JP2002170768A - 転写露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

転写露光方法及びデバイス製造方法

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JP2002170768A
JP2002170768A JP2000368671A JP2000368671A JP2002170768A JP 2002170768 A JP2002170768 A JP 2002170768A JP 2000368671 A JP2000368671 A JP 2000368671A JP 2000368671 A JP2000368671 A JP 2000368671A JP 2002170768 A JP2002170768 A JP 2002170768A
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Mamoru Nakasuji
護 中筋
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  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重なり合う2つのパターン層間の重ね合わせ
精度を向上し、つなぎ誤差を小さくできる転写露光方法
等を提供する。 【解決手段】 中央のトランジスタ領域57の直ぐ左方
には、Y方向のサブフィールド境界線55が示されてい
る。Y方向のサブフィールド境界線55は、トランジス
タ領域57と交差しないように段付形状になっている。
また、ゲートパターン52層の転写露光を行う際には、
中央のトランジスタ領域57の図の下方に示したような
迂回サブフィールド境界線56を通るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最小線幅0.1μm
未満の高精度・高密度パターンをも高スループットで形
成することを企図する転写露光方法に関する。特には、
重なり合う2つのパターン層間のパターン重ね合わせ精
度を向上し、つなぎ誤差を小さくできるように配慮を加
えた転写露光方法に関する。また、そのような転写露光
方法を用いてリソグラフィー工程を行うデバイス製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】転写露光装置の光学系の視野寸法を超え
る寸法のパターンを転写する方法として、感応基板(ウ
ェハ等)上に転写すべきパターンをマスク上で複数の小
領域(サブフィールド)に分割して形成し、該サブフィ
ールド毎にパターンを感応基板上に転写し、感応基板上
では各サブフィールドの像をつなぎ合わせてパターン全
体を転写する方法(分割転写方式と呼ぶ)がある。1つ
のサブフィールドの露光を終えて次のサブフィールドに
露光を進めるには、ビームを偏向したり、マスクや感応
基板を機械的に走査したりする。
【0003】転写すべき全体のパターン(デバイスパタ
ーンと呼ぶ)をサブフィールドに分割する考え方として
従来提案されていたものは、デバイスパターンを機械的
にある同一寸法の矩形領域に分けるというものであっ
た。あるいは、デバイスパターンをサブフィールドに分
割する分割線を、サブフィールドのパターンのエッジと
なるべく交差しないように決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】分割転写方式では、ウ
ェハ上でサブフィールドの像をつなぎ合わせてデバイス
パターン全体を形成しているが、このつなぎが多少ずれ
ることがある。配線のようなパターン要素がサブフィー
ルドのつなぎ目で離れると断線となる。一方、2本の異
なる配線が重なると短絡となる。このような不良は、サ
ブフィールド境界とパターン要素が交差する点が増える
ほど発生率が上がるおそれがある。また、半導体デバイ
スのトランジスタとなるソースとゲート間あるいはゲー
トとドレイン間の領域がサブフィールド境界と交差し、
その部分でつなぎ不良があると、半導体デバイスの歩留
が低下するおそれがある。
【0005】一方、パターン要素がなるべくサブフィー
ルドの境界線と交差しないように調整した場合には、パ
ターンエッジのつなぎ不良は防ぐことができる。しか
し、あるサブフィールドの例えば右端で形成したパター
ンとその右隣のサブフィールドの左端で形成したパター
ンとの間隔が不規則になる問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、重なり合う2つのパターン層間の重ね合わ
せ精度を向上し、つなぎ誤差を小さくできる転写露光方
法等を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の転写露光方法は、 感応基板上に転写すべ
きデバイスパターンをマスク上で複数の小領域(サブフ
ィールド)に分割して形成し、 該小領域毎に前記デバ
イスパターンの一部を前記感応基板上に転写し、 前記
感応基板上では前記各小領域の像をつなぎ合わせて前記
デバイスパターン全体を転写する方法であって; 前記
感応基板上に複数のパターン層を積層し、 前記小領域
内を、重なり合う2つのパターン層間の重ね合わせ精度
が高くなければならない部分と低くてもよい部分とに分
類し、 該精度が高くなければならない部分について
は、各パターン層の露光用マスクのそれぞれにおいて該
部分を同一の小領域内に配置することを特徴とする。
【0008】これにより、重なり合う2つのパターン層
間の重ね合わせ精度が向上し、つなぎ誤差を小さくでき
る。そのため、集積回路等での重ね合わせ部分の冗長部
(寸法余裕部)を小さくでき、同じ線幅のICを設計す
る場合、小さい面積で1つのチップが製作できる。
【0009】前記重ね合わせ精度が高くなければならな
い部分とは、例えばトランジスタ部又はコンタクトホー
ル周辺部である。集積回路のトランジスタ領域について
は、ソース領域・ドレイン領域・ゲート領域が全部一つ
のサブフィールド内で転写される。そのため、これらの
領域のパターンエッジ間の間隔に重ね合わせ精度が関与
しないので、高精度なパターン形成が実現できる。
【0010】本転写露光方法においては、 前記パター
ンの要素と前記小領域の境界との交差が、該パターン要
素の内角が180°を越える特異点で選択的に起るように
することが好ましい。これにより、パターン層間の重ね
合わせ精度の必要な領域を同じ視野で転写することがで
きる。そのため、パターン層間の重ね合わせ精度で決ま
るパターン間距離のばらつきを小さくできる。
【0011】本発明のデバイス製造方法は、 前記転写
露光方法を用いるリソグラフィー工程を含むことを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、分割転写方式の電子線投影
露光装置の光学系全体における結像関係及び制御系の概
要について図面を参照しつつ説明する。図3は、分割転
写方式の電子線投影露光装置の光学系全体における結像
関係及び制御系の概要を示す図である。光学系の最上流
に配置されている電子銃1は、下方に向けて電子線を放
射する。電子銃1の下方には2段のコンデンサレンズ
2、3が備えられており、電子線は、これらのコンデン
サレンズ2、3によって収束されブランキング開口7に
クロスオーバーC.O.を結像する。
【0013】二段目のコンデンサレンズ3の下には、矩
形開口4が備えられている。この矩形開口(照明ビーム
成形開口)4は、レチクル(マスク)10の一つのサブ
フィールドを照明する照明ビームのみを通過させる。こ
の開口4の像は、レンズ9によってレチクル10に結像
される。
【0014】ビーム成形開口4の下方には、ブランキン
グ偏向器5が配置されている。同偏向器5は、必要時に
照明ビームを偏向させてブランキング開口7の非開口部
に当て、ビームがレチクル10に当たらないようにす
る。ブランキング開口7の下には、照明ビーム偏向器8
が配置されている。この偏向器8は、主に照明ビームを
図3の横方向(X方向)に順次走査して、照明光学系の
視野内にあるレチクル10の各サブフィールドの照明を
行う。偏向器8の下方には、照明レンズ9が配置されて
いる。照明レンズ9は、レチクル10上にビーム成形開
口4を結像させる。
【0015】レチクル10は、実際には(図4を参照し
つつ後述)光軸垂直面内(X−Y面)に広がっており、
多数のサブフィールドを有する。レチクル10上には、
全体として一個の半導体デバイスチップをなすパターン
(チップパターン)が形成されている。レチクル10は
移動可能なレチクルステージ11上に載置されており、
レチクル10を光軸垂直方向(YX方向)に動かすこと
により、照明光学系の視野よりも広い範囲に広がるレチ
クル上の各サブフィールドを照明することができる。レ
チクルステージ11には、レーザ干渉計を用いた位置検
出器12が付設されており、レチクルステージ11の位
置をリアルタイムで正確に把握することができる。
【0016】レチクル10の下方には投影レンズ15及
び19並びに偏向器16が設けられている。レチクル1
0の1つのサブフィールドを通過した電子線は、投影レ
ンズ15、19、偏向器16によってウェハ23上の所
定の位置に結像される。ウェハ23上には、適当なレジ
ストが塗布されており、レジストに電子線のドーズが与
えられ、レチクル上のパターンが縮小されてウェハ23
上に転写される。
【0017】レチクル10とウェハ23の間を縮小率比
で内分する点にクロスオーバーC.O.が形成され、同クロ
スオーバー位置にはコントラスト開口18が設けられて
いる。同開口18は、レチクル10の非パターン部で散
乱された電子線がウェハ23に到達しないよう遮断す
る。
【0018】ウェハ23の直上には反射電子検出器22
が配置されている。この反射電子検出器22は、ウェハ
23の被露光面やステージ上のマークで反射される電子
の量を検出する。例えばレチクル10上のマークパター
ンを通過したビームでウェハ23上のマークを走査し、
その際のマークからの反射電子を検出することにより、
レチクル10と23の相対的位置関係を知ることができ
る。
【0019】ウェハ23は、静電チャック(図示され
ず)を介して、XY方向に移動可能なウェハステージ2
4上に載置されている。上記レチクルステージ11とウ
ェハステージ24とを、互いに逆の方向に同期走査する
ことにより、投影光学系の視野を越えて広がるチップパ
ターン内の各部を順次露光することができる。なお、ウ
ェハステージ24にも、上述のレチクルステージ11と
同様の位置検出器25が装備されている。
【0020】上記各レンズ2、3、9、15、19及び
各偏向器5、8、16は、各々のコイル電源制御部2
a、3a、9a、15a、19a及び5a、8a、16
aを介してコントローラ31によりコントロールされ
る。また、レチクルステージ11及びウェハステージ2
4も、ステージ制御部11a、24aを介して、制御部
31によりコントロールされる。ステージ位置検出器1
2、25は、アンプやA/D変換器等を含むインターフ
ェース12a、25aを介してコントローラ31に信号
を送る。また、反射電子検出器22も同様のインターフ
ェース22aを介してコントローラ31に信号を送る。
【0021】コントローラ31は、ステージ位置の制御
誤差を把握し、その誤差を像位置調整偏向器16で補正
する。これにより、レチクル10上のサブフィールドの
縮小像がウェハ23上の目標位置に正確に転写される。
そして、ウェハ23上で各サブフィールド像が繋ぎ合わ
されて、レチクル上のチップパターン全体がウェハ上に
転写される。
【0022】次に、分割転写方式の電子線投影露光に用
いられるレチクルの詳細例について、図4を参照しつつ
説明する。図4は、電子線投影露光用のレチクルの構成
例を模式的に示す図である。(A)は全体の平面図であ
り、(B)は一部の斜視図であり、(C)は一つの小メ
ンブレイン領域の平面図である。このようなレチクル
は、例えばシリコンウェハに電子線描画・エッチングを
行うことにより製作できる。
【0023】図4(A)には、レチクル10における全
体のパターン分割配置状態が示されている。同図中に多
数の正方形41で示されている領域が、一つのサブフィ
ールドに対応したパターン領域を含む小メンブレイン領
域(厚さ0.1μm 〜数μm)である。図4(C)に示
すように、小メンブレイン領域41は、中央部のパター
ン領域(サブフィールド)42と、その周囲の額縁状の
非パターン領域(スカート43)とからなる。サブフィ
ールド42は転写すべきパターンの形成された部分であ
る。スカート43はパターンの形成されてない部分であ
り、照明ビームの縁の部分が当たる。パターン形成の形
態としては、メンブレインに孔開き部を設けるステンシ
ルタイプと、電子線の高散乱体からなるパターン層をメ
ンブレイン上に形成する散乱メンブレンタイプとがあ
る。
【0024】一つのサブフィールド42は、現在検討さ
れているところでは、レチクル上で0.5〜5mm角程度
の大きさを有する。投影の縮小率を1/5とすると、サ
ブフィールドがウェハ上に縮小投影された投影像の大き
さは、0.1〜1mm角である。小メンブレイン領域41
の周囲の直交する格子状のグリレージと呼ばれる部分4
5は、レチクルの機械強度を保つための、例えば厚さ
0.5〜1mm程度の梁である。グリレージ45の幅は、
例えば0.1mm程度である。なお、スカート43の幅
は、例えば0.05mm程度である。
【0025】図4(A)に示すように、図の横方向(X
方向)に多数の小メンブレイン領域41が並んで一つの
グループ(マイナーストライプ44)をなし、そのよう
なマイナーストライプ44が図の縦方向(Y方向)に多
数並んで1つのメジャーストライプ49を形成してい
る。マイナーストライプ44の長さ(メジャーストライ
プ49の幅)は照明光学系の偏向可能視野の大きさに対
応している。なお、一つのマイナーストライプ44内に
おける隣り合うサブフィールド間に、スカートやグリレ
ージのような非パターン領域を設けない方式も検討され
ている。
【0026】メジャーストライプ49は、X方向に並列
に複数存在する。隣り合うメジャーストライプ49の間
にストラット47として示されている幅の太い梁は、レ
チクル全体のたわみを小さく保つためのものである。ス
トラット47はグリレージ45と一体である。
【0027】現在有力と考えられている方式によれば、
1つのメジャーストライプ(以下単にストライプと呼
ぶ)49内のX方向のサブフィールド42の列(マイナ
ーストライプ44)は電子線偏向により順次露光され
る。一方、ストライプ49内のY方向の列は、連続ステ
ージ走査により順次露光される。
【0028】次に、本発明の第1の実施の形態に係る転
写露光方法におけるパターン分割方法について図を参照
しつつ説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に
係る転写露光方法を適用した場合における、パターン要
素とサブフィールド境界の関係を模式的に示す平面図で
ある。図1には、図の左下から右上に階段状に形成され
たゲートパターン52(右上りハッチング部)が図示さ
れている。ゲートパターン52の周りのところどころに
は、トランジスタ領域57があるピッチで配置されてい
る。トランジスタ領域57には、図の右側にソースパタ
ーン51、左側にドレインパターン53が配置されてい
る。ゲートパターン52とソースパターン51との間隔
に符号58を付し、ゲートパターン52とドレインパタ
ーン53との間隔に符号59を付して示す。なお、転写
露光は、トランジスタ領域57の層、ソースパターン5
1とドレインパターン53の層、ゲートパターン52の
層の3層に分けて行う。
【0029】図1には、露光時のサブフィールド境界線
を破線で示してある。中央のトランジスタ領域57の直
ぐ下方には、X方向の視野境界線54が直線状に図示さ
れている。中央のトランジスタ領域57の直ぐ左方に
は、Y方向の視野境界線55が図示されている。Y方向
の視野境界線55は、X方向の視野境界線54から直角
に延びており、トランジスタ領域57と交差しないよう
に段付形状になっている。また、ゲートパターン52層
の転写露光を行う際には、中央のトランジスタ領域57
の図の下方に示したような迂回視野境界線56(斜めの
線)を通るようにする。これは、X方向に転写露光を行
う際に、ゲートパターン52の折れ曲がり点52´を境
界線が通るようにするためである。なお、折れ曲がり点
52´は、つなぎ精度の不良があっても、影響が目立た
ない。
【0030】以上のように、トランジスタ領域57内の
ソースパターン51、ドレインパターン53、ゲートパ
ターン52の転写露光を同じサブフィールドで行うこと
ができる。そのため、重ね合わせ部分での視野歪による
精度の悪化は生じず、ソース−ゲート間距離58やゲー
ト−ドレイン間距離59の精度もよくすることができ
る。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態に係る転
写露光方法におけるパターン分割方法について図を参照
しつつ説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態に
係る転写露光方法を適用した場合における、パターン要
素とサブフィールド境界の関係を模式的に示す平面図で
ある。この実施の形態は、コンタクトホール層と配線層
の2層をEB転写でパターン形成する例である。
【0032】図2には、図の上下方向に3本の配線パタ
ーン62が示されている。各配線パターン62上には、
あるピッチでコンタクトホール61が形成されている。
コンタクトホール61は、正方形をしており、その周り
の配線パターン62はコンタクトホール61よりも太く
なっている。この間隔の内、X方向の間隔に符号64を
付し、Y方向の間隔に符号65を付した。また、配線パ
ターン62の太くなっている部分の内、内角が180°以
上の点を特異点66とした。図では特異点66の内角は
270°である。
【0033】図2には、露光時のサブフィールド境界線
を破線で示してある。図の右側の2本の配線パターン6
2−2、62−3の間には、上下方向に直線のY方向の
サブフィールド境界線75が図示されている。一方、X
方向のサブフィールド境界線74は、図の左右に位置す
る配線パターン62−1、62−3の上側のコンタクト
ホール61の下側の特異点66を通るように図示されて
いる。また、中央の配線パターン62−2の下側に形成
されたコンタクトホール61の上側の特異点66を通る
ように迂回しているX方向のサブフィールド境界線73
も図示されている。
【0034】コンタクトホール61の層を転写するとき
は、直線状のサブフィールド境界線74、75に従いパ
ターン分割して転写露光を行う。一方、配線パターン6
2の層を転写するときは、直線状のY方向のサブフィー
ルド境界線75と迂回しているX方向のサブフィールド
境界線73に従い転写露光を行う。このようにして、コ
ンタクトホール61と配線パターン62の重ね合わせ精
度の必要な領域(図のハッチングを施した領域)を同じ
視野で転写することができる。そのため、コンタクトホ
ール61と配線パターン62間の重ね合わせ精度で決ま
る両パターン間距離64、65のばらつきを小さくでき
る。なお、図の特異点66はつなぎ精度がやや低くても
影響の少ない場所である。
【0035】次に以上で説明した電子線転写露光方法を
利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図5
は、微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液
晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン
等)の製造のフローを示す。
【0036】ステップ1(回路設計)では、半導体デバ
イスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)で
は、設計した回路パターンを形成したマスクを製作す
る。この時、パターンについて局部的にリサイズを施す
ことにより近接効果や空間電荷効果によるビームボケの
補正を行ってもよい。一方、ステップ3(ウェハ製造)
では、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
【0037】ステップ4(酸化)では、ウェハの表面を
酸化させる。ステップ5(CVD)では、ウェハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ6(電極形成)では、ウェ
ハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ7(イオ
ン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステッ
プ8(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布す
る。ステップ9(電子ビーム露光)では、ステップ2で
作ったマスクを用いて電子ビーム転写装置によって、マ
スクの回路パターンをウェハに焼付露光する。その際、
上述の転写露光方法を用いる。ステップ10(光露光)
では、同じくステップ2で作った光露光用マスクを用い
て、光ステッパーによってマスクの回路パターンをウェ
ハに焼付露光する。この前又は後に、電子ビームの後方
散乱電子を均一化する近接効果補正露光を行ってもよ
い。
【0038】ステップ11(現像)では、露光したウェ
ハを現像する。ステップ12(エッチング)では、レジ
スト像以外の部分を選択的に削り取る。ステップ13
(レジスト剥離)では、エッチングがすんで不要となっ
たレジストを取り除く。ステップ4からステップ13を
繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パタ
ーンが形成される。
【0039】ステップ14(組立)は、後工程と呼ば
れ、上の工程によって作製されたウェハを用いて半導体
チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ15(検査)では、ステ
ップ14で作製された半導体デバイスの動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て
半導体デバイスが完成しこれが出荷(ステップ16)さ
れる。
【0040】以上図1〜図5を参照しつつ、本発明の実
施の形態に係る転写露光方法等について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、様々な変更を加
えることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、重なり合う2つのパターン層間のパターン重
ね合わせ精度が向上し、つなぎ誤差を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る転写露光方法
を適用した場合における、パターン要素とサブフィール
ド境界の関係を模式的に示す平面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る転写露光方法
を適用した場合における、パターン要素とサブフィール
ド境界の関係を模式的に示す平面図である。
【図3】分割転写方式の電子線投影露光装置の光学系全
体における結像関係及び制御系の概要を示す図である。
【図4】電子線投影露光用のレチクルの構成例を模式的
に示す図である。(A)は全体の平面図であり、(B)
は一部の斜視図であり、(C)は一つの小メンブレイン
領域の平面図である。
【図5】微小デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマ
シン等)の製造のフローを示す。
【符号の説明】
1 電子銃 2,3 コンデ
ンサレンズ 4 照明ビーム成形開口 5 ブランキ
ング偏向器 7 ブランキング開口 8 照明ビー
ム偏向器 9 コンデンサレンズ 10 レチクル
(マスク) 11 レチクルステージ 12 レチクル
ステージ位置検出器 15 第1投影レンズ 16 像位置調
整偏向器 18 コントラスト開口 19 第2投影
レンズ 22 反射電子検出器 23 ウェハ 24 ウェハステージ 25 ウェハス
テージ位置検出器 31 コントローラ 41 小メンブレイン領域 42 サブフィ
ールド 43 スカート 44 マイナー
ストライプ 45 グリレージ 47 ストラッ
ト 49 メジャーストライプ 51 ソースパターン 52 ゲートパ
ターン 53 ドレインパターン 54 X方向の
サブフィールド境界線 55 Y方向のサブフィールド境界線 56 迂回サブ
フィールド境界線 57 トランジスタ領域 58 ソース−
ゲート間距離 59 ゲート−ドレイン間距離 61 コンタクトホール 62 配線パタ
ーン 64 X方向の間隔 65 Y方向の間
隔 66 特異点 73 迂回サブ
フィールド境界線 74 X方向のサブフィールド境界線 75 Y方向のサ
ブフィールド境界線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感応基板上に転写すべきデバイスパター
    ンをマスク上で複数の小領域(サブフィールド)に分割
    して形成し、 該小領域毎に前記デバイスパターンの一部を前記感応基
    板上に転写し、 前記感応基板上では前記各小領域の像をつなぎ合わせて
    前記デバイスパターン全体を転写する方法であって;前
    記感応基板上に複数のパターン層を積層し、 前記小領域内を、重なり合う2つのパターン層間の重ね
    合わせ精度が高くなければならない部分と低くてもよい
    部分とに分類し、 該精度が高くなければならない部分については、各パタ
    ーン層の露光用マスクのそれぞれにおいて該部分を同一
    の小領域内に配置することを特徴とする転写露光方法。
  2. 【請求項2】 前記重ね合わせ精度が高くなければなら
    ない部分が、トランジスタ部又はコンタクトホール周辺
    部であることを特徴とする請求項1記載の転写露光方
    法。
  3. 【請求項3】 前記パターンの要素と前記小領域の境界
    との交差が、該パターン要素の内角が180°を越える特
    異点で選択的に起るようにすることを特徴とする請求項
    1又は2記載の転写露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の転写
    露光方法を用いるリソグラフィー工程を含むことを特徴
    とするデバイス製造方法。
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