JP2002164533A - 化合物半導体積層構造体及びそれを用いたバイポーラトランジスタ - Google Patents
化合物半導体積層構造体及びそれを用いたバイポーラトランジスタInfo
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Abstract
幅率及び経時安定性を向上させることのできる化合物半
導体積層体を提供する。 【解決手段】 炭素含有p形GaAs系結晶層を備えた
化合物半導体積層体であって、該GaAs系結晶層はG
aAsのバンド端発光に起因する第1のフォトルミネッ
センス発光(L1)と、第2のフォトルミネッセンス発
光(L2)とを有し、L2はL1より長波長であり、か
つ強度比L2/L1が0.5〜3であることを特徴とす
る。
Description
ロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)を構成するに
好適に利用できる、炭素(C)添加p形GaAs系結晶
層を備えた化合物半導体積層構造体に関する。
体成長層を必須の構成要素(構成層)とするIII−V族
半導体装置の代表的な例としてヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ(以下HBTという)が周知である(赤崎
勇編著、「III−V族化合物半導体」(1994年5月
20日、(株)培風館発行初版)、239〜242頁参
照)。HBTはマイクロ波帯等の高周波帯域に於ける信
号増幅器などとして利用されている半導体装置である。
それは、基本的に素子動作電流(電子)を供給(放射)
するためのエミッタ(emitter)層、ベース(b
ase)層、及び素子動作電流を集配するコレクタ(c
ollector)層の3機能層のNPN型またはPN
P型ヘテロ(hetero)接合構造を備えてなる素子
である(深海 登世司監修、「半導体工学」(1993
年3月20日、東京電機大学出版局発行、第1版7
刷)、97〜99頁参照)。素子構造上、ベース層はエ
ミッタ層とコレクタ層との中間に配置される(上記の
「半導体工学」、97〜99頁参照)
型HBTにあって、エミッタ/コレクタ間に流通させる
素子動作電流を制御する重要な機能を担うベース(ba
se)層には、高キャリア(正孔)濃度のp形III−V
族化合物半導体層が利用されている(上記の「III−V
族化合物半導体」、239〜242頁参照)。砒化アル
ミニウム・ガリウム(組成式AlXGa1-XAs:0<X
<1)/砒化ガリウム(化学式:GaAs)系、或いは
リン化ガリウム・インジウム(組成式GaYIn1-YP:
0<Y<1)/GaAs系の何れの材料系からなるNP
N型化合物半導体HBTでは、p形ベース層は砒化ガリ
ウム(GaAs)から構成されるものとなっている。N
PN型のリン化ガリウム・インジウム系HBTでは、p
形GaAsベース層の表面上には、n形Ga0.51In
0.49Pエミッタ層、裏面にはn形GaAsコレクタ層が
接合される構成となっている(IEEE Inc.21
st.Annual GaAs IC symposi
um(Oct.177−20,1999),Techni
cal Digest 1999,237〜240頁参
照)。
-3を越えるキャリア(正孔)濃度の低抵抗の結晶層、特
に、MOCVD等の気相成長法に依る気相成長層が利用
されている。高キャリア濃度のp形GaAs気相成長層
を成長させるための従来手段として、亜鉛(元素記号:
Zn)等のアクセプタ不純物をドーピングする技術手段
が知られている(Electron.Lett.,29
(1993),1725頁参照)。また、炭素を添加し
て高キャリア濃度のp形GaAs気相成長層を得る手段
がある(Appl.Phys.Lett.,68(7)
(1996),982〜984頁参照)。高い正孔濃度
を得るにあたっての容易さから、また、II族アクセプタ
不純物に比較しての低い拡散性から炭素(C)を添加す
る手段が一般化している(J.Vac.Sci.Tec
hnol.B、14(6)(1996),3509〜3
513)。
(C)添加GaAs系結晶層を具備する従来のHBTで
は、素子流通電流(エミッタ−コレクタ電流)が経時的
に変化する不都合があることが知れている(”2000
GaAs MANTECHConference(M
ay 1〜4,2000)”、Digest ofPa
pers(GaAs Mantech,Inc.,US
A,2000),131〜135頁参照)。例えば、素子
流通電流の経時変化(不安定性)である電流ドリフト
(drift)が発生すると、ベース電流(Ib)に対
するコレクタ電流(Ic)の比率(β)(β=Ic/I
b)、所謂、電流増幅率(古川 静二郎他著、「電子デ
バイス工学」(1995年10月16日、森北出版
(株)発行第1版第8刷)、62〜63頁参照)が不安
定となるのが問題となっている。
増幅率やその不安定性(電流ドリフト)が炭素(C)添
加p形GaAs系結晶層の光学的性質及び当該層の内部
に残留する水素不純物の濃度に依存すると云う知見に基
づきなされたもので、特に、電流増幅率を向上させると
共に、III−V族化合物半導体HBTに於ける従来の電
流ドリフトを減少させるに有効となる炭素(C)添加G
aAs系結晶層を提供することを目的とする。また、炭
素(C)添加GaAs系結晶層とからなるpn接合構造
を具備してなるIII−V族化合物半導体HBTを提供す
ることを目的とする。
成するためになされたもので、以下に記載の化合物半導
体積層構造体及び化合物半導体HBTからなる。 [1]炭素(元素記号:C)を含有するp形の砒化ガリ
ウム(化学式:GaAs)系結晶層(炭素含有p形Ga
As系結晶層)を備えてなる化合物半導体ヘテロ接合バ
イポーラ用の化合物半導体積層構造体であって、炭素含
有p形GaAs系結晶層が、GaAsのバンド端遷移に
起因する第1のフォトルミネッセンス発光と、第2のフ
ォトルミネッセンス発光とを有し、第2のフォトルミネ
ッセンス発光は第1のフォトルミネッセンス発光よりも
発光波長を長波長とし、且つ、第1のフォトルミネッセ
ンス発光の強度に対する第2のフォトルミネッセンス発
光の強度比が0.5以上で3以下であることを特徴とす
る化合物半導体積層構造体、 [2]炭素含有量が炭素原子濃度で1×1019原子/c
m3以上6×1019原子/cm3以下であることを特徴と
する上記[1]に記載の化合物半導体積層構造体。 [3]第1及び第2のフォトルミネッセンス発光を有す
る炭素含有p形GaAs系結晶層の水素原子濃度が、5
×1018原子/cm3以下であることを特徴とする上記
[1]または[2]に記載の化合物半導体積層構造体。
ス発光を有する炭素含有p形GaAs系結晶層に、n形
のIII−V族化合物半導体結晶層が接合されていること
を特徴とする上記[1]ないし[3]のいずれか1項に
記載の化合物半導体積層構造体、 [5]n形のIII−V族化合物半導体結晶層には、p形
GaAs系結晶層との接合界面から層厚の増加方向にII
I族元素混晶の構成元素の組成禁止帯幅が減少するよう
に勾配が付されていることを特徴とする上記[4]に記
載の化合物半導体積層構造体。 [6]上記[1]ないし[3]のいずれか1項に記載の
第1及び第2のフォトルミネッセンス発光を有する炭素
含有p形GaAs系結晶層をベース(base)層と
し、上記[4]または[5]に記載のn形のIII−V族
化合物半導体結晶層をエミッタ(emitter)層及
びコレクタ(collector)層として備えてなる
化合物半導体ヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
係る第1の実施形態はHBT用の化合物半導体積層体を
構成する層の中に炭素(C)を有し、かつ特定のルミネ
ッセンス発光を有するP形の砒化ガリウム系(GaA
s)系結晶層を備えていることを特徴とする。上記のp
形GaAs系結晶層を備えたHBT用の積層体の構成と
しては該結晶層をベース層とし、n形のGaAlAs、
GaInAs等をエミッタ層、n形GaAs層等をコレク
タ層とするNPN型の積層体及び上記のp形GaAs系
結晶層をエミッタ層及びコレクタ層とし、n形GaAl
AsあるいはGaInAs等をベース層とするPNP型の
積層体が一般的なものである。本発明の炭素含有p形G
aAs系結晶層はNPN型及びPNP型の積層体に用い
ることができるが、特に有効なのはベース層として炭素
含有p形GaAs系結晶層を用いたNPN型の積層体で
ある。これらの積層体は通常基板上に順次積層して設け
られる。基板には砒化ガリウム、リン化インジウム(化
学式:InP)等のIII−V族化合物半導体単結晶が利
用できる。珪素(元素記号:Si)等の元素半導体単結
晶も基板として利用できる。次にNPN型積層体を取り
上げ、HBTについて説明すると、通常基板上にまず緩
衝層として例えばAlGaAs層とGaAs層を交互に
積層した超格子構造の層を堆積させる。この超格子構造
の層の上に例えばn形GaAsからなるコレクタ層を、
必要によりサブコレクタ層を介して積層させる。コレク
タ層はn形GaAlAs層、n形GaInAs層とすること
もできる。コレクタ層上にはベース層として本発明に係
る炭素含有p形GaAs系結晶層を積層し、さらにその
上にn形GaAlAs層、n形GaInAs層等を積層し、
エミッタ層とする。ベースとエミッタ層は成分が異なる
所謂ヘテロ接合である。ベース層、コレクタ層、エミッ
タ層には夫々電極が取り付けられ、HBTが構成され
る。本発明の化合物半導体積層体及びそれを使用したH
BTにおいて、炭素含有p形GaAs系結晶層以外の構
成要素については公知の技術を使用することができる。
以下に炭素含有p形GaAs系結晶層について説明す
る。本発明において、GaAs系結晶層とは、GaAs
や砒化アルミニウム・ガリウム(組成式AlXGa1-XA
s:0≦X<1)等のガリウム(元素記号:Ga)及び
砒素(元素記号:As)を構成元素として含む化合物半
導体結晶層である。砒化ガリウム・インジウム(GaX
In1-XAs:0<X≦1)もGaAs系結晶層であ
る。p形GaAs系結晶層は有機金属熱分解化学的気相
堆積(MOCVD)法等の気相成長手段、あるいは分子
線エピタキシャル(英略称:MBE)法等の気相成長手
段により形成できる。
晶層の成膜時に炭素をドーピング(doping)すれ
ば形成できる。炭素のドーピング源としては、四塩化
炭素(分子式:CCl4)や四臭化炭素(分子式:C
Br4)等が利用できる(上記のはJ.Electr
on.Mater.,Vol.29,(2000)、及
びはAppl.Phys.Lett.,62(11)
(1993)参照)。これらは所謂、エクストリンシッ
ク(extrinsic)ドーピング手段と云われてい
る。また、トリメチル砒素((CH3)3As)等の有機
砒素化合物の熱分解を利用する、所謂、イントリンシッ
ク(intrinsic)ドーピング手段により形成で
きる(Abstract of Fourth Eur
opeanWorkshop on Metalorg
anic Vapour Phase Epitaxy
参照)。エクストリンシックまたはイントリンシックド
ーピングの手段に拘わらず、炭素(C)含有GaAs系
結晶層内部の炭素原子濃度は、約1×1019原子/cm
3以上で約6×1019/cm3以下とするのが望ましい。
四臭化炭素(CBr4)等を供給するエクストリンシッ
クドーピングにあっては、その供給量を調整するのが炭
素原子濃度を調節する一手段である。また、イントリン
シックドーピングにあっては例えば、成膜温度や第III
族構成元素源に対する第V族構成元素(砒素)源の供給
量比率(所謂、V/III比率)等の因子を調整して炭素
原子濃度を調整する。炭素含有p形GaAs系結晶層内
の炭素原子濃度は一般的な2次イオン質量分析法(英略
称:SIMS)等の分析法により定量できる。炭素原子
濃度は、as−grown状態と、成長後に例えば、熱
処理を施した後において然したる変化を来さないのが通
常である。
子濃度を有する炭素含有p形GaAs系結晶層にあっ
て、更にその結晶性に規定を加える。炭素(原子半径=
0.77Å)はガリウム(Ga)(原子半径=1.38
Å)や砒素(As)(原子半径=1.25Å)に比較し
て原子半径が小であるため(原子半径については、
(社)日本化学会編著、「化学便覧基礎編」(丸善
(株)、昭和45年8月20日発行、第3刷、1259
頁参照)、炭素原子を過度に含有させると例えば、Ga
As結晶の格子が縮小することに起因して結晶性が損な
われる。この結晶性が損なわれる状況は一般的なフォト
ルミネッセンス(英略称:PL)(以下ルミネッセンス
と略す)法により測定できる。
定した炭素含有GaAs結晶層のルミネッセンススペク
トルを例示する。励起光には、波長488nmのアルゴ
ン(Ar)レーザー光を用いている。中心波長にして約
830nm前後に出現する第1のルミネッセンス発光
(L1)はGaAsのバンド端遷移に起因している。例
えば、温度10Kにおけるルミネッセンス測定におい
て、第1のルミネッセンス発光(L1)が出現する波長
範囲は、大凡830nmである。より長波長の約845
nm近傍には本発明の云う第2のルミネッセンス発光
(L2)が出現している。第2のルミネッセンス発光
(L2)は、炭素含有p形GaAs系結晶層内部の水素
原子濃度が小である程、第1のルミネッセンス発光(L
1)より発光波長を隔てて長波長側に出現する。水素原
子濃度が約5×1018 原子/cm3以下である場合、温
度10Kでのルミネッセンス測定に於いて、第2のルミ
ネッセンス発光は波長にして大凡、840nmを越えた
長波長の範囲に出現する。
は炭素含有p形GaAs系結晶層の炭素原子濃度と結晶
性とに影響されて変化する。炭素原子濃度が増加すると
第2のルミネッセンス発光(L2)の強度は増大する傾
向にある。一方、炭素原子濃度が上記の望ましい範囲を
越えて極端に大となると、GaAs系結晶の格子の縮小
が顕著となるため、例えば、経時的な特性の変化の少な
いGaInP系HBTを構成するに支障を来すこととな
る。従って、極端に強度の高い第2のルミネッセンス発
光(L2)を発現する炭素含有p形GaAs系結晶層
は、例えば、npn接合型化合物半導体HBTのベース
(base)層として好ましく利用できない。化合物半
導体HBTの一構成層として好ましく利用できる炭素含
有p形GaAs系結晶層は、第2のルミネッセンス発光
(L2)の強度比が第1のルミネッセンス発光(L1)
の強度に対して望ましくは3倍以下とするものである。
の強度は、炭素含有p形GaAs系結晶層の結晶性が劣
悪である程、低下する。転位或いは点欠陥等の結晶欠陥
を多く含む結晶性の劣悪な炭素含有p形GaAs系結晶
層を例えば、ベース層として用いても、正孔移動度が低
下しているため、電流増幅率に優れる化合物半導体HB
Tを得るに難を来す。例えば、100以上の大きな直流
電流増幅率(=β)を安定して顕現させるには、第1の
ルミネッセンス発光(L1)の強度に対して、0.5以
上の強度比を有する第2のルミネッセンス発光(L2)
を発現する結晶性に優れる炭素含有p形GaAs系結晶
層を利用する。上記の強度比(L2/L1)は低温(1
例として温度10K)でアルゴンレーザー光を用いて測
定するのが望ましい。
以上で約6×1019原子/cm3以下の望ましい範囲に
あり、また、第1及び第2のルミネッセンス発光(L
1、L2)の強度比を上記の範囲とする炭素含有p形G
aAs系結晶層を得るには、第1には精密に制御した成
長温度で炭素含有p形GaAs系結晶層を形成すること
にある。最適な成膜温度は例えば、MOCVD法では成
膜雰囲気の圧力に依るが、常圧(略大気圧)MOCVD
法では概ね、約500℃から約600℃の範囲、望まし
くは520℃から540℃である。104パスカル(単
位:Pa)程度の減圧MOCVD法では好ましくは54
0℃から560℃である。略同一の炭素原子濃度であっ
ても、成長温度が適切な範囲にないと結晶性に優れる炭
素含有p形GaAs系結晶層は得られ難い。従って、第
2のルミネッセンス発光(L2)の強度は低下する。
側に設定することにある。例えば、トリメチルガリウム
((CH3)3Ga)/アルシン(AsH3)反応系常圧
MOCVD法に依るイントリンシックドーピングの場合
ではV/III比率を約0.5から約1.0とするのが適
する。減圧MOCVD法にあっては、V/III比は約
1.0から約1.3が適する。V/III比が常圧の場合
の約0.5、減圧の場合の約1.0に満たない低比率で
あると平滑な表面を有する炭素含有GaAs結晶層が充
分に安定して得られない。逆に、V/III比が常圧の場
合の約1.0、減圧の場合の約1.3を越えて大である
と炭素原子濃度が高められず、前記の望ましい範囲の正
孔濃度の炭素含有p形GaAs系結晶層が得られ難くな
る。上記の第1の成長温度の制御及び第2のV/III比
率の制御は併用して行なうのが望ましい。
2の実施形態は、上記のようにして、炭素含有p形Ga
As系結晶層の炭素原子濃度を1×1019原子/cm3
以上、6×1019原子/cm3以下としたものである。
本発明の請求項3に記載の発明に係わる第3の実施形態
では、水素原子濃度を5×1018原子/cm3以下とす
る炭素含有p形GaAs系結晶層を用いる。 炭素含有
p形GaAs系結晶層を化合物半導体HBTのベース層
としては、特性の経時変化を低減する観点からすれば水
素原子は含有されていないのが最も望ましい。しかし、
炭素含有p形GaAs系結晶層の成長時に成長雰囲気か
ら当該層内に水素が侵入する。このため、実際には水素
原子濃度の最低は大凡、1×1017原子/cm3程度で
ある。実用上は、約5×1018原子/cm3以下の水素
原子濃度であれば、増幅率(=β)の経時的変化(βの
ドリフト)を数%未満に抑えることができる。例えば、
水素原子濃度を約5×1018原子/cm3として、前記
の望ましい範囲の炭素含有p型GaAs系結晶層をベー
ス層とすると、電流増幅率(β)の変動率を±1%未満
とする動作安定性に優れる化合物半導体HBTが構成で
きる利点がある。
子濃度を減ずる技術手段として、炭素含有p形GaAs
系結晶層を気相成長させ、一旦、当該層を冷却した後、
熱処理を施す手段が挙げられる。例えば約400〜85
0℃程度の温度で5〜10分間の熱処理により、炭素含
有p形GaAs系結晶層内の水素原子濃度をアズグロー
ン(as−grown)の場合に比較して約1桁程度減
少させられる。例えば、熱処理前のas−grown状
態で約2.3×1019原子/cm3である水素原子濃度
を約2.5×1018原子/cm3に減ぜられる。また、
炭素含有p形GaAs系結晶層を成膜した後、冷却する
ことなく引き続き、当該結晶層の表面にn形III−V族
化合物半導体混晶層、例えばn形のリン化ガリウム・イ
ンジウム(GaXIn1-XP)層をヘテロ接合させて気相
成長させ、その後、気相成長雰囲気中で冷却しても、炭
素含有p形GaAs系結晶層内の水素原子濃度を減ずる
に効果がある。炭素含有p形GaAs系結晶層に接合さ
せたIII−V族化合物半導体層は、冷却時における気相
成長雰囲気からの水素原子の侵入を阻止する役目を果た
すため、GaAs結晶層を冷却してからIII−V族化合
物半導体層を積層する場合に比べてp形GaAs系結晶
層内部の水素原子濃度を低濃度に維持できる。
する手段に依れば、上記したように水素原子濃度が低い
炭素含有p形GaAs系結晶層が形成できる外、併せ
て、例えば化合物半導体HBTを構成するに必要なpn
接合構造が形成出来る利便がある。本発明の請求項4に
記載の発明に係わる第4の実施形態では、第1及び第2
の実施形態に記す炭素含有p形GaAs系結晶層にn形
のIII−V族化合物半導体層を接合させた構成とし、水
素原子濃度を、望ましくは、5×1018原子/cm3以下
としたものである。
施形態では、n形のIII−V族化合物半導体結晶層を層
厚の増加方向にIII族構成元素の組成に勾配を付した組
成勾配層から構成する。特に、n形III−V族化合物半
導体混晶層を、炭素含有p形GaAs系結晶層との接合
界面より遠方に向けて、即ち、接合界面から厚み方向に
向けて、禁止帯幅を減少させた組成勾配層から構成す
る。リン化インジウム(化学式:InP)の禁止帯幅は
1.34エレクトロンボルト(eV)である。リン化ガ
リウム(化学式:GaP)の禁止帯幅はInPのそれよ
り大きく、2.20eVである。即ち、これらの混晶で
あるGaXIn1-XP(0≦X≦1)を例にして説明すれ
ば、ガリウム組成比が大である程、禁止帯幅は大とな
る。従って、炭素含有p形GaAs系結晶層との接合界
面から遠方に向けてガリウム(Ga)組成比(=X)を
漸次、減少させれば、その方向に向けて禁止帯幅を漸
次、小とするGaXIn1-XP組成勾配層が得られる。ま
た、n形砒化アルミニウム・インジウム(組成式Alz
In1-zAs:0≦Z≦1)にあっては、炭素含有p形
GaAs系結晶層との接合界面から遠方の方向に漸次、
アルミニウム組成比(=Z)が小となる様に勾配を付せ
ば、その方向に向けて禁止帯幅を順次、小とするn形組
成勾配層が得られる。
化合物半導体混晶層は例えば、リン化ガリウム・インジ
ウム(GaXIn1-XP:0≦X≦1)では上記したよう
に、ガリウム(Ga)組成(=X)或いはインジウム
(In)組成(=1−X)を炭素含有p形GaAs系結
晶層との接合界面より遠方に向けて順次、変化させたG
aXIn1-XP(0≦X≦1)層であるが、その組成勾配
層は、ガリウムとインジウムの成長原料の気相成長領域
への供給量を経時的に変化させて得られる。または、一
方の原料、例えば、ガリウム原料の供給量を一定としつ
つ、他方の原料、例えばインジウム原料の供給量を経時
的に変化させれば形成できる。両原料の供給比率を一定
に保持しながら、成膜温度を経時的に変化させ、温度に
依る原料の分解特性の差異を利用して組成勾配を付与す
る手段もある。一般には、所望の組成の勾配を制御性の
観点から原料の供給流量を経時的に変化させる技術手段
が好んで利用される。
例えば、GaXIn1-XP(0≦X≦1)にあって、その
層厚の増加方向にガリウム(Ga)組成(=X)を連続
的に直線的に減少させる様式がある。他の例には、炭素
含有p形GaAs系結晶層との接合界面近傍の領域でガ
リウム組成を一定とした後、順次、ガリウム組成を連続
的に直線的或いは曲線的に減少させる様式がある。ま
た、別の例には、炭素含有p形GaAs系結晶層との接
合界面から遠方に向けてガリウム組成比またはインジウ
ム組成比(=1−X)を階段(step)状に変化させ
る様式がある。GaXIn1-XPにあって、ガリウム組成
比(=X)が増加すれば必然的にインジウム組成比(=
1−X)は減少する。GaAs系結晶とGaXIn1-XP
層との選択エッチングの容易さ並びに表面準位密度の低
さなどの優位性から、炭素含有p形GaAs系結晶層と
n形GaXIn1-XP(0≦X≦1)層とのヘテロ接合構
造は、GaInP系HBTを構成するpnヘテロ接合構
造として好んで利用できる。
施形態では、炭素含有p形GaAs系結晶層とn形III
−V族化合物半導体層とのpn接合構造を利用して化合
物半導体HBTを構成する。特に、炭素含有p形GaA
s系結晶層をベース層とし、n形GaXIn1-XP組成勾
配層をエミッタ層及びコレクタ層とするGaXIn1-XP
系化合物半導体HBTを構成する。また、炭素含有p形
GaXIn1-XAs層とn形AlzIn1-zAs組成勾配層
とからなるpn接合型ヘテロ接合構造を利用して、炭素
含有p形GaXIn1-XAs層をベース層とし、n形Al
zIn1-zAsをエミッタ層及びコレクタ層とするAlz
In1-zAs系化合物半導体HBTを構成する。pn接
合界面で禁止帯幅が最大となる様に組成勾配を付したn
形III−V族化合物半導体層を利用すれば、ベース層と
のバンド(band)障壁を高め、しいてはベース電流
の漏洩(leak)を抑制する作用を有し、長期に亘る
動作信頼性に優れるHBTがもたらされる効果がある。
系ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)を構成する
場合を例にして、本発明を詳細に説明する。図2は本実
施例に係わるHBT100の断面模式図である。また、
平面模式図を図3に示す。
体は、アンドープ半絶縁性の結晶面(100)2°オフ
(off)GaAs単結晶を基板101として構成し
た。基板101としたGaAs単結晶の比抵抗は室温で
約2×108Ω・cmである。直径を約100mmとす
る基板101の表面上には、緩衝層102を構成するA
lCGa1-CAs/GaAs系超格子構造体を堆積させ
た。超格子構造体はアルミニウム組成比(=C)を0.
30とするアンドープでp形のAl0.30Ga0.70As層
102aと、アンドープでp形のGaAs層102bと
から構成した。Al 0.30Ga0.70As層102aのキャ
リア濃度は約4×1013cm-3とし、層厚は45nmと
した。p形GaAs層102bのキャリア濃度は8×1
013cm-3とし、層厚は50nmとした。上記夫々の層
厚のAl0.30Ga0.70As層102aとp形GaAs層
102bとを交互に積層し、積層周期数は5周期とし
た。Al 0.30Ga0.70As層102aとp形GaAs層
102bは、何れも(CH3)3Ga/(CH3)3Al/
AsH3/H2反応系に依る減圧MOCVD法に依り、6
40℃で成膜した。102a層と102bのキャリア濃
度はAsH3 と(CH3)3Ga、(CH3)3Alの供給
比率(所謂V/III比率)を変えることにより制御し
た。成膜時の圧力は約1.3×104パスカル(Pa)
とした。キャリア(輸送)ガスには水素を利用した。以
下に示す各層の成膜時の圧力はすべて約1.3×104
パスカルである。成膜時の温度は炭素含有(ドープ)p
形GaAsの場合を除いてすべて640℃である。
sH3/H2反応系を利用した減圧MOCVD法に依り、
Si(珪素)ドープのn形GaAs層をサブコレクタ
(sub collector)層103−1として積
層した。サブコレクタ層103−1を構成するGaAs
層のキャリア濃度は4×1018cm-3とした。キャリア
濃度はジシラン(分子式:Si2H6)のMOCVD反応
系への供給量を調整して制御した。層厚は500nmと
した。サブコレクタ層103−1上には、サブコレクタ
層と同様にしてSiドープGaAs層からなるn形Ga
Asコレクタ層103−2を積層させた。コレクタ層1
03−2のキャリア濃度は1×1016cm -3とし、層厚
は600nmとした。
は、AsH3/(CH3)3Gaの反応系への供給比率
(V/IIIモル比率)を1.2に設定し、温度550℃
で炭素(C)ドープp形GaAsからなるp形ベース
(base)層104を積層した。キャリア濃度は約4
×1019cm-3とし、層厚は約45nmとした。
タ(emitter)層105を積層する前に640℃
に温度を上げて成長を中断する期間を設けた。成長中断
中はMOCVD反応系内に気相成長時にキャリアガスと
して利用した水素(H2)ガスを通流させたままの状態
とした。正確に5分間に亘る成長中断の期間を設けた
後、継続して(CH3)3Ga/(CH3)3In/PH3
反応系による減圧MOCVD法に依り、n形Ga0.51I
n0.49Pからなるエミッタ(emitter)層105
(キャリア濃度=4×1017cm-3、層厚=30nm)
を堆積した。また、エミッタ層105上には、オーミッ
クコンタクト層106として(CH3)3Ga/(C
H3)3In/AsH3反応系にジシランを添加し、減圧
MOCVD法に依り、Siドープn形Ga0.50In0.50
As層(キャリア濃度=6×1018cm -3、層厚=60
nm)を堆積して、npn型HBT用の積層構造体の形
成を終了した。積層構造体の気相成長を終了した後、反
応系内に窒素(N2)ガスを充満させた後、640℃か
ら350℃に毎分約30℃の冷却速度で降温させた。3
50℃から室温に至る迄は自然冷却させた。この冷却操
作により、炭素ドープp形GaAsベース層104内部
の水素原子(プロトン)の濃度を約2.0×1018cm
-3に低下させた。
ドープp形GaAs層のルミネッッセンス(PL)スペ
クトルである。中心波長を約830nmとする第1のル
ミネッセンス発光と、中心波長を約852nmとする第
2のルミネッセンス発光が出現した。第1のルミネッセ
ンス発光に対する第2のルミネッセンス発光の強度の比
率は約1.3であった。また、一般的なSIMS分析に
依れば、ベース層104をなすCドープp形GaAs層
内の炭素原子濃度は約4.3×1019cm-3と定量され
た。
工を施して、図2に示す如くのp形ベース層104及び
n形コレクタ層103の表面を露出させた断面構造を形
成した。次に、露出させたベース層104の表面領域に
金・亜鉛合金からなるp形オーミック性のベース電極1
07を形成した。露出したコレクタ層103の表面領域
には、金・ゲルマニウム合金からなるn形オーミック性
のコレクタ電極108を形成した。また、残置したエミ
ッタ層105の表面上には、金・ゲルマニウム合金から
なるn形オーミック性のエミッタ電極109を形成し
て、npn接合型GaInP系HBT100を構成し
た。
約1kA/cm2に設定した際の、ベース電流(Ib)
に対するコレクタ電流(Ic)の比率、所謂、電流増幅
率(β=Ic/Ib)は約110であった。また、βの
ドリフト(経時変化率)は約0.8%と小であった。
ス層)を変えた外は図2に示す実施例1と同様の構造の
npn接合型GaInPHBTを構成した。図2と同様
の構成要素には、同一の符号を付して、その説明を省略
する。各層の成膜時の圧力は1.3×104パスカル、
成膜温度は、炭素含有p形GaAs層を除き、640℃
である。
3−2の上には、AsH3/(CH3)3Ga減圧MOC
VD反応系への供給比率(=V/IIIモル比率)を2.
0に設定して成長させた炭素(C)ドープp形GaAs
層をp形ベース(base)層104として積層した。
ベース層104をなす炭素ドープp形GaAs層の層厚
は約45nmとした。成長温度は510℃に設定した。
した後、エミッタ層105及びオーミックコンタクト層
106を積層して、npn型HBT用の積層構造体の形
成を終了した。積層構造体の気相成長を終了した後、6
40℃から室温に水素雰囲気中で自然冷却させた。この
冷却条件では、炭素ドープGaAsベース層104内部
の水素原子(プロトン)の濃度は約2.2×1019cm
-3、炭素原子濃度は約4.3×1019cm-3となった。
炭素ドープGaAsベース層104内の炭素原子濃度と
水素原子濃度の差異は、同層104のキャリア濃度(=
2×1019cm -3)と略同一となった。
型GaAs層のルミネッセンス(PL)スペクトルであ
る。中心波長を約831nmとする第1のルミネッセン
ス発光(L1)が出現した。第2のルミネッセンス発光
(L2)は、ベース層104とした炭素ドープp形Ga
As層内部の水素原子濃度が高濃度であるのを反映し
て、僅かに長波長の約849nmに出現した。また、p
形GaAs層を好適な成長温度範囲よりも更に低温で成
長させたため、結晶性が悪く、第2のルミネッセンス発
光(L2)の強度は、第1のそれ(L1)に対して約
0.4倍であった。
体から、npn接合型GaInPHBT100を構成し
た。ベース電流(=Ib)に対するコレクタ電流(=I
c)の比率で表したHBT100の電流増幅率(β=I
c/Ib)は約50と低く、また、βのドリフト(経時
変化率)は約1.5%と大であった。
組成勾配を付したn形III−V族化合物半導体層をエミ
ッタ層として炭素含有p形GaAs層に接合させて、G
aInP系HBTを構成する場合を例にして本発明を具
体的に説明する。各層の成膜時の圧力は約1.3×10
4パスカル、成膜温度は、炭素含有p形GaAsを除
き、640℃である。
様にして、成長した後(図2参照)、エミッタ(emi
tter)層105を積層する前に温度を640℃に上
げて成長を中断する期間を設けた。成長中断中はMOC
VD反応系内に気相成長時にキャリアガスとして利用し
た水素(H2)ガスを通流させたままの状態とした。正
確に5分間に亘る成長中断の期間を設けた後、継続し
て、ガリウム組成(=X)に組成勾配を付したSiドー
プn形GaXIn1-XP(0≦X≦1)からなるエミッタ
層105(キャリア濃度=4×1017cm-3、層厚=3
5nm)を積層させた。ガリウム組成比(=X)は炭素
ドープp形GaAsベース層104との接合界面で約
0.80とした。ガリウム組成比はp形GaAsベース
層104との接合界面から約7nmの幅の領域に於いて
直線的に0.51に至る迄減少させた。その後、ガリウ
ム組成比は一定の0.51とした。また、エミッタ層1
05上には、実施例1と同様にオーミックコンタクト層
106を堆積して、npn型HBT用の積層構造体の形
成を終了した。
内に窒素(N2)ガスを充満させた後、640℃から約
400℃に毎分約25℃の冷却速度で降温させた。約4
00℃から室温に至る迄は自然冷却させた。この冷却操
作により、炭素ドープGaAsベース層104内部の水
素原子(プロトン)の濃度は約1.8×1018原子/c
m3に低下させた。
体から、npn接合型GaInP系HBT100を構成
した。HBT100の電流増幅率(β=Ic/Ib)は
約120であった。また、βのドリフト(経時変化率)
は約0.3%と実施例1のHBTに比較して変動率は更
に小となった。更に、ベース電極107とエミッタ電極
109との間に1.0Vの電圧を印加した際のベース電
流値は約10ナノアンペア(nA)程度と低値となっ
た。
比を規定された範囲内とする炭素含有p形GaAs系結
晶層を用いれば、炭素原子濃度を好適な範囲内とし、且
つ結晶性に優れるため、電流増幅率が高い化合物半導体
HBTが得られる。また電流増幅率の経時変化を減少さ
せることができる。
3以下とする炭素含有p形GaAs系結晶層からは、電
流増幅率等の特性の経時変化がさらに小さく安定に動作
する化合物半導体HBTが得られる。
As系結晶層をベース層とし、これにIII族混晶のn形I
II−V族化合物半導体結晶層を接合させる構成とし、そ
のn形III−V族化合物半導体結晶層を、p形ベース層
との接合界面で高い障壁をもたらす様にIII族元素に組
成勾配を付した積層構造体からは、電流増幅率に特に優
れ、且つその変動率の小さい化合物半導体ヘテロバイポ
ーラトランジスタが得られる。また接合界面で高い障壁
がもたらされることにより、p形ベース層の漏洩電流を
低減する作用効果を有する。
度10Kにおけるフォトルミネッセンススペクトルであ
る。
度10Kにおけるフォトルミネッセンススペクトルであ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 炭素(元素記号:C)を含有するp形の
砒化ガリウム(化学式:GaAs)系結晶層(炭素含有
p形GaAs系結晶層)を備えてなる化合物半導体ヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ用の化合物半導体積層構
造体であって、炭素含有p形GaAs系結晶層が、Ga
Asのバンド端遷移に起因する第1のフォトルミネッセ
ンス発光と、第2のフォトルミネッセンス発光とを有
し、第2のフォトルミネッセンス発光は第1のフォトル
ミネッセンス発光よりも発光波長を長波長とし、且つ、
第1のフォトルミネッセンス発光の強度に対する第2の
フォトルミネッセンス発光の強度比が0.5以上で3以
下であることを特徴とする化合物半導体積層構造体。 - 【請求項2】 炭素含有量が炭素原子濃度で1×1019
原子/cm3以上6×1019原子/cm3以下であること
を特徴とする請求項1に記載の化合物半導体積層構造
体。 - 【請求項3】 第1及び第2のフォトルミネッセンス発
光を有する炭素含有p形GaAs系結晶層の水素原子濃
度が、5×1018原子/cm3以下であることを特徴と
する請求項1または2に記載の化合物半導体積層構造
体。 - 【請求項4】 第1及び第2のフォトルミネッセンス発
光を有する炭素含有p形GaAs系結晶層に、n形のII
I−V族化合物半導体結晶層が接合されていることを特
徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合
物半導体積層構造体。 - 【請求項5】 n形のIII−V族化合物半導体結晶層に
は、炭素含有p形GaAs系結晶層との接合界面から層
厚の増加方向にIII族元素混晶の構成元素の組成に禁止
帯幅が減少するように勾配が付されていることを特徴と
する請求項4に記載の化合物半導体積層構造体。 - 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の第1及び第2のフォトルミネッセンス発光を有する炭
素含有p形GaAs系結晶層をベース(base)層と
し、請求項4または5に記載のn形のIII−V族化合物
半導体結晶層をエミッタ(emitter)層及びコレ
クタ(collector)層として備えてなる化合物
半導体ヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
Priority Applications (6)
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JP2000362534A JP2002164533A (ja) | 2000-11-29 | 2000-11-29 | 化合物半導体積層構造体及びそれを用いたバイポーラトランジスタ |
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US10/363,315 US6876013B2 (en) | 2000-09-08 | 2001-08-31 | Compound semiconductor multilayer structure and bipolar transistor using the same |
DE10196596T DE10196596B4 (de) | 2000-09-08 | 2001-08-31 | Verfahren zur Herstellung einer Kristallschicht in einer Verbindungshalbleiter-Mehrschichtsstruktur |
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