JP2002167877A - 建物の防蟻構造及びその建物 - Google Patents

建物の防蟻構造及びその建物

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JP2002167877A
JP2002167877A JP2000366176A JP2000366176A JP2002167877A JP 2002167877 A JP2002167877 A JP 2002167877A JP 2000366176 A JP2000366176 A JP 2000366176A JP 2000366176 A JP2000366176 A JP 2000366176A JP 2002167877 A JP2002167877 A JP 2002167877A
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Koji Imanishi
浩司 今西
Masao Ishii
正夫 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下換気口からのシロアリの侵入を防止でき
る建物の防蟻構造及びその建物を提供する。 【解決手段】 建物Aの外周基礎に形成された床下換気
口2に、シロアリ13の分泌物に耐性の耐腐食性材料で
構成され、シロアリ13の頭部13aの横断面における
最大寸法Hの2倍以下の寸法である複数の網目(通気
孔)15を有するメッシュシート3を張設した。外周基
礎がべた基礎1である。メッシュシート3を、床下換気
口2に開閉自在に設けられた床下ダンパ31の屋外側に
取付けた。メッシュシート3を、床下ダンパ31の屋外
側に開閉自在に装着されたグリル32に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の床下換気
口からのシロアリの侵入を防止する建物の防蟻構造及び
その建物に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建物の外周基礎には床下
換気口が形成されるのが一般的であり、この床下換気口
には昆虫、ネズミ、猫、犬等の侵入を防止するための防
虫網が張設されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような防虫網では、建物に食害を与えるシロアリの侵入
を防止できないという問題点がある。
【0004】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、床下換気口からのシロアリの侵入
を防止できる建物の防蟻構造及びその建物を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の防蟻構造は、建物の外周基礎に形成され
た床下換気口に、シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材
料で構成され、前記シロアリの頭部の横断面における最
大寸法の2倍以下の寸法である複数の通気孔を有するメ
ッシュシートを張設したものである。
【0006】請求項2の防蟻構造においては、前記外周
基礎がべた基礎である。
【0007】請求項3の防蟻構造は、前記メッシュシー
トを、前記床下換気口に開閉自在に設けられた床下ダン
パの屋外側に取付けたものである。
【0008】請求項4の防蟻構造は、前記メッシュシー
トを、前記床下ダンパの屋外側に開閉自在に装着された
グリルに取付けたものである。
【0009】また、請求項5の建物においては、請求項
1乃至4のいずれか記載の防蟻構造を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、第1
実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの
べた基礎(外周基礎)1に形成された床下換気口2にメ
ッシュシート3を張設したものである。
【0011】建物Aの構成は特に限定されるものではな
いが、例えば、特公平6−35731号公報や実公平5
−38167号公報等に開示されているものと同様のこ
の実施形態のように、それぞれ合成樹脂発泡板等からな
る2層の外断熱板4a,4bで構成されて軸組B及び小
屋組(図示せず)の外側に張設された外断熱材5と、こ
の外断熱材5の外側に外断熱板4bや受け材6等を介し
て互いに平行に間隔を開けて固定した縦胴縁7相互間や
通気用胴縁(図示せず)相互間に形成された外側通気層
8と、柱9相互間、間柱(図示せず)相互間、及び柱9
と間柱の間に形成され、その下端や上端がそれぞれ床下
空間Fや小屋裏空間(図示せず)と連通した内側通気層
10とを備えた外断熱・二重通気構造を有するもの等が
挙げられる。なお、外断熱材5の構成も特に限定される
ものではなく、1層又は3層以上であってもよい。ま
た、外側の外断熱板4bの外側面には、必要に応じて外
装材4cや屋根材(図示せず)との間に介在する凸部等
を間隔を開けて複数個設けておいてもよい。
【0012】べた基礎1は、建物Aの外周部分に施工さ
れた外周立ち上がり部11と、その下方の基礎スラブ1
2とから構成されている。
【0013】床下換気口2は、外周立ち上がり部11の
上端に凹状に形成され、互いに横方向に間隔を開けて複
数個設けられている。即ち、床下空間Fと屋外空間Dと
は、これら床下換気口2を通じて連通している。なお、
外周基礎としては、建物Aの外周部分に施工された布基
礎等であってもよいが、基礎スラブ12の存在により内
側からのシロアリの侵入を防止できるこの実施形態のよ
うなべた基礎1が好適である。
【0014】メッシュシート3は、例えば図3に示すよ
うに、図4のようなシロアリ13の分泌物に耐性で且つ
少なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料で
あるステンレス鋼ワイヤ14等から製織され、シロアリ
13の頭部13aの横断面における最大寸法Hの2倍以
下の寸法である複数の網目(通気孔)15を有してい
る。
【0015】ここで、シロアリ13とは、ゴキブリに近
縁の社会生活をする不完全変態の昆虫であって、シロア
リ目(等翅類)Isopteraの総称である。このシロアリ1
3は、図4に示すように、非変形性の堅い頭部13aを
有する一方、比較的柔らかくて弱い体部13bを有して
いる。このようなシロアリ13としては、例えば、ヤマ
トシロアリやイエシロアリ等の各種のものが挙げられ
る。
【0016】なお、シロアリバリアー材として使用され
るメッシュシート3は、シロアリ13から放出されるギ
酸等の分泌物に耐性で且つシロアリ13が噛み砕くこと
ができない硬さ、好ましくは少なくとも約70のショア
硬度を有すると共に、使用環境下で数十年の耐用年数を
有する耐腐食性材料で構成されていれば、種々のものを
使用できる。このようなメッシュシート3としては、例
えば、セラミックス・ガラス・合成樹脂・金属(特にス
テンレス)等の繊維・フィラメント・ストランド等から
製織又は製編等されたワイヤーラス等や不織布、あるい
はパンチングメタル、メタルラス等が挙げられ、特に
「ターミメッシュ(TERMI−MESH)」(商品
名,ターミメッシュ・オーストラリア社製)等のステン
レスメッシュ等が好適である。要するに、網目15等の
複数の通気孔を有していればよい。
【0017】また、前記最大寸法Hは、イエシロアリの
職蟻で1.1〜1.25mm程度、ヤマトシロアリの職
蟻で1.0〜1.2mm程度であるので、ヤマトシロア
リが生息する地域では、通気孔の寸法を少なくともいず
れかの方向において2.0mm程度以下としておくのが
望ましい。この通気孔の形状は特に限定されるものでは
なく、矩形状や円状等の適宜の形状とすることができ
る。要するに、通気孔の寸法が、いずれか1方向、ある
いは2以上の方向において2H以下であればよい。
【0018】このように構成されるメッシュシート3を
床下換気口2に張設するには、例えば図1及び図2に示
すように、床下換気口2にあらかじめ設けられた溝部1
6にその両側端及び下端を挿入し、モルタルに適宜のポ
リマーを配合した接着セメント等の接着材17等により
固定(後付け)すればよい。床下換気口2に溝部16を
設けるには、外周立ち上がり部11等の打設時に使用さ
れる床下換気口形成用の風窓枠として、その外面に突条
部を設けた従来公知のものを使用すればよい。
【0019】あるいは図5に示すように、外周立ち上が
り部11等の打設と同時にメッシュシート3の両側端及
び下端を外周立ち上がり部に埋設してもよい。この場合
は、メッシュシート3を間に挟持できる従来公知の2分
割の風窓枠等を使用し、メッシュシート3の両側端及び
下端を風窓枠から外方へ突出させた状態で外周立ち上が
り部11等を打設すればよい。
【0020】なお、図1及び図5に示すように、外周立
ち上がり部11とこの外周立ち上がり部11上に載置さ
れる土台18との間に介在した気密パッキン19等が床
下換気口2の上方にも配設される場合、メッシュシート
3の上端は、気密パッキン19の下面に設けた切込み又
は溝部に挿入して接着等したり、あるいは少し長く形成
しておいて気密パッキン19等の下面に接着等したりし
ておけばよい。図6に示すように、床下換気口2の上方
に気密パッキン19等が配設されない場合は、少し長く
形成したメッシュシート3の上端を土台18の下面に接
着等しておけばよい。更に、メッシュシート3は、合成
樹脂製又は金属製等の適宜の枠体に取付けておき、この
枠体ごと取付けてもよい。
【0021】このように、網目15等の通気孔は前記最
大寸法Hの2倍以下、即ち、シロアリ13の頭部13a
が通り抜けないか又は頭部13aが通り抜けても柔らか
い体部13b等が接触するような寸法であり、シロアリ
13がそれを嫌うので、メッシュシート3をシロアリ1
3が通り抜けることはない。そのため、このメッシュシ
ート3を床下換気口2に張設しておけば、床下換気口2
からのシロアリ13の侵入を防止できるという利点があ
る。
【0022】ここで、図1、図2、及び図5乃至図7に
示すように、べた基礎1の外側面1aには、矩形状の合
成樹脂発泡板等からなる基礎断熱材20を横方向に相隣
接して密着させておくのが望ましい。
【0023】この基礎断熱材20は、図7に示すよう
に、既述のメッシュシート3と同様のメッシュシート2
1で外側面20a及び上面20cを被覆することによ
り、シロアリ13による食害から保護しておくのが望ま
しい。メッシュシート21の網目15等のアンカー孔寸
法は、セメントと細骨材とを含有する塗材、例えばモル
タル等の外装仕上げ塗材22や更に適宜のポリマーを含
有するメッシュシート接着用の接着セメント等をメッシ
ュシート21等に塗布する場合、少なくともいずれかの
方向において前記最大寸法Hの3倍以下としておけばよ
い。これは、塗材に配合される細骨材同士又は細骨材と
メッシュシート21の距離を実質的に前記最大寸法の2
倍以下としてシロアリ13の通過を防止するためであ
る。
【0024】このメッシュシート21の内端21bや下
端21dは、少し長く形成しておいてべた基礎1に接着
等して取付けておくのが望ましい。メッシュシート21
の内端21bを、外周立ち上がり部11の天端に施工さ
れるならしモルタル23に埋設しておけば、取付けを確
実にできると共に、納まりもよい。メッシュシート21
の下端21dを、べた基礎1の外側面1aの下端に基礎
断熱材20の厚さと略同じ厚さで周方向に延びるように
設けられた突出部24の外側面24aに接着等して取付
けておけば、メッシュシート21を折曲しないでフラッ
トに取付けられるので、施工し易いという利点がある。
【0025】図1等に示すように、基礎断熱材20やメ
ッシュシート21における床下換気口2の部分は、床下
換気口2の形状に合わせて所定範囲を切り欠いておけば
よいが、メッシュシート21の内端21bは少し長くし
ておき、床下換気口2に取付けて基礎断熱材20を保護
しておくのが望ましい。
【0026】図7に示すように、軸組Bの外側に張設さ
れた外断熱材5又はその下方の受け材6とメッシュシー
ト21の間は、気密テープや気密パッキン材等の従来公
知の気密材25を介在させることにより、気密・断熱を
図っておくのが望ましい。
【0027】図8及び図9に示すように、第2実施形態
に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、第1実施形態のメ
ッシュシート3を、床下換気口2に開閉自在に設けた床
下ダンパ31の屋外側に開閉自在に装着されたグリル3
2に取付けたものである。
【0028】床下ダンパ32の構成は特に限定されるも
のではないが、例えば、実用新案登録第2502069
号公報等に開示されているものと同様のこの実施形態の
ように、床下換気口2に嵌装されてべた基礎1及び土台
18に固定される外筒33と、この外筒33に嵌め込ま
れて床下空間Fと屋外空間Dを連通する通気口34を形
成する固定枠体35と、この固定枠体35に通気口34
を開閉するように回動自在に取付けられたドア体36と
を有し、このドア体36が板状の断熱材37とこの断熱
材37を保持する可動枠体38とから構成され、固定枠
体35及び可動枠体38の少なくともいずれか一方に通
気口34の周囲に沿って気密材39が装着され、且つ、
他方にこの気密材39に圧着可能な平面が形成され、可
動枠体38にドア体36が通気口34を閉塞した状態で
この可動枠体38を固定枠体35に対して締め付けなが
ら固定するためのテーパ面を有する締付部材40が装着
されていると共に、外筒33と床下換気口2及び土台1
8との隙間に断熱性を有する充填材41が充填されるも
の等が挙げられる。
【0029】即ち、床下換気口2に設けられた床下ダン
パ31は、床下換気口2に嵌装された外筒33と、通気
口34が形成された固定枠体35と、通気口34を開閉
するように回動自在に取付けられたドア体36とを有し
ている。
【0030】外筒33の下端及び両側端(図示せず)
は、基礎断熱材20の外側面20a及び上面20cを被
覆したメッシュシート21等を介して施工されたモルタ
ル層42に固定されている。この外筒33と床下換気口
2との隙間及び外筒33と土台18との隙間には、それ
ぞれ充填材41が充填されている。この充填材41は、
断熱性を有しており、例えば現場で発泡させる吹付け発
泡ウレタン等の現場発泡断熱材等で構成されている。な
お、外筒33は、充填材41がドア体36の方へ流れ込
まないような深さを有することが必要である。一方、外
筒33の上端は、土台18と受け材6の間に固定されて
いる。
【0031】通気口34が形成された固定枠体35は、
屋外側から外筒33に嵌装され、ビス43で接合されて
いる。そのため、固定枠体35やドア体36等が何らか
の原因で破損等した場合は、ビス43の脱着により簡単
に取り替え可能である。
【0032】ドア体36は、固定枠体35に屋内側から
通気口34を開閉するように回動自在に取付けられてい
る。このドア体36は、合成樹脂発泡板等からなる断熱
材37と、この断熱材37を保持する可動枠体38とか
ら構成されている。なお、断熱材37の肉厚は特に限定
されるものではないが、熱貫流率kが2.5Kcal/m2
h・℃以下のものが望ましい。また、断熱ラインが途切
れないように、固定枠体35におけるドア体36の周囲
にも断熱材44を配設しておくのが望ましい。
【0033】可動枠体38は、固定枠体35に軸支され
た回動軸45を中心として回動自在に支持され、屋外側
に装着された締付部材40により固定枠体35に締付固
定可能となっている。
【0034】また、可動枠体38の屋外側には通気口3
4の周囲に沿って気密材39が装着され、固定枠体35
の屋内側に形成された平面部分に圧着可能となってい
る。このような気密材39としては、例えば、ポリ塩化
ビニルフォーム、ポリウレタンフォーム、EPDM(エ
チレン−プロピレンゴム)等が挙げられ、気密性能がJI
S A 1516(気密性試験方法)の気密性等級における8等
級以下、より好ましくは2等級以下となるようなものが
望ましい。なお、気密材39は、可動枠体38のみに装
着する場合に限定されるものではなく、固定枠体35の
み、あるいは可動枠体38と固定枠体35の両方に装着
してもよい。
【0035】締付部材40は、ドア体36で通気口34
を閉塞する際に可動枠体38を固定枠体35に締付固定
するためのものであり、ビス46により固定枠体35に
対して回転自在に装着されている。このような締付部材
40の材質としては、例えば、金属や硬質PVC(塩化
ビニル樹脂)等が挙げられるが、摺動性に優れたABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂やポ
リアミド樹脂等であってもよい。また、外筒33、固定
枠体35、及び可動枠体38の材質も硬質PVC等でよ
いが、耐久性や耐衝撃性等に優れたABS樹脂等であっ
てもよい。
【0036】締付部材40の一端には、例えば図9に示
すように、平面視がイチョウ葉形状(扇形)の係合片4
7が設けられ、他端にはレバー部48が折曲して設けら
れている。係合片47は、固定枠体35の通気口34の
上方に形成された係合用凸部49に係合可能なテーパ面
を有している。係合用凸部49は他の面に対して滑らか
に突出しており、レバー部48の操作により係合片47
を回転させて係合用凸部49に係合すれば、テーパ面及
び係合用凸部49の作用により固定枠体35と可動枠体
38との係合状態が強固となり、気密材39による気密
作用が向上する。係合状態を解除するには、レバー部4
8の操作により係合片47を回転させて係合片47のテ
ーパ面と係合用凸部49との係合を外せばよい。
【0037】グリル32は、固定枠体35に固定した支
軸50に回動開閉自在に装着され、このグリル32の下
端に形成した長孔51に支軸50が挿入されている。ま
た、グリル32には、メッシュシート3が取付けられて
いる。グリル32の上端の屋内側には鉤状の係合突起5
2が形成されており、この係合突起52が固定枠体35
に設けた係合孔53内に係合可能となっている。係合状
態を解除してグリル32を開けるには、図9中の矢印で
示すように、グリル32の屋外側に設けた把手54を把
持して上方に持ち上げた後、支軸50を中心として屋外
側に回動させればよい。
【0038】このように、メッシュシート3を床下換気
口2に開閉自在に設けられた床下ダンパ31の屋外側に
取付けておけば、第1実施形態の効果に加え、必要に応
じて床下換気口2を開口させたり閉塞したりできるとい
う利点がある。また、メッシュシート3を床下ダンパ3
1の屋外側に開閉自在に装着されたグリル32に取付け
ておけば、グリル32を開けることにより締付部材40
のレバー部48の操作等、床下ダンパ31の開閉作業を
屋外側から簡単に行えるという利点がある。
【0039】更に、この実施形態のような床下ダンパ3
1を採用すれば、ドア体36で通気口34を閉塞した場
合、テーパ面を有する締付部材40によりドア体36が
気密材39を介して固定型枠35に圧接固定されるの
で、床下換気口2の気密性を向上できる。また、ドア体
36は大部分が断熱材37で構成されているので、この
部分で断熱欠損となることはない。そのため、外周基
礎、外壁、屋根と建物Aの外側を包囲するような閉鎖型
空間を形成する場合にも、床下換気口2の部分で断熱・
気密ラインが途切れずに建物A全体の断熱性及び気密性
が損なわれないと共に、床下空間Fが室内環境と略同等
となってこの床下空間Fでの結露の発生を防止できる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項5の
発明によれば、床下換気口に前記メッシュシートを張設
しているので、床下換気口からのシロアリの侵入を防止
できる。
【0041】請求項2及び請求項5の発明によれば、外
周基礎がべた基礎であるので、基礎スラブの存在により
内側からのシロアリの侵入を防止できる。
【0042】請求項3及び請求項5の発明によれば、前
記メッシュシートを床下換気口に開閉自在に設けられた
床下ダンパの屋外側に取付けているので、請求項1の効
果に加え、必要に応じて床下換気口を開口させたり閉塞
したりできる。
【0043】請求項4及び請求項5の発明によれば、前
記メッシュシートを床下ダンパの屋外側に開閉自在に装
着されたグリルに取付けているので、グリルを開けるこ
とにより前記締付部材のレバー部の操作等、床下ダンパ
の開閉作業を屋外側から簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る建物の防蟻構造を示す概略
縦断面図。
【図2】図1のX−X線断面図。
【図3】メッシュシートの要部拡大平面図。
【図4】(a)はシロアリの平面図、(b)は(a)のY−Y線
断面図。
【図5】メッシュシートを外周立ち上がり部に埋設した
例を示す概略縦断面図。
【図6】メッシュシートの上端を土台に取付けた例を示
す概略縦断面図。
【図7】床下換気口から離れた部分を示す概略縦断面
図。
【図8】第2実施形態に係る建物の防蟻構造を示す要部
拡大概略縦断面図。
【図9】グリル部分を示す要部拡大正面図。
【符号の説明】
A 建物 1 べた基礎(外周基礎) 2 床下換気口 3 メッシュシート 13 シロアリ 13a 頭部 H 最大寸法 15 網目(通気孔) 31 床下ダンパ 32 グリル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB02 DB05 DD01 DH14 FA02 FA17 FA21 FA22 GA24 GA28 GA32 GA76 HA01 HA11 HA14 HB01 HB03 HD01 HD03 HD07 HD11 HD13 HE02 HF07 HF11 KA01 LA01 LA04 NB03 NB04 NB05 NC05 ND11 ND13 ND17 ND21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外周基礎に形成された床下換気口
    に、シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
    れ、前記シロアリの頭部の横断面における最大寸法の2
    倍以下の寸法である複数の通気孔を有するメッシュシー
    トを張設したことを特徴とする建物の防蟻構造。
  2. 【請求項2】 前記外周基礎がべた基礎である請求項1
    記載の建物の防蟻構造。
  3. 【請求項3】 前記メッシュシートを、前記床下換気口
    に開閉自在に設けられた床下ダンパの屋外側に取付けた
    請求項1又は2記載の建物の防蟻構造。
  4. 【請求項4】 前記メッシュシートを、前記床下ダンパ
    の屋外側に開閉自在に装着されたグリルに取付けた請求
    項3記載の建物の防蟻構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか記載の防蟻構
    造を有する建物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011117218A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Fukuvi Chemical Industry Co Ltd 建築物の防蟻被覆構造、及び建物被覆用防蟻シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011117218A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Fukuvi Chemical Industry Co Ltd 建築物の防蟻被覆構造、及び建物被覆用防蟻シート

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