JP2002169841A - 有限要素法における要素再分割方法 - Google Patents
有限要素法における要素再分割方法Info
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Abstract
対して再分割を行う際に、最小要素辺長さElminを導入
して、細かな分割を抑制する。四辺形要素10の対辺
(a,b)および(c,d)の少なくとも一方が最小要
素辺長さ以上であれば、対辺の中点を結ぶ線分MaM
b、McMdにより再分割を行う。対辺の双方が最小要
素辺長さ未満の場合、例えば対辺(e,f)の場合、こ
の対辺にかかる分割は行わない。
Description
た変形解析に関し、特に大きな変形が生じる場合の要素
の再分割方法に関する。
や、応力分布、振動特性などの解析を行う有限要素法が
知られている。この有限要素法において、ハイドロフォ
ームなどの大きな変形を取り扱う場合、変形の途中で、
大きな変形が生じた要素については、再度要素の分割が
行われる。例えば、四辺形の要素に対して対辺の中点ど
うしを結んだ線分で分割する方法が知られている。この
場合、1回の再分割で、1個の要素が4個に分割され
る。
のように、再分割の際には必ず4分割を行うと、要素数
が等比級数的に増加し、非常に多くなる。このため、解
析に要する計算時間が膨大となるという問題があった。
なされたものであり、再分割後の要素数を抑えることが
できる有限要素法の要素再分割方法を提供することを目
的とする。
めに、本発明にかかる有限要素法における要素再分割方
法は、すでにある程度細かく分割された要素について
は、再分割を制限して、要素数の増加を抑制している。
すなわち、四辺形の要素に対して、分割を行うことがで
きる辺の長さの最小値を定めておき、この最小の要素辺
長さに基づき分割を行うか、行わないかを判断する。具
体的には、四辺形の対辺の双方が、前記最小の要素辺長
さ未満であれば、分割を行わない。また、四辺形の対辺
の少なくとも一方が前記最小の要素辺長さ以上であれ
ば、その対辺の所定の内分点どうしを結ぶ線分にて要素
分割を行う。したがって、この再分割法によれば、1個
の要素が、全く分割されない場合、2個に分割される場
合、従来通り4個に分割される場合がある。
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、
本実施形態の四辺形要素の再分割処理にかかる流れを示
す図である。まず、要素の再分割を行うか否かの判断を
行う基準となる最小要素辺長さElminを取得する(S1
00)。最小要素辺長さElminは、あらかじめ定められ
た固定値とすることもでき、また変形の程度、例えば加
工前の形状から加工終了時の形状への形状変化の程度に
応じた値を取得するようにすることもできる。次に、有
限要素法による計算を行う(S102)。有限要素法に
よる計算については、すでに知られており、ここでの説
明は省略する。所定量の変形、例えばハイドロフォーム
加工においては、型のストロークが所定量に達するま
で、解析を行う(S104)。そして、加工終了かを判
断する(S106)。例えば、型のストロークが加工終
了に相当する量となっているかなどにより判断ができ
る。加工が終了していると判断されていれば、解析を終
了し、終了していなければ、要素の再分割を以下のフロ
ーに従って実行する。
う。まず、全ての要素について再分割の検討が終了して
いるかが判断される(S108)。未だ終了していない
と判断すれば、未検討の要素を抽出する(S110)。
抽出された要素に対し、この要素が、再分割が必要なも
のかの判断を行う(S112)。この判断は、当該要素
に関し、変形により歪みが所定値以上となったか、また
は応力が所定値以上になったか、または曲げの角度が所
定値以上となったか、などの条件に基づいて行われる。
本実施形態の場合は、前記の条件のいずれか一つでも該
当するものがあれば、再分割を行う必要があると判断し
ている。再分割が必要ないと判断された場合はステップ
S108に戻り、全要素の検討を終了したかを判断し、
終了していなければ、ステップS110で未検討の要素
を抽出する。
の要素に関しての分割方法の検討を行う。その要素に関
して、検討が終了しているかを判断し(S114)、終
了していなければ、対辺の抽出を行う(S116)。本
実施形態の場合、要素は四辺形であるから、対辺は2組
存在し、一方の組についてまず検討が行われる。具体的
には、抽出された対辺の双方が最小要素辺長さElmin未
満であるかを判断する(S118)。双方が最小要素辺
長さElmin未満でない、すなわち少なくとも一方の辺が
最小要素辺長さElmin以上である場合には、この対辺に
関し分割を行う。具体的には、対辺の所定の内分点、好
適には中点どうしを結ぶ線分により当該要素の分割を行
う(S120)。一方、ステップS118で、対辺の双
方が最小要素辺長さElmin未満である場合には、ステッ
プS120を実行しない。そして、ステップ114に戻
って、検討中の要素において、全ての対辺について検討
が終了しているか、すなわちその要素の検討が終了して
いるかを判断する。終了していなければ、ステップS1
16で未検討の対辺を抽出し、その対辺について前述と
同様にして分割を行う。
討が終了したと判断した場合、ステップS108に戻っ
て、全要素について検討が終了したかを判断する。終了
していなければ、未終了要素を抽出し、前述同様にして
分割の検討、実行を行う。全要素について、分割の検討
が終了していれば、ステップS102に戻り、新たに分
割された要素に基づき有限要素法の演算を実行する。以
下、加工終了となるまで繰り返す。
る。図2(A)は、要素10が変形によって符号12で
示す形状に変形した場合の分割方法を示している。変形
後の要素12の4辺a,b,c,dのうち、辺aのみ最
小要素辺長さElmin未満である。したがって、対辺の組
(a,b)において、一方の辺のみが最小要素辺長さE
lmin未満である。したがって、この対辺に関しては再分
割を行う。再分割は、対辺の中点Ma,Mbどうしを結
ぶ線分MaMbによって行う。もう一つの対辺の組
(c,d)は、双方とも最小要素辺長さElmin以上であ
るから、この対辺に関して分割を行う。再分割は、それ
ぞれの辺c,dの中点Mc,Mdを結ぶ線分McMdに
よって行う。この再分割によって、変形後の要素12
は、要素14,16,18,20の4個の要素に再分割
される。
号32で示す形状に変形した場合の分割法法を示してい
る。変形後の要素32の4辺e,f,g,hのうち、辺
e,fが最小要素辺長さElmin未満であり、辺g,hが
最小要素辺長さElmin以上である。したがって、対辺の
組(e,f)において、両辺が最小要素辺長さElmin未
満であり、この対辺に関しては再分割を行わない。もう
一つの対辺の組(g,h)は、双方とも最小要素辺長さ
Elmin以上であるから、この対辺に関して分割を行う。
再分割は、それぞれの辺g,hの中点Mg,Mhを結ぶ
線分MgMhによって行う。この再分割によって、変形
後の要素32は、要素34,36の2個の要素に再分割
される。
辺長さElmin未満であれば、この要素は再分割されな
い。さらに、全ての辺が最小要素辺長さElmin以上であ
れば、当然ながら4個の要素に再分割される。
割される様子の概念を示す図である。(A)は、従来の
分割方法、すなわち分割が必要と判断された場合、図2
(A)に示すように1個の要素を4個に分割する方法に
よる場合である。(B)は本実施形態にかかる場合であ
り、最小要素辺長さElminに基づき分割の可否を判断す
る方法による場合である。1回目、2回目の分割におい
ては、(A)(B)共に同様の分割が行われ変わりがな
い。3回目の分割においては、要素の短辺が最小要素辺
長さElminに達しているため、(B)においては図中横
方向に関する分割が行われない。したがって、(A)の
場合、3回の分割によって64個の要素が作られるのに
対し、(B)の場合32個となり、有限要素法における
演算負荷が低減される。
って動作するコンピュータにより実行され、このときコ
ンピュータは有限要素法の要素再分割装置として機能す
る。したがって、コンピュータは、有限要素法による変
形解析の途中の段階で各要素のデータを取得し、前述し
た方法に従って再分割を実行し、再分割後の要素に基づ
き有限要素法による解析を再び開始する。再分割は、以
下のように実行される。再分割の可否を判断するため
に、この基準となる長さ、すなわち前述した最小要素辺
長さElminを取得する。そして、要素の再分割を、まず
応力、歪み、曲げ変形に基づき判断する。そして、再分
割が必要と判断された後、さらに最小要素辺長さElmin
と要素の各辺の長さを比較する。対辺の少なくとも一方
が最小要素辺長さElminより長ければ、この対辺の内分
点を結ぶ線分で分割する。全ての要素について、分割の
可否を検討し、終了した後、新たな要素に基づき有限要
素法にかかる演算が実行される。
ある。
した図である。
16,18,20,34,36 再分割された要素、
a,b,c,d,e,f,g,h 辺、Elmin最小要素
辺長さ。
Claims (1)
- 【請求項1】 対象物の変形を解析する有限要素法にお
いて、大きく変形した四辺形要素を再分割する方法であ
って、 前記四辺形要素を構成する辺の、分割の可否を判断する
ための基準長さを定める工程と、 前記四辺形要素の再分割が必要かを判定する工程と、 前記再分割が必要と判断された四辺形要素において、対
辺の少なくとも一辺があらかじめ定められた基準長さ以
上であれば、この対辺に関し再分割を行う工程と、を有
する有限要素法における要素再分割方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000367317A JP2002169841A (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 有限要素法における要素再分割方法 |
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Cited By (2)
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JP2006338389A (ja) * | 2005-06-02 | 2006-12-14 | Toyota Motor Corp | 物体間衝突判定装置及び方法 |
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-
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- 2000-12-01 JP JP2000367317A patent/JP2002169841A/ja active Pending
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