JP2002164067A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

Info

Publication number
JP2002164067A
JP2002164067A JP2000360044A JP2000360044A JP2002164067A JP 2002164067 A JP2002164067 A JP 2002164067A JP 2000360044 A JP2000360044 A JP 2000360044A JP 2000360044 A JP2000360044 A JP 2000360044A JP 2002164067 A JP2002164067 A JP 2002164067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
plate
hydrogen
fin
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000360044A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Okabe
良次 岡部
Yasutaka Aoki
泰高 青木
Tadashi Fujisaki
忠司 藤崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000360044A priority Critical patent/JP2002164067A/ja
Publication of JP2002164067A publication Critical patent/JP2002164067A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/02Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
    • F28F3/025Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being corrugated, plate-like elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
    • F28D1/0308Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other
    • F28D1/0325Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another
    • F28D1/0333Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another the plates having integrated connecting members
    • F28D1/0341Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another the plates having integrated connecting members with U-flow or serpentine-flow inside the conduits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、軽量化、低コスト化、高熱交換効率
化を図り、加えて、熱交換能力の設計変更を容易にし量
産化を図ること。 【解決手段】 燃料電池10に用いられるメタノール/
水Mが流れる流路を有する複数の板状タンクエレメント
125と、複数の板状タンクエレメント125に対して
それぞれ交互に積層された略断面波状の複数のアウター
フィン126と、複数のアウターフィン126のそれぞ
れに担持された燃焼触媒とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池発電シ
ステムの一部を構成し、メタノール/水を蒸発させる積
層型熱交換器に関し、更に詳しくは、ラミネート構造の
タンクエレメントと、燃焼触媒を担持するアウターフィ
ンとが積層されてなる積層型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水素と空気中の酸素とを化学
反応させることにより発電を行う燃料電池発電システム
の研究が進められている。この燃料電池発電システム
は、他の発電手段に比べて、エネルギー効率が高いこ
と、化学反応で生成されるのが水(水蒸気)であるため
地球環境に対してクリーンであること、タービンのよう
な可動部分がないため振動や騒音が極めて小さいこと、
などの利点が多いため、自動車や、工場、オフィス、病
院、集合住宅、ホテル等のエネルギー源として有望視さ
れている。
【0003】また、燃料電池発電システムは、メタノー
ル/水を改質反応させて水素を多量に含む水素リッチガ
スを生成する改質器と、圧縮空気を生成する空気圧縮機
と、水素リッチガス(水素)および圧縮空気(酸素)に
より発電を行う燃料電池とから概略構成されている。上
記メタノールは、液体の状態で大量貯蔵ができ、しかも
取り扱いが容易であるため、燃料として適している。
【0004】図10は、従来の燃料電池発電システムの
構成を示すブロック図である。同図に示した燃料電池発
電システムは、燃料電池10、空気圧縮機20、改質器
30およびメタノール/水供給装置100から概略構成
されている。燃料電池10は、例えば、固体高分子電解
質型のものであり、構成単位である単セルを複数積層し
たスタック構造を有している。なお、同図には、理解を
容易にするために、単セルのみの構成が図示されてい
る。
【0005】燃料電池10は、電解質13と、電解質1
3の一方の面側に設けられた酸素極11と、電解質13
の他方の面側に設けられた水素極12とから構成されて
おり、燃料(水素)が有する化学エネルギーを、燃焼に
よって電気化学的に直接電気エネルギーに変換するもの
である。燃焼剤としては、圧縮空気PA(酸素)が用い
られる。酸素極11および水素極12は、電解質13を
両側から挟むサンドイッチ構造をなすガス拡散電極であ
り、例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンク
ロスによりそれぞれ形成されている。
【0006】また、酸素極11と電解質13との間、水
素極12と電解質13との間には、セパレータ(図示
略)がそれぞれ介挿されている。このセパレータは、ガ
ス不透過の導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガ
ス不透過とした緻密質カーボンにより形成されている。
酸素極11とセパレータとの間には、圧縮空気PAが流
れるガス流路が形成されており、同様にして、水素極1
2とセパレータとの間にも水素リッチガスG8 が流れる
ガス流路が形成されている。
【0007】ここで、酸素極11からは、発電に利用さ
れなかった酸素を含む排ガスPA’が排出される。水素
極12からは、発電に利用されなかった水素を含む水素
オフガスG2 が排出される。この水素オフガスG2 は、
管路(図示略)を介して後述する熱交換器50へ供給さ
れる。電解質13は、固体高分子材料、例えばフッ素系
樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜で
あり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。この電解質
13の表面には、触媒としての白金または白金と他の金
属からなる合金が担持されている。
【0008】空気圧縮機20は、酸素を大量に含む圧縮
空気PAを生成し、これを管路(図示略)を介して酸素
極11およびバーナ40へ供給する。改質器30は、メ
タノールと水とが混合されたメタノール/水Mから水素
リッチガスG8 を生成するものであり、バーナ40、熱
交換器50、POX触媒60、LTS熱交換器70、L
TS触媒80およびPROx触媒一体型熱交換器90か
ら構成されている。ここで、メタノール/水供給装置1
00は、熱交換器50およびバーナ40へ管路(図示
略)を介してメタノール/水Mを供給する装置である。
【0009】バーナ40は、空気圧縮機20から管路
(図示略)を介して供給される圧縮空気PAにより、燃
料としてのメタノール/水Mを燃焼させ、熱交換器50
を加熱するための燃焼ガスG1 を生成する。熱交換器5
0は、燃焼触媒により燃焼ガスG3(燃焼ガスG1 およ
び水素オフガスG2 )に含まれる燃料(水素)を触媒燃
焼させ、約600℃の高温下で、メタノール/水Mを蒸
発させるものである。この熱交換器50からは、約25
0℃のメタノール水蒸気G4 が次段のPOX触媒60へ
供給される。
【0010】ここで、図11(a)、(b)および
(c)を参照して、熱交換器50の外観構成を説明す
る。図11(a)は熱交換器50の外観構成を示す側面
図であり、図11(b)は、熱交換器50の外観構成を
示す平面図である。図11(c)は、図11(b)に示
した円S内の拡大図である。これらの図において、熱交
換器50は、一定ピッチでそれぞれが平行をなすように
配設された複数枚の板状フィン51、51、・・・と、こ
れらの板状フィン51、51、・・・の全てを貫通するよ
うに配設され管が蛇行状に形成されてなるチューブ52
を備えている。
【0011】このチューブ52におけるそれぞれの曲部
は、両側の板状フィン51から外部へ突出している。ま
た、チューブ52は、図11(a)に示したように、板
状フィン51の短辺方向に所定間隔をおいて複数配設さ
れている。チューブ52の流入口52aには、メタノー
ル/水M(図10参照)が流入され、排出口52bから
は、約250℃のメタノール水蒸気G4(図10参照)
が排出される。図11(c)示した燃焼触媒53、5
3、・・・は、板状フィン51と板状フィン51との間に
担持されており、燃焼ガスG3(図10参照)を完全燃
焼させることにより、チューブ52を高温加熱する役目
をしている。この燃焼ガスG3 は、図11(b)に示し
た矢印方向に熱交換器50に供給される。
【0012】図10に戻り、POX触媒60は、改質反
応により、熱交換器50より供給されるメタノール水蒸
気G4 から、特に水素を多く含む水素リッチガスG5
(約250℃)を得るための触媒であり、熱交換器50
の下流側に配設されている。このPOX触媒60は、ハ
ニカム(蜂の巣)状の担持体に担持されている。水素リ
ッチガスG5 には、水素の他に、一酸化炭素等が含まれ
ている。
【0013】LTS熱交換器70は、POX触媒60の
下流側に配設されており、例えば、水冷方式により、P
OX触媒60からの水素リッチガスG5 (約250℃)
を、約90℃の水素リッチガスG6 にする。LTS触媒
80は、LTS熱交換器70の下流側に配設されてお
り、水素リッチガスG6 に含まれる一酸化炭素を低減さ
せ、これを水素リッチガスG7 とする。PROx触媒一
体型熱交換器90は、LTS触媒80の下流側に配設さ
れており、水素リッチガスG7 に含まれる一酸化炭素を
10ppm以下に低減させ、これを水素リッチガスG8
として、管路(図示略)を介して水素極12へ供給す
る。
【0014】上記構成において、燃料電池発電システム
が起動されると、バーナ40でメタノール/水Mが燃焼
されることにより、燃焼ガスG1 が生成される。この場
合、起動時であるため、水素極12からは、水素オフガ
スG2 が熱交換器50へ供給されない。従って、バーナ
40からの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として図11
(b)に示した熱交換器50の板状フィン51、51、
・・・へ供給される。これにより、燃焼ガスG3 が図11
(c)に示した燃焼触媒53、53、・・・により完全燃
焼されることにより、チューブ52が約600℃に加熱
される。
【0015】この状態で、図11(b)に示した流入口
52aにメタノール/水M(図1参照)が供給される
と、メタノール/水Mは、チューブ52内を排出口52
bに向けて流れるうちに、約600℃の高温により蒸発
し、メタノール水蒸気G4 として、排出口52bから排
出される。このメタノール水蒸気G4 は、POX触媒6
0の改質反応により水素を多く含む水素リッチガスG5
となる。水素リッチガスG5 は、LTS熱交換器70に
より熱交換された後、水素リッチガスG6 としてLTS
触媒80へ供給される。
【0016】これにより、LTS触媒80では、水素リ
ッチガスG6 に含まれる一酸化炭素が低減された水素リ
ッチガスG7 が生成される。この水素リッチガスG7
は、PROx触媒一体型熱交換器90により、さらに一
酸化炭素が低減され、水素リッチガスG8 として、燃料
電池10の水素極12に供給される。この場合、酸素極
11にも、空気圧縮機20から圧縮空気PAが供給され
る。これにより、電解質13の表面において電気化学反
応が進行し、起電力を得ることができる。以下に、燃料
電池10で進行する電気化学反応を表わす式を示す。
(1)式は、酸素極11側における電気化学反応を表
し、(2)式は、水素極12側における電気化学反応を
表わし、(3)式は、燃料電池10全体で進行する電気
化学反応を表す。 (1/2)O2+2H++2e- → H2O …(1) H2 → 2H++2e- …(2) H2+(1/2)O2 → H2O …(3)
【0017】そして、水素極12からは、上記電気化学
反応に利用されなかった水素を含む水素オフガスG2
管路(図示略)を介して、熱交換器50へフィードバッ
クされる。一方、酸素極11からは、電気化学反応に利
用されなかった酸素を含む排ガスPA’が排出される。
以後、上述したサイクルにより、水素極12に水素リッ
チガスG8 が供給されるとともに、酸素極11に圧縮空
気PAが供給されることにより、燃料電池10では、発
電が行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、従来の燃料電池発電システムは、各方面での利用
が可能であるが、特に、自動車のエネルギー源として車
載する場合、車載スペースの制限、燃費向上のための重
量制限等の関係から、できる限り小型、軽量であること
が望ましい。
【0019】しかしながら、従来の燃料電池発電システ
ムの一部を構成する熱交換器50は、構造上、小型化、
軽量化することが困難である。すなわち、図11(b)
に示したように、熱交換器50では、板状フィン51、
51、・・・を平行をなすように一定ピッチでそれぞれ配
設し、板状フィン51、51、・・・にチューブ52を貫
通させる構成を採用していることから、板状フィン51
の狭ピッチ化に限界があり、飛躍的に小型化することが
困難である。
【0020】また、従来の熱交換器50では、図11
(c)に示したように、板状フィン51間に燃焼触媒5
3、53、・・・を担持する構成を採用していることか
ら、燃焼ガスG3 (図10参照)が燃焼触媒53、5
3、・・・に触れる面積が小さくならざるを得ず、熱交換
器50の容積に対する熱交換面積が小さいため、熱交換
効率が低い。
【0021】従って、燃料電池発電システムの性能を発
揮し得る熱交換面積を得るためには、板状フィン51の
面積、枚数や、チューブ52の本数を増やさなければな
らないため、おのずと、熱交換器50が大型化、重量化
してしまうとともに、コストが高くつくという問題があ
った。この問題は、特に、燃料電池発電システムを車載
する場合のボトルネックになっており、自動車のエネル
ギー源を燃料電池化するという懸案に関する大きな障壁
の一つとなっている。
【0022】ここで、設計上の熱交換能力(熱交換面
積)を変更する場合、従来の熱交換器50では、板状フ
ィン51、51、・・・の面積、枚数や、チューブ52の
本数を増減する必要がある。しかしながら、実際の設計
では、かかる設計変更が熱交換器50の製造ラインに及
ぼす影響が非常に大きいため、影響が少ない範囲での変
更しか行うことができない。従って、従来の熱交換器5
0では、熱交換能力の設計変更に対する自由度が非常に
低く、多種多様な自動車に燃料電池発電システムを適用
する場合に量産に向かないという問題があった。
【0023】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、小型化、軽量化、低コスト化、高熱交
換効率化を図ることができるともに、熱交換能力の設計
変更を容易にし量産化を図ることができる積層型熱交換
器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、燃料電池に用いられる燃料
が流れる流路を有する複数のエレメントと、前記複数の
エレメントに対してそれぞれ交互に積層された略断面波
状の複数のアウターフィンと、前記複数のアウターフィ
ンのそれぞれに担持された燃焼触媒とを備えることを特
徴とする。
【0025】この発明によれば、複数のエレメントのそ
れぞれに燃料が供給された状態で、燃焼ガス等が複数の
アウターフィンに供給されると、燃焼ガスが燃焼媒体に
より完全燃焼することで、複数のエレメントが加熱さ
れ、燃料が蒸発する。
【0026】このように、この発明によれば、複数のエ
レメントと、燃焼触媒を担持する複数のアウターフィン
とを交互に積層する構成としたので、積層型熱交換器の
容積に対する熱交換面積(触媒反応面積)を従来のもの
に比べて大きくすることができ、小型化、軽量化、低コ
スト化、高熱交換効率化を図ることができる。
【0027】また、この発明によれば、略断面波状のア
ウターフィンのフィンピッチ、フィン高さ、チューブ積
層段数を変えることで熱交換面積(触媒反応面積)を変
えることができるため、熱交換能力の設計変更を容易に
行うことができ、量産化を図ることができる。
【0028】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の積層型熱交換器において、前記アウターフィンの
フィンピッチを0.5mm〜1.0mm、フィン高さを
4mm〜10mmとしたことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、アウターフィンのフィ
ンピッチを0.5mm〜1.0mm、フィン高さを4m
m〜10mmとすることにより、アウターフィンの加工
性を損なわず、しかも塵埃の付着による目詰まりの影響
を低減した状態で、積層型熱交換器を高熱交換効率で稼
働させることができる。
【0030】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2に記載の積層型熱交換器において、少なくとも前
記複数のエレメント、前記複数のアウターフィンは、ク
ロムの含有量が20%、アルミニウムの含有量が5%の
ステンレスからなることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、複数のエレメント、ア
ウターフィンの材質をステンレス(20Cr−5Al)
としたことにより、耐酸化性を高くすることができ、結
果として長寿命化を図ることができる。
【0032】また、請求項4に係る発明は、請求項1〜
3のいずれか一つに記載の積層型熱交換器において、前
記エレメントは、凹部が形成された第1のプレートと、
第2のプレートとを合わせ、周縁部をかしめることによ
り接合されてなることを特徴とする。
【0033】この発明によれば、第1のプレートと第2
のプレートとを合わせたものの周縁部をかしめるという
極めて簡単な方法により、エレメントを接合するように
したので、量産化を容易に図ることができる。
【0034】また、請求項5に係る発明は、請求項1〜
4のいずれか一つに記載の積層型熱交換器において、前
記燃焼触媒は、複数のエレメントと前記複数のアウター
フィンとが交互に積層された積層構造体が作成された後
に、前記複数のアウターフィンに塗布されることを特徴
とする。
【0035】この発明によれば、積層構造体が作成され
た後に複数のアウターフィンに燃焼触媒を塗布するよう
にしたので、アウターフィンにおける燃焼触媒の膜厚制
御を容易に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0037】図1は、この発明に係る一実施の形態が適
用された燃料電池発電システムの構成を示すブロック図
である。この図において、図10の各部に対応する部分
には同一の符号を付けその説明を省略する。図1におい
ては、図10に示した改質器30に代えて、改質器11
0が設けられている。この改質器110においては、図
10に示した熱交換器50に代えて積層型熱交換器12
0が設けられている。
【0038】積層型熱交換器120は、熱交換器50
(図10参照)と同様にして、燃焼触媒により燃焼ガス
3(燃焼ガスG1 および水素オフガスG2 )に含まれ
る燃料(水素)を触媒燃焼させ、約600℃の高温下
で、メタノール/水Mを蒸発させるものである。しかし
ながら、積層型熱交換器120の構成は、熱交換器50
の構成とは大きく異なる。
【0039】すなわち、図2に示したように、積層型熱
交換器120は、メタノール/水Mが内部に供給される
板状タンクエレメント125と、燃焼触媒を担持する断
面波形状のアウターフィン126とが交互に積層された
構成とされている。以下、積層型熱交換器120の構成
について詳細に説明する。
【0040】図2に示した、積層型熱交換器120は、
複数の板状タンクエレメント125、125、・・・と、
これらの板状タンクエレメント125、125、・・・間
に挟まれるようにそれぞれ配設された複数のアウターフ
ィン126、126、・・・と、エンドプレート127お
よび128と、ヘッダ129とから構成されている。
【0041】図3に示したように、板状タンクエレメン
ト125は、プレート121、プレート122、インナ
ーフィン123およびインナーフィン124がニッケル
ろうを用いた真空ろう付けにより一体に成形されてな
り、略逆U字状の内部空間(流路)を有するラミネート
構造とされている。この板状タンクエレメント125の
内部では、メタノール/水M(図1参照)が流れるとと
もに、後述する燃焼触媒の作用による高温によってメタ
ノール/水Mが蒸発する。
【0042】プレート121には、プレス加工により、
板部材に略逆U字状の凹部121bが形成されている。
さらに、プレート121には、凹部121bの両端部分
に穴121dおよび穴121eが打ち抜き形成されてい
る。一方、プレート122は、プレート121と略同面
積の板部材からなり、プレート121の蓋としての役目
をしている。このプレート122の下部にも、プレート
121の穴121dおよび穴121eと対向する位置に
穴122aおよび穴122bが打ち抜き形成されてい
る。
【0043】板状タンクエレメント125を組み立てる
場合には、プレート121の凹部121aおよび凹部1
21cのそれぞれに略断面波状のインナーフィン123
およびインナーフィン124がセットされる。つぎに、
インナーフィン123およびインナーフィン124が内
部にセットされたプレート121の全体を覆うようにし
てプレート122がセットされる。インナーフィン12
4およびインナーフィン123は、ろう付け技術によ
り、プレート121およびプレート122にろう付けさ
れる。ここで、プレート122とプレート121との周
縁部は、板状タンクエレメント125内の気密を確保す
べく、かしめ技術により接合される。
【0044】アウターフィン126は、図6に示したよ
うに薄板部材が略断面波状に形成されてなり、頂部12
6aがプレート121に、頂部126bがプレート12
2にろう付けされている。このアウターフィン126
は、燃焼触媒130を担持する。すなわち、アウターフ
ィン126の表面および裏面には、燃焼触媒130が塗
布されている。この燃焼触媒130は、燃焼ガスG
3(図1参照)を完全燃焼させることにより、板状タン
クエレメント125を約600℃に加熱する役目をして
いる。この燃焼触媒130は、1〜3%の貴金属(例え
ば、Pt)等から組成されている。
【0045】図2に示したヘッダ129は、メタノール
/水Mが流入される流入口129aとメタノール水蒸気
4 を流出するための流出口129bとが形成された略
箱形状の部材である。積層型熱交換器120を組み立て
る場合には、板状タンクエレメント125、125、・・
・とアウターフィン126、126、・・・とが交互に積層
され、この積層構造体の両端面にエンドプレート127
およびエンドプレート128が取り付けられる。また、
エンドプレート128には、ヘッダ129が取り付けら
れる。これにより、積層型熱交換器120が組み立てら
れた後、ろう付けにより各部材が一体に接合される。た
だし、この時点では、アウターフィン126、126、
・・・のそれぞれには、燃焼触媒130(図6参照)が担
持されていない。
【0046】また、ヘッダ129の流入口129aが複
数の穴121dおよび122a(図3参照)と連通する
ように気密加工が施される。同様にして、ヘッダ129
の流出口129bが複数の穴121eおよび122b
(図3参照)と連通するように気密加工が施される。こ
れにより、積層型熱交換器120には、同図矢印Aで示
す流路が形成される。板状タンクエレメント125にお
いては、メタノール/水Mは、凹部121a側から凹部
121c側へ流れるが(図4参照)、途中でメタノール
水蒸気G4 として蒸発する。このメタノール水蒸気G4
は、ヘッダ129の流出口129bより流出する。
【0047】つぎに、組み立てられた積層型熱交換器1
20は、燃焼触媒130の成分が含まれる溶液中にどぶ
漬けされた後、引き上げられる。これが繰り返されるこ
とにより、図6に示したように、所定膜厚の燃焼触媒1
30がアウターフィン126に担持される。なお、アウ
ターフィン126以外の部分(プレート121、プレー
ト122等)にも、燃焼触媒130が担持されるが、積
層型熱交換器120の性能上特に問題はない。
【0048】また、一実施の形態では、耐酸化性を高め
るために、積層型熱交換器120を構成するそれぞれの
部材の材質がSUS(ステンレス)とされている。例え
ば、アウターフィン126の材質は、20%のCr−5
%のAlを含有するフェライト系ステンレスとされてお
り、板状タンクエレメント125等は、SUS316と
されている。なお、板状タンクエレメント125の材質
も、20%のCr、5%のAlを含有するフェライト系
ステンレスとしてもよい。特に、アウターフィン126
は、極めて薄く、しかも約600℃という高温下で使用
されるため、極めて高い耐酸化性、高温熱疲労特性が要
求される。このため、一実施の形態では、かかる要求を
満たすアウターフィン126の材質として、20%のC
r、5%のAlを含有するフェライト系ステンレスが用
いられている。
【0049】図5(a)は、エンジンの排ガス中での耐
酸化性に対する、SUS中のCrの含有量(%)とAl
の含有量(%)の効果を示す図である。この図からわか
るように、Alの場合には、耐酸化性の改善効果が含有
量が増えるにしたがって顕著であるが、Crの場合は、
含有量20%で耐酸化性の改善効果が飽和に近づく。図
5(b)は、SUS中のCrの含有量(%)とAlの含
有量(%)に対する、20〜1000℃の平均熱膨張係
数のマップを示す図である。この図からわかるように、
熱膨張係数は、Crの含有量にあまり依存せず、Alの
含有量が増えるにしたがって増加するという特性を有し
ている。
【0050】このように、高い耐酸化性を維持し、熱疲
労の原因となる熱膨張率を最小にするためには、SUS
中のCrの含有量を増加し、Alの含有量を減少させる
ことが有効である。しかしながら、図5(a)に示した
ように、Crの場合、耐酸化性の改善効果が含有量20
%で飽和するため、含有量20%が最適値である。ここ
で、含有量20%のCrを前提とすると、含有量5%を
越えるAlを含むSUSは、冷間加工性が急激に低下す
るため、量産性に問題がある。以上より、20Cr−5
AlのSUSは、アウターフィン126の材質として最
適である。
【0051】ここで、一実施の形態で用いられるアウタ
ーフィン126(図2参照)は、図7に示したフィン高
さHfが4〜10mm、フィンピッチPfが0.5〜1
mmであることが、熱交換効率の面から好ましい。図2
に示したアウターフィン126としては、フィン高さH
fが5mm、フィンピッチPfが0.8mmのものが用
いられている。
【0052】すなわち、図7(b)に示したように、フ
ィン高さHfを0〜20mmまでの範囲で変化させた場
合には、燃焼ガスG3(図1参照)側の動力当たりの管
外側伝熱性能は、フィンピッチPf(0.6mm、0.
8mm、1.0mm、1.2mm、1.4mm)の値に
依存することなく、フィン高さHfが4〜10mmの範
囲で極大値をとる。すなわち、管外側伝熱性能が高いと
いうことは、少ない動力で多くの熱交換ができ、熱交換
効率が高いことを意味している。
【0053】このような特徴が現れるのは、フィン高さ
Hfが小さい値を採った場合に、つぎの傾向が有るため
である。 (a)図9(a)に示したように、アウターフィン12
6における燃焼ガスG3(図1参照)のガス流路が狭く
なるとともにガス流速が増大することにより、管外圧力
損失が増大する。 (b)図9(b)に示したように、板状タンクエレメン
ト125(図2参照)の数が増えることにより、積層型
熱交換器120全体に占める板状タンクエレメント12
5の割合が増えるため、単位容積あたり外表面積がやや
減少する。 (c)図9(c)に示したように、フィン効率が高くな
る。
【0054】ここで、積層型熱交換器120としては、
動力を少なくするために管外圧力損失が少いこと、小さ
い容積で大きい伝熱面積および燃焼触媒130の塗布面
積を得るために単位容積あたりの外表面積が大きいこ
と、フィン効率が高いこと、が理想である。実際には、
上述した(a)項から(c)項までの傾向からわかるよ
うに、積層型熱交換器120にとって好ましい傾向
((c)項)と、好ましくない傾向((a)項および
(b)項)とが混在する。しかしながら、総合的に見た
場合、積層型熱交換器120におけるフィン高さHfの
最適値は、図7(b)を参照して説明した管外側伝熱性
能で判断することができるため、4〜10mmである。
【0055】一方、図7(a)に示したアウターフィン
126のフィンピッチPfを小さくした場合には、熱交
換容積あたりの燃焼触媒130の塗布面積(外表面積)
が大きくなる。ここで、燃焼ガスG3 に含まれる水素を
完全燃焼させるためには、燃焼触媒130の塗布面積を
ある値以上にする必要がある。この塗布面積としては、
積層型熱交換器120の容積との関係から、1立方容積
あたり2000m2/m3以上であることが好ましく、フ
ィンピッチPfとしては、1mm以下であることが好ま
しい。
【0056】ここで、図8(a)および(b)に示した
ように、フィンピッチPfを小さくした場合には、管外
熱伝達率が高くなる一方、圧力損失が大きくなる。この
圧力損失が大きくなることは、燃焼ガスG3(図1参
照)側の許容圧力損失が大きいため、特に問題とならな
い。なお、圧力損失が許容圧力損失を超える場合には、
積層型熱交換器120の奥行きを小さくし、圧力損失を
許容圧力損失以下となるようにすればよい。また、図8
(c)に示したように、フィンピッチPfを小さくした
場合には、1立方容積あたりの触媒反応面積も大きくな
る。このように、積層型熱交換器120におけるフィン
ピッチPfは、1mm以下であることが好ましいが、ア
ウターフィン126の加工性、塵埃の付着による目詰ま
りを考慮して、0.5〜1mmが最適値である。
【0057】つぎに、上述した一実施の形態の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、バーナ40でメタノール/水Mが燃焼され
ることにより、燃焼ガスG1 が生成される。この場合、
起動時であるため、水素極12からは、水素オフガスG
2 が積層型熱交換器120のアウターフィン126に担
持されている燃焼触媒130(図6参照)へ供給されな
い。従って、バーナ40からの燃焼ガスG1 は、燃焼触
媒130に燃焼ガスG3 として供給される。これによ
り、燃焼ガスG3 が燃焼触媒130により完全燃焼され
ることにより、板状タンクエレメント125、125、
・・・が約600℃に加熱される。
【0058】この状態で、図2に示した流入口129a
にメタノール/水M(図1参照)が供給されると、メタ
ノール/水Mは、矢印A方向に沿って、板状タンクエレ
メント125、125、・・・のそれぞれの凹部121a
側に流れ込んだ後、凹部121bの形状に沿って凹部1
21c側に流れる。このとき、メタノール/水Mは、約
600℃の高温により蒸発し、メタノール水蒸気G4
して、流出口129bから流出される。このメタノール
水蒸気G4 は、POX触媒60の改質反応により水素を
多く含む水素リッチガスG5 となる。水素リッチガスG
5 は、LTS熱交換器70により熱交換された後、水素
リッチガスG6 としてLTS触媒80へ供給される。
【0059】これにより、LTS触媒80では、水素リ
ッチガスG6 に含まれる一酸化炭素が低減された水素リ
ッチガスG7 が生成される。この水素リッチガスG7
は、PROx触媒一体型熱交換器90により、さらに一
酸化炭素が低減され、水素リッチガスG8 として、燃料
電池10の水素極12に供給される。この場合、酸素極
11にも、空気圧縮機20から圧縮空気PAが供給され
る。これにより、電解質13の表面において、前述した
(1)式から(3)式の電気化学反応が進行し、起電力
を得ることができる。
【0060】そして、水素極12からは、上記電気化学
反応に利用されなかった水素を含む水素オフガスG2
管路(図示略)を介して、積層型熱交換器120(アウ
ターフィン126の燃焼触媒130)へフィードバック
される。一方、酸素極11からは、電気化学反応に利用
されなかった酸素を含む排ガスPA’が排出される。以
後、上述したサイクルにより、水素極12に水素リッチ
ガスG8 が供給されるとともに、酸素極11に圧縮空気
PAが供給されることにより、燃料電池10では、発電
が行われる。
【0061】以上説明したように、一実施の形態によれ
ば、複数の板状タンクエレメント125と、燃焼触媒1
30を担持する複数のアウターフィン126とを交互に
積層する構成としたので、積層型熱交換器の容積に対す
る熱交換面積(触媒反応面積)を従来のものに比べて大
きくすることができ、小型化、軽量化、低コスト化、高
熱交換効率化を図ることができる。
【0062】また、一実施の形態によれば、略断面波状
のアウターフィン126のフィンピッチPf、フィン高
さHfを変えることで熱交換面積(触媒反応面積)を変
えることができるため、熱交換能力の設計変更を容易に
行うことができ、量産化を図ることができる。
【0063】また、一実施の形態によれば、複数の板状
タンクエレメント125、アウターフィン126の材質
をステンレス(20Cr−5Al)としたことにより、
耐酸化性を高くすることができ、結果として長寿命化を
図ることができる。
【0064】また、一実施の形態によれば、プレート1
21とプレート122とを合わせたものの周縁部をかし
めるという極めて簡単な方法により、板状タンクエレメ
ント125を接合するようにしたので、量産化を容易に
図ることができる。
【0065】また、一実施の形態によれば、積層構造体
が作成された後に複数のアウターフィン126に燃焼触
媒130を塗布するようにしたので、アウターフィン1
26における燃焼触媒130の膜厚制御を容易に行うこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、複数のエレメントと、燃焼触媒を担持する
複数のアウターフィンとを交互に積層する構成としたの
で、積層型熱交換器の容積に対する熱交換面積(触媒反
応面積)を従来のものに比べて大きくすることができ、
小型化、軽量化、低コスト化、高熱交換効率化を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0067】また、請求項1に係る発明によれば、略断
面波状のアウターフィンのフィンピッチ、フィン高さを
変えることで熱交換面積(触媒反応面積)を変えること
ができるため、熱交換能力の設計変更を容易に行うこと
ができ、量産化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0068】また、請求項2に係る発明によれば、アウ
ターフィンのフィンピッチを0.5mm〜1.0mm、
フィン高さを4mm〜10mmとすることにより、アウ
ターフィンの加工性を損なわず、しかも塵埃の付着によ
る目詰まりの影響を低減した状態で、積層型熱交換器を
高熱交換効率で稼働させることができるという効果を奏
する。
【0069】また、請求項3に係る発明によれば、複数
のエレメント、アウターフィンの材質をステンレス(2
0Cr−5Al)としたことにより、耐酸化性を高くす
ることができ、結果として長寿命化を図ることができる
という効果を奏する。
【0070】また、請求項4に係る発明によれば、第1
のプレートと第2のプレートとを合わせたものの周縁部
をかしめるという極めて簡単な方法により、エレメント
を接合するようにしたので、量産化を容易に図ることが
できるという効果を奏する。
【0071】また、請求項5に係る発明によれば、積層
構造体が作成された後に複数のアウターフィンに燃焼触
媒を塗布するようにしたので、アウターフィンにおける
燃焼触媒の膜厚制御を容易に行うことができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施の形態が適用された燃料
電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した積層型熱交換器120の外観構成
を示す一部分解斜視図である。
【図3】図2に示した板状タンクエレメント125の構
成を示す分解図である。
【図4】図2に示したX−X’線視断面図である。
【図5】図3に示したアウターフィン126の材質を説
明する図である。
【図6】図4に示したY−Y’線視断面図である。
【図7】図6に示したアウターフィン126のフィン高
さHfの変化に伴う傾向を説明する図である。
【図8】図6に示したアウターフィン126のフィンピ
ッチPfの変化に伴う傾向を説明する図である。
【図9】図6に示したアウターフィン126のフィン高
さHfの変化に伴う傾向を説明する図である。
【図10】従来の熱交換器50を適用した燃料電池発電
システムの構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示した熱交換器50の外観構成を示
す図である。
【符号の説明】
10 燃料電池 110 改質器 120 積層型熱交換器 121 プレート 122 プレート 125 板状タンクエレメント 126 アウターフィン 130 燃焼触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/06 H01M 8/06 A B 8/10 8/10 (72)発明者 藤崎 忠司 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA01 BA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池に用いられる燃料が流れる流路
    を有する複数のエレメントと、 前記複数のエレメントに対してそれぞれ交互に積層され
    た略断面波状の複数のアウターフィンと、 前記複数のアウターフィンのそれぞれに担持された燃焼
    触媒と、 を備えたことを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記アウターフィンのフィンピッチを
    0.5mm〜1.0mm、フィン高さを4mm〜10m
    mとしたことを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交
    換器。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記複数のエレメント、前記
    複数のアウターフィンは、クロムの含有量が20%、ア
    ルミニウムの含有量が5%のステンレスからなることを
    特徴とする請求項1または2に記載の積層型熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記エレメントは、凹部が形成された第
    1のプレートと、第2のプレートとを合わせ、周縁部を
    かしめることにより接合されてなることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一つに記載の積層型熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記燃焼触媒は、複数のエレメントと前
    記複数のアウターフィンとが交互に積層された積層構造
    体が作成された後に、前記複数のアウターフィンに塗布
    されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
    記載の積層型熱交換器。
JP2000360044A 2000-11-27 2000-11-27 積層型熱交換器 Withdrawn JP2002164067A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000360044A JP2002164067A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 積層型熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000360044A JP2002164067A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 積層型熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002164067A true JP2002164067A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18831702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000360044A Withdrawn JP2002164067A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 積層型熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002164067A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004075321A1 (ja) * 2003-02-18 2006-06-01 日本電気株式会社 燃料電池用電極およびこれを用いた燃料電池
WO2013092637A1 (fr) * 2011-12-22 2013-06-27 Valeo Systemes Thermiques Tube plat pour échangeur de chaleur
WO2017103965A1 (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 三菱電機株式会社 分配器、熱交換器、空気調和装置、及び、分配器の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004075321A1 (ja) * 2003-02-18 2006-06-01 日本電気株式会社 燃料電池用電極およびこれを用いた燃料電池
JP4642656B2 (ja) * 2003-02-18 2011-03-02 日本電気株式会社 燃料電池用電極およびこれを用いた燃料電池
WO2013092637A1 (fr) * 2011-12-22 2013-06-27 Valeo Systemes Thermiques Tube plat pour échangeur de chaleur
FR2985009A1 (fr) * 2011-12-22 2013-06-28 Valeo Systemes Thermiques Tube plat pour echangeur de chaleur.
WO2017103965A1 (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 三菱電機株式会社 分配器、熱交換器、空気調和装置、及び、分配器の製造方法
JPWO2017103965A1 (ja) * 2015-12-14 2018-06-28 三菱電機株式会社 分配器、熱交換器、空気調和装置、及び、分配器の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7575611B2 (en) Fuel processor for use in a fuel cell system
US8968432B2 (en) Rapid start fuel reforming systems and techniques
CN100367556C (zh) 热强化小型重整器
US6569553B1 (en) Fuel processor with integrated fuel cell utilizing ceramic technology
JP5111492B2 (ja) 化学反応触媒で選択的に被覆される流体循環路を備える熱交換器システム
US6936364B2 (en) Method and apparatus for vaporizing fuel for a reformer fuel cell system
AU2006250359B2 (en) Fuel cell system
US8071045B2 (en) Reformer
WO2003012903A1 (fr) Pile a combustible
JPWO2003043110A1 (ja) 燃料電池
JP2005501711A (ja) 流体処理デバイス用モジュラーマイクロリアクタアーキテクチャおよび方法
US8568495B2 (en) Evaporator and fuel reformer having the same
JP4437766B2 (ja) 燃料電池用蒸発装置及び蒸気生成方法
JP2008166233A (ja) 燃料電池
JP2002164067A (ja) 積層型熱交換器
JP2002164071A (ja) 積層型熱交換器
CN101665241A (zh) 蒸发器和具有该蒸发器的燃料重整器
US7887605B2 (en) Reformer for fuel cell
JP2002162192A (ja) 積層型熱交換器
JP2003282098A (ja) 燃料電池
JP2001023651A (ja) 燃料電池のセパレータ
KR100898296B1 (ko) 연료 전지 시스템용 증발기
JP2003095617A (ja) 水素分離装置
JP5076353B2 (ja) 熱交換型改質器
JP2001132909A (ja) 燃料蒸発器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205