JP2002168670A - 熱式空気流量計 - Google Patents

熱式空気流量計

Info

Publication number
JP2002168670A
JP2002168670A JP2000367743A JP2000367743A JP2002168670A JP 2002168670 A JP2002168670 A JP 2002168670A JP 2000367743 A JP2000367743 A JP 2000367743A JP 2000367743 A JP2000367743 A JP 2000367743A JP 2002168670 A JP2002168670 A JP 2002168670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
temperature
heating resistor
air flow
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000367743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3711865B2 (ja
Inventor
Atsushi Sugaya
菅家  厚
Masamichi Yamada
雅通 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000367743A priority Critical patent/JP3711865B2/ja
Publication of JP2002168670A publication Critical patent/JP2002168670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3711865B2 publication Critical patent/JP3711865B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車などの内燃機関の吸入空気量を測定する
熱線式空気流量計において、色々な用途に応じて流量の
測定範囲の異なる装置を提供するに際して、回路や調整
を複雑化することなく、センサ全体の感度の調整して精
度を向上させること。 【解決手段】発熱抵抗体211aと温度補償抵抗211
b,211cにより発熱抵抗体を定温度駆動する手段,
発熱抵抗体の両側に温度検出抵抗体211d〜211g
を配置し温度検出抵抗体の温度差により流量を検出する
手段,発熱抵抗体の加熱電力に応じた信号を、温度検出
抵抗体の温度差出力に伝達する手段,温度差の流量に応
じた信号を入力するディジタル化手段、ディジタル演算
して補正及び調整を施す手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流量の測定方
法及び装置に係り、特に内燃機関の吸入空気量検出に好
適な空気流量の測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車などの内燃機関の電子制
御燃料噴射装置に設けられ吸入空気量を測定する空気流
量装置として、熱式のものが質量空気量を直接検知でき
ることから多数使われている。この際、発熱抵抗体は白
金線をボビンに巻きつけてガラスでコーティングする、
薄膜抵抗体をセラミック基板上やシリコン基板上に形成
する等により構成されている。流量の検出方法としては
発熱抵抗体を一定温度に加熱し、流れが生じた際に流れ
る電流を直接検出する方式と、発熱抵抗体の両側に温度
検出抵抗体を配置し、温度検出抵抗体の温度差により検
出する方式等が上げられる。
【0003】特に、自動車において、4気筒以下のエン
ジンの低回転数,重負荷時のように、吸入空気量の脈動
振幅が大きく一部逆流を伴う脈動流の場合、従来の空気
流量装置では精度が低下するため流れの方向に応じた出
力が要求される。発熱抵抗体の両側に温度検出抵抗体を
配置し、温度検出抵抗体の温度差により検出する方式
は、流れの方向に応じた出力が得られるため、逆流等の
出力の検出に適している。
【0004】いずれの方式も用途に応じて一長一短があ
るため、アナログ回路で組み合わせて使う方式が特開平
9−318412号,特開平11−51954号等に記
載されている。これは、比較的感度の良い温度検出抵抗
体の温度差出力が、高流量側では感度が飽和して劣化す
るため、低流量側で感度が悪く高流量側で感度の良い直
接検出する方式の出力と差動増幅器で加算して出力する
ものである。
【0005】このように、比較的感度の良い温度検出抵
抗体の温度差出力を補償するやり方としては、先の感度
を補償するやり方以外に、ヒータの上流温度により割り
算して出力を補償するやり方が特公平6−63801号
に、温度補償するやり方が特公平6−64080号等に
記載されている。
【0006】他に、特に自動車用に温度検出抵抗体の温
度差出力を補償するやり方として媒体温度を検出して補
償するやり方が特開平6−160142号等に記載され
ている。
【0007】一方、AD変換を用いたディジタル的なや
り方として、測温抵抗体の出力によりゼロ点を補正する
やり方が、特開平6−230021号に記載されてい
る。また、ディジタル的に温度を補正するやり方が、特
開平11−94620号に記載されている。
【0008】また、発熱抵抗体の加熱制御手段としては
通常のアナログ的にリニア駆動する方式の他に、特開平
9−311063号,特開平10−19625号等に記
載されている様な、パルス信号により加熱電力を供給し
制御するやり方が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、特に温度検出抵抗体の温度差出力の精度を補償する
やり方として、種々の方式が提案されている。ここで、
精度を補償するやり方として回路規模が小さく、低い電
圧での動作等の集積化に適した方式が望ましいが、従来
技術においては比較的回路規模が大きく小型化に向かな
い等の課題があった。また、ディジタル的にゼロ点を補
償する方式や、温度補償する方式も検討されていたが、
センサ全体の感度の調整に関してはあまり考慮されてい
なかった。ブリッジ回路の駆動電圧の共通化,低電圧化
に関してもあまり考慮されていなかった。
【0010】本発明の目的は、容易に出力感度を調整
し、精度を向上させることが可能な熱式空気流量計を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発熱抵抗体と温度補償抵
抗により発熱抵抗体を定温度駆動する手段、発熱抵抗体
の両側に温度検出抵抗体を配置し温度検出抵抗体の温度
差により流量を検出する手段、発熱抵抗体の加熱電力に
応じた信号を、温度検出抵抗体の温度差出力に伝達する
手段、温度差の流量に応じた信号を入力するディジタル
化手段、ディジタル演算して補正及び調整を施す手段を
設ける。
【0012】発熱抵抗体の加熱電力を検出し、加熱電力
に応じた信号を流れの方向に応じた流量に対して直接作
用させることにより、容易に出力感度を調整し、精度を
向上することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1により説明する。ディジタル補正回路240と、発熱抵
抗体211a,温度補償抵抗211c,抵抗13,1
4,17からなるブリッジ回路,温度検出抵抗体211
d,211e,211f,211gからなる2つのブリ
ッジ回路により構成されている。
【0014】ディジタル補正回路240には、発熱抵抗
体211a,温度補償抵抗211c,抵抗13,14,
17からなる第1のブリッジ回路を駆動するための回路
が内蔵されている。動作としては、一例としてディジタ
ル補正回路240に対して供給される電圧を、直接また
はディジタル補正回路240の電源保護回路228を介
して間接的に、安定した定電圧をブリッジ回路に印加
し、パルス駆動により発熱抵抗体211aへの供給電力
を制御するものである。
【0015】ここでパルス駆動は、基準となる三角波に
対しブリッジ回路を周囲温度に対して定温度駆動した際
の差動増幅器の出力偏差量に応じてパルスの幅、デュー
ティを可変するものである。具体的には、ブリッジの中
点電位V2,V3をスイッチ225a,コンデンサ3
1,32からなるサンプルホールド回路を介して差動増
幅器15に入力し、入力の差に応じた出力偏差量Veを
出力し、コンパレータ18に入力する。コンパレータ1
8は、三角波発生回路229の出力Vtと出力偏差量V
eを比較し、大小関係に応じて出力をパルス状にオンオ
フする。このオンオフした信号Vpは、PWMパルスと
呼ばれ通常一定周波数で動作し、パルス信号の一周期に
おけるオン期間をデューティαで現す。このPWMパル
スに応じて出力のMOSトランジスタ16がオンオフ
し、ブリッジの上部にVcc1の電圧を断続的に印加す
るものである。MOSトランジスタ16がオンすると、
発熱抵抗体211aに電力が供給され加熱され、オフ時
は電流が流れないため加熱温度が低下する。
【0016】以上の様な動作によって、発熱抵抗体21
1aの加熱温度を制御することが可能となる。この際、
ブリッジの中点電位V2,V3も電圧が断続するため、
差動増幅器の入力を先のデューティαに同期してサンプ
リング動作させるものである。ここで、デューティαは
発熱抵抗体211aの加熱温度を一定にするように動作
するため、発熱抵抗体211aの熱が空気の流れに応じ
て失われると、より加熱するためにデューティαも増加
する。よってデューティαは、空気流量と等価な信号で
あるといえる。このように発熱抵抗体211aに定電圧
を印加し、パルス駆動すると通常の熱式空気流量計と同
様に、空気流量に相当した信号としてデューティαを得
ることができる。パルス駆動では、ブリッジを制御する
MOSトランジスタ16の発熱を押さえることができる
ので、ディジタル補正回路240と同一の基盤に集積化
する際のチップ面積が小さく済み集積化に向いた構成と
いえる。また、バッテリ電圧(12V)を用いずにエン
ジンコントロールユニット等から供給されるVcc(5
V)といった低い電圧で駆動できれば、バッテリに直接
接続した場合に比べて、保護回路等に有する回路部品を
低減できるといったメリットがある。
【0017】ここで、発熱抵抗体211aはシリコンな
どの半導体基板上に、発熱体として白金やタングステン
の薄膜や厚膜,ポリシリコン抵抗体や、単結晶シリコン
の抵抗体が形成されたものである。
【0018】発熱抵抗体211aは自動車等の内燃機関
の吸気通路内に設けられ、吸気通路に流れる空気流量に
対応した信号を得るのが通常の直接検出するタイプの熱
式空気流量計の構成である。一方、発熱抵抗体211a
の両側に温度検出抵抗体2111d,211e,211
f,211gを配置して第2のブリッジを構成し、Vc
c1の電圧を印加することで中点の電位Vb1,Vb2
の差より抵抗体の温度差を検出する。この方式では流れ
の方向に応じた出力が得られる。
【0019】この抵抗体の温度差を検出する方式は、差
動で検出するため低流量側の感度が良く、逆流といった
双方向の流れの検出に適しているが、通常は5Vといっ
た定電圧で駆動されるため高流量側の感度が制限されや
すい。
【0020】ここで、用いられる発熱抵抗体211aを
シリコン半導体基板上211に薄膜で構成された場合の
パターンの一例を図2に示す。発熱抵抗体211aは縦
長に抵抗が折り返したパターンである。またこの両側に
温度検出用の抵抗体211d,211e,211f,2
11gが配置された構造となっている。発熱抵抗体21
1a,温度検出用の抵抗体211d,211e,211
f,211gは、例えばシリコン基板211の裏面から
エッチングされ熱容量が小さなダイヤフラム構造部に抵
抗体が配置されたものである。温度補償抵抗211c
は、発熱抵抗体211aの加熱による温度影響が受けに
くい場所に配置されている。断面構造を図3に示す。抵
抗パターンのある場所が最も厚みがある構造となってい
る。
【0021】本実施例においては、この温度検出抵抗体
211d,211e,211f,211gのブリッジ中
点の電位Vb1,Vb2を、ディジタル補正回路240
に入力する。ディジタル補正回路240は、2つのアナ
ログ・ディジタル変換器221a,221bを有し、ア
ナログ・ディジタル変換器221aは流量に応じた電圧
値をディジタル値に変換して読み取り、アナログ・ディ
ジタル変換器221bはディジタル補正回路240の温度を
温度検出回路241により検出する。2つのアナログ・
ディジタル変換器221a,221bにより、種々の信
号をディジタル量として取り込み演算により空気流量値
を調整し、ディジタル・アナログ変換器224aの出力
電圧Voutとしてエンジンコントロールユニット等に
信号を送るものである。ここでディジタル補正回路24
0は、CPU222a,RAM222b,ROM222
cからなる演算回路222と、発振器226,PROM
223等により構成される。ここでPROM223は、
個別センサの出力感度のばらつき等を調整値として一回
以上記録することができるものであればよく、電気的な
書き換え可能なEEPROMやフラッシュROM等にの
み限定されるものではない。また、出力としては空気流
量のディジタル値を周波数に変換するディジタル・周波
数変換242を介して周波数出力foutを得ることも
可能な構成となっている。これは、対象とするエンジン
コントロールユニットに応じて外部回路等を用いずに対
応を可能とするためのものである。
【0022】ここでアナログ・ディジタル変換器221
aは、ブリッジ回路の出力Vb1,Vb2等を直接入力
しているため精度が必要となるが、精度を確保し、かつ
回路規模を小さくするには例えばΔΣ型のアナログ・デ
ィジタル変換器を用いればよい。
【0023】次に、アナログ・ディジタル変換器221
aへの信号入力動作の詳細を説明する。本発明では特
に、温度検出抵抗体211d,211e,211f,2
11gのブリッジ中点の電位Vb1,Vb2をスイッチ
225b,抵抗34,35,コンデンサ33からなるフ
ィルタを介して入力するものである。スイッチ225b
は、先に述べた空気流量に応じたパルス駆動のためのデ
ューティαによってPWM動作しており、実際にアナログ
・ディジタル変換器221aへ入力される信号は、ブリ
ッジ中点の電位Vb1,Vb2の電位差dVと、デュー
ティαの複合したものとなる。
【0024】図4に、流量に応じたセンサの出力電圧
(センサの感度)を示す。図4aの温度検出抵抗体21
1d,211e,211f,211gのブリッジ中点の
電位Vb1,Vb2の電位差dVは、流れの方向に応じ
て出力が符号付きで得られる。この温度差式の出力dV
は流量がプラスの場合はプラスの出力で、流量がマイナ
スの場合はマイナスの出力となる。また、温度差式の特
徴として低流量側で感度が高く、高流量側での感度が緩
やかになっている。
【0025】これに対し、図4bに示すパルス駆動の際
の流量に対するデューティαは、一般的な直熱式の出力
と同様に、流量がプラスの場合でもマイナスの場合でも
プラスの信号で流れの方向に対して特に符号が付かな
い。このパルス駆動の際の流量に対するデューティα
は、発熱抵抗体211aに対して供給される加熱電力に
対応しており、流れの向きによらず流れの量に応じた絶
対的なエネルギー量を示すためである。同時に、デュー
ティαは供給される加熱電力を例えば一定周波数で駆動
されるPWM信号のオン期間として等価的に表されるも
のであり、予めエネルギーを供給するのに十分な電圧等
が与えられていれば、投入されるエネルギーに対して高
流量側においても感度を有するような、直熱式と同様な
信号になる。
【0026】本実施例においては、以上の2つの信号を
用いて図4cに示す様な低流量から高流量まで感度が良
好な信号を得るものである。具体的には、先の温度差式
の出力dVを、直熱式と等価と考えることができるPW
M信号のデューティαを用いて変調することで、感度補
正を施したアナログ信号を直接得るものである。
【0027】図5に具体的な動作原理を示す。これは空
気流量に逆流が生じ、一定時間において流量が符号付き
で増減するような動的な動作の場合を示している。先に
示した様に、温度検出抵抗体211d,211e,21
1f,211gのブリッジ中点の電位Vb1,Vb2の
電位差dVは、流れの方向に応じて空気流量と同様にゼ
ロ点をクロスした信号となる。この際、先の図4aの出
力感度特性に応じて高流量側で圧縮されたような信号と
なる。
【0028】同様に先の図4bの出力感度特性に応じて
デューティαを表すと、流量ゼロでもデューティαはゼ
ロ点を通らず、常にプラス側の信号となる。これを、P
WMパルスとして例えばVpを観察すると、デューティ
αの増減に応じてパルス幅が粗密となるような波形とな
る。ここで、PWMパルスは出力のMOSトランジスタ
16がPMOS構成であるため、ゲート電圧が低レベル
(0)でスイッチがオンし、ゲート電圧が高レベル
(1)でスイッチがオフするという動作をする。このた
め、デューティαはPWM一周期に対するPWMパルス
がオン(0)の割合を示し、通常の逆位相となってい
る。
【0029】先の電位差dVをこのPWMパルスでスイ
ッチ225bを用いて、PWMパルスがオフ(1)の場
合はスイッチ225bをオンしてセンサ出力をゼロと
し、PWMパルスがオン(0)の場合はスイッチ225
bをオフして、電位差dVをそのまま出力する。このパ
ルス状に変調された信号を、フィルタを用いて平滑化す
ることで、等価的に電位差dVとデューディαを乗算し
たような出力を得て、アナログ・ディジタル変換器22
1aへ直接入力する。これをディジタル補正回路240
でディジタル量として取り込み演算により温度影響等を
調整し、ディジタル・アナログ変換器224の出力電圧
Voutとして電位差dVとデューディαを乗算したも
のと等価な出力を得ることが可能となる。
【0030】ここでは、説明のためPWM周波数を低く
して表しているが、実際にはPWMのリップル影響を無
くすために数十kHzから数MHzといった高周波数で
駆動されることが望ましい。
【0031】本実施例によれば、特に出力特性が異な
り、かつ符号無しの出力と符号付きの出力といった符号
の異なる特性であっても、直接パルス変調することで容
易に符号付きの演算を実現でき、流量の流れの向きによ
らず感度補正ができ、性能が向上するといった効果があ
る。また、流量の検出に用いる特に高精度を必要とする
様なディジタル・アナログ変換器を複数用いなくても感
度補正が可能となるため、コスト低減が図れるという効
果がある。また、パルス駆動によってブリッジを制御す
る回路等の発熱を押さえることができれば、集積化し易
く小型化できるといった効果がある。
【0032】以下、本発明の第2の実施例を図6により
説明する。これは、先の図1に対して発熱抵抗体211
aに加える電圧の有効化を図るために、発熱抵抗体21
1aを含むブリッジをパルス駆動する際のスイッチ構成
を変更した一例である。また、温度検出抵抗体211
d,211e,211f,211gのブリッジ中点の電
位Vb1,Vb2をスイッチ225d,コンデンサ3
6,37からなるサンプルホールドを介して、アナログ
・ディジタル変換器221aに入力するものである。同
時に、PWMパルスをI/O244に入力し、PWMパ
ルスのデューティαを計測し、ディジタル演算によりブ
リッジ中点の電位差dVをデューティαにより感度補償
するものである。
【0033】先に発熱抵抗体211aを含むブリッジを
パルス駆動する際の動作を簡単に説明する。発熱抵抗体
211a,温度補償抵抗211c,抵抗13,14,1
7からなるブリッジ回路には、ディジタル補正回路24
0に対して供給される電圧を、直接またはディジタル補
正回路240の電源保護回路228を介して、安定した
定電圧Vcc1が直接印加(Vcc1=V1)されてい
る。
【0034】このため、発熱抵抗体211a,温度補償
抵抗211c,抵抗13,14,17からなるブリッジ
回路には、常に一定の電流が流れて発熱抵抗体211a
が加熱されている。ただし電流は抵抗13により制限さ
れ、発熱抵抗体211aが流量ゼロで通常加熱温度が設
定される自冷時よりも小さな加熱電力のみ供給してい
る。
【0035】発熱抵抗体211aへの供給電力を制御す
るMOSトランジスタ19は、発熱抵抗体211aと抵
抗13の接点とグランド間に接続され、MOSトランジ
スタ19のオン時において、抵抗13を短絡し発熱抵抗
体211aへは定電圧Vcc1を最大限印加するもので
ある。この際の定電圧Vcc1の印加時間を、パルス駆
動によりPWM制御することで発熱抵抗体211aの加
熱温度を流量によらず常に一定に制御することができ
る。
【0036】ブリッジの中点電力V2,V3は、スイッ
チ225aとコンデンサ31,32からなるサンプルホ
ールド回路に入力され、先のMOSトランジスタ19が
オフ時の電圧をサンプルホールドして差動増幅器15に
入力し、入力の差に応じた出力偏差量Veを出力してコ
ンパレータ18に入力する。コンパレータ18は、三角
波発生回路229の出力Vtと出力偏差量Veを比較
し、大小関係に応じて出力をパルス状にオンオフするも
のである。この際のブリッジにかかるパルス状の電圧を
図7に示す。これは、ブリッジ上部の電圧V1と中点電
圧V2泊の差(V1−V2)で、発熱抵抗体211aの
両端の印加電圧を示している。
【0037】MOSトランジスタ19がオンすると、M
OSトランジスタ19がオン抵抗によるオン電圧Von
を除いた最大電圧(Vcc1−Von)が発熱抵抗体21
1aに印加され、オフ時は抵抗13で制限される電圧V
joが印加される。これをパルス状にオンオフすること
で発熱抵抗体211aへの供給電力を制御できるが、通
常の抵抗13がありブリッジ全体をオンオフ制御する場
合よりも、オン時にかかる最大電圧を抵抗13がない分
だけ増加でき電源電圧を有効に活用できる。これはすな
わち、発熱抵抗体211aの抵抗値、電源電圧が一定で
比較した場合、熱式の空気流量計として測定できる空気
流量の範囲が実施例の抵抗13を短絡する場合は広がる
ことを示している。本実施例のような発熱抵抗体211
aを駆動する回路構成を用いれば、電源電圧の低電圧化
が図りやすく、例えば5Vで電源電圧を駆動する場合で
も流量範囲も広くとれるため、先の第1の実施例よりも
5V化に適した構成であるといえる。
【0038】次に、先に述べたPWMパルスのデューテ
ィαを計測し、感度補償をする際の一例を示す。I/O
244に入力を受けてPWMパルスVpの立ち上がりを
検出し、PWMパルスVpのオンの期間Ponを例えば
基準クロックを基にクロックパルス数をカウントする。
これらの計測には、専用のカウンタを用いてもよい。P
WMパルスの基本周期Pwが温度特性を含めて非常に安
定したものであれば、この計測したパルス数を直接、温
度差の出力dVの感度補償に用いても構わない。その場
合、出力Voutは次のような演算により感度補償が施
される。
【0039】 Vout=al・(dV・Pon)+b1 …式1 しかし、PWMパルスの基本周期Pwが変動する場合
は、PWMパルスVpのオンの期間Ponと同時にPW
Mパルスの基本周期Pwを計測し、次のように先にデュ
ーティαを求め演算に用いれば精度向上を図ることがで
きる。
【0040】 α=Pon/Pw …式2 Vout=a2・(dV・α)+b2 …式3 本実施例では、また温度補償抵抗211cの下部の電圧
をスイッチ225a,コンデンサ38からなるサンプル
ホールド回路を介して、アナログ・ディジタル変換器2
21cに入力し、吸気温度を求めることができる構成と
している。定電圧パルス駆動ではない通常のリニア動作
するブリッジ回路においては、空気流量に応じて温度補
償抵抗211cの両端の電圧が変化するため、吸気温度
を検出するには温度補償抵抗211cの両端の電圧等を
アナログ・ディジタル変換器に入力し、温度補償抵抗2
11cの両端の電圧を空気流量に応じて変化する電流値
(例えば温度補償抵抗211cの下部の電圧)で割り算
をする必要がある。これに対し、本実施例では定電圧駆
動であるため温度補償抵抗211cの上部の電圧V1は
一定で、アナログ・ディジタル変換器の基準にも用いら
れるので検出の必要がない。MOSトランジスタ19が
オフ時における温度補償抵抗211cの電圧値Vtmを
サンプリングし、例えば常温(20℃)の基準となる状
態での温度補償抵抗211cの電圧値Vtm0に対す
る、吸気温度が変化した際の電圧値Vtmの変化分dV
tmにより吸気温度Toutを推定することが可能とな
る。
【0041】 dVtm=Vtm0−Vtm …式4 Tout≒c1・dVtm+d1 …式5 複雑な演算が不要で簡単に吸気温度Toutを求めるこ
とができ、空気流量の温度補償に用いたり、ディジタル
・アナログ変換器224bを用いて吸気温度Toutを
出力すること等が可能となる。本実施例では吸気温度を
用いて高精度化を図ることも容易となる。
【0042】本実施例においては、特に出力特性が異な
る特性を用いて演算により感度補正ができ、吸気温度の
検出も容易なため性能が向上するといった効果がある。
また、電源を5V化といった低電圧化した場合において
も、流量検出範囲を広くとれるという効果がある。
【0043】以上の第2の実施例では、パルス駆動のた
めのPWM発生回路を差動増幅器と三角波発生回路,コ
ンパレータの組み合わせからなるアナログ回路で示して
いるが、これはブリッジの中点電位V2,V3をアナロ
グ・ディジタル変換し、PWMタイマ等を用いて出力パル
スを制御するディジタル制御系を構成し、発熱抵抗体2
11aを直接デイジタル制御することによっても同様の
効果を得ることができる。この場合、PWMタイマのデ
ューティαといったパルスの制御量は、ディジタル制御
の制御量として先に所定の演算で得られるため、特にI
/Oを用いてPWMパルスのデューティαを計測する事
などは必要なくなる。このような場合は、より集積化に
適しており、小型化が図りやすいといった効果がある。
【0044】以下、本発明の第3の実施例を図8により
説明する。これは、先の図1の実施例に対して発熱抵抗
体211aを差動増幅器15,トランジスタ20を用い
てリニア駆動し、空気流量に応じた出力電圧V2を、三
角波発生回路229とコンパレータ18によりPWMパ
ルスVpを得て、アナログ・ディジタル変換器221aへ
入力される信号の変調に用いた構成の一例である。ここ
でリニア駆動の場合は電源電圧の変動なども許容できる
ため、本実施例ではトランジスタ20をバッテリ101
に接続している。バッテリ101を用いることで、空気
流量の計測範囲を容易に拡大できる。また、バッテリ1
01は、ディジタル補正回路240に対して電圧を供給
し、電源・保護回路228を介して定電圧Vcc2をデ
ィジタル補正回路240の内部回路や、温度検出抵抗体
211d,211e,211f,211gのブリッジに
供給している。
【0045】温度検出抵抗体211d,211e,21
1f,211gのブリッジ中点の電位Vb1,Vb2
は、スイッチ225b,抵抗34,35,コンデンサ3
3からなるフィルタを介してアナログ・ディジタル変換
器221aに入力される。スイッチ225bは先に述べ
たPWMパルスVpで動作するため、アナログ・ディジ
タル変換器221aへ入力される信号は、ブリッジ中点
の電位Vb1,Vb2の電位差dVと、PWMパルスの
デューティαの複合したものとなる。
【0046】これをディジタル補正回路240でディジ
タル量として取り込み演算により温度影響等を調整し、
ディジタル・アナログ変換器224の出力電圧Vout
として第1の実施例と同様に電位差dVとデューティα
を乗算したものと等価な出力を得ることが可能となる。
【0047】本実施例においては、ディジタル補正回路
240の電源にバッテリ101を用いるため、集積化を
図るには集積回路内部にバッテリからのサージ対策等の
保護素子や回路素子の耐圧(例えば40Vといった高耐
圧)を必要とする。耐圧を必要とする回路素子は単体で
見た場合、先の5Vといった定電圧でパルス駆動する際
の回路素子に対して専有面積やプロセスコストの面から
比較的高価な部品となるが、発熱抵抗体211aのブリ
ッジの駆動に有する回路構成を、先のパルス駆動に対し
てPWMパルス回路部を分離し簡素化できるためコスト
アップを押さえることができる。このように、空気流量
の計測範囲の広い空気流量計を得、同時に少ないディジ
タル・アナログ変換器を用いて空気流量の感度補正を施
す場合に本実施例は特に適している。
【0048】本実施例においては、特に出力特性が異な
る特性を用いて感度補正ができ、容易に流量計測範囲を
広げることができるといった効果がある。
【0049】以下、本発明の第4の実施例を図9により
説明する。これは、先の図8の実施例と同様に発熱抵抗
体211aを差動増幅器15,トランジスタ20を用い
てリニア駆動した場合に、定電圧Vcc2が印加される
温度検出抵抗体211d,211e,211f,211
gからなるブリッジ回路の温度差出力dVに対して感度
補償を施した一例である。
【0050】具体的には、リニア駆動したブリッジ回路
の電圧V1に応じた電流値Irefを温度補償211
b,抵抗39,ダイオード動作のNPNトランジスタ4
1に流れる電流として得、温度検出抵抗体211d,2
11e,211f,211gのブリッジ中点の電位Vb
1,Vb2をアナログ・ディジタル変換器221aへ入
力する際に抵抗34,35を介した実際の電圧dV2
を、電流値Irefに応じてNPNトランジスタ42,
PNPトランジスタ43,44、によって伝達される電
流Ip,NPNトランジスタ45によって伝達された電
流Imにより増減することで、アナログ・ディジタル変
換器221aへの入力電圧を直接的に感度補正を施すも
のである。
【0051】ここで、電圧V1に応じた電流値Iref
に対し、ダイオード動作のNPNトランジスタ41のベ
ース電圧をNPNトランジスタ42,43のベースに接
続し、電流値Irefに比例したカレントミラー電流
(吸い込み)Imを得、これを電源Vcc2に接続され
たダイオード動作のPNPトランジスタ43に伝達し、
PNPトランジスタ43,44のカレントミラー動作
(流し込み)により電流Ipを得ている。
【0052】ここで、温度検出抵抗体211d,211
e,211f,211gの抵抗値に対して抵抗34,3
5の抵抗値Ri1,Ri2が十分大きく、抵抗34,3
5に流れる電流Ip,Imが十分小さいとすると、抵抗
34,35の抵抗値Ri1,Ri2に対する電圧降下
が、温度検出抵抗体211d,211e,211f,2
11gからなるブリッジ回路の温度差出力dVに対して
の主な変動要因とすることができる。
【0053】図10に、センサの出力電圧の感度を示
す。本実施例では、流量がプラス方向の場合により感度
を大きくするように動作し、流量がマイナスの場合はよ
り感度が減少するように動作することができる。具体的
に、ブリッジ回路の温度差出力dVは流れの方向に対し
プラスマイナスの極性を有し、ゼロ点を通る対象な出力
電圧の動作となる。これに対し、電圧V1に応じた電流
値Irefは、流量ゼロでも一定の電流が流れるように
オフセットし流量の極性によらずプラス側にのみ電流が
流れる。この電流値Irefに比例した電流Ip,Im
と、抵抗34,35の抵抗値Ri1,Ri2との電圧降
下が、流量がプラス側では加算方向に、マイナス側では
減算方向に動作することにより流量の極性によって非対
象な感度出力を得ることができる。またこれは、電圧V
1に応じた電流値Irefにより同時にプラス側の高流
量の感度を向上させることになる。式で表すと次のよう
になる。
【0054】 プラス側:dV2≒dV1+(Ip・Ri1+Im・Ri2) …式6 マイナス側:dV2≒dV1−(Ip・Ri1+Im・Ri2) …式7 これは、同時に出力のゼロ点が移動することになるが、
出力のゼロ点電圧Voffを予め流量に変換する際のマ
ップ上で、ゼロ点電圧Voffに対応したオフセットを
付けることで対処することができる。
【0055】通常の自動車等に使われる空気流量計にお
いては、一般的に逆流側よりも順流側の方がセンサとし
ても動作検出領域が広い場合が多い。これは、あくまで
も逆流がエンジンの吹き返しという特定の条件において
生じるためで、通常は順流側のみの検出すればよく逆流
側の動作領域を広くとる必要はない。しかし、通常セン
サの感度は順流逆流共に感度が等しいため、センサの信
号を直接アナログ・ディジタル変換器に入力すると、順
流側の有効な分解能を一部損なうことになる。本実施例
のようにアナログ・ディジタル変換器の入力部にオフセ
ットを設けることで、流れの方向に応じたセンサ感度の
最適化を図ることが可能となる。感度の必要な順流側を
大きく、逆流側を小さくする事で、逆流に対応した自動
車用の空気流量計として良好な性能を得ることが可能と
なる。本実施例によれば特に、感度の最適化が図れると
いう効果がある。また、アナログ・ディジタル変換器の
入力感度の最適化を低コストで実現できるといった効果
がある。
【0056】また、本実施例ではアナログ・ディジタル
変換器の入力感度の調整に、トランジスタのカレントミ
ラーによる定電流源を用いた一例を説明したが、抵抗等
を用いても同様に実現することができる。ただし、集積
化する際に抵抗の場合は高抵抗が得にくいためトランジ
スタのカレントミラーが集積化に適しているといえる。
【0057】これまでの実施例は、発熱抵抗体や温度検
出抵抗体を用いた熱式空気流量計としての一例である
が、本実施例における駆動方式や感度補償に関してはエ
ンジンコントロールユニット等を用いても実現可能であ
る。その際、ディジタル補正回路の機能がエンジンコン
トロール回路内に組み込まれることにより熱式空気流量
計としての機能を実現することができる。その結果、部
品の共有により部品点数を大幅に削減でき低コスト化が
図りやすいという効果がある。
【0058】以上の様な発熱抵抗体や温度検出抵抗体と
いったエレメントの感度を駆動回路とともに最適化した
ことにより、感度が良好で精度の良い空気流量計を得、
自動車のエンジン制御における最適化が図られエンジン
からの排ガスを低減できるといった効果がある。
【0059】また、これまでの実施例を用いた空気流量
計を、燃料電池等の水素ガスのガス流検知等に用いるこ
とができる。特徴としては、これまでの実施例において
感度の最適化が容易で流量範囲を広げることができると
いう点と、抵抗体に水素による腐食に強い抵抗体を用い
ることができるといった点が上げられる。特に抵抗体に
例えばポリシリコン抵抗体を用い、加熱温度を下げる等
の工夫をすることで、抵抗体に白金等を用いた場合の腐
食を防止し、信頼性を含め良好な特性を得ることができ
るといった優れた効果がある。
【0060】本実施例によれば、発熱抵抗体や温度検出
抵抗体,発熱抵抗体の駆動回路等を工夫することで、流
れの量や方向に応じたセンサ感度の最適化を図ることが
可能となるといった効果がある。特に自動車用の空気流
量計として、バッテリ電圧を用いず5Vといった低電圧
でも動作可能なため使用上の制限が少なくなり、使い勝
手がよくなるという効果がある。アナログ・ディジタル
変換器の感度の最適化を低コストで実現できるといった
効果がある。ディジタル調整手段によっては、流量の流
れの向きに応じて感度補正,温度補正が容易となり性能
が向上するといった効果がある。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば容易に出力感度を調整し
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による熱線駆動回路図。
【図2】シリコン基板上に形成された抵抗体のパターン
図。
【図3】シリコン基板上に形成された抵抗体の断面図。
【図4】本発明の実施例によるセンサ出力電圧特性補正
の一例。
【図5】本発明の実施例による動作原理の一例。
【図6】本発明の第2の実施例による熱線駆動回路図。
【図7】本発明の実施例によるパルス駆動動作の一例。
【図8】本発明の第3の実施例による熱線駆動回路図。
【図9】本発明の第4の実施例による熱線駆動回路図。
【図10】本発明の実施例によるセンサ出力電圧特性補
正の一例。
【符号の説明】
13,14,17,34,35,39…抵抗、15…差
動増幅器、16,19…MOSトランジスタ、18…コ
ンパレータ、20…トランジスタ、30,31,32,
33,36,37,38…コンデンサ、41,42,4
5…NPNトランジスタ、43,44…PNPトランジ
スタ、101…電源、211…シリコン基板、211a
…発熱抵抗体、211b,211c…温度補償抵抗、2
11d,211e,211f,211g…温度検出抵抗
体、221a,221b,221c…アナログ・ディジタ
ル変換器、222…演算回路、222a…CPU、22
2b…RAM、222c…ROM、223…PROM、
224a,224b…ディジタル・アナログ変換器、2
25a,225b,225c,225d…スイッチ、2
26…発振器、227…シリアルコミュニケーションイ
ンターフェイス、228…電源・保護回路、229…三角
波発生回路、240…ディジタル補正回路、242…デ
ィジタル・周波数変換、243,245…調整回路、2
44…I/O。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定流体中に配置された発熱抵抗体と、 前記発熱抵抗体の上流部及び下流部に形成された測温抵
    抗体からなり、 前記発熱抵抗体の供給電力に応じたパルス幅変調信号
    と、 前記測温抵抗体の流れの方向に応じた信号から、空気流
    量に応じた信号を得ることを特徴とする熱式空気流量
    計。
  2. 【請求項2】測定流体中に配置された発熱抵抗体と、 前記発熱抵抗体の上流部及び下流部に形成された測温抵
    抗体からなり、 前記測温抵抗体に定電圧を印加して信号を得るものにお
    いて、 前記発熱抵抗体の供給電力に応じた信号を、 前記測温抵抗体の流れの方向に応じた信号出力に対して
    伝達する手段を有することを特徴とする熱式空気流量
    計。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記発熱抵抗体の供給電力に応じたパルス幅変調信号に
    より、 前記測温抵抗体の流れの方向に応じた信号を直接変調し
    て、空気流量に応じた信号を得ることを特徴とする熱式
    空気流量計。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記発熱抵抗体の供給電力に応じたパルス幅変調信号に
    よりデューティをディジタル値として求め、 前記測温抵抗体の流れの方向に応じた信号をディジタル
    化した値と、ディジタル演算により空気流量に応じた信
    号を得ることを特徴とする熱式空気流量計。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかにおいて、 前記発熱抵抗体および前記測温抵抗体が、 バッテリ電圧(12V)よりも低い定電圧(5V)で同
    時に駆動されたことを特徴とする熱式空気流量計。
  6. 【請求項6】請求項2において、 前記発熱抵抗体の駆動電圧より電流を得る手段を有し、 前記測温抵抗体のブリッジ回路に対して発熱抵抗体の加
    熱電力に応じた電流の増減手段を用い、 前記測温抵抗体の流れの方向に応じた信号の感度補正を
    することを特徴とする熱式空気流量計。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記発熱抵抗体をパルス変調信号により加熱電力を調整
    する手段として、 前記発熱抵抗体に直列に接続された抵抗を、短絡させる
    スイッチ構成とすることを特徴とする熱式空気流量計。
  8. 【請求項8】請求項3から5のいずれかにおいて、 前記発熱抵抗体と並列に接続され、吸気温度に対して加
    熱温度を調整するブリッジ回路を有し、 パルス駆動時における抵抗の分圧比より吸気温度を求
    め、 前記測温抵抗体の流れの方向に応じた信号の温度特性の
    補償に用いることを特徴とする熱式空気流量計。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかにおいて、 前記発熱抵抗体および測温抵抗体を、 シリコン基板上に回路と一体に構成することを特徴とす
    る熱式空気流量計。
  10. 【請求項10】請求項1から8のいずれかにおいて、 前記発熱抵抗体および測温抵抗体が、 シリコン基板上に形成されたポリシリコン抵抗体である
    ことを特徴とする熱式空気流量計。
  11. 【請求項11】請求項1から8のいずれかにおいて、 前記熱式空気流量計を、 エンジンコントロールユニットとして一体化したことを
    特徴とする熱式空気流量計。
  12. 【請求項12】請求項1から11のいずれかにおいて、 前記熱式空気流量計を、 水素ガスを含むガス流量計に用いたことを特徴とする熱
    式空気流量計。
JP2000367743A 2000-11-29 2000-11-29 熱式空気流量計 Expired - Fee Related JP3711865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367743A JP3711865B2 (ja) 2000-11-29 2000-11-29 熱式空気流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367743A JP3711865B2 (ja) 2000-11-29 2000-11-29 熱式空気流量計

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005185895A Division JP2005283604A (ja) 2005-06-27 2005-06-27 熱式空気流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002168670A true JP2002168670A (ja) 2002-06-14
JP3711865B2 JP3711865B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=18838111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000367743A Expired - Fee Related JP3711865B2 (ja) 2000-11-29 2000-11-29 熱式空気流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3711865B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7140246B2 (en) 2003-01-14 2006-11-28 Hitachi, Ltd. Frequency output type hot-wire flow meter
JP2010107328A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Hitachi Automotive Systems Ltd 熱式流量測定装置
JP2010190715A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Denso Corp 空気流量測定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7140246B2 (en) 2003-01-14 2006-11-28 Hitachi, Ltd. Frequency output type hot-wire flow meter
JP2010107328A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Hitachi Automotive Systems Ltd 熱式流量測定装置
JP2010190715A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Denso Corp 空気流量測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3711865B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5753815A (en) Thermo-sensitive flow sensor for measuring flow velocity and flow rate of a gas
US7010971B2 (en) Heating resistor type flow-measuring device having a heating resistor and a thermoresistance, whose resistance value varies in response to the ambient temperature
US7284424B2 (en) Thermal air flow rate measuring apparatus and its flowmeter and internal combustion engine and thermal air flow rate measuring method using it
US7287424B2 (en) Thermal type flow measurement apparatus having asymmetrical passage for flow rate measurement
JP4223915B2 (ja) 熱式流量計及び制御システム
US4872339A (en) Mass flow meter
JP2004093189A (ja) 熱式流量検出装置
WO2003029759A1 (fr) Instrument de mesure de debit
JP2005283604A (ja) 熱式空気流量計
JP3470620B2 (ja) 熱式空気流量計
JP3711865B2 (ja) 熱式空気流量計
JP3752962B2 (ja) 熱式空気流量測定装置及びそれを用いた内燃機関並びに熱式空気流量測定方法
JP2000018989A (ja) レシオメトリック出力型発熱抵抗体式空気流量計
JP3470073B2 (ja) 空気流量計
US7249516B2 (en) Method of operating a resistive heat-loss pressure sensor
JP2004226289A (ja) 熱式空気流量測定装置及びその診断方法
JP3227084B2 (ja) 空気流量測定装置
JP3596596B2 (ja) 流量計測装置
JP3752729B2 (ja) 空気流量測定装置
JP3149638B2 (ja) 物理量変換回路
JPH1019625A (ja) 空気流量測定装置
JP2003294559A (ja) センサ回路
JP2002174541A (ja) 熱式流量測定装置
JPH065635Y2 (ja) 流速センサ
JP3741029B2 (ja) 気体流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050808

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3711865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080826

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees