JP2003347203A - マスク、パターンの転写方法、アライメント精度測定方法、および装置 - Google Patents

マスク、パターンの転写方法、アライメント精度測定方法、および装置

Info

Publication number
JP2003347203A
JP2003347203A JP2002156515A JP2002156515A JP2003347203A JP 2003347203 A JP2003347203 A JP 2003347203A JP 2002156515 A JP2002156515 A JP 2002156515A JP 2002156515 A JP2002156515 A JP 2002156515A JP 2003347203 A JP2003347203 A JP 2003347203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
alignment accuracy
accuracy measurement
pattern
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002156515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4254133B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nakano
博之 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002156515A priority Critical patent/JP4254133B2/ja
Publication of JP2003347203A publication Critical patent/JP2003347203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254133B2 publication Critical patent/JP4254133B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重露光ではアライメント精度測定の精度が
悪く、効率も低い。 【解決手段】 複数回の重ね露光によりパターンを基板
側に転写するときに用いる複数のマスクであって、1つ
のアライメント精度測定マーク20内で四方に配置され
て当該マークを構成する4の倍数個のマーク要素21〜
24が、複数回の前記重ね露光を経たときに1つの完成
したアライメント精度測定マークとして前記基板側に転
写されるような相補関係を維持したまま、複数の前記マ
スクの少なくとも2つのマスクに分かれて配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数回の重ね露光
によりパターンを基板側に転写するときに用いる複数の
マスクとパターンの転写方法、並びに、複数回の重ね露
光時のマスクアライメント精度を測定する方法と装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスのリソグラフィに
おいて、微細なパターンの転写が1回の露光で困難な場
合に、用いるマスクを変えながら連続して行う複数回の
重ね露光技術(以下、多重露光とも呼ぶ)が知られてい
る。代表的な多重露光として、位相シフタを配置して微
細パターンを解像するためのマスクと、比較的広い面積
のパターンを解像するマスクを用いて2度の重ね露光を
行う技術が知られている。また、位相シフト法に限らず
疎密度が高い、あるいは微細部分の解像のために露光条
件が異なる場合があり、このような場合に、複数のマス
クを用いた多重露光技術が用いられることがある。
【0003】ところで、電子線露光技術の1つに、19
98年に考案された低エネルギー電子ビームのリソグラ
フィ(LEEPL)が知られている(特許第29519
47号公報)。LEEPLでは、2keV程度の低い加
速エネルギーの電子線を等倍のステンシルマスクを通し
て照射し、ステンシルマスクに近接配置させたウエーハ
を露光する。この技術は、最小線幅が100nm以降の
半導体製造に対応できるリソグラフィ技術の有力な候補
の1つである。次世代のリソグラフィの他の候補とし
て、4倍に縮小される電子光学系を利用し100KeV
の加速エネルギーの電子線を用いて露光するEPL(E
lectron−beam projection l
ithography)が知られている。
【0004】光露光マスクは、石英などの光透過性マス
ク基板上にCrなどからなる光遮蔽パターンを形成して
いるため、マスク基板に孔を開ける必要がない。電子線
を用いるLEEPL,EPLなどのマスクは、電子線を
照射する描画エリアをシリコンSi、炭化シリコンSi
C、ダイヤモンドなどの薄膜(メンブレン)から形成
し、これに電子線が透過する孔を形成したステンシルマ
スクを用いる。電子線はステンシルマスクの孔の部分を
通りウエーハ上に予め塗布されたレジストに到達し、レ
ジストを感光する。レジストがポジ型の場合、電子線が
照射されたレジスト部分が現像時にアルカリ溶液に溶解
し、パターンが形成される。
【0005】しかし、孤立したレジストパターンを形成
するためには、対応したマスク部分において電子線の透
過領域が閉環状(いわゆる、ドーナツ状)になったパタ
ーンが必要となるが、このようなパターンは孔によって
パターンが形成された1枚のステンシルマスクを用いて
作製することができない。孔に囲まれたメンブレン部分
が抜け落ちてしまうからである。
【0006】この問題を回避すべく、ステンシルマスク
の設計では、1つのデータを2ブロック以上に相補的に
分割して2枚以上のマスクに振り分け、振り分けたデー
タを基にそれぞれのマスクに相補分割パターンの孔を形
成する。実際の露光では、相補分割パターンが形成され
たマスクを適宜切り換えながら複数回の重ね露光を行
う。重ね露光を終えて、初めて所望のパターンのレジス
トへの転写が完了する。この技術は位相シフト法の場合
と同様に多重露光技術の一種である。ステンシルマスク
の場合、とくに、この技術を相補分割という。
【0007】ステンシルマスクを用いた露光を前提とし
た半導体製造工程では、例えばポジ型レジストを用いる
場合、配線などの孤立した残しパターンがある工程では
複数枚の相補分割マスクを用いる。コンタクトホールな
どの孤立した除去パターンがある工程では、相補分割は
不要であり、1枚のマスクを用いる。
【0008】微細パターンを形成するためのリソグラフ
ィでは、1つ前の工程で既に基板に形成されたパターン
に対し、次のパターンが形成されたマスクを精度よく合
わせて露光しなければならない。この合わせ精度はデー
タ上でレイヤー(層)が異なるパターン間の合わせ精度
であることから、以下、“層間のアライメント精度”と
いう。相補分割パターンが形成された複数のマスクを用
いて露光を1つの工程内で行う場合、層間のアライメン
ト精度に加えて、所望のパターンをほぼデータ通りに転
写するには複数のマスクの重ね合わせ精度を考慮しなく
てはならない。この合わせ精度はデータ上で同じレイヤ
ー内の相補分割パターンの合わせ精度であることから、
以下、“同一層のアライメント精度”という。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】多重露光を前提としな
いリソグラフィでは、最終的に必要なパターンのアライ
メント精度が±20nmであると仮定した場合、エッチ
ング等のプロセスの影響を無視すると、層間のアライメ
ント精度を凡そ±20nm以内に抑えれば良い。
【0010】相補分割技術を用いた、電子線等の荷電粒
子による多重露光あるいは光による多重露光では、例え
ば要求される最終的な層間のアライメント精度が±20
nmである場合、それぞれの露光で±20nmのアライ
メント精度を許すと、多重露光後に形成されたパターン
が所望のパターンの形状の規格を満足できない。異なる
複数のマスクを用いる多重露光では、マスクパターンの
形成誤差や露光条件の僅かな違いがパターン誤差に影響
するためである。このため多重露光では、前述した同一
層のアライメント精度が別に要求され、それを満足する
ために、個々の露光時のアライメント精度(層間のアラ
イメント精度)を±20nmより厳しく設定する必要が
ある。
【0011】アライメント精度の測定では、デバイスパ
ターンとは別にチップごと、或いはマスク内の複数箇所
にアライメント精度測定マークを設ける。露光後に、ア
ライメント精度測定マークの転写パターン同士の位置ず
れをウエーハ上で測定する。通常は、露光で新たに形成
されたボックスマークの中心座標を求め、下地に既に形
成されているボックスマークの中心座標と比較して中心
座標同士の位置ずれを計算する。それぞれのアライメン
ト精度測定マークにおいて求めた位置ずれの方向と量か
ら、アライメント精度(オフセット、回転、倍率など)
を求める。ここで、オフセットとは、ウエーハステージ
の進行方向と電子線の走査方向のずれから生じる位置ず
れである。
【0012】多重露光後のアライメント精度測定では、
通常の1回の露光後の測定精度より誤差が大きいという
課題がある。これは、相補分割パターンを有する複数の
マスクを用いた多重露光、或いは光による多重露光で
は、ボックスマークが露光回数Nだけウエーハ上で重な
り、中心座標の特定があいまいになるからである。この
ことが、多重露光後のアライメント精度測定の高精度化
を阻む一つの原因となっている。
【0013】アライメント精度測定では、高精度の測定
を高いスループットで行う必要がある。とくに、電子線
などの荷電粒子を用いた露光では、露光装置の仕様で決
まる荷電粒子の偏向誤差の規格を満足するために、ステ
ージを固定した状態で連続して行う描画領域がある範囲
に決められている。1つの描画領域の露光を1ショット
露光という。ショット露光間でステージ移動があり、ア
ライメント精度測定もショット露光ごとに行う必要があ
る。このため荷電粒子を用いた露光工程では、スループ
ットを出来るだけ向上させたいという要求が強い。
【0014】ところが、相補分割を含む多重露光後のア
ライメント精度測定を高精度に行おうとすると、N回の
露光のうち任意の2つの露光の組み合わせ全てにおいて
アライメント精度を求める必要がある。このため、特別
にアライメントマークを設計し、その転写パターンの中
心座標の位置ずれを通りの組み合わせで確認しな
ければならない。したがって測定時間が非常に長い。ま
た、ショットごとに測定が必要な場合があることを考慮
すると、この方法は実用的でない。
【0015】本発明の第1の目的は、高精度で短時間に
測定ができる構成のアライメント精度測定マークを有し
ているマスクを提供することである。本発明の第2の目
的は、高精度で短時間に測定ができる構成のアライメン
ト精度測定マークを基板側に転写する露光方法を提供す
ることである。本発明の第3の目的は、アライメント精
度測定マークの転写パターンを用いて高精度で効率よく
行えるアライメント精度測定方法を提供することであ
る。本発明の第4の目的は、アライメント精度測定マー
クの転写パターンを用いて高精度で効率よく行えるアラ
イメント精度測定装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に係
るマスクは、前記第1の目的を達成するためのものであ
り、複数回の重ね露光によりパターンを基板側に転写す
るときに用いる複数のマスクであって、1つのアライメ
ント精度測定マーク内で四方に配置されて当該マークを
構成する4の倍数個のマーク要素が、複数回の前記重ね
露光を経たときに1つの完成したアライメント精度測定
マークとして前記基板側に転写されるような相補関係を
維持したまま、複数の前記マスクの少なくとも2つのマ
スクに分かれて配置されている。
【0017】本発明の第1の観点に係る露光方法は、前
記第2の目的を達成するためのものであり、複数のマス
クを用いた複数回の重ね露光により基板側にパターンを
転写するパターンの転写方法であって、複数回の前記重
ね露光が、1つのアライメント精度測定マーク内で四方
に配置されて当該マークを構成する4の倍数個のマーク
要素の幾つかが配置されたマスクを用い、前記基板側に
前記パターンの一部を転写する1回目の露光と、4の倍
数個の前記マーク要素のうち残りの全部または一部のマ
ーク要素が配置された他のマスクを用い、前記基板側に
既に形成された前記パターンの一部と相補関係にある前
記パターンの残りの全部または一部を前記基板側に転写
する2回目以降の露光とを含む。
【0018】本発明の第1の観点に係るアライメント精
度測定方法は、前記第3の目的を達成するためのもので
あり、複数回の重ね露光により基板側に転写された第1
のアライメント精度測定マークの基板内の第1のマーク
位置座標を求める第1のステップと、求めた前記第1の
マーク位置座標を、既に基板側に形成されている第2の
アライメント精度測定マークの第2のマーク位置座標と
比較し、複数回の前記重ね露光時のマスクアライメント
精度を求める第2のステップとを有し、前記第1のステ
ップでは、前記第1のアライメント精度測定マークを構
成する複数のマーク要素の転写パターンの中から、他の
前記転写パターンと重ることなく1回の露光でそれぞれ
が形成された、少なくとも前記重ね露光の回数と同じ数
の前記転写パターンを用いて、前記第1のマーク位置座
標を求める。
【0019】本発明の第1の観点に係るアライメント精
度測定装置は、前記第4の目的を達成するためのもので
あり、複数回の重ね露光により基板側に転写された第1
のアライメント精度測定マークの基板内の第1のマーク
位置座標を求める位置座標測定手段と、求めた前記第1
のマーク位置座標を、既に基板側に形成されている第2
のアライメント精度測定マークの第2のマーク位置座標
と比較し、複数回の前記重ね露光時のマスクアライメン
ト精度を求める評価手段とを有し、前記位置座標測定手
段が、前記第1のアライメント精度測定マークを構成す
る複数のマーク要素の転写パターンの中から、他の前記
転写パターンと重ることなく1回の露光でそれぞれが形
成された、少なくとも前記重ね露光の回数と同じ数の前
記転写パターンを用いて、前記第1のマーク位置座標を
求める。
【0020】第1の観点では、マスクに配置された1つ
のアライメント精度測定マーク内で、4の倍数個のマー
ク要素が四方に配置されている。4の倍数個のマーク要
素は、露光時に、複数回の重ね露光を経たときに1つの
完成したアライメント精度測定マークとして基板側に転
写される相補関係を維持したまま、複数の前記マスクの
少なくとも2つのマスクに分かれて配置されている。複
数のマスクを用いた重ね露光では、1回目の露光でマー
ク要素の幾つかが転写され、2回目以降の露光で残りの
マーク要素が基板側に転写されて1つのアライメント精
度測定マークの転写が完結する。1回目の露光で転写さ
れるマーク要素数は複数でもよいが、上記相補関係があ
るので、それぞれのマーク要素の転写パターンは他のマ
ーク要素の転写パターンと重ならない。アライメント精
度の測定(装置)では、第1のステップで(位置座標測
定手段が)他の転写パターンと重なっていない転写パタ
ーンを用いてマーク中心座標を求める。このため、ステ
ップ2で(評価手段によって)求めたアライメント精度
の信頼性が高い。
【0021】本発明の第2の観点に係るマスクは、前記
第1の目的を達成するためのものであり、複数回の重ね
露光によりパターンを基板側に転写するときに用いる複
数のマスクであって、複数の前記マスクそれぞれにアラ
イメント精度測定マークが少なくとも2つ配置され、前
記アライメント精度測定マークのそれぞれが、複数回の
前記重ね露光のどの2つの露光時をとっても、前記基板
側に既に転写された他のアライメント精度測定マークと
重ならないマスク位置に配置されている。
【0022】本発明の第2の観点に係る露光方法は、前
記第2の目的を達成するためのものであり、複数のマス
クを用いた複数回の重ね露光により基板側にパターンを
転写するパターンの転写方法であって、複数回の前記重
ね露光が、アライメント精度測定マークが複数配置され
たマスクを用いて、前記基板側に前記パターンの一部を
転写する1回目の露光と、アライメント精度測定マーク
が複数配置され、当該アライメント精度測定マークのそ
れぞれが前記1回目の露光で前記基板側に前記アライメ
ント精度測定マークが転写されてできたマークパターン
と重ならないマスク位置に配置されているマスクを用い
て、前記基板側に既に形成された前記パターンの一部と
相補関係にある前記パターンの残りの全部または一部を
転写する2回目以降の露光とを含む。
【0023】本発明の第2の観点に係るアライメント精
度測定方法は、前記第3の目的を達成するためのもので
あり、複数回の重ね露光により基板側に転写された第1
のアライメント精度測定マークの基板内の第1のマーク
位置座標を求める第1のステップと、求めた前記第1の
マーク位置座標を、既に基板側に形成されている第2の
アライメント精度測定マークの第2のマーク位置座標と
比較し、複数回の前記重ね露光時のマスクアライメント
精度を求める第2のステップとを有し、前記第1のステ
ップでは、前記基板側に形成された複数の前記第1のア
ライメント精度測定マークの中から、他のアライメント
精度測定マークと重なることなく1回の露光でそれぞれ
が形成された少なくとも2つの前記第1のアライメント
精度測定マークを用いて、マーク位置座標を前記重ね露
光の露光ごとに求め、求めた複数の前記マーク位置座標
を平均して前記第1のマーク位置座標を求める。
【0024】本発明の第2の観点に係るアライメント測
定装置は、前記第4の目的を達成するためのものであ
り、複数回の重ね露光により基板側に転写された第1の
アライメント精度測定マークの基板内の第1のマーク位
置座標を求める位置座標測定手段と、求めた前記第1の
マーク位置座標を、既に基板側に形成されている第2の
アライメント精度測定マークの第2のマーク位置座標と
比較し、複数回の前記重ね露光時のマスクアライメント
精度を求める評価手段とを有し、前記位置座標測定手段
が、前記基板側に形成された複数の前記第1のアライメ
ント精度測定マークの中から、他のアライメント精度測
定マークと重なることなく1回の露光でそれぞれが形成
された少なくとも2つの前記第1のアライメント精度測
定マークを用いて、マーク位置座標を前記重ね露光の露
光ごとに求め、求めた複数の前記マーク位置座標を平均
して前記第1のマーク位置座標を求める。
【0025】第2の観点では、マスクに複数配置された
アライメント精度測定マークのそれぞれが、複数回の重
ね露光のどの2つの露光時をとっても、基板側に既に転
写された他のアライメント精度測定マークと重ならない
マスク位置に配置されている。このため複数回の重ね露
光後に、アライメント精度測定マークの転写パターン同
士が重ならない。アライメント精度の測定(装置)にお
いては、ステップ1で(中心座標測定手段が)互いに重
なっていない転写パターンを用いてマーク中心座標を求
める。このため、ステップ2で(評価手段によって)求
めたアライメント精度の信頼性が高い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、ステ
ンシルマスクを用いた重ね露光を例に説明する。
【0027】[第1実施形態]図1(A−1)〜図1
(A−4)は、相補分割の説明図である。また、図1
(B−1)〜図1(B−3)は、相補分割しない場合の
説明図である。設計データが、図1(A−1)と図1
(B−1)のように与えられている。斜線部分2,3が
ステンシルマスクで電子線などの荷電粒子が透過する孔
となるデータ(以下、孔データという)である。設計デ
ータ1は、周囲を孔データ2に囲まれた孤立パターン4
と、3方を孔データ3に囲まれたパターン5とを含む。
【0028】図1(B−1)に示す設計データを用い
て、相補分割しないで1枚のステンシルマスクを作製す
る。このとき、図1(B−2)に示すメンブレン領域1
0に、周囲にドーナツと同じように閉環状の孔が形成さ
れるため中心部のメンブレン領域14が抜け落ちた欠陥
パターンが形成される。また、3方が凹状パターンの孔
に囲まれた舌状部分15が形成される。舌状部分15は
周囲のメンブレン領域10からの支持が不十分で不安定
なため、マスクの形成時あるいは使用時に動きやすい。
【0029】図1(A−1)に示す設計データを用い
て、相補2分割により2枚のステンシルマスクを作製す
る。2枚のステンシルマスクを、図1(A−2)と図1
(A−3)に示す。本例では、閉環状の孔パターンを、
平行は2つのパターンからなる2つの組に相補分割し、
それぞれの組を1組ずつ2枚のステンシルマスクに振り
分ける。これによって、第1相補に対応したマスクのメ
ンブレン領域10aに、平行な2つの孔14aが形成さ
れる。また、第2相補に対応したマスクのメンブレン領
域10bに、第1相補に対応したマスクの2つの孔14
aと直交し互いに平行な2つの孔14bが形成される。
同様に、凹状の孔パターン3を、平行な2つのパターン
の組と、1つのパターンとに相補分割し、2枚のステン
シルマスクに振り分ける。これによって、第1相補に対
応したマスクのメンブレン領域10aに、平行な2つの
孔15aが形成される。また、第2相補に対応したマス
クのメンブン領域10bに、第1相補に対応したマスク
の2つの孔15aと直交する1つの孔15bが形成され
る。
【0030】図1(B−2)に図解したマスクを用いて
1回の露光でパターンをウエーハ100に形成する。こ
のとき図1(B−3)に示すように、荷電粒子が矩形領
域の全てに照射されて欠陥転写パターン102’がウエ
ーハ100に形成される。また、荷電粒子が凹に照射さ
れるが、その一部105の形状が設計データ5とは異な
る欠陥転写パターン103’がウエーハ100に形成さ
れる。相補分割の場合は、2回の露光を2枚のステンシ
ルマスクを切り替えて行う。このとき図1(A−4)に
示すように、設計データ2とほぼ同じ転写パターン10
2と、設計データ3とほぼ同じ転写パターン103がウ
エーハ100に形成される。
【0031】図2に、第1実施形態で用いたステンシル
マスク内のアライメント精度測定マークを示す。本例で
は、相補4分割に対応したバーマーク(以下、相補4分
割バーマークという)を説明する。相補4分割バーマー
ク20は、マーク要素として4つのバー21,22,2
3,24を有し、これらが四方に配置されている。バー
21は相補1に対応した第1のステンシルマスクに形成
され、バー22は相補2に対応した第2のステンシルマ
スクに形成され、バー23は相補3に対応した第3のス
テンシルマスクに形成され、バー24は相補4に対応し
た第4のステンシルマスクに形成される。
【0032】図3および図4に、採用可能な2つのアラ
イメント方法を示す。これらの図で、ウエーハ100に
形成された正方形部分は、描画ショット領域またはチッ
プを示す。なお、以下では図示した正方形部分がチップ
であると仮定する。
【0033】図3に、いわゆるグローバル・アライメン
トと称される方法を示す。例えば、ストライプ単位でY
方向に露光を繰り返すことを基本とする。1本のチップ
列の露光が終了すると、露光対象列をX方向に1チップ
分ずらして、次のチップ列をY方向に繰り返し露光す
る。このY方向のストライプ単位の露光とX方向の移動
を繰り返してウエーハ100のほぼ全域を露光する。4
分割相補の場合、このような露光を4回、マスクを順次
切り替えて行う。グローバル・アライメントでは、全チ
ップの半分、あるいは3分の1といった所定割合で、ほ
ぼウエーハ100の全域をカバーするマスク位置にアラ
イメント精度測定マークが配置されている。具体的に、
位置合わせおよび測定用のチップ(以下、アライメント
チップ)内にアライメント精度測定マークが組み込まれ
ている。ここでは、アライメントチップを図中の斜線部
で示す。それぞれの露光時でステージ移動がある度に、
全てのアライメントチップで図示を省略した既存のアラ
イメントマークを用いた位置合わせを行う。そして、露
光が終了すると、レジストを現像してパターンを形成
し、当該露光により形成されたアライメント精度測定マ
ークの下地マークとの中心位置ずれを全てのアライメン
トチップで測定する。その測定結果を基に、ウエーハ全
体で誤差を一番小さくするような最小2乗法等で統計処
理を行ってオフセット、回転、倍率に関するアライメン
ト係数を算出する。その後、このアライメント係数を用
いてオフセット、回転、倍率に関する装置の調整値を変
えて、本番ウエーハを露光する。
【0034】図4に、いわゆるダイ・バイ・ダイ・アラ
イメントと称される方法を示す。露光はチップ単位で位
置合わせした後に行う。アライメント精度測定マークが
チップごとに複数、例えば四隅に配置されている。アラ
イメント精度の測定は、チップごとにでき、それぞれの
チップ位置に対応したオフセット、回転、倍率に関する
アライメント係数を算出する。その後、このアライメン
ト係数を用いて、それぞれのチップごとに、オフセッ
ト、回転、倍率に関する装置の調整値を変えて、本番ウ
エーハを露光する。
【0035】つぎに、図2に図解したアライメント精度
測定マークの転写パターンからマーク中心座標を測定
し、上記アライメント計数を算出する方法を説明する。
図5は、この方法の手順と測定装置の機能を示す図であ
る。また、図6(A)および図6(B)はマーク中心座
標と中心位置ずれとの求め方を示す図であり、図6
(A)は下地マークがバーマークである場合、図6
(B)はボックスマークである場合を示す。図5におけ
るステップ1では、位置座標測定手段51が、複数回の
重ね露光により形成された相補4分割バーマークの転写
パターンのウエーハ内のマーク中心位置座標(第1のマ
ーク位置座標)を求める。図6(A)、図6(B)にお
いて、バーパターンP21は相補1に対応したマスクを
用いた1回目の露光により形成され、バーパターンP2
2は相補2に対応したマスクを用いた2回目の露光によ
り形成され、バーパターンP23は相補3に対応したマ
スクを用いた3回目の露光により形成され、バーパター
ンP24は相補4に対応したマスクを用いた4回目の露
光により形成された。転写パターンを構成する4つのバ
ーパターンP21,P22,P23,P24の位置座標
を平均化して、マーク中心座標Cを求める。位置の検出
方法は任意であるが、例えば、転写パターンを撮像した
ときの画像の輝度信号からエッジ位置を求めて、エッジ
位置から得られるバー中心位置を平均化する方法が採用
できる。図5に示すステップ2では、評価手段52が、
求めた上記マーク中心座標Cを、下地のバーマークまた
はボックスマークの中心座標(第2のマーク位置座標)
C0と比較し、両者の位置ずれの方向と量を算出する。
マーク位置座標の位置ずれの算出を、ウエーハ内の全て
の相補4分割バーマークについて実行し、その後、評価
手段51が、最小2乗法、その他の方法を用いて前記ア
ライメント係数を算出する。
【0036】以上は相補4分割を説明したが、例えば相
補2分割や相補3分割の場合のバーマークでは、複数の
バーが1つのマスクに配置される。また、相補分割して
配置されるアライメント精度測定マークはバーマークに
限定されない。露光ごとに転写されるマーク要素が、他
のマーク要素の転写パターンおよび下地マークと重なら
ないマスク位置に配置されていることを要件とする。本
実施形態のアライメント精度測定の方法および装置は、
1つの層内で相補が異なるパターン転写精度を個々に判
断する必要がなく、相補分割数が多い場合でも1つのア
ライメント精度測定マーク内で平均化された座標を求
め、ずれ量を算出する。このため、アライメント精度測
定のスループットが高く、実用的である。
【0037】[第2実施形態]アライメント精度測定マ
ークのマーク要素の数は4に限定されず、4の整数倍で
ある。第2実施形態は、バーマークが8個の場合を例
に、マーク中心座標の算出方法の他の例を示す。なお、
アライメント方法は第1実施形態と同じである。図7
に、第2実施形態に用いた相補4分割バーマークを示
す。バーマーク30は、8個のバー31〜38から構成
され、四方のそれぞれに2個のバーが配置されている。
【0038】図8に、8個のバーからなるバーマークの
中心座標を求める方法を図解する。この方法では、四方
のそれぞれに配置された2つのバーの転写パターンの中
心線を求める。転写パターンP31とP32の中心線を
L1、転写パターンP33とP34の中心線をL2、転
写パターンP35とP36の中心線をL3、転写パター
ンP37とP38の中心線をL4とする。対向する中心
線L1とL2のY座標の平均値からマーク中心座標Cの
Y座標が求まり、対向する中心線L3とL4のX座標の
平均値からマーク中心座標CのX座標が求まる。なお、
相補4分割の仕方は任意であるが、X座標とY座標のそ
れぞれを相補4分割の平均値とするには、図示のよう
に、例えば、転写パターンP32とP34を相補1に対
応したマスクを用いた露光により形成し、転写パターン
P31とP33を相補2に対応したマスクを用いた露光
により形成し、転写パターンP35とP37を相補3に
対応したマスクを用いた露光により形成し、転写パター
ンP36とP38を相補4に対応したマスクを用いた露
光により形成する。相補8分割の場合は、それぞれの相
補マスクで1つのバーを転写する。また、他の相補分割
数の場合は、全体の平均値がマーク中心座標に、より反
映されるような配置を行うことが望ましい。
【0039】[第3実施形態]上述した2つの実施形態
では、1つのアライメント精度測定マークが少なくとも
2枚の相補マスクを用いて転写された。第3実施形態で
は、1つのアライメント精度測定パターンが複数の相補
マスクの何れか1枚を用いて転写される。図9(A)
に、ウエーハ内のアライメント精度測定マーク転写位置
を示す。また、図9(B)に、その1つの拡大図を示
す。アライメント精度測定マークの転写パターン40−
1がバーマークの場合、図9(B)に図解するように、
バーの転写パターンP41,P42,P43,P44の
全てが相補1に対応したマスクを用いた1回の露光によ
り形成される。同様な、相補1に対応したバーマークの
転写パターン40−1が、ウエーハ内で、バーマーク転
写パターン40−1と対称な位置に形成されている。同
様に、ウエーハ内で、相補2に対応した2つのバーマー
ク転写パターン40−2が対称な位置に形成され、相補
3に対応した2つのバーマーク転写パターン40−3が
対称な位置に形成され、相補4の2つのバーマーク40
−4が対称な位置に形成されている。これらのバーマー
ク転写パターンは、同じ相補同士だけでなく、異なる相
補間でもウエーハ内の対称性が保たれるように配置され
ている。
【0040】アライメント方法は、第1実施形態と同じ
とする。アライメント精度の測定では、バーマーク転写
パターンごとにマーク中心座標を求めてもよい。この場
合、バーマークを4つ重ねて転写した場合に比べ測定箇
所は増えるが、重ねられていない分、測定精度が向上す
るという利点がある。また、図9(A)に示すように、
相補4分割を全て含む複数の領域(図示の場合、領域1
と領域2)に分けて、それぞれの領域内でマーク中心座
標を平均化し、対応する下地マークの平均値と比較して
も良い。以上は、ウエーハ内で相補の対照性を維持した
配置であったが、図9(A)に示す配置を1つのショッ
ト内配置とすれば、ショット内のアライメント精度測定
に応用できる。また、アライメント精度測定マークが1
枚のマスクを用いて形成されるため、ボックスマークで
あっても良い。なお、合わされる下地マークはバーマー
ク、ボックスマークの何れでも良い。
【0041】第1〜第3実施形態ではLEEPL,EP
Lなどのステンシルマスクを用いたが、位相シフト多重
露光など光露光への適用も可能である。これにより、多
重露光のアライメント精度の測定が精度よく、かつ効率
よく行うことが可能となった。その結果、トータルオー
バーレイのうちアライメントで高精度な管理が実現で
き、また線幅管理マージン拡大ができるようになった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、アライメント精度測定
マークが相補的に複数のマスクに配分されて形成されて
いることから、複数回の重ね露光後に基板側にできた転
写パターンは、その要素パターンレベルでも、全体で
も、複数回の重ね露光のうち何れか1回の露光で形成さ
れる。そのため、アライメント精度測定において、複数
回の重ね露光の平均値としてマーク中心座標が正しく求
まる。よって高精度なアライメント精度が求まり、これ
を用いてマスク上の微細パターンをウエーハ上の所望の
位置に、より正しく形成できる。また、アライメント精
度の算出は複数回の重ね露光のそれぞれの露光ごとに最
小で1回とすることができ、測定時間が短縮して効率化
が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A−1)〜(A−4)は相補分割の説明図、
(B−1)〜(B−3)は相補分割しない場合の説明図
である。
【図2】第1実施形態に用いたステンシルマスク内のア
ライメント精度測定マークを示す図である。
【図3】グローバル・アライメント法の説明図である。
【図4】ダイ・バイ・ダイ・アライメント法の説明図で
ある。
【図5】第1実施形態に用いたアライメント精度測定方
法の手順と測定装置の機能を示す図である。
【図6】中心座標と位置ずれの求め方を示す図であり、
(A)は下地にバーマークがある場合、(B)は下地に
ボックスマークがある場合である。
【図7】第2実施形態に用いた8バー構成の相補4分割
バーマークを示す図である。
【図8】8バー構成のバーマークの中心座標を求める方
法を示す図である。
【図9】(A)は第3実施形態において、ウエーハ内の
アライメント精度測定マーク転写位置を示す図であり、
(B)は、その1つの拡大図である。
【符号の説明】
1‥‥設計データ、2,3‥‥孔データ、4,5‥‥パ
ターン、10,10a,10b,14,15‥‥メンブ
レン領域、14a,14b,15a,15b‥‥孔、1
00‥‥ウエーハ、102,102’,103,10
3’ ‥‥転写パターン、20,30,40−1〜40
−4‥‥バーマーク、50‥‥アライメント精度測定装
置、51‥‥位置座標測定手段、52‥‥評価手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数回の重ね露光によりパターンを基板側
    に転写するときに用いる複数のマスクであって、 1つのアライメント精度測定マーク内で四方に配置され
    て当該マークを構成する4の倍数個のマーク要素が、複
    数回の前記重ね露光を経たときに1つの完成したアライ
    メント精度測定マークとして前記基板側に転写されるよ
    うな相補関係を維持したまま、複数の前記マスクの少な
    くとも2つのマスクに分かれて配置されているマスク。
  2. 【請求項2】複数の前記マスクは、 前記アライメント精度測定マークの形成領域が複数存在
    し、 前記形成領域の1つにつき前記マーク要素が少なくも1
    つ配置され、かつ、 互いに相補関係にある前記パターンの一部をそれぞれが
    有する請求項1に記載のマスク。
  3. 【請求項3】複数回の重ね露光によりパターンを基板側
    に転写するときに用いる複数のマスクであって、 複数の前記マスクそれぞれにアライメント精度測定マー
    クが少なくとも2つ配置され、 前記アライメント精度測定マークのそれぞれが、複数回
    の前記重ね露光のどの2つの露光時をとっても、前記基
    板側に既に転写された他のアライメント精度測定マーク
    と重ならないマスク位置に配置されているマスク。
  4. 【請求項4】マスク側に配置された前記アライメント精
    度測定マークのそれぞれが、そのアライメント精度測定
    マーク内で四方に配置されて当該マークを構成する4の
    倍数個のマーク要素からなる請求項3に記載のマスク。
  5. 【請求項5】複数のマスクを用いた複数回の重ね露光に
    より基板側にパターンを転写するパターンの転写方法で
    あって、 複数回の前記重ね露光が、 1つのアライメント精度測定マーク内で四方に配置され
    て当該マークを構成する4の倍数個のマーク要素の幾つ
    かが配置されたマスクを用い、前記基板側に前記パター
    ンの一部を転写する1回目の露光と、 4の倍数個の前記マーク要素のうち残りの全部または一
    部のマーク要素が配置された他のマスクを用い、前記基
    板側に既に形成された前記パターンの一部と相補関係に
    ある前記パターンの残りの全部または一部を前記基板側
    に転写する2回目以降の露光と、 を含むパターンの転写方法。
  6. 【請求項6】前記1回目の露光および前記2回目以降の
    露光では、前記アライメント精度測定マークの形成領域
    を複数有し当該形成領域の1つにつき前記マーク要素が
    少なくも1つ配置され、かつ、互いに相補関係にある前
    記パターンの一部をそれぞれが有するマスクを用いる請
    求項5に記載のパターンの転写方法。
  7. 【請求項7】複数のマスクを用いた複数回の重ね露光に
    より基板側にパターンを転写するパターンの転写方法で
    あって、 複数回の前記重ね露光が、 アライメント精度測定マークが複数配置されたマスクを
    用いて、前記基板側に前記パターンの一部を転写する1
    回目の露光と、 アライメント精度測定マークが複数配置され、当該アラ
    イメント精度測定マークのそれぞれが前記1回目の露光
    で前記基板側に前記アライメント精度測定マークが転写
    されてできたマークパターンと重ならないマスク位置に
    配置されているマスクを用いて、前記基板側に既に形成
    された前記パターンの一部と相補関係にある前記パター
    ンの残りの全部または一部を転写する2回目以降の露光
    と、 を含むパターンの転写方法。
  8. 【請求項8】前記アライメント精度測定マークのそれぞ
    れが、そのアライメント精度測定マーク内で四方に配置
    されて当該マークを構成する4の倍数個のマーク要素か
    らなるマスクを用いて、前記1回目の露光と前記2回目
    以降の露光を行う請求項7に記載のパターンの転写方
    法。
  9. 【請求項9】複数回の重ね露光により基板側に転写され
    た第1のアライメント精度測定マークの基板内の第1の
    マーク位置座標を求める第1のステップと、 求めた前記第1のマーク位置座標を、既に基板側に形成
    されている第2のアライメント精度測定マークの第2の
    マーク位置座標と比較し、複数回の前記重ね露光時のマ
    スクアライメント精度を求める第2のステップとを有
    し、 前記第1のステップでは、前記第1のアライメント精度
    測定マークを構成する複数のマーク要素の転写パターン
    の中から、他の前記転写パターンと重ることなく1回の
    露光でそれぞれが形成された、少なくとも前記重ね露光
    の回数と同じ数の前記転写パターンを用いて、前記第1
    のマーク位置座標を求めるアライメント精度測定方法。
  10. 【請求項10】複数回の重ね露光により基板側に転写さ
    れた第1のアライメント精度測定マークの基板内の第1
    のマーク位置座標を求める第1のステップと、 求めた前記第1のマーク位置座標を、既に基板側に形成
    されている第2のアライメント精度測定マークの第2の
    マーク位置座標と比較し、複数回の前記重ね露光時のマ
    スクアライメント精度を求める第2のステップとを有
    し、 前記第1のステップでは、前記基板側に形成された複数
    の前記第1のアライメント精度測定マークの中から、他
    のアライメント精度測定マークと重なることなく1回の
    露光でそれぞれが形成された少なくとも2つの前記第1
    のアライメント精度測定マークを用いて、マーク位置座
    標を前記重ね露光の露光ごとに求め、求めた複数の前記
    マーク位置座標を平均して前記第1のマーク位置座標を
    求めるアライメント精度測定方法。
  11. 【請求項11】複数回の重ね露光により基板側に転写さ
    れた第1のアライメント精度測定マークの基板内の第1
    のマーク位置座標を求める位置座標測定手段と、 求めた前記第1のマーク位置座標を、既に基板側に形成
    されている第2のアライメント精度測定マークの第2の
    マーク位置座標と比較し、複数回の前記重ね露光時のマ
    スクアライメント精度を求める評価手段とを有し、 前記位置座標測定手段が、前記第1のアライメント精度
    測定マークを構成する複数のマーク要素の転写パターン
    の中から、他の前記転写パターンと重ることなく1回の
    露光でそれぞれが形成された、少なくとも前記重ね露光
    の回数と同じ数の前記転写パターンを用いて、前記第1
    のマーク位置座標を求めるアライメント精度測定装置。
  12. 【請求項12】複数回の重ね露光により基板側に転写さ
    れた第1のアライメント精度測定マークの基板内の第1
    のマーク位置座標を求める位置座標測定手段と、 求めた前記第1のマーク位置座標を、既に基板側に形成
    されている第2のアライメント精度測定マークの第2の
    マーク位置座標と比較し、複数回の前記重ね露光時のマ
    スクアライメント精度を求める評価手段とを有し、 前記位置座標測定手段が、前記基板側に形成された複数
    の前記第1のアライメント精度測定マークの中から、他
    のアライメント精度測定マークと重なることなく1回の
    露光でそれぞれが形成された少なくとも2つの前記第1
    のアライメント精度測定マークを用いて、マーク位置座
    標を前記重ね露光の露光ごとに求め、求めた複数の前記
    マーク位置座標を平均して前記第1のマーク位置座標を
    求めるアライメント精度測定装置。
JP2002156515A 2002-05-29 2002-05-29 アライメント精度測定方法、アライメント精度測定装置、半導体デバイスの製造方法、および、マスク Expired - Fee Related JP4254133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156515A JP4254133B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 アライメント精度測定方法、アライメント精度測定装置、半導体デバイスの製造方法、および、マスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156515A JP4254133B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 アライメント精度測定方法、アライメント精度測定装置、半導体デバイスの製造方法、および、マスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003347203A true JP2003347203A (ja) 2003-12-05
JP4254133B2 JP4254133B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=29772700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002156515A Expired - Fee Related JP4254133B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 アライメント精度測定方法、アライメント精度測定装置、半導体デバイスの製造方法、および、マスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4254133B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208081A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Oki Electric Ind Co Ltd アラインメントマーク、合わせマーク及び半導体装置の製造方法
KR100887064B1 (ko) 2006-07-05 2009-03-04 주식회사 하이닉스반도체 오버레이 버니어 및 그의 형성 방법
CN109240050A (zh) * 2018-11-19 2019-01-18 赛莱克斯微系统科技(北京)有限公司 一种光刻方法、掩膜及光刻系统
CN117276105A (zh) * 2023-02-27 2023-12-22 魅杰光电科技(上海)有限公司 半导体套准误差的量测方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208081A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Oki Electric Ind Co Ltd アラインメントマーク、合わせマーク及び半導体装置の製造方法
KR100887064B1 (ko) 2006-07-05 2009-03-04 주식회사 하이닉스반도체 오버레이 버니어 및 그의 형성 방법
CN109240050A (zh) * 2018-11-19 2019-01-18 赛莱克斯微系统科技(北京)有限公司 一种光刻方法、掩膜及光刻系统
CN117276105A (zh) * 2023-02-27 2023-12-22 魅杰光电科技(上海)有限公司 半导体套准误差的量测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4254133B2 (ja) 2009-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7244533B2 (en) Method of the adjustable matching map system in lithography
US6225011B1 (en) Method for manufacturing semiconductor devices utilizing plurality of exposure systems
US9097989B2 (en) Target and method for mask-to-wafer CD, pattern placement and overlay measurement and control
JP2009510770A (ja) オーバーレイ精度とパターン配置誤差とを同時に測定する方法
EP2622414B1 (en) Production methods using two exposure tools and adjacent exposures
JPH06132189A (ja) 重ね合わせ精度測定機の測定条件の最適化方法、並びにアラインメントマーク形状あるいは露光装置におけるアラインメントマーク測定方式の最適化方法
JP2009064951A (ja) アライメントマーク、アライメントマーク形成方法及びパターン形成方法
KR100253052B1 (ko) 패턴형성방법 및 패턴형성장치
JP2001022051A (ja) レチクル及び半導体装置の製造方法
JP5134625B2 (ja) Apc制御ストラテジーにより露光フィールド内のオーバーレイ誤差を小さくする方法およびシステム
WO2007013140A1 (ja) 位置合わせ方法
JP2000133576A (ja) 位置ずれ計測マーク及び位置ずれ計測方法
JP2010502024A5 (ja)
JP3311302B2 (ja) 露光方法
JP4254133B2 (ja) アライメント精度測定方法、アライメント精度測定装置、半導体デバイスの製造方法、および、マスク
JP3332872B2 (ja) 露光方法
TWI820371B (zh) 用於微影裝置製造程序之檢測工具及度量衡方法
JP4525067B2 (ja) 位置ずれ検出用マーク
TW200304669A (en) Multi-exposure lithography method and system providing increased overlay accuracy
JP2008261922A (ja) 多重露光技術用フォトマスクのパタンデータ作成方法
JPH11132716A (ja) フォトリソグラフィ工程における重ね合わせ精度測定方法、及びフォトリソグラフィ工程における重ね合わせ精度測定マーク
JP2008096665A (ja) フォトマスク及び半導体装置の製造方法
JP2001102285A (ja) 位置合わせマーク
JP3721655B2 (ja) 半導体装置製造工程における合わせ誤差測定方法及び露光方法並びに重ね合わせ精度管理方法
KR20010028305A (ko) 위치정합 보정 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees