JP2002164268A - 検出装置及び該検出装置を用いた投影露光装置 - Google Patents

検出装置及び該検出装置を用いた投影露光装置

Info

Publication number
JP2002164268A
JP2002164268A JP2000356597A JP2000356597A JP2002164268A JP 2002164268 A JP2002164268 A JP 2002164268A JP 2000356597 A JP2000356597 A JP 2000356597A JP 2000356597 A JP2000356597 A JP 2000356597A JP 2002164268 A JP2002164268 A JP 2002164268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wedge
detection
projection exposure
optical members
wedge optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000356597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4616983B2 (ja
JP2002164268A5 (ja
Inventor
Kazuhiko Mishima
和彦 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000356597A priority Critical patent/JP4616983B2/ja
Priority to US09/988,583 priority patent/US6707533B2/en
Publication of JP2002164268A publication Critical patent/JP2002164268A/ja
Publication of JP2002164268A5 publication Critical patent/JP2002164268A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4616983B2 publication Critical patent/JP4616983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/54Lamp housings; Illuminating means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アライメントスコープの製造誤差によって発
生する波長シフトを補正し、調整して、他の収差の発生
を極力抑え、高精度な位置検出を可能とする。 【解決手段】 検出対象であるウエハ6上にある位置検
出マークを光源401から出射した光を利用して所定の
倍率で検出する検出系4とを備え、該検出系4内に楔光
学部材群410を構成する楔形状をした2枚の楔光学部
材410a,410bを有し、該2枚の楔光学部材の、
異なる楔光学部材の隣り合う楔面を検出光軸の直角方向
から所定の角度傾け且つ該隣り合う楔面が平行になるよ
うに配置し、楔光学部材410a,410bの間隔を調
整することで、検出系4の波長に依存した位置ずれ量を
補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検出物体の位置
等を高精度に検出出来る検出装置に関する。またその高
精度検出を保証した検出装置を用いたデバイス製造方法
に関するものであり、特に半導体IC、LSI、CC
D、液晶パネル、磁気ヘッド等の各種のデバイスを製造
する投影露光装置のようなウエハ等の物体の位置を該物
体上にある像を観察して高精度に検出し、該検出情報に
基づいて物体の位置合わせを行う際に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、半導体素子の製造技術の進展
は目覚ましく、またそれに伴う微細加工技術の進展も著
しい。特に光加工技術はサブミクロンの解像力を有する
縮小投影露光装置、通称ステッパが主流であり、更なる
解像力向上に向けて光学系の開口数(NA)の拡大や、
露光波長の短波長化が図られている。
【0003】露光波長の短波長化に伴って、露光光源も
g線、i線の高圧水銀ランプからKrF更にArFのエ
キシマレーザに変移してきている。
【0004】一方、投影パターンの解像力の向上に伴っ
て、投影露光装置に於けるウエハとマスク(レチクル)
を相対的位置合わせするアライメントについても高精度
化が必要とされている。投影露光装置は高解像度の露光
装置であると同時に高精度な位置検出装置としての機能
も要求されている。
【0005】その為、ウエハ等の上に構成されたアライ
メントマークを検出する位置検出装置、所謂アライメン
トスコープ自体の性能も高精度化が要求されている。
【0006】アライメントスコープの形態として、大き
く2つの方法が提案、使用されている。一つは、投影露
光光学系を介さず別個に構成されて、アライメントマー
クを光学的に検出する所謂オフアクシスアライメント検
出系(Off-Axis AA 以下「OA」と略記する。)があ
る。
【0007】従来のもう一つの形態、特にi線露光装置
でのアライメント方式として、TTL−AA(Through
the Lens Auto Alignment )と呼ばれる投影光光学系を
介して、非露光光のアライメント波長を用いてウエハ上
のアライメントマークを検出する方法がある。
【0008】何れのアライメントスコープの場合も、ア
ライメントスコープ自体が持っている収差が位置検出誤
差を発生する為、極力収差を少なくする、或いは発生し
た収差を補正すると言ったことが要求される。
【0009】従来のOA検出系を備えた投影露光光学系
について、その概略を示す図3の模式図を用いて解説す
る。
【0010】露光光源を含む露光照明光学系1(光源と
しては水銀ランプ、KrFエキシマレーザ、やArFエ
キシマレーザ等)から出射した光ILは、パターンを形
成しているマスク(レチクル)2を照明する。この時レ
チクル2は、レチクル2上方(或いは下方)に配置され
たアライメント検出系11によって投影露光光学系3の
光軸AXとレチクルパターンの中心が一致するように、
レチクルホルダ12,12' に予め位置決めされてい
る。
【0011】レチクルパターンを通った光に基づいて、
投影露光光学系3により、その像はウエハステージ8上
に保持されたウエハ6に所定の倍率で転写される。尚、
レチクル2の上方から照射光を照射し、投影露光光学系
3を介して、固定位置でレチクルパターンをウエハ6上
に順次露光するのがステッパと呼ばれ、レチクル2及び
ウエハ6が相対的に移動(レチクル2の移動量はウエハ
6の移動量に投影倍率を乗じた分)する露光装置をスキ
ャナ(走査型露光装置)と呼ぶ。
【0012】一方、ウエハ6にはセカンドウエハと呼ば
れる既にパターンが形成されている種類のものが有り、
このウエハに次のパターンを形成する場合には、予めウ
エハの位置を検出しておかなければならない。その位置
検出方法に上記のTTL−AA方式やOA検出方式があ
る。
【0013】ここでは、OA検出系を備えたアライメン
ト方式に関して、図3に基づいて解説する。同図に示す
ように、OA検出系4は、投影露光光学系3とは別個に
構成されており、ウエハステージ8は横方向距離を計測
出来る干渉計9に基づいて駆動し、OA検出系4の観察
領域にウエハ6を位置決めする。干渉計9に基づいて位
置決めされたウエハ6に対して、ウエハ6上に形成され
たアライメントマークAMをOA検出系4で位置検出
し、ウエハ6上に形成されたチップ(素子)の配列情報
を得ることが出来る。
【0014】次に、このチップ(素子)の配列情報に基
づいて、ウエハ6を投影露光光学系3の露光領域(レチ
クルの転写領域)にウエハステージ8を駆動して、順次
露光を行っていく。
【0015】ここで、通常投影露光光学系3の露光領域
には、投影露光光学系3のフォーカス方向を計測するフ
ォーカス検出系5が構成されている。このフォーカス検
出系5の構成は、照明光源501から出射した光を照明
レンズ502を介してスリットパターン503を照明す
る。スリットパターン503を透過した光で照明光学系
504、ミラー505によってウエハ6上にスリットパ
ターンを結像する。
【0016】ウエハ6上に投影されたスリットパターン
は該ウエハ6の表面上で反射し、照明系と反対側に構成
されたミラー506、検出光学系507に入射する。検
出光学系507はウエハ6上に形成されたスリット像を
光電変換素子508上に再結像させる。ウエハ6が上下
することで、光電変換素子508上のスリット像が移動
し、その移動量からウエハ6のフォーカス方向の距離を
測定出来る。通常は、このスリットを複数(ウエハ6上
の多点)用意しておき、それぞれのフォーカス位置を検
出すること(ウエハ6上の多点計測)で、投影露光光学
系3のレチクル像の像面に対するウエハ6の傾きを計測
することも出来る。
【0017】更にOA検出系4について、図4の概略図
を参照しながら解説する。図4中に於いて、照明光源4
01(ファイバ等)から導光された光は、照明光学系4
02により、偏光ビームスプリッタ403に導かれる。
偏光ビームスプリッタ403によって反射された紙面に
垂直なS偏光光は、リレーレンズ404、λ/4板(四
分の一波長板)409を通過した後、円偏光に変換さ
れ、対物レンズ405を通ってウエハ6上に形成された
アライメントマークAMをケラー照明する。
【0018】アライメントマークAMから発生した反射
光、回折光、散乱光は、再度対物レンズ405、λ/4
板409を戻り、今度は紙面に平行なP偏光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ403を通過し、結像光学系
407a(407b)によって、アライメントマークA
Mの像を光電変換素子411(例えばCCDカメラ)上
に形成する。光電変換されたアライメントマーク像の位
置に基づいて、ウエハ6の位置を検出する。
【0019】この時、ウエハ6上のアライメントマーク
AMを精度良く検出する為には、アライメントマークA
Mの像が明確に検出されなければならない。つまり、O
A検出系4のピントがアライメントマークAMに合って
いなければならない。
【0020】その為に、一般的には不図示のAF検出系
が構成されており、その検出結果に基づいて、アライメ
ントマークをOA検出系のベストフォーカス面に駆動し
て、アライメントマークの検出を行っている。
【0021】尚、TTL−AA方式についての説明はこ
こでは割愛するが、基本的にはOA検出系を投影光学系
3を介して、ウエハ上を観察する構成をしている点が異
なっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様なアライメントスコープにより、ウエハ上のマークを
観察、位置検出する場合、マーク上部に塗布、或いは形
成された透明層の為、単色光では干渉縞が発生してしま
う。その為、アライメント信号に干渉縞の信号が加算さ
れた状態で検出され、高精度に検出できなくなる。従っ
て、一般的にこうしたアライメントスコープの光源とし
ては、広帯域の波長を持つものが使用され、干渉縞の少
ない信号として検出する。
【0023】ところが、実際製造されるアライメントス
コープでは、構成されている光学部品等の製造誤差や組
み立て誤差によって、収差が発生している。特に、レン
ズ等の平行偏心や傾き偏心、他には平行平板(プリズム
等)の傾き偏心によって、波長に依存したシフトが発生
してしまう。所謂プリズム効果によって、色にじみが発
生してしまう。上記の様に、波長を広帯域化したり、投
影露光光学系を介したりすることで、この波長毎に発生
するシフト(以下この現象によって発生するシフトを
「波長シフト」と呼ぶ。)が大きくなる場合がある。
【0024】図4に戻りこの現象を説明すると、例え
ば、実線で示す検出光学系407aは光軸に対して、偏
心を持たない状態で配置(設計値の位置)されているも
のとする。一方、破線で示す検出光学系407bは、光
軸から若干偏心した状態で配置されたものとする。この
様に、光軸に対して偏心するのは製造上の誤差によるも
のであり、実際のアライメントスコープでは、制御でき
ない量で発生する可能性がある。
【0025】この様に、レンズが偏心してしまうと、所
謂レンズのプリズム効果により、予期せぬ波長シフトが
発生してしまう。実線で示す光線Lmaは、設計的な光線
を表し、破線で示す光線Lmbはプリズム効果により、波
長に依存した量だけずれが発生していることを表してい
る。
【0026】こうした波長に依存したずれを持つ光学系
で、アライメントマークを観察した場合のデメリットを
以下に図5及び図6を用いて解説する。
【0027】図5及び図6中の(a)は、アライメント
マークの断面を模式的に表現したものであり、図5
(a)は、単純な段差構造を持つマークを表し、図6
(a)は、段差構造の上にレジストの様な透明層(図中
斜線部)が形成されているマークを表現している。尚、
計測方向は、図中のX方向とする。また、図5及び図6
の(b)から(d)までは、アライメントスコープで使
用している波長を3つとして(第1波長:λ1 、第2波
長:λ2 、第3波長:λ3 )、それぞれの波長成分で検
出されるアライメントマークの波形を表している。図5
及び図6の(e)は、第1波長λ1 から第3波長λ3 ま
でをすべて重ね合わせた波形を示し、この波形が実際に
アライメントマークを検出する際の波形を表現してい
る。
【0028】図5は、上記の波長シフトがないアライメ
ントスコープで検出される場合を表している。波長シフ
トが存在しない場合、波長λ1 〜λ3 の各波形の中心位
置はアライメントマークの中心と一致しており、全ての
波長を重ね合わせたλall の波形( 図5(e)) の中心
位置も一致する。
【0029】一方、図6の場合、アライメントスコープ
に波長シフトが存在している場合であり、波長毎に検出
される波形の中心位置がずれてしまう。更に、アライメ
ントマーク上の透明層の為、各波長での信号強度が変化
してしまう(例えば、図6(c)に示す波長λ1 の信号
強度は、図5(c)に示す波長λ1 の信号強度に対し強
度変化ΔI だけ低下する)。その為、全ての波長での合
成波形は各波長の中心位置ずれと強度差によって、実際
のアライメントマークの中心からずれて(シフト(Shif
t )して)しまう。この様に、波長シフトがアライメン
トスコープに存在する場合、本例の様に透明層の厚みに
よって、各波長の信号強度の重みが変化し、その為、シ
フト量が変化してしまう恐れがある。
【0030】こうした波長シフトがある場合に対して、
従来では2枚の楔の回転を利用し、楔で発生する波長シ
フトにより調整する方法がある。図7にその模式図を示
す。波長シフトがX方向に発生している場合、2枚の楔
は光軸周りに回転調整される。この様に回転調整すると
波長に依存して、シフトΔが発生し、光学系全体で発生
した−Δ分だけ補正可能となる。ところが、この様に楔
を回転させて調整する場合、Y方向にも楔成分がある
為、所望の調整が困難になる。また、元々、平行に光線
がセンサ上に入射するべきところが、楔を通ったことに
より、光線がθt 分だけ傾いてしまう。この様に、光線
が傾いてしまうと、センサの感度が落ちてしまう等の弊
害を発生してしまう問題と、アッパ(Upper )光線Lup
per とロワー(Lower )光線Llower の透過するガラス
部分の厚みが異なってしまい、その結果、フォーカス
(Focus )ポイントが画角の上下で異なってしまう。こ
れでは、マーク領域全体に対して、ベストフォーカスに
合わせることが出来ず、位置検出精度が劣化してしま
う。
【0031】以上の様な弊害が発生しない方法として、
平行平板の傾きを利用して、波長シフトを取る方法が考
えられる。図12には、その方法説明用の模式図を示
す。
【0032】この場合、大きな波長シフトを発生させる
為には、平行平板30の傾き角θを大きくするか或い
は、平行平板30の厚みtを厚くしなくてはならない。
実際の装置を考えると、この様にガラスの厚みtを厚く
し、傾き角θを大きくすることは、装置自身の拡大化と
いうデメリットを発生する。
【0033】本発明は、上記の様なアライメントスコー
プの製造誤差によって発生する波長シフトを補正し、調
整して、更には他の収差の発生を極力抑えることの出来
る構成を開示するものである。従って、高精度な検出を
可能とした検出装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る検出装置は、光源から出射した光を利
用して検出対象を検出する検出系を備え、該検出系内に
複数の楔光学部材を有し、該複数の楔光学部材の内、異
なる楔光学部材の隣り合う楔面を検出光軸の直角方向か
ら所定の角度傾け且つ該隣り合う楔面が平行になるよう
に配置し、前記楔光学部材の間隔を調整可能に構成した
ことを特徴とする。
【0035】また、本発明は、検出対象を検出する検出
装置を用いた投影露光装置に於いて、該検出装置は、光
源から出射した光を利用して前記検出対象を検出する検
出系を備え、該検出系内に複数の楔光学部材を有し、該
複数の楔光学部材の内、異なる楔光学部材の隣り合う楔
面を検出光軸の直角方向から所定の角度傾け且つ該隣り
合う楔面が平行になるように配置し、前記楔光学部材の
間隔を調整可能に構成したことを特徴とする。
【0036】また、本発明に係る検出装置または投影露
光装置では、前記検出対象が位置検出マークを有する感
光基板であり、前記検出系が所定の倍率で検出する位置
検出系であってもよく、前記複数の楔光学部材はそれぞ
れが少なくとも2枚で構成された別の第1、第2楔光学
部材群を持ち、前記第1の楔光学部材群の楔角の方向と
は、交差する方向に該第2の楔光学部材群の楔角を有し
て配置されたことを特徴としてもよく、前記複数の楔光
学部材の少なくともいずれかは、該検出装置中での結像
倍率が最も高く、検出対象面と共役な面或いは、その近
傍に配置されたことを特徴としてもよく、前記複数の楔
光学部材の少なくともいずれかは、前記検出系に対して
テレセントリックな場所に配置されたことを特徴とする
こともでき、前記複数の楔光学部材に於いて、楔面で発
生する光線の屈折角に平行な方向にその間隔を変化させ
る機能を有することを特徴とすることもでき、前記複数
の楔光学部材中に、互いに交差する方向に傾けたそれぞ
れの楔面を有する2つの楔光学部材と、該2つの楔光学
部材の間に配置した中間楔光学部材とを備え、該中間楔
光学部材は前記2つの楔光学部材の楔面に対応し互いに
交差する方向に傾けた2つの楔面を有することを特徴と
してもよい。
【0037】本発明に係る検出装置は、以上の様なアラ
イメントスコープ等の製造上の誤差によって発生する波
長シフトを2枚の楔を使い、且つ2枚の楔の楔面を平行
に配置し、その楔の間隔を調整することで、従来発生し
ていた光線傾きの変化を抑えることが出来る。また、2
枚の楔を検出系のテレセントリックな位置に配置するこ
とで、画角に依存した波長シフト誤差の影響を抑えるこ
とが出来る。更に、アライメントスコープ等の出来るだ
け拡大された位置に2枚の楔を配置することで、楔で発
生する収差(所謂偏心コマ収差)の発生を極力抑えるこ
とが出来る。
【0038】また、本発明は、前記いずれかの投影露光
装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造工
場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプロ
セスによって半導体デバイスを製造する工程とを有する
半導体デバイス製造方法にも適用することができ、前記
製造装置群をローカルエリアネットワークで接続する工
程と、前記ローカルエリアネットワークと前記半導体製
造工場外の外部ネットワークとの間で、前記製造装置群
の少なくとも1台に関する情報をデータ通信する工程と
をさらに有することが望ましく、前記投影露光装置のベ
ンダもしくはユーザが提供するデータベースに前記外部
ネットワークを介してアクセスしてデータ通信によって
前記製造装置の保守情報を得る、もしくは前記半導体製
造工場とは別の半導体製造工場との間で前記外部ネット
ワークを介してデータ通信して生産管理を行うことが望
ましい。
【0039】また、本発明は、前記いずれかの投影露光
装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装置
群を接続するローカルエリアネットワークと、該ローカ
ルエリアネットワークから工場外の外部ネットワークに
アクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装置
群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信すること
を可能にした半導体製造工場に適用することもでき、半
導体製造工場に設置された前記いずれかの投影露光装置
の保守方法であって、前記投影露光装置のベンダもしく
はユーザが、半導体製造工場の外部ネットワークに接続
された保守データベースを提供する工程と、前記半導体
製造工場内から前記外部ネットワークを介して前記保守
データベースへのアクセスを許可する工程と、前記保守
データベースに蓄積される保守情報を前記外部ネットワ
ークを介して半導体製造工場側に送信する工程とを有す
る投影露光装置の保守方法にも適用できる。
【0040】また、本発明は、前記いずれかの投影露光
装置において、ディスプレイと、ネットワークインタフ
ェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコン
ピュータとをさらに有し、投影露光装置の保守情報をコ
ンピュータネットワークを介してデータ通信することを
可能にしたことを特徴とすることができ、前記ネットワ
ーク用ソフトウェアは、前記投影露光装置が設置された
工場の外部ネットワークに接続され前記投影露光装置の
ベンダもしくはユーザが提供する保守データベースにア
クセスするためのユーザインタフェースを前記ディスプ
レイ上に提供し、前記外部ネットワークを介して該デー
タベースから情報を得ることを可能にすることが望まし
い。
【0041】更に本発明は、検出系内に複数の楔光学部
材を設け、該複数の楔光学部材の内、異なる楔光学部材
の隣り合う楔面を検出光軸の直角方向から所定の角度傾
け且つ該隣り合う楔面が平行になるように配置し、前記
楔光学部材の間隔を調整することで、前記検出系の波長
に依存した検出ずれ量を補正することを特徴とする検出
方法である。
【0042】又更に本発明は、検出装置の検出系内に複
数の楔光学部材を、該複数の楔光学部材の内、異なる楔
光学部材の隣り合う楔面を検出光軸の直角方向から所定
の角度傾け且つ該隣り合う楔面が平行になるように配置
し、前記楔光学部材の間隔を調整することを特徴とする
検出装置の調整方法である。
【0043】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1には、本
発明の第1の実施形態に係るOA検出系について模式的
に表す。尚、先の図4の中で記述済みのものについて
は、同じ符号を付けてある。ファイバ等の光源401か
ら出射した光は、照明光学系402により、偏光ビーム
スプリッタ403に導かれる。偏光ビームスプリッタ4
03によって反射された紙面に垂直なS偏光光は、リレ
ーレンズ404、λ/4板409を通過した後、円偏光
に変換され、対物レンズ405を通って感光基板である
ウエハ6上に形成された検出対象としてのアライメント
マークAMをケラー照明する。
【0044】アライメントマークAMから発生した反射
光、回折光、散乱光は、再度対物レンズ405、λ/4
板409を戻り、今度は紙面に平行なP偏光光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ403を通過し、結像光学系
407a(407b)によって、アライメントマークA
Mの像を光電変換素子411(例えばCCDカメラ)上
に形成する。結像光学系407aは設計値上の理想位置
は実線で示す位置であるが、実際の組み立て上の誤差に
よって、若干偏心した破線で示す位置407bにあると
する。その為、上述した波長シフトが発生している。
【0045】光電変換素子411の直前(検出物体と共
役面或いはその近傍)には、楔光学部材群410を構成
する2枚の楔光学部材410a,410b(以下この楔
光学部材を楔と略称する)が斜面の部分を平行にした状
態で配置されている。この2枚の楔の効果等について
は、以下に示す。
【0046】光電変換素子411上に結像されたアライ
メントマークは、電気信号に変換された後、電気的に処
理されアライメントマークAMの位置が算出される。
【0047】算出されたアライメントマーク位置とウエ
ハステージ(不図示)の位置を干渉計に基づいて、ウエ
ハ6上に形成されたショット配列を算出し、露光する。
【0048】ここで、2枚の楔410a,410bの構
成及び作用効果について、図2に基づいて解説する。図
2において、2枚の楔20a,20bは隣り合い対向配
置した楔面20a2と楔面20b1が平行になるように
構成され、光軸と垂直な方向に対してθだけ傾いてい
る。一方、隣り合わず互いに背向する面20a1と面2
0b2は光軸に対して、垂直になる様に構成されてい
る。2枚の楔20a,20bの内、少なくとも一方は光
軸方向に駆動、調整可能であり、アライメントスコープ
全体で発生している波長シフトを補正できるようになっ
ている。尚、ここでは、説明を判りやすくする為、各画
角の主光線のみを表記した。また、波長シフトを表現し
やすくする為に、楔20aまでに到達する光線には、波
長シフトが無い状態での表現にしている。又、楔を光軸
方向に駆動、調整する機構が存在するが、ここでは図示
を省略している。又これは変形例として、アライメント
スコープ組み立て時にこの楔を光軸方向に調整し、出荷
段階では楔を装置内で固定する構成としてもよい。
【0049】2枚の楔20a,20bは、像面(或い
は、像面と共役な関係)の近傍に配置することが必要で
ある。像面近傍に配置することで、波長シフト量を楔面
20a2と楔面20b1の間隔調節によって、補正し、
調整することが可能となる。マークの計測方向は図中の
X方向とし、X方向に発生している波長シフトを補正す
る場合について解説する。尚、Y方向に発生している場
合は、本楔を光軸周りに90度回転させた配置とすれば
良いだけである為、今は説明を割愛する。光線Lm は、
アライメントマークの1点からの光線を表している。こ
の光線Lm には、中心波長λ2 とし、短波長λ1 、長波
長λ3 なる光線が含まれている。アライメント波長は、
λ1 〜λ3 を波長幅とする光を使用していることとす
る。
【0050】光線Lm は、楔20aの第1面20a1に
垂直に入射し、傾けた楔面である第2面20a2に向か
う。ここで、面20a1では、垂直に光線が入射してい
る為、波長λ1 〜λ3 の光はそのまま光路を変えずに直
進する。ところが、楔面20a2では、光軸に垂直な面
に対しある角度θで傾いている為、各波長に対して屈折
角を異ならした角度に向かう。尚、ガラスは波長に対し
て屈折率が異なっており、各波長(λ1 〜λ3 )に対す
る屈折率をn1 、n2 、n3 とすると、入射角θに対し
て所謂スネルの公式に基づいて、n1 ×Sinθ=Si
nθλ1 、n2×Sinθ=Sinθλ2 、n3 ×Si
nθ=Sinθλ3 の関係式が成立する。尚、θλ1 〜
θλ3 は、各波長に対する楔面20a2を出射する角度
である。2枚の楔20a,20bはある楔面間隔dで配
置されており、波長λ1 〜λ3 の光は2枚目の第1面2
0b1に到達する。その際にθλ1 〜θλ3 が異なる
為、間隔dに比例して、楔面20b1のX方向に異なっ
た位置に到達する。楔20aと楔20bは同一の硝材で
構成されており、また楔面20a2と楔面20b1は平
行に配置されている為、波長λ1 〜λ3 の光線は、楔面
20b1で再び光軸に平行な光線に変換される。その
後、光軸に平行なまま、波長λ1 〜λ3 の光は波長シフ
トΔ分だけ持ったまま、光電変換素子411上に到達す
る。尚、2枚の楔を光軸周りに180度回転することに
よって、波長シフトを−Δにすることが出来、また0に
したければ間隔dを0にすれば良い。以上の様に、ある
波長範囲の光を2枚の楔で且つ隣り合う楔面を平行に配
置している場合、その楔の間隔dに比例して、波長シフ
トを発生させることができる。本説明では、判り易くす
る為に検出光Lm に波長シフトが無い場合について、解
説したが、実際のアライメントスコープに於いては、製
造誤差等によって、検出系自体が波長シフトを持ってし
まう。そこで、アライメントスコープ自体に波長シフト
Δだけ存在している場合は、楔の間隔で発生する波長シ
フトを−Δになる様に楔の方向及び間隔dを調整すれば
良い。以上の様に構成した2枚の楔で波長シフトを補正
することは、入射光Lm に対して、出射光が同じ角度の
まま光電変換素子に向かう為、従来の様に、非計測方向
(Y方向)に発生する波長シフトを考慮する必要がな
く、高精度な調整が可能となる。また画角に依存した
光、アッパ光線Lupper もロワー光線Llower も光軸光
線も同じ光路長のガラス部分を透過する為、画角に依存
したフォーカス(Focus )変動が発生しない。
【0051】尚、2枚の楔20a,20bの楔面間隔d
を調整することで、光電変換素子411上の主光線の位
置がX方向に変動するが、その変動分は光電変換素子4
11の中心が画角0に一致するように調整すれば良い。
また、楔面の角度θは、そのアライメントスコープで発
生しうる波長シフト量と調整間隔dと使用している硝材
の分散係数によって最適な角度にすれば良い。出来るだ
け、分散係数の大きな硝材を使用することで、楔角θと
間隔dを小さくすることが可能である。
【0052】また、本図に示す場合は、楔を光軸に平行
に駆動しているが、厳密に言うと間隔dを変えること
で、楔を透過する光路長が若干変化する。この変化量は
楔の角度θ及び楔面間隔dに依存している。そこで、そ
の誤差も補正する場合を、図9を用いて解説する。
【0053】図9に於いては、楔20a,20bを中心
波長λ2 の屈折角θλ2 の方向と平行な方向に駆動する
ことで、楔面間隔dに依らず、楔中を透過する光路長が
変化しない構成が可能となる。尚、波長λ1 、λ3 に対
する光路長は変化するが、実際に発生する波長シフト量
を考慮すると、その発生量は非常に微少で問題になる量
ではない。
【0054】次に、計測方向が2次元である場合であっ
て、且つ2次元的に波長シフトが発生している場合の波
長シフト補正について、図11(a)及び(b)を用い
て解説する。
【0055】図11に於いて、X方向の計測について
は、図2で解説したように、楔光学部材群を構成する2
枚の楔20a,20bを用いて調整する。一方、Y方向
については、Y方向に楔面を持つ2枚の楔21a,21
bによって別の楔光学部材群を構成している。楔20
a,20bは楔21a,21bに対し光軸周りに90度
回転した構成とする。
【0056】図11(a)は、ZX断面から見た図、図
11(b)は、YZ断面から見た図を表している。この
位置検出系は、上記の様に楔方向に対して、波長シフト
が発生する機構にすることが出来る。従って、X方向の
波長シフトが発生している場合、楔20a,20bの楔
面間隔dx を調整し、Y方向の波長シフトに関しては、
2枚の楔21a,21bの楔面間隔dy を調整すること
で、所望の波長シフト量にXYそれぞれの方向に調整す
ることが可能となる。
【0057】以上の様に、2組の楔を使って、XY方向
それぞれ独立に調整することが出来る為、高精度な調整
が可能となることは、説明を要しないであろう。尚、図
2で解説したように、アライメントスコープで波長シフ
トが発生していない場合、間隔dx ,dy は0にすれば
よく、また、方向を管理したければ、2枚の楔を180
度回転すれば良いことも既に解説した通りである。
【0058】本実施形態によれば、以上の様に、2枚の
楔で隣り合う楔面を平行に保ったまま、光軸方向に楔面
間隔dを制御することで、アライメントスコープ等に構
成されている光学部品の偏心や光学部品の製造誤差で発
生した波長シフトを補正し、調整することが可能とな
り、アライメントマークの波長に依存したシフト量の発
生を抑えることができ、高精度なアライメントが可能と
なる。
【0059】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態として、2枚の楔の配置条件について、図1
0、図13及び図14を用いて解説する。
【0060】図10は、アライメントスコープ中のある
像面Img(アライメントマークと共役面)近傍に2枚の
楔を配置した時の模式図を表している。第1の実施形態
では、解説を簡略化する為に、光線を主光線だけで表現
した場合で説明した。ところが、実際のアライメントス
コープでは、ある広がりを持った光束(あるNAを持っ
た光束)として、アライメントマークは結像される。あ
る画角の光線(本図は、中心波長λ2 だけに着目してい
る)は主光線Priと角度+NAを持った光線L+na と角
度−NAを持った光線L-na によって像を結像してい
る。尚、本図の符号は上記第1の実施形態において既に
説明したものに対して、同じ符号を付けている。2枚の
楔20a,20bを透過する場合、光線L+na と光線L
-na では、楔面に入射する角度が異なる為、像面Img上
で交差する点が主光線Priに対してずれてしまう。この
ずれが、所謂軸上コマ収差とも言われ、この収差がある
ことでアライメント計測誤差を生む要因となる。従っ
て、出来るだけこの様な収差の発生を抑えつつ、波長シ
フトを調整し、補正することが非常に重要である。
【0061】そこで、このNA、楔で発生するコマ収
差、楔間隔の量について調べた。図13は、図10に示
すNAと楔面間隔dと発生するコマ収差量(CM)につ
いて、グラフ化した図である。横軸はNAであり、縦軸
は発生するコマ収差(CM)を対数として示している。
尚、楔の角度θは20度とし、楔の屈折率は1.8とし
て計算している。また、実線は対向する楔面間隔dが1
0mmの場合であり、破線は楔面間隔dが1mmの場合
を示している。
【0062】このグラフからも分かるように、NAが大
きくなるに従って、コマ収差量CMが急激に大きくなる
ことが分かる。
【0063】ここで、ある物体(アライメントマーク)
を拡大系のアライメントスコープで検出した場合を考え
る。この結像倍率は、物体から検出器(光電変換素子
等)まで−10倍とする。また、物体上でのNAは0.
1とすると、光電変換素子上でのNAは結像倍率分小さ
くなり0.01となる。
【0064】結像倍率が−10倍と言うことは、像面側
Img(光電変換素子側)で発生する波長シフト量は、物
体側で発生する波長シフトの10倍となる。つまり、像
面側で発生する波長シフト量を1/10倍すると物体側
での発生量に変換できる。また、波長シフト量と楔の間
隔の関係は比例関係の為、同じ波長シフト量を物体側で
取る場合の楔間隔は、像面側での楔間隔の1/10にな
る。また、発生したコマ収差の関係は、像面側で発生す
る量を1/10倍すると物体側での同じ量に相当する。
【0065】図13に戻り、ある波長シフト量を物体側
で取る場合と、同じ波長シフト量を像面側で取る場合に
ついて、まとめて見ると、表1のとおりとなる。
【0066】
【表1】
【0067】以上の結果から分かる様に、同じ楔角の楔
を使って、同じ波長シフト量の補正を考えた場合、NA
が小さいところに構成した方が、コマ収差の発生を抑え
ることが出来る。つまり、本実施形態における2枚の楔
での波長シフトを補正する場合、出来るだけNAの小さ
いところ、言い換えると結像倍率の高いところに構成す
ることで、楔で発生するコマ収差量を抑えることが出来
るのが分かる。
【0068】また、別の条件から表したものが、図14
である。本図は、同じ波長シフト量に対して、楔面間隔
を一定にし、楔の角度を変えた場合について、グラフ化
したものである。楔角に付いては、Sinθの関数で波
長シフトが発生する為、角度θの比例で波長シフトが変
わる訳ではない。楔角20度の楔に対し発生する波長シ
フト量の1/10を楔角で取る場合、約3.5度の楔が
必要になる。但し、楔面間隔dは、共に10mmとす
る。
【0069】この場合も、NAに依存して、発生するコ
マ収差量が急激に大きくなることが分かる。
【0070】そこで、上記と同様に、同じ波長シフト量
を同じ楔面間隔で、物体面側と像面側で取った場合の発
生量に付いて、読み取って見ると表2のようになる。
【0071】
【表2】
【0072】以上より、明らかな様に楔角を変更して
も、NAが小さいところで調整した方が、コマ収差の発
生を抑えることが出来ることは明白である。従って、楔
角を最適化し、楔間隔を一定にした場合でも、出来るだ
け結像倍率の高いところ(NAの小さいところ)の像面
(或いは像面と共役な位置)或いはその近傍に2枚の楔
を構成することが、コマ収差の抑制になることが分か
る。尚、楔の厚み及び、配置される場所(光線L+na と
光線L-na の間隔)には、コマ収差の発生量は依存して
いない。コマ収差は、NAと楔面間隔dと楔角に依存し
ている。
【0073】尚、上記では楔が発生するコマ収差と言う
観点から、NAの低いところ(結像倍率の大きいとこ
ろ)に構成することが、有利として来たが、実際製造す
る楔の精度と言う観点からも、同じことが言える。つま
り、2枚の楔の角度θに依存して、コマ収差が発生し、
また波長シフトも発生する為、結像倍率の低いところで
は、楔の角度誤差が、予期せぬ波長シフト、及びコマ収
差を発生してしまう。また、結像倍率の低いところに構
成すると間隔の敏感度も高くなる為、調整難易度も上が
ってしまうと言うデメリットを持つ。従って、調整難易
度、楔部品の製造精度と言う観点からも結像倍率の高い
ところに配置するのが良いと言える。
【0074】(第3の実施形態)以上の様に2枚の楔の
間隔で波長シフトを調整する場合の更に最適なアライメ
ントスコープの形態について、本発明の第3の実施形態
として解説する。図15及び図16には結像光学系40
7の所謂両側テレセントリックな光学系と、像面側が片
側テレセントリックな光学系の2タイプで表現してい
る。これらの系に対して、2枚の楔を構成した場合の特
徴について解説する。図15に示す様なテレセントリッ
クな光線に対して、楔を構成した場合は、第1の実施形
態(図2)で説明したように、全ての画角に対して、楔
を透過する光路長が等しくなり、画角に対するフォーカ
ス(Focus )変動は無い。また、各像高で発生する波長
シフト量も同一となり、検出画角全体に渡り良好に補
正、調整が可能となる。
【0075】一方、図16に示すような非テレセントリ
ックな光束に対して、2枚の楔を構成した場合、画角に
対して同一の波長シフトを発生させることが困難にな
る。その詳細図を図8に表す。
【0076】第1の実施形態(図2)で解説したように
分かり易くする為に、図8に於いても主光線だけで表現
しており、アライメントスコープ全体としては、波長シ
フトが発生していないものとして表現している。高い画
角のアッパ光線Lupper と低い画角のロワー光線Llowe
r との2つの光線を表した。アッパ光線Lupper は、第
1楔20aの第1面20a1である傾いた角度θi にて
入射する。その為、第1面20a1でも波長シフトが発
生して、その後第2面20a2に向かう。ここで、短波
長の光をλ1 (破線)とし、中心波長の光をλ2 (実
線)、長波長の光をλ3 (一点鎖線)として表した。第
2面20a2では更に屈折が発生し、波長に依存した角
度で第2楔の第1面20b1に向かう。更に、面20b
1で屈折をした後、面20b2に向かい、再度そこで屈
折して、入射した側と同じ角度で光電変換素子411に
向かう。この時、中心波長λ2 に対して、発生する波長
シフト量をそれぞれの波長に対して、Δλ1u、とΔλ3u
と表現している。
【0077】一方、ロワー光線Llower は、同様に−θ
i の角度で楔に入射する。第1楔20aの第1面20a
1では、上記の様に波長毎に屈折角が異なり、第2面2
0b2に向かう。ここで、第1面20b1に対して、ア
ッパ光線Lupper とロワー光線Llower では、屈折する
方向が異なっており、且つ第2面20a2までの距離が
異なっている。また、第2面20a2での屈折では、光
線Lupper と異なった角度で各波長は出射される。その
為、結果として、第2楔の第1面20b1までの光路長
が異なり、発生する波長シフト量が異なってしまう。そ
の結果、光電変換素子411上での波長シフトが中心波
長に対して、Δλ1lとΔλ3lだけ発生する。上記のΔλ
1uとΔλ1l、及びΔλ3uとΔλ3lでは、発生する方向が
異なり、且つ発生量の絶対値も異なってしまう。尚、発
生する方向が異なる現象は、楔の角度、入射角θi に依
存しており、必ずしも方向が異なるとは限らない。但
し、発生する量については、画角の高い光線と低い光線
では、異なってしまう。
【0078】以上の様に、非テレセントリックな場所に
2枚の楔を構成し、波長シフトを調整する場合、全ての
画角に対して、一様に補正することが困難になる。従っ
て、テレセントリックな光学系で、且つ第2の実施形態
で示すようなNAの小さな像面(或いは共役面)に2枚
の楔を構成することで、コマ収差の発生を抑え、且つ検
出画角に一様に補正することが出来る。尚、非テレセン
トリックな光学系に2枚の楔を構成すると、波長に依存
したコマ収差も発生する。そうした観点からも、極力テ
レセントリックな場所に、2枚の楔を配置しその間隔調
整で、波長シフトを調整することに効果があることが分
かる。
【0079】(第4の実施形態)以上の実施形態では、
OA検出系について述べてきたが、本発明の第4の実施
形態では、投影露光光学系を通して、ウエハ上のアライ
メントマークを観察するTTL−AAについて、図17
を参照しながら解説する。尚、図1の中で説明し、同じ
機能を有する部材に対しては、図17において図1と同
一の符号を付けてある。
【0080】ファイバ等の光源401からは、ある波長
幅を持ち、露光光とは異なる波長(所謂非露光光)が出
射し、照明レンズ402に向かう。その後、偏光ビーム
スプリッタ403に入射し、紙面に垂直なS偏光成分の
光がリレーレンズ404、λ/4板409及び対物レン
ズ405に導光される。その後、ミラー412で反射し
た光は、投影露光光学系3を通して、ウエハ6上に形成
されたアライメントマークAMをケラー照明する。アラ
イメントマークAMからの反射、散乱、回折光は再び、
投影露光光学系3を逆に戻り、対物レンズ405、リレ
ーレンズ404を介して、検出レンズ側に導光される。
尚、対物レンズ405は、投影露光光学系3で発生する
色収差等を補正するように、構成されている。
【0081】λ/4板409を透過した光は、その偏光
面を90度回転させ、偏光ビームスプリッタ403にP
偏光成分として、これを通過する。通過した光は、一
旦、中間像面に像を形成し、再度検出光学系により、所
望の結像倍率になるように光電変換素子411上に、ア
ライメントマークの像を結像している。光電変換素子4
11から検出された電気信号に基づいて、位置検出を行
う点は、既に上述したOA検出系と同様である。
【0082】尚、光電変換素子411の手前には、上述
した2枚の楔からなる楔光学部材群410が構成されて
いる。本アライメントスコープのように、大きな色収差
を発生する投影露光光学系3の様なものを通して構成す
る場合、波長シフトが発生し易い。その為、実際のアラ
イメントスコープ組み立て上では、楔光学部材群410
を構成している2枚の楔の間隔を調整して、所望の波長
シフト以内になるように追い込まれ、調整される。尚、
この様なTTL−AAでは、一般的に、一方向の計測と
して構成されている。つまり、本図に於いては、このス
コープはY方向の計測のみを行うのが、一般的な構成で
ある。従って、このアライメントスコープには、楔は2
枚だけで良く、それと直交する方向の2枚の楔は不要と
なる。勿論、不図示のX計測用のアライメントスコープ
には、同様に2枚の楔が構成されており、その方向にの
み最適なる様、楔の間隔調整がなされる。以上の様に、
2枚の楔を構成することで、従来からあるTTL−AA
系に於いて、投影露光光学系等で発生する波長シフトを
補正し、調整することが出来る。従って、波長に依存し
たシフトの発生を抑えることが出来、高精度な位置検出
系を構成できる。
【0083】また、上述した第1の実施形態〜第4の実
施形態については、所謂アライメントスコープに関し
て、説明して来たが、本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、投影露光装置に使われているAF検出
系(図3記載のフォーカス検出系5)などにも適用でき
る。
【0084】AF検出系の場合も、測定対象物からの光
を検出し、その光の位置を光電変換素子で検出する。一
般にAF検出系5でも、ある波長幅を持った光が利用さ
れており、検出系内に構成している光学部材の製造誤差
によって、波長シフトが存在する。AF検出系5の場合
も波長シフトが存在すると、ウエハ上の薄膜干渉の為、
波長分布特性が変化し、その為検出誤差を発生してしま
う。従って、アライメントスコープに限定されず、そう
したAF系にも上述した構成をすることでフォーカス検
出系の誤差を軽減することが出来る。
【0085】また更に、上述の複数の実施形態では、結
像回数は2回である場合を例に説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではないことは、言うに及ばない。
また本発明の本質は、結像倍率が高く(NAの小さ
い)、検出物体と共役な面或いは、その近傍に2枚の楔
を配置し、その間隔調節で波長シフトを調整するところ
にある。従って、この本質を逸脱しない範囲に於いて
は、別の検出形態(例えば、画像検出ではなく光量検出
或いは位相検出など)でも適用出来る。
【0086】(第5の実施形態)上述までの実施形態で
は、2枚の楔を使って、一計測方向の波長シフトを補正
する場合について、解説してきたが、本発明の第5の実
施形態として、3枚の楔を使った場合について、図18
を用いて解説する。図18に示す楔光学部材群は、楔面
20a2を有する第1楔20aと、第2楔20bと、楔
面20c1を有する第3楔20cとによって構成されて
いる。第1楔20aと第3楔20cとの間に配置された
中間楔光学部材である第2楔20bは、互いに交差する
方向に傾けた2つの楔面20b1,20b2を備えてい
る。
【0087】楔面で発生する各波長に対する屈折角の違
いにより、波長シフトを発生させている点に関しては、
上記と同様である為、詳細は割愛する。図18(a)
は、3枚の楔の内、第1楔20aの第2面20a2と、
第2楔20bの第1面20b1が光軸に対して、所定の
角度で傾いて且つ互いに平行になるように配置されてい
る状態を示す。また、第2楔20bの第2面20b2と
第3楔20cの第1面20c1面も光軸に対して、所定
の角度で傾き且つ互いに平行になり、更に、第2楔20
bの第1面20b1とは光軸に対して、傾き方向を異な
らせて互いに交差する方向に傾けた構成になっている。
【0088】図18に於いては、分かり易くする為に楔
角θ1とθ2の絶対値は同じで符号を異ならしている。
また、第1楔20aから第3楔20cまで全て同じ硝材
(屈折率)のものを使っているとする。
【0089】図18(a)に於いて、θ1 =−θ2 と言
う関係及び、第1楔20aと第2楔20bの間隔d1 と
第2楔20bと第3楔20cの間隔d2 が等しく(d1
=d2 =d)なるように配置されている場合、各楔面で
波長毎に屈折角が異なって伝播するが、第1楔20aと
第2楔20b間の波長シフトと、第2楔20bと第3楔
20cとの間の波長シフトでキャンセルされ、結果とし
て楔全体を透過して来た光束は波長シフトを持たない。
次に図18(b)に示す様に、第2楔20bを第1楔2
0aに当接するまで移動させた場合を考える(d1 =
0、d2 =2d)。この場合、第1楔20aと第2楔2
0b間では、波長シフトは発生せず、第2楔20bと第
3楔20c間でのみ波長シフトが発生する。逆に図18
(c)に示すように、第2楔20bを第3楔20cまで
移動させると(d1 =2d、d2 =0)、今度は第1楔
20aと第2楔20bの間で波長シフトが発生する。そ
こで、図18の(b)と(c)を比べて見ると、第2楔
20bの第1面20b1と第2面20b2の楔角が逆に
なっている為に、(b) から(c)までに移動する間
に、波長シフトの方向が逆転することが分かる。つま
り、アライメントスコープ自体に波長シフトが存在しな
い場合、図18(a)に示すように、第2楔20bを中
間の位置に配置し、図18(b)で発生する波長シフト
を正と定義すると、アライメントスコープが負の波長シ
フトを持っている場合、図18(b)の位置の方向に第
2楔20bを調整し、逆にアライメントスコープが正の
波長シフトを持つ場合、図18(c)の方向に、第2楔
20bを調整すれば良い。以上の様な3枚の楔を使うこ
とで、上述して来た2枚の楔を使う構成に比べ、楔全体
を180度回転せずとも、符号を反転した波長シフト調
整が可能となる。
【0090】尚、本実施形態では分かり易くする為に、
第2楔20bの第1面20b1と第2面20b2の楔角
を絶対値が等しく符号の異なる角としたが、これに限定
されるものではない。つまり、θ1 ≠−θ2 の場合、d
1 ≠d2 となる位置で、波長シフトが0になり、第2楔
20bの移動に対する波長シフト発生量の敏感度が異な
ってくるだけである。
【0091】また、上述してきた第1の実施形態〜第4
の実施形態の全てに対して、この第5の実施形態の適用
は可能であることは明白である。また、本実施形態で
は、3枚の楔を使った例を述べたが、枚数に関してはこ
れに限定されない。更に4枚以上の構成でも同じ効果、
調整は可能である。
【0092】以上の様に、3枚の楔を使って、楔間隔の
調整だけで符号も含めて波長シフトを調整することが出
来、アライメントスコープ等が持っている製造誤差等で
発生した波長シフトを補正し、調整することが可能とな
る。その為、高精度な位置検出可能な検出装置或いは該
検出装置を用いた投影露光装置を提供することが出来
る。
【0093】(半導体生産システムの実施形態)次に、
本発明に係る装置を用いた半導体デバイス(ICやLS
I等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘ
ッド、マイクロマシン等)の生産システムの例を説明す
る。これは半導体製造工場に設置された製造装置のトラ
ブル対応や定期メンテナンス、あるいはソフトウェア提
供などの保守サービスを、製造工場外のコンピュータネ
ットワークを利用して行うものである。
【0094】図19は全体システムをある角度から切り
出して表現したものである。図中、1101は半導体デ
バイスの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)
の事業所である。製造装置の実例としては、半導体製造
工場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例え
ば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッ
チング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装
置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査
装置等)を想定している。事業所1101内には、製造
装置の保守データベースを提供するホスト管理システム
1108、複数の操作端末コンピュータ1110、これ
らを結んでイントラネット等を構築するローカルエリア
ネットワーク(LAN)1109を備える。ホスト管理
システム1108は、LAN1109を事業所の外部ネ
ットワークであるインターネット1105に接続するた
めのゲートウェイと、外部からのアクセスを制限するセ
キュリティ機能を備える。
【0095】一方、1102〜1104は、製造装置の
ユーザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製
造工場1102〜1104は、互いに異なるメーカに属
する工場であっても良いし、同一のメーカに属する工場
(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場1102〜1104内には、夫々、複
数の製造装置1106と、それらを結んでイントラネッ
ト等を構築するローカルエリアネットワーク(LAN)
1111と、各製造装置1106の稼動状況を監視する
監視装置としてホスト管理システム1107とが設けら
れている。各工場1102〜1104に設けられたホス
ト管理システム1107は、各工場内のLAN1111
を工場の外部ネットワークであるインターネット110
5に接続するためのゲートウェイを備える。これにより
各工場のLAN1111からインターネット1105を
介してベンダ1101側のホスト管理システム1108
にアクセスが可能となり、ホスト管理システム1108
のセキュリティ機能によって限られたユーザだけにアク
セスが許可となっている。具体的には、インターネット
1105を介して、各製造装置1106の稼動状況を示
すステータス情報(例えば、トラブルが発生した製造装
置の症状)を工場側からベンダ側に通知する他、その通
知に対応する応答情報(例えば、トラブルに対する対処
方法を指示する情報、対処用のソフトウェアやデータ)
や、最新のソフトウェア、ヘルプ情報などの保守情報を
ベンダ側から受け取ることができる。本発明に関連して
いえば、例えば、楔間の距離dあるいはこれに起因して
補正されるべき波長依存の検出ずれのデータが各露光装
置からホスト管理システム1107によってインターネ
ット1105を介してベンダ1101側のホスト管理シ
ステム1108に送信し、ベンダ側で各装置別の保守情
報管理、全装置にわたる統計処理等を行ない、又これら
によってベンダ側で作成された補正プログラム情報、保
守情報、ヘルプ情報を各装置別にインターネット110
5を介して該当するホスト管理システム1107に送信
する。各工場1102〜1104とベンダ1101との
間のデータ通信および各工場内のLAN1111でのデ
ータ通信には、インターネットで一般的に使用されてい
る通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。な
お、工場外の外部ネットワークとしてインターネットを
利用する代わりに、第三者からのアクセスができずにセ
キュリティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)
を利用することもできる。また、ホスト管理システムは
ベンダが提供するものに限らずユーザがデータベースを
構築して外部ネットワーク上に置き、ユーザの複数の工
場から該データベースへのアクセスを許可するようにし
てもよい。
【0096】さて、図20は本実施形態の全体システム
を図19とは別の角度から切り出して表現した概念図で
ある。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユ
ーザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外
部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介し
て各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報
をデータ通信するものであった。これに対し本例は、複
数のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装
置のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部
ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデー
タ通信するものである。図中、1201は製造装置ユー
ザ(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工
場の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここ
では例として露光装置1202、レジスト処理装置12
03、成膜処理装置1204が導入されている。なお図
20では製造工場1201は1つだけ描いているが、実
際は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工
場内の各装置はLAN1206で接続されてイントラネ
ットを構成し、ホスト管理システム1205で製造ライ
ンの稼動管理がされている。
【0097】一方、露光装置メーカ1210、レジスト
処理装置メーカ1220、成膜装置メーカ1230など
ベンダ(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供
給した機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム
1211,1221,1231を備え、これらは上述し
たように保守データベースと外部ネットワークのゲート
ウェイを備える。ユーザの製造工場内の各装置を管理す
るホスト管理システム1205と、各装置のベンダの管
理システム1211,1221,1231とは、外部ネ
ットワーク1200であるインターネットもしくは専用
線ネットワークによって接続されている。このシステム
において、製造ラインの一連の製造機器の中のどれかに
トラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止してしま
うが、トラブルが起きた機器のベンダからインターネッ
ト1200を介した遠隔保守を受けることで迅速な対応
が可能であり、製造ラインの休止を最小限に抑えること
ができる。
【0098】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例え
ば図21に一例を示す様な画面のユーザインタフェース
をディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理
するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機
種1401、シリアルナンバー1402、トラブルの件
名1403、発生日1404、緊急度1405、症状1
406、対処法1407、経過1408等の情報を画面
上の入力項目に入力する。入力された情報はインターネ
ットを介して保守データベースに送信され、その結果の
適切な保守情報が保守データベースから返信されディス
プレイ上に提示される。またウェブブラウザが提供する
ユーザインタフェースはさらに図示のごとくハイパーリ
ンク機能1410〜1412を実現し、オペレータは各
項目の更に詳細な情報にアクセスしたり、ベンダが提供
するソフトウェアライブラリから製造装置に使用する最
新バージョンのソフトウェアを引出したり、工場のオペ
レータの参考に供する操作ガイド(ヘルプ情報)を引出
したりすることができる。ここで、保守データベースが
提供する保守情報には、上記説明した本発明に関する情
報も含まれ、また前記ソフトウェアライブラリは本発明
を実現するための最新のソフトウェアも提供する。具体
的には例えば、前述したような形で、楔間の距離dある
いはこれに起因して補正されるべき波長依存の検出ずれ
のデータが送信され、これに応じた補正プログラム情
報、保守情報等が返信される。
【0099】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図22は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立
て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と後
工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場毎
に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされ
る。また前工程工場と後工程工場との間でも、インター
ネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装
置保守のための情報がデータ通信される。
【0100】図23は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した投影露光装置によ
ってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ス
テップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ス
テップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外
の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では
エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。
これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ
上に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する
製造機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守
がなされているので、トラブルを未然に防ぐと共に、も
しトラブルが発生しても迅速な復旧が可能であり、従来
に比べて半導体デバイスの生産性を向上させることがで
きる。
【0101】
【発明の効果】本発明は上述のように、アライメントス
コープ等の製造誤差、プリズムの傾き偏心や、レンズ等
の偏心、或いは平行平板等の面精度誤差等で発生する波
長に依存したシフト(ずれ)を、少なくとも2枚の楔で
隣り合う2つの楔面を平行に構成し、楔の楔面間隔をも
って調整することが出来る。従って、検出系で発生する
波長シフトを高精度に補正し、調整することが出来る。
その為、アライメントマーク上にあるレジスト等の透明
層の干渉によって、発生する波長シフトを抑えることが
出来、高精度な検出装置を提供出来る。また、検出装置
中の結像倍率の高いところに楔を構成することで、少な
くとも2枚の楔で発生するコマ収差量を少なくすること
が出来る。更には、テレセントリックな場所に構成する
ことで、画角全体に渡り良好な波長シフトの補正が可能
となる。また、従来のTTL−AAにも適用でき、投影
露光光学系で発生する波長シフトも補正、調整が可能と
なり、高精度な検出装置及び該装置を用いた投影露光装
置を提供出来る。また、物体の高さ位置を測定する所謂
AF検出系にも同様の構成が適用でき、これらAF検出
系の計測精度の向上が期待出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る位置検出系の
全体図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る2枚の楔で発
生する波長シフトを説明するための詳細図である。
【図3】 投影露光光学系を示す模式図である。
【図4】 従来のOA検出系の概略説明用の模式図であ
る。
【図5】 理想的な検出系でのアライメントマークと検
出波形の関係を示す図である。
【図6】 波長シフトのある検出系でのアライメントマ
ークと検出波形の関係を示す図である。
【図7】 従来の楔を使った波長シフト補正説明用の模
式図である。
【図8】 非テレセントリック系での楔を取る光線の波
長シフト説明用の模式図である。
【図9】 本発明の第1の実施形態に係る位置検出系の
より高精度な場合の模式図である
【図10】 NAと楔面間隔dと発生するコマ収差量C
Mを表す模式図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係る位置検出系
によって2次元的に波長シフトを補正する場合の模式図
である。
【図12】 別な従来の楔を使った波長シフト補正の模
式図である。
【図13】 本発明の第2の実施形態の説明用であっ
て、ある条件でNAと楔で発生するコマ収差のグラフで
ある。
【図14】 本発明の第2の実施形態の説明用であっ
て、別の条件でNAと楔で発生するコマ収差のグラフで
ある。
【図15】 本発明の第3の実施形態に係る両側テレセ
ントリックトリックな光学系の模式図である。
【図16】 片側テレセントリックトリックな光学系の
模式図である。
【図17】 本発明の第4の実施形態に係るTTL−A
Aでの位置検出系を示す模式図である。
【図18】 3枚の楔を使った本発明の第5の実施形態
に係る位置検出系を示す模式図である。
【図19】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイス
の生産システムをある角度から見た概念図である。
【図20】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイス
の生産システムを別の角度から見た概念図である。
【図21】 ユーザインタフェースの具体例である。
【図22】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図である。
【図23】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1:投影露光照明系、2:レチクル、3:投影露光光学
系、4:OA検出系、5:AF検出系(フォーカス検出
系)、6:ウエハ、7:干渉計ミラー、8:ウエハステ
ージ、9:干渉計、10:ステージ制御部、11:レチ
クルアライメント検出系、12, 12’:レチクルホル
ダ、13:基準マーク、14:制御部、401:アライ
メント光源、402:照明光学系、403:偏光ビーム
スプリッタ、404:リレーレンズ、405:対物レン
ズ、407:検出光学系、409:λ/4(四分の一波
長)板、410:楔光学部材群、410a,410b:
波長シフト補正楔(楔光学部材)、411:光電変換素
子(検出面)、20a,20b, 20c:波長シフト補
正楔(楔光学部材)、30:平行平板、1101:ベン
ダの事業所、1102,1103,1104:製造工
場、1105:インターネット、1106:製造装置、
1107:工場のホスト管理システム、1108:ベン
ダ側のホスト管理システム、1109:ベンダ側のロー
カルエリアネットワーク(LAN)、1110:操作端
末コンピュータ、1111:工場のローカルエリアネッ
トワーク(LAN)、1200:外部ネットワーク、1
201:製造装置ユーザの製造工場、1202:露光装
置、1203:レジスト処理装置、1204:成膜処理
装置、1205:工場のホスト管理システム、120
6:工場のローカルエリアネットワーク(LAN)、1
210:露光装置メーカ、1211:露光装置メーカの
事業所のホスト管理システム、1220:レジスト処理
装置メーカ、1221:レジスト処理装置メーカの事業
所のホスト管理システム、1230:成膜装置メーカ、
1231:成膜装置メーカの事業所のホスト管理システ
ム、1401:製造装置の機種、1402:シリアルナ
ンバー、1403:トラブルの件名、1404:発生
日、1405:緊急度、1406:症状、1407:対
処法、1408:経過、1410,1411,141
2:ハイパーリンク機能。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/20 521 G03F 9/00 H 9/00 H01L 21/30 525S 502G 525A Fターム(参考) 2F065 AA03 BB03 BB29 CC19 FF42 FF51 GG12 JJ03 JJ26 LL00 LL02 LL36 LL37 LL46 LL59 QQ28 2H049 BA05 BA07 BB03 BC23 2H052 BA02 BA09 BA12 2H087 KA21 NA09 RA41 5F046 AA28 BA03 DD06 ED02 FA03 FA10 FA20 FB06 FB07 FB08 FB17

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射した光を利用して検出対象
    を検出する検出系を備え、該検出系内に複数の楔光学部
    材を有し、該複数の楔光学部材の内、異なる楔光学部材
    の隣り合う楔面を検出光軸の直角方向から所定の角度傾
    け且つ該隣り合う楔面が平行になるように配置し、前記
    楔光学部材の間隔を調整可能に構成したことを特徴とす
    る検出装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の楔光学部材はそれぞれが少な
    くとも2枚で構成された別の第1、第2楔光学部材群を
    持ち、前記第1の楔光学部材群の楔角の方向とは、交差
    する方向に該第2の楔光学部材群の楔角を有して配置さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の楔光学部材の少なくともいず
    れかは、該検出装置中での結像倍率が最も高く、検出対
    象面と共役な面或いは、その近傍に配置されたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の楔光学部材の少なくともいず
    れかは、前記検出系に対してテレセントリックな場所に
    配置されたことを特徴とする請求項1、2または3のい
    ずれかに記載の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の楔光学部材に於いて、楔面で
    発生する光線の屈折角に平行な方向にその間隔を変化さ
    せる機能を有することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の検出装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の楔光学部材中に、互いに交差
    する方向に傾けたそれぞれの楔面を有する2つの楔光学
    部材と、該2つの楔光学部材の間に配置した中間楔光学
    部材とを備え、該中間楔光学部材は前記2つの楔光学部
    材の楔面に対応して設けられ且つ互いに交差する方向に
    傾けた2つの楔面を有することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検出対象が感光基板上にある位置検
    出マークであり、前記検出系が所定の倍率で検出する位
    置検出系であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の検出装置。
  8. 【請求項8】 検出対象を検出する検出装置を用いた投
    影露光装置に於いて、該検出装置は、光源から出射した
    光を利用して前記検出対象を検出する検出系を備え、該
    検出系内に複数の楔光学部材を有し、該複数の楔光学部
    材の内、異なる楔光学部材の隣り合う楔面を検出光軸の
    直角方向から所定の角度傾け且つ該隣り合う楔面が平行
    になるように配置し、前記楔光学部材の間隔を調整可能
    に構成したことを特徴とする投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の楔光学部材はそれぞれが少な
    くとも2枚で構成された別の第1、第2楔光学部材群を
    持ち、前記第1の楔光学部材群の楔角の方向とは、交差
    する方向に該第2の楔光学部材群の楔角を有して配置さ
    れたことを特徴とする請求項8に記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の楔光学部材の少なくともい
    ずれかは、該検出装置中での結像倍率が最も高く、検出
    対象面と共役な面或いは、その近傍に配置されたことを
    特徴とする請求項8または9に記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の楔光学部材の少なくともい
    ずれかは、前記検出系に対してテレセントリックな場所
    に配置されたことを特徴とする請求項8、9または10
    のいずれかに記載の投影露光装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の楔光学部材に於いて、楔面
    で発生する光線の屈折角に平行な方向にその間隔を変化
    させる機能を有することを特徴とする請求項8〜11の
    いずれかに記載の投影露光装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の楔光学部材中に、互いに交
    差する方向に傾けたそれぞれの楔面を有する2つの楔光
    学部材と、該2つの楔光学部材の間に配置した中間楔光
    学部材とを備え、該中間楔光学部材は前記2つの楔光学
    部材の楔面に対応して設けられ且つ互いに交差する方向
    に傾けた2つの楔面を有することを特徴とする請求項8
    〜12のいずれかに記載の投影露光装置。
  14. 【請求項14】 前記検出対象が感光基板上にある位置
    検出マークであり、前記検出系が所定の倍率で検出する
    位置検出系であることを特徴とする請求項8〜13のい
    ずれかに記載の投影露光装置。
  15. 【請求項15】 請求項8〜14のいずれかに記載の投
    影露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体
    製造工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数
    のプロセスによって半導体デバイスを製造する工程とを
    有することを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  16. 【請求項16】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項15に記載の半導体デバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 前記投影露光装置のベンダもしくはユ
    ーザが提供するデータベースに前記外部ネットワークを
    介してアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の
    保守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の
    半導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介して
    データ通信して生産管理を行うことを特徴とする請求項
    16に記載の半導体デバイス製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項8〜14のいずれかに記載の投
    影露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製
    造装置群を接続するローカルエリアネットワークと、該
    ローカルエリアネットワークから工場外の外部ネットワ
    ークにアクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製
    造装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信す
    ることを可能にしたことを特徴とする半導体製造工場。
  19. 【請求項19】 半導体製造工場に設置された請求項8
    〜14のいずれかに記載の投影露光装置の保守方法であ
    って、前記投影露光装置のベンダもしくはユーザが、半
    導体製造工場の外部ネットワークに接続された保守デー
    タベースを提供する工程と、前記半導体製造工場内から
    前記外部ネットワークを介して前記保守データベースへ
    のアクセスを許可する工程と、前記保守データベースに
    蓄積される保守情報を前記外部ネットワークを介して半
    導体製造工場側に送信する工程とを有することを特徴と
    する投影露光装置の保守方法。
  20. 【請求項20】 請求項8〜14のいずれかに記載の投
    影露光装置において、ディスプレイと、ネットワークイ
    ンタフェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行す
    るコンピュータとをさらに有し、投影露光装置の保守情
    報をコンピュータネットワークを介してデータ通信する
    ことを可能にしたことを特徴とする投影露光装置。
  21. 【請求項21】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記投影露光装置が設置された工場の外部ネットワーク
    に接続され前記投影露光装置のベンダもしくはユーザが
    提供する保守データベースにアクセスするためのユーザ
    インタフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外
    部ネットワークを介して該データベースから情報を得る
    ことを可能にすることを特徴とする請求項20に記載の
    投影露光装置。
  22. 【請求項22】 検出系内に複数の楔光学部材を設け、
    該複数の楔光学部材の内、異なる楔光学部材の隣り合う
    楔面を検出光軸の直角方向から所定の角度傾け且つ該隣
    り合う楔面が平行になるように配置し、前記楔光学部材
    の間隔を調整することで、前記検出系の波長に依存した
    検出ずれ量を補正することを特徴とする検出方法。
  23. 【請求項23】 検出装置の検出系内に複数の楔光学部
    材を、該複数の楔光学部材の内、異なる楔光学部材の隣
    り合う楔面を検出光軸の直角方向から所定の角度傾け且
    つ該隣り合う楔面が平行になるように配置し、前記楔光
    学部材の間隔を調整することを特徴とする検出装置の調
    整方法。
JP2000356597A 2000-11-22 2000-11-22 位置検出装置、該検出装置を用いた投影露光装置及びデバイス製造方法 Expired - Fee Related JP4616983B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356597A JP4616983B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 位置検出装置、該検出装置を用いた投影露光装置及びデバイス製造方法
US09/988,583 US6707533B2 (en) 2000-11-22 2001-11-20 Detection apparatus and exposure apparatus using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356597A JP4616983B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 位置検出装置、該検出装置を用いた投影露光装置及びデバイス製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002164268A true JP2002164268A (ja) 2002-06-07
JP2002164268A5 JP2002164268A5 (ja) 2008-01-17
JP4616983B2 JP4616983B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=18828814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000356597A Expired - Fee Related JP4616983B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 位置検出装置、該検出装置を用いた投影露光装置及びデバイス製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6707533B2 (ja)
JP (1) JP4616983B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004343058A (ja) * 2003-03-06 2004-12-02 Asml Netherlands Bv 計測ビームの操作および方向付けするための装置および方法
JP2006031004A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Carl Zeiss Jena Gmbh 光走査型顕微鏡およびその使用
JP2006253671A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Hitachi Via Mechanics Ltd ビームドリフト補償装置及び方法
JP2007538243A (ja) * 2004-05-20 2007-12-27 テラビュー リミテッド 試料を調査するための装置及び方法
US7450249B2 (en) 2003-02-03 2008-11-11 Canon Kabushiki Kaisha Position sensor
JP2016100461A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 キヤノン株式会社 照明光学装置、およびデバイス製造方法
US9400437B2 (en) 2011-11-15 2016-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Position measurement apparatus and exposure apparatus which measure position of object using reference mark, and method of manufacturing device

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001118904A (ja) 1999-10-19 2001-04-27 Canon Inc ロードロック室を備えた基板処理装置および被処理基板の搬送方法
JP2003031639A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Canon Inc 基板処理装置、基板の搬送方法及び露光装置
JP2003045947A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Canon Inc 基板処理装置及び露光装置
DE10324468B4 (de) * 2003-05-30 2006-11-09 Carl Zeiss Smt Ag Mikrolithografische Projektionsbelichtungsanlage, Projektionsobjektiv hierfür sowie darin enthaltenes optisches Element
JP2005166785A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Canon Inc 位置検出装置及び方法、並びに、露光装置
JP2006279017A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Canon Inc 露光装置及び方法、計測装置、並びに、デバイス製造方法
JPWO2008088001A1 (ja) * 2007-01-18 2010-05-13 シャープ株式会社 光学素子およびそれを用いた画像表示装置
US8749887B2 (en) * 2011-02-02 2014-06-10 Omid S. Jahromi Telescopic gun sight with linear optical adjustment mechanism
JP5706861B2 (ja) 2011-10-21 2015-04-22 キヤノン株式会社 検出器、検出方法、インプリント装置及び物品製造方法
JP2013219086A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Canon Inc 検出装置、リソグラフィー装置、荷電粒子線装置、および物品製造方法
CN108369384A (zh) * 2015-12-09 2018-08-03 Asml控股股份有限公司 具有灵活性的照射器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02251707A (ja) * 1989-03-27 1990-10-09 Nikon Corp 位置検出装置
JPH04223326A (ja) * 1990-12-25 1992-08-13 Nikon Corp 位置合わせ装置およびそれを備えた投影露光装置
JPH05190420A (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 Canon Inc 露光装置及びそれを用いた半導体チップの製造方法
JPH0792424A (ja) * 1993-09-20 1995-04-07 Canon Inc 収差補正光学系
JPH08288213A (ja) * 1996-05-27 1996-11-01 Nikon Corp 投影露光装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2679195B2 (ja) * 1988-12-21 1997-11-19 株式会社ニコン 投影露光装置
JP2633028B2 (ja) 1989-07-31 1997-07-23 キヤノン株式会社 観察方法及び観察装置
US5719704A (en) * 1991-09-11 1998-02-17 Nikon Corporation Projection exposure apparatus
JP3352161B2 (ja) 1993-06-25 2002-12-03 キヤノン株式会社 露光装置及びそれを用いた半導体チップの製造方法
JP3624048B2 (ja) * 1996-03-29 2005-02-23 キヤノン株式会社 照度測定方法
TWI249760B (en) * 1996-07-31 2006-02-21 Canon Kk Remote maintenance system

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02251707A (ja) * 1989-03-27 1990-10-09 Nikon Corp 位置検出装置
JPH04223326A (ja) * 1990-12-25 1992-08-13 Nikon Corp 位置合わせ装置およびそれを備えた投影露光装置
JPH05190420A (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 Canon Inc 露光装置及びそれを用いた半導体チップの製造方法
JPH0792424A (ja) * 1993-09-20 1995-04-07 Canon Inc 収差補正光学系
JPH08288213A (ja) * 1996-05-27 1996-11-01 Nikon Corp 投影露光装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450249B2 (en) 2003-02-03 2008-11-11 Canon Kabushiki Kaisha Position sensor
US7551281B2 (en) 2003-02-03 2009-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Position sensor
JP2004343058A (ja) * 2003-03-06 2004-12-02 Asml Netherlands Bv 計測ビームの操作および方向付けするための装置および方法
US7177059B2 (en) 2003-03-06 2007-02-13 Asml Netherlands B.V. Device and method for manipulation and routing of a metrology beam
JP2007538243A (ja) * 2004-05-20 2007-12-27 テラビュー リミテッド 試料を調査するための装置及び方法
US8373126B2 (en) 2004-05-20 2013-02-12 Teraview Limited Apparatus and method for investigating a sample
JP2006031004A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Carl Zeiss Jena Gmbh 光走査型顕微鏡およびその使用
JP2006253671A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Hitachi Via Mechanics Ltd ビームドリフト補償装置及び方法
US9400437B2 (en) 2011-11-15 2016-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Position measurement apparatus and exposure apparatus which measure position of object using reference mark, and method of manufacturing device
JP2016100461A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 キヤノン株式会社 照明光学装置、およびデバイス製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20020097386A1 (en) 2002-07-25
US6707533B2 (en) 2004-03-16
JP4616983B2 (ja) 2011-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4616983B2 (ja) 位置検出装置、該検出装置を用いた投影露光装置及びデバイス製造方法
JP4046961B2 (ja) 位置検出方法、位置検出装置、露光装置及び露光方法
US6633390B2 (en) Focus measurement in projection exposure apparatus
US9594316B2 (en) Surface positioning detecting apparatus, exposure apparatus and device manufacturing method
US8472009B2 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
KR20080065940A (ko) 위치검출장치 및 노광장치
JP5219534B2 (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
JP2005175400A (ja) 露光装置
US7209215B2 (en) Exposure apparatus and method
TW201348894A (zh) 量測方法以及曝光方法與設備
TW200925791A (en) Position detecting apparatus, position detecting method, exposure apparatus and device manufacturing method
JP2007194537A (ja) 光学特性計測方法及び装置、並びに露光装置
JP2009099873A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
US6646714B2 (en) Exposure apparatus, imaging performance measurement method, device manufacturing method, semiconductor manufacturing factory, and exposure apparatus maintenance method
JP2004356193A (ja) 露光装置及び露光方法
JP4677183B2 (ja) 位置検出装置、および露光装置
JP4311713B2 (ja) 露光装置
JP4027080B2 (ja) 位置検出装置およびそれを用いた露光装置
WO2013168457A1 (ja) 面位置計測装置、面位置計測方法、露光装置、およびデバイス製造方法
WO2013168456A1 (ja) 面位置計測装置、露光装置、およびデバイス製造方法
JP4174356B2 (ja) 露光方法
JP2006080444A (ja) 測定装置、テストレチクル、露光装置及びデバイス製造方法
JP2008004638A (ja) 面位置計測装置、露光装置、並びにデバイス製造方法
JP2000091219A (ja) 位置検出装置及びそれを用いた露光装置
JPH0922868A (ja) 投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20010921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071122

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090406

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees