレジス
トパターンを得ることができる。この場合、第2透光板
が第1透光板の表裏を反転させて用いられる又は第1透
光板を同一平面内で所定の角度で回転させて用いられる
ものであれば、単一の透光板を用意するだけで足り、経
済性が向上する。
【0023】また、シリコン基板の一方の主面及びその
主面に連続する基板周面の酸化膜にネガ型レジストから
なるレジスト層を形成し、周囲を除く主面を遮蔽する遮
蔽部が形成された透光板によりレジスト層を覆って露光
し、露光により不溶化された部分以外のレジスト層を除
去してレジストパターンを形成すれば、透光板における
遮蔽部に塵又は埃等の不純物がいくら付着しても、シリ
コン基板の周囲を除く主面に光が照射されて不溶化する
ことはない。この結果、周囲を除く主面の全ての部分に
おけるレジスト層をその後除去することができ、主面の
周囲の酸化膜及び基板周面の酸化膜以外の部分にレジス
トが残存することのないレジストパターンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のレジストパターンの形成方
法を工程順に示す断面図。
【図2】その透光板に形成されるリング状の遮蔽部を示
す平面図。
【図3】本発明の別の実施形態のレジストパターンの形
成方法を工程順に示す断面図。
【図4】従来のレジストパターンの形成方法を工程順に
示す断面図。
【符号の説明】
11,21 シリコン基板 12,22 酸化膜 13,23 レジスト層 14 第1透光板 14a 第1遮蔽部 16 第2透光板 16a 第2遮蔽部 24 透光板 24a 遮蔽部 17,27 レジストパターン
フロントページの続き (72)発明者 冨澤 憲治 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 Fターム(参考) 5F046 AA12 AA20 AA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全表面に酸化膜(12)が形成された円板状
    のシリコン基板(11)の一方の主面(11a)及び前記主面(11
    a)に連続する基板周面の酸化膜(12)にポジ型レジストか
    らなるレジスト層(13)を形成する工程と、 前記主面(11a)の周囲及び前記基板周面を遮蔽するリン
    グ状の第1遮蔽部(14a)が形成された第1透光板(14)に
    より前記レジスト層(13)を覆って前記レジスト層(13)を
    露光する工程と、 前記主面(11a)の周囲及び前記基板周面を遮蔽するリン
    グ状の第2遮蔽部(16a)が形成された第2透光板(16)に
    より前記レジスト層(13)を覆って前記レジスト層(13)を
    更に露光する工程と、 露光により前記レジスト層(13)の可溶化された部分を除
    去して前記主面(11a)の周囲の酸化膜(12)に残存するレ
    ジスト層及び前記基板周面の酸化膜(12)に残存するレジ
    スト層からなるレジストパターン(17)を前記シリコン基
    板(11)に形成する工程とを含むSOI基板製造における
    レジストパターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 第2遮蔽部(16a)が主面(11a)の周囲を第
    1遮蔽部(14a)と同一の範囲で遮蔽する請求項1記載の
    SOI基板製造におけるレジストパターンの形成方法。
  3. 【請求項3】 第2透光板(16)が第1透光板(14)の表裏
    を反転させて用いられるか又は前記第1透光板(14)を同
    一平面内で所定の角度で回転させて用いられる請求項2
    記載のSOI基板製造におけるレジストパターンの形成
    方法。
  4. 【請求項4】 第2遮蔽部(16a)の外径(D)が第1遮蔽部
    (14a)の外径(D)と同一であって、第2遮蔽部(16a)の内
    径(d2)が第1遮蔽部(14a)の内径(d1)の50〜200%
    である請求項1記載のSOI基板製造におけるレジスト
    パターンの形成方法。
  5. 【請求項5】 全表面に酸化膜(22)が形成された円板状
    のシリコン基板(21)の一方の主面(21a)及び前記主面(21
    a)に連続する基板周面の酸化膜(22)にネガ型レジストか
    らなるレジスト層(23)を形成する工程と、 周囲を除く前記主面(21a)を遮蔽する円形の遮蔽部(24a)
    が形成された透光板(24)により前記レジスト層(23)を覆
    って前記レジスト層(23)を露光する工程と、 露光により不溶化された部分以外の前記レジスト層(23)
    を除去して前記主面(21a)の周囲の酸化膜(22)に残存す
    るレジスト層(23)及び前記基板周面の酸化膜(22)に残存
    するレジスト層(23)からなるレジストパターン(27)を前
    記シリコン基板(21)に形成する工程とを含むSOI基板
    製造におけるレジストパターンの形成方法。
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