JP2002170500A - シャドウマスク構体及びカラー受像管 - Google Patents

シャドウマスク構体及びカラー受像管

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JP2002170500A
JP2002170500A JP2000367312A JP2000367312A JP2002170500A JP 2002170500 A JP2002170500 A JP 2002170500A JP 2000367312 A JP2000367312 A JP 2000367312A JP 2000367312 A JP2000367312 A JP 2000367312A JP 2002170500 A JP2002170500 A JP 2002170500A
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Takahiko Date
尊彦 伊達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度の不均衡な変化により生ずる画面の
上部、下部でのランディングずれを均等に補正できるカ
ラー受像管を提供する。 【解決手段】 内面に蛍光体スクリーン30を備えたパ
ネル31と、3電子ビームを放出する電子銃と、電子銃
から放出される3電子ビームを選別する多数の開孔が形
成された略矩形状のシャドウマスク4と、このシャドウ
マスク4の周辺部に設けられたスカート部とを有するシ
ャドウマスク本体1と、このシャドウマスク本体1の周
辺部に設けられたスカート部に側壁部が固着された略矩
形状のマスクフレーム26と、帯板状の弾性支持体とを
有するカラー受像管において、パネル31の上部側に位
置するスカート部5aの前記マスクフレーム側壁部との
固着点P1を基準とする管軸方向の長さをa、パネル3
1の下部側に位置するスカート部5bの前記マスクフレ
ーム側壁部との固着点P2を基準とする管軸方向の長さ
をbとするとき、a<bに形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャドウマスク構
体及びカラー受像管に関し、特にシャドウマスク、マス
クフレーム又はパネルの熱膨張によるビームランディン
グのずれをシャドウマスクのスカート部の改良により補
正するようにしたシャドウマスク構体及びカラー受像管
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管は、図7示すよう
に、略矩形状のパネル31と、漏斗状のファンネル51
とからなる外囲器を有し、そのパネル31の内面に、光
吸収層の隙間に埋込まれるように青、緑、赤に発光する
3色蛍光体層が形成された蛍光体スクリーン30が設け
られている。
【0003】また、この蛍光体スクリーン30に対向
し、かつ、所定間隔離れて略矩形状のシャドウマスク2
4を含むシャドウマスク本体20が配置されている。そ
して、ファンネル51のネック52内に配設された電子
銃53から放出される3電子ビーム10をファンネル5
1の外側に装着された偏向ヨーク54により偏向し、シ
ャドウマスク24を介して蛍光体スクリーン30を水
平、垂直走査することにより、カラー画像を表示するよ
うに構成されている。
【0004】前記シャドウマスク24は、電子銃53か
らの3電子ビーム10が3色蛍光体層に正しくランディ
ングするように選別するためのものである。
【0005】具体的には図7に示すように、シャドウマ
スク本体20は、通常、パネル31の内面に設けられた
蛍光体スクリーン30と対向する有効面に多数の開孔が
形成された略矩形状のシャドウマスク24と、このシャ
ドウマスク24の周辺部に設けられたスカート部25と
からなる。
【0006】前記シャドウマスク本体20の支持方法と
しては、スカート部25に溶接にて取付けられた略矩形
状のマスクフレーム26の側壁部に取付けられた帯板状
の弾性支持体28をパネル31の各辺の内側壁に設けら
れたスタッドピン29に係止することにより、パネル3
1の内側に支持するものである。
【0007】ところで、前記シャドウマスク24の孔の
開孔面積は、前記有効面の全面積の1/3以下であるた
め、カラー受像管の動作時、電子銃から放出される3電
子ビーム10(青電子ビーム10B、緑電子ビーム10
G、赤電子ビーム10R)の大部分がシャドウマスク2
4に衝突してシャドウマスク本体20を加熱する。この
加熱されたシャドウマスク本体20の熱は、次第にマス
クフレーム26に伝わり、シャドウマスク24は、図8
に破線で示したように熱膨張し、パネル31の内面の蛍
光体スクリーン30との相対位置が変化する。
【0008】その結果、熱膨張しない場合、図9に示す
ようにシャドウマスク24の開孔24aを通って3蛍光
体層、即ち、青蛍光体層32B、緑蛍光体層32G、赤
蛍光体層32Rのうち、例えば緑蛍光体層32Gに正し
くランディングしていた緑電子ビーム10Gは、図9に
示すようにランディングずれをおこし、緑蛍光体層32
Gに正しくランディングしなくなってしまう。
【0009】このようなシャドウマスク24の熱膨張に
起因するランディングずれを補正する手段として、特公
昭44−3546号公報や特開平9−167574号公
報には、図10、図11に示すように、弾性支持体28
をマスクフレーム26の側壁部に取付けられる固定部3
5と、パネル31の内側壁に設けられたスタッドピン2
9に係止する係止孔37aが設けられた係止部37と、
前記固定部35、係止部37の間を連結するとともにシ
ャドウマスク24の管軸方向に対して傾斜した形状の傾
斜部36とが設けられたものが開示されている。
【0010】このように弾性支持体28を構成すると、
シャドウマスク24の熱膨張にともなって、傾斜部36
の傾斜角が破線で示したように小さくなる方向に変化
し、この結果、図12に破線で示すようにシャドウマス
ク24を蛍光体スクリーン30側に近づける方向に変位
させ、シャドウマスク24の熱膨張に起因するランディ
ングずれを補正することが可能となる。
【0011】また、前記シャドウマスク24の熱膨張と
は別に、カラー受像管は、外気温度が上昇すると、パネ
ル31の温度が上昇し、図13に破線で示すように熱膨
張し、パネル31とシャドウマスク24との相対位置が
変化する。この場合もランディングずれを起こす。
【0012】このパネル31の熱膨張に起因するランデ
ィングずれを補正するため、図14乃至図16に示すよ
うに、弾性支持体48として、マスクフレーム26の側
壁部に取付けられる固定部45と、パネル31の内壁部
に設けられたスタッドピン29に係止する係止部47
と、これら固定部45、係止部47を連結し、かつ、管
軸方向に対して傾斜する傾斜部46を設けた構造とし、
さらに、弾性支持体48をその長さ方向に沿って並列す
る熱膨張係数の異なる2部材で構成したものが知られて
いる。
【0013】このように弾性支持体48を構成すると、
パネル31の熱膨張に伴って、図14乃至図16の破線
で示すように弾性支持体48の傾斜部46の傾斜角が大
きくなる方向に変化するとともに、傾斜部46が湾曲
し、結果的に、図13に破線で示したように、シャドウ
マスク24を蛍光体スクリーン30から遠ざける方向に
変位させ、パネル31の熱膨張に起因するランディング
ずれを補正する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、シャド
ウマスク24を支持する弾性支持体28を、マスクフレ
ーム26に取付けられる固定部35とパネル31の内壁
部に設けられたスタッドピン29に係止する係止部37
との間にこれら固定部35、係止部37を連結し、管軸
に対して傾斜する形状の傾斜部36とにより構成し、カ
ラー受像管の外気温度の変化によるランディングずれを
補正するようにしたものも知られている。
【0015】しかし、このように弾性支持体28を構成
しても、周囲温度がカラー受像管に対して不均等に作用
すると、画面全体に渡りランディングずれを均等に補正
することができないという問題がある。
【0016】即ち、一般にカラー受像管は、パネル31
とともに外囲器を構成するファンネル51の外側に偏向
ヨーク54が装着され、カラー受像管の受像回路や偏向
ヨーク駆動回路とともに、図示しないがキャビネットに
組込まれる。
【0017】このため、キャビネット内は、偏向ヨーク
54、受像回路、偏向ヨーク駆動回路等の発熱によって
温度が上昇し、空気の対流により、特にキャビネット内
の上部側の温度上昇が著しく、例えばパネル31の上部
側は、下部側よりも10℃程度も高くなる。
【0018】この結果、パネル31の上部と、下部とで
異なる(上部でずれが大きく、下部でずれが小さい)ラ
ンディングずれが生じ、カラー受像管の画面全面に渡っ
て生じるランディングずれをこれらが均等になるように
補正することができないという問題がある。
【0019】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、特に、周囲温度の不均衡な変化
により生ずる画面の上部、下部での異なるランディング
ずれを均等になるように補正できるシャドウマスク構体
及びカラー受像管を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電子銃から放出される3電子ビーム選別用の多数の開孔
が形成された略矩形状のシャドウマスクと、このシャド
ウマスクの周辺部に設けられたスカート部とを有する略
矩形状のシャドウマスク本体と、このシャドウマスク本
体の周辺部に設けられたスカート部に側壁部が固着され
た略矩形状のマスクフレームと、一端側に前記マスクフ
レームに取付けられる固定部を、他端側にカラー受像管
のパネル内面に対する係止部を備えた帯板状の弾性支持
体とを備えたシャドウマスク構体において、前記シャド
ウマスク本体の周辺部に設けたスカート部の前記マスク
フレーム側壁部との固着点を基準とする管軸方向の長さ
を、前記パネルに作用する周囲温度の高、低に対応し
て、高温作用側で短寸法に、低温作用側で長寸法に形成
したことを特徴とするものである。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ャドウマスク構体において、前記シャドウマスク本体に
おけるカラー受像管のパネル上部側に対応するスカート
部のマスクフレームとの固着点を基準とする管軸方向の
長さをa、パネル下部側に対応するスカート部のマスク
フレームとの固着点を基準とする管軸方向の長さをbと
するとき、a<bに形成したことを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2記載のシ
ャドウマスク構体において、前記スカート部の管軸方向
の長さa、長さbの差は、取り付けられるカラー受像管
の蛍光体スクリーンにおける3電子ビームの目的とする
ビーム移動量に応じて、1μm当り概略1mmの差を基
準値として定められることを特徴とするものである。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項2記載のシ
ャドウマスク構体において、前記スカート部の管軸方向
の長さa、長さbの差は、取り付けられるカラー受像管
の蛍光体スクリーンにおける3電子ビームの目的とする
ビーム移動量に応じて、1μm当り概略1mmの差を基
準値とするとともに、カラー受像管のサイズに応じて基
準値を変更して定めることを特徴とするものである。
【0024】請求項1乃至4記載の発明によれば、シャ
ドウマスクのスカート部の管軸方向の長さを、周囲温度
により高温となるパネルの上部側、上部側より相対的に
低温であるが温度上昇するパネルの下部側で長さa、b
(a<b)のように異なる構成とし、カラー受像管に組
み込むことにより、画像表示動作時のパネル上下の温度
不均衡によって生じるシャドウマスクの変位を各々抑制
でき、3電子ビームのランディングずれを画面全体とし
て均衡するように補正することが可能なシャドウマスク
構体を提供できる。
【0025】また、長さa、長さbの差を、3電子ビー
ムの目的とするビーム移動量に応じて、1μm当り概略
1mmの差を基準値として定めることで、種々のサイズ
のカラー受像管に対応するシャドウマスク構体を提供で
きる。
【0026】請求項5記載の発明は、略矩形状に形成さ
れ内面に蛍光体スクリーンを備えたパネルと、パネルに
連接するファンネルの細径部に配置され、3電子ビーム
を放出する電子銃と、電子銃から放出される3電子ビー
ムを選別する多数の開孔が形成された略矩形状のシャド
ウマスクと、このシャドウマスクの周辺部に設けられた
スカート部とを有する略矩形状のシャドウマスク本体
と、このシャドウマスク本体の周辺部に設けられたスカ
ート部に側壁部が固着された略矩形状のマスクフレーム
と、一端が前記マスクフレームに取付けられ、他端側が
前記パネル内面に設けられたスタッドピンに係止されて
前記シャドウマスク本体をパネル内側に弾性支持する帯
板状の弾性支持体とを有するカラー受像管において、前
記シャドウマスク本体の周辺部に設けたスカート部の前
記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする管軸方
向の長さを、前記パネルに作用する周囲温度の高、低に
対応して、高温作用側で短寸法に、低温作用側で長寸法
に形成したことを特徴とするものである。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載のカ
ラー受像管において、パネル上部側に位置するスカート
部の前記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする
管軸方向の長さをa、パネル下部側に位置するスカート
部の前記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする
管軸方向の長さをbとするとき、a<bに形成したこと
を特徴とする。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項6記載のカ
ラー受像管において、前記スカート部の管軸方向の長さ
a、長さbの差は、3電子ビームの蛍光体スクリーンに
おける目的とするビーム移動量に応じて、1μm当り概
略1mmの差を基準値として定められることを特徴とす
るものである。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項6記載のカ
ラー受像管において、前記スカート部の管軸方向の長さ
a、長さbの差は、3電子ビームの蛍光体スクリーンに
おける目的とするビーム移動量に応じて、1μm当り概
略1mmの差を基準値とするとともに、前記パネルのサ
イズに応じて基準値を変更して定めることを特徴とする
ものである。
【0030】請求項5乃至8記載の発明によれば、シャ
ドウマスクのスカート部の管軸方向の長さを、周囲温度
により高温となるパネルの上部側、上部側より相対的に
低温であるが温度上昇するパネルの下部側で長さa、b
(a<b)のように異ならせることで、画像表示動作時
のパネル上下の温度不均衡によって生じるシャドウマス
クの変位を各々抑制し、3電子ビームのランディングず
れを画面全体として均衡するように補正することが可能
となる。
【0031】また、長さa、長さbの差を、3電子ビー
ムの目的とするビーム移動量に応じて、1μm当り概略
1mmの差を基準値として定めることで、種々のサイズ
のカラー受像管に対応できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0033】図1は、本実施の形態のシャドウマスク構
体及びカラー受像管の構成を示す概略断面図である。
尚、本実施の形態において、図7に示す従来のカラー受
像管と同一要素には同一符号を付して示す。
【0034】このカラー受像管は、略矩形状のパネル3
1と、漏斗状のファンネル51とからなる外囲器を有
し、そのパネル31の内面に、光吸収層の隙間に埋込ま
れるように青、緑、赤に発光する3色蛍光体層が形成さ
れた蛍光体スクリーン30が設けられている。
【0035】また、この蛍光体スクリーン30に対向
し、かつ、所定間隔離れて略矩形状のシャドウマスク4
を含むシャドウマスク本体1が配置されている。そし
て、ファンネル51のネック52内に配設された電子銃
53から放出される3電子ビームをファンネル51の外
側に装着された偏向ヨーク54により偏向し、シャドウ
マスク4を介して蛍光体スクリーン30を水平、垂直走
査することにより、カラー画像を表示するように構成さ
れている。
【0036】シャドウマスク本体1は、従来例の場合と
同様、パネル31の内面に設けられた蛍光体スクリーン
30と対向する有効面に多数の開孔が形成された略矩形
状のシャドウマスク4と、このシャドウマスク4の周辺
部に設けられたスカート部55a,5bとを具備してい
る。
【0037】前記シャドウマスク本体1は、スカート部
5に溶接にて取付けられた略矩形状のマスクフレーム2
6の側壁部に取付けられた帯板状の弾性支持体28をパ
ネル31の各辺の内側壁に設けられたスタッドピン29
に係止することにより、パネル31の内側に弾性的に支
持される。
【0038】前記シャドウマスク本体1、マスクフレー
ム26、弾性支持体28により本実施の形態のシャドウ
マスク構体を構成している。
【0039】本実施の形態においては、図2に拡大して
示すように、シャドウマスク本体1におけるシャドウマ
スク4の周辺部に形成されるスカート部5のうち、画面
上部側を占めるスカート部5aの管軸方向の長さがa
に、画面下部側を占めるスカート部5bの管軸方向の長
さが前記長さaよりも大きい長さb(a<b)となるよ
うに構成されている。
【0040】前記長さa、bは、各々スカート部5aの
マスクフレーム26の側壁部との固着点(溶接点)P
1、スカート部5bのマスクフレーム26の側壁部との
固着点(溶接点)P2を基準として設定する。
【0041】次に、上述した構成のシャドウマスク構体
及びカラー受像管の作用を図3、図4をも参照して説明
する。
【0042】本実施の形態のシャドウマスク構体を組み
込んだカラー受像管の構成の場合、パネル31における
画面下部側に位置する長さbのスカート部5bにおいて
は、図3に示すようにスカート部5bが長いため、マス
クフレーム26の周囲温度の上昇(画面上部側より低
温)に伴う熱膨張時において、マスクフレーム26に対
するスカート部5bの角度が緩やかに変化して(曲がっ
て)、前記マスクフレーム26の熱膨張によるシャドウ
マスク4の変位を抑制する。
【0043】一方、パネル31における画面上部側に位
置する長さaの短いスカート部5aにおいては、図4に
示すように周囲温度の上昇(画面下部側より高温)に伴
うマスクフレーム26の熱膨張に伴って、シャドウマス
ク本体1が引っ張られシャドウマスク4が変位しようと
するが、長さaの短いスカート部5aの大きい剛性によ
りマスクフレーム26の熱膨張によるシャドウマスク4
の変位を抑制する。
【0044】この結果、パネル31の上部、下部の周囲
温度の高低の温度差、即ち、このパネル31の上部、下
部での熱膨張の不均衡による前記3電子ビーム10のミ
スランディングを略均等になるように効果的に補正する
ことができる。
【0045】これに対して、通常の構成、即ち、スカー
ト部5の管軸方向の長さが、パネル31の上部、下部と
もに同じ長さの場合には、図5、図6に示すように、パ
ネル31内の上部、下部の高低の温度差から生じるシャ
ドウマスク4の変位の不均衡を正しく補正できず、相対
的に高温となる上部側のスカート部5で大きく、相対的
に低温となる上部側のスカート部5bで小さく変位して
しまう。
【0046】本実施の形態において、前記長さa、長さ
bの差が、1mmあると、3電子ビーム10の1μmの
ランディング位置の違いが生じることが想定され、従っ
て、10μmのランディング位置の補正を行う場合、前
記長さa、長さbの差を10mmに設定する。
【0047】また、カラー受像管のインチサイズとの関
係について言及すると、17インチカラー受像管の場合
に、前記長さa、長さbの差を、1μmのランディング
位置の補正に対して1mm(基準値)とし、19インチ
カラー受像管の場合には、1μmのランディング位置の
補正に対し1.2mm、21インチカラー受像管の場合
には、1μmのランディング位置の補正に対し1.4m
m程度に設定する。
【0048】このようにして、上述したような前記長さ
a、長さbの差に関する基準値を定めることにより、1
7インチ、19インチ、21インチ等、各種サイズのカ
ラー受像管を構成することが可能となる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、シャドウマスクのスカ
ート部の管軸方向の長さをパネルの上部側、下部側で長
さa、b(a<b)のように異なるように構成し、カラ
ー受像管に組み込むことにより、画像表示動作時のパネ
ル上下の温度不均衡によって生じるシャドウマスクの変
位を各々抑制でき、3電子ビームのランディングずれを
画面全体として均衡するように補正することが可能なシ
ャドウマスク構体を提供することができる。
【0050】また、本発明によれば、シャドウマスクの
スカート部の管軸方向の長さをパネルの上部側、下部側
で長さa、b(a<b)のように異ならせることで、画
像表示動作時のパネル上下の温度不均衡によって生じる
シャドウマスクの変位を各々抑制し、3電子ビームのラ
ンディングずれを画面全体として均衡するように補正す
ることが可能なカラー受像管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシャドウマスク構体及び
カラー受像管の構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のパネル及びシャドウマス
ク構体の構成をを示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のシャドウマスク上部側の
熱膨張変位の状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のシャドウマスク下部側の
熱膨張変位の状態を示す説明図である。
【図5】周囲温度の不均衡によるパネルの熱膨張の状態
を示す説明図である。
【図6】周囲温度の不均衡によるパネルの熱膨張及びシ
ャドウマスクの熱膨張変位の状態を示す説明図である。
【図7】従来のカラー受像管を示す概略断面図である。
【図8】従来のカラー受像管のシャドウマスク及びその
支持構造を示す部分概略断面図である。
【図9】シャドウマスクが熱膨張しない場合と熱膨張し
た場合の3色蛍光体層に対する電子ビームのランディン
グ状態を示す説明図である。
【図10】従来の弾性支持体の正面図である。
【図11】従来の弾性支持体の平面図である。
【図12】シャドウマスクが熱膨張した場合のランディ
ングずれの補正を示す説明図である。
【図13】パネルが熱膨張した場合のランディングずれ
の補正を示す説明図である。
【図14】カラー受像管のパネルが温度上昇した場合の
弾性支持体の傾斜部による変形を説明するための正面図
である。
【図15】カラー受像管のパネルが温度上昇した場合の
弾性支持体の傾斜部による変形を説明するための平面図
である。
【図16】上記弾性支持体の熱膨張係数の異なる2部材
による変形を説明するための正面図である。
【符号の説明】
1 シャドウマスク本体 4 シャドウマスク 5 スカート部 5a スカート部 5b スカート部 10 3電子ビーム 26 マスクフレーム 28 弾性支持体 29 スタッドピン 30 蛍光体スクリーン 31 パネル 51 ファンネル 52 ネック 53 電子銃 54 偏向ヨーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から放出される3電子ビーム選別
    用の多数の開孔が形成された略矩形状のシャドウマスク
    と、このシャドウマスクの周辺部に設けられたスカート
    部とを有する略矩形状のシャドウマスク本体と、 このシャドウマスク本体の周辺部に設けられたスカート
    部に側壁部が固着された略矩形状のマスクフレームと、 一端側に前記マスクフレームに取付けられる固定部を、
    他端側にカラー受像管のパネル内面に対する係止部を備
    えた帯板状の弾性支持体と、 を備えたシャドウマスク構体において、 前記シャドウマスク本体の周辺部に設けたスカート部の
    前記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする管軸
    方向の長さを、前記パネルに作用する周囲温度の高、低
    に対応して、高温作用側で短寸法に、低温作用側で長寸
    法に形成したことを特徴とするシャドウマスク構体。
  2. 【請求項2】 前記シャドウマスク本体におけるカラー
    受像管のパネル上部側に対応するスカート部のマスクフ
    レームとの固着点を基準とする管軸方向の長さをa、パ
    ネル下部側に対応するスカート部のマスクフレームとの
    固着点を基準とする管軸方向の長さをbとするとき、a
    <bに形成したことを特徴とする請求項1記載のシャド
    ウマスク構体。
  3. 【請求項3】 前記スカート部の管軸方向の長さa、長
    さbの差は、取り付けられるカラー受像管の蛍光体スク
    リーンにおける3電子ビームの目的とするビーム移動量
    に応じて、1μm当り概略1mmの差を基準値として定
    められることを特徴とする請求項2記載のシャドウマス
    ク構体。
  4. 【請求項4】 前記スカート部の管軸方向の長さa、長
    さbの差は、取り付けられるカラー受像管の蛍光体スク
    リーンにおける3電子ビームの目的とするビーム移動量
    に応じて、1μm当り概略1mmの差を基準値とすると
    ともに、カラー受像管のサイズに応じて基準値を変更し
    て定めることを特徴とする請求項2記載のシャドウマス
    ク構体。
  5. 【請求項5】 略矩形状に形成され内面に蛍光体スクリ
    ーンを備えたパネルと、 パネルに連接するファンネルの細径部に配置され、3電
    子ビームを放出する電子銃と、 電子銃から放出される3電子ビームを選別する多数の開
    孔が形成された略矩形状のシャドウマスクと、このシャ
    ドウマスクの周辺部に設けられたスカート部とを有する
    略矩形状のシャドウマスク本体と、 このシャドウマスク本体の周辺部に設けられたスカート
    部に側壁部が固着された略矩形状のマスクフレームと、 一端が前記マスクフレームに取付けられ、他端側が前記
    パネル内面に設けられたスタッドピンに係止されて前記
    シャドウマスク本体をパネル内側に弾性支持する帯板状
    の弾性支持体と、 を有するカラー受像管において、 前記シャドウマスク本体の周辺部に設けたスカート部の
    前記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする管軸
    方向の長さを、前記パネルに作用する周囲温度の高、低
    に対応して、高温作用側で短寸法に、低温作用側で長寸
    法に形成したことを特徴とするカラー受像管。
  6. 【請求項6】 パネル上部側に位置するスカート部の前
    記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする管軸方
    向の長さをa、パネル下部側に位置するスカート部の前
    記マスクフレーム側壁部との固着点を基準とする管軸方
    向の長さをbとするとき、a<bに形成したことを特徴
    とする請求項5記載のカラー受像管。
  7. 【請求項7】 前記スカート部の管軸方向の長さa、長
    さbの差は、3電子ビームの蛍光体スクリーンにおける
    目的とするビーム移動量に応じて、1μm当り概略1m
    mの差を基準値として定められることを特徴とする請求
    項6記載のカラー受像管。
  8. 【請求項8】 前記スカート部の管軸方向の長さa、長
    さbの差は、3電子ビームの蛍光体スクリーンにおける
    目的とするビーム移動量に応じて、1μm当り概略1m
    mの差を基準値とするとともに、前記パネルのサイズに
    応じて基準値を変更して定めることを特徴とする請求項
    6記載のカラー受像管。
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