JP2002164333A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2002164333A
JP2002164333A JP2000359962A JP2000359962A JP2002164333A JP 2002164333 A JP2002164333 A JP 2002164333A JP 2000359962 A JP2000359962 A JP 2000359962A JP 2000359962 A JP2000359962 A JP 2000359962A JP 2002164333 A JP2002164333 A JP 2002164333A
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heat treatment
substrate
wafer
cooling
treatment apparatus
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JP2000359962A
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English (en)
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正昭 ▲つる▼野
Masaaki Tsuruno
Koji Sakai
宏司 酒井
Kei Miyazaki
圭 宮崎
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱処理時に基板の酸化を防止し、加熱処理
前後の基板の搬入出の際においても基板の酸化を防止し
て、安定した気流の下で処理を行うことができる熱処理
装置を提供すること。 【解決手段】 蓋体47が上昇時に、冷却処理室42と
加熱処理室41との間でウエハWの搬入出が行われ、こ
の際、冷却処理室42と加熱処理室41との間に設けら
れた開口部63と熱板との間の通路の上方を、庇部材4
9で覆うことにより例えば窒素ガス供給源66から供給
された窒素ガスの流路が確保され、ウエハWに対して効
率良く窒素ガスを供給することができる。またこの流路
により気流が安定し、ウエハWに形成された回路パター
ンに悪影響を及ぼすことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
基板を加熱処理する熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程においては、
例えばSOD(Spin on Dielectri
c)システムにより層間絶縁膜を形成している。このS
ODシステムでは、ウエハ上に塗布膜をスピンコート
し、化学的処理または加熱処理等を施して層間絶縁膜を
形成している。
【0003】例えばゾル−ゲル方法により層間絶縁膜を
形成する場合には、まず半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」と呼ぶ。)上に絶縁膜材料、例えばTEOS(テト
ラエトキシシラン)のコロイドを有機溶媒に分散させた
溶液を供給する。次に、溶液が給されたウエハをゲル化
処理し、次いで溶媒の置換を行う。そして、溶媒の置換
されたウエハを加熱処理している。加熱処理時において
は酸化防止の観点から低酸素雰囲気で処理が行われる。
このような低酸素雰囲気は例えば処理室内にウエハを搬
入した後にその処理室内をNガスで置換することによ
って形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、N
スで置換された処理室であっても、処理室内の隅には酸
素が滞留しやすく、このためウエハが酸化するおそれが
ある。また、特に加熱処理後において処理室からウエハ
を搬出する際には、当該処理室内は急激に外部の大気に
さらされるため、これによりウエハは酸化するおそれが
あり、更にこの場合、処理室内の気流の変化により上記
隅に滞留していた酸素が拡散して、この酸素の拡散がウ
エハの酸化促進の原因ともなり得る。また、気流の変化
により処理室内の気流が乱されてウエハ上の微細な回路
形成や絶縁膜の形成にも悪影響を与えるおそれがある。
【0005】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
ので、加熱処理時において基板の酸化を防止し、更には
加熱処理前後の基板の搬入出の際においても基板の酸化
を防止して、安定した気流の下で処理を行うことができ
る熱処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基板を冷却処理するための冷却処理室
と、前記冷却処理室と開口部を介して基板の受け渡しが
可能に連接された加熱処理室と、前記加熱処理室内に配
置され、基板を加熱処理するための熱板と、前記冷却処
理室と前記熱板との間で基板の受け渡しを行う基板搬送
部と、前記熱板上を昇降可能に配置され、下降時には前
記熱板との間で加熱処理空間を形成し、上昇時には前記
熱板と前記冷却処理室との間で前記開口部を介して基板
の受け渡しを可能とする蓋体と、前記蓋体の外側で前記
開口部に向けて設けられ、且つ、前記蓋体の上昇時には
前記開口部と前記熱板との間の通路の上方を覆うと共に
前記蓋体の下降時には前記開口部又はそれ以下に位置す
るように配置された庇部材とを具備する。
【0007】このような構成によれば、蓋体が上昇時
に、冷却処理室と加熱処理室との間で基板の搬入出が行
われ、この際、庇部材により開口部と熱板との間の通路
の上方を覆うことにより例えば不活性気体の流路が確保
され、基板に対して効率良く前記不活性気体を供給する
ことができる。またこの流路により気流が安定し、基板
に形成された回路パターンに悪影響を及ぼすことはな
い。
【0008】本発明の更なる特徴と利点は、添付した図
面及び発明の実施の形態の説明を参酌することによりよ
り一層明らかになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0010】図1〜図3は本発明の一実施形態に係るS
ODシステムの全体構成を示す図であって、図1は平面
図、図2は正面図および図3は背面図である。
【0011】このSODシステム1は、基板としての半
導体ウエハ(以下、ウエハと呼ぶ。)Wをウエハカセッ
トCRで複数枚たとえば25枚単位で外部からシステム
に搬入しまたはシステムから搬出したり、ウエハカセッ
トCRに対してウエハWを搬入・搬出したりするための
カセットブロック10と、SOD塗布工程の中で1枚ず
つウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ステー
ションを所定位置に多段配置してなる処理ブロック11
と、エージング工程にて必要とされるアンモニア水のボ
トル、バブラー、ドレインボトル等が設置されたキャビ
ネット12とを一体に接続した構成を有している。
【0012】カセットブロック10では、図1に示すよ
うに、カセット載置台20上の突起20aの位置に複数
個たとえば4個までのウエハカセットCRがそれぞれの
ウエハ出入口を処理ブロック11側に向けてX方向一列
に載置され、カセット配列方向(X方向)およびウエハ
カセットCR内に収納されたウエハのウエハ配列方向
(Z垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエ
ハカセットCRに選択的にアクセスするようになってい
る。さらに、このウエハ搬送体21は、θ方向に回転可
能に構成されており、後述するように処理ブロック11
側の第3の組G3の多段ステーション部に属する受け渡
し・冷却プレート(TCP)にもアクセスできるように
なっている。
【0013】処理ブロック11では、図1に示すよう
に、中心部に垂直搬送型の主ウエハ搬送機構22が設け
られ、その周りに全ての処理ステーションが1組または
複数の組に亙って多段に配置されている。この例では、
4組G1,G2,G3,G4 の多段配置構成であり、第1およ
び第2の組G1,G2 の多段ステーションはシステム正面
(図1において手前)側に並置され、第3の組G3 の多
段ステーションはカセットブロック10に隣接して配置
され、第4の組G4 の多段ステーションはキャビネット
12に隣接して配置されている。
【0014】図2に示すように、第1の組G1 では、カ
ップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて絶縁膜
材料を供給し、ウエハを回転させることによりウエハ上
に均一な絶縁膜を塗布するSOD塗布処理ステーション
(SCT)と、カップCP内でウエハWをスピンチャッ
クに載せてHMDS及びヘプタン等のエクスチェンジ用
薬液を供給し、ウエハ上に塗布された絶縁膜中の溶媒を
乾燥工程前に他の溶媒に置き換える処理を行うソルベン
トエクスチェンジ処理ステーション(DSE)とが下か
ら順に2段に重ねられている。
【0015】第2の組G2 では、SOD塗布処理ステー
ション(SCT)が上段に配置されている。なお、必要
に応じて第2の組G2 の下段にSOD塗布処理ステーシ
ョン(SCT)やソルベントエクスチェンジ処理ステー
ション(DSE)等を配置することも可能である。
【0016】図3に示すように、第3の組G3 では、2
個の低酸素高温加熱処理ステーション(OHP)と、低
温加熱処理ステーション(LHP)と、2個の冷却処理
ステーション(CPL)と、受け渡し・冷却プレート
(TCP)と、冷却処理ステーション(CPL)とが上
から順に多段に配置されている。ここで、低酸素高温加
熱処理ステーション(OHP)は密閉化可能な処理室内
にウエハWが載置される熱板を有し、熱板の外周の穴か
ら均一にN2 を吐出しつつ処理室上部中央より排気し、
低酸素化雰囲気中でウエハWを高温加熱処理する。低温
加熱処理ステーション(LHP)はウエハWが載置され
る熱板を有し、ウエハWを低温加熱処理する。冷却処理
ステーション(CPL)はウエハWが載置される冷却板
を有し、ウエハWを冷却処理する。受け渡し・冷却プレ
ート(TCP)は下段にウエハWを冷却する冷却板、上
段に受け渡し台を有する2段構造とされ、カセットブロ
ック10と処理ブロック11との間でウエハWの受け渡
しを行う。
【0017】第4の組G4 では、低温加熱処理ステーシ
ョン(LHP)、本発明に係る低酸素キュア・冷却処理
ステーション(DCC)が2個、エージング処理ステー
ション(DAC)とが上から順に多段に配置されてい
る。ここで、低酸素キュア・冷却処理ステーション(D
CC)は密閉化可能な処理室内に熱板と冷却板とを隣接
するように有し、N2 置換された低酸素雰囲気中で高温
加熱処理すると共に加熱処理されたウエハWを冷却処理
する。この低酸素キュア・冷却処理ステーション(DC
C)の詳細については後述する。エージング処理ステー
ション(DAC)は密閉化可能な処理室内にNH3 +H
2Oを導入してウエハWをエージング処理し、ウエハW
上の絶縁膜材料膜をウェットゲル化する。
【0018】図3を参照して、主ウエハ搬送機構22は
筒状支持体27の内側に、上下方向(Z方向)に昇降自
在なウエハ搬送装置30を装備している。筒状支持体2
7は図示しないモータの回転軸に接続されており、この
モータの回転駆動力によって、前記回転軸を中心として
ウエハ搬送装置30と一体に回転する。従って、ウエハ
搬送装置30はθ方向に回転自在となっている。このウ
エハ搬送装置30の搬送基台40上にはピンセットが例
えば3本備えられており、これらのピンセット31は主
ウエハ搬送機構22の周囲に配置された処理ステーショ
ンにアクセスしてこれら処理ステーションとの間でウエ
ハWの受け渡しを行う。
【0019】図4、図5及び図6は上述した低酸素キュ
ア・冷却処理ステーション(DCC)のそれぞれ斜視
図、平面図及び断面図である。
【0020】この低酸素キュア・冷却処理ステーション
(DCC)は、加熱処理室41と、これに隣接して設け
られた冷却処理室42とを有している。冷却処理室42
側には、主ウエハ搬送機構22との間でウエハWを受け
渡しするための窓部46が形成されており、またこの窓
部46を図示しない駆動機構により開閉するシャッタ4
5が設けられている。加熱処理室41と冷却処理室42
とは開口部63を介して連通しており、この開口部63
はモータ62によるゲートシャッタ61の昇降動作によ
り開閉自在となっている。
【0021】なお、ウエハWを受け渡しするための窓部
46は冷却処理室42側に形成されているが、この窓部
46は加熱処理室41側に設け、主ウエハ搬送機構22
と加熱処理室41との間でウエハWを受け渡すようにし
てもよい。
【0022】加熱処理室41のほぼ中央には、ウエハW
を加熱処理するための熱板43が配置されている。この
熱板43内には、例えばヒータ(図示せず)が埋設さ
れ、その設定温度は例えば200〜470℃とすること
が可能とされている。また、この熱板43には同心円状
に複数、例えば3個の孔68が上下に貫通しており、こ
れらの孔68にはウエハWを支持する3本の支持ピン5
1が昇降可能に介挿されている。これら支持ピン51は
熱板43の下方において支持部材70に接続されて一体
化されており、支持部材70はその下方に配置された昇
降シリンダ50によって昇降されるようになっている。
そして、昇降シリンダ50の昇降作動によって支持ピン
51は熱板43表面から突出したり、没したりする。
【0023】熱板43の表面にはプロキシミティーピン
69が複数配置され、ウエハWを加熱処理するときにウ
エハWが直接熱板43に接触しないようにされている。
これにより、加熱処理時にウエハWに静電気が帯電しな
いようになっている。
【0024】熱板43の上部には駆動モータ52の動作
により昇降可能に構成された蓋体47が配置されてい
る。この蓋体47の昇降動作によって、蓋体47のフラ
ンジ部47aが、熱板43の周囲に設けられた円筒状の
受体48に当接することで、ウエハWを加熱する加熱処
理空間Rを形成するようになっている。また、熱板43
の冷却処理室42側には、開口部63に向けて庇部材4
9が取り付けられており、図7に示すように、この庇部
材49はその開口部63側の端部49aが矩形に形成さ
れ、また、そのY方向の長さがLとして形成されてい
る。この長さLは例えばウエハWの直径より大きくされ
ており、開口部63のY方向の幅(図5)とほぼ等しく
構成されている。また、図7及び図8に示すように、フ
ランジ部47aには、加熱処理空間Rに不活性気体、例
えば窒素ガスを導入するために導入孔71が複数設けら
れている。これにより窒素ガス供給源66から供給管7
5、及び制御部60により開閉が制御されるバルブ75
aを介して導入されるようになっており、蓋体47の中
央部に設けられた排出口47bを介して排気されるよう
になっている。
【0025】なお、フランジ部47aの受体48に当接
する部分には図示しないシール部材が設けられており、
これにより加熱処理空間Rの密閉度を高くしているが、
このシール部材は受体48の方に取り付けるようにして
もよい。
【0026】加熱処理室41の上部には、加熱処理室4
1内に不活性ガス、例えば窒素ガスを導入するための不
活性気体導入口90が設けられており、制御部60の命
令によるバルブ90aの開閉により、室内への窒素ガス
の導入が制御されるようになっている。
【0027】加熱処理室41の下方部の4隅には加熱処
理室41内のガスを排気するための排気口65が設けら
れており、この排気口65は例えば、大気圧より僅かに
小さい圧力、例えば1000hPa程度に減圧するエジ
ェクタ(図示せず)に開閉を制御するバルブ65aを介
して接続されている。このバルブ65aの開閉は制御部
60により制御される。この排気機構により室内の4隅
に滞留しやすい酸素を含んだ大気を速やかに排除するこ
とができる。なお、この排気口65は上記エジェクタで
はなく、例えば真空ポンプによって更に高い真空度で排
気を行うことも可能である。
【0028】一方、冷却処理室42には、ウエハWを載
置して冷却するための基板搬送部としての冷却板44が
ガイドプレート54に沿って移動機構55により水平方
向に移動自在に構成されている。これにより、冷却板4
4は、開口部63を介して加熱処理室41内に進入する
ことができ、加熱処理室41内の熱板43により加熱さ
れた後のウエハWを支持ピン51から受け取って冷却処
理室42内に搬入し、ウエハWの冷却後、ピンセット3
1により窓部46を介して取出されるようになってい
る。この冷却板42は、図示しないが例えば冷却水を通
す冷却パイプを内蔵させて冷却機構を構成している。な
お、冷却板44の設定温度は、例えば15〜25℃であ
り、冷却されるウエハWの適用温度範囲は、例えば20
0〜470℃である。
【0029】冷却板44の下方には、加熱処理室41内
における支持ピン51と同様な構成の支持ピン51が昇
降可能に設けられている。これら支持ピン51冷却板4
4の裏面において支持部材70に接続されて一体化され
ており、支持部材70はその下方に配置された昇降シリ
ンダ50によって昇降されるようになっている。なお、
支持ピン51は冷却板の切り欠き部44a(図4及び図
5)から出没・昇降可能となっている。
【0030】また冷却処理室42内には、不活性気体導
入口67及びバルブ67aを介してその中に不活性ガ
ス、例えば窒素ガスが供給されるように構成されてお
り、この窒素ガスは開口部63を介して加熱処理室41
にも拡散されるようになっている。冷却処理室42の下
方部には加熱処理室41における排気口65と同様の排
気口72が、図5に示すように室内の2隅に設けられて
いる。なお、排気口65は冷却処理室42と同様に室内
の4隅であっても構わない。
【0031】次に以上のように構成されたこのSODシ
ステム1の処理工程について、図13に示すフローを参
照しながら説明する。
【0032】まずカセットブロック10において、処理
前のウエハWはウエハカセットCRからウエハ搬送体2
1を介して処理ブロック11側の第3の組G3に属する
受け渡し・冷却プレート(TCP)における受け渡し台
へ搬送される。
【0033】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る受け渡し台に搬送されたウエハWは主ウエハ搬送機構
22を介して冷却処理ステーション(CPL)へ搬送さ
れる。そして冷却処理ステーション(CPL)におい
て、ウエハWはSOD塗布処理ステーション(SCT)
における処理に適合する温度まで冷却される(ステップ
1)。
【0034】冷却処理ステーション(CPL)で冷却処
理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22を介してSO
D塗布処理ステーション(SCT)へ搬送される。そし
てSOD塗布処理ステーション(SCT)において、ウ
エハWはSOD塗布処理が行われる(ステップ2)。
【0035】SOD塗布処理ステーション(SCT)で
SOD塗布処理が行われたウエハWは主ウエハ搬送機構
22を介してエージング処理ステーション(DAC)へ
搬送される。そしてエージング処理ステーション(DA
C)において、ウエハWは処理室内にNH3 +H2Oを
導入してウエハWをエージング処理し、ウエハW上の絶
縁膜材料膜をゲル化する(ステップ3)。
【0036】エージング処理ステーション(DAC)で
エージング処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22
を介してソルベントエクスチェンジ処理ステーション
(DSE)へ搬送される。そしてソルベントエクスチェ
ンジ処理ステーション(DSE)において、ウエハWは
エクスチェンジ用薬液が供給され、ウエハ上に塗布され
た絶縁膜中の溶媒を他の溶媒に置き換える処理が行われ
る(ステップ4)。
【0037】ソルベントエクスチェンジ処理ステーショ
ン(DSE)で置換処理が行われたウエハWは主ウエハ
搬送機構22を介して低温加熱処理ステーション(LH
P)へ搬送される。そして低温加熱処理ステーション
(LHP)において、ウエハWは低温加熱処理される
(ステップ5)。
【0038】低温加熱処理ステーション(LHP)で低
温加熱処理されたウエハWは、主ウエハ搬送機構22を
介して低酸素キュア・冷却処理ステーション(DCC)
へ搬送される。そして低酸素キュア・冷却処理ステーシ
ョン(DCC)において、ウエハWは低酸素雰囲気中で
高温加熱処理され、冷却処理される(ステップ6)。
【0039】ステップ6で処理されたウエハWは主ウエ
ハ搬送機構22を介して受け渡し・冷却プレート(TC
P)における冷却板へ搬送される。そして受け渡し・冷
却プレート(TCP)における冷却板において、ウエハ
Wは冷却処理される(ステップ8)。
【0040】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る冷却板で冷却処理されたウエハWはカセットブロック
10においてウエハ搬送体21を介してウエハカセット
CRへ搬送される。
【0041】次にステップ6における低酸素キュア・冷
却処理ステーション(DCC)の作用について詳細に説
明する。
【0042】低酸素キュア・冷却処理ステーション(D
CC)の窓部46を介して冷却処理室42に搬送された
ウエハWは冷却板44に載置され、図9(a)に示すよ
うに、この冷却板44が開口部63を介して加熱処理室
41に進入し、支持ピン51の上昇によりウエハWはこ
の支持ピン51に受け渡される。このとき既に冷却処理
室42における導入口67より冷却処理室42内に窒素
ガスが導入されており、この窒素ガスが開口部63と、
この開口部の上方に位置された蓋体47の庇部材49と
によって形成された破線Aで示すガス通路を通って、矢
印で示すように蓋体47の下部にあるウエハWの表面に
供給される。これによって加熱処理室41は窒素ガスで
満たされ、特にウエハW上の空間に向けて窒素ガスが供
給されることによりウエハWの酸化を防止できる。ま
た、この庇部材はY方向の長さがLであって(図7)開
口部63のY方向の幅とほぼ等しく構成されているの
で、冷却処理室42からの窒素ガスを整流する作用を有
しており、これにより加熱処理室41内への安定した気
流を確保できる。
【0043】また、この窒素ガス供給時に、加熱処理室
41の排気口65から室内の4隅に滞留している酸素を
排気することで、上述したように室内の4隅に滞留しや
すい酸素を含んだ大気を速やかに排除することができ
る。
【0044】そして冷却板44が元の位置に収まった後
に、同図(b)に示すように蓋体47がウエハW直上位置
まで下降して、窒素ガス供給源66(図8)からの窒素
ガスが導入孔71を介して加熱処理空間Rに導入され
る。そして図に示す状態のまま、熱板43の放射熱によ
り例えば150℃の加熱処理が20秒間行われる。この
ときも冷却処理室42からの上記窒素ガスが供給され続
けており、ウエハWの酸化防止に寄与する。
【0045】続いて図10に示すように、蓋体47が下
降し加熱処理空間Rが形成される。蓋体47の下降によ
り、図示するように庇部材49が開口部63の下方位置
に配置、移動され、今度は破線で示す窒素ガスの通路B
が形成される。これにより効率良く加熱処理室41内に
窒素ガスが導入されることになる。
【0046】そして図11に示すように、加熱処理空間
Rに所定の低酸素濃度となるように窒素ガスが導入され
るとともに、例えば450℃で10分間の加熱処理が行
われる。窒素ガスはウエハ表面を通って排出口47bか
ら排出される。このように加熱処理室41よりも小さい
加熱処理空間R内で加熱処理が行われることにより、ウ
エハWの酸化を防止できることはもちろんのこと、窒素
ガスの量を削減でき、更に、温度雰囲気がこの小さい加
熱処理空間R内で保たれるため電力の省エネルギー化が
図れる。
【0047】所定時間及び所定温度での加熱処理が終了
すると、図12に示すように、ゲートシャッタ61が開
き、ウエハWは支持ピン51を介して冷却板44に受け
渡され、ウエハWは例えば20℃で冷却されながら冷却
処理室42へ搬送される。このときも冷却処理室42か
らの窒素ガスが通路Aを介してウエハWの表面を通るこ
とにより効率良くウエハWの酸化を防止することがで
き、かつ窒素ガスが通路Aにより整流されながらウエハ
Wの表面を通ることにより回路パターンに悪影響を及ぼ
すことなくウエハWの搬送を行うことができる。
【0048】また、上記ウエハWの搬出時前において、
加熱処理室41のバルブ90a及び冷却処理室42のバ
ルブ75aの開閉度を制御できるものを設け、窒素ガス
の量を増大させるようにしてもよい。これにより、いっ
そうウエハWの酸化防止を図ることができる。
【0049】この後は、冷却処理室42において所定時
間の冷却処理され、窓部46を介してこの低酸素キュア
・冷却処理ステーション(DCC)の外部へ搬送される
ことになる。
【0050】なお、本発明は以上説明した実施形態には
限定されない。
【0051】上記実施形態に係る加熱処理室41内に、
例えば酸素濃度を計測するセンサを設けるようにして、
この計測結果に基づいて加熱処理室41内の酸素濃度を
上記窒素ガス導入によりコントロールするようにしても
よい。また、このセンサを加熱処理室41内だけではな
く、冷却処理室42や上記加熱処理空間R内に設けて酸
素濃度をコントロールするようにしてもよい。
【0052】更に、上記実施形態では、半導体ウエハ基
板を例に説明したが、これに限らず液晶ディスプレイ等
に使用されるガラス基板にも本発明は適用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板の酸化を防止し、更には加熱処理前後の基板の搬入
出の際においても基板の酸化を防止して、安定した気流
の下で処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るSODシステムの平
面図である。
【図2】図1に示したSODシステムの正面図である。
【図3】図1に示したSODシステムの背面図である。
【図4】本発明に係る低酸素キュア・冷却処理ステーシ
ョン(DCC)の斜視図である。
【図5】図4に示した低酸素キュア・冷却処理ステーシ
ョン(DCC)の平面図である。
【図6】図4に示した低酸素キュア・冷却処理ステーシ
ョン(DCC)の断面図である。
【図7】一実施形態に係る蓋体の平面図である。
【図8】図7に示した蓋体の断面図である。
【図9】蓋体の上昇時におけるウエハの加熱処理及び窒
素ガスの流れを示す断面図である。
【図10】蓋体の下降時におけるウエハの窒素ガスの流
れを示す断面図である。
【図11】蓋体の下降時におけるウエハの加熱処理及び
加熱処理空間R内の窒素ガスの流れを示す断面図であ
る。
【図12】加熱処理後のウエハの搬出及び窒素ガスの流
れを示す断面図である。
【図13】本発明に係るSODシステムの一連の工程を
示すフロー図である。
【符号の説明】
W…半導体ウエハ R…加熱処理空間 A、B…通路 DCC…低酸素キュア・冷却処理ステーション 41…加熱処理室 42…冷却処理室 43…熱板 44…冷却板 47…蓋体 49…庇部材 51…支持ピン 52…駆動モータ 54…ガイドプレート 55…移動機構 60…制御部 61…ゲートシャッタ 62…モータ 63…開口部 65…排気口 65a…バルブ 66…窒素ガス供給源 67…不活性気体導入口 67a…バルブ 71…導入孔 75…供給管 75a…バルブ 90…不活性気体導入口 90a…バルブ
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 圭 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 Fターム(参考) 4K061 AA01 BA11 CA08 DA05 FA13 HA09 4K063 AA05 BA12 DA13 EA06 5F045 AB32 AC15 DP04 EB19 EF13 EJ02 EK07 EN04 HA16 5F058 BD04 BF25 BF46 BG02 BG03 BG04 BG10 BH04 BJ02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を冷却処理するための冷却処理室
    と、 前記冷却処理室と開口部を介して基板の受け渡しが可能
    に連接された加熱処理室と、 前記加熱処理室内に配置され、基板を加熱処理するため
    の熱板と、 前記冷却処理室と前記熱板との間で基板の受け渡しを行
    う基板搬送部と、 前記熱板上を昇降可能に配置され、下降時には前記熱板
    との間で加熱処理空間を形成し、上昇時には前記熱板と
    前記冷却処理室との間で前記開口部を介して基板の受け
    渡しを可能とする蓋体と、 前記蓋体の外側で前記開口部に向けて設けられ、且つ、
    前記蓋体の上昇時には前記開口部と前記熱板との間の通
    路の上方を覆うと共に前記蓋体の下降時には前記開口部
    又はそれ以下に位置するように配置された庇部材とを具
    備することを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱処理装置において、 前記熱処理空間内に不活性気体を導入する第1の不活性
    気体導入部と、 前記冷却処理室内に不活性気体を導入する第2の不活性
    気体導入部とを具備することを特徴とする熱処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の熱処理装置において、 前記開口部を介して前記熱板から前記冷却処理室へ基板
    を受け渡す直前に前記第2の不活性気体導入部から導入
    される不活性気体の量を増大させることを特徴とする熱
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の熱処理装
    置において、 前記開口部を介して前記熱板から前記冷却処理室へ基板
    を受け渡す直前に前記第1の不活性気体導入部から導入
    される不活性気体の量を増大させることを特徴とする熱
    処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載の熱処理装置において、 前記加熱処理室の下部でかつ前記熱板の周囲に排気部が
    設けられていることを特徴とする熱処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱処理装置において、 前記開口部を介して前記熱板から前記冷却処理室へ基板
    を受け渡す際に前記排気部を作動させることを特徴とす
    る熱処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のうちいずれか1
    項に記載の熱処理装置において、 前記熱板上で基板を昇降可能に支持する複数のピンと、 前記支持ピンの下降時の前記加熱処理空間の容積が前記
    支持ピンの上昇時の前記加熱処理空間の容積よりも小さ
    くなるように前記蓋体の昇降を制御する制御部と、 を具備することを特徴とする熱処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のうちいずれか1
    項に記載の熱処理装置において、 前記開口部を開閉するシャッタ部材を具備することを特
    徴とする熱処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のうちいずれか1
    項に記載の熱処理装置において、 前記基板搬送部に設けられ、基板を冷却する冷却機構を
    具備することを特徴とする熱処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009218429A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Seiko Epson Corp 成膜方法、半導体装置の製造方法および電子機器の製造方法
CN112119482A (zh) * 2018-05-21 2020-12-22 东京毅力科创株式会社 基板处理装置

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