JP2010107328A - 熱式流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
発熱抵抗体をPWM制御して所定温度に制御する熱式流量測定装置で、PWM制御を中断して温度を検出し、当該周期で再びPWM制御を開始する時、発熱抵抗体の温度変化が大きく、熱応力が大きくなる。
【解決手段】
PWM制御を中断して、発熱抵抗体20の温度TH20を検出し、この偏差値でPID演算をしてDuty変換をした結果により再びPWM制御を開始する場合、当該周期のPID演算結果が得られる前に、1周期前のPID演算結果に基づくDuty値によりPWM制御を開始し、その後当該周期のPID演算結果のDuty値によりPWM制御に切り替えることにより、PWM制御の中断時間が短くなるので、発熱抵抗体20の低下分TH20dが小さくでき、発熱抵抗体の温度脈動が小さくなるので熱応力を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、発熱抵抗体の温度を所定値に制御して、流体流量を測定する熱式流量測定装置に関する。
自動車などの内燃機関における吸入空気量や排気ガス流量を測定する流量測定装置として、発熱抵抗体を加熱する熱式のものが多数使われている。
流量の検出方法として、以下の方法が知られている。第1の方法としては、被測定流体中に配置した発熱抵抗体を一定温度に加熱して、発熱抵抗体に流れる電流の変化を直接的に、或いは間接的に検出する方法がある。第2の方法としては、被測定流体中に配置した発熱抵抗体と測温抵抗体の温度差を一定に保持するように発熱抵抗体を加熱して、発熱抵抗体に流れる電流の変化を直接的に、或いは間接的に検出する方法がある。
そして、発熱抵抗体に通電する加熱電流を制御する方法として、直流電流を通電する制御方法と、パルス状の電流によるPWM(Pules Width Modulation)制御方法があるが、発熱抵抗体への加熱電力を大きくしても駆動素子の消費電力が大きくならないPWM制御方法が多用されるようになってきた。
PWM制御における流量測定では、一動作周期内で駆動素子のオン期間とオフ期間の比、いわゆるデューティ比を可変しており、発熱抵抗体の熱が被測定流体の流れに応じて失われると、通電電流を大きくしてさらに加熱するためにデューティ比も増加する。
この関係から、デューティ比は被測定流体の流量に応じて変化するので、デューティ比を計測することにより流量を検出することができる。
ところで、PWM制御では、電圧を一定周期内でオン,オフして裁断したパルス電圧を発熱抵抗体に印加して加熱電流を通電するので、時間に対して電圧と電流の変化が急峻になりノイズ発生の要因となる。
そのため、発熱抵抗体に温度検出の測温電流を重畳させて通電すると、ノイズが混入して温度検出の精度が低下し、流量測定の誤差が大きくなる。
この対策として、発熱抵抗体の加熱電流を中断、すなわちPWM制御を中断し、その間に測温電流による温度検出を行う技術が、特許文献1,2に開示されている。
特許文献1では、感温抵抗器2,3とブリッジ抵抗器4,5の温度差のフィードバック制御において、PID補償要素10により温度差を補償するように感温抵抗器2,3のPWM制御と、温度検出時には計測制御回路11から感温抵抗器2,3の計測電流の通電をタイマー7によって切り替えることにより、正確な温度計測を行い、この温度から流量を測定している。
また、特許文献2では、加熱体14にパルス列34により電子スイッチ22をPWM制御して加熱制御をし、パルス列34の立下りに同期して一定幅のパルス列102を通電し、加熱電流と分離して温度の測定をするようにしている。
上記のように発熱体の熱容量が大きく、温度低下の時定数が大きな加熱体であればPWM制御を一時的に中断してこの間に測温を行う手段は、加熱電流制御回路の発熱を抑えることができるため、合理的な方法である。
特開昭61−105422号公報 特開2001−124608号公報
特許文献1,2の方法では、PWM制御をしない範囲で温度計測用の電流を通電するので、ノイズの影響がなく精度の高い温度検出ができるが、発熱抵抗体の温度制御に関して、次のような問題がある。
PWM制御による加熱電流の制御は、回路規模の低減のため、マイクロコンピュータなど演算機能を有するデジタル化が推奨されるが、所定の加熱電流を流すためには、温度をフィードバックした閉ループ演算が必要で、この閉ループの代表的な制御がPID制御(比例:Proportional,積分:Integral,微分:Differrential)である。
加熱電流のPWM制御中は発熱抵抗体の温度は、放熱量と加熱量がバランスしながら緩やかに推移する。温度検出を行うためにPWM制御を中断し、検出した温度と設定温度との差から次のPID演算を行って新たな制御量を求め、次のPWM制御を再開するまでには、一定の時間が必要である。この間は加熱されずに放熱だけが継続されるため、発熱抵抗体の温度は急速に低下する。
発熱抵抗体の熱時定数がマイクロコンピュータなどの演算時間に比べ、十分に大きければ、この測温時間および演算時間による発熱抵抗体の温度低下は小さいため、無視しても良い。しかし、発熱抵抗体の熱時定数が極めて小さい場合は、この間の温度低下が大きくなる。このため、発熱抵抗体の平均温度が設定値になるよう制御するためのPID制御量、つまりPWMデューティ比は、温度が大きく低下している分を補償しなければならないために大きな値となる。
このため、発熱抵抗体が大きく温度変化することによって熱応力が増大し、さらにこれが繰返し発生すことにより発熱抵抗体の信頼性が低下する原因となる。
また、発熱抵抗体の放熱量をもとに流量を計測している場合は、温度変化が大きいことによる計測誤差が大きくなってしまう。
上記は、測温のためのA/D変換器を高速化したり、マイクロコンピュータを高速なものにしてPID補償の演算時間を短縮すれば、PWM制御の中断を短縮できるので一定の改善が見られるが、価格が上昇してしまう問題がある。
本発明の目的は、発熱抵抗体の温度低下を小さくすることにより、繰返される発熱抵抗体の温度変化を小さくして、発熱抵抗体の熱応力を低減した熱式流量測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の熱式流量測定装置は、少なくとも1つの発熱抵抗体を有し、前記発熱抵抗体を温度設定値に制御する加熱電流はPWM制御により通電し、前記発熱抵抗体の温度検出は前記加熱電流の通電を休止して測温電流を通電する構成の熱式流量測定装置において、所定周期内において、PWM制御は、温度検出のために加熱電流の通電を休止する期間を除く期間に、少なくとも2つのデューティ値を切り替える。
このとき、加熱電流の休止期間は、加熱電流を休止するためのデューティ値によりPWM制御されるとよい。
また、発熱抵抗体を2つ以上備え、前記所定周期は2つ以上の発熱抵抗体の温度検出が同期して繰返される周期となるようにするとよい。
また、温度検出のために加熱電流の通電を休止する期間を除く期間に行う、少なくとも2つのデューティ値の切り替えは、前記所定周期以前に前記温度設定値と前記発熱抵抗体の温度差とから算出された第1デューティ値と、前記所定周期に前記温度設定値と前記発熱抵抗体との温度差から算出された第2デューティ値とを、第1デューティ値,第2デューティ値の順で切り替えて行うとよい。
また、前記第1デューティ値は、前記所定周期の1周期前の第2デューティ値、または前記所定周期の1周期前の第2デューティ値を補正したデューティ値、または推定したデューティ値、または異なる時点での動作状態から学習したデューティ値であるとよい。
また、前記第1デューティ値は、前記所定周期の前記発熱抵抗体の温度と1周期前の前記発熱抵抗体の温度と前記発熱抵抗体に印加する直流電圧から算出されたデューティ値であるとよい。
また、前記発熱抵抗体の温度はA/D変換器で検出され、前記温度を検出する期間は、少なくとも前記A/D変換器のサンプルホールド期間または、A/D変換終了までの期間であるとよい。
また、前記第1デューティ値によるPWM制御期間は、少なくとも当該所定周期のデューティ値の算出が終了するまでの期間であるとよい。
また、前記第2デューティ値によるPWM制御期間は、前記第1デューティ値によるPWM制御期間の終了後、当該所定周期が終了するまでの期間であるとよい。
また、前記所定周期は可変であるとよい。
また、前記デューティ値の算出は、フィードバック制御系で構成されており、補償要素が比例分補償(P)と積分分補償(I)と微分分補償(D)とを組み合わせたPID補償、またはPI補償と微分分補償(D)とを組み合わせたPID補償であるとよい。
また、第1の発熱抵抗体と、第2の発熱抵抗体と、前記2つの発熱抵抗体に挟まれた測温抵抗体とを有し、前記第1の発熱抵抗体の温度はあらかじめ設定された設定値と検出温度の差によって制御され、前記第2の発熱抵抗体の温度は前記第1の発熱抵抗体の温度と前記測温抵抗体の温度の差で制御されるとよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の熱式流量測定装置は、少なくとも1つの発熱抵抗体を有し、前記発熱抵抗体を温度設定値に制御する加熱電流をPWM制御して通電する加熱電流通電期間と、前記加熱電流の通電を休止して前記発熱抵抗体の温度を検出する測温電流を通電する測温電流通電期間とを交互に設け、測温電流通電期間に検出した前記発熱抵抗体の温度に基づいて前記測温電流通電期間に続く加熱電流通電期間のデューティ値を決定し、前記加熱電流通電期間の加熱電流を前記デューティ値でPWM制御する熱式流量測定装置において、前記加熱電流通電期間に、前記デューティ値とは別のデューティ値で加熱電流をPWM制御し、その後前記加熱電流通電期間に対して決定された前記デューティ値で加熱電流をPWM制御する。
本発明の熱式流量測定装置は、発熱抵抗体の温度検出時間が経過した後、検出した温度に基づいて加熱電流のデューティ値が決定されるまでの間、他のデューティ値で加熱電流を通電するようにしたので、発熱抵抗体の温度低下が小さく、熱応力を低減できるため信頼性を高めることができ、流量測定の精度を向上させることができ、加熱のためのマイクロコンピュータ等も安価なものが使える効果がある。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の熱式流量測定装置の構成を示す図であり、流体中10に発熱抵抗体20が配置され、制御回路100によって制御される。
この構成では、発熱抵抗体20は所定温度に加熱されており、被測定流体の流量に応じて変化する加熱電流を通電するデューティ比を計測することで流量を検出するようになっている。
図2は制御回路100の構成をブロック図で示している。
発熱抵抗体20には、加熱制御時はスイッチ101をオンにして、電源102からトランジスタ103でPWM制御された電圧を印加して、所定温度になるように加熱電流104を通電し、温度検出時は、スイッチ105をオンにして定電流回路106から測温電流107を通電する。
なお、スイッチ101がオンの時はスイッチ105がオフ、スイッチ105がオンの時はスイッチ101がオフに制御される。
スイッチ110は温度検出時にオンされ、測温電流107による発熱抵抗体20の電圧降下をA/D変換器111で取り込み、比較要素112に入力する。
比較要素112は、測温電流107による発熱抵抗体20の電圧降下と、発熱抵抗体20の目標温度TH20sを設定する目標温度TH20s設定要素113の偏差を出力して、発熱抵抗体20の温度が目標温度TH20sと等しくなるようにフィードバック制御をする。
フィードバック制御系の補償要素はPID補償であり、PID演算要素114によりPID演算を実行し、スイッチ115を介してPID演算結果のDuty変換要素116により、動作周期中のオン時間とオフ時間を設定してトランジスタ103のPWM動作を行うと同時に、Duty(オン時間/動作周期)が被測定流体の流量に応じて変化するので、Dutyを計測して流量変換要素117により流量の測定をする。
スイッチ115は、当該周期のPID演算の終了前は下側にあって前回周期のPID演算結果を、終了後は上側にあって当該周期のPID演算結果を出力するようになっている。
図2は、制御回路100の動作をブロック図で示して説明したが、実用的にはマイクロコンピュータを使用したデジタル回路で構成される。
図3はマイクロコンピュータで制御する場合の制御フローであり、図4(A)の本発明に示す動作波形と共に説明する。
発熱抵抗体20に測温電流107を通電して温度検出し、PID演算によってDutyを算出する処理は、図4(A)に示すように一定時間毎の測温周期THtimeの周期処理であり、時刻t0から処理が開始される。
図4(A)の時刻t0において、ステップS10によりPWM制御の中断が実行されるが、PWM制御の中断は図2に示したスイッチ101をオフするようなハード的な方法もあるが、マイクロコンピュータで制御する場合は、PWMモジュールのDutyレジスタの値を0にセットすることで処理することができる。
図4(A)の時刻t0以前では、前回算出されたPID演算値でPWM制御が行われ、発熱抵抗体20の温度は、目標温度TH20sに一定制御されている。
なお、PWM制御による温度制御では、PWM制御周期でトランジスタ103がオン,オフ動作すると、発熱抵抗体20の温度TH20の変化は、発熱抵抗体20固有の熱時定数により脈動が生ずるが、PWM制御周期を熱時定数より十分小さく設定することにより、脈動を小さくして、流量検出に影響されないようにしている。
PWM制御されるトランジスタ103のオン,オフは、直流電圧を裁断するため、ノイズの発生源となり誤動作や誤検出の要因となるので、発熱抵抗体20の温度検出、すなわち電圧降下にノイズが重畳しないように、トランジスタ103の動作を中断している。
ステップS11では、スイッチ105と110をオンして、定電流回路106から測温電流107を通電して、測温電流107による発熱抵抗体20の電圧降下をA/D変換器111で取り込み、A/D変換を開始させ、ステップS12でA/D変換の終了を判定し、終了前はNO、終了後はYESが判定される。終了前のNO判定では、ステップ12が繰返され、終了後はYES判定でステップS13に進む。
ステップS13では、電圧降下を温度変換して、発熱抵抗体20の温度TH20を算出して確定し、ステップS14でPID演算の入力となる目標温度TH20sと温度TH20の温度偏差値TH20s−TH20を算出する。
次にステップS15により、スイッチ101をオン、スイッチ105,110をオフして、PWM制御による発熱抵抗体20の加熱電流104の通電準備をする。
ここまでが、図4(A)に示す期間T01であり、この間はPWM制御が中断され、発熱抵抗体20に加熱電流104が通電されないので、時刻t1においては、発熱抵抗体20の温度TH20は設定値TH20sに対してTH20dだけ低下している。
ステップS16では、前回のPID演算結果をDuty変換したDuty値をDutyレジスタに書き込むことにより、図4(A)の時刻t1からステップS17のトランジスタ103がPWM駆動されて加熱電流104が通電し、温度TH20が上昇し始める。
ステップS18では、ステップS14で算出された温度偏差値TH20s−TH20により、今回のPID演算を開始する。
ステップS19は、今回のPID演算の終了を判定しており、終了前のNO判定ではステップS19が繰返され、終了後はYES判定でステップS20に進む。
ステップS19でYESが判定されるまでの期間、すなわち図4の時刻t1からt2までの期間T12が前回のDuty値で発熱抵抗体20の温度制御を行っている期間である。
ステップS19でPID演算の終了後のYESが判定されると、ステップS20のPID演算結果がステップS21でDuty変換される。
Duty変換されたDuty値がDutyレジスタに書き込まれ、ステップS17のトランジスタ103がPWM駆動されて加熱電流104が通電すると共に、ステップS22において、Duty値から被測定流体の流量を算出する。
図4(A)の時刻t2からt3までの期間T23が、今回のDuty値で制御される発熱抵抗体20の温度制御期間であり、温度TH20は目標温度TH20sとなるように一定制御される。
そして最後にステップS23は今回のPID演算結果を前回の演算結果として記憶させ、測温周期THtimeの処理が終了する。
なお、図4(B)は、今回のPID演算が終了する時刻t2まで、Duty値を0にしたまま待機し、時刻t2で今回のDuty値で発熱抵抗体20の温度を制御した場合の波形である。
図4(B)では、温度制御が開始される時刻t2までに、発熱抵抗体20の温度低下がTH20dBと図4(A)のTH20dに対して大きくなり、この結果、温度設定値T20sに達するまでの時間が長くなることから前述したような問題が生ずる原因となる。
本発明に係る一実施例によれば、発熱抵抗体20の温度検出時に、PWM制御される加熱電流の通電を中断することにより、ノイズによる温度検出の精度の低下を防止できる。
また、期間T12では、今回の温度偏差値によるDuty値ではないので、発熱抵抗体20の温度が目標温度TH20sと異なる値になるが、温度の低下がTH20dと小さくでき、発熱抵抗体20で繰返される温度変化が小さくなるので、発熱抵抗体の熱応力を低減することができる。
また、温度検出のためのA/D変換終了と同時に、発熱抵抗体20に加熱電流を通電することができるので、今回のPID演算で得られるDuty値による目標温度TH20sに達する時間が速くなり、測温周期THtimeを短縮して制御の繰返しが速くできるため、流量算出および発熱抵抗体20の温度制御の精度を向上することができる。
また、測温周期THtimeが短縮できることにより、前回のPID演算結果と今回の演算結果の差、すなわちDuty値の差が小さくなり、時刻t2での温度変化が小さくなるので、さらに発熱抵抗体の熱応力を低減できると共に、温度制御の精度を向上することができる。
また、図3の制御フローでは、ステップS12でA/D変換の終了を待機するようにしているが、上述のように、目標温度TH20sに達する時間を速くする方法として次のような制御にすることもできる。
一般にA/D変換器の入力には、取り込む電圧変動の影響がないようにサンプルホールド回路があり、A/D変換の時間より速く入力電圧のホールドができるようになっている。
そこで、ステップS11のA/D変換開始と同時にステップS16の前回のPID演算結果をDuty値に変換を実行して、トランジスタ103のPWM制御を開始する。
PWM制御が開始されると加熱電流104が通電するので、発熱抵抗体20の温度TH20の低下がさらに小さくでき、目標温度への到達時間が速くなるので、上述の効果をさらに上回る効果を得ることができる。
また、図3の制御フローは、マイクロコンピュータにPWMモジュールを有し、Dutyレジスタにデータを書き込むことで、1PWM周期の始まりからトランジスタ103がPWM制御されるが、PWMモジュールを外部に設け、データを書き込むのと同時にPWM制御を開始させることで、目標温度への到達時間が速くなるので、上述の効果をさらに上回る効果を得ることができる。
実施例1では、図3のステップS16において、今回のPID演算結果が算出されるまで、前回のPID演算結果をそのままDuty値に変換するようにした。
ところで、ステップS16までの既知の値、すなわち前回のDuty値と今回の発熱抵抗体20の温度TH20が算出されていると、今回のPID演算結果の近似値を算出することができる。
近似値を算出する1方法を以下に説明する。
PWM制御では、発熱抵抗体20に印加される平均電圧V20は、電源102の電圧V102にDuty値を乗算した値であり、温度TH20を一定制御すると、電圧V102が低い時にはDuty値は大きく、電圧V102が高い時にはDuty値は小さく制御される。
一方、電圧V102が一定であれば、発熱抵抗体20の温度TH20と設定温度TH20sとの差温度が大きい時にDuty値は大きく、小さい時に小さく制御される。
そこで、測温期間T01に計測した前回と今回の電圧V102の電圧差、前回と今回の温度TH20の温度差から、例えば温度差が0の場合には、電圧差分だけDuty値を増減し、また、例えば電圧差が0の場合には、温度差分だけDuty値を増減することにより、近似値として今回のPID演算結果を算出することができる。
今回のPID演算結果の近似値からDuty変換してトランジスタ103をPWM制御することにより、図4(A)に示した期間T12とT23の発熱抵抗体20の温度差をさらに小さくして、設定値TH20sに制御することができるので、期間T12における発熱抵抗体20における電力消費の無駄を低減することができる。
さらに、設定温度TH20sに達する発熱抵抗体20の温度TH20を速くすることができ、前述した効果をさらに上回る効果を得ることができる。
実施例1では、図2に示したように加熱制御と温度検出を、スイッチ101,105,110,115で切り替える構成とし、図3の処理もこれに基づいて説明したが、PWM制御をしない場合はスイッチ101をオフに代えてPID演算結果を0、すなわちDutyレジスタを0に、測温電流107の通電はスイッチ105に代えて定電流源106の駆動と非駆動に、抵抗体の電圧降下取り込みはスイッチ110に代えてA/D変換器の駆動と非駆動に、前回と今回のPID演算結果の切り替えは、Dutyレジスタの書き換えで行うことができ、マイクロコンピュータによる制御では、この方法が実用的である。
さらに本実施例では、発熱抵抗体20の温度検出は、スイッチ105により測温電流107の通電をオン,オフするようにしたが、加熱電流104が通電中も測温電流107を通電し続けておくこともできる。
ところで、被測定流体の流量は、Duty変換要素116のDuty値から算出しているが、被測定流体の温度が高くなると流量とDuty値の関係が比例しなくなる。
そこで、図1に示すように流体中10に測温抵抗体30を配置し、流体の温度を検出して流量変換要素117に入力し、温度による補正によって精度の高い流量の測定ができる。
図2の回路31は測温抵抗体30の温度検出をする回路構成であり、発熱抵抗体20の温度検出に同期して、すなわち図4の時刻t0において、測温抵抗体30に定電流回路118から測温電流119を通電し、測温抵抗体30の電圧降下をA/D変換器120で取り込み、流量変換要素117に入力するようにしている。
図3の制御フロー上では、ステップS13で温度が確定し、ステップS22において流量の算出処理が実行される。
内燃機関の排気環境に適用するため、排気雰囲気内のガス流量の検出する流量センサでは、流量センサが排気ガス雰囲気にさらされ、内燃機関から排気された煤や灰分などの微粒子状物質に含まれる不揮発成分が、流量センサの汚損の対象となる。
汚損は、微粒子状物質の可溶性有機成分や炭化水素などの揮発成分の持つ粘着力に起因して発生し、この汚損が流量検出値の精度を低下させる。
このような汚損の回避には、揮発成分を蒸発させるため発熱抵抗体の温度を約350℃以上にすることが有効な方法であるが、発熱抵抗体の温度を上昇させると、これに印加する電力も増大するため、PWMによる加熱制御は、回路の発熱や価格や信頼性を向上させるために大変有効な手段である。
ところで、発熱抵抗体に接合される支持体は、発熱抵抗体の温度より低く、揮発成分の蒸発に時間がかかるため、完全に汚損を除去できず、堆積が進行すると流量検出値の精度を低下させることになる。
そこで、支持体を約350℃以上に維持するため、第1と第2の2つの発熱抵抗体に挟んで測温抵抗体を配置し、2つの発熱抵抗体の加熱制御をするようにした熱式流量測定装置が、筆者等により提案されている。
図5はその熱式流量測定装置の構成図、図6は各抵抗体の温度を制御した変化を示している。
図5において、流体中300に第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302とに挟まれた状態で支持体304によって支持された測温抵抗体303が配置され、それぞれの発熱抵抗体に接合された導電性の支持体304で制御回路400に接続されている。
図6において、第1発熱抵抗体301は、実施例1と同じように目標温度T301sを設定し、加熱電流をPWM制御することにより温度T301がT301sに一定となるように制御する。
一方、第2発熱抵抗体302は、測温抵抗体303の温度T303を検出して、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302間の部分の温度が、第1発熱抵抗体301の温度T301に近づくように加熱電流をPWM制御する。
定常状態の流量が高流量では加熱電流は大きく、低流量では加熱電流を小さくして、第1発熱抵抗体301の温度T301変化が生じないように制御される。
この結果、第1発熱抵抗体301で必要となる発熱量と支持体304への伝熱分を切り離すことができるので、支持体304の汚損とは無関係に第1発熱抵抗体301の温度変化は流量に応じた変化のみとして検出することが可能となる。
図7は、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302の温度制御回路400の構成図であり、実施例1の図2に対して、スイッチ部分は省略し、同一部分は同一符号で示している。
以下、図7の構成について、図2と同一部分102〜116、すなわち第1発熱抵抗体301の構成部分については省略して説明する。
第2発熱抵抗体302は、設定温度になるようにトランジスタ401により加熱電流402を通電し、温度検出時は定電流回路403から測温電流404を通電する。
測温電流404による第2発熱抵抗体302の電圧降下をA/D変換器405で取り込み監視要素406の入力とし、第2発熱抵抗体302の温度が上限値を越えないように監視している。
測温抵抗体303は、定電流回路407から測温電流408を通電し、電圧降下をA/D変換器409でA/D変換することにより温度検出をしている。
なお、この測温抵抗体303は、実施例1で示した流体の温度を検出する測温抵抗体30とは異なる作用をするものである。
比較要素410は、一方の入力として第1発熱抵抗体301の電圧降下のA/D変換器111の温度検出値T301、他方の入力として、測温抵抗体303の電圧降下のA/D変換器409の温度検出値T303であり、温度偏差値T301−T303を得る。
温度偏差値T301−T303により、第2発熱抵抗体302の温度T302が測温抵抗体303の温度T303と一定の関係になるようにフィードバック制御されるが、補償要素はPID補償であり、PID演算要素411によりPID演算を実行し、結果をDuty変換要素412のDuty値により、トランジスタ401をPWM制御する。
図7は回路構成で示したが、実用的にはマイクロコンピュータを使用したデジタル回路で構成するのが回路規模として小さくできる。
図8,図9,図10はマイクロコンピュータで制御する場合の制御フローであり、図11の動作波形と共に説明する。
まず図8は全体の制御フローであり、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302と測温抵抗体303に測温電流107,404,408を通電して温度検出し、PID演算によってDutyを算出する処理は、一定時間毎の測温周期THtimeの周期処理であり、図11に示す時刻t0から処理が開始される。
図8において、ステップS30からステップS33までは、トランジスタ103と401のPWM制御を中断し、第1と第2と測温抵抗体301と302と303の温度T301とT302とT303を検出するA/D変換器111,405,409の開始と終了に関するステップである。
ステップS34は、第1発熱抵抗体301の目標温度T301sと温度T301との温度偏差値T301s−T301と、第2発熱抵抗体302の温度設定値となる第1発熱抵抗体の温度T301と測温抵抗体303の温度T303との温度偏差値T301−T303を算出する。
ここまでが、図11に示す期間T01であり、この間はPWM制御が中断され、第1発熱抵抗体301の加熱電流104と第2発熱抵抗体302の加熱電流402が通電されないので、時刻t1においては第1発熱抵抗体301の温度T301は設定値T301sに対してT301d、第2発熱抵抗体302の温度T302は設定値T302sに対してT302dだけ低下している。
ステップS35とS37では、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302の温度制御において、前回のPID演算結果をDuty変換したDuty値をDutyレジスタに書き込むことにより、図11の時刻t2からステップS17(図3と同一符号)とS37により、トランジスタ103と401がPWM駆動されて加熱電流104と402が通電され、温度T301とT302が上昇し始める。
ステップS34で算出された温度偏差値T301s−T301により、ステップS38で第1発熱抵抗体301のPID演算処理、温度偏差値T301−T303によりステップS39の第2発熱抵抗体302のPID演算処理を実行して、測温周期THtime処理が終了する。
図9はステップS38で示した第1発熱抵抗体301のPID演算処理の制御フローで、図3で説明したステップS16からステップS23までの処理と同一であり、動作波形としては図11のトランジスタ103がPWM制御されて、第1発熱抵抗体301の温度T301の波形となり、温度設定値T301sになるように制御される。
図10はステップS39で示した第2発熱抵抗体302のPID演算処理の制御フローである。
図9と異なる処理内容は、温度偏差値T301s−T301が温度偏差T301−T303になることで、PID演算とその結果の処理は図9と同一であり、動作波形としては図11に示すようにトランジスタ401がPWM制御されて、第2発熱抵抗体302の温度T302が、第1発熱抵抗体301の温度T301に近づくように制御される。
図8の制御フローは、時系列的には第1発熱抵抗体301の温度制御が最初に処理され、その後、第2発熱抵抗体302の温度制御が処理される。
図11において、第1発熱抵抗体301の加熱を制御するトランジスタ103は、時刻t1からt2の期間T12では前回のDuty値でPWM制御され、時刻t2でPID演算処理が終了すると、時刻t3までの期間T23は今回のDuty値でPWM制御される。
一方、第2発熱抵抗体302の加熱を制御するトランジスタ401は、時刻t1からt22の期間T122では前回のDuty値でPWM制御され、時刻t22でPID演算処理が終了すると、時刻t3までの期間T223は今回のDuty値でPWM制御される。
図8は第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302の温度制御がそれぞれ独立に時系列で処理されるので、PID演算要素114の演算が終了後、PID演算要素411の演算を始める例であるが、2つの処理を混在させて直列にPID演算をさせる制御フロー、2つの処理を並列に演算させる制御フローであっても作用,効果は同等である。
これらの例では、トランジスタ103と401は、期間T12でほぼ同時に前回のDuty値でPWM制御され、期間T23でほぼ同時に今回のDuty値でPWM制御される。
実施例2において、第2発熱抵抗体302の温度T302は無制限に高くすることはできないので、測温抵抗体303の温度T303に上限値を設定し、検出温度がT303を越える場合には、第2発熱抵抗体302の加熱電流402を減少させることが実用的な制御方法である。
さらに、第2発熱抵抗体302の温度T302を図7に示す監視要素406で検出し、破損の防止機能として、加熱電流402を増加させない制御を付加することもできる。
実施例2では、第1発熱抵抗体301の加熱制御するトランジスタ103と第2発熱抵抗体302を加熱制御するトランジスタ401のPWM動作を同時に中断してA/D変換を開始するので、自身のPWM動作によるノイズだけではなく、他のPWM動作によるノイズの影響を受けなくすることができるので、温度検出の精度を向上することができる。
また、期間T12では、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302の温度低下T301dとT302dが小さくできるので、共に発熱抵抗体の熱応力を低減することができる。
また、温度検出のためのA/D変換終了と同時に、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302に同時に加熱電流を通電することができるので、今回のPID演算で得られるDuty値による目標温度T301sやT301に近づく温度に達する時間が早くなり、測温周期THtimeを短縮して制御の繰返しが速くできるため、流量算出および抵抗体の温度制御の精度を向上することができる。
なお、図11において、トランジスタ103と401のPWM動作周期を同一として示しているが、これに限定されない。
トランジスタ103と401のオン、あるいはオフを、同一時点にすると時間に対する電圧,電流変化が大きくなりノイズ発生の要因となり、内燃機関の制御装置全体に影響が及ぶ場合や、第1発熱抵抗体301、または第2発熱抵抗体302の固有の熱時定数が大きい場合には、動作周期を低くしてトランジスタのスイッチングロスを低減する場合などに、PWM動作周期を意図的にずらしても、実施例2の効果は同等である。
図5〜図7の構成では、測温抵抗体303の温度T303を検出して、第2発熱抵抗体302の温度を制御したが、流量測定の精度が一定範囲内でも十分実用的な場合や、流体による汚損の程度が小さい場合には、測温抵抗体303を省略し、第1発熱抵抗体301と第2発熱抵抗体302の構成にすることができる。
すなわち、第1発熱抵抗体301から支持体304への伝熱量をあらかじめ推定し、第2発熱抵抗体302の目標温度を設定して温度制御をする方法で、図7の比較要素406の入力がA/D変換器405の入力と目標温度の入力の構成となる。
また、実施例1で示した測温抵抗体30を付加する構成にして流体の温度を測定すれば、この結果により流量変換の補正ができ、全温度範囲において正確な流量の計測が可能である。
以上実施例1,実施例2は、測温周期THtimeは常に一定周期として説明したが、PID演算結果によるDuty値により発熱抵抗体20,301,302が所定の温度に制御できる周期であれば一定周期である必要はない。
すなわち、エンジン制御における燃料制御や点火制御などは、エンジン回転数や負荷に応じて制御周期が異なるので、その制御周期に応じて流量値が必要となる。
測温周期THtimeは流量算出周期とほぼ同じ周期であるので、エンジン制御周期に応じて測温周期THtimeを可変して流量算出をすることにより、その時点のエンジンの動作状態に最適な流量を算出することができる。
このことからも、今回のDuty値が確定する前に前回のDuty値、あるいは前回のDuty値を補正したDuty値により、発熱抵抗体20,301,302の温度低下を小さくすることは、今回のDuty値により制御される発熱抵抗体20の温度が目標温度TH20s,T301s,T301に近づく温度に達する時間を大幅に短縮できることは重要な効果である。
また、本発明の熱式流量検出装置は、実施例1,実施例2の構成に限られたものではなく、発熱抵抗体の温度制御をPWM制御とし、発熱抵抗体または測温抵抗体、または両方の抵抗体の温度を検出して、所定の温度に制御するフィードバック制御において、PWM制御のDuty値を算出する構成についても適用することができる。
この例として、発熱抵抗体と温度補償抵抗と2つの固定抵抗で構成したブリッジ回路と、発熱抵抗体の両側に温度検出抵抗体を配置してブリッジ回路の構成とした流量計がある。
発熱抵抗体側のブリッジ回路の出力端子が、常に同じ温度差になるように発熱抵抗体をPWM制御して、そのDutyから算出した流量と、温度検出抵抗体のブリッジ回路の出力端子から温度差から算出した流れの方向に応じた流量の2つの流量から精度の高い流量を計測するものである。
このような熱式流量測定装置においても、温度検出時のPWM制御のノイズを低減するため、PWM制御を中断する方法は有効であり、中断後の温度の上昇を速くするため、本発明の温度制御を適用することができる。
さらに、実施例1,実施例2の温度のフィードバック制御は、補償要素がPID要素の場合で説明したが、これに限定されるものではなく、P,I,D要素の単独や、これらの組み合わせ、また(P+一次遅れ要素)などの補償要素を使用することができる。
さらに、実施例1,実施例2では、発熱抵抗体と測温抵抗体の温度検出のため、定電流源106,118,403を単独に構成しているが、単独に構成することに限定されるものではなく、測温時には、1つの定電流源でそれぞれの抵抗体を直列に、または並列に接続する構成にすることにより、定電流源回路の数を少なくすることもできる。
さらに、実施例1,実施例2ではマイクロコンピュータを使った場合で説明したが、ロジックデバイス等の演算処理手段であっても作用,効果は同等である。
さらに、実施例1,実施例2では、1つから2つの発熱抵抗体で構成された熱式流量測定装置であるが、発熱抵抗体の数には限定されず、3つ以上の発熱抵抗体や3つ以上の発熱抵抗体の内、選択されたものだけPWM制御による温度制御される構成される熱式流量測定装置であっても作用,効果は同等である。
本発明の一実施例を示す熱式流量測定装置。 本発明の一実施例における制御回路構成図。 本発明の一実施例における制御フロー図。 本発明の一実施例で制御された動作波形図。 本発明の他の実施例を示す熱式流量測定装置。 本発明の他の実施例における温度制御図。 本発明の他の実施例における制御回路構成図。 本発明の他の実施例における制御フロー図。 本発明の他の実施例における制御フロー図。 本発明の他の実施例における制御フロー図。 本発明の他の実施例で制御された動作波形図。
符号の説明
10 流体
20 発熱抵抗体
30,303 測温抵抗体
31,100 制御回路
101,105,110,115 スイッチ
102 電源
103,401 トランジスタ
104,402 加熱電流
106,118,407 定電流回路
107,119,404,408 測温電流
111,405,409 A/D変換器
112,410 比較要素
113 目標温度設定要素
116,412 Duty変換要素
117 流量変換要素
TH20 発熱抵抗体の温度
TH20s 発熱抵抗体の目標温度
TH30 測温抵抗体の温度
THtime 測温周期
301 第1発熱抵抗体
302 第2発熱抵抗体
403 定電流源
406 監視要素
411 PID演算要素
T301,T302,T303 抵抗体の温度
T301s 第1発熱抵抗体の目標温度

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの発熱抵抗体を有し、前記発熱抵抗体を温度設定値に制御する加熱電流はPWM制御により通電し、前記発熱抵抗体の温度検出は前記加熱電流の通電を休止して測温電流を通電する構成の熱式流量測定装置において、
    所定周期内において、PWM制御は、温度検出のために加熱電流の通電を休止する期間を除く期間に、少なくとも2つのデューティ値を切り替えることを特徴とする熱式流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    加熱電流の休止期間は、加熱電流を休止するためのデューティ値によりPWM制御されることを特徴とする熱式流量測定装置。
  3. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    発熱抵抗体を2つ以上備え、前記所定周期は2つ以上の発熱抵抗体の温度検出が同期して繰返される周期であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  4. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    温度検出のために加熱電流の通電を休止する期間を除く期間に行う、少なくとも2つのデューティ値の切り替えは、前記所定周期以前に前記温度設定値と前記発熱抵抗体の温度差とから算出された第1デューティ値と、前記所定周期に前記温度設定値と前記発熱抵抗体との温度差から算出された第2デューティ値とを、第1デューティ値,第2デューティ値の順で切り替えて行うことを特徴とする熱式流量測定装置。
  5. 請求項4に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1デューティ値は、前記所定周期の1周期前の第2デューティ値、または前記所定周期の1周期前の第2デューティ値を補正したデューティ値、または推定したデューティ値、または異なる時点での動作状態から学習したデューティ値であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  6. 請求項4に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1デューティ値は、前記所定周期の前記発熱抵抗体の温度と1周期前の前記発熱抵抗体の温度と前記発熱抵抗体に印加する直流電圧から算出されたデューティ値であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  7. 請求項4に記載の熱式流量測定装置において、
    前記発熱抵抗体の温度はA/D変換器で検出され、前記温度を検出する期間は、少なくとも前記A/D変換器のサンプルホールド期間または、A/D変換終了までの期間であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  8. 請求項4に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1デューティ値によるPWM制御期間は、少なくとも当該所定周期のデューティ値の算出が終了するまでの期間であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  9. 請求項4に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第2デューティ値によるPWM制御期間は、前記第1デューティ値によるPWM制御期間の終了後、当該所定周期が終了するまでの期間であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  10. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    前記所定周期は可変されることを特徴とする熱式流量測定装置。
  11. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    前記デューティ値の算出は、フィードバック制御系で構成されており、補償要素が比例分補償(P)と積分分補償(I)と微分分補償(D)とを組み合わせたPID補償、またはPI補償と微分分補償(D)とを組み合わせたPID補償であることを特徴とする熱式流量測定装置。
  12. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    第1の発熱抵抗体と、第2の発熱抵抗体と、前記2つの発熱抵抗体に挟まれた測温抵抗体とを有し、
    前記第1の発熱抵抗体の温度はあらかじめ設定された設定値と検出温度の差によって制御され、前記第2の発熱抵抗体の温度は前記第1の発熱抵抗体の温度と前記測温抵抗体の温度の差で制御されることを特徴とする熱式流量測定装置。
  13. 少なくとも1つの発熱抵抗体を有し、前記発熱抵抗体を温度設定値に制御する加熱電流をPWM制御して通電する加熱電流通電期間と、前記加熱電流の通電を休止して前記発熱抵抗体の温度を検出する測温電流を通電する測温電流通電期間とを交互に設け、測温電流通電期間に検出した前記発熱抵抗体の温度に基づいて前記測温電流通電期間に続く加熱電流通電期間のデューティ値を決定し、前記加熱電流通電期間の加熱電流を前記デューティ値でPWM制御する熱式流量測定装置において、
    前記加熱電流通電期間に、前記デューティ値とは別のデューティ値で加熱電流をPWM制御し、その後前記加熱電流通電期間に対して決定された前記デューティ値で加熱電流をPWM制御することを特徴とする熱式流量測定装置。
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