JP2002164741A - 角度復調装置、角度復調方法及び記録媒体 - Google Patents

角度復調装置、角度復調方法及び記録媒体

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JP2002164741A
JP2002164741A JP2000358845A JP2000358845A JP2002164741A JP 2002164741 A JP2002164741 A JP 2002164741A JP 2000358845 A JP2000358845 A JP 2000358845A JP 2000358845 A JP2000358845 A JP 2000358845A JP 2002164741 A JP2002164741 A JP 2002164741A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数が安定した局部発振信号を生成し、ダ
イレクトコンバージョンの手法により安定した復調を行
う角度復調装置及び角度復調方法を提供することであ
る。 【解決手段】 FM変調信号は増幅され、ミキサ4I及
び4Qで位相差90度の一対の第1の局部発振信号と各
々混合され、一対のベースバンド信号へと変換される。
ベースバンド信号は直流成分のカット等を受けた後、ミ
キサ8I及び8Qで位相差90度の一対の第2の局部発
振信号と各々混合され、得られた信号が互いに加算され
IF(中間周波数)信号が得られ、IF信号は検波され
る。また、ベースバンド信号の一方は局部発振器11に
送られる。局部発振器11は、ベースバンド信号からF
M変調信号の搬送波成分を抽出して第2の局部発振信号
と混合し、混合により得られた信号の周波数に対し一定
の比率に収束するよう、第1の局部発振信号の周波数を
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、角度復調装置及
び角度復調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】FM(Frequency Modulation)変調信号
を復調する手法として、ダイレクトコンバージョンが知
られている。ダイレクトコンバージョンの手法を用いた
FM受信機は、例えば図3に示す構成を有する。
【0003】図3に示すFM受信機においては、アンテ
ナ201により受信されRF(Radio Frequency:ラジ
オ周波数)増幅器202により増幅されたFM変調信号
は分波器203により第1のミキサ204I及び204
Qへと供給される。FM変調信号は、第1の局部発振器
214及び移相器208が作る互いに90度位相の異な
る一対の第1の局部発振信号と各々混合され、一対のベ
ースバンド信号へと変換される。第1の局部発振信号
は、受信した信号の搬送波周波数と同一の周波数に設定
しておく。
【0004】ベースバンド信号はLPF(Low Pass Fil
ter)205I及び205Qにより高調波成分をカット
され、AF(Audio Frequency:オーディオ周波数)増
幅器206I及び206Qにより増幅された後、第2の
ミキサ207I及び207Qによって、第2の局部発振
器215及び移相器209が作る互いに90度位相の異
なる一対の第2の局部発振信号と各々混合される。混合
により得られた信号同士は加算器210により互いに加
算され、これにより、単一の中間周波信号へと変換され
る。
【0005】中間周波信号は、BPF(Band Pass Filt
er)211及びIF(IntermediateFrequency:中間周
波数)増幅器212を介してFM検波器213に供給さ
れ、FM検波器213が中間周波信号を検波し、検波に
より得られたオーディオ信号を出力する。
【0006】ダイレクトコンバージョンの手法によれ
ば、FM変調信号を復調する装置の構成を簡単にできる
上、スーパーヘテロダインと異なり影像周波数近傍の信
号による妨害のおそれがない、という利点が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示す上
述の構成のFM受信機にあっては、第1のミキサにおい
て妨害波の2次歪みあるいは第1の局部発振信号の2次
歪みが発生した場合、これらの2次歪みに含まれる直流
成分がベースバンド信号に混入する。そして、ベースバ
ンド信号に混入した直流成分をHPF(High Pass Filt
er)を用いて除去した場合、ベースバンド信号に変換さ
れたFM変調信号の搬送波成分も除去されてしまうの
で、FM変調信号が正確に復調されない。
【0008】FM変調信号の復調の正確さを損なわずに
この直流成分を除去するための手法としては、例えば、
特願2000−232024に開示されている手法が考
えられる。特願2000−232024の手法は、中間
周波信号を抽出して、PLL(Phase Lock Loop)を用
い、第1の局部発振信号を、抽出した中間周波信号の搬
送波成分の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束
させることにより、第1の局部発振信号の周波数を、受
信する対象のFM変調信号の搬送波周波数から所定量オ
フセットさせた周波数とするものである。この手法によ
り、第1の局部発振信号の周波数は受信する対象のFM
変調信号の搬送波周波数から所定量オフセットさせた周
波数となり、従って、HPFを用いて、正確さを損なう
ことなくベースバンド信号から容易に直流成分を除去で
きるようになる。
【0009】しかし、中間周波信号はFM変調された信
号であって、中間周波信号の周波数は絶えず変動する。
従って、特願2000−232024の手法によった場
合、第1の局部発振信号の周波数がオフセットされる量
が不安定になる場合があり得た。第1の局部発振信号の
周波数がオフセットされる量が不安定になると、FM受
信機の復調動作が不安定になる。
【0010】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、周波数が安定した局部発振信号を生成し、ダイレク
トコンバージョンの手法により安定した復調を行う角度
復調装置及び角度復調方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる角度復調装置は、第
1の局部発振信号、及び、前記第1の局部発振信号と実
質的に90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1
発振部と、外部より角度変調信号を入力し、前記第1発
振部より前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号
を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局
部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が実質的に0で
ある成分を除いた成分から構成される第1ベースバンド
信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移
相信号の瞬時値との積のうち周波数が実質的に0である
成分を除いた成分から構成される第2ベースバンド信号
を生成する第1混合部と、所定の中間周波数と所定範囲
内のオフセット周波数との差又は和に実質的に等しい周
波数を有する第2の局部発振信号、及び、前記第2の局
部発振信号と実質的に90度位相が異なる第2移相信号
を生成する第2発振部と、前記第1混合部より前記第1
及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振部よ
り前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力
して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の
局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド
信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又
は差を表す中間周波信号を生成する第2混合部と、前記
第2混合部より前記中間周波信号を入力して復調するこ
とにより角度復調信号を生成する復調部と、を備え、前
記第1発振部は、前記第1混合部より前記第1ベースバ
ンド信号又は第2ベースバンド信号を入力し、入力した
前記第1ベースバンド信号又は第2ベースバンド信号に
含まれる前記角度変調信号の搬送波成分を抽出し、抽出
した当該搬送波成分の周波数に対し一定の比率を有する
周波数に収束する信号を生成することにより、前記角度
変調信号の搬送波周波数と前記オフセット周波数との和
又は差に実質的に等しい周波数を有する前記第1の局部
発振信号を生成する、ことを特徴とする。
【0012】このような角度復調装置は、ダイレクトコ
ンバージョンの手法により角度変調信号の復調を行う。
そして、第1の局部発振信号は、第1ベースバンド信号
又は第2ベースバンド信号から抽出される、角度変調信
号の搬送波成分に基づいて生成される。このため、第1
の局部発振信号の周波数は安定し、従って、このような
角度復調装置による復調の動作は安定する。
【0013】前記第1発振部は、より具体的には、例え
ば、前記第1混合部より前記第1ベースバンド信号又は
第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振部より前
記第2の局部発振信号を入力して、入力した前記第1ベ
ースバンド信号又は第2ベースバンド信号に含まれる前
記角度変調信号の搬送波成分の瞬時値と入力した前記第
2の局部発振信号の瞬時値との積を表す信号を生成する
第3混合部と、前記第3混合部が生成した信号のうちか
ら、前記角度変調信号の搬送波周波数と前記第2の局部
発振信号の周波数との和又は差に相当する周波数を有す
る前記搬送波成分を抽出する搬送波成分抽出部と、前記
搬送波成分抽出部が抽出した前記搬送波成分の周波数に
対し一定の比率を有する周波数に収束する信号を生成す
ることにより、前記角度変調信号の搬送波周波数と前記
オフセット周波数との和又は差に実質的に等しい周波数
を有する前記第1の局部発振信号を生成する可変周波数
発振器と、を備えることより、第1の局部発振信号を生
成すればよい。
【0014】前記可変周波数発振器は、例えば、前記搬
送波成分抽出部が抽出した成分を所定の第1の分周比で
分周して得られる信号と前記第1の局部発振信号を所定
の第2の分周比で分周して得られる信号との位相差に基
づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記搬送波成
分抽出部が抽出した成分の周波数に対し一定の比率を有
する値へと収束するように前記第1の局部発振信号の周
波数を決定して、決定した周波数を有する前記第1の局
部発振信号を生成するPLL(Phase Lock Loop)制御
部を備えるものとすれば、周波数が高い精度で安定した
第1の局部発振信号を容易に生成する。
【0015】あるいは、前記第1発振部は、例えば、前
記第1混合部より前記第1ベースバンド信号又は第2ベ
ースバンド信号を入力し、入力した前記第1ベースバン
ド信号又は第2ベースバンド信号のうちから、前記角度
変調信号の搬送波成分を抽出する搬送波成分抽出部と、
前記第2発振部より前記第2の局部発振信号を入力し
て、前記搬送波成分抽出部が抽出した前記搬送波成分の
瞬時値と入力した前記第2の局部発振信号の瞬時値との
積を表す信号を生成し、生成した当該信号のうち、前記
角度変調信号の搬送波周波数と前記第2の局部発振信号
の周波数との和又は差に相当する周波数を有する成分を
抽出する第3混合部と、前記第3混合部が抽出した成分
の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束する信
号を生成することにより、前記角度変調信号の搬送波周
波数と前記オフセット周波数との和又は差に実質的に等
しい周波数を有する前記第1の局部発振信号を生成する
可変周波数発振器と、を備えることにより第1の局部発
振信号を生成してもよい。
【0016】この場合、前記可変周波数発振器は、例え
ば、前記第3混合部が抽出した成分を所定の第1の分周
比で分周して得られる信号と前記第1の局部発振信号を
所定の第2の分周比で分周して得られる信号との位相差
に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記搬送
波成分抽出部が抽出した成分の周波数に対し一定の比率
を有する値へと収束するように前記第1の局部発振信号
の周波数を決定して、決定した周波数を有する前記第1
の局部発振信号を生成するPLL(Phase LockLoop)制
御部を備えるものとすれば、周波数が高い精度で安定し
た第1の局部発振信号を容易に生成する。
【0017】前記オフセット周波数の大きさは、300
ヘルツ以内であることが望ましい。音声信号を再生する
場合、その音声信号のうち300ヘルツ程度以下の成分
は除去されても、再生される音声の正確さは損なわれな
い。従って、HPFやコンデンサを用いてベースバンド
信号からオフセット周波数未満の成分を除去することに
より、復調の正確さを損なうことなく混合部の2次歪み
の直流成分が容易に除去されるようになる。
【0018】また、この発明の第2の観点にかかる角度
復調方法は、第1の局部発振信号、及び、前記第1の局
部発振信号と実質的に90度位相が異なる第1移相信号
を生成し、外部より角度変調信号を入力し、前記角度変
調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との
積のうち周波数が実質的に0である成分を除いた成分か
ら構成される第1ベースバンド信号を生成し、前記角度
変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積の
うち周波数が実質的に0である成分を除いた成分から構
成される第2ベースバンド信号を生成し、所定の中間周
波数と所定範囲内のオフセット周波数との差又は和に実
質的に等しい周波数を有する第2の局部発振信号、及
び、前記第2の局部発振信号と実質的に90度位相が異
なる第2移相信号を生成し、前記第1ベースバンド信号
の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び
前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号
の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成
し、前記中間周波信号を検波することにより角度復調信
号を生成する角度復調方法であって、前記第1の局部発
振信号は、前記角度変調信号の搬送波周波数と前記オフ
セット周波数との和又は差に実質的に等しい周波数を有
するものであり、前記第1ベースバンド信号又は第2ベ
ースバンド信号に含まれる前記角度変調信号の搬送波成
分を抽出し、抽出した当該搬送波成分の周波数に対し一
定の比率を有する周波数に収束する信号を生成すること
により生成される、ことを特徴とする。
【0019】このような角度復調方法によれば、ダイレ
クトコンバージョンの手法により角度変調信号の復調が
行われる。そして、第1の局部発振信号は、第1ベース
バンド信号又は第2ベースバンド信号から抽出される、
角度変調信号の搬送波成分に基づいて生成される。この
ため、第1の局部発振信号の周波数は安定し、従って、
このような角度復調方法による復調の動作は安定する。
【0020】また、この発明の第3の観点にかかるコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを、
第1の局部発振信号、及び、前記第1の局部発振信号と
実質的に90度位相が異なる第1移相信号を生成する第
1発振部と、外部より角度変調信号を入力し、前記第1
発振部より前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信
号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の
局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が実質的に0
である成分を除いた成分から構成される第1ベースバン
ド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1
移相信号の瞬時値との積のうち周波数が実質的に0であ
る成分を除いた成分から構成される第2ベースバンド信
号を生成する第1混合部と、所定の中間周波数と所定範
囲内のオフセット周波数との差又は和に実質的に等しい
周波数を有する第2の局部発振信号、及び、前記第2の
局部発振信号と実質的に90度位相が異なる第2移相信
号を生成する第2発振部と、前記第1混合部より前記第
1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振部
より前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入
力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2
の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバン
ド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和
又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合部と、前
記第2混合部より前記中間周波信号を入力して復調する
ことにより角度復調信号を生成する復調部として機能さ
せ、前記第1発振部を、前記第1混合部より前記第1ベ
ースバンド信号又は第2ベースバンド信号を入力し、入
力した前記第1ベースバンド信号又は第2ベースバンド
信号に含まれる前記角度変調信号の搬送波成分を抽出
し、抽出した当該搬送波成分の周波数に対し一定の比率
を有する周波数に収束する信号を生成することにより、
前記角度変調信号の搬送波周波数と前記オフセット周波
数との和又は差に実質的に等しい周波数を有する前記第
1の局部発振信号を生成する手段として機能させる、た
めのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0021】このような記録媒体に記録されたプログラ
ムを実行するコンピュータは、ダイレクトコンバージョ
ンの手法により角度変調信号の復調を行う。そして、第
1の局部発振信号は、第1ベースバンド信号又は第2ベ
ースバンド信号から抽出される、角度変調信号の搬送波
成分に基づいて生成される。このため、第1の局部発振
信号の周波数は安定し、従って、このようなコンピュー
タによる復調の動作は安定する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる角度復調装置及び角度復調方法を、FM(Frequenc
y Modulation)受信機を例として説明する。
【0023】図1は、この発明の実施の形態にかかるF
M受信機の構成の一例を示す。図示するように、このF
M受信機は、アンテナ1と、RF(Radio Frequency:
ラジオ周波数)増幅器2と、分波器3と、ミキサ4I、
4Q、8I及び8Qと、LPF(Low Pass Filter)5
I及び5Qと、AF(Audio Frequency:オーディオ周
波数)増幅器6I及び6Qと、直流除去部7I及び7Q
と、移相器9及び10と、局部発振器11と、加算器1
2と、BPF(Band Pass Filter)13と、IF(Inte
rmediate Frequency:中間周波数)増幅器14と、FM
検波器15とより構成されている。
【0024】RF増幅器2は、電磁波によりアンテナ1
に励起された信号(RF信号)をアンテナ1から供給さ
れると、アンテナ1から供給された信号を増幅して分波
器3に供給する。分波器3は、RF増幅器2から供給さ
れたRF信号を、ミキサ4I及び4Qに供給する。
【0025】ミキサ4I及び4Qは、互いに実質的に同
一の構成を有している。ミキサ4Iは、分波器3から供
給されるRF信号と局部発振器11から供給される後述
の第1の局部発振信号との積を表す信号(Iチャンネル
ベースバンド信号)を生成して、LPF5Iに供給す
る。ミキサ4Qは、分波器3から供給されるRF信号と
移相器9から供給される後述の第1移相信号との積を表
す信号(Qチャンネルベースバンド信号)を生成して、
LPF5Qに供給する。
【0026】LPF5I及び5Qは、互いに実質的に同
一の構成を有している。LPF5I及び5Qは、ミキサ
4I又は4Qから供給されたIチャンネルベースバンド
信号又はQチャンネルベースバンド信号をフィルタリン
グする。具体的には、LPF5Iは、Iチャンネルベー
スバンド信号のうち、再生されるべき後述のAF信号の
帯域の上限を超える周波数成分を除去し、残りの周波数
成分をAF増幅器6Iに供給する。LPF5Qは、Qチ
ャンネルベースバンド信号のうち、再生されるべきAF
信号の帯域の上限を超える周波数成分を除去し、残りの
周波数成分をAF増幅器6Qに供給する。
【0027】AF増幅器6I及び6Qは互いに実質的に
同一の構成を有している。AF増幅器6Iは、LPF5
Iから供給された信号を増幅して直流除去部7Iに供給
し、AF増幅器6Qは、LPF5Qから供給された信号
を増幅して直流除去部7Qに供給する。
【0028】直流除去部7I及び7Qは互いに実質的に
同一の構成を有しており、例えば、いずれもコンデンサ
あるいはHPF(High Pass Filter)より構成されてい
る。直流除去部7Iは、AF増幅器6Iから供給された
信号のうち直流成分を除去し、その他の成分をミキサ8
Iに供給する。直流除去部7Qは、AF増幅器6Qから
供給された信号のうち直流成分を除去し、その他の成分
をミキサ8Q及び局部発振器11に供給する。
【0029】ミキサ8I及び8Qは、互いに実質的に同
一の構成を有している。ミキサ8Iは、直流除去部7I
から供給される信号と局部発振器11から供給される後
述の第2の局部発振信号との積を表す信号のうち、周波
数がこれら2つの信号の周波数の和(又は差)に実質的
に等しい成分を表す信号を生成して、加算器12に供給
する。ミキサ8Qは、直流除去部7Qから供給される信
号と移相器10から供給される後述の第2移相信号との
積を表す信号のうち、周波数がこれら2つの信号の周波
数の和(又は差)に実質的に等しい成分を表す信号を生
成して、加算器12に供給する。
【0030】移相器9は、局部発振器11より第1の局
部発振信号を供給されると、第1の局部発振信号の位相
を実質的に90度遅らせた信号である第1移相信号を生
成し、ミキサ4Qに供給する。移相器10は、局部発振
器11より第2の局部発振信号を供給されると、第2の
局部発振信号の位相を実質的に90度遅らせた信号であ
る第2移相信号を生成し、ミキサ8Qに供給する。
【0031】加算器12は、ミキサ8I及び8Qから供
給される信号の和を表す信号を生成して、BPF13に
供給する。BPF13は、加算器12から供給された信
号をフィルタリングする。具体的には、BPF13は、
加算器12から供給された信号のうち、所定の中間周波
数近傍の帯域の成分をIF増幅器14に供給し、その他
の成分を実質的に遮断する。IF増幅器14は、BPF
13から供給された成分(IF信号)を増幅して、FM
検波器15に供給する。
【0032】FM検波器15は、比検波器、クワドラチ
ャ復調回路その他任意のFM検波回路や、AF増幅器及
びスピーカなどから構成されており、IF増幅器14か
ら供給された信号の周波数変移を振幅へと変換すること
によりIF信号のFM復調を行い、復調により得られた
AF信号を、このFM受信機の出力信号として出力し、
再生する。
【0033】局部発振器11は、図2に示すように、L
PF101及び109と、発振器102と、ミキサ10
3と、BPF104と、増幅器105と、振幅制限器1
06と、分周器107及び111と、位相比較器108
と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)110
とより構成されている。
【0034】LPF101は、直流除去部7Qより供給
される信号のうち、周波数が所定のオフセット周波数以
下である部分をミキサ103に供給し、周波数がオフセ
ット周波数を超える成分を実質的に除去する。発振器1
02は、交流信号を生成してミキサ103に供給し、ま
た、この交流信号を、上述の第2の局部発振信号とし
て、移相器10及びミキサ8Iに供給する。第2の局部
発振信号の周波数は、BPF13の通過帯域内の所定の
中間周波数と上述のオフセット周波数との差(又は和)
に実質的に等しい。ミキサ103は、LPF101から
供給される信号と発振器102から供給される第2の局
部発振信号との積を表す信号を生成して、BPF104
に供給する。
【0035】BPF104は、ミキサ103より供給さ
れた信号のうち、LPF101から供給される信号の周
波数と第2の局部発振信号の周波数との和(又は差)に
あたる周波数を有する成分を増幅器105に供給し、他
の成分を実質的に除去する。増幅器105は、BPF1
04より供給された成分を増幅して振幅制限器106に
供給する。振幅制限器106は、増幅器105より供給
された成分の振幅を所定値以下に制限して得られる信号
を、分周器107に供給する。
【0036】VCO110は交流信号を生成し、この交
流信号の周波数を、自己に供給された制御信号が指定す
る変化分だけ変化させる。なお、VCO110は、制御
信号が未だ自己に供給されていない状態では、例えば、
自己に固有のフリーランニング周波数の交流信号を生成
するものとする。そして、VCO110は、自己が生成
した交流信号を分周器111へと供給し、また、この交
流信号を第1の局部発振信号としてミキサ4I及び移相
器9へと供給する。
【0037】分周器107及び111は、いずれも、例
えばフリップフロップ回路、カウンタ回路等より構成さ
れている。
【0038】分周器107は、振幅制限器106より供
給された信号を分周比M(ただし、Mは自然数)で分周
する(すなわち、分周器107は、振幅制限器106よ
り供給された信号に同期し、この信号の周波数のM分の
1に実質的に等しい周波数を有する信号を生成する)。
そして、分周器107は、自己が分周を行って得られた
信号を位相比較器108に供給する。
【0039】分周器111は、VCO110より供給さ
れた交流信号を分周比N(ただし、Nは自然数)で分周
し、自己が分周を行って得られた信号を位相比較器10
8に供給する。
【0040】位相比較器108は、乗算回路等より構成
されており、分周器107から供給される信号と分周器
111から供給される信号との位相差を表す制御信号を
生成し、生成した制御信号をLPF109へと供給す
る。LPF109は、位相比較器108より供給される
制御信号に含まれる高調波成分を除去し、高調波成分が
実質的に除去された制御信号をVCO110に供給す
る。
【0041】位相比較器108が出力する制御信号は、
分周器107から供給される信号と分周器111から供
給される信号との位相差が実質的に0であるとき、第1
の局部発振信号の周波数の変化分を実質的に0と指定す
るものとなる(すなわち、VCO110が現に生成して
いる交流信号の周波数をそのまま保つよう指定するもの
となる)。
【0042】一方、分周器107から供給される信号の
位相が、分周器111から供給される信号の位相より進
んでいるときに位相比較器108が出力する制御信号が
示す変化分は正の値となる。すなわち、第1の局部発振
信号の周波数を上昇させるよう指定するものとなる。ま
た、分周器107から供給される信号の位相が、分周器
111から供給される信号の位相より遅れているときに
位相比較器108が出力する制御信号が示す変化分は負
の値となる。すなわち、第1の局部発振信号の周波数を
下降させるよう指定するものとなる。ただし、変化分の
値が正負いずれである場合も、制御信号が指定する変化
分の絶対値は、分周器107から供給される信号と分周
器111から供給される信号との位相差が大きいほど、
大きな値になるようにする。すなわち、位相比較器10
8、LPF109、VCO110及び分周器111は、
第1の局部発振信号の周波数を制御するPLL(Phase
Lock Loop)として機能する。
【0043】なお、上述の分周比M及びNの値は、第1
の局部発振信号の周波数が、後述する動作により、この
FM受信機が受信する対象のFM変調信号の搬送波周波
数と上述のオフセット周波数との和(又は差)に収束す
るような値に設定されている。
【0044】そして更に、上述のオフセット周波数の大
きさは300ヘルツ以内であることが望ましい。再生さ
れるべきAF信号が音声を表す場合、その音声のうち3
00ヘルツ程度以下の成分は、再生されなくても再生さ
れる音声の正確さは損なわれない。従ってこの場合、I
チャンネルベースバンド信号やQチャンネルベースバン
ド信号から直流成分を除去する直流除去部7Iや7Q
は、正確に直流成分のみを除去しなくても、実質的にオ
フセット周波数未満の成分のみを除去するものであれ
ば、復調の正確さを損なうことなく、またIチャンネル
ベースバンド信号やQチャンネルベースバンド信号の搬
送波成分を誤って除去することもなく、ミキサ4Iや4
Qが発生する2次歪みの直流成分を除去できる。
【0045】換言すれば、分周比M及びNの値は、この
FM受信機が受信する対象のFM変調信号の搬送波周波
数をf、第1の局部発振信号の周波数が収束する値を
、第2の局部発振信号の値をf、中間周波数をf
IF、オフセット周波数をΔfとする場合、数式1〜数
式3に示す関係を実質的に満たすような値とする。そし
て更に、数式4に示す関係を満たすことが望ましい。
【0046】
【数1】f=f±Δf
【数2】(f/N)={(f±Δf)/M}
【数3】(f±Δf)=fIF
【数4】Δf≦300[Hz]
【0047】(動作)次に、このFM受信機の動作を説
明する。このFM受信機が受信する対象のFM変調信号
がアンテナ1にRF信号を誘起すると、RF増幅器2が
このRF信号を増幅して分波器3に供給し、分波器3
は、RF増幅器2から供給されたRF信号を、ミキサ4
I及び4Qに供給する。一方、ミキサ4Iには局部発振
器11のVCO110が生成する第1の局部発振信号が
供給され、ミキサ4Qには第1の局部発振信号の位相が
実質的に90度遅れたものに相当する信号である第1移
相信号が移相器9より供給される。
【0048】ミキサ4Iは、Iチャンネルベースバンド
信号を生成する。ミキサ4Iが生成したIチャンネルベ
ースバンド信号はLPF5Iによりフィルタリングさ
れ、AF増幅器6Iにより増幅され、更に直流除去部7
Iにより直流成分の除去を受けた後、ミキサ8Iに供給
される。ミキサ4Qは、Qチャンネルベースバンド信号
を生成する。ミキサ4Qが生成したQチャンネルベース
バンド信号はLPF5Qによりフィルタリングされ、A
F増幅器6Qにより増幅され、更に直流除去部7Qによ
り直流成分の除去を受けた後、ミキサ8Qに供給され
る。
【0049】第1の局部発振信号の周波数と、このFM
受信機が受信する対象のFM変調信号の搬送波周波数と
の差がオフセット周波数に実質的に等しければ、局部発
振器11のBPF104からは、このFM変調信号の搬
送波成分がミキサ103により周波数変換されたものに
相当する信号が出力される。この信号は増幅器105に
より増幅され、振幅制限器106により一定の振幅を有
するよう整形された上、分周器107によりM分の1に
分周され、出力される。
【0050】そして、分周器107から信号が出力され
る場合、局部発振器11の分周器111が出力する信号
の周波数(つまり、第1の局部発振信号の周波数のN分
の1)は、分周器107が出力する信号の周波数(つま
り、第2の局部発振信号の周波数とオフセット周波数と
の和又は差のM分の1)より高いときは下降し、低いと
きは上昇する。従って、第1の局部発振信号の周波数
は、第2の局部発振信号の周波数とオフセット周波数と
の和又は差のM分のNの値に収束する。また、Iチャン
ネルベースバンド信号及びQチャンネルベースバンド信
号に含まれる、FM変調信号の搬送波成分の周波数は、
オフセット周波数に実質的に等しい値へと収束する。
【0051】一方、ミキサ8Iには局部発振器11の発
振器102が出力する第2の局部発振信号が供給され、
ミキサ8Qには第2の局部発振信号の位相が実質的に9
0度遅れたものに相当する信号である第2移相信号が移
相器10より供給される。
【0052】ミキサ8Iは、直流除去部7Iが供給する
信号と第2の局部発振信号との積を表す信号のうち、周
波数がこれら2つの信号の周波数の和(又は差)に実質
的に等しい成分を表す信号を生成し、加算器12に供給
する。ミキサ8Qは、直流除去部7Qが供給する信号と
第2移相信号との積を表す信号のうち、周波数がこれら
2つの信号の周波数の和(又は差)に実質的に等しい成
分を表す信号を生成し、加算器12に供給する。
【0053】加算器12は、ミキサ8I及び8Qから供
給される信号の和を表す信号を生成する。この信号はB
PF13によりフィルタリングされてIF信号となり、
IF信号はIF増幅器14により増幅される。IF信号
に含まれる、FM変調信号の搬送波成分の周波数は、第
2の局部発振信号の周波数とオフセット周波数との和
(又は差)に実質的に等しい値となる。
【0054】IF増幅器14により増幅されたIF信号
はFM検波器15によりFM復調され、復調により得ら
れたAF信号が、このFM受信機の出力信号として出力
され、再生される。
【0055】以上説明した動作の結果、このFM受信機
に受信されたFM変調信号が復調され、AF信号が表す
音声が再生される。このFM受信機はダイレクトコンバ
ージョンの手法によりFM変調信号の復調を行う。そし
て、第1の局部発振信号は、Qチャネルベースバンド信
号から抽出されるFM変調信号の搬送波成分に基づいて
生成される。このため、第1の局部発振信号の周波数は
安定し、従って、このFM受信機によるFM復調の動作
も安定する。
【0056】なお、このFM受信機の構成は、上述のも
のに限られない。例えば、分波器3は、A/D(Analog
-to-Digital)変換器と、DSP(Digital Signal Proc
essor)やCPU(Central Processing Unit)とから構
成されていてもよい。また、FM検波器15は、DSP
やCPUとD/A(Digital-to-Analog)変換器とより
構成されていてもよい。そして、このFM受信機の他の
構成要素の機能の一部又は全部が、DSPやCPUによ
り行われていてもよい。
【0057】また、局部発振器11は、直流除去部7Q
よりQチャンネルベースバンド信号を供給される代わり
に、直流除去部7IよりIチャンネルベースバンド信号
を供給されるようにしてもよい。また、局部発振器11
に供給されるQチャンネルベースバンド信号又はIチャ
ンネルベースバンド信号は、必ずしも直流成分を除去さ
れたものである必要はない。従って、局部発振器11
は、直流除去部7Qに代えて、LPF5Q又はAF増幅
器6QからQチャンネルベースバンド信号の供給を受け
るようにしてもよいし、直流除去部7Iに代えて、LP
F5I又はAF増幅器6IからIチャンネルベースバン
ド信号の供給を受けるようにしてもよい。
【0058】また、このFM受信機は、FM変調信号を
アンテナ1から取得する必要はなく、例えば、FM変調
信号を有線回線より取得してもよい。また、RF増幅器
2は省略可能である。また、このFM受信機は、PM
(Phase Modulation)変調信号を復調してもよい。この
場合、FM検波器15は、例えば、IF信号をFM復調
して得られたAF信号を積分するための積分回路等を備
えるものとすればよい。
【0059】また、分周比M及びNの値は、上述した関
係を満たす限り任意である。従って、分周器107及び
111のうち少なくとも一方が、操作者の操作に応答し
て自己の分周比を変えるような構成を備えていてもよ
い。そして、例えば、分周器111の分周比を可変とす
れば、このFM受信機は、受信する対象のFM変調信号
の搬送波周波数を可変とすることができる。
【0060】以上、この発明にかかる角度復調装置及び
角度復調方法を説明したが、この発明の角度復調装置
は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシス
テムを用いて実現可能である。例えば、A/D変換器、
D/A変換器を備えるパーソナルコンピュータに、上述
の動作を実行するためのプログラムを格納した媒体(フ
ロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等)から
該プログラムをインストールすることにより、上記処理
を実行するFM受信機を構成することができる。
【0061】また、例えば、通信ネットワークの掲示板
(BBS)に該プログラムを掲示し、これをネットワー
クを介して配信してもよい。ネットワークを介した配信
は、該プログラムにより搬送波を変調して得られる変調
信号を伝送することにより行ってもよい。そして、この
プログラムを起動し、OSの制御下に、他のアプリケー
ションプログラムと同様に実行することにより、上述の
処理を実行することができる。
【0062】なお、OSが処理の一部を分担する場合、
あるいは、OSが本願発明の1つの構成要素の一部を構
成するような場合には、記録媒体には、その部分を除い
たプログラムを格納してもよい。この場合も、この発明
では、その記録媒体には、コンピュータが実行する各機
能又はステップを実行するためのプログラムが格納され
ているものとする。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、周波数が安定した局部発振信号を生成し、ダイレク
トコンバージョンの手法により安定した復調を行う角度
復調装置及び角度復調方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるFM受信機の基
本構成を示すブロック図である。
【図2】図1のFM受信機の局部発振器の基本構成を示
すブロック図である。
【図3】従来のFM受信機の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 RF増幅器 3 分波器 4I、4Q、8I、8Q、103 ミキサ 5I、5Q、101、109 LPF 6I、6Q AF増幅器 7I、7Q 直流除去部 9、10 移相器 11 局部発振器 12 加算器 13、104 BPF 14 IF増幅器 15 FM検波器 102 発振器 105 増幅器 106 振幅制限器 107、111 分周器 108 位相比較器 110 VCO

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の局部発振信号、及び、前記第1の局
    部発振信号と実質的に90度位相が異なる第1移相信号
    を生成する第1発振部と、 外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振部より前
    記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力し
    て、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信
    号の瞬時値との積のうち周波数が実質的に0である成分
    を除いた成分から構成される第1ベースバンド信号を生
    成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の
    瞬時値との積のうち周波数が実質的に0である成分を除
    いた成分から構成される第2ベースバンド信号を生成す
    る第1混合部と、 所定の中間周波数と所定範囲内のオフセット周波数との
    差又は和に実質的に等しい周波数を有する第2の局部発
    振信号、及び、前記第2の局部発振信号と実質的に90
    度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振部と、 前記第1混合部より前記第1及び第2ベースバンド信号
    を入力し、前記第2発振部より前記第2の局部発振信号
    及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバン
    ド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との
    積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移
    相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を
    生成する第2混合部と、 前記第2混合部より前記中間周波信号を入力して復調す
    ることにより角度復調信号を生成する復調部と、を備
    え、 前記第1発振部は、前記第1混合部より前記第1ベース
    バンド信号又は第2ベースバンド信号を入力し、入力し
    た前記第1ベースバンド信号又は第2ベースバンド信号
    に含まれる前記角度変調信号の搬送波成分を抽出し、抽
    出した当該搬送波成分の周波数に対し一定の比率を有す
    る周波数に収束する信号を生成することにより、前記角
    度変調信号の搬送波周波数と前記オフセット周波数との
    和又は差に実質的に等しい周波数を有する前記第1の局
    部発振信号を生成する、 ことを特徴とする角度復調装置。
  2. 【請求項2】前記第1発振部は、 前記第1混合部より前記第1ベースバンド信号又は第2
    ベースバンド信号を入力し、前記第2発振部より前記第
    2の局部発振信号を入力して、入力した前記第1ベース
    バンド信号又は第2ベースバンド信号に含まれる前記角
    度変調信号の搬送波成分の瞬時値と入力した前記第2の
    局部発振信号の瞬時値との積を表す信号を生成する第3
    混合部と、 前記第3混合部が生成した信号のうちから、前記角度変
    調信号の搬送波周波数と前記第2の局部発振信号の周波
    数との和又は差に相当する周波数を有する前記搬送波成
    分を抽出する搬送波成分抽出部と、 前記搬送波成分抽出部が抽出した前記搬送波成分の周波
    数に対し一定の比率を有する周波数に収束する信号を生
    成することにより、前記角度変調信号の搬送波周波数と
    前記オフセット周波数との和又は差に実質的に等しい周
    波数を有する前記第1の局部発振信号を生成する可変周
    波数発振器と、を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の角度復調装置。
  3. 【請求項3】前記可変周波数発振器は、前記搬送波成分
    抽出部が抽出した成分を所定の第1の分周比で分周して
    得られる信号と前記第1の局部発振信号を所定の第2の
    分周比で分周して得られる信号との位相差に基づき、前
    記第1の局部発振信号の周波数が前記搬送波成分抽出部
    が抽出した成分の周波数に対し一定の比率を有する値へ
    と収束するように前記第1の局部発振信号の周波数を決
    定して、決定した周波数を有する前記第1の局部発振信
    号を生成するPLL(Phase Lock Loop)制御部を備え
    る、 ことを特徴とする請求項2に記載の角度復調装置。
  4. 【請求項4】前記第1発振部は、 前記第1混合部より前記第1ベースバンド信号又は第2
    ベースバンド信号を入力し、入力した前記第1ベースバ
    ンド信号又は第2ベースバンド信号のうちから、前記角
    度変調信号の搬送波成分を抽出する搬送波成分抽出部
    と、 前記第2発振部より前記第2の局部発振信号を入力し
    て、前記搬送波成分抽出部が抽出した前記搬送波成分の
    瞬時値と入力した前記第2の局部発振信号の瞬時値との
    積を表す信号を生成し、生成した当該信号のうち、前記
    角度変調信号の搬送波周波数と前記第2の局部発振信号
    の周波数との和又は差に相当する周波数を有する成分を
    抽出する第3混合部と、 前記第3混合部が抽出した成分の周波数に対し一定の比
    率を有する周波数に収束する信号を生成することによ
    り、前記角度変調信号の搬送波周波数と前記オフセット
    周波数との和又は差に実質的に等しい周波数を有する前
    記第1の局部発振信号を生成する可変周波数発振器と、
    を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の角度復調装置。
  5. 【請求項5】前記可変周波数発振器は、前記第3混合部
    が抽出した成分を所定の第1の分周比で分周して得られ
    る信号と前記第1の局部発振信号を所定の第2の分周比
    で分周して得られる信号との位相差に基づき、前記第1
    の局部発振信号の周波数が前記搬送波成分抽出部が抽出
    した成分の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束
    するように前記第1の局部発振信号の周波数を決定し
    て、決定した周波数を有する前記第1の局部発振信号を
    生成するPLL(Phase Lock Loop)制御部を備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の角度復調装置。
  6. 【請求項6】前記オフセット周波数の大きさは、300
    ヘルツ以内である、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の角度復調装置。
  7. 【請求項7】第1の局部発振信号、及び、前記第1の局
    部発振信号と実質的に90度位相が異なる第1移相信号
    を生成し、 外部より角度変調信号を入力し、前記角度変調信号の瞬
    時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周
    波数が実質的に0である成分を除いた成分から構成され
    る第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の
    瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数
    が実質的に0である成分を除いた成分から構成される第
    2ベースバンド信号を生成し、 所定の中間周波数と所定範囲内のオフセット周波数との
    差又は和に実質的に等しい周波数を有する第2の局部発
    振信号、及び、前記第2の局部発振信号と実質的に90
    度位相が異なる第2移相信号を生成し、 前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発
    振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の
    瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を
    表す中間周波信号を生成し、 前記中間周波信号を検波することにより角度復調信号を
    生成する角度復調方法であって、 前記第1の局部発振信号は、前記角度変調信号の搬送波
    周波数と前記オフセット周波数との和又は差に実質的に
    等しい周波数を有するものであり、前記第1ベースバン
    ド信号又は第2ベースバンド信号に含まれる前記角度変
    調信号の搬送波成分を抽出し、抽出した当該搬送波成分
    の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束する信
    号を生成することにより生成される、 ことを特徴とする角度復調方法。
  8. 【請求項8】コンピュータを、 第1の局部発振信号、及び、前記第1の局部発振信号と
    実質的に90度位相が異なる第1移相信号を生成する第
    1発振部と、 外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振部より前
    記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力し
    て、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信
    号の瞬時値との積のうち周波数が実質的に0である成分
    を除いた成分から構成される第1ベースバンド信号を生
    成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の
    瞬時値との積のうち周波数が実質的に0である成分を除
    いた成分から構成される第2ベースバンド信号を生成す
    る第1混合部と、 所定の中間周波数と所定範囲内のオフセット周波数との
    差又は和に実質的に等しい周波数を有する第2の局部発
    振信号、及び、前記第2の局部発振信号と実質的に90
    度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振部と、 前記第1混合部より前記第1及び第2ベースバンド信号
    を入力し、前記第2発振部より前記第2の局部発振信号
    及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバン
    ド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との
    積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移
    相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を
    生成する第2混合部と、 前記第2混合部より前記中間周波信号を入力して復調す
    ることにより角度復調信号を生成する復調部として機能
    させ、 前記第1発振部を、前記第1混合部より前記第1ベース
    バンド信号又は第2ベースバンド信号を入力し、入力し
    た前記第1ベースバンド信号又は第2ベースバンド信号
    に含まれる前記角度変調信号の搬送波成分を抽出し、抽
    出した当該搬送波成分の周波数に対し一定の比率を有す
    る周波数に収束する信号を生成することにより、前記角
    度変調信号の搬送波周波数と前記オフセット周波数との
    和又は差に実質的に等しい周波数を有する前記第1の局
    部発振信号を生成する手段として機能させる、 ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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