JP2002166131A - 窒素酸化物の処理装置 - Google Patents

窒素酸化物の処理装置

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JP2002166131A JP2000367408A JP2000367408A JP2002166131A JP 2002166131 A JP2002166131 A JP 2002166131A JP 2000367408 A JP2000367408 A JP 2000367408A JP 2000367408 A JP2000367408 A JP 2000367408A JP 2002166131 A JP2002166131 A JP 2002166131A
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Satoshi Nishikata
聡 西方
Tomoaki Nishimura
智明 西村
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Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TiO2を主成分とする光触媒に光照射ゾー
ンと非照射ゾーンを設けて、被処理空気からNOXを除
去する処理装置において、処理効率の向上を図るととも
に省エネルギー化を図り、さらに装置のコンパクト化を
図る。 【解決手段】 被処理空気の導入路と、被処理空気搬送
用のファン4と、被処理空気中のNOXの除去モジュー
ル3とを有し、除去モジュール3を収納する建屋の屋根
および側壁の少なくとも一部と除去モジュール3外周面
との間に設けた隙間8を前記導入路の一部となし、か
つ、屋根および側壁の少なくとも一部7から太陽光中の
紫外光を透過させて、除去モジュール外周面に照射する
構成とすることによって、除去モジュール外周面を光照
射ゾーンとし、除去モジュール内部を非照射ゾーンとな
し、被処理空気を前記隙間8から除去モジュール3内部
に搬送して被処理空気中のNOXの除去を行なうものと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車道
路用トンネル,地下駐車場,交通量の多い交差点等の汚
染空気中から大気汚染物質である窒素酸化物NOX(一
酸化窒素NO、二酸化窒素NO2の総称)を除去する窒
素酸化物の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大都市でのNOXによる大気汚染は依然
として深刻な問題である。このNOXによる大気汚染の
原因は主として自動車、特にディーゼル車からの排気ガ
スにあると言われており、市街地域では道路交差点周辺
の大気のNOX濃度は0.2〜0.3ppm、また自動
車道路用トンネルの換気ガスでは1〜2ppmのNOX
を含み、周辺環境への大きな汚染源になっている。
【0003】このため、自動車エンジンのNOX低減対
策とは別に、環境側でも大気浄化対策としてNOXの除
去技術に関して様々な研究がなされている。
【0004】また、自動車の排気ガスが汚染源となるト
ンネル換気ガス中のNOXの組成を調査した結果では、
NOとNO2の比率が約9:1でNOが大半を占めてお
り、この観点から大気中からNOXを除去するには、そ
の主成分であるNOを常温のままで大量に処理できる技
術の確立が求められている。
【0005】一方、前記したNOXを含む汚染空気を処
理する技術として、最近になり光触媒作用を利用した酸
化的除去法が注目を集めている。この処理方法は光触媒
として主にTiO2を用い、これを固定した光触媒材料
に400nm以下の紫外光を含む太陽光、または光化学
ランプで照射し、光触媒の表面に生成したOHラジカル
(OH*),スーパーオキシドアニオン(O2 -)などに
よりNOXを硝酸イオン(NO3 -)まで酸化してTiO2
表面に捕捉しようとするものである。このときにNO
は、 NO → NO2 → NO3 - というように2段階で酸化される。なお、NO3 - を表
面に捕捉したTiO2は、その捕捉量が増加するにつれ
て光触媒活性が低下するが、例えば降雨,シャワーなど
によりTiO2を水洗浄することで、表面に捕捉されて
いたNO3 - は洗浄水へ移行して光触媒活性は回復する
ようになる。
【0006】また、発明者等はNOXを含む被処理空気
の処理方法として、先記の光触媒と同じTiO2を主成
分とする材料を吸着材として光照射せずにNOXを流す
と、NOとNO2が等量ずつ同時に吸着除去される現象
(以下「等モル吸着」と呼称する)を見出し、これを基
にして前段処理ではオゾン,あるいは光照射による光触
媒作用により、被処理空気中(汚染空気)のNOをNO
2に酸化してNOとNO2の濃度バランスを調整し、後段
処理では、前記の光触媒と同じ材料の吸着材にNOとN
2を等モルずつ吸着させてNOXを効率よく除去するよ
うにした処理方法、および被処理空気の通風経路に沿っ
て布設した前記吸着材の前半領域を光照射ゾーンとして
ここに波長400nm以下の紫外光を照射してNOをN
2に酸化し、後半領域の非照射ゾーン(紫外光を照射
しない)でNOとNO2を等モルずつ吸着させるように
光照射ゾーンと非照射ゾーンを組合せた処理方法を特開
平11−9957号公報において提案している。
【0007】図5は、上記等モル吸着を行なう窒素酸化
物の処理装置の構成の一例を示す。図5に示すように、
TiO2を主成分とした大面積の材料13を導入ダクト
14に沿ってその内壁面に布設するとともに、その前半
領域を紫外光の照射ゾーンとして光化学ランプ9を配
し、後半領域を非照射ゾーンとしてTiO2含有材料1
3を吸着材として使用する。
【0008】かかる構成で、導入ダクト14に入口側か
らNOXを含む被処理空気を流すと、TiO2含有材料1
3の前半ゾーンでは紫外光の照射により光触媒として機
能し、NOX中のNOをTiO2含有材料13との接触反
応によりNO2 →NO3-に酸化するとともに、その酸化
過程で中間生成物であるNO2を放出し、後半ゾーンの
領域に通流する被処理空気中のNOXのNO2比率が入口
側よりも高まる。一方、紫外光を照射しないTiO2
有材料13の後半ゾーンが先記のように吸着剤として機
能してNO,NO2を等量ずつ吸着し、導入ダクト14
の出口側では被処理空気のNOX濃度が低下する。
【0009】この処理方法によれば、非照射ゾーンに対
する光照射が不要で光エネルギーの投入が必要なく安価
なランニングコストで汚染空気を処理できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記提案の
ようにTiO2などを主成分とするシート前半の光照射
ゾーンに紫外光を照射してその光触媒作用により被処理
空気におけるNOとNO 2の濃度バランスを整え、後半
の非照射ゾーンでNOとNO2を等モル除去するように
した処理方法では、次のような解決すべき課題がある。
【0011】すなわち、後半の非照射ゾーンでNOとN
2を効率よく吸着させるには、この非照射ゾーンでの
入口側(=光照射ゾーン出口側)において、ここを流れ
る被処理空気のNOX組成が、後に詳述するように、N
2/NOX=0.5〜0.6であることが望ましい。
【0012】ところが、後に詳述するように、汚染空気
中のNO2/NOXは、トンネル換気ガスで平均0.1、交
差点等で0.3程度であり、また、時間帯によってはこの
比率は大きく変動する。従って、前記等モル吸着を有効に
機能させるには、光照射ゾーンに紫外光を照射して光触
媒により濃度調整を行なう必要が生ずる訳であるが、紫
外光を照射するための新たなエネルギーの投入は、省エ
ネルギー上好ましくない。
【0013】また、特に交差点等では新規に装置を設置
するスペ一スが限定されるので、窒素酸化物の処理装置
は、コンパクトな装置とすることが望まれる。
【0014】この発明は上記の点に鑑みなされたもので
あり、この発明の課題は、TiO2を主成分とする光触
媒に光照射ゾーンと非照射ゾーンを設定して、ここに流
す被処理空気からNOXを除去する処理装置において、
処理効率の向上を図るとともに省エネルギー化を図り、
さらに装置のコンパクト化を図ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明によれば、被処理空気の導入路と、被処理
空気搬送用のファンと、被処理空気中のNOXの除去モ
ジュールとを有し、前記除去モジュールは、TiO2
主成分とする光触媒上に波長400nm以下の紫外光を
照射して、ここに流れる被処理空気中のNOXを光触媒
作用により酸化して捕捉するとともに、NOの一部をN
2に酸化して放出する光照射ゾーンと、この光照射ゾ
ーンの後段に設けられ、光照射せずにNOとNO2をT
iO2を主成分とする光触媒に等モルずつ吸着させるよ
うに構成した非照射ゾーンとからなる窒素酸化物(NO
X)の処理装置において、前記除去モジュールを収納す
る建屋の屋根および側壁の少なくとも一部と前記除去モ
ジュール外周面との間に設けた隙間を前記導入路の一部
となし、かつ、前記屋根および側壁の少なくとも一部か
ら太陽光中の紫外光を透過させて、前記除去モジュール
外周面に照射する構成とすることによって、前記除去モ
ジュール外周面を前記光照射ゾーンとし、前記除去モジ
ュール内部を非照射ゾーンとなし、前記被処理空気を前
記導入路としての隙間から前記除去モジュール内部に搬
送して被処理空気中のNOXの除去を行なうものとする
(請求項1の発明)。
【0016】上記構成によれば、汚染空気中のNOXは、
除去モジュール外周面の太陽光に含まれる紫外線で励起
されたTiO2によって一部が酸化的に除去されると同
時にNO2/NOX比が調整され、次いで除去モジュール
内部のTiO2によって等モル吸着の作用によりNOX
除去されるので、処理効率が高い上に省エネルギーが達
成できる。さらに、除去モジュールの内外面が被処理空
気中のNOX除去処理を行なう面として機能するので、
図5に示した従来装置に比較して、装置がコンパクトと
なる。
【0017】また、前記請求項1の発明の実施態様とし
ては、下記請求項2ないし4の発明が好ましい。即ち、
請求項1記載の処理装置において、前記除去モジュール
の内外周面の被処理空気との接触面は、シート状基材面
に粉末状のTiO2を主成分とする光触媒を固定化した
ものとし、かつ、内部はハニカム状またはコルゲート状
に構成するものとする(請求項2の発明)。この構成に
よれば、除去モジュールはさらにコンパクトとなり、設
置スペースの縮小化が図れる。
【0018】さらに、請求項1または2記載の処理装置
において、前記被処理空気中の粉塵を除去する除塵手段
をさらに備え、前記被処理空気搬送用のファンとともに
前記建屋内に収納して一体化してなるものとする(請求
項3の発明)。この構成によれば、装置全体のコンパク
ト化が図られ、装置の輸送、現場での設置工事が容易にな
ると同時に運転時にはファンの騒音対策にもなる。
【0019】さらにまた、請求項3記載の処理装置にお
いて、前記除塵手段は電気集じん機とし、この電気集じ
ん機によって被処理空気中の煤じんを除去し、かつ前記
電気集じん機で発生するオゾンによって被処理空気中の
NOをNO2に酸化してNOX中に占めるNO2の濃度比
率を電気集じん機入口部よりも高め、この被処理空気
を、前記導入路としての隙間に導入するものとする(請
求項4の発明)。
【0020】上記請求項4の発明によれば、除塵手段と
して電気集じん機を用いて放電時のオゾンをNOの酸化
に使えるようにしたので、除去モジュール外周面での濃
度調整が不十分なときには、NO2/NOX比の濃度調整
のもう一つの手段として、有効に利用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示実施例に基づいて説明する。
【0022】図1は、この発明のNOX処理装置の概略
構成を示す図である。図1において、1はパッケージ化さ
れたNOX処理装置であり、汚染空気はこの内部を通過す
る間に酸化により組成が変わり、等モル吸着によりNOX
が除去されて清浄空気として排出される。
【0023】NOX処理装置1の内部は、汚染空気中の粉
塵を除去する除塵手段2、TiO2を主成分とする材料に
より構成される除去モジュール3、汚染空気を吸引する
ためのファン4、除去モジュール3とファン4とを接続
する接続ダクト5、及び清浄化された空気を装置外に排
出する排気ダクト6とで構成される。
【0024】またNOX処理装置1の建屋外壁部を構成
する屋根部及び側壁部の一部は太陽光に含まれる紫外光
を透光する性質を有する紫外光透過材料7、例えばガラ
ス板で構成されている。除去モジュール3の外周面と屋
根、側壁部の少なくとも一部との間には、隙間8が形成
されており、除塵手段2により除塵された被処理空気は、
この隙間8から除去モジュール3の内部を通って、接続
ダクト5および排気ダクト6を経由して装置外に排出さ
れる。なお、処理規模が小さい場合には、前記建屋は、
除去モジュール3の単なる収納ケースに相当する場合も
あり得る。
【0025】このような装置において、NOX除去はどの
ように行われるかについて以下に説明する。本装置での
NOX除去原理は、基本的には前記等モル吸着によるの
で、まずこれについて説明する。
【0026】図2は、NO2/NOX比がNOX除去率に及
ぼす影響を示す図である。被処理空気のNOとNO2
比率、即ちNO2/NOX比を様々に変えた場合に、非照
射ゾーンのNOX除去率に及ぼす影響を検証するために
次のような実験を行った。この実験では、等モル吸着材
料としてTiO2(70重量%)とPTFE粉末(30
重量%)とを混合,圧延してサイズ5×30cmのシー
トを供試試料とし、被処理空気としてはNOとNO2
比率を様々に変えた標準ガスを精製空気で希釈し、NO
Xとして3ppmに調整した模擬ガスを用いた。そし
て、光照射は行わずに入口から前記模擬ガスを流して等
モル吸着効果を調べた。
【0027】図2はこの実験から得た特性図であり、こ
の図によれば、入口のNO2/NOX=0.5〜0.6で
NOX除去率が最大(約70%)を示しており最適であ
るが、NO2/NOX比が0.3〜0.8の範囲において
除去率は比較的高い除去率(50%)を維持しているこ
とが判る。なお、入口NO2/NOXが1でも除去率は40
%を超えているが、これはNO2の単独吸着によるもの
である。
【0028】この実験では等モル吸着材料としてシート
状のものを用いたが、等モル吸着では紫外光を必要とし
ないことから、本NOX除去装置の除去モジュール3の内
部はハニカム構造、あるいはコルゲート構造とし、設置面
積の縮小を図ることができる。
【0029】さらに、発明者等は汚染空気のNOXの組
成の時間帯による変動について調査した。幹線道路近傍
で夏季に測定した結果の一例を図3に示す。
【0030】図3によれば、明け方から交通量の増大に
よりNOX濃度が上昇し、午前中にピークがある。NOX
濃度が高い時間帯では、特にNO濃度の上昇が大きい。
等モル吸着によるNOX除去ではNOXの組成が重要であ
る。図3の縦軸を、NO2/NOX比に換算した結果を図
4に示す。NO2/NOX比は、0.15〜0.53の範
囲で変動しているが、特にNOXが高濃度になる明け方か
ら正午近くまでは、NO2/NOX比は0.2前後であり、
等モル吸着に好ましいNOX組成ではない。
【0031】図1に示す本NOX除去装置においては、図
中矢印で示すように、汚染空気は、除塵後に、除去モジ
ュール3の外周部の隙間8(上部隙間以外に、紙面前後の
側部隙間を含む)を通過してから、除去モジュール3の
内部を通過するように構成され、また装置の外壁部の紫
外光透過材料7の部分から紫外光が照射されるように構
成されている。太陽光にはTiO2を励起するのに必要な
紫外光が数%含まれており、紫外光透過材料7として通
常の窓ガラスを使用した場合、300nm近くまでは透
光性が高いので、汚染空気が隙間8を通過する間に、T
iO2により、十分酸化作用を受けることができる。
【0032】前述のように、NOXが高濃度になるとき
の主成分であるNOの酸化的除去は、NO → NO2
NO3 -の2段階からなる。この2段階の反応にはいず
れも紫外光が関与し、光照射によって生成した活性酸素
種により反応が進行するが、最初の反応であるNO →
NO2は反応が非常に速いのに対し、後続の反応であるN
2 → NO3 -の反応は遅い。この理由は明らかではな
いが、NO → NO2に関与する活性酸素種と、NO2
NO3 -の反応に関与する活性酸素種は、異なることが
考えられる。このため、反応時間が十分でないとNO2
一部はNO3 -まで酸化されずに、TiO2表面を離脱し、
そのまま気相中に放出される。
【0033】例えば反応時間が1.25秒では、入口の
NO=0.347、NO2=0.117ppm(NO2
NOX=0.252)が、出口では、NO=0.126、
NO2=0.101ppm(NO2/NOX=0.44
5)となり、等モル吸着に好適なNO2/NOX比に調整
することが可能である。
【0034】ところで、図1における除塵手段2とし
て、請求項4の発明のように、電気集じん機を用いれ
ば、放電時に発生するオゾンでNOをNO2に酸化するこ
とが可能であり、除去モジュール3でのNO2/NOX
の調整が不十分なとき、例えば、夜間や紫外光強度の低い
曇天時には、電気集じん機によってNO2/NOX比の調
整が可能である。
【0035】電気集じん機におけるNOの酸化によるN
2濃度の上昇例を示すと、入口で0.053ppmが、
出口で0.148ppmとなり、約3倍に濃度が上昇す
る。従って、NO2/NOX比の改善に有効である。
【0036】なお、電気集じん機における放電電流を増
大すると、オゾン発生量が増大するので、必要に応じ放
電電流を制御することにより、NO2/NOX比の制御も
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
被処理空気の導入路と、被処理空気搬送用のファンと、
被処理空気中のNOXの除去モジュールとを有し、前記
除去モジュールは、TiO2を主成分とする光触媒上に
波長400nm以下の紫外光を照射して、ここに流れる
被処理空気中のNOXを光触媒作用により酸化して捕捉
するとともに、NOの一部をNO2に酸化して放出する
光照射ゾーンと、この光照射ゾーンの後段に設けられ、
光照射せずにNOとNO2をTiO2を主成分とする光触
媒に等モルずつ吸着させるように構成した非照射ゾーン
とからなる窒素酸化物(NOX)の処理装置において、
前記除去モジュールを収納する建屋の屋根および側壁の
少なくとも一部と前記除去モジュール外周面との間に設
けた隙間を前記導入路の一部となし、かつ、前記屋根お
よび側壁の少なくとも一部から太陽光中の紫外光を透過
させて、前記除去モジュール外周面に照射する構成とす
ることによって、前記除去モジュール外周面を前記光照
射ゾーンとし、前記除去モジュール内部を非照射ゾーン
となし、前記被処理空気を前記導入路としての隙間から
前記除去モジュール内部に搬送して被処理空気中のNO
Xの除去を行なうものとすることにより、NOXを除去す
る処理装置の処理効率の向上を図るとともに省エネルギ
ー化を図り、さらに装置のコンパクト化を図ることでき
る。
【0038】さらに、前記除塵手段を電気集じん機と
し、この電気集じん機で発生するオゾンによって被処理
空気中のNOをNO2に酸化してNOX中に占めるNO2
の濃度比率を電気集じん機入口部よりも高める構成とす
ることにより、除去モジュール外周面での濃度調整が不
十分なときには、NO2/NOX比の濃度調整を電気集じ
ん機によって行なうことができ、除塵手段を、被処理空
気中の煤じん除去と、NO2/NOX比の濃度調整機能と
の双方に有効に利用できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による窒素酸化物処理装置の概
略構成図
【図2】NO2/NOX比がNOX除去率に及ぼす影響を
示す図
【図3】汚染空気におけるNOXの組成の時間帯による
変動の一例を示す図
【図4】図3の縦軸をNO2/NOX比で示した図
【図5】従来の等モル吸着方式の窒素酸化物処理装置の
一例を示す図
【符号の説明】
1:NOX処理装置、2:除塵手段、3:除去モジュー
ル、4:ファン、5:接続ダクト、6:排気ダクト、
7:紫外線透過材料、8:隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/02 Fターム(参考) 4D002 AA12 AC10 BA04 BA05 BA09 BA14 DA11 DA70 EA02 4D048 AA06 AB01 AC07 BA07X BA41X BB01 BB02 CA07 CC21 CC32 CC36 CC57 CD03 CD08 EA01 EA04 4D054 AA02 AA07 AA11 EA21 EA28 4G069 AA08 BA04A BA04B BA48A CA01 CA07 CA13 DA06 EA01X EA18 EE07 FA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理空気の導入路と、被処理空気搬送
    用のファンと、被処理空気中のNOXの除去モジュール
    とを有し、前記除去モジュールは、TiO2を主成分と
    する光触媒上に波長400nm以下の紫外光を照射し
    て、ここに流れる被処理空気中のNOXを光触媒作用に
    より酸化して捕捉するとともに、NOの一部をNO2
    酸化して放出する光照射ゾーンと、この光照射ゾーンの
    後段に設けられ、光照射せずにNOとNO2をTiO2
    主成分とする光触媒に等モルずつ吸着させるように構成
    した非照射ゾーンとからなる窒素酸化物(NOX)の処
    理装置において、 前記除去モジュールを収納する建屋の屋根および側壁の
    少なくとも一部と前記除去モジュール外周面との間に設
    けた隙間を前記導入路の一部となし、かつ、前記屋根お
    よび側壁の少なくとも一部から太陽光中の紫外光を透過
    させて、前記除去モジュール外周面に照射する構成とす
    ることによって、前記除去モジュール外周面を前記光照
    射ゾーンとし、前記除去モジュール内部を非照射ゾーン
    となし、前記被処理空気を前記導入路としての隙間から
    前記除去モジュール内部に搬送して被処理空気中のNO
    Xの除去を行なう構成とすることを特徴とする窒素酸化
    物の処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理装置において、前記
    除去モジュールの内外周面の被処理空気との接触面は、
    シート状基材面に粉末状のTiO2を主成分とする光触
    媒を固定化したものとし、かつ、内部はハニカム状また
    はコルゲート状に構成することを特徴とする窒素酸化物
    の処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の処理装置におい
    て、前記被処理空気中の粉塵を除去する除塵手段をさら
    に備え、前記被処理空気搬送用のファンとともに前記建
    屋内に収納して一体化してなることを特徴とする窒素酸
    化物の処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の処理装置において、前記
    除塵手段は電気集じん機とし、この電気集じん機によっ
    て被処理空気中の煤じんを除去し、かつ前記電気集じん
    機で発生するオゾンによって被処理空気中のNOをNO
    2に酸化してNOX中に占めるNO2の濃度比率を電気集
    じん機入口部よりも高め、この被処理空気を前記導入路
    としての隙間に導入する構成とすることを特徴とする窒
    素酸化物の処理装置。
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