JP2002163096A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記憶媒体Info
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Abstract
あっても、効率的な処理の実現によって、プリントアウ
ト指示からプリントアウト出力までの処理を高速化す
る。 【解決手段】 出力すべき画像についての出力画像デー
タに対して付加画像の重畳処理を行う画像重畳手段12
と、前記出力画像データに対して前記付加画像の付加を
指示する描画コマンドを挿入するコマンド挿入手段13
と、前記出力すべき画像に前記付加画像を付加するのに
あたって、前記画像重畳手段12による重畳処理を行う
か、あるいは前記コマンド挿入手段13による描画コマ
ンドの挿入を行うかを選択する決定手段13とを備え
て、画像処理装置を構成する。
Description
めに行う処理、特に「禁複写」や「社外秘」といった可
視ウォーターマーク、会社名やそのイメージマーク、用
紙の地紋模様等といった画像の付加処理を行う画像処理
装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録し
た記憶媒体に関する。
の普及が進み、またその性能の向上もめざましいが、そ
れにつれて機密情報の漏洩といった問題が発生してきて
いる。そこで、このような問題を防止するために、例え
ば特開平11−298717号公報に開示されているよ
うに、図12に示すような可視ウォーターマーク画像
を、プリントするドキュメントの各ページに強制的に上
書きする機能をプリントドライバに追加して、そのドキ
ュメントが機密文書であることを示す方法が採ることが
ある。また、例えば特開昭54−74125号公報のよ
うに、複写時に特定の文字または絵柄等が浮かび上がっ
て見える、目立たない地紋模様を印刷した用紙をプリン
タの用紙トレイに格納しておき、その用紙にドキュメン
トをプリントアウトすることで、そのプリントアウト後
のドキュメントの複写を防止する方法も知られている。
法においては、可視ウォーターマーク画像の上書きがド
キュメントの内容とは無関係にユーザの設定等により行
われるので、機密漏洩を適切に防止するが困難である。
さらに、プリンタを複数のクライアント装置で共有する
ネットワークシステムにて用いる場合には、プリンタド
ライバも各クライアント装置にインストールされること
から、可視ウォーターマーク画像の変更や更新等が容易
でなくなってしまう。一方、後者の方法においては、複
写防止のための地紋模様を印刷した用紙がプリンタの用
紙トレイにセットされていなければ、何も機密情報漏洩
策を講じていないのと同じになってしまう。
は、特願2000−136611号において、前述の可
視ウォーターマークや地紋模様等を表わすページ記述言
語(Page Description Language;以下「PDL」と略
す)を、プリンタからプリントアウトするPDLに挿入
して結合する情報処理装置を提案している。すなわち、
その情報処理装置により、クライアント装置とプリンタ
との間で、プリントアウトすべきPDLで記述されたデ
ータに、前述の可視ウォーターマークや地紋模様等の付
加を指示する描画コマンドを挿入し、その挿入後のPD
Lデータをプリンタに解析・出力させるようにする。し
たがって、このような情報処理装置を用いれば、クライ
アント装置のプリンタドライバおよびプリンタには特別
な用意を必要とすることなく、前述の地紋模様等を印刷
した用紙にプリントアウトするのと同等のプリント出力
を得ることができる。
を表わすPDLはそのデータ量が大きいことから、上述
したようにプリントアウトすべきオリジナルドキュメン
トを表わすPDLに地紋模様等を表わすPDLを挿入す
ると、特にオリジナルドキュメントを表わすPDLのデ
ータ量が大きい場合には、その解析に多大な処理負荷を
要してしまうことになる。
(Central Processing Unit)を用いて行うが、プリン
タに搭載されたCPUは、要求される最大処理能力やコ
スト等の要因から、クライアント装置やネットワーク上
に設けられたサーバ装置に搭載されたCPUに比べて、
その処理能力が劣ることが一般的である。そのため、多
大な処理負荷を要するPDLの解析を、処理能力が劣る
プリンタにて行わせると、その解析に多くの時間を費や
してしまい、結果としてドキュメントのプリントアウト
における生産性を落とす要因となってしまうことにな
る。また、データ量の大きいPDLを、ネットワークを
通じてプリンタへ送信する場合には、そのネットワーク
上におけるトラフィックの増加を招いてしまうことにも
なる。
トに画像の付加処理を行う場合であっても、効率的な処
理の実現によって、そのオリジナルドキュメントのプリ
ントアウト指示からプリントアウト出力までの処理を高
速化することのできる画像処理装置、画像処理方法およ
び画像処理プログラムを記録した記憶媒体を提供するこ
とを目的とする。
成するために案出された画像処理装置である。すなわ
ち、出力すべき画像に所定の付加画像を付加するための
処理を行う画像処理装置であって、前記出力すべき画像
についての出力画像データに対して前記付加画像重畳処
理を行う画像重畳手段と、前記出力画像データに対して
前記付加画像の付加を指示する描画コマンドを挿入する
コマンド挿入手段と、前記出力すべき画像に前記付加画
像を付加するのにあたって、前記画像重畳手段による重
畳処理を行うか、あるいは前記コマンド挿入手段による
描画コマンドの挿入を行うかを選択する決定手段とを備
えることを特徴とするものである。
すべき画像に所定の付加画像を付加するための画像処理
方法であって、前記出力すべき画像を特定する出力画像
データに対して前記付加画像を重畳する画像重畳処理
と、前記出力画像データに対して前記付加画像の付加を
指示する描画コマンドを挿入するコマンド挿入処理と
を、選択的に実行することを特徴とする。
記録した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な画像
処理プログラムを記録した記憶媒体であって、出力すべ
き画像に所定の付加画像を付加するための画像処理を実
行するのにあたって、前記出力すべき画像についての出
力画像データに対して前記付加画像を重畳する画像重畳
処理と、前記出力画像データに対して前記付加画像の付
加を指示する描画コマンドを挿入するコマンド挿入処理
とを、選択的に実行させることを特徴とする。
処理方法、または上記手順の画像処理プログラムを記録
した記憶媒体によれば、出力すべき画像に所定の付加画
像を付加するための画像処理を実行するのにあたって、
画像重畳処理とコマンド挿入処理とのいずれか一方を選
択的に実行する。ここで、画像重畳処理とは、例えば地
紋模様等を表わす付加画像データを、例えばオリジナル
ドキュメントを表わす出力画像データに重畳する処理、
さらに具体的には重畳に必要な描画コマンド(PDL
等)の解析を含む処理をいう。また、コマンド挿入処理
とは、例えば地紋模様等の付加を指示する描画コマンド
を、単にオリジナルドキュメントを表わす出力画像デー
タに挿入するだけの処理、さらに具体的にはこれらの重
畳に必要な描画コマンドの解析を画像データの送出先に
行わせる処理をいう。したがって、例えば画像データの
データ量やその画像データの送出先の解析処理能力等に
応じて、画像重畳処理とコマンド挿入処理とのいずれか
を選択することができるので、多大な処理負荷を要する
描画コマンドの解析を処理能力が劣る送出先にて行わせ
るといったことがなくなり、その解析処理を効率的に行
えるようになる。
画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
を記録した記憶媒体について説明する。
れるシステム構成について説明する。図1は本発明に係
る画像処理装置の概略構成の一例を示すブロック図であ
り、図2はその画像処理装置が用いられるシステム構成
の一例を示す模式図である。
画像処理装置は、複数のクライアント装置1a,1b…
と、プリントサーバ装置2と、プリンタ装置3とが、互
いにLAN(Local Area Network)等のネットワーク4
を介して接続されたネットワークシステムにおいて用い
られる。
ばパーソナルコンピュータやワークステーションからな
るもので、文書や画像等のドキュメントを電子的に作成
するとともに、そのドキュメントをプリントアウトする
ための印刷出力ジョブを発行するものである。このと
き、各クライアント装置1a,1b…では、プリントア
ウトすべきドキュメントの内容を、例えばPDL形式の
出力画像データにより表わすようになっている。
置としての機能を備えたもので、各クライアント装置1
a,1b…からの印刷出力ジョブを受け付けると、その
実行順等の管理をしつつ、その印刷出力ジョブを順次プ
リンタ装置3に実行させるものである。
たはインクジェット方式の印刷技術を利用して、各クラ
イアント装置1a,1b…が発行した印刷出力ジョブを
順次実行するものである。その際に、プリンタ装置3で
は、印刷出力ジョブに係るPDLデータを解析して、こ
れをラスター画像データに展開し、そのラスター画像デ
ータを用紙上に可視画像化するようになっている。
れらのうちのプリントサーバ装置2に搭載されている。
ただし、クライアント装置1a,1b…がプリントサー
バ装置2としての役割を兼ねている場合、画像処理装置
は、各クライアント装置1a,1b…が搭載するプリン
タドライバに組み込んでも構わない。つまり、画像処理
装置は、クライアント装置1a,1b…によるPDLデ
ータの出力から、プリンタ装置3におけるPDLデータ
のプリントアウト可能なラスター画像データへの展開ま
での間の、いずれかの箇所に存在していればよい。した
がって、プリンタ装置3に本実施形態の画像処理装置を
搭載することも考えられる。
ハードウェアでも実現可能である。そのため、CD−R
OM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録さ
れた画像処理プログラムを、予めインストールしておい
たり、あるいは必要に応じてその都度読み出したりする
ことによって実現されるものであってもよい。
置2がクライアント装置1a,1b…からの印刷出力ジ
ョブを一元管理する点や、プリントサーバ装置2が一般
に高い処理能力のCPUを搭載している点等を考慮し
て、上述したようにプリントサーバ装置2が画像処理装
置としての機能を備えている場合を例に挙げて、以下の
説明を行う。
ムにおいて用いられる画像処理装置の概略構成について
説明する。ここで説明する画像処理装置は、ドキュメン
トをプリントアウトするためのPDLデータに対して、
所定の画像処理を行うものである。所定の画像処理とし
ては、「禁複写」や「社外秘」といった可視ウォーター
マーク、会社名やそのイメージマーク、用紙の地紋模様
等といった、予め設定された付加画像を付加する処理が
ある。
に、画像処理装置では、図1に示すように、処理対象と
なるPDLデータを受け取る入力インタフェース(以下
「入力端」という)Aと、画像付加後のPDLデータを
出力する出力インタフェース(以下「出力端」という)
Bとの他に、決定手段11、画像重畳手段12およびコ
マンド挿入手段13としての機能を備えている。
が入力されると、その入力されたPDLデータの内容を
調べ、詳細を後述するように画像重畳手段12またはコ
マンド挿入手段13のいずれか一方に入力されたPDL
データを出力するものである。
力されたPDLデータに対して付加画像の重畳処理を施
して出力端Bに出力するものである。重畳処理とは、入
力されたPDLデータを解析して、そのPDLデータに
よって特定されるラスター画像に、地紋模様等の付加す
べきラスター画像を重畳する処理をいう。ただし、重畳
処理後は、ラスター画像データではなく、PDLで記述
された重畳処理後のデータが、画像重畳手段12から出
力端Bに出力される。
ら入力されたPDLデータに対して描画コマンドの挿入
処理を行って出力端Bに出力するものである。挿入処理
とは、入力されたPDLデータに、地紋模様等の付加を
指示するためのPDL形式に準拠した描画コマンドを挿
入する処理をいう。
象とするPDLデータについて説明する。図3は画像処
理装置が処理するPDLデータの具体例を示す説明図で
あり、図4はPDLデータ中に含まれる描画コマンドの
意味を示す説明図であり、図5は図2に示したPDLデ
ータをプリントアウトした結果得られる画像を示す説明
図である。
すべきドキュメントについての出力画像データとして、
例えば図3(a)または(b)に示すようなPDLデー
タが入力される。図3(a)のPDLデータを構成する
各描画コマンドの詳細は、図4(a)に示した通りであ
る。また、図3(b)のPDLデータを構成する各描画
コマンドの詳細は、図4(b)に示した通りである。な
お、図4(b)においては、図4(a)と重複する描画
コマンドの説明は省略している。
ンドは一例に過ぎず、コマンド名、意味、引数等は、い
ずれも図例に限定されるものではない。また、各コマン
ドは2つ以上のコマンドで構成するようにしてもよい
し、あるいは2つ以上のコマンドを1つのコマンドと引
数で表現してもよい。勿論、引数も図例に限定されない
ことは明らかであり、また引数の数値形式も上記例のよ
うに整数のみではなく、浮動小数点実数、固定小数点実
数等、他の数値形式を用いてもよい。
Bから出力し、プリンタ装置3にてプリントアウトさせ
ると、図5に示すような出力画像が得られることにな
る。すなわち、図3(a)のPDLデータをプリントア
ウトさせると、図5(a)に示す出力画像が得られる。
また、図3(b)のPDLデータをプリントアウトさせ
ると、図5(b)に示す出力画像が得られる。
コマンドの引数には、ラスター画像データの画素値がそ
のまま記述されている。例えば、ラスター画像データが
画素毎に全色成分の画素値を所定の順序で記述する点順
次で記述され、ラスター画像データの色空間がB(青)
・G(緑)・R(赤)の各色成分から構成され、各画素
値の色成分値が濃度を表す(すなわち値が大きくなるほ
ど印刷時の濃度が濃くなる)とし、各画素値の色成分値
がそれぞれ8bitで表現されているとした場合、画素
値をB・G・Rの順に記すと、白色画素は順に0・0・
0、赤色画素は0・0・255と表現できる。したがっ
て、図3(b)におけるDrawImageコマンドの引数に
は、このようなラスター画像描画のための画素値が所定
の順序で列挙されていることになる。なお、ラスター画
像データ内の画素の記述順序は、どのような順序でも構
わないが、ここでは図5(c)に示すようにラスター画
像の左上隅を先頭画素、ラスター画像の水平方向を主走
査方向、垂直方向を副走査方向とした走査順序でラスタ
ー画像を走査した結果得られる画素列の順序とする。ま
た、画素内の色成分値の順序もどのような順序でも構わ
ないが、同じ画像中の画素内の色成分値の順序は同一で
ある必要がある。また、上述に因らず、ライン毎、画像
全体で1つの色成分について同様の形式で表現し、その
直後に他の色成分を続けて同様の形式で表現してもよ
い。
って付加する付加画像について説明する。図6は画像処
理装置が付加する付加画像の具体例を示す説明図であ
り、図7は図6に示した付加画像の付加を指示するため
の描画コマンドの具体例を示す説明図である。
洩を目的とした複写防止のために、例えば図6(a)に
示すような付加画像の付加を行う。このような付加画像
が付加されたドキュメントを複写機等で複写すると、そ
の複写の結果得られる複写物には、図6(a)に示すよ
うに「COPY」という文字が現れ、これによりドキュ
メントの複写防止が図れるようになる。なお、図6
(c)は、図6(a)中の矩形部分を拡大して示した図
である。
2000−136611号において提案したように、付
加対象となるドキュメントについてのPDLデータに対
して、付加画像の付加を指示する描画コマンドを挿入す
ることによって行うことができる。例えば、図6(a)
の付加画像であれば、図7に示すようなPDL形式に準
拠した描画コマンドを挿入することが考えられる。図例
の描画コマンド列は、図6(a)の付加画像を描画する
ためのものであり、図7中のDrawImageコマンドの引数
には図5(c)を用いて説明した順序と同様にして図6
(a)の付加画像を走査した結果得られる画素列が記述
されている。
加処理を実行する場合の処理動作例について説明する。
データが入力された場合について考える。このとき、画
像処理装置では、先ず、決定手段11がその入力された
PDLデータの内容を調べ、その入力されたPDLデー
タを画像重畳手段12とコマンド挿入手段13とのどち
らに出力するかを決定する。
断基準について詳しく説明する。決定手段11は、入力
されたPDLデータ中からImageResolution、ImageColo
rSpace、ImageSize、ImageDepth、DrawImageの各コマン
ドをページ単位で探索し、各コマンドの引数から描画さ
れるラスター画像データのデータ量を算出する。そし
て、算出されたデータ量が所定の閾値を超えている場合
には、決定手段11は、入力されたPDLを画像重畳手
段12に出力することを決定する。一方、閾値以下であ
る場合には、コマンド挿入手段13に出力することを決
定する。
合、つまりラスター画像データを描画しない場合には、
決定手段11は入力されたPDLをコマンド挿入手段1
3に出力することを決定する。また、ImageResolutio
n、ImageColorSpace、ImageSize、ImageDepthの各コマ
ンドが検出されてもDrawImageコマンドが同一ページ内
に存在しない場合、つまり描画属性の指定のみでラスタ
ー画像データの描画を行わない場合も、決定手段11は
入力されたPDLをコマンド挿入手段13に出力するこ
とを決定する。また、各コマンドが同一ページ内に複数
存在する場合には、描画されるラスター画像データの合
計のデータ量を閾値との比較対象として処理を行う。
入力されたPDLデータの内容を調べ、その入力された
PDLデータによって出力が指示されるラスター画像デ
ータのデータ量が所定の閾値を超えていれば、その入力
されたPDLデータを画像重畳手段12に出力し、それ
以外の場合には入力されたPDLデータをコマンド挿入
手段13に出力する。
0メガバイトとした場合に、入力端Aに図3(a)のP
DLデータが入力されても、このPDLデータにはラス
ター画像を描画するDrawImageコマンドが存在しないた
め、決定手段11はそのPDLデータをコマンド挿入手
段13に出力する。また、入力端Aに図3(b)のPD
Lデータが入力されると、そのPDLデータによって描
画されるラスター画像データはこの閾値を超えるため、
決定手段11はそのPDLデータを画像重畳手段12に
出力する。
重畳手段12に出力した場合に、その画像重畳手段12
において実施される画像の重畳処理について詳しく説明
する。
から出力されたPDLデータ中にDrawImageコマンドの
引数として記述されているラスター画像データと、画像
処理装置の図示せぬメモリ、すなわちプリントサーバ装
置2が有するメモリ内に予め格納された、付加画像につ
いてのラスター画像データである。
ータが入力され、決定手段11が画像の重畳処理を行う
と決定し、画像重畳手段12がそのPDLデータに図6
(a)の付加画像を重畳処理する場合について考える。
このとき、画像重畳手段12は、入力されたPDLデー
タ中からDrawImageコマンドを探索し、そのコマンドを
検出するとその引数、つまり図5(b)のラスター画像
の各画素値が前述の順序で連続するデータ列を抽出す
る。
ータ列、すなわち画素値列と、図6(a)のラスター画
像を重畳することになるが、DrawImageコマンドの直前
にあるInsertModeコマンドの引数としてTransparentが
指定されているため、重畳対象である両画像について、
同一座標にある画素の値を色成分毎に比較して、大きい
方の画素値を色成分毎に選択する。具体的には、図6
(a)に示した付加画像は白色と黒色の2色の画素から
構成されているが、図3(b)に示したPDLデータ中
のラスター画像は色成分がY(イエロー),M(マゼン
タ),C(サイアン),K(ブラック)の各色成分から
なるため、図6(a)の付加画像中の白色画素と同一座
標にある図3(b)のラスター画像中のK成分の画素お
よび他の色成分の画素はそのまま出力され、図6(a)
の付加画像中の黒色画素と同一座標にある図3(b)の
ラスター画像中のK成分の画素は選択されずに黒色画素
が出力され、他の色成分の画素はそのまま出力されるこ
とになる。
マンドの引数として入力されたラスター画像データと、
付加画像として予め設定されているラスター画像データ
とが、InsertModeコマンドの引数に指定された合成モー
ドで合成されることになる。なお、合成にあたって、同
一座標に両画像のどちらかの画素が存在しない場合には
存在する画素値をそのまま出力し、両画像のいずれの画
素も存在しない場合には、白色画素の画素値を出力する
ものとする。また、画像重畳手段12は、DrawImageコ
マンドを検出するまで、および画像の重畳処理が終了し
た後は、入力されたPDLデータをそのまま出力端Bに
出力する。また、画像重畳手段12は、DrawImageコマ
ンドの描画属性を指定するImageResolution、ImageColo
rSpace、ImageSize、mageDepthの各コマンドの引数も画
像の重畳処理の結果に応じて変更する。
は、図3(b)のPDLデータに対して、図6(a)の
付加画像を重畳処理した後のPDLデータが出力される
ことになる。
力端Bから出力されるPDLデータの具体例を示す説明
図であり、図9は図8に示したPDLデータをプリント
アウトした結果得られる画像を示す説明図である。図例
のように、画像重畳手段12が図3(b)のPDLデー
タに図6(a)の付加画像を重畳すると、出力端Bから
図8のPDLデータが出力され、これをプリンタ装置3
へ送出すると、そのプリンタ装置3でPDLの解析が行
われた後、図9(a)のような付加画像が付加された状
態のドキュメントが得られることになる。したがって、
このような付加画像が付加されたドキュメントを複写機
等で複写すると、その複写の結果得られる複写物には、
図9(b)に示すように「COPY」という文字が現
れ、これによりドキュメントの複写防止が図れるように
なる。
ンド挿入手段13に出力した場合に、そのコマンド挿入
手段13において実施される描画コマンドの挿入処理に
ついて詳しく説明する。
ータが入力され、決定手段11が描画コマンドの挿入処
理を行うと決定し、コマンド挿入手段13がそのPDL
に図7に示した描画コマンドを挿入する場合について考
える。このとき、コマンド挿入手段13は、入力された
PDLデータ中からEndPageコマンドを探索し、そのコ
マンドを検出すると、そのコマンドの前に図7の描画コ
マンドをそのまま挿入する。挿入する図7の描画コマン
ドは、画像処理装置の図示せぬメモリ、すなわちプリン
トサーバ装置2が有するメモリ内に予め格納されている
か、あるいは当該メモリ内に格納されたデータ(ラスタ
ー画像データ等)から生成するようにしてもよい。な
お、コマンド挿入手段13は、EndPageコマンドを検出
するまで、およびコマンドの挿入処理後は、入力された
PDLをそのまま出力端Bに出力する。
したPDLデータのEndLogicalPageコマンドとEndPage
コマンドの間に、図7に示した描画コマンドが挿入され
て出力されることになる。
出力端Bから出力されるPDLデータの具体例を示す説
明図であり、図11は図10に示したPDLデータをプ
リントアウトした結果得られる画像を示す説明図であ
る。図例のように、コマンド挿入手段13が図3(a)
のPDLデータに図7の描画コマンドを挿入すると、出
力端Bから図10のPDLデータが出力され、これをプ
リンタ装置3へ送出すると、そのプリンタ装置3でPD
Lの解析が行われた後、図11(a)のような付加画像
が付加された状態のドキュメントが得られることにな
る。したがって、このような付加画像が付加されたドキ
ュメントを複写機等で複写すると、その複写の結果得ら
れる複写物には、図11(b)に示すように「COP
Y」という文字が現れ、これによりドキュメントの複写
防止が図れるようになる。
では、入力端Aに入力されたPDLデータが、決定手段
11によって画像重畳手段12またはコマンド挿入手段
13のいずれか一方に選択的に送られ、画像重畳手段1
2に送られた場合には画像の重畳処理が施され、コマン
ド挿入手段13に送られた場合にはコマンドの挿入処理
が施されて、出力端Bから出力されるようになってい
る。ただし、出力端Bから出力されるPDLデータは、
画像重畳手段12とコマンド挿入手段13とのどちらを
経たかによって出力時の形式は異なっているが、どちら
を経た場合であってもプリンタ装置3でプリントアウト
した結果は同じとなる。
たはその画像処理装置で実施される画像処理方法を用い
れば、入力端Aに入力されたPDLデータのデータ量に
応じて、そのPDLデータについて画像重畳手段12で
の重畳処理とコマンド挿入手段13でのコマンド挿入処
理とのいずれかを選択することができるので、多大な処
理負荷を要するPDLの解析を、ネットワークシステム
内において比較的処理能力が劣るプリンタ装置3にて行
わせ、その解析に多くの時間を費やしてしまうといった
ことが避けられるようになる。つまり、PDLデータの
データ量が大きい場合には、画像重畳手段12での重畳
処理を選択することで、その解析を処理能力が比較的高
いプリントサーバ装置2にて行うことが可能となるの
で、その解析処理を効率的に行えるようになる。
またはその画像処理装置で実施される画像処理方法を用
いれば、オリジナルドキュメントに画像の付加処理を行
う場合であっても、プリントアウトされる内容を変える
ことなく、そのプリントアウトに必要な解析処理を効率
的に行えるので、プリントアウト指示からプリントアウ
ト出力までの処理を高速化することができ、プリントア
ウトにおける生産性を従来よりも高めることができる。
しかも、ネットワークを通じてPDLデータをプリンタ
へ送信する場合であっても、画像の付加処理に伴うネッ
トワーク上のトラフィック増加も避けられるようにな
る。
れたPDLデータのページ内で描画されるラスター画像
データのデータ量を基準に、そのデータ量が閾値を超え
た場合には画像重畳手段12が重畳処理を行い、閾値以
下の場合はコマンド挿入手段13が描画コマンドの挿入
処理を行う場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、他の判断基準に基づいて重畳処理と
コマンド挿入処理との選択の切り換えを行うようにして
もよい。
明する。例えば、入力端Aに入力されたPDLデータに
描画コマンドを挿入した場合には、出力端BからのPD
Lデータの送出先であるプリンタ装置3にて、PDLの
解析処理、すなわち画像重畳手段12における画像の重
畳処理と同様の処理がPDL展開時に行われることにな
る。つまり、入力されたPDデータLを画像重畳手段1
2に入力するか、あるいはコマンド挿入手段に入力する
かは、画像の重畳処理をプリントサーバ装置2において
行うか、あるいはプリンタ装置3で行うかを決定するこ
とになる。
れているPDL展開用のCPUと、プリントサーバ装置
2に搭載されているCPUとを比べると、先にも述べた
ように、両者の処理能力はどちらか一方のほうが大き
く、実行すべき処理量も異なっている。また、ネットワ
ーク4のトラフィック状況も経時的に変化することが考
えられるため、クライアント装置1a,1b…とプリン
トサーバ装置2との間、あるいはプリントサーバ装置2
とプリンタ装置3との間のアクセス速度も経時的に変化
する可能性がある。
フォーマンス限定要因を判断基準として、PDLデータ
を画像重畳手段12とコマンド挿入手段13のどちらか
に出力するかを選択すること、すなわちPDLデータの
送出先に応じて選択結果を切り換えることが考えられ
る。
タに画像の重畳処理を行った場合と、コマンド挿入手段
13にてPDLデータに描画コマンドの挿入処理をした
場合について、プリントサーバ装置2での処理量、プリ
ントサーバ装置2からプリンタ装置3へのデータ転送速
度、処理されたPDLデータをプリンタ装置3で展開す
る際の処理量を、図3(a)および(b)に示したPD
Lデータを入力とし、画像重畳手段12で図6(a)に
示した画像を重畳し、コマンド挿入手段で図7に示した
描画コマンドを挿入する条件の下で比較する。
入力端Aに入力されたとき、画像重畳手段12で画像の
重畳処理を行った場合と、コマンド挿入手段13でコマ
ンド挿入処理をした場合とを比較する。これらの場合、
画像重畳手段12が画像の重畳処理を行うと、本来、プ
リンタ装置3で行われるはずの画像の重畳処理をプリン
トサーバ装置2で行う上に、入力されたPDLデータ内
の文字の展開処理を行う必要があるため、プリントサー
バ装置2での処理量は増加し、プリンタ装置3での展開
時の処理量は低減する。一方、出力端Bから出力される
PDLデータのデータ量は、どちらの場合もほとんど差
がない。すなわち、プリントサーバ装置2からプリンタ
装置3へのデータ転送速度は、どちらの場合も略同じで
ある。
が入力端Aに入力されたとき、画像重畳手段12で画像
の重畳処理を行った場合と、コマンド挿入手段13でコ
マンド挿入処理をした場合と比較する。これらの場合
も、画像重畳手段12が画像の重畳処理を行うと、本来
プリンタ74で行われる画像の重畳処理をプリントサー
バ装置2で行ううえ、入力されたPDLデータ内の文字
の展開処理を行う必要があるため、プリントサーバ装置
2での処理量は増加し、プリンタ装置3での展開時の処
理量は低減する。一方、出力端Bから出力されるPDL
データのデータ量は、画像重畳手段12で重畳処理を行
った場合には入力されたPDLデータと略同等であるの
に対し、コマンド挿入手段13でコマンド挿入処理をし
た場合には入力されたPDLデータの約2倍となってし
まう。つまり、プリントサーバ装置2からプリンタ装置
3へのデータ転送速度は、前者の場合は後者の場合の約
2倍となる。
るCPUは、プリントサーバ装置2に搭載されているC
PUと比較して、要求される最高処理能力、コスト等の
要因から、一般的に処理性能が劣る。したがって、プリ
ントサーバ装置2で画像の重畳処理を行った方が、処理
速度やデータ転送速度の面から有利であるといえる。た
だし、文字や図形のように展開処理を行う必要がある描
画コマンドを含むPDLデータに限っていえば、フォン
ト形状等の展開ライブラリをプリントサーバ装置2とプ
リンタ装置3との間で整合させる必要があるが、両者に
同じ展開ライブラリを持たせるのはメンテナンスや資源
等が重複してしまうことから好ましくない。
DLデータの送出先の処理能力や転送能力等を考慮しつ
つ、入力されたPDLデータがラスター画像データのみ
の場合は画像重畳手段12に入力して画像の重畳処理を
行い、文字や図形等展開処理が必要な描画コマンドを含
む場合にはコマンド挿入手段13に入力して描画コマン
ドの重畳処理を行う、といった判断基準で選択結果を切
り換えるように構成してもよい。
考えられる。勿論、判断基準は、上述した内容に限定さ
れないのはいうまでもなく、他の判断基準により入力さ
れたPDLデータを画像重畳手段12とコマンド挿入手
段13とのいずれかに入力するよう決定手段11を構成
しても、本発明の趣旨は逸脱しない。
断基準が適用可能であることは、プリントアウトにおけ
る生産性を高める上で、多様なPDLデータ、ひいては
多様なドキュメントに柔軟に対応することが可能とな
り、結果としてネットワークシステムの汎用性向上に繋
がる。
が画像の重畳処理を行うのにあたって、値が大きいほう
の画素値を選択する場合を例に挙げたが、同一座標にあ
る画素値間の論理演算あるいは算術演算を行うようにし
てもよい。いずれにしても、同じPDLデータが入力端
Aに入力された場合に、出力端Bから出力されるPDL
データをプリンタ装置3に転送し、その結果得られるプ
リントアウトが同じであれば、どのような画像の重畳処
理方法を用いてもよい。
13がEndLogicalPage、EndPage両コマンドの間に図7
の描画コマンドを挿入する場合を例に挙げたが、挿入す
る描画コマンドの内容によっては、例えばStartLogical
Pageコマンドの直前でもよいし、EndLogicalPageコマン
ドの直前でもよい。すなわち、出力端Bから出力される
PDLデータをプリンタ装置3に転送し、その結果得ら
れるプリントアウトが所望の結果となるよう最適な挿入
個所を選べばよい。勿論、その際には、描画順序あるい
は論理ページと物理ページの関係等を考慮することはい
うまでもない。
像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを
記録した記憶媒体によれば、ドキュメントに画像の付加
処理を行う場合であっても、そのドキュメントについて
の出力画像データに対し、画像の重畳処理と描画コマン
ドの挿入処理とのいずれかを選択的に実行するので、出
力される内容を変えることなく、ドキュメントの出力指
示から出力完了までの処理を高速化することができ、結
果としてその生産性が従来よりも向上することになる。
を示すブロック図である。
例を示す模式図である。
説明図であり、(a)および(b)はいずれもその一具
体例を示す図である。
味を示す説明図であり、(a)および(b)はいずれも
その一具体例を示す図である。
説明図であり、(a)は図3(a)に示したPDLデー
タの描画結果を示す図、(b)は図3(b)に示したP
DLデータの描画結果を示す図、(c)は描画画像の座
標軸を示す図である。
示す説明図であり、(a)はその一具体例を示す図、
(b)は(a)の複写結果を示す図、(c)は(a)中
の矩形部分を拡大して示した図である。
の描画コマンドの具体例を示す説明図である。
具体例を示す説明図(その1)である。
説明図であり、(a)はその一具体例を示す図、(b)
は(a)の複写結果を示す図である。
の具体例を示す説明図(その2)である。
示す説明図であり、(a)はその一具体例を示す図、
(b)は(a)の複写結果を示す図である。
明図である。
置、3…プリンタ装置、4…ネットワーク、11…決定
手段、12…画像重畳手段、13…コマンド挿入手段
Claims (9)
- 【請求項1】 出力すべき画像に所定の付加画像を付加
するための処理を行う画像処理装置であって、 前記出力すべき画像についての出力画像データに対して
前記付加画像の重畳処理を行う画像重畳手段と、 前記出力画像データに対して前記付加画像の付加を指示
する描画コマンドを挿入するコマンド挿入手段と、 前記出力すべき画像に前記付加画像を付加するのにあた
って、前記画像重畳手段による重畳処理を行うか、ある
いは前記コマンド挿入手段による描画コマンドの挿入を
行うかを選択する決定手段とを備えることを特徴とする
画像処理装置。 - 【請求項2】 前記決定手段は、前記出力画像データの
内容に応じて選択結果を切り換えることを特徴とする請
求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記決定手段は、前記出力画像データの
送出先に応じて選択結果を切り換えることを特徴とする
請求項1または2記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 出力すべき画像に所定の付加画像を付加
するための画像処理方法であって、 前記出力すべき画像についての出力画像データに対して
前記付加画像を重畳する画像重畳処理と、前記出力画像
データに対して前記付加画像の付加を指示する描画コマ
ンドを挿入するコマンド挿入処理とを、選択的に実行す
ることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項5】 前記画像重畳処理と前記コマンド挿入処
理とを選択的に実行する際に、前記出力画像データの内
容に応じて、その選択結果を切り換えることを特徴とす
る請求項4記載の画像処理方法。 - 【請求項6】 前記画像重畳処理と前記コマンド挿入処
理とを選択的に実行する際に、前記出力画像データの送
出先に応じて、その選択結果を切り換えることを特徴と
する請求項4または5記載の画像処理方法。 - 【請求項7】 コンピュータ読み取り可能な画像処理プ
ログラムを記録した記憶媒体であって、 出力すべき画像に所定の付加画像を付加するための画像
処理を実行するのにあたって、前記出力すべき画像につ
いての出力画像データに対して前記付加画像を重畳する
画像重畳処理と、前記出力画像データに対して前記付加
画像の付加を指示する描画コマンドを挿入するコマンド
挿入処理とを、選択的に実行させることを特徴とする画
像処理プログラムを記録した記憶媒体。 - 【請求項8】 前記画像重畳処理と前記コマンド挿入処
理とを選択的に実行する際に、前記出力画像データの内
容に応じて、その選択結果を切り換えることを特徴とす
る請求項7記載の画像処理プログラムを記録した記憶媒
体。 - 【請求項9】 前記画像重畳処理と前記コマンド挿入処
理とを選択的に実行する際に、前記出力画像データの送
出先に応じて、その選択結果を切り換えることを特徴と
する請求項7または8記載の画像処理プログラムを記録
した記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005231145A (ja) * | 2004-02-18 | 2005-09-02 | Sharp Corp | 画像形成装置及び画像形成システム |
JP2009118324A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成システム、画像形成装置、情報処理装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム |
KR20110046385A (ko) * | 2008-09-26 | 2011-05-04 | 추가이 세이야쿠 가부시키가이샤 | 개량된 항체분자 |
JP7491091B2 (ja) | 2020-07-01 | 2024-05-28 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
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- 2000-11-27 JP JP2000358762A patent/JP3899804B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101690334B1 (ko) | 2008-09-26 | 2017-01-09 | 추가이 세이야쿠 가부시키가이샤 | 개량된 항체분자 |
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