JP2002165559A - 食品用加工油脂およびそれを利用した食品 - Google Patents

食品用加工油脂およびそれを利用した食品

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JP2002165559A
JP2002165559A JP2001281942A JP2001281942A JP2002165559A JP 2002165559 A JP2002165559 A JP 2002165559A JP 2001281942 A JP2001281942 A JP 2001281942A JP 2001281942 A JP2001281942 A JP 2001281942A JP 2002165559 A JP2002165559 A JP 2002165559A
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fat
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food
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JP2001281942A
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Tadayoshi Shiraishi
忠義 白石
Masayuki Abe
真幸 阿部
Takeshi Kawashima
武志 河島
Takehiko Ofuji
武彦 大藤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、
糖質代謝異常改善機能を有する新規なマーガリン類およ
びショートニング、それを用いた食品を提供すること。 【解決手段】 共役トリエン構造(−CH=CH−CH
=CH−CH=CH−)を有する共役高度不飽和脂肪酸
グリセリドを含有してなるマーガリン類およびショート
ニング並びにそれを利用した食品は、脂肪蓄積抑制機
能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異常改善機能を有
し、肥満に伴う生活習慣病の予防・改善効果が期待でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーガリン類、シ
ョートニング等の食品用加工油脂に関し、更に詳しく
は、脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代
謝異常改善機能を有し、肥満に伴う生活習慣病の予防・
改善効果が期待できる新規な食品用加工油脂およびそれ
を利用した前記機能および効果が期待できる食品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マーガリン類は、当初バターの代用品と
して開発されたが、その後、バター以上の優れた特性を
有する独自の油脂食品として発展し、今日では、食品に
油脂の旨みを付与するためになくてはならない油脂食品
素材となっている。また、ショートニングとは、ビスケ
ット等の、粉を用いる菓子に混ぜることで脆く砕けやす
い性質、いわゆるショートニング性を与えることが出来
る油脂類のことであり、製菓、製パン用に、また、フラ
イ、スプレー用に油脂食品素材として大量に利用されて
いる。これらマーガリン類やショートニングを製造する
ために用いられる油脂としては、当初、乳脂が利用され
たが、次第に植物油脂を用いたものが主流となり、今日
では、大豆油、綿実油、菜種油、パーム油、トウモロコ
シ油、サフラワー油、米糠油等が用いられ、一部に硬化
魚油も用いられている。
【0003】ところで、我が国における昨今の食糧・栄
養事情によると、エネルギーの過剰摂取が国民の健康に
悪影響を与える事が懸念されている。エネルギーの過剰
摂取は、肥満をもたらし、肥満は多くの生活習慣病発症
の重要な原因の1つと考えられている。このため、マー
ガリン類、ショートニングといった食品用加工油脂や、
それを用いた食品は、エネルギー価の高い油脂を豊富に
含む事より、昨今では多量の摂取が敬遠される傾向にあ
る。しかし、今日、マーガリン類やショートニングは、
エネルギー源としてよりも、食品に油の旨みを付与する
ために利用されており、食品へのマーガリン類やショー
トニングの添加量の減少は、食品の美味しさの減退、ひ
いては商品価値の下落に結びつき、使用の制限は困難な
のが現状である。従って、マーガリン類やショートニン
グの使用量を制限することなく、問題となる肥満を予
防、或いは改善出来る機能を有するマーガリン類および
ショートニングを開発し、それを食品に利用することが
出来れば、大いに、消費者の健康の維持増進と同時に、
嗜好に対する欲求に答えることが出来るものと期待され
る。
【0004】これまで、肥満や生活習慣病を予防・改善
する機能を目的としたマーガリン類としては、ヘキサデ
シルマロン酸ジオレイル等のジカルボン酸エステルを含
有する調理用油を用いて調製したマーガリン(特開昭6
2−192339)、1,3−位に炭素数10以下の脂
肪酸、2−位にステアリン酸が結合するトリグリセリド
を有効成分とする食欲抑制性マーガリン(特公平6−9
9321)、タンパク質分解物ペーストを含有するマー
ガリン(特開平6−70691)、油脂含有率が20〜
80重量%であることを特徴とするマーガリン、ファッ
トスプレッド(特開平6−78671)、更には、リノ
ール酸含量の高いマーガリン、ジアシルグリセリドを含
有するマーガリンなどが開発されている。また、同様の
目的でのショートニング製造に使用する油脂として、ド
コサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸などの多価不
飽和脂肪酸に富んだトリグリセリド(特開平8−311
486)、魚油(特表平12−501131)を用いた
例、難消化性のグリセロール以外の脂肪族多価アルコー
ルエステルを油脂の一部または全部と置き換えて用いた
例(特開平6−339341)等が知られている。しか
し、これら公知のマーガリン類およびショートニング
は、いずれも脂肪蓄積抑制効果は弱く、また効果発揮に
は多量の摂取を継続する事が必要であり、実質的に効果
を期待することは困難である。また、マーガリン類およ
びショートニングの命である特有の油の美味しさを犠牲
にしたものが殆どである上、これらのマーガリン類およ
びショートニングには蓄積した脂肪の低減を促進する効
果は認められていない。従って、高い脂肪蓄積抑制効果
と同時に、油としての風味も優れ、更には、蓄積脂肪低
減促進効果を発揮するマーガリン類およびショートニン
グの開発が待たれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、脂肪
蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異常改
善機能を有し、肥満に伴う生活習慣病の予防・改善効果
が期待できる新規なマーガリン類およびショートニング
等の食品用加工油脂、並びにそれを用いた食品を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、既に、共
役トリエン構造を有する脂肪酸が脂肪代謝の重要な制御
因子であるペルオキシゾーム活性化剤応答性受容体(P
PAR:peroxisome proliferator-activated recepto
r)のアゴニストであり、そのトリグリセリド誘導体を
マウスに摂食させたところ顕著な脂肪蓄積抑制機能およ
び蓄積脂肪低減促進機能を発揮する事を見出し、特許出
願した(特開2000−355538)。その後、上記
共役トリエン構造を有する共役高度不飽和脂肪酸グリセ
リドを具体的食品へ応用すべく検討を重ねた結果、当該
グリセリドを含有するマーガリン類およびショートニン
グが風味、食感とも良好で、しかも顕著な脂肪蓄積抑制
機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異常改善機能を
発揮する事を見出し、更に検討を重ねた結果、本発明を
完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の第1は、共役トリエン構造
(−CH=CH−CH=CH−CH=CH−)を有する
共役高度不飽和脂肪酸グリセリド(以下、「共役トリエ
ン高度不飽和脂肪酸グリセリド」という。)を含有して
なる食品用加工油脂に関する。
【0008】上記本発明の第1に関する好ましい実施態
様としては、(1)加工油脂がマーガリン類またはショ
ートニングである上記食品用加工油脂、(2)共役トリ
エン高度不飽和脂肪酸グリセリドの含有量が加工油脂総
重量に対して、1%以上である上記記載の食品用加工油
脂、(3)前記共役高度不飽和脂肪酸が、プニカ酸、α
−エレオステアリン酸、β−エレオステアリン酸、ジャ
ルカリック酸、カレンデイン酸およびカタルピン酸から
なる群より選択される少なくとも1種である上記記載の
食品用加工油脂、(4)前記共役高度不飽和脂肪酸グリ
セリドが、ざくろ科、きく科、とうだいぐさ科、うり
科、のうぜんかずら科およびばら科に属する植物の種子
抽出物並びにこれらの種子抽出物の加工物からなる群よ
り選択される少なくとも1種である上記記載の食品用加
工油脂、(5)前記植物の種子抽出物が、ザクロ種子
油、ニガウリ種子油、キンセンカ種子油、ノウゼンカズ
ラ種子油、キササゲ種子油、アメリカキササゲ種子油、
バルサムアップル種子油、スネークガード種子油、カボ
チャ種子油、アブラギリ種子油およびサクランボ種子油
からなる群より選択される少なくとも1種の種子油であ
る上記記載の食品用加工油脂、(6)前記共役高度不飽
和脂肪酸グリセリドと食用油脂の1種または2種以上を
混合またはエステル交換して得られる油脂を含有してな
る上記記載の食品用加工油脂、(7)脂肪蓄積抑制機
能、蓄積脂肪低減促進機能および糖質代謝異常改善機能
の内の少なくとも1つの機能を有する上記記載の食品用
加工油脂、である。
【0009】また、本発明の第2は、上記記載の食品用
加工油脂を利用してなる食品に関し、好ましい実施態様
としては、食品がパン類、ケーキ類、パイ類またはクッ
キー類である上記記載の食品であり、更に脂肪蓄積抑制
機能、蓄積脂肪低減促進機能および糖質代謝異常改善機
能の内の少なくとも1つの機能を有する上記記載の食品
である。
【0010】本発明で使用する上記共役トリエン高度不
飽和脂肪酸グリセリドは、ザクロ、ニガウリ、キササ
ゲ、キンセンカ、アブラギリなどの限られた植物の種子
に認められる油脂で、一般的動物・植物食用油脂中には
殆ど認められず、種子中での含量も限られていることか
ら、その特性の把握と食品としての利用は殆ど行われて
いない。ましてや、これまでに、本発明の共役トリエン
高度不飽和脂肪酸グリセリドを用いたマーガリン類やシ
ョートニング、更にはそれらを用いたパン類、ケーキ
類、パイ類、クッキー類は知られていない。本発明の共
役トリエン高度不飽和脂肪酸に近縁の共役ジエン酸であ
る共役リノール酸(CLA)には脂肪蓄積抑制効果が認
められているが、脂肪酸であり、物性、風味の面で問題
があり、マーガリン類やショートニング、更にはそれを
利用した食品には適していない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0012】本発明における食品用加工油脂であるマー
ガリン類およびショートニングは、共役トリエン高度不
飽和脂肪酸グリセリドを含有してなる。前記共役トリエ
ン高度不飽和脂肪酸グリセリドは、分子中に共役トリエ
ン構造を有する不飽和度(炭素−炭素不飽和結合の数)
3〜6、炭素数10〜22の脂肪酸を構成脂肪酸として
含むグリセリドより任意に選択し得るが、入手の容易さ
などより炭素数18の植物種子油由来の脂肪酸グリセリ
ドが好ましい。具体的な例としては、プニカ酸(punicic
acid)(18:3,9c、11t、13c)、α-エレ
オステアリン酸(α-eleostealic acid)(18:3,9
c、11t、13t)、β-エレオステアリン酸(β-ele
ostealic acid)(18:3,9t、11t、13t)、
ジャルカリック酸(jarcalic acid)(18:3,8
c、10t、12c)、カレンデイン酸(calendic aci
d)(18:3,8t、10t、12c)、カタルピン
酸(catalpic acid)(18:3,9t、11t、13
c)、カムロレニン酸(kamlolenic acid)(18O
H、9c、11t、13t)や、その他の共役オクタデ
カトリエン酸、エイコサテトラエン酸のグリセリド等が
挙げられる。これらのグリセリドの内でも、安定性、経
済性、効能強さの面より、プニカ酸グリセリド、α−エ
レオステアリン酸グリセリドが最も好ましい。本発明の
共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリドは、モノグリ
セリド、ジグリセリド、トリグリセリドの何れの形でも
よいが、食用油脂としての物性の面、風味の面よりジグ
リセリドまたはトリグリセリドの形が好ましい。これら
ジグリセリド、トリグリセリドにおいて、共役トリエン
高度不飽和脂肪酸がエステル化される位置および数は、
特に制限される事はなく、目的に応じて選択すればよ
い。例えば、ジグリセリドにおいて、1位、2位、3位
の内の任意の1カ所または2カ所にエステル化され得る
し、トリグリセリドにおいて、1位、2位、3位の内の
任意の1〜3カ所にエステル化されても良い。具体的な
共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリドとしては、1
−プニシール−sn−グリセロール(1-punicyl-sn-gl
ycerol)、2−プニシール−sn−グリセロール(2-p
unicyl-sn-glycerol)、1,2−ジプニシール−sn−
グリセロール(1,2-dipunicyl-sn-glycerol)、1,
3−ジプニシール−sn−グリセロール(1,3-dipun
icyl-sn-glycerol)、1,2,3−トリプニシール−s
n−グリセロール(1,2,3-tripunicyl-sn-glycero
l)、1−α−エレオステアリール−sn−グリセロー
ル(1-α-ereostearyl-sn-glycerol)、2-α−エレオ
ステアリール−sn−グリセロール(2-α-ereosteary
l-sn-glycerol)、1,2−ジα−エレオステアリール
−sn−グリセロール(1,2-diα-ereostearyl-sn-g
lycerol)、1,3−ジα−エレオステアリール−sn
−グリセロール(1,3- diα-ereostearyl -sn-glyce
rol)、1,2,3−トリα−エレオステアリール−s
n−グリセロール(1,2,3-triα-ereostearyl-sn-
glycerol)等が挙げられる。
【0013】本発明の共役トリエン高度不飽和脂肪酸グ
リセリドは、化学的方法や酵素を用いて合成的に製造さ
れたものや天然の動植物から抽出されたもの等、いずれ
も利用しうるが、食用油脂としての用途や昨今の消費者
の嗜好を考えると、天然の植物、動物、海産物由来の油
脂が好ましく、更には量的確保の面より植物由来の油
脂、中でも種子油が最も好ましい。これらの動植物油脂
は、天然の動植物、好ましくは植物種子を一般的な方法
で抽出して得ることが出来る。本発明の共役トリエン高
度不飽和脂肪酸グリセリドを含有する好ましい植物種子
の例としては、ざくろ科(Punicaceae)、きく科(Comp
ositae(Asteraceae))、とうだいぐさ科(Euphordiace
ae)、うり科(Cucuritaceae)、のうぜんかずら科(Bi
gnoniaceae)、ばら科(Rosaeceae)に属する植物の種
子が挙げられる。これらの内でも、量的入手が容易な、
ざくろ科、ばら科、うり科に属する植物の種子がより好
ましい。これらの種子は、種子油の様な抽出物として、
或いは、該種子油を精製などの工程を経た加工物として
用いることが好ましい。好ましい植物種子油の具体的な
例としては、ザクロ種子油、ニガウリ種子油、キンセン
カ種子油、ノウゼンカズラ種子油、アメリカキササゲ種
子油、キササゲ種子油、バルサムアップル種子油、スネ
ークガード種子油、カボチャ種子油、アブラギリ種子
油、キカラスウリ種子油およびサクランボ種子油等が挙
げられ、これらの内でも種子中での共役トリエン高度不
飽和脂肪酸グリセリド含量の多い、ザクロ種子油、ニガ
ウリ種子油、バルサムアップル種子油、スネークガード
種子油、アブラギリ種子油がより好ましく、入手の容易
さから、ザクロ種子油、ニガウリ種子油が最も好まし
い。本発明の、共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリ
ドは、脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質
代謝異常改善機能の内の少なくとも1つ機能を発揮する
ものであれば、その精製度や品質により特に制限を受け
る事はない。例えば、天然由来の原料より高度不飽和脂
肪酸グリセリドを吸着クロマトグラフィー、分配クロマ
トグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、分子篩
クロマトグラフィー、有機溶媒による分別抽出、分別晶
析、分子蒸留などにより高純度に精製して用いても良
く、或いは植物種子より溶媒で抽出するか、或いは圧搾
機による搾油により得た油脂を公知の方法で精製して用
いても良い。
【0014】本発明のマーガリン類およびショートニン
グは、油脂成分として上記共役トリエン高度不飽和脂肪
酸トリグリセリドと食用油脂の1種または2種以上を混
合またはエステル交換して得られる油脂を含むことがで
きる。食用油脂としては、通常マーガリン類およびショ
ートニング製造に用いられる食用油脂であれば、特に制
限を受ず、例えば菜種油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿
実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オ
リーブ油、カポック油、胡麻油、月見草油、パーム油、
シア脂、サル脂、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油等の植
物性油脂並びに乳脂、牛脂、豚脂、魚油、鯨油等の動物
性油脂が例示でき、これらの硬化、分別、エステル交換
等を施した食用油脂も挙げられる。
【0015】本発明のマーガリン類は、油脂成分を1〜
99%(重量%、以下同じ。)、好ましくは10〜95
%含有するW/O型或いはO/W/O型エマルジョンで
ある。上記範囲以内であれば、本発明のマーガリン類
は、その用途・物性については特に限定は受けないが、
更にマーガリン、調製マーガリン、ファットスプレッド
が例示される。また、マーガリンとしては家庭用マーガ
リン、学校給食用マーガリン、業務用マーガリンの何れ
でも良い。また、ソフト型、ハード型、万能型マーガリ
ン、更には、付けマーガリン用、パン練り込み用、ケー
キ練り込み用、クッキー用、焼き菓子用、パイペストリ
ー用、シュー用、バタークリーム用の何れの形態・用途
でも何ら問題はない。また、ショートニングに関して
も、その用途・物性については特に限定はなく、固状シ
ョートニング、流動ショートニング、液状ショートニン
グ、粉末ショートニングが例示され、パン練り込み用、
パイ練り込み用、クッキー用、焼き菓子用、パイペスト
リー用、シュー用、フライ用、スプレー用等に用いるこ
とが出来る。また、添加物を含んでも何ら問題ない。即
ち、無添加ショートニングでも、乳化剤を添加したサー
ビス型でも良い。水分含量は通常のショートニングと変
わらず、0.5%以下が好ましい。
【0016】本発明のマーガリン類およびショートニン
グの融点は特に制限されず、利用目的、季節等により適
宜選択されるが、マーガリン類の場合は、冬場は約25
〜35℃程度に、夏場は約30〜39℃に調節されたも
のが好ましく、ショートニングの場合は30℃〜45℃
が好ましい。
【0017】本発明のマーガリン類およびショートニン
グにおける上記共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリ
ドの含有量は、マーガリン類およびショートニングの用
途と、使用する共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリ
ドの種類によって適宜選択し得るが、マーガリン類の場
合、マーガリン類としての物性を維持し、脂肪蓄積抑制
機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異常改善機能を
発揮するためには、マーガリンの場合は、その総重量に
対し、共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリドを1%
以上、更には1〜90%含有することが好ましく、1〜
30%含有することが最も好ましい。また、調製マーガ
リンの場合は1〜80%、好ましくは1〜75%、最も
好ましくは1〜23%、ファットスプレッドの場合は1
〜75%、好ましくは1〜23%が望ましい。共役トリ
エン高度不飽和脂肪酸グリセリドの含量が1%未満では
脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異
常改善機能を期待することが困難であり、90%を超え
ての添加はマーガリン類としての物性確保面が困難であ
る。また、調製マーガリンでは80%を超えた添加、フ
ァットスプレッドでは75%を超えた添加は一般的なこ
れらのマーガリン類の油脂含量からして経済的でない。
一方、ショートニングの場合、ショートニングとしての
物性を維持し、且つ脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促
進機能、糖質代謝異常改善機能を発揮するためには、シ
ョートニング総重量に対し、共役トリエン高度不飽和脂
肪酸グリセリドを1%以上、好ましくは1〜95%含有
することが好ましい。共役トリエン高度不飽和脂肪酸グ
リセリドの含量が1%未満では脂肪蓄積抑制機能、蓄積
脂肪低減促進機能、糖質代謝異常改善機能を得ることが
困難であり、95%を超えて含有させることは効果の上
では何ら支障はないが、純度の高い共役トリエン高度不
飽和脂肪酸グリセリドの確保が困難であることより経済
的でない。
【0018】本発明のマーガリン類およびショートニン
グは、油脂と水以外に、マーガリン類およびショートニ
ングの物性および機能に悪影響を与えない限り何れの食
品素材または食品添加物でも添加しうる。例えば、ビタ
ミンA,ビタミンD,ビタミンE等のビタミン類、食塩
等の無機塩、砂糖等の甘味料、乳タンパクなどの食用タ
ンパク質、β-カロテン等の着色料、ソルビン酸および
そのカリウム塩、安息香酸およびそのナトリウム、カリ
ウム塩等の保存料、果実、およびチョコなどの添加物が
挙げられる。また、本発明のマーガリン類およびショー
トニングは、高度不飽和脂肪酸を含むことから、酸化劣
化に対する備えるため抗酸化剤を含有することが好まし
い。抗酸化剤としては、例えば、レシチン、ホスファチ
ジルエタノールアミン等のリン脂質、トコフェロール
類、アスコルビン酸およびアスコルビルパルミテート等
のアスコルビン酸誘導体類、カロテン等のビタミンA前
駆体、カテキン等のポリフェノール類、ルチン等のフラ
ボン類、イソフラボン類、ローズマリー抽出物、ピクノ
ジェノール等のような植物抽出物類、リコペン等の植物
色素、クエン酸イソプロピル等のクエン酸エステル類等
が挙げられる。これらの内でも、価格、抗酸化活性の強
さなどよりレシチン、トコフェロール類、アスコルビン
酸パルミテートがより好ましい。抗酸化剤の添加量は、
選択される抗酸化剤と使用される油脂の組成によって適
宜選択されるが、例えば、トコフェロールの場合、0.
4mg〜100mg/kgが好ましく、1mg〜40m
g/kgがより好ましい。0.4mg/kg未満では抗
酸化効果が弱く、100mg/kgを超えて添加しても
効果は変わらず経済的でない。
【0019】また、本発明のマーガリン類およびショー
トニングには、共役トリエン高度不飽和脂肪酸グルセリ
ドと同時に他の脂肪蓄積抑制または蓄積脂肪低減促進機
能等を有する食品素材を同時に添加しても良い。その様
な素材の例としては、中鎖脂肪酸グリセリド、中長鎖脂
肪酸グリセリド、ジグリセリド、共役異性化リノール
酸、DHA・EPA含有魚油や難消化性脂質、ペクチン
などの難消化性糖類、エリスリトールなどの低エネルギ
ー性糖類、アスパルテームなどの代替甘味料、ギムネマ
酸等の糖吸収抑制食品素材が挙げられる。
【0020】本発明のマーガリン類およびショートニン
グは、共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリドを含む
事より、脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖
質代謝異常改善機能を有し、肥満に伴う生活習慣病の予
防・改善効果が期待できる。肥満に伴う生活習慣病とし
ては、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常が挙げられ、これ
らが予防・改善される事によって、動脈硬化、心血管疾
患、脳血管疾患、癌等の予防、改善を促進する効果が期
待される。
【0021】本発明のマーガリン類およびショートニン
グは、一般的なマーガリン類、ショートニングの製造法
において油脂成分として共役トリエン高度不飽和脂肪酸
グリセリドを用いる事により製造し得る。例えば、通常
の食用油脂および共役トリエン高度不飽和脂肪酸グリセ
リドと水、乳化剤、必要に応じて各種添加剤を加え、乳
化タンクで60℃で乳化した後、15℃まで急冷捏和を
行うことでマーガリンを得ることが出来る。また、例え
ば、通常の食用油脂に共役トリエン高度不飽和脂肪酸グ
ルセリドを添加し、60℃で、ホモミキサーを用いて約
20分間乳化したのち、15℃に急冷捏和することでシ
ョートニングを得ることが出来る。
【0022】本発明のマーガリン類やショートニングを
利用してなる食品としては、通常マーガリン類やショー
トニング等の油脂類を用いる食品であれば、特に限定は
ないが、具体的には、パン類、ケーキ類、パイ類、クッ
キー類等が挙げられる。
【0023】本発明のパン類とは、小麦粉に代表される
穀粉を主体とし、水、食塩、必要に応じて、イースト、
砂糖その他補助剤を添加し、捏上げた生地を、必要に応
じて発酵させ、焼成したもの、蒸したもの、または揚げ
たものを言う。具体的には、発酵パンでも、無発酵パン
でも良い。また、小麦粉を原料とするパン類であること
が好ましいが、ライ麦粉など小麦粉に代わりうるものを
用いて製造されたパンであってよく、小麦粉パン、ライ
麦パン、小麦・ライ麦混合パンが挙げられる。更に、パ
ン類の具体的な例としては、食パン、コッペパン、フラ
ンスパン、ライ麦パン、ブドウパン、ロールパン、クロ
ワッサン、ドーナツ、ラスク、スイート・ドウ、バン
ズ、あんパン、クリームパン、ジャムパン、チョココロ
ネ、デニッシュペストリー、ホットケーキ、蒸しパンな
どが挙げられる。本発明のパン類は、その製法に特に限
定はなく、種類によって適宜適切な小麦粉の種類を選択
することが出来る。具体的には、直捏生地法、中種生地
法、中めん生地法、液種生地法、連続生地製法、サワ
ー、バーム、ファーメント、麹種法等などより適宜選択
して製造することが出来る。また、本発明のパンは、常
法により製造したものでも、冷凍生地として製造保管し
た後、製造したものでも、プレミックスを利用して製造
したものであっても良い。本発明のマーガリン類やショ
ートニングを利用したパン類の製造は、通常パンの製造
工程において、マーガリン類やショートニングを添加す
る工程で、本発明のマーガリン類やショートニングを一
部または全量置き換えて添加することにより実施する事
が出来る。その場合、本発明のマーガリン類およびショ
ートニングの添加量は、製造するパンの種類、使用する
マーガリン類およびショートニング中の共役トリエン高
度不飽和脂肪酸グリセリドの種類と含量により適宜選択
されるが、目的とする効能を発揮するパン類を製造する
ためには、1〜40%の添加が好ましい。1%未満では
脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異
常改善機能を得る事が困難であり、40%より多い添加
は、前記機能を損なうものではないが、パン類の風味に
支障が出る場合がある。
【0024】本発明のケーキ類とは、小麦粉、卵、砂
糖、油脂類を主原料とした生地を焼いた菓子であり、具
体的には、ショートケーキ、ロールケーキ等のスポンジ
ケーキ類、パウンドケーキ、フルーツケーキ等のバター
ケーキ類、シュークリーム、エクレア等のシュー菓子
類、サバラン等の発酵菓子類、アップルパイ等のパイ類
が挙げられる。本発明のマーガリン類を利用したケーキ
類の製造は、それぞれのケーキの製造工程において、油
脂類を添加する工程で、本発明のマーガリン類を一部或
いは全量置き換えて添加することにより実施する事が出
来る。その場合、本発明のマーガリン類の添加量は、製
造するケーキの種類、使用するマーガリン類中の共役ト
リエン高度不飽和脂肪酸グリセリドの種類と含量により
適宜選択されるが、目的とする効能を発揮するケーキを
製造するためには、1〜40%の添加が好ましい。1%
未満では脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖
質代謝異常改善機能を得る事が困難であり、40%より
多い添加は、前記機能を損なうものではないが、ケーキ
類の風味に支障が生じる場合がある。
【0025】本発明のパイ類としては、小麦粉をこねた
生地に油脂を切り込んだパイ皮を焼成したものを言い、
場合によっては、果物、肉、野菜などで作ったフィリン
グやカスタードクリームやディプロマートクリームなど
のクリーム類を載置または包んで焼いたものも含む。一
般的にパイ類には大別して、フレンチ型と米国型がある
が、いずれにも本発明のマーガリン類及びショートニン
グを用いることが出来る。本発明のマーガリン類やショ
ートニングを利用したパイの製造は、パイ製造工程にお
いて、油脂を添加する工程で、本発明のマーガリン類や
ショートニングを一部または全量置き換えて添加するこ
とにより実施する事が出来る。その場合、本発明のマー
ガリン類やショートニングの添加量は、製造するパイの
種類、使用するマーガリン類やショートニング中の共役
トリエン高度不飽和脂肪酸グリセリドの種類と含量によ
り適宜選択されるが、目的とする効能を発揮するパイ類
を製造するためには、1〜40%の添加が好ましい。1
%未満では脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、
糖質代謝異常改善機能を得る事が困難であり、40%を
超えての添加は前記機能を損なうものではないが、パイ
の風味に支障が出る場合がある。
【0026】本発明のクッキー類とは、小麦粉、卵、砂
糖、油脂類を主原料とした焼き菓子であり、添加する副
原料、焼き方により多種多様なものが含まれるが、本発
明のマーガリン類およびショートニングの特性より、高
温で長時間焼くクッキーより低温で短時間焼くクッキー
が好ましい。本発明のマーガリン類やショートニングを
利用したクッキー類の製造は、それぞれのクッキーの製
造工程において、油脂類を添加する工程で、本発明のマ
ーガリン類やショートニングを一部または全量と置き換
えて添加することにより実施する事が出来る。その場
合、本発明のマーガリン類およびショートニングの添加
量は、製造するクッキー類の種類、使用するマーガリン
類およびショートニング中の共役トリエン高度不飽和脂
肪酸グリセリドの種類と含量により適宜選択されるが、
目的とする効能を発揮するクッキー類を製造するために
は、1〜40%の添加が好ましい。1%未満では、脂肪
蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機能、糖質代謝異常改
善機能を得る事が困難であり、40%を超えての添加
は、前記機能を損なうものではないが、クッキーの風味
に支障が生じる場合がある。
【0027】これらパン類、ケーキ類、パイ類、クッキ
ー類は各種添加剤を使用しても何ら問題ない。特に好ま
しい添加剤は、トコフェロール、天然抗酸化剤およびリ
ン脂質から選ばれる1種類以上の抗酸化剤である。ま
た、本発明はその食品の用途により、糖、タンパクな
ど、食品一般に加える素材はそのまま使用できる。
【0028】本発明のマーガリン類やショートニング、
それを用いたパン類、ケーキ類、パイ類、クッキー類等
を摂取することにより、脂肪蓄積抑制効果、蓄積脂肪低
減促進効果、糖質代謝異常改善効果が期待され、ひいて
は、内臓脂肪の蓄積や肥満が関与する糖尿病、高血圧、
脂質代謝異常、動脈硬化、心血管疾患、脳血管疾患、癌
等の生活習慣病の予防、改善促進効果が期待される。従
って、本発明のマーガリン類およびショートニング、そ
れを用いたパン類、ケーキ類、パイ類、クッキー類は、
通常の食品として、健康を維持増進する食品として、ま
た、生活習慣病予備群の生活習慣病予防食品として、更
には、病態時の健康回復用食品として利用することがで
きる。
【0029】
【実施例】以下、実施例にて本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
尚、「部」「%」は、全て重量基準である。
【0030】(実施例1)共役トリエン高度不飽和脂肪
酸グリセリド含有種子油の調製 乾燥ザクロ種子、キンセンカ種子、ニガウリ種子、アメ
リカキササゲ種子、スネークガード種子、バルサムアッ
プル種子およびサクランボ種子を、それぞれ小型搾油機
(一軸スクリューエキスペラー)を用い搾油を行い、得
られた油脂を98066m/s2、30分遠心分離する
ことにより、清澄なザクロ種子油、キンセンカ種子油、
ニガウリ種子油、アメリカキササゲ種子油、スネークガ
ード種子油、バルサムアップル種子油、サクランボ種子
油を得た。
【0031】得られた各種子油の脂肪酸組成を分析した
結果、ザクロ種子油はプニカ酸を71.6%、キンセン
カ種子油はカレンデイン酸を33.4%、ニガウリ種子
油はα-エレオステアリン酸を46.5%、アメリカキ
ササゲ種子油はカタルピン酸を31.3%、スネークガ
ード種子油はプニカ酸を48.5%、バルサムアップル
種子油はプニカ酸を68.0%、サクランボ種子油はα
-エレオステアリン酸を11.0%を含む事を確認し
た。
【0032】上記で得た清澄な各植物種子油を常法によ
り白土処理、水蒸気蒸留を行いザクロ種子油、キンセン
カ種子油、ニガウリ種子油、アメリカキササゲ種子油、
スネークガード種子油、バルサムアップル種子油、サク
ランボ種子油の各植物種子油の精製油を得た。得られた
精製油は、何れも風味、色ともに食用油脂として問題な
く、酸価は0.5以下であった。
【0033】(実施例2) マーガリンの製造 硬化大豆油(mp40℃)60%、パーム油20%、実
施例1で得た各種精製油20%よりなる油脂組成物を5
0部、レシチンを0.3部、モノステアレート0.3
部、水16部、食塩2部、抗酸化剤としてビタミンEを
5ppm加え、60℃で、乳化タンクで15分間攪拌乳
化したのち、15℃に急冷捏和し、風味的にも物性的に
も問題のないザクロ種子油、キンセンカ種子油、ニガウ
リ種子油、アメリカキササゲ種子油、スネークガード種
子油、バルサムアップル種子油またはサクランボ種子油
を含有するマーガリンを得た。また、10℃急冷捏和を
行った後、レストチューブを通し、シート成型器にて各
植物種子油を含有する折り込み用マーガリンを得た。
【0034】 (実施例3) ファットスプレッドの製造 水相成分として、ゼラチン2部、食塩1.5部、水44
部を60℃に加温した。油相成分として60℃に加温し
た大豆硬化油25部、実施例1で調製したザクロ種子油
15部、モノステアレート0.3部、レシチン0.2
部、ビタミンA0.02部、β−カロチン0.002
部、トコフェロール0.3部を混合し、60℃に加温し
た後、攪拌しつつ水相成分を徐々に添加し、乳化物を得
た。さらにこの乳化物をコンビーネーターで急速に冷却
して、ザクロ種子油含有ファットスプレッドを得た。こ
のファットスプレッドは、通常のファットスプレッドと
比べて外観、性状、安定性とも大きな違いはなく、さら
には口あたりもなめらかで風味も良好であった。
【0035】(実施例4) ショートニングの製造 硬化大豆油(mp40℃)60%、パーム油20%、コ
ーン油20%からなる油脂組成物40部、実施例1で調
整した共役トリエン高度不飽和脂肪酸グルセリドを含有
する各植物種子の精製油40部、レシチンを0.3部、
モノステアレート0.3部、抗酸化剤としてビタミンE
を5ppm加え、60℃で、ホモミキサーを用いて15
分間乳化したのち、15℃に急冷捏和し、風味的に問題
のない各植物種子油含有ショートニングを得た。
【0036】(実施例5) 食パンの製造 小麦粉70部にイースト2部、イーストフード0.1
部、次いで水40部を加えてミキサーで混合し中種生地
を作り(捏上温度24℃)、4時間予備発酵をさせた
後、小麦粉30部、砂糖5部、実施例2で製造したザク
ロ種子油含有マーガリン6部、食塩2部、脱脂粉乳3
部、水23部を加え本捏生地を作製した後、フロアタイ
ム25分後分割し、ベンチタイム25分後、成形し、ホ
イロ38℃・50分、焼成180℃・35分で食パンを
製造した。得られた食パンは、風味、色合ともに良好で
あった。
【0037】(実施例6) 食卓ロールパンの製造 強力粉90部、薄力粉10部、砂糖12部、イーストフ
ード0.1部、食塩1.8部、脱脂粉乳2部を混合後、
イースト3.5部、全卵12部を加えミキシングし、そ
の後、実施例2で作製したザクロ種子油含有マーガリン
15部を加え、28℃になるように捏上げ、50分予備
発酵をさせ、パンチ後、更にフロアタイム30分で発酵
を行い、分割し、ベンチタイム30分の後、成形し、ホ
イロ38℃・50分、焼成200℃・10分で食卓ロー
ルパンを製造した。得られた食卓ロールパンは、風味
も、色合いも良好であった。
【0038】(実施例7) 北欧パンの製造 強力粉80部、薄力粉20部、イーストフード0.1
部、食塩1.2部を混合し、砂糖25部、イースト6
部、実施例2で作製したニガウリ種子油含有マーガリン
35部、全卵40部、3倍濃縮乳12部、水12部を入
れて、26℃になるように捏上げた。発酵60分、パン
チ後30分発酵後、分割し丸め、ベンチタイム20分
後、生地を丸め直し、型に入れ、ホイロ38℃・60
分、焼成200℃・16分で北欧パンを製造した。得ら
れた北欧パンは、味も良く、食感も良好であった。
【0039】(実施例8) 蒸しパンの製造 上白糖90部、三温糖40部を水25部に溶かし、全卵
80部、卵白60部、実施例1で調製したザクロ種子油
5部、3倍濃縮乳30部、醤油1部、バニラフレーバー
1部を入れ混合した。実施例4で製造したザクロ種子油
含有ショートニング5部、篩にかけた薄力粉100部、
ベーキングパウダー8部を加え比重1.0までホイップ
した。室温で1時間休ませた後、紙容器に70g絞り、
蒸し器に入れ、やや強めの蒸気で18分蒸し、蒸しパン
を製造した。
【0040】(実施例9) クロワッサンの製造 ミキサーボールに強力粉80部、薄力粉20部、上白糖
5部、食塩1.8部、全卵5部、脱脂粉乳3部、イース
ト5部、イーストフード0.1部、水58部を加え低速
2分間、中高速3分間ミキシングした。これに実施例4
で作製したザクロ種子油含有ショートニング5部を加
え、低速2分間、中高速5分間ミキシングした。生地の
捏上げ温度は25℃とした。フロアタイムを30分間取
った後、1℃の恒温槽に生地を入れ3時間リードタイム
を取った。実施例2で作製したザクロ種子油含有折り込
み用マーガリン60部を加え、4つ折りを2回行い、1
℃の恒温槽で3時間寝かせて中間リタードを取った。中
間リタード後、シーターでゲージ2.5mmまで伸ばし
てクロワッサン形状に成型した。35℃のホイロに50
分間入れた後、200℃のオーブンで12分間焼成し、
味も良く、食感も良好なクロワッサンを得た。
【0041】(実施例10) パウンドケーキの製造 実施例2で作製したザクロ種子油含有マーガリン405
gと上白糖405gを入れ比重0.65までホイップ
し、全卵405gを5回に分けて加え混合した。その上
に篩にかけた薄力粉450gを加え混合した。この生地
500gをパウンド型に入れ、240℃、33分焼成
し、パウンドケーキを製造した。得られたパウンドケー
キの味、食感は良好であった。
【0042】(実施例11) スポンジケーキ 砂糖110g、全卵150g、水15g、実施例2で作
製したニガウリ種子油含有マーガリン32gを加え混合
し、篩にかけた薄力粉100g、ベーキングパウダー2
gを加え混ぜ合わせ比重0.45までホイップし、丸型
容器に入れ、170℃、30分焼成し、スポンジケーキ
を作成した。得られたスポンジケーキの味、食感は良好
であった。
【0043】(実施例12) パイの製造 ミキサーボールに強力粉55部、薄力粉45部、食塩
1.8部、水50部を入れ低速2分、中高速8分ミキシ
ングした。それに、実施例4で調製したニガウリ種子油
含有ショートニング5部を加え、低速2分、中高速5分
ミキシングし、生地捏上げ温度20℃で捏上げた。フロ
アタイムを30分取った後、1℃の恒温槽に生地を入
れ、3時間リードを取った。折り込み用油脂を加えて、
4つ折りを1回、3つ折りを1回行い、1℃の恒温槽で
2時間寝かせて中間リタードを取った。中間リタード
後、更に4つ折りを1回、3つ折りを1回行い、生地を
1℃の恒温槽で休ませた後、成型を行った。成型はシー
ターでゲージ3.5mmまで伸ばして10cm角の正方
形状とし、ピケを入れた。次に、ラックタイムを30分
程度後、200℃のオーブンで20分間焼成しパイを製
造した。
【0044】(実施例13) クッキーの製造 実施例2で作製したザクロ種子油含有マーガリン180
gまたは実施例4で作製したザクロ種子油含有ショート
ニング180gと上白糖160gを入れ比重0.85ま
でホイップし、予め食塩1.8g、重曹0.2gを溶か
した全卵24gを加え、混合した後、篩にかけた薄力粉
300gを入れ混合した。この生地を円柱に丸め、冷凍
庫で2時間冷却し、厚さ8mmにカット後、180℃、
10分焼成してクッキーを製造した。得られたクッキー
の味、食感はいずれも良好であった。
【0045】(実施例14) 植物種子油含有マーガリ
ンの脂肪蓄積抑制効果 6週令の雌性ICR系CD−1マウス(日本チャールズ
リバー株式会社製)を8匹/群に分け、脂肪を除去した
マウス・ラット用標準配合飼料(成長期用AIN−93
G、オリエンタル酵母工業株式会社製)に実施例2で作
製したザクロ種子油含有マーガリン20%を添加し調製
した飼料を用い(ザクロマーガリン群)4週間飼育し
た。4週間後、エーテル麻酔下解剖し、腎臓周囲脂肪組
織および卵巣周囲脂肪組織採取し重量を測定した。得ら
れた両脂肪組織重量の和を体重で除し、対体重脂肪組織
重量比を求めた。対照群として、ザクロ種子油の代わり
に大豆油を用いて実施例2の方法で調製したマーガリン
20%を添加し調製した飼料を用いた。結果を、対照群
の対体重脂肪重量比を100とした場合の相対比として
表1に示した。その結果、試験期間中の対照群とザクロ
マーガリン群間の摂餌量、体重増加量には有意な変化を
認めなかったが、ザクロマーガリン群の内臓脂肪の蓄積
は、対照群に比較し顕著に抑制されていた。
【0046】
【表1】
【0047】また、実施例2で作製したキンセンカ種子
油、ニガウリ種子油、アメリカキササゲ種子油、スネー
クガード種子油、バルサムアップル種子油またはサクラ
ンボ種子油を含有するマーガリンを用いて上記と同様に
して脂肪蓄積抑制効果を調べたところ、同様の効果が認
められた。
【0048】(実施例15) 植物種子油含有ショート
ニングの脂肪蓄積抑制効果 6週令の雌性ICR系CD−1マウス(日本チャールズ
リバー株式会社製)を8匹/群に分け、脂肪を除去した
マウス・ラット用標準配合飼料(成長期用AIN−93
G、オリエンタル酵母工業株式会社製)に実施例4で製
造したザクロ種子油含有ショートニング20%を添加し
調製した飼料を用い(ザクロショートニング群)4週間
飼育した。4週間後、エーテル麻酔下解剖し、実施例1
4と同様に評価した。対照群として、ザクロ種子油の代
わりに大豆油を用いて実施例4の方法で調製したショー
トニング20%を添加し調製した飼料を用いた。結果
を、対照群の対体重脂肪重量比を100とした場合の相
対比として表2に示した。その結果、試験期間中の対照
群とザクロショートニング群間の摂餌量、体重増加量に
は有意な変化を認めなかったが、ザクロショートニング
群の内臓脂肪の蓄積は、対照群に比較し顕著に抑制され
ていた。
【0049】
【表2】
【0050】また、実施例4で作製したキンセンカ種子
油、ニガウリ種子油、アメリカキササゲ種子油、スネー
クガード種子油、バルサムアップル種子油またはサクラ
ンボ種子油を含有するショートニングを用いて上記と同
様にして脂肪蓄積抑制効果を調べたところ、同様の効果
が認められた。
【0051】(実施例16) ザクロ種子油含有マーガ
リンを用いて作製した食卓ロールパンの内臓脂肪低減効
果 10週令の雌性C57BL/6Jマウス(日本チャール
ズリバー株式会社製)を、表3に組成を示す高脂肪・高
糖分食精製飼料(オリエンタル酵母工業株式会社製)で
4週間飼育することにより肥満にした後、8匹/群に分
け、1群を解剖し、腎臓周囲脂肪組織および卵巣周囲脂
肪組織を採取し重量を測定した(対照群1)。他の1群
は、脂肪分を除去した成長期用標準配合飼料(AIN−
93G:オリエンタル酵母工業株式会社製)に必須脂肪
酸源として大豆油2%を加えたダイエット飼料(マウス
1匹当たり1g)と実施例6で作製した食卓ロールパン
(マウス1匹当たり2g)を与え(ザクロマーガリンロ
ールパン群)、更に4週間飼育した。4週間後、エーテ
ル麻酔下解剖し、腎臓周囲脂肪組織および卵巣周囲脂肪
組織を採取し重量を測定した。得られた両脂肪組織重量
の和を体重で除し、対体重脂肪組織重量比を求めた。更
に他の1群には、前記ダイエット飼料と、実施例2と同
様な方法でザクロ種子油の代わりに大豆油を用いて作成
したマーガリンを用い実施例6と同様の方法で作製した
食卓ロールパンを与えた(対照群2)。結果を、対照群
1の対体重脂肪重量相対比を100とした場合の相対比
として表4に示した。その結果、ザクロマーガリンロー
ルパン群では対照群1および2と比較し、顕著な内臓脂
肪低減促進効果が認められた。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】(実施例17) ザクロ種子油含有マーガ
リンおよびショートニングを用いて作成したクッキーの
内臓脂肪低減効果 10週令の雌性C57BL/6Jマウス(日本チャール
ズリバー株式会社製)を、表3に組成を示す高脂肪・高
糖分食精製飼料(オリエンタル酵母工業株式会社製)で
4週間飼育することにより肥満にした後、8匹/群に分
け、1群を解剖し、腎臓周囲脂肪組織および卵巣周囲脂
肪組織を採取し重量を測定した(対照群1)。他の1群
は、脂肪分を除去した成長期用標準配合飼料(AIN−
93G:オリエンタル酵母工業株式会社製)に必須脂肪
酸源として大豆油2%を加えたダイエット飼料(マウス
1匹当たり1g)と実施例13で製造したザクロ種子油
を含有するマーガリンおよびショートニングを利用した
クッキー(マウス1匹当たり2g)を与え(ザクロマー
ガリンショートニングクッキー群)、更に4週間飼育し
た。4週間後、エーテル麻酔下解剖し、腎臓周囲脂肪組
織および卵巣周囲脂肪組織を採取し重量を測定した。得
られた両脂肪組織重量の和を体重で除し、対体重脂肪組
織重量比を求めた。更に他の1群には、前記ダイエット
飼料と、実施例2と同様な方法でザクロ種子油の代わり
に大豆油を用いて作成したマーガリンおよび実施例4と
同様な方法でザクロ種子油の代わりに大豆油を用いて作
成したショートニングを用い、実施例13と同様な方法
で、大豆マーガリンおよび大豆ショートニングを利用し
て作製したクッキーを与えた(対照群2)。結果を、対
照群1の対体重脂肪組織重量比を100とした場合の相
対比として表5に示した。その結果、ザクロマーガリン
ショートニングクッキー群では対照群1および2と比較
し、顕著な内臓脂肪低減促進効果が認められた。
【0055】
【表5】
【0056】(実施例18) ザクロ種子油含有ショー
トニングの糖質代謝異常改善効果 5週令の雌性易糖尿病発症KK−Ayマウス(平均体重
27.5g)(日本クレア(株)より入手)を1週間予
備飼育後、5匹/群に分け、1群(対照群)は、脂肪分
を除去したAIN−93G飼料(オリエンタル酵母工業
株式会社製)(カゼイン20.0%、コーンスターチ4
9.948%、シュークロース10.0%、セルロース
パウダー5.0%、AIN−93ミネラル混合3.5
%、AIN−93ビタミン混合1.0%、重酒石酸コリ
ン0.25%、第3ブチルヒドロキノン0.002%、
L−シスチン0.30%)に大豆油10%を添加した改
変AIN−93G飼料(エネルギー比;脂肪22%、炭
水化物58.5%、蛋白質19.5%、総エネルギー1
7154kJ/kg)で、また1群(トログリダゾン
群)は改変AIN−93G飼料にインスリン抵抗性改善
薬トログリダゾン0.2%を添加した飼料で、また、別
の1群(ザクロ種子油含有ショートニング群)は、改変
AIN−93G飼料の大豆油の8%分を実施例4で調製
したザクロ種子油含有ショートニング8%で置き換えた
飼料で、それぞれ自由摂食条件下、更に4週間飼育し
た。飼料は2日または3日毎に新鮮なものに交換し摂食
量を記録した。また、1週間毎に尾静脈より採血し、簡
易式血糖測定器(ノボアシストプラス:ノボノルデイク
スファーム株式会社製)を用いて飽食時血糖値を測定し
た。尚、試験期間中の各群の摂餌量は、個体あたり平均
5.3g/dayで、各群間で有意な差を認めなかっ
た。また、体重にも各群間で有意な差は認められなかっ
た。その結果、対照群では試験開始1週間後に血糖値は
400mg/dlを越え糖尿病を発症した。その後、対
照群の高血糖状態は4週まで持続した。一方、トログリ
ダゾン群およびザクロ種子油含有ショートニング群で
は、試験期間を通じ、血糖値200mg/dl以下に維
持され、ほぼ正常値に留まった。この結果より、本発明
のザクロ種子油含有ショートニングによる糖尿病予防・
改善効果が確認された。
【0057】
【発明の効果】本発明の加工油脂であるマーガリン類お
よびショートニング、それを用いたパン類、ケーキ類、
パイ類、クッキー類を摂取することにより、脂肪蓄積抑
制効果、蓄積脂肪低減促進効果、糖質代謝異常改善効果
が得られ、内臓脂肪の蓄積や肥満が関与する糖尿病、高
血圧、脂質代謝異常、動脈硬化、心血管疾患、脳血管疾
患、癌等の生活習慣病の予防、改善促進効果が期待され
る。従って、本発明のマーガリン類およびショートニン
グ、それを用いたパン類、ケーキ類、パイ類、クッキー
類は、健康を維持増進する食品として、また、生活習慣
病予備群の生活習慣病予防食品として、更には、病態時
の健康回復用食品として利用することができ、また、
味、食感も良好で、通常の食品としても利用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23G 3/00 A61P 3/04 4C206 A23L 1/307 C11C 3/00 4H059 A61P 3/04 3/10 C11C 3/00 A61K 31/232 3/10 35/78 C // A61K 31/232 H 35/78 L S T A23D 7/00 502 9/00 516 Fターム(参考) 4B014 GB11 GG14 4B018 MD15 ME01 4B026 DC05 DG01 4B032 DB01 DB05 DB13 DB21 DK18 DL20 4C088 AB12 AB19 AB26 AB46 AB51 AC04 CA03 MA52 NA14 ZA70 ZC33 ZC35 4C206 AA01 AA02 DB09 DB47 MA01 MA04 NA14 ZA70 ZC33 ZC35 4H059 BA33 BB05 BB06 BC03 BC13 CA35 CA51

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役トリエン構造(−CH=CH−CH
    =CH−CH=CH−)を有する共役高度不飽和脂肪酸
    グリセリドを含有してなる食品用加工油脂。
  2. 【請求項2】 加工油脂がマーガリン類またはショート
    ニングである請求項1記載の食品用加工油脂。
  3. 【請求項3】 共役トリエン構造を有する共役高度不飽
    和脂肪酸グリセリドの含有量が加工油脂総重量に対して
    1%以上である請求項1または2記載の食品用加工油
    脂。
  4. 【請求項4】 前記共役高度不飽和脂肪酸が、プニカ
    酸、α−エレオステアリン酸、β−エレオステアリン
    酸、ジャルカリック酸、カレンデイン酸およびカタルピ
    ン酸からなる群より選択される少なくとも1種の脂肪酸
    である請求項1〜3の何れかに記載の食品用加工油脂。
  5. 【請求項5】 前記共役高度不飽和脂肪酸グリセリド
    が、ざくろ科、きく科、とうだいぐさ科、うり科、のう
    ぜんかずら科およびばら科に属する植物の種子抽出物並
    びにこれらの種子抽出物の加工物からなる群より選択さ
    れる少なくとも1種である請求項1〜4の何れかに記載
    の食品用加工油脂。
  6. 【請求項6】 前記植物の種子抽出物が、ザクロ種子
    油、ニガウリ種子油、キンセンカ種子油、ノウゼンカズ
    ラ種子油、キササゲ種子油、アメリカキササゲ種子油、
    バルサムアップル種子油、スネークガード種子油、カボ
    チャ種子油、アブラギリ種子油およびサクランボ種子油
    からなる群より選択される少なくとも1種の種子油であ
    る請求項5記載の食品用加工油脂。
  7. 【請求項7】 前記共役高度不飽和脂肪酸グリセリドと
    食用油脂の1種または2種以上を混合またはエステル交
    換して得られる油脂を含有してなる請求項1〜6の何れ
    かに記載の食品用加工油脂。
  8. 【請求項8】 脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進機
    能および糖質代謝異常改善機能の内の少なくとも1つの
    機能を有する請求項1〜7の何れかに記載の食品用加工
    油脂。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の食品用加
    工油脂を利用してなる食品。
  10. 【請求項10】 食品がパン類、ケーキ類、パイ類また
    はクッキー類である請求項9記載の食品。
  11. 【請求項11】 脂肪蓄積抑制機能、蓄積脂肪低減促進
    機能および糖質代謝異常改善機能の内の少なくとも1つ
    の機能を有する請求項9または10記載の食品。
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