JP2002165421A - 車両用交流発電機の固定子及びその製造方法 - Google Patents

車両用交流発電機の固定子及びその製造方法

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志賀  孜
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草瀬  新
Hiroshi Ishida
博士 石田
Yoshio Naka
美雄 仲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性が良好であり、軸方向のずれや部分的
に破れが生じにくい固定子のインシュレータを含む車両
用交流発電機を提供すること。 【解決手段】 車両用交流発電機の固定子は、固定子鉄
心32のスロット35にインシュレータ34を挿入した
後に、ほぼU字状に形成された導体セグメントを挿入
し、異なるスロット35に挿入された導体セグメントの
端部同士を接合して結線することにより形成される。イ
ンシュレータ34の一方の端部であって導体セグメント
の挿入側に折り返し部36が形成されており、この折り
返し部36によってインシュレータ34の挿入時の位置
決めが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関により駆
動される車両用交流発電機に関し、乗用車、トラック等
に搭載される車両用交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機に用いられる固定子と
して、複数の導体セグメントを接合することにより形成
された巻線を有するものが従来から知られている。例え
ば、WO92/06527には、U字状の複数の導体セ
グメントを固定子鉄心の一方の端面側から挿入した後
に、反挿入側の端部同士を接合することにより巻線が形
成された固定子が開示されている。この固定子は、連続
した導体巻線を巻いて巻線を構成する場合に比べて、規
則的に配置された巻線が形成しやすい特長がある。
【0003】また、従来の車両用交流発電機に用いられ
ている固定子の中には、固定子巻線と固定子鉄心との間
の電気絶縁を目的として、これらの間にインシュレータ
が挿入されたものがある。例えば、特開平4−1753
9号公報には、固定子のスロットの断面形状にあわせて
U字状に折り曲げられ、上下両端に折り返し部が形成さ
れたインシュレータが各スロットに挿入された固定子が
開示されている。このインシュレータは、その両側に折
り返し部を有することにより、固定子のスロットに挿入
する際の位置決めが容易になる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したW
O92/06527においては、導体セグメントと固定
子鉄心との間に挿入される電気絶縁用のインシュレータ
についての記載がないが、車両用交流発電機の使用環境
等によっては電気絶縁用のインシュレータが必要な場合
があり、固定子鉄心に軸方向に挿入される導体セグメン
トとの組み合わせに適したインシュレータが望まれてい
る。
【0005】例えば、上述した特開平4−17539号
公報に開示されたインシュレータを用いる場合には、位
置決め用の両端部の折り返し部があるため、導体セグメ
ントと同じように固定子のスロットに軸方向に、このイ
ンシュレータを挿入しようとしたときに、挿入作業がし
にくく、組み付け性に問題がある。
【0006】また、最も簡単には、折り返し部のない1
枚の絶縁シートをU字状に折り曲げてインシュレータを
形成する場合が考えられるが、このようなインシュレー
タを用いた場合には、折り返し部がないため、軸方向の
位置決めが容易ではなかった。例えばインシュレータを
固定子のスロット内に挿入する製造工程において、ある
いはその後の固定子巻線の製造工程においてインシュレ
ータが規定の位置からずれやすいという問題点があっ
た。このため、インシュレータの装着作業、その位置保
持が容易でないという問題点があった。
【0007】また、導体セグメントを挿入した後に折り
曲げる際に、この折り曲げ部分においてインシュレータ
の端部が圧迫されて破れ、導体セグメントと固定子鉄心
との間の絶縁不良が生じるおそれがあった。したがっ
て、単に1枚の絶縁シートを折り曲げてインシュレータ
とした場合には、導体セグメントと組み合わせて用いた
場合に最適であるとはいえなかった。
【0008】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、改良された車両用交流発電機を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】本発明の目的は、インシュレータの装着作
業性を改善しうる構成を提供することである。
【0010】本発明の目的は、固定子のスロット内への
装着が容易で、しかもスロット内の規定の位置からずれ
にくいインシュレータを備えた車両用交流発電機を提供
することを目的とする。
【0011】本発明の目的は、インシュレータの軸方向
のずれあるいは部分的に破れが生じにくい車両用交流発
電機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数のスロットを有する固定子鉄心と、前記スロッ
トに収納され固定子巻線を形成する複数の導体セグメン
トと、前記スロットの内壁面と前記電気導体との間に介
装され、前記固定子鉄心の軸方向両端面のいずれか一方
に突出した端部のみに前記スロットより大きいストッパ
部を有するインシュレータとを備える車両用交流発電機
の固定子の製造方法において、前記導体セグメントは、
前記スロットの軸方向からのみ前記スロット内に挿入可
能であり、前記ストッパ部を設けた端部から挿入される
ことを特徴とする車両用交流発電機の固定子の製造方法
という技術的手段を採用することができる。
【0013】かかる構成では、導体セグメントがストッ
パ部を設けた端部から挿入されているので、インシュレ
ータの一端にのみ設けたストッパ部が、導体セグメント
挿入工程においてインシュレータがスロット内に引きず
り込まれることを防止する。
【0014】また、インシュレータの一方の端部にのみ
ストッパ部が形成されるため、インシュレータはストッ
パ部のない他端側からスロット内に挿入することができ
挿入作業性を改善できるとともに、比較的簡単な構成で
スロット内におけるインシュレータの位置を安定的に維
持することができる。
【0015】なお、前記インシュレータは、重なり部を
有する筒状であるという技術的手段を上記構成に併用し
てもよい。インシュレータとしてスリット状開口を有す
るものを採用する場合に比べて、インシュレータ内への
浸水などを防止できる効果がある。
【0016】また、前記ストッパ部は、前記スロットの
開口縁より外側にまで前記インシュレータの端部を折り
返してなる折り返し部であるという技術的手段を上記構
成に併用してもよい。折り返し部によってインシュレー
タの端部に十分な強度をもたせることができ、折り返し
部が固定子の端面に係止されることで、インシュレータ
の位置決めを確実にすることができる。
【0017】また、前記ストッパ部は、前記スロットの
開口縁より外側にまで前記インシュレータの端部を膨ら
ませてなる膨らみ部であるという技術的手段を上記構成
に併用してもよい。かかる構成では、上記折り返し部に
比べて形状が簡単であり、その加工も容易である。ま
た、インシュレータが重なり部を有する筒状である構成
においては、重なり部においてもストッパ部としての膨
らみ部を容易に形成することができる。
【0018】また、前記膨らみ部は、前記インシュレー
タの端部に沿って全周にわたって形成されているという
技術的手段を採用することができる。この構成による
と、筒状のインシュレータの端部の全周を補強する効果
が得られる。
【0019】また、前記ストッパ部は、外側に向けて広
がるテーパ状であるという技術的手段を採用することが
できる。この構成によると、テーパ状のストッパ部でイ
ンシュレータが固定子の端面に係止されることで、イン
シュレータの位置決めを確実にすることができる。
【0020】また、導体セグメントは、ストッパ部が配
置される固定子鉄心の端面側にターン部が配置されるU
字状導体セグメントを採用することができる。
【0021】また、スロット内に収容された電気導体
は、スロット形状に沿ったほぼ矩形の断面形状をもって
いることが望ましい。かかる構成によると、スロットの
断面積に対して電気導体の断面積が占める割合で示され
る占積率を高めることができる。しかも、高占積率化に
より電気導体とスロット内壁面との間の隙間が少なくな
ってインシュレータが摩擦されやすくなっても、上述の
折り曲げ部をもったインシュレータを採用することで、
インシュレータの位置ずれや、インシュレータの破れを
防止することができ、確実に絶縁性を確保することがで
きる。また、占積率の向上は、電気導体とインシュレー
タとが収容されたスロット内への塩水などの浸入を低減
するため、インシュレータの位置ずれや破れの防止効果
と相まって絶縁性を確実に持続することができる。
【0022】なお、電気導体はスロット内における断面
形状が、そのスロットの内壁面に沿った形状となってい
ることが重要であり、スロットの外に延び出している電
気導体の断面形状は、丸形断面などを採用することがで
きる。
【0023】また、複数のスロットを有する固定子鉄心
と、前記スロットに収納され固定子巻線を形成する複数
の導体セグメントと、前記スロットの内壁面と前記電気
導体との間に介装され、前記固定子鉄心の軸方向両端面
のいずれか一方に突出した端部のみに前記スロットより
大きいストッパ部を有するインシュレータとを備えると
共に、前記ストッパ部は前記U字状導体セグメントのタ
ーン部が配置される前記固定子鉄心の端面側に配置され
ていることを特徴とする車両用交流発電機という技術的
手段を採用することができる。
【0024】また、ストッパ部は、外側に向けて広がる
テーパ状とすることができる。
【0025】また、インシュレータは、重なり部を有す
る筒状とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0027】図1は、一実施形態の車両用交流発電機の
全体構造を示す断面図である。同図に示すように、本実
施形態の車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、
フレーム4、整流器5等を含んで構成されている。
【0028】固定子2は、固定子鉄心32と、固定子巻
線を構成する複数の電気導体としての導体セグメント3
3と、固定子鉄心32と導体セグメント33との間を電
気絶縁するインシュレータ34とを備えている。固定子
鉄心32は、薄い鋼板を重ね合わせて形成されており、
その内周面には多数のスロットが形成されている。ま
た、この固定子鉄心32から露出している導体セグメン
ト33によって固定子巻線のコイルエンド31が形成さ
れている。固定子2の詳細構造については後述する。
【0029】回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状
かつ同心状に巻き回した界磁コイル8を、それぞれが6
個の爪部を有するポールコア7によって、シャフト6を
通して両側から挟み込んだ構成を有している。また、フ
ロント側のポールコア7の端面には、フロント側から吸
い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すために
軸流式の冷却ファン11が溶接等によって取り付けられ
ている。同様に、リヤ側のポールコア7の端面には、リ
ヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠
心式の冷却ファン12が溶接等によって取り付けられて
いる。
【0030】フレーム4は、固定子2および回転子3を
収容しており、回転子3がシャフト6を中心に回転可能
な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコ
ア7の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2
が固定されている。また、フレーム4は、固定子2のコ
イルエンド31に対向した部分に冷却風の吐出孔42
が、軸方向端面に吸入孔41がそれぞれ設けられてい
る。
【0031】上述した構造を有する車両用交流発電機1
は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せ
ず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に
回転する。この状態で回転子3の界磁コイル8に外部か
ら励磁電圧を印加することにより、ポールコア7のそれ
ぞれの爪部が励磁され、固定子巻線に3相交流電圧を発
生させることができ、整流器5の出力端子からは所定の
直流電流が取り出される。
【0032】次に、固定子2の詳細について説明する。
図2は、固定子巻線を構成する導体セグメント33の斜
視図であり、固定子鉄心32に組み付ける前の状態が示
されている。また、図3は固定子2の部分的な断面図で
ある。図4は、インシュレータ34の詳細形状を示す斜
視図である。図5は、インシュレータ34の組み付け状
態を示す固定子2の部分的な側面図である。図6は、固
定子2の部分的な外観図である。図7は、固定子2の両
端面のコイルエンド31の詳細を示す斜視図である。
【0033】図2に示すように、導体セグメン33は、
棒状あるいは板状の金属材料(例えば銅)をターン部3
3cで折り曲げたほぼU字状に形成されており、ターン
部33cよりスロット35の内周側に配置される内層側
導体部33aと、ターン部33cよりスロット35の外
周側に配置される外層側導体部33bとを含んで構成さ
れる。また、これらの内層側導体部33aと外層側導体
部33bのそれぞれは、固定子2のスロット35内に収
容される直線部としての内部導体と、スロット35の外
部に露出する外部導体とによって構成されている。
【0034】固定子2の固定子巻線は、固定子鉄心32
の各スロット35に2本の導体セグメント33を挿入
し、異なるスロット35に挿入された導体セグメント3
3の端部33d同士を互いに結線することにより構成さ
れている。図3に示すように、この導体セグメント33
の内層側導体部33aおよび外層側導体部33bのそれ
ぞれの断面形状は、周方向よりも径方向に長い長方形を
有しており、この長方形の長辺が径方向に沿って配置さ
れている。この導体セグメント33は、その表面に絶縁
皮膜が形成されており、隣接する導体セグメント33同
士の絶縁はそれぞれの表面に形成された絶縁皮膜によっ
て行われる。また、各導体セグメント33とスロット3
5の内壁面との間の電気的絶縁は、インシュレータ34
によって行われる。
【0035】このインシュレータ34は、図4に示すよ
うに、1枚のシートをスロット35の断面形状に合わせ
て折り曲げた形状を有しており、軸方向の一方の端部が
外側に折り返されて折り返し部36が形成されている。
固定子鉄心32のスロット35にインシュレータ34を
挿入する場合には、折り返し部36が形成されていない
側の端部を先頭にして、スロット35に対して軸方向に
沿って挿入が行われる。また、インシュレータ34の折
り返し部36は、インシュレータ34を固定子鉄心32
に組み付ける際の位置決め用に用いられる。すなわち、
インシュレータ34をスロット35に挿入する際に、折
り返し部36の端部が固定子鉄心32の端面に当接する
まで挿入が行われる。このように折り返し部36の端部
が固定子鉄心32の一方の端面に当接した状態では、図
5(a)に示すように、折り返し部36と反対側のイン
シュレータ34の端部が固定子鉄心32の他方の端面か
ら突出した状態となる。したがって、図5(b)に示す
ように、その後インシュレータ34の内部に導体セグメ
ント33が挿入されて固定子巻線が形成されたときに、
固定子鉄心32の両端面から突出したインシュレータ3
4によってスロット35のエッジ部分と導体セグメント
33との間の電気絶縁が保たれる。なお、本実施形態で
は、インシュレータ34の折り返し部36は、導体セグ
メント33のターン部33cが配置される固定子鉄心3
2の端面側に配置されており、導体セグメント33の挿
入方向とインシュレータ34の挿入方向とが同じに設定
されている。
【0036】また、図6に示すように、固定子巻線を構
成する各導体セグメント33は、固定子鉄心32の軸方
向側面の一方にターン部33cが、他方にターン部33
cと反対側の端部33dが配置されている。固定子2の
一方のコイルエンド31を構成する導体セグメント33
の斜行部33eは、外層と内層とで逆方向に傾斜してお
り、各層内では同一方向に傾斜している。また、各導体
セグメント33の端部33d同士の結線は、超音波溶
着、アーク溶接、ろう付け等の電気的接合による場合の
他に、かしめなどの機械加工手段を用いてもよい。
【0037】次に、固定子巻線の製造工程を以下に説明
する。まず、図4に示すように、固定子鉄心32の各ス
ロット35にインシュレータ34を挿入する。次に、図
2に示す外層側導体部33bと内層側導体部33aとタ
ーン部33cとで構成されたほぼ同一形状のU字状の導
体セグメント33を、固定子鉄心32の軸方向側面の同
一側にターン部33cが揃うように重ね、図3に示すよ
うに外層側導体部33bがスロット35の奥側に、内層
側導体部33aがスロット35の開口側に位置するよう
に、各導体セグメント33をスロット35に先に挿入さ
れたインシュレータ34内に挿入する。この導体セグメ
ント33は、銅平板を折り曲げ、プレス等でほぼU字型
形状に整形することにより製作され、ほぼ平行のスロッ
ト側面に外層側導体部33bおよび内層側導体部33a
の両側面がインシュレータ34を介して当接するように
圧入される。次に、図7に示すように、ターン部33c
によって形成されるコイルエンド31とは反対側に位置
する端部33dを互いに反対の周方向に折り曲げた後、
異層の他の導体セグメント33の端部33d同士が接合
されて結線される。
【0038】このように、固定子鉄心32の各スロット
35に挿入されるインシュレータ34の軸方向の一方端
のみが折り返されて折り返し部36が形成されており、
他方端については平坦な形状となっているため、この他
方端側を先頭にしてインシュレータ34を軸方向に沿っ
て各スロット35に挿入する場合の作業がしやすくな
る。特に、導体セグメント33の挿入方向である軸方向
に沿ってインシュレータ34の挿入を行うことにより、
組み付け治具等が配置される方向を軸方向に統一するこ
とができ、工程の簡略化が可能になる。
【0039】また、インシュレータ34の挿入方向と各
導体セグメント33の挿入方向が同じであるため、導体
セグメント33の挿入時にインシュレータ34に対して
軸方向の力が加わった場合であっても、折り返し部36
の端部が固定子鉄心32の端面に当接してインシュレー
タ34の軸方向位置のずれが防止される。
【0040】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形実施が
可能である。例えば、上述した実施形態では、インシュ
レータ34の折り返し部36が導体セグメント33の挿
入側に配置されているが、反対にインシュレータ34の
折り返し部36を導体セグメント33の反挿入側に配置
するようにしてもよい。この場合には、折り返し部36
が導体セグメント33を折り曲げて傾斜させる側に配置
されるため、この折り曲げ部分に折り返し部36が位置
することになる。したがって、折り返し部36によって
インシュレータ34が部分的に補強されるため、導体セ
グメント33の折り曲げ時の圧迫によって生じるインシ
ュレータ34の部分的な破れを防止することができる。
【0041】また、上述した実施形態では、1スロット
当たりの導体数が2本の場合を説明したが、1スロット
当たりの導体数を増やすようにしてもよい。例えば、図
8に示すように、固定子鉄心32に形成された各スロッ
ト135内に、4本の導体セグメント133を、スロッ
ト135の深さ方向に関してのみ配列して収容するよう
にしてもよい。このような構造においては、図9に示す
ような接合構造が採用できる。1つのスロット135に
収容された4本の導体セグメント133は、周方向に向
けて交互に延び出している。図9では、手前に図示され
た最外周が時計回り方向に延びており、最も奥に位置す
る最内周が反時計回り方向に延びている。そして、各導
体セグメント133の端部133dは、所定ピッチ離れ
た別のスロット135から延びる他の導体セグメント1
33の端部133dと接合されてている。図9では、最
内周の導体セグメント133と第2層の導体セグメント
133とが接合され、第3層の導体セグメント133と
最外層の導体セグメント133とが接合されている。な
お、この図9の実施形態では、導体セグメントの反挿入
側に配置された折り曲げ部136を有するインシュレー
タ134が図示されている。
【0042】また、上述した実施形態では、固定子鉄心
32の一方の側面側にターン部33cを有するほぼU字
状の導体セグメント33を用いたが、このターン部33
cで分離した折り返しのない導体セグメントを用い、こ
の導体セグメントの両端部を接合するようにしてもよ
い。図10は、I字状あるいはJ字状と呼びうる導体セ
グメントの形状を示す斜視図である。同図に示す導体セ
グメント233は、固定子鉄心32のスロット35内に
挿入される直線部である内部導体233hと、この内部
導体233hの両端において固定子鉄心32の軸方向両
側に延びる外部導体233iとによって構成されてい
る。2つの外部導体233iの少なくとも一方は、スロ
ット内への挿入後に破線形状から曲げられる。そして、
図11に示すように、端部233dが異なるスロットに
挿入された他の導体セグメント233の端部233dと
接合されて結線がなされることにより、全体として固定
子巻線が形成される。この導体セグメント233はシン
プルな形状を有しているため、製造が容易になる利点が
ある。また、各導体セグメント233とインシュレータ
34とを1対1に対応させることができるため、スロッ
ト35内にインシュレータ34を挿入し、さらにその中
に導体セグメント233を挿入する場合の作業が容易と
なる。
【0043】図12は、他の実施形態のインシュレータ
341の形状を示している。
【0044】この実施形態では、インシュレータ341
は、スリット341dを有する筒状である。インシュレ
ータ341の胴部341aは、スロット35内に挿入可
能な断面寸法をもっている。インシュレータ341の一
方の端部341bにのみ、ストッパ部としての膨らみ部
361を形成している。インシュレータ341の他方の
端部341cは、胴部341aと同じ断面寸法をもって
おり、胴部341aから真っ直ぐに延びて、終端してい
る。
【0045】膨らみ部361は、インシュレータ341
の端部を、外側に向けて広がるようにテーパ状に折り曲
げることで形成されている。膨らみ部361は、筒状の
インシュレータ341の一端部のみを拡張させた形状で
ある。この膨らみ部361は、スロット35の開口より
大きい断面寸法をもっている。膨らみ部361は、スロ
ット35の軸方向開口より外側に突出する。しかも、こ
の実施形態では、膨らみ部361は、インシュレータ3
41の端部341bの全周に形成されている。このた
め、インシュレータ341の一端のみが、角錐あるいは
円錐状に広がっている。
【0046】インシュレータ341は、筒状に成形され
た後に、スロット35内に挿入される。そして、インシ
ュレータ341の一端にのみ、膨らみ部361が成形さ
れる。膨らみ部361が成形された後は、膨らみ部36
1がスロット35の軸方向開口の縁と強く接触し、イン
シュレータ341の軸方向への移動を制限する。インシ
ュレータ341をスロット35内に挿入した後に成形さ
れた膨らみ部361は、それ以後の製造工程におけるイ
ンシュレータ341のずれを防止する。
【0047】この実施形態では図2に図示される導体セ
グメントが用いられる。この導体セグメントは、固定子
鉄心の軸方向からのみ、スロット35内に挿入可能であ
る。複数の導体セグメントを固定子上において直列接続
することにより、固定子鉄心を1周以上周回するひとつ
の相の巻線が形成される。固定子鉄心には、多相の巻線
が形成される。
【0048】導体セグメントは、膨らみ部361が成形
されたインシュレータ341の一端側から挿入される。
膨らみ部361によって、インシュレータ341がスロ
ット35内へ引きずり込まれることが防止される。
【0049】しかも、膨らみ部361が全周にわたるの
で、インシュレータ341の一端341bは高い剛性を
付与されている。これにより、インシュレータ341の
端部開口の変形、特に縮小が防止される。これは、導体
セグメントの先端を、インシュレータ341の一端側の
開口に入れるときに有利である。
【0050】このような膨らみ部361は、加工が容易
である。しかも、隣接する2つのインシュレータ341
が相互に干渉することを防止する効果がある。これらの
効果は、2つのスロット35の間隔が狭い場合に特に有
利となる。
【0051】図13は、さらに他の実施形態のインシュ
レータ342の形状を示している。
【0052】この実施形態では、インシュレータ342
は、重なり部342aを有する。インシュレータ342
は、スリットを持たない筒状である。しかも、重なり部
342aは、スロット35の内側スリットから離れてい
る。この実施形態では、重なり部342aが、スロット
35の径方向外側に位置する底面に配置される。
【0053】この図13の実施形態では、図12の実施
形態で得られる効果に加えて、さらに以下の作用効果が
得られる。この構成では、水滴の侵入が阻止される。さ
らに、重なり部342aを有するので、スロット35の
内側スリット状開口35aからインシュレータの一部が
はみ出すことがない。特に、スリット状開口35aと平
行に延びる重なり部342aを、スロット35の奥側に
配置したのでインシュレータの固定子内側へのはみ出し
を防止できる。
【0054】図12、図13に図示されたインシュレー
タ341、342は、予め図12、図13の形状に成形
された後に、スロット35内に挿入されることができ
る。このとき、インシュレータ341、342は、膨ら
み部361、362のない端部からスロット35内に軸
方向に沿って挿入される。膨らみ部361、362は、
インシュレータ挿入工程およびそれに続く製造工程にお
けるインシュレータ341、342の軸方向へのずれを
防止するストッパーとして機能しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車両用交流発電機の全体構造を示
す断面図である。
【図2】固定子巻線を構成する導体セグメントの斜視図
である。
【図3】固定子の部分的な断面図である。
【図4】インシュレータの詳細形状を示す斜視図であ
る。
【図5】(a)はインシュレータが挿入された固定子鉄
心の部分的な側面図、(b)は導体セグメントが組み付
けられた後の固定子の部分的な側面図である。
【図6】固定子の部分的な外観図である。
【図7】固定子の両端面のコイルエンドの詳細を示す斜
視図である。
【図8】各スロットに4本の導体セグメントが挿入され
た固定子の部分的な断面図である。
【図9】各スロットに4本の導体セグメントが挿入され
た固定子の部分的な斜視図である。
【図10】折り返しのない導体セグメントの形状を示す
斜視図である。
【図11】図10に示した導体セグメントを用いて構成
した固定子の部分的な外観図である。
【図12】他の実施形態のインシュレータ形状を示す斜
視図である。
【図13】他の実施形態のインシュレータ形状を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 固定子 3 回転子 32 固定子鉄心 33 導体セグメント 33d 端部 34 インシュレータ 35 スロット 36 折り返し部 4 フレーム 41 吐出孔 42 吸入孔
フロントページの続き (72)発明者 草瀬 新 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 石田 博士 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 仲 美雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 松原 慎一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H603 AA03 AA09 BB02 BB07 BB09 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB26 CC05 CC17 CD22 CE02 CE03 CE13 EE01 EE04 FA01 5H604 AA08 BB03 BB10 CC01 CC05 CC15 PB03 5H615 AA01 BB02 BB07 BB14 PP02 PP12 QQ02 QQ12 RR01 SS03 SS04 SS09 SS15 SS16 TT14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記スロットに収納され固定子巻線を形成する複数の導
    体セグメントと、前記スロットの内壁面と前記電気導体
    との間に介装され、前記固定子鉄心の軸方向両端面のい
    ずれか一方に突出した端部のみに前記スロットより大き
    いストッパ部を有するインシュレータとを備える車両用
    交流発電機の固定子の製造方法において、 前記導体セグメントは、前記スロットの軸方向からのみ
    前記スロット内に挿入可能であり、前記ストッパ部を設
    けた端部から挿入されることを特徴とする車両用交流発
    電機の固定子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記インシュレータは、前記ストッパ部
    のない他端側からスロット内に挿入されることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用交流発電機の固定子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記インシュレータは、重なり部を有す
    る筒状であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の車両用交流発電機の固定子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ部は、前記スロットの開口
    縁より外側にまで前記インシュレータの端部を折り返し
    てなる折り返し部であることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の車両用交流発電機の固定子の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記ストッパ部は、前記スロットの開口
    縁より外側にまで前記インシュレータの端部を膨らませ
    てなる膨らみ部であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の車両用交流発電機の固定子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記膨らみ部は、前記インシュレータの
    端部に沿って全周にわたって形成されていることを特徴
    とする請求項5記載の車両用交流発電機の固定子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記ストッパ部は、外側に向けて広がる
    テーパ状であることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の車両用交流発電機の固定子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記導体セグメントは、前記ストッパ部
    が配置される前記固定子鉄心の端面側にターン部が配置
    されるU字状導体セグメントであることを特徴とする請
    求項1から7のいずれかに記載の車両用交流発電機の固
    定子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導体セグメントは、前記スロット形
    状に沿ったほぼ矩形の断面形状であることを特徴とする
    請求項1から8のいずれかに記載の車両用交流発電機の
    固定子の製造方法。
  10. 【請求項10】 複数のスロットを有する固定子鉄心
    と、前記スロットに収納され固定子巻線を形成する複数
    の導体セグメントと、前記スロットの内壁面と前記電気
    導体との間に介装され、前記固定子鉄心の軸方向両端面
    のいずれか一方に突出した端部のみに前記スロットより
    大きいストッパ部を有するインシュレータとを備えると
    共に、 前記ストッパ部は前記U字状導体セグメントのターン部
    が配置される前記固定子鉄心の端面側に配置されている
    ことを特徴とする車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】 前記ストッパ部は、外側に向けて広が
    るテーパ状であることを特徴とする請求項11に記載の
    車両用交流発電機の固定子。
  12. 【請求項12】 前記インシュレータは、重なり部を有
    する筒状であることを特徴とする請求項11または12
    に記載の車両用交流発電機の固定子。
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