JP2002165096A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002165096A
JP2002165096A JP2000359787A JP2000359787A JP2002165096A JP 2002165096 A JP2002165096 A JP 2002165096A JP 2000359787 A JP2000359787 A JP 2000359787A JP 2000359787 A JP2000359787 A JP 2000359787A JP 2002165096 A JP2002165096 A JP 2002165096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像を形成するドットの集中を促し、これによ
り画像の形状再現性および階調再現性を向上する。 【解決手段】4値画像データDinが0,1,2,3のい
ずれの値をとるかが入力データ判定部61によって調べ
られる。画像データDinが中間値「1」または「2」の
場合、注目画素が画像のエッジ部を形成するエッジ画素
か否かがエッジ判定部62によって判定される。エッジ
画素の場合には、ドット位置設定部64は、画素内に形
成されるドットの位置を画像の中央部に寄せるための位
置寄せデータPOSを生成する。画像データDinが上限
値「3」をとる場合、注目画素がベタ部中央画素であれ
ば、ドットサイズ設定部65は比較的大きなドットサイ
ズを設定する。ベタ部の周縁部を形成する画素に関して
は、画像データDinが上限値「3」であっても、比較的
小さなドットサイズを設定が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画素毎にドット
を形成して記録シート上に画像を形成する画像形成装置
に関し、とくに画素毎のドットの形成位置および/また
はドットサイズを変更することができる画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像を構成する画素毎に画像データを設
定して、この画像データに基づいて記録シート上に画像
を形成する画像形成装置には、レーザビームプリンタお
よびディジタル複写機などがある。これらの画像形成装
置は、いずれも、電子写真プロセスに従って画像形成動
作を行うものであり、感光体に静電潜像を書き込み、こ
の静電潜像をトナー像に現像して、このトナー像を記録
シート上に転写することによって画像の形成を達成して
いる。感光体への静電潜像の書込みは、画像データに基
づいて駆動される半導体レーザを備えたレーザ走査ユニ
ットを用いて行われる。
【0003】たとえば直円筒形状の感光体を用いる場合
には、この感光体が軸線まわりに定速回転されるととも
に、この感光体の表面を、レーザ走査ユニットから発生
したレーザビームが感光体の長手方向に沿って繰り返し
走査する。レーザビームには、画像データに基づく変調
が施されている。したがって、レーザ走査ユニットによ
る感光体表面の主走査と、感光体自身の回転による副走
査とによって、感光体の表面がレーザビームによって走
査され、その過程で画像データに対応した静電潜像が形
成されることになる。
【0004】半導体レーザに与えられる駆動信号は、た
とえば、パルス幅変調信号であって、パルス幅の変更に
より個々の画素内に形成されるドットの大きさを調整す
ることができる。すなわち、個々の画素毎に半導体レー
ザの点灯時間を制御することによって各画素の領域内に
形成されるドットの大きさを変更できる。また、画素内
におけるドット形成位置を変更することができる構成が
採用される場合もあり、この場合には、半導体レーザの
点灯タイミングを変更することによって、ドット形成位
置を変更できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な画像形成装置では、黒ベタ領域の再現性を向上するた
めに黒画素を大きなドットで形成すると、トナーの散り
が生じ、黒画素に太りが生じる。このため、画像のエッ
ジ部の形状再現性が悪いという問題が生じる。逆に、黒
画素を小さなドットで形成することとすれば、画像エッ
ジ部の形状再現性は向上されるが、黒ベタ領域の中央付
近における濃度不足が生じるおそれがある。
【0006】階調再現性を向上するために、個々の画素
の形成を、2値画像データではなく、3値以上の多値画
像データに基づいて行えるようにした画像形成装置も提
案されている。この種の画像形成装置では、個々の画素
毎に半導体レーザを点灯させる駆動信号のパルス幅を画
像データの値に応じて変更することにより、ドットの大
きさを画素毎に変更することとしている。しかし、画素
内におけるドット形成位置(特に主走査方向位置)は、
すべての画素に関して共通に設定されるため、小さな画
像データの画素(たとえば、4値画像データの値「1」
の画素)に形成されるドットは、当該画素領域の中央位
置に形成されると、隣接する画素に形成されたドットか
ら分離してしまう。特に、ディザ処理または誤差拡散処
理に代表される擬似中間調処理では、網点の密度または
網点の個々の大きさによって階調表現が達成されてい
る。この場合に、網点を構成すべき個々の画素内のドッ
トが密集していないとすれば、良好な階調再現を期する
ことができない。
【0007】そこで、この発明の目的は、画像を形成す
るドットの集中を促すことができ、これにより画像の形
状再現性および階調再現性を向上することができる画像
形成装置を提供することである。この発明の他の目的
は、画像のエッジ部の形状を良好に再現することができ
るとともに、ベタ画像部の濃度再現性にも優れた画像形
成装置を提供することである。
【0008】この発明のさらに他の目的は、画像のエッ
ジ部を良好に再現することができる一方で、画像形成の
ための印刷材料を節約することができる画像形成装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】なお、
この項において、括弧内に示す英数字は、後述の実施形
態の説明において参照する添付図面(図1〜図14)中
に示された構成要素等の参照符号である。上記の目的を
達成するための請求項1記載の発明は、記録シート上に
画像を形成する画像形成装置であって、画素毎にドット
を形成して記録シート上に画像を形成するとともに、ド
ットの大きさおよび画素内でのドットの位置を画素ごと
に変更することができる画像形成部(25,3)と、画
像を構成する画素の画像データに基づいて、注目画素が
画像のエッジ部を形成するエッジ画素か否かを判定する
エッジ画素判定手段62)と、このエッジ画素判定手段
によって注目画素がエッジ画素であると判定されたとき
に、当該画素内のドット位置を画像の中央部寄りに設定
するドット位置設定手段(64)とを含むことを特徴と
する画像形成装置である。
【0010】この構成によれば、エッジ画素について
は、その画素内でのドット形成位置が画像の中央部寄り
に設定される。これによって、ドットを良好に集中させ
ることができるので、形状再現性に優れた画像を記録シ
ート上に形成することができる。また、網点の密度また
は大きさによって中間階調を表現する擬似中間調画像を
形成する場合に、網点を構成すべきドットが良好に集中
するので、中間階調の再現性が良好になる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記エッジ画素判
定手段によって注目画素がエッジ画素であると判定され
たときには、注目画素がエッジ画素でないと判定された
ときよりも、当該注目画素のドットの大きさを大きく設
定するドットサイズ設定手段(65)をさらに含むこと
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。この
構成によれば、エッジ画素のドットサイズが大きく設定
されるので、画像のエッジ部を強調して、明瞭な画像を
形成できる。
【0012】請求項3に記載のように、上記画像データ
は3値以上の多値画像データであってもよい。この場合
には、画像データの値に応じて個々の画像のドットの大
きさを設定するドットサイズ設定手段(65)がさらに
備えられていることが好ましい。この請求項3記載の構
成が採用される場合には、請求項4に記載のように、前
記ドット位置設定手段は、注目画素の画像データが、多
値画像データの上限値および下限値以外の中間値である
場合にのみ、注目画素の画素内でのドットの位置を変更
するものであることが好ましい。
【0013】すなわち、多値画像データの上限値の場合
には、ドットは最大の大きさで形成されるため、ドット
形成位置の変更は必要ではなく、多値画像データの下限
値の画素については、ドットが形成されないので、ドッ
ト位置の変更処理は意味を持たない。そこで、請求項4
記載の発明では、中間値の画像データを有する画素に関
してのみドット位置の変更を行うことによって、処理の
簡略化が図られている。
【0014】請求項5記載の発明は、注目画素が、画像
データの上限値をとり、かつ、上限値の画像データをと
る隣接画素に囲まれたベタ部中央画素であるか否かを判
定するベタ部中央画素判定手段(63)と、このベタ部
中央画素判定手段によってベタ部中央画素と判定された
画素のドットの大きさが、上限値の画像データをとるが
ベタ部中央画素でない画素のドットよりも大きくなるよ
うに、上限値の画像データをとる画素のドットの大きさ
を定めるドットサイズ設定手段(65)とをさらに含む
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
画像形成装置である。
【0015】この発明では、ベタ画像部分の中央付近の
画素についてはドットの大きさが大きく設定され、ベタ
画像部の周縁部を形成する高濃度画素については、ドッ
トの大きさが比較的小さくされる。これによって、ベタ
画像部の周縁部におけるドットのはみ出しを防ぐことが
できるので、ベタ画像部のエッジ部における形状再現性
を向上することができる。それとともに、ベタ画像部の
中央付近では大きなドットサイズのドットによって良好
な濃度再現性が確保される。
【0016】請求項6記載の発明は、注目画素が、画像
データの上限値をとり、かつ、上限値の画像データをと
る隣接画素に囲まれたベタ部中央画素であるか否かを判
定するベタ部中央画素判定手段(63)と、このベタ部
中央画素判定手段によってベタ部中央画素と判定された
画素のドットの大きさが、上限値の画像データをとるが
ベタ部中央画素でない画素のドットよりも小さくなるよ
うに、上限値の画像データをとる画素のドットの大きさ
を定めるドットサイズ設定手段(65)とをさらに含む
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
画像形成装置である。
【0017】この発明では、ベタ画像部の周辺付近を形
成する画素については比較的大きなサイズのドットが形
成され、ベタ画像部の中央付近の画素に関しては比較的
小さなドットが形成される。これによって、ベタ画像部
の輪郭を確保しながら、印刷材料(たとえばトナー)の
消費を節減することができる。請求項7記載の発明は、
記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、
画素毎にドットを形成して記録シート上に画像を形成す
るとともに、ドットの大きさを画素ごとに変更すること
ができる画像形成部(25,3)と、注目画素が、画像
データの上限値をとり、かつ、上限値の画像データをと
る隣接画素に囲まれたベタ部中央画素であるか否かを判
定するベタ部中央画素判定手段(63)と、このベタ部
中央画素判定手段によってベタ部中央画素と判定された
画素のドットの大きさが、上限値の画像データをとるが
ベタ部中央画素でない画素のドットよりも大きくなるよ
うに、上限値の画像データをとる画素のドットの大きさ
を定めるドットサイズ設定手段(65)とを含むことを
特徴とする画像形成装置である。
【0018】この構成によって、請求項5の発明に関連
して述べた効果を達成できる。請求項8記載の発明は、
記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、
画素毎にドットを形成して記録シート上に画像を形成す
るとともに、ドットの大きさを画素ごとに変更すること
ができる画像形成部(25,3)と、注目画素が、画像
データの上限値をとり、かつ、上限値の画像データをと
る隣接画素に囲まれたベタ部中央画素であるか否かを判
定するベタ部中央画素判定手段(63)と、このベタ部
中央画素判定手段によってベタ部中央画素と判定された
画素のドットの大きさが、上限値の画像データをとるが
ベタ部中央画素でない画素のドットよりも小さくなるよ
うに、上限値の画像データをとる画素のドットの大きさ
を定めるドットサイズ設定手段(65)とを含むことを
特徴とする画像形成装置である。
【0019】この構成によって、請求項6に関連して述
べた効果を達成することができる。ドットサイズ設定手
段が請求項5または請求項7に記載した機能と、請求項
6または請求項8に記載した機能とを切り換えて実現で
きるものである場合には、これらの2つの機能を切り換
えるモード切換手段(70)をさらに設けてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかる画像処理装置が適用されたデ
ィジタル複写機の電気的構成を説明するためのブロック
図である。このディジタル複写機は、原稿画像を光学的
に読み取るための読取部1と、この読取部1によって原
稿画像を読み取って得られた画像データに対して各種の
処理を施すための画像処理部2と、この画像処理部2に
よって処理された後の画像データに基づき、記録シート
上に原稿に対応した画像を形成する画像形成部3とを備
えている。
【0021】読取部1は、たとえばCCD等のイメージ
センサ11と、このイメージセンサ11によって原稿画
像を走査するための走査機構(図示せず)とを備えてい
る。この走査機構は、原稿が載置されるコンタクトガラ
スの下方に設けられたランプと、このランプによる原稿
の照明位置を変更するためにコンタクトガラスの下方で
移動する移動機構を含むものであってもよい。また、上
記走査機構は、定位置で原稿を照明するためのランプ
と、この原稿による照明位置である読取位置を通して原
稿を搬送する原稿搬送機構とを含むものであってもよ
い。
【0022】画像形成部3は、電子写真プロセスによっ
て記録シート上にトナー像を形成する形式のものであ
る。すなわち、画像形成部3は、感光体(図示せず)
と、この感光体に静電潜像を書き込むためのレーザ走査
ユニット(LSU)31と、書き込まれた静電潜像をト
ナー像に現像するための現像装置(図示せず)と、感光
体表面のトナー像を記録シートの表面に転写するための
転写機構(図示せず)と、記録シートの表面に転写され
たトナー像を定着させるための定着装置(図示せず)と
を含む。
【0023】画像処理部2は、イメージセンサ11から
出力されるたとえば8ビット(256階調)の多値画像
データに対してフィルタ処理や階調補正処理を施す多値
画像処理部21を備えている。この場合、フィルタ処理
とは、たとえば画像データに対して平滑化処理またはエ
ッジ強調処理を施す画像処理である。また、階調補正処
理とは、たとえば、画像形成部3における出力エンジン
のγ特性を補正するγ補正処理である。
【0024】多値画像処理部21によって処理された後
の画像データは、擬似中間調生成処理部22に入力され
る。この擬似中間調生成処理部22は、ディザ処理や誤
差拡散処理等に代表される擬似中間調処理を行うもので
あって、多値画像処理部21から与えられる256値の
画像データから、0,1,2,3の4値の画像データを
生成する。ディザ処理とは、各マトリクス位置に異なる
しきい値を設定したディザマトリクスを用いて多値画像
データを量子化レベルの低い画像データに変換する処理
である。たとえば、入力画像データを2値化するディザ
処理では、ディザマトリクスの各マトリクス位置にそれ
ぞれ1つのしきい値が設定されていて、当該マトリクス
位置に相当する画像データがそのしきい値以上か未満か
に応じて画像データが2値化されることになる。擬似中
間調生成処理の出力データが4値データである場合に
は、2値化結果は、「0」または「3」となる。4値化
のためのディザ処理では、ディザマトリクスの各マトリ
クス位置にそれぞれ3つのしきい値が設定される。この
3つのしきい値と入力画像データを比較することによっ
て、0,1,2,3のいずれかの画像データが入力画像
データの大小に応じて生成される。
【0025】誤差拡散処理とは、入力画像データを量子
化するときに生じた量子化誤差を周辺の画素に予め定め
る誤差拡散係数を生じて分配するとともに、個々の画素
の量子化処理の際には当該画素の画像データに周辺の画
素から分配される誤差の累積値である累積誤差を加算し
た値に対して量子化を行う処理である。2値誤差拡散処
理では1つのしきい値が定められ、入力画像データと周
辺の画素から分配される誤差の累積値との合計値が2値
化しきい値と比較されて、画像データが2値化される。
この場合の出力データは、「0」または「3」となる。
4値誤差拡散処理では、入力画像データを量子化するた
めの量子化しきい値が3つ用意される。入力画像データ
と周辺の画素からの累積誤差との合計値はそれら3つの
しきい値と比較され、その比較結果に応じて0,1,
2,3のいずれかのデータが出力されることになる。
【0026】擬似中間調生成処理部22によって生成さ
れる4値画像データは、スムージング処理部23による
スムージング処理を受ける。スムージング処理とは、画
像のエッジ部のジャギーや凹凸を軽減して画像の輪郭を
滑らかにするための処理である。この処理の詳細につい
ては後述する。スムージング処理後の4値画像データ
は、ドット補正処理部24に入力される。このドット補
正処理部24は、主として画像のエッジ部のはみ出しを
抑制するための処理を行う。より具体的には、レーザ走
査ユニット31における個々の画素に対応したレーザ点
灯時間を規定するパルス幅データと、個々の画素内のい
ずれの位置においてレーザを点灯させるかを規定する位
置寄せデータとを生成する。このドット補正処理部24
における処理の詳細は後述する。
【0027】ドット補正処理部24からのパルス幅デー
タおよび位置寄せデータは、パルス幅変調器(PWM)
25に入力され、レーザ走査ユニット31が備える半導
体レーザを点灯させるためのレーザ点灯信号に変換され
る。このレーザ点灯信号がレーザ走査ユニット31に与
えられることにより、個々の画素位置において、位置寄
せデータにより規定されるタイミングで、パルス幅デー
タによって規定される時間にわたり、半導体レーザが点
灯されることになる。
【0028】図2は、スムージング処理部23の構成を
説明するためのブロック図である。スムージング処理部
23は、画像を形成する複数の画素を順次注目画素と
し、この注目画素が文字部または線画部のエッジを構成
するエッジ画素か否かを判定するためのエッジ画素判定
部231と、このエッジ画素判定部231によってエッ
ジ画素と判定された注目画素に対してスムージング演算
を行うことにより、スムージング処理された画像データ
を出力するスムージング演算部232とを備えている。
【0029】エッジ画素判定部231は、原稿画素を走
査する際または記録画像を感光体上に書き込む際の主走
査方向に沿った横エッジを形成する画素(横エッジ画
素)を検出するための横エッジ判定部231Hと、主走
査方向に直交する方向である副走査方向に沿う縦エッジ
を形成する画素(縦エッジ画素)を検出する縦エッジ判
定部231Vとを備えている。横エッジ判定部231H
または縦エッジ判定部231Vによって注目画素が横エ
ッジまたは縦エッジを形成する画素であると判定されれ
ば、この注目画素に対してスムージング演算部232に
よるスムージング処理が施される。横エッジまたは縦エ
ッジのいずれをも形成しない非エッジ画素に対しては、
スムージング演算部232によるスムージング演算は行
われない。
【0030】図3は、横エッジ画素を検出するために横
エッジ判定部231Hによって参照される横エッジマッ
チングパターンを示す図である。また、図4は、縦エッ
ジを構成するエッジ画素を検出するために縦エッジ判定
部231Vによって参照される縦エッジマッチングパタ
ーンを示す図である。横エッジ判定部231Hによって
参照される横エッジマッチングパターンは、主走査方向
に5画素の範囲、副走査方向に3ラインの範囲からなる
5×3画素のマトリクスパターンを2つ含む。図3(a)
に示された第1のマッチングパターンは、注目画素c3
を中央に含む5×3画素のマトリクスと照合されて、注
目画素c3が画像の下端(主走査方向下流側端)に相当
する横エッジ部を形成する画素か否かを判定するための
マッチングパターンである。また、図3(b)には、注目
画素c3を中心とする5×3画素のマトリクスの構成画
素の画像データと照合されて、注目画素c3が画像の上
端(主走査方向上流側端)に相当するエッジ部を形成す
る画素か否かを判定するための第2の横エッジマッチン
グパターンが示されている。
【0031】図3(a)の第1の横エッジマッチングパタ
ーンでは、注目画素c3に対して副走査方向上流側に隣
接するラインにおいて主走査方向に整列した5つのマト
リクス位置に4値画像データの上限値である「3」が設
定されている。また、注目画素c3に対して副走査方向
下流側に隣接するラインにおいて主走査方向に整列した
5つのマトリクス位置には4値画像データの下限値であ
る「0」が設定されている。
【0032】図3(b)に示された第2の横エッジマッチ
ングパターンでは、注目画素c3に対して副走査方向上
流側に隣接するラインにおいて主走査方向に整列した5
つのマトリクス位置に「0」が設定されている。そし
て、注目画素c3に対して副走査方向下流側に隣接する
ラインにおいては、主走査方向に整列した5つのマトリ
クス位置に「3」が設定されている。図4(a)に示され
ている第1の縦エッジマッチングパターンは、主走査方
向に3画素、副走査方向に5ラインの3×5画素のマト
リクスで構成されている。この第1の縦エッジマッチン
グパターンでは、マトリクスの中央に位置する注目画素
c3の主走査方向上流側に隣接する画素を中央に含んで
副走査方向に整列した5つのマトリクス位置に、4値画
像データの上限値である「3」が共通に設定されてい
る。また、注目画素c3の主走査方向下流側に隣接する
画素を中央に含んで副走査方向に整列した5つのマトリ
クス位置には、4値画像データの下限値である「0」が
共通に設定されている。
【0033】図4(b)に示す第2の縦エッジマッチング
パターンも同様に3×5画素のマトリクスからなってい
る。そして、マトリクスの中央に位置する注目画素c3
の主走査方向上流側に隣接する画素を中央に含んで副走
査方向に整列した5つのマトリクス位置には、「0」が
設定されていて、注目画素c3の主走査方向下流側に隣
接する画素を中央に含んで副走査方向に整列した5つの
マトリクス位置には共通に値「3」が設定されている。
【0034】エッジ画素判定部231は、図5に示すよ
うに注目画素c3を中心とした5画素×5ラインのマト
リクスを構成する画素a1〜a5,b1〜b5,c1〜
c5,d1〜d5,e1〜e5の画像データに注目し
て、注目画素c3がエッジ画素か否かを判定する。具体
的には、横エッジ判定部231Hにおいては、画素b1
〜b5がいずれも値「3」をとり、画素d1〜d5がい
ずれも値「0」をとる場合に、図3(a)に示す第1の横
エッジマッチングパターンに適合するものとして、注目
画素c3を横エッジ画素と判定する。同様に、横エッジ
判定部231Hは、画素b1〜b5がいずれも値「0」
をとり、画素d1〜d5がいずれも値「3」をとる場合
に、注目画素c3を横エッジ画素と判定する。
【0035】縦エッジ判定部231Vにおいても同様
に、画素a2,b2,c2,d2,e2がいずれも値
「3」をとり、かつ画素a4,b4,c4,d4,e4
がいずれも値「0」をとる場合に、図4(a)に示す第1
の縦エッジマッチングパターンに該当するものとして、
注目画素c3を縦エッジ画素と判定する。また、縦エッ
ジ判定部231Vは、画素a2,b2,c2,d2,e
2がいずれも値「0」をとり、かつ、画素a4,b4,
c4,d4,e4がいずれも値「3」をとる場合に、図
4(b)に示す第2の縦エッジマッチングパターンに該当
するものとして、注目画素c3を縦エッジ画素と判定す
る。
【0036】スムージング演算部232は、図2に示さ
れているように、縦エッジ合計値演算部50Vと横エッ
ジ合計値演算部50Hとを備えている。縦エッジ合計値
演算部50Vは、注目画素c3を中央に含んで副走査方
向に整列した5つの画素a3,b3,c3,d3,e3
の画像データの合計値を演算する。これに対して、横エ
ッジ合計値演算部50Hは、注目画素c3を中央に含ん
で主走査方向に整列した5つの画素c1〜c5の画像デ
ータの合計値を演算する。
【0037】縦エッジ合計値演算部50Vおよび横エッ
ジ合計値演算部50Hによって求められた合計値は、セ
レクタ51によりいずれか一方が選択され、この選択さ
れた合計値が合計値判定部52に入力されるようになっ
ている。セレクタ51は、エッジ画素判定部231によ
って注目画素c3が縦エッジ画素であると判定されたと
きには縦エッジ合計値演算部50Vによって演算された
合計値を選択して合計値判定部52に与える。これに対
して、エッジ画素判定部231により、注目画素c3が
横エッジ画素であると判定されたときには、セレクタ5
1は、横エッジ合計値演算部50Hが演算した合計値を
合計値判定部52に与える。
【0038】合計値判定部52の機能は下記の通りであ
る。 (A)0≦合計値≦2のとき 出力値=0(白)とする。 (B)3≦合計値≦7のとき 出力値=1とする。 (C)8≦合計値≦12のとき 出力値=2とする。 (D)13≦合計値≦15のとき 出力値=3(黒)とする。 すなわち、合計値判定部52は、合計値の大小に応じ
て、0,1,2,3の4値画像データを出力する。
【0039】合計値がとり得る値の下限値は「0」であ
り、上限値は「15」である。この合計値がとり得る全
区間が、4つの区間に区分されており、合計値がいずれ
の区間に属するかに応じてスムージング処理後の画像デ
ータ値が定められるようになっている。この実施形態で
は、4値画像データの値0,1,2,3に対して合計値
がとり得る全区間が均等に区分されているわけではな
い。すなわち、0〜15の区間を均等に区分すれば、0
〜3,4〜3,8〜11,12〜15のように出力値
0,1,2,3にそれぞれ対応する区間が定められるべ
きである。この実施形態ではこのような均等に分割され
た区間を採用するのではなく、画像データの下限値
「0」および上限値「3」に対応する区間が小さく、中
間値「1」および「2」に対応した区間が大きくなるよ
うに、合計値の全区間が区分されている。これにより、
注目画素c3の画像データが中間値「1」または「2」
に補正される確率を高くして、スムージング処理を効果
的に達成するようにしている。
【0040】合計値がとり得る全区間を4つの区間に区
分しているのは、4値画像データを取り扱っているから
であって、この区分数は取り扱うべき画像データの量子
化レベルに応じて定めればよい。図6、図7および図8
にスムージング処理部23による処理結果を示す。図6
には、図6(a)に示す単純2値画像データに対してスム
ージング処理を行った後のデータが図6(b)に示されて
いる。図7(a)には図6(a)の単純2値画像データに対し
て2値誤差拡散処理を施した画像データが示されてい
る。この2値誤差拡散処理後の画像データに対してスム
ージング処理部23による処理を施すことにより、図7
(b)に示すデータが得られる。
【0041】図8(a)には、図6(a)の単純2値画像デー
タに対して4値誤差拡散処理を施した画像データが示さ
れている。この図8(a)の画像データに対してスムージ
ング処理部23によるスムージング演算を施すと、図8
(b)に示す画像データが得られる。図6、図7および図
8から理解されるように、いずれの場合にも、画像中の
ジャギーまたは凹凸が軽減され、エッジ部を滑らかに再
現できる画像データが得られる。
【0042】なお、この実施形態では、主走査方向また
は副走査方向に整列する5つの画素からなる画素列に注
目して、画像の縦エッジ部または横エッジ部を形成する
エッジ画素を抽出することとしているが、エッジ画素判
定処理の際の判定領域を6×6画素または7×7画素等
のより大きなマトリクス範囲に広げ、主走査方向または
副走査方向に整列する6画素以上の画素列に注目して、
エッジ判定を行うこととしてもよい。これにより、より
確実に文字部または線画部のエッジを形成する画素に対
してのみスムージング処理を選択的に施すことができ
る。すなわち、誤差拡散表現によるドット分散表現部や
スクリーン表現によるドット集中表現部に代表される階
調表現部に対しては、スムージング処理を施さないよう
にすることができ、階調再現に与える悪影響を低減する
ことができる。このような効果を確実に得るために
は、、エッジ判定の際に参照される画素列の長さは、文
字部および線画部のエッジを選択的に抽出することがで
きるように定められることが好ましい。
【0043】図9は、ドット補正処理部24の構成を説
明するためのブロック図である。ドット補正処理部24
は、4値画像データである入力データDinが、0,1,
2,3のいずれの値をとるかを判定する入力データ判定
部61と、入力データDinに対応する注目画素が主走査
方向に関するエッジ画素か否かを判定するエッジ判定部
62と、注目画素がベタ画像部の中央部を形成するベタ
部中央画素か否かを判定するベタ中央判定部63とを備
えている。さらに、ドット補正処理部24は、入力デー
タ判定部61およびエッジ判定部62における判定結果
に基づいて1つの画素内におけるドット形成位置を表わ
す位置寄せデータPOSを出力するドット位置設定部6
4を備えている。さらに、入力データ判定部61、エッ
ジ判定部62およびベタ中央判定部63における判定結
果に基づいて、個々の画素に形成されるドットサイズを
規定することになるパルス幅データWDを生成するドッ
トサイズ設定部65が備えられている。
【0044】ドットサイズ設定部65には、レジスタD
OTAJ0ないしDOTAJ6が接続されていて、ドッ
トサイズ設定部65は、これらの7つのレジスタのいず
れかに設定されたパルス幅データをパルス幅データWD
として出力するようになっている。7つのレジスタDO
TAJ0ないしDOTAJ6のうち1つのレジスタDO
TAJ5の設定値は、モード切換部70によって2種類
の値に切り換えられるようになっている。モード切換部
70は、通常モードとトナーセーブモードとを切り換え
るためのものであって、たとえばディジタル複写機の上
面の前方部に備えられる切換操作部としてのモード切換
キーを含むものである。
【0045】図10は、ドット位置設定部64によって
出力される位置寄せデータPOSの値を説明するための
図である。位置寄せデータPOSは0,1,2の3種類
の値をとり得る。位置寄せデータPOS=0は、画素内
において主走査方向中央位置にドットを形成すべきこと
を表わし、位置寄せデータPOS=1は、画素内におい
て主走査方向下流側にドットを寄せて形成すべきことを
表わし、位置寄せデータPOS=2は、画素内において
主走査方向上流側にドットを寄せて形成すべきことを表
わす。
【0046】後述するように、注目画素が画像の左側エ
ッジ(主走査方向上流側のエッジ)を形成するエッジ画
素である場合には、位置寄せデータPOS=1とされ
て、ドットの右寄せ処理が行われる。同様に、注目画素
が画像の右側エッジ(主走査方向下流側のエッジ)を形
成するエッジ画素であると判定されると、位置寄せデー
タPOS=2とされて、ドットの左寄せ処理が行われ
る。エッジ画素以外については、位置寄せデータPOS
=0とされて、ドットの右寄せ処理または左寄せ処理が
行われることはない。
【0047】下記表1−1,1−2には、レジスタDO
TAJ0〜DOTAJ6におけるパルス幅データの設定
例が示されている。通常モード時には、DOTAJ0≦
DOTAJ1≦DOTAJ2≦DOTAJ3≦DOTA
J4≦DOTAJ6≦DOTAJ5なる関係が成立する
ようにレジスタDOTAJ0〜DOTAJ6の設定値が
定められている。これに対して、トナーセーブ時には、
表1−2に示されている通り、レジスタDOTAJ5と
レジスタDOTAJ6との間でパルス幅データの大小関
係が逆転している。
【0048】
【表1】
【0049】ドットサイズ設定部65は、入力データ判
定部61における判定結果に基づき、注目画素のデータ
Din=0のときには、レジスタDOTAJ0の設定値を
パルス幅データWDとして出力する。また、入力データ
判定部61によって注目画素の入力データDin=1と判
定されたときには、エッジ判定部62における判定結果
を参照し、注目画素がエッジ以外の画像部分を形成する
画素(すなわち非エッジ画素)であれば、レジスタDO
TAJ1に設定された値をパルス幅データWDとして出
力する。また、入力画像データDin=1であってかつエ
ッジ判定部62が注目画素をエッジ画素であると判定し
ている場合には、ドットサイズ設定部65は、レジスタ
DOTAJ2の設定値をパルス幅データWDとして出力
する。
【0050】注目画素の画像データDin=2であって、
この注目画素がエッジ判定部62によって非エッジの画
素であると判定されると、ドットサイズ設定部65はレ
ジスタDOTAJ3の設定値をパルス幅データWDとし
て出力する。また、注目画素の画像データDin=2であ
って、エッジ判定部62がこの注目画素をエッジ画素で
あると判定していれば、ドットサイズ設定部65は、レ
ジスタDOTAJ4の設定値をパルス幅データWDとし
て出力する。
【0051】入力データ判定部61によって注目画素の
画像データDin=3であると判定されているときには、
ドットサイズ設定部65は、エッジ判定部62の判定結
果は参照せずに、ベタ中央判定部63における判定結果
を参照する。すなわち、入力データDin=3であって、
かつベタ中央判定部63によって注目画素がベタ部中央
画素であると判定されると、ドットサイズ設定部65は
レジスタDOTAJ5の設定値をパルス幅データWDと
して出力する。入力画像データDin=3であって、ベタ
中央判定部63が注目画素をベタ部中央画素であると判
定していなければ、ドットサイズ設定部65はレジスタ
DOTAJ6の設定値をパルス幅データWDとして出力
することになる。
【0052】図11は、エッジ判定部62の働きを説明
するための図である。エッジ判定部62には入力データ
判定部61における判定結果が与えられていて、このエ
ッジ判定部62は注目画素の画像データDinが上限値
「3」または下限値「0」以外の中間値「1」または
「2」である場合にのみ、注目画素が画像のエッジ部を
形成する画素であるか否かの判定を行う。エッジ画素の
判定に際し、エッジ判定部62は、注目画素と、この注
目画素に対して主走査方向上流側および下流側にそれぞ
れ隣接する2画素との合計3画素を参照し、この3つの
画素とエッジ判定パターンEJ1,EJ2とのパターン
マッチングを行う。
【0053】エッジ判定パターンEJ1は、画像の右エ
ッジ部を形成するエッジ画素を抽出するための判定パタ
ーンである。またエッジ判定パターンEJ2は、画像の
左エッジ部を検出するための判定パターンである。すな
わち、「*」で示す注目画素の主走査方向上流側に隣接
する画素の画像データが上限値「3」であって、注目画
素に対して主走査方向下流側に隣接する画素の画像デー
タが下限値「0」である場合に、注目画素は画像の右側
エッジを形成するエッジ画素であるものと判定される。
このとき、位置寄せデータPOS=2とされてドットの
左寄せ処理が行われることになる。また、パルス幅デー
タWDには、画像データDin=1であればレジスタDO
TAJ2の値が設定され、画像データDin=2であれば
レジスタDOTAJ4の値が設定される。
【0054】また、注目画素を含む上記3画素がエッジ
判定パターンEJ2に適合する場合、すなわち注目画素
に対して主走査方向上流側の画素の画像データが下限値
「0」であって、注目画素に対して主走査方向下流側に
隣接する画素の画像データが上限値「3」である場合に
は、注目画素は画像の左側エッジを形成するエッジ画素
であるものと判定される。この場合には、位置寄せデー
タPOS=1とされてドットの右寄せ処理が行われると
ともに、パルス幅データWDには、画像データDin=1
であればレジスタDOTAJ2の設定値が与えられ、画
像データDin=2であればレジスタDOTAJ4の値か
与えられる。
【0055】エッジ判定パターンEJ1,EJ2のいず
れにも適合しない場合には、注目画素は非エッジ画素で
あると判定される。この場合、位置寄せデータPOS=
0とされてドットの位置寄せ処理は行われない。また、
パルス幅データWDには、画像データDin=1のときに
はレジスタDOTAJ1の値が設定され、画像データD
in=2のときにはレジスタDOTAJ3の値が設定され
る。このようにして、画像のエッジを形成する画素につ
いては、この画素の画像データが中間値をとる場合に、
その画素内において画像の中央部の方向に寄せてドット
が形成されることになる。レジスタDOTAJ1,DO
TAJ2;DOTAJ4,DOTAJ3の間には、表1
−1,1−2に示されている通り、DOTAJ1≦DO
TAJ2,DOTAJ3≦DOTAJ4なる関係が成立
している。したがって、エッジ画素については非エッジ
画素よりも大きなサイズのドットが形成される。これに
よって、画像のエッジ部の明確化が図られている。
【0056】図12は、ベタ中央判定部63の働きを説
明するための図である。このベタ中央判定部63は、入
力データ判定部61による判定結果を受けて、画像デー
タDin=3の注目画素に関してのみベタ中央部の構成画
素か否かを判定する。具体的には、注目画素を中心とし
た3×3画素のマトリクスの構成画素の画像データを参
照して、それらの画像データが図12に示されているベ
タ部中央画素判定パターンSJに適合しているかどうか
を調べるためのパターンマッチング処理が行われる。ベ
タ部中央画素判定パターンSJは「*」で示す注目画素
の周囲の8つの隣接画素がすべて画像データの上限値
「3」をとるパターンである。したがって、画像データ
の上限値「3」をとる注目画素が上限値「3」の8個の
画素によって取り囲まれているときに、この注目画素は
ベタ部中央画素であると判定され、さもなければ、その
注目画素はベタ部中央画素ではないと判定される。ベタ
部中央画素に対しては、ドットサイズ設定部65の働き
によって、レジスタDOTAJ5の設定値がパルス幅デ
ータWDとして設定される。ベタ部中央画素ではない
が、上限値「3」の画像データを有する注目画素につい
ては、パルス幅データWDにレジスタDOTAJ6の設
定値が当てはめられる。
【0057】通常モード時には、表1−1に示されてい
る通り、DOTAJ5>DOTAJ6なる大小関係が成
立しているから、ベタ部中央画素はベタ部中央画素以外
の画素であって画像データ「3」を有する画素よりも大
きなサイズのドットで再生されることになる。これに対
して、モード切換部70によってトナーセーブモードが
設定されていれば、表1−2から理解されるとおり、D
OTAJ5<DOTAJ6である。したがって、ベタ部
中央画素はベタ画像部の周縁にあって画像データ「3」
を有する画素よりも小さなサイズのドットで再生される
ことになる。
【0058】図13は、通常モード時におけるドット形
成イメージおよびパルス幅変調器25(図1参照)によ
って出力されるPWM出力パルス信号の一例を示す図で
ある。格子配列された個々の画素領域に形成されるドッ
トが円または縦長の楕円で表わされており、それらの内
部に各画素の画像データの値が記されている。また、ラ
インL1ないしL6に対応したPWM出力パルス信号
が、ドット形成イメージ図に対して主走査方向位置を整
列させて表わしてある。
【0059】ドット形成イメージ図において最も大きな
円で表わされたベタ部中央画素に対しては、100%の
パルス幅が設定されている。この場合、記録シート上に
おけるトナーの散りに起因して、ドットは個々の画素領
域内に留まらず、その隣接画素の領域まではみ出して形
成されることになる。ベタ画像部の周縁にあって上限値
「3」をとる各画素に対しては、100%よりも小さな
パルス幅が設定されている。これによって、ドットが個
々の画素の領域からはみ出さないように調整されてい
て、エッジ部における形状再現性の向上が図られてい
る。
【0060】中間値「1」または「2」の画素について
は、それらの値に応じてパルス幅が小さく設定され、そ
の結果として主走査方向に関して縮小されたドットが各
画素の領域内に形成されている。そして、主走査方向に
関してエッジを形成する画素については、画像の中央部
側に寄せてドットが形成されていることが理解される。
このような処理によって、ドットを効率的に集中させる
ことができるので、特に、中間階調の表現のための網点
画像領域において、良好な網点を形成することができ
る。これにより、中間階調の再現性を向上することがで
きる。
【0061】図14は、トナーセーブモード時における
ドット形成イメージ図およびPWM出力パルスの波形図
である。トナーセーブモード時には、画像データが
「3」である画素のうちベタ部中央画素のドットが比較
的小さくされ、ベタ部中央画素以外の画素のドットが比
較的大きく形成される。したがって、ベタ部中央画素に
対応したパルス幅は100%よりも小さく定められるこ
とになる。このような処理の結果、画像の周縁部の形状
再現性を良好に保持しつつ、トナー消費量の節減を図る
ことができる。
【0062】以上のようにこの実施形態によれば、スム
ージング処理のために4つのエッジ検出パターンを用意
し、縦エッジまたは横エッジを形成する画素に関して
は、その周辺の画素との画像データの合計値に応じて画
像データの値を補正することにより、スムージング処理
を達成している。したがって、少ない個数のエッジ検出
パターンで良好なスムージング処理を行えるので、構成
が複雑になることがなく、また処理内容も簡単になる。
それに応じて、コストの削減を図ることができる。
【0063】さらに、スムージング処理後の4値画像デ
ータに対してドットの位置寄せ処理およびドットサイズ
の調整処理をドット補正処理部24で行うことにより、
画像のエッジ部における形状再現性の向上を図りつつ、
ベタ画像部の濃度再現性の向上またはトナー消費量の節
減が併せて図られている。以上、この発明の一実施形態
について説明したが、この発明は他の形態で実施するこ
ともできる。たとえば、スムージング処理とドット補正
処理とは必ずしも組合わせる必要がない。たとえば、ス
ムージング処理を行いドット補正処理を行わないとすれ
ば、スムージング処理の結果として得られた4値画像デ
ータに応じたパルス幅データを生成するとともに、ドッ
ト位置を中央位置に固定した位置寄せデータ(POS=
0)を生成してパルス幅変調器25に与えるようにして
もよい。スムージング処理を省いてドット補正処理のみ
を行う場合には、擬似中間調生成処理部22によって生
成された4値画像データに対してドット補正処理部24
によるドット補正処理を行えばよい。
【0064】また、上記の実施形態では、この発明がデ
ィジタル複写機に適用された例について説明したが、こ
の発明はレーザビームプリンタなどの電子写真プロセス
を利用した画像形成装置に広く適用できるほか、画素毎
にドットサイズの変更が可能な形態の他の方式による画
像形成装置に対しても適用することができる。その他、
特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変
更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる画像処理装置が
適用されたディジタル複写機の電気的構成を説明するた
めのブロック図である。
【図2】スムージング処理部の構成を説明するためのブ
ロック図である。
【図3】横エッジ画素を検出するために横エッジ判定部
によって参照される横エッジマッチングパターンを示す
図である。
【図4】縦エッジを構成するエッジ画素を検出するため
に縦エッジ判定部によって参照される縦エッジマッチン
グパターンを示す図である。
【図5】エッジ画素判定部によって参照される5画素×
5ラインのマトリクスを示す図である。
【図6】単純2値画像データに対してスムージング処理
を施した例を示す図である。
【図7】2値誤差拡散処理を施した画像データに対して
スムージング処理を施した例を示す図である。
【図8】4値誤差拡散処理を施した画像データに対して
スムージング処理を施した例を示す図である。
【図9】ドット補正処理部の構成を説明するためのブロ
ック図である。
【図10】ドット位置設定部によって出力される位置寄
せデータの値を説明するための図である。
【図11】エッジ判定部の働きを説明するための図であ
る。
【図12】ベタ中央判定部の働きを説明するための図で
ある。
【図13】通常モード時におけるドット形成イメージお
よびPWM出力パルス信号の一例を示す図である。
【図14】トナーセーブモード時におけるドット形成イ
メージおよびPWM出力パルス信号の波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 読取部 2 画像処理部 3 画像形成部 11 イメージセンサ 21 多値画像処理部 22 擬似中間調生成処理部 23 スムージング処理部 24 ドット補正処理部 25 パルス幅変調器 31 レーザ走査ユニット 50H 横エッジ合計値演算部 50V 縦エッジ合計値演算部 51 セレクタ 52 合計値判定部 61 入力データ判定部 62 エッジ判定部 63 ベタ中央判定部 64 ドット位置設定部 65 ドットサイズ設定部 70 モード切換部 231 エッジ画素判定部 231H 横エッジ判定部 231V 縦エッジ判定部 232 スムージング演算部 DOTAJ0〜DOTAJ6 レジスタ EJ1 エッジ判定パターン EJ2 エッジ判定パターン SJ ベタ部中央画素判定パターン POS 位置寄せデータ WD パルス幅データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA05 AA24 AA26 AB07 AB13 BB01 BB20 BC09 DA03 DA04 DA09 5B057 AA11 BA02 BA30 CA06 CA07 CA12 CA16 CB06 CB07 CB12 CB16 CE05 CE13 CH08 CH11 CH18 DB02 DB08 DB09 DC16 5C077 LL05 LL19 MP06 MP07 NN03 NN05 NN07 NN17 PP43 PP48 PP55 PP68 PQ08 RR10 RR11 TT03 TT06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録シート上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 画素毎にドットを形成して記録シート上に画像を形成す
    るとともに、ドットの大きさおよび画素内でのドットの
    位置を画素ごとに変更することができる画像形成部と、 画像を構成する画素の画像データに基づいて、注目画素
    が画像のエッジ部を形成するエッジ画素か否かを判定す
    るエッジ画素判定手段と、 このエッジ画素判定手段によって注目画素がエッジ画素
    であると判定されたときに、当該画素内のドット位置を
    画像の中央部寄りに設定するドット位置設定手段とを含
    むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記エッジ画素判定手段によって注目画素
    がエッジ画素であると判定されたときには、注目画素が
    エッジ画素でないと判定されたときよりも、当該注目画
    素のドットの大きさを大きく設定するドットサイズ設定
    手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】上記画像データが3値以上の多値画像デー
    タであって、 多値画像データの値に応じて個々の画素のドットの大き
    さを設定するドットサイズ設定手段をさらに含むことを
    特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記ドット位置設定手段は、注目画素の画
    像データが、多値画像データの上限値および下限値以外
    の中間値である場合にのみ、注目画素の画素内でのドッ
    トの位置を変更するものであることを特徴とする請求項
    3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】注目画素が、画像データの上限値をとり、
    かつ、上限値の画像データをとる隣接画素に囲まれたベ
    タ部中央画素であるか否かを判定するベタ部中央画素判
    定手段と、 このベタ部中央画素判定手段によってベタ部中央画素と
    判定された画素のドットの大きさが、上限値の画像デー
    タをとるがベタ部中央画素でない画素のドットよりも大
    きくなるように、上限値の画像データをとる画素のドッ
    トの大きさを定めるドットサイズ設定手段とをさらに含
    むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】注目画素が、画像データの上限値をとり、
    かつ、上限値の画像データをとる隣接画素に囲まれたベ
    タ部中央画素であるか否かを判定するベタ部中央画素判
    定手段と、 このベタ部中央画素判定手段によってベタ部中央画素と
    判定された画素のドットの大きさが、上限値の画像デー
    タをとるがベタ部中央画素でない画素のドットよりも小
    さくなるように、上限値の画像データをとる画素のドッ
    トの大きさを定めるドットサイズ設定手段とをさらに含
    むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】記録シート上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 画素毎にドットを形成して記録シート上に画像を形成す
    るとともに、ドットの大きさを画素ごとに変更すること
    ができる画像形成部と、 注目画素が、画像データの上限値をとり、かつ、上限値
    の画像データをとる隣接画素に囲まれたベタ部中央画素
    であるか否かを判定するベタ部中央画素判定手段と、 このベタ部中央画素判定手段によってベタ部中央画素と
    判定された画素のドットの大きさが、上限値の画像デー
    タをとるがベタ部中央画素でない画素のドットよりも大
    きくなるように、上限値の画像データをとる画素のドッ
    トの大きさを定めるドットサイズ設定手段とを含むこと
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】記録シート上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 画素毎にドットを形成して記録シート上に画像を形成す
    るとともに、ドットの大きさを画素ごとに変更すること
    ができる画像形成部と、 注目画素が、画像データの上限値をとり、かつ、上限値
    の画像データをとる隣接画素に囲まれたベタ部中央画素
    であるか否かを判定するベタ部中央画素判定手段と、 このベタ部中央画素判定手段によってベタ部中央画素と
    判定された画素のドットの大きさが、上限値の画像デー
    タをとるがベタ部中央画素でない画素のドットよりも小
    さくなるように、上限値の画像データをとる画素のドッ
    トの大きさを定めるドットサイズ設定手段とを含むこと
    を特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006326913A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、画像形成装置及びプログラム

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