JP2002163804A - 磁気ヘッドのギャップ形成方法および磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドのギャップ形成方法および磁気ヘッドInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コア半体プレ−トとプレ−ト受け台との間に
金属ブロックを用いることで、常温化の圧力値と高温化
の圧力値に大きな差が生じ、高温化での圧力が緩和し、
所望のギャップスペ−ス得られず、磁気特性の劣化が生
じていた。 【解決手段】 コア半体プレ−トの加圧方向に、膨張黒
鉛シ−トを介在させ、加圧方向対向側にはプレ−ト受け
台を設置するとともに、加圧力やプレ−ト受け台の平面
度を規制することで、所望のギャップスペ−スを高歩留
まりで得られるとともに、積層部の剥離が生じないギャ
ップ形成が実現できる。また、ギャップ面の密着性が向
上し、理想的な接合、接着状態となるため、安定した良
好なギャップスペ−スが得られることで、優れた磁気特
性を有するとともに、ギャップ強度の強い積層型磁気ヘ
ッドを提供できる。
金属ブロックを用いることで、常温化の圧力値と高温化
の圧力値に大きな差が生じ、高温化での圧力が緩和し、
所望のギャップスペ−ス得られず、磁気特性の劣化が生
じていた。 【解決手段】 コア半体プレ−トの加圧方向に、膨張黒
鉛シ−トを介在させ、加圧方向対向側にはプレ−ト受け
台を設置するとともに、加圧力やプレ−ト受け台の平面
度を規制することで、所望のギャップスペ−スを高歩留
まりで得られるとともに、積層部の剥離が生じないギャ
ップ形成が実現できる。また、ギャップ面の密着性が向
上し、理想的な接合、接着状態となるため、安定した良
好なギャップスペ−スが得られることで、優れた磁気特
性を有するとともに、ギャップ強度の強い積層型磁気ヘ
ッドを提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドのギャ
ップ形成におけるギャップ形成方法および磁気ヘッドに
関する。
ップ形成におけるギャップ形成方法および磁気ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化に伴い、磁気
ヘッドとして飽和磁束密度の高い非磁性基板に挟持され
た金属磁性層からなる磁気コアが多く使用されている。
この磁気コアのギャップ形成において、トラックの位置
合わせが比較的容易で、生産性が高いことからプレート
状でのギャップ形成法が用いられている。
ヘッドとして飽和磁束密度の高い非磁性基板に挟持され
た金属磁性層からなる磁気コアが多く使用されている。
この磁気コアのギャップ形成において、トラックの位置
合わせが比較的容易で、生産性が高いことからプレート
状でのギャップ形成法が用いられている。
【0003】以下に従来のギャップ形成方法および積層
型磁気ヘッドについて図4〜図6を参照しながら説明す
る。
型磁気ヘッドについて図4〜図6を参照しながら説明す
る。
【0004】図4(a)に示すように金属磁性層17の
両側を非磁性基板16で挟持された磁気コアを交互に積
み重ねた積層体ブロック15を点線位置においてプレー
ト状に切断し、図4(b)に示す一対のコア半体プレー
ト8a、8bを取り出す。図4(c)はコア半体プレー
ト8a又は8bに巻線溝13を施し、ガラス18を充填
した後、ギャップ面12をラッピング等により磨かかれ
たものである。次にコア半体プレート8a、8bのギャ
ップ面12にギャップ材を成膜後、図5に示すギャップ
形成治具本体1に以下の如く載置する。コア半体プレー
ト8a、8bのギャップ面12が対向するように組み合
わせる。コア半体プレート8aの上側には可動加圧板6
が直接設置されている。
両側を非磁性基板16で挟持された磁気コアを交互に積
み重ねた積層体ブロック15を点線位置においてプレー
ト状に切断し、図4(b)に示す一対のコア半体プレー
ト8a、8bを取り出す。図4(c)はコア半体プレー
ト8a又は8bに巻線溝13を施し、ガラス18を充填
した後、ギャップ面12をラッピング等により磨かかれ
たものである。次にコア半体プレート8a、8bのギャ
ップ面12にギャップ材を成膜後、図5に示すギャップ
形成治具本体1に以下の如く載置する。コア半体プレー
ト8a、8bのギャップ面12が対向するように組み合
わせる。コア半体プレート8aの上側には可動加圧板6
が直接設置されている。
【0005】もう一方の加圧方向には塑性変形が可能な
アルミニウム等の金属ブロック19がコア半体プレート
8bとプレート受け台7との間に介在し、加圧方向矢印
Dにギャップ形成治具本体1に設けた加圧ピン2を圧縮
試験機等で、所定の圧力になるように押さえ込むこと
で、耐熱皿バネ5が変位し、コア半体プレート8a、8
bに圧力を伝達させている。その後、ロックナット3を
締め付け加圧された圧力を保持するとともに、トラック
位置調整ネジ11a、11bで矢印Cに示す方向にコア
半体プレート8aを摺動させ、金属磁性層から成る磁気
トラック10を所定の位置に位置決めしている。その
後、ギャップ形成治具本体1を電気炉等にて500℃程
度で加熱保持することで、この金属ブロック19はクリ
ープ現象を起こし塑性変形して図6に示すようにコア半
体プレート8bが金属ブロック19にめり込む。この
際、コア半体プレート8a、8bとプレート受け台7の
各部材の平行度、平面度の狂いが吸収され、圧力分布の
少ないギャップ形成し得るものである。
アルミニウム等の金属ブロック19がコア半体プレート
8bとプレート受け台7との間に介在し、加圧方向矢印
Dにギャップ形成治具本体1に設けた加圧ピン2を圧縮
試験機等で、所定の圧力になるように押さえ込むこと
で、耐熱皿バネ5が変位し、コア半体プレート8a、8
bに圧力を伝達させている。その後、ロックナット3を
締め付け加圧された圧力を保持するとともに、トラック
位置調整ネジ11a、11bで矢印Cに示す方向にコア
半体プレート8aを摺動させ、金属磁性層から成る磁気
トラック10を所定の位置に位置決めしている。その
後、ギャップ形成治具本体1を電気炉等にて500℃程
度で加熱保持することで、この金属ブロック19はクリ
ープ現象を起こし塑性変形して図6に示すようにコア半
体プレート8bが金属ブロック19にめり込む。この
際、コア半体プレート8a、8bとプレート受け台7の
各部材の平行度、平面度の狂いが吸収され、圧力分布の
少ないギャップ形成し得るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来方法では、コア半体プレート8bとプレート受け台7
との間にアルミニウム等の金属ブロック19が介在した
状態で、常温化で所定の圧力を加えその後、500℃程
度で加熱処理されることで、金属ブロック19はクリー
プ現象を起こし塑性変形して、コア半体プレート8bに
めり込む。この際、金属ブロック19にめり込まれた量
だけ耐熱皿バネ5の変位量は小さくなり、高温化では圧
力が緩和され、ギャップ形成に必要な圧力がコア半体プ
レート8a、8bのギャップ面12に充分に伝わらず、
所望のギャップスペースが得られない。即ち、アルミニ
ウム等の金属ブロック19は高温化でクリープ現象が生
じるため、常温化の圧力値と高温化での圧力値に大きな
差が生じたためである。また、最近ではコア半体プレー
ト8a、8bの加圧方向Dの両側に緩衝材としての黒鉛
シートを介したものも紹介されているが、基準となる面
がないため、平行、平面の比較的良好な面を持ったコア
半体プレート8a、8bを変形させ、コア半体プレート
8a、8bのギャップ面12の接合状態に安定性を失う
ことになり、均一なギャップ形成が得られない。
来方法では、コア半体プレート8bとプレート受け台7
との間にアルミニウム等の金属ブロック19が介在した
状態で、常温化で所定の圧力を加えその後、500℃程
度で加熱処理されることで、金属ブロック19はクリー
プ現象を起こし塑性変形して、コア半体プレート8bに
めり込む。この際、金属ブロック19にめり込まれた量
だけ耐熱皿バネ5の変位量は小さくなり、高温化では圧
力が緩和され、ギャップ形成に必要な圧力がコア半体プ
レート8a、8bのギャップ面12に充分に伝わらず、
所望のギャップスペースが得られない。即ち、アルミニ
ウム等の金属ブロック19は高温化でクリープ現象が生
じるため、常温化の圧力値と高温化での圧力値に大きな
差が生じたためである。また、最近ではコア半体プレー
ト8a、8bの加圧方向Dの両側に緩衝材としての黒鉛
シートを介したものも紹介されているが、基準となる面
がないため、平行、平面の比較的良好な面を持ったコア
半体プレート8a、8bを変形させ、コア半体プレート
8a、8bのギャップ面12の接合状態に安定性を失う
ことになり、均一なギャップ形成が得られない。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、コア
半体プレート8a、8bのギャップ面12に際しても、
密着状態が良好で、所望のギャップスペースを高歩留ま
りで得られるとともに、コア半体プレート8a、8bに
無駄な変形をさせないことで、ギャップ形成工程におけ
る積層部の剥離が生じないギャップ形成ができる磁気ヘ
ッドのギャップ形成方法を提供することを目的とする。
半体プレート8a、8bのギャップ面12に際しても、
密着状態が良好で、所望のギャップスペースを高歩留ま
りで得られるとともに、コア半体プレート8a、8bに
無駄な変形をさせないことで、ギャップ形成工程におけ
る積層部の剥離が生じないギャップ形成ができる磁気ヘ
ッドのギャップ形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、磁気ヘッドのギャップ形成において、一対
となるコア半体プレートのギャップ面が対向するように
設置し、接合面を均等に加圧し、高温中で接合接着する
において、固定されたプレート受け台、一対となるコア
半体プレート、膨脹黒鉛シート、可動加圧板の順に重ね
合わせ、21kgf/cm2〜95kgf/cm2の圧力
で可動加圧板方向から加圧するとともに、固定されたプ
レート受け台の平面度を≦1×10-6mとすることで、
所望のギャップスペ−スを高歩留まりに得るとともに、
ギャップ形成工程における積層部の剥離が生じないギャ
ップ形成方法を提供するものである。
するために、磁気ヘッドのギャップ形成において、一対
となるコア半体プレートのギャップ面が対向するように
設置し、接合面を均等に加圧し、高温中で接合接着する
において、固定されたプレート受け台、一対となるコア
半体プレート、膨脹黒鉛シート、可動加圧板の順に重ね
合わせ、21kgf/cm2〜95kgf/cm2の圧力
で可動加圧板方向から加圧するとともに、固定されたプ
レート受け台の平面度を≦1×10-6mとすることで、
所望のギャップスペ−スを高歩留まりに得るとともに、
ギャップ形成工程における積層部の剥離が生じないギャ
ップ形成方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
コア半体プレ−トの対向面に、巻線溝を施し、ラッピン
グ等により仕上げられたギャップ面に接着ガラス等のギ
ャップ材をスパッタリング等により形成する。その後、
コア半体プレ−トのギャップ面を突き合わせ加圧、加熱
処理することによって、接合、接着してギャップを形成
するギャップ形成方法において、固定されたプレ−ト受
け台、一対となるコア半体プレ−ト、膨張黒鉛シ−ト、
可動加圧板の順に重ね合わせ、可動加圧板方向から圧力
を加えることで、加圧軸の中心ズレや、可動加圧板およ
び一対となるコア半体プレ−トの平行度、平面度の狂い
を膨張黒鉛シ−トが吸収し、加圧力に応じて、コア半体
プレ−トが加圧作業時の常温化でめり込むとともに、加
圧基準面である固定されたプレ−ト受け台に平行に押さ
え込まれることにより、コア半体プレ−トの対向面であ
る各ギャップ面の密着性が向上し、良好な接合、接着状
態が確保されることで、所望のギャップスペ−スが高歩
留まりで得られる。
コア半体プレ−トの対向面に、巻線溝を施し、ラッピン
グ等により仕上げられたギャップ面に接着ガラス等のギ
ャップ材をスパッタリング等により形成する。その後、
コア半体プレ−トのギャップ面を突き合わせ加圧、加熱
処理することによって、接合、接着してギャップを形成
するギャップ形成方法において、固定されたプレ−ト受
け台、一対となるコア半体プレ−ト、膨張黒鉛シ−ト、
可動加圧板の順に重ね合わせ、可動加圧板方向から圧力
を加えることで、加圧軸の中心ズレや、可動加圧板およ
び一対となるコア半体プレ−トの平行度、平面度の狂い
を膨張黒鉛シ−トが吸収し、加圧力に応じて、コア半体
プレ−トが加圧作業時の常温化でめり込むとともに、加
圧基準面である固定されたプレ−ト受け台に平行に押さ
え込まれることにより、コア半体プレ−トの対向面であ
る各ギャップ面の密着性が向上し、良好な接合、接着状
態が確保されることで、所望のギャップスペ−スが高歩
留まりで得られる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
固定されたプレ−ト受け台の平面度を≦1×10-6mに
することで、加圧軸の中心ずれや、平行度、平面度の狂
いを吸収した膨張黒鉛シ−トからの歪みを持った圧力を
平滑に整え、コア半体プレ−トを無闇に変形させること
なく、良好なギャップ面の接合、接着を確保するもので
ある。
固定されたプレ−ト受け台の平面度を≦1×10-6mに
することで、加圧軸の中心ずれや、平行度、平面度の狂
いを吸収した膨張黒鉛シ−トからの歪みを持った圧力を
平滑に整え、コア半体プレ−トを無闇に変形させること
なく、良好なギャップ面の接合、接着を確保するもので
ある。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
可動加圧板方向から加える圧力が21kgf/cm2以
下では、コア半体プレ−トにかかる圧力が不足し、コア
半体プレ−トの対向面である各ギャップ面の密着性が悪
くなり、各ギャップ面に隙間が生じて、所望のギャップ
スペ−スが得られなくなる。また、必要なギャップスペ
−スを得るために、コア半体プレ−トの対向面にギャッ
プ材が形成されているが、このギャップ材に95kgf
/cm2を越える圧力が加わると、ギャップ材が潰れ、
所望のギャップスペ−スが確保できなくなるとともに、
積層部に剥離が生じることになる。
可動加圧板方向から加える圧力が21kgf/cm2以
下では、コア半体プレ−トにかかる圧力が不足し、コア
半体プレ−トの対向面である各ギャップ面の密着性が悪
くなり、各ギャップ面に隙間が生じて、所望のギャップ
スペ−スが得られなくなる。また、必要なギャップスペ
−スを得るために、コア半体プレ−トの対向面にギャッ
プ材が形成されているが、このギャップ材に95kgf
/cm2を越える圧力が加わると、ギャップ材が潰れ、
所望のギャップスペ−スが確保できなくなるとともに、
積層部に剥離が生じることになる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1、請求
項2、請求項3記載のギャップ形成方法で生産された積
層型磁気ヘッドであり、コア半体プレ−トの対向面であ
る各ギャップ面の密着性が向上し、良好な接合、接着さ
れることで、良好なギャップスペ−スが得られ、優れた
磁気特性を有するとともに、ギャップ強度の強い積層型
磁気ヘッドが得られるものである。
項2、請求項3記載のギャップ形成方法で生産された積
層型磁気ヘッドであり、コア半体プレ−トの対向面であ
る各ギャップ面の密着性が向上し、良好な接合、接着さ
れることで、良好なギャップスペ−スが得られ、優れた
磁気特性を有するとともに、ギャップ強度の強い積層型
磁気ヘッドが得られるものである。
【0013】以下、本発明の実施形態について図1から
図3を用いて説明する。
図3を用いて説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は、本発明のギャッ
プ形成方法で、一対のコア半体プレ−トの加圧状態での
模式図である。
プ形成方法で、一対のコア半体プレ−トの加圧状態での
模式図である。
【0015】図1に示すように、ギャップ形成治具本体
1は従来例と同様のギャップ面12が対向したコア半体
プレ−ト8a、8bの加圧方向矢印Dの一方に、加圧基
準面となるプレ−ト受け台7が、これに対向する方向に
は、膨張黒鉛シ−ト9と、可動加圧板6と、耐熱皿バネ
5と、皿バネ受けピン4と、ロックネジ3と、加圧ピン
2が配設されている。また、コア半体プレ−ト8a、8
bの両側面にはトラック位置調整ネジ11a、11bが
配設されている。矢印D方向に加圧ピン2の先端が、皿
バネ受けピン4に接するまで加圧ピン2を加圧試験機等
で押圧することで、耐熱皿バネ5が変形し、その弾性力
が可動加圧板6と、膨張黒鉛シ−ト9を介してコア半体
プレ−ト8a、8bに伝達され、コア半体プレ−ト8
a、8b摺動方向矢印Cに摺動が可能な程度にコア半体
プレ−ト8a、8bは固定される。
1は従来例と同様のギャップ面12が対向したコア半体
プレ−ト8a、8bの加圧方向矢印Dの一方に、加圧基
準面となるプレ−ト受け台7が、これに対向する方向に
は、膨張黒鉛シ−ト9と、可動加圧板6と、耐熱皿バネ
5と、皿バネ受けピン4と、ロックネジ3と、加圧ピン
2が配設されている。また、コア半体プレ−ト8a、8
bの両側面にはトラック位置調整ネジ11a、11bが
配設されている。矢印D方向に加圧ピン2の先端が、皿
バネ受けピン4に接するまで加圧ピン2を加圧試験機等
で押圧することで、耐熱皿バネ5が変形し、その弾性力
が可動加圧板6と、膨張黒鉛シ−ト9を介してコア半体
プレ−ト8a、8bに伝達され、コア半体プレ−ト8
a、8b摺動方向矢印Cに摺動が可能な程度にコア半体
プレ−ト8a、8bは固定される。
【0016】次に、トラック位置調整ネジ11a、11
bを用い、コア半体プレ−ト8a、8bを矢印C方向に
摺動させて金属磁性層から成る磁気トラック10を所定
の位置に合わせる。次に、加圧ピン2を加圧試験機等を
用いて、20kgf/cm2〜95kgf/cm2の範囲
になるように加圧している。この時の加圧範囲におい
て、加圧力が21kgf/cm2以下では、コア半体プ
レ−ト8a、8bにかかる圧力が不足し、コア半体プレ
−ト8a、8bの対向面であるギャップ面12の密着性
が悪くなり、ギャップ面12に隙間が生じて、所望のギ
ャップスペ−スが得られなくなる。また、必要なギャッ
プスペ−スを得るために、コア半体プレ−ト8a、8b
の対向面にギャップ材が形成されているが、このギャッ
プ材に95kgf/cm2を越える圧力が加わると、ギ
ャップ材が潰れ、所望のギャップスペ−スが確保できな
くなるとともに、積層部に剥離を生じさせることにな
る。
bを用い、コア半体プレ−ト8a、8bを矢印C方向に
摺動させて金属磁性層から成る磁気トラック10を所定
の位置に合わせる。次に、加圧ピン2を加圧試験機等を
用いて、20kgf/cm2〜95kgf/cm2の範囲
になるように加圧している。この時の加圧範囲におい
て、加圧力が21kgf/cm2以下では、コア半体プ
レ−ト8a、8bにかかる圧力が不足し、コア半体プレ
−ト8a、8bの対向面であるギャップ面12の密着性
が悪くなり、ギャップ面12に隙間が生じて、所望のギ
ャップスペ−スが得られなくなる。また、必要なギャッ
プスペ−スを得るために、コア半体プレ−ト8a、8b
の対向面にギャップ材が形成されているが、このギャッ
プ材に95kgf/cm2を越える圧力が加わると、ギ
ャップ材が潰れ、所望のギャップスペ−スが確保できな
くなるとともに、積層部に剥離を生じさせることにな
る。
【0017】また、加圧は常温化で矢印D方向から、加
圧ピン2、皿バネ受けピン4、耐熱皿バネ5、可動加圧
板6、膨張黒鉛シ−ト9を経てコア半体プレ−ト8aの
ギャップ面12に伝達されるが、この時の圧力は各部材
の中心位置と加圧ピン2の軸心が必ずしも一致するとは
限らず、多少の軸心ずれが生じるとともに、各部材の平
行度や平面度の精度狂いも生じている。これら軸心のず
れや各部材の平行度、平面度の狂いを膨張黒鉛シ−ト9
によって吸収されることで、コア半体プレ−ト8aは膨
張黒鉛シ−ト9にめり込むと同時に、プレ−ト受け台7
は膨張黒鉛シ−トからの歪みを持った圧力を平滑に整
え、コア半体プレ−ト8a、8bを無闇に変形させるこ
となく、ギャップ面12の密着性を高め、良好な接合、
接着を確保している。また、平面度が1×10-6mを越
えるプレ−ト受け台7では、平滑に整えることができな
く、コア半体プレ−ト8a、8bを逆に変形させ、良好
なギャップ面12の密着性が得られなくなる。
圧ピン2、皿バネ受けピン4、耐熱皿バネ5、可動加圧
板6、膨張黒鉛シ−ト9を経てコア半体プレ−ト8aの
ギャップ面12に伝達されるが、この時の圧力は各部材
の中心位置と加圧ピン2の軸心が必ずしも一致するとは
限らず、多少の軸心ずれが生じるとともに、各部材の平
行度や平面度の精度狂いも生じている。これら軸心のず
れや各部材の平行度、平面度の狂いを膨張黒鉛シ−ト9
によって吸収されることで、コア半体プレ−ト8aは膨
張黒鉛シ−ト9にめり込むと同時に、プレ−ト受け台7
は膨張黒鉛シ−トからの歪みを持った圧力を平滑に整
え、コア半体プレ−ト8a、8bを無闇に変形させるこ
となく、ギャップ面12の密着性を高め、良好な接合、
接着を確保している。また、平面度が1×10-6mを越
えるプレ−ト受け台7では、平滑に整えることができな
く、コア半体プレ−ト8a、8bを逆に変形させ、良好
なギャップ面12の密着性が得られなくなる。
【0018】次に、ロックナット3を締め付け所定の圧
力を保持した状態で、電気炉にて約500℃の熱処理を
施すが、膨張黒鉛シ−ト9は図2に示すように、圧力が
加わった際に、加圧軸の中心ずれや、可動加圧板6およ
びコア半体プレ−ト8aの平行度、平面度の狂いを既
に、吸収しているため、高温時での変形はなく、耐熱バ
ネも変位しないので、常温化の圧力値と、高温化の圧力
値に変化が生じない。また、この膨張黒鉛シ−ト9は加
圧力の約15%の復元率を有しているため、常に矢印E
方向に圧力が加わった状態になっているため、コア半体
プレ−ト8a、8bのギャップ面12の密着性は更に高
まり、隙間のないギャップスペ−スが確保できる。
力を保持した状態で、電気炉にて約500℃の熱処理を
施すが、膨張黒鉛シ−ト9は図2に示すように、圧力が
加わった際に、加圧軸の中心ずれや、可動加圧板6およ
びコア半体プレ−ト8aの平行度、平面度の狂いを既
に、吸収しているため、高温時での変形はなく、耐熱バ
ネも変位しないので、常温化の圧力値と、高温化の圧力
値に変化が生じない。また、この膨張黒鉛シ−ト9は加
圧力の約15%の復元率を有しているため、常に矢印E
方向に圧力が加わった状態になっているため、コア半体
プレ−ト8a、8bのギャップ面12の密着性は更に高
まり、隙間のないギャップスペ−スが確保できる。
【0019】次に加圧、加熱処理され、所望のギャップ
スペ−スが確保された一対のコア半体プレ−ト8a、8
bは図3(a)に示す点線位置において、図3(b)に
示すように、バ−状に切断する。その後、点線位置にお
いて、図3(c)に示すように、チップ状に切断され、
ヘッドチップとして完成される。
スペ−スが確保された一対のコア半体プレ−ト8a、8
bは図3(a)に示す点線位置において、図3(b)に
示すように、バ−状に切断する。その後、点線位置にお
いて、図3(c)に示すように、チップ状に切断され、
ヘッドチップとして完成される。
【0020】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によればコア半体プレ−トの加圧方向に、膨張黒鉛シ
−トを介在させ、加圧方向対向側にはプレ−ト受け台を
設置するとともに、加圧力やプレ−ト受け台の平面度を
規制することで、所望のギャップスペ−スを高歩留まり
で得られるとともに、積層部の剥離が生じないギャップ
形成が実現できる。また、ギャップ面の密着性が向上
し、理想的な接合、接着状態となるため、安定した良好
なギャップスペ−スが得られることで、優れた磁気特性
を有するとともに、ギャップ強度の強い積層型磁気ヘッ
ドを提供できる。
明によればコア半体プレ−トの加圧方向に、膨張黒鉛シ
−トを介在させ、加圧方向対向側にはプレ−ト受け台を
設置するとともに、加圧力やプレ−ト受け台の平面度を
規制することで、所望のギャップスペ−スを高歩留まり
で得られるとともに、積層部の剥離が生じないギャップ
形成が実現できる。また、ギャップ面の密着性が向上
し、理想的な接合、接着状態となるため、安定した良好
なギャップスペ−スが得られることで、優れた磁気特性
を有するとともに、ギャップ強度の強い積層型磁気ヘッ
ドを提供できる。
【図1】本発明の一実施例におけるギャップ形成方法の
模式図
模式図
【図2】同実施の形態における加圧時における膨張黒鉛
シ−トの作用を示した断面図
シ−トの作用を示した断面図
【図3】(a)同実施の形態における一対となったコア
半体プレ−トの斜視図 (b)同実施の形態におけるコア半体プレートから切り
出されたバー状態の斜視図 (c)同実施の形態におけるバー状から切り出されたヘ
ッドチップの斜視図
半体プレ−トの斜視図 (b)同実施の形態におけるコア半体プレートから切り
出されたバー状態の斜視図 (c)同実施の形態におけるバー状から切り出されたヘ
ッドチップの斜視図
【図4】(a)同実施の形態における金属磁性層を非磁
性基板で挟持し、一体化した積層体ブロックを示す斜視
図 (b)同実施の形態における同積層体ブロックから切り
出された一対のコア半体プレ−トを示す斜視図 (c)同実施の形態におけるコア半体プレートに一連の
加工を施した斜視図
性基板で挟持し、一体化した積層体ブロックを示す斜視
図 (b)同実施の形態における同積層体ブロックから切り
出された一対のコア半体プレ−トを示す斜視図 (c)同実施の形態におけるコア半体プレートに一連の
加工を施した斜視図
【図5】従来のギャップ形成方法の模式図
【図6】従来技術における加圧時の金属ブロックの作用
を示した断面図
を示した断面図
1 ギャップ形成治具本体 2 加圧ピン 3 ロックナット 4 皿バネ受けピン 5 耐熱皿バネ 6 可動加圧板 7 プレート受け台 8a,8b コア半体プレート 9 膨脹黒鉛シート 10 磁気トラック 11a,11b トラック位置調整ネジ 12 ギャップ面 13 巻線溝 14 ヘッドチップ 15 積層体ブロック 16 非磁性基板 17 金属磁性層 18 ガラス 19 金属ブロック
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気ヘッドのギャップ形成方法で、一対
となる磁気コア半体プレートのギャップ面が対向するよ
うに設置し、接合面を均等に加圧し、高温中で接合接着
するにおいて、固定されたプレート受け台、一対となる
コア半体プレート、膨脹黒鉛シート、可動加圧板の順に
重ね合わせ、可動加圧板方向から圧力を加えることを特
徴とした磁気ヘッドのギャップ形成方法。 - 【請求項2】 固定されたプレート受け台の平面度は≦
1×10-6mであることを特徴とした請求項1記載の磁
気ヘッドのギャップ形成方法。 - 【請求項3】 可動加圧板方向から加える圧力は21k
gf/cm2〜95kgf/cm2の範囲であることを特
徴とした請求項1記載の磁気ヘッドのギャップ形成方
法。 - 【請求項4】 請求項1記載のギャップ形成方法で製造
することを特徴とした磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358977A JP2002163804A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 磁気ヘッドのギャップ形成方法および磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358977A JP2002163804A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 磁気ヘッドのギャップ形成方法および磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002163804A true JP2002163804A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18830808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358977A Pending JP2002163804A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 磁気ヘッドのギャップ形成方法および磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002163804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102986082A (zh) * | 2010-02-16 | 2013-03-20 | 西格里碳素欧洲公司 | 散热器和电能存储装置 |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000358977A patent/JP2002163804A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102986082A (zh) * | 2010-02-16 | 2013-03-20 | 西格里碳素欧洲公司 | 散热器和电能存储装置 |
JP2013519987A (ja) * | 2010-02-16 | 2013-05-30 | エスゲーエル カーボン ソシエタス ヨーロピア | 放熱器および電気エネルギー蓄積器 |
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