JP2006147871A - 重ね合わせ露光方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 実際のデバイス製造工程において、回路パターンが設けられるマスク自体及び試料自体には歪み測定用のマークを設けることなく、試料上に形成された下層パターンに合わせて上層パターンの露光位置を精度良く補正することが可能な露光方法を提供する。
【解決手段】 下層パターンMA1と同様の歪みを有する第2重ね合わせ測定用マークMM1が形成された重ね合わせ測定用試料WBを作成し、一方で、上層パターンMA2用の露光マスクと同様のマスク歪みを有する第1重ね合わせ測定用マークパターンMM2を設けた重ね合わせ測定用マスクを作成し、そして、この重ね合わせ測定用試料WBに、試料WAへの上層パターンMA2の露光と同じ露光条件で、重ね合わせ測定用マスクにより第1重ね合わせ測定用マークMM2を形成し、その後第2重ね合わせ測定用マークMM1と第1重ね合わせ測定用マークMM2との間の位置ずれ量に応じて上層パターンの露光位置を補正する。
【選択図】 図9
【解決手段】 下層パターンMA1と同様の歪みを有する第2重ね合わせ測定用マークMM1が形成された重ね合わせ測定用試料WBを作成し、一方で、上層パターンMA2用の露光マスクと同様のマスク歪みを有する第1重ね合わせ測定用マークパターンMM2を設けた重ね合わせ測定用マスクを作成し、そして、この重ね合わせ測定用試料WBに、試料WAへの上層パターンMA2の露光と同じ露光条件で、重ね合わせ測定用マスクにより第1重ね合わせ測定用マークMM2を形成し、その後第2重ね合わせ測定用マークMM1と第1重ね合わせ測定用マークMM2との間の位置ずれ量に応じて上層パターンの露光位置を補正する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、露光マスクに設けられたマスクパターンに対応するパターンを試料上に露光する際に、露光マスクのマスク歪みや、試料上にすでに形成されている下層パターンの歪みに応じてパターンの露光位置を補正して、上層パターンを下層パターンに重ね合わせて露光する露光方法に関する。より詳しくは、このような重ね合わせ露光を行なう電子線露光方法に関する。
近年、半導体集積回路の高集積化のニーズに伴い、回路パターンの一層の微細化が要望されている。現在、微細化の限界を規定しているのは主として露光装置であり、電子ビーム直接描画装置やX線露光装置などの新しい方式の露光装置が開発されている。
最近では新しい方式の露光装置として、量産レベルで超微細加工用に使用可能な電子ビーム近接露光装置が開示されている(例えば特許文献1、およびこれに対応する日本国特許出願の特許文献2)。
最近では新しい方式の露光装置として、量産レベルで超微細加工用に使用可能な電子ビーム近接露光装置が開示されている(例えば特許文献1、およびこれに対応する日本国特許出願の特許文献2)。
図1は上記電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図である。この電子ビーム近接露光装置10は、主として電子ビーム15を発生する電子ビーム源14、電子ビーム15を平行ビームにするレンズ16、及び整形アパーチャ18を含む電子銃12と、主偏向器21、22及び副偏向器51、52を含み、電子ビームを光軸に平行に走査する走査手段24と、露光マスク30と、静電チャック44と、ウエハステージ46とから構成されている。
前記露光マスク30は、静電チャック44に吸着されたウエハ40に近接するように(露光マスク30とウエハ40との隙間が、例えば50μmとなるように)配置される。この状態で、露光マスク30に垂直に電子ビームを照射すると、露光マスク30のマスクパターンを通過した電子ビームがウエハ40上のレジスト層42に照射される。
走査手段24中の主偏向器21、22は、図2に示すように電子ビーム15が露光マスク30の全面を走査するように電子ビーム15を偏向制御する。これにより、露光マスク30のマスクパターンがウエハ40上のレジスト層42に等倍転写される。
なお、図2には、電子ビーム15がマスク領域30全体を、y方向を主走査方向、x方向を副走査方向として連続して走査する様子を示したものであるが、このように連続して電子ビームを走査する1動作や、連続して電子ビームが走査されるマスク30上又はウエハ40上の領域を、「1ショット」と呼ぶことがあるので本明細書でもこの用語を使用する。
走査手段24中の主偏向器21、22は、図2に示すように電子ビーム15が露光マスク30の全面を走査するように電子ビーム15を偏向制御する。これにより、露光マスク30のマスクパターンがウエハ40上のレジスト層42に等倍転写される。
なお、図2には、電子ビーム15がマスク領域30全体を、y方向を主走査方向、x方向を副走査方向として連続して走査する様子を示したものであるが、このように連続して電子ビームを走査する1動作や、連続して電子ビームが走査されるマスク30上又はウエハ40上の領域を、「1ショット」と呼ぶことがあるので本明細書でもこの用語を使用する。
ウエハステージ46は、静電チャック44に吸着されたウエハ40を水平の直交2軸方向に移動させるもので、マスクパターンの等倍転写が終了するごとにウエハ40を所定量移動させ、これにより1枚のウエハ40に複数のマスクパターンを転写できるようにしている。
また、走査手段21中の副偏向器51、52は、マスク歪みを補正するように電子ビーム15のマスクパターンへの入射角度を制御(傾き制御)する。いま図3に示すように電子ビーム15の露光用マスク30への入射角度をα、露光用マスク30とウエハ40とのギャップをGとすると、入射角度αによるマスクパターンの転写位置のずれ量δは、
δ=G・tanα
で表される。図3上ではマスクパターンが正規の位置からずれ量δだけずれた位置に転写される。
δ=G・tanα
で表される。図3上ではマスクパターンが正規の位置からずれ量δだけずれた位置に転写される。
したがって、露光用のマスク30に、例えば図4(A)に示されるようなマスク歪みがある場合には、電子ビーム走査位置におけるマスク歪みに応じて、電子ビームの傾き制御を行うことにより、図4(B)に示されるようにマスク歪みのない状態でのマスクパターンを転写することが可能となる。
一方で、半導体集積回路は、何層もの導体膜、半導体膜または絶縁膜を積層して形成され、現在多いものでは約40層もの層により形成されている。これら各層では、それぞれの工程において露光およびエッチング等のプロセスによりパターンが形成されるが、これらの各パターンは様々な要因により、設計パターンから歪んで形成される場合がある。
図5に示す例では、本来頂点P1’〜P4’を持つ正方形状ダイ48’が、頂点P1〜P4を持つ四角形状のダイ48に歪んで形成されている。
図5に示す例では、本来頂点P1’〜P4’を持つ正方形状ダイ48’が、頂点P1〜P4を持つ四角形状のダイ48に歪んで形成されている。
したがって、下層パターン(下地パターン)の歪みが甚だしいと、上記のように上層パターンの露光マスク歪みを完全に補正して下層パターンの上に露光したとしても、形成される回路に支障をきたす場合がある。
例えば、図6(A)に示すゲートパターンGなどを含む下層パターンPD(図6(A))の上に、このゲートと接続するスルーホールパターンHを含む上層パターンPU(図6(B))を形成する場合、上記のように上層パターンPUの露光マスクの歪みを完全に補正して下層パターンPD上に露光したとしても、下層パターンPDに歪みがあると、図6(C)に示すように下層パターンPDのゲート部分Gと上層パターンPUのホール部分Hとの位置ずれが生じてしまい、両者が接続しなくなる。
したがって、下層パターンに歪みがある場合には、パターンの歪みにあわせて上層パターンの露光位置を補正する必要がある。
例えば、図6(A)に示すゲートパターンGなどを含む下層パターンPD(図6(A))の上に、このゲートと接続するスルーホールパターンHを含む上層パターンPU(図6(B))を形成する場合、上記のように上層パターンPUの露光マスクの歪みを完全に補正して下層パターンPD上に露光したとしても、下層パターンPDに歪みがあると、図6(C)に示すように下層パターンPDのゲート部分Gと上層パターンPUのホール部分Hとの位置ずれが生じてしまい、両者が接続しなくなる。
したがって、下層パターンに歪みがある場合には、パターンの歪みにあわせて上層パターンの露光位置を補正する必要がある。
このように、マスク歪み及び下層パターンの歪みに合わせて上層の露光位置を補正する方法として、従来では、マスク及び下層パターンの各々に設けられた歪み測定用パターンの絶対位置をそれぞれ座標測定器を用いて測定する方法と、重ね合わせ測定法とが知られている。
座標測定器を用いる方法では、図7(A)に示すようにマスク30のパターン領域33内の各所にマスク歪み測定用マークMPMを、また、図7(B)に示すようにウエハ40の下層パターンのショット領域S内の各所に下層パターン歪み測定用マークMPWを設けておき、それらの座標をIPRO(商標)などの座標測定器を用いてそれぞれ測定して両者の歪み量を求め、この歪み量を補正するように上記副偏向器51、52を駆動することにより、下層パターンの歪みに合わせて上層パターンの露光位置を補正する。
座標測定器を用いる方法では、図7(A)に示すようにマスク30のパターン領域33内の各所にマスク歪み測定用マークMPMを、また、図7(B)に示すようにウエハ40の下層パターンのショット領域S内の各所に下層パターン歪み測定用マークMPWを設けておき、それらの座標をIPRO(商標)などの座標測定器を用いてそれぞれ測定して両者の歪み量を求め、この歪み量を補正するように上記副偏向器51、52を駆動することにより、下層パターンの歪みに合わせて上層パターンの露光位置を補正する。
一方、重ね合わせ測定法では、図8(A)に示すようにマスク30のパターン領域33内の各所にマスク側重ね合わせ測定用マークMMを、その外側にマスク側アライメントマークMAMを設ける。一方でウエハ40の下層パターンのショット領域S内の各所に、マスク側重ね合わせ測定用マークMMに対応して、ウエハ側重ね合わせ測定用マークMWを図8(B)に示すように設け、その外側には、マスク側アライメントマークMAMに対応するウエハ側アライメントマークMAWを設ける。
そして、マスク側アライメントマークMAMとウエハ側アライメントマークMAWにより、マスク領域33とショット領域Sとのアライメントを行なった後、マスク側重ね合わせ測定用マークMMを、ウエハ40上に露光、転写する。マスク側重ね合わせ測定用マークMMが転写されたウエハ40のショット領域Sを図8(C)に示す。
そして、マスク側アライメントマークMAMとウエハ側アライメントマークMAWにより、マスク領域33とショット領域Sとのアライメントを行なった後、マスク側重ね合わせ測定用マークMMを、ウエハ40上に露光、転写する。マスク側重ね合わせ測定用マークMMが転写されたウエハ40のショット領域Sを図8(C)に示す。
図8(C)に示すように、下層パターンのショット領域Sの各所に形成されたウエハ側重ね合わせマークMWと、これに対応するマスク側重ね合わせ測定用マークMMとの間には、マスク歪み及び下層パターン歪みの和に応じて位置ずれが生じる。したがって、この位置ずれ量を電子顕微鏡などにより観測し、この位置ずれ量を補正するように上記副偏向器51、52を駆動することにより、下層パターンの歪みに合わせて上層パターンの露光位置を補正する。
上記従来の方法では、マスク歪み及び下層パターン歪みを補正し、精度良く上層パターンを重ね合わせるためには、マスク30内のマスクパターン領域33内及び下層パターン上のショット領域S内に、歪み測定用マーク又は重ね合わせ測定用マークを多数設ける必要がある。
しかしながら、実際のデバイス製造工程では、マスクパターン領域33内及びショット領域S内には、回路パターンが高密度に形成されており、歪み測定用マーク又は重ね合わせ測定用マークを多数設けるスペース的余裕はない。
しかしながら、実際のデバイス製造工程では、マスクパターン領域33内及びショット領域S内には、回路パターンが高密度に形成されており、歪み測定用マーク又は重ね合わせ測定用マークを多数設けるスペース的余裕はない。
そこで、本発明では、実際のデバイス製造工程において、回路パターンを露光する露光マスク自体、及び回路パターンが形成されるウエハ自体に、歪み測定用マーク又は重ね合わせ測定用マークを設けることなく、ウエハ上に形成された下層パターンの歪みに合わせて上層パターンの露光位置を精度良く補正することが可能な露光方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1形態に係る露光方法では、上層パターン用の露光マスクと同様のマスク歪みを有した、第1重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを設けた重ね合わせ測定用マスクを作成する。その一方で、下層パターンと同様の歪みを有する第1重ね合わせ測定用マークが形成された重ね合わせ測定用試料を作成する。
そして、この重ね合わせ測定用試料に、上記の試料への上層パターンの露光と同じ条件で重ね合わせ測定用マスクを使用して露光して第2重ね合わせ測定用マークを形成し、その後に第1重ね合わせ測定用マークと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて、試料への上層パターンの露光位置を補正する。
そして、この重ね合わせ測定用試料に、上記の試料への上層パターンの露光と同じ条件で重ね合わせ測定用マスクを使用して露光して第2重ね合わせ測定用マークを形成し、その後に第1重ね合わせ測定用マークと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて、試料への上層パターンの露光位置を補正する。
すなわち、本発明の第1形態に係る露光方法では、対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する際に、露光マスクに上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用マスクに第1重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成し、対象試料に下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用試料に第2重ね合わせ測定用マークを形成しする。
そして、第2重ね合わせ測定用マークが形成された重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、第1重ね合わせ測定用マークを形成し、重ね合わせ測定用試料に形成された第1重ね合わせ測定用マークと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求め、この補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光する。
そして、第2重ね合わせ測定用マークが形成された重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、第1重ね合わせ測定用マークを形成し、重ね合わせ測定用試料に形成された第1重ね合わせ測定用マークと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求め、この補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光する。
対象試料への上層パターンを露光する際と、重ね合わせ測定用試料への第1重ね合わせ測定用マークを露光する際と、で等しくするべき上記条件は、例えば電子線露光装置を用いて露光を行なう場合には、ウエハと試料との間の間隔と平行度、電子光学系に用いる偏向補正値、電子ビームの状態(ビーム電流値、ビームの傾き、ビーム形状)などの電子線露光装置の設定条件としてよい。
本発明の第2形態に係る露光方法では、上記露光方法において、さらに、対象試料に下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用試料に第3重ね合わせ測定用マークを形成する。
そして、この重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、上記の補正量だけ露光位置を補正して、露光マスクを使用して露光を行なうことにより上層パターンを形成し、重ね合わせ測定用試料に形成された第3重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて上記補正量を修正する。
その後修正した上記補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光することとしてよい。
そして、この重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、上記の補正量だけ露光位置を補正して、露光マスクを使用して露光を行なうことにより上層パターンを形成し、重ね合わせ測定用試料に形成された第3重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて上記補正量を修正する。
その後修正した上記補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光することとしてよい。
このとき、第3重ね合わせ測定用マークは、予め重ね合わせ測定用試料上の上層パターンが形成されない領域に形成されてもよく、反対に、上層パターンは、第3重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることとしてもよい。
この第3重ね合わせ測定用マークのパターンは、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むこととしてよい。
この第3重ね合わせ測定用マークのパターンは、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むこととしてよい。
また、上層パターンが、所定寸法以上を有する複数の区画からなる場合には、重ね合わせ測定用試料に形成された第3重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、補正量を修正することとしてもよい。
上記重ね合わせ測定用マスクは、上記露光マスクと同一基板状に形成されることとしてよく、あるいは別個の基板状に形成されることとしてもよい。
また、本発明の第3形態に係る露光方法では、対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する際に、露光マスクに上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用マスクに第1重ね合わせ測定用マーク及び第2重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成し、対象試料に下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、第1の重ね合わせ測定用試料に第3重ね合わせ測定用マークを形成する。
そして、第3重ね合わせ測定用マークが形成された第1の重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、第1重ね合わせ測定用マークを形成し、第1の重ね合わせ測定用試料に形成された第1重ね合わせ測定用マークと第3重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求める。
さらに、第2の重ね合わせ測定用試料上に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、補正量だけ露光位置を補正して、露光マスクと重ね合わせ測定用マスクとを使用して、上層パターンと第2の重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねて露光することにより上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとを形成し、第2の重ね合わせ測定用試料に形成された上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて上記補正量を修正する。
そして、この修正した補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光する。
そして、第3重ね合わせ測定用マークが形成された第1の重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、第1重ね合わせ測定用マークを形成し、第1の重ね合わせ測定用試料に形成された第1重ね合わせ測定用マークと第3重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求める。
さらに、第2の重ね合わせ測定用試料上に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、補正量だけ露光位置を補正して、露光マスクと重ね合わせ測定用マスクとを使用して、上層パターンと第2の重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねて露光することにより上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとを形成し、第2の重ね合わせ測定用試料に形成された上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて上記補正量を修正する。
そして、この修正した補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光する。
このとき、露光マスク、重ね合わせ測定用マスク、対象試料、並びに第1及び第2の測定用試料には、マスクと試料との相互の位置合わせのためのアライメントマークを有しており、上記の第1の重ね合わせ測定用試料への第1重ね合わせ測定用マークの形成の際には、重ね合わせ測定用マスクと第1の重ね合わせ測定用試料とを、それぞれのアライメントマークによって位置合わせを行なうこととしてよい。
さらに、第2の重ね合わせ測定用試料上への上層パターンの露光の際には、第2の重ね合わせ測定用試料と露光マスクとを、それぞれのアライメントマークによって位置合わせを行ない、第2の重ね合わせ測定用試料上への第2の重ね合わせ測定用マークのパターンの露光の際には、第2の重ね合わせ測定用試料と重ね合わせ測定用マスクとを、それぞれのアライメントマークによって位置合わせを行なうこととしてよい。
さらに、第2の重ね合わせ測定用試料上への上層パターンの露光の際には、第2の重ね合わせ測定用試料と露光マスクとを、それぞれのアライメントマークによって位置合わせを行ない、第2の重ね合わせ測定用試料上への第2の重ね合わせ測定用マークのパターンの露光の際には、第2の重ね合わせ測定用試料と重ね合わせ測定用マスクとを、それぞれのアライメントマークによって位置合わせを行なうこととしてよい。
第2重ね合わせ測定用マークは、予め第2重ね合わせ測定用試料上の上層パターンが形成されない領域に形成されてもよく、反対に、上層パターンは、第2重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることとしてもよい。
この第2重ね合わせ測定用マークのパターンは、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むこととしてよい。
この第2重ね合わせ測定用マークのパターンは、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むこととしてよい。
また、上層パターンが、所定寸法以上を有する複数の区画からなる場合には、第2重ね合わせ測定用試料に形成された第2重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、補正量を修正することとしてもよい。
上記重ね合わせ測定用マスクは、上記露光マスクと同一基板状に形成されることとしてよく、あるいは別個の基板状に形成されることとしてもよい。
また、第1重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンと、第2重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンと、は、同じ重ね合わせ測定用マスクに設けられることとしてよく、あるいは別個に製作される第1重ね合わせ測定用マスクと第2重ね合わせ測定用マスクとにそれぞれ設けることとしてもよい。
すなわち、本発明の第3形態に係る露光方法では、対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する際に、露光マスクに上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、第1重ね合わせ測定用マスクに第1重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成し、また、露光マスクに上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、第2重ね合わせ測定用マスクに第2重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成することとしてよい。
一方で、対象試料に下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、第1の重ね合わせ測定用試料に第3重ね合わせ測定用マークを形成することとしてよい。
そして、第3重ね合わせ測定用マークが形成された第1の重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、第1重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、第1重ね合わせ測定用マークを形成して、第1の重ね合わせ測定用試料に形成された第1重ね合わせ測定用マークと第3重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求めることとしてよい。
その後、第2の重ね合わせ測定用試料上に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、補正量だけ露光位置を補正して、露光マスクと前記第2重ね合わせ測定用マスクとを使用して、上層パターンと第2の重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねて露光することにより上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとを形成し、この第2の重ね合わせ測定用試料に形成された上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて上記補正量を修正することとしてよい。
そして、修正した前記補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への前記上層パターンの露光位置を補正して露光することとしてよい。
一方で、対象試料に下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、第1の重ね合わせ測定用試料に第3重ね合わせ測定用マークを形成することとしてよい。
そして、第3重ね合わせ測定用マークが形成された第1の重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、第1重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、第1重ね合わせ測定用マークを形成して、第1の重ね合わせ測定用試料に形成された第1重ね合わせ測定用マークと第3重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求めることとしてよい。
その後、第2の重ね合わせ測定用試料上に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、補正量だけ露光位置を補正して、露光マスクと前記第2重ね合わせ測定用マスクとを使用して、上層パターンと第2の重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねて露光することにより上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとを形成し、この第2の重ね合わせ測定用試料に形成された上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて上記補正量を修正することとしてよい。
そして、修正した前記補正量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への前記上層パターンの露光位置を補正して露光することとしてよい。
また、本発明の第4形態に係る露光方法は、対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する際に、対象試料に下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用試料に重ね合わせ測定用マークを形成し、この重ね合わせ測定用試料に、対象試料への上層パターンの露光と同じ条件で、露光マスクを使用して露光を行ない、上層パターンを形成し、
重ね合わせ測定用試料に形成された重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光する。
重ね合わせ測定用試料に形成された重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、露光マスクを用いて対象試料への上層パターンの露光位置を補正して露光する。
このとき、重ね合わせ測定用マークもまた、予め重ね合わせ測定用試料上の上層パターンが形成されない領域に形成されてもよく、反対に、上層パターンは、重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることとしてもよい。
また、重ね合わせ測定用マークのパターンは、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むこととしてよい。
また、重ね合わせ測定用マークのパターンは、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むこととしてよい。
また、上層パターンが、所定寸法以上を有する複数の区画からなる場合には、重ね合わせ測定用試料に形成された重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、対象試料への上層パターンの露光位置を補正することとしてもよい。
重ね合わせ測定用マスク及び重ね合わせ測定用試料を用いることにより、実際の回路パターンを露光する露光マスク自体、及び回路パターンが形成されるウエハ自体に、歪み測定用マーク又は重ね合わせ測定用マークを設けることなく、ウエハ上に形成された下層パターンの歪みに合わせて上層パターンの露光位置を精度良く補正することが可能となる。
また上記のように、上記第2形態における第3重ね合わせ測定用マーク(又は、上記第3形態における第2重ね合わせ測定用マーク、上記第4形態における重ね合わせ測定用マーク)と上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、上層パターンの露光位置の補正量を定めることにより、実際の露光マスクと重ね合わせ測定用マスクとで、開口部分の面積割合の相違によりマスク歪みに違いが生じたとしても、このマスク歪みの相違量を補正することが可能となる。
また上記第2形態では、下層パターンや第3重ね合わせ測定用マークが形成される下層と、上層パターンが露光されるレジスト層の間には、層間膜が形成されることが一般的であるため、下層に形成された第3重ね合わせ測定用マークと上層パターンとの間の位置ずれ量を測定する場合には、精度良く重ね合わせ測定用マークを観察することが難しい。
そこで、上記第3形態のように、第2重ね合わせ測定用試料上に上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねてレジスト層に露光することにより、上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークのパターンとの間の位置ずれ量の測定が容易となる。
そこで、上記第3形態のように、第2重ね合わせ測定用試料上に上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねてレジスト層に露光することにより、上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークのパターンとの間の位置ずれ量の測定が容易となる。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例を説明する。以下の説明では、露光方法及び露光装置として近接露光方式の電子線近接露光方法及び電子線近接露光装置を例示するが、本発明の露光方法は、電子線近接露光方法だけでなく、マスクパターン各部の試料上への各露光位置を補正することが可能な露光装置であれば、他の方式の露光装置にも利用可能である。
図9は、本発明の第1実施例に係る露光方法のフローの説明図である。本露光方法では、まず、下層パターンの露光を行なう際に、それまで同一の製造プロセスを経たウエハW0の中から、重ね合わせ測定を行なうための重ね合わせ測定用試料WBを取り出し、残りを実デバイスのパターンを形成するための製品用ウエハWAとする。そして、下層パターンの露光を行なう(光リソグラフィ工程などの)第1の露光工程E1において、製品用ウエハWAへの下層パターンの露光フォトマスク(レチクル)MA1による露光と、重ね合わせ測定用試料WBへの第2重ね合わせ測定用マーク露光用フォトマスク(レチクル)MM1による露光と、を同じ条件で行なう。
図10に、第2重ね合わせ測定用マークを露光するためのレチクルMM1に設けられるマスクパターンの例を示す。レチクルMM1は、大きく分けて第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1、並びにウエハWBと後述する重ね合わせ測定用マスクMM2とのアライメント行なうためのコースアライメント用マークパターンMPM0、並びにファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4、が設けられている。
なお、第1の露光工程E1として光リソグラフィ工程を採用する場合、第2重ね合わせ測定用マーク露光用レチクルMM1と、下層パターン露光用レチクルMA1は、実デバイスパターンよりも大きな(例えば4倍程度)パターンで形成され、かつ両マスクは強度の高いレチクルとして作成することができるので、これら両マスクは、形成されているパターンの位置ずれ量が問題とならない精度に高い精度に作成することが可能である。
また、コースアライメント用マークパターンMPM0及びファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4は、下層パターン露光用レチクルMA1にも設けられている。これらも製品用ウエハWAに露光されることにより製品用ウエハWA上にアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4が形成され、後述するように露光マスクMA2に設けられたアライメント用マークとのアライメントに使用される。
なお、第1の露光工程E1として光リソグラフィ工程を採用する場合、第2重ね合わせ測定用マーク露光用レチクルMM1と、下層パターン露光用レチクルMA1は、実デバイスパターンよりも大きな(例えば4倍程度)パターンで形成され、かつ両マスクは強度の高いレチクルとして作成することができるので、これら両マスクは、形成されているパターンの位置ずれ量が問題とならない精度に高い精度に作成することが可能である。
また、コースアライメント用マークパターンMPM0及びファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4は、下層パターン露光用レチクルMA1にも設けられている。これらも製品用ウエハWAに露光されることにより製品用ウエハWA上にアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4が形成され、後述するように露光マスクMA2に設けられたアライメント用マークとのアライメントに使用される。
図示するように、第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1は、四角形状に配置された4本の直線(バー)を一組として構成されており、この4本バーの複数組がレチクルMM1上の各位置に配置されている。
また第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1は、後述する重ね合わせ測定用マスクMM2の第1重ね合わせ測定用マークパターンと対をなしており、本マスクを使用して第2重ね合わせ測定用マークが形成されたウエハWBが、後述する第2露光工程E2にて、上記アライメント用マークによって重ね合わせ測定用マスクMM2とアライメントされたとき、4本のバーが構成する四角形の中心に第1重ね合わせ測定用マークが露光されるようにその各配置箇所が設計されている。
また第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1は、後述する重ね合わせ測定用マスクMM2の第1重ね合わせ測定用マークパターンと対をなしており、本マスクを使用して第2重ね合わせ測定用マークが形成されたウエハWBが、後述する第2露光工程E2にて、上記アライメント用マークによって重ね合わせ測定用マスクMM2とアライメントされたとき、4本のバーが構成する四角形の中心に第1重ね合わせ測定用マークが露光されるようにその各配置箇所が設計されている。
下層パターン及び上記アライメントマークが露光された製品用ウエハWAと、第2重ね合わせ測定用マーク及び上記アライメントマークが露光された重ね合わせ測定用試料WBと、を同じ条件の下で現像処理及びエッチング処理を行なう。このように製品用ウエハWAと重ね合わせ測定用試料WBとを処理することにより、重ね合わせ測定用試料WBに形成された第2重ね合わせ測定用マークMP1には、製品用ウエハWAに形成された下層パターンと同じ歪みを有することになる。
上記のエッチング工程の後、重ね合わせ測定用試料WBは、電子線露光工程である第2の露光工程E2において、重ね合わせ測定用マスクMM2による露光が行なわれる。ここに、電子線露光工程は図1を参照して説明した電子線近接露光装置10を使用して行われることとしてよく、露光工程の詳細はすでに図1を参照して説明したので説明を省略する。
さらにまた、重ね合わせ測定用マスクMM2には、上層パターンの露光を行う実際の露光マスクMA2上への上層パターンの形成と同じプロセスで、重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークを露光するためのマスクパターンが設けられる。例えば、電子線露光によって露光マスクMA2上へ上層パターンを形成する場合には、重ね合わせ測定用マスクMM2は、露光マスクMA2と同じ条件で第1重ね合わせ測定用マークパターンの露光がなされ、また露光マスクMA2と同じ工程で、露光前のレジスト塗布、露光後の現像、エッチング等の処理がなされる。このように重ね合わせ測定用マスクMM2を形成することにより、マスクMM2は、実際の露光マスクMA2と同様のマスク歪みを持って形成されることとなる。
さらに、重ね合わせ測定用マスクMM2によって重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークを露光する第2の露光工程E2は、後の製品用ウエハWAへの上層パターンの露光と同じ条件で行われる。重ね合わせ測定用試料WBへの第1重ね合わせ測定用マークの露光と、製品用ウエハWAへの上層パターンの露光とを、同一条件で行なうことにより、製品用ウエハWAへ露光される上層パターンの露光位置ずれ量と、同じ露光位置ずれ量で、重ね合わせ測定用試料WBへ第1重ね合わせ測定用マークを露光することが可能となる。
ここに、第2の露光工程E2における露光の条件は、電子線露光装置を用いる場合には、ウエハと試料との間の間隔と平行度、電子光学系に用いる偏向補正値、電子ビームの状態(ビーム電流値、ビームの傾き、ビーム形状)などの電子線露光装置の設定条件としてよい。
図11に、重ね合わせ測定用マスクMM2に設けられるマスクパターンの例を示す。マスクMM2は、大きく分けて第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と、上記ウエハWBとのコースアライメント用マークMEM0と、ファインアライメント用マークMEM1〜MEM4と、が設けられている。
図示するように、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1は、四角形(ボックス)により構成されており、このボックスはマスクMM2上の各位置に配置されている。
また前述するように第1重ね合わせ測定用マークパターンME1のそれぞれは、第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1と、それぞれ対をなしており、第2露光工程E2にて、上記アライメント用マークMEM0及びMEM1〜MEM4と、ウエハWBに形成されたアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4に基づき、重ね合わせ測定用マスクMM2とウエハWBとをアライメントしたとき、第2重ね合わせ測定用マークの4本のバーが構成する四角形の中心に第1重ね合わせ測定用マークのボックスが露光されるように各配置箇所が設計されている。
また前述するように第1重ね合わせ測定用マークパターンME1のそれぞれは、第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1と、それぞれ対をなしており、第2露光工程E2にて、上記アライメント用マークMEM0及びMEM1〜MEM4と、ウエハWBに形成されたアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4に基づき、重ね合わせ測定用マスクMM2とウエハWBとをアライメントしたとき、第2重ね合わせ測定用マークの4本のバーが構成する四角形の中心に第1重ね合わせ測定用マークのボックスが露光されるように各配置箇所が設計されている。
上記アライメント用マークMEM0及びMEM1〜MEM4と、ウエハWBに形成されたアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4に基づきアライメントを行なった後、重ね合わせ測定用マスクMM2による第2の露光工程E2によって、重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークパターンME1が露光された様子を図12(A)に示す。
図示するように重ね合わせ測定用試料WBのショット領域S内には、4本バーの各組である第2重ね合わせ測定用マークMP1’と、この4本バーの各組の中に位置する四角である第1重ね合わせ測定用マークパターンME1’とが形成されている。
図示するように重ね合わせ測定用試料WBのショット領域S内には、4本バーの各組である第2重ね合わせ測定用マークMP1’と、この4本バーの各組の中に位置する四角である第1重ね合わせ測定用マークパターンME1’とが形成されている。
上記の通り、第2重ね合わせ測定用マークMP1’は、製品用ウエハWAへ露光される下層パターンの歪み量と同様の歪み量を持って重ね合わせ測定用試料WBに形成されており、第1重ね合わせ測定用マークME1’は、製品用ウエハWAへ露光される上層パターンの露光位置ずれ量と同様の位置ずれ量を持って露光される。
したがって、図12(B)に示すように、第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークME1’の重ね合わせ測定を行なって、その位置ずれ量(dx、dy)を求めることにより、ショット領域S内の各位置における、マスク歪み量及び下層パターンの歪み量の和を測定することが可能となる。
したがって、図12(B)に示すように、第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークME1’の重ね合わせ測定を行なって、その位置ずれ量(dx、dy)を求めることにより、ショット領域S内の各位置における、マスク歪み量及び下層パターンの歪み量の和を測定することが可能となる。
そして、ショット領域S内の各位置に形成された第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークME1’の重ね合わせ測定の測定結果に基づいて、ショット領域S内の各位置ごとに、上記歪み量をゼロとするために必要な露光位置の補正量を算出し、そのマップ(以下、位置誤差補正マップと呼ぶ)を作成する。
その後、第2の露光工程E2により、露光マスクMA2を用いて製品用ウエハWAへの上層パターンの露光が行なわれる。図13に露光マスクMA2の例を示す。図示するように露光マスクMA2は、多数のホールパターンHを有する。
また、一般にメモリセル等を有する半導体回路では同じ回路パターンが繰り返し形成されるのが通常である。したがって露光マスクMA2には、1つのセルに対応する、繰り返し回路パターンの1周期である区画Cが、複数形成される。
また、露光マスクMA2には、重ね合わせ測定用マスクMM2と同様に、製品用ウエハWAとのコースアライメント用マークMEM0と、ファインアライメント用マークMEM1〜MEM4と、が設けられている。
また、一般にメモリセル等を有する半導体回路では同じ回路パターンが繰り返し形成されるのが通常である。したがって露光マスクMA2には、1つのセルに対応する、繰り返し回路パターンの1周期である区画Cが、複数形成される。
また、露光マスクMA2には、重ね合わせ測定用マスクMM2と同様に、製品用ウエハWAとのコースアライメント用マークMEM0と、ファインアライメント用マークMEM1〜MEM4と、が設けられている。
製品用ウエハWAへの上層パターンの露光を行なう際には、まず、製品用ウエハWAのアライメント用マークMP0及びMP1〜MP4と、露光マスクMA2のアライメント用マークMEM0及びアライメント用マークMEM1〜MEM4と、に基づいて、製品用ウエハWAと露光マスクMA2とのアライメントを行なう。
そして、重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークME1’を露光した際と同じ条件で、製品用ウエハWAへ上層パターンを露光する。その際には、上記の通り作成した位置誤差補正マップに基づき、副偏向器51及び52を制御して、製品用ウエハWAに対する上層パターン各部の露光位置を補正する。
そして、重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークME1’を露光した際と同じ条件で、製品用ウエハWAへ上層パターンを露光する。その際には、上記の通り作成した位置誤差補正マップに基づき、副偏向器51及び52を制御して、製品用ウエハWAに対する上層パターン各部の露光位置を補正する。
このように、位置誤差補正マップに基づいて製品用ウエハWAに対する上層パターン各部の露光位置を補正することにより、露光マスクMA2の歪み及び下層パターンの歪みの両方による上下層のパターンの形成位置のずれを解消し、下層のパターンの歪みに合わせて上層パターンを形成することが可能となる。
上層パターンが露光された製品用ウエハWAは、現像後にエッチング処理が施されるが、その際に、製品用ウエハWAへ上層パターンが適正な位置に露光されたか否かを確認するために重ね合わせ測定を行なってもよい。
このために、例えば製品用ウエハWA及び露光マスクMA2上の回路パターン領域以外の余白領域に、それぞれ第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と同様のマーク及びパターンを、少量(例えば4個)設けておくこととしてよい。そして露光工程E2において、製品用ウエハWAへの上層パターンの露光と同時に、マスク側パターンを露光し、上記エッチング処理の前に、それぞれのマークの位置ずれ量を測定して、上層パターンが適正な位置に露光されたか否かを確認することとしてよい。
上層パターンが露光された製品用ウエハWAは、現像後にエッチング処理が施されるが、その際に、製品用ウエハWAへ上層パターンが適正な位置に露光されたか否かを確認するために重ね合わせ測定を行なってもよい。
このために、例えば製品用ウエハWA及び露光マスクMA2上の回路パターン領域以外の余白領域に、それぞれ第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と同様のマーク及びパターンを、少量(例えば4個)設けておくこととしてよい。そして露光工程E2において、製品用ウエハWAへの上層パターンの露光と同時に、マスク側パターンを露光し、上記エッチング処理の前に、それぞれのマークの位置ずれ量を測定して、上層パターンが適正な位置に露光されたか否かを確認することとしてよい。
上記の図9〜図13を参照して説明した重ね合わせ露光方法では、製品用ウエハWAへ露光される上層パターンの露光位置ずれ量と同じ位置ずれ量を持って、第1重ね合わせ測定用マークME1’を重ね合わせ測定用試料WBへ露光する必要があり、このため露光工程E2において、製品用ウエハWAへ上層パターンの露光する条件とできうる限り同じ条件で、重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークME1’の露光を行なう必要がある。
したがって、重ね合わせ測定用マスクMM2と、実際の露光マスクMA2とを同一マスク基板30上に形成することが好適である(図14参照)。
したがって、重ね合わせ測定用マスクMM2と、実際の露光マスクMA2とを同一マスク基板30上に形成することが好適である(図14参照)。
なお、露光マスクMA2は上記本発明の第1形態に係る露光マスクを成し、重ね合わせ測定用マスクMM2は上記本発明の第1形態に係る重ね合わせ測定用マスクを成し、製品用ウエハWAは上記本発明の第1形態に係る対象試料を成し、重ね合わせ測定用試料WBは上記本発明の第1形態に係る重ね合わせ測定用試料を成す。
また、第1重ね合わせ測定用マークME1’は上記本発明の第1形態に係る第1重ね合わせ測定用マークを成し、第2重ね合わせ測定用マークMP1’ は上記本発明の第1形態に係る第2重ね合わせ測定用マークを成す。
また、第1重ね合わせ測定用マークME1’は上記本発明の第1形態に係る第1重ね合わせ測定用マークを成し、第2重ね合わせ測定用マークMP1’ は上記本発明の第1形態に係る第2重ね合わせ測定用マークを成す。
また、上記の図9〜図13を参照して説明した重ね合わせ露光方法では、上層パターン露光用の露光マスクMA2と重ね合わせ測定用マスクMM2とは同じプロセスを経て製造されることにより、同じマスク歪みを持つことが前提となっている。
しかしながら、重ね合わせ測定用マークパターンのみが形成された重ね合わせ測定用マスクMM2と、多数のホールパターンが形成された露光マスクMA2とでは、開口部の面積の割合が相違するため、両者のマスク歪みには若干の相違が生じる。このため、上記作成した位置誤差補正マップの補正量は、実際の露光マスクMA2のマスク歪みとは異なるマスク歪みに対する補正量を含んだものとなる可能性がある。
しかしながら、重ね合わせ測定用マークパターンのみが形成された重ね合わせ測定用マスクMM2と、多数のホールパターンが形成された露光マスクMA2とでは、開口部の面積の割合が相違するため、両者のマスク歪みには若干の相違が生じる。このため、上記作成した位置誤差補正マップの補正量は、実際の露光マスクMA2のマスク歪みとは異なるマスク歪みに対する補正量を含んだものとなる可能性がある。
図15は、このような露光マスクMA2と重ね合わせ測定用マスクMM2と間のマスク歪みの相違がある場合、実際の露光マスクMA2のマスク歪みに合わせて、位置誤差補正マップを改善することが可能な本発明の第2実施例に係る露光方法のフローの説明図である。
図15に示す露光方法では、まず露光工程E1において、重ね合わせ測定用試料WBに上記の第2重ね合わせ測定用マークMP1’に加えて、第3重ね合わせ測定用マークMP2’を形成しておく。
そして、露光工程E2において、第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークME1’の重ね合わせ測定の測定結果に基づいて、位置誤差補正マップを作成する。
そして、露光工程E2において、第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークME1’の重ね合わせ測定の測定結果に基づいて、位置誤差補正マップを作成する。
さらに、第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第3重ね合わせ測定用マークMP2’が形成された他の重ね合わせ測定用試料WB上に、実際の露光マスクMA2を用いて上層パターンを露光する。この露光もまた製品用ウエハWAへの上層パターンの露光と同じ条件で行なわれる。その際には、上記作成した位置誤差補正マップにより、重ね合わせ測定用試料WBに対する上層パターン各部の露光位置を補正する。
そして、第3重ね合わせ測定用マークMP2’と上層パターンの位置ずれ量に応じて、この位置ずれ量をゼロとするために必要な補正量を求めて、かかる補正量に位置誤差補正マップを更新することによりマップを改善する。
そして、第3重ね合わせ測定用マークMP2’と上層パターンの位置ずれ量に応じて、この位置ずれ量をゼロとするために必要な補正量を求めて、かかる補正量に位置誤差補正マップを更新することによりマップを改善する。
製品用ウエハWAへの上層パターンの露光を行なう際には、この改善された位置誤差補正マップに基づいて、上層パターン各部の露光位置を補正する。
このように、実際の露光マスクMA2により露光された上層パターンの位置と、第3重ね合わせ測定用マークMP2’と位置ずれ量に応じて、位置誤差補正マップを改善することにより、露光マスクMA2と重ね合わせ測定用マスクMM2とが異なるマスク歪みを有していても、位置誤差補正マップに含まれる各補正量を、実際の露光マスクMA2のマスク歪みに応じた補正量に修正することが可能となり、上層パターンを下層のパターンの歪みに合わせて、より高精度に形成することが可能となる。
このように、実際の露光マスクMA2により露光された上層パターンの位置と、第3重ね合わせ測定用マークMP2’と位置ずれ量に応じて、位置誤差補正マップを改善することにより、露光マスクMA2と重ね合わせ測定用マスクMM2とが異なるマスク歪みを有していても、位置誤差補正マップに含まれる各補正量を、実際の露光マスクMA2のマスク歪みに応じた補正量に修正することが可能となり、上層パターンを下層のパターンの歪みに合わせて、より高精度に形成することが可能となる。
図16は、図15に示す露光方法において使用される、第2及び第3重ね合わせ測定用マークを露光するためのレチクルMM3に設けられるマスクパターンの例を示す。
図16に示すように、レチクルMM3には、第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1、及び第3重ね合わせ測定用マークパターンMP2、並びにコースアライメント用マークパターンMPM0、及びファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4が形成されている。第1重ね合わせ測定用マークパターンMP1、コースアライメント用マークパターンMPM0、並びにファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4については、図10を参照して説明した第2重ね合わせ測定用マーク露光用レチクルMM1と同様であるので説明を省略する。
図16に示すように、レチクルMM3には、第2重ね合わせ測定用マークパターンMP1、及び第3重ね合わせ測定用マークパターンMP2、並びにコースアライメント用マークパターンMPM0、及びファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4が形成されている。第1重ね合わせ測定用マークパターンMP1、コースアライメント用マークパターンMPM0、並びにファインアライメント用マークパターンMPM1〜MPM4については、図10を参照して説明した第2重ね合わせ測定用マーク露光用レチクルMM1と同様であるので説明を省略する。
第3重ね合わせ測定用マークパターンMP2は、上記の通り上層パターンが露光される重ね合わせ測定用試料WB上において、この上層パターンとの位置ずれ量を測定する第3重ね合わせ測定用マークパターン部分MP2’を形成するために設けられる。すなわち、レチクルMM3に設けられるマークパターンは、上記第1重ね合わせ測定用マークME1’との位置ずれ量を測定するためのパターン部MP1と、上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するためのパターン部MP2と、を含む。
図16の例では、第3重ね合わせ測定用マークパターンMP2は、重ね合わせ測定用試料WB上の上層パターンが形成されるセル領域Cとセル領域Cの間の領域(セル間のストリート領域)に対応する位置に配置される。すなわち、マークパターンMP2は、重ね合わせ測定用試料WB上の上層パターンが形成されない領域に対応する位置に形成される。図示する例では、マークパターンMP2はセル領域Cの角付近に格子状に配置されている。
図17(A)は、図16に示す第2及び第3重ね合わせ測定用マークパターンにそれぞれ対応する第2及び第3重ね合わせ測定用マークMP1’及びMP2’が形成された重ね合わせ測定用試料WB上に、上層パターンであるホールパターンH’が露光され現像された様子を示す図であり、図17(B)は、図17(A)のA−A’部分の部分断面図を示す図である。なお、第2重ね合わせ測定用マークMP1’は以下の説明に関係しないため、簡単のため図17(A)において1つのみを図示し他は省略している。
図17(B)に示すように、ホールパターンH’が形成されるレジスト層42と、第3重ね合わせ測定用マークMP2’の間には、層間膜L2が形成されている。したがって、ホールパターンH’と第3重ね合わせ測定用マークMP2’の間の位置ずれ量を測定するためには、層間膜L2を透過して第3重ね合わせ測定用マークMP2’を観測できるように電子の加速電圧が数10keV程度の高加速度SEMを使用することが好適である。
図17(A)に示すように、ホールパターンH’と第3重ね合わせ測定用マークMP2’の間の位置ずれ量の測定は、ホールパターンH’の配列に沿う直線l1及び直線l2と、第3重ね合わせ測定用マークMP2’の中心軸と、の間のそれぞれの間隔a及びbを測定して、既知の設計値と比較することにより、そのずれ量を測定することが可能である。
なお、直線l1及び直線l2は、予め定めておいた既知のホールパターンH’の中心間を結ぶ直線として定めて測定することとしてよい。
なお、直線l1及び直線l2は、予め定めておいた既知のホールパターンH’の中心間を結ぶ直線として定めて測定することとしてよい。
しかし、実際の露光では、ホールパターンH’は図17(A)に示すような明瞭な矩形には形成されない。したがって、ホールパターンH’の配列に沿う直線の位置を特定するのは精度上難しく、また、ホールパターンH’と第3重ね合わせ測定用マークMP2’が離れて形成されるため、直感的にずれ量の把握ができない。
よって、以下、図19に示すように、第3重ね合わせ測定用マークMP3’を、特定ホールパターンHPを中心とする位置に形成される基準格子マークとして形成し、この基準格子MP3’と特定ホールパターンHPと相対位置関係a、bを測定することにより、第3重ね合わせ測定用マークMP3とホールパターンとのずれ量を直感的に把握することが可能となり、また測定精度を高めることが可能となる。
よって、以下、図19に示すように、第3重ね合わせ測定用マークMP3’を、特定ホールパターンHPを中心とする位置に形成される基準格子マークとして形成し、この基準格子MP3’と特定ホールパターンHPと相対位置関係a、bを測定することにより、第3重ね合わせ測定用マークMP3とホールパターンとのずれ量を直感的に把握することが可能となり、また測定精度を高めることが可能となる。
図18は、図19に示す第3重ね合わせ測定用マークMP3’を形成するために使用されるレチクルMM3のマスクパターンの構成例を示す図である。図示するように、第3重ね合わせ測定用マークMP3’を形成するための第3重ね合わせ測定用マークパターンMP3は、重ね合わせ測定用試料WB上の上層パターンが形成されるセル領域C内の、特定のホールパターンの位置に対応する位置に配置される。すなわち、露光工程E2において、上層パターンは、重ね合わせ測定用試料WB上に形成された第3重ね合わせ測定用マークMP3’上に重ねて形成される。
なお、上記の電子線近接露光装置により露光工程E2を行なう場合、露光に使用される電子ビーム15の径は数百μmであり、百nm程度であるホールパターンの配置間隔に比べて非常に大きい。また、電子線近接露光装置では、上記の副偏向制御によりマスク30に入射する電子ビーム15の入射角を変更することにより、マスクパターン各部の露光位置の補正を行なうものである。
したがって、本発明に係る露光方法を電子線近接露光装置に適用する場合には、上層パターンであるホールパターンの配置間隔より大きい間隔で、マスクパターン各部の露光位置の補正を行なうことが好ましい。例えば図20では、上層パターンを構成する所定寸法以上の寸法を有する区画であるセル領域C毎に、上層パターン各部の露光位置の補正を行なう。
この場合、重ね合わせ測定用試料WB上に露光された上層パターンの各セルの4頂点の座標(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)の位置ずれ量を測定し、これら4頂点の位置ずれ量から、例えば最小二乗法によって各セル領域Cの位置ずれ量(AX,AY)を求める。そしてこの位置ずれ量(AX,AY)を上記副偏向制御の補正指令値として、各セル領域毎に上層パターンの露光位置の補正を行なう。
上層パターンの各セルの4頂点の座標(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)の位置ずれ量を測定するには、例えば、上記の図17(A)を参照して説明した第3重ね合わせ測定用マークMP2’を使用する場合では、セル領域Cの境界付近のホールパターンH’の配列に沿った直線と、第3重ね合わせ測定用マークMP2’の中心軸との間の間隔を測定すればよく、また、上記の図19を参照して説明した第3重ね合わせ測定用マークMP3’を使用する場合では、セル領域Cの4隅に指定した特定ホールパターンHPと、第3重ね合わせ測定用マークMP3’の中心軸との相対位置関係を測定すればよい。
なお、上記第2実施例では、一度、第2重ね合わせ測定用マークMP1’及び第1重ね合わせ測定用マークME1’の重ね合わせ測定の測定結果に基づいて、位置誤差補正マップを作成しておき、その後、第3重ね合わせ測定用マークMP2’が形成された重ね合わせ測定用試料WB上に露光された上層パターンの位置ずれ量に応じて、位置誤差補正マップを改善することとしたが、初めから、第3重ね合わせ測定用マークMP2’が形成された重ね合わせ測定用試料WB上に露光された上層パターンの位置ずれ量に応じて、位置誤差補正マップを作成することとしてもよい。
なお、露光マスクMA2は上記本発明の第2形態に係る露光マスクを成し、重ね合わせ測定用マスクMM2は上記本発明の第2形態に係る重ね合わせ測定用マスクを成し、製品用ウエハWAは上記本発明の第2形態に係る対象試料を成し、重ね合わせ測定用試料WBは上記本発明の第2形態に係る重ね合わせ測定用試料を成す。
また、第1重ね合わせ測定用マークME1’は上記本発明の第2形態に係る第1重ね合わせ測定用マークを成し、第2重ね合わせ測定用マークMP1’は上記本発明の第2形態に係る第2重ね合わせ測定用マークを成し、第3重ね合わせ測定用マークMP2’、MP3’は上記本発明の第2形態に係る第3重ね合わせ測定用マークを成す。
また、第1重ね合わせ測定用マークME1’は上記本発明の第2形態に係る第1重ね合わせ測定用マークを成し、第2重ね合わせ測定用マークMP1’は上記本発明の第2形態に係る第2重ね合わせ測定用マークを成し、第3重ね合わせ測定用マークMP2’、MP3’は上記本発明の第2形態に係る第3重ね合わせ測定用マークを成す。
また更に、露光マスクMA2は上記本発明の第4形態に係る露光マスクを成し、製品用ウエハWAは上記本発明の第4形態に係る対象試料を成し、重ね合わせ測定用試料WB上記本発明の第4形態に係る重ね合わせ測定用試料を成す。
また、第3重ね合わせ測定用マークMP2’、MP3’は上記本発明の第4形態に係る重ね合わせ測定用マークを成す。
また、第3重ね合わせ測定用マークMP2’、MP3’は上記本発明の第4形態に係る重ね合わせ測定用マークを成す。
上記第2実施例に係る露光方法では、図17(B)に示すように、上層パターンが形成されるレジスト層42と、第3重ね合わせ測定用マークMP2’の間には、層間膜L2が形成されているため、層間膜L2を透過して第3重ね合わせ測定用マークMP2’を観測できるように高加速度SEMを使用する必要がある。
以下に述べる第3実施例では、加速電圧数百eV〜数kVの通常のSEMを使用して、重ね合わせ測定用試料WB上に露光された上層パターンと、重ね合わせ測定用マークを観測できるように、これらのパターンを同じレジスト層に露光する。
以下に述べる第3実施例では、加速電圧数百eV〜数kVの通常のSEMを使用して、重ね合わせ測定用試料WB上に露光された上層パターンと、重ね合わせ測定用マークを観測できるように、これらのパターンを同じレジスト層に露光する。
図21は、本発明の第3実施例に係る露光方法のフローの説明図である。まず、光リソグラフィ工程などの第1の露光工程E1では、図9を参照して説明した第1実施例と同様に、製品用ウエハWAへの下層パターンの露光レチクルMA1による露光と、重ね合わせ測定用試料WBへの第2重ね合わせ測定用マーク露光用レチクルMM1による露光と、を同じ条件で行なう。ここで、第2重ね合わせ測定用マーク露光用レチクルMM1は、図10に例示したマスクパターンを備えることとしてよい。
第1の露光工程E1を経た製品用ウエハWA及び重ね合わせ測定用試料WBを、同じ工程で現像及びエッチング処理した後、重ね合わせ測定用試料WBは、電子線露光工程である第2の露光工程E2において、重ね合わせ測定用マスクMM4による露光が行なわれる。
図22は、重ね合わせ測定用マスクMM4に設けられるマスクパターンの例を示す。マスクMM4は、大きく分けて第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2と、上記ウエハWBとのコースアライメント用マークMEM0と、ファインアライメント用マークMEM1〜MEM4と、が設けられている。
ここで、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1は、上記第1実施例と同様に、第2重ね合わせ測定用マークMP1’との重ね合わせ測定に使用される第1重ね合わせ測定用マークME1’を露光するために使用されるのに対し、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2は、第2実施例における第3重ね合わせ測定用マークMP2’のように上層パターンとの位置ずれ量を測定する第4重ね合わせ測定用マークME2’を露光するために使用される。
また図22の例では、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2は、後述の重ね合わせ測定用試料WC上の上層パターンが形成されるセル領域Cとセル領域Cの間の領域(セル間のストリート領域)に対応する位置に配置される。すなわち、マークパターンME2は、後述の重ね合わせ測定用試料WC上の上層パターンが形成されない領域に対応する位置に形成される。図示する例では、マークパターンME2はセル領域Cの角付近に格子状に配置されている。
図22は、重ね合わせ測定用マスクMM4に設けられるマスクパターンの例を示す。マスクMM4は、大きく分けて第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2と、上記ウエハWBとのコースアライメント用マークMEM0と、ファインアライメント用マークMEM1〜MEM4と、が設けられている。
ここで、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1は、上記第1実施例と同様に、第2重ね合わせ測定用マークMP1’との重ね合わせ測定に使用される第1重ね合わせ測定用マークME1’を露光するために使用されるのに対し、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2は、第2実施例における第3重ね合わせ測定用マークMP2’のように上層パターンとの位置ずれ量を測定する第4重ね合わせ測定用マークME2’を露光するために使用される。
また図22の例では、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2は、後述の重ね合わせ測定用試料WC上の上層パターンが形成されるセル領域Cとセル領域Cの間の領域(セル間のストリート領域)に対応する位置に配置される。すなわち、マークパターンME2は、後述の重ね合わせ測定用試料WC上の上層パターンが形成されない領域に対応する位置に形成される。図示する例では、マークパターンME2はセル領域Cの角付近に格子状に配置されている。
重ね合わせ測定用マスクMM4には、上層パターンの露光を行う実際の露光マスクMA2上への上層パターンの形成と同じプロセスで、第1重ね合わせ測定用マークME1及び第4重ね合わせ測定用マークME2に対応するマスクパターンを形成される。したがってマスクMM4は、実際の露光マスクMA2とほぼ同様のマスク歪みを持って形成される。
そして第2の露光工程E2では、上記第1実施例と同様に、製品用ウエハWAへの上層パターンの露光と同じ条件で、重ね合わせ測定用マスクMM4を用いて重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と第4重ね合わせ測定用マークパターンME2とを露光する。そして、第1実施例と同様に、第2重ね合わせ測定用マークMP1’と第1重ね合わせ測定用マークME1’との重ね合わせ測定により、位置誤差補正マップを作成する。
そして第2の露光工程E2では、上記第1実施例と同様に、製品用ウエハWAへの上層パターンの露光と同じ条件で、重ね合わせ測定用マスクMM4を用いて重ね合わせ測定用試料WBに第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と第4重ね合わせ測定用マークパターンME2とを露光する。そして、第1実施例と同様に、第2重ね合わせ測定用マークMP1’と第1重ね合わせ測定用マークME1’との重ね合わせ測定により、位置誤差補正マップを作成する。
次に、未だ第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と第4重ね合わせ測定用マークパターンME2が露光されていない他の重ね合わせ測定用試料WCに、重ね合わせ測定用マスクMM4を用いて、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と第4重ね合わせ測定用マークパターンME2とを露光する。
なお、ここで重ね合わせ測定用試料WCとして、上記第1の露光工程E1を経て第2重ね合わせ測定用マークMP1’が形成されている重ね合わせ測定用試料WBを使用することとしてよい。
また、重ね合わせ測定用試料WCには第2重ね合わせ測定用マークMP1’が形成されている必要はなく、したがって、この試料WCとして、重ね合わせ測定用試料WBのアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4のみが形成されている試料を別途用意して、これを使用することとしてよい。
また、重ね合わせ測定用試料WCには第2重ね合わせ測定用マークMP1’が形成されている必要はなく、したがって、この試料WCとして、重ね合わせ測定用試料WBのアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4のみが形成されている試料を別途用意して、これを使用することとしてよい。
この際、重ね合わせ測定用試料WCのアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4と、重ね合わせ測定用マスクMM4のアライメント用マークMEM0及びアライメント用マークMEM1〜MEM4と、に基づいて、重ね合わせ測定用試料WCと重ね合わせ測定用マスクMM4とのアライメントを行ない、かつ上記作成された位置誤差補正マップを使用して副偏向制御を行ない、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と第4重ね合わせ測定用マークパターンME2の露光位置の補正を行なう。
さらに、再度第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と第4重ね合わせ測定用マークパターンME2とが露光された重ね合わせ測定用試料WCの現像処理を行なう前に、これらの露光済パターンに重ねて、さらに露光マスクMA2を用いて上層パターンの露光を行う。
この場合にも、重ね合わせ測定用試料WCのアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4と、露光マスクMA2のアライメント用マークMEM0及びアライメント用マークMEM1〜MEM4と、に基づいて、重ね合わせ測定用試料WCと露光マスクMA4とのアライメントを行ない、かつ上記作成された位置誤差補正マップを使用して副偏向制御を行ない、上層パターンの露光位置の補正を行なう。
この場合にも、重ね合わせ測定用試料WCのアライメント用マークMPM0及びMPM1〜MPM4と、露光マスクMA2のアライメント用マークMEM0及びアライメント用マークMEM1〜MEM4と、に基づいて、重ね合わせ測定用試料WCと露光マスクMA4とのアライメントを行ない、かつ上記作成された位置誤差補正マップを使用して副偏向制御を行ない、上層パターンの露光位置の補正を行なう。
このように、重ね合わせ測定用試料WCに第1重ね合わせ測定用マークパターンME1、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2、及び上層パターンH’が露光された様子を図23(A)に示し、図23(B)に、図23(A)のA−A’部分の部分断面図を示す。第2重ね合わせ測定用マークMP1’は以下の説明に関係しないため、簡単のため図23(A)において省略している。
図23(B)に示すように、上層パターンであるホールパターンH’と、第4重ね合わせ測定用マークME2’とは、同じレジスト層42上に形成されている。したがって、ホールパターンH’と第4重ね合わせ測定用マークME2’の間の位置ずれ量を測定するためには高加速度SEMを使用することなく、通常のSEMを使用すれば足りる。
ホールパターンH’と第4重ね合わせ測定用マークME2’の間の位置ずれ量の測定は、第2実施例のホールパターンH’と第3重ね合わせ測定用マークMP2’の間の位置ずれ量測定と同様に、ホールパターンH’の配列に沿う直線l1及び直線l2と、第4重ね合わせ測定用マークME2’の中心軸と、の間のそれぞれの間隔a及びbを測定して、既知の設計値と比較することにより、そのずれ量を測定することとしてよい。そして、その位置ずれ量をゼロとするために必要な補正量を求めて、かかる補正量に位置誤差補正マップを改善する。
そして、このように改善された位置誤差補正マップによって、製品用ウエハWAへの上層パターン各部の露光位置を補正する。
そして、このように改善された位置誤差補正マップによって、製品用ウエハWAへの上層パターン各部の露光位置を補正する。
また、図18に示す第2実施例の第3重ね合わせ測定用マークパターンMP3と同様に、第4重ね合わせ測定用マークパターンを、重ね合わせ測定用試料WC上の上層パターンが形成されるセル領域C内に配置してもよい。すなわち、上層パターンは、露光工程E2において、重ね合わせ測定用試料WB上に形成された第4重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることとしてもよい。このようなマスクパターンの構成例を図24に示す。
図24(A)は、上層パターンが形成されるセル領域C内に配置される第4重ね合わせ測定用マークパターンを含む重ね合わせ測定用マスクMM4のマスクパターンの構成例を示す図であり、図24(B)は、図24(A)に示す重ね合わせ測定用マスクMM4による露光と露光マスクMA2による露光とを行なった際に生じるパターンを示した図である。
図24(A)の例では、第4重ね合わせ測定用マークパターンME3は、間隔をおいてx方向に配置された2つのバー状ないしは4角形のパターンの対と、y方向に配置された2つのバー状ないしは4角形のパターンの対と、からなる2対のパターンをセットにした4つのパターンから構成される。
そして、これらのパターンは、重ね合わせ測定用マスクMM4と露光マスクMA2との間にマスク歪みの差がない場合には、各パターン対のそれぞれの配置方向に伸長する、各パターンME3の中心線同士の交点が、上層パターンが形成されるセル領域C内の特定のホールパターンHPの中心位置に一致するように配置されている。
したがって、上記各パターンME3により露光された各マークME3’の中心線同士の交点と、ホールパターンHPの中心位置とのずれ量dx、dyを測定することにより、重ね合わせ測定用マスクMM4と露光マスクMA2との間にマスク歪み量の差を測定することが可能である。したがって、位置ずれ量量dx、dyをゼロとするために必要な補正量を求めて、かかる補正量に位置誤差補正マップを改善する。
そして、これらのパターンは、重ね合わせ測定用マスクMM4と露光マスクMA2との間にマスク歪みの差がない場合には、各パターン対のそれぞれの配置方向に伸長する、各パターンME3の中心線同士の交点が、上層パターンが形成されるセル領域C内の特定のホールパターンHPの中心位置に一致するように配置されている。
したがって、上記各パターンME3により露光された各マークME3’の中心線同士の交点と、ホールパターンHPの中心位置とのずれ量dx、dyを測定することにより、重ね合わせ測定用マスクMM4と露光マスクMA2との間にマスク歪み量の差を測定することが可能である。したがって、位置ずれ量量dx、dyをゼロとするために必要な補正量を求めて、かかる補正量に位置誤差補正マップを改善する。
さらに図25に示すように、マスクMM4上の第1方向であるx方向に間隔をあけて配置される複数対の第4重ね合わせ測定用マークパターンME4A、ME4B、ME4Cと、第2方向であるy方向に間隔をあけて配置される複数対の第4重ね合わせ測定用マークパターンME4D、ME4E、ME4Fと、をそれぞれの中心線の交点PA〜PIが、特定ホールパターンHA〜HIの中心と一致するように配置してもよい。
このとき、特定ホールパターンHA〜HIを含む上層パターンの位置ずれ量を、交点PA〜PIと特定ホールパターンHA〜HIの中心との位置ずれ量dA〜dIの平均値により算出することとしてよい。
このとき、特定ホールパターンHA〜HIを含む上層パターンの位置ずれ量を、交点PA〜PIと特定ホールパターンHA〜HIの中心との位置ずれ量dA〜dIの平均値により算出することとしてよい。
また、上記第3実施例では、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2、ME3、ME4A〜ME4Fと、を同じ重ね合わせ測定用マスクMM4に設けることとしたが、第4重ね合わせ測定用マークパターンME2、ME3、ME4A〜ME4Fは、第1重ね合わせ測定用マークパターンME1と、別のマスクに設けることとしてもよい。
なお、露光マスクMA2は上記本発明の第3形態に係る露光マスクを成し、重ね合わせ測定用マスクMM4は上記本発明の第3形態に係る重ね合わせ測定用マスクを成し、製品用ウエハWAは上記本発明の第3形態に係る対象試料を成し、重ね合わせ測定用試料WBは上記本発明の第3形態に係る第1の重ね合わせ測定用試料を成し、重ね合わせ測定用試料WCは第2の重ね合わせ測定用試料を成す。
また、第1重ね合わせ測定用マークME1’は上記本発明の第3形態に係る第1重ね合わせ測定用マークを成し、第2重ね合わせ測定用マークMP1’は上記本発明の第3形態に係る第3重ね合わせ測定用マークを成し、第4重ね合わせ測定用マークME2’、ME3’、ME4A〜E4F’は上記本発明の第3形態に係る第2重ね合わせ測定用マークを成す。
また、第1重ね合わせ測定用マークME1’は上記本発明の第3形態に係る第1重ね合わせ測定用マークを成し、第2重ね合わせ測定用マークMP1’は上記本発明の第3形態に係る第3重ね合わせ測定用マークを成し、第4重ね合わせ測定用マークME2’、ME3’、ME4A〜E4F’は上記本発明の第3形態に係る第2重ね合わせ測定用マークを成す。
本発明は、露光マスクに設けられたマスクパターンに対応するパターンを試料上に露光する電子線露光装置のような露光装置に利用可能であり、特にマスクパターン各部の試料上への各露光位置を補正可能な露光装置に広く利用することが可能である。
E1 第1露光工程
E2 第2露光工程
H 上層パターン
C セル領域
MA1 下層パターン形成用レチクル
MA2 露光マスク
MM2、MM4 重ね合わせ測定用マスク
MP1 第2重ね合わせ測定用マークパターン
MP2、MP3 第3重ね合わせ測定用マークパターン
MP1’ 第2重ね合わせ測定用マーク
MP2’、MP3’ 第2重ね合わせ測定用マーク
ME1 第1重ね合わせ測定用マークパターン
ME1’ 第1重ね合わせ測定用マーク
ME2、ME3、ME4A〜ME4F 第4重ね合わせ測定用マークパターン
ME2’、ME3’ 第4重ね合わせ測定用マーク
WA 製品用ウエハ
WB、WC 重ね合わせ測定用試料
E2 第2露光工程
H 上層パターン
C セル領域
MA1 下層パターン形成用レチクル
MA2 露光マスク
MM2、MM4 重ね合わせ測定用マスク
MP1 第2重ね合わせ測定用マークパターン
MP2、MP3 第3重ね合わせ測定用マークパターン
MP1’ 第2重ね合わせ測定用マーク
MP2’、MP3’ 第2重ね合わせ測定用マーク
ME1 第1重ね合わせ測定用マークパターン
ME1’ 第1重ね合わせ測定用マーク
ME2、ME3、ME4A〜ME4F 第4重ね合わせ測定用マークパターン
ME2’、ME3’ 第4重ね合わせ測定用マーク
WA 製品用ウエハ
WB、WC 重ね合わせ測定用試料
Claims (18)
- 対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する重ね合わせ露光方法であって、
前記露光マスクに前記上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用マスクに第1重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成し、
前記対象試料に前記下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用試料に第2重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記の第2重ね合わせ測定用マークが形成された重ね合わせ測定用試料に、前記対象試料への前記上層パターンの露光と同じ条件で、前記重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、前記第1重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記重ね合わせ測定用試料に形成された前記第1重ね合わせ測定用マークと前記第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて、前記露光マスクを用いて前記対象試料への前記上層パターンの露光位置を補正して露光する、
ことを特徴とする露光方法。 - 対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する重ね合わせ露光方法であって、
前記露光マスクに前記上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用マスクに第1重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成し、
前記対象試料に前記下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用試料に第2重ね合わせ測定用マーク及び第3重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記第2重ね合わせ測定用マーク及び前記第3重ね合わせ測定用マークが形成された前記重ね合わせ測定用試料に、前記対象試料への前記上層パターンの露光と同じ条件で、前記重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、前記第1重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記重ね合わせ測定用試料に形成された前記第1重ね合わせ測定用マークと前記第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求め、
前記第2重ね合わせ測定用マーク及び前記第3重ね合わせ測定用マークが形成された前記重ね合わせ測定用試料に、前記対象試料への前記上層パターンの露光と同じ条件で、前記補正量だけ露光位置を補正して、前記露光マスクを使用して露光を行なうことにより前記上層パターンを形成し、
前記重ね合わせ測定用試料に形成された前記第3重ね合わせ測定用マークと前記上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて前記補正量を修正し、
修正した前記補正量に応じて、前記露光マスクを用いて前記対象試料への前記上層パターンの露光位置を補正して露光する、
ことを特徴とする露光方法。 - 前記第3重ね合わせ測定用マークは、前記重ね合わせ測定用試料上の前記上層パターンが形成されない領域に形成されることを特徴とする請求項2に記載の露光方法。
- 前記上層パターンは、前記第3重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることを特徴とする請求項2に記載の露光方法。
- 前記第3重ね合わせ測定用マークのパターンは、前記上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の露光方法。
- 前記上層パターンは、所定寸法以上の複数の区画からなり、
前記重ね合わせ測定用試料に形成された前記第3重ね合わせ測定用マークと前記上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、各前記区画毎に前記補正量を修正する、
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の露光方法。 - 対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する重ね合わせ露光方法であって、
前記露光マスクに前記上層パターンに対応するマスクパターンを設けるプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用マスクに第1重ね合わせ測定用マーク及び第2重ね合わせ測定用マークに対応するマスクパターンを形成し、
前記対象試料に前記下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、第1の重ね合わせ測定用試料に第3重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記第3重ね合わせ測定用マークが形成された前記第1の重ね合わせ測定用試料に、前記対象試料への前記上層パターンの露光と同じ条件で、前記重ね合わせ測定用マスクを使用して露光を行ない、前記第1重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記第1の重ね合わせ測定用試料に形成された前記第1重ね合わせ測定用マークと前記第3重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量を補正量として求め、
第2の重ね合わせ測定用試料上に、前記対象試料への前記上層パターンの露光と同じ条件で、前記補正量だけ露光位置を補正して、前記露光マスクと前記重ね合わせ測定用マスクとを使用して、前記上層パターンと前記第2の重ね合わせ測定用マークのパターンとを重ねて露光することにより前記上層パターンと第2重ね合わせ測定用マークとを形成し、
前記第2の重ね合わせ測定用試料に形成された前記上層パターンと前記第2重ね合わせ測定用マークとの間の位置ずれ量に応じて前記補正量を修正し、
修正した前記補正量に応じて、前記露光マスクを用いて前記対象試料への前記上層パターンの露光位置を補正して露光する、
ことを特徴とする露光方法。 - 前記第2重ね合わせ測定用マークは、前記第2の重ね合わせ測定用試料上の前記上層パターンが形成されない領域に形成されることを特徴とする請求項7に記載の露光方法。
- 前記上層パターンは、前記第2重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることを特徴とする請求項7に記載の露光方法。
- 前記第2重ね合わせ測定用マークのパターンは、前記上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の露光方法。
- 前記上層パターンは、所定寸法以上の複数の区画からなり、
前記第2の重ね合わせ測定用試料に形成された前記第2重ね合わせ測定用マークと前記上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、各前記区画毎に前記補正量を修正する、
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の露光方法。 - 前記重ね合わせ測定用マスクは、前記露光マスクと同一基板上に形成されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の露光方法。
- 対象試料上に形成された下層パターンに対して、露光マスクのマスクパターンに対応する上層パターンを重ね合わせて露光する重ね合わせ露光方法であって、
前記対象試料に前記下層パターンを形成するプロセスと同じプロセスによって、重ね合わせ測定用試料に重ね合わせ測定用マークを形成し、
前記重ね合わせ測定用マークが形成された前記重ね合わせ測定用試料に、前記対象試料への前記上層パターンの露光と同じ条件で、前記露光マスクを使用して露光を行ない、前記上層パターンを形成し、
前記重ね合わせ測定用試料に形成された前記重ね合わせ測定用マークと前記上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、前記露光マスクを用いて前記対象試料への前記上層パターンの露光位置を補正して露光する、
ことを特徴とする露光方法。 - 前記重ね合わせ測定用マークは、前記重ね合わせ測定用試料上の前記上層パターンが形成されない領域に形成されることを特徴とする請求項13に記載の露光方法。
- 前記上層パターンは、前記重ね合わせ測定用マーク上に重ねて形成されることを特徴とする請求項13に記載の露光方法。
- 前記第重ね合わせ測定用マークのパターンは、前記上層パターンとの間の位置ずれ量を測定するための基準格子パターンを含むことを特徴とする、請求項13〜15のいずれか一項に記載の露光方法。
- 前記上層パターンは、所定寸法以上の複数の区画からなり、
前記重ね合わせ測定用試料に形成された前記重ね合わせ測定用マークと前記上層パターンとの間の位置ずれ量に応じて、各前記区画毎に、前記対象試料への前記上層パターンの露光位置の補正量を決定する、
ことを特徴とする請求項13〜16のいずれか一項に記載の露光方法。 - 前記露光方法は、電子ビーム源より生じる電子ビームを、前記対象試料の表面に近接して前記電子ビームの経路中に配置された前記露光マスクに照射して、前記露光マスクを通過した電子ビームで、前記対象試料の表面に前記対象マスクの前記上層パターンを露光する電子線露光方法であって、
前記対象試料への前記上層パターンの露光位置の補正を、前記電子ビームの前記露光マスクへの入射角度を変更することにより行なう、ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の露光方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007324175A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Nuflare Technology Inc | 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置 |
EP3734361A1 (en) * | 2019-05-01 | 2020-11-04 | NXP USA, Inc. | Optical control modules for integrated circuit device patterning and reticles and methods including the same |
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2004
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