JP2002169306A - 単層型電子写真感光体 - Google Patents

単層型電子写真感光体

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JP2002169306A
JP2002169306A JP2000364683A JP2000364683A JP2002169306A JP 2002169306 A JP2002169306 A JP 2002169306A JP 2000364683 A JP2000364683 A JP 2000364683A JP 2000364683 A JP2000364683 A JP 2000364683A JP 2002169306 A JP2002169306 A JP 2002169306A
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Jun Azuma
潤 東
Ayako Yashima
亜矢子 屋島
Masatada Watanabe
征正 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐摩耗性及び感度が極めて良好で、耐ガス性に
優れた単層型電子写真感光体を提供する。 【解決手段】導電性基体上に、少なくとも電荷発生剤と
電荷輸送剤とを含有するバインダー樹脂からなる感光層
を備え、前記電荷輸送剤が一般式[1]、一般式
[2]、一般式[3]または一般式[4]で示される電
子輸送剤と、ホール輸送剤を含有し、且つ、前記感光層
が一般式[5]で示されるポリアルキレングリコール化
合物を含有することを特徴とする単層型電子写真感光
体。一般式[1]; (R10、R11はアルキル基)一般式[2]; (R20、R21は1価の炭化水素基)一般式[3]; (R30はハロゲン原子、アルキル基またはアリール基、
31はアルキル基またはアリール基、または基:−O−
31a)一般式[4]; (R40〜R43はアルキル基)一般式[5]; (A1、A2は炭素数1〜50のアルキル基またはアリー
ル基、または基:−CO−R50

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、フ
ァクシミリ、レーザービームプリンタ等の画像形成装置
に使用される単層型電子写真感光体に関し、より詳しく
は、耐摩耗性に優れた長寿命な単層型有機電子写真感光
体に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の画像形成装置においては、当該装
置に用いられる光源の波長領域に感度を有する種々の感
光体が使用されている。その一つはセレンのような無機
材料を感光層に用いた無機感光体であり、他は有機材料
を感光層に用いた有機感光体(OPC)である。このう
ち、有機感光体、無機感光体に比べて製造が容易である
とともに、電荷輸送剤、電荷発生剤、バインダー樹脂等
の感光体材料の選択肢が多様で、機能設計の自由度が高
いことから、近年、広範な研究が進められている。
【0003】有機感光体には、電荷発生剤を含有する電
荷発生層と電荷輸送剤を含有する電荷輸送層との積層構
造からなる、いわゆる積層型感光体と、電荷発生剤と電
荷輸送剤とを単一の感光層中に分散させた、いわゆる単
層型感光体とがある。これらのうち、広い市場規模を占
めているのは積層型感光体である。積層型感光体は導電
性基体上に電荷発生層、電荷輸送層を順に設けた負帯電
型が主流である。
【0004】一方、単層型感光体は、層構成が簡単で生
産性に優れている、感光層の皮膜欠陥が発生するのを抑
制できる、層間の界面が少ないので光学的特性を向上で
きる、電荷輸送剤として電子輸送剤とホール輸送剤とを
併用することにより、一つの感光体を正帯電型、負帯電
型の両方に使用できる、といった利点を有するため脚光
を浴びつつある。
【0005】電子写真感光体は、その画像形成プロセス
において帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電
の繰り返し工程の中で使用される。帯電露光により形成
された静電潜像は、微粒子状の粉体であるトナーにより
現像される。更に現像されたトナーは転写プロセスにお
いて紙などの転写材に転写されるが100%のトナーが
転写されるのではなく、一部が感光体上に残存する。こ
の残存するトナーを除去しないと繰り返しプロセスにお
いて汚れなどのない高品位な画像は得られない。そのた
め、残存トナーのクリーニングが必要となる。
【0006】クリーニングプロセスとしては、ファーブ
ラシ、磁気ブラシ、ブレード等を用いたものが代表的で
あるが、クリーニング精度、装置構成の合理化などの点
から、ブレード状樹脂板が直接感光体に接することによ
りクリーニングを行うブレードクリーニングが選択され
るのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ブレードクリーニング
は、精度が高い一方で、感光体への機械的負荷を上昇さ
せ、その結果、感光層の摩耗量が増加し、表面電位の低
下、感度の悪化等の問題が発生し、高品位な画像を得る
ことが困難となる。
【0008】一方、単層型感光体は積層型感光体と異な
り、オーバーコート層を設けない限り、電荷発生剤が感
光層の最表面にも存在する。これに対して、負帯電積層
型感光体は電荷発生剤が電荷輸送層で保護される。この
ため単層型感光体は、画像形成装置内で発生するオゾン
やNOx等の活性ガスに電荷発生剤が暴露される確率が
大きくなるため、感光体の帯電能が低下し表面電位の低
下にともなう画像カブリの発生等の不具合が発生し易
い。
【0009】印写枚数が極めて多くなっても、カブリ等
の画像に不具合が発生しない、いわゆる「長寿命」な感
光体を設計する場合、耐摩耗性を向上させた樹脂を使用
したり、ステアリン酸やラウリル酸等のエステル誘導
体、フッ素樹脂等の各種潤滑剤を使用する技術が公開さ
れている。しかし、前記技術では感光層の耐摩耗性は向
上するが、画像形成装置内で発生したオゾンやNOx等
の活性ガスに暴露され帯電能が低下した感光層表面部分
が削り取られ難くなり、結果的に「長寿命」な感光体が
得られない。
【0010】特開平5−333577、特開平5−33
578、特開平5−33579、特開平5−34667
4には、特定の電荷発生剤と分子量2000以下のポリ
エチレングリコールを電荷発生層に含有した積層型感光
体が帯電安定性に優れていることが開示されている。ポ
リエチレングリコールは潤滑剤としても作用する可能性
があるので、単層型感光体に適用した場合に、耐摩耗性
向上と、オゾンやNOx等の耐ガス性向上が同時に期待
できる。
【0011】しかしながら、前記ポリエチレングリコー
ルを単層型感光体に適用した場合、感度が著しく悪化
し、感光体としての実用性が無いことが判明した。
【0012】そこで、本発明の目的は、耐摩耗性及び感
度が極めて良好で、且つオゾンやNOx等の耐ガス性に
優れた「長寿命」な単層型電子写真感光体を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明者
らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、導電性基体上に、少なくとも電荷発生剤と電荷輸送
剤とを含有するバインダー樹脂からなる感光層を備え、
前記電荷輸送剤が一般式[1]、一般式[2]、一般式
[3]または一般式[4]で示される電子輸送剤と、ホ
ール輸送剤を含有し、且つ、前記感光層が一般式[5]
で示されるポリアルキレングリコール化合物を含有する
ことを特徴とする単層型電子写真感光体が、感度及び耐
摩耗性が極めて良好で、且つ、オゾンやNOx等の耐ガ
ス性に優れているという新たな事実を見出し、本発明を
完成するに至った。
【0014】一般式[1];
【化7】 (一般式[1]中、R10、R11は、同一または異なって
置換基を有してもよいアルキル基を示す。)
【0015】一般式[2];
【化8】 (一般式[2]中、R20、R21は、同一または異なって
置換基を有してもよい1価の炭化水素基を示す。)
【0016】一般式[3];
【化9】 (一般式[3]中、R30はハロゲン原子、置換基を有し
てもよいアルキル基またはアリール基を示し、R31は置
換基を有してもよいアルキル基またはアリール基、また
は基:−O−R31aを示す。R31aは置換基を有してもよ
いアルキル基またはアリール基を示す。)
【0017】一般式[4];
【化10】 (一般式[4]中、R40、R41、R42、R43は、同一ま
たは異なって置換基を有してもよいアルキル基を示
す。)
【0018】一般式[5];
【化11】 (一般式[5]中、A1、A2は同一または異なって、炭
素数1〜50のアルキル基またはアリール基、または
基:−CO−R50を示す。R50は炭素数1〜50のアル
キル基またはアリール基を示す。mは1〜5、nは2〜
100の整数を示す。)
【0019】
【本発明の作用】すなわち、本発明に係る単層型電子写
真感光体は、導電性基体上に、少なくとも電荷発生剤と
電荷輸送剤とを含有するバインダー樹脂からなる感光層
を備え、前記電荷輸送剤が一般式[1]、一般式
[2]、一般式[3]または一般式[4]で示される電
子輸送剤と、ホール輸送剤を含有し、且つ、前記感光層
が一般式[5]で示される、末端基がエステル化処理ま
たはエーテル化処理されたポリアルキレングリコール化
合物を含有することを特徴とする。
【0020】上記本発明によれば、バインダー樹脂中の
親水性官能基(例えば水酸基、カルボニル基等)と、一
般式[1]で示されるポリアルキレングリコール化合物
中のエステル基、またはエーテル基とが、ファンデルワ
ールス力、水素結合または化学結合等により結び付くこ
とにより、擬似的な三次元の網目構造が形成され、バイ
ンダー樹脂の、ひいては感光層全体の膜硬度が高くなっ
て、摩耗量の少ない、耐摩耗性に優れた単層型電子写真
感光体を得ることができる。
【0021】また、前記の網目構造が形成されることに
より感光層表面の微小な空隙が減少するため、オゾン、
NOx等のガスが感光層表面から感光層内部に侵入し難
くなり、耐ガス性も向上すると考えられる。
【0022】一方、一般式[1]、一般式[2]、一般
式[3]または一般式[4]で示される電子輸送剤は、
特に移動度が大きく、電子を効率良く移動させることが
できるため、感度の良好な単層型電子写真感光体を得る
ことができる。
【0023】一般的に、電荷輸送剤の含有量が増加する
と、感光層の耐摩耗性が低下することが知られている。
このため、耐摩耗性向上のためには電荷輸送剤の固形分
濃度を減少させることが理想的であるが、特に、本発明
の単層型電子写真感光体のように、感度向上や帯電安定
性向上等のために、感光層にホール輸送剤と電子輸送剤
の両方を含有させる場合、電荷輸送剤の含有量は大きく
なる場合が多い。
【0024】しかしながら、電子輸送能の大きい、一般
式[1]〜[4]で示される電子輸送剤を使用すること
により、少ない含有量でも感度が良好で、結果的に耐摩
耗性の良好な単層型感光体が得られる。
【0025】
【発明の実施形態】次に、本発明に係る単層型電子写真
感光体について詳細に説明する。本発明の単層型電子写
真感光体は、前述のように、導電性基体上に、少なくと
も電荷発生剤と電荷輸送剤とを含有するバインダー樹脂
からなる感光層を備え、前記電荷輸送剤が一般式
[1]、一般式[2]、一般式[3]または一般式
[4]で示される電子輸送剤と、ホール輸送剤を含有
し、且つ、感光層が一般式[5]で示される、末端基が
エステル化処理またはエーテル化処理されたポリアルキ
レングリコール化合物を含有することを特徴とする
【0026】<ポリアルキレングリコール化合物>本発
明の単層型電子写真感光体に使用されるポリアルキレン
グリコール化合物は、末端の水酸基(−OH基)がエス
テル化処理またはエーテル化処理されていることを特徴
とする。前記のエステル化処理またはエーテル化処理が
されず、末端基が水酸基のまま残存する場合、すなわ
ち、特開平5−333577、特開平5−33578、
特開平5−33579、特開平5−346674に開示
されているポリエチレングリコール等を使用した場合
は、単層型感光体の感度が著しく悪化する。
【0027】感度が悪化する原因として、前記エステル
化処理またはエーテル化処理がされず水酸基が残存して
いる場合はポリアルキレングリコール化合物の親水性が
高いため、ポリカーボネート樹脂等の単層型感光体の感
光層に使用される疎水性の比較的高いバインダー樹脂中
において、前記ポリアルキレングリコール化合物の溶解
性が低下し、前記ポリアルキレングリコール化合物分子
の凝集が起こり易く、前記化合物分子の凝集物が電荷輸
送のトラップとして作用することが考えられる。
【0028】上記ポリアルキレングリコール化合物の含
有量は、ポリアルキレングリコール化合物の構造やバイ
ンダー樹脂の構造等に応じて適宣設定されるものであり
特に限定されないが、請求項2記載のように、電荷発生
剤含有量に対して50wt%以上500wt%以下であ
ることが好ましい。
【0029】すなわち、後述するように、電荷発生剤は
全バインダー樹脂重量に対して0.1〜20wt%含有
させることが好ましいため、前記ポリアルキレングリコ
ール化合物の含有量はバインダー樹脂重量に対して0.
05〜100wt%、更には1〜15wt%含有させる
ことが好ましい。
【0030】ポリアルキレングリコール化合物の含有量
が上記範囲を超えると、バインダー樹脂中に含有される
ポリアルキレン化合物自体、または電荷発生剤や電荷輸
送剤の分散性や溶解性が低下し感度が悪化する。一方、
ポリアルキレングリコール化合物の含有量が上記範囲を
下回ると、当該ポリアルキレングリコール化合物のエス
テル基、またはエーテル基とバインダー樹脂の親水性官
能基の結合数が少なくなり、耐摩耗性向上や耐ガス性向
上に効果が無い。
【0031】<バインダー樹脂>本発明の単層型電子写
真感光体に使用されるバインダー樹脂は、従来から感光
層に使用されている種々の樹脂を使用することができ
る。例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重
合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレ
ン、アイオノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリエステル、アルキド樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、その他架橋性の熱硬化性樹脂、エ
ポキシアクリレート、ウレタン−アクリレート等の光硬
化型樹脂等の樹脂が使用可能である。また、これらのバ
インダー樹脂は単独、または2種以上を共重合またはブ
レンドして使用できる。
【0032】特に、請求項4記載のように、一般式
[6]で示される繰返し構造単位を有するポリカーボネ
ート樹脂を含有したバインダー樹脂が好適に使用され
る。
【0033】一般式[6];
【化12】 (一般式[6]中、R60、R61は同一または異なって、
水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。)
【0034】一般式[6]で示される繰返し構造単位を
有するポリカーボネート樹脂は、分子構造的に剛直性が
高いため耐摩耗性向上に有効である。
【0035】更には、請求項5記載のように、一般式
[6]で示される繰返し構造単位とビスフェノールZと
の共重合ポリカーボネート樹脂が最も好適に使用され
る。
【0036】一般式[6]で示される繰返し構造単位を
有するポリカーボネートは上記のように耐摩耗性向上に
有効であるが、一般式[1]〜[4]で示される電子輸
送剤、または一般式[5]で示されるポリアルキレング
リコール化合物との相溶性に若干劣る問題点がある。電
子輸送剤またはポリアルキレングリコール化合物と、バ
インダー樹脂との相溶性が低いと、前記電子輸送剤また
はポリアルキレングリコール化合物分子の凝集物が形成
され易く、前記凝集物が電荷輸送のトラップとなり感度
が悪化する傾向がある。
【0037】一方、ビスフェノールZ型ポリカーボネー
トは前記電子輸送剤または前記ポリアルキレン化合物と
の相溶性が良好である。このため、一般式[6]で示さ
れる繰返し構造単位とビスフェノールZとの共重合ポリ
カーボネート樹脂を使用することにより、耐摩耗性向上
と感度向上の両立が可能となる。
【0038】一般式[6]で示される繰返し構造単位を
有するポリカーボネートとビスフェノールZ型ポリカー
ボネートとのモル共重合比は5:95〜50:50が好
ましい。
【0039】前記例の全てのバインダー樹脂の重量平均
分子量は、10,000〜500,000、更には3
0,000〜200,000が好ましい。
【0040】<電荷発生剤>本発明の単層型電子写真感
光体に使用される電荷発生剤としては、例えば、無金属
フタロシアニン、オキソチタニルフタロシアニン、ヒド
ロキシガリウムフタロシアニン、ペリレン系顔料、ビス
アゾ顔料、ジオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタ
ロシアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアラ
イン顔料、トリスアゾ顔料、インジゴ顔料、アズレニウ
ム顔料、シアニン顔料、ピリリウム顔料、アンサンスロ
ン顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン顔料、トル
イジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料
といった有機光導電体や、セレン、セレン−テルル、セ
レン−ヒ素、硫化カドミウム、アモルファスシリコンと
いった無機光導電材料等の、従来公知の電荷発生剤が挙
げられる。
【0041】上記例示の電荷発生剤は、所望の領域に吸
収波長を有するように、単独または2種以上を混合して
使用できる。
【0042】上記例示の電荷発生剤のうち、特に半導体
レーザー等の光源を使用したレーザービームプリンタや
ファクシミリ等のデジタル光学系の画像形成装置には、
700nm以上の波長領域に感度を有する感光体が必要
となるため、請求項6記載のように、例えば無金属フタ
ロシアニン、オキソチタニルフタロシアニン、ヒドロキ
シガリウムフタロシニン等のフタロシニン系顔料が好適
に使用される。なお、上記フタロシアニン系顔料の結晶
型については特に限定されず、種々のものを使用でき
る。
【0043】前記例の電荷発生剤は、全バインダー樹脂
重量に対して0.1〜20wt%、更には0.5〜15
wt%含有させることが好ましい。
【0044】<電荷輸送剤>本発明の単層型電子写真感
光体に使用される電荷輸送剤としては、従来公知のホー
ル輸送剤、及び一般式[1]〜[4]で示される電子輸
送剤が挙げられる。
【0045】[ホール輸送剤]本発明の単層型電子写真
感光体に使用可能なホール輸送剤としては、例えばN,
N,N’,N’−テトラフェニルベンジジン誘導体、
N,N,N’,N’−テトラフェニルフェニレンジアミ
ン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルナフチ
レンジアミン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェ
ニルフェナントリレンジアミン誘導体、2,5−ジ(4
−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ
ール等のオキサジアゾール系化合物、9−(4−ジエチ
ルアミノスチリル)アントラセン等のスチリル系化合
物、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール系化合
物、有機ポリシラン化合物、1−フェニル−3−(p−
ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン系
化合物、ヒドラゾン系化合物、インドール系化合物、オ
キサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チア
ゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾー
ル系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合
物等の含窒素環式化合物や、縮合多環式化合物が挙げら
れる。
【0046】本発明において、ホール輸送剤は1種のみ
を使用するほか、2種以上を混合して使用してもよい。
【0047】[電子輸送剤]本発明の単層型電子写真感
光体に使用可能な電子輸送剤としては、前述のように、
移動度が大きく、電子輸送能が高い一般式[1]〜
[4]で示される化合物が挙げられる。
【0048】本発明において、電子輸送剤は1種のみを
使用する他、2種以上を混合して使用してもよい。
【0049】2種以上を混合して使用する場合、電子輸
送剤として、一般式[1]〜[4]で示される化合物が
少なくとも1種以上含有していればよく、一般式[1]
〜[4]で示されない、他の従来公知の電子輸送剤を含
有していてもよい。
【0050】他の従来公知の電子輸送剤としては、例え
ば、ジフェノキノン誘導体、ベンゾキノン誘導体のほ
か、特開2000−147806や特開2000−24
2009に記載のアゾキノン誘導体、特開2000−0
75520や特開2000−258936に記載のモノ
キノン誘導体、ジナフチルキノン誘導体、テトラカルボ
ン酸ジイミド誘導体、カルボン酸イミド誘導体、スチル
ベンキノン誘導体、アントラキノン誘導体、マロノニト
リル誘導体、チオピラン誘導体、トリニトロチオキサン
トン誘導体、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン誘導体、ジニトロアントラセン誘導体、ジニト
ロアクリジン誘導体、ニトロアントアラキノン誘導体、
ジニトロアントラキノン誘導体、テトラシアノエチレ
ン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロ
ベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジ
ン、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、
無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン
酸等の電子受容性を有する種々の化合物が挙げられる。
【0051】また、請求項3記載のように、本発明の単
層型電子写真感光体の電荷輸送剤の固形分濃度は、全固
形分濃度の40wt%以上50wt%以下であることが
好ましい。
【0052】前述のように、電荷輸送剤の含有量が増加
すると、感光層の耐摩耗性が低下することが知られてい
る。このため、耐摩耗性向上のためには電荷輸送剤の固
形分濃度を減少させることが理想的であるが、特に、本
発明の単層型感光体のように、感光層にホール輸送剤と
電子輸送剤の両方を含有させることが好ましく、電荷輸
送剤の固形分濃度は全固形分濃度に対して50wt%よ
り大きくなる場合が多い。
【0053】しかしながら、電子輸送能の大きい、一般
式[1]〜[4]で示される電子輸送剤を使用すること
により、全固形分濃度に対して40wt%以上50wt
%以下という少ない固形分濃度でも感度が良好で、結果
的に耐摩耗性の良好な単層型感光体が得られる。
【0054】本発明の単層型感光体の感光層膜厚は5〜
100μm、更には10〜50μm程度が好ましい。
【0055】感光層には、前述の各成分のほかに、電子
写真特性に悪影響を与えない範囲で、従来公知の種々の
添加剤、例えば、酸化防止剤、ラジカル補足剤、一重項
クエンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、
可塑剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワ
ックス、アクセプター、ドナー等を配合することができ
る。また、感光層の感度を向上させるために、例えば、
テルフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等
の公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。
【0056】支持体と感光層との間には、感光体の特性
を阻害しない範囲でバリア層が形成されていてもよい。
【0057】感光層が形成される支持体としては、導電
性を有する種々の材料を使用することができ、例えば、
鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、
モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、
パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属
単体や、上記金属が蒸着またはラミネートされたプラス
チック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化イン
ジウム等で被覆されたガラス等があげられる。
【0058】支持体の形状は、使用する画像形成装置の
構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれであっ
てもよく、支持体自体が導電性を有するか、あるいは支
持体の表面が導電性を有していればよい。また、支持体
は使用に際して十分な機械的強度を有するものが好まし
い。
【0059】感光層を塗布の方法により形成する場合に
は、前記例示の電荷発生剤、電荷輸送剤、バインダー樹
脂等を適当な溶剤とともに、公知の方法、例えば、ロー
ルミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシエーカ
ー、超音波分散機等を用いて分散混合して分散液を調整
し、これを公知の手段により塗布して乾燥させればよ
い。
【0060】上記分散液を作製するための溶剤として
は、種々の有機溶剤が使用可能であり、例えば、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の
アルコール類、n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサ
ン等の脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族系炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等
のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等があげられる。これ
らの溶剤は単独で、または2種以上混合して用いられ
る。
【0061】さらに、電荷発生剤、電荷輸送剤等の分散
性、感光層表面の平滑性を良くするために、界面活性
剤、レベリング剤等を使用してもよい。
【0062】
【発明の実施形態】以下、実施例および比較例をあげて
本発明を説明する。なお、以下の実施形態は本発明を具
体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する
ものではない。
【0063】<実施例1〜28>電荷発生剤としてX型
無金属フタロシアニンを2.5重量部、ホール輸送剤と
して、HTM−1を60重量部、電子輸送剤として一般
式[1]〜[4]で示される化合物(ETM−1〜−
5)を5〜50重量部、バインダー樹脂として、重量平
均分子量80,000の、一般式[6]で示される繰返
し構造単位とビスフェノールZとの共重合ポリカーボネ
ート樹脂(Resin−1、モル共重合比a:b=2
5.0:75.0)を100重量部、一般式[5]で示
されるポリアルキレングリコール化合物(PEG−1〜
−5)を3.5重量部、以上の材料をテトラヒドロフラ
ン750重量部とともにボールミル中で20時間分散あ
るいは溶解させ、単層型感光層用塗布液を調合した。そ
して、この塗布液を、支持体としてのアルミニウム素管
上にディップコート法にて塗布し、130℃、35分間
の熱風乾燥を行い、膜厚26μmの単一感光層を有する
単層型感光体を作製した。
【0064】<実施例29、30>電子輸送剤として、
ETM−6、−7を使用した以外は実施例3または実施
例5〜8と同様にして単層型感光体を作製した。
【0065】<実施例31〜34>バインダー樹脂とし
て、重量平均分子量80,000のビスフェノールZ型
ポリカーボネート樹脂(Resin−2)を単独で使用
した以外は実施例1〜4と同様にして単層型感光体を作
製した。
【0066】<比較例1〜5>ポリアルキレングリコー
ル化合物を含有させない以外は、実施例3及び実施例5
〜8と同様にして単層型感光体を作製した。
【0067】<比較例6、7>末端の水酸基(−OH
基)がエステル化処理またはエーテル化処理されていな
いポリアルキレングリコール化合物(PEG−6、PE
G−7)を使用した以外は実施例3と同様にして単層型
感光体を作製した。
【0068】<比較例8、9>耐摩耗性を向上させる添
加剤として、ポリアルキレングリコール化合物以外の添
加剤であるMCA−001(三菱化学製メラミンイソシ
アネート微粒子)、またはルブロンL2(ダイキン製フ
ッ素樹脂微粒子)を使用した以外は実施例3と同様にし
て単層型感光体を作製した。
【0069】<HTM−1>
【化13】
【0070】<ETM−1>
【化14】
【0071】<ETM−2>
【化15】
【0072】<ETM−3>
【化16】
【0073】<ETM−4>
【化17】
【0074】<ETM−5>
【化18】
【0075】<ETM−6>
【化19】
【0076】<ETM−7>
【化20】
【0077】<Resin−1>
【化21】
【0078】<Resin−2>
【化22】
【0079】<PEG−1>ポリエチレングリコールジ
ラウレート
【化23】
【0080】<PEG−2>ポリエチレングリコールジ
ステアレート
【化24】
【0081】<PEG−3>ポリエチレングリコールジ
メチルエーテル
【化25】
【0082】<PEG−4>ポリエチレングリコール−
ポリプロピレングリコールブロック共重合体ジエチルエ
ーテル
【化26】
【0083】<PEG−5>ポリエチレングリコールジ
フェニルエーテル
【化27】
【0084】<PEG−6>
【化28】
【0085】<PEG−7>
【化29】
【0086】上記各実施例、比較例の単層型電子写真感
光体について、以下の評価試験を実施した。
【0087】<耐摩耗性評価試験>ブレードクリーニン
グ手段を有するデジタル複写機(京セラミタ株式会社製
「Creage7340」)に搭載し、A4横サイズ
紙、25万枚の印写試験を実施し、印写試験前後の感光
層の膜厚を測定し、膜厚変化量を算出した。膜厚変化量
が小さいほど耐摩耗性が良好であることを示し、3μm
以下を可、3.0μmより大きい場合を不可とした。
【0088】<感度評価試験>GENTEC社製のドラ
ム感度試験機を用いて、印写試験前の各実施例、比較例
の感光体表面に印加電圧を加えて、その表面を+700
V(単層型感光体)に帯電させた。そして、露光光源で
あるハロゲンランプの白色光からバンドパスフィルタを
用いて取り出した波長780nmの単色光(半値幅20
nm、1.0μJ/cm2)を露光し、露光開始から
0.5秒経過した時点での表面電位を残留電位(VL
として測定した。残留電位VLが低いほど感光体は高感
度で、120V以下を可、120Vより大きい場合を不
可とした。
【0089】<耐オゾン性評価試験>各実施例、比較例
の感光体の表面電位をデジタル複写機(京セラミタ株式
会社製「Creage7340」)を使用して測定し、
次いで、前記感光体を、暗所にてオゾン濃度12ppm
の雰囲気中に、常温にて8時間暴露させ、暴露直後の表
面電位を同様にして測定した。(初期表面電位)−(暴
露直後の表面電位)=ΔV0とし、ΔV0が小さほど感光
体の耐オゾン性は良好で、60Vより小さい場合を可、
60V以上を不可とした。
【0090】表1〜4に評価結果を示した。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】図1には、全固形分濃度に対する電荷輸送
剤の固形分濃度と、摩耗量及び残留電位(感度)との関
係(実施例1〜4、実施例31〜34)を示した。
【0096】表1(実施例3及び実施例5〜8)と表4
(比較例1〜5)より、一般式[5]で示されるポリア
ルキレングリコール化合物を添加しない場合(比較例1
〜5)、感度(残留電位)の変化は少ないが、摩耗量が
3μmより大、ΔV0が60V以上となり、耐摩耗性及
び耐オゾン性が著しく悪化した。
【0097】表1(実施例3)と表4(比較例6、7)
より、末端の水酸基(−OH基)がエステル化処理また
はエーテル化処理されていないポリアルキレングリコー
ル化合物を使用した場合(比較例6、7)、残留電位が
120Vより大きくなり感度が著しく悪化した。また、
ΔV0もやや増大し耐オゾン性が悪化した。
【0098】表1(実施例3)と表4(比較例8、9)
より、ポリアルキレングリコール化合物以外の耐摩耗性
向上のための添加剤を使用した場合(比較例8、9)、
ΔV0が60V以上となり、耐オゾン性が著しく悪化し
た。また、残留電位もやや増大し感度が悪化した。
【0099】表1(実施例3または実施例5〜8)と表
2(実施例29、30)より、電子輸送剤が一般式
[1]〜[4]で示されない場合(実施例29、3
0)、残留電位がやや増大し(110V以上)となり、
感度が悪化した。
【0100】表1(実施例1〜4)と表3(実施例31
〜34)、または前記結果をグラフ化した図1より、一
般式[6]で示される繰返し構造単位とビスフェノール
Zとの共重合ポリカーボネート樹脂(実施例1〜4)、
ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(実施例31
〜34)を使用したどちらの場合においても、全固形分
濃度に対する電荷輸送剤固形分濃度が少ないほど摩耗量
が減少(耐摩耗性が向上)し、残留電位及びΔV0が増
大(感度、耐オゾン性が悪化)した。
【0101】そして、一般式[6]で示される繰返し構
造単位とビスフェノールZとの共重合ポリカーボネート
樹脂を使用した場合(実施例1〜4)に、全固形分濃度
に対する電荷輸送剤固形分濃度が少ない領域での耐摩耗
性向上が著しい。
【0102】以上より、一般式[5]で示されるポリ
アルキレン化合物の有無、ポリアルキレン化合物の末
端基(−OH基)の処理の有無、耐摩耗性向上のため
の添加剤の種類、電子輸送剤の種類、電荷輸送剤含
有量が、耐摩耗性、感度、または耐オゾン性に影響を及
ぼすことが明らかとなった。
【0103】表5に総括した結果を示した。耐摩耗性に
は前記が、感度には前記が、耐オゾン性には前記
とが非常に大きな影響を及ぼす。
【0104】
【表5】
【0105】
【発明の効果】以上のように、導電性基体上に、少なく
とも電荷発生剤と電荷輸送剤とを含有するバインダー樹
脂からなる感光層を備え、前記電荷輸送剤が一般式
[1]、一般式[2]、一般式[3]または一般式
[4]で示される電子輸送剤と、ホール輸送剤を含有
し、且つ、前記感光層が一般式[5]で示されるポリア
ルキレングリコール化合物を含有することを特徴とする
単層型電子写真感光体が、耐摩耗性及び感度が極めて良
好で、且つオゾンやNOx等の耐ガス性に優れている。
【0106】
【図面の簡単な説明】
【図1】全固形分濃度に対する電荷輸送剤(ホール輸送
剤+電子輸送剤)の固形分濃度と、摩耗量(耐摩耗
性)、残留電位(感度)、ΔV0(耐オゾン性)との関
係を示すグラフである(実施例1〜4、実施例31〜3
4)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/06 371 G03G 5/06 371 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA14 AA19 AA20 AA31 BA12 BA14 BA38 BA60 BA63 BA64 BB20 BB26 FA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に、少なくとも電荷発生剤と
    電荷輸送剤とを含有するバインダー樹脂からなる感光層
    を備え、前記電荷輸送剤が一般式[1]、一般式
    [2]、一般式[3]または一般式[4]で示される電
    子輸送剤と、ホール輸送剤を含有し、且つ、前記感光層
    が一般式[5]で示されるポリアルキレングリコール化
    合物を含有することを特徴とする単層型電子写真感光
    体。 一般式[1]; 【化1】 (一般式[1]中、R10、R11は、同一または異なって
    置換基を有してもよいアルキル基を示す。) 一般式[2]; 【化2】 (一般式[2]中、R20、R21は、同一または異なって
    置換基を有してもよい1価の炭化水素基を示す。) 一般式[3]; 【化3】 (一般式[3]中、R30はハロゲン原子、置換基を有し
    てもよいアルキル基またはアリール基を示し、R31は置
    換基を有してもよいアルキル基またはアリール基、また
    は基:−O−R31aを示す。R31aは置換基を有してもよ
    いアルキル基またはアリール基を示す。) 一般式[4]; 【化4】 (一般式[4]中、R40、R41、R42、R43は、同一ま
    たは異なって置換基を有してもよいアルキル基を示
    す。) 一般式[5]; 【化5】 (一般式[5]中、A1、A2は同一または異なって、炭
    素数1〜50のアルキル基またはアリール基、または
    基:−CO−R50を示す。R50は炭素数1〜50のアル
    キル基またはアリール基を示す。mは1〜5、nは2〜
    100の整数を示す。)
  2. 【請求項2】前記ポリアルキレン化合物の含有量が、前
    記電荷発生剤の含有量に対して50wt%以上500w
    t%以下であることを特徴とする請求項1記載の単層型
    電子写真感光体。
  3. 【請求項3】前記電荷輸送剤の固形分濃度が全固形分濃
    度の40wt%以上50wt%以下であることを特徴と
    する請求項1記載の単層型電子写真感光体。
  4. 【請求項4】前記バインダー樹脂が、一般式[6]で示
    される繰返し構造単位を有するポリカーボネート樹脂を
    含有することを特徴とする請求項1記載の単層型電子写
    真感光体。 一般式[6]; 【化6】 (一般式[6]中、R60、R61は同一または異なって、
    水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。)
  5. 【請求項5】前記バインダー樹脂が、一般式[6]で示
    される繰返し構造単位とビスフェノールZとの共重合ポ
    リカーボネート樹脂を主成分とすることを特徴とする請
    求項1記載の単層型電子写真感光体。
  6. 【請求項6】前記電荷発生剤が、フタロシニン系顔料を
    含有することを特徴とする請求項1記載の単層型電子写
    真感光体。
  7. 【請求項7】未転写トナーをブレードクリーニング手段
    により回収する画像形成装置に使用されることを特徴と
    する請求項1記載の単層型電子写真感光体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230912A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体及び画像形成装置
CN103034077A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 京瓷办公信息系统株式会社 带正电单层型电子照相感光体及图像形成装置
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JPWO2017145759A1 (ja) * 2016-02-24 2019-01-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 キノン誘導体及び電子写真感光体

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