JP2002167124A - 線状ワークの繰り出し方法及び繰り出し装置 - Google Patents

線状ワークの繰り出し方法及び繰り出し装置

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JP2002167124A
JP2002167124A JP2000403664A JP2000403664A JP2002167124A JP 2002167124 A JP2002167124 A JP 2002167124A JP 2000403664 A JP2000403664 A JP 2000403664A JP 2000403664 A JP2000403664 A JP 2000403664A JP 2002167124 A JP2002167124 A JP 2002167124A
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bent
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JP2000403664A
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Kiyoichi Sawada
喜代一 澤田
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Leimac Ltd
Original Assignee
Leimac Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーハーネスなどの線状ワークを作業ラ
インに繰り出す設備の省スペース化を実現すると共に、
ワークを簡易的に作業ラインに繰り出せるようにした線
状ワークの繰り出し方法と繰り出し装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ドラム2から供給ラインLcに繰り出し
たワーク1を、供給ラインLaと平行な作業ラインLb
に送り出す装置で、両ラインLa、Lbの間に線材屈曲
部材41を配置し、この部材中に設けたほぼ90°に屈
曲させた屈曲ガイド面42で供給ラインLaから直進す
るワーク1の先端部を自動的に屈曲成形して、この屈曲
したワーク1の両端部をチャック51,52で挟持し、
所定長さのところでカッター55で切断して、分離され
たワーク1をチャック51,52で保持したまま作業ラ
インLbに移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、線状ワークの繰
り出し方法及び繰り出し装置に関し、特に絶縁被覆電線
よりなるワイヤーハーネスなどの線状ワークを、このワ
ークの絶縁被覆を剥離する作業ヘッドやワークの先端部
にコネクタ類を装着する作業ヘッドなどの複数種類の作
業ヘッドが一連に配置された作業ラインに連続して繰り
出す線状ワークの繰出し方法及び繰出し装置の改良に関
する。
【従来の技術】一般に、ハーネス自動加工システムは、
例えば長尺状の絶縁被覆電線よりなるワイヤーハーネス
(線状ワーク)を繰り出す線材供給機構と、線材供給機
構から供給された線状ワークを所定の長さに切断・分離
する切断・分離部と、切断・分離された線状ワークの端
部にコネクタ類などを自動的に装着するハーネス自動加
工機とから構成されている。このハーネス自動加工シス
テムにおいて、線状ワークの繰り出し装置は、長尺状の
線状ワークを巻き取ったドラムから線状ワークを繰り出
し、その先端をチャックで挟持した状態で線状ワークを
所定の長さだけ繰り出すと共に所望部分を他のチャック
で挟持し、線状ワークを所定の長さに切断した後に、こ
れらのチャックをシリンダやモータ駆動などによって移
動させ、線状ワークをハーネス自動加工機の作業ライン
に供給するように構成されている。この線状ワークの繰
り出し装置の具体的な従来例について図6を参照して説
明する。同図において、線状ワークの繰り出し装置10
は、線状ワーク(以下、ワークと呼称する)1がその軸
方向に繰り出されるほぼ直線状の供給ラインLaから、
ワーク自動加工機20に連続的に繰り出し搬送される装
置である。ワーク自動加工機20は、所定長さのワーク
1の両端部を加工する各種作業ヘッド21,…を横一列
に並べた作業ラインLbを有する。ほぼ直線状の供給ラ
インLaの先端部に作業ラインLbの基端部がほぼ直交
させて配置され、供給ラインLaから所定長さのワーク
1がほぼ90°に方向変換されて作業ラインLbに移送
される。供給ラインLaの基端部には、長尺なワーク1
を巻き取った複数のドラム2を搭載したほぼ水平なドラ
ム台3が設置される。ドラム台3上の複数のドラム2
は、例えば線径などが異なる複数種類のワークを巻回し
た複数種類のもので、例えばドラム台3が水平方向に移
動して選択された1種類のドラム2から1種類のワーク
1が供給ラインLaに繰り出される。供給ラインLaに
は、ワーク1の種類を選別する一対のセレクタ4,4
と、ワーク1に軸方向に送り力を付勢する送りローラ
(又は、送りベルト)5と、繰り出されたワーク1の先
端部を撓ませる回転ブラシ6などが配置され、回転ブラ
シ6の上流側と下流側に一対のチャック7,8が配置さ
れ、上流側チャック7とセレクタ4bの間にカッター9
が配置される。送りローラ5と回転ブラシ6の両方或い
は一方は、ドラム2から繰り出されたワーク1の繰り出
し量を回転数から計測する計測機能を備える。前後一対
のセレクタ4,4は、例えば図7に示すような間欠回転
する円状体などであって、外周に等間隔に複数種類のワ
ーク挿通ブロック4a、…を有し、ワーク1の種類に応
じたワーク挿通ブロック4a、…が適正に選別される。
ドラム2からワーク1は送りローラ5の回転力で供給ラ
インLaに沿って繰り出され、セレクタ4,4を介して
繰り出される。このワーク1の先端部はチャック8で挟
持される。この状態で、ワーク5が回転ブラシ7で真横
に所定長さ範囲内で屈曲されると、屈曲した部分の後端
部が別のチャック7で挟持され、カッター9が作動して
ワーク1を切断する。供給ラインLaの直線状ワーク1
からカッター9で切断・分離された所定長さのワーク1
は、例えばほぼ円弧状に屈曲した屈曲部1aとこの屈曲
部1aの両端から直線状に延びるほぼ平行な両端部1
b,1cを有し、両端部1b,1cの根本部分がチャッ
ク7,8で保持される。このU字状のワーク1はチャッ
ク7,8でU字状に保持されたまま横に例えば90°方
向転換されて作業ラインLbの基端部に移送される。作
業ラインLbの基端部にはワーク自動加工機20側のチ
ャック22,23が待機して、供給ライン側のチャック
7,8でワーク1が移送されてくると、このワーク1を
作業ライン側のチャック22,23が保持してから、供
給ライン側のチャック7,8がワーク1から離脱して元
の供給ラインLaに戻る。作業ラインLbに沿ってU字
状のワーク1を保持する一対のチャック22,23の複
数対が横一列に並び、一対のチャック22,23がワー
ク1を保持したまま複数の作業ヘッド21,…に順に間
欠送りされる。作業ヘッド21,…は、絶縁被覆電線の
ワーク1の両端部1b,1cの絶縁被覆を剥離する部
所、ワーク1の両端部1b,1cに端子を圧着する部
所、ワーク1の両端部1b,1cにおける端子をコネク
タに自動装着する部所などであり、これら作業ヘッド2
1,…にU字状ワーク1が連続して間欠送りされてコネ
クタ付きワイヤーハーネスが量産される。
【発明が解決しようとする課題】図6のようなワーク繰
り出し装置10は送りローラ5や回転ブラシ6を定位置
で回転させることによってワーク1を自動繰り出しでき
るものの、次のような問題を有している。即ち、ワーク
1は、上述のように、送りローラ5などによって繰り出
され、それの先端部をチャック8によって挟持した後に
所定位置まで引き出し、さらにローラ5及び回転ブラシ
6で繰り出しながら、所定の長さで所望形状に屈曲さ
せ、ワーク1の後端側(先端部から所定の長さ部分)を
チャック7で挟持した上でカッター9によって切断・分
離されるために、チャック7,8の駆動機構が複雑にな
る。その上、供給ラインLaと作業ラインLbとは互い
に直角に配置されているために、供給ラインLaから作
業ラインLbへのU字状ワーク1の移送にも複雑なアク
チュエータが必要となり、両ライン間でのチャック切り
替え機構が複雑となり、設備費が高くなる。さらには、
供給ラインLaが作業ラインLbに対してほぼ直角に配
置されていることから、必要以上の作業スペースを要
し、ワーク自動加工機20などシステムの設置床面積が
増大するという問題がある。それ故に、本発明の目的
は、ワイヤーハーネスなどの線状ワークを作業ラインに
繰り出す設備の省スペース化を実現すると共に、ワーク
を簡易的に作業ラインに繰り出せるようにした線状ワー
クの繰り出し方法と繰り出し装置を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明方法は、ほぼ直線状の供給ラインに沿って線状ワーク
を軸方向に繰り出し、供給ラインの先端からほぼ円弧状
に延長した屈曲ガイド面を有する線材屈曲部材の屈曲ガ
イド面に線状ワークの先端をガイドさせながら所定長さ
で屈曲させる工程と、この屈曲ガイド面で屈曲された線
状ワークを所定の長さに切断し、供給ラインにおける連
続する線状ワークから分離する工程と、切断・分離され
た線状ワークを、供給ラインとほぼ平行なワーク加工用
作業ラインに移送する工程とを有することを特徴とす
る。また、本発明方法は、前記供給ラインから線材屈曲
部材に繰り出される線状ワークの繰出し量を、供給ライ
ン上の異なる複数箇所に設置された複数の計測手段で別
々に計測して、この複数の計測手段の計測値の差に基づ
いてワークの繰り出し量を制御することを特徴とする。
ここで、直線状の供給ラインの先端からほぼ円弧状に延
長した屈曲ガイド面は、屈曲した溝の内壁面や屈曲管の
内周面などで形成され、供給ラインに繰り出される線状
ワークの繰り出し力でワーク先端部が屈曲ガイド面に沿
って自動的に屈曲成形される。この屈曲成形されたワー
クの全長は、供給ラインでの繰り出し量を制御すること
で高精度で調整され、屈曲したワークが屈曲したままの
状態で作業ラインに送られて絶縁被覆の剥離などの加工
が行われる。供給ラインを作業ラインにほぼ平行に設け
ることで、作業ライン周辺のデッドスペースが少なくで
き、又、屈曲ガイド面でワークを積極的に屈曲させるこ
とで両ライン間のワーク移送が簡単な機構で実行され
る。又、上記目的を達成する本発明装置は、ほぼ直線状
の供給ラインに沿って線状ワークを軸方向に繰り出す線
材供給機構と、供給ラインの先端から円弧状に屈曲する
所定長さの屈曲ガイド面に供給ラインから繰り出された
線状ワークを先端から屈曲させながら摺動させて所定長
さで屈曲させる線材屈曲部材と、この線材屈曲部材の屈
曲ガイド面で屈曲された線状ワークを着脱可能に保持し
て供給ラインとほぼ平行なワーク加工用作業ラインに移
送するチャックと、線材屈曲部材で屈曲された線状ワー
クを、供給ラインにおける連続する線状ワークから切断
・分離するカッターとを具備したことを特徴とする。
又、本発明装置は、ほぼ直線状の供給ラインに沿って線
状ワークを軸方向に繰り出す線材供給機構と、供給ライ
ンの先端から円弧状に屈曲する所定長さの屈曲ガイド面
に供給ラインから繰り出された線状ワークを先端から屈
曲させながら摺動させて所定長さで屈曲させる線材屈曲
部材と、この線材屈曲部材の屈曲ガイド面で屈曲された
線状ワークを着脱可能に保持して供給ラインとほぼ平行
なワーク加工用作業ラインに移送するチャックと、線材
屈曲部材で屈曲された線状ワークを、供給ラインにおけ
る連続する線状ワークから切断・分離するカッターとを
具備したことを特徴とする。さらに、本発明装置は、前
記線材屈曲部材は、分離可能に接合させた第1部材と第
2部材とからなり、この第1部材と第2部材の接合面の
間に形成された円弧状のトンネル溝の円弧状の壁面を屈
曲ガイド面としたことを特徴とする。この発明装置にお
ける線材供給機構は送りローラや送りベルトで長尺な線
状ワークをドラムなどから繰り出す機構で、この機構の
送りローラなどがワーク繰り出し量を計測する計測手段
を兼ねる。
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる線状ワーク
繰り出し装置の実施例について図1〜図5を参照して説
明する。図1に示される線状ワーク繰り出し装置30
は、図6と同様にドラム2からワーク1を繰り出してワ
ーク自動加工機20の作業ラインLbに移送する装置
で、図6と同一又は相当部分には同一符号が付してあ
る。図1のワーク繰り出し装置20は、任意のドラム2
から繰り出されるワーク1の供給ラインLaを作業ライ
ンLbとほぼ平行に設定している。この供給ラインLa
に沿って線材供給機構である例えば一対の送り手段3
1,32とワーク種類選別用セレクタ33,33を設置
し、供給ラインLaの先端と作業ラインLbの基端部の
間に線材屈曲部材41を設置する。一対の送り手段3
1,32はワーク1の繰り出し量を計測する計測手段を
兼用する、図1には送りローラが示されるが送りベルト
であってもよい。尚、図示例では、一方の送り手段32
にはワーク1をどれだけ繰り出すかの指令が与えられ、
この指令に基づいて駆動され、又、他方の送り手段31
は実際にどれだけの量が繰り出されたかが計測されるよ
うに構成されており、送り手段31における送り機能を
なくすこともでき、この場合でも便宜的に送り手段と呼
称する。又、セレクタ33,33は図6のセレクタと同
様なものである。線材屈曲部材41は内部にほぼ90°
に屈曲させた屈曲ガイド面41を有し、この屈曲ガイド
面41の一端が供給ラインLaの先端と一致し、供給ラ
インLaの先端から屈曲ガイド面41が延長するように
してある。又、屈曲ガイド面41の他端の延長線が作業
ラインLbの基端部に直交させてある。又、屈曲ガイド
面41の上流側と下流側の両端に沿って一対の開閉式チ
ャック51,52と開閉式ガイド部材53,54が配置
され、上流側のガイド部材53とセレクタ33の間に開
閉式カッター55が設置される。線材屈曲部材41の具
体例を図2(A),(B)に示す。これは上下一対の第
1部材41aと第2部材41bで構成された分割型で、
下部の第1部材41aが固定され、上部の第2部材41
bがエアーシリンダ45などで上下に開閉動作する。
尚、第1部材41aと第2部材41bの両方を開閉動作
するように構成することもできる。第1部材41aの上
面は平坦な水平面で、この上面に第2部材41bの下面
が離脱可能に面接合する。第2部材41bの下面にほぼ
90°に屈曲させた断面矩形(又は円形など)のトンネ
ル溝43が形成され、このトンネル溝43の外側内壁面
がほぼ90°の屈曲ガイド面42にしてある。トンネル
溝43の上流側開口端部には拡口させたガイドテーパ面
44が形成される。第1部材41a上に第2部材41b
を重ねて接合させることで、トンネル溝43が両端開口
のトンネル穴となり、このトンネル穴のガイドテーパ面
44側の開口から供給ラインLcの長尺なワーク1が挿
通されると、ワーク1の先端が屈曲ガイド面42を摺動
してトンネル穴の他の開口より導出され、この間にワー
ク1の先端部がトンネル溝43の中でほぼ90°に自動
的に屈曲成形される。トンネル溝43に挿入された屈曲
したワーク1は、第1部材41aから第2部材41bを
上昇させることでトンネル溝43から離れて第1部材4
1a上に残り、この状態で第1部材41aの上面に沿っ
て水平方向に移動して作業ラインLbへと移送される。
第1部材41aと第2部材41bを接合させたときのト
ンネル溝43の上流側と下流側の両端開口の近くにチャ
ック51,52とガイド部材53,54が配置される。
上流側のガイド部材53は、図5(A)に示すように供
給ラインLaより上方の定位置にある開閉機構56に支
持された一対の半割部品で、この一対が下方に移動して
閉じると、図3に示すようにワーク1の先端をトラック
溝43のガイドテーパ面44にガイドするガイド管を構
成する。また、上流側のチャック51は、図5(B)に
示すように供給ラインLaより下方の定位置にある開閉
機構56に支持された一対の半割部品で、この一対が上
方に移動して閉じると、図4に示すようにワーク1の一
部を挟持する。これら上流側のガイド部材53とチャッ
ク51は同一場所で一方が開くと他方が閉じるように開
閉動作して、相互の動きを邪魔しないようにしてある。
又、下流側のガイド部材54とチャック52も上流側の
ガイド部材53とチャック51と同様な構造であり、同
様な開閉動作をする。1つの選択されたドラム2から送
り手段31,32で供給ラインLaに繰り出された1本
のワーク1は、送り手段31,32の回転数の計測で繰
り出し量の長さが逐一に計測されて連続的に繰り出され
る。具体的には、このワーク繰り出し量の制御は、一方
の送り手段32に与えられた指令値(繰り出し量の指令
値)と他方の送り手段31で実際に計測された繰り出し
量との差が0になるようにして行われる。つまり、片方
の送り手段31(又は送り手段32)で計測された繰り
出し量だけをワーク1の繰り出し量として決定すると、
回転する送り手段31(又は送り手段32)がワーク1
に対して空回りなどして計測される繰り出し量に誤差が
生じ、この誤差が増えても分からなくなってワーク繰り
出し量を精度良く計測することが難しくなる。そこで、
一方の送り手段32の繰り出し指令値と他方の送り手段
31のワーク繰り出し計測量との差が0になるように送
り手段32(又は各送り手段31,32)のワーク送り
速度を制御すれば、最終計測値の誤差成分が微小とな
り、誤差成分が増大することもなくてワーク繰り出し量
が常に高精度で計測できる。このような計測は、一対以
上の送り手段を使って行ってもよい。供給ラインLaに
沿ってワーク1を繰り出す動作時間帯のとき、図3に示
すように線材屈曲部材41のトンネル溝43の両端開口
の定位置で一対のガイド部材53,54が図5(A)の
実線で示す閉じた状態で待機し、このとき一対のチャッ
ク51,52は図5(B)の鎖線で示す開いた状態にあ
る。又、カッター55も開いて供給ラインLaから離れ
ている。この状態でワーク1が供給ラインLaを前進す
ると、閉じたガイド部材53からトンネル溝43の上流
側開口に入り、ワーク1の先端が屈曲ガイド面42を摺
動し前進してトンネル溝43の下流側開口からガイド部
材54を通過して行く。この間にワーク1の先端部が屈
曲ガイド面42に沿ってほぼ90°に屈曲成形される。
ワーク1の繰り出し量を逐一計測し、ワーク1の先端が
ガイド部材54から所定長さだけ突出する時点を算出し
てワーク繰り出しを自動停止させ、この停止のタイミン
グで各ガイド部材53,54を開くと共に各チャック5
1,52を閉じて、図4に示すようにトンネル溝43の
両端から突出するワーク1のトンネル溝43の両端近く
の根本部分をチャック51,52で挟持する。この挟持
動作に合わせてカッター55を閉動作させてワーク1を
切断する。この一連のワーク挟持とワーク切断の動作
は、ワーク1がトンネル溝43でほとんど振れること無
く安定した姿勢で保持されているので,高速で行うこと
ができる。尚、図示例では、ガイド54は1組である
が、ワーク1の移動方向にさらにもう1組のガイド54
を連続的に配置すれば、チャックによるワーク1の把持
精度が向上する。図4のワーク切断でワーク1は、供給
ラインLaに残った直線状のワーク1と、トンネル溝4
3に中央部が挿通されて両端部がトンネル溝43の両端
から突出したワーク1に分断される。後者のトンネル溝
43に残ったワーク1は、トンネル溝43で屈曲成形さ
れた屈曲部1aと、屈曲部1aの両端から直線状に延在
する両端部1b、1cで構成され、両端部1b、1cの
屈曲部1aに近い根本部分がチャック51,52で挟持
される。この両端部1b、1cの長さはほぼ同一に設定
されて、この両端部1b,1cが次の作業ラインLbで
加工される。トンネル溝43で屈曲成形されたワーク1
の全長は、計測手段でもある送り手段31,32による
繰り出し量の制御から高精度に設定される。しかも、ワ
ーク1がトンネル溝43内で姿勢規制されて上下左右に
大きく揺れないことから繰り出し量がより安定して高精
度に計測されて、ワーク切断で分離されたワーク1の全
長がより高精度に設定され、このワーク1が作業ライン
Lbに送られて長さの安定した両端部1b,1cの加工
が高精度に行われる。図4のワーク切断後、線材屈曲部
材41の第2部材41bが図2(B)の鎖線で示すよう
に上昇移動して第1部材41aから離脱し、第1部材4
1aの上面に残った屈曲ワーク1がチャック51,52
で保持されたまま第1部材41aの上面に沿って作業ラ
インLbへと移送される。このチャック51,52によ
るワーク移送は、図1に示す上流側チャック51を下流
側チャック52の位置へと1/4の円弧軌道(図1の矢
印p)で移動させ、同時に下流側チャック52を作業ラ
インLbと平行に作業ラインLb側の初めのチャック2
2,23の位置へと直線軌道(図1の矢印q)で移動さ
せるようにして行えば、屈曲ワーク1は作業ラインLb
に略U字状に屈曲された状態で移送される。作業ライン
Lbへのワーク移送が完了すると、各チャック51,5
2は軌道p、qで元の位置に戻る。このようなチャック
51,52の往復移動は、図示しないエアーシリンダを
駆動源にしたリンク機構を使って行えば、少ない部品点
数で高精度に行える。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ほぼ直
線状の供給ラインに繰り出した線状ワークを屈曲ガイド
面に沿って自動的に屈曲成形してから、ワークを切断し
て分離された屈曲ワークを作業ラインに送るようにした
ので、ワークの屈曲成形が屈曲ガイド面で簡単確実に、
しかも、高速で行え、これにより作業ラインに送られる
屈曲ワークの全長の寸法規制が正確に行えて作業ライン
でのワーク加工が安定した高精度で行えるようになり、
ワイヤーハーネスなどの高品質化、量産化が容易とな
る。又、供給ラインを作業ラインがほぼ平行に設置され
るため、作業ライン周辺の作業スペースにおける作業上
に不要なデッドスペースが低減されて、ワーク自動加工
機などの設備の設置床面積の縮小化が図れる。又、供給
ラインに線状ワークを繰り出すときの繰り出し量を複数
箇所の計測手段で計測して、その差に基づいて最終計測
値を出すようにすることで、ワークのより正確な繰り出
し量の制御が可能となり、繰り出されたワークを所定の
長さで切断・分離する切断工程の精度が向上する。さら
には、線状ワークを屈曲させる線材屈曲部材を第1部材
と第2部材に分割し、両部材間に形成したトンネル溝に
ワークを通すことで、ワークを安定した姿勢で正確にガ
イドすることが可能となる上、両部材を分離させて屈曲
成形されたワークを作業ラインへと移送する動作が容易
になって、動作の信頼性の高いワーク繰り出し装置が提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるワーク繰り出し装置の平面図。
【図2】(A)は図1に示す装置における線材屈曲部材
の平面図、(B)は(A)のX−X線拡大断面図。
【図3】図1に示す装置における線材屈曲部材の動作時
の部分断面を含む平面図。
【図4】図1に示す装置における線材屈曲部材の他の動
作時の部分断面を含む平面図。
【図5】(A)は図1に示す装置におけるガイド部材の
正面図、(B)はチャックの正面図。
【図6】従来の線状ワーク繰り出し装置の平面図。
【図7】図6に示す装置におけるセレクタの部分正面
図。
【符号の説明】
1 ワーク La 供給ライン Lb 作業ライン 30 ワーク繰り出し装置 31 送り手段(線材供給機構、計測手段) 32 送り手段(線材供給機構、計測手段) 41 線材屈曲部材 42 屈曲ガイド面 43 トンネル溝 51 チャック 52 チャック 55 カッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/14 H02G 1/14 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ直線状の供給ラインに沿って線状ワ
    ークを軸方向に繰り出し、供給ラインの先端からほぼ円
    弧状に延長した屈曲ガイド面を有する線材屈曲部材の屈
    曲ガイド面に線状ワークの先端をガイドさせながら所定
    長さで屈曲させる工程と、この屈曲ガイド面で屈曲され
    た線状ワークを所定の長さに切断し、供給ラインにおけ
    る連続する線状ワークから分離する工程と、切断・分離
    された線状ワークを、供給ラインとほぼ平行なワーク加
    工用作業ラインに移送する工程とを有することを特徴と
    する線状ワークの繰り出し方法。
  2. 【請求項2】 前記供給ラインから線材屈曲部材に繰り
    出される線状ワークの繰出し量を、供給ライン上の異な
    る複数箇所に設置された複数の計測手段で別々に計測し
    て、この複数の計測手段の計測値の差に基づいてワーク
    の繰り出し量を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の線状ワークの繰り出し方法。
  3. 【請求項3】 ほぼ直線状の供給ラインに沿って線状ワ
    ークを軸方向に繰り出す線材供給機構と、供給ラインの
    先端から円弧状に屈曲する所定長さの屈曲ガイド面に供
    給ラインから繰り出された線状ワークを先端から屈曲さ
    せながら摺動させて所定長さで屈曲させる線材屈曲部材
    と、この線材屈曲部材の屈曲ガイド面で屈曲された線状
    ワークを着脱可能に保持して供給ラインとほぼ平行なワ
    ーク加工用作業ラインに移送するチャックと、線材屈曲
    部材で屈曲された線状ワークを、供給ラインにおける連
    続する線状ワークから切断・分離するカッターとを具備
    したことを特徴とする線状ワークの繰り出し装置。
  4. 【請求項4】 前記線材屈曲部材は、分離可能に接合さ
    せた第1部材と第2部材とからなり、この第1部材と第
    2部材の接合面の間に形成された円弧状のトンネル溝の
    円弧状の壁面を屈曲ガイド面としたことを特徴とする請
    求項3に記載の線状ワークの繰り出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106006167A (zh) * 2016-07-18 2016-10-12 张雅 一种手术室护理用手术线固定装置
CN112938615A (zh) * 2021-03-04 2021-06-11 山东安澜工程建设有限公司 一种水利工程埋管放线装置

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