JP2002170306A - 記録媒体移送装置 - Google Patents

記録媒体移送装置

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JP2002170306A
JP2002170306A JP2000368346A JP2000368346A JP2002170306A JP 2002170306 A JP2002170306 A JP 2002170306A JP 2000368346 A JP2000368346 A JP 2000368346A JP 2000368346 A JP2000368346 A JP 2000368346A JP 2002170306 A JP2002170306 A JP 2002170306A
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Japan
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recording medium
holding
magazine
tape cartridge
space
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Application number
JP2000368346A
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English (en)
Inventor
Tadao Yoshida
忠雄 吉田
Hajime Yano
肇 矢野
Hiroaki Oishi
宏明 大石
Toyomi Fujino
豊美 藤野
Keiji Kanota
啓二 叶多
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持部とマガジンの間での記録媒体の移送が
円滑に行なえるとともに、記録媒体を保持部にがたつき
なく保持できる記録媒体移送装置を提供する。 【解決手段】 テープカートリッジ2を第1マガジン1
4から保持部22に移送する場合、支持片2208の上
面2822と下面2824の間の距離の中心と、本体板
部2204Aの上面と本体板部2206Aの下面との間
の距離の中心とがほぼ合致するように保持部22を移動
させる。テープカートリッジ2を保持部22から第1マ
ガジン14に移送する場合、テープカートリッジ2が付
勢部材2204Jで本体板部2206Aの上面に押し付
けられた状態において前記押付け方向におけるテープカ
ートリッジ2の寸法中心と、前記上面2822と下面2
824の間の距離の中心とがほぼ合致するように前記保
持部22の位置決めが行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカートリッ
ジなどの板状の記録媒体を複数収容するマガジンと前記
記録媒体を移動させる移動機構とを有し、前記マガジン
と移動機構との間で前記記録媒体を移送する記録媒体移
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の記録媒体移送装置では、前記移
動機構に前記記録媒体を保持する保持部が設けられてお
り、前記マガジンと前記保持部の間で前記記録媒体の受
け渡しを行なう。前記マガジンは、例えば前記記録媒体
をその厚さ方向に1列に並べて収容するように複数の収
容部材が縦長に並べて構成され、前記移動機構によって
記録媒体が搬送される搬送空間は前記マガジンの隣の箇
所でマガジンに沿って縦長に設けられている。前記記録
媒体の受け渡しに際しては、前記保持部を前記各収容部
材の位置に移動させて、保持部から収容部材に、あるい
は収容部材から保持部へ記録媒体が移送されるように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように保持部とマ
ガジンの収容部材との間で記録媒体を移送する記録媒体
移送装置においては、記録媒体が保持部と各収容部材と
の間で移送される際に、保持部と各収容部材の相対的な
位置ずれによって記録媒体の移送が円滑に行なえなかっ
たり、前記保持部に移送された記録媒体が保持部でたつ
くといった問題がある。本発明は、このような従来技術
の課題を解決しようとするものであり、その目的とする
ところは、保持部とマガジンの間での記録媒体の移送が
円滑に行なえるとともに、記録媒体を保持部にがたつき
なく保持することが可能な記録媒体移送装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の記録媒体移送装置は、記録媒体を挿入取り
出し可能に収容する複数の収容空間が直線状に並べて構
成される縦長のマガジンと、前記記録媒体を保持する保
持空間を有し、前記保持空間を前記マガジンの長手方向
に沿って移動させる移動機構と、前記各収容空間と前記
保持空間との間で前記記録媒体の受け渡しを行なう受け
渡し機構とを備え、前記収容空間から保持空間への記録
媒体の受け渡し時と、前記保持空間から前記収容空間へ
の記録媒体の受け渡し時とでは、前記マガジンの長手方
向において、前記収容空間に対する保持空間の相対的位
置、あるいは、保持空間に対する収容空間の相対的位置
が異なるように設定されていることを特徴とする。本発
明によれば、前記収容空間または保持空間内で前記記録
媒体を前記マガジンの長手方向に沿って付勢する付勢部
材が設けられている場合に、前記収容空間から保持空間
への記録媒体の受け渡し時と、前記保持空間から前記収
容空間への記録媒体の受け渡し時とで、前記記録媒体の
中心と前記収容空間または保持空間の中心とをほぼ合致
させることが可能となり、前記記録媒体を前記保持空間
と前記収容空間との間で円滑に移送させることができ
る。また、本発明の記録媒体移送装置は、板状の記録媒
体を挿入取り出し可能に収容する複数の収容部材が直線
状に並べて構成される縦長のマガジンと、前記記録媒体
を保持する保持部を有し、前記保持部を前記マガジンの
長手方向に沿って移動させる移動機構と、前記各収容部
材と前記保持部との間で前記記録媒体の受け渡しを行な
う受け渡し機構とを備え、前記収容部材と前記保持部
は、それぞれ互いに対向する2つの面の間に前記記録媒
体を挟んで収容するように構成され、前記収容部材また
は保持部の少なくとも一方には、前記記録媒体を前記2
つの面のうちの一方の面に押し付ける付勢部材が設けら
れ、前記付勢部材が設けられた収容部材または保持部の
うちの一方から、収容部材または保持部のうちの他方へ
の記録媒体の受け渡し時に、記録媒体が付勢部材により
前記面に押し付けられた状態において前記押付け方向に
おける記録媒体の寸法中心と、収容部材または保持部の
うちの他方の前記2つの面の間の距離の中心とがほぼ合
致するように設定されていることを特徴とする。本発明
によれば、前記付勢部材が設けられた収容部材または保
持部のうちの一方から、収容部材または保持部のうちの
他方への記録媒体の受け渡し時に、記録媒体が付勢部材
により前記面に押し付けられた状態において前記押付け
方向における記録媒体の寸法中心と、収容部材または保
持部のうちの他方の前記2つの面の間の距離の中心がほ
ぼ合致しているので、前記記録媒体は前記収容部材また
は保持部の他方の前記2つの面の間に円滑に移送され
る。そして、前記付勢部材が前記保持部に設けられてい
る場合には、前記記録媒体は前記付勢部材により前記面
に押し付けられるのでががたつくことなく確実に保持さ
れる。また、本発明の記録媒体移送装置は、板状の記録
媒体を挿入取り出し可能に収容する複数の収容部材が直
線状に並べて構成される縦長のマガジンと、前記記録媒
体を保持する保持部を有し、前記保持部を前記マガジン
の長手方向に沿って移動させる移動機構と、前記各収容
部材と前記保持部との間で前記記録媒体の受け渡しを行
なう受け渡し機構とを備え、前記各収容部材は、第1収
容面と第2収容面により前記記録媒体を挟んで収容する
ように構成され、前記保持部は、前記記録媒体の厚さよ
りも大きな間隔をおいて互いに平行して対向する第1、
第2保持面と、前記第1、第2保持面の間に前記記録媒
体が挿入された状態で、前記記録媒体を前記第2保持面
に付勢しこれにより記録媒体を第1、第2保持面の間で
保持する付勢部材とで構成され、前記移動機構は、前記
記録媒体が前記各収容部材から前記保持部へ受け渡され
る際に、前記第1、第2保持面の面の間の距離の中心
と、前記第1、第2収容面の面の間の距離の中心とがほ
ぼ合致するように前記保持部を移動させ、かつ、前記記
録媒体が前記保持部から前記各収容部材へ受け渡される
際に、記録媒体が付勢部材により前記第2保持面に押し
付けられた状態において前記押付け方向における記録媒
体の寸法中心と、前記第1、第2収容面の間の距離の中
心とがほぼ合致するように前記保持部を移動させるよう
に構成されていることを特徴とする。本発明によれば、
前記記録媒体が前記各収容部材から前記保持部へ受け渡
される際には、前記第1、第2保持面の間の距離の中心
と、前記第1、第2収容面の間の距離の中心とがほぼ合
致しているので、前記記録媒体は前記第1、第2収容面
の間から前記保持部の第1、第2保持面の間に円滑に移
送される。そして、前記保持部の第1、第2保持面の間
に保持された前記記録媒体は前記付勢部材により第2保
持面に付勢されることでががたつくことなく確実に保持
される。前記記録媒体が前記保持部から前記各収容部材
への受け渡される際には、前記付勢部材で第2保持面に
付勢された前記記録媒体は、記録媒体が付勢部材により
前記第2保持面に押し付けられた状態において前記押付
け方向における記録媒体の寸法中心と、前記第1、第2
収容面の間の距離の中心とがほぼ合致しているので、前
記記録媒体は前記収容部材の部分に引っかかることな
く、前記保持部の第1、第2保持面の間から前記第1、
第2収容面に円滑に移送される。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。以下では、本発明の記
録媒体移送装置を記録媒体交換式記録再生装置に適用し
た例について説明する。図1は記録媒体交換式記録再生
装置の正面図、図2は記録媒体交換式記録再生装置の平
面図、図3は記録媒体交換式記録再生装置の左側面図、
図4は記録媒体交換式記録再生装置を斜め前方から見た
斜視図、図5は記録媒体交換式記録再生装置を斜め後方
から見た斜視図である。図1乃至図5に示されているよ
うに、記録媒体交換式記録再生装置10は、複数の記録
媒体(後述するテープカートリッジ2であり、特許請求
の範囲の記録媒体に相当)を収容するとともに、これら
収容した記録媒体を取出して記録再生を行なうものであ
り、筐体12、複数のテープカートリッジ2を上下方向
に並べて収容する第1、第2マガジン14、16(特許
請求の範囲のマガジンに相当)、前記第1、第2マガジ
ン14、16の間に設けられた搬送空間17、前記搬送
空間17の下方に配設された記録再生機構18、前記搬
送空間17を上下する移動機構20、前記移動機構20
と第1、第2マガジン14、16との間でテープカート
リッジ2を受け渡す受け渡し機構25、ロック機構40
(図33)、不図示の制御部および操作部などを備えて
構成されている。
【0006】本実施の形態では、情報の記録、再生が可
能な記録媒体としてテープカートリッジを用いており、
まず、このテープカートリッジ2から説明する。図6は
テープカートリッジの外観図であり、図6(A)は平面
図、図6(B)は左側面図、図6(C)は右側面図、図
6(D)は背面図、図6(E)は底面図である。図7は
テープカートリッジの斜視図であり、図7(A)は斜め
上方から見た状態を示す斜視図、図7(B)は斜め下方
から見た状態を示す斜視図である。テープカートリッジ
2は、図6、図7に示されているように、ケース202
とケース202内に収容される図略の磁気記録テープと
を備え、前記ケース202は、左右方向の幅Wと、前記
左右方向と直交する前後方向の長さLと、前記左右方向
および前後方向と直交する上下方向の厚さTを有し、ほ
ぼ矩形板状を呈しており、前記左右方向の幅Wは、前後
方向の長さLよりも大きく形成されている。ケース20
2は、ケース本体203と開閉蓋216からなり、ケー
ス本体203は上面204(特許請求の範囲の第1面に
相当)と、上面204の幅方向両側に接続された左右の
側面206、208と、上面204の後側に接続された
後面210と、側面206、208および後面210の
下端を接続し前記上面204と平行をなす下面212
(特許請求の範囲の第2面に相当)とから構成され、開
閉蓋216は、上面204、側面206、208、下面
212の前部で囲まれたテープ走行部分214を開閉す
るように構成されている。
【0007】ケース本体203内には幅W方向に間隔を
おいて2つのリール217が配設され、磁気記録テープ
は前記テープ走行部分214を通ってこれらリール21
7に巻回されている。2つのリール217の軸受部21
9は、それぞれケース202の下面の孔220を介して
回転可能に支持され、また、軸受部219はケース本体
203の下面212の下方に露出している。この軸受部
219には後述する記録再生機構18のリール軸180
8に一体的に係合される係合部が設けられている。開閉
蓋216は、2つの腕部216A、216Bを介してケ
ース本体203の側面206、208に揺動可能に連結
され、開閉蓋216が図7、図8に示すようにケース本
体203の前部に位置した閉状態で、テープ走行部分2
14に位置するテープ部分を覆い、開閉蓋216がケー
ス本体208の上方に揺動した開状態で、テープ走行部
分214に位置するテープ部分を露出させるように構成
され、開閉蓋216は常時閉じた状態に付勢されてい
る。このような構成からなるテープカートリッジ2は、
従来市販されているデータ記録用のデータカートリッジ
や動画および音声記録用のデジタルビデオテープカート
リッジと同様で、これら市販品を用いることができる。
【0008】なお、前記腕部216A、216Bが配設
される側面206、208の箇所は、腕部216A、2
16Bの表面と側面206、208の表面が同一面上に
位置するように薄肉に形成されており、腕部216A、
216Bの基端の表面と、薄肉に形成された側面20
6、208の後端との間に凹部218、220が形成さ
れている。また、蓋部材216の腕部216A、216
Bには、その厚さ方向に貫通する孔222、224が形
成されている。また、側壁206、208の後寄りの箇
所には上下方向に延在する断面V字状の凹溝226、2
28が形成されている。また、下面の4隅寄り箇所のう
ち、後面210寄り2箇所には、このテープカートリッ
ジ2が記録再生機構18に装着される際に位置決めを行
なうための位置決め孔234、236が設けられてい
る。また、前記テープカートリッジ2の姿勢は、互いに
直交する2つの方向(例えば前後方向と左右方向、ある
いは、上下方向と左右方向)の向きで識別可能に構成さ
れており、テープカートリッジ2が前記記録再生機構に
装着される際の姿勢は、前記2つの方向の向きで特定さ
れるように構成されている。
【0009】次に、前記筐体12について説明する。筐
体12は、図1乃至図5に示すように、左右方向に幅を
有し前後方向に長さを有する矩形板状の底壁1202、
底壁1202の幅方向の両端から起立された左右の側壁
1204、1206、底壁1202の後縁部の左右から
起立された左右の後壁1208、これら側壁1204、
1206、後壁1208の上端を接続する上壁121
2、底壁1202の前縁の左側部分と左側の側壁120
4の前縁とを接続する左側の補強板1214、底壁12
02の前縁の右側部分と右側の側壁1206の前縁とを
接続する右側の補強板1216などを備えて構成されて
いる。
【0010】次に、前記第1、第2マガジン14、16
について説明する。前記第1、第2マガジン14、16
は図1に示されているように、前記テープカートリッジ
2を挿入取出し可能に収容する複数の収容部材26が直
線状に並べられることで、上下に縦長に構成されてい
る。前記各収容部材26には、前記各テープカートリッ
ジ2がその上面204、あるいは下面212が平行した
状態で収容されるように構成されている。前記第1、第
2マガジン14、16は、それらの長手方向が平行する
ように筐体12の内部の左右に間隔をおいて配置され、
筐体12の内部でこれら第1、第2マガジン14、16
の間に、これら第1、第2マガジン14、16の長手方
向すなわち上下方向に沿って延在する搬送空間17が設
けられている。以下では、第1マガジン14を構成する
マガジンブロック28について説明する。
【0011】前記各収容部材26は、図8乃至図10に
示すように、マガジンブロック28に一体に設けられて
いる。マガジンブロック28は、矩形板状の取付板28
02と、この取付板2802の一方の面に上下に間隔を
おいて突設された複数の支持片2808と、取付板20
82の他方の面に設けられた取付脚部2806とを備
え、複数の支持片2808の基部は、取付板2802の
一方の面の縁部から起立され上下に延在する補強板28
04と一体化され補強されている。マガジンブロック2
8は、前記取付脚部2806が筐体12の後壁1208
の前面にねじにより取着されることで筐体12に配設さ
れ、これにより複数の支持片2808が筐体12の内部
左右で後部から前方に向けて水平に突設されることにな
る。前記収容部材26は隣り合う上下2つの支持片28
08によって構成され、上下2つの支持片2808の間
にテープカートリッジ2を挿入取出し可能に収容する収
容空間27が設けられ、収容空間27は前部と左右側部
が開放状に形成されている。そして、図1、図2に示さ
れているように、第1マガジン14では、テープカート
リッジ2は、開閉蓋216を搬送空間17に臨ませた状
態で各収容空間27に収容され、第2マガジン16で
は、テープカートリッジ2は、後面210を搬送空間1
7に臨ませた状態で各収容空間27に収容されるように
構成されている。
【0012】図8乃至図10に示すように、各支持片2
808は、平面視ほぼ矩形板状を呈し、各支持片280
8は、上面2822(特許請求の範囲の第2収容面に相
当)と下面2824(特許請求の範囲の第1収容面に相
当)を有し、互いに上下に隣接する支持片2808の上
面2822と下面2824の間に、テープカートリッジ
2の厚さTよりもやや大きな間隔T1が形成されるよう
に設けられている。そして、テープカートリッジ2が搬
送空間17と収容空間27の間で移送される際に、ガイ
ド面として機能する。また、前記上面2822と下面2
824によって特許請求の範囲の「互いに対向する2つ
の面」が構成されている。各支持片2808の4辺のう
ち、筐体12の後壁1208に臨む辺には側縁部281
0が設けられ、筐体12の左側の側壁1204(あるい
は右側の側壁1206)に臨む辺には側縁部1812が
設けられ、筐体12の前部に臨む辺には前記側縁部28
10に対向する側縁部2816が設けられ、前記搬送空
間17に臨む辺には側縁部2820が設けられている。
そして、前記全ての支持片2808の各側縁部2810
は取り付け板2802から構成され、各支持片2808
は取り付け板2802によって一体的に連結されてい
る。また、前記各側縁部2812のほぼ1/3は、前記
取付板2802に連結された保持板2804から構成さ
れ、各支持片2808は補強板2804によっても一体
的に連結されている。本実施の形態では、補強板280
4によって側縁部2812のほぼ1/3程度が構成され
ている関係上、各支持片2808は取付板2802およ
び補強板2804により片持ち支持されている。前記側
縁部2812の部分で補強板2804から構成されてい
ない部分には、支持片2808の厚さ方向の上下に突出
する壁部2814が側縁部2812の延在方向に沿って
設けられている。この壁部2814を含む側縁部281
2は、テープカートリッジ2が搬送空間17から収容空
間27に移送される際に、テープカートリッジ2の後面
210に当接して収容空間27外への落下を防止するも
のである。
【0013】前記側縁部2816は支持片2808の厚
さ方向の上下に突出して延在形成された壁部2818か
ら構成されている。この壁部2818は、テープカート
リッジ2が搬送空間17と収容空間27の間を移送され
る際に、テープカートリッジ2の側面208を案内する
ガイド壁として機能するとともに、テープカートリッジ
2の側面208に当接して収容空間27外への落下を防
止するものである。前記壁部2818のうち、前記収容
空間27に臨む面で搬送空間17に臨む部分には、前記
テープカートリッジ2が搬送空間17から収容空間27
に挿入される際にテープカートリッジ2の側面208を
円滑に案内するように搬送空間17に向かうに従って側
縁部2810から次第に離れるテーパ面が形成されてい
る。
【0014】前記側縁部2820は、搬送空間17から
収容空間27に挿入されるテープカートリッジ2の上面
204または下面212を円滑に案内するように搬送空
間17に向かうに従って肉薄となるように、その上下面
がそれぞれテーパ面で形成されている。また、前記側縁
部2820のうち、取付板2802寄りの部分は搬送空
間17に向かって延出された延出部2812として形成
され、この延出部2812は搬送空間17と収容空間2
7の間を移送されるテープカートリッジ2の上面204
または下面212を円滑に案内するように搬送空間17
に向かうに従って肉薄となるように、その上下面がそれ
ぞれテーパ面で形成されている。前記側縁部2810、
すなわち取付板2802は搬送空間17と収容空間27
の間を移送されるテープカートリッジ2の側面206を
案内するガイド壁として機能するとともに、テープカー
トリッジ2の側面206に当接して収容空間27外への
落下を防止するものである。また、取付板2802のう
ち、搬送空間17に臨む側縁部2803は前記延出部2
812と同じ位置まで延出されており、側縁部2803
は搬送空間17から収容空間27に挿入されるテープカ
ートリッジ2の側面206を円滑に案内するように、搬
送空間17に向かうに従って前記側縁部2816から次
第に離れるテーパ面が形成されている。
【0015】そして、図8に示すように、取付板280
2から壁部2818までの幅W1がテープカートリッジ
2のケース202の幅Wとほぼ同じとなり、壁部281
4から側縁部2820までの長さL1がテープカートリ
ッジ2のケース202の長さLとほぼ同じになるように
構成され、これによりテープカートリッジ2が収容空間
27に円滑に出し入れでき、かつ、がたつくことなく収
容されるように構成されている。なお、上下に隣接する
支持片2808の壁部2814の間、壁部2818の
間、側縁部2820の間には空隙が形成されている。ま
た、図9に示されているように、補強板2804の外面
と各支持片2808の壁部2814の外面にわたって例
えば金属板などからなるくし歯状の補強部材2826が
配設されている。この補強部材2826は、ねじなど固
着手段によって補強板2804と各支持片2808の壁
部2814に取着されている。この補強部材2826は
支持片2808の撓みを防止するように機能している。
また、補強板2804の外面には、収容空間27に収容
されたテープカートリッジ2のケース202の後面21
0に当接して、テープカートリッジ2を収容部材26か
ら搬送空間17に向けて付勢する付勢部材2828が設
けられている。図8乃至図11に示されているように、
壁部2818には係合部材2830と付勢部材2832
が設けられている。係合部材2830は、一端にテープ
カートリッジ2の凹部220に係脱可能な係合爪283
0Aが設けられ、他端に係合爪2830Aの係合状態を
解除するために押圧される押圧凸部2830Bが設けら
れ、それらの中央部分を支点として壁部2818に揺動
可能に設けられている。付勢部材2832は、係合爪2
830Aを係合方向に付勢するように構成されている。
【0016】テープカートリッジ2は、搬送空間17か
ら収容空間27に挿入される際、後面210が付勢部材
2828に当接された状態でテープカートリッジ2の凹
部220が係合部材2830に係合されることで収容部
材26に収容保持されるようになっている。なお、この
状態から押圧凸部2830Bを押してやると、係合部材
2830と凹部220の係合が解除され、付勢部材28
28によりテープカートリッジ2が搬送空間17側に僅
かにスライドする。そして、収容空間27に収容された
テープカートリッジ2は、収容空間27内でその上面2
04と下面212が水平方向に沿った状態で、上面20
4と下面212が隣接する支持片2808の下面282
4と上面2822にそれぞれ当接されることで上下方向
の位置が位置決めされ、側面206、208が取付板2
802、壁部2818にそれぞれ当接されることで幅方
向の位置が位置決めされ、付勢部材2828で付勢され
たテープカートリッジ2の凹部220が係合部材283
0に係合されることで前後方向の位置が位置決めされて
いる。なお、前後方向の位置が位置決めされた状態でテ
ープカートリッジ2の後面210とマガジンブロック2
8の壁部2814との間には若干の隙間が形成されるよ
うになっている。
【0017】第2マガジン16は、第1マガジン14と
ほぼ同様の構成となっているため、共通する部分の説明
を省略する。第2マガジン16が第1マガジン14と異
なるのは、図12に示されているように、第2マガジン
16の収容部材26に収容されるテープカートリッジ2
は、その後面210が搬送空間17に臨ませて配設され
る関係上、係合部材2830がテープカートリッジ2の
開閉蓋216の孔224に係合することと、付勢部材2
828がテープカートリッジ2の開閉蓋216に当接し
てテープカートリッジ2を収容空間27から搬送空間1
7に向けて付勢することである。また、前記第1マガジ
ン14に収容されているテープカートリッジ2は開閉蓋
216を搬送空間17に臨ませ、前記第2マガジン16
に収容されているテープカートリッジ2は後面210を
搬送空間17に臨ませていることからわかるように第
1、第2マガジン14、16に収容されているテープカ
ートリッジ2の開閉蓋216と後面210の位置関係は
同一となっており、言い換えると、筐体12の前方から
見た場合に、前記第1マガジン14に収容されているテ
ープカートリッジ2と第2マガジン16に収容されてい
るテープカートリッジ2は共に開閉蓋216を右側に位
置させた状態となっている。
【0018】本実施の形態では、図1に示されているよ
うに、第1マガジン14には11個のテープカートリッ
ジ2が収容可能に、第2マガジン16には10個のテー
プカートリッジ2が収容可能となるように収容部材26
が設けられている。第1、第2マガジン14、16は、
各収容部材26に収容されたテープカートリッジ2の厚
さ方向の中心位置と幅方向の中心位置が互いに一致する
ように構成されている。
【0019】次に、移動機構20について説明する。移
動機構20は、図13乃至図17に示されているよう
に、テープカートリッジ2を保持して搬送空間17を上
下に移動する保持部22と、保持部22を案内する案内
部23と、保持部23を移動させる駆動部24から構成
されている。前記案内部23は、第1ロッド2302、
ガイドレール2304などを含んで構成されている。前
記第1ロッド2302は、筐体12の上壁1212およ
び底壁1202の前部で左右方向の中央に両端が取着さ
れ上下方向に延在して設けられている。前記ガイドレー
ル2304は、側壁1206の前部内側で上下方向に延
在して設けられている。
【0020】前記保持部22は、図23乃至図25に示
されているように、フレーム2202の本体片部221
0、第1保持板2204、第2保持板2206などによ
り構成されている。フレーム2202は、図19に示さ
れているように、横片部2208と、本体片部2210
と、連結片部2212とを備えている。前記横片部22
08は、筐体12の左右の側壁1204、1206間に
延在して設けられ、前記本体片部2210は、横片部2
208の上縁部の長手方向の中間箇所から水平方向で前
記搬送空間17内に向かって矩形板状を呈するように延
出され、前記連結片部2212は、本体片部2210の
後部に位置する横片部2208部分から後方に突設して
設けられ、この連結片部2212は、上下に間隔をおい
て二つ設けられている。前記横片部2208の延在方向
の一端2208Aにはローラ2208Bが設けられ、こ
のローラ2208Bは図22、図23に示されているよ
うに前記ガイドレール2304に移動可能に結合されて
いる。また、図18に示されているように前記上下の連
結片部2212にはそれぞれメタル軸受2212Aが取
着され、これらメタル軸受2212Aには前記第1ロッ
ド2302が摺動可能に結合されている。したがって、
ローラ2208Bがガイドレール2304に結合し、ま
た、メタル軸受2212Aが第1ロッド2302に結合
することで、保持部22は筐体12の内部で水平状態を
保って上下に移動可能に配設されることになる。また、
横片部2208には、その延在方向の中心を中心として
対称的な位置に2つの溝部2208C、2208Dが設
けられている。2つの溝部2208C、2208Dは、
横片部2208の延在方向、すなわち左右方向に延在
し、横片部2208の厚さ方向に貫通して設けられてい
る。
【0021】前記本体片部2210は、横片部2208
の上縁部の長手方向の中間箇所から水平方向に前記搬送
空間17内に向かって矩形板状を呈するように延出さ
れ、本体片部2210の左右方向の幅は搬送空間17の
左右幅よりも小さく形成されている。また、図25に示
されているように横片部2208の下縁部の箇所と、本
体片部2210の横片部2208と反対側の箇所とに
は、後述するロック機構40に係合される被係合部22
02A、2202Bがそれぞれ設けられている。本体片
部2210には、図19乃至図21に示されているよう
に第1保持板2204と第2保持板2206が取着され
ている。第1保持板2204と第2保持板2206との
間にはテープカートリッジ2を挿入取出し可能に収容す
る収容空間29が形成され、この収容空間29には第1
マガジン14、第2マガジン16の何れからでもテープ
カートリッジ2の移動が可能となるように、前部及び左
右側部が開放状に形成されている。
【0022】第1保持板2204は、図18乃至図21
に示されているように、水平方向に延在するほぼ矩形板
状を呈する本体板部2204A、本体板部2204Aの
うち横片部2208寄りの側縁部から立ち上げられた側
壁部2204B、側壁部2204Bと反対側の側縁部か
ら立ち下げられた側壁部2204Cなどを備えて構成さ
れている。第1保持板2204の本体片部2210に対
する取着は、前記本体板部2204Aの四隅寄りの箇所
がスペーサ2204Dを介して本体片部2210の下面
側に取付けられることによってなされている。この第1
保持板2204の取付は、前記本体板部2204Aが前
記本体片部2210と平行をなし水平方向に延在するよ
うになされる。第1保持板2204は、テープカートリ
ッジ2が第1、第2マガジン14、16の収容空間27
と収容空間29の間で移送される際、本体板部2204
Aの下面2204A1がテープカートリッジ2の上面2
04を案内するガイド板として機能するようになってい
る。
【0023】本体板部2204Aの第1マガジン14に
臨む側縁部には、図19、図25に示されているよう
に、前記第1マガジン14から前記収容空間29に移送
されるテープカートリッジ2の上面204を円滑に案内
するように、第1マガジン14に近づくにしたがって上
方に傾斜する2つの案内片2204Eがテープカートリ
ッジ2の幅方向に間隔をおいて設けられている。本体板
部2204Aの第2マガジン16に臨む側縁部には、前
記第2マガジン16から前記収容空間29に移送される
テープカートリッジ2の上面204を円滑に案内するよ
うに、第2マガジン16に近づくにしたがって上方に傾
斜する2つの案内片2204Fがテープカートリッジ2
の幅方向に間隔をおいて設けられている。側壁部220
4Bの第1マガジン14に臨む端部には、前記第1マガ
ジン14から前記収容空間29に移送されるテープカー
トリッジ2の側面208を円滑に案内するように、テー
プカートリッジ2の幅方向外方に傾斜する案内片220
4Gが設けられている。側壁部2204Bの第2マガジ
ン16に臨む端部には、前記第2マガジン16から前記
収容空間29に移送されるテープカートリッジ2の側面
208を円滑に案内するように、第2マガジン16に近
づくにしたがってテープカートリッジ2の幅方向外方に
傾斜する案内片2204Hが設けられている。また、図
19、図22、図25に示されているように、前記本体
板部2204Aのテープカートリッジ2の幅方向の両端
寄りで、かつ、前記テープカートリッジ2が前記受け渡
し機構25によって前記収容部材26と前記保持部22
の間で受け渡される方向における前記本体板部2204
Aの中間箇所には2つの窓2204Iが設けられ、第1
保持板2204の上面の幅方向の両端寄りの箇所に2つ
の付勢部材2204J(特許請求の範囲の付勢部材に相
当)が取着されている。前記各付勢部材2204Jの端
部2204J1は前記窓2204Iを介して収容空間2
9内に突出するように配設され、これにより収容空間2
9に収容されたテープカートリッジ2の上面204の箇
所を下方に押圧するようになっている。すなわち、図3
6(A)、(B)に示されているように、前記各付勢部
材2204Jは、前記テープカートリッジ2が前記受け
渡し機構25によって前記収容部材26と前記保持部2
2の間で受け渡される方向における前記本体板部220
4Aの下面2204A1の中間箇所に配設されている。
また、前記各付勢部材2204J1による前記テープカ
ートリッジ2に対する付勢方向は、保持部22の移動方
向、つまりテープカートリッジ2の搬送空間17におけ
る移動方向と平行をなしている。
【0024】第2保持板2206は、図18乃至図21
に示されているように、水平方向に延在する本体板部2
206A、本体板部2206Aのうち横片部2208寄
りの側縁部から立ち下げられた側壁部2206B、側壁
部2206Bと反対側の側縁部から立ち上げられた側壁
部2206C、側壁部2206Cからテープカートリッ
ジ2の幅方向外方に屈曲された片部2206Dなどを備
えて構成されている。また、図19、図25に示されて
いるように、前記本体板部2206Aは、前記収容空間
29に収容されたテープカートリッジ2の各軸受部21
9を後述する記録再生機構18の各リール軸1808に
嵌合させるために、2つの円弧状の切り欠き2206A
1が形成されている。第2保持板2206の本体片部2
210に対する取着は、図20、図21に示されている
ように前記側壁部2206Bが前記本体片部2210の
下方に位置する横片部2208の後面側の箇所に取付け
られるとともに、前記片部2206Dが前記本体片部2
210の下面側の箇所に取付けられることによってなさ
れている。この第2保持板2206の取付は、前記本体
板部2206Aが前記本体板部2204Aと平行をなし
水平方向に延在するとともに、前記本体板部2206A
の上面2206A1(特許請求の範囲の第2保持面に相
当)と、前記本体板部2204Aの下面2204A1
(特許請求の範囲の第1保持面に相当)との間にテープ
カートリッジ2のケース202の厚さT(前記上面20
4と下面212の間の寸法)よりもやや大きな間隔T2
が形成され、これにより前記収容空間29が本体板部2
206Aの上面2206A1と、前記本体板部2204
Aの下面2204A1との間に形成されるように構成さ
れている。また、前記本体板部2206Aの上面220
6A1と、前記本体板部2204Aの下面2204A1
とによって特許請求の範囲の「互いに対向する2つの
面」が構成されている。すなわち、前記テープカートリ
ッジ2は、前記上面204を前記下面2204A1に臨
ませ、前記下面212を前記上面2206A1に臨ませ
た状態で前記受け渡し機構25によって前記収容部材2
6から前記保持部22に挿入されるようになっている。
ここで、前記保持部22に挿入され前記収容空間29に
収容されたテープカートリッジ2は、前記2つの付勢部
材2204Jの端部2204J1の作用により、その下
面212が前記第2保持板2206の本体板部2206
Aの上面2206A1に付勢して押し付けられて上下方
向の位置が位置決めされ、本体板部2206Aの上面2
206A1がテープカートリッジ2の上下方向の基準面
とされる。つまり、テープカートリッジ2の上下方向の
中心位置が前記第1保持板2204と第2保持板220
6との間隔T2の中心位置よりも下方寄りに位置決めさ
れることになる。第2保持板2206は、テープカート
リッジ2が第1、第2マガジン14、16の収容空間2
7と収容空間29の間で移送される際、本体板部220
6Aの上面2206A1がテープカートリッジ2の下面
212を案内するガイド板として機能するようになって
いる。
【0025】本体板部2206Aの第1マガジン14に
臨む側縁部には、図19、図25に示されているよう
に、前記第1マガジン14から前記収容空間29に移送
されるテープカートリッジ2の上面204を円滑に案内
するように、第1マガジン14に近づくにしたがって下
方に傾斜する2つの案内片2206Eがテープカートリ
ッジ2の幅方向に間隔をおいて設けられている。本体板
部2206Aの第2マガジン16に臨む側縁部には、前
記第2マガジン16から前記収容空間29に移送される
テープカートリッジ2の下面212を円滑に案内するよ
うに、第2マガジン16に近づくにしたがって下方に傾
斜する3つの案内片2206Fがテープカートリッジ2
の幅方向に間隔をおいて設けられている。側壁部220
6Cの第1マガジン14に臨む端部には、前記第1マガ
ジン14から前記収容空間29に移送されるテープカー
トリッジ2の側面208を円滑に案内するように、テー
プカートリッジ2の幅方向外側に傾斜する案内片220
6Gが設けられている。側壁部2206Cの第2マガジ
ン16に臨む端部には、前記第2マガジン16から前記
収容空間29に移送されるテープカートリッジ2の側面
208を円滑に案内するように、テープカートリッジ2
の幅方向外側に傾斜する案内片2206Hが設けられて
いる。
【0026】また、第2保持板2206の側壁部220
6Cのうち案内片2206G寄りの箇所には窓2206
Iが設けられ、側壁部2206Cの外側の箇所には、付
勢部材2206Jが取着されている。付勢部材2206
Jの端部にはローラ2206Kが回転可能に設けられ、
このローラ2206Kが前記窓2206Iを介して収容
空間29内に突出するように配設され、これにより収容
空間29に収容されたテープカートリッジ2の凹溝22
6に係合することでテープカートリッジ2の挿入取出し
方向の位置が位置決めされるようになっている。なお、
本体片部2210、第1、第2保持板2204、220
6からなる保持部22の左右方向の幅は、第1、第2マ
ガジン14、16の左右方向の幅よりも小さな寸法に形
成され、搬送空間17内を上下方向に移動可能に構成さ
れている。
【0027】ここで図20、図21に示されているよう
に、前記本体片部2210は前記横片部2208に対し
て片持ち支持されている。前記第1保持板2204と第
2保持板2206は前記本体片部2210に取着されて
いることから、第1、第2保持板2204、2206も
前記横片部2208に対して片持ち支持されている。す
なわち、保持部22の固定端は、第1、第2保持板22
04、2206のうち、横片部2208寄りに位置する
部分から構成され、保持部22の自由端は、第1、第2
保持板2204、2206のうち、前記固定端の反対側
に位置する部分から構成され、前記本体片部2210、
第1、第2保持板2204、2206からなる保持部2
2は全体として前記横片部2208に対して片持ち支持
されている。一方、前述したようにマガジンブロック2
8の各支持片2808は取付板2802および補強板2
804により片持ち支持されている。各支持片2808
の固定端は、取付板2802および補強板2804に接
続されている部分であり、各支持片2808の自由端は
前記固定端の反対側の部分である。このように保持部2
2の自由端と、第1、第2マガジン14の各支持片28
08の自由端が逆向きになるように配設されている。
【0028】駆動部24は、図13乃至図17に示され
ているように、パルスモータからなる第1モータ240
2、減速機構2404、駆動プーリ2410、従動プー
リ2412、歯付ベルト2414、スリット板241
6、センサ2418などを備えて構成されている。第1
モータ2402と減速機構2404と駆動プーリ241
0は、筐体12の上壁12の上面の前部に配設され、従
動プーリ2412は、筐体12の底壁1202の上面箇
所に回転可能に設けられている。前記歯付ベルト201
2は駆動プーリ2410と従動プーリ2412間に掛装
され、歯付ベルト2012の一部は、フレーム2202
の横片部2208に取付金具2416によって固定され
ている。第1モータ2402の駆動力は、減速機構24
04を構成する2つの歯車2406、2408により減
速された後、駆動プーリ2410に伝達され、歯付ベル
ト2414が駆動プーリ2410と従動プーリ2412
間を移動し、これによりフレーム2202、すなわち保
持部22が上下に移動されるように構成されている。ス
リット板2416は、径方向に延在するスリットが周方
向に一定間隔をおいて形成された円板から構成され、前
記歯車2406の回転軸に取着されている。センサ24
18は、筐体12の上壁1212に取着され、前記スリ
ット板2416のスリットの通過を検出することで前記
歯車2406、すなわち第1モータ2402の回転量に
対応する検出信号を出力するように構成されている。セ
ンサ2418から出力された検出信号は後述する制御部
に入力され、第1モータ2402の制御に用いられる。
【0029】次に、受け渡し機構25の構成について説
明する。受け渡し機構25は、図13乃至図15、図2
2乃至図25に示されているように、テープカートリッ
ジ2を第1マガジン14と移動機構20の保持部22と
の間で受け渡しするための第1受け渡し部材30(特許
請求の範囲の受け渡し部材に相当)、テープカートリッ
ジ2を第2マガジン16と移動機構20の保持部22と
の間で受け渡しするための第2受け渡し部材32(特許
請求の範囲の受け渡し部材に相当)、これら第1、第2
受け渡し部材30、32を案内する案内部34、第1受
け渡し部材30を移動させる第1駆動部36、第2受け
渡し部材32を移動させる第2駆動部38から構成され
ている。案内部34は、フレーム2202の横片部22
08と平行方向に延在し、両端が横片部2208の両端
にそれぞれ取着された第2ロッド3402から構成され
ている。第1、第2受け渡し部材30、32は、図22
乃至図25に示されているように、互いに対称的な形状
であるため、対応する箇所には同一の符号を付して説明
する。各受け渡し部材30、32は、フレーム2202
の横片部2208に平行に配設される直線状の基片部3
102と、この基片部3102の両端から突出され横片
部2208の長手方向、すなわち前記収容部材26と保
持部22の間における前記テープカートリッジ2の受け
渡し方向に間隔をおいた内側受け渡し片部3104およ
び外側受け渡し片部3106から構成されている。内側
受け渡し片部3104と外側受け渡し片部3106の間
の寸法は、第1、第2マガジン14、16をまたぎつつ
上下方向に移動できるように第1、第2マガジン14、
16の左右方向の幅よりも大きな寸法で形成され、ま
た、保持部22の収容されたテープカートリッジ2を後
述する記録再生機構18に装着する際に、保持部22と
干渉しないように、保持部22の左右方向の幅よりも大
きな寸法で形成されている。
【0030】前記基片部3102の両端には連結片31
08が設けられ、前記各連結片部3108にはメタル軸
受3112が取着され、これらメタル軸受3112には
前記第2ロッド3404が摺動可能に結合され、メタル
軸受3112が第2ロッド3402に結合することで、
各受け渡し部材30、32は筐体12の内部で左右方向
に移動可能に、かつ、第2ロッド3040の軸線回りに
回動可能に配設されている。また、第2ロッド3040
に結合された各受け渡し部材30、32のうち、基片部
3102は、前記内側受け渡し片部3104と外側受け
渡し片部3106が前記第1、第2マガジン14、16
をまたぎつつ上下方向に移動できるように第1、第2マ
ガジン14、16よりも前方に配設されている。したが
って、前記駆動部24によるフレーム2202の移動に
より、フレーム2202を介して各受け渡し部材30、
32も保持部22と一体的に上下に移動されるように構
成されている。
【0031】図24、図25に示されているように、前
記基片部3102の第1マガジン14、第2マガジン1
6に対面する箇所にはカム部材3110が取着されてい
る。カム部材3110は、第1、第2マガジン14、1
6のマガジンブロック28の係合部材2830の押圧凸
部2830Bを押圧することで、係合爪2830Aのテ
ープカートリッジ2の凹部220、孔224に対する係
合を解除するようになっている。各受け渡し部材30、
32の基片部3102のうち、内側受け渡し片部310
4および外側受け渡し片部3106と反対側の箇所に
は、筐体12の前部に向けて係合ピン3116が設けら
れている。係合ピン3116は、前述した2つの溝部2
208C、2208Dを挿通して横片部2208の前面
側にまで突出している。
【0032】図24、図25に示されているように、各
受け渡し部材30、32の基片部3102のうち、前記
外側受け渡し片部3106が接続されている側の端部の
下面から前記外側受け渡し片部3106と直交して下方
に突出する係合ピン3118が設けられている。一方、
前記横片部2208のうち、前記各係合ピン3118に
面した箇所には、2つの案内部材2214が前記横片部
2208の長手方向に延在してそれぞれ設けられてい
る。各案内部材2214には、前記横片部2208の長
手方向に沿って直線状に延在する案内溝2216が上方
に開放して設けられ、前記案内溝2216によって前記
係合ピン3118が直線状に案内されるようになってい
る。前記案内溝2216の所定位置には切り欠き221
8が形成され、この切り欠き2218を介して前記係合
ピン3118が案内溝2216からその外方に移動し得
るようになっている。前記切り欠き2218は第1、第
2受け渡し部材30、32が後述する第1、第2位置に
位置したときの前記係合ピン3118の位置と一致する
箇所に設けられている。そして、前記係合ピン3118
が案内溝2216に係合することによって、前記各受け
渡し部材30、32はロッド3402を中心とする回転
が阻止され、内側受け渡し片部3104と外側受け渡し
片部3106が水平方向に延在する姿勢を保持するよう
に構成されるとともに、前記各係合ピン3118が各切
り欠き2218の箇所で前記案内溝2216の外方に移
動することで前記内側受け渡し片部3104と外側受け
渡し片部3106が上方に回動可能となるように構成さ
れている。
【0033】また、図22に示されているように、前記
横片部2208の前面側には前記各係合ピン3118を
付勢する2つの受け渡し部材用付勢手段2220が設け
られている。前記各受け渡し部材用付勢部材2220
は、前記各係合ピン3118が前記各切り欠き2218
の箇所に位置した状態で、前記各係合ピン3116に当
接することによって、第1、第2受け渡し部材30、3
2を内側受け渡し片部3104と外側受け渡し片部31
06が水平方向に延在する姿勢に付勢するように構成さ
れている。前記受け渡し部材用付勢手段2220は、第
1可動部材2222と、第2可動部材2224と、付勢
部材2226とを備えて構成されている。第1可動部材
2222は、横片部2208の前面の、横片部2208
の長手方向の端部に近い箇所に突設された第1軸222
8に軸支され、第2可動部材2224は、横片部220
8の前面の横片部2208の長手方向の中心に近い箇所
に突設された第2軸2230に軸支されている。第1、
第2可動部材2222、2224は、前記係合ピン31
16に当接する当接面2222A、2224Aが設けら
れている。
【0034】また、第1可動部材2222の端部には連
結部2222Bが設けられ、第2可動部材2224の端
部には前記連結部2222Bと連結される連結部222
4Bが設けられている。第1、第2可動部材2222、
2224は、前記連結部2222Bと連結部2224B
が連結されることで第1軸2228、第2軸2230を
中心に連動して揺動するように構成されている。また、
付勢部材2226はコイルばねなどから構成され、各第
1可動部材2222と横片部2208の箇所との間に設
けられている。筐体12の正面から見て左側(図22の
左側)に設けられた第1可動部材2222と第2回動部
材2224は、前記付勢部材2226の付勢力によって
それぞれ時計回り方向と反時計回り方向に付勢される
が、前記第1可動部材2222の部分2222Cが前記
横片部2208から前方に突設された規制片部2208
Eに当接されることで第1、第2可動部材2222、2
224は当接面2222A、2224Aがともに水平方
向に延在する水平姿勢に保持される。一方、筐体12の
正面から見て右側(図22の右側)に設けられた第1可
動部材2222と第2回動部材2224は、前記付勢部
材2226の付勢力によってそれぞれ反時計回り方向と
時計回り方向に付勢されるが、前記第2可動部材222
4の部分2224Cが前記横片部2208から前方に突
設された規制片部2208Fに当接されることで第1、
第2可動部材2222、2224は当接面2222A、
2224Aがともに水平方向に延在する水平姿勢に保持
される。
【0035】前記第1、第2可動部材2222が前記水
平姿勢に保持された状態で前記当接面2222A、22
24Aに前記係合ピン3116が当接することで、前記
第1、第2受け渡し部材30、32は、内側受け渡し片
3104と外側受け渡し片3106が水平方向に延在す
る姿勢に保持される。したがって、前記第1、第2可動
部材2222が前記付勢部材2226の付勢に抗して回
動され前記当接面2222A、2224Aが前記係合ピ
ン3116から離間する方向に移動すると、前記当接面
2222A、2224Aによる前記係合ピン3116に
対する位置決めが解除され、係合ピン3116は回動可
能な状態となる。また、筐体12の底壁1212には、
前記第1、第2可動部材2222、2224の箇所に当
接可能な不図示の当接部材が設けられている。後述する
ようにテープカートリッジ2の記録再生機構18に対す
る装着のために前記保持部22、すなわちフレーム22
02が下降する過程で前記当接部材が前記第1、第2可
動部材2222、2224の下部に当接すると、第1、
第2受け渡し部材30、32が前記付勢部材2226の
付勢に抗して回動され前記各当接面2222A、222
4Aが前記係合ピン3116から離間する方向に移動す
る。そして、前記当接面2222A、2224Aによる
前記係合ピン3116の回動阻止状態が解除される。な
お、この際、第1、第2受け渡し部材30、32は後述
する第1、第2位置の何れかに位置し、したがって前記
係合ピン3118は前記切り欠き2218の位置に位置
している。
【0036】第1駆動部36は、図13乃至図15、図
26、図27に示されているように、第1受け渡し部材
30に結合して駆動力を伝達するスライド部材350
2、ラック部材3504、ガイド部材3506、スライ
ド部材3502を左右方向に案内する第3、第4ロッド
3508、3510、モータ3512、減速機構351
4などを備えて構成されている。第3ロッド3508
は、筐体12の側壁1204、1206の上部の前部に
両端が取着され左右方向に延在して設けられている。第
4ロッド3510は、筐体12の側壁1204、120
6の下部の前部に両端が取着され左右方向に延在して設
けられている。スライド部材3502は、左右方向に延
在する横片部3502Aと、横片部3502Aの左端部
から上方に延在する縦片部3502Bとから構成されて
いる。ラック部材3504は横片部3502Aの後面側
に取着され、ラック部材3504は横片部3502Aに
沿って左右方向に延在するラック3504Aを有してい
る。ガイド部材3506は縦片部3502Bの後面側に
取着され、ガイド部材3506は後面側に設けられ後方
に開放された凹状のガイド溝3506Aと上端部に設け
られ上方に開放された凹状のガイド溝3506Bとを有
している。前記ガイド部材3506のガイド溝3506
Bが第3ロッド3508に摺動可能に挿通され、ラック
部材3504に左右方向に延在して設けられた挿通孔3
506Cに第4ロッド3510が摺動可能に挿通され、
これにより、スライド部材3502は、筐体12の前部
寄りの位置で横片部3502Aが左右方向に延在し、か
つ、縦片部3502Bが鉛直方向に延在した状態を保持
しつつ左右方向に移動可能に配設されている。前記ガイ
ド部材3506のガイド溝3506Aには、前記横片部
2008の前面から長溝2208Cを介して突出してい
る係合ピン3116が上下方向に摺動可能に左右方向に
移動不能に係合されている。
【0037】したがって、ガイド部材3506と第1受
け渡し部材30の結合は、前記係合ピン3116がガイ
ド溝3506Aに係合されることによって行なわれ、こ
れにより第1受け渡し部材30の上下の位置に拘わらず
スライド部材3502と一体的に第1受け渡し部材30
が左右方向に移動されるように構成されている。前記モ
ータ3512、減速機構3514は、筐体12の底壁1
202の上面の前部に配設されている。減速機構351
4は、モータ3512の駆動軸に取着されたウォーム歯
車3514A、4つの歯車3514B、3514C、3
514D、3514Eから構成されている。歯車351
4Eはラック3504Aに噛合している。モータ351
2の駆動力は、減速機構3514により減速された後、
ラック3504Aに伝達され、ラック3504A、すな
わちスライド部材3502が左右方向に移動し、これに
より第1受け渡し部材30が左右方向に移動されるよう
に構成されている。なお、前記第1駆動部36によって
第1受け渡し部材30が内側受け渡し片3104と内側
受け渡し片3106の間に第1マガジン14を挟む(ま
たぐ)第1位置(図2参照)に位置決めされたときに、
内側受け渡し片3104と第1マガジン14との間、お
よび、外側受け渡し片3106と第1マガジン14との
間に、それぞれ隙間が確保され、第1マガジン14を挟
んだ状態で上下に移動できるように構成されている。ま
た、前記第1駆動部36によって第1受け渡し部材30
が内側受け渡し片3104と内側受け渡し片3106の
間に保持部22を挟む(またぐ)第2位置(図35参
照)に位置決めされたときに、内側受け渡し片3104
と保持部22との間、外側受け渡し片3106と保持部
22との間、外側受け渡し片3106と第1マガジン1
4との間、内側受け渡し片3104と第2マガジン16
との間、内側受け渡し片3104と第2受け渡し部材3
2の内側受け渡し片部3104との間に、それぞれ隙間
が確保され、保持部22を挟んだ状態で該保持部22と
一体的に上下に移動できるように構成されている。
【0038】図28に示されているように、第2受け渡
し部材32を移動させる第2駆動部38は、スライド部
材3502、ラック部材3504、ガイド部材350
6、第3、第4ロッド3508、3510、モータ35
12、減速機構3514、スリット片部3516、セン
サ3518などを備えて構成されている。第2駆動部3
8が第1駆動部36と異なるのは、スライド部材350
2の横片部3502Aと縦片部3502Bの上下関係が
前記第1駆動部のスライド部材3502と逆になってい
ることである。このため、スライド部材3502の横片
部3502Aに取着されたラック部材3504の挿通孔
に第3ロッド3508が摺動可能に挿通され、ガイド部
材3506の下端部に設けられ下方に開放されたガイド
溝3506Bが第4ロッド3510に摺動可能に挿通さ
れている。図29には、第2受け渡し部材32の係合ピ
ン3116と、ガイド部材3506のガイド溝3506
Aとの係合状態が示されている。すなわち、前記ガイド
部材3506のガイド溝3506Aには、前記横片部2
008の前面から長溝2208Cを介して突出している
係合ピン3116が上下方向に摺動可能に左右方向に移
動不能に係合されている。したがって、ガイド部材35
06と第2受け渡し部材32の結合は、前記係合ピン3
116がガイド溝3506Aに係合されることによって
行なわれ、これにより第2受け渡し部材32の上下の位
置に拘わらずスライド部材3502と一体的に第2受け
渡し部材32が左右方向に移動されるように構成されて
いる。また、前記横片部3502Aに取着されたラック
部材3502が上方に位置している構成のため、モータ
3512、減速機構3514が筐体12の上壁1212
の上面の前部に配設されている。スリット片部3516
は、図28に示されているようにスライド部材3502
の上部に突設されスライド部材3502の長手方向と平
行に延在して設けられており、複数のスリットが前記長
手方向に間隔をおいて形成されている。センサ3518
は、筐体12の上壁1212に取着され、前記スリット
片部3516のスリットの通過を検出することで前記ス
ライド部材3502の位置に対応する検出信号を出力す
るように構成されている。センサ3518から出力され
た検出信号は後述する制御部に入力され、モータ351
2の制御に用いられる。なお、図27には図示されてい
ないが、第1駆動部36にも前記スリット片部3516
とセンサ3518と同様の構成が設けられており、前記
センサの検出信号が前記制御部によって前記第1駆動部
36のモータ3512の制御に用いられている。
【0039】なお、前記第2駆動部38によって第2受
け渡し部材32が内側受け渡し片3104と内側受け渡
し片3106の間に第2マガジン16を挟む第1位置に
位置決めされ、内側受け渡し片3104と第1マガジン
14との間、および、外側受け渡し片3106と第1マ
ガジン14との間に、それぞれ隙間が確保され、第1マ
ガジン14を挟んだ状態で上下に移動できるように構成
されている。また、前記第2駆動部38によって第2受
け渡し部材32が内側受け渡し片3104と内側受け渡
し片3106の間に保持部22を挟む第2位置に位置決
めされたときに、内側受け渡し片3104と保持部22
との間、外側受け渡し片3106と保持部22との間、
外側受け渡し片3106と第2マガジン16との間、内
側受け渡し片3104と第1マガジン14との間、内側
受け渡し片3104と第1受け渡し部材30の内側受け
渡し片部3104との間に、それぞれ隙間が確保され、
かつ、保持部22を挟んだ状態で該保持部22と一体的
に上下に移動できるように構成されている。
【0040】次に、記録再生機構18について説明す
る。記録再生機構18は、図1、図2、図5、図15な
どに示されているように、筐体12の底壁1202の上
面に配設されている。また、記録再生機構18は、図3
0乃至図32に示されているように、搬送空間17の下
部に臨む箇所に設けられテープカートリッジ2が装着さ
れる装着部1802、前記装着部1802に接続され回
転式ヘッド1803を有する記録再生部1804、上記
回転式ヘッド1803の上方を覆うように水平方向に延
在されるカバー1806、記録再生部1804に隣接す
る電源部1807などを有して構成されている。記録再
生部1804は、装着部1802に接続して設けられ、
第2マガジン16の下部と筐体12の底壁1202との
間に形成される空間に延在されている。そして、保持部
22がテープカートリッジ2を収容保持した状態で搬送
空間17内を下方に移動することにより、保持部22に
収容された状態でテープカートリッジ2が前記装着部1
802に装着されるように構成されている。装着部18
02には、テープカートリッジ2の下面212側に臨む
2つのリール217の軸受部219に係脱可能に連結さ
れる2つのリール軸1808が設けられている。また、
装着部1802には、テープカートリッジ2の下面21
2に設けられた前記位置決め孔234、236に嵌合し
てテープカートリッジの上下方向と水平方向の位置決め
を行なう図略の2つの位置決めピンが上方に向けて突設
されるとともに、前記テープカートリッジ2の下面21
2に当接して上下方向の位置決めを行なう図略の当接部
とが設けられている。
【0041】前記各位置決めピンは前記位置決め孔23
4、236より径の小さな小径部と、位置決め孔23
4、236よりも径が大きな大径部と、前記小径部と大
径部の間に形成される環状の段部とを有し、前記小径部
が位置決め孔に挿通されることにより水平方向の位置決
めがなされるとともに、前記当接部が前記下面212に
当接し、かつ、前記段部が前記位置決め孔の縁部に当接
することで上下方向の位置決めがなされるように構成さ
れている。また、装着部1802には、テープカートリ
ッジ2が装着部2に装着される際にテープカートリッジ
2の開閉蓋202の箇所に当接することで前記開閉蓋2
02を開放させる図略の凸部が設けられている。したが
って、装着部1802に対するテープカートリッジ2の
装着は、保持部22に保持収容されたテープカートリッ
ジ2が搬送空間17内を下方に移動し、位置決め孔23
4、236が前記各位置決めピンに嵌合し、前記下面2
12が前記当接部に当接し、開閉蓋216が前記凸部で
跳ね上げられ、前記各リール軸1808が前記各軸受部
1806に嵌合されることによって行なわれる。この
際、前記保持部22の第1保持板2204に設けられた
各付勢部材2204Jの端部2204J1がテープカー
トリッジ2の上面204に接触して該上面204が下方
に押圧されることでテープカートリッジ2が装着部18
02へ押圧され装着が確実に行なわれる。記録再生部1
804は、装着部1802に装着されたテープカートリ
ッジ2からテープを引き出して回転式ヘッド1803に
押圧させるローディング動作を行ない、ローディングさ
れたテープに対して回転式ヘッド1803による記録ま
たは再生が行なわれるようになっている。
【0042】前記ロック機構40は、保持部22が搬送
空間17内の最下位位置、すなわちテープカートリッジ
2を記録再生機構18に装着するときと同じ位置にある
状態で保持部22を固定する機能を有している。ロック
機構40は、図33に示されているように、2つのロッ
ク爪4002、4004、減速機構4006、伝達軸4
008、モータ4010、支持柱4012などから構成
されている。前記ロック爪4002、4004は、前記
底壁1202の上面の前部と後部に設けられており、前
記被係合部2202A、2202Bに係脱可能に構成さ
れている。減速機構4006、伝達軸4008、モータ
4008、支持柱4012は、前記底壁1202の上面
に設けられている。図32に示されているように、前記
支持柱4012は、前記保持部22が後述する最下位位
置に位置決めされたときに、保持部22の本体片部22
10の箇所2210Aに支持柱4012の上端が当接さ
れるように構成されている。モータ4008の駆動力
は、減速機構4006を構成するウォーム歯車4006
Aと3つの歯車4006B、4006C、4006Dに
より減速された後、ロック爪4004に伝達されるとと
もに、伝達軸4008を介してロック爪4002に伝達
され、これによりロック爪4002、4004が前記被
係合部2202A、2202Bに係合されることで保持
部22が移動不能に固定され、また、上記係合が解除さ
れることで保持部22が搬送空間17で移動可能となる
ように構成されている。記録媒体交換式記録再生装置1
0の動作停止を指示する操作が後述する操作部に対して
なされると、後述する制御部の制御により、前記第1、
第2駆動部36、38によって前記第1、第2受け渡し
部材30、32が図2に示されるように前記第1位置に
位置決めされるとともに、前記駆動部24によって保持
部22が前記最下位位置に位置決めされ、前記保持部2
2の箇所2210Aが前記支持柱4012の上端に当接
される。そして、前記ロック機構40のロック爪400
2、4004が前記被係合部2202A、2202Bに
係合され保持部22が移動不能に固定される。次いで、
記録媒体交換式記録再生装置10の電源がオフされる。
これにより、記録媒体交換式記録再生装置10の電源が
オフされている間は、保持部22は、前記ロック爪40
02、4004と支持柱4012とに挟み込まれた状態
となり前記最下位位置に確実に位置決めされる。また、
記録媒体交換式記録再生装置10の電源が投入される
と、制御部の制御によりロック機構40のロック爪40
02、4004による前記被係合部2202A、220
2Bの係合が解除され、保持部22の移動が可能となる
ように構成されている。
【0043】次に、前記制御部について説明する。前記
制御部は、前記駆動部24、前記第1、第2駆動部3
6、38、前記記録再生機構18、前記ロック機構40
を制御するもので、例えば、CPUなどから構成され筐
体12の適宜箇所に設けられている。前記制御部は、前
記センサ2418の検出信号を計数して前記保持部22
の位置を認識するとともに、パルスモータである第1モ
ータ2402の回転量を制御することによって保持部2
2の移動方向、移動量を制御する。したがって、前記制
御部は、保持部22の所定の基準位置を原点とし、その
原点からの相対位置を前記検出信号を計数することによ
って前記保持部22の位置を認識するように構成されて
いる。本実施の形態では、前記最下位位置を前記原点と
して前記検出信号の計数を行なうものとする。また、前
記センサ3518の検出信号に基づいて前記第1、第2
駆動部36、38のモータ3512モータに与える駆動
信号を制御することによって第1、第2受け渡し部材3
0、32の移動方向、移動量を制御する。また、前記ロ
ック機構40のモータ4108に与える駆動信号を制御
することによってロック爪4002、4004の移動方
向、移動量を制御する。また、前記操作部は、所望のテ
ープカートリッジ2の記録、再生、早送り、巻き戻しな
どの動作、電源のオン・オフなどを操作するための操作
ボタンなどを有して構成され、筐体12の適宜箇所に操
作可能に設けられている。
【0044】図39は、記録媒体交換式記録再生装置1
0をパーソナルコンピュータ100の外部記憶装置とし
て使用した場合について示している。記録媒体交換式記
録再生装置10は、前記筐体12にはカバー13が装着
されることで筐体12の内部が外部から閉塞され、いわ
ゆるはめごろし構造となるように構成されている。前記
パーソナルコンピュータ100は、マザーボードやハー
ドディスクドライブ装置などを内蔵した本体110、キ
ーボード120、マウス130、ディスプレイ装置14
0などを備えている。前記本体110は、上下の高さ
と、左右の幅と、前後の長さを有した直方体状を呈して
いる。前記記録媒体交換式記録再生装置10が前記本体
110と同等の高さ、幅および長さを有して構成されて
いれば、机上などに本体110と並べて配置することが
でき、パーソナルコンピュータ100と記録媒体交換式
記録再生装置10を限られたスペースでコンパクトに配
置することができる。
【0045】具体的に説明すると、広く知られているパ
ーソナルコンピュータ用のマイクロATXと呼ばれるマ
ザーボードは、縦横の寸法が244mm角であり、前記
マザーボードを内蔵した、いわゆるマイクロタワーサイ
ズのパーソナルコンピュータの本体に並べた際に、前記
本体と同等の高さ、幅および長さを有するように本実施
の形態の記録媒体交換式記録再生装置は構成されてい
る。また、前記本体110と記録媒体交換式記録再生装
置10はその底面の投影面積がほぼ同一であるため、こ
れら本体110と記録媒体交換式記録再生装置10を上
下に積み重ねるようにして一体化することも可能であ
る。この場合、本体110と記録媒体交換式記録再生装
置10を接続ケーブルを用いること無く接続することに
より、大記憶容量を有するパーソナルコンピュータを構
成することができる。
【0046】また、本実施の形態の記録媒体交換式記録
再生装置において、データカートリッジ(データ8mm
カセット)をテープカートリッジ2として用いることに
より、テレビ番組を長時間録画再生することができ、以
下に説明するような録画予約不要な番組記録再生システ
ムを構築することが可能となる。すなわち、前記データ
カートリッジは、1巻当たり50GB〜100GBの記
憶容量を有しているため、本実施の形態の場合には、記
録媒体交換式記録再生装置がデータカートリッジ20巻
分の記憶容量、つまり1TB(テラバイト)〜2TBの
記憶容量を有することになる。前記1TB〜2TBの記
憶容量は、例えば6Mbps程度のビットレートのMP
EG2で圧縮された動画像を約370時間〜740時間
記録することができる記憶容量である。したがって、テ
レビ放送を1日当たり約10時間、5チャンネル分毎日
録画して1週間〜2週間分の動画像を記録することが可
能となり、このような番組の録画を繰り返して行なえ
ば、常に1週間〜2週間前までの任意の番組を再生して
見ることができ、テレビ番組を予約録画する必要がなく
なるという番組記録再生システムを構築することができ
る。
【0047】なお、本実施の形態では、テープカートリ
ッジ2としてデータカートリッジ(データ8mmカセッ
ト)を用いて説明したが、前記データカートリッジは開
閉蓋216のロック機構を有しているのが一般的であ
る。しかしながら、本実施の形態では、前記テープカー
トリッジ2がロック機構を有しないものとして説明し
た。これは、前記ロック機構がテープカートリッジ2を
記録再生装置などから取り外したときに不用意に開閉蓋
216が開くことを防止するためのものであり、前記め
ごろし構造ではテープカートリッジ2をユーザーが取出
すことはなく、前記ロック機構が不要となるからであ
る。しかしながら、前記ロック機構を有する通常のテー
プカートリッジ2を用いるとともに、前記テープカート
リッジ2が前記記録再生機構40に装着される直前に前
記ロック機構のロックを解除するロック解除手段を設け
てもよい。
【0048】また、本実施の形態の記録媒体交換式記録
再生装置は、大量のビデオソフトを記録または再生する
ビデオ装置として構成することも可能である。テープカ
ートリッジ2として動画および音声を記録するビデオテ
ープカートリッジを使用し、記録再生機構18によって
前記各テープカートリッジ2の記録再生を行なうように
構成すれば、多数のテープカートリッジ2を第1、第2
マガジン14、16に収容しているので、映画やドラマ
などのビデオソフトを大量に記録したり再生することが
できる。また、大量のビデオソフトを収容することによ
って、ビデオソフトの視聴、記録に際してテープカート
リッジ2を着脱する手間が不要となる。
【0049】また、本実施の形態では、記録媒体交換式
記録再生装置10がはめごろし構造となっているため、
ユーザーがテープカートリッジを記録媒体交換式記録再
生装置10から取り外すことができないものとして説明
したが、記録媒体交換式記録再生装置10の筐体12や
カバーに開口部(スリット部)を設け、この開口部を介
して第1、第2マガジン14、16に収容されているテ
ープカートリッジ2を交換できるように構成してもよ
い。また、前記筐体12に取着されている第1、第2マ
ガジン14、16の一部または全部を、前記筐体12の
外側から交換できるような構造としてもかまわない。
【0050】次に、記録媒体交換式記録再生装置の動作
について説明する。まず、操作部の操作により、第1マ
ガジン14の収容されている所望のテープカートリッジ
2を記録再生機構18によって記録または再生させる動
作について説明する。前記第1、第2受け渡し部材3
0、32が前記第1位置にある状態で、駆動部24が制
御されることにより所望のテープカートリッジ2が収容
されている収容空間27の高さに対応する位置に保持部
22を上方に移動させる。すなわち、図36(A)に示
されているように、マガジンブロック28の支持片22
08の上面2822と下面2824の間の距離である間
隔T1の中心(一点鎖線)と、保持部22の前記第1保
持板2204の本体板部2204Aと第2保持板220
6の本体板部2206Aとの間の距離である間隔T2の
中心(一点鎖線)とがほぼ合致するように保持部22を
移動させる。これにより第1、第2受け渡し部材30、
32も保持部22と共に一体的に上方に移動される。
【0051】次いで、図34に示されているように前記
第1駆動部2404を動作させることにより、第1受け
渡し部材30を第1マガジン14側から保持部22に向
けて右方向に移動させる。第1受け渡し部材30が筐体
12の内部で左右方向に移動する際に、内側受け渡し片
部3104と外側受け渡し片部3106は、前記本体板
部2206Aの上面2206A1と、前記本体板部22
04Aの下面2204A1との間隔T2のほぼ中心位置
を通過する。この際、第1受け渡し部材30と一体的に
移動するカム部材3110が所望のテープカートリッジ
2の凹部220に係合されている係合部材2830の押
圧凸部2830Bを押圧することにより、係合爪283
0Aのテープカートリッジ2の凹部220に対する係合
がいったん解除され、テープカートリッジ2の水平方向
への移動が可能な状態となる。そして、第1受け渡し部
材30の外側受け渡し片3106がテープカートリッジ
2の後面210に当接して搬送空間17に向けて押圧す
ることにより、テープカートリッジ2は第1マガジン1
4の収容空間27から保持部22の収容空間29に向け
て移送される。テープカートリッジ2の上面204、下
面212、側面206、208は、それぞれマガジンブ
ロック28の支持片2808の下面、上面、壁部280
2、2818に案内されるとともに、保持部22の本体
板部2204A、2206A、側壁部2204B、22
06Cに案内されて収容空間29内に収容される。図3
5に示されているように、第1受け渡し部材30が搬送
空間17内へ移動された段階でカム部材3110の前記
押圧凸部2830Bへの押圧が解除されているため、第
1マガジン14の係合爪2830Aは収容空間27内に
突出した状態に戻っている。
【0052】このようなテープカートリッジ2の受け渡
し時、本実施の形態では、保持部22の自由端と、第
1、第2マガジン14の各支持片2808の自由端を逆
向きにしたので、次のような効果が奏される。図40
(A)、(B)は、図を簡単にするために、保持部22
については第1、第2保持板2204、2206、横片
部2208のみが示され、前記マガジンブロック28に
ついては取付板2802、支持片2808、壁部281
8のみが示され、図40(A)はテープカートリッジ2
が保持部22からマガジンブロック28へ移送される前
の状態を示し、図40(B)はテープカートリッジ2が
保持部22からマガジンブロック28へ移送される前の
状態を示している。ここで、仮に、保持部22の収容空
間29と支持片2808間の収容空間27との上下方向
の位置がずれた状態でテープカートリッジ2の移送が行
なわれたとしても、図40(B)に示されているよう
に、保持部22と支持片2808の前記テープカートリ
ッジ2に臨む部分が、移送される前記テープカートリッ
ジ2の部分に当接されることによって、前記自由端22
B、2808Bがテープカートリッジ2の移動方向に対
して直交する方向(上下方向)に変位して逃げる。した
がって、テープカートリッジ2が支持片2808の部分
に引っかかることなく保持部22からマガジンブロック
28へ円滑に移送される。なお、テープカートリッジ2
が支持片2808間の収容空間27から保持部22の収
容空間29に移送される際も保持部22と支持片280
8の前記テープカートリッジ2に臨む部分が、移送され
る前記テープカートリッジ2の部分に当接されることに
よって、前記自由端22B、2808Bが変位すること
は同様であり、テープカートリッジ2が保持部22の部
分に引っかかることなくマガジンブロック28から保持
部22へ円滑に移送される。また、このように保持部2
2の収容空間29と支持片2808間の収容空間27と
の上下方向の位置が多少ずれていてもテープカートリッ
ジ2の移送を円滑に行なうことができるため、各支持片
2208の寸法精度や保持部22の駆動精度の許容度を
大きくとることができるという効果もある。
【0053】上記のようにテープカートリッジ2が収容
空間29に収容されると、テープカートリッジ2の凹溝
226に保持部22に設けられた前記ローラ2206K
が係合することでテープカートリッジ2の収容空間29
内でのテープカートリッジ2の前後方向の位置が保持さ
れる。この際、第2受け渡し部材32は、第1受け渡し
部材30の移動に伴い、前記第1位置における左右方向
の位置よりも更に第2マガジン16寄りに移動される。
これは第1受け渡し部材30の内側受け渡し片部310
4が第2受け渡し片部32の内側受け渡し片部3104
に当接し、前記第1位置にある第2受け渡し片部32の
内側受け渡し片部3104の位置よりもに更に第2マガ
ジン16寄りに移動するためである。この結果、第2マ
ガジン16に収容されているテープカートリッジ2は、
その開閉蓋216が第2受け渡し部材32の内側受け渡
し片3104によって押圧されるため、テープカートリ
ッジ2の後面210が付勢部材2828に押圧された状
態でマガジンブロック28の壁部2814に向けていっ
たん変位された状態となる。
【0054】次いで、図35に示されているように、第
1駆動部36が制御され、第1受け渡し部材30が前記
第2位置に位置決めされ、第1受け渡し部材30の内側
受け渡し片部3104が第2受け渡し片部32の内側受
け渡し片部3104から離れる。これにより、前記第2
マガジン16に収容されているテープカートリッジ2
は、第2マガジン16方向の押圧力が解除されるので付
勢部材2828の作用によって搬送空間17方向に変位
して当初の位置に戻る。
【0055】この状態から駆動部24が制御部によって
制御されることにより、テープカートリッジ2が収容さ
れた保持部22、第1、第2受け渡し部材30、32が
搬送空間17内を下方に移動しテープカートリッジ2が
装着部1802側に向けて移動される。図31、図32
に示されているように、テープカートリッジ2が装着部
1802に装着される際、第1、第2受け渡し部材3
0、32の内側受け渡し片3106は、カバー1806
に干渉する位置となっている。しかしながら、各内側受
け渡し片3106がカバー1806に当接した状態で保
持部22がさらに下方に移動することで、前記第1、第
2受け渡し部材30、32は前記第2ロッド3402の
軸線回り上方に回動される。これにより、各内側受け渡
し片3106がカバー1806から逃げるため、第1、
第2受け渡し部材30、32とカバー1806の干渉に
よる動作上の支障は回避されている。そして、保持部2
2の下方への移動に伴い装着部1802の各リール軸1
808が前記テープカートリッジ2の各軸受部219に
嵌合し、テープカートリッジ2が装着される。テープカ
ートリッジ2が装着部1802に装着されると、記録再
生部1804によるローディング動作、記録または再生
動作が行なわれる。
【0056】次に、記録再生機構18の記録再生部18
04による記録または再生動作が終了すると、テープカ
ートリッジ2は元のマガジンの収容空間に戻される。す
なわち、記録再生部1804によりローディングされて
いたテープがテープカートリッジ2内に収容される。次
いで、駆動部24が制御されることによって保持部22
が搬送空間17内を上方に移動され、装着部1802の
各リール軸1808と前記テープカートリッジ2の各軸
受部219との嵌合が解除され、また、保持部22が上
方に移動することにより、各内側受け渡し片3106と
カバー1806の当接が解除されると、前記第1、第2
受け渡し部材30、32は前記受け渡し部材用付勢手段
2220により水平方向に延在する姿勢に復帰する。そ
して、保持部22の更なる上方への移動により、保持部
22は、前記テープカートリッジ2が収容されていた収
容空間27の高さに対応する箇所に位置し、図36
(B)に示されているように、前記第2保持板2206
の本体板部2206Aの上面2206A1と、前記マガ
ジンブロック28の支持片2808の上面2822との
位置がほぼ合致するように保持部22の位置決めが行な
われる。換言すれば、前記テープカートリッジ2が前記
付勢部材2204Jにより前記第2保持板2206の本
体板部2206Aの上面2206A1に押し付けられた
状態において前記押付け方向におけるテープカートリッ
ジ2の寸法中心と、前記マガジンブロック28の支持片
2808の上面2822と下面2824の間の距離の中
心とがほぼ合致するように前記保持部22の位置決めが
行なわれる。すなわち、前記収容空間27から保持空間
29へのテープカートリッジ2の受け渡し時と、前記保
持空間29から前記収容空間27へのテープカートリッ
ジ2の受け渡し時とでは、前記第1、第2マガジン1
4、16の長手方向において、前記収容空間27に対す
る保持空間29の相対的位置、あるいは、保持空間29
に対する収容空間27の相対的位置が異なるように設定
されている。
【0057】次いで、前記第1駆動部2404を動作さ
せることにより、第1受け渡し部材30を前記第2位置
から第1マガジン14側に向けて移動させる。すなわ
ち、第1受け渡し部材30の内側受け渡し片3104が
テープカートリッジ2の開閉蓋216に当接して保持部
22の収容空間29から第1マガジン14の収容空間2
7に向けて押圧することにより、テープカートリッジ2
は第1マガジン14の収容空間27から保持部22の収
容空間29に向けて移送される。この際、第1受け渡し
部材30と一体的に移動するカム部材3110が収容空
間27に対応する係合部材2830の押圧凸部2830
Bを押圧することにより、係合爪2830Aが収容空間
27の外方に退避され、テープカートリッジ2の側壁2
08に対する係合爪2830Aの接触が回避されること
により、係合爪2830Aやテープカートリッジ2の損
傷、異常音の発生が防止される。第1受け渡し部材30
によって、テープカートリッジ2が第1マガジン14の
収容空間27に向けて移動される過程で、カム部材31
10による押圧凸部2830Bの押圧が解除され、テー
プカートリッジ2の凹部220が係合部材2830の係
合爪2830Bによって係合されるが、その位置からさ
らにテープカートリッジ2を付勢部材2828の付勢力
に抗して移動させることで係合爪2830Bの係合を確
実に行なわせる。これにより、テープカートリッジ2は
第1マガジン14の収容空間27に収容される。そし
て、第1駆動部36を制御して、第1受け渡し部材30
を搬送空間17方向に移動させ前記第1位置まで戻す。
【0058】次に、第2マガジン16と保持部22との
間で行なわれるテープカートリッジ2の受け渡し動作と
記録再生機構18における記録再生動作について説明す
る。図37、図38に示されているように、第2マガジ
ン16から保持部22へのテープカートリッジ2の移送
を行なう際の動作については、第1受け渡し部材30の
代わりに第2受け渡し部材32が駆動されること以外
は、前述した第1マガジン14から保持部22へのテー
プカートリッジ2の移送の動作と同様である。保持部2
2に収容されたテープカートリッジ2が記録再生機構1
8へ装着される動作と記録または再生動作については、
テープカートリッジ2が装着部1802に装着される
際、第2受け渡し部材32の外側受け渡し片3106の
みが、カバー1806に干渉する位置となっており、第
1受け渡し部材30の内側受け渡し片3104は、前記
カバー1806から離間した位置にある点が前述した動
作と異なっている。このため、第2受け渡し部材32の
みがカバー1806に当接して回動され、第2受け渡し
部材32とカバー1806の干渉による動作上の支障が
回避される。また、テープカートリッジ2が記録再生機
構18から取外される動作については前述した動作と同
様である。また、保持部22から第2マガジン16への
テープカートリッジ2の移送を行なう際の動作について
も第2受け渡し部材32が動作されること以外は前述し
た動作と同様である。
【0059】次に、前記ロック機構40の動作について
説明する。記録媒体交換式記録再生装置10の電源がオ
フされる前に、前記制御部は、前記ロック機構40によ
って保持部22を最下位位置にロックする。これによ
り、記録媒体交換式記録再生装置10が輸送されるなど
して振動が加わる環境下におかれた場合でも、保持部2
2が不用意に移動して損傷を受けることを防止すること
ができる。また、前記ロック機構40によって前記保持
部22を最下位位置に固定することで記録媒体交換式記
録再生装置10の動作時間を短縮化を図っている。すな
わち、前記制御部は、前記保持部22の前記最下位位置
を前記原点として前記センサ2418からの前記検出信
号の計数を行なう。このため、記録媒体交換式記録再生
装置10の電源を投入して直ぐに駆動部24を駆動して
保持部22を最下位位置の原点に位置決めして制御部に
よる計数値を初期化する初期化動作が必要である。した
がって、記録媒体交換式記録再生装置10の電源投入の
毎、記録再生動作を開始するまでに初期化動作のための
時間が必要となるが、本実施の形態では前記初期化動作
を省略することができる。以下、これについて説明す
る。記録媒体交換式記録再生装置10を組み立てる過程
において、次のような作業を行なう。すなわち、保持部
22を最下位位置に位置決めするとともに、ロック機構
40によって保持部22をロックする。次に、第1モー
タ2402に電源が供給され励磁されている状態でセン
サ2418から検出信号が出力される位置となるように
スリット板2416の前記歯車2406の回転軸に対す
る回転位置を決めて、その状態でスリット板2416を
前記回転軸に固定する。このように構成することで、保
持部22がロック機構40によってロックされた状態で
記録媒体交換式記録再生装置10に電源を投入し、第1
モータ2402が励磁されると、保持部22の最下位位
置が正確に再現されることになる。したがって、記録媒
体交換式記録再生装置10の電源を投入すれば、保持部
22は常に最下位位置である原点に正確に位置決めされ
ているから、前記初期化動作を省略することができ、前
記センサ2418からの検出信号に基づく計数動作を直
ぐに開始して、保持部22を所望の位置に移動させるこ
とができる。また、前記センサ2418としては、絶対
位置を検出する方式の高価なセンサを用いる必要が無い
ので、安価なインクリメンタル方式のセンサを用いるこ
とが可能となる。なお、ロック機構40による保持部2
2の最下位位置でのロックは、記録媒体交換式記録再生
装置10の電源オフ時に限らず、保持部22の動作がし
ばらく休止されるような状況時に行なうようにしてもよ
いことはもちろんである。
【0060】以上詳述したように、第1の実施の形態に
よれば、図36(A)に示されているように、テープカ
ートリッジ2が第1、第2マガジン14、16の各収容
部材26から保持部22に移送される際には、支持片2
208の上面2822と下面2824の間隔T1の中心
と、前記第1保持板2204の本体板部2204Aと第
2保持板2206の本体板部2206Aとの間隔T2の
中心とがほぼ合致しているため、テープカートリッジ2
が保持部22の部分、例えば第1、第2保持板220
4、2206などの部分にひっかかることなく、円滑に
収容部材26から保持部22に移送される。そして、図
36(B)に示されているように、テープカートリッジ
2が保持部22に移送されると、前記各付勢部材220
4Jが前記テープカートリッジ2を前記本体板部220
6Aの上面2206A1に押し付けるので、テープカー
トリッジ2はがたつくことなく保持部22の収容空間2
9に確実に保持される。また、図36(B)に示されて
いるように、テープカートリッジ2が保持部22から第
1、第2マガジン14、16の各収容部材26に移送さ
れる際には、前記第2保持板2206の本体板部220
6Aの上面2206A1と、前記マガジンブロック28
の支持片2808の上面2822との位置がほぼ合致し
ている。換言すれば、前記テープカートリッジ2が前記
付勢部材2204Jにより前記第2保持板2206の本
体板部2206Aの上面2206A1に押し付けられた
状態において前記押付け方向におけるテープカートリッ
ジ2の寸法中心と、前記マガジンブロック28の支持片
2808の上面2822と下面2824の間の距離の中
心とがほぼ合致している。したがって、前記テープカー
トリッジ2は、支持片2808の側縁部2820などの
部分に引っかかることなく、前記上面2206A1から
前記上面2822に沿って円滑に保持部22からマガジ
ンブロック28へ移送される。なお、仮に、図36
(A)に示されているように、前記本体板部2204A
と本体板部2206Aとの間隔T2の中心がマガジンブ
ロック28の支持片2208の上面2822と下面28
24との間隔T1の中心とほぼ合致するように保持部2
2を位置決めしたとすると、前記保持部22に保持され
ているテープカートリッジ2の下面212の位置が支持
片2208の上面2822の位置よりも下方に位置する
ことになる。したがって、テープカートリッジ2が保持
部22からマガジンブロック28へ移送される際に、テ
ープカートリッジ2が前記支持片2808の側縁部28
20に引っかかるなどして円滑な受け渡しが阻害される
おそれがあるが、本実施の形態ではこのようにテープカ
ートリッジ2の受け渡しが阻害されることが生じない。
【0061】なお、第1の実施の形態では、記録媒体交
換式記録再生装置の記録再生機構が記録と再生の双方を
行なうものとして説明したが、記録再生機構が記録と再
生の何れか一方のみを行なうものであってもよい。ま
た、第1の実施の形態では、記録媒体がテープカートリ
ッジからなる記録媒体である場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。本発明の記録
媒体移送装置は、例えば、例えばフロッピー(登録商
標)ディスク、ミニディスク、MO、DVDなどのよう
に、情報を記録するディスク状の媒体と、この媒体を収
容するケースとを備え、記録再生機構の装着部に対する
着脱が特定の姿勢で行なわれる記録媒体を使用する形式
の記録媒体交換式記録再生装置に適用することができ
る。このような記録媒体交換式記録再生装置の場合、記
録再生機構の装着部には前記ディスク状の媒体を装着し
て回転駆動する回転駆動機構が設けられる。また、記録
媒体として、半導体メモリと、この半導体メモリを収容
し外面に前記半導体メモリに対する記録再生を行なうた
めの接続端子が設けられたケースとを備えた例えば半導
体メモリカードを使用する形式の記録媒体交換式記録再
生装置に適用することも可能である。このような記録媒
体交換式記録再生装置の場合、前記記録再生機構の装着
部には前記接続端子が装着されるコネクタが設けられ、
前記半導体カードは、前記装着部に対する着脱が特定の
姿勢で行なわれる。
【0062】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図41は本発明の第2の実施の形態における
移動機構とマガジンの構成を示す斜視図、図42は保持
部とマガジンとの位置関係の説明図であり、図42
(A)はテープカートリッジの保持部からマガジンへの
受け渡し時の説明図、図42(B)はテープカートリッ
ジのマガジンから保持部への受け渡し時の説明図であ
る。なお、図41、図42は、図面の簡略化のため、前
記第1、第2受け渡し部材30、32を含む部材の図示
を一部省略するとともにマガジンや保持部の形状を単純
化して示す。また、図41、図42において、第1の実
施の形態と同一または相当する部分については同一の符
号を付して説明を省略する。第2の実施の形態が第1の
実施の形態と異なるのは、前記保持部20を前後方向に
移動させる前後移動機構50が設けられている点と、保
持部20にテープカートリッジ2の一方の側面を他方の
側面に押圧する付勢部材2206B2を設けている点で
ある。
【0063】次に、図41を参照して前記移動機構20
の構成について説明する。前記前後移動機構50は、軸
受部5002、5004、回動軸5006、支持アーム
5008、5010、モータ5012、減速機構501
4などを備えて構成されている。前記軸受部5002、
5004は、図示しない筐体の上壁(図略)および底壁
1202の前部で左右方向のほぼ中央の箇所にそれぞれ
取着され、上下方向に延在する回動軸5006を回動可
能に支持するように設けられている。前記支持アーム5
008、5010は、長手方向の一端が前記回動軸50
06の上端と下端に固定され、回動軸5006と一体的
に回動するように設けられている。支持アーム500
8、5010の長手方向の他端には前記第1ロッド23
02の上端と下端が一体的に取着されている。したがっ
て、第1ロッド2302は回動軸5006を中心にして
回動されるようになっている。前記支持アーム5010
の縁部には、ギア部5010Aが形成されている。前記
モータ5012と減速機構5014は、前記底壁120
2の上面の前部に配設されている。前記モータ5012
の駆動力は、前記減速機構5014を構成するウォーム
ギア5014A、歯車5014B、5014Cによって
減速された後、前記支持アーム5010のギア部501
0に伝達され、これにより支持アーム5010が回動軸
5006を中心に回動するように構成されている。前記
モータ5012は、前記制御部によって他のモータと同
様に制御されるように構成されている。また、前記保持
部22のフレーム2202は、図略のガイド機構によっ
て前後方向に移動可能に支持されている。
【0064】次に、前記前後移動機構50の動作につい
て説明する。前記制御部の制御により前記モータ501
2が回転駆動すると、前記減速機構5014を介して駆
動力が支持アーム5010に伝達され、この支持アーム
5010が回動軸5006を中心に回動される。これに
より、前記第1ロッド2302およびこの第1ロッド2
802に連結されたフレーム2202も前記回動軸50
06を中心に回動される。その結果、保持部22はフレ
ーム2202とともに、回動され、前後方向に位置が移
動される。
【0065】次に、図42(A)、(B)を参照して前
記保持部22とマガジンブロック28の構成について説
明する。前記保持部22の前記側壁部2204B、22
06Bのうち、収容空間29に臨む箇所、すなわち前記
収容空間29に収容された前記テープカートリッジ2の
側面206、208に臨む箇所には、側面2204B
1、2206B1が形成されている。そして、前記側壁
部2204Bの側面2204B1には付勢部材2206
B2が取着されている。前記付勢部材2206B2は、
長手方向の一端が側面2204B1に固定され、長手方
向の中間部分が収容空間29内に突出するように屈曲さ
れて設けられ、これにより収容空間29に収容されたテ
ープカートリッジ2の側面206の箇所を前方に向けて
押圧し、テープカートリッジ2の側面208が側面22
06B1に押し付けられるようになっている。すなわ
ち、前記付勢部材2206B2は、前記テープカートリ
ッジ2が前記受け渡し機構25によって前記収容部材2
6と前記保持部22の間で受け渡される際の移動方向に
おける前記側壁部2206Bの中間箇所に配設されてい
る。また、前記付勢部材2206B2による前記テープ
カートリッジ2に対する付勢方向は、保持部22の移動
方向、つまりテープカートリッジ2の搬送空間17にお
ける移動方向と、前記テープカートリッジ2が前記受け
渡し機構25によって前記収容部材26と前記保持部2
2の間で受け渡される方向との双方に対して直交する方
向となっている。前記マガジンブロック28において、
前記取付板2802のうち前記収容空間27に面した部
分は側面2802Aを構成し、前記壁部2818のうち
前記収容空間27に面した部分は側面2818Aを構成
し、前記側面2802A、2818Aの間に前記テープ
カートリッジ2の側面206、208を挟むように構成
されている。また、図中符号Wは、テープカートリッジ
2のケース202の幅(側面206、208の間の距
離)すなわち前記付勢部材2206B2によるテープカ
ートリッジ2に対する押付け方向と平行な方向における
寸法である。符号W1は、マガジンブロック28の取付
板2802から壁部2818までの幅(側面2802
A、2818Aの間の距離)である。符号W2は、前記
保持部22の側壁部2204Bから側壁部2206Bま
での幅(側面2204B1、2206B1の間の距離)
である。
【0066】次に、保持部22とマガジンブロック28
との間におけるテープカートリッジ2の受け渡し動作に
ついて説明する。なお、保持部22の上下方向の位置の
制御動作、第1、第2受け渡し部材30、32の制御動
作については第1の実施の形態と同様であるため、説明
を省略する。まず、マガジンブロック28の収容空間2
9から保持部22の収容空間27にテープカートリッジ
2が受け渡される際の動作について説明する。図42
(A)に示されているように、マガジンブロック28の
前記側面2802A、2818Aの間の距離W1の中心
(一点鎖線)と、前記保持部22の側面2204B1、
2206B1の間の距離W2の中心(一点鎖線)とがほ
ぼ合致するように、前記保持部22の位置決めが前記前
後移動機構50によって行なわれる。この状態で第1の
実施の形態と同様に図略の前記第2受け渡し部材が紙面
左方向に移動されることでテープカートリッジ2が収容
空間29から収容空間27に受け渡される。
【0067】次に、保持部22の収容空間27からマガ
ジンブロック28の収容空間29にテープカートリッジ
2が受け渡される際の動作について説明する。図42
(B)に示されているように、マガジンブロック28の
前記側面2802A、2818Aの間の距離W1の中心
(一点鎖線)と、テープカートリッジ2が前記付勢部材
2206B2により前記側面2204B1に押し付けら
れた状態において前記押付け方向におけるテープカート
リッジ2の寸法中心(一点鎖線)とがほぼ合致するよう
に、前記保持部22の位置決めが前記前後移動機構50
によって行なわれる。この状態で第1の実施の形態と同
様に第2受け渡し部材32が紙面右方向に移動されるこ
とでテープカートリッジ2が収容空間27から収容空間
29に受け渡される。
【0068】以上詳述したように、第2の実施の形態に
よれば、図42(A)に示されているように、テープカ
ートリッジ2がマガジンブロック28の各収容部材26
から保持部22に移送される際には、マガジンブロック
28の前記側面2802A、2818Aの間の距離W1
の中心と、前記保持部22において前記付勢部材220
6B2によって側面2204B1に押し付けられたテー
プカートリッジ2の側面206、208の間の距離Wの
中心とがほぼ合致しているため、テープカートリッジ2
が保持部22の部分、例えば第1、第2保持板220
4、2206の側壁部2204B、2206Bなどの部
分にひっかかることなく、円滑に収容部材26から保持
部22に移送される。そして、図42(B)に示されて
いるように、テープカートリッジ2が保持部22に移送
されると、前記付勢部材2206B2が前記テープカー
トリッジ2を前記側壁部2204Bの側面2204B1
に押し付けるので、テープカートリッジ2はがたつくこ
となく保持部22の収容空間29に確実に保持される。
また、図42(B)に示されているように、テープカー
トリッジ2が保持部22からマガジンブロック28の各
収容部材26に移送される際には、マガジンブロック2
8の前記側面2802A、2818Aの間の距離W1の
中心と、前記保持部22において前記付勢部材2206
B2によって側面2204B1に押し付けられたテープ
カートリッジ2の側面206、208の間の距離Wの中
心とがほぼ合致している。したがって、前記テープカー
トリッジ2は、マガジンブロック28の取付板2802
や壁部2818などの部分に引っかかることなく、円滑
に保持部22からマガジンブロック28へ移送される。
【0069】また、上記構成によれば付勢部材2206
B2によってテープカートリッジ2の側面208を保持
部22の側壁部2204Bの側面2204B1に押し付
けるため、記録媒体交換式記録再生装置10の設置姿勢
を第1の実施の形態の場合と変えることができる。以下
これについて説明する。図1に示されているように、第
1、第2マガジン14、16の長手方向、すなわちテー
プカートリッジ2の収容空間の配列方向が鉛直方向とな
るように設置することを縦置きとし、第1、第2マガジ
ン14、16の長手方向が水平方向となるように設置す
ることを横置きとする。ここで、横置きの場合は、前記
付勢部材2206B2の付勢方向が鉛直方向であるもの
とする。第1の実施の形態の記録媒体交換式記録再生装
置を横置きにした場合を想定すると、保持部22の収容
空間27に保持されたテープカートリッジ2の鉛直方向
の位置決めがされていないので、テープカートリッジ2
の側面206、208と保持部22の側面2204B
1、2206B1との間の隙間分だけ、テープカートリ
ッジ2が遊んでしまう。この結果、テープカートリッジ
2を保持部22の収容空間27とマガジンブロック28
の収容空間29との間で受け渡す際に、テープカートリ
ッジ2の部分がマガジンブロック28の部分に引っかか
るなどして円滑な受け渡しに支障が生じることも考えら
れる。これに対して、第2の実施の形態の記録媒体交換
式記録再生装置を横置きにした場合には、保持部22の
収容空間27に保持されたテープカートリッジ2は前記
付勢部材2206B2の付勢力によって鉛直方向の位置
決めがなされるため、前記した不具合は発生せず、テー
プカートリッジ2の保持部22の収容空間27とマガジ
ンブロック28の収容空間29との間での受け渡しが円
滑に行なえる。記録媒体交換式記録再生装置の横置きが
可能となると、図39で示したパーソナルコンピュータ
の本体110が横置きされる場合に、記録媒体交換式記
録再生装置を前記本体110と上下方向で積み重ねて設
置することができ、パーソナルコンピュータ100と記
録媒体交換式記録再生装置10を限られたスペースでコ
ンパクトに配置することができる。
【0070】なお、第1の実施の形態における付勢部材
2204Jと第2の実施の形態における付勢部材220
6B2との双方を前記保持部22に設ければ、記録媒体
交換式記録再生装置を縦置きにしても横置きにしてもテ
ープカートリッジ2を保持部22に対して確実に位置決
めすることができるため、テープカートリッジ2の保持
部22とマガジンブロック28との間での受け渡し動作
をより安定して行なうことができる効果がある。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記収容空間から保持空間への記録媒体の受け渡し時と、
前記保持空間から前記収容空間への記録媒体の受け渡し
時とでは、前記マガジンの長手方向において、前記収容
空間に対する保持空間の相対的位置、あるいは、保持空
間に対する収容空間の相対的位置が異なるように設定し
たので、前記収容空間または保持空間内で前記記録媒体
を前記マガジンの長手方向に沿って付勢する付勢部材が
設けられている場合に、前記記録媒体を前記収容空間と
保持空間の間で受け渡す時に、前記記録媒体の中心と前
記収容空間または保持空間の中心とをほぼ合致させるこ
とが可能となり、前記記録媒体を前記保持空間と前記収
容空間との間で円滑に移送させることができる。また、
本発明によれば、前記付勢部材が設けられた収容部材ま
たは保持部のうちの一方から、収容部材または保持部の
うちの他方への記録媒体の受け渡し時に、記録媒体が付
勢部材により前記面に押し付けられた状態において前記
押付け方向における記録媒体の寸法中心と、収容部材ま
たは保持部のうちの他方の前記2つの面の間の距離の中
心がほぼ合致するようにしたので、前記記録媒体は前記
収容部材または保持部の他方の前記2つの面の間に円滑
に移送することができる。そして、前記付勢部材が前記
保持部に設けた場合には、前記記録媒体を前記付勢部材
により前記面に押し付けることによりがたつくことなく
確実に保持することができる。また、本発明によれば、
前記記録媒体が前記各収容部材から前記保持部へ受け渡
される際には、前記第1、第2保持面の間の距離の中心
と、前記第1、第2収容面の間の距離の中心とがほぼ合
致しているので、前記記録媒体は前記第1、第2収容面
の間から前記保持部の第1、第2保持面の間に円滑に移
送することができる。前記記録媒体が前記保持部から前
記各収容部材への受け渡される際には、前記付勢部材で
第2保持面に付勢された前記記録媒体は、記録媒体が付
勢部材により前記第2保持面に押し付けられた状態にお
いて前記押付け方向における記録媒体の寸法中心と、前
記第1、第2収容面の間の距離の中心とがほぼ合致する
ようにしたので、前記記録媒体は前記収容部材の部分に
引っかかることなく、前記保持部の第1、第2保持面の
間から前記第1、第2収容面に円滑に移送することがで
きる。また、前記保持部に付勢部材を設け前記記録媒体
を前記保持部の第2保持面に付勢するように構成したの
で、保持部によって記録媒体をがたつきなく確実に保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体交換式記録再生装置の正面図である。
【図2】記録媒体交換式記録再生装置の平面図である。
【図3】記録媒体交換式記録再生装置の左側面図であ
る。
【図4】記録媒体交換式記録再生装置を斜め前方から見
た斜視図である。
【図5】記録媒体交換式記録再生装置を斜め後方から見
た斜視図である。
【図6】テープカートリッジの外観図であり、図6
(A)は平面図、図6(B)は左側面図、図6(C)は
右側面図、図6(D)は背面図、図6(E)は底面図で
ある。
【図7】テープカートリッジの斜視図であり、図7
(A)は斜め上方から見た状態を示す斜視図、図7
(B)は斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
【図8】第1マガジンを構成するマガジンブロックをテ
ープカートリッジの挿入取り出しが可能な方向に対して
斜め上方から見た斜視図である。
【図9】図8に示したマガジンブロックを鉛直方向の軸
線回りに180度回転した状態で見た斜視図である。
【図10】マガジンブロックとテープカートリッジの位
置関係を示す斜視図である。
【図11】第1マガジンを構成するマガジンブロックに
テープカートリッジが収容された状態を示す斜視図であ
る。
【図12】第2マガジンを構成するマガジンブロックに
テープカートリッジが収容された状態を示す斜視図であ
る。
【図13】第1、第2マガジン、移動機構、受け渡し機
構、ロック機構などの構成を説明する正面図である。
【図14】第1、第2マガジン、移動機構、受け渡し機
構などの構成を説明する平面図である。
【図15】第1マガジン、移動機構、受け渡し機構、記
録再生機構などの構成を説明する左側面図である。
【図16】第1、第2マガジンと保持部の位置関係を説
明する平面図である。
【図17】移動機構の駆動部の構成を示す斜視図であ
る。
【図18】移動機構の一部分の構成を示す正面図であ
る。
【図19】移動機構の一部分の構成を示す平面図であ
る。
【図20】図19を矢印A1方向から見た側面図であ
る。
【図21】図19を矢印A2方向から見た側面図であ
る。
【図22】移動機構および受け渡し機構の一部分を斜め
前方から見た状態を示す斜視図である。
【図23】図22において付勢手段を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図24】移動機構および受け渡し機構の一部分を斜め
後方から見た状態を示す斜視図である。
【図25】移動機構および受け渡し機構の一部分を斜め
下方から見た状態を示す斜視図である。
【図26】2つのスライド部材と第3、第4ロッドの構
成を示す概略斜視図である。
【図27】第1駆動部の構成を示す斜視図である。
【図28】第2駆動部の構成を示す斜視図である。
【図29】ガイド部材と第2受け渡し部材の係合状態を
説明するための斜視図である。
【図30】記録再生機構の構成を示す斜視図である。
【図31】移動機構、受け渡し機構および記録再生機構
の動作を説明する斜視図である。
【図32】記録再生機構に対する装着動作を説明する斜
視図である。
【図33】ロック機構の構成を説明する斜視図である。
【図34】第1マガジンから保持部へのテープカートリ
ッジの移送が完了した状態を説明する説明図であり、図
34(A)は平面図、図34(B)は正面図である。
【図35】第1、第2受け渡し部材が保持部の上下方向
の移動可能な位置に移動された状態を説明する説明図で
あり、図35(A)は平面図、図35(B)は正面図で
ある。
【図36】第1マガジンと保持部の高さ方向の位置関係
を示す図であり、図36(A)は第1マガジンから保持
部へのテープカートリッジが移送される前の状態を示す
説明図であり、図36(B)は保持部から第1マガジン
へのテープカートリッジが移送される前の状態を示す説
明図である。
【図37】第2マガジンから保持部へのテープカートリ
ッジの移送が完了した状態を説明する説明図であり、図
37(A)は平面図、図37(B)は正面図である。図
28は第1、第2受け渡し部材が保持部の上下方向の移
動可能な位置に移動された状態を示す説明図である。
【図38】第1、第2受け渡し部材が保持部の上下方向
の移動可能な位置に移動された状態を示す説明図であ
り、図38(A)は平面図、図38(B)は正面図であ
る。
【図39】記録媒体交換式記録再生装置がパーソナルコ
ンピュータの外部記憶装置として設置された状態を示す
斜視図である。
【図40】保持部とマガジンブロックの各支持片との位
置関係を示す説明図であり、図40(A)はテープカー
トリッジの移送前の状態を示す説明図、図40(B)は
テープカートリッジ2の移送中の状態を示す説明図であ
る。
【図41】本発明の第2の実施の形態における移動機構
とマガジンの構成を示す斜視図である。
【図42】図42(A)はテープカートリッジの保持部
からマガジンへの受け渡し時の説明図、図42(B)は
テープカートリッジのマガジンから保持部への受け渡し
時の説明図である。
【符号の説明】
2……テープカートリッジ、204……上面、212…
…下面、10……記録媒体交換式記録再生装置、14…
…第1マガジン、16……第2マガジン、17……搬送
空間、18……記録再生機構、20……移動機構、22
……保持部、2204A1……下面、2206A1……
上面、23……案内部、24……駆動部、25……受け
渡し機構、26……収容部材、27……収容空間、28
……マガジンブロック、2808……支持片、2822
……上面、2824……下面、29……収容空間、30
……第1受け渡し部材、32……第2受け渡し部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 宏明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 藤野 豊美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 叶多 啓二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D057 AA16 BA03 BB02 BB17 BC02 BE02 BF06 BF07 CC05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を挿入取り出し可能に収容する
    複数の収容空間が直線状に並べて構成される縦長のマガ
    ジンと、 前記記録媒体を保持する保持空間を有し、前記保持空間
    を前記マガジンの長手方向に沿って移動させる移動機構
    と、 前記各収容空間と前記保持空間との間で前記記録媒体の
    受け渡しを行なう受け渡し機構とを備え、 前記収容空間から保持空間への記録媒体の受け渡し時
    と、前記保持空間から前記収容空間への記録媒体の受け
    渡し時とでは、前記マガジンの長手方向において、前記
    収容空間に対する保持空間の相対的位置、あるいは、保
    持空間に対する収容空間の相対的位置が異なるように設
    定されている、 ことを特徴とする記録媒体移送装置。
  2. 【請求項2】 板状の記録媒体を挿入取り出し可能に収
    容する複数の収容部材が直線状に並べて構成される縦長
    のマガジンと、 前記記録媒体を保持する保持部を有し、前記保持部を前
    記マガジンの長手方向に沿って移動させる移動機構と、 前記各収容部材と前記保持部との間で前記記録媒体の受
    け渡しを行なう受け渡し機構とを備え、 前記収容部材と前記保持部は、それぞれ互いに対向する
    2つの面の間に前記記録媒体を挟んで収容するように構
    成され、 前記収容部材または保持部の少なくとも一方には、前記
    記録媒体を前記2つの面のうちの一方の面に押し付ける
    付勢部材が設けられ、 前記付勢部材が設けられた収容部材または保持部のうち
    の一方から、収容部材または保持部のうちの他方への記
    録媒体の受け渡し時に、記録媒体が付勢部材により前記
    面に押し付けられた状態において前記押付け方向におけ
    る記録媒体の寸法中心と、収容部材または保持部のうち
    の他方の前記2つの面の間の距離の中心とがほぼ合致す
    るように設定されている、 ことを特徴とする記録媒体移送装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材は、前記収容部材または保
    持部の一方にのみ設けられ、前記付勢部材が設けられて
    いない収容部材または保持部のうちの他方から、前記付
    勢部材が設けられた収容部材または保持部のうちの一方
    への記録媒体の受け渡し時に、収容部材の2つの面の間
    の距離の中心と、保持部の2つの面の間の距離の中心と
    がほぼ合致するように設定されていることを特徴とする
    請求項2記載の記録媒体移送装置。
  4. 【請求項4】 板状の記録媒体を挿入取り出し可能に収
    容する複数の収容部材が直線状に並べて構成される縦長
    のマガジンと、 前記記録媒体を保持する保持部を有し、前記保持部を前
    記マガジンの長手方向に沿って移動させる移動機構と、 前記各収容部材と前記保持部との間で前記記録媒体の受
    け渡しを行なう受け渡し機構とを備え、 前記各収容部材は、第1収容面と第2収容面により前記
    記録媒体を挟んで収容するように構成され、 前記保持部は、前記記録媒体の厚さよりも大きな間隔を
    おいて互いに平行して対向する第1、第2保持面と、前
    記第1、第2保持面の間に前記記録媒体が挿入された状
    態で、前記記録媒体を前記第2保持面に付勢しこれによ
    り記録媒体を第1、第2保持面の間で保持する付勢部材
    とで構成され、 前記移動機構は、前記記録媒体が前記各収容部材から前
    記保持部へ受け渡される際に、前記第1、第2保持面の
    面の間の距離の中心と、前記第1、第2収容面の面の間
    の距離の中心とがほぼ合致するように前記保持部を移動
    させ、かつ、前記記録媒体が前記保持部から前記各収容
    部材へ受け渡される際に、記録媒体が付勢部材により前
    記第2保持面に押し付けられた状態において前記押付け
    方向における記録媒体の寸法中心と、前記第1、第2収
    容面の間の距離の中心とがほぼ合致するように前記保持
    部を移動させるように構成されている、 ことを特徴とする記録媒体移送装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体は、互いに平行する第1面
    と第2面を有し、前記マガジンは、前記第1面あるいは
    第2面が平行した状態で複数の記録媒体がそれぞれ収容
    部材に収容されるように構成されていることを特徴とす
    る請求項4記載の記録媒体移送装置。
  6. 【請求項6】 前記各収容部材の第1収容面と第2収容
    面は、前記記録媒体の第1、第2面を挟んで収容するよ
    うに構成され、前記保持部において前記記録媒体は、前
    記第1、第2保持面の間で、第1面を第1保持面に、第
    2面を第2保持面に臨ませて前記第1、第2保持面の間
    に収容され、前記付勢部材により前記第1面が前記第2
    保持面に付勢されることを特徴とする請求項5記載の記
    録媒体移送装置。
  7. 【請求項7】 前記付勢部材は、前記受け渡し機構によ
    り記録媒体が収容部材と保持部との間で受け渡される方
    向における前記第1保持面の中間箇所に配設されている
    ことを特徴とする請求項4記載の記録媒体移送装置。
  8. 【請求項8】 前記付勢部材による前記記録媒体の付勢
    方向は前記移動機構による前記保持部の移動方向と平行
    をなしていることを特徴とする請求項4記載の記録媒体
    移送装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体は、情報の記録、再生が可
    能であり、前記第1面および第2面と直交する第1方向
    と、前記第1面および第2面と平行をなす第2方向との
    2つの方向の向きで特定される姿勢が識別可能に構成さ
    れた記録媒体であることを特徴とする請求項5記載の記
    録媒体移送装置。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体は、ケースと該ケース内
    に収容される磁気記録テープとを備えたテープカートリ
    ッジであることを特徴とする請求項9記載の記録媒体移
    送装置。
  11. 【請求項11】 前記マガジンに収容されている前記記
    録媒体の姿勢と、前記保持部に保持されている前記記録
    媒体の姿勢とが同じであることを特徴とする請求項9記
    載の記録媒体移送装置。
  12. 【請求項12】 前記マガジンは、該マガジンの長手方
    向に間隔をおいて配置された複数の支持片を備え、前記
    収容部材は隣り合う2つの前記支持片によって構成さ
    れ、隣り合う2つの前記支持片の間に前記記録媒体を挿
    入取出し可能に収容する収容空間が形成されていること
    を特徴とする請求項4記載の記録媒体移送装置。
  13. 【請求項13】 前記受け渡し機構は、前記記録媒体を
    前記マガジンと前記保持部との間で受け渡しするための
    受け渡し部材を備え、前記受け渡し部材は前記マガジン
    の長手方向と直交する方向で前記マガジンと前記保持部
    との間を移動可能に配設されていることを特徴とする請
    求項4記載の記録媒体移送装置。
  14. 【請求項14】 前記受け渡し部材は、前記マガジンと
    前記保持部との間における記録媒体の受け渡し方向に間
    隔をおき前記マガジンの長手方向と直交する方向に延在
    する2つの受け渡し片部から構成され、前記記録媒体の
    前記マガジンと前記保持部との間での受け渡しは、前記
    2つの受け渡し片部の間に前記記録媒体が挟まれた状態
    でこれら2つの受け渡し片部を移動させることによって
    行なわれることを特徴とする請求項13記載の記録媒体
    移送装置。
  15. 【請求項15】 前記2つの受け渡し片部の間は、前記
    マガジンと前記保持部との間における記録媒体の受け渡
    し方向に沿ったマガジンの幅よりも大きな寸法で形成さ
    れていることを特徴とする請求項14記載の記録媒体移
    送装置。
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