JP2000040649A - 露光方法および位置合わせマーク - Google Patents

露光方法および位置合わせマーク

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JP2000040649A
JP2000040649A JP10207801A JP20780198A JP2000040649A JP 2000040649 A JP2000040649 A JP 2000040649A JP 10207801 A JP10207801 A JP 10207801A JP 20780198 A JP20780198 A JP 20780198A JP 2000040649 A JP2000040649 A JP 2000040649A
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mark
exposure
pattern
alignment
distortion
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JP10207801A
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English (en)
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Yoshimitsu Kato
善光 加藤
Kazuyoshi Sugihara
和佳 杉原
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
Toshiyuki Umagoe
俊幸 馬越
Hiromi Niiyama
広美 新山
Tetsuo Nakasugi
哲郎 中杉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/7045Hybrid exposures, i.e. multiple exposures of the same area using different types of exposure apparatus, e.g. combining projection, proximity, direct write, interferometric, UV, x-ray or particle beam

Abstract

(57)【要約】 【課題】スキャン転写型光露光装置とEB露光装置を用
いた露光方法において、スキャン転写型光露光装置の光
スリットのスキャン方向の違いによるパターン歪みによ
る重ね合わせ精度の低下を抑制できる露光方法を提供す
ること。 【解決手段】スキャン転写型光露光装置のスキャン方向
別の歪み係数を算出し(ステップS1)、次に上記歪み
係数とEB露光装置の歪み係数の重ね合わせによる総合
歪み係数を算出し、次に総合歪み係数から求めた補正を
考慮して光露光パターンに対してEB露光パターンを重
ね露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャン転写型光
露光装置と荷電ビーム露光装置とを用いてチップ上の同
一レジストにパターンを露光する露光方法およびこれに
用いられる位置合わせマークに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のLSIパターンの集積化により、
露光装置に求められるパターンの微細化やアライメント
精度はより厳しくなっている。現状ではKrFエキシマ
レーザーを露光光源に用いた光露光装置が主流になって
いるが、さらに微細な解像性が要求される場合には電子
ビーム露光が有力な技術である。
【0003】しかしながら、電子ビーム露光は、光露光
に比べ露光スループットが遅いという問題を抱えてい
る。露光パターンの中で繰り返しパターン部分(数μm
角)を一括転写する部分一括転写方式を採用して、露光
スループットを増加させた電子ビーム露光装置もある
が、それでも光露光装置に比べれば露光スループットは
小さい。
【0004】このように電子ビーム露光は解像性に優れ
るが、露光スループットが光露光に比べ大きく劣ってい
る。この対策として、比較的粗いパターンを光で露光
し、微細パターンを電子ビームを用いて露光するという
ように、光露光と電子ビーム露光を使い分けるミックス
アンドマッチ露光の採用が最も現実的である。
【0005】ところが、光露光パターンは露光装置のレ
ンズ投影歪みの影響を受け、ウェハ上に歪んで形成され
る。したがって、ミックスアンドマッチ露光でこの歪み
を持ったパターンに対し、EB露光装置で精度良く重ね
合わせ露光を行うには、予め光露光パターンのチップ面
内の歪みを定量的に知り、EB露光パターンを故意に歪
ませて露光する必要がある。
【0006】図17に、光露光パターンのチップ面内の
歪み、具体的には格子状に配置したパターンの位置ずれ
をベクトル70で表す。この歪みは、最小二乗法を用い
た多項式近似で下式の多項式(1),(2)で表すこと
ができることから、EB露光のショット位置補正機能を
使えば、EBパターンを歪ませて両者のずれを最小にす
ることができる。
【0007】 X=a0 +a1 x+a2 y+a3 2 +a4 xy+a5 2 +a6 3 +a7 2 y+a8 xy2 +a9 3 …(1) Y=b0 +b1 x+b2 y+b3 2 +b4 xy+b5 2 +b6 3 +b7 2 y+b8 xy2 +b9 3 …(2) ここで、a0 〜a9 およびa0 〜a9 は補正係数、xお
よびyは設計座標、XおよびYは補正座標である。
【0008】しかしながら、スキャン転写型光露光装置
を用いた光露光の場合、光スリットのスキャン方向がチ
ップ毎に変わってしまう。スキャン方向が変わると、マ
スクステージとウェハステージとの同期精度が異なるた
め、例えば図18に示すように、スキャン方向の違いで
チップ面内のパターン歪みが違ってしまう。以下、この
問題についてより具体的に説明する。
【0009】例えば、まず図19に示すような十字パタ
ーン71を格子状に配置したマスク72(評価用パター
ン)を、図2に示すようなスキャン転写型光露光装置の
マスクステージ2にセットする。
【0010】次にポジ型レジストを塗布したシリコンか
らなるウェハ3をウェハステージ4にセットする。スリ
ット形状の光をマスク1に照射しマスクステージ2とウ
ェハステージ4を反対方向に同期させて動かしパターン
をスキャン転写する。
【0011】このとき、図20に示すように、スキャン
転写方向はチップA,B毎に異なり、チップAは下から
上に、チップBは上から下にスキャン転写される。
【0012】次にポジ型レジストを現像して出来上がっ
た十字パターン71を例えば位置座標測定機で十字パタ
ーン71の位置座標を測定する。測定した結果をスキャ
ン転写方向別に平均化する。
【0013】次にチップの面内歪みを最小二乗法を用
い、多項式(1),(2)で近似し歪み補正式を求める
と、スキャン転写方向Aとスキャン転写方向Bとで異な
る2つの歪み補正式が得られる。
【0014】したがって、今までのようにスキャン転写
方向が異なる2つの光露光チップに対して、スキャン転
写方向を考慮せずに求めた歪み補正式を用いてEB露光
装置で重ね合わせ露光を行うと、図21の模式図で示す
ようにずれてしまう。なお、図中の実線がスキャン転写
方向が異なる2つの光露光チップ、破線がEB露光チッ
プである。
【0015】ところで、ミックスアンドマッチ露光を行
う場合、図22に示すように、スキャン転写型光露光装
置で使用している位置合わせマーク(光マーク)70
a,70bと別にEB露光に固有な例えば十字の重ね合
わせマーク(EBマーク)71が必要になり、EBマー
ク71を配置するスペースを新たに確保しなければなら
ない。
【0016】さらに、EBマーク71と光マーク70
a,70bとは光学的な深度が異なることが多く、その
場合にはEBマーク71と光マーク70a,70bを別
々のレジストを用いた別々の露光で形成しなければなら
ない。
【0017】このため、光マーク70a,70bに対し
てEBマーク71を重ね合わせて露光し、このEBマー
ク71に対してパターンを重ね合わせ露光するため、重
ね合わせ露光精度が大幅に低下する。
【0018】このような問題を解消するため、光マーク
をEBマークに用いる方法が試みられている。図23〜
図25に各マークに対するビームの走査方法を示す。図
23にEBマーク71の場合の走査方法、図24に光マ
ーク70aの場合の走査方法、図25に他の光マーク7
0bの走査方法をそれぞれ示す。なお、破線でビーム走
査の軌跡73を示す。
【0019】図23のEBマーク71の大きさは80μ
m×80μm、ラインの幅は5μmである。また、図2
4の光マーク70aの大きさは100μm×70μm、
ラインの幅は4μm、ラインのピッチは8μm、ライン
の本数は13本である。また、図25の光マーク70b
の大きさは122μm×52μm、ドットの大きさは2
μm×4μm、横方向のドットのピッチは20μm、縦
方向のドットのピッチは8μmである。
【0020】しかしながら、この種の方法には以下のよ
うな問題があった。すなわち、光マークはEBマークに
比べてサイズが大きいため、1つの偏光器によるEBビ
ームの偏向では光マークの位置を求めることができず、
多段の偏向器を使ってEBビームを大きく振って光マー
クの位置を求める必要があった。そのため、偏向器間で
のつなぎ誤差によってマーク位置の検出精度が低下する
という問題があった。
【0021】さらに、光マークをEBマークとして用い
る場合には、位置検出のために十分な長さ(数十μm以
上)の直線部分が必要となるが、光マーク7aは4μm
のライン、光マーク7bは2μm×4μmのドットなの
で、マークを形成するラインまたはドットのコーナーが
丸まったりするなどして、マーク位置の検出精度が低下
するという問題もあった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、比較的粗
いパターンを光で露光し、微細パターンを電子ビームで
露光するというように、スキャン転写型光露光装置と電
子ビーム露光装置を使い分けるミックスアンドマッチ露
光は、スキャン転写型光露光装置の光スリットのスキャ
ン方向の違いによりチップ面内のパターン歪みが違って
しまうために、光露光によるパターンと電子ビーム露光
によるパターンとの重ね合わせ精度が低下するという問
題(第1の問題)があった。
【0023】また、ミックスアンドマッチ露光を行う場
合、光マークと別にEBマークが必要になり、EBマー
クを配置するスペースを新たに確保しなければならない
という問題があった。また、EBマークと光マークは一
般に別々のレジストを用いた別々の露光で形成しなけれ
ばならないため、重ね合わせ露光精度が大幅に低下する
という問題があった。また、これらの問題を解消するた
めに、光マークをEBマークに用いる方法が試みられて
いるが、光マークとEBマークとではサイズおよびパタ
ーンが互いに異なっていることから、マーク位置の検出
精度が低下するという問題(第2の問題)があった。
【0024】本発明は、上記事情(第1の問題)を考慮
してなされたもので、その目的とするところは、スキャ
ン転写型光露光装置と電子ビーム露光装置とを用いた露
光方法において、スキャン転写型光露光装置の光スリッ
トのスキャン方向の違いによるパターン歪みによる重ね
合わせ精度の低下を抑制できる露光方法を提供すること
にある。
【0025】また、本発明は、上記事情(第2の問題)
を考慮してなされたもので、その目的とするところは、
スキャン転写型光露光装置と電子ビーム露光装置とを用
いた露光方法に用いられる位置合わせマークにおいて、
その形成領域の増加、合わせ精度の低下、およびマーク
位置の検出精度の低下を抑制できる位置合わせマークを
提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】[構成]上記目的を達成
するために、本発明(請求項1)に係る露光方法は、ス
キャン転写型光露光装置と荷電ビーム露光装置を用いて
チップ上の同一レジストにパターンを露光する露光方法
であって、前記チップの歪み情報、および前記スキャン
転写型光露光装置で露光された光露光パターンについ
て、前記スキャン転写型光露光装置のスキャン方向別の
歪み情報を予め求めておき、前記光露光パターンに対し
て前記荷電ビーム露光装置で荷電ビームパターンを重ね
露光する際に、前記光露光パターンと前記荷電ビームパ
ターンの重ね合わせ誤差を小さくするために、前記チッ
プの歪み情報、および前記スキャン方向別の歪み情報を
用いて前記荷電ビームパターンの露光位置の補正を行う
ことを特徴とする。
【0027】本発明(請求項1)により具体的な形態は
以下の通りである。
【0028】(1)荷電ビーム露光装置は、上記補正を
行う荷電ビームパターンの露光と上記補正を行わない荷
電ビームパターンの露光とを選択できる。
【0029】(2)複数の荷電ビーム露光装置を用い、
これらの荷電ビーム露光装置のそれぞれが上記補正を行
う荷電ビームパターンの露光を行える。
【0030】(3)スキャン方向別の歪み情報を、スキ
ャン転写型光露光装置の照明方法毎に予め求めておく。
【0031】(4)スキャン方向別の歪み情報を、スキ
ャン転写型光露光装置で使用するレクチル毎に予め求め
ておく。
【0032】(5)荷電ビームパターンを露光する際
に、チップ内またはその周辺に下地に対しての位置合わ
せマークを3個以上露光し、これらの位置合わせマーク
を利用して上記チップの歪み情報を求める。
【0033】(6)位置合わせマークまたはその周辺上
に合わせずれ評価用マークを露光し、この評価用マーク
と位置合わせマークとの合わせずれの評価を行う。
【0034】また、本発明に係る位置合わせマーク(請
求項8)は、光露光の位置合わせに用いる第1のマーク
と、この第1のマークの形成領域内に形成され、荷電ビ
ーム露光の位置合わせに用いる第2のマークとを備えて
いることを特徴とする。
【0035】本発明(請求項8)により具体的な形態は
以下の通りである。
【0036】(1)第2のマークを形成する際に用いる
荷電ビーム露光装置の最小偏向領域のビーム走査方向の
寸法は、第2のマークの前記ビーム走査方向の寸法以上
である。
【0037】(2)第1のマークの高さまたは深さは、
第2のマークの高さまたは深さと同じである。ここで、
同じとは厳密に同じである必要はなく、露光用のマーク
としてみた場合に実質的に同じであれば良い。
【0038】(3)第1のマークの構成材料は、第2の
マークのそれと同じである。
【0039】(4)第2のマークは、繰り返しラインか
ら構成されている。
【0040】(5)第1のマークと第2のマークはその
一部が共通化されている。
【0041】本願明細書はさらに以下のような発明を含
む。
【0042】(1)本発明に係る位置合わせマークにお
いて、第1のマークを用いた光露光の際に第1のマーク
の検出精度が所定値以下にならないように、つまり所定
の検出精度が確保できるように第2のマークの大きさを
選ぶ。
【0043】(2)本発明に係る位置合わせマークにお
いて、第2のマークを構成するラインの幅が、荷電ビー
ムの大きさ(ビーム形状が円であればビーム径、ビーム
形状が矩形であれば走査方向に平行な辺の寸法)よりも
大きい。
【0044】(3)半導体デバイスの形成工程と同じ工
程で本発明に係る位置合わせマークを形成する。
【0045】(4)スキャン転写型光露光装置と荷電ビ
ーム露光装置を用いてチップ上の同一レジストにパター
ンを露光する露光方法において、位置合わせマークとし
て本発明に係る位置合わせマークを用いる。
【0046】(5)ネガレジストの場合、第2のマーク
(EBマーク)の走査痕を残らないように位置合わせ用
マーク(第1のマーク+第2のマーク)を光露光時に露
光することによって、エッチング時のダスト量を低減化
し、光マークを保護する。
【0047】(6)本発明に係る位置合わせマークを有
する半導体装置。
【0048】[作用]本発明(請求項1〜7)によれ
ば、光露光パターンについて、スキャン転写型光露光装
置のスキャン方向別の歪みに関しての補正もできるの
で、光露光によるパターンと電子ビーム露光によるパタ
ーンとの重ね合わせ精度の低下を抑制できるようにな
る。
【0049】本発明(請求項8〜12)によれば、第1
のマーク(光マーク)の形成領域内に、第2のマーク
(荷電ビームマーク)が組み込まれているので、位置合
わせマークの形成領域の増加を抑制できる。
【0050】また、第1のマークと第2のマークとは同
じレジストを用いた露光で形成できるので、重ね合わせ
露光精度の低下を抑制できる。
【0051】さらに、光露光と荷電ビーム露光はそれぞ
れ専用の位置合わせマーク(第1、第2のマーク)を用
いて行われるので、光マークをEBマークに利用する従
来方法の場合とは異なり、重ね合わせ露光精度が低下す
るという問題は起こらない。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0053】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るスキャン転写型光露光装置とEB露光
装置とを使用した露光方法(ミックスアンドマッチ露光
方法)を示すフロー図である。
【0054】先ず、スキャン方向別に歪み係数を求める
(ステップS1)。このステップS1の詳細は以下の通
りである。
【0055】まず、従来技術の項で説明したように、十
字パターンを格子状に配置したマスクを図2に示したス
キャン転写型光露光装置のマスクステージ2に、例えば
ポジ型レジストを塗布したウェハ3をウェハステージ4
にそれぞれセットする。
【0056】次にウェハ3上の位置合わせマークを読み
取り、マスク1とウェハ3の相対的な位置関係を決めた
後、スリット形状の光をマスク1に照射し、マスクステ
ージ2とウェハステージ4を反対方向に同期させて動か
しパターンをスキャン転写する。
【0057】次にレジストを現像して出来上がった十字
パターンを、例えば位置座標測定機で十字パターンの位
置座標を測定する。
【0058】その後、測定した結果を、スキャン方向別
に平均化し、チップの面内歪みを最小二乗法を用い、多
項式(1),(2)で近似し、各項の歪み係数を求め
る。
【0059】次にウェハ3上の位置合わせマークをEB
露光装置を使って検出し、位置合わせマーク座標系がE
B露光装置の計測座標系からどれだけずれているかを同
様に多項式近似して、各項の歪み係数を求め、この歪み
形成数とステップS1で求めた歪み係数を重ね合わせ
て、両者の相対的なずれを表す総合歪み係数を求める
(ステップS2)。このステップS2の詳細は以下の通
り。
【0060】まず、スキャン転写型光露光装置で露光し
たチップに対し、EB露光装置で重ね合わせ露光を行う
場合、最初にEBのステージ座標に対するウェハの回転
を求める。
【0061】具体的には、まず図3のように、同一チッ
プ列もしくは同一チップ行内の2つのチップ6内の重ね
合わせマーク7aの検出を行う。2つのチップ6におけ
る各重ね合わせマーク7aの座標位置は同じである。こ
の2つの重ね合わせマーク7から求めた回転がウェハの
回転8に相当する、この回転8の補正は全露光チップに
対して共通である。チップ6の重ね合わせは、図4に示
すように、チップ6内の重ね合わせマーク7a,7bの
検出で行う。
【0062】本実施形態の場合、各チップ6内に2つの
重ね合わせマーク7a,7bを形成してある。また、重
ね合わせマーク7a,7bの形状は、L/Sである。重
ね合わせマーク7a,7bの数が2つの場合、正確に求
められるチップ6の歪みはシフト量(多項式(1),
(2)の補正係数a0 と補正係数b0 )のみである。
【0063】検出した重ね合わせマーク7a,7bの座
標はウェハの回転8およびチップ6の回転が含まれてい
るため、チップ6の回転を求めるにはウェハ回転8を取
り除く必要がある。
【0064】ここで、チップ6面内の歪み補正式で補正
係数a2 と補正係数b1 がチップ6の回転に相当する
が、ウェハの回転8に対するチップ6の回転は十分に小
さいので、このチップ6の回転は0として考えて、補正
係数a2 と補正係数b1 にウェハの回転8を代入する。
【0065】また、重ね合わせを行うチップ6のスキャ
ン転写方向に応じた歪み補正式の補正係数a3 〜補正係
数a9 、補正係数b3 〜補正係数b9 に代表値を代入す
る。
【0066】このようにして、連立方程式ができ、補正
係数a0 、補正係数a1 、補正係数b0 および補正係数
2 を求めることができる。最後に、これらの求められ
た4個の補正係数とウェハに対するチップの回転が0で
あることから、補正係数a2および補正係数b1 は0と
なる。
【0067】まとめると、チップ歪みを補正する多項式
において、補正係数a3 〜補正係数a9 および補正係数
3 〜補正係数b9 にはスキャン転写方向別に予め求め
た値(代表値)を使い、補正係数a2 および補正係数b
1 には0を用い、補正係数a0 、補正係数a1 、補正係
数b0 および補正係数b2 には各チップのスキャン方向
を反映した固有な値を使うことになる。
【0068】最後に、ステップS2で求めた総合歪み係
数を用いてEB露光装置で歪み補正を行い、スキャン転
写型光露光装置とEB露光装置とを使ってミックスアン
ドマッチでの重ね合わせ誤差を最小にするステップS3
について説明する。
【0069】まず、図5に一般的なEB露光装置の模式
図を示す。電子銃9から放出された電子ビーム20は2
つのコンデンサレンズ10,11により第1のビーム成
形アパーチャマスク12に照射される。
【0070】第1のアパーチャマスク12上にはビーム
のON−OFFを行うブランキング偏向器24がある。
第1のアパーチャマスク12のアパーチャ12aによる
像は、投影レンズ13により第2のビーム成形アパーチ
ャマスク14上に投影される。そして、第2のアパーチ
ャマスク14のアパーチャ14aの像が、縮小レンズ1
5および対物レンズ16により試料面上17に結像され
る。
【0071】また、縮小レンズ15と対物レンズ16と
の間には、主偏向器18および副偏向器19が配置され
ている。これらの偏向器18,19は試料面上17に照
射するビーム20の位置を偏向するものである。
【0072】さらに、第1のアパーチャマスク12と投
影レンズ13との間には、成形偏向器21が配置されて
いる。この成形偏向器21は第2のアパーチャマスク1
4上における第1アパーチャ12aの像位置を可変し、
試料面上17に照射結像されるビーム20の寸法および
形状を可変するものである。
【0073】なお、図中、22は電子銃クロスオーバの
結像状態を示し、23はアパーチャの結像状態を示して
いる。
【0074】露光パターンデータはディスク25からC
PU26によって読み出され露光制御回路27に送られ
る。露光制御回路27によって主偏向制御回路28、副
偏向制御回路29、成形偏向制御回路30およびブラン
キング制御回路31を制御する信号に変換される。
【0075】主偏向制御回路28は主偏向器18、副偏
向制御回路29は副偏向器19、成形偏向制御回路30
は成形偏向器21、ブランキング制御回路31はブラン
キング偏向器24にそれぞれ接続され、ビームのON−
OFF、形状、サイズおよび照射位置を制御している。
【0076】このようなEB露光装置を用いた重ね合わ
せ露光について図6を用いて以下に説明する。
【0077】まず、露光時に使われるEB露光パターン
データは露光制御回路27に送られる。露光制御回路2
7では、パターンがサブフィールド単位に分割され、サ
ブフィールドの座標はフレーム内の座標で表される。
【0078】また、パターンがショット単位に分割さ
れ、ショットの座標はサブフィールド内の座標で表され
る。しかし、歪み係数によってショットの座標を補正す
るわけでないので、以後は露光制御回路27から主偏向
制御回路28にデータが渡るフローを説明する。
【0079】フレーム内座標で表したサブフィールドの
座標は歪み係数を用い補正するサブフィールド座標を求
める。これを歪み補正式(1),(2)を用いて説明す
ると、サブフィールド座標をxおよびyに代入して、補
正座標になるXおよびYを求め、光露光チップの歪みに
合わせるようにして意図的にサブフィールド位置をずら
して重ね合わせ露光することになる。この操作をスキャ
ン方向別に行う。
【0080】以上のステップからなるパターンの形成方
法によって、スキャン転写型光露光装置とEB露光装置
とを使ってミックスアンドマッチを行い、重ね合わせ精
度を評価したところ、スキャン方向を考慮せずに予め求
めた歪み係数を使って補正した場合(従来)は55nm
(平均値+3σ)であった。
【0081】これに対してチップ毎にスキャン方向を考
慮してめた総合歪み係数を使って補正した場合(本実施
形態)は40nm(平均値+3σ)を達成できることを
確認した。
【0082】以上詳述したように本実施形態によれば、
スキャン転写型光露光装置のスキャン方向別に転写パタ
ーン面内の歪みを予め求めておき、光露光で転写された
パターンに対してEB露光で重ね合わせをしてパターン
を形成する際に、上記スキャン方向別に内歪みデータを
用いてEB露光パターンのショット位置補正を行い、両
露光によるパターンの重ね合わせ誤差を少なくすること
ができるため、スキャン転写型光露光装置とEB露光装
置とを用いたミックスアンドマッチ露光における重ね合
わせ露光精度を大幅に向上することができる。
【0083】(第2の実施形態)図7は、本発明の第2
の実施形態に係るスキャン転写型光露光装置とEB露光
装置とを使用した露光方法を示すフロー図である。
【0084】歪み係数を求める方法については第1の実
施形態の通りであるが、本実施形態では同様の方法でス
キャン転写方向を考慮していない歪み係数も求める(ス
テップS1a、ステップS1b)。
【0085】以上のように求められた歪み係数と重ね合
わせマーク検出で求められた歪み係数の総合歪み係数の
求め方についても第1の実施形態と同様である(ステッ
プS2)。
【0086】求めた歪み係数の重ね合わせ露光の際の使
用方法についても第1の実施形態の通りであるが、本実
施形態では、露光するチップのスキャン転写方向に応じ
た歪み係数(複数の歪み係数)を使う場合と、露光する
チップのスキャン転写方向考慮していない歪み係数(統
一の歪み係数)を使う場合とを選択できるようにした
(ステップS3a、ステップS3b)。
【0087】複数の歪み係数または統一の歪み係数を選
択できるようにしたことによって、例えばスキャン方向
別の歪み係数に差がなければ、スキャン方向別に歪み係
数を求める手間が省ける。
【0088】また、スキャン方向別に歪み係数を求めな
ければならない場合、例えばスキャン方向が2方向で1
つのスキャン方向から10チップ分の歪みデータを必要
としたとき、全部で20チップ分の歪み測定を行うこと
になるが、スキャン方向を考慮していない統一の歪み係
数を求める場合では、半分の10チップ分の歪み測定を
行えば良いことになる。
【0089】さらに、i線等の一括転写型光露光装置の
場合、スキャン方向がないので歪み係数は1つでも良
く、統一の歪み係数を選択することによって、一括転写
型光露光装置を用いたミックスアンドマッチ露光にも対
応可能となる。
【0090】以上詳述したように本実施形態によれば、
複数の歪み係数と統一の歪み係数を選択できるようにす
ることによって、スキャン方向に依存した歪みがない場
合には、歪み係数を求めるための測定データを少なくす
ることができ、またスキャン方向がない一括転写型光露
光装置を用いたミックスアンドマッチ露光にも対応する
ことができる。
【0091】(第3の実施形態)スキャン方向別の歪み
係数を求める方法については第1の実施形態の通りであ
るが、本実施形態ではその歪み係数をスキャン転写型光
露光装置別にデータを取得する。補正式は、スキャン方
向別の補正式が2個、スキャン転写光露光装置別の補正
式が2個なので、2×2=4個存在することになる(ス
テップS1)。
【0092】以上のように求められた歪み係数と重ね合
わせマーク検出で求められた歪み係数の総合歪み係数の
求め方についても第1の実施形態と同様である(ステッ
プS2)。
【0093】求めた歪み係数の重ね合わせ露光の際の使
用方法については第1の実施形態の通りであるが、本実
施形態ではスキャン転写型光露光装置別に求めたスキャ
ン転写方向別の歪み係数を使用する(ステップS3)。
【0094】以上のステップからなるパターンの形成方
法によって、スキャン転写型光露光装置とEB露光装置
とを使ってミックスアンドマッチを行い、重ね合わせ精
度を評価したところ、例えば、スキャン転写型露光2号
機に対しEB直描装置で重ね合わせを行うときに、1号
機で求められた歪み係数を使って補正した場合は50n
m(平均値+3σ)、これに対してスキャン転写型光露
光装置別に歪み係数を使い分けて補正した場合では40
nm(平均値+3σ)を達成することができた。
【0095】以上詳述したように本実施形態によれば、
スキャン転写型光露光装置別にスキャン転写方向別の歪
み係数を予め求めておき、光露光で転写されたパターン
に対してEB露光で重ね合わせをしてパターンを形成す
る際に、スキャン転写型光露光装置別さらにスキャン方
向別に面内歪みデータを用いてEB露光パターンのショ
ット位置補正を行えるので、両露光によるパターンの重
ね合わせ誤差を効果的に少なくすることができるため、
スキャン転写型光露光装置とEB露光装置とを用いたミ
ックスアンドマッチ露光における重ね合わせ露光精度を
大幅に向上することができる。
【0096】(第4の実施形態)スキャン方向別の歪み
係数の求める方法については第1の実施形態の通りであ
るが、本実施形態ではスキャン転写露光装置の照明方法
別にデータを取得する。ここでは、通常照明の場合と輪
帯照明の場合の歪み係数を求めた(ステップS1)。
【0097】以上のように求められた歪み係数と重ね合
わせマーク検出で求められた歪み係数の総合歪み係数の
求め方についても第1の実施形態と同様である(ステッ
プS2)。
【0098】求めた歪み係数の重ね合わせ露光の際の使
用方法については第1の実施形態の通りであるが、本実
施形態ではスキャン転写露光装置の照明方法別に求めた
スキャン転写方向別の歪み係数を使用する(ステップS
3)。
【0099】以上のステップからなるパターンの形成方
法によって、スキャン転写型光露光装置とEB露光装置
とを使ってミックスアンドマッチ露光を行い、重ね合わ
せ精度を評価したところ、例えば、輪帯照明で露光した
パターンに対しEB露光装置で重ね合わせを行うとき
に、通常照明で露光したパターンで求められた歪み係数
を使って補正した場合には50nm(平均値+3σ)で
あった。
【0100】これに対して本実施形態によるスキャン転
写型光露光装置の照明方法別に求めた歪み係数を使って
補正した場合には40nm(平均値+3σ)を達成する
ことができた。
【0101】以上詳述したように本実施形態によれば、
スキャン転写型光露光装置の照明方法別にスキャン方向
別の転写パターン面内の歪みを予め求めておき、光露光
で転写されたパターンに対してEB露光で重ね合わせを
してパターンを形成する際に、スキャン転写型光露光装
置の照明方法別さらにスキャン方向別に面内歪みデータ
を用いてEB露光パターンのショット位置補正を行える
ので、両露光によるパターンの重ね合わせ誤差を効果的
に少なくすることができるため、スキャン転写型光露光
装置とEB露光装置とを用いたミックスアンドマッチ露
光における重ね合わせ露光精度を大幅に向上することが
できる。
【0102】(第5の実施形態)スキャン方向別の歪み
係数の求める方法については第1の実施形態の通りであ
るが、本実施形態ではスキャン転写露光装置で使用する
レクチル(マスク)の種類別にデータを取得する。ここ
では、レクチルとしてCOGマスクとハーフトーンマス
クを用い、これらのマスクの歪み係数を求めた(ステッ
プS1)。
【0103】以上のように求められた歪み係数と重ね合
わせマーク検出で求められた歪み係数の総合歪み係数の
求め方についても第1の実施形態と同様である(ステッ
プS2)。
【0104】求めた歪み係数の重ね合わせ露光の際の使
用方法については第1の実施形態の通りであるが、本実
施形態ではレクチルの種類別に求めたスキャン転写方向
別の歪み係数を使用する(ステップS3)。
【0105】以上のステップからなるパターンの形成方
法によって、スキャン転写型光露光装置とEB露光装置
とを使ってミックスアンドマッチを行い、重ね合わせ精
度を評価したところ、例えばハーフトーンマスクを用い
て露光したパターンに対しEB直描装置で重ね合わせを
行うときに、COGマスクを用いて露光したパターンで
求められた歪み係数を使って補正した場合は50nm
(平均値+3σ)であった。
【0106】これに対して本実施形態による露光に使用
したレクチルの種類別に歪み係数を使い分けて補正した
場合では40nm(平均値+3σ)を達成することがで
きた。
【0107】以上詳述したように本実施形態によれば、
露光に使用したレクチルの種類別にスキャン転写型光露
光装置のスキャン方向別の転写パターン面内の歪みを予
め求めておき、光露光で転写されたパターンに対してE
B露光で重ね合わせをしてパターンを形成する際に、露
光に使用したレクチルの種類別さらにスキャン方向別に
面内歪みデータを用いてEB露光パターンのショット位
置補正を行えるので、両露光によるパターンの重ね合わ
せ誤差を効果的に少なくすることができるため、スキャ
ン転写型光露光装置とEB露光装置とを用いたミックス
アンドマッチ露光における重ね合わせ露光精度を大幅に
向上することができる。
【0108】(第6の実施形態)本実施形態でも図5に
示した電子ビーム露光装置を用いる。また、本実施形態
では、ウェハとして8インチシリコンウェハを使用す
る。ウェハ上にはスキャン転写型光露光装置で形成した
チップが図8に示すように配置されている。
【0109】図9に、本実施形態で使用したチップ内の
マーク配置を示す。図中、51は下地パターン、52は
光露光用位置合わせマーク、53は下地パターン51に
対しての位置合わ用マークをそれぞれ示している。
【0110】ここで、位置合わせ用パターン73はチッ
プ内に3個所以上配置し、望ましくは図9に示すように
チップの4隅に配置する。
【0111】また、本実施形態では、位置合わせ描画
(EB露光)の際に、位置合わせ用マーク53の位置を
検出し、位置合わせ用マーク53上またはその近傍に、
合わせずれの評価に用いるマーク(合わせずれ評価用マ
ーク)を露光する。すなわち、従来とは異なり、合わせ
ずれ評価用マークと位置合わせ用マーク53を実質的に
同じ領域に形成する。
【0112】したがって、位置合わせ用マーク53を実
質的に合わせずれ評価用マークとして用いることができ
るので、装置起因の合わせずれ例えば下地の歪みなどを
含まない合わせずれの評価が可能になる。
【0113】図10に、位置合わせ用マークの具体的な
パターンを示す。位置合わせ用マーク53の大きさは1
0〜20μm角であり、BOX−BOX,Bar−in
−Bar、十字型などのパターンが使用できる。図中、
54は合わせずれ評価用マークを示している。
【0114】図11に、光露光用位置合わせマークの具
体的なパターンを示す。光露光用位置合わせマーク52
は、ラインアンドスペースやホールパターンのアレイで
形成されたものが使用できる。大きさは幅が200μ
m、高さ(または深さ)が100μm程度である。この
ようなパターンは、例えばシリコン基板に深さ0.5μ
m程度の深さにプラズマエッチングで彫り込んで形成す
る。
【0115】図12に、本実施形態のスキャン転写型光
露光装置とEB露光装置とを使用した露光方法(ミック
スアンドマッチ露光方法)のフロー図を示す。
【0116】まず、スキャン転写型光露光装置のチップ
投影歪み係数を求める(ステップS1,S2)。
【0117】そのためにまずスキャン転写型光露光装置
のチップ投影歪みを測定する。ここでは、この測定を第
1の実施形態と同様にスキャン方向別にも行うが、必ず
しも行われなくても良い。チップ投影歪みの測定には座
標測定機を用いる(ステップS1)。
【0118】次にステップS1にて得られた測定値に基
づいて多項式近似を行うことによってチップ投影歪み係
数を求め、この求められたチップ投影歪み係数を計算機
に格納する(ステップS2)。
【0119】次にレジストを塗布したウェハを図2に示
したEB露光装置にセットし、以下の操作に従って位置
合わせ描画(EB露光)を行う(ステップS3〜S
9)。なお、光露光用位置合わせマーク、位置合わせ用
マーク、合わせずれ評価用マークのチップ内座標、およ
び各チップのウェハ内座標は予め入力しておく。
【0120】まず、ウェハ上で少なくとも2個所以上の
チップを指定し、各チップ内にある粗調整用位置合わせ
マークを検出して、ウェハの回転調整を行う(ステップ
S3)。
【0121】次に光露光用位置合わせマークを粗調整用
マークに用いて、ウェハの粗調整を行う。ここでは、光
露光用位置合わせマークを粗調整用マークとして用いた
が専用のマークを用いても良い。(ステップS4)。
【0122】次にステップS4の粗調整の結果に基づ
き、位置合わせ用マークの位置を検出する(ステップS
5)。
【0123】次にステップS4にて検出した位置合わせ
マークの位置に基づいて多項式近似を行うことによって
チップ歪み係数を求め、この求められたチップ歪み係数
を計算機に格納する(ステップS6)。
【0124】次にステップS5,S6をウェハ上の全て
のチップについて行う(ステップS7)。
【0125】次にステップS3〜S7で求めた各チップ
のチップ歪み係数に対して、ステップS1で予め求めて
おいたスキャン型光露光装置のチップ投影歪み係数を加
えて、総合的な歪み補正係数を求める(ステップS
8)。
【0126】次にステップS8で検出した位置合わせ用
マークの位置に基づき、EBパターンの描画位置を補正
し、EB露光を行う。ここでは、補正係数をサブフィー
ルド(副偏向位置)にかけ合わせて、全てのチップに対
して露光を行った(ステップS9)。
【0127】次に合わせ露光の際に、位置合わせ用マー
ク上またはその近傍に合わせずれ評価用マークを露光す
る(ステップS10)。
【0128】次に位置合わせ用マークおよび合わせずれ
評価用マークを用いて、合わせずれを測定する(ステッ
プS11)。
【0129】この後、さらに上層の露光を行うが、ステ
ップS11で合わせずれがあった場合には、その合わせ
ずれを補正に取り込んだ露光を行う。
【0130】このような露光を行った結果、スキャン転
写型光露光と電子ビーム露光の合わせずれを40nm
(3σ)程度に抑えることが可能になった。
【0131】このよう良好な結果が得られ第1の理由
は、第1の実施形態と同様にスキャン方向別の歪みデー
タを用いたからである。
【0132】第2の理由は、位置合わせ用マークをチッ
プ内に少なくとも3箇所以上配置することにより、チッ
プ毎またはロット毎のばらつきの影響を低減できたから
である。
【0133】すなわち、第1の実施形態では、各チップ
で同じ補正係数a3 〜補正係数a9および補正係数b3
〜補正係数b9 を用いたが、本実施形態ではこれらの補
正係数は各チップ毎に異なり、つまりチップ毎またはロ
ット毎のばらつきの影響を反映した補正係数を用いてい
るからである。
【0134】ところで、光露光/電子ビーム露光を混用
する場合、特に電子ビーム用および光露光用の多数のマ
ークを配置しなければならない場合が考えられるが、本
実施形態では、合わせずれ評価用マークと位置合わせ用
マークを実質的に同一領域に形成することにより、マー
クのチップ内の占有面積を小さくすることができる。こ
の結果、多数のマークをチップ内に配置することが可能
となる。
【0135】また、本実施形態によれば、上述したよう
に位置合わせマーク自体を合わせずれ評価用マークに用
いているため、装置起因の合わせずれの影響を少ない正
確な評価が可能になる。
【0136】(第7の実施形態)図13は、本発明の第
7の実施形態に係る位置合わせ用マークを示す平面図で
ある。なお、以下の実施形態において、前出した図と対
応する部分には前出した図と同一符号を付してあり、詳
細な説明は省略する。
【0137】本実施形態の位置合わせ用マーク63は、
光露光の際に用いる位置合わせマーク(以下、光マーク
という)61と、この光マーク61の形成領域内に形成
され、EB露光の際に用いる位置合わせマーク(以下、
EBマークという)62とから構成されている。以下、
このような位置合わせ用マークをマークインマークとい
う。
【0138】光マーク61のパターンは13本のライン
パターンがその長手方向に対して垂直な方向に平行に並
んだパターン(ラインアンドスペース)である。ライン
パターンの長手方向の寸法は70μm、隣接する2本の
ラインパターンの間隔は4μmである。
【0139】また、EBマーク62のパターンは十字パ
ターンである。EBマーク62の大きさは36μm×3
6μm、ラインの幅は4μmである。なお、図中、64
はEBの走査軌跡を示している。
【0140】また、光マーク61を形成しているライン
のエッジの延長線上には、EBマーク62のラインのエ
ッジがあるので、そこの部分のEBマーク62からの反
射光による信号を信号処理することにより、すなわちE
Bマークの一部を光マークとして使用することにより、
光マーク61の位置検出精度の低下を抑制できる。
【0141】なお、EBマーク62の位置検出の際にE
Bは光マーク61上を走査するが、光マーク61からの
反射電子による信号は信号処理しないので、EBマーク
62の位置検出の場合には、光マーク61の一部をEB
マークとして使用することはない。
【0142】このように構成されたマークインマーク6
3によれば、光マーク61の形成領域内に、EBマーク
62が組み込まれているので、位置合わせマークの形成
領域の増加を抑制できる。
【0143】また、光マーク61とEBマーク62とは
同じレジストを用いた露光で形成できるので、重ね合わ
せ露光精度の低下を抑制できる。
【0144】さらに、光露光と荷電ビーム露光はそれぞ
れ専用の位置合わせマーク(光マーク61、EBマーク
62)を用いて行われるので、光マークをEBマークに
利用する従来方法の場合とは異なり、重ね合わせ露光精
度が低下するという問題は起こらない。
【0145】次にマークインマーク63の形成方法につ
いて説明する。
【0146】まず、図14に示すように、チップ6の2
個所にマークインマーク63を配置したパターンに対応
したパターンを有するマスクを、図2に示した露光装置
のマスクステージ2にセットし、ネガ型レジストを塗布
したウェハ3を光で露光する。
【0147】次に上記ネガ型レジストを現像してレジス
トパターンを形成した後、このレジストパターンをマス
クに用いてウェハ3をRIE(Reactive Io
nEtching)法にてエッチングし、光マーク61
およびEBマーク62としての溝を形成する。この溝の
深さは例えば0.3μmである。
【0148】最後に、O2 アッシャーにより上記レジス
トパターンを炭化して剥離して、マークインマーク63
が完成する。
【0149】なお、他のパターンのマークインマークを
形成しても良いが、光マーク61およびEBマーク62
の中心座標が同一となり、かつ光マーク61およびEB
マーク62が中心座標から線対称的なパターンとなるパ
ターンを形成することが好まし。
【0150】また、本実施形態では、EBマーク62の
一部を光マーク61の一部に利用するマークインマーク
の場合について説明したが、その逆のマークインマーク
を用いても良い。
【0151】(第7の実施形態)第6の実施形態のマー
クインマーク63、図5に示したEB露光装置を用いて
異層間のミックスアンドマッチ露光を行った。
【0152】ここで、重ね合わせ露光のマーク検出時の
マークインマーク63に対するEBの走査軌跡64の範
囲は、従来のEBマークとほぼ同じで30μm×30μ
mである。また、図14に示すように、チップ6内に2
箇所マークインマーク3を形成し、これらのマークイン
マーク3を用いて重ね合わせ露光を行った。そして、現
像を行い、重ね合わせ精度測定機を用いて異層間の重ね
合わせ精度を評価した結果、40nm(平均値+3σ)
であった。
【0153】これに対して、図22の光マーク61とE
Bマーク62とを別々の露光で形成した場合(従来法)
は70nm(平均値+3σ)、図22のような光マーク
61とEBマーク62とを同一の光露光またはEB露光
で形成した場合(従来法)は50nm(平均値+3σ)
であった。
【0154】以上の結果から、本実施形態のマークイン
マーク63を用いることにより、高精度な異層間のミッ
クスアンドマッチ露光が可能になることが確認された。
また、高精度な重ね合わせ露光を行うには、光露光によ
りデバイスパターンを形成する際にマークインマークも
同時に形成すると良い。
【0155】(第8の実施形態)第6の実施形態のマー
クインマーク63、図2に示した光露光装置を用いて同
層ミックスアンドマッチ露光を行った。同層ミックスア
ンドマッチ露光の順序として、光露光→EB露光、また
はEB露光→光露光が考えられるが、ここでは後者のE
B露光→光露光を行った。
【0156】従来、Y(上下)方向に伸びるラインアン
ドスペースからなる光マーク(例えば図24に示したよ
うなラインアンドスペース)の場合にはY方向に平均化
した回折光から合わせ位置のX方向(左右方向)の座標
が、X方向に伸びるラインアンドスペースからなる光マ
ークの場合にはX方向に平均化した回折光から合わせ位
置のY方向の座標が求められ、これを用いて重ね合わせ
露光を行っている。
【0157】マークインマーク63の場合、上記回折光
を得るときに、EBマーク62からの回折光は光マーク
検出の誤差要因になり得る。したがって、EBマーク6
2の大きさは、光ステッパの検出精度が所望の値以下に
ならないもの、つまり必要な検出精度を確保できるもの
を選ぶ必要がある。マークインマーク63はEBマーク
62小さいため、上記回折光は光ステッパの検出に差し
支えないレベルであった。
【0158】現像を行い、重ね合わせ精度測定機を用い
て同層間の重ね合わせ精度を評価した結果、個別の重ね
合わせマークを使用した場合(従来法)では、60nm
(平均値+3σ)であったが、マークインマーク63を
使用した場合では、50nm(平均値+3σ)であり、
改善されていた。
【0159】なお、同層ミックスアンドマッチ露光の露
光順序が逆(光露光→EB露光)でも、同様の結果が得
られる。
【0160】また、同層ミックスアンドマッチ露光の重
ね合わせ精度を向上する他の方法としては以下のような
方法がある(請求項に係わらない発明)。
【0161】すなわち、下地(例えばソース・ドレイン
拡散層)に対しての光露光後に、同層ミックスアンドマ
ッチ露光のEB露光を行う際に(例えばゲート電極のE
B露光の際に)に、光ステッパで読み取ることができる
重ね合わせマーク(光マーク)も露光する。例えば、図
24に示すラインアンドスペースを露光する。なお、図
13のマークインマーク63を露光しても良い。
【0162】次に同層ミックスアンドマッチ露光の光露
光の際には(例えばゲートパッドの光露光の際には)、
EB露光で形成した例えばラインアンドスペース等の重
ね合わせマーク(光マーク)を用い、重ね合わせ露光を
行った。このような同層ミックスアンドマッチ露光によ
る重ね合わせ精度を評価した結果、400nm(平均値
+3σ)という良好な値が得られた。
【0163】(第9の実施形態)本実施形態が第7の実
施形態と異なる点は、マークインマーク63のEBマー
ク62の大きさをEBの最小偏向領域以下にしたことで
ある。具体的には、25μm×25μm以内の大きさに
した。
【0164】重ね合わせ精度測定機を用いて異層間の重
ね合わせ精度を評価した結果、第7の実施形態のマーク
インマークを用いた場合は40nm(平均値+3σ)で
あったが、本実実施形態のマークインマーク63を用い
た場合には35nm(平均値+3σ)を達成することが
できた。
【0165】また、同層間の重ね合わせ精度に関して
は、第7の実施形態のマークインマーク63を用いた場
合は60nm(平均値+3σ)であったが、本実施形態
のマークインマーク63を用いた場合は55nm(平均
値+3σ)を達成することができた。
【0166】なお、第7の実施形態において、EBマー
ク62の検出時の走査幅を最小偏向領域以内にすること
によっても、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0167】(第10の実施形態)図15は、本発明の
第10の実施形態に係るマークインマークを示す平面図
である。本実施形態が第7の実施形態と異なる点は、マ
ークインマーク63のEBマーク62が繰り返しライン
で構成されていることにある。
【0168】具体的には、EBマーク62は縦横共に8
μmピッチで4μm幅の繰り返しラインで構成されてい
る。なお、第9の実施形態を考慮し20μm×20μm
の大きさにしてある。
【0169】マークインマーク63の形成方法は第7の
実施形態とほぼ同様であるが、EBマーク62を繰り返
しライン状の溝で形成した点が異なっている。
【0170】また、EB露光装置の重ね合わせ露光にお
けるマークインマーク63の使用方法は第7、第8の実
施形態2と同様であるが、繰り返しのラインの数の増加
に伴って、重ね合わせ露光精度が向上する。
【0171】重ね合わせ精度測定機を用いて異層間の重
ね合わせ精度評価を行った結果、図24のラインアンド
スペースの光マークの場合は45nm(平均値+3
σ)、第7の実施形態のマークインマーク63の場合は
40nm(平均値+3σ)であったが、本実施形態のマ
ークインマーク63の場合は30nm(平均値+3σ)
を達成することができた。
【0172】同層間の重ね合わせ精度も、図24のライ
ンアンドスペースの光マークの場合は55nm(平均値
+3σ)、第7の実施形態のマークインマーク63の場
合は50nm(平均値+3σ)であったが、本実施形態
のマークインマーク63の場合は40nm(平均値+3
σ)を達成することができた。
【0173】(第11の実施形態)本実施形態が第7の
実施形態と異なる点は、マークインマーク63の光マー
ク61およびEBマーク62の溝内にタングステン膜を
形成したことにある。タングステン膜は例えばスパッタ
法により形成する。使用方法は第7および第8の実施形
態と同様である。
【0174】光マーク61およびEBマーク62の溝内
に同じ膜(ここではタングステン膜)を形成した理由は
工程数の増加を抑制するためにである。
【0175】例えばEBマーク62の溝内にタングステ
ン膜とは別の膜を形成する場合、例えばEBマーク62
の溝内のタングステン膜を取り除く工程が必要になる。
【0176】このような工程は、EBマーク62以外の
領域を覆うレジストパターンを形成する工程や、EBマ
ーク62内のタングステン膜をエッチング除去する工程
などが必要になるので、工程数が増加する問題が生じ
る。
【0177】したがって、工程数を必要以上に増やさな
いためには、本実施形態のように、光マーク61の溝内
に埋め込む膜とEBマーク62のそれとは同じ膜である
ことが好ましい。
【0178】(第12の実施形態)本実施形態が第7の
実施形態と異なる点は、EBマーク62を構成するライ
ンの幅が、それを検出する際に用いる電子ビームのサイ
ズよりも大きくしたことにある。具体的には、電子ビー
ムの形状は矩形でサイズは1μm×1μmである。
【0179】もし、EBマーク62のライン幅が、電子
ビームの走査方向の幅より小さい場合には、SN比が低
下することに伴ない重ね合わせ精度も低下する。したが
って、重ね合わせ露光精度を向上するには、EBマーク
を構成するラインの幅は、本実施形態のように、電子ビ
ームの走査方向の幅よりも大きくする必要がある。
【0180】重ね合わせ精度測定機を用いて重ね合わせ
精度評価を行った結果、EBマーク62のライン幅が走
査方向のビーム幅よりも小さい場合は55nmであった
が、EBマーク62のライン幅が走査方向のビーム幅よ
りも大きい場合は40nm(平均値+3σ)を達成する
ことができた。
【0181】なお、本実施形態では、矩形の電子ビーム
の場合について説明したが、円形の電子ビームの場合に
はその直径よりも大きくすれば良い。楕円なら長径より
も長くすれば良い(走査方向が長径方向の場合)。
【0182】(第13の実施形態)図16は、本発明の
第13の実施形態に係るマークインマークを用いた露光
方法を示す平面図である。
【0183】本実施形態の特徴は、マークインマーク6
3を含む領域上にネガ型レジストを塗布して同層ミック
スアンドマッチ露光のEB露光を行った後に、同層ミッ
クスアンドマッチ露光の光露光を行う際に、本来露光す
るべき光露光パターンの他に図16に示すようにマーク
インマーク63を含む領域65も光ステッパーで露光す
ることにある。図中、65は同層ミックスアンドマッチ
露光のEB露光の際に形成されたEBの走査痕を示して
いる。
【0184】領域66のエッジはシャープな形状にでき
るので、領域66のネガレジストをマスクに用いたエッ
チングの際にダストが大量に発生することはない。
【0185】一方、同層ミックスアンドマッチ露光の光
露光の際に、本来露光するべき光露光パターンしか露光
しない場合には、走査痕65が形成された領域のネガレ
ジストが残ってしまう。この残ったネガレジストのエッ
ジは走査痕65のエッジと同様にシャープでない。
【0186】したがって、このようなエッジがシャープ
でないネガレジストをマスクに用いてエッチングを行う
とダストが大量に発生してしまう。また、ネガレジスト
で覆われていない光マーク61がエッチングされ、その
後に使用できなくなる。
【0187】かくして本実施形態によれば、ネガレジス
トの場合、EBマーク62の走査痕66を残らないよう
にマークインマーク63を光露光時に露光することによ
ってダストの低減、光マークの保護61が可能になる。
なお、同層ミックスアンドマッチの露光順序が光露光後
にEB露光の場合でも同様の効果が得られる。
【0188】(第14の実施形態)本実施形態の特徴
は、デバイスパターンを形成する際の露光工程でマーク
インマークのパターンも同時に露光して形成することに
ある。
【0189】例えば、STI(Shallow Trench Isol
ation )のトレンチを形成する際にマークインマークの
パターンも同時に露光して平面パターンがマークインマ
ークのトレンチも同時に形成し、次いでSTIのトレン
チおよび平面パターンがマークインマークのトレンチ内
をSiO2 膜で埋め込む。
【0190】本実施形態では、このようにトレンチ内が
SiO2 膜で埋め込まれ、表面に段差が無い構造体をマ
ークインマークとして用いる。
【0191】本実施形態によれば、マークインマークの
形成工程を別途追加する必要が無いので、工程数の低減
化を図れるようになる。
【0192】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば、上記実施形態では荷電ビーム
露光装置として電子ビーム露光装置を用いた場合につい
て説明したが、その代わりにイオンビーム露光装置を用
いた場合にも同様な効果が得られる。
【0193】また、第6〜第14の実施形態で説明した
マークインマークを用いて第1〜第5の実施形態のミッ
クスアンドマッチ露光を行っても良い。また、マークイ
ンマークを半導体装置内に残しておいても良い。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施できる。
【0194】
【発明の効果】以上詳説したように本発明(請求項1〜
7)によれば、光露光パターンについて、スキャン転写
型光露光装置のスキャン方向別の歪みに関しての補正も
できるので、光露光によるパターンと電子ビーム露光に
よるパターンとの重ね合わせ精度の低下を抑制できるよ
うになる。
【0195】また、本発明(請求項8〜12)によれ
ば、第1のマーク(光マーク)の形成領域内に、第2の
マーク(荷電ビームマーク)が組み込まれているので、
位置合わせマークの形成領域の増加や重ね合わせ露光精
度の低下を抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスキャン転写型
光露光装置とEB露光装置とを使用した露光方法を示す
フロー図
【図2】スキャン転写型光露光装置を示す模式図
【図3】ウェハの回転を求める方法を説明するための図
【図4】チップ内の重ね合わせマークを示す平面図
【図5】EB露光装置を示す模式図
【図6】図5のEB露光装置を用いた重ね合わせ露光を
説明するための図
【図7】本発明の第2の実施形態に係るスキャン転写型
光露光装置とEB露光装置とを使用した露光方法を示す
フロー図
【図8】第6の実施形態で用いるウェハのチップ配置を
示す平面図
【図9】第6の実施形態で用いるチップ内のマーク配置
を示す平面図
【図10】位置合わせ用マークの具体的なパターンを示
す平面図
【図11】光露光用位置合わせマークの具体的なパター
ンを示す平面図
【図12】本発明の第6の実施形態に係るスキャン転写
型光露光装置とEB露光装置とを使用した露光方法を示
すフロー図
【図13】発明の第7の実施形態に係るマークインマー
クを示す平面図
【図14】チップ内のマークインマークを示す図
【図15】本発明の第10の実施形態に係るマークイン
マークを示す平面図
【図16】本発明の第14の実施形態に係るマークイン
マークを用いた露光方法を示す平面図
【図17】露光パターンのチップ面内の歪みを示す図
【図18】スキャン転写方向に依存したチップ面内の歪
みを示す図
【図19】チップの面内歪みを評価するための評価用パ
ターンを示す平面図
【図20】チップのスキャン転写方向を示す図
【図21】スキャン転写方向を考慮せずにEB露光装置
で重ね合わせ露光を行った場合の光露光チップとEB露
光チップとのずれを模式的に示す図
【図22】従来の光マークとEBマークを示す平面図
【図23】従来のEBマークを示す平面図
【図24】従来の光マークを示す平面図
【図25】従来の他の光マークを示す平面図
【符号の説明】
1…マスク 2…マスクステージ 3…ウェハ 4…ウェハステージ 6…チップ 7a,7b…重ね合わせマーク 8…ウェハの回転 51…下地パターン 52…光露光用位置合わせマーク 53…下地パターンに対しての位置合わせマーク 61…光マーク(第1のマーク) 62…EBマーク(第2のマーク) 63…マークインマーク 64…ビーム軌跡 65…露光領域 66…走査痕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 馬越 俊幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 新山 広美 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 中杉 哲郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F046 AA05 AA09 BA05 CB17 EA02 EA04 EA07 EA10 EC05 FC04 5F056 AA04 AA31 BD06 CA02 CA05 CC08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキャン転写型光露光装置と荷電ビーム露
    光装置を用いてチップ上の同一レジストにパターンを露
    光する露光方法であって、 前記チップの歪み情報、および前記スキャン転写型光露
    光装置で露光された光露光パターンについて、前記スキ
    ャン転写型光露光装置のスキャン方向別の歪み情報を予
    め求めておき、 前記光露光パターンに対して前記荷電ビーム露光装置で
    荷電ビームパターンを重ね露光する際に、前記光露光パ
    ターンと前記荷電ビームパターンの重ね合わせ誤差を小
    さくするために、前記チップの歪み情報、および前記ス
    キャン方向別の歪み情報を用いて前記荷電ビームパター
    ンの露光位置の補正を行うことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】前記荷電ビーム露光装置は、前記補正を行
    う荷電ビームパターンの露光と前記補正を行わない荷電
    ビームパターンの露光とを選択できることを特徴とする
    請求項1に記載の露光方法。
  3. 【請求項3】複数の荷電ビーム露光装置を用い、これら
    の荷電ビーム露光装置のそれぞれが前記補正を行う荷電
    ビームパターンの露光を行えることを特徴とする請求項
    1に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】前記スキャン方向別の歪み情報を、前記ス
    キャン転写型光露光装置の照明方法毎に予め求めておく
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】前記スキャン方向別の歪み情報を、前記ス
    キャン転写型光露光装置で使用するレクチル毎に予め求
    めておくことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  6. 【請求項6】前記荷電ビームパターンを露光する際に、
    前記チップ内またはその周辺に下地に対しての位置合わ
    せマークを3個以上露光し、これらの位置合わせマーク
    を利用して前記チップの歪み情報を求めることを特徴と
    する請求項1に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】前記位置合わせマークまたはその周辺上に
    合わせずれ評価用マークを露光し、この評価用マークと
    前記位置合わせマークとの合わせずれの評価を行うこと
    を特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 【請求項8】光露光の位置合わせに用いる第1のマーク
    と、 この第1のマークの形成領域内に形成され、荷電ビーム
    露光の位置合わせに用いる第2のマークとを具備してな
    ることを特徴とする位置合わせマーク。
  9. 【請求項9】前記第2のマークを形成する際に用いる荷
    電ビーム露光装置の最小偏向領域のビーム走査方向の寸
    法は、前記第2のマークの前記ビーム走査方向の寸法以
    上であることを特徴とする請求項8に記載の位置合わせ
    マーク。
  10. 【請求項10】前記第1のマークの高さまたは深さは、
    前記第2のマークの高さまたは深さと同じであることを
    特徴とする請求項8に記載の位置合わせマーク。
  11. 【請求項11】前記第1のマークの構成材料は、前記第
    2のマークの構成材料と同じであることを特徴とする請
    求項8に記載の位置合わせマーク。
  12. 【請求項12】前記第2のマークは、繰り返しラインか
    ら構成されていることを特徴とする請求項8に記載の位
    置合わせマーク。
  13. 【請求項13】前記第1のマークと前記第2のマークは
    その一部が共通化されていることを特徴とする請求項8
    に記載の位置合わせマーク。
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