JP2002164523A - 放射線撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

放射線撮像装置及びその製造方法

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JP2002164523A
JP2002164523A JP2000359571A JP2000359571A JP2002164523A JP 2002164523 A JP2002164523 A JP 2002164523A JP 2000359571 A JP2000359571 A JP 2000359571A JP 2000359571 A JP2000359571 A JP 2000359571A JP 2002164523 A JP2002164523 A JP 2002164523A
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JP2000359571A
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Shinichi Takeda
慎市 竹田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換装置間の画素ピッチのズレや情報を
得ることができない領域による画質の低下をなくし、画
像画質の品位を向上させた放射線撮像装置及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 4枚の光電変換装置100a〜100d
を各々90度ずつ回転させて配置すると共に、隣接する
光電変換装置同士における互いの光電変換基板101の
少なくとも一部を上下に重ねた状態で配置し、隣接する
光電変換基板間に、X線可視光変換層22を介在させな
いようにし、光電変換基板101の重ね合わせ部分にお
ける光電変換素子を互いに重なり合わない状態で配置
し、光電変換装置100a〜100dを、隣接する光電
変換装置間の画素配列及びピッチが光電変換基板101
上の画素配列及びピッチと同一で、且つ互いの光電変換
装置の画素配列及びピッチが平面的に連続となるように
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線撮像装置及
びその製造方法に関し、特に、大面積プロセスを用いて
形成した光電変換素子を二次元に配置した光電変換装置
を用い、CsI(ヨウ化セシウム)等のX線可視変換層
の発光による放射線像を直接且つ電気信号として読み取
りを行う、医療機器のレントゲン検査装置や非破壊検査
等のディジタル画像X線撮像装置に好適に用いられる放
射線撮像装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療関係で用いられているレント
ゲン検査装置は、X線を蛍光板によって可視光に変換
し、蛍光板に密着させたフィルムに感光させて撮影画像
を確認する方式が主流であった。しかし、撮影フィルム
を不要とするフィルムレス化や、撮影画像を即時に診断
可能とする診断画像のリアルタイム化の必要性から、近
年は、アモルファスシリコン等に代表される固体撮像素
子を大面積に配置し、X線像を直接電気信号に変換する
放射線撮像装置の開発がめざましい。
【0003】一般に、アモルファスシリコンを用いた光
電変換装置によってX線像を検出するには、放射線、特
に、X線を可視光に変換するためのX線可視光変換装置
が必要である。医療分野においては、胸部撮影用のレン
トゲン検査装置に適用可能な大面積のX線可視光変換装
置が求められている。X線可視光変換装置は、実用的に
容易に入手でき利用しやすいことから、従来のフィルム
への感光で用いられている蛍光板(板面に蛍光体の粉体
を形成した板状の蛍光体)を、二次元の光電変換装置に
接着材等で貼り合わせる構成が知られている。また、大
面積の光電変換部を得るために、複数の二次元の光電変
換装置を同一面に配置している。
【0004】以下、二次元光電変換装置上に蛍光板を貼
り合わせた従来の放射線撮像装置について説明する。図
6は従来例の放射線撮像装置の構造を示す模式的平面
図、図7は図6のY1−Y1線に沿う構造を示す模式的
断面図である。
【0005】図6及び図7において、100は光電変換
装置であり、ガラス等の基板101上に光電変換素子等
が形成された素子形成層110、不図示の外部との電気
的接続を行うための配線や接続電極がアルミニウム等の
導電層により形成されている。200はX線可視光変換
装置である蛍光板であり、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)等の基台201に、X線を可視光に変換する
ための蛍光体粒子等からなるX線可視光変換層210が
形成されている。
【0006】光電変換装置100とX線可視光変換装置
200を、各々別プロセスにて作製し完成した後、不図
示の接着材等により貼り合わせ接着固定することによ
り、放射線撮像装置を作製している。従来例では、光電
変換装置100を4枚用い、互いに90度ずつ回転させ
るように配置し、且つ互いの光電変換基板端に素子形成
層が近接して向き合うよう配置することにより、大面積
の光電変換装置を得ている。
【0007】次に、図8〜図11を用いて、従来例の光
電変換装置100及びX線可視光変換装置200の構造
について説明する。図8は図7で示すD部の拡大平面図
であり、本図は説明の便宜を図るためにX線可視光変換
装置を透視した状態で図示したものである。図9は図8
のY2−Y2に沿う構造を示す部分断面図である。図1
0は図7で示すC部の拡大平面図であり、本図は説明の
便宜を図るためにX線可視光変換装置を透視した状態で
図示したものである。図11は図10のY3−Y3線に
沿う構造を示す部分断面図である。
【0008】二次元の光電変換装置としては、大面積の
ガラス基板上に、アモルファスシリコンを用いた光電変
換素子、薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)等を
二次元に形成したものが使われている。また、X線可視
光変換装置としては、上述したように、蛍光体の粉体か
らなる大面積の蛍光板が用いられている。
【0009】図8〜図11において、光電変換装置10
0においては、ガラス等からなる光電変換基板101上
に、光電変換素子120、TFT130や不図示の光電
変換装置を駆動するための配線、画像信号読み出し用の
配線が1画素領域中に形成されており、画素は光電変換
基板上に規則正しく配置されている。従来例において
は、光電変換基板101上に、画素ピッチ100umで
縦横各2000画素を配置することにより、二次元の2
00mm×200mmの素子形成層110を形成してい
る。
【0010】更に、図8に示すように、外部電気回路と
の接続を行うために、接続端子(不図示)や画素内の配
線から接続端子を接続する引出し配線等が、素子形成領
域外(光電変換装置を4枚配置した時に対向辺に光電変
換装置がない辺、即ち、光電変換装置を4枚配置したし
た時の光電変換装置の最外辺となる側)に形成される。
【0011】光電変換素子120及びTFT130を構
成する各層には、Cr等からなる下部導電層102、水
素化非晶質窒化シリコン層からなる絶縁層103、イン
トリシック水素化非晶質シリコン層からなる半導体層1
04、N+型水素化アモルファスシリコンからなるn+
105、アルミニウム等からなる上部導電層106、及
び水素化非晶質窒化シリコン層からなる半導体保護層1
07を、CVD(化学蒸着法)、スパッタ、蒸着等にて
堆積・パターニングして形成し、電気的な検査によって
機能確認がなされる。
【0012】光電変換装置100は、大形状の光電変換
基板を用いて複数形成されたり、作製中の基板保持等の
ために基板外周部に各層が形成できない無効領域ができ
たりしている。そのため、光電変換装置としての所望の
サイズに形成すべく、スライサ等により不要部分のカッ
トや複数の光電変換装置の分割を行うことにより、光電
変換装置100を完成するものである。
【0013】一方のX線可視光変換装置200(蛍光
板)においては、蛍光体の粉体である蛍光体粒子202
をバインダ203で練り合わせ、これをPET(ポリエ
チレンテレフタレート)等からなる基台201に塗布
し、バインダ203を硬化させることにより、蛍光体粒
子202を基台201に接着固定させ、X線可視光変換
層210を形成している。
【0014】このように、それぞれ完成された光電変換
装置100は、まず、ガラス等からなる基台500上の
同一面に不図示の接着剤を介して貼り合せることによ
り、より大面積な素子形成領域を構成している。従来例
では、各光電変換装置が200mm×200mmの素子
形成層110を形成しており、各光電変換装置を90度
ずつ回転させるように同一平面上に4枚配置し貼り合せ
ることで、400mm×400mmの形状を有する大面
積の素子形成領域、即ち、画像受光部を得ている。
【0015】その後、X線可視光変換装置200をシリ
コンやエポキシ等から成る接着剤300により接着硬化
し、配置固定することにより、放射線撮像装置を形成し
ている。
【0016】こうして作製された放射線撮像装置は、X
線可視光変換装置のX線可視光変換基板側から入射した
X線をX線可視光変換層により可視光に変換し、変換さ
れた可視光は、光電変換装置の基板上に形成された光電
変換素子に受光され、電気信号に変換される。変換され
た電気信号は、光電変換装置の基板上のTFTや外部駆
動回路によって読み出される。これにより、二次元X線
画像を電気信号で得ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては次のような問題点があった。
【0018】複数の光電変換装置を配置して大面積の素
子形成領域を得ようとした場合、光電変換装置同士が対
向する辺における光電変換装置間の画素ピッチを、光電
変換装置内の画素ピッチと合わせ込みを行う手間や、光
電変換パネル間の無画素領域を少なくする必要があり、
好ましくは無くす必要がある。
【0019】しかし、上記従来例において、光電変換装
置を得るためには、ガラス基板上に光電変換素子120
やTFT130の素子を形成した後、所望のサイズにカ
ットする工程を経る必要があるため、画素の近傍、素子
形成領域のごく近傍をカットしなければならない。
【0020】即ち、カット後の光電変換基板端と画素端
との距離を極力小さくする必要があるが、カッティング
時の光電変換基板の欠けに伴う素子や保護層の欠損によ
る欠陥の発生を避ける必要性や、カッティング位置精度
の問題から、上記距離は数十umを必要としている。ま
た、光電変換装置を配置する際にも、光電変換装置の光
電変換基板間の間隔にマージンが必要であり、光電変換
基板端と画素端との距離は、画素の約1/2にも相当し
てしまう。このため、図8及び図10に示されるよう
に、光電変換装置間に画素が配置できない領域が生じ
る。
【0021】このような従来例の放射線撮像装置で得ら
れる画像は、光電変換装置の繋ぎ部分の画像がズレるた
め、実際の画像とは異なってしまうという問題を生じて
おり、画像品位の低下を招いていた。
【0022】本発明の目的は、複数の光電変換装置を貼
り合せて大面積の画像受光領域を得ようとした際に、光
電変換装置間の画素ピッチのズレや情報を得ることがで
きない領域による画質の低下をなくし、画像画質の品位
を向上させた放射線撮像装置及びその製造方法を提供す
るものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、光電変換基板
上に複数の光電変換素子が形成された光電変換装置と、
該光電変換装置の受光面上側に位置するX線可視光変換
基板上にX線可視光変換層が形成されたX線可視光変換
装置とを具備した放射線撮像装置において、前記光電変
換装置を複数配置すると共に、隣接する前記光電変換装
置同士における互いの前記光電変換基板の少なくとも一
部を上下に重ねた状態で配置したことを特徴とする。
【0024】また、本発明は、光電変換基板上に複数の
光電変換素子が形成された光電変換装置と、該光電変換
装置の受光面上のX線可視光変換基板上にX線可視光変
換層が形成されたX線可視光変換装置とを具備した放射
線撮像装置の製造方法であって、複数の前記光電変換装
置を各々90度ずつ回転させて配置すると共に、隣接す
る前記光電変換装置同士における互いの前記光電変換基
板の少なくとも一部を上下に重ねた状態で配置し、前記
上下に重ねた状態で配置された隣接する前記光電変換基
板間に、前記X線可視光変換層を介在させないように
し、前記上下に重ねた状態で配置された前記光電変換基
板の前記重ね合わせ部分における前記光電変換素子を、
互いに重なり合わない状態で配置し、前記上下に重ねた
状態で配置された前記光電変換装置を、隣接する前記光
電変換装置間の画素配列及びピッチが、前記光電変換基
板上の画素配列及びピッチと同一で、且つ、互いの前記
光電変換装置の画素配列及びピッチが、平面的に連続と
なるように配置することを特徴とする。
【0025】また、本発明の放射線撮像装置は、図1〜
図2を参照しつつ説明すれば、光電変換基板101上に
複数の光電変換素子が形成された光電変換装置100
と、該光電変換装置の受光面上側に位置するX線可視光
変換基板上にX線可視光変換層22が形成されたX線可
視光変換装置20とを具備した放射線撮像装置におい
て、前記光電変換装置を複数配置すると共に、隣接する
前記光電変換装置同士における互いの前記光電変換基板
の少なくとも一部を上下に重ねた状態で配置してなるも
のである。
【0026】[作用]本発明の放射線撮像装置は、隣接
する光電変換装置の光電変換基板の一部を上下に重ねる
よう配置することにより、光電変換装置間の画素配列及
びピッチを、光電変換基板上の画素配置及びピッチと同
一にするよう配置する。そのため、光電変換装置間に画
像のズレや歪のない画像を得ることができ、大面積で高
品位の放射線撮像装置を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1〜図5は本発明の実施形態の放射線撮
像装置を説明するための図である。尚、従来例で説明し
た図6〜図11と同一機能を有する部分には同一符号を
付してあり、説明を省略する場合がある。図1は本発明
の実施形態の放射線撮像装置の構造を示す模式的全体平
面図、図2は図1のY4−Y4線に沿う構造を示す模式
的断面図、図3は図1のY5−Y5線に沿う構造を示す
模式的断面図である。
【0029】図1〜図3において、100は放射線撮像
装置を構成する複数の光電変換装置であり、従来例の図
6及び図7と同様構成のサイズを有している。複数の光
電変換装置100の各々の光電変換基板101上には、
光電変換素子120やTFT130(上記図8参照)が
形成された画素が配列されており、画素の領域となる素
子形成層110を構成している。
【0030】本実施形態においても、100um□の画
素を縦横2000×2000画素配列し100umピッ
チで2次元に配置することにより、200mm×200
mmの素子形成層110を構成している。尚、図1〜図
5においては、4枚の光電変換装置を符号100a〜1
00dで区別し、各光電変換装置100a〜100dを
説明する。
【0031】図1に示すように、光電変換装置100a
〜100dは、隣接する光電変換装置の素子形成層11
0が平面的に連続するようにそれぞれ配置され、隣接す
る光電変換基板101が素子形成層110上に重なるよ
う配置されている。また、図2及び図3に示すように、
素子形成層110上に、光電変換基板101を有する部
分を構成している。
【0032】本実施形態においては、光電変換装置10
0bと光電変換装置100dの光電変換基板101を、
同一平面上に配置し、光電変換装置101aの光電変換
基板101を、光電変換装置100b及び光電変換装置
100dの素子形成層110と重なるよう上方に配置
し、また、光電変換装置100cを、素子形成層110
が光電変換装置100b及び光電変換装置100dの光
電変換基板101と重なるよう下方に配置している。
【0033】20はX線可視光変換装置であり、素子形
成層110上を覆うように形成したCsIからなるX線
可視光変換層22と、CSIを覆う保護層であるX線可
視変換保護層21とから構成されている。
【0034】図4は図1のPで示す部分の構造を示す模
式的部分拡大平面図であり、図5は図4のY6−Y6線
に沿う構造を示す模式的断面図である。尚、図4は説明
の便宜を図るためにX線可視光変換装置を透視した状態
で図示したものである。また、面視している最上面に位
置する光電変換装置の光電変換基板101は、最外郭の
ラインのみ図示し、光電変換基板101のみの部分(素
子形成層110の領域外)は、その直下の画素を透視し
た状態で図示している。また、画素内も光電変換素子と
TFTの機能素子のみ図示することで簡略化している。
【0035】図4に示すように、4枚の光電変換装置1
00a〜100dの素子形成層に形成された画素は、互
いに重ならないように、隣接する他の光電変換装置上の
画素端とを合わせるよう配置されている。
【0036】即ち、図5に示すように、各光電変換装置
が重なる部分において、上方(X線入射方向、X線可視
光変換層)に位置する光電変換装置は、素子形成層11
0の領域外の部分であるガラスからなる光電変換基板1
01のみで構成される部分が、下方の光電変換装置の素
子形成層110の領域の端部の画素上に重なるよう配置
されている。また、図5に示すように、光電変換装置の
重なり部分において、上下の光電変換装置の間には、C
SIからなるX線可視光変換層22が介在しないよう形
成している。
【0037】次に、本発明の実施形態の放射線撮像装置
の製造方法について図1〜図5を参照して詳細に説明す
る。
【0038】上述したように、本実施形態においては、
光電変換装置100a〜100dは、従来例と同一材料
で同一構成であり、且つ同様に作製しているため、説明
を省略する。以下、従来例との相異点を説明する。
【0039】上述したように、所望のサイズにカットさ
れた4枚の光電変換装置100a〜100dは、各々9
0度ずつ回転させて配置し、各光電変換装置100a〜
100dの素子形成層110に形成された画素は、互い
に重ならないように、隣接する他の光電変換装置上の画
素端を合わせるようにしている。即ち、光電変換装置間
の画素配列及びピッチが、光電変換基板上の画素配置及
びピッチと同一となるようにし、互いの光電変換装置の
画素配置及びピッチが、平面的に連続となるよう配置
し、不図示の基台上にエポキシ等の透明な接着材300
により接着固定する。
【0040】その後、光電変換装置の素子形成層110
を覆うように、X線可視光変換層22であるCSIを蒸
着形成させる。このとき、外部接続端子等の非蒸着面に
は、予めマスキングを施してもよい。蒸着後に、柱状結
晶を整える工程のアニールを施し、CSIを覆うように
保護層21を形成し、X線可視光変換装置20を光電変
換装置上に作製することにより、図1に示す放射線撮像
装置が完成する。
【0041】こうして作製された放射線撮像装置は、X
線可視光変換装置20のX線可視光変換保護層側から入
射したX線を、X線可視光変換層22により可視光に変
換し、変換された可視光は、光電変換装置100a〜1
00dの光電変換基板101上に形成された光電変換素
子120に受光され、電気信号に変換される。変換され
た電気信号は、光電変換装置100a〜100dの光電
変換基板101上のTFT130や外部駆動回路によっ
て、光電変換装置外部に読み出され、二次元X線画像が
電気信号として得ることができる。
【0042】以上説明したように、本発明の実施形態の
放射線撮像装置によれば、隣接する光電変換装置100
aと光電変換装置100b、光電変換装置100aと光
電変換装置100b、光電変換装置100bと光電変換
装置100c、光電変換装置100cと光電変換装置1
00dの光電変換基板が上下に重ねられ、且つ、光電変
換素子が互いに重なり合わないよう配置されている。ま
た、重ねられている光電変換基板間には、X線可視光変
換層22であるCSIが介在していない。
【0043】即ち、重なり部分の画素においては、光電
変換素子が形成される素子形成層110とCSIからな
るX線可視変換層22の間に、透光性材料であるガラス
からなる光電変換基板101とエポキシ等の透明な接着
材300が配置されている。
【0044】このため、光電変換装置100a〜100
dの重なり部分の画素においても、X線可視光変換層2
2で変換発光した可視光は、ガラス及び接着材を透過す
るため、画素内の光電変換素子で可視光を捉えることが
でき、情報の欠落をなくすことができた。
【0045】更に、光電変換装置間の画素配列及びピッ
チを、光電変換基板101上の画素配置及びピッチと同
一することができ、光電変換装置間の画素配列を平面的
に連続させることができ、X線像が忠実に得られる高画
質の画像を生成することができ、高品位の放射線撮像装
置を得ることができた。
【0046】尚、本実施形態では、X線可視光変換層2
2にCsIからなる柱状結晶体を形成しているが、X線
可視光変換層として、従来例と同様に蛍光体(例えば、
Gd S:Tb)の粉体を、バインダによりX線可
視光変換基板21上に形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、隣
接する光電変換装置の光電変換基板の一部を上下に重ね
るよう配置することにより、光電変換装置間の画素配列
及びピッチを、光電変換基板上の画素配置及びピッチと
同一にするよう配置することを容易に実現することがで
き、これにより、光電変換装置間に画像のズレや歪のな
い画像を得ることができ、大面積で高品位の放射線撮像
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の放射線撮像装置の構造を示
す模式的全体平面図である。
【図2】図1のY4−Y4線に沿う構造を示す模式的断
面図である。
【図3】図1のY5−Y5線に沿う構造を示す模式的断
面図である。
【図4】図1のP部分における構造を示す模式的拡大平
面図である。
【図5】図4のQ部分における構造を示す模式的断面図
である。
【図6】従来例の光電変換装置及びX線可視光変換装置
の構造を示す模式的全体平面図である。
【図7】図6のY1−Y1線に沿う構造を示す模式的断
面である。
【図8】図6のD部分における構造を示す模式的拡大平
面図である。
【図9】図8のY2−Y2線に沿う構造を示す模式的断
面図である。
【図10】図6のC部分における構造を示す模式的拡大
平面図である。
【図11】図10のY3−Y3線に沿う構造を示す模式
的断面図である。
【符号の説明】
20 X線可視光変換装置 22 X線可視光変換層 100a〜100d 光電変換装置 101 光電変換基板 110 素子形成層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/32 H01L 31/00 A Fターム(参考) 2G088 EE01 FF02 GG19 GG20 JJ05 JJ09 JJ37 LL12 4M118 AA10 AB01 BA05 CA01 CA07 CA14 CB06 CB11 FB09 FB13 FB24 GA10 HA19 5C024 AX12 CY01 CY47 CY49 EX17 EX21 5F088 BB03 BB07 GA10 JA20 LA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換基板上に複数の光電変換素子が
    形成された光電変換装置と、該光電変換装置の受光面上
    側に位置するX線可視光変換基板上にX線可視光変換層
    が形成されたX線可視光変換装置とを具備した放射線撮
    像装置において、 前記光電変換装置を複数配置すると共に、隣接する前記
    光電変換装置同士における互いの前記光電変換基板の少
    なくとも一部を上下に重ねた状態で配置したことを特徴
    とする放射線撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記上下に重ねた状態で配置された前記
    光電変換基板間に、前記X線可視光変換層を介在させな
    い構成としたことを特徴とする請求項1記載の放射線撮
    像装置。
  3. 【請求項3】 前記上下に重ねた状態で配置された前記
    光電変換基板の前記重ね合わせ部分における前記光電変
    換素子を、互いに重なり合わない状態で配置したことを
    特徴とする請求項1記載の放射線撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記上下に重ねた状態で配置された前記
    光電変換装置を、隣接する前記光電変換装置間の画素配
    列及びピッチが、前記光電変換基板上の画素配列及びピ
    ッチと同一で、且つ、互いの前記光電変換装置の画素配
    列及びピッチが、平面的に連続となるように配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載の放射線撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記重ね合わせ部分における前記光電変
    換基板を、透光性材料から構成したことを特徴とする請
    求項1記載の放射線撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記各光電変換基装置を、各々90度ず
    つ回転させて配置したことを特徴とする請求項1記載の
    放射線撮像装置。
  7. 【請求項7】 光電変換基板上に複数の光電変換素子が
    形成された光電変換装置と、該光電変換装置の受光面上
    のX線可視光変換基板上にX線可視光変換層が形成され
    たX線可視光変換装置とを具備した放射線撮像装置の製
    造方法であって、複数の前記光電変換装置を各々90度
    ずつ回転させて配置すると共に、隣接する前記光電変換
    装置同士における互いの前記光電変換基板の少なくとも
    一部を上下に重ねた状態で配置し、前記上下に重ねた状
    態で配置された隣接する前記光電変換基板間に、前記X
    線可視光変換層を介在させないようにし、前記上下に重
    ねた状態で配置された前記光電変換基板の前記重ね合わ
    せ部分における前記光電変換素子を、互いに重なり合わ
    ない状態で配置し、前記上下に重ねた状態で配置された
    前記光電変換装置を、隣接する前記光電変換装置間の画
    素配列及びピッチが、前記光電変換基板上の画素配列及
    びピッチと同一で、且つ、互いの前記光電変換装置の画
    素配列及びピッチが、平面的に連続となるように配置す
    ることを特徴とする放射線撮像装置の製造方法。
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