JP2002170710A - コイル及びその製造方法 - Google Patents

コイル及びその製造方法

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JP2002170710A
JP2002170710A JP2000367762A JP2000367762A JP2002170710A JP 2002170710 A JP2002170710 A JP 2002170710A JP 2000367762 A JP2000367762 A JP 2000367762A JP 2000367762 A JP2000367762 A JP 2000367762A JP 2002170710 A JP2002170710 A JP 2002170710A
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wire
coil
coating portion
core wire
insulating coating
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Tadashi Kozu
正 神津
Kazuhisa Takashima
一壽 高島
Yoshihiko Kobayashi
義彦 小林
Sakae Kikuchi
栄 菊池
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形寸法がほぼ同一でインダクタンスの異な
るコイルを製造する。 【解決手段】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被
覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、か
つ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被
覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコ
イル本体を有するコイルの製造方法であって、前記線材
の巻き数を一定とし、前記線材の絶縁被覆部分の長さを
変えてインダクタンスを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル及びその製
造技術に関し、特に、インダクタ(Inductor )として
用いられるコイル及びその製造技術に適用して有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話の増幅部に組み込まれる高周波
モジュールでは、回路インピーダンス調整のために、イ
ンダクタが使用されている。現在、チップインダクタと
呼称される面実装型のものが主流となっている。チップ
インダクタには種々な構造のものがあるが、高周波モジ
ュールに使用されるチップインダクタは、セラミックス
からなるベース部材に線材を巻いた構造のもの、セラミ
ックをベースに導体(例えば、Ag,Ni)を積み重ね
てスパイラル構造を形成するもの、若しくはセラミック
コアの表面にメッキ等を施して金属層を形成し、この金
属層をレーザによって螺旋状にカットした構造のものが
主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チップイン
ダクタは構造的に複雑であることから、他の面実装型受
動部品と比較して価格が高く、高周波モジュールの低価
格化の妨げとなっている。そこで、チップインダクタよ
りも構造が単純で低価格の空芯コイルをインダクタとし
て使用することにより、高周波モジュールの低価格化を
図ることができる。しかしながら、空芯コイルの使用に
おいては以下の問題が生じる。
【0004】高周波モジュールでは、インダクタンス
(Inductance)の異なるインダクタが必要である。空芯
コイルでは巻き数によりインダクタンスを変えるため、
同じ材料(線材)でインダクタンスの異なる空芯コイル
を作るにはインダクタンスを得るための巻き数が必要で
あり、必然的に外形寸法が異なってしまう。
【0005】本発明の目的は、外形寸法がほぼ同一でイ
ンダクタンスの異なるコイルを製造することが可能な技
術を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、実装が容易なコイル
を提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 (1)芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被覆部分
と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、かつ前記
芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被覆部分
とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコイル本
体を有するコイルの製造方法であって、前記線材の巻き
数を一定とし、必要なインダクタンスに応じて前記線材
の絶縁被覆部分の長さを変える。 (2)芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被覆部分
と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、かつ前記
芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被覆部分
とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコイル本
体を有するコイルであって、前記芯線の先端部分は、前
記コイル本体の螺旋方向と直交する方向に沿って延在
し、前記芯線の先端部分の先端は、前記芯線の先端部分
に対して直交し、かつ前記コイル本体の外周円に接する
接線よりも内側に位置している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】(実施形態1)本実施形態1では、巻き数
が7ターンの空芯コイルに本発明を適用した例について
説明する。
【0011】図1は本発明の実施形態1である空芯コイ
ルの平面図であり、図2は図1の空芯コイルの断面図で
あり、図3は図1の空芯コイルの模式的側面図である。
【0012】図1乃至図3に示すように、本実施形態1
の空芯コイル1Aは、線材2を螺旋状に複数回(本実施
形態では7ターン)巻いて形成されたコイル本体5を有
する構成となっている。線材2は、芯線3が絶縁膜4に
よって被覆された絶縁被覆部分2Aと、絶縁被覆部分2
Aの両側に夫々設けられ、かつ芯線2が絶縁膜4によっ
て被覆されない非絶縁被覆部分2Bとを有する構成にな
っている。線材2の絶縁被覆部分2Aは3ターン分の長
さを有し、線材2の一方及び他方の非絶縁被覆部分2B
は2ターン分の長さを有する。線材2の絶縁被覆部分2
Aはインダクタンス部分として使用され、線材2の非絶
縁被覆部分2Bは電極部分として使用される。芯線3と
しては、例えば電気伝導度が高い銅(Cu)若しくはC
u系の合金材からなる導線が用いられている。絶縁膜4
としては、例えば耐熱性及び絶縁性に優れたポリエステ
ル材からなる樹脂性の絶縁膜が用いられている。
【0013】線材2は、螺旋方向(軸方向)Qの方向に
おいて、隙間無く敷き詰めた状態で巻かれている。すな
わち、線材2の非絶縁被覆部分2Bは隣り合う部分が互
いに電気的に短絡されている。
【0014】コイル本体5において、螺旋方向Qにおけ
る外形寸法(図1参照)は0.9mm程度であり、螺旋
方向Qと直交する円周部分での外径寸法φ(図3参照)
は0.53mm程度であり、円周部分での内径寸法φは
0.3mm程度である。また、芯線3の太さは0.1m
m程度であり、絶縁膜4の厚さは0.015mm程度で
ある。
【0015】図3に示すように、芯線3の先端部分3A
はコイル本体5の螺旋方向Qと直交する方向に沿って延
在している。芯線3の先端部分3Aは、コイル本体5の
外周円に接する接線のうち、芯線3の先端部3Aに対し
て直交する接線Rよりも突出している。本実施形態にお
いて、芯線3の先端部分3Aの突出量は30μm程度と
なっている。
【0016】次に、空芯コイル1Aの製造について、図
4乃至図12を用いて説明する。図4は空芯コイルの製
造において用いられる線材を示す図であり、図5乃至図
10は空芯コイルの製造を説明するための図である。な
お、図6乃至図8において、(a)は正面図であり、
(b)は(a)に示す矢印Sの方向から見た側面図であ
る。
【0017】まず、図4に示すように、連続した線材2
を準備する。線材2は、詳細に図示していないが、芯線
(3)を絶縁膜4で被覆した構造となっている。
【0018】次に、絶縁膜4を選択的に除去し、図5に
示すように、コイル本体の形成に必要な線材2の長さ寸
法A内において、芯線3が絶縁膜4によって被覆された
絶縁被覆部分2Aと、絶縁被覆部分2Aの両側に夫々位
置し、かつ芯線が絶縁膜4によって被覆されない非絶縁
被覆部分2Bとを形成する。本実施形態において、図1
に示す空芯コイル1Aは、線材2の巻き数が7ターンで
あり、線材2の絶縁被覆部分2Aにおける巻き数が3タ
ーンであり、線材2の一方及び他方の非絶縁被覆部分2
Bにおける各々の巻き数が2ターンであるので、線材2
の長さ寸法Aは7ターン分の長さを有し、線材2の絶縁
被覆部分2Aの長さ寸法Bは3ターン分の長さを有し、
線材2の一方及び他方の非絶縁被覆部分2Bの各々の長
さ寸法は2ターン分の長さを有する。なお、絶縁膜4の
除去は、芯線3が露出するように行う。
【0019】次に、図6及至図8に示すように、前述の
工程で加工した線材2を巻き付け治具6に順次巻き付け
てコイル本体5を形成する。線材2は、隙間無が生じな
いように敷き詰めて巻く。また、線材2は、線材2の一
方の非絶縁被覆部分2Bから巻き始め、他方の非絶縁被
覆部分2Bで巻き終わるように、換言すれば、コイル本
体5の初段及び最終段に線材2の非被絶縁覆部分2Bが
位置するようにして巻く。
【0020】次に、図9に示すように、線材2を切断
し、その後、図10に示すように、巻き付け治具6から
コイル本体5を抜き取ることにより、巻き数が7ターン
の空芯コイル1Aが形成される。
【0021】ところで、空芯コイル1Aのインダクタン
スは、線材2の絶縁被覆部分2Aにおける巻き数を変え
ることによって変えることができる。線材2の絶縁被覆
部分2Aにおける巻き数は、図5に示す工程において、
線材2の絶縁被覆部分2Aの長さ寸法Bを変えることに
よって変えることができる。一方、コイル本体5の螺旋
方向Qにおける外形寸法は、図5に示す工程において、
コイル本体5の形成に必要な線材2の長さ寸法Aを変え
ることによって変えることができる。即ち、空芯コイル
1Aの製造において、コイル本体5の形成に必要な線材
2の長さ寸法Aを一定、若しくはコイル本体5の形成に
必要な線材2の巻き数を一定とし、必要とするインダク
タンスに応じて線材2の絶縁被覆部分2Aにおける長さ
寸法Bを変えることにより、外形寸法がほぼ同一でイン
ダクタンスの異なる空芯コイル1Aを製造することがで
きる。
【0022】図11及び図12に、コイル本体5の形成
に必要な線材2の長さ寸法Aを一定とし、必要とするイ
ンダクタンスに応じて線材2の絶縁被覆部分2Aにおけ
る長さ寸法Bを変えて製造した空芯コイル1Aの一例を
示す。図11の空芯コイル1Aは、線材2の全体の巻き
数が7ターンであり、線材2の絶縁被覆部分2Aにおけ
る巻き数が2ターンであり、線材2の一方の非絶縁被覆
部分2Bにおける巻き数が3ターンであり、線材2の他
方の非絶縁被覆部分2Bにおける巻き数が2ターンであ
る。図12に示す空芯コイル1Aは、線材2の全体の巻
き数が7ターンであり、線材2の絶縁被覆部分2Aにお
ける巻き数が1ターンであり、線材2の一方及び他方の
非絶縁被覆部分2Bにおける巻き数が各々3ターンであ
る。
【0023】なお、空芯コイル1Aの螺旋方向における
外形寸法は、図11の場合と図12の場合とで比較する
と、絶縁膜4の厚さの2倍に相当する分だけ、図11の
場合の方が若干大きくなる。
【0024】また、コイル本体5の形成に必要な線材2
の長さ寸法Aを一定とし、必要とするインダクタンスに
応じて線材2の絶縁被覆部分2Aにおける長さ寸法Bを
変えて空芯コイル1Aを製造するには、コイル本体5の
形成に必要な線材2の長さ寸法Aは少なくとも4ターン
分以上必要である。
【0025】図9の切断工程において、線材2の切断
は、図3に示すように、芯線3の先端部分3Aの先端3
A1が接線Rからなるベく突出しないように行う。芯線
3の先端部分3Aの突出量が大きいと、空芯コイル1A
を実装基板に搭載する時、空芯コイル1Aの円周方向の
位置決めが必要となり、実装効率が低下する。本実施形
態において、芯線3の先端部分3Aの突出量は30μm
程度となっているが、突出量が30μm以下であれば、
空芯コイル1Aの円周方向の位置決めを簡素化できる。
空芯コイル1Aの円周方向の位置決めを簡素化するに
は、芯線3の先端部分3Aの先端3A1を、接線Rより
も内側に位置させることが最も望ましい。
【0026】図13は空芯コイルを実装基板に実装した
状態を示す正面図であり、図14は図13に示すSの方
向から見た側面図である。図15は、空芯コイルの最大
外形寸法と接合層との関係を示す模式図である。
【0027】空芯コイル1Aは、図13及び図14に示
すように、実装基板10に実装される。線材2の非絶縁
被覆部分2Bは、実装基板10の電極パッド11に、導
電性の接合材として例えばPb−Sn組成の接合層12
によって電気的にかつ機械的に接続される。
【0028】空芯コイル1Aの実装は、これに限定され
ないが、例えば、実装基板10の電極パッド11上にス
クリーン印刷法でペースト状の半田材からなる接合層を
形成し、その後、電極パッド11上に接合層を介在して
線材2の非絶縁被覆部分2Bが位置するように、実装基
板10上に空芯コイル1Aを搭載し、その後、接合層を
溶融して硬化させることによって行なわれる。
【0029】この空芯コイル1Aの実装工程において、
図15に示すように、コイル本体5の非絶縁被覆部分3
Bにおける外周と、芯線3の先端部分3Aの先端3A1
を含めた空芯コイル1Aの最大外形寸法(螺旋方向と直
交する最大外形寸法)5Aとの間の寸法2hが接合層1
2Aの厚さh1よりも小さければ、コイル本体5の非絶
縁被覆部分2Bに均一に接合層12Aが接触するので、
空芯コイル1Aの円周のどの部分であっても確実に接続
することができる。芯線3の先端部分3Aの突出量が3
0μmの場合、最大外形寸法5Aは0.77mm程度と
なる。一方、スクリーン印刷方によって形成される接合
層12Aの厚さは0.2mm程度である。従って、本実
施形態の空芯コイル1Aは、円周のどの部分であっても
確実に接続することができる。
【0030】図13に示すように、実装基板10の電極
パッド11間の寸法Cは、巻き線された線材2の絶縁被
覆部分2Aの螺旋方向における長さ寸法に合わせて設定
されている。即ち、巻き線された線材2の非絶縁被覆部
分2Bにおいて、最も内側(絶縁被覆部分側)に位置す
る部分が電極パッド11と接合されるように設定されて
いる。このように、実装基板10の電極パッド11間の
寸法Cを、巻き線された線材2の絶縁被覆部分2Aの螺
旋方向における長さ寸法に合わせて設定することによ
り、巻き線された線材2の非絶縁被覆部分2Bにおいて
隣り合う部分を接合層12によって確実に電気的に短絡
させることができるので、実装された空芯コイル1Aの
インダクタンスを安定させることができる。
【0031】このように、本実施形態1によれば、以下
の効果が得られる。 (1)空芯コイル1Aの製造方法において、コイル本体
5の形成に必要な線材2の長さ寸法Aを一定、若しくは
コイル本体5の形成に必要な線材2の巻き数を一定と
し、必要とするインダクタンスに応じて線材2の絶縁被
覆部分2Aの長さを変える。これにより、外形寸法がほ
ぼ同一でインダクタンスの異なる空芯コイル1Aを製造
することができる。 (2)空芯コイル1Aにおいて、芯線3の先端部分3A
と直交し、かつコイル本体5の絶縁被覆部分2Aにおけ
る外周円と接する接線Rから突出する芯線3の先端部分
3Aの突出量を30μm以下にする。これにより、空芯
コイル1Aは円周方向の方向性を持たなくなるので、空
芯コイル1Aを実装基板に搭載する時、空芯コイル1A
の円周方向の位置決めが必要なくなり、位置決めを簡素
化できる。この結果、空芯コイル1Aの実装を容易に行
うことができる。 (3)空芯コイル1Aの実装において、コイル本体5の
非絶縁被覆部分3Bにおける外周と、芯線3の先端部分
3Aの先端3A1を含めた空芯コイル1Aの最大外形寸
法(螺旋方向と直交する最大外形寸法)5Aとの間の寸
法2hを接合層12Aの厚さh1よりも小さくする。こ
れにより、コイル本体5の非絶縁被覆部分2Bに均一に
接合層12Aが接触するので、空芯コイル1Aの円周の
どの部分であっても確実に接続することができる。この
結果、空芯コイル1Aの実装不良を抑制することができ
る。
【0032】なお、本実施形態では7ターンの空芯コイ
ルについて説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0033】また、本実施形態では、単層の芯線に絶縁
膜が被覆された線材を用いた例について説明したが、芯
線としては多層であってもよく、また、絶縁膜において
も多層であってもよい。
【0034】また、本実施形態では、線材の非絶縁被覆
部分に表面処理を施していない例について説明したが、
線材を巻いてコイル本体を形成した後、線材の非絶縁被
覆部分に例えば半田メッキ等の表面処理を施してもよ
い。この場合、空芯コイルの実装時において、接合層に
対する濡れ性を高めることができる。
【0035】(実施形態2)図16は、本発明の実施形
態2である空芯コイルの側面図である。
【0036】図16に示すように、本実施形態2の空芯
コイル1Bは、基本的に前述の実施形態1と同様の構成
となっているが、以下の構成が異なっている。
【0037】即ち、コイル本体5は螺旋方向と直交する
外形が楕円形状になっている。このような空芯コイル1
Bは、線材2を巻いてコイル本体5を形成し、線材2を
切断した後、コイル本体5の螺旋方向と直交する外形が
楕円形状となるようにコイル本体5に圧力を加えて変形
させることにより形成することができる。
【0038】このように、コイル本体5の螺旋方向と直
交する外形を楕円形状にすることにより、実装基板に空
芯コイル1Bを搭載する時、空芯コイル1Bの転がりを
抑制することができるので、空芯コイル1Bをインダク
タンスとして用いる高周波モジュール等の電子装置の製
造における生産性を高めることができる。
【0039】また、空芯コイル1Bを実装基板に実装し
た時の高さが低くなるので、高周波モジュール等の電子
装置の厚さを薄くすることができる。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0041】例えば、本発明は、磁性体材料からなるベ
ース部材に線材が螺旋状に複数回巻かれた有芯コイルに
適用することができる。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0043】本発明によれば、外形寸法がほぼ同一でイ
ンダクタンスの異なるコイルを製造することができる。
【0044】本発明によれば、実装が容易なコイルを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である空芯コイルの平面図
である。
【図2】本発明の実施形態1である空芯コイルの断面図
である。
【図3】本発明の実施形態1である空芯コイルの側面図
である。
【図4】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造に
おいて用いられる線材を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造を
説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造を
説明するための図((a)は正面図,(b)は(a)に
示す矢印Sの方向から見た側面図)である。
【図7】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造を
説明するための図((a)は正面図,(b)は(a)に
示す矢印Sの方向から見た側面図)である。
【図8】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造を
説明するための図((a)は正面図,(b)は(a)に
示す矢印Sの方向から見た側面図)である。
【図9】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造を
説明するための図である。
【図10】本発明の実施形態1である空芯コイルの製造
を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態1において、絶縁被覆部分
の長さを変えた一例を示す空芯コイルの平面図である。
【図12】本発明の実施形態1において、絶縁膜被覆部
分の長さを変えた一例を示す空芯コイルの平面図であ
る。
【図13】本発明の実施形態1である空芯コイルを実装
基板に実装した状態を示す正面図である。
【図14】図13に示す矢印Sの方向から見た側面図で
ある。
【図15】空芯コイルの最大外形寸法と接合層との関係
を示す模式図である。
【図16】本発明の実施形態2である空芯コイルの側面
図である。
【符号の説明】
1A,1B…空芯コイル、2…線材、2A…絶縁被覆部
分、2B…非絶縁被覆部分、3…芯線、4…絶縁膜、5
…コイル本体、6…巻き付け治具、10…実装基板、1
1…電極パッド、12…接合層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高島 一壽 群馬県高崎市西横手町1番地1 日立東部 セミコンダクタ株式会社内 (72)発明者 小林 義彦 群馬県高崎市西横手町1番地1 日立東部 セミコンダクタ株式会社内 (72)発明者 菊池 栄 群馬県高崎市西横手町1番地1 日立東部 セミコンダクタ株式会社内 Fターム(参考) 5E062 FG15 5E070 AA01 AB01 CA01 CA06 DB02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被
    覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、か
    つ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被
    覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコ
    イル本体を有するコイルの製造方法であって、 前記線材の巻き数を一定とし、必要とするインダクタン
    スに応じて前記線材の絶縁被覆部分の長さを変えること
    を特徴とするコイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイルの製造方法にお
    いて、 前記線材は、螺旋方向に敷き詰めて巻くことを特徴とす
    るコイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコイルの製造方法にお
    いて、 前記線材は、前記コイル本体の初段及び最終段に前記線
    材の非被絶縁覆部分が位置するようにして巻くことを特
    徴とするコイルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のコイルの製造方法にお
    いて、 前記線材の絶縁被覆部分及び非絶縁被覆部分は、前記芯
    線を覆う前記絶縁膜を選択的に除去することによって形
    成されることを特徴とするコイルの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のコイルの製造方法にお
    いて、 前記線材の巻き数は、少なくとも4ターン以上であるこ
    とを特徴とするコイルの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のコイルの製造方法にお
    いて、 前記線材の非絶縁被覆部分は、電極部分として使用され
    ることを特徴とするコイルの製造方法。
  7. 【請求項7】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被
    覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、か
    つ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被
    覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコ
    イル本体を有するコイルの製造方法であって、 前記コイル本体の形成に必要な前記線材の長さを一定と
    し、必要なインダクタンスに応じて前記線材の絶縁被覆
    部分の長さを変えることを特徴とするコイルの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被
    覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、か
    つ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被
    覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコ
    イル本体を有するコイルであって、 前記芯線の先端部分は、前記コイル本体の螺旋方向と直
    交する方向に沿って延在し、 前記芯線の先端部分の先端は、前記芯線の先端部分に対
    して直交し、かつ前記コイル本体の外周円に接する接線
    よりも内側に位置していることを特徴とするコイル。
  9. 【請求項9】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁被
    覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、か
    つ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁被
    覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなるコ
    イル本体を有するコイルであって、 前記芯線の先端部分は、前記コイル本体の螺旋方向と直
    交する方向に沿って延在し、 前記芯線の先端部分の先端は、前記芯線の先端部分に対
    して直交し、かつ前記コイル本体の外周円に接する接線
    よりも突出し、その突出量は30μm以下となっている
    ことを特徴とするコイル。
  10. 【請求項10】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁
    被覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、
    かつ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁
    被覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなる
    コイル本体を有するコイルであって、 前記コイル本体は、螺旋方向と直交する外形が楕円形状
    になっていることを特徴とするコイル。
  11. 【請求項11】 芯線が絶縁膜によって被覆された絶縁
    被覆部分と、前記絶縁被覆部分の両側に夫々設けられ、
    かつ前記芯線が前記絶縁膜によって被覆されない非絶縁
    被覆部分とを有する線材を、螺旋状に複数回巻いてなる
    コイル本体を有するコイルであって、 前記コイル本体を形成した後、前記コイル本体の螺旋方
    向と直交する外形が楕円形状となるように前記コイル本
    体に圧力を加えて変形させることを特徴とするコイルの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111103450A (zh) * 2018-10-26 2020-05-05 胜美达集团株式会社 线圈线材、电流传感器部件以及电流传感器

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