JP2002170773A - 窒化物系iii−v族化合物半導体基板およびその製造方法ならびに半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

窒化物系iii−v族化合物半導体基板およびその製造方法ならびに半導体装置およびその製造方法

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JP2002170773A
JP2002170773A JP2000363424A JP2000363424A JP2002170773A JP 2002170773 A JP2002170773 A JP 2002170773A JP 2000363424 A JP2000363424 A JP 2000363424A JP 2000363424 A JP2000363424 A JP 2000363424A JP 2002170773 A JP2002170773 A JP 2002170773A
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Katsunori Yanashima
克典 簗嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥密度が低い高品質の窒化物系III−V
族化合物半導体層を成長させることができる窒化物系I
II−V族化合物半導体基板を簡単なプロセスで容易に
製造し、これを用いて高性能かつ長寿命の半導体装置を
製造する。 【解決手段】 c面サファイア基板21などの基板上に
例えばn型AlGaN層23のような窒化物系III−
V族化合物半導体混晶層を成長させ、これをパターニン
グして種結晶を形成する。この種結晶を用いて基板上に
例えばn型GaN層24のような窒化物系III−V族
化合物半導体層を横方向成長させることにより例えばn
型GaN基板のような窒化物系III−V族化合物半導
体基板を製造する。この窒化物系III−V族化合物半
導体基板を用い、その上に窒化物系III−V族化合物
半導体層を成長させることにより、半導体レーザなどの
半導体装置を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体基板およびその製造方法ならびに半
導体装置およびその製造方法に関し、特に、窒化物系I
II−V族化合物半導体を用いた半導体レーザや発光ダ
イオードあるいは電子走行素子の製造に適用して好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】横方向結晶成長技術を用いて欠陥の少な
い高品質の結晶を作製する方法は、Epitaxial Lateral
Overgrowth(ELO)やFacet-initiated Epitaxial La
teralOvergrowth(FIELO)と呼ばれ、非晶質絶縁
膜上へのSiの成長に始まり、GaAs系半導体の成長
への応用を経て、GaN系半導体の成長へ応用され始め
た(例えば、(1)J.Electrochem.Soc.130,1571(1983)
(2)Jpn.J.Appl.Phys.28,L337(1989) (3)Jpn.J.Appl.Phy
s.36,L899(1997) (4)Jpn.J.Appl.Phys.38,L184(1999))
。加えて、最近はELOの変形版とも言うべきPEN
DEOと呼ばれる成長技術が開発されている(例えば、
(5)Ext.Abstr.G3.38(MRS Fall Meet.Boston,1998) 。
【0003】この横方向結晶成長技術により得られる結
晶は、横方向にのびた部分の欠陥密度が106 /cm2
程度と、この技術を用いない場合の結晶の欠陥密度の1
9/cm2 程度よりも3桁程度、欠陥密度の減少が可
能である。この欠陥密度の減少は、例えば半導体レーザ
(レーザダイオード)のような光デバイスを製造する場
合、半導体層中の非発光センタ密度が減少することによ
り、動作特性や素子寿命の改善をもたらす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横方向結晶成長技術は、上記のような利点を有するもの
の、横方向にのびた部分の結晶の歪み量を調整すること
ができないため、この結晶上に半導体層を成長させて半
導体レーザなどのデバイスを形成する場合には、これら
の半導体層に歪みが生じ、遂には歪みに耐えられなくな
って、新たな欠陥の発生などを引き起こす原因となる。
また、この現象を回避するためには、半導体層の厚さを
最適値より薄く抑えるなど、デバイス構造を最適構造か
ら故意にずらさなければならず、高性能化に支障を来す
という問題が発生する。
【0005】したがって、この発明が解決しようとする
課題は、欠陥密度が低い高品質の窒化物系III−V族
化合物半導体層を成長させることができる窒化物系II
I−V族化合物半導体基板およびこのような窒化物系I
II−V族化合物半導体基板を簡単なプロセスで容易に
製造することができる窒化物系III−V族化合物半導
体基板の製造方法を提供することにある。
【0006】この発明が解決しようとする他の課題は、
上記のような窒化物系III−V族化合物半導体基板を
用いた高性能かつ長寿命の半導体装置およびこのような
半導体装置を簡単なプロセスで容易に製造することがで
きる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の第1の発明は、種結晶を用いて基板上に
窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させ
た窒化物系III−V族化合物半導体基板において、種
結晶が窒化物系III−V族化合物半導体混晶からなる
ことを特徴とするものである。
【0008】この発明の第2の発明は、種結晶を用いて
基板上に窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向
成長させることにより窒化物系III−V族化合物半導
体基板を製造するようにした窒化物系III−V族化合
物半導体基板の製造方法において、種結晶が窒化物系I
II−V族化合物半導体混晶からなることを特徴とする
ものである。
【0009】この発明の第3の発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体混晶からなる種結晶を用いて基板上
に窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長さ
せた窒化物系III−V族化合物半導体基板と、窒化物
系III−V族化合物半導体基板上に成長された窒化物
系III−V族化合物半導体からなる素子層とを有する
ことを特徴とするものである。
【0010】この発明の第4の発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体混晶からなる種結晶を用いて基板上
に窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長さ
せる工程と、上記窒化物系III−V族化合物半導体層
上に窒化物系III−V族化合物半導体からなる素子層
を成長させる工程とを有することを特徴とする半導体装
置の製造方法である。
【0011】この発明において、種結晶を構成する窒化
物系III−V族化合物半導体混晶は、一般的には、G
a、Al、InおよびBからなる群より選ばれた少なく
とも一種のIII族元素と、少なくともNを含み、場合
によってさらにAsまたはPを含むV族元素とからな
る。この窒化物系III−V族化合物半導体混晶は、最
も典型的には、Bw Alx Gay Inz N混晶(ただ
し、0≦w<1、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<
1、w+x+y+z=1)である。この窒化物系III
−V族化合物半導体混晶は、ノンドープであっても、n
型不純物またはp型不純物がドーピングされてもよい。
n型不純物としては、Si、Ge、Seなどの周期律表
のIV族元素またはVI族元素を用いることができ、p
型不純物としては、Mg、Cなどの周期律表のII族元
素またはIV族元素を用いることができる。
【0012】種結晶は、典型的には、〈1−100〉方
向に互いに平行に延在するストライプ形状を有する。こ
の種結晶を形成するには、典型的には、基板上に窒化物
系III−V族化合物半導体混晶層を成長させた後、こ
の窒化物系III−V族化合物半導体混晶層をエッチン
グによりパターニングする。このエッチングの際のマス
クとしては、例えば、SiO2 膜、Si3 4 膜、Al
2 3 膜、それらの積層膜などを用いることができる。
このマスクは、窒化物系III−V族化合物半導体層を
横方向成長させる前にエッチング除去してもよいし、そ
のまま残した状態で窒化物系III−V族化合物半導体
層を横方向成長させてもよい。
【0013】種結晶を用いて横方向成長させる窒化物系
III−V族化合物半導体層は、Ga、Al、Inおよ
びBからなる群より選ばれた少なくとも一種のIII族
元素と、少なくともNを含み、場合によってさらにAs
またはPを含むV族元素とからなり、具体例を挙げる
と、GaN、InN、AlN、AlGaN、InGa
N、AlGaInNなどである。特に、横方向成長させ
る窒化物系III−V族化合物半導体層がGaN層、A
lGaN層、InGaN層、AlGaInN層である場
合には、それぞれGaN基板、AlGaN基板、InG
aN基板、AlGaInN基板を得ることができる。こ
れらのGaN層、AlGaN層、InGaN層、AlG
aInN層はノンドープであっても、n型不純物または
p型不純物をドーピングしたものであってもよく、前者
の場合にはノンドープの基板を、後者の場合にはn型ま
たはp型の基板を得ることができる。
【0014】窒化物系III−V族化合物半導体層を横
方向成長させる基板としては、種々のものを用いること
ができ、具体的には、サファイア基板、SiC基板、S
i基板、GaAs基板、GaP基板、InP基板、スピ
ネル基板、酸化シリコン基板などのほか、厚いGaN層
などの窒化物系III−V族化合物半導体層からなる基
板を用いてもよい。
【0015】種結晶となる窒化物系III−V族化合物
半導体混晶層および窒化物系III−V族化合物半導体
層の成長方法としては、例えば、有機金属化学気相成長
(MOCVD)、ハイドライド気相エピタキシャル成長
またはハライド気相エピタキシャル成長(HVPE)な
どを用いることができる。半導体装置は、具体的には、
例えば、半導体レーザや発光ダイオードのような発光素
子あるいはFETのような電子走行素子である。
【0016】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長
させるための種結晶が窒化物系III−V族化合物半導
体混晶からなるので、この窒化物系III−V族化合物
半導体混晶の組成を制御することによりその格子定数を
制御することができ、この種結晶から横方向成長する窒
化物系III−V族化合物半導体層の結晶の歪み量を調
整することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、この発明の実施
形態において窒化物系III−V族化合物半導体の結晶
成長に用いられるMOCVD装置について説明する。図
1はそのMOCVD装置の構成を示す。
【0018】図1に示すように、このMOCVD装置に
おいては、反応管1内にサセプタ2が設けられ、このサ
セプタ2上に窒化物系III−V族化合物半導体の成長
に用いる基板3が置かれるようになっている。反応管1
の外部には加熱用RFコイル4が設けられており、この
加熱用RFコイル4によりサセプタ2を加熱し、それに
よって基板3を加熱することができるようになってい
る。反応管1の下流の排気管5には圧力調整用部品6が
取り付けられており、必要に応じて、この圧力調整用部
品6を用いて反応管5内を減圧状態から加圧状態に変化
させることにより、加圧状態で結晶成長を行うことがで
きるようになっている。圧力調整用部品6としては、バ
タフライバルブやニードルバルブのほか、減圧用ポン
プ、ガス加圧器などを用いることができる。
【0019】反応管1内には窒化物系III−V族化合
物半導体の成長原料が供給されるようになっている。す
なわち、配管7を通じてV族元素であるNの原料ガスと
して例えばアンモニア(NH3 )が供給され、配管8を
通じてIII族元素の原料ガスが供給される。III族
元素の原料ガスの供給は、具体的には、III族元素を
含む有機金属が入った容器(バブラ)9に、純化装置1
0を通って純化された水素(H2 )ガス(キャリアガ
ス)を流すことによりIII族元素の原料ガスを発生さ
せ、これをバルブV1 、V2 、V3 の開閉の制御により
配管8に流すことにより行う。容器9は、使用する有機
原料の数に応じた数だけ設けられる。符号11、12、
13は流量制御のためのマスフローコントローラを示
す。
【0020】III族元素の原料としては、具体的に
は、例えば次のようなものが用いられる。すなわち、G
aの原料としてはトリメチルガリウム((CH3 3
a、TMG)、Alの原料としてはトリメチルアルミニ
ウム((CH3 3 Al、TMA)、Inの原料として
はトリメチルインジウム((CH3 3 In、TM
I)、Bの原料としてはトリエチルホウ素((C
2 5 3 B、TMB)を用いる。
【0021】図1では図示を省略するが、実際には上記
のV族元素の原料およびIII族元素の原料の供給系統
に加えて、n型ドーパントおよびp型ドーパントの供給
系統も設けられ、さらに、必要に応じて、窒素(N2
やヘリウム(He)、アルゴン(Ar)などの不活性ガ
スなどの供給系統が設けられる。n型ドーパントとして
は例えばモノシラン(SiH4 )、p型ドーパントとし
ては例えばビス=メチルシクロペンタジエニルマグネシ
ウム((CH3 5 4 2 Mg)あるいはビス=シク
ロペンタジエニルマグネシウム((C5 5 2 Mg)
が用いられる。
【0022】次に、この発明の第1の実施形態によるG
aN基板の製造方法について説明する。図1〜図6はこ
のGaN基板の製造方法を示す。この第1の実施形態に
おいては、まず、図2Aに示すように、(0001)面
方位、すなわちc面サファイア基板21を用意し、この
c面サファイア基板21を図1に示すMOCVD装置の
反応管1内のサセプタ2上に置く。次に、反応管1内に
2 を供給しながらc面サファイア基板21を加熱して
例えば1100℃に昇温し、この温度で例えば10分間
保持することによりサーマルクリーニングを行って表面
を清浄化する。
【0023】次に、c面サファイア基板21の温度を例
えば500℃に下げ、反応管1内にNH3 およびTMG
を供給し、図2Bに示すように、MOCVD法により例
えば厚さ30nmのノンドープのGaNバッファ層22
を成長させる。
【0024】次に、図2Cに示すように、反応管1内に
NH3 のみを流した状態でc面サファイア基板21の温
度を例えば1000℃に昇温し、次に反応管1内にさら
にTMGおよびSiH4 を流し、MOCVD法により、
GaNバッファ層22上に、n型不純物としてSiがド
ープされた例えば厚さ2μm程度のn型AlGaN層2
3を成長させる。これらのガスの典型的な流量は、例え
ば、TMGは30μmol/min、TMAは8μmo
l/min、NH3 は6SLM(Standard Litter per
Minute)、SiH4 は10ppmの水素希釈で1SCC
Mである。
【0025】次に、n型AlGaN層23を成長させた
c面サファイア基板21をMOCVD装置から取り出
す。そして、図2Dに示すように、n型AlGaN層2
3の全面にCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法な
どにより例えば厚さが0.1μmのSiO2 膜24を成
膜する。
【0026】次に、図3Aに示すように、SiO2 膜2
4上にレジスト層25を塗布する。次に、図3Bに示す
ように、所定のフォトマスク(図示せず)を用いてレジ
スト層25を露光した後、現像を行い、n型AlGaN
層23の〈1−100〉方向に延在するストライプ形状
のレジストパターン26を形成する。このレジストパタ
ーン26の寸法は、例えば、ストライプの周期を13μ
m、マスク幅を3μm、マスク間のウィンドウの幅を1
0μmとする。
【0027】次に、図3Cに示すように、このレジスト
パターン26をマスクとして例えば反応性イオンエッチ
ング(RIE)法によりSiO2 膜24をエッチング
し、さらにn型AlGaN層23およびGaNバッファ
層22を同じくRIE法により順次エッチングする。
【0028】次に、図4に示すように、レジストパター
ン26を除去し、さらにSiO2 膜24を例えばフッ酸
系のエッチング液を用いたウエットエッチング、また
は、CF4 やCHF3 などのフッ素を含むエッチングガ
スを用いたRIE法によりエッチング除去する。このよ
うにして、〈1−100〉方向に延在するストライプ形
状のn型AlGaN層23が互いに平行に形成される。
このn型AlGaN層23は、例えば、ストライプの周
期が13μm、マスク幅が3μm、マスク間のウィンド
ウの幅が10μmとなる。図5にこの状態のc面サファ
イア基板21の平面図を示す。
【0029】次に、このストライプ形状のn型AlGa
N層23が形成されたc面サファイア基板21を再びM
OCVD装置に移し、そのストライプ形状のn型AlG
aN層23を種結晶として以下のようにして横方向成長
を行う。具体的には、反応管1内にNH3 のみを流した
状態でc面サファイア基板21の温度を例えば1000
℃に昇温し、次に反応管1内にさらにTMGおよびSi
4 を流し、MOCVD法により、ストライプ形状のn
型AlGaN層23を種結晶として、図6A、Bおよび
Cの順序で、n型不純物としてSiがドープされた例え
ば厚さ5μmのn型GaN層24を成長させる。これら
のガスの典型的な流量は、例えば、TMGは30μmo
l/min、TMAは8μmol/min、NH3 は6
SLM、SiH4 は10ppmの水素希釈で1SCCM
である。
【0030】以上の工程により、図6Cに示すように、
c面サファイア基板21上にn型GaN層24が横方向
成長したn型GaN基板が製造される。
【0031】図7に、Al組成が1%のストライプ形状
のn型AlGaN層23を種結晶として用いて横方向成
長させた厚さ5μmのn型GaN層24の格子定数a、
cをX線回折測定により求めた結果を示す。図7には、
比較のために、Al組成が0%のストライプ形状のn型
AlGaN層23、すなわちn型GaN層を種結晶とし
て用いて横方向成長させた厚さ5μmのn型GaN層2
4の格子定数a、cをX線回折測定により求めた結果も
併せて示す。なお、これらの横方向成長は常圧で行っ
た。
【0032】図7から分かるように、n型AlGaN層
23からなる種結晶を用いて横方向成長させたn型Ga
N層24は、n型GaN層からなる種結晶を用いて横方
向成長させたn型GaN層24に比べて、格子定数aが
小さく、cが大きくなっている。このため、例えば、n
型AlGaN層23からなる種結晶を用いて横方向成長
させたn型GaN層24上にGaNよりも格子定数aが
小さいAlGaNを成長させる場合、n型GaN層から
なる種結晶を用いて横方向成長させたn型GaN層24
上にAlGaNを成長させる場合に比べて、それらの格
子定数差がより小さくなるので、この格子定数差に起因
してAlGaN結晶に蓄積する歪みエネルギーが小さく
なり、欠陥やクラックの少ないAlGaN結晶をより厚
く成長させることが可能となる。
【0033】n型AlGaN層23からなる種結晶を用
いて横方向成長させたn型GaN層24上にAl組成が
8%で厚さ2μmのn型AlGaN層を成長させた場合
と、n型GaN層からなる種結晶を用いて横方向成長さ
せたn型GaN層24上に同じくAl組成が8%で厚さ
2μmのn型AlGaN層を成長させた場合とについ
て、表面観察によりn型AlGaN層のクラック密度を
測定したところ、後者では125本/cm2 であったの
に対し、前者では0本/cm2 であり、顕著な差があっ
た。この結果は、種結晶の相違により、横方向成長した
n型GaN層24の結晶格子が、種結晶の影響を受けて
違った歪み方をし、その上にAlGaNをクラックを発
生することなく成長させることができる厚さに影響を与
えたことを意味する。
【0034】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、c面サファイア基板21上にn型GaN層24を横
方向成長させるための種結晶として、〈1−100〉方
向に延在するストライプ形状のn型AlGaN層23を
用いていることにより、このn型AlGaN層23の混
晶組成を所望の組成に調整することにより、横方向成長
するn型GaN層24の結晶の歪み量を制御することが
できる。このため、このn型GaN層24の結晶の歪み
量の制御により、このn型GaN基板上にGaN系半導
体層を成長させて半導体発光素子や電子走行素子などを
形成する場合、これらのGaN系半導体層とn型GaN
層24との格子定数差を十分に小さく抑えることができ
る。これによって、これらのGaN系半導体層の欠陥や
クラックの発生を抑えることができ、高品質のGaN系
半導体層を得ることができる。そして、従来のようにこ
れらのGaN系半導体層の欠陥やクラックの発生を抑え
るために、GaN系半導体層の厚さを最適値より薄くす
るなど、デバイス構造を最適構造から故意にずらす必要
がなくなり、GaN系半導体層の厚さや組成などの許容
範囲が広がり、これらを理想設計値に設定することが可
能となる。例えば、GaN系半導体レーザを形成する場
合には、合計の厚さで、n型GaN層を6μm、n型A
lGaN層を2μm程度成長させる必要があるが、これ
らの必要な厚さのGaN系半導体層の成長を、欠陥やク
ラックの発生を抑えつつ行うことができる。したがっ
て、デバイス設計の自由度を高めることができ、デバイ
ス構造の最適化により、デバイスの動作特性や寿命を大
幅に改善することができる。さらに、上記のようなn型
GaN基板の製造は、すでに確立した従来のプロセスで
容易に行うことができる。
【0035】次に、この発明の第2の実施形態によるG
aN系半導体レーザの製造方法について説明する。この
GaN系半導体レーザはリッジ構造およびSCH(Sepa
rateConfinement Heterostructure)構造を有するもの
である。
【0036】この第2の実施形態においては、まず、第
1の実施形態と同様な方法により、図6Cに示すGaN
基板と同様な構造を有するn型GaN基板を図8に示す
ように製造する。
【0037】すなわち、あらかじめサーマルクリーニン
グなどにより表面を清浄化したc面サファイア基板51
上にMOCVD法により例えば500℃程度の温度で厚
さが例えば30nmのノンドープのGaNバッファ層5
2を成長させた後、例えば1000℃の成長温度で、M
OCVD法により、例えば厚さ2μmのn型AlGaN
層53を成長させる。このn型AlGaN層53は、後
に行うn型GaN層54の横方向成長の際の種結晶とな
るものであり、レーザ構造形成用のGaN系半導体層の
厚さや組成などに応じてn型GaN層54の結晶の歪み
量を最適に調整することができるように、その混晶組成
が決定される。このn型AlGaN層53の混晶組成の
一例を挙げると、例えばAl組成が1%である。
【0038】次に、n型AlGaN層53を成長させた
c面サファイア基板51をMOCVD装置から取り出
す。そして、n型AlGaN層53の全面にCVD法、
真空蒸着法、スパッタリング法などにより例えば厚さが
0.1μmのSiO2 膜(図示せず)を成膜した後、こ
のSiO2 膜上にリソグラフィーにより所定のストライ
プ形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、この
レジストパターンをマスクとして、例えばフッ酸系のエ
ッチング液を用いたウエットエッチング、または、CF
4 やCHF3 などのフッ素を含むエッチングガスを用い
たRIE法によりSiO2 膜をエッチングし、さらにn
型AlGaN層53およびGaNバッファ層52を順次
エッチングして〈1−100〉方向に延びるストライプ
形状にパターニングする。このn型AlGaN層53
は、例えば、ストライプの周期を13μm、マスク幅を
3μm、マスク間のウィンドウの幅を10μmとする。
この後、レジストパターンおよびSiO2 膜を除去す
る。
【0039】次に、ストライプ形状のn型AlGaN層
53を種結晶として用いて、例えば厚さ5μmのn型G
aN層54を横方向成長させる。こうして、図8に示す
ように、n型GaN基板が製造される。
【0040】次に、上述のようにして得られたn型Ga
N基板を用い、以下のようにしてGaN系半導体レーザ
を製造する。まず、図9に示すように、n型GaN基板
の表面をあらかじめサーマルクリーニングなどにより清
浄化した後、このn型GaN基板上に、MOCVD法に
より、n型GaNコンタクト層55、n型AlGaNク
ラッド層56、n型GaN光導波層57、例えばノンド
ープのGa1-x InxN/Ga1-y Iny N多重量子井
戸構造の活性層58、p型AlGaNキャップ層59、
p型GaN光導波層60、p型AlGaNクラッド層6
1およびp型GaNコンタクト層62を順次成長させ
る。ここで、Inを含まない層であるn型GaNコンタ
クト層55、n型AlGaNクラッド層56、n型Ga
N光導波層57、p型AlGaNキャップ層59、p型
GaN光導波層60、p型AlGaNクラッド層61お
よびp型GaNコンタクト層62の成長温度は例えば1
000℃程度とし、Inを含む層であるGa1-x Inx
N/Ga1-y Iny N多重量子井戸構造の活性層58の
成長温度は例えば700〜800℃とする。これらのG
aN系半導体層の成長原料は、例えば、Gaの原料とし
てはTMGを、Alの原料としてはTMAを、Inの原
料としてはTMIを、Nの原料としてはNH3を用い
る。また、キャリアガスとしては、例えば、H2 を用い
る。ドーパントについては、n型ドーパントとしては例
えばSiH4 を、p型ドーパントとしては例えば(CH
3 5 4 2 Mgあるいは(C5 5 2 Mgを用い
る。
【0041】ここで、n型GaNコンタクト層55は厚
さが例えば4μmであり、n型不純物として例えばSi
がドープされている。n型AlGaNクラッド層56は
厚さが例えば0.7μmであり、n型不純物として例え
ばSiがドープされている。n型GaN光導波層57は
厚さが例えば0.1μmであり、n型不純物として例え
ばSiがドープされている。アンドープGa1-x Inx
N/Ga1-y Iny N多重量子井戸構造の活性層58
は、例えば、井戸層の厚さが3nm、障壁層の厚さが4
nm、井戸数が3である。
【0042】p型AlGaNキャップ層59は厚さが例
えば20nmであり、p型不純物として例えばMgがド
ープされている。p型GaN光導波層60は厚さが例え
ば0.1μmであり、p型不純物として例えばMgがド
ープされている。p型AlGaNクラッド層61は例え
ば厚さが0.7μmであり、p型不純物として例えばM
gがドープされている。p型GaNコンタクト層62は
厚さが例えば0.3μmであり、p型不純物として例え
ばMgがドープされている。
【0043】次に、上述のようにしてGaN系半導体層
を成長させたn型GaN基板をMOCVD装置から取り
出す。そして、p型GaNコンタクト層62の全面に例
えばCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などによ
り例えば厚さが0.1μmのSiO2 膜(図示せず)を
形成した後、このSiO2 膜上にリソグラフィーにより
メサ部の形状に対応した所定形状のレジストパターン
(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスク
として、例えばフッ酸系のエッチング液を用いたウエッ
トエッチング、または、CF4 やCHF3 などのフッ素
を含むエッチングガスを用いたRIE法によりSiO2
膜をエッチングし、パターニングする。次に、この所定
形状のSiO2 膜をマスクとして例えばRIE法により
n型GaNコンタクト層55に達するまでエッチングを
行う。このRIEのエッチングガスとしては例えば塩素
系ガスを用いる。このエッチングにより、図10に示す
ように、n型AlGaNクラッド層56、n型GaN光
導波層57、活性層58、p型AlGaNキャップ層5
9、p型GaN光導波層60、p型AlGaNクラッド
層61およびp型GaNコンタクト層62がメサ形状に
パターニングされる。
【0044】次に、エッチングマスクとして用いたSi
2 膜をエッチング除去した後、再び基板全面に例えば
CVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより例
えば厚さが0.2μmのSiO2 膜(図示せず)を形成
した後、このSiO2 膜上にリソグラフィーによりリッ
ジ部に対応する所定形状のレジストパターン(図示せ
ず)を形成し、このレジストパターンをマスクとして、
例えばフッ酸系のエッチング液を用いたウエットエッチ
ング、または、CF4 やCHF3 などのフッ素を含むエ
ッチングガスを用いたRIE法によりSiO2 膜をエッ
チングし、リッジ部に対応する形状とする。
【0045】次に、このSiO2 膜をマスクとしてRI
E法によりp型AlGaNクラッド層61の厚さ方向の
所定の深さまでエッチングを行うことによりリッジ63
を形成する。このRIEのエッチングガスとしては例え
ば塩素系ガスを用いる。このリッジ部の延在方向は〈1
−100〉方向であり、幅は例えば4μmである。
【0046】次に、エッチングマスクとして用いたSi
2 膜をエッチング除去した後、基板全面に例えばCV
D法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより例えば
厚さが0.3μmのSiO2 膜のような絶縁膜64を成
膜する。この絶縁膜64は、電気絶縁および表面保護の
ためのものである。
【0047】次に、リソグラフィーによりn側電極形成
領域を除いた領域の絶縁膜64の表面を覆うレジストパ
ターン(図示せず)を形成する。次に、このレジストパ
ターンをマスクとして絶縁膜64をエッチングすること
により、開口64aを形成する。
【0048】次に、レジストパターンを残したままの状
態で基板全面に例えば真空蒸着法によりTi膜、Pt膜
およびAu膜を順次形成した後、レジストパターンをそ
の上に形成されたTi膜、Pt膜およびAu膜とともに
除去する(リフトオフ)。これによって、絶縁膜64の
開口64aを通じてn型GaNコンタクト層55にコン
タクトしたn側電極65が形成される。ここで、このn
側電極65を構成するTi膜、Pt膜およびAu膜の厚
さは例えばそれぞれ10nm、50nmおよび100n
mである。次に、n側電極65をオーミック接触させる
ためのアロイ処理を行う。
【0049】次に、同様なプロセスで、リッジ63の上
の部分の絶縁膜64をエッチング除去して開口64bを
形成した後、この開口64bを通じてp型GaNコンタ
クト層62にコンタクトしたPd/Pt/Au構造のp
側電極66を形成する。このp側電極66を構成するP
d膜、Pt膜およびAu膜の厚さは例えばそれぞれ10
nm、100nmおよび300nmである。次に、p側
電極66をオーミック接触させるためのアロイ処理を行
う。
【0050】この後、上述のようにしてレーザ構造が形
成された基板を劈開などによりバー状に加工して両共振
器端面を形成し、さらにこれらの共振器端面に端面コー
ティングを施した後、このバーを劈開などによりチップ
化する。
【0051】以上により、目的とするリッジ構造および
SCH構造を有するGaN系半導体レーザが製造され
る。このGaN系半導体レーザのエネルギーバンド構造
(価電子帯)を図11に示す。図11において、Ec
価電子帯の下端のエネルギーを示す。
【0052】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、n型GaN基板のn型GaN層54の結晶の歪み量
を、その横方向成長の際の種結晶となるn型AlGaN
層53の混晶組成の調整により制御することができるこ
とにより、n型GaN層54の結晶の歪み量をその上に
成長させるレーザ構造を形成するGaN系半導体層に応
じて最適化することができる。このため、これらのGa
N系半導体層の欠陥やクラックの発生を抑えつつ、それ
らの厚さや組成を理想設計値に設定することが可能であ
り、レーザ構造の最適化により、動作特性に優れた高性
能で長寿命のGaN系半導体レーザを得ることができ
る。また、このようなGaN系半導体レーザを簡単なプ
ロセスで容易に製造することができる。
【0053】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0054】例えば、上述の第1および第2の実施形態
において挙げた数値、構造、基板、原料、プロセスなど
はあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異な
る数値、構造、基板、原料、プロセスなどを用いてもよ
い。
【0055】具体的には、例えば、上述の第1の実施形
態においては、種結晶としてn型AlGaN層23を用
いているが、種結晶としては、必要に応じて、ノンドー
プのAlGaN層を用いてもよく、さらには、他の窒化
物系III−V族化合物半導体混晶層を用いてもよい。
【0056】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいては、c面サファイア基板を用いているが、必要に
応じて、SiC基板、Si基板、スピネル基板、厚いG
aN層からなる基板などを用いてもよい。また、GaN
バッファ層の代わりに、AlNバッファ層やAlGaN
バッファ層を用いてもよい。
【0057】また、上述の第2の実施形態においては、
この発明をSCH構造のGaN系半導体レーザの製造に
適用した場合について説明したが、この発明は、例え
ば、DH(Double Heterostructure)構造のGaN系半
導体レーザの製造に適用してもよいことはもちろん、G
aN系発光ダイオードの製造に適用してもよく、さらに
はGaN系FETなどの窒化物系III−V族化合物半
導体を用いた電子走行素子(FETなど)に適用しても
よい。
【0058】さらに、上述の第1および第2の実施形態
においては、MOCVD法により成長を行う際のキャリ
アガスとしてH2 ガスを用いているが、必要に応じて、
他のキャリアガス、例えばH2 とN2 あるいはHe、A
rガスなどとの混合ガスを用いてもよい。
【0059】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいて窒化物系III−V族化合物半導体層の成長に用
いた図1に示すMOCVD装置は単なる一例にすぎず、
必要に応じてこれと構成の異なる他のMOCVD装置を
用いることができる。具体的には、例えば、図1に示す
MOCVD装置においては、サセプタ2を加熱用RFコ
イルを用いて加熱しているが、サセプタ2は、ヒータを
用いて加熱してもよいし、ランプ加熱を用いて加熱して
もよい。また、反応管1としては、原料ガスが通るとこ
ろ(メインフロー部)以外に、これとは別に基板近くに
ガスを供給することができる仕組みを設けたものを用い
てもよい。この場合、H2 やN2 、あるいは各種不活性
ガスやそれらの混合ガスを流すことで、原料ガスを基板
へ押し付けたり、温度をモニターしている部分を曇らせ
ないようにしている。これらは一般にサブフローとか押
圧ガスと呼ばれているものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、窒化物系III−V族化合物半導体混晶からなる種
結晶を用いて窒化物系III−V族化合物半導体層を横
方向成長させることにより、種結晶の混晶組成の調整に
より、横方向成長する窒化物系III−V族化合物半導
体層の結晶の歪み量を最適に制御することができる。そ
して、この窒化物系III−V族化合物半導体基板上に
素子構造を形成する窒化物系III−V族化合物半導体
層を成長させることにより、欠陥やクラックの発生を抑
えつつ、これらの窒化物系III−V族化合物半導体層
の厚さや組成を理想設計値に設定することができ、構造
の最適化により高性能かつ長寿命の半導体装置を得るこ
とができる。また、このような半導体装置を簡単なプロ
セスで容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態において窒化物系III−
V族化合物半導体層の成長に用いるMOCVD装置の一
例を示す略線図である。
【図2】この発明の第1の実施形態によるGaN基板の
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態によるGaN基板の
製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態によるGaN基板の
製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態によるGaN基板の
製造方法を説明するための平面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態によるGaN基板の
製造方法を説明するための平面図である。
【図7】種結晶としてn型AlGaN層およびn型Ga
N層を用いて横方向成長させたn型GaN層の格子定数
の測定結果を示す略線図である。
【図8】この発明の第2の実施形態によるGaN系半導
体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第2の実施形態によるGaN系半導
体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第2の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図11】この発明の第2の実施形態により製造された
GaN系半導体レーザのエネルギーバンド構造を示す略
線図である。
【符号の説明】
21、51・・・c面サファイア基板、23、53・・
・n型AlGaN層、24、54・・・n型GaN層、
55・・・n型GaNコンタクト層、56・・・n型A
lGaNクラッド層、57・・・n型GaN光導波層、
58・・・活性層、59・・・p型AlGaNキャップ
層、60・・・p型GaN光導波層、61・・・p型A
lGaNクラッド層、62・・・p型GaNコンタクト
層、63・・・リッジ、64・・・絶縁膜、65・・・
n側電極、66・・・p側電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶を用いて基板上に窒化物系III
    −V族化合物半導体層を横方向成長させた窒化物系II
    I−V族化合物半導体基板において、 上記種結晶が窒化物系III−V族化合物半導体混晶か
    らなることを特徴とする窒化物系III−V族化合物半
    導体基板。
  2. 【請求項2】 上記窒化物系III−V族化合物半導体
    混晶はBw Alx Gay Inz N混晶(ただし、0≦w
    <1、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、w+x+
    y+z=1)であることを特徴とする請求項1記載の窒
    化物系III−V族化合物半導体基板。
  3. 【請求項3】 上記種結晶は〈1−100〉方向に互い
    に平行に延在する複数のストライプ形状を有することを
    特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化合物
    半導体基板。
  4. 【請求項4】 種結晶を用いて基板上に窒化物系III
    −V族化合物半導体層を横方向成長させることにより窒
    化物系III−V族化合物半導体基板を製造するように
    した窒化物系III−V族化合物半導体基板の製造方法
    において、 上記種結晶が窒化物系III−V族化合物半導体混晶か
    らなることを特徴とする窒化物系III−V族化合物半
    導体基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記窒化物系III−V族化合物半導体
    混晶はBw Alx Gay Inz N混晶(ただし、w+x
    +y+z=1かつy≠1)であることを特徴とする請求
    項4記載の窒化物系III−V族化合物半導体基板の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 上記種結晶は〈1−100〉方向に互い
    に平行に延在する複数のストライプ形状を有することを
    特徴とする請求項4記載の窒化物系III−V族化合物
    半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 窒化物系III−V族化合物半導体混晶
    からなる種結晶を用いて基板上に窒化物系III−V族
    化合物半導体層を横方向成長させた窒化物系III−V
    族化合物半導体基板と、 上記窒化物系III−V族化合物半導体基板上に成長さ
    れた窒化物系III−V族化合物半導体からなる素子層
    とを有することを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記窒化物系III−V族化合物半導体
    混晶はBw Alx Gay Inz N混晶(ただし、0≦w
    <1、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、w+x+
    y+z=1)であることを特徴とする請求項7記載の半
    導体装置。
  9. 【請求項9】 上記種結晶は〈1−100〉方向に互い
    に平行に延在する複数のストライプ形状を有することを
    特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 窒化物系III−V族化合物半導体混
    晶からなる種結晶を用いて基板上に窒化物系III−V
    族化合物半導体層を横方向成長させる工程と、 上記窒化物系III−V族化合物半導体層上に窒化物系
    III−V族化合物半導体からなる素子層を成長させる
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 上記窒化物系III−V族化合物半導
    体混晶はBw AlxGay Inz N混晶(ただし、0≦
    w<1、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、w+x
    +y+z=1)であることを特徴とする請求項10記載
    の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記種結晶は〈1−100〉方向に互
    いに平行に延在する複数のストライプ形状を有すること
    を特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007189134A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Sony Corp GaN系化合物半導体から成る下地層の形成方法、並びに、GaN系半導体発光素子及びその製造方法

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